JPWO2018074438A1 - 撮像レンズ系、および、カメラ - Google Patents

撮像レンズ系、および、カメラ Download PDF

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Abstract

物体側から順に、負のレンズ素子のみからなる第1レンズ群と、正のパワーを有し1枚のレンズ素子からなる第2レンズ群と、パワーを有する第3レンズ群とからなり、第3レンズ群は正のパワーを有するレンズ素子と負のパワーを有するレンズ素子を備える。そして、以下の条件式(1)、(2)を同時に満足し、−1.2×10−5<dn/dtpi<0(i≧1)・(1)、−1.0×10−6<dn/dtmi<1.5×10−5(i≧1)・(2) ここで、dn/dtpi:全系に含まれる正のパワーを有するi番目のレンズ素子の波長領域580〜640nmの光に対する0℃から20℃での空気中における相対屈折率温度係数、dn/dtmi:全系に含まれる負のパワーを有するi番目のレンズ素子の波長領域580〜640nmの光に対する0℃から20℃での空気中における相対屈折率温度係数である、撮像レンズ系。

Description

本開示は、撮像レンズ系、カメラに関する。
特許文献1は、充分に広角化が図られ、小型でありながら、温度特性の良好な単焦点レンズ系を開示している。
国際公開第2015/072094号
本開示は、撮像レンズ系において、小型でありながら、温度特性の良好な撮像レンズ系、カメラを提供する。
本開示における撮像レンズ系は、物体側から像側へと順に、負のレンズ素子のみからなる第1レンズ群と、正のパワーを有し、1枚のレンズ素子からなる第2レンズ群と、パワーを有する第3レンズ群とからなる。第3レンズ群は正のパワーを有するレンズ素子と負のパワーを有するレンズ素子を備え、下記条件(1)、式(2)を同時に満足する撮像レンズ系である。
−1.2×10−5<dn/dtpi<0 (i≧1) ・・・(1)
−1.0×10−6<dn/dtmi<1.5×10−5 (i≧1) ・・・(2)
ここで、
dn/dtpi:全系に含まれる正のパワーを有するi番目のレンズ素子の波長領域580〜640nmの光に対する0℃から20℃での空気中における相対屈折率温度係数、dn/dtmi:全系に含まれる負のパワーを有するi番目のレンズ素子の波長領域580〜640nmの光に対する0℃から20℃での空気中における相対屈折率温度係数、
である。
また、本開示におけるカメラは、撮像レンズ系と、撮像レンズ系で集光された光を撮像する撮像素子とを備える。撮像レンズ系は、物体側から像側へと順に、負のレンズ素子のみからなる第1レンズ群と、正のパワーを有し、1枚のレンズ素子からなる第2レンズ群と、パワーを有する第3レンズ群とを備える。第3レンズ群は正のパワーを有するレンズ素子と負のパワーを有するレンズ素子を備え、撮像レンズ系は、以下の条件(1)、(2)を同時に満足する。
−1.2×10−5<dn/dtpi<0 (i≧1) ・・・(1)
−1.0×10−6<dn/dtmi<1.5×10−5 (i≧1) ・・・(2)
ここで、
dn/dtpi:全系に含まれる正のパワーを有するi番目のレンズ素子の波長領域580〜640nmの光に対する0℃から20℃での空気中における相対屈折率温度係数、
dn/dtmi:全系に含まれる負のパワーを有するi番目のレンズ素子の波長領域580〜640nmの光に対する0℃から20℃での空気中における相対屈折率温度係数、
である。
本開示における撮像レンズ系は、小型でありながら、広範囲の温度変化によっても光学特性の変化が少なく、温度特性に優れている。
図1は、実施の形態1(数値実施例1)に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図である。 図2は、数値実施例1に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態の縦収差図である。 図3は、実施の形態2(数値実施例2)に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図である。 図4は、数値実施例2に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態の縦収差図である。 図5は、実施の形態3(数値実施例3)に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図である。 図6は、数値実施例3に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態の縦収差図である。 図7は、実施の形態4(数値実施例4)に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図である。 図8は、数値実施例4に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態の縦収差図である。 図9は、実施の形態5(数値実施例5)に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図である。 図10は、数値実施例5に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態の縦収差図である。 図11は、実施の形態6(数値実施例6)に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図である。 図12は、数値実施例6に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態の縦収差図である。 図13は、実施の形態7(数値実施例7)に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図である。 図14は、数値実施例7に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態の縦収差図である。 図15は、実施の形態8(数値実施例8)に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図である。 図16は、数値実施例8に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態の縦収差図である。 図17は、実施の形態9(数値実施例9)に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図である。 図18は、数値実施例9に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態の縦収差図である。 図19は、実施の形態10(数値実施例10)に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図である。 図20は、数値実施例10に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態の縦収差図である。 図21は、実施の形態1に係る撮像レンズ系を備えた車載カメラの概略図である。 図22は、車載カメラを車両の前側位置及び後側位置に備えた自動車の概略図である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者は、当業者が本開示を充分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
本開示において、第1レンズ群、第2レンズ群とは、少なくとも1枚のレンズ素子で構成された群であり、第3レンズ群とは、少なくとも正のパワーを有するレンズ素子と負のパワーを有するレンズ素子とを含む群である。なお、レンズ群を構成するレンズ素子の種類、枚数、配置等に応じて、群ごとにパワー、合成焦点距離等が決定される。
(実施の形態1〜10:撮像レンズ系)
図1、3、5、7、9、11、13、15、17及び19は、各々実施の形態1〜10に係る撮像レンズ系のレンズ配置図である。各図において、特定の面に付されたアスタリスク*は、該面が非球面であることを示している。また、各図において、最も右側に記載された直線は、像面Sの位置を表しており、像面Sの物体側には、平行平板CGが設けられている。なお、各図において、縦横比は一致している。
(実施の形態1)
実施の形態1に係る撮像レンズ系は、物体側から像側へと順に、負のパワーを有する第1レンズ群G1、開口絞りA、正のパワーを有する第2レンズ群G2、正のパワーを有する第3レンズ群G3、とからなる。
第1レンズ群G1は、第1レンズ素子L1で構成される。第2レンズ群G2は、第2レンズ素子L2で構成される。第3レンズ群G3は、物体側から像側へと順に、第3レンズ素子L3及び第4レンズ素子L4からなる接合レンズで構成される。
第1レンズ素子L1は、負のパワーを有するガラスレンズであり、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズである。
第2レンズ素子L2は、正のパワーを有するガラスレンズであり、両凸レンズである。
接合レンズは、正のパワーを有する。接合レンズは、第3レンズ素子L3と第4レンズ素子L4と、が接着剤などで接合されている。
第3レンズ素子L3は、正のパワーを有するガラスレンズであり、両凸レンズである。
第4レンズ素子L4は、負のパワーを有するガラスレンズであり、両凹レンズである。
接合レンズは、第3レンズ素子L3の物体側の凸面、第3レンズ素子L3と第4レンズ素子L4の接合面、第4レンズ素子L4の像面側の凹面、が非球面形状を有している。
第3レンズ素子L3の物体側の凸面は、光軸から離れるに従って、正のパワーが弱まる非球面である。
第3レンズ素子L3と第4レンズ素子L4の接合面は、像面側に凸面を向けており、光軸から離れるに従ってパワーが弱まる非球面である。
第4レンズ素子L4の像面側の凹面は、光軸から離れるに従って、負のパワーが強まる非球面である。
(実施の形態2)
実施の形態2に係る撮像レンズ系は、物体側から像側へと順に、負のパワーを有する第レンズ1群G1、開口絞りA、正のパワーを有する第2レンズ群G2、正のパワーを有する第3群レンズG3、とからなる。
第1レンズ群G1は第1レンズ素子L1で構成される。第2レンズ群G2は第2レンズ素子L2で構成される。第3レンズ群G3は、物体側から像側へと順に、第3レンズ素子L3及び第4レンズ素子L4からなる接合レンズで構成される。
第1レンズ素子L1は、負のパワーを有するガラスレンズであり、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズである。
第2レンズ素子L2は、正のパワーを有するガラスレンズであり、両凸レンズである。
