JPWO2019116999A1 - 水耕栽培装置 - Google Patents

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Abstract

水耕栽培装置(100)は、植物(10)に供給される養液(50)が流れる流路を構成する栽培槽(106)と、養液(50)を貯留する養液槽(108)と、養液槽(108)から栽培槽(106)へ養液(50)を導く供給流路(109)と、栽培槽(106)から養液槽(108)へ養液(50)を導く排出流路(110)と、供給流路(109)および排出流路(110)を経由して、養液槽(108)と栽培槽(106)との間で養液(50)を循環させるポンプ(107)と、を備え、供給流路(109)は、供給流路(109)の外部空間と供給流路(109)の内部空間とを連通させる通気経路(VP)を有し、通気経路(VP)は、供給流路(109)から栽培槽(106)へ流れ込む養液(50)の流速の変化を抑制する。

Description

本開示は、土壌を用いずに植物を栽培する水耕栽培装置に関する。
従来から、養液が流れる栽培槽内において植物の根を養液に浸しながら、植物を育成する水耕栽培装置が開発されている。このような水耕栽培装置においては、たとえば、特許文献1に開示されているように、供給流路および排出流路を経由して、植物の地下部を内包する栽培槽と養液を貯留する養液槽との間で養液をポンプによって循環させるものがある。
特開2017−29144号公報
本願の開示者らは、水耕栽培の実験を行う間に、植物の適切な育成のためには、供給流路から栽培槽へ流れ込む養液の流速がほぼ一定値に維持されていることが好ましいことに気付いた。その理由の一つは、栽培槽内へ供給される養液の流速が小さすぎると、根に必要な量の養液を与えることができないからである。また、その理由の他の一つは、栽培槽内へ供給される養液の流速が大きすぎると、栽培槽内で液面が上昇し、養液が栽培槽から溢れ出たり、根だけでなく、養液に浸ることが好ましくない植物の他の部分までも、養液に浸ってしまったりするためである。
しかしながら、従来の水耕栽培装置によれば、供給流路から栽培槽へ流れ込む養液の流速を安定させるための措置が何ら講じられていないため、供給流路から栽培槽へ流れ込む養液の流速が大きくばらつくことがある。
本開示は、上述のような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものである。そして、本開示の目的は、供給流路から栽培槽へ流れ込む養液の流速を安定させることができる水耕栽培装置を提供することである。
上記した課題を解決するために、本開示の一態様に係る水耕栽培装置は、植物に供給される養液が流れる流路を構成する栽培槽と、前記養液を貯留する養液槽と、前記養液槽から前記栽培槽へ前記養液を導く供給流路と、前記栽培槽から前記養液槽へ前記養液を導く排出流路と、前記供給流路および前記排出流路を経由して、前記養液槽と前記栽培槽との間で前記養液を循環させるポンプと、を備え、前記供給流路は、前記供給流路の外部空間と前記供給流路の内部空間とを連通させる通気経路を有し、前記通気経路は、前記供給流路から前記栽培槽へ流れ込む前記養液の流速の変化を抑制する。
本開示の水耕栽培装置によれば、供給流路から栽培槽へ流れ込む養液の流速を安定させることができる。
本開示の実施の形態の水耕栽培装置の全体構成を示す縦断面図である。 本開示の実施の形態1の水耕栽培装置の栽培槽の内部空間を説明するための斜視図である。 本開示の実施の形態1の水耕栽培装置の通気経路およびその周辺構造を示す部分切断図である。 本開示の実施の形態2の水耕栽培装置の通気経路およびその周辺構造を示す部分切断図である。 本開示の実施の形態3の水耕栽培装置の栽培槽の内部空間を説明するための斜視図である。 本開示の実施の形態4の水耕栽培装置の栽培槽の内部空間を説明するための斜視図である。 本開示の実施の形態5の水耕栽培装置の栽培槽の内部に設けられた支持部を説明するための斜視図である。 本開示の実施の形態5の水耕栽培装置の栽培槽の内部空間を説明するための斜視図である。
以下、図面を参照しながら、実施の形態の水耕栽培装置を説明する。
以下、図面を参照しながら、実施の形態の水耕栽培装置を説明する。以下の複数の実施の形態においては、同一の参照符号が付された部分同士は、図面上における形状に多少の相違があっても、特段の記載がない限り、互いに同一の機能を発揮するものとする。
