JPWO2018198283A1 - エレベータの脱レール検出装置 - Google Patents

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Abstract

本発明のエレベータの脱レール検出装置は、第1セーフティリレー82と第2セーフティリレー83の各接点の開閉状況を検出する(ステップS1,S2)。第1NO接点82bが閉状態、第1NC接点82cが開状態、第2NO接点83bが閉状態、第2NC接点83cが開状態であるから、回路故障はないものと判定する。次に、無接点リレー84の開閉状況を検出する(ステップS3)。無接点リレーNO接点84bが閉状態であり、無接点リレーNC接点84cが開状態であれば、エレベータ11の釣合重り21が脱レール状態にあると判定する(ステップS6)。

Description

この発明は、昇降部がガイドレールに案内されるエレベータの脱レール検出装置に関する。
一般にエレベータにおいては、かごや釣合重り等の昇降体が、その昇降方向に設けられたガイドレールに案内されて昇降する。特許文献1に記載のエレベータの脱レール検出装置では、ガイドレールに近接してガイドレールと平行に弱電流が流されている導線が配置されている。昇降体がガイドレールから外れた場合に昇降体に設けられている接触部が導線に接触して通電することで、導線に流れている弱電流が変化し、その電流変化を導線に接続された電流検出部により検出することで、昇降体がガイドレールから外れたことを検出することができる。
特開2010−18423号公報
しかしながら、特許文献1に記載のエレベータの脱レール検出装置では、エレベータが高揚程の建物に設置された場合に、エレベータ全体としてガイドレールが長くなるために全体導線も長くなり、そのために昇降体が位置する場所から電流検出部までの間の導線が長くなるので、検出対象の導線の電気抵抗が大きくなる。また、導線の腐食により導線の電気抵抗が不安定になることがある。そのため、導線に流れる微弱な電流変化の検出が難しくなるという課題があった。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、確実に昇降体がガイドレールから外れたことを検出することができるエレベータの脱レール検出装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、この発明に係るエレベータの脱レール検出装置は、昇降部と、昇降部の昇降を案内するガイドレールと、昇降部の昇降方向に平行に設けられた第1導線及び第2導線と、昇降部に設けられた導体であり、第1導線及び第2導線の近傍に位置する接触手段と、第1導線に第1直流電圧を印加する第1直流電源部と、第2導線に第2直流電圧を印加する第2直流電源部と、第2導線の電圧を検出する異電圧検出部とを備え、第1直流電圧と第2直流電圧とは異なる値であり、昇降部がガイドレールから外れた場合に、接触手段が第1導線及び第2導線に接触することで、第2導線に発生する直流電圧を異電圧検出部が検出する。
この発明に係るエレベータの脱レール検出装置は、昇降部の昇降方向に平行に設けられた第1導線及び第2導線と、昇降部に設けられた導体であり、第1導線及び第2導線の近傍に位置する接触手段と、第1導線に第1直流電圧を印加する第1直流電源部と、第2導線に第2直流電圧を印加する第2直流電源部と、第2導線の電圧を検出する異電圧検出部とを備え、昇降部がガイドレールから外れた場合に、接触手段が第1導線及び第2導線に接触することで、第2導線に発生する直流電圧を異電圧検出部が検出するので、確実に昇降体がガイドレールから外れたことを検出することができる。
この発明の実施の形態に係るエレベータシステムを示す概略図である。 図1に示す接触手段を示す上面図である。 図1に示すエレベータシステムの動作の概略を示すブロック図である。 図1に示すエレベータシステムの動作中の判定条件を示すフローチャートである。
実施の形態
以下、この発明の実施の形態について添付図面に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施の形態に係るエレベータシステムの構成を示す概略図である。
