JPWO2016158937A1 - キャップ - Google Patents

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Abstract

メスコネクタ(910)は筒状の管状部(911)を備える。管状部の外周面(913)には螺状突起(915)が設けられ、管状部の内周面(912)には先端に近づくにしたがって内径が大きくなるテーパ面が設けられている。管状部は、柔軟なチューブ(935)が接続される基端部(917)と連通している。本発明のキャップ(1)は、このようなメスコネクタ(910)に着脱可能に装着される。キャップは挿入部(10)を備える。キャップをメスコネクタに装着したとき、挿入部は管状部に挿入され、且つ、基端部からキャップに沿って外界に連通する流路(11a,11b,11c)が形成される。

Description

本発明は、メスコネクタに着脱可能に装着される、メスコネクタ用のキャップに関する。特に、下流側端にメスコネクタが設けられたチューブ内に液状物を導入するプライミング操作を行う際に、当該メスコネクタに装着して好ましく使用することができるキャップに関する。
食事を口から摂れなくなった患者に栄養剤や薬剤等を含む液状物を投与する方法として経腸栄養法が知られている。経腸栄養法では、カテーテルは体外から消化管(例えば胃)内に挿入した状態で患者に留置される。カテーテルとしては、患者の鼻から挿入する経鼻カテーテルや、患者の腹に形成された胃ろうに挿入するPEG(Percutaneous Endoscopic Gastrostomy)カテーテル等が知られている。カテーテルを介して栄養剤、流動食(一般に「経腸栄養剤」と呼ばれる)、又は薬剤などの液状物が患者に投与される。患者に液状物を投与する際には、液状物を貯留した容器に接続されたチューブの下流側端に設けられたコネクタ(以下「容器側コネクタ」という)と、患者に留置されたカテーテルの上流側端に設けられたコネクタ(以下「患者側コネクタ」という)とを接続する。従来、容器側コネクタとしてオスコネクタが、また、患者側コネクタとしてメスコネクタが、それぞれ用いられていた(例えば特許文献1参照)。
近年、経腸栄養以外の分野で使用されるコネクタとの誤接続を防止するために、容器側コネクタとして図13A及び図13Bに示すメスコネクタ910が、また、患者側コネクタとして図14A及び図14Bに示すオスコネクタ920が、栄養系の医療機器に関する国際規格ISO80369−3として国際標準化することが検討されている。
図13A及び図13Bに示すメスコネクタ(容器側コネクタ)910は、中空円筒形状の管状部(メス部材)911を有する。管状部911の内周面912は、先端に近づくにしたがって内径が大きくなるテーパ面(いわゆるメステーパ面)である。管状部911の外周面913には螺状突起(雄ネジ)915が形成されている。図13A及び図13Bでは、螺状突起915は、ネジ山が分断された不連続ネジであるが、ISO80369−3ではネジ山が連続した連続ネジ(一般的な雄ネジ)も許容されている。
図14A及び図14Bに示すオスコネクタ(患者側コネクタ)920は、筒形状のオス部材921と、オス部材921を取り囲む外筒923とを有する。オス部材921の外周面922は、先端に近づくにしたがって外径が小さくなるテーパ面(いわゆるオステーパ面)である。オス部材921には、その長手方向に沿ってオス部材911を貫通する流路927が形成されている。外筒923のオス部材911に対向する内周面には雌ネジ925が形成されている。
メスコネクタ910とオスコネクタ920とは、オス部材921を管状部911に挿入し、且つ、螺状突起915と雌ネジ925とを螺合させることにより接続される。管状部911の内周面912とオス部材921の外周面922とは、径及びテーパ角度が一致するテーパ面であるから、両者は液密な面接触をする。互いに螺合する螺状突起915及び雌ネジ925は、メスコネクタ910とオスコネクタ920との接続状態をロックするためのロック機構を構成する。メスコネクタ910とオスコネクタ920とは、液密性(液状物に圧力を加えてもオスコネクタとメスコネクタとの接続部分から液状物が漏れ出さない性質)と接続強度(接続されたオスコネクタとメスコネクタとが引張り力を加えても分離しない性質)に優れた接続を提供する。
図15は、メスコネクタ910及びオスコネクタ920を用いた経腸栄養法の構成の一例を示す。患者に投与される液状物は、容器931に貯留される。容器931のポート932にはチューブ935が接続される。チューブ935は柔軟性を有するチューブからなる。チューブ935の上流側端には、ポート932に接続されるコネクタ936が設けられる。チューブ935の途中には、液状物の流れを可視化するための点滴筒937、液状物の流量を調整するためのクレンメ938が設けられている。チューブ935の下流側端には容器側コネクタ901が設けられている。容器側コネクタ901は、図13A及び図13Bに示したメスコネクタ910を備える。カテーテル945は、その上流側端に患者側コネクタ902を備える。患者側コネクタ902は、図14A及び図14Bに示したオスコネクタ920を備える。カテーテル945の下流側端(図示せず)は患者の消化管内に挿入されている。
経腸栄養は概略以下のようにして行う。容器側コネクタ901と患者側コネクタ902とを分離した状態で、クレンメ938でチューブ935の流路を閉じる。次いで、容器931に液状物を注入する。次いで、「プライミング」を行う。即ち、クレンメ938を開いてチューブ935内に液状物を導入する。液状物が容器側コネクタ901を構成するメスコネクタ910の管状部911(図13A及び図13B参照)まで導入されたことを確認した後、クレンメ938を閉じる。次いで、容器側コネクタ901と患者側コネクタ902とを接続する。そして、クレンメ938を開いて、液状物をカテーテル945を介して患者に投与する。
国際公開第2008/152871号パンフレット
経腸栄養法では、患者の消化管内に注入される空気を少なくするために、上述したように、容器側コネクタ901と患者側コネクタ902とを接続する前にチューブ935内を液状物で満たすプライミングが一般に行われている。プライミングを行うことにより、容器側コネクタ901を構成するメスコネクタ910の管状部911(図13A及び図13B参照)の内腔が液状物で満たされる。その後、このメスコネクタ910に患者側コネクタ902のオスコネクタ920を接続すると、液状物で満たされた管状物911内に、オスコネクタ920のオス部材921(図14A及び図14B参照)が挿入される。これにより、管状物911内の液状物は行き場を失い、管状部911から溢れ出し、オスコネクタ920のオス部材921と外筒923との間の隙間926に流れ出す。隙間926内に流れ出た液状物は、経腸栄養法を終了し、メスコネクタ910をオスコネクタ920から分離した後に、外筒923の内周面やオス部材921の外周面922に付着した状態で残存しやすい。
