JPWO2016136484A1 - 光ファイバ付きフェルール、及び、光ファイバ付きフェルールの製造方法 - Google Patents

光ファイバ付きフェルール、及び、光ファイバ付きフェルールの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光信号の信号損失を抑制する。【解決手段】本開示の光ファイバ付きフェルールは、光ファイバと、前記光ファイバの端部を保持するフェルールとを備える。前記フェルールは、フェルール端面と、前記光ファイバを挿入するためのファイバ穴と、前記光ファイバ穴の開口面と前記開口面と対向する対向面とを有する接着剤充填部と、前記フェルール端面と前記対向面との間で光信号を透過させる光透過部とを有する。前記接着剤充填部には、前記光ファイバの端面が前記対向面に近接させて配置されるとともに、ショア硬度Dが50以下となる光学接着剤が充填されている。

Description

本発明は、光ファイバ付きフェルール、及び、光ファイバ付きフェルールの製造方法に関する。
光ファイバの端部を保持するフェルールとして、接着剤を充填するための開口が設けられた接着剤充填部を備え、光ファイバの端面(先端)を接着剤充填部の内壁に突き当てた状態で接着剤を充填して光ファイバの先端を固定させるようにしたものが知られている。
特許第5564344号公報
接着剤充填部の内壁と光ファイバの端面との間に隙間が発生することがある。このような隙間が発生した場合、光信号の信号損失が生じるおそれがある。
本発明は、光信号の信号損失を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、光ファイバと、前記光ファイバの端部を保持するフェルールとを備え、前記フェルールは、フェルール端面と、前記光ファイバを挿入するためのファイバ穴と、前記光ファイバ穴の開口面と前記開口面と対向する対向面とを有する接着剤充填部と、前記フェルール端面と前記対向面との間で光信号を透過させる光透過部とを有し、前記接着剤充填部には、前記光ファイバの端面が前記対向面に近接させて配置されるとともに、ショア硬度Dが50以下となる光学接着剤が充填されていることを特徴とする光ファイバ付きフェルールである。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、光信号の信号損失を抑制することができる。
図1A〜図1Cは、本実施形態のフェルールの概要の説明図である。図1A、図1Bは本実施形態を示す図であり、図1Cは比較例を示す図である。 第1実施形態のフェルール1の全体斜視図である。 図3A及び図3Bは、第1実施形態のフェルール1の切断斜視図である。 第1実施形態のフェルール1を取り付けた光コネクタの概略断面図である。 固形屈折率整合材7のシートの硬度と厚さとの関係の説明図である。 光ファイバ付きフェルールの組み立て手順(製造方法)を示すフロー図である。 図7A及び図7Bは、光信号の伝達経路の説明図である。 第1実施形態のフェルール1の変形例の説明図である。 図9A〜図9Cは、弾性体100の配置の別の例を示す図である。 第2実施形態のフェルール1´の概略断面図である。 図11Aは、第3実施形態のファイバ付きフェルールの断面図である。図11Bは、比較例の断面図である。 図12は、第3実施形態のファイバ付きフェルール1の製造方法(組み立て手順)のフロー図である。 図13Aは、第3実施形態の第1変形例のフェルール1の切断斜視図である。図13Bは、第3実施形態の第1変形例のフェルール1の全体斜視図である。 図14A及び図14Bは、第3実施形態の第2変形例のフェルール1の全体斜視図である。 図15Aは、第3実施形態の第2変形例のフェルール1の断面図である。図15Bは、第3実施形態の第2変形例のファイバ付きフェルール1の断面図である。
後述する明細書及び図面の記載から、次の事項が明らかとなる。
光ファイバと、前記光ファイバの端部を保持するフェルールとを備え、前記フェルールは、フェルール端面と、前記光ファイバを挿入するためのファイバ穴と、前記光ファイバ穴の開口面と前記開口面と対向する対向面とを有する接着剤充填部と、前記フェルール端面と前記対向面との間で光信号を透過させる光透過部とを有し、前記接着剤充填部には、前記光ファイバの端面が前記対向面に近接させて配置されるとともに、ショア硬度Dが50以下となる光学接着剤が充填されていることを特徴とする光ファイバ付きフェルールが明らかとなる。このような光ファイバ付きフェルールによれば、光信号の信号損失を抑制することができる。