エレベータシステム10は、トラクション式エレベータであるエレベータ11と、エレベータ11を制御する装置を有するエレベータ制御盤12とを備えている。エレベータ11には、乗員や荷物等を載せることができるかご20と、かご20に対して釣合を取るために、かご20に近い重量を有する釣合重り21とがロープ30で接続されて設けられている。ロープ30は巻き上げ機40の駆動部41に掛けられており、ロープ30を介してかご20と釣合重り21がほぼ釣り合った状態で吊り下げられている。巻き上げ機40は、巻き上げの動力として内部に図示しないモータを備えている。
ロープ30が巻き上げ機40で巻き上げられることで、釣合重り21が第1ガイドレール50及び第2ガイドレール51に案内されて昇降し、かご20は図示しないガイドレールに案内されて昇降する。釣合重り21は、昇降部を構成している。
釣合重り21の昇降方向に、第1ガイドレール50に平行に第1導線60が設けられ、第2ガイドレール51に平行に第2導線61が設けられている。第1導線60及び第2導線61は、第1ガイドレール50及び第2ガイドレール51の上端付近に設けられた上端固定部63と、第1ガイドレール50及び第2ガイドレール51の下端付近に設けられた下端固定部64に、導線絶縁体65を介して取り付けられている。これにより、第1導線60と第2導線61とは、所定の張力をかけられた状態で、緩みなく直線状に設けられている。なお、第1導線60及び第2導線61は、導電性が高く腐食耐性の高い材質で形成されているが、第1導線60及び第2導線61に腐食耐性の高い材質のコーティングを施してもよい。
釣合重り21には、絶縁体70を介して接触手段71が取り付けられている。絶縁体70は、絶縁手段を構成している。接触手段71は、導電性の高い導体である炭素鋼で形成されている。接触手段71には、第1接触腕72と第2接触腕73とが所定の間隔をおいて設けられている。第1接触腕72は第1導線60を囲繞しており、第2接触腕73は第2導線61を囲繞している。すなわち、第1接触腕72は第1導線60に近接して設けられ、第2接触腕73は第2導線61に近接して設けられている。なお、接触手段71は炭素鋼以外の腐食耐性が高い材質で形成されていてもよいし、導電性が高く腐食耐性が高いコーティングが施されて形成されていてもよい。
エレベータ制御盤12には、第1直流電源装置80、第2直流電源装置81、第1セーフティリレー82、第2セーフティリレー83、無接点リレー84及びリレー検出部85が設けられている。第1直流電源装置80は図示しない直流電源からの直流48V電圧の入力に対して直流24Vを出力する定電圧電源装置であり、第1直流電源部を構成している。第2直流電源装置81は図示しない直流電源からの直流48V電圧の入力に対して直流12Vを出力する定電圧電源装置であり、第2直流電源部を構成している。
第1セーフティリレー82と第2セーフティリレー83とは一般に強制ガイド接点付きリレーと呼ばれる公知の有接点リレーである。無接点リレー84は公知の無接点リレーであり、腐食による接触不良が発生しにくいという利点を有する。無接点リレー84には、内部の半導体の故障による短絡を検出するために図示しない過電流遮断器が接続されている。
第1直流電源装置80の出力は、第1導線60の上端に第1電線62aを介して接続されている。また、第1導線60の下端には、第1セーフティリレー82の入力側コイルである第1コイル82aが接続されている。第1セーフティリレー82は第1NO(Normally open)接点82bと第1NC(Normally closed)接点82cとを備え、各接点は、第1NO接点82bと第1NC接点82cとのいずれの接点が開状態又は閉状態であるかを検出できるリレー検出部85に接続されている。また、第1セーフティリレー82の第1コイル82aの入力電圧は、直流24Vまでは故障を起こさずに第1セーフティリレー82を接点開閉させることが可能である。第1セーフティリレー82は、第1故障検出部を構成している。