外筒923の内周面には雌ネジ925が形成されている。また、オス部材921の外周面922は、外筒923で覆われている。従って、一旦、雌ネジ925の溝や外周面922に液状物が付着すると、当該液状物を拭き取り除去することは困難である。オスコネクタ920が設けられたカテーテル945は、長期間にわたって患者に留置され続けることがある。例えばPEGカテーテルの交換は、一般に1〜3ヶ月ごとに行われる。オスコネクタ920に液状物がこのように長期にわたって付着し続けると、オスコネクタ920は不衛生状態に至りうる。そして、遂には、オスコネクタ920内で菌が繁殖し、当該菌が患者の体内に侵入し、重症な合併症を引き起こす可能性がある。
本発明は、プライミングを行った後にメスコネクタにオスコネクタを接続した場合に、管状部から溢れ出る液状物を少なくすることにある。
本発明のキャップは、メスコネクタに着脱可能に装着される。前記メスコネクタは、筒状の管状部を備える。前記管状部の外周面には螺状突起が設けられている。前記管状部の内周面には先端に近づくにしたがって内径が大きくなるテーパ面が設けられている。前記管状部は、柔軟なチューブが接続される基端部と連通している。前記キャップは挿入部を備える。前記キャップを前記メスコネクタに装着したとき、前記挿入部は前記管状部に挿入され、且つ、前記基端部から前記キャップに沿って外界に連通する流路が形成される。
本発明のキャップをメスコネクタに装着したとき、基端部からキャップに沿って外界に連通する流路が形成される。キャップをメスコネクタに装着した状態でプライミングを行うと、この流路内に液状物が導入される。このとき、挿入部は管状部に挿入されている。その後、キャップをメスコネクタから分離すると、管状部から挿入部が抜け出る。従って、管状部内に残存する液状物の量を少なくすることができる。このため、その後、メスコネクタにオスコネクタを接続したときに、管状部から溢れ出る液状物の量を少なくすることができる。その結果、経腸栄養法を終了後に、オスコネクタのオス部材と外筒との間の隙間に残存する液状物が減少する。これは、経腸栄養法を終了後のオスコネクタの衛生状態を良好に保つのに有利である。
図1Aは、本発明のキャップが装着されるメスコネクタを備えた容器側コネクタの斜視図である。 図1Bは、容器側コネクタの、第1断面に沿った断面斜視図である。 図1Cは、容器側コネクタの、第2断面に沿った断面斜視図である。 図2Aは、本発明の実施形態1にかかるキャップの斜視図である。 図2Bは、本発明の実施形態1にかかるキャップの断面斜視図である。 図3Aは、本発明の実施形態1にかかるキャップをメスコネクタに装着した状態を示した斜視図である。 図3Bは、本発明の実施形態1にかかるキャップをメスコネクタに装着した状態を示した断面図である。 図4は、本発明の実施形態2にかかるキャップの断面斜視図である。 図5は、本発明の実施形態2にかかるキャップをメスコネクタに装着した状態を示した断面図である。 図6Aは、本発明の実施形態3にかかるキャップの断面斜視図である。 図6Bは、本発明の実施形態3にかかるキャップの平面図である。 図7は、本発明の実施形態3にかかるキャップをメスコネクタに装着した状態を示した断面図である。 図8は、本発明の実施形態4にかかるキャップの断面斜視図である。 図9は、本発明の実施形態4にかかるキャップをメスコネクタに装着した状態を示した断面図である。 図10は、本発明の実施形態4にかかる別のキャップの断面図である。 図11は、本発明の実施形態5にかかるキャップの断面斜視図である。 図12は、本発明の実施形態5にかかるキャップをメスコネクタに装着した状態を示した断面図である。 図13Aは、ISO80369−3として検討されているメスコネクタの斜視図である。図13Bは、当該メスコネクタの中心軸を含む面に沿った断面図である。 図14Aは、ISO80369−3として検討されているオスコネクタの斜視図である。図14Bは、当該オスコネクタの中心軸を含む面に沿った断面図である。 図15は、経腸栄養法の構成の一例を示した図である。
上記の本発明のキャップにおいて、前記流路の少なくとも一部は、前記挿入部と前記管状部との間に形成されてもよい。これにより、簡単な構成で基端部と外界とを連通させる流路を形成することができる。
前記流路の少なくとも一部は、前記キャップを貫通する貫通孔内に形成されてもよい。貫通孔は、例えば挿入部に設けられてもよいし、キャップの挿入部以外の箇所(例えば、底板、外筒など)に設けられてもよい。これにより、簡単な構成で基端部と外界とを連通させる流路を形成することができる。
別の構成例では、前記流路は、前記挿入部と前記管状部との間に形成されない。これにより、プライミング後にキャップをメスコネクタから分離したときに、管状部内に残存する液状物の量を更に少なくすることができる。これは、メスコネクタにオスコネクタを接続したときに、管状部から溢れ出る液状物の量を更に少なくするのに有利である。
一構成例では、前記流路は、前記管状部の前記外周面上に形成されない。これにより、プライミング後に管状部の外周面に液状物が付着するのを防止できる。このため、管状部の外周面に付着した液状物を拭き取り除去する操作が不要になる。また、管状部の外周面からオス部材を取り囲む外筒の内周面へ液状物が転着する可能性を低減することができる。
前記キャップを前記メスコネクタに装着したとき、前記基端部から前記キャップに沿って外界に連通する、異なる2以上の流路が形成されてもよい。これにより、流路の断面積が拡大するので、プライミングを短時間で行うことができる。
前記キャップを前記メスコネクタに装着したとき、前記挿入部と前記メスコネクタとの間に液密なシールが形成されてもよい。これにより、プライミング後に管状部の外周面に液状物が付着するのを防止できる。このため、管状部の外周面に付着した液状物を拭き取り除去する操作が不要になる。また、管状部の外周面からオス部材を取り囲む外筒の内周面へ液状物が転着する可能性を低減することができる。更に、キャップをメスコネクタにしっかりと装着することができる。
前記流路上に、気体は通過させるが液体は通過させない性質を有するフィルタが設けられていてもよい。これにより、プライミング時に液状物を外界に漏出させてしまうという誤操作をする可能性を低減することができる。
本発明のキャップは、前記螺状突起に係合する係合部を更に備えてもよい。これにより、キャップをメスコネクタに安定的に保持させることができる。また、作業者は、キャップがメスコネクタに適切に装着されたことを、係合部が螺合突起に係合する際のクリック感により認識することができる。係合部が螺状突起に係合した状態で、基端部からキャップに沿って外界に連通する前記流路が形成される。
本発明のキャップは、前記キャップを前記メスコネクタに装着したとき、前記管状部の外周面を覆う外筒を更に備えてもよい。外筒は、好ましくは管状部の外周面に設けられた螺状突起をも覆う。これにより、キャップをメスコネクタに装着することにより、管状部の外周面が汚れるのを防ぐことができる。
前記チューブは経腸栄養法に用いられるチューブであってもよい。この場合、前記基端部は、前記チューブの下流側端に接続されることが好ましい。これにより、患者に留置されたカテーテルの上流側端に設けられたオスコネクタの衛生状態を長期にわたって良好に保つことができる。
