JPWO2017022670A1 - 接眼光学系および電子ビューファインダー - Google Patents

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Abstract

像面側(22)に配置される画像表示デバイス(15)に表示された画像を射出側(21)に配置される眼(5)に投影する接眼光学系(10)であって、射出側から像面側に向かって、射出側に凸の正の屈折力の第1のレンズ(L1)と、正の屈折力の第2のレンズ(L2)と負の屈折力の第3のレンズ(L3)とを貼り合せたレンズであって、射出側に凸の負の屈折力のメニスカスタイプの第1の接合レンズ(B1)と、射出側に凸の正の屈折力のメニスカスタイプの第4のレンズ(L4)と、正の屈折力の第5レンズ(L5)と負の屈折力の第6のレンズ(L6)とを貼り合せたレンズであって、射出側に凸の正の屈折力のメニスカスタイプの第2の接合レンズ(B2)とを有する接眼光学系を提供する。

Description

本発明は、電子ビューファインダーに好適な接眼光学系に関するものである。
日本国特開2012−42844号公報には、小型化、アイポイントの確保、視野角の確保を行った場合においても、画質を確保しやすい電子ビューファインダーを提供することが記載されている。この文献には、正屈折力を有し、射出側に凸面を向けた単レンズである第1レンズ群と、負屈折力を有し表示面側と射出側の双方に凹面を向けた両凹単レンズである第2レンズ群と、正屈折力を有し表示面側と射出側の双方に凸面を向けた両凸単レンズである第3レンズ群を備えた光学系が開示されている。
ヘッドマウントディスプレイ(HMD)向けの電子ビューファインダーにおいては、小型で、より鮮明な像が得られる光学系が求められている。
本発明の態様の1つは、像面側に配置される画像表示デバイスに表示された画像を射出側に配置される眼に投影する接眼光学系であって、射出側から像面側に向かって、射出側に凸の正の屈折力の第1のレンズと、正の屈折力の第2のレンズと負の屈折力の第3のレンズとを貼り合せたレンズであって、射出側に凸の負の屈折力のメニスカスタイプの第1の接合レンズと、射出側に凸の正の屈折力のメニスカスタイプの第4のレンズと、正の屈折力の第5レンズと負の屈折力の第6のレンズとを貼り合せたレンズであって、射出側に凸の正の屈折力のメニスカスタイプの第2の接合レンズとを有する接眼光学系である。
電子ビューファインダー用の接眼光学系は高画角であることが求められる。大きな画角を確保するためにはレンズ配置は非対称であることが好ましい。一方、収差補正のためには、レンズ配置は対称であることが好ましい。特に、HMD用の接眼光学系においては、高画角であることが要望される。一方、HMDでは、眼と画面との実際の距離が近いために眼の位置が少しずれると、画像と眼との位置関係が変化する。したがって、収差が良好に補正されていないと、画像(映像)の見え方が大きく変わり見にくくなる。
本発明の接眼光学系は、射出側から像面側に向かって、射出側に凸の第1のレンズと、射出側に凸のメニスカスタイプの第1の接合レンズと、射出側に凸のメニスカスタイプの第4のレンズと、射出側に凸のメニスカスタイプの第2の接合レンズとを配置している。すなわち、この接眼光学系は、4群構成の全てのレンズが射出側、すなわち、眼の方向に凸で、全体として非対称なレンズ配置を有する。したがって、画角を大きくしやすい。一方、第1の接合レンズ、第4のレンズおよび第2の接合レンズは像面側が凹のメニスカスタイプであり、非対称な配置であっても、光学系を通過する光線の径を広げずにレンズ面を通過させることができる。このため、この接眼光学系は、非対称な配置であっても、収差補正能力を確保しやすい構成である。
この接眼光学系の4群構成の主要なレンズである2つ(2組)の接合レンズのうちの第1の接合レンズは、全体として射出側に凸の負のメニスカスタイプであり、第2の接合レンズは全体として射出側に凸の正のメニスカスタイプである。したがって、これらの接合レンズは、両方とも射出側に凸のメニスカスタイプとして非対称な配置であるが、屈折力は負正で逆転(非対称)であり、この接眼光学系を通過する光線に対しては対称的な補正を可能としている。
このため、最小構成としては、第1のレンズと、第1の接合レンズと、第4のレンズと、第2の接合レンズとで構成された、全6枚という少ないレンズ枚数で構成された小型・高画角で、収差が良好に補正された接眼光学系を提供できる。
