JPWO2019224923A1 - 送信装置、受信装置及び送受信装置 - Google Patents
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Abstract
Description
通信装置が、非特許文献1に開示されている技術を用いることで、レーダ信号と通信信号の送受信を同時に実現することができる。
しかし、非特許文献1に開示されている技術は、検出対象の目標が自動車である場合を想定しており、自動車よりも高速に移動する飛行機などを想定していないため、発生している大きなドップラーシフトをキャンセルする手段を備えていない。
したがって、通信装置は、目標に反射されて戻ってきたレーダ信号を受信しても、目標を検出することができないことがあるという課題があった。
図1は、実施の形態1による送受信装置を示す構成図である。
図1において、送信装置1は、複数のパルス信号のそれぞれを目標に向けて順番に送信する装置である。
受信装置2は、送信装置1からパルス信号が繰り返し送信されたのち、目標に反射されたパルス信号を繰り返し受信する装置である。
図1に示す送受信装置では、送信装置1と受信装置2が、1つのアンテナ33を共用しているが、送信装置1が使用するアンテナと、受信装置2が使用するアンテナとが別個に設けられている送受信装置であってもよい。
レーダ信号変換部11は、レーダ信号である時系列信号を周波数領域の信号に変換する。
レーダ信号生成部12は、レーダ信号として時系列信号を生成し、時系列信号を直列並列変換回路13に出力する。
レーダ信号生成部12により生成されるレーダ信号は、例えば、時間T秒内で一定の振幅値を有するパルス信号である。
フーリエ変換回路14は、直列並列変換回路13から出力されたそれぞれの並列信号#1〜#Nrを時間領域の信号から周波数領域の信号#1〜#Nrに変換し、それぞれの周波数領域の信号#1〜#Nrを多重化部19に出力する。
周波数領域の信号#1〜#Nrは、それぞれサブキャリア周波数が割り当てられた信号である。
周波数割当部15は、通信信号に含まれている複数のビット信号のそれぞれを複素シンボルにマッピングし、それぞれの複素シンボルにサブキャリア周波数を割り当てる。
周波数割当部15は、サブキャリア周波数を割り当てたそれぞれの複素シンボルを多重化部19に出力する。
ビット信号は、通信情報に対応している0又は1の信号である。
直列並列変換回路17は、通信信号生成部16から出力された通信信号に含まれているNc個のビット信号#1〜#Ncのそれぞれをシンボルマッパ18に出力する。
シンボルマッパ18は、直列並列変換回路17から出力されたそれぞれのビット信号#1〜#Ncを複素シンボル#1〜#Ncにマッピングし、それぞれの複素シンボル#1〜#Ncにサブキャリア周波数を割り当てる。
シンボルマッパ18は、サブキャリア周波数を割り当てたそれぞれの複素シンボル#1〜#Ncを多重化部19に出力する。
即ち、多重化部19は、周波数領域の信号#1〜#Nrの一部を複素シンボル#1〜#Ncに置き換えることで、周波数領域の信号#1〜#Nrと複素シンボル#1〜#Ncとを周波数領域で多重化する。
多重化部19は、周波数領域で多重化した信号である多重化信号#1〜#Nrを多重化信号変換部20に出力する。
19aは、多重化信号#1〜#Nrに含まれている周波数領域の信号、19bは、多重化信号#1〜#Nrに含まれている複素シンボルである。
多重化信号変換部20は、多重化部19から出力された多重化信号#1〜#Nrを時間領域の信号#1〜#Nrに変換する。
フーリエ逆変換回路21は、多重化信号#1〜#Nrを時間領域の信号#1〜#Nrに変換し、時間領域の信号#1〜#Nrを並列直列変換回路22に出力する。
並列直列変換回路22は、多重化信号変換部20から出力されたそれぞれの時間領域の信号#1〜#Nrを時系列信号に変換し、時系列信号である複素信号をパルス信号生成部23に出力する。
パルス信号生成部23は、並列直列変換回路22より出力された複素信号からパルス信号を生成する。
パルス化回路24aは、並列直列変換回路22から出力された複素信号の実部の信号系列に、複数のヌル信号を追加することで、パルス信号を生成する。
パルス化回路24bは、並列直列変換回路22から出力された複素信号の虚部の信号系列に、複数のヌル信号を追加することで、パルス信号を生成する。
D/A変換器25bは、パルス化回路24bにより生成されたパルス信号をデジタル信号からアナログ信号に変換し、アナログのパルス信号を送信用ミクサ28bに出力する。
送信用局部発振器26は、高周波の搬送波信号を移相器27及び送信用ミクサ28aのそれぞれに出力する。
移相器27は、送信用局部発振器26から出力された搬送波信号の位相を90度遅らせて、位相遅延後の搬送波信号を送信用ミクサ28bに出力する。
送信用ミクサ28aは、周波数変換後のパルス信号である高周波パルス信号を信号合成回路29に出力する。
送信用ミクサ28bは、D/A変換器25bから出力されたアナログのパルス信号に、移相器27から出力された位相遅延後の搬送波信号を乗算することで、パルス信号の周波数を例えば高周波に変換する。
送信用ミクサ28bは、周波数変換後のパルス信号である高周波パルス信号を信号合成回路29に出力する。
信号合成回路29は、送信用ミクサ28aから出力された高周波パルス信号と送信用ミクサ28bから出力された高周波パルス信号とを合成し、合成後の高周波パルス信号を送信用増幅器30に出力する。
