JPWO2019163087A1 - 網目状透明導電体を備える構造体、アンテナ構造体、電波遮蔽構造体及びタッチパネル - Google Patents

網目状透明導電体を備える構造体、アンテナ構造体、電波遮蔽構造体及びタッチパネル Download PDF

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Abstract

網目状透明導電体を備える構造体の一例であるアンテナ構造体1は、可視光を透過する電気絶縁性材料で構成されたフィルム11と、フィルム11の一方の表面上に設けられ、網目状の導電性材料で構成され、予め定められた形状を有する面部αと、フィルム11の一方の表面上に設けられ、導電性材料で面部αの縁の少なくとも一部を縁取るように構成された縁取部βとを有する。

Description

本発明は、網目状透明導電体を備える構造体、アンテナ構造体、電波遮蔽構造体及びタッチパネルに関する。
特許文献1には、第1メッシュパターンをボロノイ図とみなし得る場合における多角形内の母点を、当該多角形の中心点Cとし、かつ、第1メッシュパターンを構成する複数の多角形に含まれる多角形である対象多角形において、対象多角形の中心点Cから対象多角形の各辺へ引いた垂線の平均の長さを当該対象多角形の基準距離とするとき、透明誘電体層の第1面と対向する方向から見て、対象多角形の中心点Cを中心とし、基準距離の1/5の長さを半径とする円R内に、第2メッシュパターンを構成する多角形の頂点が位置する導電性フィルムが記載されている。
特許文献2には、透明基材と前記透明基材の少なくとも一方の面上にセンサ電極とを有するタッチパネルセンサ部材であって、センサ電極を構成するメッシュ状導電体において、複数の菱形形状の参照メッシュ開口部を規則的に配列した参照メッシュパターンにおける交点に対応する分岐点が、交点から不規則的にずれた点に位置しており、かつ、メッシュ状導電体の電極要素の外周端部を結ぶ輪郭線は、電極要素を構成する最外側の導電体要素の線状部に沿って平行に位置しているタッチパネルセンサ部材が記載されている。
特開2017−097439号公報 特開2015−191647号公報
ところで、可視光に対する透明性を確保するために、網目(メッシュ)状の導電性材料で構成された透明導電体(網目状透明導電体)を用いた場合、透明導電体の縁辺に突起があると、突起の先端部において微小放電が発生して相互変調(IM:Intermodulation)波を発生しやすい。このため、複数の周波数の信号が用いられる場合、パッシブ相互変調(PIM:Passive Intermodulation)特性が劣化するおそれがある。
本発明の目的は、パッシブ相互変調(PIM)特性の劣化を抑制した網目状透明導電体を備える構造体などを提供することにある。
請求項1に記載の発明は、可視光を透過する電気絶縁性材料で構成された基板と、前記基板の一方の表面上に設けられ、網目状の導電性材料で構成され、予め定められた形状を有する面部と、前記基板の前記一方の表面上に設けられ、導電性材料で前記面部の縁の少なくとも一部を縁取るように構成された縁取部とを有する網目状透明導電体を備える構造体である。
請求項2に記載の発明は、前記縁取部は、電界の最も高い部分の近傍に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の網目状透明導電体を備える構造体である。
請求項3に記載の発明は、前記縁取部は、前記面部の縁を囲むように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の網目状透明導電体を備える構造体である。
請求項4に記載の発明は、可視光を透過する電気絶縁性材料で構成された基板と、前記基板の一方の表面上に設けられ、電波の送受信を行うアンテナ素子部と、を備え、前記アンテナ素子部は、網目状の導電性材料で構成され予め定められた形状を有する面部と、導電性材料にて前記面部の縁の少なくとも一部を縁取るように構成された縁取部とを有することを特徴とするアンテナ構造体である。
請求項5に記載の発明は、前記アンテナ素子部は、放射電極と接地電極とを備え、前記縁取部は、前記放射電極と前記接地電極とが近接する、当該放射電極の部分と当該接地電極の部分とに設けられていることを特徴とする請求項4に記載のアンテナ構造体である。
請求項6に記載の発明は、可視光を透過する電気絶縁性の基板と、前記基板の一方の表面上に設けられ、少なくとも予め定められた周波数帯の電波の透過を抑制する電波遮蔽部と、を備え、前記電波遮蔽部は、網目状の導電性材料で構成された面部と、導電性材料にて前記面部の縁の少なくとも一部を縁取るように構成された縁取部とを有することを特徴とする電波遮蔽構造体である。
請求項7に記載の発明は、前記縁取部は、外部に設けられる複数の周波数帯の電波を送受信するアンテナ構造体に近接した部分に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の電波遮蔽構造体である。
