JPWO2016143393A1 - 空気清浄機 - Google Patents
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Abstract
Description
図1〜図4を参照すると、本実施の形態の空気清浄機Mは、本体ケース10、ファンユニット20、基板ユニット30、本体ケース10の向きを変える回転機構であるオートターンユニット40、上部ユニット50、空気清浄フィルター60、前面を覆う前カバー70、左右の側面をそれぞれ覆う側面カバー80、後面を覆う後カバー90と、これらに付随する部品を有する。
前本体ケース11は、前方から見た形状が縦方向に長い矩形状を成している。前本体ケース11には、内部を前側と後側に仕切る壁面となる上仕切り11aと下仕切り11bが設けられている。
更に、前本体ケース11の前面には、後述する人検出装置55が臨む位置となるセンサ開口11cが開口している。このセンサ開口11cは、前本体ケース11の、前面上側であって左右幅の中心に位置している。
これらスクロールハウジング12a、12bは、後本体ケース12の前後を仕切る壁面12xから前方に向けて立つ仕切り壁により構成される。スクロールハウジング12a、12bは、前方に向けてスクロール形状に開口する。スクロールハウジング12a、12bには、上方に向けて開口する上方開口121a、121bがそれぞれ形成されている。
また、後本体ケース12の前後を仕切る壁面12xと上スクロールハウジング12aと下スクロールハウジング12bとの間には、側方に開口が向く空間部12cが形成される。
ここで、空間部12cは上下のスクロールハウジング12a、12bの間に位置しており、空間部12cと上凹部122aとの距離と、空間部12cと下凹部122bとの距離とは、等しくなっている、又は、大きな差が無い状態となっている。
この基板ユニット30は、操作部や各種センサからの入力に基づき、空気清浄機Mを構成するセンサやモータ等の各種電気部品の動作を制御する制御手段を構成している。
尚、基板ユニット30を構成する印刷配線基板31は電源基板でもよい。制御手段となるマイコンを後述する操作表示部54を構成する操作基板54aに設けてもよい。
オートターンユニット40は、ベース台41と、底本体ケース42と、オートターン軸43と、回転駆動ユニット44と、回転位置検知手段45と、摺動板46と、摺動板押え47と、ベース台側車輪48と、本体側車輪49とを有する。底本体ケース42は、本体ケース10と接続して底部となる。オートターン軸43には、底本体ケース42が回転自在に軸支される。回転駆動ユニット44は、底本体ケース42をベース台41に対して回転させる。回転位置検知手段45は、底本体ケース42の回転位置を検出する。
このように電源コード41cは、中心凸部41bを通して本体ケース10の内部に導かれる。これにより、本体ケース10がオートターンユニット40により回転しても、電源コード41cはこの回転の影響を受けにくい。
更に、仕切り413aに対してオートターン軸43を挟んで反対側のベース台凹部41aの開口縁には、開口縁に沿って扇状に広がるラックギア415aが形成されている。更に、ベース台凹部41aの開口縁には、ベース台側車輪48が複数個設けられている。ベース台側車輪48は、ベース台凹部41aの中心を原点に描かれる円の接線方向に回転するように設けられる。
回転位置検知手段45には、フォトインタラプタが3つ用いられる。フォトインタラプタは、対向する発光部と受光部を持つ。フォトインタラプタは、発光部からの光を受光部で検出することができるセンサである。制御手段は、この3つのフォトインタラプタそれぞれが光を検知したときの信号の組み合わせに基づき、回転位置を判定する。
また、フォトインタラプタの発光部と受光部とが対向する間隙は、下方向に開口するように構成されている。
このように形成された摺動板46は、摺動板開口46aに底本体ケース42を通すと共に、フランジ凹部46bにフランジ42bが入り込んだ状態で、底本体ケース42に螺子などにより固定される。