(実施の形態1)
図1〜図3を用いて、実施の形態1の水耕栽培装置100を説明する。
図1に示されるように、本実施の形態の水耕栽培装置100は、多段式のラック200を備えている。多段式のラック200のそれぞれの段には、栽培槽106が載置されている。本実施の形態の水耕栽培装置100は、土壌を使用せずに植物10を栽培する。
植物10は、塊茎類の一例のジャガイモであるものとする。植物10は、塊茎11と、塊茎11から延びる主茎12と、主茎12の地下部から延びる根13と、主茎12の地上部に形成された葉14と、を有している。ただし、植物10は、ジャガイモ等の塊茎類だけでなく、サツマイモ等の塊根類を含めて、地下部として栄養体を成長させる他の植物であってもよい。
水耕栽培装置100は、電源ボックス300の電源を利用して、照明部101に光を植物10へ照射させ、また、後述されるポンプ107を駆動する。植物10の葉14は、照明部101から照射された光によって光合成を行う。
水耕栽培装置100は、栽培槽106を備えている。植物10が栽培されているときは、栽培槽106は、その内部に養液50を貯留している。植物10の塊茎11は、板状の支持部105によって支持されており、植物10の根13の先端部は、支持部105の根貫通孔105aを通過して養液50まで至っている。
本実施の形態の水耕栽培装置100によれば、植物10は、養液50を吸収して成長することができる。また、新たに形成される塊茎(図示せず)等の植物10の根13以外の地下部に養液50が付着することが、支持部105によって抑制されている。養液50はポンプ107によって供給流路109を経由して複数の栽培槽106のそれぞれに供給される。
栽培槽106は、その上端開口の近傍に取り付けられた仕切部103を備えている。仕切部103は、植物10の地上部が成長する地上空間102と、植物10の地下部が成長する地下空間104とを区分している。地下空間104は、仕切部103と栽培槽106とによって囲まれている。
水耕栽培装置100は、栽培槽106、養液槽108、供給流路109、排出流路110、ポンプ107、および流量調節部120を備えている。流量調節部120は、本実施の形態では、養液50の流量をほぼ一定に維持する弁である。なお、図1では、2つの栽培槽106が上下方向に並べられている例が示されているが、3以上の栽培槽106が上下方向に並べられてもよい。
本実施の形態においては、複数の栽培槽106は、異なる高さ位置に設けられている。複数の栽培槽106のそれぞれは、養液50が流れる流路の一部を構成している。養液槽108は、栽培槽106に供給される養液50を貯留している。供給流路109は、養液槽108から複数の栽培槽106のそれぞれへ養液50を導く。排出流路110は、複数の栽培槽106のそれぞれから養液槽108へ養液50を導く。
ポンプ107は、養液槽108内に設けられ、養液槽108と複数の栽培槽106のそれぞれとの間で、供給流路109および排出流路110を経由して、養液50を循環させる。
複数の流量調節部120のそれぞれは、供給流路109の幹流路109aから分岐した複数の枝流路109bのそれぞれに設けられ、枝流路109bを流れる養液50の流量を調節する。つまり、複数の流量調節部120は、複数の枝流路109bに1対1の関係で設けられている。本実施の形態においては、複数の流量調節部120は、複数の枝流路109bを流れる量同士を同一にするバルブである。
排出流路110においては、栽培槽106から排出された養液50が、複数の枝管110aを流れ、その後、幹管110bで合流する。養液50は、排出流路110の幹管110bから養液槽108へ流れ込む。
そのため、複数の栽培槽106の高さ位置が異なっていることに起因して複数の枝流路109bのそれぞれを流れる養液50に生じる圧力同士の間に差が生じても、単位時間あたりにほぼ同一の量の養液50を複数の栽培槽106へ供給することができる。
ただし、複数の流量調節部120は、複数の栽培槽106での植物10の栽培に適しているのであれば、複数の栽培槽106のそれぞれへ供給される養液50の流量を異なるように調整してもよい。つまり、複数の流量調節部120は、複数の栽培槽106のそれぞれへ供給される養液50の流量が複数の栽培槽106の高さに依存して決定されてしまうことを防止できるものであれば、いかなるものであってもよい。言い換えると、複数の流量調節部120は、複数の栽培槽106のそれぞれへ流れ込む養液50の流量をどのような態様で調整してもよい。