請求項8に記載の発明は、可視光を透過する電気絶縁性の第1の基板と、前記第1の基板の一方の表面上に設けられ、予め定められた方向に延びる第1の電極と、可視光を透過する電気絶縁性の第2の基板と、前記第2の基板の一方の表面上に設けられ、前記方向と交差する方向に延びる第2の電極と、を備え、前記第1の電極と前記第2の電極とは、前記第1の基板と前記第2の基板との間において、対向するように配置されるとともに、網目状の導電性材料で構成された面部と、導電性材料にて前記面部の縁の少なくとも一部を縁取るように構成された縁取部とをそれぞれ有することを特徴とするタッチパネルである。
請求項9に記載の発明は、前記縁取部は、外部に設けられる複数の周波数帯の電波を送受信するアンテナ構造体に近接した前記第1の電極及び前記第2の電極の部分に設けられていることを特徴とする請求項8に記載のタッチパネルである。
請求項1、4、6、8に記載の発明によれば、パッシブ相互変調(PIM)特性の劣化が抑制される。
請求項2に記載の発明によれば、電界の最も高い部分の近傍に設けない場合に比べ、IM波の発生が抑制される。
請求項3に記載の発明によれば、囲むように設けられていない場合に比べ、IM波の発生がより抑制される。
請求項5に記載の発明によれば、放射電極と接地電極とが近接する部分に設けない場合に比べ、IM波の発生が抑制される。
請求項7、9に記載の発明によれば、アンテナ構造体に近接した部分に設けない場合に比べ、IM波の発生が抑制される。
アンテナ構造体を説明する平面図である。(a)は、第1の実施の形態が適用されるアンテナ構造体、(b)は、比較のために示すアンテナ構造体である。 アンテナ構造体のPIM特性を評価するPIM評価システムを説明する図である。 PIM特性の評価結果を示す図である。 網目状の形状が格子である面部と縁取部との位置関係を説明する図である。(a)は、面部を構成する格子の交点と縁取部との距離が小さい場合、(b)は、面部を構成する格子の交点と縁取部との距離が大きい場合である。 面部の網目状の形状を説明する図である。(a)は、面部の網目状の形状が格子である場合、(b)は、面部の網目状の形状がランダムネットワークである場合である。 電波遮蔽構造体を説明する平面図である。 タッチパネルを説明する平面図である。
アンテナにおいて、露出しやすい電波の送受信を行う素子部分を、可視光を透過する(可視光に対する透過率が高い)導電体(透明導電体)で構成し、視認しにくくすることにより、環境に溶け込ませることで、景観を害しないようにすることが求められるようになっている。
また、液晶パネルなどの表示デバイス上に設けられ、指などにより入力をするタッチパネルは、タッチ部を構成する電極を、可視光に対して透明であって、表示デバイスが容易に視認できる導電体(透明導電体)で構成されていることが求められている。
このような透明導電体の材料として、酸化物半導体であるITO(Indium-Tin-Oxide)膜や薄い銀(Ag)膜などが用いられてきた。しかし、これらの透明導電体は、シート抵抗が約20Ω/□と大きい。よって、アンテナやタッチパネルの形状が大きくなると、抵抗による遅延が大きくなって、適さなくなる。そこで、銅(Cu)膜、銀(Ag)膜などの導電性材料を、網目(メッシュ)状に加工して、可視光に対する透過性を高くした透明導電体が用いられるようになってきた。これらの透明導電体は、網目状に加工される前の状態では可視光を透過しにくい厚さを有している。つまり、可視光に対して不透明である。しかし、網目状に加工された状態では、全体として可視光に対して透過性が高くなる。つまり、可視光に対して透明になる。ここでは、可視光に対して透過性が高いことを、可視光を透過すると表記する。そして、これらの透明導電体では、1Ω/□以下のシート抵抗が容易に得られる。以下では、網目状に加工された透明導電体を、網目状透明導電体と表記する。
しかし、網目状透明導電体膜をアンテナの素子部分やタッチパネルのタッチ部を構成する電極に用いる場合、縁(縁辺)に突起があると、突起の部分で微小放電が発生やすい。そして、複数の周波数の信号が用いられる場合には、微小放電によってIM波が発生し、PIM特性を劣化するおそれがある。
以下では、PIM特性の劣化を抑制した網目状透明導電体を備える構造体などを、添付図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態では、網目状透明導電体を備える構造体の一例として、アンテナ構造体を説明する。
図1は、アンテナ構造体を説明する平面図である。図1(a)は、第1の実施の形態が適用されるアンテナ構造体1、図1(b)は、比較のために示すアンテナ構造体2である。
アンテナ構造体1、2は、フレキシブルプリント基板(FPC:Flexible Printed Circuits)として構成されている。
アンテナ構造体1、2は、共に、可視光の透過性が高い電気絶縁性材料で構成されたフィルム11、フィルム11上(フィルム11の表面上)に設けられたアンテナ素子部12、及びフィルム11上に設けられ、アンテナ素子部12に対して電気的な接点となる接点部13を備える。