尚、底本体ケース42には本体側車輪49が複数取り付けられる。それぞれの本体側車輪49は、底本体ケース42の回転中心(軸受42aの開口中心)から、同じ距離となるように配置されている。
上記の通り各部が設けられた底本体ケース42は、軸受42aがベース台41に取り付けられたオートターン軸43に回転自在に軸支されるように取り付けることで、ベース台41に取り付けられる。
このとき、底本体ケース42に設けられた回転駆動ユニット44のピニオンギア44bは、ベース台41に設けられたラックギア415aと噛み合った状態となる。また、回転位置検知手段45の対向する発光部と受光部との間隙に、仕切り413aが位置する。
また、摺動板46の周縁を上方より抑える摺動板抑え47をベース台41に取り付けることで、底本体ケース42側が回転する際のふらつきを抑えることができる。
これらの車輪は、ベース台41に対して底本体ケース42が回転する際に転動することで、両部材間の抵抗を減らす。これにより、スムーズに底本体ケース42側が回転する。
従って、ベース台41が床面におかれた状態で、ステッピングモータ44aが動作することにより、ラックギア415aと噛み合うピニオンギア44bが回転して、底本体ケース42側がベース台41に対して回転する。
そして、回転により回転位置検知手段45と仕切り413aとの位置が変化する。回転位置によってスリット414aが発光部と受光部との間に位置し、発光部からの光を受光部が検知する。
制御手段は、これらの個々のフォトインタラプタの受光部が検知した状態の組み合わせに基づき、底本体ケース42(本体ケース10)の回転位置(向き)を判定する。
上部ユニット50は、枠体51、ルーバー52、ルーバー駆動モータ53、操作表示部54、人検出装置55を有する。枠体51は、上部ユニットの骨格となる。ルーバー52は、吹き出される清浄風の向きを変える。ルーバー駆動モータ53は、ルーバー52の向きを変える。操作表示部54は空気清浄機Mの各種設定条件を入力及び空気清浄機Mの状態を表示する。人検出装置55は、人の存在を検知するためのセンサを有する。
また、枠体51の側面であってルーバー52の近傍には、ルーバー52を動かして向きを変えるためのルーバー駆動モータ53が設けられている。
このように各部が設けられた状態において、シート541cに形成された押ボタン開口541dは押ボタン543cと上下の位置関係となる。この押ボタン543cと下操作枠54bに設けられたリンク542bとは上下の位置関係となる。リンク542bとスイッチ541sとは上下の位置関係となる。
また、LEDランプの機能や説明の印刷された部分は表示開口542cと上下の位置関係となる。表示開口542cは光路開口541bと上下の位置関係となる。この光路開口541bの内部に発光部541hであるLEDが位置する。
また、操作基板54a上に実装されたLEDと下操作枠54bの光路とシート541cのランプの機能・説明とが上下に一致する。シート541cに印刷された機能・説明表示と対応するLEDが点灯・消灯することで空気清浄機Mの状態を示される。
ここで基板凹部541aを形成する切り欠きは、操作基板54a上に設けられたスイッチやLEDと、前後に重ならないように構成されている。
ここで操作枠凹部543bを形成する切り欠きは、下操作枠54bに形成されているLEDの光路となる開口やスイッチのリンクが位置する開口と、前後に重ならないように構成されている。
人検出装置55は、ケース55aと、このケース55aの内部に収納される赤外線センサ55bと、ケース55aに連結するセンサ駆動モータ55cと、を有する。
ケース55aは、筺体551aと蓋体552aから成る。筺体551aは筒形状を成す。筺体551aには、下方に向けて開口する下開口553aと、前方に向けて開口する赤外線取り込み開口554aと、センサ駆動モータ55cの回転軸が接続する軸接続部555aと、ケース55aの回転角度を規制する回転規制リブ556aと、が形成されている。
