JPWO2019130682A1 - 緩衝器およびソレノイド - Google Patents

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Abstract

可動子とコアとのクリアランスが小さい部分を形成するとともに、可動子とコアとのクリアランスが大きい部分を形成し、ソレノイド推力を確保しながら、可動子に発生する横力が小さくなるように、可動子の小径部とコアの磁性部とのクリアランスを適正化させたので、ソレノイド推力の低下と可動子に発生する横力の偏倚とを最小限に抑えることが可能であり、減衰力発生機構の減衰力制御性を向上させることができる。

Description

本発明は、ピストンロッドのストロークに対して作動流体の流れを制御することで減衰力を発生させる緩衝器に関する。
特許文献1には、軸方向に配置された磁性部と非磁性部とを接合して一体化させたコア構造のソレノイドを備えたピストン内蔵型の減衰力調整式油圧緩衝器が開示されている。この緩衝器は、可動子の外径が全長にわたって同一で、かつ、磁性部と可動子とのクリアランス(径方向隙間)と、非磁性部と可動子とのクリアランスと、が同一である。
特表2012−501412号公報
特許文献1に記載された緩衝器は、可動子のコアに対する軸方向移動範囲において、可動子の外周面の全てがコアの内周面に摺動するため、可動子がコアに対して偏心すると、可動子に作用する横方向の磁力が周方向で不均一になり、可動子とコアとの摺動抵抗が増大する。その結果、減衰力のヒステリシス、すなわち、制御電流を増加方向へ変化させたときに発生する減衰力と制御電流を減少方向へ変化させたときに発生する減衰力との差異が大きくなり、減衰力制御性が悪化する。
本発明は、減衰力制御性を向上させた緩衝器を提供することを課題とする。
本発明の一実施形態に係る緩衝器は、
作動流体が封入されるシリンダと、
前記シリンダ内に摺動可能に嵌装されるピストンと、
一端が前記ピストンに連結され、他端側が前記シリンダの外部に延出されるピストンロッドと、
ソレノイドに流れる制御電流を制御することで減衰力特性が調整可能な減衰力発生機構と、を備え、
前記ソレノイドは、通電されることで磁力を発生するコイルと、
前記コイルの内周側に設けられ、磁性部と非磁性部とを有するコアであって、前記磁性部と前記非磁性部は前記コアの軸方向に沿って配置された前記コアと、
前記コアの内周側を該コアの軸方向へ移動可能な可動子と、を備え、
前記可動子の前記コアに対する前記軸方向の移動範囲において、前記可動子と前記コアとの径方向間距離が大きい部分と小さい部分とを有し、前記小さい部分は、前記コアの非磁性部と対向する。
本発明の一実施形態に係る緩衝器によれば、緩衝器の減衰力制御性を向上させることができる。
第1実施形態に係る緩衝器の断面図である。 図1におけるピストンバルブを含む要部の拡大図である。 図2におけるソレノイドを含む要部の拡大図である。 第1実施形態の説明図であって、ソレノイドにおける磁気流れを示す図である。 第1実施形態の説明図であって、可動子とコアとのクリアランスを横軸に取り、可動子の発生力を縦軸に取ったときの、ソレノイド推力、区間Aにおける横力、および区間Cにおける横力を示す図表である。 第1実施形態の説明図であって、従来構造のソレノイドを備えた緩衝器の減衰力特性を示す図表である。 第1実施形態の説明図であって、第1実施形態のソレノイドが適用された緩衝器の減衰力特性を示す図表である。 第2実施形態の説明図である。
(第1実施形態) 本発明の第1実施形態を添付した図を参照して説明する。便宜上、図1における上下方向を「上下方向」と称する。
図1を参照すると、第1実施形態に係る緩衝器1は、ソレノイド91を有する減衰力発生機構31がシリンダ2内のピストンケース21(ピストン)に内蔵された、いわゆる、ピストン内蔵型の減衰力調整式緩衝器1(以下「緩衝器1」と称する)である。緩衝器1は、シリンダ2の外側に外筒3を設けた複筒構造をなし、シリンダ2と外筒3との間にリザーバ4が形成される。シリンダ2内には、ピストンバルブ5(ピストン)が摺動可能に嵌装される。ピストンバルブ5は、外周側にピストンバンド5Aが設けられ、シリンダ2内をシリンダ上室2Aとシリンダ下室2Bとの2室に区画する。ピストンバルブ5は、上端がシリンダ上室2Aに開口する伸び側通路19と、下端がシリンダ下室2Bに開口する縮み側通路20と、を有する。
シリンダ2の下端部には、シリンダ下室2Bとリザーバ4とを区画するベースバルブ7が設けられる。ベースバルブ7には、シリンダ下室2Bとリザーバ4とを連通させる通路8,9が設けられる。通路8には、リザーバ4側からシリンダ下室2B側への油液(作動流体)の流通のみが許容される逆止弁10が設けられる。通路9には、シリンダ下室2B側の油液の圧力が設定圧力に達することで開弁し、シリンダ下室2B側の圧力(油液)をリザーバ4側へ逃がすディスクバルブ11が設けられる。なお、作動流体として、シリンダ2内には油液が封入され、リザーバ4内には油液およびガスが封入される。また、外筒3の下端にはボトムキャップ12が接合され、ボトムキャップ12には取付部材13が接合される。