前記接着剤充填部の深さは、フェルール本体部の厚さの半分以上であることが望ましい。このような場合に特に有効である。
前記ファイバ穴に前記光ファイバを固定する接着剤は、前記光学接着剤と異なることが望ましい。また、前記ファイバ穴に前記光ファイバを固定する接着剤は、前記光学接着剤よりも硬いことが望ましい。また、前記ファイバ穴に前記光ファイバを固定する接着剤は、前記光学接着剤よりも前記光ファイバとの屈折率の差が大きいことが望ましい。
前記フェルール端面に対して凹んだ凹所と、前記凹所に形成され、前記光ファイバ穴にそれぞれ対応して配置されたレンズ部と、を備えることが望ましい。これにより、着脱を繰り返しても耐久性を高めることができる。
前記凹所における前記光信号の径は、前記レンズ部における前記光信号の径よりも細く絞られており、相手側フェルールのレンズ部までの距離よりも離れるほど、前記光信号の径が大きくなることが望ましい。これにより、コネクタ接続時には光学特性が良く、コネクタ接続していない時には光による目への害を抑制するようにできる。
前記フェルール端面に前記凹所を囲む弾性部材が配置されていることが望ましい。これにより、フェルール同士を接続した際にレンズ部が密閉されるので、湿度が変わってもレンズ部に水滴がつかないようにすることができる。
前記接着剤充填部に通気口が形成されていることが望ましい。これにより、接着剤充填時に気泡が形成されにくくなる。
前記接着剤充填部の底に開口部が形成されており、前記接着剤充填部がフェルールを貫通していることが望ましい。これにより、フェルールの変形を抑制できる。
(1)フェルール端面と、ファイバ穴と、前記ファイバ穴の開口面と前記開口面と対向する対向面とを有する接着剤充填部と、前記フェルール端面と前記対向面との間で光信号を透過させる光透過部とを備えるフェルールを準備すること、(2)光ファイバを前記ファイバ穴に挿入し、前記開口面から突出した前記光ファイバの端面を前記対向面に近接させること、及び(3)ショア硬度Dが50以下となる光学接着剤を前記接着剤充填部に充填することを行うことを特徴とする光ファイバ付きフェルールの製造方法が明らかとなる。このような製造方法によれば、伝送損失を抑制することができる。
前記光ファイバの端面を前記対向面に近接させた状態で、接着剤によって前記光ファイバを前記ファイバ穴に固定した後、前記光学接着剤を前記接着剤充填部に充填することが望ましい。これにより、光学接着剤を接着剤充填部に充填する作業が容易になる。
また、後述する明細書及び図面の記載から、次の事項も明らかとなる。
光ファイバの端部を保持するフェルールであって、フェルール端面と、光ファイバをそれぞれ挿入するために設けられたファイバ穴と、接着剤を充填するための開口が設けられた接着剤充填部であって、内部に前記光ファイバ穴の開口面と、前記開口面と対向する対向面とを有する接着剤充填部と、前記フェルール端面と前記対向面との間で光信号を透過させる光透過部と、前記接着剤充填部の前記対向面に配置され、前記光ファイバの端面を突き当てると表面が変形するシート状の固形屈折率整合材とを備えることを特徴とするフェルールが明らかとなる。
このようなフェルールによれば、光ファイバの端面をシート状の固形屈折率整合材に突き当てるので隙間の発生を抑制できる。よって接着剤充填時に気泡が発生しないようにでき、光信号の信号損失を抑制することができる。
前記シート状の固形屈折率整合材の両面が粘着性を有することが望ましい。これにより、温度変化時に光信号の信号損失を抑制することができる。
前記固形屈折率整合材のショアA硬度及び厚さが、ショアA硬度が0、厚さが30μmの点、ショアA硬度が70、厚さが30μmの点、ショアA硬度が70、厚さが50μmの点、ショアA硬度が0、厚さが150μmの点の4点で囲まれる範囲内であることが望ましい。これにより、隙間の発生をより確実に抑制することができる。
前記フェルール端面に対して凹んだ凹所と、前記凹所に形成され、前記光ファイバ穴にそれぞれ対応して配置されたレンズ部と、を備えることが望ましい。これにより、着脱を繰り返しても耐久性を高めることができる。
前記凹所における前記光信号の径は、前記レンズ部における前記光信号の径よりも細く絞られており、相手側フェルールのレンズ部までの距離よりも離れるほど、前記光信号の径が大きくなることが望ましい。これにより、コネクタ接続時には光学特性が良く、コネクタ接続していない時には光による目への害を抑制するようにできる。