送信用増幅器30は、信号合成回路29から出力された高周波パルス信号を増幅し、増幅後の高周波パルス信号を送受信部31に出力する。
送受信部31は、送受切替回路32及びアンテナ33を備えている。
送受切替回路32は、送信用増幅器30から出力された高周波パルス信号をアンテナ33に出力し、アンテナ33から出力された高周波パルス信号をパルス信号変換部41に出力する。
アンテナ33は、送受共用のアンテナである。
アンテナ33は、送受切替回路32から高周波パルス信号を受ける毎に、高周波パルス信号を目標に向けて空間に出力し、目標に反射されて戻ってきた高周波パルス信号を繰り返し受信し、受信した高周波パルス信号を送受切替回路32に出力する。
パルス信号変換部41は、送受信部31により繰り返し受信されたパルス信号のそれぞれを周波数領域の信号に変換する。
受信用増幅器42は、送受切替回路32から出力されたそれぞれの高周波パルス信号を増幅し、増幅後のそれぞれの高周波パルス信号を受信用ミクサ45a,45bに出力する。
移相器44は、受信用局部発振器43から出力された搬送波信号の位相を90度遅らせて、位相遅延後の搬送波信号を受信用ミクサ45bに出力する。
受信用ミクサ45aは、受信用増幅器42から出力されたそれぞれの高周波パルス信号に、受信用局部発振器43から出力された搬送波信号を乗算することで、それぞれの高周波パルス信号の周波数を例えば中間周波数(Intermediate Frequency)に変換する。
受信用ミクサ45aは、周波数変換後のパルス信号をA/D変換器46aに出力する。
受信用ミクサ45bは、受信用増幅器42から出力されたそれぞれの高周波パルス信号に、移相器44から出力された位相遅延後の搬送波信号を乗算することで、それぞれの高周波パルス信号の周波数を例えば中間周波数に変換する。
受信用ミクサ45bは、周波数変換後のパルス信号をA/D変換器46bに出力する。
A/D変換器46bは、受信用ミクサ45bから出力されたそれぞれのパルス信号をアナログ信号からデジタル信号に変換し、それぞれのデジタルのパルス信号を直列並列変換回路47に出力する。A/D変換器46bから出力されるパルス信号は、複素信号の虚部に相当する。
直列並列変換回路47は、それぞれの並列信号#1〜#Npをフーリエ変換回路48に出力する。
フーリエ変換回路48は、直列並列変換回路47から出力されたそれぞれの並列信号#1〜#Npを時間領域の信号から周波数領域の信号#1〜#Npに変換し、それぞれの周波数領域の信号#1〜#Npを相関処理部55に出力する。
参照信号変換部49は、レーダ信号の参照信号として、レーダ信号の複製信号であるNp個の時系列信号をNp個の並列信号#1〜#Npとし、並列信号#1〜#Npを周波数領域の信号#1〜#Npに変換する。
参照信号変換部49は、それぞれの周波数領域の信号#1〜#Npの複素共役信号を相関処理部55に出力する。
参照信号生成部50は、参照信号として、レーダ信号の複製信号を直列並列変換回路51に出力する。
フーリエ変換回路52は、直列並列変換回路51から出力された並列信号#1〜#Npを周波数領域の信号#1〜#Npに変換し、周波数領域の信号#1〜#NpをNp個の複素共役部53に出力する。
Np個の複素共役部53は、フーリエ変換回路52から出力された周波数領域の信号#1〜#Npのうち、いずれか1つの周波数領域の信号の複素共役信号を相関処理部55に出力する。
時間領域信号出力部54は、フーリエ変換回路48から出力されたそれぞれの周波数領域の信号#1〜#Npと、Np個の複素共役部53から出力されたそれぞれの複素共役信号#1〜#Npとの積を算出する。
時間領域信号出力部54は、それぞれの積の結果を時間領域の信号#1〜#Npに変換する。
相関処理部55は、フーリエ変換回路48から出力されたそれぞれの周波数領域の信号#1〜#Npと、Np個の複素共役部53から出力されたそれぞれの複素共役信号#1〜#Npとの相関処理を実施する。
Np個のミクサ55aは、Np個の周波数領域の信号#1〜#Npのうち、いずれか1つの周波数領域の信号と、Np個の複素共役信号#1〜#Npのうち、いずれか1つの複素共役信号との積を算出する。
いずれか1つの周波数領域の信号に割り当てられているサブキャリ周波数と、いずれか1つの複素共役信号に割り当てられているサブキャリ周波数とは、同じサブキャリ周波数である。
Np個のミクサ55aは、積の結果を示す積信号をフーリエ逆変換回路56に出力する。
フーリエ逆変換回路56は、Np個のミクサ55aから出力されたそれぞれの積信号を時間領域の信号#1〜#Npに変換し、それぞれの時間領域の信号#1〜#Npを周波数領域信号出力部57に出力する。
周波数領域信号出力部57は、目標に向けて送信される高周波パルス信号の間隔で、時間領域の信号#1〜#Npのそれぞれを蓄積して時系列信号#1〜#Npを生成する。
周波数領域信号出力部57は、それぞれの時系列信号#1〜#Npを周波数領域の信号#1〜#Npに変換する。
Np個のパルス間フーリエ変換回路57aは、アンテナ33から送信される高周波パルス信号の間隔で、フーリエ逆変換回路56から出力された時間領域の信号#1〜#Npを蓄積し、蓄積した時間領域の信号である時系列信号を周波数領域の信号に変換する。