尚、左側の回転規制リブ556aが枠体51に突き当たった位置は、後述する左突き当て位置0に対応する。右側の回転規制リブ556aが枠体51に突き当たった位置は、右突き当て位置4に対応する。
センサ保持枠551bは、赤外線取り込み開口554aと対向する部分は、赤外線を透過する部材で構成されている。この状態で赤外線センサ55bは、ケース55aの赤外線取り込み開口554aに入射する赤外線を検知可能に配置される。
このように固定された人検出装置55は、センサ駆動モータ55cと、内部に赤外線センサ55bを保持したケース55aとが、上下に連なった縦に長い形状となる。
図12を参照すると、赤外線センサ55bの左停止位置1から右停止位置3までの角度は約150度で設定されている。赤外線センサ55bの左突き当て位置0から左停止位置1までの角度と右突き当て位置4から右停止位置3までの角度とは、約3度で設定されている。赤外線センサ55bは、左突き当て位置0から右突き当て位置4の角度約156度以上回転できないように構成されている。
センサ駆動モータ55cには、駆動角度を正確に調整できるステッピングモータが使用される。このため、人の存在方向が正確に判断されるようになっている。ステッピングモータは、入力したパルス数に応じた角度を回転するものである。
枠体51の前側の段部51bの上面に、操作基板54aが設けられる。次に、この操作基板54aを覆うように、下操作枠54bが設けられる。そして、下操作枠54bの上面に上操作枠54cが設けられる。
このように枠体51に設けられた操作表示部54の上面は、吹出し口51aとほぼ同じ高さとなる。操作表示部54の上面は、ルーバー52が閉じて吹出し口51aを覆った状態では、ルーバー52の上面と高さが揃う。
本実施の形態の場合、前面凹部51cの凹部内部にケース55aが位置する。基板凹部541aと操作枠凹部543bの凹部内部には、センサ駆動モータ55cが位置する。尚、人検出装置55は、枠体51にネジ留めにより固定され制御手段に電気的に接続される。
赤外線センサ55bの取り付け角度は、例えば、空気清浄機Mにおいて、床面からの高さが約80cmの位置に赤外線センサ55bが設けられた場合、水平よりもθ=14°上方に向くように設定されている。
このように配置されることにより、赤外線センサ55bは、空気清浄機Mから約1.0[m]離れた場所に座った子供(座高65cm)の頭から、約1.0[m]離れた場所に立った大人(身長170cm)の頭まで、を検知することができる。
つまり、後述する空気清浄フィルター60と人検出装置55とが、上下に重なることなく、又は、重なる量がより少なくされる。また、人検出装置55の下方向に取り付けられる空気清浄フィルター60が設けられる領域がより大きく構成される。
また、これに加え、人検出装置55が上部ユニット50の前方向に突出する量がより少なくされる。
空気清浄フィルター60は、プレフィルター61とHEPAフィルター62と脱臭フィルター63とからなる。
プレフィルター61は、比較的大きい埃等を空気中から取り除くためのものである。HEPAフィルター62は、空気中からプレフィルター61では取り除くことができなかった塵埃(微粒子)や、菌・ウイルス等を除去するものである。脱臭フィルター63は、プレフィルター61及びHEPAフィルター62を通過した空気流中から臭い成分や揮発性有機化合物(VOC)を、吸着・分解して取り除くものである。
空気清浄機Mの外郭は、前カバー70、左側面カバー80a、右側面カバー80b、後カバー90により構成されている。
前カバー70は、前面70a側からみた形状が縦に長い矩形状をなしている。前カバー70の側辺(左辺及び右片)70bから前面70aに至る面は、外側に膨らんだ曲面により形成されている。つまり、側辺70bから前面70aまでの水平断面形状は、一連に湾曲した形状となっている。側辺70bから前面70aに至る部分は、側面70dを形成している。
このように、前カバー70の水平断面形状を、側辺70bから前面70aまで一連に湾曲した形状とすることで、前カバー70の剛性が向上させられる。