アンテナ素子部12は、例えば800MHz帯と2.1GHz帯との2周波を共用する周波共用アンテナ12aと、グランド(GND)に接続されるアンテナGND12bとを備える。周波共用アンテナ12aは、根本部が1つで、先端部が3つに分かれて、一方向に延びている。そして、アンテナGND12bは、フィルム11上において周波共用アンテナ12aの両側に2つ設けられている。2つのアンテナGND12bは、周波共用アンテナ12aの先端部が延びる一方向と交差する方向(ここでは、直交する)方向に延びている。
接点部13は、周波共用アンテナ12aの根本部に接続された接点13aと、2つのアンテナGND12bのそれぞれに接続された2つの接点13bとを備える。
そして、アンテナ構造体1では、アンテナ素子部12の周波共用アンテナ12a及びアンテナGND12bは、網目状に加工された透明導電体(網目状透明導電体)で構成されている。ここでは、透明導電体の網目状の平面形状は、一例として格子(クロス)であるとする。そして、アンテナ構造体1では、周波共用アンテナ12a及びアンテナGND12bは、導電体材料で構成された格子である面部αと縁辺に設けられた導電性材料で構成された縁取部βとを備える。
ここで、フィルム11が基板の一例であり、周波共用アンテナ12aが放射電極の一例であり、アンテナGND12bは、接地電極の一例である。
つまり、面部αは、全体に格子の形成された透明導電体(網目状透明導電体)を周波共用アンテナ12a及びアンテナGND12bの形状に切り出した形状を有している。網目状透明導電体を面部αの形状に切り出すと、網目(格子)が切断される。格子が切断されると、縁(縁辺)において格子が開放され、格子を構成する導電体による枝状の突起が生じる。以下では、このような突起を枝状の突起と表記する。
縁取部βは、周波共用アンテナ12a及びアンテナGND12bの縁(縁辺)を縁取って繋ぐように設けられている。このようにすることで、周波共用アンテナ12a及びアンテナGND12bの形状に切り出された面部αの縁において、枝状の突起の先端が縁取部βにより接続されている。つまり、縁取部βは、枝状の突起がそのまま残らないように設けられている。
一方、比較のために示したアンテナ構造体2でも、アンテナ素子部12の周波共用アンテナ12a及びアンテナGND12bも、網目状透明導電体で構成されている。しかし、アンテナ構造体2では、周波共用アンテナ12a及びアンテナGND12bは、面部αを備えるが、縁を縁取って繋ぐ縁取部βを備えない。このため、面部αを構成する格子の先端、つまり枝状の突起が縁に存在する。
フィルム11は、電気絶縁性材料で構成された可視光に対して透過性が高いフィルムであればよい。例えば、フィルム11に、PET(Poly Ethylene Terephthalate)樹脂などの光透過性の高い透明な樹脂製素材を用いればよい。なお、フィルム11は、ガラス材料であってもよい。そして、フィルム11は、可撓性(柔軟性)を有しても有さなくともよく、板状であってもよい。
アンテナ素子部12に用いられる網目状透明電体を構成する導電体材料は、電気伝導度が高く、網目状に加工しやすい材料であればよい。例えば、導電体材料に、銅(Cu)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)などを用いればよい。
第1の実施の形態が適用されるアンテナ構造体1は、フィルム11上に形成された銅(Cu)膜、銀(Ag)膜などの導電体材料をエッチングして製造される。このとき、周波共用アンテナ12a及びアンテナGND12bの形状に切り出すとともに、面内に格子を構成する面部αと面部αの縁辺に設けられる縁取部βとを含むパタンのエッチングマスクを形成する。この際、接点部13も、導電体材料が網目状に加工されることなく残るようにエッチングマスクを形成する。そして、このエッチングマスクを用いて、フィルム11上に形成された銅(Cu)膜、銀(Ag)膜などの導電体材料をエッチングする。このようにすることで、1回のエッチングにより、格子に加工された面部αと、面部αを縁取る縁の縁取部βと、接点部13とが一体に形成される。つまり、周波共用アンテナ12a及びアンテナGND12bの面部αが格子に加工されるとともに、面部αを縁取る縁取部βとが形成されるとともに、接点13aが周波共用アンテナ12aに接続され、接点13bがアンテナGND12bに接続された状態で形成される。
なお、比較のために示すアンテナ構造体2は、予め格子に加工された導電体材料の膜(透明導電体)を、周波共用アンテナ12a及びアンテナGND12bの形状(面部α)に加工することで製造される。この場合、縁取部βは形成されない。また、アンテナ構造体2では、接点部13を別途形成することが必要となる。