前記キャップは、前記チューブに液状物を導入するプライミングを行うときに前記メスコネクタに装着されうる。前記プライミングでは、液状物が前記基端部から前記流路内へ流れる。これにより、プライミング後にキャップをメスコネクタから取り外し、代わりにメスコネクタにオスコネクタを接続したときに、管状部から溢れ出る液状物を少なくすることができる。これは、経腸栄養法を終了後のオスコネクタの衛生状態を良好に保つのに有利である。
以下に、本発明を好適な実施形態を示しながら詳細に説明する。但し、本発明は以下の実施形態に限定されないことはいうまでもない。以下の説明において参照する各図は、説明の便宜上、本発明の実施形態を構成する主要部材を簡略化して示したものである。従って、本発明は以下の各図に示されていない任意の部材を備え得る。また、本発明の範囲内において、以下の各図に示された各部材を変更または省略し得る。以下に示す図において、同一の部材には同一の符号をしており、それらについての重複する説明を省略する。
(容器側コネクタ)
最初に、本発明のキャップが装着されるメスコネクタ910を備えた容器側コネクタ901を説明する。図1Aは、容器側コネクタ901の斜視図である。図1Bは、容器側コネクタ901の第1断面に沿った断面斜視図である。図1Cは、容器側コネクタ901の、第1断面と直交する第2断面に沿った断面斜視図である。図1A〜図1Cでは、図13A及び図13Bに示した要素に対応する要素には同一の符号を付してあり、それらについての説明を省略する。
容器側コネクタ901は、その一端に、図13A及び図13Bに示したメスコネクタ910を備え、他端には基端部917を備える。基端部917は、中空の円筒形状を有し、メスコネクタ910を構成する管状部911と連通している。管状部911の内径は基端部917の内径より大きい。従って、管状部911と基端部917との境界部分に、両者の内径差に起因する段差916が形成されている。本実施形態では、段差916は、管状部911と基端部917との間の内径が遷移する部分のうちの基端部917側端にて定義される。従って、段差916の内径は、管状部911の内径より小さい。
中空のグリップ部918が、基端部917を取り囲んでいる。グリップ部918は、基端部917に対して互いに反対側に向かって突出した一対のグリップ突起918aを備える。この結果、グリップ部918の外周面は、扁平な箱形状を有する。作業者は、グリップ部918にて容器側コネクタ901を把持すると、メスコネクタ910をオスコネクタ920に対して接続及び分離をする際に容器側コネクタ901に回転力を印加しやすい。
図15で説明したように、容器側コネクタ901はチューブ935の下流側端に取り付けられる。具体的には、容器側コネクタ901の基端部917が、チューブ935の下流側端の開口に挿入される。経腸栄養法を行う場合、メスコネクタ910は、カテーテル945の上流側端のオスコネクタ920に接続される。液状物は、容器側コネクタ901内を基端部917からメスコネクタ910に向かって流れる。
上述したように、経腸栄養法を行う際には、液状物を患者に投与する前に、チューブ935内を液状物で満たすプライミングを行う。本発明のキャップは、プライミングを行うときに容器側コネクタ901のメスコネクタ910に装着される。以下に、本発明のキャップについて説明する。
(実施形態1)
図2Aは、本発明の実施形態1にかかるキャップ1の斜視図である。図2Bは、キャップ1の断面斜視図である。以下の説明の便宜のため、図2A、図2Bに示されたキャップ1の向き(姿勢)に基づいて「上下方向」及び「水平方向」を定義する。後述する実施形態2〜5においても同様である。但し、この「上下方向」及び「水平方向」は、本発明のキャップの実際の使用時での向きを意味するものではない。
キャップ1は、中空筒状の外筒15を備える。外筒15の内周面の、水平方向に沿った面での断面形状は、略円である。外筒15内に、外筒15の上側の開口15aから後退した位置に、底板18が設けられている。底板18は、貫通孔が設けられていない、いわゆる盲板であり、外筒15の上側の開口15aと下側の開口15bとの間の連通を遮断している。底板18の中央から、上方に向かって挿入部10が突出している。挿入部10は、中実の略円柱形状を有している。挿入部10の外周面と外筒15の内周面とは離間している。外筒15の内周面の、底板18から上方に離れた位置に、外筒15に向かって突出したリブ16が設けられている。リブ16は周方向(挿入部10の周りを回転する方向)に連続する環状の突起である。外筒15の外周面には、複数の突起15cが上下方向に沿って延びている。また、外筒15の上端には周方向に連続するフランジ15dが、半径方向に沿って外側に向かって突出している。
キャップ1の材料は、制限はないが、外力によって実質的に変形しない機械的強度(剛性)を有する硬質材料が好ましい。例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PC)、ポリアセタール(POM)、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエチレン、硬質ポリ塩化ビニル、ABS(アクリル−ブタジエン−スチレン共重合体)等の樹脂材料を用いることができ、中でもポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレン、ABSが好ましい。キャップ1は、上記の樹脂材料を用いて、射出成形法等により一部品として一体的に製造することができる。キャップ1が透明性を有することは、キャップ1を介して液状物の存在を確認できるので好ましい。
キャップ1は、容器側コネクタ901のメスコネクタ910に着脱可能である。
図3Aは、キャップ1を容器側コネクタ901のメスコネクタ910(図1A〜図1C参照)に装着した状態を示した斜視図、図3Bは、その断面図である。実際には容器側コネクタ901の基端部917にはチューブ935が接続されているが、図3A及び図3Bでは、図面を簡単化するためにチューブ935の図示を省略している。
図3Bに示されているように、挿入部10が管状部911内に挿入されている。挿入部10の外径は、管状部911の内径より小さい。このため、挿入部10と管状部911との間に隙間11aが形成されている。
挿入部10と外筒15との間に、管状部911が挿入されている。管状部911の外周面913から突出した螺状突起915は、外筒15の内周面から突出したリブ16よりも底板18側に位置している。リブ16での内径は、螺状突起915での外径(ネジ山径)よりわずかに小さい。このため、リブ16は螺状突起915に係合している。従って、キャップ1はメスコネクタ910から脱落することはない。リブ16と螺状突起915とが上下方向に接触した状態では、底板18と管状部911の先端とは離間する。従って、底板18と管状部911の先端との間に隙間11bが形成されている。
外筒15の内周面の内径及びリブ16での内径は、いずれも管状部911の外周面913の外径より大きい。従って、外筒15の内周面と管状部911の外周面913との間に隙間11cが形成されている。螺状突起915は、ネジ山が分断された非連続ネジである(図1A参照)。従って、図3Bにおいて、外筒15と管状部911との間の隙間11cのうち、螺状突起915に対して下側の部分と上側の部分とは、螺状突起915の分断された部分(非連続部分)を介して連通している。なお、本発明では螺状突起915がネジ山に非連続部分が設けられていない連続ネジであってもよく、その場合には、隙間11cのうち、螺状突起915に対して下側の部分と上側の部分とは、当該連続ネジの溝を介して連通する。