ピストンバルブ5は、ピストンケース21を介してピストンロッド6に連結される。ピストンケース21は、ピストンロッド6の下端(一端)に連結される略円筒形のケース本体22と、ケース本体22の下端を閉塞させるケース底部23と、ケース底部23の下端から軸方向(下方向)へ延びてピストンバルブ5が装着される軸部24と、を有する。ケース底部23と軸部24とは一部品であり、ケース本体22とケース底部23とはねじ部18によって一体化される。なお、ピストンロッド6の上端側(他端側)は、シリンダ上室2Aを通過し、さらにシリンダ2および外筒3の上端部に装着されたロッドガイド14およびオイルシール15に挿通されてシリンダ2の外部へ延出される。また、外筒3の上端部はキャップ16によってカバーされ、外筒3の外周にはばね受部材17が取り付けられる。
図2を参照すると、緩衝器1は、ピストンロッド6の移動によって生じるシリンダ上室2Aとシリンダ下室2Bとの間の油液の流れを制御することで減衰力を発生させる減衰力発生機構31を備える。減衰力発生機構31は、ピストンバルブ5の下端に設けられるメインバルブ32を有する。メインバルブ32は、ピストンバルブ5が伸び側へ移動したときのシリンダ上室2Aからシリンダ下室2Bへの油液の流れを規制することで減衰力を発生させる減衰弁33と、減衰弁33に対して閉弁方向へ内圧を作用させる背圧室34と、シリンダ上室2Aから背圧室34へ油液を導入させる背圧室導入通路35と、を有する。
減衰弁33は、ディスクバルブによって構成され、軸孔にピストンケース21の軸部24が挿通される。減衰弁33の内側周縁部は、ピストンバルブ5の内側周縁部とパイロットケース36の軸部36Aとによって挟持される。減衰弁33の下面には、環状のパッキン37(シート部)が設けられる。パッキン37は、パイロットケース36の環状壁部38の内周面に摺動可能に当接される。これにより、減衰弁33とパイロットケース36との間に環状の背圧室34が形成される。減衰弁33は、ピストンバルブ5の伸び側通路19の下端開口を被うようにして、外側周縁部がピストンバルブ5の下端に着座される。そして、ピストンバルブ5の上端に形成されて径方向へ延びる通路27(切欠き)、伸び側通路19、および減衰弁33の開弁により形成される流路によって、シリンダ上室2Aとシリンダ下室2Bとを連通させる第1通路が構成される。
パイロットケース36は、パイロットケース36を上下方向へ貫通する複数個の通路41を有する。パイロットケース36の下端には、ディスクバルブ39が設けられる。ディスクバルブ39は、軸孔にピストンケース21の軸部24が挿通され、パイロットケース36の通路41の下端開口を被うようにして、外側周縁部がパイロットケース36の下端に形成された環状のシート部40に着座される。そして、背圧室34の圧力がディスクバルブ39のセット荷重に達すると、ディスクバルブ39が開弁される。これにより、背圧室34の圧力(油液)をシリンダ下室2Bへ逃がすことができる。なお、ディスクバルブ39の内周縁部は、パイロットケース36の軸部36Aとワッシャ42との間で挟持される。
ピストンバルブ5の上端には、ディスクバルブ43が設けられる。ディスクバルブ43は、軸孔にピストンケース21の軸部24が挿通され、内側周縁部がピストンバルブ5の内側周縁部と弁部材25の内側周縁部とによって挟持される。ディスクバルブ43は、ピストンバルブ5の上端に形成された環状凹部44を被うようにして、外側周縁部がピストンケース5の上端に形成された環状のシート部45に着座される。弁部材25は、軸孔にピストンケース21の軸部24が挿通され、ピストンケース21のケース底部23の下端面に形成された環状凹部を被うようにして、上端面がケース底部23の下端面に当接される。これにより、ピストンケース21のケース底部23と弁部材25との間には、環状通路50が形成される。なお、ピストンバルブ5の環状凹部44には、縮み側通路20の上端が開口される。
弁部材25の下端には、ディスクバルブ47が設けられる。ディスクバルブ47は、軸孔にピストンケース21の軸部24が挿通され、内側周縁部がディスク48と弁部材25の内側周縁部との間で挟持される。ディスクバルブ47は、弁部材25の下端の外側周縁部に形成された環状のシート部49Aとシート部49Aの内側に形成された環状のシート部49Bとに着座される。弁部材25とピストンケース21のケース底部23との間の環状通路50は、弁部材25を軸方向(上下方向)へ貫通する通路25A、ピストンケース21の軸部24の外周面に形成されて軸方向へ延びる通路28、およびパイロットケース36の軸部36Aに形成された通路46を介して、背圧室34に連通される。なお、軸孔に軸部24が挿通される各部品は、軸部24の下端部に装着されたナット26の締め付けにより生じる軸力によってピストンケース21のケース底部23に固定される。