一般に、養液50の表面の高さは、植物10の根13の繁茂や植物10から離反した植物10の一部の組織の残渣の状態により変化する。そのため、栽培槽106内で養液50の量が増加する場合がある。この場合、供給流路109の先端部が養液50の表面よりもかなり下側に位置付けられると、養液50の圧力の影響を受けることによって、供給流路109から栽培槽106の内部へ流れ込む養液50の流速が低下する。しかしながら、図2および図3に示されるように、前述のような養液50の流速の低下を抑制するように、本実施の形態においては、供給流路109は、供給流路109の外部空間から養液50供給流路109の内部空間へ空気を導く通気経路VPを有している。
言い換えると、前述の通気経路VPは、供給流路109から栽培槽106へ流れ込む養液50の流速の変化を抑制するように供給流路109の外部空間と供給流路109の内部空間とを連通させている。つまり、供給流路109を流れる養液50の状態に応じて、外部の空気が、通気経路VPを経由して、供給流路109内の空間へ流入したり、供給流路109内の空気が、通気経路VPを経由して、外部へ流出したりする。
そのため、供給流路109における養液50の流れが円滑になる。その結果、供給流路109から栽培槽106へ流れ込む養液50の流速が安定する。また、供給流路109の外部空間から供給流路109の内部空間へ空気を導くことによって、養液50中の酸素濃度が増加する。それにより、植物10の根13に供給できる酸素量が増加する。なお、通気経路VPの構造は、供給流路109の外部空間と供給流路109の内部空間とを連通させることによって、供給流路109から栽培槽106へ流れ込む養液50の流速の変化を抑制することができるものでれば、いかなるものであってもよい。
本実施の形態においては、供給流路109は、養液槽108から複数の栽培槽106のそれぞれへポンプ107によって養液50を導くように、幹流路109aと幹流路109aから分岐した複数の枝流路109bとを有している。通気経路VPは、複数の枝流路109bのそれぞれに設けられている。
一般に、複数の枝流路109bの近傍においては、植物10の根13の繁茂の状態および植物10から離反した植物10の一部の組織の残渣の状態にバラツキが生じる。そのため、1つのポンプ107から複数の栽培槽106のそれぞれへ養液50を供給している場合には、前述の状態のバラツキに応じて、複数の枝流路109bのそれぞれから栽培槽106へ流れ込む養液50の流速にバラツキが生じるおそれがある。
しかしながら、上記したように、複数の枝流路109bのそれぞれに通気経路VPが設けられていれば、複数の枝流路109bのそれぞれから栽培槽106へ流れ込む養液50の流速が安定する。そのため、養液50の各栽培槽106への供給量の差が大きくなることを抑制することができる。つまり、複数の栽培槽106のそれぞれを流れる養液50の量のバランスを維持することができる。その結果、複数の栽培槽106のうちのいずれか1つに養液50が供給されなくなったり、複数の栽培槽106のうちのいずれか1つにおいて、植物10の地下部が養液50に浸ってしまったりすることが防止される。
また、通気経路VPは、供給流路109における流量調節部120の下流に設けられている。そのため、流量が調整された後の養液50の流速を安定化させることができる。その結果、より確実に養液50の流速をほぼ一定値に維持することが可能になる。
図3に示されるように、本実施の形態の通気経路VPは、枝流路109bの先端に設けられ、枝流路109bと枝流路109bよりも径が大きい先端流路109cとの間の隙間である。枝流路109bおよび先端流路109cは、供給流路109を構成している。供給流路109の先端部を構成する先端流路109cは、流路貫通孔105bに挿入されている。本実施の形態においては、先端流路109cの下端部は、養液50の中に挿入されており、栽培槽106の底面から所定の距離を置くように位置付けられている。なお、流路貫通孔105bと先端流路109cとは、互いの間に生じる摩擦力で互いに固定されている。
本実施の形態においては、供給流路109を構成する枝流路109bおよび先端流路109cのいずれも、柔軟性を有するゴムからなるホースで構成されているものとする。ただし、枝流路109bおよび先端流路109cのいずれも、塩化ビニルパイプのような硬質の配管で構成されていてもよい。