接合レンズは、正のパワーを有する。接合レンズは、物体側から像側へと順に、第3レンズ素子L3と第4レンズ素子L4と、が接着剤などで接合されている。
第3レンズ素子L3は、正のパワーを有するガラスレンズであり、両凸レンズである。
第4レンズ素子L4は、負のパワーを有するガラスレンズであり、両凹レンズである。
接合レンズは、第3レンズ素子L3の物体側の凸面、第3レンズ素子L3と第4レンズ素子L4の接合面、第4レンズ素子L4の像面側の凹面、が非球面形状を有している。
第3レンズ素子L3の物体側の凸面は、光軸から離れるに従って、正のパワーが弱まる非球面である。
第3レンズ素子L3と第4レンズ素子L4の接合面は、像面側に凸面を向けており、光軸から離れるに従ってパワーが弱まる非球面である。
第4レンズ素子L4の像面側の凹面は、光軸から離れるに従って、負のパワーが強まる非球面である。
(実施の形態3)
実施の形態3に係る撮像レンズ系は、物体側から像側へと順に、負のパワーを有する第1群レンズG1、開口絞りA、正のパワーを有する第2レンズ群G2、正のパワーを有する第3レンズ群G3、とからなる。
第1レンズ群G1は第1レンズ素子L1で構成される。第2レンズ群G2は第2レンズ素子L2で構成される。第3レンズ群G3は、物体側から像側へと順に、第3レンズ素子L3及び第4レンズ素子L4からなる接合レンズで構成される。
第1レンズ素子L1は、負のパワーを有するガラスレンズであり、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズである。
第2レンズ素子L2は、正のパワーを有するガラスレンズであり、両凸レンズである。接合レンズは、正のパワーを有する。
第2レンズ素子L2は、物体側及び像面側の凸面に非球面形状を有している。
第2レンズ素子L2の物体側の凸面は光軸から離れるに従って、正のパワーが強まる非球面である。像面側の凸面は、光軸から離れるに従って、正のパワーが弱まる非球面である。
接合レンズは、第3レンズ素子L3と第4レンズ素子L4と、が接着剤などで接合されている。
第3レンズ素子L3は、正のパワーを有するガラスレンズであり、両凸レンズである。
第4レンズ素子L4は、負のパワーを有するガラスレンズであり、両凹レンズである。接合レンズは、第4レンズ素子L4の像面側の凹面が非球面形状を有している。
第4レンズ素子L4の像面側の凹面は、光軸から離れるに従って、負のパワーが強まる非球面である。
(実施の形態4)
実施の形態4に係る撮像レンズ系は、物体側から像側へと順に、負のパワーを有する第1レンズ群G1、開口絞りA、正のパワーを有する第2レンズ群G2、正のパワーを有する第3レンズ群G3、とからなる。
第1レンズ群G1は第1レンズ素子L1で構成される。第2レンズ群G2は第2レンズ素子L2で構成される。第3レンズ群G3は、物体側から像側へと順に、第3レンズ素子L3及び第4レンズ素子L4からなる接合レンズで構成される。
第1レンズ素子L1は、負のパワーを有するガラスレンズであり、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズである。
第2レンズ素子L2は、正のパワーを有するガラスレンズであり、両凸レンズである。
第2レンズ素子L2は、物体側及び像面側の凸面に非球面形状を有している。
第2レンズ素子L2の物体側の凸面は光軸から離れるに従って、正のパワーが強まる非球面である。像面側の凸面は、光軸から離れるに従って、正のパワーが弱まる非球面である。
接合レンズは、正のパワーを有する。接合レンズは、第3レンズ素子L3と第4レンズ素子L4と、が接着剤などで接合されている。
第3レンズ素子L3は、正のパワーを有するガラスレンズであり、両凸レンズである。
第4レンズ素子L4は、負のパワーを有するガラスレンズであり、両凹レンズである。
接合レンズは、第4レンズ素子L4の像面側の凹面が非球面形状を有している。
第4レンズ素子L4の像面側の凹面は、光軸から離れるに従って、負のパワーが強まる非球面である。
(実施の形態5)
実施の形態5に係る撮像レンズ系は、物体側から物体側から像側へと順に、負のパワーを有する第1レンズ群G1、開口絞りA、正のパワーを有する第2レンズ群G2、負のパワーを有する第3レンズ群G3、とからなる。
第1レンズ群G1は第1レンズ素子L1で構成される。第2レンズ群G2は第2レンズ素子L2で構成される。第3レンズ群G3は、物体側から像側へと順に、第3レンズ素子L3及び第4レンズ素子L4、で構成される。
第1レンズ素子L1は、負のパワーを有するガラスレンズであり、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズである。
第2レンズ素子L2は、正のパワーを有するガラスレンズであり、両凸レンズである。第2レンズ素子L2は、物体側及び像面側の凸面に非球面形状を有している。
第2レンズ素子L2の物体側の凸面は光軸から離れるに従って、正のパワーが弱まる非球面である。像面側の凸面は、光軸から離れるに従って、正のパワーが弱まる非球面である。
第3レンズ素子L3は、正のパワーを有するガラスレンズであり、両凸レンズである。
第4レンズ素子L4は、負のパワーを有するガラスレンズであり、両凹レンズである。
(実施の形態6)
実施の形態6に係る撮像レンズ系は、物体側から像側へと順に、負のパワーを有する第1レンズ群G1、開口絞りA、正のパワーを有する第2レンズ群G2、負のパワーを有する第3レンズ群G3、とからなる。
第1レンズ群G1は第1レンズ素子L1で構成される。第2レンズ群G2は第2レンズ素子L2で構成される。第3レンズ群G3は、物体側から像側へと順に、第3レンズ素子L3及び第4レンズ素子L4で構成される。
第1レンズ素子L1は、負のパワーを有するガラスレンズであり、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズである。
第2レンズ素子L2は、正のパワーを有するガラスレンズであり、両凸レンズである。第2レンズ素子L2は、物体側及び像面側の凸面に非球面形状を有している。
第2レンズ素子L2の物体側の凸面は光軸から離れるに従って、正のパワーが弱まる非球面である。像面側の凸面は、光軸から離れるに従って、正のパワーが弱まる非球面である。
第3レンズ素子L3は、正のパワーを有するガラスレンズであり、両凸レンズである。
第4レンズ素子L4は、負のパワーを有するガラスレンズであり、両凹レンズである。
(実施の形態7)
実施の形態7に係る撮像レンズ系は、物体側から像側へと順に、負のパワーを有する第1レンズ群G1、開口絞りA、正のパワーを有する第2レンズ群G2、正のパワーを有する第3レンズ群G3、とからなる。
第1レンズ群G1は第1レンズ素子L1で構成される。第2レンズ群G2は第2レンズ素子L2で構成される。第3レンズ群G3は、物体側から像側へと順に、第3レンズ素子L3及び第4レンズ素子L4からなる接合レンズで構成される。
第1レンズ素子L1は、負のパワーを有するガラスレンズであり、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズである。
第1レンズ素子L1は、像面側の凹面に非球面形状を有している。
像面側の凹面は、光軸から離れるに従って、負のパワーが弱まる非球面である。
第2レンズ素子L2は、正のパワーを有するガラスレンズであり、像面側に凸面を向けた正のメニスカスレンズである。
接合レンズは、正のパワーを有する。接合レンズは、第3レンズ素子L3と第4レンズ素子L4と、が接着剤などで接合されている。
第3レンズ素子L3は、負のパワーを有するガラスレンズであり、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズである。
第4レンズ素子L4は、正のパワーを有するガラスレンズであり、両凸レンズである。第4レンズ素子L4は、像面側の凸面に非球面形状を有している。
第4レンズ素子L4の像面側の凸面は光軸から離れるに従って、正のパワーが弱まる非球面である。
(実施の形態8)
実施の形態8に係る撮像レンズ系は、物体側から像側へと順に、負のパワーを有する第1レンズ群G1、開口絞りA、正のパワーを有する第2レンズ群G2、正のパワーを有する第3レンズ群G3、とからなる。
第1レンズ群G1は第1レンズ素子L1で構成される。第2レンズ群G2は第2レンズ素子L2で構成される。第3レンズ群G3は、物体側から像側へと順に、第3レンズ素子L3及び第4レンズ素子L4からなる接合レンズで構成される。
第1レンズ素子L1は、負のパワーを有するガラスレンズであり、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズである。
第1レンズ素子L1は、像面側の凹面に非球面形状を有している。像面側の凹面は、光軸から離れるに従って、負のパワーが弱まる非球面である。
第2レンズ素子L2は、正のパワーを有するガラスレンズであり、像面側に凸面を向けた正のメニスカスレンズである。
接合レンズは、正のパワーを有する。接合レンズは、第3レンズ素子L3と第4レンズ素子L4と、が接着剤などで接合されている。
第3レンズ素子L3は、負のパワーを有するガラスレンズであり、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズである。
第4レンズ素子L4は、正のパワーを有するガラスレンズであり、両凸レンズである。
第4レンズ素子L4は、像面側の凸面に非球面形状を有している。第4レンズ素子L4の像面側の凸面は光軸から離れるに従って、正のパワーが弱まる非球面である。
(実施の形態9)
実施の形態9に係る撮像レンズ系は、物体側から像側へと順に、負のパワーを有する第1レンズ群G1、正のパワーを有する第2レンズ群G2、開口絞りA、正のパワーを有する第3レンズ群G3、とからなる。
第1レンズ群G1は、第1レンズ素子L1及び第2レンズ素子L2で構成される。第2レンズ群G2は、第3レンズ素子L3で構成される。第3レンズ群G3は、物体側から像側へと順に、第4レンズ素子L4及び第5レンズ素子L5からなる接合レンズで構成される。
第1レンズ素子L1は、負のパワーを有するガラスレンズであり、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズである。
第2レンズ素子L2は、負のパワーを有するガラスレンズであり、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズである。
第2レンズ素子L2は、物体側の凸面及び像面側の凹面に非球面形状を有している。
第2レンズ素子L2の物体側の凸面は、光軸から離れるに従って、正のパワーが弱まる非球面である。像面側の凹面は、光軸から離れるに従って、負のパワーが弱まる非球面である。