Np個のパルス間フーリエ変換回路57aによる変換後の周波数領域の信号#1〜#Npの中で、ピークを有する周波数領域の信号は、送受信装置から目標までの往復距離に相当する遅延時間に対応している信号である。ピークを有しない周波数領域の信号は、送受信装置から目標までの往復距離に相当する遅延時間に対応していない信号である。
Np個のパルス間フーリエ変換回路57aは、周波数領域の信号#1〜#Npと遅延時間の二次元データをレーダ信号検出部58に出力する。
レーダ信号検出部58は、ピークを有する周波数領域の信号を検出すると、ピークに対応する周波数をドップラー周波数として検出する。
また、レーダ信号検出部58は、ピークを有する周波数領域の信号を含んでいる二次元データから遅延時間を取得する。
復調部59は、フーリエ変換回路48から出力された周波数領域の信号#1〜#Npのうち、複素シンボル#1〜#Ncが割り当てられている周波数領域の信号#1〜#Ncから、Nc個の複素シンボル#1〜#Ncに対応するビット信号#1〜#Ncを検出する。
復調部59は、ビット信号#1〜#Ncから通信信号を復調する。
通信信号検出部60は、Nc個のビット信号#1〜#Ncを並列直列変換回路61に出力する。
並列直列変換回路61は、通信信号検出部60から出力されたNc個のビット信号#1〜#Ncを時系列信号に変換し、時系列信号である通信信号を出力する。
最初に、送信装置1の動作について説明する。
まず、レーダ信号生成部12は、レーダ信号として時系列信号を生成し、時系列信号を直列並列変換回路13に出力する。
レーダ信号生成部12により生成されるレーダ信号は、例えば、時間T秒内で一定の振幅値を有するパルス信号である。
フーリエ変換回路14は、直列並列変換回路13からNr個の並列信号#1〜#Nrを受けると、図2に示すように、並列信号#1〜#Nrを周波数領域の信号#1〜#Nrに変換する。
図2は、フーリエ変換回路14により変換された周波数領域の信号を示す説明図である。
フーリエ変換回路14は、周波数領域の信号#1〜#Nrを多重化部19に出力する。
直列並列変換回路17は、通信信号生成部16から通信信号を受けると、通信信号に含まれているNc個のビット信号#1〜#Ncのそれぞれをシンボルマッパ18に出力する。
図3は、シンボルマッパ18によりマッピングされる複素シンボルを示す説明図である。
図3では、ビット信号の変調方式がQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)である場合の複素シンボルを示している。ビット信号は、QPSKによって、“00”、“10”、“01”又は“11”の複素シンボルにマッピングされる。
ここでは、シンボルマッパ18が、変調方式としてQPSKを用いているが、これは一例に過ぎない。
シンボルマッパ18は、例えば、BPSK(Binary Phase Shift Keying)、ASK(Amplitude Shift Keying)又はQAM(Quadrature Amplitude Modulation)の変調方式を用いるようにしてもよい。
図4は、サブキャリア周波数が割り当てられている複素シンボル#1〜#Ncを示す説明図である。
シンボルマッパ18により複素シンボル#1〜#Ncに割り当てられるサブキャリア周波数は、周波数領域の信号#1〜#Nrに割り当てられるサブキャリア周波数のうち、レーダ信号の変調帯域幅内であってもよいし、変調帯域外であってもよい。
図4では、Nc=4であり、複素シンボル#1,#2のそれぞれには、周波数領域の信号#1,#2に割り当てられているそれぞれのサブキャリア周波数と同じサブキャリア周波数が割り当てられている。
また、図4では、複素シンボル#Nc−1,#Ncのそれぞれには、周波数領域の信号#Nr−1,#Nrに割り当てられているそれぞれのサブキャリア周波数と同じサブキャリア周波数が割り当てられている。
シンボルマッパ18は、サブキャリア周波数を割り当てたそれぞれの複素シンボル#1〜#Ncを多重化部19に出力する。
即ち、多重化部19は、図5に示すように、周波数領域の信号#1〜#Nrの一部を複素シンボル#1〜#Ncに置き換えることで、周波数領域の信号#1〜#Nrと複素シンボル#1〜#Ncとを周波数領域で多重化する。
図5は、多重化部19により周波数領域で多重化された信号である多重化信号を示す説明図である。
図5では、Nc=4であり、周波数領域の信号#1〜#Nrのうち、周波数領域の信号#1,#2,#Nr−1,#Nrが、複素シンボル#1,#2,#N3,#N4に置き換えられている例を示している。#3〜#Nr−2は、複素シンボル#1〜#Ncに置き換えられずに残っている周波数領域の信号である。
図5では、周波数領域の信号#1〜#Nrのうち、低周波数側の周波数領域の信号及び高周波数側の周波数領域の信号のそれぞれが、多重化部19によって、複素シンボル#1〜#Ncに置き換えられている。しかし、これは一例に過ぎず、例えば、低周波数側の周波数領域の信号だけ又は高周波数側の周波数領域の信号だけが、多重化部19によって、複素シンボル#1〜#Ncに置き換えられているものであってもよい。
以下、実施の形態1では、複素シンボル#1〜#Ncに置き換えられずに残っている周波数領域の信号が、#1〜(#Nr−#Nc)であるとして説明する。
多重化部19は、周波数領域で多重化した信号である多重化信号#1〜#Nrをフーリエ逆変換回路21に出力する。