従って、容器側コネクタ901の基端部917は、隙間11a、隙間11b、隙間11cを順に介して、外筒15の上側の開口15aに連通している。
本実施形態では、以下のようにしてプライミングを行う。
図15において、容器側コネクタ901と患者側コネクタ902とを分離した状態で、クレンメ938を閉じる。容器側コネクタ901のメスコネクタ910にキャップ1を装着する(図3A及び図3B参照)。容器931に液状物を注入する。次いで、クレンメ938を開く。液状物は、チューブ935を通り、容器側コネクタ901の基端部917に流入する。図3Bで説明したように、メスコネクタ910とキャップ1との間には、隙間11a、隙間11b、隙間11cが形成されており、これらは互いに連通している。従って、液状物は、基端部917から、隙間11a、隙間11b、隙間11cを順に通って外筒15の上側の開口15aに到達する。液状物が開口15aに到達したことを確認した後、クレンメ938を閉じる。次いで、キャップ1をメスコネクタ910から取り外す。次いで、メスコネクタ910に、患者側コネクタ902のオスコネクタ920(図15参照)を接続する。そして、クレンメ938を開いて、液状物をカテーテル945を介して患者に投与する。
以上のように、本実施形態では、キャップ1をメスコネクタ910に装着すると、挿入部10は管状部911内に挿入される。キャップ1とメスコネクタ910との間に形成される隙間11a,11b,11cは、基端部917と外界(開口15a)とを連通させる流路を構成する。このため、プライミング時にこの流路(隙間11a,11b,11c)内に液状物を導入することができる。その後、メスコネクタ910からキャップ1を取り外すと、管状部911から挿入部10が抜け出る。管状部911内に残存する液状物の量は、流路11aの容積と同じかこれより少なくなる。キャップ1を用いずに、管状部911の内腔を液状物で満たす従来のプライミングに比べて、本実施形態ではプライミング終了時に管状部911内に残存する液状物の量が少ない。このため、その後、管状部911内にオスコネクタ920のオス部材921(図14A、図14B参照)を挿入したときに、オス部材921と外筒923との間の隙間926(図14B参照)に流れ出す液状物の量を少なくすることができる。その結果、経腸栄養法を終了し、オスコネクタ920からメスコネクタ910を分離した後に、オス部材921と外筒923との間の隙間926に残存する液状物を少なくすることができる。
本実施形態では、プライミング時に隙間11cに液状物が流入する。従って、メスコネクタ910からキャップ1を取り外した後に、メスコネクタ910の管状部911の外周面913に付着した液状物を拭き取り除去することが好ましい。これにより、その後、メスコネクタ910にオスコネクタ920を接続したときに外筒923の内周面に液状物が転着する可能性を低減することができる。これは、経腸栄養法を終了後のオスコネクタ920の衛生状態を良好に保つのに有利である。外周面913は外界に露出しているので、管状部911の外周面913に付着した液状物を拭き取り除去することは容易である。
外筒15の内周面から突出したリブ16は、メスコネクタ910の螺状突起915に係合する係合部として機能する。キャップ1をメスコネクタ910に装着するためにキャップ1をメスコネクタ910に向かって押す力は、リブ16が螺合突起915を乗り越える際にわずかに増大し、リブ16が螺合突起915を乗り越えた直後に急激に減小する。作業者は、この力の変化をクリック感として感じ取り、これによりキャップ1がメスコネクタ910に適切に装着されたことを認識することができる。一旦、キャップ1がメスコネクタ910に装着されてしまうと、リブ16が螺状突起915に係合するので、重力や振動によって、あるいは、プライミング時に隙間11a,11b,11cに流入する液状物の圧力によって、キャップ1がメスコネクタ910から脱落するのが防止される。
キャップ1は、プライミング及び経腸栄養法を行わないときに、メスコネクタ910に装着したままにしておくことができる。キャップ1をメスコネクタ910に装着したとき、外筒15が管状部911の外周面913のほぼ全部(螺状突起915を含む)を覆うので、管状部911の外周面913が汚れるのを防ぐことができる。また、底板18が管状部911の内周面912が汚れるのを防ぐ。これらによって、メスコネクタ910にオスコネクタ920を接続したときに、メスコネクタ910からオスコネクタ920へ汚れが転着するのを防ぐことができる。メスコネクタ910の螺状突起915に係合するリブ16は、キャップ1をメスコネクタ910に長期にわたり安定的に装着させておくのに有利である。
上記の実施形態は例示に過ぎない。上記の実施形態を適宜変更することができる。
キャップ1をメスコネクタ910に装着したときに基端部917と外界とを連通させる、キャップ1に沿った流路(図3B参照)を、上記の実施形態以外の方法で形成してもよい。
例えば、挿入部10の外周面が、管状部911の内周面912と径及びテーパ角度が一致するオステーパ面であってもよい。キャップ1をメスコネクタ910に装着すると、挿入部10の外周面が、管状部911の内周面912に密着するかも知れない。この場合、挿入部10の外周面に、挿入部10の長手方向に沿って、挿入部10の先端から底板18まで延びた溝を形成してもよい。この溝を、挿入部10と管状部911との間の隙間11aとして利用することができる。
また、キャップ1をメスコネクタ910に装着したとき、管状部911の先端が底板18に当接してもよい。この場合、底板18に、挿入部10から外筒15まで延びた溝を形成してもよい。この溝を、底板18と管状部911の先端との間の隙間11bとして利用することができる。
挿入部10の長さや外径は、プライミング時に挿入部10と管状部911との間を通って液状物が流れることができれば自由に設定することができる。挿入部10の長さが長いほど、また挿入部10の外径が大きいほど、キャップ1をメスコネクタ910から取り外した後に管状部911内に残存する液状物の量を少なくすることができる。これは、経腸栄養法を終了にオス部材921と外筒923との間の隙間926(図14B参照)に残存する液状物を少なくするのに有利である。一方、挿入部10が長くなり且つその外径が大きくなると、プライミング時に液状物が流れる流路の断面積が小さくなるので、プライミングに長時間を要する。一般には、キャップ1をメスコネクタ910に装着したときに管状部911内に存在する挿入部10の部分の体積が、管状部911の内腔の容積の半分以上、更には三分の二以上、特に四分の三以上であることが好ましい。また、挿入部10の長さに関しては、キャップ1をメスコネクタ910に装着したときに、挿入部10の先端が、管状部911と基端部917との境界部分にある段差916の近傍にまで達していることが好ましい。
上記の実施形態では、キャップ1の外筒15は、底板18よりも下方(挿入部10とは反対側)に延びていたが、外筒15の底板18より下側の部分を省略してもよい。