第1の接合レンズを構成する第2のレンズの屈折率n2およびアッベ数ν2と、第3のレンズの屈折率n3およびアッベ数ν3と、第2の接合レンズを構成する第5のレンズの屈折率n5およびアッベ数ν5と、第6のレンズの屈折率n6およびアッベ数ν6とは以下の条件を満たすことが望ましい。
0<|n2−n3|<0.2 ・・・(A)
15<|ν2−ν3|<55 ・・・(B)
0.1<|n5−n6|<0.5・・(C)
0<|ν5−ν6|<30 ・・・(D)
屈折率、アッベ数はd線の値である。また、条件(A)の上限は0.1であることがさらに好ましく、条件Bの下限は20、上限は40であることがさらに好ましく、条件Dの上限は20であることがさらに好ましい。
これらの条件で示されているように、第1の接合レンズは、屈折率が近く、アッベ数が15より大きく、好ましくは20以上異なるレンズの組み合わせであることが望ましい。第2の接合レンズは、アッベ数が30より小さく、好ましくは20以下と近く、屈折率が異なるレンズの組み合わせであることが望ましい。屈折率が近く、アッベ数が異なるレンズの組み合わせと、アッベ数が近く、屈折率が異なるレンズの組み合わせとを用いて色収差を補正することにより、軸上色収差に加えて倍率色収差の補正も容易となり、眼の位置が光軸に対して動いたときの色消しも可能となる。
この接眼光学系は、2つの接合レンズに加えて、射出側(眼球側)となる第1のレンズと、2つの接合レンズの間に位置する第4のレンズとを有する。これらのレンズはプラスチックレンズを採用することが可能であり、それらの少なくとも一方の面を非球面にすることにより収差補正能力を向上できる。たとえば、サジタル方向とタンジェンシャル方向の非点収差を画像高さ方向にできるだけ一致させることにより、眼の位置がシフトした時の画像の変動を抑制でき、画像を見やすい電子ビューファインダーを提供できる。
最も射出側の第1のレンズは、射出側に凸のメニスカスタイプであってもよい。接眼光学系を構成する全てのレンズ群を射出側に凸のメニスカスタイプとすることにより、さらにコンパクトな接眼光学系を提供できる。
この接眼光学系の最もコンパクトな配置の一形態は、第1の接合レンズを、第1のレンズと光軸上の最少空気間隔を隔てて配置し、第4のレンズの射出側の面の曲率半径の絶対値が第1の接合レンズの像面側の面の曲率半径の絶対値より大きい場合は、第4のレンズを周辺が第1の接合レンズに対して最少空気間隔となるように配置し、第2の接合レンズを、第4のレンズと光軸上の最少空気間隔を隔てて配置したものである。
本発明の他の態様の1つは、上記の接眼光学系と、像面側に配置された画像表示デバイスとを有する電子ビューファインダーである。コンパクトで、大きく鮮明な映像を映し出す電子ビューファインダーを提供できる。本発明の他の異なる態様の1つは、上記の電子ビューファインダーを有するヘッドマウントディスプレイである。
接眼光学系を含むヘッドマウントディスプレイの概要を示す図。 レンズデータを示す図であり、図2(a)は各レンズのデータ、図2(b)は非球面のデータを示す。 接眼光学系の諸収差を示す図。 接眼光学系の倍率色収差を示す図。
発明の実施の形態
図1に、接眼光学系を備えたヘッドマウントディスプレイ(HMD)の一例を示している。このHMD1は、ユーザー2の眼5の前方にセットされる電子ビューファインダー7を含む。電子ビューファインダー7は、接眼光学系10と、接眼光学系10に対して眼5と反対側に配置された画像表示デバイス15とを含む。画像表示デバイス15の一例は、液晶パネル(LCD)、有機ELなどである。この接眼光学系10は、像面側22に配置された画像表示デバイス15に表示された画像を射出側21の眼5に投影(結像)させ、ユーザー2が眼5を通して、対角長さ6mm〜数10mm(本例では18mm)の小型の画像表示デバイス(表示パネル)15に表示された画像を30度以上の視野各で拡大観察できるようにするものである。