第2直流電源装置81の出力は、第2導線61の上端に第2電線62bを介して接続されている。第2電線62bの長さは、第1電線62aの長さと略同じ長さに設けられている。第2導線61の下端には第3電線62cを介して、第2セーフティリレー83の入力側コイルである第2コイル83aと、無接点リレー84のスイッチングのための入力素子84aとが並列に接続されている。第2導線61の下端から第2コイル83aまでの配線の長さは、第1導線60の下端から第1コイル82aまでの配線の長さと略同じ長さに設けられている。また、第1電線62a。第2電線62b及び第3電線62cの材質は公知の導電性の高い材質である。
第2セーフティリレー83は第2NO接点83bと第2NC接点83cとを備え、各接点は、第2NO接点83bと第2NC接点83cとのいずれの接点が開状態又は閉状態であるかを検出できるリレー検出部85に接続されている。また、無接点リレー84は無接点リレーNO接点84bと無接点リレーNC接点84cとを備え(厳密には接点ではないが以下便宜上有接点リレーと同様に記載する)、各接点は、無接点リレーNO接点84bと無接点リレーNC接点84cとのいずれの接点が開状態又は閉状態であるかを検出できるリレー検出部85に接続されている。
第2セーフティリレーは、第2コイル83aの入力電圧が直流12V〜24Vの範囲で接点開閉の動作が可能である。また、無接点リレー84は、入力素子84aの入力電圧が直流12Vでは接点開閉の動作をせず、且つ最大直流24Vまでの範囲に動作電圧が設定されているリレーであればよい。第2セーフティリレー83は、第2故障検出部を構成しており、無接点リレー84は、異電圧検出部を構成している。
図2に示すように、接触手段71に設けられた第1接触腕72は第1円筒部74を有し、第2接触腕73は第2円筒部75を有している。第1円筒部74と第2円筒部75とは、釣合重り21の昇降方向から見て略円筒形に形成されている。釣合重り21が第1ガイドレール50又は第2ガイドレール51から外れていない場合には、第1導線60は第1円筒部74の内側に第1円筒部74に接触しないように近接しており、第2導線61は第2円筒部75の内側に第2円筒部75に接触しないように近接している。そのため、第1導線60と第2導線61とは導通していない。
第1接触腕72及び第2接触腕73は、釣合重り21が第1ガイドレール50又は第2ガイドレール51から外れた時に、第1接触腕72の第1円筒部74が第1導線60に接触し、第2接触腕73の第2円筒部75が第2導線61に接触するように設けられている。接触手段71は炭素鋼で形成されているので、釣合重り21が第1ガイドレール50又は第2ガイドレール51から外れた場合には、第1導線60と第2導線61とが接触手段71を介して導通状態となる。
次に、この発明の実施の形態の動作を添付図面の図1〜図4に基づいて説明する。
まず、図3のA1に示すように、エレベータシステム10(図1参照)が平常運転状態で全自動運転を行っている場合を説明する。全自動運転中は、図1に示すように、巻き上げ機40が駆動することによりかご20と釣合重り21とが昇降する。このとき、釣合重り21は第1ガイドレール50及び第2ガイドレールに案内されて昇降する。また、第1接触腕72(図2参照)が第1導線60に接触しておらず、第2接触腕73が第2導線61に接触していないので、第1導線60と第2導線61とは導通していない。
第1直流電源装置80が出力した直流24Vの電圧は、第1導線60を経由して第1コイル82aに印加されている。第1セーフティリレー82は第1コイル82aの入力電圧が24Vまで動作可能であるため、第1NO接点82bが閉状態となり、第1NC接点82cが開状態となる(図3のA2参照)。併せて図4のフローチャートに示すように、この状態をリレー検出部85が検出する(図4のステップS1参照)。
次に、第2直流電源装置81が出力した直流12Vの電圧は、第2導線61を経由して第2コイル83aに印加されている。第2セーフティリレー83は第2コイル83aの入力電圧が12Vで動作可能であるため、第2NO接点83bが閉状態となり、第2NC接点83cが開状態となる(図3のA3参照)。この状態をリレー検出部85が検出する(図4のステップS2参照)。
次に、第2直流電源装置81が出力した直流12Vの電圧は、第2導線61を経由して入力素子84aに印加されている。無接点リレー84は入力素子84aの入力電圧が12Vでは動作しないため、無接点リレーNO接点84bが開状態となり、無接点リレーNC接点84cが閉状態となる(図3のA4参照)。この状態をリレー検出部85が検出する(図4のステップS3参照)。