第3レンズ素子L3は、正のパワーを有するガラスレンズであり、両凸レンズである。
接合レンズは、正のパワーを有する。接合レンズは、第4レンズ素子L4と第5レンズ素子L5と、が接着剤などで接合されている。
第4レンズ素子L4は、負のパワーを有するガラスレンズであり、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズである。
第5レンズ素子L5は、正のパワーを有するガラスレンズであり、両凸レンズである。
接合レンズは、第4レンズ素子L4の物体側の凸面、第4レンズ素子L4と第5レンズ素子L5の接合面、第5レンズ素子L5の像面側の凸面、が非球面形状を有している。
第4レンズ素子L4の物体側の凸面は、光軸から離れるに従って、正のパワーが弱まる非球面である。
第4レンズ素子L4と第5レンズ素子L5の接合面は、物体側に凸面を向けており、光軸から離れるに従ってパワーが弱まる非球面である。
第5レンズ素子L5の像面側の凸面は、光軸から離れるに従って、正のパワーが弱まる非球面である。
(実施の形態10)
実施の形態10に係る撮像レンズ系は、物体側から像側へと順に、負のパワーを有する第1レンズ群G1、開口絞りA、正のパワーを有する第2レンズ群G2、正のパワーを有する第3レンズ群G3、とからなる。
第1レンズ群G1は、第1レンズ素子L1で構成される。第2レンズ群G2は、第2レンズ素子L2で構成される。第3レンズ群G3は、物体側から像側へと順に、第3レンズ素子L3、第4レンズ素子L4及び第5レンズ素子L5で構成される。
第1レンズ素子L1は、負のパワーを有するガラスレンズであり、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズである。
第1レンズ素子L1は、物体側の凸面及び像面側の凹面に非球面形状を有している。
第1レンズ素子L1の物体側の凸面は、光軸から離れるに従って、正のパワーが強まる非球面である。像面側の凹面は、光軸から離れるに従って、負のパワーが強まる非球面である。
第2レンズ素子L2は、正のパワーを有するガラスレンズであり、像面側に凸面を向けた正のメニスカスレンズである。
第2レンズ素子L2は、物体側の凹面及び像面側の凸面に非球面形状を有している。
第2レンズ素子L2の物体側の凹面は、光軸から離れるに従って、負のパワーが強まる非球面である。
像面側の凸面は、光軸から離れるに従って、正のパワーが強まる非球面である。
第3レンズ素子L3は、負のパワーを有するガラスレンズであり、両凹レンズである。
第4レンズ素子L4は、正のパワーを有するガラスレンズであり、両凸レンズである。
第5レンズ素子L5は、負のパワーを有するガラスレンズであり、像面側に凸面を向けた負のメニスカスレンズである。
(実施の形態1〜10の展開例)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1〜10を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。
例えば、実施の形態1〜10に例示したレンズ材料に替えて、以下の材料を用いることも可能である。これは、波長領域580〜640nmの光に対する0℃から20℃での空気中における相対屈折率温度係数が所定の条件を満たすためである。
以下、正レンズの代替例を説明する。
正レンズ:HOYA社製
FC5、FCD100、FCD10A、FCD10、FCD1、FCD505、FCD515、LBC3N、M-FCD1、M-FCD500、M-FDS910、M-PCD4、M-PCD51、PCD4、PCD51
正レンズ:SUMITA社製
K-CaFK95、K-FK5、K-GFK68、K-GFK70、K-LaFK60、K-PFK80、K-PFK85、K-PFK90、K-PG325、K-PG375、K-PSK300、K-PSKn2
正レンズ:OHARA社製
S-BAL2、S-BAL3、S-FPL51、S-FPL53、S-FPM2、S-FPM3、S-FSL5、S-LAM3、S-PHM52、S-PHM53
以下、負レンズの代替例を説明する。
負レンズ:HOYA社製
BACD15、BACD18、BAF10、E-ADF10、E-FD1、E-FD4、E-FDS2、FDS18、FDS90、LAC8、LAC9、M-FDS910、NBF1、TAFD30、TAFD33、TAFD40
負レンズ:SUMITA社製
K-CD120、K-CSK120、K-LaF3、K-LaFK55、K-LaFn1、K-LaFn11、K-LaFn5、K-LaSFn6、K-LaSKn1、K-PSFn2、K-SFLD66、K-SK18、K-VC100、K-VC78、K-VC79
負レンズ:OHARA社製
S-BAL11、S-BSM10、S-BSM15、S-BSM9、S-LAH52、S-LAH53、S-LAH58、S-LAH66、S-LAH79、S-LAL10、S-LAL12、S-LAL14、S-LAL58、S-LAL61、S-LAM51、S-NPH1、S-NSL5、S-TIH53、S-TIL2
以上が代替例であるが、これに限らず、目的に沿う材料であれば、様々な材料を用いることができる。
(条件及び効果)
以下、例えば実施の形態1〜10に係る撮像レンズ系のごとき撮像レンズ系が満足することが有益な条件を説明する。なお、各実施の形態に係る撮像レンズ系に対して、複数の有益な条件が規定されるが、これら複数の条件すべてを満足する撮像レンズ系の構成が最も効果的である。しかしながら、個別の条件を満足することにより、それぞれ対応する効果を奏する撮像レンズ系を得ることも可能である。
例えば実施の形態1〜10に係る撮像レンズ系のように、本開示における撮像レンズ系は、物体側から像側へと順に、負のパワーを有し、負のレンズ素子のみからなる第1レンズ群と、開口絞りと、正のパワーを有し、1枚のレンズ素子からなる第2レンズ群と、パワーを有する第3レンズ群とからなる。第3レンズ群は、正のパワーを有するレンズ素子と負のパワーを有するレンズ素子を備える。以下、このレンズ構成を、実施の形態の基本構成という。
そして、基本構成を有する撮像レンズ系において、以下の条件(1)、(2)を満足することが望ましい。
−1.2×10−5<dn/dtpi<0 (i≧1) ・・・(1)
−1.0×10−6<dn/dtmi<1.5×10−5 (i≧1) ・・・(2)
ここで、
dn/dtpi:全系に含まれる正のパワーを有するi番目のレンズ素子の波長領域580〜640nmの光に対する0℃から20℃での空気中における相対屈折率温度係数、
dn/dtmi:全系に含まれる負のパワーを有するi番目のレンズ素子の波長領域580〜640nmの光に対する0℃から20℃での空気中における相対屈折率温度係数、
である。
条件(1)、(2)はそれぞれ全系に含まれる正レンズ素子及び負レンズ素子の適切な空気中における相対屈折率温度係数を規定するための条件である。条件(1)、(2)を満たすことで、温度変化時の屈折率変化によって生じる光軸方向のピントずれを小さくすることができる。
なお、温度変化時にレンズ素子の屈折率が変化することによって生じる光軸方向でのピントずれについては、以下の値をとることが望ましい。
0<dBF/BF<1.0×10−4 ・・・(a)
ここで、
dBF:温度変化1℃あたりの各レンズ素子の屈折率変化によって生じる光軸方向のピントずれ、
BF :撮像レンズのバックフォーカスの空気換算長、
である。
撮像レンズ系を有するカメラは複数のレンズ素子とこれらを保持するレンズ鏡筒及び撮像素子で構成される。カメラが設置されている環境の温度が変化した時、レンズ素子の屈折率が変化し、前記レンズ鏡筒の熱膨張・収縮により各レンズ素子どうしの間隔が変化し、撮像レンズのバックフォーカスも変化する。つまり、光軸方向のピントずれが発生する。条件式(a)は温度変化時にカメラで発生する光軸方向のピントずれによる性能劣化を小さくするため、撮像レンズのバックフォーカスと、レンズ素子の屈折率が変化することによって生じる光軸方向のピントずれと、が満足するべき好ましい条件を示している。
後述する数値実施例1〜10に係る撮像レンズ系では、条件(1)、(2)が満足されることで、条件(a)が満足されている。
好ましくは、条件(1a)(1b)のいずれか一方、または両方を満足することにより、前述の効果をさらに奏功させることができる。
−1.0×10−5<dn/dtpi (i≧1) ・・・(1a)
dn/dtpi<−1.5×10−7 (i≧1) ・・・(1b)
また、条件(2a)(2b)のいずれか一方、または両方を満足することにより、前述の効果をさらに奏功させることができる。
−5.0×10−7<dn/dtmi (i≧1) ・・・(2a)
dn/dtmi<1.0×10−5 (i≧1) ・・・(2b)
また、基本構成を有する撮像レンズ系において、以下の条件(3)を満足することが望ましい。
0.1<f/f<1.2 ・・・(3)
ここで、
f :全系のd線における焦点距離、
:第2レンズ群のd線における焦点距離、
である。
条件(3)は全系のパワーに対する第2レンズ群のパワーの比を規定するための条件である。条件(3)を満たすことで、第2レンズ群のパワーを適切に保つことができ、温度変化時の屈折率変化によって生じる光軸方向のピントずれをさらに小さくすることができる。
好ましくは、以下の条件(3a)(3b)のいずれか一方、または両方を満足することにより、前述の効果をさらに奏功させることができる。
0.2<f/f ・・・(3a)
f/f<0.9 ・・・(3b)
また、基本構成を有する撮像レンズ系において、以下の条件(4)を満足することが望ましい。
−0.2<f/f12<1.5 ・・・(4)
ここで、
f :全系のd線における焦点距離、
12 :第1レンズ群と第2レンズ群のd線における合成焦点距離、
である。
条件(4)は全系のパワーに対する第1レンズ群と第2レンズ群の合成パワーの比を規定するための条件である。条件(4)を満たすことで、光学系の小型化を図ることができる。条件(4)の下限を超えてしまうと、光学系の小型化が困難となる。また、上限を超えてしまうと、第1レンズ群と第2レンズ群の合成パワーが大きくなりすぎ、適切な収差補正が困難となる。
好ましくは、以下の条件(4a)(4b)のいずれか一方、または両方を満足することにより、前述の効果をさらに奏功させることができる。
−0.15<f/f12 ・・・(4a)
f/f12<1.0 ・・・(4b)
また、基本構成を有する撮像レンズ系において、以下の条件(5)を満足することが望ましい。
ν1mi>35 (i≧1) ・・・(5)
ここで、
ν1mi:第1レンズ群に含まれる負のパワーを有するi番目のレンズ素子のd線におけるアッベ数、
である。
条件(5)は、第1レンズ群に含まれる負レンズ素子の適切なアッベ数の範囲を規定するための条件である。条件(5)を満たすことで、主に倍率色収差の補正を行うことができる。条件(5)の下限を超えてしまうと、適切な倍率色収差補正が困難となる。