また、アンテナ構造体1は、アンテナ構造体2の周波共用アンテナ12a及びアンテナGND12bの縁を導電性ペーストなどの導電性材料で縁取ることで製造してもよい。例えば、導電性ペーストを付けた筆(ペン)などで縁取部βを形成してもよく、ディスペンサに導電性ペーストをインクとして充填し、ディスペンサから導電性ペーストを吐出させながら縁取部βを形成してもよい。ディスペンサを用いる場合、XYステージ上にアンテナ構造体2を設置して、周波共用アンテナ12a及びアンテナGND12bの縁に沿って、導電性ペーストを塗布して縁取部βを形成すればよい。このようにすれば、縁取部βの形成が自動化できる。なお、この方法は、周波共用アンテナ12a及びアンテナGND12bの縁と、導電性ペーストで縁取った縁取部βとで位置ずれが生じるおそれがある。また、接点部13を別途形成することが必要となる。よって、面部α、縁取部β及び接点部13を一体として形成する方法を用いることがよい。
そして、アンテナ構造体1は、接点部13が信号の送受信装置(不図示)に接続されることで、電波の送信又は電波の受信が行われる。
図2は、アンテナ構造体1、2のPIM特性を評価するPIM評価システム100を説明する図である。
PIM評価システム100は、2つの信号発生器(SG:Signal Generator)110A、110B、2つの電力増幅器(HPA:High Power Amplifier)120A、120B、信号混合器(Hybrid Coupler)130、分波器(Duplexer)140、測定対象物(DUT:Device Under Test)150、バンドパスフィルタ(Filter)160、低雑音増幅器(LNA:Low Noise Amplifier)170及び信号解析器(SA:Signal Analyzer)180を備える。なお、信号発生器110AをSG1、信号発生器110BをSG2、電力増幅器120AをHPA1、電力増幅器120BをHPA2と表記する。
信号発生器(SG1)110Aは、周波数f1の信号を生成する。信号発生器(SG2)110Bは、周波数f1と異なる周波数f2の信号を生成する。信号発生器(SG1)110Aの出力端子は、電力増幅器(HPA1)120Aの入力端子に接続されている。よって、電力増幅器(HPA1)120Aは、周波数f1の信号を増幅して、出力端子から出力する。信号発生器(SG2)110Bの出力端子は、電力増幅器(HPA2)120Bの入力端子に接続されている。よって、電力増幅器(HPA2)120Bは、周波数f2の信号を増幅して、出力端子から出力する。
信号混合器(Hybrid Coupler)130は、2つの入力端子と出力端子とを備える。電力増幅器(HPA1)の出力端子が一方の入力端子に接続され、電力増幅器(HPA2)の出力端子が他方の入力端子に接続されている。つまり、信号混合器(Hybrid Coupler)130は、電力増幅器(HPA1)で増幅された周波数f1の信号と、電力増幅器(HPA2)で増幅された周波数f2の信号とが混合されて、出力端子から出力する。
分波器(Duplexer)140は、入力端子、出力端子及び測定対象物(DUT)150に接続する端子を備える。分波器(Duplexer)140の入力端子は、信号混合器(Hybrid Coupler)130の出力端子に接続されている。つまり、分波器(Duplexer)140の入力端子には、周波数f1の増幅された信号と周波数f2の増幅された信号とが混合された信号Txが入力される。そして、分波器(Duplexer)140は、信号Txを測定対象物(DUT)150に送信する。そして、測定対象物(DUT)150から戻ってきた信号Rxを、信号Txと分離して、出力端子より出力する。
バンドパスフィルタ(Filter)160は、入力端子が分波器(Duplexer)140の出力端子に接続されている。つまり、バンドパスフィルタ(Filter)160は、測定対象物(DUT)150から戻ってきた信号Rxから、求めたい周波数帯の信号を選択して出力端子から出力する。
低雑音増幅器(LNA)170は、入力端子がバンドパスフィルタ(Filter)160の出力端子に接続されている。つまり、低雑音増幅器(LNA)170は、バンドパスフィルタ(Filter)160が選択した周波数帯の信号を増幅して出力端子から出力する。ここで、低雑音増幅器(LNA)170が出力する信号を、信号Rx(OUT)と表記する。
信号解析器(SA)180は、入力端子が低雑音増幅器(LNA)170の出力端子に接続されている。よって、信号解析器(SA)180は、入力した信号Rx(OUT)の大きさ(電力)を定量化する。
ここで、PIMを説明する。
入出力特性が非線形性を有する部分に、2以上の周波数(ここでは、周波数f1、f2)が入力すると、これらの周波数と異なる周波数の信号を発生する。
例えば、周波数f1、f2の2つの信号が、非線形を有する部分に入射すると、周波数mf1、nf2の高調波に加え、周波数がmf1±nf2である相互変調(IM:Intermodulation)波が発生する(m、nは1以上の整数)。例えば、f2−f1は、2次のIM波、2f1−f2は、3次のIM波、3f1−2f2は、5次のIM波である。
一般に、IM波の強度(振幅及び電力)は、次数が低いほど大きい。よって、次数の低いIM波が、受信する周波数帯域において発生すると、求めようとする信号の受信がIM波によって妨害されてしまう。