この接眼光学系10は、射出側21に絞り(アイポイント、仮想絞り)11が配置された設計となる。この接眼光学系10は、眼5が配置される射出側21から、画像表示デバイス15が配置される像面側22に向かって、射出側21に凸の正の屈折力の第1のレンズL1と、正の屈折力の第2のレンズL2と負の屈折力の第3のレンズL3とを貼り合せたレンズであって、射出側21に凸の負の屈折力のメニスカスタイプの第1の接合レンズB1と、射出側21に凸の正の屈折力のメニスカスタイプの第4のレンズL4と、正の屈折力の第5のレンズL5と負の屈折力の第6のレンズL6とを貼り合せたレンズであって、射出側21に凸の正の屈折力のメニスカスタイプの第2の接合レンズB2とを有し、全体として6枚のレンズL1〜L6により構成されている。
さらに具体的には、第1のレンズL1は、射出側21に凸の正のメニスカスレンズであり、第2のレンズL2は、射出側21に凸の正のメニスカスレンズであり、第3のレンズL3は、射出側に凸の負のメニスカスレンズであり、第4のレンズL4は、射出側21に凸の正のメニスカスレンズであり、第5のレンズL5は両凸の正レンズであり、第6のレンズL6は両凹の負レンズである。第2のレンズL2および第3のレンズL3からなる第1の接合レンズB1は、第1のレンズL1と光軸20上の最少空気間隔d2(本例では0.2mm)を隔てて配置されている。第4のレンズL4は、射出側21の面S6の曲率半径r6の絶対値が第1の接合レンズB1の像面側22の面S5の曲率半径r5の絶対値より大きく、第4のレンズL4の周辺部分が第1の接合レンズB1の周辺部分に近接し、第4のレンズL4の周辺部分が第1の接合レンズB1の周辺部分に対して最少空気間隔、例えば0.2〜0.5mm程度になるように配置されている。さらに、第2の接合レンズB2は、第4のレンズL4と光軸20上の最少空気間隔d8を隔てて配置されている。
図2(a)に接眼光学系10を構成する各レンズのデータを示している。曲率半径(r)は射出側21から順に並んだ各レンズ(各レンズ面S)の曲率半径(mm)、間隔dは各レンズ面の間の距離(mm)、有効径Reは各レンズ面の有効径(mm)、屈折率nは各レンズの屈折率(d線)、アッベ数νは各レンズのアッベ数(d線)、infは平面を示している。また、図2(a)には、各レンズの焦点距離(mm)と、各接合レンズの焦点距離(mm)を示している。なお、d10は、接眼光学系10と画像表示デバイス15との距離(バックフォーカス)を示す。
第1のレンズL1の像面側22の面S2と、第1の接合レンズB1の射出側21の面S3と、第4のレンズL4の像面側22の面S7と、第2の接合レンズB2の射出側21の面S8とは、非球面である。非球面は、Xを光軸方向の座標、Yを光軸と垂直方向の座標、光の進行方向を正、Rを近軸曲率半径とすると、図2(b)の係数K、C1、C2、C3、C4およびC5を用いて次式(1)で表わされる。なお、「En」は、「10のn乗」を意味する。
X=(1/R)Y/[1+{1−(1+K)(1/R)1/2
+C1Y+C2Y+C3Y+C4Y10+C5Y12 ・・・(1)
図3に、接眼光学系10の球面収差、非点収差、歪曲収差を示している。非球面収差は、波長465nm(実線)と、波長532nm(破線)と、波長635nm(一点鎖線)とを示している。非点収差はタンジェンシャル光線Tとサジタル光線Sとを示している。図4に接眼光学系10の倍率色収差をタンジェンシャル光線およびサジタル光線のそれぞれについて示している。
この接眼光学系10は、全体として、射出側21から、正のパワーの第1のレンズL1と、負のパワーの第1の接合レンズB1と、正のパワーの第4のレンズL4と、正のパワーの第2の接合レンズB2とが配置された、正負正正のパワーの組み合わせを有するレンズシステムである。射出側21から像面側22に向かって正負正正の組み合わせを有するレンズシステムは、像面側22の光線をテレセントリックにしやすい。したがって、LED、有機ELといった画像表示デバイス15に表示される画像を入力して処理するのに適している。
電子ビューファインダー7に用いられる接眼光学系10は、小型の画面を30度以上の高画角で拡大観察するために強い正の屈折力を有している必要がある。この接眼光学系10においては、接眼光学系10を構成するレンズ群、すなわち、第1のレンズL1、第1の接合レンズB1、第4のレンズL4および第2の接合レンズB2を、すべて、眼5に向いた射出方向21に凸で、像面側22に凹のメニスカスタイプで構成している。特に、負のパワーの第1の接合レンズB1においても、凸面が眼5の方向(射出方向)21に向いたメニスカスタイプにすることにより、パワーは負であるが画角を広げることに寄与するようにしている。このため、少ない枚数のレンズの組み合わせであるが、この接眼光学系10においては34.3度の最大画角が得られるようになっている。