言い換えると、前カバー70は、水平断面形状が前面70aと側面70dによりコ字形状を成している。このため、前カバー70は、水平断面形状が平面形状である場合と比べると剛性が高く構成されている。
また、人検出装置55を位置させるためにセンサ開口72が前カバー70に開口させられても、センサ開口72の左右の位置の形状が左右方向に幅のある凹形状に構成されることで、センサ開口72の周囲の剛性が保たれる。
従って、前カバー70がこのような形状にされることにより、前カバー70の剛性がより高くされる。このため、前カバー70が前面から押されたときの変形が抑制される。
人検出装置55は、本体ケース10の左右側面それぞれに配置された左側面カバー80aの前方端部801aと右側面カバー80bの前方端部801bとを結ぶ直線Lよりも前方で、且つ、前カバー70の前面70aよりも後方に位置するR部分に配置されている。
尚、前方端部801a,801bは、側面側からみて、左側面カバー80a及び右側面カバー80bの前カバー70に覆われていない部分の前方の端部である。
凹部71の中心にセンサ開口72が開口しているので、センサ開口72の周囲の剛性も保たれ、前カバー70に加わった力によるセンサ開口72の変形が防がれる。前カバー70に加わった力による人検出装置55への影響が低減される。
このように、前カバー70の剛性をより高くし、前面から押された時の変形が抑制され、前カバー70が前面からおされても人検出装置55に力がかかりにくい構成とした。このため、長期間の使用に耐える。
そして、凹部71は、赤外線センサ55bの回転角度に合わせて、センサ開口72を中心に約150度より大きい扇形状を成している。これにより、人検出装置55が動作してケース55aが回転した際に、前カバー70が赤外線センサ55bの検知視野の妨げにならない。また、凹部71も、前カバー70の剛性を高めることに寄与している。凹部71も、前カバー70の人検出装置55の周辺が押されたときの変形を抑制する。
尚、センサ開口72は、前カバー70が本体ケース10に取り付けられた状態で、床面から約80[cm]の位置に設けられている。
以上の前カバー70、側面カバー80、後カバー90は、いずれも同じ高さに構成されている。
図2〜図4を参照すると、後本体ケース12の上凹部122aと下凹部122bとには、それぞれモータ21が取り付けられることにより、ファンユニット20が設けられる。
モータ21は、回転軸の軸方向を前方に向けて上凹部122aと下凹部122bとにそれぞれ取り付けられている。
つまり、ファンユニット20は、翼23の吸い込み口が前方を向き、前方から空気を吸引し、翼23の径方向であって周囲に位置するスクロールハウジング12a,12bに向けて気流を吹き出すように設けられる。
ここで、前本体ケース11と後本体ケース12とが前後に合わさり固定される際に、前本体ケース11と後本体ケース12との下端において、底本体ケース42が挟みこまれることで、本体ケース10に対してオートターンユニット40が取り付けられる。
つまり、前本体ケース11と後本体ケース12とが前後に合わさり形成される本体ケース10の下部の空間に、底本体ケース42が設けられて本体ケース10の底をなす。
つまり、この空間の形状で本体ケース10に対する底本体ケース42の動きが抑制されている(回り止めとなっている)。このため、各部が取り付けられて重量が増す本体ケース10が回転しても、本体ケース10とオートターンユニット40との結合が強固に保たれる。
ファンガード13は、ファンユニット20の内部に異物の侵入を防止する格子状の枠である。ファンガード13は、上開口111aと下開口111bを覆うようにそれぞれ設けられる。
空気清浄フィルター60は、前本体ケース11の内側に設けられる。空気清浄フィルター60は、前面側にプレフィルター61、プレフィルター61の後方にHEPAフィルター62、HEPAフィルター62の後方に脱臭フィルター63の順番に設けられる。
このように、上部ユニット50が前本体ケース11と後本体ケース12とに跨って配置され、上部ユニット50の骨格である枠体51が前本体ケース11と後本体ケース12とに固定される。このため、前本体ケース11と後本体ケース12との結合がより強固になる。
