JPWO2018185994A1 - 制御装置、転送方法、およびコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
本出願は、2017年4月5日出願の日本出願第2017−075117号に基づく優先権を主張し、前記日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
ECUの種類には、例えば、アクセル、ブレーキ、ハンドルの操作に対してエンジンやブレーキ、EPS(Electric Power Steering)等の制御を行う走行系に関わるもの、乗員によるスイッチ操作に応じて車内照明やヘッドライトの点灯/消灯と警報器の吹鳴等の制御を行うボディ系ECU、運転席近傍に配設されるメータ類の動作を制御するメータ系ECUなどがある。
ECUの制御プログラムは、車両の仕向け地やグレードなど応じて異なることがあり、制御プログラムのバージョンアップに対応して、旧バージョンの制御プログラムを新バージョンの制御プログラムに書き換える必要がある。また、たとえば地図情報や制御用のパラメータなど、制御プログラムの実行に必要なデータも書き換える必要がある。
車両に搭載されるECUの増加に伴って、更新用プログラムが増加する。また、技術開発の速度が速まるにつれて制御プログラムの更新頻度も高くなる。そのため、効率的に更新する必要がある。制御プログラムを効率的に更新する一つの方法として、サーバから受信した更新用プログラムを車両の走行中の状態で更新することが考えられる。
この開示によると、車内ネットワークに過剰な負荷をかけることなく、効率的に制御プログラムを更新することができる。
本実施の形態には、少なくとも以下のものが含まれる。すなわち、
(1)本実施の形態に含まれる制御装置は車内通信線を介して車載制御装置と接続され、車載制御装置とともに車内通信線を伝送路とする車内ネットワークを構成する制御装置であって、車載制御装置のための更新用プログラムを記憶する記憶部と、車内通信線の占有率を監視する監視部と、監視中の占有率に基づいて、記憶された更新用プログラムを車載制御装置に転送するタイミングを制御する転送制御部と、を備える。
車内通信線の占有率に基づいて更新用プログラムを車載制御装置に転送するタイミングを制御することによって、車内通信線の占有率の高い状態での更新用プログラムの転送を行わないようにすることができる。このように制御することにより、転送時間が通常より長くなったり、通信障害が生じて通信中の制御用の情報が損失したりすることを防止しつつ、効率的に更新用プログラムを車載制御装置に転送することができる。
上記指標値を用いて更新用プログラムの転送の可否を判断することで、車内通信線の空き帯域幅に対して所定以上サイズの大きい更新用プログラムの転送を行わないようにすることができる。これにより、車内通信線の占有率の高い状態において当該車内通信線の空き帯域幅に対して高サイズの更新用プログラムが車載制御装置に転送されることを防止できる。
第1の閾値を、転送時間が通常より長くなったり、通信障害が生じて通信中の制御用の情報が損失したりするような上記指標値に設定することにより、車内通信線の占有率の高い状態において当該通信線の空き帯域幅に対してサイズの大きい更新用データの転送を防止できる。
これにより、保留条件を満たす期間内に車内通信線の占有率が変化(減少)して、指標値が第1の閾値より小さくなると当該更新用プログラムの転送が開始される。そのため、占有率が変化に応じて効率的に更新用プログラムを転送することができる。
これにより、上記指標値が第1の閾値以上であって転送が不可と判断された場合に、他の更新用プログラムがある場合に当該他の更新用プログラムの転送の可否の判断を先に行うことができる。これにより、転送対象の更新用プログラムが複数ある場合に、効率的に更新用プログラムを転送することができる。
制御信号が出力装置に出力されることによって、出力装置では更新用プログラムの転送を開始しないことが通知される。この通知によって、ユーザは、車両を停車して更新モードに切り替えて更新用プログラムを転送したり、ディーラーに入庫して専用装置を車載制御装置に接続して更新用プログラムを転送したり、制御プログラムの更新のための有効な対処を採ることができる。このため、効率的に制御プログラムを更新することができる。
これにより、車載制御装置が接続された車内通信線に応じた空き帯域幅が用いられて、更新用プログラムの転送のタイミングが制御される。このため、最大占有率の異なる複数の車内通信線が車内ネットワークに含まれる場合であっても、転送に用いる車内通信線ごとに柔軟に、当該車内通信線を用いた通信への負荷を抑えつつ効率的に更新用プログラムを転送することができる。