好ましくは、以下の条件(5a)を満足することにより、前述の効果をさらに奏功させることができる。
ν1mi>40 (i≧1) ・・・(5a)
また、基本構成を有する撮像レンズ系において、以下の条件(6)、(7)を満足することが望ましい。
ν3pi>50 (i≧1) ・・・(6)
ν3mi<35 (i≧1) ・・・(7)
ここで
ν3pi:第3レンズ群に含まれる正のパワーを有するi番目のレンズ素子のd線におけるアッベ数、
ν3mi:第3レンズ群に含まれる負のパワーを有するi番目のレンズ素子のd線におけるアッベ数、
である。
条件(6)、(7)は、それぞれ第3レンズ群に含まれる正レンズ素子及び負レンズ素子の適切なアッベ数の範囲を規定するための条件である。条件(6)、(7)を満たすことで、第3レンズ群を構成するレンズの曲率半径を大きくすることができる。このため、第3レンズ群を構成するレンズの周辺部の傾斜角を緩めることができ、レンズの製造難易度を下げて低コスト化することが可能となる。
好ましくは、以下の条件(6a)(7a)のいずれか一方を満足することにより、前述の効果をさらに奏功させることができる。
ν3pi>60 (i≧1) ・・・(6a)
ν3mi<32 (i≧1) ・・・(7a)
また、基本構成を有する撮像レンズ系において、以下の条件(8)を満足することが望ましい。
−0.3<f/f<1.0 ・・・(8)
ここで、
f :全系のd線における焦点距離、
:前記第3群のd線における焦点距離、
である。
条件(8)は、全系のパワーに対する第3レンズ群のパワーの比を規定するための条件である。条件(8)を満たすことで、像面(撮像素子)への光線入射角を適切な範囲に保つことができる。条件(8)の下限を超えてしまうと、像面(撮像素子)への光線入射角を適切に緩めることができない。また上限を超えてしまうと第3レンズ群のパワーが大きくなりすぎ、適切な収差補正が困難となる。
好ましくは、以下の条件(8a)(8b)のいずれか一方、または両方を満足することにより、前述の効果をさらに奏功させることができる。
−0.2<f/f ・・・(8a)
f/f<0.8 ・・・(8b)
(実施の形態11:カメラ及び自動車)
実施の形態1に係る撮像レンズ系を備えたカメラについて、車載カメラを例に挙げて説明する。なお、該車載カメラにおいて、実施の形態1に係る撮像レンズ系の替わりに、実施の形態2〜10に係る撮像レンズ系のいずれか1つを適用してもよい。
図21は、実施の形態1に係る撮像レンズ系を備えた車載カメラの概略図であり、車載カメラ100は、撮像レンズ系201と、該撮像レンズ系201で集光された光を撮像する撮像素子202と、レンズ系201、および、撮像素子202とを保持するレンズ枠101とを備えている。撮像素子202は、実施の形態1に係る撮像レンズ系における像面Sの位置に配置されている。
車載カメラ100は、車両に設定され、センシングカメラ又はビューカメラとして用いられる。センシングカメラで撮像した画像は、他の車両との車間距離等をチェックするために用いられる。ビューカメラで撮像した画像は、車内のモニタに表示され、運転者が車両前方や車両後方を確認するために用いられる。
本開示における撮像レンズ系は、温度特性を考慮した、水平画角が60°程度のレンズ系であり、従来のレンズ系と比べて、温度変化に伴う焦点のずれの発生を極力抑えることができるので、ビューカメラのレンズ系として有効である。
車載カメラ100が設置されている環境温度が変化することにより、レンズ枠101が光軸方向に伸長し、また、収縮する。特にレンズ枠101の材料が樹脂である場合、伸長・収縮が顕著に表れる。各レンズ素子はレンズ枠101に保持されているため、レンズ枠101の伸長・収縮によりバックフォーカスが変化し、ピントがずれる事になる。本実施の形態によれば前述の条件(a)を満たすので、負のパワーのレンズ素子の相対屈折率温度係数と正のパワーのレンズ素子の相対屈折率温度係数とをレンズ枠101の伸長・収縮に対応するように設定できる。
これにより、環境温度が変化してレンズ枠101の光軸方向の長さが変化しても、バックフォーカスの変化を所定の範囲内に留めた光学系を実現できる。そのため、自動車のように低温から高温までの厳しい温度環境への対応が望まれる場合であっても、高い光学性能を備えた車載カメラを実現できる。
次に、本開示における自動車について、車載カメラ100を備えた自動車を例に挙げて説明する。
図22は、カメラを車両の前側位置(フロントガラス付近)及び後側位置(リアバンパー付近)に備えた自動車の概略図である。自動車は、車両の後側位置に車載カメラ100を備えており、該車載カメラ100に備えられた撮像素子202により得られた撮像画像に基づいて外部環境を検知し、各部を制御する処理部(CPU)300を備えている。
撮像素子202は、撮像レンズ系201によって形成される光学像を受光し、電気的な画像信号に変換する。CPU300は、画像信号を取得し、歩行者や障害物の存在等をチェックし、チェック結果に応じて、運転者への歩行者や障害物の存在の報知等を行う。
このように、本開示における撮像レンズ系は、ビューカメラのレンズ系として有効であるが、センシングカメラのレンズ系として用いることもできる。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態11を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。
なお、本開示における実施の形態1〜10に係る撮像レンズ系を、センシングカメラ又はビューカメラである車載カメラに適用した例を、実施の形態9として示したが、本開示における撮像レンズ系は、例えば監視システムにおける監視カメラ、Webカメラ等に適用することも勿論可能である。
(数値実施例)
以下、実施の形態1〜10に係る撮像レンズ系を具体的に実施した数値実施例を説明する。なお、各数値実施例において、表中の長さの単位はすべて「mm」であり、画角の単位はすべて「°」である。なお、表中「画角」とあるのは、対角半画角のことである。各数値実施例において、rは曲率半径、dは面間隔、ndはd線に対する屈折率、vdはd線に対するアッベ数、dn/dtは波長領域580〜640nmの光に対する0〜20℃の空気中での空気中における相対屈折率温度係数である。また、各数値実施例において、*印を付した面は非球面であり、非球面形状は次式で定義している。
ここで、
Z:光軸からの高さがhの非球面上の点から、非球面頂点の接平面までの距離、
h:光軸からの高さ、
r:頂点曲率半径、
κ:円錐定数、
:n次の非球面係数
である。
図2、図4、図6、図8、図10、図12、図14、図16、図18、図20は、数値実施例1から10に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態における縦収差図である。
各縦収差図は、左側から順に、球面収差(SA(mm))、非点収差(AST(mm))、歪曲収差(DIS(%))を示す。
球面収差図において、縦軸はFナンバー(図中、Fで示す)を表し、実線はd線(d−line)、短破線はF線(F−line)、長破線はC線(C−line)の特性である。
非点収差図において、縦軸は像高を表し、実線はサジタル平面(図中、sで示す)、破線はメリディオナル平面(図中、mで示す)の特性である。なお、wは半画角を示す。
歪曲収差図において、縦軸は像高を表し、wは半画角を示す。
ここで、実線は、実施例1〜8、10においては、Y=f・tan(ω)を理想像高とした場合の収差を示している(Yは像高、fは全系の焦点距離)。
実施例9においては、Y=2・f・tan(ω/2)を理想像高とした場合(立体射影方式)の収差を示している(Yは像高、fは全系の焦点距離)。
(数値実施例1)
数値実施例1の撮像レンズ系は、図1に示した実施の形態1に対応する。
(数値実施例2)
数値実施例2の撮像レンズ系は、図3に示した実施の形態2に対応する。
(数値実施例3)
数値実施例3の撮像レンズ系は、図5に示した実施の形態3に対応する。
(数値実施例4)
数値実施例4の撮像レンズ系は、図7に示した実施の形態4に対応する。
(数値実施例5)
数値実施例5の撮像レンズ系は、図9に示した実施の形態5に対応する。
(数値実施例6)
数値実施例6の撮像レンズ系は、図11に示した実施の形態6に対応する。
(数値実施例7)
数値実施例7の撮像レンズ系は、図13に示した実施の形態7に対応する。
(数値実施例8)
数値実施例8の撮像レンズ系は、図15に示した実施の形態8に対応する。
(数値実施例9)
数値実施例9の撮像レンズ系は、図17に示した実施の形態8に対応する。
(数値実施例10)
数値実施例10の撮像レンズ系は、図19に示した実施の形態8に対応する。
(条件の対応値)
以下の表に、各数値実施例の対応値を示す。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、車載カメラ、監視カメラ、Webカメラ等に適用可能である。特に本開示は、車載カメラなど広い温度範囲で使用されるカメラにおいて有益である。
L1 第1レンズ素子
L2 第2レンズ素子
L3 第3レンズ素子
L4 第4レンズ素子
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
CG 平行平板
A 開口絞り
S 像面
100 車載カメラ
201 撮像レンズ系
202 撮像素子
本開示は、撮像レンズ系、カメラに関する。
特許文献1は、充分に広角化が図られ、小型でありながら、温度特性の良好な単焦点レンズ系を開示している。
国際公開第2015/072094号
本開示は、撮像レンズ系において、小型でありながら、温度特性の良好な撮像レンズ系、カメラを提供する。
本開示における撮像レンズ系は、物体側から像側へと順に、負のレンズ素子のみからなる第1レンズ群と、正のパワーを有し、1枚のレンズ素子からなる第2レンズ群と、パワーを有する第3レンズ群とからなる。第3レンズ群は正のパワーを有するレンズ素子と負のパワーを有するレンズ素子を備え、下記条件(1)、式(2)を同時に満足する撮像レンズ系である。
−1.2×10−5<dn/dtpi<0 (i≧1)・・・(1)
−1.0×10−6<dn/dtmi<1.5×10−5 (i≧1)・・・(2)
ここで、
dn/dtpi:全系に含まれる正のパワーを有するi番目のレンズ素子の波長領域580〜640nmの光に対する0℃から20℃での空気中における相対屈折率温度係数、dn/dtmi:全系に含まれる負のパワーを有するi番目のレンズ素子の波長領域580〜640nmの光に対する0℃から20℃での空気中における相対屈折率温度係数、
である。