ピストンケース21のケース底部23には、ケース底部23を軸線方向(上下方向)へ貫通する複数本(図2に「1本」のみ表示)の通路51が設けられる。通路51は、下端が環状通路50に開口し、上端がケース底部23の環状の側壁の内側に形成された室52に開口される。ピストンケース21の底面(室52の底面)には弁座55が形成され、弁座55には第1弁体53の下端に形成された環状のシート部54が着座される。そして、弁座55に第1弁体53のシート部54が着座されることにより、第1弁体53とケース底部23との間に第1弁室56が形成される。第1弁室56は、軸部24に形成された通路57(軸孔)を介してシリンダ下室2Bに連通される。
そして、通路57、第1弁室56、第1弁体53の開弁により形成される流路、室52、通路51、およびディスクバルブ47の開弁により形成される流路によって、シリンダ上室2Aとシリンダ下室2Bとを連通させる第2通路が構成される。換言すると、第2通路は、ディスクバルブ47が開弁・閉弁されることにより連通・遮断される。また、第2通路は、ピストンバルブ5(ピストンロッド6)が縮み側へ移動され、第1弁室56の圧力がセット荷重に達して第1弁体53が開弁されることで、シリンダ上室2Aとシリンダ下室2Bとの間を連通させる。さらに、室52は、通路51、環状通路50、および軸部24に形成された通路28を介して背圧室34に連通される。
第1弁体53は、非磁性体であり、大径部58と小径部59とを有する段付円柱形に形成される。第1弁体53の小径部59は、後述するコア93の磁性部96の内周面114の下部に摺動可能に嵌装される。第1弁体53の小径部59とコア93の磁性部96の内周面114との間は、シール部材60(図3参照)によってシールされる。第1弁体53には、上端が開口するボア63が形成される。ボア63には、ニードル型の第2弁体65が収容される。第2弁体65は、ボア63の底面に開口する第2弁室69の開口周縁部に形成された弁座64に着座される。第1弁体53および第2弁体65のセット荷重は、ソレノイド91に対する制御電流を調節することによって可変される。そして、第1弁体53、第2弁体65、ならびにソレノイド91の推力により第1弁体53および第2弁体65のセット荷重を可変させるアクチュエータによって、サブバルブ68が構成される。
第1弁体53には、ボア63の底面中央に開口する第2弁室69、大径部58を径方向(図2における左右方向)へ延びて第2弁室69を室52に連通させる通路70、および第2弁体65の開弁時に第2弁室69をシリンダ下室2Bに連通させる通路71が形成される。第2弁体65は、上端側の外側周縁部にフランジ部72が形成される。フランジ部72の外周面は、ボア63の内周面に摺動可能に嵌合される。フランジ部72とボア63の底面との間には、第2弁体65を第1弁体53に対して上方向へ付勢させる圧縮コイルばね73が介装される。第2弁体65には、第2弁体65の上端中央に開口する凹部74が形成される。凹部74の底部中央には、作動ピン75の半球形の下端を受ける内円錐面76が形成される。
作動ピン75は、下端が第2弁体65の内円錐面76で受けられる軸部77と、下半分が半球形に形成される基部79と、基部79の上端中央に形成される凸部78と、を有する。作動ピン75は、基部79の半球面が後述するソレノイド91の可動子80に形成された内円錐面81によって受けられる。内円錐面81は、可動子80の上端に開口する大径孔部82の下端と可動子80の下端に開口する小径孔部83の上端とに接続される。可動子80の小径孔部83には、作動ピン75の軸部77が挿通される。作動ピン75は、基部79の外側周縁部とばね受部材84との間に介装された圧縮コイルばね85の付勢力によって、基部79の下側の半球面が可動子80の内円錐面81に着座される。
第1弁体53には、圧縮コイルばね85のばね力が作動ピン75および第2弁体65を介して伝達され、これにより、第1弁体53は、ソレノイド91のコア93に対して下方向へ付勢される。ばね受部材84は、段付軸形状をなし、大径軸部141、小径軸部142、および大径軸部141と小径軸部142との間に形成されて圧縮コイルばね85の上端を受けるフランジ部143を有する。ばね受部材84は、大径部84Aが圧縮コイルばね85の上端部内側に挿入され、小径軸部142がコア93の磁性部95の凹部108に装着されたリング30に嵌合される。