一般に、供給流路109の先端部が養液50の表面から大きく離れた高さ位置に設けられている場合には、供給流路109の先端部から養液50の表面に向かって養液50が落下すると、養液50が表面から跳ね上がる。そのため、栽培槽106内で養液50が散乱し、根13以外の植物10の地下部が養液50で濡れてしまうことがある。この場合、植物10の育成条件として好ましくない状況が生じてしまう。しかしながら、本実施の形態においては、先端流路109cは、流路貫通孔105bに挿入されており、かつ、供給流路109の下端部が支持部105の下側に位置付けられている。そのため、根13以外の植物10の地下部へ養液50が飛散して付着することを支持部105によって抑制することができる。
図2に示されるように、栽培槽106の内部には、植物10の地下部を支持し、植物10の根13を養液50に浸すように貫通する根貫通孔105aを有する支持部105が設けられている。支持部105は、植物10の地下部が置かれた載置領域Xと供給流路109が貫通する流路貫通孔105bを有する孔周辺領域Yとを含んでいる。
なお、本実施の形態の水耕栽培装置100の他の例として、図示されていないが、養液50が、1つの養液槽108と1つの栽培槽106との間で、1つの排出流路110と1つの供給流路109とを経由して循環するものであってもよい。この場合、1つの流量調節部120は、1つの供給流路109に設けられている。このような水耕栽培装置100であっても、上記した実施の形態の水耕栽培装置100により得られる効果と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態2)
図4を用いて、実施の形態2の水耕栽培装置100を説明する。本実施の形態の水耕栽培装置100は、以下に説明される事項が上記した実施の形態1の水耕栽培装置100と異なっている。
図4に示されるように、本実施の形態においても、通気経路VPは、枝流路109bの先端の近傍に設けられ、所定の内径を有する枝流路109bと枝流路109bの所定の内径よりも大きい内径を有する先端流路109cとの間の隙間である。また、供給流路109は、流路貫通孔105bに挿入されている。ただし、先端流路109cと枝流路109bとは連結部材109X,109Yによって互いに連結されている。流路貫通孔105bと先端流路109cとの間には隙間、すなわち通気経路VPが残存している。これによっても、供給流路109から栽培槽106へ流れ込む養液50の流速が安定する。また、支持部105によって、植物10の地下部へ養液50が飛散して付着することを抑制することができる。その結果、植物10の地下部が養液50の付着による悪影響を受けることを防止することができる。
(実施の形態3)
図5を用いて、実施の形態3の水耕栽培装置100を説明する。本実施の形態の水耕栽培装置100は、以下に説明される事項が上記した実施の形態1の水耕栽培装置100と異なっている。
図5に示されるように、通気経路VPは、栽培槽106の内部に位置付けられ、供給流路109の先端部を構成する枝流路109bに設けられた通気配管部109dである。通気配管部109dは、枝流路109bの折れ曲がり部から上方に延びる円筒状の部分である。このような構成であれば、極めて簡単な構成で、通気経路VPを実現することができる。通気経路VPとしての通気配管部109dは、流量調節部120の下流であれば、枝流路109bのいずれの位置に設けられていてもよい。通気配管部109dは、枝流路109bを構成する配管部の一部を貫通する貫通孔であってもよい。
(実施の形態4)
図6を用いて、実施の形態4の水耕栽培装置100を説明する。本実施の形態の水耕栽培装置100は、以下に説明される事項が上記した実施の形態1の水耕栽培装置100と異なっている。
図6に示されるように、栽培槽106の内部には、植物10の地下部を支持し、植物10の根13を養液50に浸すように貫通する根貫通孔105aを有する支持部105が設けられている。支持部105は、植物10の地下部が置かれた載置領域Xと供給流路109が貫通する流路貫通孔105bを有する孔周辺領域Yとを含んでいる。供給流路109の先端部は、上方から下方に向かって流路貫通孔105bに挿入されている。