なお、アンテナ構造体1、2などパッシブな部品において発生するIMがPIMである。
図2に示したPIM評価システム100において、測定対象物(DUT)150をアンテナ構造体1、2とし、アンテナ素子部12の周波共用アンテナ12aが送受信する周波数f1、f2の信号を信号発生器(SG1)110A、信号発生器(SG2)110Bによりそれぞれ発生させることで、アンテナ構造体1、2によって発生するIM波の大きさ(電力)が評価できる。
ここでは、信号発生器(SG1)110Aが発生して電力増幅器(HPA1)で増幅された周波数f1の信号、及び信号発生器(SG2)110Bが発生して電力増幅器(HPA1)で増幅された周波数f2の信号の電力をそれぞれ30dBm(1W)として、以下の3つの場合について、PIM特性を評価した。
900MHz帯として、周波数f1を925MHz、周波数f2を960MHzとし、3次のIM波f3M(=2f1−f2)である890MHzを評価した。
1800MHz帯として、周波数f1を1805MHz、周波数f2を1730MHzとし、3次のIM波f3M(=2f1−f2)である1880MHzを評価した。
2100MHz帯として、周波数f1を2110MHz、周波数f2を2170MHzとし、3次のIM波f3M(=2f1−f2)である2050MHzを評価した。
図3は、PIM特性の評価結果を示す図である。ここでは、IM波の大きさ(電力)を縦軸を30dBmを基準としたdBcで示している。そして、縁取部βを備えるアンテナ構造体1の場合を、“アンテナ構造体1(縁取部有)”、縁取部βを備えないアンテナ構造体2の場合を、“アンテナ構造体2(縁取部無)”と表記する。
900MHz帯、1800MHz帯及び2100MHz帯のいずれにおいても、縁取部βを備えるアンテナ構造体1は、縁取部βを備えないアンテナ構造体2に比べ、IM波の大きさ(電力)が小さい。
IM波に対する5回の測定値を平均した場合、900MHz帯では、縁取部βを備えないアンテナ構造体2での−104.5dBmが、縁取部βを備えるアンテナ構造体1での−115.6dBmになり、PIM特性が11.1dBm向上した。また、1800MHz帯では、縁取部βを備えないアンテナ構造体2での−103.3dBmが、縁取部βを備えるアンテナ構造体1での−124.0dBmになり、PIM特性が20.7dBm向上した。そして、2100MHz帯では、縁取部βを備えないアンテナ構造体2での−112.0dBmが、縁取部βを備えるアンテナ構造体1での−131.5dBmになり、PIM特性が19.5dBm向上した。
これは、アンテナ構造体2では、縁取部βを備えないため、網目状に加工された(ここでは格子が形成された)面部αの縁に枝状の突起が生じている。このため、アンテナ構造体2では、枝状の突起に電界が集中して、微小放電が発生しやすい状態になっている。これがIM波の大きさ(電力)を大きくしているものと考えられる。つまり、アンテナ構造体1のように、縁取部βを備えることで、面部αの縁に枝状の突起を生じにくいようにすることで、IM波が小さく抑えられることになる。
なお、面部αの縁の枝状の突起における微小放電は、電界の大きい部分で生じやすい。よって、縁取部βは、周波共用アンテナ12a及びアンテナGND12bの縁のすべてに設ける代わりに、周波共用アンテナ12aとアンテナGND12bとが近接した接点部13の近傍(図1において、γで示す部分)など、一部に設けてもよい。これにより、IM波の発生が抑制される。なお、縁取部βは、IM波の大きさ(電力)に応じて設ければよい。
網目状の面部αが格子である場合、縁取部βを設ける場所によっては、縁取部βが視認されやすくなることがある。
図4は、網目状の形状が格子である面部αと縁取部βとの位置関係を説明する図である。図4(a)は、面部αを構成する格子の交点と縁取部βとの距離Dが小さい場合(|D|≦d)、図4(b)は、面部αを構成する格子の交点と縁取部βとの距離Dが大きい場合(|D|>d)である。
図4(a)に示すように、面部αを構成する格子の交点と縁取部βとの距離Dの絶対値が定められた値d以下である場合(|D|≦d)には、格子の交点と縁取部βとの距離が近いために、交点と縁取部βとが視覚的に融合して、縁取部βが強調されて見える。よって、図4(b)に示すように、面部αを構成する格子の交点と縁取部βとの距離Dの絶対値が定められた値dを超える(|D|>d)ように、格子の交点に対して縁取部βを設けることがよい。
なお、値dは、格子毎の面積(格子の開口部分の面積)、格子の幅、視認する距離などによって決めればよい。
これまで、面部αの網目状の形状は、格子であるとしたが、他の形状であってもよい。
図5は、面部αの網目状の形状を説明する図である。図5(a)は、面部αの網目状の形状が格子である場合、図5(b)は、変形例である面部αの網目状の形状がランダムネットワークである場合である。