第2弁体65は、作動ピン75の軸部77に外装された圧縮コイルばね86のばね力により可動子80に対して下方向へ付勢される。圧縮コイルばね86は、第2弁体65の凹部74の底面と可動子80との間に介装される。なお、コア93(磁性部96)の内側であって第2弁体65と可動子80との間の空間88は、第2弁体65のフランジ部72に形成された通路89を介して第1弁体53のボア63に連通される。
ピストンケース21のケース本体22の内周面22Aの上端部には、コイルキャップ105が嵌合される。コイルキャップ105の上端には、ピストンケース21のケース本体22の軸部131の軸孔131A内に保持された端子133が設けられる。端子133は、コイル92とコネクタ135に接続される。端子133には、ピストンロッド6の軸孔6Aに挿通されたハーネス部材134の一端(下端)に装着されたコネクタ135が接続される。端子133とコネクタ135は、アダプタ132により回転方向に位置決めされている。
なお、ピストンロッド6の下端とピストンケース21のケース本体22の軸部131とは、ねじ部136によって連結される。また、可動子80の内側の大径孔部82は、ばね受部材84の軸孔144、リング部材30の軸孔の内側の空間145、磁性部95を軸方向に貫通する通路146、コイルキャップ105に形成された通路147,148、コイルキャップ105とケース本体22の蓋部150との間に形成される環状通路149、およびケース本体22の蓋部150に形成された通路151、を介してシリンダ上室2Aに連通される。これにより、組立時に残留したピストンケース21内のエアを排出させるエア抜き通路が形成される。
次に、主に図3を参照して、第1実施形態におけるソレノイド91を説明する。
ソレノイド91は、通電により磁力を発生するコイル92と、コイル92の内周側に設けられるコア93と、コア93の内周側を軸方向(上下方向)へ移動可能な可動子80と、を備える。コア93には、軸方向(図3における「上下方向」)に沿って上から順に、磁性部95、非磁性部97、磁性部96が配置される。換言すると、コア93は、上下に配置された磁性部95,96を非磁性部97を介して結合させることで構成される。コア93の非磁性部97は、略円筒形に形成され、内周面98の上側(上端部)に段部98Aを介して大内径部100が形成され、外周面99の下側(下端部)に段部99Aを介して小外径部101が形成される。
コア93の磁性部95は、略円柱形に形成される。磁性部95の外周面103には、コイル92の内周面92Aの上部が嵌合される。磁性部95の上端には、小径軸部104が形成され、小径軸部104は、コイルキャップ105の下端面に開口する凹部106に嵌合される。磁性部95には、下端面に開口する内円錐面107が形成される。内円錐面107の先端部(上端部)には、リング部材30が嵌着される凹部108が形成される。磁性部95の外周面103の下端部には、段部103Aを介して小外径部109が形成される。なお、磁性部95の内円錐面107の開口周縁部は、磁性部95の環状の下端面110となる。また、磁性部95の小径軸部104とコイルキャップ105の凹部106との間は、シール部材111によってシールされる。
コア93の磁性部96は、略円筒形に形成される。磁性部96の外周面113には、コイル92の内周面92Aの下部が嵌合される。磁性部96の内周面114の上端部には、段部114Aを介して大内径部115が形成される。磁性部96の下部には、ピストンケース21のケース本体22の内周面22Aに嵌合させるフランジ部117が形成される。磁性部96のフランジ部117は、ピストンケース21のケース底部23に形成された環状壁部116の上端に突き当てられる。これにより、コア93は、ピストンケース21に対して軸方向に位置決めされる。なお、磁性部96の下端には、環状壁部116の内周面116Aに嵌合させるボス部118が形成される。
コア93は、磁性部95の下端の小外径部109を非磁性部97の上端の大内径部100に圧入させ、磁性部95の外周面103の段部103Aと非磁性部97の上端との間を周方向に沿ってろう付けすることにより、磁性部95と非磁性部97とが接合される。他方、コア93は、非磁性部97の下端の小外径部101を磁性部96の上端の大内径部115に圧入させ、非磁性部97の外周面99の段部99Aと磁性部96の上端との間を周方向に沿ってろう付けすることにより、磁性部96と非磁性部97とが接合される。磁性部95,96および非磁性部97が一体化された状態において、磁性部96の内周面114の内径と非磁性部97の内周面98の内径とは、同一である。すなわち、磁性部96の内周面114と非磁性部97の内周面98とは、面一、換言すると、同一の内円筒面上に配置される。