上記所要時間に基づいて更新用プログラムの転送の継続の可否を判断することで、転送完了までの所要時間が所定以上長くなるような大きいサイズの更新用プログラムの転送を中断できる。これにより、車内通信線の占有率の高い状態においてサイズの大きい更新用プログラムが転送されることを防止できる。
これにより、転送中に車内通信線の占有率が変化した場合にも、当該更新用プログラムの転送速度を占有率に応じて適切な転送速度とすることができるとともに、更新後の転送速度によると転送完了までの所要時間が所定以上長くなる更新用プログラムの転送を行わないようにすることができる。このため、転送中の占有率の変化に応じて柔軟に更新用プログラムの転送を継続または中断することができる。
第2の閾値を、通常より長い転送時間や、通信障害が生じて通信中の制御用の情報が損失するような転送時間に設定することによって、このような転送時間が必要となるような転送速度が設定された更新用プログラムの転送を防止できる。
これにより、算出された所要時間が第2の閾値以上であって転送を中断すると判断された場合に、他の更新用プログラムがある場合に当該他の更新用プログラムの転送の可否の判断を先に行うことができる。これにより、転送対象の更新用プログラムが複数ある場合に、効率的に更新用プログラムを転送することができる。
制御信号が出力装置に出力されることによって、出力装置では更新用プログラムの転送を中断することが通知される。この通知によって、ユーザは、車両を停車して更新モードに切り替えて更新用プログラムを転送したり、ディーラーに入庫して専用装置を車載制御装置に接続して更新用データを転送したり、更新用プログラムの転送を再開するための有効な対処を採ることができる。
かかる転送方法は、上記(1)〜(12)の制御装置と同様の効果を奏する。
かかるコンピュータプログラムは、上記(1)〜(12)の制御装置と同様の効果を奏する。
以下に、図面を参照しつつ、好ましい実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
〔システムの全体構成〕
図1は、実施形態にかかるプログラム更新システムの全体構成図である。
図1に示すように、本実施形態のプログラム更新システムは、広域通信網2を介して通信可能な車両1、管理サーバ5およびDL(ダウンロード)サーバ6を含む。
管理サーバ5は、車両1の更新情報を管理する。DLサーバ6は、更新用プログラムを保存する。管理サーバ5およびDLサーバ6は、たとえば、車両1のカーメーカーにより運営されており、予め会員登録されたユーザが所有する多数の車両1と通信可能である。
車内ネットワーク4は複数の車内通信線16A,16Bを有し、車内通信線16A,16Bそれぞれにバス接続された複数のECU30による複数の通信グループを含む。ゲートウェイ10は、通信グループ間の通信を中継している。このため、ゲートウェイ10には車内通信線16A,16Bが接続されている。車内通信線16A,16Bを車内通信線16とも総称する。
ゲートウェイ10は、ECU30から取得した情報を無線通信部15に送信し、無線通信部15は、その情報を管理サーバ5などの車外装置に送信する。
また、ECU30同士は、車内通信線16を介して情報を送受信する。
図1では、ゲートウェイ10が無線通信部15を介して車外装置と通信を行う場合が例示されているが、ゲートウェイ10が無線通信の機能を有する場合には、ゲートウェイ10自身が管理サーバ5などの車外装置と無線通信を行う構成としてもよい。
図2は、ゲートウェイ10の内部構成を示すブロック図である。
図2に示すように、ゲートウェイ10は、CPU11、RAM(Random Access Memory)12、記憶部13、および車内通信部14などを備える。図2では、ゲートウェイ10は、無線通信部15と車内通信線とを介して接続されているが、無線通信部を統合して、一つの装置としてもよい。
CPU11は、たとえば時分割で複数のプログラムを切り替えて実行することにより、複数のプログラムを並列的に実行可能である。なお、CPU11は複数のCPU群を代表するものであってもよい。この場合、CPU11の実現する機能は、複数のCPU群が協調して実現するものである。RAM12は、SRAM(Static RAM)またはDRAM(Dynamic RAM)等のメモリ素子で構成され、CPU11が実行するプログラムおよび実行に必要なデータ等が一時的に記憶される。
この点は、後述のECU30のCPU31(図3参照)が実行するコンピュータプログラム、および、後述の管理サーバ5のCPU51(図4参照)が実行するコンピュータプログラムについても同様である。
なお、以降の説明において、上位装置が下位装置にデータを転送(送信)することを「ダウンロードする」ともいう。