図5(a)に示す、面部αの網目状の形状が格子である場合、規則的であるためにモアレが発生しやすく、アンテナ素子部12が視認されやすい。これに対して、図5(b)に示す、面部αの網目状の形状がランダムネットワークである場合、モアレの発生が抑制されるために、より視認されにくい。なお、面部αの網目状の形状は、他の形状であってもよい。
ここで、網目(メッシュ)状とは、格子(クロス)やランダムネットワークを含むとともに、これら以外の形状を含むものとする。すなわち、網目状透明導電体とは、加工前の状態では可視光に対する透過性が低い導電体膜に、網目状に開口(穴)を設けて、全体として可視光に対する透過性が高い(可視光を透過する)状態に加工されたものをいう。そして、網目状の形状は、全体として可視光に対する透過性が高い(可視光を透過する)状態にするものであれば、どのようなものであってもよい。そして、網目状透明導電体は、シート抵抗において20Ω/□未満が得られ、光透過率が70%以上得られるものであればよい。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態では、網目状透明導電体を備える構造体の一例として、電波遮蔽構造体4を説明する。電波遮蔽構造体4とは、電波を反射することで、電波遮蔽構造体4を通過して電波が伝搬することを遮断(シールド)するものをいう。なお、特定の周波数帯域の電波を透過するように構成してもよい。ここでは、電波遮蔽構造体4は、電波の伝搬を遮断する場合の他、特定の周波数帯域の電波を透過し、他の周波数帯の電波を遮断する周波数選択構造体(FSS:Frequency Select Sheet)である場合を含む。
このような、電波遮蔽構造体4は、室間の間仕切りとして用いられる場合など、可視光に対して透明であることが求められる場合がある。例えば、会議室など内部を視認したいが、電波の到達を遮断したい場合などである。
図6は、電波遮蔽構造体4を説明する平面図である。図6には、電波遮蔽構造体4に加え、複数の周波数の電波を送受信するアンテナ構造体3を示している。電波遮蔽構造体4は、電波を送受信するアンテナ構造体3からの電波を特定の方向、特定の場所に到達しないように遮蔽する。よって、電波遮蔽構造体4とアンテナ構造体3とは、近接して設けられている。
電波遮蔽構造体4は、フレキシブルプリント基板(FPC:Flexible Printed Circuits)として構成されている。電波遮蔽構造体4は、可視光の透過性が高いフィルム41、及びフィルム41上(フィルム41の表面上)に設けられた電波遮蔽部42を備える。電波遮蔽部42は、網目状に加工された透明導電体(網目状透明導電体)で構成されている。ここでは、透明導電体の網目状の形状は、一例として格子(クロス)であるとするが、図5(b)に示したランダムネットワークなど他の形状であってもよい。そして、電波遮蔽部42は、第1の実施の形態が適用されるアンテナ構造体1の周波共用アンテナ12a及びアンテナGND12bと同様に、格子の面部αと縁を縁取るように設けられた縁取部βとを備える。
なお、フィルム41は、第1の実施の形態で説明したフィルム11と同様であればよい。電波遮蔽部42に用いられる網目状透明導電体を構成する導電体材料は、第1の実施の形態で説明したアンテナ素子部12に用いられる網目状透明導電体を構成する導電体材料と同様であればよい。フィルム41が、基板の他の一例である。
電波遮蔽部42を網目状透明導電体で構成することで、電波遮蔽構造体4が可視光を透過するよう(可視光に対して透明)になる。しかし、アンテナ構造体3から送信された複数の周波数の電波が電波遮蔽構造体4に到達することで、電波遮蔽構造体4からIM波が発生するおそれがある。
そこで、第2の実施の形態が適用される電波遮蔽構造体4では、電波遮蔽部42が縁取部βを備えることで、面部αの縁に枝状の突起が生じにくくなっている。よって、第1の実施の形態が適用されるアンテナ構造体1と同様に、PIM特性の劣化が抑制される。
なお、IM波は電波の強度が大きいほど発生しやすいため、アンテナ構造体3に近接する電波遮蔽部42の縁に縁取部βを設けてもよい。
また、電波遮蔽構造体4を、周波数選択構造体(FSS:Frequency Select Sheet)として構成する場合には、電波遮蔽部42の面部αにおける網目の大きさを透過させたい周波数帯に応じて設定すればよい。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態では、網目状透明導電体を備える構造体の一例として、タッチパネル6を説明する。タッチパネル6は、指、ペンなどの接触などにより、接触した位置の情報を出力する。タッチパネル6は、液晶ディスプレイなどの表示デバイス上に重ねて配置されて用いられる場合には、表示デバイスの視認性を確保するために、透明であることが求められる。
図7は、タッチパネル6を説明する平面図である。図7には、電波遮蔽構造体4に加え、複数の周波数の電波を送受信するアンテナ構造体5を示している。移動体通信に用いられる携帯端末では、タッチパネル6とアンテナ構造体5とが近接して配置されることがある。