また、本開示におけるカメラは、撮像レンズ系と、撮像レンズ系で集光された光を撮像する撮像素子とを備える。撮像レンズ系は、物体側から像側へと順に、負のレンズ素子のみからなる第1レンズ群と、正のパワーを有し、1枚のレンズ素子からなる第2レンズ群と、パワーを有する第3レンズ群とを備える。第3レンズ群は正のパワーを有するレンズ素子と負のパワーを有するレンズ素子を備え、撮像レンズ系は、以下の条件(1)、(2)を同時に満足する。
−1.2×10−5<dn/dtpi<0 (i≧1)・・・(1)
−1.0×10−6<dn/dtmi<1.5×10−5 (i≧1)・・・(2)
ここで、
dn/dtpi:全系に含まれる正のパワーを有するi番目のレンズ素子の波長領域580〜640nmの光に対する0℃から20℃での空気中における相対屈折率温度係数、
dn/dtmi:全系に含まれる負のパワーを有するi番目のレンズ素子の波長領域580〜640nmの光に対する0℃から20℃での空気中における相対屈折率温度係数、
である。
本開示における撮像レンズ系は、小型でありながら、広範囲の温度変化によっても光学特性の変化が少なく、温度特性に優れている。
図1は、実施の形態1(数値実施例1)に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図である。 図2は、数値実施例1に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態の縦収差図である。 図3は、実施の形態2(数値実施例2)に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図である。 図4は、数値実施例2に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態の縦収差図である。 図5は、実施の形態3(数値実施例3)に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図である。 図6は、数値実施例3に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態の縦収差図である。 図7は、実施の形態4(数値実施例4)に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図である。 図8は、数値実施例4に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態の縦収差図である。 図9は、実施の形態5(数値実施例5)に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図である。 図10は、数値実施例5に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態の縦収差図である。 図11は、実施の形態6(数値実施例6)に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図である。 図12は、数値実施例6に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態の縦収差図である。 図13は、実施の形態7(数値実施例7)に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図である。 図14は、数値実施例7に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態の縦収差図である。 図15は、実施の形態8(数値実施例8)に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図である。 図16は、数値実施例8に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態の縦収差図である。 図17は、実施の形態9(数値実施例9)に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図である。 図18は、数値実施例9に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態の縦収差図である。 図19は、実施の形態10(数値実施例10)に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態を示すレンズ配置図である。 図20は、数値実施例10に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態の縦収差図である。 図21は、実施の形態1に係る撮像レンズ系を備えた車載カメラの概略図である。 図22は、車載カメラを車両の前側位置及び後側位置に備えた自動車の概略図である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者は、当業者が本開示を充分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
本開示において、第1レンズ群、第2レンズ群とは、少なくとも1枚のレンズ素子で構成された群であり、第3レンズ群とは、少なくとも正のパワーを有するレンズ素子と負のパワーを有するレンズ素子とを含む群である。なお、レンズ群を構成するレンズ素子の種類、枚数、配置等に応じて、群ごとにパワー、合成焦点距離等が決定される。
(実施の形態1〜10:撮像レンズ系)
図1、3、5、7、9、11、13、15、17及び19は、各々実施の形態1〜10に係る撮像レンズ系のレンズ配置図である。各図において、特定の面に付されたアスタリスク*は、該面が非球面であることを示している。また、各図において、最も右側に記載された直線は、像面Sの位置を表しており、像面Sの物体側には、平行平板CGが設けられている。なお、各図において、縦横比は一致している。
(実施の形態1)
実施の形態1に係る撮像レンズ系は、物体側から像側へと順に、負のパワーを有する第1レンズ群G1、開口絞りA、正のパワーを有する第2レンズ群G2、正のパワーを有する第3レンズ群G3、とからなる。
第1レンズ群G1は、第1レンズ素子L1で構成される。第2レンズ群G2は、第2レンズ素子L2で構成される。第3レンズ群G3は、物体側から像側へと順に、第3レンズ素子L3及び第4レンズ素子L4からなる接合レンズで構成される。
第1レンズ素子L1は、負のパワーを有するガラスレンズであり、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズである。
第2レンズ素子L2は、正のパワーを有するガラスレンズであり、両凸レンズである。
接合レンズは、正のパワーを有する。接合レンズは、第3レンズ素子L3と第4レンズ素子L4と、が接着剤などで接合されている。
第3レンズ素子L3は、正のパワーを有するガラスレンズであり、両凸レンズである。
第4レンズ素子L4は、負のパワーを有するガラスレンズであり、両凹レンズである。
接合レンズは、第3レンズ素子L3の物体側の凸面、第3レンズ素子L3と第4レンズ素子L4の接合面、第4レンズ素子L4の像面側の凹面、が非球面形状を有している。
第3レンズ素子L3の物体側の凸面は、光軸から離れるに従って、正のパワーが弱まる非球面である。
第3レンズ素子L3と第4レンズ素子L4の接合面は、像面側に凸面を向けており、光軸から離れるに従ってパワーが弱まる非球面である。
第4レンズ素子L4の像面側の凹面は、光軸から離れるに従って、負のパワーが強まる非球面である。
(実施の形態2)
実施の形態2に係る撮像レンズ系は、物体側から像側へと順に、負のパワーを有する第1レンズ群G1、開口絞りA、正のパワーを有する第2レンズ群G2、正のパワーを有する第3群レンズG3、とからなる。
第1レンズ群G1は第1レンズ素子L1で構成される。第2レンズ群G2は第2レンズ素子L2で構成される。第3レンズ群G3は、物体側から像側へと順に、第3レンズ素子L3及び第4レンズ素子L4からなる接合レンズで構成される。
第1レンズ素子L1は、負のパワーを有するガラスレンズであり、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズである。
第2レンズ素子L2は、正のパワーを有するガラスレンズであり、両凸レンズである。
接合レンズは、正のパワーを有する。接合レンズは、物体側から像側へと順に、第3レンズ素子L3と第4レンズ素子L4と、が接着剤などで接合されている。
第3レンズ素子L3は、正のパワーを有するガラスレンズであり、両凸レンズである。
第4レンズ素子L4は、負のパワーを有するガラスレンズであり、両凹レンズである。
接合レンズは、第3レンズ素子L3の物体側の凸面、第3レンズ素子L3と第4レンズ素子L4の接合面、第4レンズ素子L4の像面側の凹面、が非球面形状を有している。
第3レンズ素子L3の物体側の凸面は、光軸から離れるに従って、正のパワーが弱まる非球面である。
第3レンズ素子L3と第4レンズ素子L4の接合面は、像面側に凸面を向けており、光軸から離れるに従ってパワーが弱まる非球面である。
第4レンズ素子L4の像面側の凹面は、光軸から離れるに従って、負のパワーが強まる非球面である。
(実施の形態3)
実施の形態3に係る撮像レンズ系は、物体側から像側へと順に、負のパワーを有する第1レンズ群G1、開口絞りA、正のパワーを有する第2レンズ群G2、正のパワーを有する第3レンズ群G3、とからなる。
第1レンズ群G1は第1レンズ素子L1で構成される。第2レンズ群G2は第2レンズ素子L2で構成される。第3レンズ群G3は、物体側から像側へと順に、第3レンズ素子L3及び第4レンズ素子L4からなる接合レンズで構成される。
第1レンズ素子L1は、負のパワーを有するガラスレンズであり、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズである。
第2レンズ素子L2は、正のパワーを有するガラスレンズであり、両凸レンズである。接合レンズは、正のパワーを有する。
第2レンズ素子L2は、物体側及び像面側の凸面に非球面形状を有している。
第2レンズ素子L2の物体側の凸面は光軸から離れるに従って、正のパワーが強まる非球面である。像面側の凸面は、光軸から離れるに従って、正のパワーが弱まる非球面である。
接合レンズは、第3レンズ素子L3と第4レンズ素子L4と、が接着剤などで接合されている。
第3レンズ素子L3は、正のパワーを有するガラスレンズであり、両凸レンズである。
第4レンズ素子L4は、負のパワーを有するガラスレンズであり、両凹レンズである。接合レンズは、第4レンズ素子L4の像面側の凹面が非球面形状を有している。
第4レンズ素子L4の像面側の凹面は、光軸から離れるに従って、負のパワーが強まる非球面である。
(実施の形態4)