また、人検出装置55の下方への突出する量が減らされるので、人検出装置55が下方に位置する空気清浄フィルター60を遮る量がより少なくなる。このため、室内空気は空気清浄フィルター60へ効率よく流される。
上スクロールハウジング12aと下スクロールハウジング12bとの上下方向の間であって、下スクロールハウジング12bの上から、上スクロールハウジング12aの裏側に至る空間である側方に開口が向く空間部12cには、基板ユニット30が設けられる。
これにより、基板ユニット30と各ファンユニット20とを接続する配線の長さが、それぞれ同じにされる。このため、配線の長さを変えたモータが用意される必要が無くなる。また組み立て作業の際に、上下のモータは区別することなく取り付けられる。
まず、後本体ケース12の背面には、後カバー90がネジ止めにより設けられる。これにより、上方開口121bの上方に、後本体ケース12と後カバー90とに囲まれた空間Kが形成される。
この空間Kは、下スクロールハウジング12bの上方開口121bと吹出し口51aとを連通させる。この空間Kは、下スクロールハウジング12bに設けられたファンユニット20から吹出される気流の流路となる。
後本体ケース12に取り付けられた状態の後カバー90のスリット開口91aに、側方から側面カバー80の係合爪83が入り込む。係合爪開口83aに凸部91bが嵌まり込む。この状態において、側面カバー80は、後カバー90に対して直角となり、本体ケース10の側面を覆う。そして側面カバー80は、前方からネジ開口84を通してネジ止めされることで、前本体ケース11にネジ止めされる。
これにより、側面カバー80を後カバー90に取り付ける際のネジの使用量が低減される。
前カバー70は、空気清浄フィルター60が前本体ケース11に取り付けられた状態において、空気清浄フィルター60を覆うように前本体ケース11に着脱自在に取り付けられる。
前カバー70が前本体ケース11に取り付けられた状態において、センサ開口72に赤外線センサ55bが位置する。前カバー70が前本体ケース11に取り付けられた状態において、側面カバー80のネジ開口84に取り付けられたネジは、前カバー70により外部から見えなくなる。
尚、前カバー70は、前本体ケース11に対して着脱自在である。前カバー70を外すことにより、空気清浄フィルター60を取外し、清掃などのメンテナンスを行える。
このように空気取り込み口82aは、空気清浄機の左右方向に向いている。このため、空気清浄機の側方からも空気が取り込まれる。つまり、空気清浄機の回転角度より、より広い範囲から室内空気が取り込まれるよう、空気取り込み口82aが向いている。
そして、これらのセンサは制御手段に電気的に接続されている。センサが検知することにより発信される信号は、制御手段に入力される。制御手に入力された信号に基づき空気清浄運転を行うことが可能に構成されている。
まず、電源コード41cが電源に接続されると、各部が組みつけられた状態の本体ケース10(以下、単に本体ケース10という)とオートターンユニット40との位置関係を回転位置検知手段45が検出する。
尚、本実施の形態の場合、本体ケース10が正面を向いた状態は、回転位置検知手段45である3つのフォトインタラプタが、仕切り413aに形成された3つのスリットにそれぞれ位置し、全てのフォトインタラプタが、発光部からの光を受光部が検知した状態となる。
まず、ルーバー駆動モータ53が駆動することで、ルーバー52が上方向に動作し、吹出し口51aが解放される。このとき、ルーバー52は、水平方向から上向き約45度の方向に清浄空気が吹き出される角度に停止する。この吹出し角度が、室内空気を清浄する最適な角度となっている。
そして、空気清浄機の内部に取り込まれた室内の空気は、プレフィルター61とHEPAフィルター62と脱臭フィルター63とを通り、ファンユニット20の翼23に前方から吸い込まれ、翼23の回転方向に吐き出されて、吹出し口51aから空気清浄機の外部に吹出される。