タッチパネル6は、可視光に対する透過性が高いガラスやフィルム上(フィルムの表面上)に形成されたX方向電極61と、同様に可視光の透過性が高い他のガラスやフィルム上(フィルムの表面上)に形成されたY方向電極62とが、対向するように絶縁体層を介して積層されて構成されている。なお、直交するように設けるとして、X方向電極61及びY方向電極62としたが、X方向電極61及びY方向電極62は、交差するように設けられればよい。
そして、X方向電極61、Y方向電極62は、網目状に加工された透明導電体(網目状透明導電体)で構成されている。図7では、透明導電体の網目状の形状は、一例として格子(クロス)であるとするが、図5(b)に示したランダムネットワークなど他の形状であってもよい。そして、X方向電極61、Y方向電極62は、第1の実施の形態が適用されるアンテナ構造体1の周波共用アンテナ12a及びアンテナGND12bと同様に、格子の面部αと縁に設けられた縁取部βとを備える。
なお、上記のフィルムは、第1の実施の形態で説明したフィルム11と同様であればよい。X方向電極61、Y方向電極62に用いられる網目状透明導電体を構成する導電体材料は、第1の実施の形態で説明したアンテナ素子部12に用いられる網目状透明導電体を構成する導電体材料と同様であればよい。
ここで、可視光に対する透過性が高いガラスやフィルムが第1の基板の一例であり、可視光の透過性が高い他のガラスやフィルムが第2の基板の一例である。そして、X方向電極61が第1の電極の一例であり、Y方向電極62が第2の電極の一例である。
なお、タッチパネル6の駆動には、公知の技術を用いればよい。よって、説明を省略する。
網目状透明導電体を用いることで、タッチパネル6は、可視光に対して透過性が高い(可視光を透過する)状態になる。しかし、アンテナ構造体5から送信された複数の周波数の電波がタッチパネル6に到達することで、タッチパネル6からIM波が発生するおそれがある。
そこで、第3の実施の形態が適用されるタッチパネル6では、X方向電極61、Y方向電極62が縁取部βを備えることで、面部αの縁に枝状の突起が生じにくくなっている。よって、第1の実施の形態が適用されるアンテナ構造体1と同様に、PIM特性の劣化が抑制される。
なお、IM波は電波の強度が大きいほど発生しやすいため、アンテナ構造体5に近接するタッチパネル6のX方向電極61及びY方向電極62の縁にのみ縁取部βを設けてもよい。
以上では、網目状透明導電体を備える構造体として、アンテナ構造体1、電波遮蔽構造体4、タッチパネル6を例として説明した。網目状透明導電体を備える構造体としては、これらに限らず、可視光に対して透過性が高い(可視光を透過する)ことが求められとともに、複数の周波数の信号又は電波が入射する用途において用いられる電子装置、電子部品などであってよく、網目状透明導電体を備える構造体には、これらが含まれる。
以上、第1の実施の形態から第3の実施の形態を説明したが、本発明の趣旨に反しない限りにおいて様々な変形を行っても構わない。
1、3、5…アンテナ構造体、4…電波遮蔽構造体、6…タッチパネル、11、41…フィルム、12…アンテナ素子部、12a…周波共用アンテナ、12b…アンテナGND、13…接点部、13a、13b…接点、42…電波遮蔽部、61…X方向電極、62…Y方向電極、100…PIM評価システム
請求項1に記載の発明は、可視光を透過する電気絶縁性材料で構成された基板と、前記基板の一方の表面上に設けられ、網目状に加工された可視光を透過しにくい厚さの導電性材料で構成され、予め定められた形状を有する面部と、前記基板の前記一方の表面上に設けられ、前記面部の縁の少なくとも一部において、当該面部の縁に生じる突起の先端を縁取るように導電性材料で構成された縁取部とを有する網目状透明導電体を備える構造体である。
請求項2に記載の発明は、前記縁取部は、電界の最も高い部分の近傍に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の網目状透明導電体を備える構造体である。
請求項3に記載の発明は、前記縁取部は、前記面部の縁を囲むように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の網目状透明導電体を備える構造体である。
請求項4に記載の発明は、可視光を透過する電気絶縁性材料で構成された基板と、前記基板の一方の表面上に設けられ、電波の送受信を行うアンテナ素子部と、を備え、前記アンテナ素子部は、網目状に加工された可視光を透過しにくい厚さの導電性材料で構成され予め定められた形状を有する面部と、前記面部の縁の少なくとも一部において、当該面部の縁に生じる突起の先端を縁取るように導電性材料で構成された縁取部とを有することを特徴とするアンテナ構造体である。
請求項5に記載の発明は、前記アンテナ素子部は、放射電極と接地電極とを備え、前記縁取部は、前記放射電極と前記接地電極とが近接する、当該放射電極の部分と当該接地電極の部分とに設けられていることを特徴とする請求項4に記載のアンテナ構造体である。