車内通信部14は、CPU11から与えられた情報を対象のECU30へ送信するとともに、ECU30から受信した情報をCPU11に与える。車内通信部14は、上記の通信規格だけでなく、車内ネットワーク4に用いる他の通信規格によって通信してもよい。
無線通信部15は、図示しない基地局により形成される広域通信網2を介して、CPU11から与えられた情報を管理サーバ5等の車外装置に送信するとともに、車外装置から受信した情報をCPU11に与える。
別の通信装置と管理サーバ5等の車外装置とが広域通信網2を通じた無線通信が可能である場合には、車外装置→別の通信装置→通信部→ゲートウェイ10の通信経路により、車外装置とゲートウェイ10とが通信可能になる。
図3は、ECU30の内部構成を示すブロック図である。
図3に示すように、ECU30は、CPU31、RAM32、記憶部33、および通信部34などを備える。ECU30は、車両1に搭載された対象機器を個別に制御する車載制御装置である。ECU30の種類には、たとえば、電源制御ECU、エンジン制御ECU、ステアリング制御ECU、およびドアロック制御ECUなどがある。
RAM32は、SRAMまたはDRAM等のメモリ素子で構成され、CPU31が実行するプログラムおよび実行に必要なデータ等が一時的に記憶される。
記憶部33は、CPU31が読み出して実行するプログラムを格納する。記憶部33が記憶する情報には、たとえば、車内の制御対象である対象機器を制御するための情報処理をCPU31に実行させるためのコンピュータプログラム(以下、「制御プログラム」という。)や、パラメータや地図情報などの、当該プログラムを実行する際に用いるデータが含まれる。
通信部34は、CPU31から与えられた情報をゲートウェイ10へ送信するとともに、ゲートウェイ10から受信した情報をCPU31に与える。通信部34は、上記の通信規格だけなく、車載ネットワークに用いる他の通信規格によって通信してもよい。
ここで、通常モードとは、ECU30のCPU31が、対象機器に対する本来的な制御(たとえば、燃料エンジンに対するエンジン制御や、ドアロックモータに対するドアロック制御など)を実行する制御モードのことである。
すなわち、リプログラミングモードは、CPU31が、記憶部33のROM領域に対して、制御プログラムのデータの消去や書き換えを行う制御モードのことである。CPU31は、この制御モードのときには、対象機器に対する本来的な制御を実行せずに、車内通信線16の占有率を下げることにより、記憶部33のROM領域に格納された制御プログラムを新バージョンに更新する(バージョンアップする)ことが早期に可能となる。
起動部35は、上記のベリファイ処理の完了後に、CPU31を更新後の制御プログラムによって動作させる。
図4は、管理サーバ5の内部構成を示すブロック図である。
図4に示すように、管理サーバ5は、CPU51、ROM52、RAM53、記憶部54、および通信部55などを備える。
RAM53は、SRAMまたはDRAM等のメモリ素子で構成され、CPU51が実行するプログラムおよび実行に必要なデータ等が一時的に記憶される。
通信部55は、所定の通信規格に則って通信処理を実行する通信装置よりなり、携帯電話網等の広域通信網2に接続されて当該通信処理を実行する。通信部55は、CPU51から与えられた情報を、広域通信網2を介して外部装置に送信するとともに、広域通信網2を介して受信した情報をCPU51に与える。
図5は、本実施形態のプログラム更新システムにおいて実行される、制御プログラムの更新の流れの一例を示すシーケンス図である。DLサーバ6に1または複数の更新用プログラムが格納され、一例として、管理サーバ5が、予め登録された車両1について、当該車両1のECUの制御プログラムを更新するタイミングを決定する。更新のタイミングは、たとえば、車両1のカーメーカーなどによって設定されてもよい。
図2を参照して、ゲートウェイ10のCPU11は、転送制御処理を実行するための機能として、監視部111および転送制御部112を含む。これら機能は、CPU11が記憶部13に記憶されている1つまたは複数のプログラムを読み出して実行することによって、CPU11において実現される機能である。しかしながら、少なくとも一部機能が、電子回路などのハードウェアによって実現されてもよい。
図6は、第1の実施の形態にかかるプログラム更新システムにおける転送制御処理の具体的な内容を表したフローチャートである。図6のフローチャートに表された処理は、ゲートウェイ10のCPU11が、記憶部13に記憶された1つまたは複数のプログラムをRAM12上に読み出して実行することによって監視部111および転送制御部112の機能を実現することで実行される。図6の処理は、CPU11が起動中において、所定の時間間隔など、予め規定されたタイミングで繰り返し実行される。