フーリエ逆変換回路21は、Nr個の時間領域の信号#1〜#Nrを並列直列変換回路22に出力する。
並列直列変換回路22は、フーリエ逆変換回路21からNr個の時間領域の信号#1〜#Nrを受けると、Nr個の時間領域の信号#1〜#Nrを時系列信号に変換する。
並列直列変換回路22は、時系列信号である複素信号の実部をパルス化回路24aに出力し、時系列信号である複素信号の虚部をパルス化回路24bに出力する。
パルス化回路24aは、図6に示すように、パルス幅がTで、周期がCであるパルス信号をD/A変換器25aに繰り返し出力する。
パルス化回路24bは、並列直列変換回路22から複素信号の虚部を受けると、複素信号の虚部の信号系列に、複数のヌル信号を追加することで、パルス信号を生成する。
パルス化回路24bは、図6に示すように、パルス幅がTで、周期がCであるパルス信号をD/A変換器25bに繰り返し出力する。
図6は、パルス化回路24a及びパルス化回路24bのそれぞれに生成されるパルス信号の包絡線を示す説明図である。
D/A変換器25bは、パルス化回路24bから出力されたそれぞれのパルス信号をデジタル信号からアナログ信号に変換し、それぞれのアナログのパルス信号を送信用ミクサ28bに出力する。
移相器27は、送信用局部発振器26から搬送波信号を受けると、搬送波信号の位相を90度遅らせて、位相遅延後の搬送波信号を送信用ミクサ28bに出力する。
送信用ミクサ28aは、周波数変換後のパルス信号である高周波パルス信号を信号合成回路29に出力する。
送信用ミクサ28bは、D/A変換器25bから出力されたそれぞれのアナログのパルス信号に、移相器27から出力された位相遅延後の搬送波信号を乗算することで、それぞれのパルス信号の周波数を例えば高周波に変換する。
送信用ミクサ28bは、周波数変換後のパルス信号である高周波パルス信号を信号合成回路29に出力する。
送信用増幅器30は、信号合成回路29から合成後の高周波パルス信号を受ける毎に、合成後の高周波パルス信号を増幅し、増幅後の高周波パルス信号を送受切替回路32に出力する。
アンテナ33は、送受切替回路32から高周波パルス信号を受ける毎に、高周波パルス信号を目標に向けて空間に出力する。
アンテナ33は、目標に反射されて戻ってきた高周波パルス信号を繰り返し受信し、受信した高周波パルス信号を送受切替回路32に出力する。
送受切替回路32は、アンテナ33から高周波パルス信号を受ける毎に、高周波パルス信号を受信用増幅器42に出力する。
受信用増幅器42は、送受切替回路32から高周波パルス信号を受ける毎に、高周波パルス信号を増幅し、増幅後の高周波パルス信号を受信用ミクサ45a,45bに出力する。
移相器44は、受信用局部発振器43から搬送波信号を受けると、搬送波信号の位相を90度遅らせて、位相遅延後の搬送波信号を受信用ミクサ45bに出力する。
受信用ミクサ45aは、周波数変換後のパルス信号をA/D変換器46aに出力する。
受信用ミクサ45bは、受信用増幅器42から高周波パルス信号を受ける毎に、高周波パルス信号に、移相器44から出力された位相遅延後の搬送波信号を乗算することで、高周波パルス信号の周波数を例えば中間周波数に変換する。
受信用ミクサ45bは、周波数変換後のパルス信号をA/D変換器46bに出力する。
A/D変換器46bは、受信用ミクサ45bから周波数変換後のパルス信号を受ける毎に、パルス信号をアナログ信号からデジタル信号に変換し、デジタルのパルス信号を直列並列変換回路47に出力する。A/D変換器46bから出力されるパルス信号は、複素信号の虚部に相当する。
直列並列変換回路47は、Np個の並列信号#1〜#Npを構築して、Np個の並列信号#1〜#Npをフーリエ変換回路48に出力する。
フーリエ変換回路48は、直列並列変換回路47からNp個の並列信号#1〜#Npを受けると、それぞれの並列信号#1〜#Npを周波数領域の信号#1〜#Npに変換し、それぞれの周波数領域の信号#1〜#Npを相関処理部55に出力する。
参照信号生成部50により生成される複製信号は、レーダ信号生成部12により生成されるレーダ信号と同様に、例えば、時間T秒内で一定の振幅値を有するパルス信号である。
直列並列変換回路51は、参照信号生成部50から出力された複製信号である時系列信号をNp個の並列信号#1〜#Npとし、並列信号#1〜#Npをフーリエ変換回路52に出力する。
フーリエ変換回路52は、直列並列変換回路51から並列信号#1〜#Npを受けると、並列信号#1〜#Npを周波数領域の信号#1〜#Npに変換し、それぞれの周波数領域の信号#1〜#NpをNp個の複素共役部53に出力する。
Np個の複素共役部53は、フーリエ変換回路52から出力された周波数領域の信号#1〜#Npのうち、いずれか1つの周波数領域の信号の複素共役信号を相関処理部55に出力する。
即ち、Np個のミクサ55aは、Np個の周波数領域の信号#1〜#Npのうち、いずれか1つの周波数領域の信号と、Np個の複素共役信号#1〜#Npのうち、いずれか1つの複素共役信号との積を算出する。
いずれか1つの周波数領域の信号に割り当てられているサブキャリ周波数と、いずれか1つの複素共役信号に割り当てられているサブキャリ周波数とは、同じサブキャリ周波数である。
Np個のミクサ55aは、算出した積の結果を示す積信号#1〜#Npをフーリエ逆変換回路56に出力する。