外筒15の内周面から突出した係合部としてのリブ16は、メスコネクタ910の螺状突起915に係合することができれば、上記の実施形態以外の任意の形状を有しうる。例えば、係合部は、周方向に分断された不連続な突起であってもよい。あるいは、係合部が、螺状突起915と螺合するネジ山(雌ネジ)を構成していてもよい。係合部が本実施形態のように周方向に連続した環状のリブ16であることは、螺状突起915が図1Aのような不連続ネジである場合であっても、キャップ1の回転方向の位置にかかわらず係合部を螺状突起915に確実に係合させることができるので、有利である。
外筒15の外周面に形成された複数の突起15cは、キャップ1をメスコネクタ910に装着する際に作業者がキャップ1をしっかりと把持するのに有効である。しかしながら、外筒15の外周面には、突起15c以外の任意の形状(例えば、点状の突起、任意形状の凹凸など)を設けてもよい。あるいは、突起15cを省略してもよい。外筒15の外周面は、略円筒面である必要はなく、例えば、正八角柱面、正六角柱面等の正多角柱面であってもよい。
フランジ15dは、キャップ1をメスコネクタ910に対して着脱する際に、作業者がキャップ1に力を加えるために利用することができる。上記の実施形態では、フランジ15dは外筒15の上端に設けられていたが、フランジ15dの位置はこれに限定されず、外筒15の上端と下端との間の任意の位置に設けることができる。例えば、フランジ15を外筒15の下端に設けることができ、この構成は、メスコネクタ910からキャップ1を分離する際に、メスコネクタ910から離れる向きの力をキャップ1に印加するのに有利でありうる。2以上のフランジ15dを上下方向の異なる位置に設けてもよい。フランジ15dは、上記の実施形態のように周方向に連続した環状の突起であってもよいが、これに限定されず、例えば周方向に連続していない1以上の突起で構成されてもよい。本発明では、フランジ15dを省略してもよい。
(実施形態2)
図4は、本発明の実施形態2にかかるキャップ2の断面斜視図である。本実施形態2のキャップ2は、挿入部10及び底板18に貫通孔10aが形成されている点で、実施形態1のキャップ1と異なる。以下に実施形態1との相違点を中心に、本実施形態2を説明する。実施形態2において参照する図面において、実施形態1で参照した図面に付された要素と同じ要素には同一の符号を付してあり、それらについての説明を省略する。
貫通孔10aは、挿入部10及び底板18を上下方向に貫通している。従って、外筒15の上側の開口15aと下側の開口15bとは、貫通孔10aを介して連通している。
キャップ2は、容器側コネクタ901のメスコネクタ910に着脱可能である。
図5は、キャップ2を容器側コネクタ901のメスコネクタ910(図1A〜図1C参照)に装着した状態を示した断面図である。実際には容器側コネクタ901の基端部917にはチューブ935が接続されているが、図5では、図面を簡単化するためにチューブ935の図示を省略している。
実施形態1と同様に、挿入部10が管状部911内に挿入されている。また、キャップ2とメスコネクタ910との間に、隙間11a、隙間11b、隙間11cが形成されている。従って、容器側コネクタ901の基端部917は、隙間11a、隙間11b、隙間11cを順に介して、外筒15の上側の開口15aに連通している。
更に、本実施形態では、容器側コネクタ901の基端部917は、挿入部10及び底板18に設けられた貫通孔10aを介して、外筒15の下側の開口15bに連通している。
キャップ2を用いたプライミング方法は、実施形態1と概略同じである。但し、本実施形態2では、挿入部10及び底板18に貫通孔10aが形成されている。従って、キャップ2をメスコネクタ910に装着した状態でクレンメ938を開くと、液状物は、基端部917から、隙間11a、隙間11b、隙間11cを順に通って外筒15の上側の開口15aに到達することに加えて、基端部917から、貫通孔10aを通って外筒15の下側の開口15bにも到達する。液状物が開口15a及び/又は開口15bに到達したことを確認した後、クレンメ938を閉じる。その後、実施形態1と同様に、キャップ2をメスコネクタ910から取り外す。
以上のように、本実施形態では、キャップ2をメスコネクタ910に装着すると、基端部917から隙間11a,11b,11cを介して外界(開口15a)へ連通する第1流路に加えて、基端部917から貫通孔10aを介して外界(開口15b)へ連通する第2流路が形成される。このため、プライミング時にこの2つの流路(隙間11a,11b,11c;貫通孔10a)内に液状物を導入することができる。その後、メスコネクタ910からキャップ2を取り外す。貫通孔10a内の液状物は、キャップ2とともに管状部911から取り除かれる。従って、実施形態1と同様に、管状部911内に残存する液状物の量は、流路11aの容積と同じかこれより少ない。このため、その後、管状部911内にオス部材921(図14A、図14B参照)を挿入したときに、オス部材921と外筒923との間の隙間926(図14B参照)に流れ出す液状物の量を少なくすることができる。その結果、経腸栄養法を終了し、オスコネクタ920からメスコネクタ910を分離した後に、オス部材921と外筒923との間の隙間926に残存する液状物を少なくすることができる。
本実施形態では、キャップ2をメスコネクタ910に装着したとき、基端部917と外界とを連通させる2つの流路が形成される。従って、流路の断面積が拡大するので、より短時間でプライミングを行うことができる。
本実施形態2は上記を除いて実施形態1と同じである。実施形態1の説明は、本実施形態2にも適用される。
(実施形態3)
図6Aは、本発明の実施形態3にかかるキャップ3の断面斜視図である。図6Bは、キャップ3の平面図である。本実施形態3のキャップ3は、底板18に貫通孔18aが形成されている点で、実施形態1のキャップ1と異なる。以下に実施形態1との相違点を中心に、本実施形態3を説明する。実施形態3において参照する図面において、実施形態1で参照した図面に付された要素と同じ要素には同一の符号を付してあり、それらについての説明を省略する。
2つの貫通孔18aが、底板18の、挿入部10に対して略対称位置に形成されている。従って、外筒15の上側の開口15aと下側の開口15bとは、貫通孔18aを介して連通している。
キャップ3は、容器側コネクタ901のメスコネクタ910に着脱可能である。
図7は、キャップ3を容器側コネクタ901のメスコネクタ910(図1A〜図1C参照)に装着した状態を示した断面図である。実際には容器側コネクタ901の基端部917にはチューブ935が接続されているが、図7では、図面を簡単化するためにチューブ935の図示を省略している。
実施形態1と同様に、挿入部10が管状部911内に挿入されている。また、キャップ3とメスコネクタ910との間に、隙間11a、隙間11b、隙間11cが形成されている。従って、容器側コネクタ901の基端部917は、隙間11a、隙間11b、隙間11cを順に介して、外筒15の上側の開口15aに連通している。