実施の形態4に係る撮像レンズ系は、物体側から像側へと順に、負のパワーを有する第1レンズ群G1、開口絞りA、正のパワーを有する第2レンズ群G2、正のパワーを有する第3レンズ群G3、とからなる。
第1レンズ群G1は第1レンズ素子L1で構成される。第2レンズ群G2は第2レンズ素子L2で構成される。第3レンズ群G3は、物体側から像側へと順に、第3レンズ素子L3及び第4レンズ素子L4からなる接合レンズで構成される。
第1レンズ素子L1は、負のパワーを有するガラスレンズであり、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズである。
第2レンズ素子L2は、正のパワーを有するガラスレンズであり、両凸レンズである。
第2レンズ素子L2は、物体側及び像面側の凸面に非球面形状を有している。
第2レンズ素子L2の物体側の凸面は光軸から離れるに従って、正のパワーが強まる非球面である。像面側の凸面は、光軸から離れるに従って、正のパワーが弱まる非球面である。
接合レンズは、正のパワーを有する。接合レンズは、第3レンズ素子L3と第4レンズ素子L4と、が接着剤などで接合されている。
第3レンズ素子L3は、正のパワーを有するガラスレンズであり、両凸レンズである。
第4レンズ素子L4は、負のパワーを有するガラスレンズであり、両凹レンズである。
接合レンズは、第4レンズ素子L4の像面側の凹面が非球面形状を有している。
第4レンズ素子L4の像面側の凹面は、光軸から離れるに従って、負のパワーが強まる非球面である。
(実施の形態5)
実施の形態5に係る撮像レンズ系は、物体側から像側へと順に、負のパワーを有する第1レンズ群G1、開口絞りA、正のパワーを有する第2レンズ群G2、負のパワーを有する第3レンズ群G3、とからなる。
第1レンズ群G1は第1レンズ素子L1で構成される。第2レンズ群G2は第2レンズ素子L2で構成される。第3レンズ群G3は、物体側から像側へと順に、第3レンズ素子L3及び第4レンズ素子L4、で構成される。
第1レンズ素子L1は、負のパワーを有するガラスレンズであり、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズである。
第2レンズ素子L2は、正のパワーを有するガラスレンズであり、両凸レンズである。第2レンズ素子L2は、物体側及び像面側の凸面に非球面形状を有している。
第2レンズ素子L2の物体側の凸面は光軸から離れるに従って、正のパワーが弱まる非球面である。像面側の凸面は、光軸から離れるに従って、正のパワーが弱まる非球面である。
第3レンズ素子L3は、正のパワーを有するガラスレンズであり、両凸レンズである。
第4レンズ素子L4は、負のパワーを有するガラスレンズであり、両凹レンズである。
(実施の形態6)
実施の形態6に係る撮像レンズ系は、物体側から像側へと順に、負のパワーを有する第1レンズ群G1、開口絞りA、正のパワーを有する第2レンズ群G2、負のパワーを有する第3レンズ群G3、とからなる。
第1レンズ群G1は第1レンズ素子L1で構成される。第2レンズ群G2は第2レンズ素子L2で構成される。第3レンズ群G3は、物体側から像側へと順に、第3レンズ素子L3及び第4レンズ素子L4で構成される。
第1レンズ素子L1は、負のパワーを有するガラスレンズであり、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズである。
第2レンズ素子L2は、正のパワーを有するガラスレンズであり、両凸レンズである。第2レンズ素子L2は、物体側及び像面側の凸面に非球面形状を有している。
第2レンズ素子L2の物体側の凸面は光軸から離れるに従って、正のパワーが弱まる非球面である。像面側の凸面は、光軸から離れるに従って、正のパワーが弱まる非球面である。
第3レンズ素子L3は、正のパワーを有するガラスレンズであり、両凸レンズである。
第4レンズ素子L4は、負のパワーを有するガラスレンズであり、両凹レンズである。
(実施の形態7)
実施の形態7に係る撮像レンズ系は、物体側から像側へと順に、負のパワーを有する第1レンズ群G1、開口絞りA、正のパワーを有する第2レンズ群G2、正のパワーを有する第3レンズ群G3、とからなる。
第1レンズ群G1は第1レンズ素子L1で構成される。第2レンズ群G2は第2レンズ素子L2で構成される。第3レンズ群G3は、物体側から像側へと順に、第3レンズ素子L3及び第4レンズ素子L4からなる接合レンズで構成される。
第1レンズ素子L1は、負のパワーを有するガラスレンズであり、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズである。
第1レンズ素子L1は、像面側の凹面に非球面形状を有している。
像面側の凹面は、光軸から離れるに従って、負のパワーが弱まる非球面である。
第2レンズ素子L2は、正のパワーを有するガラスレンズであり、像面側に凸面を向けた正のメニスカスレンズである。
接合レンズは、正のパワーを有する。接合レンズは、第3レンズ素子L3と第4レンズ素子L4と、が接着剤などで接合されている。
第3レンズ素子L3は、負のパワーを有するガラスレンズであり、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズである。
第4レンズ素子L4は、正のパワーを有するガラスレンズであり、両凸レンズである。第4レンズ素子L4は、像面側の凸面に非球面形状を有している。
第4レンズ素子L4の像面側の凸面は光軸から離れるに従って、正のパワーが弱まる非球面である。
(実施の形態8)
実施の形態8に係る撮像レンズ系は、物体側から像側へと順に、負のパワーを有する第1レンズ群G1、開口絞りA、正のパワーを有する第2レンズ群G2、正のパワーを有する第3レンズ群G3、とからなる。
第1レンズ群G1は第1レンズ素子L1で構成される。第2レンズ群G2は第2レンズ素子L2で構成される。第3レンズ群G3は、物体側から像側へと順に、第3レンズ素子L3及び第4レンズ素子L4からなる接合レンズで構成される。
第1レンズ素子L1は、負のパワーを有するガラスレンズであり、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズである。
第1レンズ素子L1は、像面側の凹面に非球面形状を有している。像面側の凹面は、光軸から離れるに従って、負のパワーが弱まる非球面である。
第2レンズ素子L2は、正のパワーを有するガラスレンズであり、像面側に凸面を向けた正のメニスカスレンズである。
接合レンズは、正のパワーを有する。接合レンズは、第3レンズ素子L3と第4レンズ素子L4と、が接着剤などで接合されている。
第3レンズ素子L3は、負のパワーを有するガラスレンズであり、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズである。
第4レンズ素子L4は、正のパワーを有するガラスレンズであり、両凸レンズである。
第4レンズ素子L4は、像面側の凸面に非球面形状を有している。第4レンズ素子L4の像面側の凸面は光軸から離れるに従って、正のパワーが弱まる非球面である。
(実施の形態9)
実施の形態9に係る撮像レンズ系は、物体側から像側へと順に、負のパワーを有する第1レンズ群G1、正のパワーを有する第2レンズ群G2、開口絞りA、正のパワーを有する第3レンズ群G3、とからなる。
第1レンズ群G1は、第1レンズ素子L1及び第2レンズ素子L2で構成される。第2レンズ群G2は、第3レンズ素子L3で構成される。第3レンズ群G3は、物体側から像側へと順に、第4レンズ素子L4及び第5レンズ素子L5からなる接合レンズで構成される。
第1レンズ素子L1は、負のパワーを有するガラスレンズであり、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズである。
第2レンズ素子L2は、負のパワーを有するガラスレンズであり、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズである。
第2レンズ素子L2は、物体側の凸面及び像面側の凹面に非球面形状を有している。
第2レンズ素子L2の物体側の凸面は、光軸から離れるに従って、正のパワーが弱まる非球面である。像面側の凹面は、光軸から離れるに従って、負のパワーが弱まる非球面である。
第3レンズ素子L3は、正のパワーを有するガラスレンズであり、両凸レンズである。
接合レンズは、正のパワーを有する。接合レンズは、第4レンズ素子L4と第5レンズ素子L5と、が接着剤などで接合されている。
第4レンズ素子L4は、負のパワーを有するガラスレンズであり、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズである。
第5レンズ素子L5は、正のパワーを有するガラスレンズであり、両凸レンズである。
接合レンズは、第4レンズ素子L4の物体側の凸面、第4レンズ素子L4と第5レンズ素子L5の接合面、第5レンズ素子L5の像面側の凸面、が非球面形状を有している。
第4レンズ素子L4の物体側の凸面は、光軸から離れるに従って、正のパワーが弱まる非球面である。
第4レンズ素子L4と第5レンズ素子L5の接合面は、物体側に凸面を向けており、光軸から離れるに従ってパワーが弱まる非球面である。
第5レンズ素子L5の像面側の凸面は、光軸から離れるに従って、正のパワーが弱まる非球面である。
(実施の形態10)
実施の形態10に係る撮像レンズ系は、物体側から像側へと順に、負のパワーを有する第1レンズ群G1、開口絞りA、正のパワーを有する第2レンズ群G2、正のパワーを有する第3レンズ群G3、とからなる。
第1レンズ群G1は、第1レンズ素子L1で構成される。第2レンズ群G2は、第2レンズ素子L2で構成される。第3レンズ群G3は、物体側から像側へと順に、第3レンズ素子L3、第4レンズ素子L4及び第5レンズ素子L5で構成される。
第1レンズ素子L1は、負のパワーを有するガラスレンズであり、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズである。
第1レンズ素子L1は、物体側の凸面及び像面側の凹面に非球面形状を有している。
第1レンズ素子L1の物体側の凸面は、光軸から離れるに従って、正のパワーが強まる非球面である。像面側の凹面は、光軸から離れるに従って、負のパワーが強まる非球面である。
第2レンズ素子L2は、正のパワーを有するガラスレンズであり、像面側に凸面を向けた正のメニスカスレンズである。
第2レンズ素子L2は、物体側の凹面及び像面側の凸面に非球面形状を有している。
第2レンズ素子L2の物体側の凹面は、光軸から離れるに従って、負のパワーが強まる非球面である。
像面側の凸面は、光軸から離れるに従って、正のパワーが強まる非球面である。
第3レンズ素子L3は、負のパワーを有するガラスレンズであり、両凹レンズである。
第4レンズ素子L4は、正のパワーを有するガラスレンズであり、両凸レンズである。