また、無接点リレーNO接点84bが開状態であり、無接点リレーNC接点84cが閉状態である場合は、上記のように入力素子84aの入力電圧が動作電圧未満である場合の他に、無接点リレー84の半導体素子の故障により短絡が生じている場合が考えられる。この通常運転状態では無接点リレー84に短絡が生じていないので、無接点リレー84の過電流遮断器は回路を遮断しない(図3のA5参照)。リレー検出部85は、過電流遮断器が回路を遮断していないことを判定する(図4のステップS5参照)。過電流遮断器により回路が遮断されていなければ、エレベータ11は平常運転状態にあると判定する。
第1セーフティリレー82、第2セーフティリレー83及び無接点リレー84が、上記したように図3のA2,A3,A4及びA5の状況にあれば、エレベータ11は平常運転状態である(図3のA6参照)。この場合は、エレベータ11の全自動運転が継続される。
次に、釣合重り21が第1ガイドレール50又は第2ガイドレール51から外れた場合(脱レール発生時)について説明する(図3のB1参照)。釣合重り21が第1ガイドレール50又は第2ガイドレール51から外れた場合には、釣合重り21が傾くことで接触手段71が傾く(図3のB2参照)。図2に示すように第1接触腕72は第1導線60を囲繞しており、第2接触腕73は第2導線61を囲繞しているので、接触手段71がどの方向に傾いても第1導線60は第1円筒部74に接触し、第2導線61は第2円筒部75に接触する(図3のB3参照)。接触手段71は導体で形成されているので、第1導線60と第2導線61とが接触手段71を介して導通する。
図1に示すように、第1直流電源装置80の出力から接触手段71が第1導線60に接触している箇所までの第1電線62aと第1導線60との長さと、第2直流電源装置81の出力から接触手段71が第2導線61に接触している箇所までの第2電線62bと第2導線61との長さは略同じである。また、第1電線62a及び第2電線62bと第1導線60及び第2導線61との材質は同じであるため、長さあたりの抵抗値は同じである。したがって、第2直流電源装置81の出力電圧12Vに対して、第2直流電源装置81の出力から接触手段71が第2導線61に接触している箇所までの電圧降下をVdとすると、第1直流電源装置80の出力電圧24Vに対して、第1直流電源装置80の出力から接触手段71が第1導線60に接触している箇所までの電圧降下はVd×2である。
上記の電圧降下Vd及びVd×2は、第1導線60、第2導線61、第1電線62a、第2電線62bの抵抗に起因するが、第1導線60、第2導線61、第1電線62a、第2電線62bは導電性の高い材料で形成されているため十分に抵抗が小さく、電圧降下Vdの値も十分に小さいものと考えられる。
ここで、接触手段71による第1導線60から第2導線61までの間の電圧降下をVcとすると、以下の式(1)を満たせば、第2導線61に第1直流電源装置80からの電圧が印加される。
Figure 2018198283
また、接触手段71から無接点リレー84までの電圧降下をVeとし、無接点リレー84の動作電圧をVrとすると、以下の式(2)を満たせば、第1導線60と第2導線61とが接触手段71を介して導通している場合の入力素子84aの入力電圧が、無接点リレー84の動作電圧Vrを上回るので、無接点リレー84が動作して第2NO接点84bが閉状態となり、第2NC接点84cが開状態となる。
Figure 2018198283
そして、接触手段71による電圧降下Vcを検討すると、接触手段71は炭素鋼で形成されているので電気抵抗率は16.9(μΩ・cm)である。したがって、接触手段71の長さをL(m)断面積をS(平方ミリメートル)とすると、接触手段71の抵抗Rは、以下の式(3)のとおりになる。
Figure 2018198283
図2に示すように、長さLは釣合重り21の横方向の長さと略同じであるため一般的に1m程度であり、断面積Sは長さLに対して十分大きいので、抵抗Rは小さく、そのため電圧降下Vcも十分に小さいものと考えられる。