例えば、標準自動運転が選択されると、制御手段は、人検出装置55、ホコリセンサー(図示せず)、臭気センサー(図示せず)の検知結果に基づき、ファンユニット20、オートターンユニット40、ルーバー52を動作させる。
標準運転が開始されると、人検出装置55が人の検出動作を開始する。センサ駆動モータ55cが駆動することで、内部に赤外線センサ55bが設けられたケース55aが回転し、赤外線センサ55bの向きが変えられる。
尚、本実施の形態の場合、センサ駆動モータ55cの回転角度、つまり、ケース55aの回転角度は、一方の回転規制リブ556aが枠体51に突き当たった状態から、他方の回転規制リブ556aが枠体51に突き当たるまで、約156度に設定されている。
この左突き当てパルスP1の入力パルス数は、センサ駆動モータ55cが左回りに、人検出装置55が右側の回転規制リブ556aが枠体51に突き当たる位置である右突き当て位置4から左突き当て位置0までの回転角度約156度以上を回転できるパルス数である。このSTEP1が終わった段階では、最も左側の方向を向いている。
この第1の補正パルスP2の入力パルス数は、センサ駆動モータ55cを構成する歯車のバックラッシュや回転軸551cとケース55aとの接続のガタ(遊び)を修正する程度の数である。ケース55aは回転せずに左突き当て位置0の位置に留まっている。
まず、STEP1が終了した状態は、ケース55aの左側の回転規制リブ556aが、枠体51に突き当たった状態である。第1の補正パルスP2が入力されると、センサ駆動モータ55cを構成する歯車のバックラッシュや回転軸551cとケース55aとの接続のガタの分だけセンサ駆動モータ55cが回転駆動する。
つまり、ケース55aは、センサ駆動モータ55cが動作しても、センサ駆動モータ55cを構成する歯車のバックラッシュや回転軸551cとケース55aとの接続のガタが無くなるまでは、センサ駆動モータ55cの回転が伝達されないので、回転しない。
このような誤差を減少させるため、STEP2において、第1の補正パルスP2が入力され、センサ駆動モータ55cが駆動される。これにより、バックラッシュや各部のガタによる回転角度の誤差が小さくなる。
この間隔は、人検出装置55が左右方向に回転動作を行い、人検知動作を行う過程において、回転方向を変える左停止位置1で、ケース55aが枠体51に突き当たることを防止するための間隔である。
以上、STEP1〜STEP3までが、人検出装置55が人検知動作を行う前の初期位置設定動作となる。このように人検出装置55の回転初期位置が設定されることで、人検出装置55の検出結果に基づき、空気清浄機の向きが正しく向けられる。
ここで、赤外線センサ55bは、検知視野の範囲にある対象物からの赤外線を検出し、その信号を制御手段に入力する。そして、制御手段は、赤外線センサ55bからの入力信号と、その信号が入力された位置でのセンサ駆動モータ55cのパルスから、人が存在する位置を判定する。
この第2の補正パルスP5の入力パルス数は、センサ駆動モータ55cを構成する歯車のバックラッシュや回転軸551cとケース55aとの接続のガタ(遊び)を修正する程度の数である。
左突き当て位置0においては、ケース55aが本体ケース10に突き当たった状態となる。左突き当て位置0においては、回転方向に押圧された後なので、センサ駆動モータ55cが反転した際のガタが大きい。
従って、第2の補正パルスP5の大きさを第1の補正パルスP2の大きさより小さく設定することにより、適切に上記の誤差を修正することができる。
ここで、赤外線センサ55bは、検知視野の範囲にある対象物からの赤外線を検出し、その信号を制御手段に入力する。そして、制御手段は、赤外線センサ55bからの入力信号と、その信号が入力された位置のセンサ駆動モータ55cのパルスから、人が存在する位置を判定する。
この第3の補正パルスP7の入力パルス数は、センサ駆動モータ55cを構成する歯車のバックラッシュや回転軸551cとケース55aとの接続のガタ(遊び)を修正する程度の数である。