図6に示されるように、水耕栽培装置100においては、栽培槽106の内部において、支持部105の下側に設けられ、平面視において、供給流路109側と植物10の根13が存在する側とを仕切るように鉛直に延びるフィルタFを備えている。フィルタFは、植物10の一部または植物10から離反した植物10の一部の組織が供給流路109の先端開口から供給流路109の内部へ進入することを抑制する。つまり、フィルタFの多数の孔のそれぞれは、養液50を通過させるが、植物10の一部または植物10から離反した植物10の一部の組織を通過させない程度の大きさを有している。
本実施の形態の水耕栽培装置100によれば、供給流路109から流れ出た養液50の流れが植物10の一部、たとえば、根13、または植物10から離反した植物10の一部の組織によって遮られることが抑制される。その結果、栽培槽106へ養液50を導く供給流路109を流れる養液50の流速を安定させ易くなる。この場合、水耕栽培装置100は、少なくとも孔周辺領域Yが透明材料で構成されている。これによれば、供給流路109の先端の状況を把握し易くなる。
なお、透明な孔周辺領域Yは、載置領域Xから取り外すことができるように独立した部材によって構成されていることが好ましい。それにより、供給流路109の先端の近傍の養液50中に滞留している不要な異物を除去したり、供給流路109の先端の近傍の清掃を行ったりすることが容易になる。
(実施の形態5)
図7および図8を用いて、実施の形態5の水耕栽培装置100を説明する。本実施の形態の水耕栽培装置100は、以下に説明される事項が上記した実施の形態1の水耕栽培装置100と異なっている。
図7および図8に示されるように、孔周辺領域Yと載置領域Xとは、蝶番105cによって接続されている。そのため、本実施の形態の水耕栽培装置100においては、孔周辺領域Yが、孔周辺領域Y以外の領域、たとえば、載置領域Xに対して、蝶番105cの回転軸まわりに回動することによって、開閉可能な扉構造を有している。本実施の形態の水耕栽培装置100は、この点のみが図6に示される実施の形態4の水耕栽培装置100と異なっている。
本実施の形態の水耕栽培装置100によれば、図7に示されるように、載置領域Xを固定した状態で、孔周辺領域Yを回動させることができる。孔周辺領域Yの下側の栽培槽106の底面の近傍の空間を開放することができる。それにより、供給流路109の先端の近傍に蓄積している不要な異物を除去したり、供給流路109の先端の近傍の清掃を行ったりすることが容易になる。なお、孔周辺領域Yは、扉構造を有している場合においても、供給流路109の先端の近傍の状況を容易に把握できるように、透明材料で構成されていることが好ましい。
次に、実施の形態の水耕栽培装置100の特徴的構成およびそれにより得られる効果を記載する。
(1) 水耕栽培装置100は、栽培槽106、養液槽108、供給流路109、排出流路110、およびポンプ107を備えている。栽培槽106は、植物10に供給される養液50が流れる流路を構成する。養液槽108は、養液50を貯留する。供給流路109は、養液槽108から栽培槽106へ養液50を導く。排出流路110は、栽培槽106から養液槽108へ養液50を導く。ポンプ107は、供給流路109および排出流路110を経由して、養液槽108と栽培槽106との間で養液50を循環させる。供給流路109は、供給流路109の外部空間と供給流路109の内部空間とを連通させる通気経路VPを有している。通気経路VPは、供給流路109から栽培槽106へ流れ込む養液50の流速の変化を抑制する。これによれば、供給流路109から栽培槽106へ流れ込む養液50の流速を安定させることができる。
(2) 栽培槽106は、複数あってもよい。供給流路109は、養液槽108から複数の栽培槽106のそれぞれへポンプ107によって養液50を導くように、幹流路109aと幹流路109aから分岐した複数の枝流路109bとを有していてもよい。通気経路VPは、複数の枝流路109bのそれぞれに設けられていてもよい。これによれば、複数の栽培槽106のそれぞれを流れる養液50の量のバランスを維持することができる。
(3) 水耕栽培装置100は、栽培槽106の内側には、植物10の地下部を支持するように設けられた支持部105をさらに備えていてもよい。支持部105は、植物10から延びる根13が養液50に到達するように設けられた根貫通孔105aと、供給流路109の先端部が挿入されるように設けられた流路貫通孔105bとを有していてもよい。これによれば、支持部105によって植物10の地下部へ養液50が飛散して付着することを抑制することができる。その結果、植物10の地下部が養液50の付着による悪影響を受けることを防止することができる。