なお、周波数領域の信号#1〜#Npと複素共役信号#1〜#Npとの相関処理は、マッチドフィルタによって、送受信装置から目標までの往復距離に相当する遅延時間にピークを有する信号を検出する処理に相当する。
周波数領域信号出力部57は、それぞれの時系列信号#1〜#Npを周波数領域の信号#1〜#Npに変換する。
即ち、Np個のパルス間フーリエ変換回路57aは、アンテナ33から送信される高周波パルス信号毎に、フーリエ逆変換回路56から出力される時間領域の信号#1〜#Npを蓄積し、パルス間の時系列信号を形成する。
Np個のパルス間フーリエ変換回路57aは、パルス間の時系列信号を周波数領域の信号#1〜#Npに変換する。
Np個のパルス間フーリエ変換回路57aによる変換後の周波数領域の信号#1〜#Npの中で、ピークを有する周波数領域の信号は、送受信装置から目標までの往復距離に相当する遅延時間に対応している信号である。ピークを有しない周波数領域の信号は、送受信装置から目標までの往復距離に相当する遅延時間に対応していない信号である。
Np個のパルス間フーリエ変換回路57aは、周波数領域の信号#1〜#Npと遅延時間の二次元データをレーダ信号検出部58に出力する。
レーダ信号検出部58は、ピークを有する周波数領域の信号を検出すると、ピークに対応する周波数をドップラー周波数として検出する。
また、レーダ信号検出部58は、ピークを有する周波数領域の信号を含んでいる二次元データから遅延時間を取得する。
これにより、レーダ信号検出部58によって、ドップラー周波数と遅延時間が、レーダ信号として検出されている。
通信信号検出部60は、それぞれの複素シンボル#1〜#Ncをビット信号#1〜#Ncに変換する。
通信信号検出部60は、それぞれのビット信号#1〜#Ncを並列直列変換回路61に出力する。
並列直列変換回路61は、通信信号検出部60から出力されたNc個のビット信号#1〜#Ncを時系列信号に変換し、時系列信号である通信信号を出力する。
並列直列変換回路61から出力される時系列信号の順番は、事前決まっている順番である。時系列信号の出力順序として、例えば、割り当てられているサブキャリア周波数が低い複素シンボルに係るビット信号から先に出力される順番が考えられる。
実施の形態1の送受信装置では、参照信号生成部50により生成される複製信号はレーダ信号であり、レーダ信号を周波数領域の信号に変換している。
実施の形態2では、複製信号をレーダ信号とする代わりに、パルス信号生成部23により生成されたパルス信号を周波数領域の信号に変換している送受信装置について説明する。
参照信号変換部71は、直列並列変換回路72、フーリエ変換回路52及びNp個の複素共役部53を備えている。
参照信号変換部71は、参照信号生成部50を備えていない。
直列並列変換回路72は、パルス化回路24aにより生成されたパルス信号の実部と、パルス化回路24bにより生成されたパルス信号の虚部とから複素信号を生成する。
直列並列変換回路72は、Np個の複素信号#1〜#Npを生成すると、Np個の複素信号#1〜#Npを並列信号#1〜#Npとしてフーリエ変換回路52に出力する。
参照信号変換部71以外の動作は、図1に示す送受信装置と同様であるため、ここでは、参照信号変換部71の動作だけを説明する。
直列並列変換回路72は、パルス化回路24aからパルス信号の実部を受けて、パルス化回路24bからパルス信号の虚部を受ける毎に、パルス信号の実部とパルス信号の虚部とから複素信号を生成する。
直列並列変換回路72は、Np個の複素信号#1〜#Npを生成すると、Np個の複素信号#1〜#Npを並列信号#1〜#Npとしてフーリエ変換回路52に出力する。
Np個の複素共役部53は、フーリエ変換回路52から出力された周波数領域の信号#1〜#Npの複素共役信号を相関処理部55に出力する。
実施の形態1の送受信装置では、レーダ信号生成部12が、レーダ信号である時系列信号として、時間T秒内で一定の振幅値を有する複数のパルス信号を生成している。
即ち、実施の形態1の送受信装置では、レーダ信号生成部12が、時間の経過に伴って周波数が変化するチャープ信号によって変調されていない複数のパルス信号を生成している。
実施の形態3の送受信装置では、レーダ信号生成部12が、レーダ信号である時系列信号として、チャープ信号によって変調された複数のパルス信号を生成するものとする。
実施の形態3の送受信装置を示す構成図は、実施の形態1の送受信装置と同様に、図1である。
したがって、送受信装置は、アンテナ33から送信される高周波パルス信号の周波数と、アンテナ33により受信される高周波パルス信号の周波数との周波数差が大きい場合でも、相関処理部55における相関処理精度の低下を防ぐことができる。
実施の形態1の送受信装置では、多重化部19から出力された多重化信号#1〜#Nrが多重化信号変換部20に直接出力されている。
実施の形態4では、多重化部19と多重化信号変換部20の間に、波形調整部81が設けられている送受信装置について説明する。
波形調整部81は、波形制御部82及び係数乗算部83を備えている。
波形調整部81は、多重化部19と多重化信号変換部20の間に配置されている。
波形調整部81は、多重化部19から出力された多重化信号#1〜#Nrに含まれている周波数領域の信号#1〜(#Nr−#Nc)及び複素シンボル#1〜#Ncにおけるそれぞれの波形を調整する。
波形調整部81は、波形調整後のそれぞれの周波数領域の信号#1〜(#Nr−#Nc)及び波形調整後のそれぞれの複素シンボル#1〜#Ncを多重化信号変換部20に出力する。