なお、磁性部95の下端面110を非磁性部97の内周面98の段部98Aに突き当てることにより、磁性部95と非磁性部97とが軸方向に相対位置決めされる。また、非磁性部97の下端を磁性部96の内周面114の段部114Aに突き当てることにより、磁性部96と非磁性部97とが軸方向に相対位置決めされる。さらに、磁性部96のフランジ部117とピストンケース21のケース本体22との間は、フランジ部117の外周面に形成された環状溝に装着されたシール部材119によってシールされる。また、磁性部96の外周面113の基端部には、フランジ部117に近づくにつれて拡径される外円錐面120が形成される。これにより、コイル92の下端と磁性部96のフランジ部117との間には、軸方向の隙間が形成される。
可動子80は、略円筒形に形成される。可動子80の上端部には、上端に近づくにつれて縮径される外円錐面124を有するテーパ部123が形成される。可動子80の外円錐面124は、磁性部95の内円錐面107に対して一定の軸方向隙間をあけて対向する。可動子80は、コア93に対する摺動面となる外周面126を有する大径部125と、段部127を介して大径部125の下端に連続する小径部128と、を有する。なお、小径部128の外周面129の下部には環状溝130が形成されており、環状溝130内には、可動子80の倒れを規制し、外周面129とコア93の磁性部96の接触を防止する摺動リング158が配置されている。
可動子80の大径部125の外周面126は、コア93の非磁性部97の内周面98に摺動可能に嵌合される。すなわち、可動子80の大径部125の外周面126とコア93の非磁性部97の内周面98との間には、一定の摺動クリアランスが形成される。他方、可動子80の小径部128は、磁性部96の内周面114(軸孔)に一定の嵌め合い(隙間嵌め)で嵌合される。換言すると、可動子80の小径部128の外周面129と、コア93の磁性部96の内周面114との間には、一定のクリアランスが形成される。これにより、可動子80の小径部128の外周面129と、コア93の磁性部96の内周面114との、非接触状態が保たれる。
すなわち、ソレノイド91は、可動子80のコア93に対する軸方向移動範囲において、可動子80とコア93との径方向間距離が大きい部分と小さい部分とを有し、可動子80のコア93との径方向間距離が小さい部分(大径部125)は、コア93の非磁性部97と対向する。図4を参照すると、ソレノイド91におけるコア93と可動子80との間の磁束の受け渡しは、磁性部96から可動子80の小径部128へ、および可動子80のテーパ部123から磁性部95の内円錐面107へ行われる。なお、コイル92に対する通電方向が逆の場合、コア93と可動子80との間の磁束の受け渡し方向も逆になる。
次に、第1実施形態の作動を説明する。
ここで、緩衝器1は、車両のサスペンション装置のばね上、ばね下間に取り付けられる。車両に振動が発生すると、緩衝器1は、ピストンロッド6のストロークに対して、油液(作動流体)の流れを制御することで減衰力を発生させる。このとき、減衰力発生機構31は、ピストンロッド6の伸び行程時(以下「伸び行程時」と称する)には、メインバルブ32の背圧(背圧室34の圧力)を可変させて減衰弁33の開弁圧を変化させることで減衰力を調節する。他方、ピストンロッド6の縮み行程時(以下「縮み行程時」と称する)には、ソレノイド91の推力を制御して第1弁体53のセット荷重(開弁圧)を変化させることで減衰力を調節する。
そして、伸び行程時には、シリンダ2内のピストンバルブ5(ピストン)の移動によってシリンダ上室2A側の油液(作動流体)が加圧されると、第2弁体65の閉弁時、すなわち、第2弁体65が第1弁体53の弁座64に着座されているとき、背圧室34の上流側は、通路46、通路28、弁部材25の内周通路25B、およびディスクバルブ47に形成された背圧室導入通路35を介してシリンダ上室2Aに連通される。これにより、加圧されたシリンダ上室2A側の油液は、背圧室導入通路35、通路28、および通路46を介して背圧室34に導入される。
他方、背圧室34の下流側は、通路46、通路28、環状通路50、通路51、室52、および通路70を介して第2弁室69に連通される。これにより、ソレノイド91の推力(制御電流)を制御して背圧室34の圧力、すなわち、メインバルブ32の背圧を可変させることにより、減衰弁33のセット荷重(開弁圧)が調節される。ここで、第2弁室69の圧力が第2弁体65のセット荷重に達することで第2弁体65が開弁されると、背圧室導入路35から作動流体が流入し、背圧室導入路35で差圧が発生することで、背圧室34とシリンダ上室2Aとの間に差圧が生じる。この差圧がメインバルブ32のセット荷重以上になると、メインバルブ32が開弁する。
なお、第2弁体65の開弁前には、通路28、伸び側通路19を介して減衰弁33に形成されたオリフィス29を通過する油液によるオリフィス特性の減衰力が得られる。一方、メインバルブ32の開弁後には、前述した第1通路を流通する油液による、減衰弁33のバルブ特性の減衰力が得られる。ピストンロッド6がシリンダ2内から退出した分の油液は、リザーバ4から、ベースバルブ7の逆止弁10を開弁させることでシリンダ下室2Bへ流通する。また、伸び行程時における第1弁体53は、第1弁室56が通路57を介してシリンダ下室2Bに連通されることから、開弁されない。