この接眼光学系10の主な性能を示す数値は以下の通りである。
焦点距離 29.9mm
Fナンバー 7.4
最大画角 34.3度
イメージサークル φ18mm
バックフォーカス 11.66mm
一般的に諸収差を補正するためには、射出側21および像面側22に対称的なレンズ配置を備えているレンズシステムであることが望ましい。一方、この接眼光学系10は、すべてのレンズ群が射出方向21の側に凸のメニスカスタイプであり、非対称なレンズ配置となっている。したがって、接眼光学系10は、一般的には諸収差の補正が難しいと考えられているレンズ配置を備えている。さらに、本接眼光学系10においては、全てのレンズ群L1、B1、L4およびB2を、射出側21に凸のメニスカスタイプに統一することにより、逆に、非対称性は大きくなっており、この構成は画角を大きくすることに寄与している。
さらに、全てのレンズ群L1、B1、L4およびB2を、射出側21に凸のメニスカスタイプに統一することは非対称性を大きくするが、光線は凸面と凹面とを交互に通過する。したがって、この接眼光学系10においては、通過する光線の径が広がらずに多数のレンズ面を通過することになり、コンパクトな設計でありながら、多数のレンズ面を用いて収差補正を行うことができるというメリットを有する。したがって、レンズ配置は非対称ではあるが、コンパクトで、かつ、収差補正能力の高い接眼光学系10を実現できる。
さらに、本接眼光学系10は、負のパワーの第1の接合レンズB1と、正のパワーの第2の接合レンズB2とを含む。これらの2つ(2組)の接合レンズB1およびB2は、4群構成の主要なレンズであり、特に、色収差の補正に寄与するレンズである。これらの接合レンズB1およびB2を、射出側21に凸のメニスカスタイプとして非対称な配置、すなわち、両レンズB1およびB2の凸面を射出側21に向ける配置にする一方で、屈折力は負正と逆転させて、非対称にしている。この接合レンズB1およびB2の配置により、接眼光学系10を通過する光線に対して対称的な補正を実現可能である。このため、少ない枚数で構成された小型・高画角で、収差が良好に補正された接眼光学系10を提供できる。
さらに、第1の接合レンズB1を構成する第2のレンズL2の屈折率n2およびアッベ数ν2と、第3のレンズL3の屈折率n3およびアッベ数ν3と、第2の接合レンズB2を構成する第5のレンズL5の屈折率n5およびアッベ数ν5と、第6のレンズL6の屈折率n6およびアッベ数ν6とについてのそれぞれの差分を以下のように設定している。
|n2−n3|=0.01 (条件(A))
|ν2−ν3|=26.91 (条件(B))
|n5−n6|=0.16 (条件(C))
|ν5−ν6|=10.61 (条件(D))
したがって、第1の接合レンズB1および第2の接合レンズB2は条件(A)〜(D)を満たす。すなわち、第1の接合レンズB1は、屈折率が近く、アッベ数が異なるレンズの組み合わせからなり、第2の接合レンズB2は、アッベ数が近く、屈折率が異なるレンズの組み合わせからなる。したがって、第1の接合レンズB1と第2の接合レンズB2とは配置が非対称であるとともに、タイプが異なる(タイプが非対称な)接合レンズとなっており、結果として対称的な補正能力を持たせることができる。このように、6枚4群構成という少ないレンズ構成の中に、タイプの異なる接合レンズB1およびB2を組み合わせることにより、軸上色収差に加えて倍率色収差も良好に補正でき、その結果は図3および図4の収差図に示す通りである。
電子ビューファインダー7においては、瞳径(明るい環境下で2〜3mm)よりも大きな瞳径について収差が良好に補正されていないと(本例ではφ12mm)、瞳が偏芯した際に画像(映像)の見え方が大きく変わったり、光線が蹴られてしまうために見えなくなってしまうという課題がある。
本接眼光学系10においては、レンズ群としては、凸面と凹面とを交互に光線を通過させることで諸収差の補正能力を上げ、さらに、4群の中にタイプの異なる2つの接合レンズB1およびB2を入れることで、コンパクトな構成で補正に有用なレンズ面を増やし、さらに、色収差の補正能力も向上させている。また、接合レンズ2組という構成は、トリプレット一組の構成に対して偏芯敏感度、特に、偏芯時の軸上収差、倍率色収差を大幅に改善できる。したがって、本接眼光学系(接眼レンズシステム)10においては、眼5の位置が光軸20に対して動いたときの色消しなどを含めた諸収差の補正が可能となり、偏芯敏感度を改善できる。