更に、本実施形態では、容器側コネクタ901の基端部917は、隙間11a、及び、底板18に設けられた貫通孔18aを介して、外筒15の下側の開口15bに連通している。
キャップ3を用いたプライミング方法は、実施形態1と概略同じである。但し、本実施形態3では、底板18に貫通孔18aが形成されている。従って、キャップ3をメスコネクタ910に装着した状態でクレンメ938を開くと、液状物は、基端部917から、隙間11a、隙間11b、隙間11cを順に通って外筒15の上側の開口15aに到達することに加えて、基端部917から、隙間11a、貫通孔18aを順に通って外筒15の下側の開口15bにも到達する。液状物が開口15a及び/又は開口15bに到達したことを確認した後、クレンメ938を閉じる。その後、実施形態1と同様に、キャップ3をメスコネクタ910から取り外す。
以上のように、本実施形態では、キャップ3をメスコネクタ910に装着すると、基端部917から隙間11a,11b,11cを介して外界(開口15a)へ連通する第1流路に加えて、基端部917から隙間11a、貫通孔18aを介して外界(開口15b)へ連通する第2流路が形成される。このため、プライミング時にこの2つの流路(隙間11a,11b,11c;隙間11a、貫通孔18a)内に液状物を導入することができる。その後、メスコネクタ910からキャップ3を取り外す。実施形態1と同様に、管状部911内に残存する液状物の量は、流路11aの容積と同じかこれより少ない。このため、その後、管状部911内にオス部材921(図14A、図14B参照)を挿入したときに、オス部材921と外筒923との間の隙間926(図14B参照)に流れ出す液状物の量を少なくすることができる。その結果、経腸栄養法を終了し、オスコネクタ920からメスコネクタ910を分離した後に、オス部材921と外筒923との間の隙間926に残存する液状物を少なくすることができる。
実施形態2と同様に、本実施形態でも、キャップ3をメスコネクタ910に装着したとき、基端部917と外界とを連通させる2つの流路が形成される。従って、流路の断面積が拡大するので、より短時間でプライミングを行うことができる。
上記の実施形態では、底板18に2つの貫通孔18aが形成されていたが、貫通孔18aの数は2つに限定されず、1つであってもよく、あるいは、3つ以上であってもよい。
上記の実施形態では、底板18に貫通孔18aを形成したが、貫通孔18aに代えて、または、これに加えて、外筒15に、外筒15を半径方向に貫通する貫通孔を設けてもよい。貫通孔は、例えば、外筒15の、底板18とリブ16との間の領域、特に、底板18と螺状突起915との間の領域に、隙間11b又は隙間11cに連通して設けることができる。貫通孔の数は、1つでも、2以上でもよい。外筒15に貫通孔を設けることは、螺状突起915が、ネジ山が連続した連続ネジであって、螺状突起915によって隙間11c内での液状物の流れが阻害される場合に有効である。実施形態1のキャップ1及び実施形態2のキャップ2にも、同様に外筒15に貫通孔を設けてもよい。
本実施形態3は上記を除いて実施形態1と同じである。実施形態1の説明は、本実施形態3にも適用される。
実施形態2のキャップ2に、本実施形態3で説明した底板18の貫通孔18aを適用してもよい。この場合には、キャップをメスコネクタ910に装着したとき、基端部917と外界とを連通させる3つの流路が形成される。従って、流路の断面積が拡大するので、更に短時間でプライミングを行うことができる。
(実施形態4)
図8は、本発明の実施形態4にかかるキャップ4の断面斜視図である。本実施形態4のキャップ4は、以下の2点で実施形態1のキャップ1と異なる。第1に、挿入部410の外周面412に、メスコネクタ910の管状部911の内周面912に形成されたメステーパ面(図13A、図13B参照)と外径及びテーパ角度が一致するオステーパ面が形成されている。第2に、挿入部410及び底板18に、実施形態2と同様の貫通孔10aが形成されている。以下に実施形態1との相違点を中心に、本実施形態4を説明する。実施形態4において参照する図面において、実施形態1で参照した図面に付された要素と同じ要素には同一の符号を付してあり、それらについての説明を省略する。
挿入部410の外周面412は、メスコネクタ910に適合するオスコネクタ920のオス部材921の外周面922(図14A、図14B参照)と同じオステーパ面である。従って、挿入部410がメスコネクタ910の管状部911に挿入されると、挿入部410の外周面412と管状部911の内周面912とは液密に嵌合し、両者間に液密なシールが形成される。
貫通孔10aは、挿入部410及び底板18を上下方向に貫通している。従って、外筒15の上側の開口15aと下側の開口15bとは、貫通孔10aを介して連通している。
キャップ4は、容器側コネクタ901のメスコネクタ910に着脱可能である。
図9は、キャップ4を容器側コネクタ901のメスコネクタ910(図1A〜図1C参照)に装着した状態を示した断面図である。実際には容器側コネクタ901の基端部917にはチューブ935が接続されているが、図9では、図面を簡単化するためにチューブ935の図示を省略している。
実施形態1と同様に、挿入部410が管状部911内に挿入されている。但し、本実施形態では、上述したように、挿入部410の外周面412と管状部911の内周面912とが密着し、両者間に液密なシールが形成される。また、挿入部410の先端は、管状部911と基端部917との境界部分にある段差916にまで達している。従って、挿入部10と管状部911との間には、実施形態1〜3で形成されていた隙間11aは実質的に存在しない。実施形態1と同様に、キャップ4とメスコネクタ910との間には、隙間11b、隙間11cは形成されている。しかしながら、挿入部410と管状部911との間に液密なシールが形成されているため、容器側コネクタ901の基端部917は、外筒15の上側の開口15aに連通していない。
本実施形態では、容器側コネクタ901の基端部917は、挿入部410及び底板18に設けられた貫通孔10aを介して、外筒15の下側の開口15bに連通している。
キャップ4を用いたプライミング方法は、実施形態1と概略同じである。但し、本実施形態4では、基端部917から上側の開口15aに至る流路は遮断されている。代わりに、基端部917から貫通孔10aを介して下側の開口15bに至る流路が存在する。従って、キャップ4をメスコネクタ910に装着した状態でクレンメ938を開くと、液状物は、基端部917から貫通孔10aを通って外筒15の下側の開口15bに到達する。液状物が開口15bに到達したことを確認した後、クレンメ938を閉じる。その後、実施形態1と同様に、キャップ4をメスコネクタ910から取り外す。
以上のように、本実施形態では、キャップ4をメスコネクタ910に装着すると、基端部917から貫通孔10aを介して外界(開口15b)へ連通する流路が形成される。このため、プライミング時にこの流路(貫通孔10a)内に液状物を導入することができる。その後、メスコネクタ910からキャップ4を取り外す。本実施形態では、管状部911内に隙間11aは実質的に形成されない。また、貫通孔10a内の液状物は、キャップ4とともに管状部911から取り除かれる。従って、キャップ4を取り外した後に管状部911内に液状物はほとんど残存しない。このため、その後、管状部911内にオス部材921(図14A、図14B参照)を挿入したときに、オス部材921と外筒923との間の隙間926(図14B参照)に液状物はほとんど流れ出すことはない。その結果、経腸栄養法を終了し、オスコネクタ920からメスコネクタ910を分離した後に、オス部材921と外筒923との間の隙間926に残存する液状物を実施形態1〜3よりも更に少なくすることができる。