前記フェルール端面に前記凹所を囲む弾性部材が配置されていることが望ましい。これにより、フェルール同士を接続した際にレンズ部が密閉されるので、湿度が変わってもレンズ部に水滴がつかないようにすることができる。
前記光透過部は、光路を変換するために前記光信号を反射させる反射部を有していてもよい。
また、
(1)フェルール端面と、
光ファイバをそれぞれ挿入するために設けられたファイバ穴と、
接着剤を充填するための開口が設けられた接着剤充填部であって、内部に前記光ファイバ穴の開口面と、前記開口面と対向する対向面とを有する接着剤充填部と、
前記フェルール端面と前記対向面との間で光信号を透過させる光透過部と、
前記接着剤充填部の前記対向面に配置され、前記光ファイバの端面を突き当てると表面が変形するシート状の固形屈折率整合材と
を備えたフェルールを準備することと、
(2)前記光ファイバを前記光ファイバ穴に挿入することと、
(3)前記開口面から突出した前記光ファイバの端面を前記固形屈折率整合材に突き当てることと、
(4)前記接着剤充填部に前記接着剤を充填することと
を行うことを特徴とする光ファイバ付きフェルールの製造方法が明らかとなる。
===第1実施形態===
<概要>
図1A〜図1Cは、本実施形態のフェルールの概要の説明図である。図1A、図1Bは本実施形態を示す図であり、図1Cは比較例を示す図である。なお、これらの図において、フェルール1には、接着剤5を充填するための接着剤充填部14(空洞)が設けられており、光ファイバ3の先端を接着剤充填部14に配置した状態で接着剤充填部14に接着剤5を充填して光ファイバ3を固定している。
比較例(図1C)では、光ファイバ3の端面(先端)のカット状態が斜めになっており、フェルール1の接着剤充填部14の内壁と光ファイバ3の端面との間に隙間が発生している。このような隙間が発生すると、接着剤5の充填時に隙間の部分に空気層(気泡)が発生し、光信号の信号損失が生じるおそれがある。また、フェルール1(樹脂)と光ファイバ3は線膨張係数に差があり、温度変化時(高温時)にフェルール1は大きく変動し、光ファイバ3は変動が小さい。このため、温度変化時(高温時)に光ファイバ3が接着剤充填部14の内壁から剥離するおそれがある。
本実施形態(図1A、図1B)では、接着剤充填部14の内壁にシート状の固形屈折率整合材7を配置している。そして、シート状の固形屈折率整合材7に光ファイバ3の端面を突き当てている。このようにすることで、シート状の固形屈折率整合材7の表面が光ファイバ3の端面に応じて変形し、隙間の発生を抑制でき、隙間が無い状態で接着剤5を充填することが可能である。これにより、気泡の発生を抑制することができ、光信号の信号損失を抑制することができる。また、シート状の固形屈折率整合材7は粘着性を有しており、温度変化時(高温時)においても光ファイバ3が剥離しにくい。よって、温度変化時に光信号の信号損失を抑制することができる。
また、ファイバカット時において20〜30μm程度の長さのばらつきが生じることがある。よって、複数本の光ファイバ3を突き当てる場合、長さのばらつきにより隙間の発生するおそれがさらに大きくなる。しかし、本実施形態では、図1Aに示すように、同じ固形屈折率整合材7に複数本の光ファイバ3を突き当てている。このように、複数本の光ファイバ3を固形屈折率整合材7に突き当てる場合には、シート状の固形屈折率整合材7がそれぞれの光ファイバ3の端面に応じて変形するため、固形屈折率整合材7が光ファイバ3の長さのばらつきを吸収するので、光ファイバ3の長さにばらつきがあっても許容される。
このように、本実施形態では、接着剤充填部14の内壁にシート状の固形屈折率整合材7を配置し、当該固形屈折率整合材7に光ファイバ3の端面を突き当てているので、隙間の発生や、剥離を防止できる。これにより光信号の信号損失を抑制することができる。
<構成>
図2は、第1実施形態のフェルール1の全体斜視図である。また、図3A及び図3Bは、第1実施形態のフェルール1の切断斜視図である。また、図4は、第1実施形態のフェルール1を取り付けた光コネクタの概略断面図である。
以下の説明では、図に示すように、各方向を定義する。すなわち、光ファイバ穴12の方向を「前後方向」とする。つまり、光ファイバ穴12に挿入される光ファイバ3の光軸方向が「前後方向」となる。この前後方向においてフェルール端面10Aの側を「前」とし、逆側を「後」とする。つまり、光ファイバ端面の側が「前」となる。