また、電圧降下Veは、接触手段71から無接点リレー84までの第2導線61と第3電線62cの抵抗に起因するが、第2導線61、第3電線62cは導電性の高い材料で形成されているため十分に抵抗が小さく、電圧降下Veの値も十分に小さいものと考えられる。
電圧降下Vd、Veが十分に小さいので、図3に示すように、第1セーフティリレー82の開閉状態及び第2セーフティリレー83の開閉状態は影響を受けず、平常運転時と同様に第1NO接点82bが閉状態となり(図3のB4参照)、第1NC接点82cが開状態となる。また、第2NO接点83bが閉状態となり、第2NC接点83cが開状態となる(図3のB5参照)。
また、電圧降下Vc、Vdが十分に小さく、無接点リレー84の動作電圧Vrは、直流12Vを超え上限は直流24Vまでの範囲であるので、式(1)、式(2)の条件は満たされる。そのため、無接点リレー84は動作し、無接点リレーNO接点84bが閉状態となり、無接点リレーNC接点84cが開状態となる(図3のB6参照)。
上記のように各リレーが動作し、リレー検出部85は、第1セーフティリレー82と第2セーフティリレー83の各接点の開閉状況を検出する。第1NO接点82bが閉状態、第1NC接点82cが開状態、第2NO接点83bが閉状態、第2NC接点83cが開状態であるから、回路故障はないものと判定する(図4のステップS1,S2参照)。次に、リレー検出部85は無接点リレー84の開閉状況を検出する(図4のステップS3参照)。無接点リレーNO接点84bが閉状態であり、無接点リレーNC接点84cが開状態であるから、エレベータ11の釣合重り21が脱レール状態にあると判定する(図4のステップS6参照)。
エレベータ11の釣合重り21が脱レール状態にあると判定された場合に(図3のB7参照)は、リレー検出部85は図示しないエレベータ11の停止装置を作動させ、エレベータを緊急停止させる(図3のB8及び図4のステップS7参照)。これにより、釣合重り21が脱レール状態にある場合に、エレベータ11を緊急停止させて安全を確保することができる。
次に、釣合重り21が第1ガイドレール50又は第2ガイドレール51から外れてはいないが、エレベータシステム10の回路に異常が発生している場合(回路異常時)について説明する。エレベータシステム10の回路に異常が発生している場合は(図3のC1参照)、リレー検出部85に検出される第1セーフティリレー82、第2セーフティリレー83、無接点リレー84の各接点の開閉状況が平常運転状態から変化する。
例えば、図1に示すように第1直流電源装置80の安全装置が働き出力が停止した場合には、第1コイル82aへの電圧印加がなくなるため、第1NO接点82bが開状態となり、第1NC接点82cが閉状態となる。また、第1導線60が断線した場合には、第1コイル82aへの電圧印加がなくなるため、第1NO接点82bが開状態となり、第1NC接点82cが閉状態となる。さらに、第1コイル82aが断線して励磁されなくなった場合は、第1NO接点82bが開状態となり、第1NC接点82cが閉状態となる。この第1NO接点82bが開状態となり、第1NC接点82cが閉状態となる状態が発生したことを(図3のC2参照)をリレー検出部85が検出する(図4のステップS1参照)と、回路故障が発生したと判定する(図4のステップS8参照)。
次に、第2直流電源装置81の安全装置が働き出力が停止した場合には、第2コイル83aへの電圧印加がなくなるため、第2NO接点83bが開状態となり、第2NC接点83cが閉状態となる。また、第2導線61が断線した場合には、第2コイル83aへの電圧印加がなくなるため、第2NO接点83bが開状態となり、第2NC接点83cが閉状態となる。さらに、第2コイル83aが断線して励磁されなくなった場合は、第2NO接点83bが開状態となり、第2NC接点83cが閉状態となる。この第2NO接点83bが開状態となり、第2NC接点83cが閉状態となる状態のいずれかが発生したことを(図3のC2参照)をリレー検出部85が検出する(図4のステップS2参照)と、回路異常が発生したと判定する(図4のステップS8参照)。