本実施形態では、プライミング時に隙間11b、隙間11cに液状物が流入することはない。即ち、液状物が流れる流路は、管状部911の外周面913上には形成されない。プライミング後に管状部911の外周面913に液状物が付着しない。このため、メスコネクタ910からキャップ4を取り外した後に、管状部911の外周面913に付着した液状物を拭き取り除去するという実施形態1〜3では好ましく行われる操作が、本実施形態4では不要である。メスコネクタ910からキャップ4を取り外した後、直ちにメスコネクタ910にオスコネクタ920を接続しても、管状部911の外周面913から外筒923の内周面へ液状物が転着する可能性は極めて低い。これは、経腸栄養法を終了後のオスコネクタ920の衛生状態を良好に保つのに有利である。
上記の実施形態では、キャップ4をメスコネクタ910に装着したとき、挿入部410の先端は段差916にまで達していた。しかしながら、挿入部410の先端は段差916に達していなくてもよい。管状部911の深さに比べて挿入部410が短くても、挿入部410の外周面412と管状部911の内周面912との間に液密なシールを形成することは可能である。但し、挿入部410が短いほど、キャップ4をメスコネクタ910から取り外した後に管状部911内に残存する液状物の量が増加する。一般には、挿入部410の管状部911に対する挿入深さ(管状部911の先端から挿入部410の先端までの距離)は、管状部911の深さ(管状部911の先端から段差916までの距離)の半分以上、更には三分の二以上、特に四分の三以上であることが好ましい。
本実施形態4では、挿入部410と容器側コネクタ901とが液密に嵌合する。従って、両者間の結合強度は比較的高い。プライミング時にキャップ4がメスコネクタ910から脱落しないのであれば、螺状突起915と係合するリブ16を省略することができる。更には、外筒15及び底板18を省略することができる。この場合、挿入部410を下方に延長して、作業者がキャップ4を保持するための保持部を設けることができる。
図10に示すように、貫通孔10aを塞ぐように通気フィルタ419を設けてもよい。通気フィルタ419は、気体は通過させるが液体は通過させない性質を有するフィルタであって、「疎水性フィルタ」と呼ばれることもある。通気フィルタ419を設けることにより、プライミング時にクレンメ938を閉じるタイミングが遅れても、液状物が貫通孔10aを通って外界に漏れ出るのを防ぐことができる。通気フィルタ419は、好ましくは図10のように挿入部410の先端に設けられる。これにより、液状物が貫通孔10a内に流入するのを防ぐことができるので、無駄に廃棄される液状物の量を少なくすることができる。但し、通気フィルタ419を設ける位置は、これに限定されず、例えば、貫通孔10aの下側(底板18側)の開口であってもよく、あるいは貫通孔10a内の任意の位置であってもよい。
本実施形態4は上記を除いて実施形態1と同じである。実施形態1の説明は、本実施形態4にも適用される。
(実施形態5)
図11は、本発明の実施形態5にかかるキャップ5の断面斜視図である。本実施形態5のキャップ5は、挿入部510の外周面512の形状に関して実施形態4のキャップ4と異なる。以下に実施形態4との相違点を中心に、本実施形態5を説明する。実施形態5において参照する図面において、実施形態4で参照した図面に付された要素と同じ要素には同一の符号を付してあり、それらについての説明を省略する。
挿入部510の外周面512は、先端に近づくにしたがって外径が小さくなるテーパ面(オステーパ面)である。但し、外周面512のオステーパ面は、実施形態4の挿入部410の外周面412に設けられたオステーパ面に比べて、大きなテーパ角度を有する。また、挿入部510は、実施形態4の挿入部410に比べて、上方に向かってより高く延びている。
挿入部510及び底板18には、実施形態2,4と同様の貫通孔10aが形成されている。貫通孔10aは、挿入部510及び底板18を上下方向に貫通している。従って、外筒15の上側の開口15aと下側の開口15bとは、貫通孔10aを介して連通している。
キャップ5は、容器側コネクタ901のメスコネクタ910に着脱可能である。
図12は、キャップ5を容器側コネクタ901のメスコネクタ910(図1A〜図1C参照)に装着した状態を示した断面図である。実際には容器側コネクタ901の基端部917にはチューブ935が接続されているが、図12では、図面を簡単化するためにチューブ935の図示を省略している。
実施形態4と同様に、挿入部510が管状部911内に挿入されている。キャップ5とメスコネクタ910との間に、隙間11a、隙間11b、隙間11cが形成されている。但し、本実施形態では、挿入部510の外周面512が、管状部911と基端部917との境界部分にある段差916に嵌合し、挿入部510と段差916との間に液密なシールが形成される。従って、容器側コネクタ901の基端部917は、隙間11aと連通していない。従って、基端部917は、外筒15の上側の開口15aに連通していない。
実施形態4と同様に、本実施形態でも、容器側コネクタ901の基端部917は、挿入部510及び底板18に設けられた貫通孔10aを介して、外筒15の下側の開口15bに連通している。
キャップ5を用いたプライミング方法は、実施形態4と概略同じである。実施形態4と同様に、本実施形態5でも、基端部917から上側の開口15aに至る流路は遮断されている。代わりに、基端部917から貫通孔10aを介して下側の開口15bに至る流路が存在する。従って、キャップ5をメスコネクタ910に装着した状態でクレンメ938を開くと、液状物は、基端部917から、基端部917から貫通孔10aを通って外筒15の下側の開口15bに到達する。液状物が開口15bに到達したことを確認した後、クレンメ938を閉じる。その後、キャップ5をメスコネクタ910から取り外す。
以上のように、本実施形態では、キャップ5をメスコネクタ910に装着すると、挿入部510と段差916とが液密に嵌合する。従って、プライミング時に挿入部10と管状部911との間の隙間11aに液状物が流入することはない。また、貫通孔10a内の液状物は、キャップ5とともに管状部911から取り除かれる。従って、実施形態4と同様に、キャップ5を取り外した後に管状部911内に液状物はほとんど残存しない。このため、その後、管状部911内にオス部材921(図14A、図14B参照)を挿入したときに、オス部材921と外筒923との間の隙間926(図14B参照)に液状物はほとんど流れ出すことはない。その結果、経腸栄養法を終了し、オスコネクタ920からメスコネクタ910を分離した後に、オス部材921と外筒923との間の隙間926に残存する液状物を実施形態1〜3よりも更に少なくすることができる。