第5レンズ素子L5は、負のパワーを有するガラスレンズであり、像面側に凸面を向けた負のメニスカスレンズである。
(実施の形態1〜10の展開例)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1〜10を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。
例えば、実施の形態1〜10に例示したレンズ材料に替えて、以下の材料を用いることも可能である。これは、波長領域580〜640nmの光に対する0℃から20℃での空気中における相対屈折率温度係数が所定の条件を満たすためである。
以下、正レンズの代替例を説明する。
正レンズ:HOYA社製
FC5、FCD100、FCD10A、FCD10、FCD1、FCD505、FCD515、LBC3N、M−FCD1、M−FCD500、M−FDS910、M−PCD4、M−PCD51、PCD4、PCD51
正レンズ:SUMITA社製
K−CaFK95、K−FK5、K−GFK68、K−GFK70、K−LaFK60、K−PFK80、K−PFK85、K−PFK90、K−PG325、K−PG375、K−PSK300、K−PSKn2
正レンズ:OHARA社製
S−BAL2、S−BAL3、S−FPL51、S−FPL53、S−FPM2、S−FPM3、S−FSL5、S−LAM3、S−PHM52、S−PHM53
以下、負レンズの代替例を説明する。
負レンズ:HOYA社製
BACD15、BACD18、BAF10、E−ADF10、E−FD1、E−FD4、E−FDS2、FDS18、FDS90、LAC8、LAC9、M−FDS910、NBF1、TAFD30、TAFD33、TAFD40
負レンズ:SUMITA社製
K−CD120、K−CSK120、K−LaF3、K−LaFK55、K−LaFn1、K−LaFn11、K−LaFn5、K−LaSFn6、K−LaSKn1、K−PSFn2、K−SFLD66、K−SK18、K−VC100、K−VC78、K−VC79
負レンズ:OHARA社製
S−BAL11、S−BSM10、S−BSM15、S−BSM9、S−LAH52、S−LAH53、S−LAH58、S−LAH66、S−LAH79、S−LAL10、S−LAL12、S−LAL14、S−LAL58、S−LAL61、S−LAM51、S−NPH1、S−NSL5、S−TIH53、S−TIL2
以上が代替例であるが、これに限らず、目的に沿う材料であれば、様々な材料を用いることができる。
(条件及び効果)
以下、例えば実施の形態1〜10に係る撮像レンズ系のごとき撮像レンズ系が満足することが有益な条件を説明する。なお、各実施の形態に係る撮像レンズ系に対して、複数の有益な条件が規定されるが、これら複数の条件すべてを満足する撮像レンズ系の構成が最も効果的である。しかしながら、個別の条件を満足することにより、それぞれ対応する効果を奏する撮像レンズ系を得ることも可能である。
例えば実施の形態1〜10に係る撮像レンズ系のように、本開示における撮像レンズ系は、物体側から像側へと順に、負のパワーを有し、負のレンズ素子のみからなる第1レンズ群と、開口絞りと、正のパワーを有し、1枚のレンズ素子からなる第2レンズ群と、パワーを有する第3レンズ群とからなる。第3レンズ群は、正のパワーを有するレンズ素子と負のパワーを有するレンズ素子を備える。以下、このレンズ構成を、実施の形態の基本構成という。
そして、基本構成を有する撮像レンズ系において、以下の条件(1)、(2)を満足することが望ましい。
−1.2×10−5<dn/dtpi<0 (i≧1)・・(1)
−1.0×10−6<dn/dtmi<1.5×10−5 (i≧1)・・(2)
ここで、
dn/dtpi:全系に含まれる正のパワーを有するi番目のレンズ素子の波長領域580〜640nmの光に対する0℃から20℃での空気中における相対屈折率温度係数、
dn/dtmi:全系に含まれる負のパワーを有するi番目のレンズ素子の波長領域580〜640nmの光に対する0℃から20℃での空気中における相対屈折率温度係数、
である。
条件(1)、(2)はそれぞれ全系に含まれる正レンズ素子及び負レンズ素子の適切な空気中における相対屈折率温度係数を規定するための条件である。条件(1)、(2)を満たすことで、温度変化時の屈折率変化によって生じる光軸方向のピントずれを小さくすることができる。
なお、温度変化時にレンズ素子の屈折率が変化することによって生じる光軸方向でのピントずれについては、以下の値をとることが望ましい。
0<dBF/BF<1.0×10−4・・・(a)
ここで、
dBF:温度変化1℃あたりの各レンズ素子の屈折率変化によって生じる光軸方向のピントずれ、
BF :撮像レンズのバックフォーカスの空気換算長、
である。
撮像レンズ系を有するカメラは複数のレンズ素子とこれらを保持するレンズ鏡筒及び撮像素子で構成される。カメラが設置されている環境の温度が変化した時、レンズ素子の屈折率が変化し、前記レンズ鏡筒の熱膨張・収縮により各レンズ素子どうしの間隔が変化し、撮像レンズのバックフォーカスも変化する。つまり、光軸方向のピントずれが発生する。条件式(a)は温度変化時にカメラで発生する光軸方向のピントずれによる性能劣化を小さくするため、撮像レンズのバックフォーカスと、レンズ素子の屈折率が変化することによって生じる光軸方向のピントずれと、が満足するべき好ましい条件を示している。
後述する数値実施例1〜10に係る撮像レンズ系では、条件(1)、(2)が満足されることで、条件(a)が満足されている。
好ましくは、条件(1a)、(1b)のいずれか一方、または両方を満足することにより、前述の効果をさらに奏功させることができる。
−1.0×10−5<dn/dtpi (i≧1)・・・(1a)
dn/dtpi<−1.5×10−7 (i≧1)・・・(1b)
また、条件(2a)(2b)のいずれか一方、または両方を満足することにより、前述の効果をさらに奏功させることができる。
−5.0×10−7<dn/dtmi (i≧1)・・・・(2a)
dn/dtmi<1.0×10−5 (i≧1)・・・・(2b)
また、基本構成を有する撮像レンズ系において、以下の条件(3)を満足することが望ましい。
0.1<f/f<1.2・・・(3)
ここで、
f :全系のd線における焦点距離、
:第2レンズ群のd線における焦点距離、
である。
条件(3)は全系のパワーに対する第2レンズ群のパワーの比を規定するための条件である。条件(3)を満たすことで、第2レンズ群のパワーを適切に保つことができ、温度変化時の屈折率変化によって生じる光軸方向のピントずれをさらに小さくすることができる。
好ましくは、以下の条件(3a)(3b)のいずれか一方、または両方を満足することにより、前述の効果をさらに奏功させることができる。
0.2<f/f・・・(3a)
f/f<0.9・・・(3b)
また、基本構成を有する撮像レンズ系において、以下の条件(4)を満足することが望ましい。
−0.2<f/f12<1.5・・・(4)
ここで、
f :全系のd線における焦点距離、
12 :第1レンズ群と第2レンズ群のd線における合成焦点距離、
である。
条件(4)は全系のパワーに対する第1レンズ群と第2レンズ群の合成パワーの比を規定するための条件である。条件(4)を満たすことで、光学系の小型化を図ることができる。条件(4)の下限以下になると、光学系の小型化が困難となる。また、上限以上になると、第1レンズ群と第2レンズ群の合成パワーが大きくなりすぎ、適切な収差補正が困難となる。
好ましくは、以下の条件(4a)(4b)のいずれか一方、または両方を満足することにより、前述の効果をさらに奏功させることができる。
−0.15<f/f12・・・(4a)
f/f12<1.0・・・・・(4b)
また、基本構成を有する撮像レンズ系において、以下の条件(5)を満足することが望ましい。
ν1mi>35 (i≧1)・・・(5)
ここで、
ν1mi:第1レンズ群に含まれる負のパワーを有するi番目のレンズ素子のd線におけるアッベ数、
である。
条件(5)は、第1レンズ群に含まれる負レンズ素子の適切なアッベ数の範囲を規定するための条件である。条件(5)を満たすことで、主に倍率色収差の補正を行うことができる。条件(5)の下限以下になると、適切な倍率色収差補正が困難となる。
好ましくは、以下の条件(5a)を満足することにより、前述の効果をさらに奏功させることができる。
ν1mi>40 (i≧1)・・・(5a)
また、基本構成を有する撮像レンズ系において、以下の条件(6)、(7)を満足することが望ましい。
ν3pi>50 (i≧1)・・・(6)
ν3mi<35 (i≧1)・・・(7)
ここで
ν3pi:第3レンズ群に含まれる正のパワーを有するi番目のレンズ素子のd線におけるアッベ数、
ν3mi:第3レンズ群に含まれる負のパワーを有するi番目のレンズ素子のd線におけるアッベ数、
である。
条件(6)、(7)は、それぞれ第3レンズ群に含まれる正レンズ素子及び負レンズ素子の適切なアッベ数の範囲を規定するための条件である。条件(6)、(7)を満たすことで、第3レンズ群を構成するレンズの曲率半径を大きくすることができる。このため、第3レンズ群を構成するレンズの周辺部の傾斜角を緩めることができ、レンズの製造難易度を下げて低コスト化することが可能となる。
好ましくは、以下の条件(6a)(7a)のいずれか一方を満足することにより、前述の効果をさらに奏功させることができる。
ν3pi>60 (i≧1)・・・(6a)
ν3mi<32 (i≧1)・・・(7a)
また、基本構成を有する撮像レンズ系において、以下の条件(8)を満足することが望ましい。
−0.3<f/f<1.0・・・(8)
ここで、
f:全系のd線における焦点距離、
:前記第3レンズ群のd線における焦点距離、
である。
条件(8)は、全系のパワーに対する第3レンズ群のパワーの比を規定するための条件である。条件(8)を満たすことで、像面(撮像素子)への光線入射角を適切な範囲に保つことができる。条件(8)の下限以下になると、像面(撮像素子)への光線入射角を適切に緩めることができない。また上限以上になると、第3レンズ群のパワーが大きくなりすぎ、適切な収差補正が困難となる。
好ましくは、以下の条件(8a)(8b)のいずれか一方、または両方を満足することにより、前述の効果をさらに奏功させることができる。
−0.2<f/f・・・(8a)
f/f<0.8・・・・(8b)
(実施の形態11:カメラ及び自動車)
実施の形態1に係る撮像レンズ系を備えたカメラについて、車載カメラを例に挙げて説明する。なお、該車載カメラにおいて、実施の形態1に係る撮像レンズ系の替わりに、実施の形態2〜10に係る撮像レンズ系のいずれか1つを適用してもよい。