第1の実施の形態にかかるプログラム更新システムは、更新用プログラムのサイズΔがECU30への転送に用いる車内通信線16の空き帯域幅Bに対して小さい場合に当該更新用プログラムの転送を開始する。大きい場合には当該更新用プログラムの転送を行わない。このため、車内通信線16の占有率Ocが高い状態のときに大きなサイズの更新用プログラムが転送されない。すなわち、車内通信線16を用いた通信へ過剰な負荷をかけることがない。そのため、当該通信への過剰な負荷がかかることによって転送時間が通常より長くなったり、通信障害が生じて通信中の制御用の情報が損失したりすることを防止できる。
車内通信線16の帯域に対しては帯域マージン(余裕帯域)Mが設定され、車内通信線16の全帯域Bwから帯域マージンMを除いた帯域が最大占有率Om(Om=(Bw−M)/Bw)として使用が許容されていてもよい。帯域マージンMは、たとえば全帯域Bwの70%などである。この場合、空き帯域幅Bは、当該車内通信線16に対して許容された最大占有率Omから占有率Ocを減じた値(B=Bw・(Om−Oc))であってもよい。これにより、車内通信線16が現在の占有率に加えて更新用プログラムの転送のために占有されても、帯域マージンMが確保される。
なお、帯域マージンMおよび最大占有率Omは、いずれも固定値でなくてもよく、管理サーバ5が更新用プログラムごとに設定してもよい。
図6の転送制御処理において、更新用プログラムについて、上記ステップS107で指標値Δ/Bが閾値α以上であった場合に(ステップS107でYES)、CPU11は、さらに、当該更新用プログラムが予め規定された保留条件を満たすか否かを判断する(ステップS113)。保留条件は、たとえば、当該更新用プログラムがDL6において車両1に対してダウンロードの対象とされた時点から所定期間内であること、当該更新用プログラムに対してECU30に転送するか否かの判断がなされた回数が所定回数以内であること、DLサーバ6に他のダウンロード対象の更新用プログラムがあること、これらの組み合わせ、などである。
第1の実施の形態にかかるプログラム更新システムでは、更新用プログラムの転送に用いる車内通信線16の占有率Ocに応じて、当該更新用プログラムの転送が開始される。しかしながら、占有率Ocは、車両1の走行状況などによって変化する。そのため、転送開始時に占有率Ocが転送可能と判断される程度に低かった場合であっても、走行状況などによっては転送中に占有率Ocが高くなる場合がある。その結果、更新用プログラムの転送中に、空き帯域幅Bに対して当該更新用プログラムのサイズΔが大きくなることがある。この場合、当該更新用プログラムの転送を継続すると、転送時間が通常より長くなったり、通信障害が生じて通信中の制御用の情報が損失したりするような不都合が生じるおそれがある。そこで、第2の実施の形態にかかるプログラム更新システムは、更新用プログラムの転送のタイミングとして、転送中における転送の継続を制御する。
図7は、第2の実施の形態にかかるプログラム更新システムにおける転送制御処理の具体的な内容を表したフローチャートである。図7のフローチャートに表された処理もまた、ゲートウェイ10のCPU11が、記憶部13に記憶された1つまたは複数のプログラムをRAM12上に読み出して実行することによって監視部111および転送制御部112の機能を実現することで実行される。図7の処理は、図6のステップS109でCPU11が更新用プログラムの転送を開始した後の、転送中に行われる。
第2の実施の形態にかかるプログラム更新システムは、転送中に車内通信線16の占有率Ocが変化(増加)したことによって更新用プログラムのサイズが空き帯域に対して大きくなった場合に、当該更新用プログラムの転送を中断する。これにより、更新用プログラムの転送開始後にも、転送時間が通常より長くなったり、通信障害が生じて通信中の制御用の情報が損失したりするような不都合が生じることを防止できる。つまり、第2の実施の形態にかかるプログラム更新システムでは、車内ネットワークに過剰な負荷をかけることなく、効率的に制御用プログラムの転送を継続することができる。
2 広域通信網
4 車内ネットワーク
5 管理サーバ
6 DLサーバ
10 ゲートウェイ(制御装置)
11 CPU
12 RAM
13 記憶部
14 車内通信部
15 無線通信部
16,16A,16B 車内通信線
30 ECU
31 CPU
32 RAM
33 記憶部
34 通信部
35 起動部
51 CPU
52 ROM
53 RAM
54 記憶部
55 通信部
111 監視部
112 転送制御部
Claims (14)
- 車内通信線を介して車載制御装置と接続され、前記車載制御装置とともに前記車内通信線を伝送路とする車内ネットワークを構成する制御装置であって、