そして、縮み行程時には、シリンダ2内のピストンバルブ5(ピストン)の移動によってシリンダ下室2B側の油液(作動流体)が加圧されることにより、シリンダ下室2B側の油液は、縮み側通路20を通過してディスクバルブ43を開弁させることで第2通路を連通させ、シリンダ上室2Aへ流通する。このとき、ディスクバルブ43によるバルブ特性の減衰力が得られる。なお、ピストンロッド6がシリンダ2内に進入した分の油液は、シリンダ下室2B内の圧力がベースバルブ7のディスクバルブ11の開弁圧力に達すると、ディスクバルブ11が開弁してリザーバ4へ流通する。
また、縮み行程時には、ソレノイド91の推力(制御電流)を制御して第1弁体53のセット荷重(開弁圧)を可変させることで、ソレノイド91の推力に抗して第1弁体53が開弁されると、シリンダ下室2B側の油液は、通路57、室52、通路51、および環状通路50を通過し、さらに背圧室導入通路35が形成されたディスクバルブ47を開弁させてシリンダ上室2Aへ流通する。このとき、ディスクバルブ47によるバルブ特性の減衰力が得られる。なお、縮み行程時には、第1弁体53と第2弁体65とが一体で移動する。
ここで、特許文献1に記載された従来の緩衝器のように、可動子の外径が全長にわたって同一で、かつ、磁性部と可動子とのクリアランス(径方向隙間)と、非磁性部と可動子とのクリアランスとが同一である場合、可動子のコアに対する軸方向移動範囲において、可動子の外周面の全てがコアの内周面に摺動する。このとき、可動子がコアに対して偏心することで可動子に作用する横力(径方向吸引力)が周方向で不均一になると、可動子とコアとの摺動抵抗が増大し、ソレノイド推力特性のヒステリシスが大きくなる。その結果、コイルへの制御電流に対する増加方向と減少方向との減衰力特性に差異が生じ、減衰力制御性が悪化する。
これに対し、第1実施形態では、可動子80の大径部125をコア93の非磁性部97に対向させることで、可動子80とコア93とのクリアランス(径方向間距離)が小さい部分(図4の区間B)を形成するとともに、可動子80の小径部128をコア93の磁性部96に対向させることで、可動子80とコア93とのクリアランスが大きい部分(図4の区間C)を形成し、可動子80に作用させるソレノイド推力(軸方向吸引力)を確保しながら、図4の区間Cにおける横力が小さくなるように、可動子80の小径部128とコア93の磁性部96とのクリアランスを適正化させた。なお、可動子80の大径部125とコア93の非磁性部97とのクリアランスは、大径部125と非磁性部97との摺動のための微小クリアランスであり、可動子80の小径部128とコア93の磁性部96とのクリアランスは、小径部128と磁性部96との非接触状態を保つためのクリアランスである。
そして、図5に示されるのは、図4の区間Cにおけるクリアランス、すなわち、可動子80の小径部128とコア93の磁性部96とのクリアランス(ここでは単に「クリアランス」と称する)を横軸に取り、コイル92に流す電流値が固定された状態における可動子80に作用する力(図4において「発生力」と称する)を縦軸に取った図表である。図5を参照すると、図4の区間Aで発生する横力は、クリアランスが0を超えて0.35mmまでの区間で略一定である。また、ソレノイド推力(軸方向吸引力)は、クリアランスが0を超えて0.35mmまでの区間で漸減する傾向にある。他方、図4の区間Cで発生する横力は、クリアランスが0を超えて0.2mmまでの区間で急減し、その後緩やかに減少する傾向にある。
ここで、図4の区間Cで発生する横力は、可動子80の大径部125とコア93の非磁性部97とのクリアランス(摺動クリアランス)に起因する、コア93の軸線に対する可動子80の偏心によるものであり、当該偏心によって、ソレノイド91の磁束密度が周方向に沿って偏倚し、その結果、可動子80に径方向の吸引力が作用する。第1実施形態では、可動子80の小径部128とコア93の磁性部96とのクリアランスを適正化(第1実施形態では0.19mmに設定)することにより、ソレノイド推力、すわなち、可動子80に作用する軸方向吸引力を確保しながら、図4の区間Cにおける横力の発生を抑制させるようにした。第1実施形態では、可動子80の小径部128とコア93の磁性部96とのクリアランスを適正化することにより、ソレノイド推力の低下と可動子80に発生する横力の偏倚とを最小限に抑えることが可能であり、可動子80が軸方向へ移動するときの、可動子80とコア93の非磁性部97との間の摺動抵抗を、大幅に減少させることができる。