波形制御部82は、それぞれの複素係数αnを係数乗算部83に出力する。
係数乗算部83は、Nr個のミクサ83aを備えている。
係数乗算部83は、周波数領域の信号#1〜(#Nr−#Nc)及び複素シンボル#1〜#Ncのそれぞれに、波形制御部82から出力されたそれぞれの複素係数αnを乗算する。
係数乗算部83は、係数乗算後のそれぞれの周波数領域の信号#1〜(#Nr−#Nc)及び係数乗算後のそれぞれの複素シンボル#1〜#Ncをフーリエ逆変換回路21に出力する。
Nr個のミクサ83aは、周波数領域の信号#1〜(#Nr−#Nc)及び複素シンボル#1〜#Ncのうち、いずれか1つの信号と、Nr個の複素係数αnのうち、いずれか1つの複素係数とを乗算する。
ただし、波形調整部81以外は、図1に示す送受信装置と同様であるため、ここでは、波形調整部81の動作だけを説明する。
まず、周波数領域の信号#1〜(#Nr−#Nc)及び複素シンボル#1〜#Ncのそれぞれは、以下の式(1)で表される。
式(1)において、Bnは、周波数領域の信号又は複素シンボルの信号振幅、φnは、周波数領域の信号又は複素シンボルの信号位相である。
したがって、多重化された周波数領域の信号#1〜#Nrが時間領域の信号#1〜#Nrに変換された場合、それぞれの時間領域の信号#1〜#Nrであるxiは、以下の式(2)で表される。
式(2)において、iは、時刻を示す変数である。
波形制御部82は、それぞれの時間領域の信号xiについてのNr個の複素係数αnを係数乗算部83に出力する。
係数乗算部83は、それぞれの時間領域の信号xiとして、係数乗算後のそれぞれの周波数領域の信号#1〜(#Nr−#Nc)及び係数乗算後のそれぞれの複素シンボル#1〜#Ncをフーリエ逆変換回路21に出力する。
実施の形態4の送受信装置では、波形調整部81が、時間領域の信号のピーク電力に対する瞬時電力の比が1に近づくように、多重化部19により多重化されている複数の周波数領域の信号及び複数の複素シンボルにおけるそれぞれの波形を調整している。
実施の形態5では、波形調整部81が、時間領域の信号のピーク電力に対する瞬時電力の比が目標値に近づくように、複数の周波数領域の信号及び複数の複素シンボルにおけるそれぞれの波形を調整する送受信装置について説明する。
実施の形態5の送受信装置を示す構成図は、実施の形態4の送受信装置と同様に、図8である。
式(6)において、Pgoalは、目標値である。目標値は、波形制御部82の内部メモリに格納されているものとしてもよいし、外部から与えられるものとしてもよい。
波形制御部82は、それぞれの時間領域の信号xiについてのNr個の複素係数αnを係数乗算部83に出力する。
係数乗算部83は、それぞれの時間領域の信号xiとして、係数乗算後のそれぞれの周波数領域の信号#1〜(#Nr−#Nc)及び係数乗算後のそれぞれの複素シンボル#1〜#Ncをフーリエ逆変換回路21に出力する。
実施の形態6の送信装置1では、レーダ信号生成部12が、レーダ信号である時系列信号として、チャープ信号によって変調された複数のパルス信号を生成するものとする。
また、実施の形態6の送信装置1では、波形制御部82により算出される複素係数αnが、正の実数に制限されるものとする。
実施の形態6の送受信装置を示す構成図は、実施の形態4の送受信装置と同様に、図8である。
波形制御部82は、式(4)に示す評価関数F又は式(6)に示す評価関数Fが最小になるNr個の複素係数αnを算出する。しかし、波形制御部82により算出される複素係数αnは、振幅のみを調整する係数である。
波形制御部82は、それぞれの時間領域の信号xiについてのNr個の複素係数αnを係数乗算部83に出力する。
係数乗算部83は、それぞれの時間領域の信号xiとして、係数乗算後のそれぞれの周波数領域の信号#1〜(#Nr−#Nc)及び係数乗算後のそれぞれの複素シンボル#1〜#Ncをフーリエ逆変換回路21に出力する。
実施の形態7では、アンテナ33により受信された高周波パルス信号が有しているドップラーシフトを除去する機能と、通信信号の位相回転を補償する機能とを有する送受信装置について説明する。
パルス信号変換部90は、受信用増幅器42、受信用局部発振器43、移相器44、受信用ミクサ45a,45b、A/D変換器46a,46b、直列並列変換回路47及びフーリエ変換回路48を備えている。
また、パルス信号変換部90は、ドップラーシフト補償部91の一部として、ミクサ93a,93b及びローパスフィルタ(以下、「LPF」と称する)94a,94bを備えている。
パルス信号変換部90は、図1に示すパルス信号変換部41と同様に、送受信部31により繰り返し受信された高周波パルス信号のそれぞれを周波数領域の信号に変換する。
ドップラーシフト補償部91は、レーダ信号検出部58により検出されたドップラー周波数に基づいて、送受信部31により受信された高周波パルス信号が有しているドップラーシフトを除去する。
基準信号源92は、レーダ信号検出部58により検出されたドップラー周波数を示す周波数信号をミクサ93a,93bに出力する信号源である。
ミクサ93bは、A/D変換器46bから出力された複素信号の虚部に、基準信号源92から出力された周波数信号を乗算し、周波数信号乗算後の複素信号の虚部をLPF94bに出力する。