前記車載制御装置のための更新用プログラムを記憶する記憶部と、
前記車内通信線の占有率を監視する監視部と、
監視中の前記占有率に基づいて、記憶された前記更新用プログラムを前記車載制御装置に転送するタイミングを制御する転送制御部と、を備える、制御装置。 - 前記転送制御部は、前記占有率から得られる前記車内通信線の空き帯域幅と、前記更新用プログラムのサイズとの比較結果を示す指標値を算出し、前記指標値を用いて前記更新用プログラムの転送の可否を判断する、請求項1に記載の制御装置。
- 前記指標値は、前記空き帯域幅に対する前記更新用プログラムのサイズの比率を示す値であって、
前記転送制御部は、前記指標値が第1の閾値より小さい場合に前記更新用プログラムの転送を開始し、前記指標値が前記第1の閾値以上である場合には前記更新用プログラムの転送を開始しない、請求項2に記載の制御装置。 - 前記転送制御部は、前記指標値が前記第1の閾値以上であり、かつ、所定の保留条件を満たす場合、前記更新用プログラムの転送を開始せずに、当該更新用プログラムが前記保留条件を満たす期間内に、再度、前記指標値を算出して当該指標値を用いて前記更新用プログラムの転送の可否を判断し、前記指標値が前記第1の閾値以上であり、かつ、前記保留条件を満たさない場合に前記更新用プログラムを転送しない、請求項3に記載の制御装置。
- 前記保留条件は、前記更新用プログラムとは異なる、転送対象の他の更新用プログラムがあることを含む、請求項4に記載の制御装置。
- 前記制御装置は出力装置と接続されて、
前記転送制御部は、前記更新用プログラムの転送を開始しない場合には、前記出力装置に前記更新用プログラムの転送を開始しない旨の通知を行わせるための制御信号を出力する、請求項3〜請求項5のいずれか一項に記載の制御装置。 - 前記空き帯域幅は、前記車内通信線に対して許容される最大占有率から前記占有率を除いた帯域幅であって、
前記車内ネットワークは、前記最大占有率の異なる複数の車内通信線を含む、請求項2〜請求項6のいずれか一項に記載の制御装置。 - 前記転送制御部は、前記占有率に基づいて決定される前記更新用プログラムの転送速度と、前記更新用プログラムのサイズとを用いて転送完了までの所要時間を算出し、前記所要時間を用いて前記更新用プログラムの転送の継続の可否を判断する、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の制御装置。
- 前記更新制御部は、前記更新用プログラムの転送中に、所定の更新間隔で前記占有率に基づいて前記更新用プログラムの転送速度を更新し、
更新された前記転送速度から前記所要時間を算出して、当該所要時間に基づいて前記更新用プログラムの転送の継続の可否を判断する、請求項8に記載の制御装置。 - 前記更新制御部は、前記所要時間が第2の閾値以上である場合には、前記転送を中断する、請求項9に記載の制御装置。
- 前記更新制御部は、前記転送を中断すると、転送対象の他の更新用プログラムを前記車載制御装置に転送するタイミングを制御する、請求項9に記載の制御装置。
- 前記制御装置は出力装置と接続されて、
前記更新制御部は、前記更新用プログラムの転送を中断する場合には、前記出力装置に前記更新用プログラムの転送を中断する旨の通知を行わせるための制御信号を出力する、請求項10または請求項11に記載の制御装置。 - 車内通信線を介して車載制御装置と接続され、前記車載制御装置とともに前記車内通信線を伝送路とする車内ネットワークを構成する制御装置から、前記車載制御装置のための更新用プログラムを前記車載制御装置に転送する方法であって、
前記車内通信線の占有率を監視するステップと、
監視中の前記占有率に基づいて、前記更新用プログラムを前記車載制御装置に転送するタイミングを制御するステップと、を備える、転送方法。 - 車内通信線を介して車載制御装置と接続され、前記車載制御装置とともに前記車内通信線を伝送路とする車内ネットワークを構成する制御装置としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータは、前記車載制御装置のための更新用プログラムを記憶する記憶部を有し、
前記コンピュータを、
前記車内通信線の占有率を監視する監視部と、
監視中の前記占有率に基づいて、記憶された前記更新用プログラムを前記車載制御装置に転送するタイミングを制御する転送制御部と、として機能させる、コンピュータプログラム。
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Publications (2)
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