図6は、可動子の外周面の全てがコアの内周面に摺動する従来の緩衝器における、ピストン速度(0.1m/s、0.3m/s、0.6m/s)のときの各減衰力特性を示す図表であり、図7は、第1実施形態の緩衝器における減衰力特性を示した図表である。図6、図7から理解できるように、第1実施形態では、減衰力発生機構31が発生する減衰力のヒステリシス、すなわち、制御電流を増加方向へ変化させたときの減衰力と制御電流を減少方向へ変化させたときの減衰力との差異を小さくすることが可能である。その結果、コイル92へ通電する電流値と減衰力発生機構31が発生する減衰力とを対応させることが可能であり、減衰力の制御性を向上させることができる。
以下に、第1実施形態の作用効果を示す。
第1実施形態の緩衝器(1)は、作動流体が封入されるシリンダ(2)と、シリンダ(2)内に摺動可能に嵌装されるピストン(2)と、一端がピストン(21)に連結され、他端側がシリンダ(2)の外部に延出されるピストンロッド(6)と、ソレノイド(91)に流れる制御電流を制御することで減衰力特性が調整可能な減衰力発生機構(31)と、を備え、ソレノイド(91)は、通電されることで磁力を発生するコイル(92)と、コイル(92)の内周側に設けられ、軸方向に配置された磁性部(95,96)と非磁性部(97)とを有するコア(93)と、コア(93)の内周側を軸方向へ移動可能な可動子(80)と、を備え、可動子(80)のコア(93)に対する軸方向移動範囲において、可動子(80)とコア(93)との径方向間距離が大きい部分と小さい部分とを有し、小さい部分は、コア(93)の非磁性部(97)と対向する。
よって、第1実施形態では、可動子(80)とコア(93)との径方向間距離が大きい部分の、可動子(80)とコア(93)との径方向間距離(第1実施形態では「可動子80の小径部128とコア93の磁性部96とのクリアランス」)を適正化することにより、ソレノイド推力の低下と可動子(80)に発生する横力の偏倚とを最小限に抑えることが可能であり、可動子(80)が軸方向へ移動するときに発生する、可動子(80)とコア(93)との摺動抵抗を大幅に低下させることができる。
これにより、減衰力発生機構(31)が発生する減衰力のヒステリシス、すなわち、制御電流を増加方向へ変化させたときの減衰力と制御電流を減少方向へ変化させたときの減衰力との差異を小さくすることが可能であり、その結果、減衰力の制御性を向上させることができる。
また、第1実施形態では、可動子(80)が軸方向へ移動するときに発生する可動子(80)とコア(93)との摺動抵抗を最小限に止めることができるので、ソレノイド(91)の小型化、およびコイル(92)に対する制御電流の低電流化を図ることが可能であり、延いては緩衝器(1)の小型化、および電力消費の削減を図ることができる。
また、可動子(80)は、大径部(125)と小径部(128)とを有し、大径部(125)とコア(93)の非磁性部(97)とを対向させたので、可動子(80)とコア(93)との摺動抵抗を低下させることができる。
また、ソレノイド(91)を含む減衰力発生機構(31)がシリンダ(2)に内蔵されるので、第1実施形態を、いわゆるピストン内蔵型の減衰力調整式油圧緩衝器に適用させることができる。
なお、第1実施形態では、ピストン内蔵型の減衰力調整式油圧緩衝器(1)に適用した態様を説明したが、第1実施形態は、ソレノイド(91)を含む減衰力発生機構(31)がシリンダ(2)の側壁に横付けされる、いわゆる制御バルブ横付け型の減衰力調整式油圧緩衝器に適用することができる。
(第2実施形態) 次に、第2実施形態を図8を参照して説明する。なお、第1実施形態と同一または相当の構成要素については、同一の名称および符号を付与し、詳細な説明を省略する。
第1実施形態では、可動子80の軸方向移動範囲(図4におけるB区間およびC区間)におけるコア93の内径が同一であり、可動子80に大径部125と小径部128とを設けることにより、可動子80とコア93との径方向間距離が大きい部分(可動子80の小径部128とコア93の磁性部96とのクリアランス)と小さい部分(可動子80の大径部125とコア93の非磁性部97との摺動クリアランス)とを設けた。
これに対し、第2実施形態では、可動子80の円筒部155(図4におけるB区間およびC区間)の外径を同一に形成するとともに、コア93に小内径部156(小径部)と大内径部157(大径部)とを設けることにより、可動子80とコア93との径方向間距離が大きい部分(可動子80の円筒部155とコア93の磁性部96とのクリアランス)と小さい部分(可動子80の円筒部155とコア93の非磁性部97との摺動クリアランス)とを設けた。
第2実施形態では、コア93の非磁性部97の小内径部156の内周面156Aと可動子80の円筒部155の外周面155Aとの間に、摺動クリアランスが形成される。なお、可動子80の円筒部155の外周面155Aに形成された環状溝130には、非磁性材料からなる摺動リング158が装着される。これにより、可動子80の円筒部155の外周面155Aとコア93の磁性部96の内周面114との非接触状態が保たれる。