左突き当て位置0においては、ケース55aが本体ケース10に突き当たった状態となる。左突き当て位置0においては、回転方向に押圧された後なので、センサ駆動モータ55cが反転した際のガタが大きい。
従って、第3の補正パルスP7の大きさを第1の補正パルスP2の大きさより小さく設定することにより、適切に上記の誤差を修正することができる。
特に、人検出装置55のセンサ駆動モータ55cの走査動作に加えて、オートターンユニット40の回転によって本体ケース10の向きが変わることで、より広範囲の人が検知される。
そして、制御手段は、人検出装置55の検出結果に基づき、オートターンユニット40の回転駆動ユニット44と回転位置検知手段45とを駆動させて、人が存在する方向に空気清浄機の正面を向ける。
更に、上記状態で、一定時間、埃センサ及び臭気センサで、室内の埃や臭気や汚れが検知されない、又は、検出値が所定の値以下であれば、再度、人検出装置55が人の検出を再開する。
尚、底本体ケース42には本体側車輪49が複数取り付けられる。それぞれの本体側車輪49は、底本体ケース42の回転中心(軸受42aの開口中心)から、同じ距離となるように配置されている。
上部ユニット50は、枠体51、ルーバー52、ルーバー駆動モータ53、操作表示部54、人検出装置55を有する。枠体51は、上部ユニット50の骨格となる。ルーバー52は、吹き出される清浄風の向きを変える。ルーバー駆動モータ53は、ルーバー52の向きを変える。操作表示部54は空気清浄機Mの各種設定条件を入力及び空気清浄機Mの状態を表示する。人検出装置55は、人の存在を検知するためのセンサを有する。
赤外線センサ55bの取り付け角度は、例えば、空気清浄機Mにおいて、床面からの高さが約80[cm]の位置に赤外線センサ55bが設けられた場合、水平よりもθ=14°上方に向くように設定されている。
このように配置されることにより、赤外線センサ55bは、空気清浄機Mから約1.0[m]離れた場所に座った子供(座高65[cm])の頭から、約1.0[m]離れた場所に立った大人(身長170[cm])の頭まで、を検知することができる。
空気清浄機Mの外郭は、前カバー70、左側面カバー80a、右側面カバー80b、後カバー90により構成されている。
前カバー70は、前面70a側からみた形状が縦に長い矩形状をなしている。前カバー70の側辺(左辺及び右辺)70bから前面70aに至る面は、外側に膨らんだ曲面により形成されている。つまり、側辺70bから前面70aまでの水平断面形状は、一連に湾曲した形状となっている。側辺70bから前面70aに至る部分は、側面70dを形成している。
そして、これらのセンサは制御手段に電気的に接続されている。センサが検知することにより発信される信号は、制御手段に入力される。制御手段に入力された信号に基づき空気清浄運転を行うことが可能に構成されている。
Claims (4)
- 本体ケースと、
人の位置を検出する人検出装置と、
前記本体ケースの左の側面に配置された左側面カバーと、
前記本体ケースの右の側面に配置された右側面カバーと、
前記本体ケースに設置された前記人検出装置及び前記本体ケースを前方より覆うように配置された前カバーと、
を備え、
前記前カバーには、前記人検出装置が臨む開口が形成され、
前記人検出装置は、前記人検出装置が含まれる水平断面において、前記左側面カバーの前方端部と前記右側面カバーの前方端部とを結ぶ直線よりも前方で、且つ、前記前カバーの前面よりも後方に配置された空気清浄機。 - 前記人検出装置は駆動モータの回転軸と接続され、
前記駆動モータの駆動によって、前記人検出装置は水平方向に回動し、
前記前カバーは、側面から前面に至る湾曲した曲面を有し、
前記前カバーには、前記人検出装置が臨む開口から左右方向に延びる凹部が形成される請求項1に記載の空気清浄機。 - 前記前カバーは、水平方向に延びるリブを有する請求項1又は請求項2に記載の空気清浄機。
- 前記本体ケースの向きを変える回転機構を有する請求項1から請求項3の何れか1項に記載の空気清浄機。
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