実施形態4と同様に、本実施形態でも、プライミング時に隙間11b、隙間11cに液状物が流入することはない。即ち、液状物が流れる流路は、管状部911の外周面913上には形成されない。プライミング後に管状部911の外周面913に液状物が付着しない。このため、メスコネクタ910からキャップ5を取り外した後に、管状部911の外周面913に付着した液状物を拭き取り除去する操作が不要である。メスコネクタ910からキャップ5を取り外した後、直ちにメスコネクタ910にオスコネクタ920を接続しても、管状部911の外周面913から外筒923の内周面へ液状物が転着する可能性は極めて低い。これは、経腸栄養法を終了後のオスコネクタ920の衛生状態を良好に保つのに有利である。
上記の実施形態では、挿入部510の外周面512には、底板18から挿入部510の先端までの全領域に単一のオステーパ面が形成されていた。しかしながら、挿入部510の外周面512の形状は、これに限定されない。挿入部510と容器側コネクタ901の内周面との間に液密なシールが形成されれば、外周面512の形状は任意に変更することができる。例えば、挿入部510の外周面のうち、段差916に嵌合する部分及びその近傍の部分にのみオステーパ面を形成し、これより底板18側の部分は任意の形状(例えば円筒面)を備えうる。
液密なシールが形成される位置は、段差916に限定されない。段差916より手前の管状部911内であってもよいし、段差916より奥の基端部917内であってもよい。段差916または基端部917で液密なシールが形成されることは、キャップ5を取り外した後に管状部911内に残存する液状物の量を少なくすることができるので好ましい。
挿入部510と容器側コネクタ901との間に液密なシールを形成するために、容器側コネクタ901の内周面に挿入部510の外周面が直接接触する必要はない。例えば、挿入部510の外周面にシール部材を設け、当該シール部材を容器側コネクタ901の内周面に液密に接触させてもよい。シール部材を設ける方法は任意であり、例えば、Oリングを挿入部510の外周面に装着してもよく、シリコーンゴム等のゴムや熱可塑性エラストマー等のゴム弾性を有するエラストマーを二色成形により挿入部510の外周面に一体的に設けてもよい。
本実施形態5は上記を除いて実施形態1,4と同じである。実施形態1,4の説明は、本実施形態5にも適用される。
本発明のキャップが装着されるメスコネクタ910を備えた容器側コネクタの構成は、図1A〜図1Cに限定されない。ISO80369−3に準拠したメスコネクタ910を備え、メスコネクタ910の管状部911に連通した基端部917を備えていればよい。ISO80369−3に規定されていない部分の構成は、任意に変更できる。例えば、基端部917の内径は、段差916の内径と同一である必要はなく、また、管状部911の内径より大きくてもよい。いずれの場合にも、管状部911と基端部917との間に、管状部911より小径の段差916が設けられる。グリップ部918の構成も任意に変更しうる。例えば、グリップ突起918aの形状を変更してもよく、あるいは、グリップ突起918aを省略してもよい。更に、グリップ突起918aを含むグリップ部918を省略してもよい。
容器側コネクタの基端部917に接続されるチューブの構成は、図15に示したものに限定されない。任意のチューブを基端部917に接続しうる。クレンメ938に代えて、または、これに加えて、チューブ935の流路の開閉を行う公知のクランプが、チューブ935に設けられていてもよい。この場合、チューブ935内への液状物の導入の開始/停止の切替は、当該クランプを用いて行うことができる。
上記の実施形態では、メスコネクタ910が接続されるオスコネクタ920は、患者に留置されたカテーテル945の上流側端に設けられていたが、本発明はこれに限定されない。患者に留置されたカテーテルの上流側端に柔軟なチューブが接続され、当該チューブの上流側端にオスコネクタ920が設けられていてもよい。
本発明は、下流側端にISO80369−3に準拠したメスコネクタ(図13A及び図13B参照)が設けられたチューブに対してプライミングを行う場合に好ましく利用することができる。中でも医療分野、特に経腸栄養法におけるプライミングに好ましく利用することができる。
1,2,3,4,5 キャップ
10,410,510 挿入部
10a 貫通孔(流路)
11a,11b,11c 流路
15 外筒
16 リブ(係合部)
18 底板
18a 貫通孔(流路)
419 通気フィルタ(フィルタ)
910 メスコネクタ
911 管状部
912 管状部の内周面(メステーパ面)
913 管状部の外周面
915 螺状突起
917 基端部
935 チューブ

Claims (12)

  1. メスコネクタに着脱可能に装着されるキャップであって、
    前記メスコネクタは、筒状の管状部を備え、前記管状部の外周面には螺状突起が設けられ、前記管状部の内周面には先端に近づくにしたがって内径が大きくなるテーパ面が設けられ、前記管状部は、柔軟なチューブが接続される基端部と連通しており、
    前記キャップは挿入部を備え、
    前記キャップを前記メスコネクタに装着したとき、前記挿入部は前記管状部に挿入され、且つ、前記基端部から前記キャップに沿って外界に連通する流路が形成されることを特徴とするキャップ。
  2. 前記流路の少なくとも一部は、前記挿入部と前記管状部との間に形成される請求項1に記載のキャップ。
  3. 前記流路の少なくとも一部は、前記キャップを貫通する貫通孔内に形成される請求項1又は2に記載のキャップ。
  4. 前記流路は、前記挿入部と前記管状部との間に形成されない請求項1又は3に記載のキャップ。
  5. 前記流路は、前記管状部の前記外周面上に形成されない請求項1、3、又は4に記載のキャップ。
  6. 前記キャップを前記メスコネクタに装着したとき、前記基端部から前記キャップに沿って外界に連通する、異なる2以上の流路が形成される請求項1〜3のいずれか一項に記載のキャップ。
  7. 前記キャップを前記メスコネクタに装着したとき、前記挿入部と前記メスコネクタとの間に液密なシールが形成される請求項1、3〜5のいずれか一項に記載のキャップ。
  8. 前記流路上に、気体は通過させるが液体は通過させない性質を有するフィルタが設けられている請求項7に記載のキャップ。
  9. 前記螺状突起に係合する係合部を更に備える請求項1〜8のいずれか一項に記載のキャップ。
  10. 前記キャップを前記メスコネクタに装着したとき、前記管状部の外周面を覆う外筒を更に備える請求項1〜9のいずれか一項に記載のキャップ。
  11. 前記チューブは経腸栄養法に用いられるチューブであって、
    前記基端部は、前記チューブの下流側端に接続される請求項1〜10のいずれか一項に記載のキャップ。
  12. 前記キャップは、前記チューブに液状物を導入するプライミングを行うときに前記メスコネクタに装着され、
    前記プライミングでは、液状物が前記基端部から前記流路内へ流れる請求項1〜11のいずれか一項に記載のキャップ。
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