第2実施形態では、前述した第1実施形態と同等の作用効果を得ることができる。また、第2実施形態では、第1実施形態における可動子80のように大径部125の外周面126と小径部128の外周面129とを別工程で仕上げる必要がないので、加工工数を削減することができる。なお、非磁性部97の小内径部156の内周面156Aとコア93の磁性部96の内周面114とは、コア93を一体化させる前の個々の部品の状態で仕上げ加工されるので、第1実施形態に対して加工工数が増加することはない。
なお、上述の第1、第2実施形態では、可動子のコアに対する軸方向移動範囲において、可動子とコアとの径方向間隙間が大きい部分と小さい部分とを有し、小さい部分は、コアの非磁性部と対向する構成を示した。望ましくは可動子のコアに対する全軸方向移動範囲いおいて、径方向隙間が小さい部分は、コアの非磁性部と対向することであるが、軸方向移動範囲において、一部径方向隙間が小さい部分がコアの磁性部と対向するようにするものを排除していない。
尚、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
本願は、2017年12月26日付出願の日本国特許出願第2017−249407号に基づく優先権を主張する。2017年12月26日付出願の日本国特許出願第2017−249407号の明細書、特許請求の範囲、図面、及び要約書を含む全開示内容は、参照により本願に全体として組み込まれる。
1 緩衝器、2 シリンダ、5 ピストンバルブ(ピストン)、6 ピストンロッド、21 ピストンケース(ピストン)、31 減衰力発生機構、80 可動子、91 ソレノイド、92 コイル、93 コア、95,96 磁性部、97 非磁性部

Claims (8)

  1. 緩衝器であって、該緩衝器は、
    作動流体が封入されるシリンダと、
    前記シリンダ内に摺動可能に嵌装されるピストンと、
    一端が前記ピストンに連結され、他端側が前記シリンダの外部に延出されるピストンロッドと、
    ソレノイドに流れる制御電流を制御することで減衰力特性が調整可能な減衰力発生機構と、を備え、
    前記ソレノイドは、
    通電されることで磁力を発生するコイルと、
    前記コイルの内周側に設けられ、磁性部と非磁性部とを有するコアであって、前記磁性部と前記非磁性部は前記コアの軸方向に沿って配置された前記コアと、
    前記コアの内周側を該コアの軸方向へ移動可能な可動子と、を備え、
    前記可動子の前記コアに対する前記軸方向の移動範囲において、前記可動子と前記コアとの径方向間距離が大きい部分と小さい部分とを有し、前記小さい部分は、前記コアの非磁性部と対向することを特徴とする緩衝器。
  2. 請求項1に記載の緩衝器において、
    前記可動子は大径部と小径部とを有し、前記大径部と前記コアの非磁性部とが対向することを特徴とする緩衝器。
  3. 請求項1に記載の緩衝器において、
    前記コアは大径部と小径部とを有し、前記小径部は前記非磁性部であることを特徴とする緩衝器。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の緩衝器において、
    前記ソレノイドを含む前記減衰力発生機構が前記シリンダに内蔵されることを特徴とする緩衝器。
  5. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の緩衝器において、
    前記ソレノイドを含む前記減衰力発生機構が前記シリンダの側壁に横付けされることを特徴とする緩衝器。
  6. ソレノイドであって、該ソレノイドは、
    通電により磁力を発生するコイルと、
    前記コイルの内周側に配されたコアであって、該コアの軸方向に沿って非磁性部と磁性部とを有する前記コアと、
    前記コアの内周側に配され、前記軸方向へ移動可能に設けられる可動子と、を備え、
    前記可動子の前記コアに対する前記軸方向の移動範囲において、前記可動子と前記コアの径方向間距離が大きい部分と小さい部分とを有し、該小さい部分は前記コアの非磁性部と対向することを特徴とするソレノイド。
  7. 請求項6に記載のソレノイドにおいて、
    前記可動子は大径部と小径部とを有し、該大径部と前記コアの非磁性部とが対向することを特徴とするソレノイド。
  8. 請求項6に記載のソレノイドにおいて、
    前記コアは大径部と小径部とを有し、該小径部は前記非磁性部であることを特徴とするソレノイド。
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