さらに、この接眼光学系10においては、2組の接合レンズB1およびB2と、単板のレンズL1およびL4との組み合わせで4群のシステムを構成しており、レンズL1およびL4は、プラスチックレンズで実現できる。このため、レンズL1およびL4の一方の面を非球面にすることが容易であり、非球面を導入することにより、さらに諸収差の補正を容易にすることができる。この点でも偏芯敏感度を大幅に改善できる。
このように、この接眼光学系10においては、射出側21に凸のメニスカスタイプのレンズ群を組み合わせることにより、高画角と、高い収差補正能力を備えたレンズシステムを実現している。さらに、射出側21に凸のメニスカスレンズを組み合わせることにより、それぞれのレンズ群を接近して配置することが可能であり、全体をコンパクトにまとめることが可能となり、HMD1に適した電子ビューファインダー7を提供できる。
なお、最も射出側21の第1のレンズL1は、射出側21に凸のメニスカスレンズを採用しているが、さらに大きな正のパワーを設けた方が良い場合は、最も射出側21の第1のレンズL1として両凸の正レンズを採用したり、最も射出側21の第1のレンズL1を複数の正のパワーのレンズで置き換えたりする構成も可能である。また、HMD1に電子ビューファインダー7を適用した例を説明しているが、電子ビューファインダー7をカメラなどの撮像装置に組み込むことも可能であり、コンパクトで高性能はビューファインダー付のカメラを提供できる。

Claims (8)

  1. 像面側に配置される画像表示デバイスに表示された画像を射出側に配置される眼に投影する接眼光学系であって、
    射出側から像面側に向かって、射出側に凸の正の屈折力の第1のレンズと、
    正の屈折力の第2のレンズと負の屈折力の第3のレンズとを貼り合せたレンズであって、射出側に凸の負の屈折力のメニスカスタイプの第1の接合レンズと、
    射出側に凸の正の屈折力のメニスカスタイプの第4のレンズと、
    正の屈折力の第5レンズと負の屈折力の第6のレンズとを貼り合せたレンズであって、射出側に凸の正の屈折力のメニスカスタイプの第2の接合レンズとを有する接眼光学系。
  2. 請求項1において、
    前記第1のレンズと、前記第1の接合レンズと、前記第4のレンズと、前記第2の接合レンズとで構成される接眼光学系。
  3. 請求項1または2において、
    前記第2のレンズの屈折率n2およびアッベ数ν2と、前記第3のレンズの屈折率n3およびアッベ数ν3と、前記第5のレンズの屈折率n5およびアッベ数ν5と、前記第6のレンズの屈折率n6およびアッベ数ν6とが以下の条件を満たす、接眼光学系。
    0<|n2−n3|<0.2
    15<|ν2−ν3|<55
    0.1<|n5−n6|<0.5
    0<|ν5−ν6|<30
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、前記第1のレンズの少なくとも一方の面、および前記第3のレンズの少なくとも一方の面は非球面である、接眼光学系。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記第1のレンズは、射出側に凸のメニスカスタイプである、接眼光学系。
  6. 請求項1ないし5のいずれかにおいて、前記第1の接合レンズは、前記第1のレンズと光軸上の最少空気間隔を隔てて配置され、
    前記第4のレンズでは、射出側の面の曲率半径の絶対値が前記第1の接合レンズの像面側の面の曲率半径の絶対値より大きく、周辺が前記第1の接合レンズに対して最少空気間隔となるように配置され、
    前記第2の接合レンズは、前記第4のレンズと光軸上の最少空気間隔を隔てて配置されている、接眼光学系。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の接眼光学系と、
    像面側に配置された画像表示デバイスとを有する電子ビューファインダー。
  8. 請求項7に記載の電子ビューファインダーを有するヘッドマウントディスプレイ。
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