次に、無接点リレー84が短絡した場合は、無接点リレーNO接点84bが開状態となり、無接点リレーNC接点84cが閉状態となり(図3のC2参照)、この状態がリレー検出部85に検出される(図4のステップS3参照)。そして、無接点リレー84に設けられた過電流遮断器により回路が遮断されていることが、リレー検出部85に検出される(図4のステップS4参照)。これによりリレー検出部85が、回路異常が発生したと判定する(図4のステップS8参照)。
リレー検出部85が回路故障が発生したと判定したら、リレー検出部85は図示しないエレベータ11の停止装置を作動させ、エレベータを緊急停止させる(図3のB8及び図4のステップS7参照)。これにより、エレベータシステム10に回路故障が発生した場合に、エレベータ11を緊急停止させて安全を確保することができる。
このように、釣合重り21と、釣合重り21の昇降を案内する第1,第2ガイドレール50,51と、釣合重り21の昇降方向に平行に設けられた第1導線60及び第2導線61と、釣合重り21に設けられた導体であり、第1導線60及び第2導線61の近傍に位置する接触手段71と、第1導線60に第1直流電圧を印加する第1直流電源装置80と、第2導線61に第2直流電圧を印加する第2直流電源装置81と、第2導線61の電圧を検出する無接点リレー84とを備え、第1直流電圧と第2直流電圧とは異なる値であり、釣合重り21が前記第1,第2ガイドレール50,51から外れた場合に、接触手段71が第1導線60及び第2導線61に接触することで、第2導線61に発生する直流電圧を無接点リレー84が動作することによって検出するので、確実に釣合重り21が第1,第2ガイドレール50,51から外れたことを検出することができる。
また、接触手段71は、釣合重り21に絶縁体70を介して設けられ、第1接触腕72及び第2接触腕73を有し、釣合重り21が第1,第2ガイドレール50,51から外れていない場合には、第1接触腕72は第1導線60に非接触の状態で近接し、第2接触腕73は第2導線61に非接触の状態で近接するので、釣合重り21の昇降に合わせて第1導線60及び第2導線61の近傍で接触手段71を昇降させることができる。
また、第1直流電圧は第2直流電圧よりも高い値であり、釣合重り21が第1,第2ガイドレール50,51から外れた場合に、第1接触腕72が第1導線60に接触し第2接触腕73が第2導線61に接触することで第1導線60と第2導線61とが導通し、第2導線61に第1直流電圧が印加されるので、直流電圧の電圧差と接触手段71の抵抗の低さにより、従来のエレベータの脱レール検出装置のように複数の導線に電位差が無い検査装置よりも確実に無接点リレー84を動作させて釣合重り21が第1、第2ガイドレール50,51から外れたことを検出することができる。
また、無接点リレー84は、釣合重り21が第1,第2ガイドレール50,51から外れていない場合には第2直流電圧が入力され、釣合重り21が第1,第2ガイドレール50,51から外れた場合には第2直流電圧よりも高い直流電圧が入力されることで動作するので、無接点リレー84の動作状態をリレー検出部85が検出することで、従来のエレベータの脱レール検出装置のように導線の電流変化を直接検出する方法よりも確実に釣合重り21が第1、第2ガイドレール50,51から外れたことを検出することができる。
また、第1導線60及び第2導線61並びに接触手段71は、腐食耐性を有する材質又はコーティングによって形成されるので腐食により抵抗が増大しない。
また、第1導線60に接続された第1直流電源装置80又は回路の異常を検知する第1故障検出部82と、第2導線61に接続された第2直流電源装置81又は回路の異常を検知する第2故障検出部83とを有するので、エレベータ11の脱レール状態のみならず、エレベータシステム10の配線の故障も判定することができる。
なお、この実施の形態では、第1セーフティリレー82と第2セーフティリレー83とは有接点リレーであったが、代わりに無接点リレーを用いてもよい。この場合は無接点リレーの短絡により回路が遮断不能となることを避けるため、過電流遮断器等の、内部の半導体の故障による短絡を検出して回路を遮断する手段を接続する必要がある。
また、無接点リレー84の代わりに、有接点リレーを用いてもよい。この場合は耐腐食性の高い有接点リレーを用いることが好ましく、また、NO接点への塩化物、硫化物による有機物の生成による接触不良対策として、NC接点に微弱電流を常時流すとともに、動作時のNO接点とNC接点動作をリレー検出部85等により監視することで接触不良対策とすることが好ましい。