図21は、実施の形態1に係る撮像レンズ系を備えた車載カメラの概略図であり、車載カメラ100は、撮像レンズ系201と、該撮像レンズ系201で集光された光を撮像する撮像素子202と、レンズ系201、および、撮像素子202とを保持するレンズ枠101とを備えている。撮像素子202は、実施の形態1に係る撮像レンズ系における像面Sの位置に配置されている。
車載カメラ100は、車両に設定され、センシングカメラ又はビューカメラとして用いられる。センシングカメラで撮像した画像は、他の車両との車間距離等をチェックするために用いられる。ビューカメラで撮像した画像は、車内のモニタに表示され、運転者が車両前方や車両後方を確認するために用いられる。
本開示における撮像レンズ系は、温度特性を考慮した、水平画角が60°程度のレンズ系であり、従来のレンズ系と比べて、温度変化に伴う焦点のずれの発生を極力抑えることができるので、ビューカメラのレンズ系として有効である。
車載カメラ100が設置されている環境温度が変化することにより、レンズ枠101が光軸方向に伸長し、また、収縮する。特にレンズ枠101の材料が樹脂である場合、伸長・収縮が顕著に表れる。各レンズ素子はレンズ枠101に保持されているため、レンズ枠101の伸長・収縮によりバックフォーカスが変化し、ピントがずれる事になる。本実施の形態によれば前述の条件(a)を満たすので、負のパワーのレンズ素子の相対屈折率温度係数と正のパワーのレンズ素子の相対屈折率温度係数とをレンズ枠101の伸長・収縮に対応するように設定できる。
これにより、環境温度が変化してレンズ枠101の光軸方向の長さが変化しても、バックフォーカスの変化を所定の範囲内に留めた光学系を実現できる。そのため、自動車のように低温から高温までの厳しい温度環境への対応が望まれる場合であっても、高い光学性能を備えた車載カメラを実現できる。
次に、本開示における自動車について、車載カメラ100を備えた自動車を例に挙げて説明する。
図22は、カメラを車両の前側位置(フロントガラス付近)及び後側位置(リアバンパー付近)に備えた自動車の概略図である。自動車は、車両の後側位置に車載カメラ100を備えており、該車載カメラ100に備えられた撮像素子202により得られた撮像画像に基づいて外部環境を検知し、各部を制御する処理部(CPU)300を備えている。
撮像素子202は、撮像レンズ系201によって形成される光学像を受光し、電気的な画像信号に変換する。CPU300は、画像信号を取得し、歩行者や障害物の存在等をチェックし、チェック結果に応じて、運転者への歩行者や障害物の存在の報知等を行う。
このように、本開示における撮像レンズ系は、ビューカメラのレンズ系として有効であるが、センシングカメラのレンズ系として用いることもできる。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態11を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。
なお、本開示における実施の形態1〜10に係る撮像レンズ系を、センシングカメラ又はビューカメラである車載カメラに適用した例を、実施の形態11として示したが、本開示における撮像レンズ系は、例えば監視システムにおける監視カメラ、Webカメラ等に適用することも勿論可能である。
(数値実施例)
以下、実施の形態1〜10に係る撮像レンズ系を具体的に実施した数値実施例を説明する。なお、各数値実施例において、表中の長さの単位はすべて「mm」であり、画角の単位はすべて「°」である。なお、表中「画角」とあるのは、対角半画角のことである。各数値実施例において、rは曲率半径、dは面間隔、ndはd線に対する屈折率、vdはd線に対するアッベ数、dn/dtは波長領域580〜640nmの光に対する0〜20℃の空気中での空気中における相対屈折率温度係数である。また、各数値実施例において、*印を付した面は非球面であり、非球面形状は次式で定義している。
ここで、
Z:光軸からの高さがhの非球面上の点から、非球面頂点の接平面までの距離、
h:光軸からの高さ、
r:頂点曲率半径、
κ:円錐定数、
:n次の非球面係数
である。
図2、図4、図6、図8、図10、図12、図14、図16、図18、図20は、数値実施例1から10に係る撮像レンズ系の無限遠合焦状態における縦収差図である。
各縦収差図は、左側から順に、球面収差(SA(mm))、非点収差(AST(mm))、歪曲収差(DIS(%))を示す。
球面収差図において、縦軸はFナンバー(図中、Fで示す)を表し、実線はd線(d−line)、短破線はF線(F−line)、長破線はC線(C−line)の特性である。
非点収差図において、縦軸は像高を表し、実線はサジタル平面(図中、sで示す)、破線はメリディオナル平面(図中、mで示す)の特性である。なお、wは半画角を示す。
歪曲収差図において、縦軸は像高を表し、wは半画角を示す。
ここで、実線は、実施例1〜8、10においては、Y=f・tan(ω)を理想像高とした場合の収差を示している(Yは像高、fは全系の焦点距離)。
実施例9においては、Y=2・f・tan(ω/2)を理想像高とした場合(立体射影方式)の収差を示している(Yは像高、fは全系の焦点距離)。
(数値実施例1)
数値実施例1の撮像レンズ系は、図1に示した実施の形態1に対応する。
(数値実施例2)
数値実施例2の撮像レンズ系は、図3に示した実施の形態2に対応する。
(数値実施例3)
数値実施例3の撮像レンズ系は、図5に示した実施の形態3に対応する。
(数値実施例4)
数値実施例4の撮像レンズ系は、図7に示した実施の形態4に対応する。
(数値実施例5)
数値実施例5の撮像レンズ系は、図9に示した実施の形態5に対応する。
(数値実施例6)
数値実施例6の撮像レンズ系は、図11に示した実施の形態6に対応する。
(数値実施例7)
数値実施例7の撮像レンズ系は、図13に示した実施の形態7に対応する。
(数値実施例8)
数値実施例8の撮像レンズ系は、図15に示した実施の形態8に対応する。
(数値実施例9)
数値実施例9の撮像レンズ系は、図17に示した実施の形態9に対応する。
(数値実施例10)
数値実施例10の撮像レンズ系は、図19に示した実施の形態10に対応する。
(条件の対応値)
以下の表に、各数値実施例の対応値を示す。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、車載カメラ、監視カメラ、Webカメラ等に適用可能である。特に本開示は、車載カメラなど広い温度範囲で使用されるカメラにおいて有益である。
L1 第1レンズ素子
L2 第2レンズ素子
L3 第3レンズ素子
L4 第4レンズ素子
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
CG 平行平板
A 開口絞り
S 像面
100 車載カメラ
201 撮像レンズ系
202 撮像素子

Claims (7)

  1. 物体側から像側へと順に、
    負のレンズ素子のみからなる第1レンズ群と、
    正のパワーを有し、1枚のレンズ素子からなる第2レンズ群と、
    パワーを有する第3レンズ群と、
    からなり、
    前記第3群は正のパワーを有するレンズ素子と負のパワーを有するレンズ素子を備え、
    以下の条件式(1)、(2)を同時に満足し、
    −1.2×10−5<dn/dtpi<0 (i≧1) ・・・(1)
    −1.0×10−6<dn/dtmi<1.5×10−5 (i≧1) ・・・(2)
    ここで、
    dn/dtpi:全系に含まれる正のパワーを有するi番目のレンズ素子の波長領域580〜640nmの光に対する0℃から20℃での空気中における相対屈折率温度係数、
    dn/dtmi:全系に含まれる負のパワーを有するi番目のレンズ素子の波長領域580〜640nmの光に対する0℃から20℃での空気中における相対屈折率温度係数、
    である、撮像レンズ系。
  2. 以下の条件式(3)を満足し、
    0.1<f/f<1.2 ・・・(3)
    ここで、
    f :全系のd線における焦点距離、
    :前記第2レンズ群のd線における焦点距離、
    である、請求項1に記載の撮像レンズ系。
  3. 以下の条件式(4)を満足し、
    −0.2<f/f12<1.5 ・・・(4)
    ここで、
    f :全系のd線における焦点距離、
    12 :前記第1レンズ群と前記第2レンズ群のd線における合成焦点距離、
    である、請求項1に記載の撮像レンズ系。
  4. 以下の条件式(5)を満足し、
    ν1mi>35 (i≧1) ・・・(5)
    ここで、
    ν1mi:前記第1レンズ群に含まれる負のパワーを有するi番目のレンズ素子のd線におけるアッベ数、
    である、請求項1に記載の撮像レンズ系。
  5. 以下の条件式(6)、(7)を同時に満足し、
    ν3pi>50 (i≧1) ・・・(6)
    ν3mi<35 (i≧1) ・・・(7)
    ここで、
    ν3pi:前記第3レンズ群に含まれる正のパワーを有するi番目のレンズ素子のd線におけるアッベ数、
    ν3mi:前記第3レンズ群に含まれる負のパワーを有するi番目のレンズ素子のd線におけるアッベ数、
    である、請求項1に記載の撮像レンズ系。
  6. 以下の条件式(8)を満足し、
    −0.3<f/f<1.0 ・・・(8)
    ここで、
    f :全系のd線における焦点距離、
    :前記第3レンズ群のd線における焦点距離、
    である、請求項1に記載の撮像レンズ系。
  7. 物体の光学的な像を形成する撮像レンズ系と、
    前記撮像レンズ系により形成された光学的な像を電気的な画像信号に変換する撮像素子と、
    を備え、
    前記撮像レンズ系が、物体側から像側へと順に、
    負のレンズ素子のみからなる第1レンズ群と、
    正のパワーを有し、1枚のレンズ素子からなる第2レンズ群と、
    パワーを有する第3レンズ群と、からなり、
    前記第3群は正のパワーを有するレンズ素子と負のパワーを有するレンズ素子を備え、
    以下の条件式(1)、(2)を同時に満足し、
    −1.2×10−5<dn/dtpi<0 (i≧1) ・・・(1)
    −1.0×10−6<dn/dtmi<1.5×10−5 (i≧1) ・・・(2)
    ここで、
    dn/dtpi:全系に含まれる正のパワーを有するi番目のレンズ素子の波長領域580〜640nmの光に対する0℃から20℃での空気中における相対屈折率温度係数、
    dn/dtmi:全系に含まれる負のパワーを有するi番目のレンズ素子の波長領域580〜640nmの光に対する0℃から20℃での空気中における相対屈折率温度係数、
    である、カメラ。
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