LPF94aは、ミクサ93aから出力された複素信号の実部のうち、低周波成分のみを通過させるフィルタである。
LPF94bは、ミクサ93bから出力された複素信号の虚部のうち、低周波成分のみを通過させるフィルタである。
位相回転補償部95は、複素シンボル#1〜#Ncが割り当てられている周波数領域の信号を、レーダ信号検出部58により検出されたレーダ信号で除算することで、復調部59により復調される通信信号の位相回転を補償する。
位相回転補償部95は、レーダ信号で除算したそれぞれの周波数領域の信号を通信信号検出部60に出力する。
レーダ信号検出部58は、検出したレーダ信号を位相回転補償部95に出力し、検出したドップラー周波数をドップラーシフト補償部91の基準信号源92に通知する。
基準信号源92は、レーダ信号検出部58からドップラー周波数の通知を受けると、ドップラー周波数を示す周波数信号をミクサ93a,93bに出力する。
ミクサ93bは、A/D変換器46bから出力された複素信号の虚部に、基準信号源92から出力された周波数信号を乗算し、周波数信号乗算後の複素信号の虚部をLPF94bに出力する。
ミクサ93a,93bが、ドップラー周波数を示す周波数信号を複素信号に乗算することで、複素信号の周波数とドップラー周波数との差の周波数成分のみが抽出されるため、複素信号が有するドップラーシフトを除去することができる。
LPF94bは、ミクサ93bから複素信号の虚部を受けると、複素信号の虚部に含まれているノイズなどの高周波成分を除去することで、複素信号の虚部に含まれている低周波成分のみを直列並列変換回路47に出力する。
位相回転補償部95は、レーダ信号検出部58からレーダ信号を受けると、複素シンボル#1〜#Ncが割り当てられている周波数領域の信号をレーダ信号で除算することで、復調部59により復調される通信信号の位相回転を補償する。
レーダ信号検出部58により検出されたレーダ信号には、信号の伝搬遅延及び伝搬路のそれぞれに起因する位相回転が加わっている。位相回転補償部95が、複素シンボル#1〜#Ncが割り当てられている周波数領域の信号をレーダ信号で除算することで、当該位相回転が除去される。
位相回転補償部95は、レーダ信号で除算したそれぞれの周波数領域の信号#1〜#Ncを通信信号検出部60に出力する。
具体的には、位相回転補償部95は、フーリエ逆変換回路56からNp個のパルス間フーリエ変換回路57aに出力される時間領域の信号#1〜#Npのうち、ピークを有する周波数領域の信号に対応している時間領域の信号を取得する。
位相回転補償部95は、複素シンボル#1〜#Ncが割り当てられている周波数領域の信号を、ピークを有する周波数領域の信号に対応している時間領域の信号で除算することで、復調部59により復調される通信信号の位相回転を補償する。
この発明は、目標に反射されたパルス信号を繰り返し受信する受信装置に適している。
この発明は、複数のパルス信号のそれぞれを目標に向けて順番に送信し、目標に反射されたパルス信号を繰り返し受信する送受信装置に適している。
方を送信することができる。
Claims (16)
- レーダ信号である時系列信号を周波数領域の信号に変換するレーダ信号変換部と、
通信信号に含まれている複数のビット信号のそれぞれを複素シンボルにマッピングし、それぞれの複素シンボルにサブキャリア周波数を割り当てる周波数割当部と、
前記レーダ信号変換部により変換されている複数の周波数領域の信号と前記サブキャリア周波数が割り当てられている複数の複素シンボルとを周波数領域で多重化し、周波数領域で多重化した信号である多重化信号を出力する多重化部と、
前記多重化部から出力された多重化信号を時間領域の信号に変換する多重化信号変換部と、
前記多重化信号変換部により変換された時間領域の信号からパルス信号を生成するパルス信号生成部と、
前記パルス信号生成部により生成されたパルス信号を目標に向けて送信する送信部と
を備えた送信装置。 - 前記レーダ信号変換部は、前記レーダ信号である時系列信号として、時間の経過に伴って周波数が変化するチャープ信号とすることを特徴とする請求項1記載の送信装置。
- 目標に反射されたパルス信号を繰り返し受信する受信部と、
前記受信部により繰り返し受信されたパルス信号のそれぞれを周波数領域の信号に変換するパルス信号変換部と、
前記レーダ信号の参照信号である時系列信号を周波数領域の信号に変換して、それぞれの周波数領域の信号の複素共役信号を出力する参照信号変換部と、
前記パルス信号変換部により変換されたそれぞれの周波数領域の信号と、前記参照信号変換部から出力されたそれぞれの複素共役信号との積を時間領域の信号に変換する時間領域信号出力部と、
前記時間領域信号出力部により変換された時間領域の信号から、前記レーダ信号を検出するレーダ信号検出部と、
前記パルス信号変換部により変換されたそれぞれの周波数領域の信号のうち、前記複数の複素シンボルが割り当てられている周波数領域の信号から、前記複数の複素シンボルに対応するビット信号を含む通信信号を復調する復調部と
を備えた受信装置。 - 前記目標に向けて送信されるパルス信号の間隔で、前記時間領域信号出力部により変換されたそれぞれの時間領域の信号を蓄積し、蓄積した時間領域の信号であるそれぞれの時系列信号を周波数領域の信号に変換する周波数領域信号出力部とを備え、