また、第1直流電源装置は直流24Vを出力し、第2直流電源装置は直流12Vを出力し、第1セーフティリレー82は、第1コイル82aの入力電圧が直流24Vで動作可能であり、第2セーフティリレー83は、第2コイル83aの入力電圧が直流12V〜24Vの範囲で動作可能であり、無接点リレー84は入力素子84aの入力電圧が直流12Vでは動作せず、且つ上限は直流24Vまでの範囲に動作電圧が設定されているリレーであったが、それぞれの出力電圧値及び動作電圧値は一例であり、第1直流電源装置と第2直流電源装置との出力電圧が異なっていれば、出力電圧値及び動作電圧値は任意に設定してもよい。一般的には、第1直流電源装置と第2直流電源装置との出力電圧差を大きくすることで、異電圧を検出するための電圧降下の許容範囲を広くすることができる。
また、接触手段71は釣合重り21に設けられていたが、接触手段71を昇降部を構成するかご20に設け、かご20のガイドレールからの外れを検出するエレベータシステムであってもよい。
10 エレベータシステム、11 エレベータ、21 釣合重り(昇降部)、50 第1ガイドレール(ガイドレール)、51 第2ガイドレール(ガイドレール)、60 第1導線、61 第2導線、70 絶縁体、71 接触手段、72 第1接触腕、73 第2接触腕、80 第1直流電源装置(第1直流電源部)、81 第2直流電源装置(第2直流電源部)、82 第1セーフティリレー(第1故障検出部)、83 第2セーフティリレー(第2故障検出部)、84 無接点リレー(異電圧検出部)。

Claims (6)

  1. 昇降部と、
    昇降部の昇降を案内するガイドレールと、
    昇降部の昇降方向に平行に設けられた第1導線及び第2導線と、
    昇降部に設けられた導体であり、前記第1導線及び前記第2導線の近傍に位置する接触手段と、
    前記第1導線に第1直流電圧を印加する第1直流電源部と、
    前記第2導線に第2直流電圧を印加する第2直流電源部と、
    前記第2導線の電圧を検出する異電圧検出部と
    を備え、
    前記第1直流電圧と前記第2直流電圧とは異なる値であり、
    昇降部が前記ガイドレールから外れた場合に、前記接触手段が前記第1導線及び前記第2導線に接触することで、前記第2導線に発生する直流電圧を前記異電圧検出部が検出する、エレベータの脱レール検出装置。
  2. 前記接触手段は、昇降部に絶縁体を介して設けられ、第1接触腕及び第2接触腕を有し、
    昇降部が前記ガイドレールから外れていない場合には、前記第1接触腕は前記第1導線に非接触の状態で近接し、前記第2接触腕は前記第2導線に非接触の状態で近接する請求項1に記載のエレベータの脱レール検出装置。
  3. 前記第1直流電圧は前記第2直流電圧よりも高い値であり、昇降部が前記ガイドレールから外れた場合に、前記第1接触腕が前記第1導線に接触し前記第2接触腕が第2導線に接触し、前記第1導線と前記第2導線とが導通することで、前記第2導線に前記第1直流電圧が印加される請求項2に記載のエレベータの脱レール検出装置。
  4. 前記異電圧検出部はリレーであり、
    前記異電圧検出部は、昇降部が前記ガイドレールから外れていない場合には前記第2直流電圧が入力され、昇降部が前記ガイドレールから外れた場合には前記第2直流電圧よりも高い直流電圧が入力されることで動作する請求項3に記載のエレベータの脱レール検出装置。
  5. 前記第1導線及び前記第2導線並びに前記接触手段は、腐食耐性を有する材質又はコーティングによって形成される請求項1〜4のいずれか1項に記載のエレベータの脱レール検出装置。
  6. 前記第1導線に接続された前記第1直流電源部又は回路の異常を検知する第1故障検出部と、
    前記第2導線に接続された前記第2直流電源部又は回路の異常を検知する第2故障検出部と、
    を有する請求項1〜5のいずれか1項に記載のエレベータの脱レール検出装置。
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