請求項6に記載の発明は、可視光を透過する電気絶縁性の基板と、前記基板の一方の表面上に設けられ、少なくとも予め定められた周波数帯の電波の透過を抑制する電波遮蔽部と、を備え、前記電波遮蔽部は、網目状に加工された可視光を透過しにくい厚さの導電性材料で構成された面部と、前記面部の縁の少なくとも一部において、当該面部の縁に生じる突起の先端を縁取るように導電性材料で構成された縁取部とを有することを特徴とする電波遮蔽構造体である。
請求項7に記載の発明は、前記縁取部は、外部に設けられる複数の周波数帯の電波を送受信するアンテナ構造体に近接した部分に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の電波遮蔽構造体である。
請求項8に記載の発明は、可視光を透過する電気絶縁性の第1の基板と、前記第1の基板の一方の表面上に設けられ、予め定められた方向に延びる第1の電極と、可視光を透過する電気絶縁性の第2の基板と、前記第2の基板の一方の表面上に設けられ、前記方向と交差する方向に延びる第2の電極と、を備え、前記第1の電極と前記第2の電極とは、前記第1の基板と前記第2の基板との間において、対向するように配置されるとともに、網目状に加工された可視光を透過しにくい厚さの導電性材料で構成された面部と、前記面部の縁の少なくとも一部において、当該面部の縁に生じる突起の先端を縁取るように導電性材料で構成された縁取部とをそれぞれ有することを特徴とするタッチパネルである。
請求項9に記載の発明は、前記縁取部は、外部に設けられる複数の周波数帯の電波を送受信するアンテナ構造体に近接した前記第1の電極及び前記第2の電極の部分に設けられていることを特徴とする請求項8に記載のタッチパネルである。

Claims (9)

  1. 可視光を透過する電気絶縁性材料で構成された基板と、
    前記基板の一方の表面上に設けられ、網目状の導電性材料で構成され、予め定められた形状を有する面部と、
    前記基板の前記一方の表面上に設けられ、導電性材料で前記面部の縁の少なくとも一部を縁取るように構成された縁取部と
    を有する網目状透明導電体を備える構造体。
  2. 前記縁取部は、電界の最も高い部分の近傍に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の網目状透明導電体を備える構造体。
  3. 前記縁取部は、前記面部の縁を囲むように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の網目状透明導電体を備える構造体。
  4. 可視光を透過する電気絶縁性材料で構成された基板と、
    前記基板の一方の表面上に設けられ、電波の送受信を行うアンテナ素子部と、を備え、
    前記アンテナ素子部は、
    網目状の導電性材料で構成され予め定められた形状を有する面部と、
    導電性材料にて前記面部の縁の少なくとも一部を縁取るように構成された縁取部と
    を有することを特徴とするアンテナ構造体。
  5. 前記アンテナ素子部は、放射電極と接地電極とを備え、
    前記縁取部は、前記放射電極と前記接地電極とが近接する、当該放射電極の部分と当該接地電極の部分とに設けられていることを特徴とする請求項4に記載のアンテナ構造体。
  6. 可視光を透過する電気絶縁性の基板と、
    前記基板の一方の表面上に設けられ、少なくとも予め定められた周波数帯の電波の透過を抑制する電波遮蔽部と、を備え、
    前記電波遮蔽部は、
    網目状の導電性材料で構成された面部と、
    導電性材料にて前記面部の縁の少なくとも一部を縁取るように構成された縁取部と
    を有することを特徴とする電波遮蔽構造体。
  7. 前記縁取部は、外部に設けられる複数の周波数帯の電波を送受信するアンテナ構造体に近接した部分に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の電波遮蔽構造体。
  8. 可視光を透過する電気絶縁性の第1の基板と、
    前記第1の基板の一方の表面上に設けられ、予め定められた方向に延びる第1の電極と、
    可視光を透過する電気絶縁性の第2の基板と、
    前記第2の基板の一方の表面上に設けられ、前記方向と交差する方向に延びる第2の電極と、を備え、
    前記第1の電極と前記第2の電極とは、前記第1の基板と前記第2の基板との間において、対向するように配置されるとともに、
    網目状の導電性材料で構成された面部と、
    導電性材料にて前記面部の縁の少なくとも一部を縁取るように構成された縁取部と
    をそれぞれ有することを特徴とするタッチパネル。
  9. 前記縁取部は、外部に設けられる複数の周波数帯の電波を送受信するアンテナ構造体に近接した前記第1の電極及び前記第2の電極の部分に設けられていることを特徴とする請求項8に記載のタッチパネル。
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