前記レーダ信号検出部は、前記周波数領域信号出力部により変換された周波数領域の信号から、前記レーダ信号を検出することを特徴とする請求項3記載の受信装置。 - パルス信号を目標に向けて送信する送信装置と、前記送信装置からパルス信号が送信されたのち、前記目標に反射されたパルス信号を繰り返し受信する受信装置とを備えており、
前記送信装置は、
レーダ信号である時系列信号を周波数領域の信号に変換するレーダ信号変換部と、
通信信号に含まれている複数のビット信号のそれぞれを複素シンボルにマッピングし、それぞれの複素シンボルにサブキャリア周波数を割り当てる周波数割当部と、
前記レーダ信号変換部により変換されている複数の周波数領域の信号と前記サブキャリア周波数が割り当てられている複数の複素シンボルとを周波数領域で多重化し、周波数領域で多重化した信号である多重化信号を出力する多重化部と、
前記多重化部から出力された多重化信号を時間領域の信号に変換する多重化信号変換部と、
前記多重化信号変換部により変換された時間領域の信号からパルス信号を生成するパルス信号生成部と、
前記パルス信号生成部により生成されたパルス信号を目標に向けて送信する送信部と
を備えていることを特徴とする送受信装置。 - 前記受信装置は、
前記目標に反射されたパルス信号を繰り返し受信する受信部と、
前記受信部により繰り返し受信されたパルス信号のそれぞれを周波数領域の信号に変換するパルス信号変換部と、
前記レーダ信号の参照信号である時系列信号を周波数領域の信号に変換して、それぞれの周波数領域の信号の複素共役信号を出力する参照信号変換部と、
前記パルス信号変換部により変換されたそれぞれの周波数領域の信号と、前記参照信号変換部から出力されたそれぞれの複素共役信号との積を時間領域の信号に変換する時間領域信号出力部と、
前記時間領域信号出力部により変換された時間領域の信号から、前記レーダ信号を検出するレーダ信号検出部と、
前記パルス信号変換部により変換されたそれぞれの周波数領域の信号のうち、前記複数の複素シンボルが割り当てられている周波数領域の信号から、前記複数の複素シンボルに対応するビット信号を含む通信信号を復調する復調部と
を備えていることを特徴とする請求項5記載の送受信装置。 - 前記目標に向けて送信されるパルス信号の間隔で、前記時間領域信号出力部により変換されたそれぞれの時間領域の信号を蓄積し、蓄積した時間領域の信号であるそれぞれの時系列信号を周波数領域の信号に変換する周波数領域信号出力部とを備え、
前記レーダ信号検出部は、前記周波数領域信号出力部により変換された周波数領域の信号から、前記レーダ信号を検出することを特徴とする請求項6記載の送受信装置。 - 前記レーダ信号検出部は、前記周波数領域信号出力部により変換された周波数領域の信号からドップラー周波数を検出するとともに、前記時間領域信号出力部により変換された時間領域の信号から、前記パルス信号の遅延時間を検出することを特徴とする請求項7記載の送受信装置。
- 前記参照信号変換部は、前記パルス信号生成部により生成されたパルス信号を周波数領域の信号に変換することを特徴とする請求項6記載の送受信装置。
- 前記レーダ信号変換部は、前記レーダ信号である時系列信号として、時間の経過に伴って周波数が変化するチャープ信号とすることを特徴とする請求項5記載の送受信装置。
- 前記多重化部により多重化されている複数の周波数領域の信号及び複数の複素シンボルにおけるそれぞれの波形を調整する波形調整部を備え、
前記多重化信号変換部は、前記波形調整部により波形が調整されたそれぞれの周波数領域の信号及び前記波形調整部により波形が調整されたそれぞれの複素シンボルを時間領域の信号に変換することを特徴とする請求項5記載の送受信装置。 - 前記波形調整部は、前記多重化部により多重化された周波数領域の信号が時間領域の信号に変換されたとき、時間領域の信号のピーク電力に対する瞬時電力の比が1に近づくように、前記多重化部により多重化されている複数の周波数領域の信号及び複数の複素シンボルにおけるそれぞれの波形を調整することを特徴とする請求項11記載の送受信装置。
- 前記波形調整部は、前記多重化部により多重化された周波数領域の信号が時間領域の信号に変換されたとき、時間領域の信号のピーク電力に対する瞬時電力の比が目標値に近づくように、前記多重化部により多重化されている複数の周波数領域の信号及び複数の複素シンボルにおけるそれぞれの波形を調整することを特徴とする請求項11記載の送受信装置。
- 前記波形調整部は、前記多重化部により多重化されている複数の周波数領域の信号及び複数の複素シンボルにおけるそれぞれの振幅のみを調整することで、波形を調整することを特徴とする請求項11記載の送受信装置。
- 前記レーダ信号検出部により検出されたドップラー周波数に基づいて、前記受信部により受信されたパルス信号が有しているドップラーシフトを除去するドップラーシフト補償部を備えたことを特徴とする請求項6記載の送受信装置。
- 前記パルス信号変換部により変換されたそれぞれの周波数領域の信号のうち、前記複数の複素シンボルが割り当てられている周波数領域の信号を、前記レーダ信号検出部により検出されたレーダ信号又は前記時間領域信号出力部により変換されたそれぞれの時間領域の信号で除算することで、前記復調部により復調される通信信号の位相回転を補償する位相回転補償部を備えたことを特徴とする請求項6記載の送受信装置。
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