(4) 支持部105は、根貫通孔105aの周辺の載置領域Xと、流路貫通孔105bの周辺の孔周辺領域Yと、を含んでいてもよい。この場合、少なくとも孔周辺領域Yが透明材料で構成されていてもよい。これによれば、供給流路109の先端の状況を把握し易くなる。
(5) 支持部105は、根貫通孔105aの周辺の載置領域Xと、流路貫通孔105bの周辺の孔周辺領域Yと、を含んでいてもよい。この場合、孔周辺領域Yが孔周辺領域Y以外の領域に対して開閉可能な扉構造を有していてもよい。これによれば、供給流路109の先端の近傍の清掃等の維持管理を容易に行うことが可能になる。
(6) 栽培槽106の内部において、植物10の一部または植物10から離反した植物10の一部の組織が供給流路109の先端開口から供給流路109の内部へ進入することを抑制するフィルタFをさらに備えていることが好ましい。これによれば、供給流路109から栽培槽106へ流れ込む養液50の流れが植物10の一部または植物10から離反した植物10の一部の組織によって遮られることが抑制される。
(7) 供給流路109は、供給流路109を流れる養液50の流量を調整する流量調節部120を含んでいてもよい。この場合、通気経路VPは、供給流路109における流量調節部120の下流に設けられていることが好ましい。これによれば、流量が調整された後の養液50の流速を安定化させることができる。したがって、供給流路109から栽培槽106へ流れ込む養液50の流速を安定させ易くなる。
本出願は、2017年12月13日に出願された日本出願の特願2017−238260号に基づく優先権を主張し、当該日本出願に記載された全ての記載内容を参照によって援用するものである。
10 植物
50 養液
100 水耕栽培装置
105a 根貫通孔
105b 流路貫通孔
106 栽培槽
107 ポンプ
108 養液槽
109 供給流路
109b 枝流路
109d 通気配管部
110 排出流路
120 流量調節部
F フィルタ
X 載置領域
Y 孔周辺領域
VP 通気経路

Claims (7)

  1. 植物に供給される養液が流れる流路を構成する栽培槽と、
    前記養液を貯留する養液槽と、
    前記養液槽から前記栽培槽へ前記養液を導く供給流路と、
    前記栽培槽から前記養液槽へ前記養液を導く排出流路と、
    前記供給流路および前記排出流路を経由して、前記養液槽と前記栽培槽との間で前記養液を循環させるポンプと、を備え、
    前記供給流路は、前記供給流路の外部空間と前記供給流路の内部空間とを連通させる通気経路を有し、
    前記通気経路は、前記供給流路から前記栽培槽へ流れ込む前記養液の流速の変化を抑制する、水耕栽培装置。
  2. 前記栽培槽は、複数あり、
    前記供給流路は、前記養液槽から複数の前記栽培槽のそれぞれへ前記ポンプによって前記養液を導くように、幹流路と前記幹流路から分岐した複数の枝流路とを有し、
    前記通気経路は、前記複数の枝流路のそれぞれ設けられた、請求項1に記載の水耕栽培装置。
  3. 前記栽培槽の内側には、前記植物の地下部を支持するように設けられた支持部をさらに備え、
    前記支持部は、前記植物から延びる根が前記養液に到達するように設けられた根貫通孔と、前記供給流路の先端部が挿入されるように設けられた流路貫通孔とを有する、請求項1または2に記載の水耕栽培装置。
  4. 前記支持部は、前記根貫通孔の周辺の載置領域と、前記流路貫通孔の周辺の孔周辺領域と、を含み、
    少なくとも前記孔周辺領域が透明材料で構成されている、請求項3に記載の水耕栽培装置。
  5. 前記支持部は、前記根貫通孔の周辺の載置領域と、前記流路貫通孔の周辺の孔周辺領域と、を含み、
    前記孔周辺領域が前記孔周辺領域以外の領域に対して開閉可能な扉構造を有している、請求項3に記載の水耕栽培装置。
  6. 前記栽培槽の内部において、前記植物の一部または前記植物から離反した前記植物の一部の組織が前記供給流路の先端開口から前記供給流路の内部へ進入することを抑制するフィルタをさらに備えた、請求項1〜5のいずれかに記載の水耕栽培装置。
  7. 前記供給流路は、前記供給流路を流れる前記養液の流量を調整する流量調節部を含み、
    前記通気経路は、前記供給流路における前記流量調節部の下流に設けられた、請求項1〜6のいずれかに記載の水耕栽培装置。
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