また、フェルール1の厚み方向を「上下方向」とし、接着剤充填部14の上方開口部14Aの側を「上」とし、逆側を「下」とする。
また、フェルール1の幅方向を「左右方向」とする。前後方向及び上下方向に垂直な方向が「左右方向」となる。また、2つのガイドピン穴11の並ぶ方向が「左右方向」となる。また、光ファイバ穴12の並び方向が「左右方向」となる。また、光ファイバテープを構成する複数の光ファイバ3の並び方向が「左右方向」となる。
まず、第1実施形態のフェルール1と通常のMTフェルールとの異なる点について説明する。
通常のMTフェルール(JIS C5981)では、フェルールの端面から光ファイバ端面が露出している。そして、フェルールの端面同士を突き当てて、光ファイバ端面を物理的に接続している。
これに対し、第1実施形態のフェルール1は、フェルール端面10Aから光ファイバ端面が露出していない。第1実施形態のフェルール1では、フェルール端面10Aの凹所15にレンズ部16が配置されており、レンズ部16から光信号が入出射される。つまり、本実施形態のフェルール1では、光ファイバ端面同士の物理的な接続がない。このため、着脱を繰り返しても劣化せず耐久性が高い。
フェルール1は、光信号を伝送する光ファイバ3の端部を保持する部材である。フェルール1の本体部10の前側の端面(フェルール端面10A)は、相手方の光コネクタと接続する接続端面となる。本体部10の後側には、本体部10の外周面から外側に突出した鍔部10Bが形成されている。フェルール端面10A、鍔部10Bを含む本体部10は、光信号を透過させる樹脂(例えば、透明樹脂)により一体成形されている。この本体部10の内部において、複数の光ファイバ3の端部が保持されることになる。なお、本実施形態のフェルール1の前後方向の寸法は3.5mm〜5mmであり、通常のMTフェルール(約8mm)よりも短い。
本体部10は、ガイドピン穴11、光ファイバ穴12、ブーツ穴13、接着剤充填部14、凹所15、レンズ部16、及び、光透過部18を有する。また、本体部10の接着剤充填部14には固形屈折率整合材7が配置されている。
ガイドピン穴11は、ガイドピン22(図4参照)を挿入するための穴である。ガイドピン穴11にガイドピン22を挿入することによって、光コネクタ同士が位置合わせされることになる。ガイドピン穴11は、前後方向に本体部10を貫通しており、フェルール端面10Aには、2つのガイドピン穴11が開口している。2つのガイドピン穴11は、凹所15を左右から挟むように、左右方向に間隔を空けて形成されている。
光ファイバ穴12は、光ファイバ3を挿入するために設けられた穴である。また、光ファイバ穴12は、光ファイバ3を位置決めする穴である。光ファイバ穴12は、ブーツ穴13と接着剤充填部14との間を貫通している。光ファイバ穴12には、光ファイバ心線から被覆を除去した裸ファイバが挿入されることになる。また、光ファイバ穴12は左右方向に複数並んでおり、各光ファイバ穴12は前後方向に平行である。つまり、互いに平行な複数の光ファイバ穴12が左右方向に並ぶことになる。また、各光ファイバ穴12は、それぞれテーパ部12Aとファイバ固定部12Bを有している。
テーパ部12Aは、光ファイバ穴12の後端部分に設けられており、後側に向かうにつれて広がるようなテーパ形状となっている。このようなテーパ部12Aを設けていることにより、光ファイバ3を光ファイバ穴12に挿入しやすくなる。
ファイバ固定部12Bは、テーパ部12Aよりも前側に設けられており、光ファイバ3の径とほぼ同じ大きさ(直径)になっている。これにより、光ファイバ穴12に挿入された光ファイバを固定(位置決め)することができる。なお、本実施形態では、光ファイバ3を精度良く固定するために、ファイバ固定部12Bの前後方向の寸法は約1.2mmとしている。
ブーツ穴13は、フェルール1の後側の端面に設けられている。ブーツ穴13は、光ファイバ3に取り付けられたブーツ26(図4参照)を収容及び固定するための穴である。
接着剤充填部14は、接着剤5を充填するための上方開口部14A(開口に相当)が設けられた空洞部である。また、接着剤充填部14は、光ファイバ穴開口面14B(開口面に相当)と、突き当て面14C(対向面に相当)とを有している。
上方開口部14Aは、フェルール1の本体部10の上面において、左右方向に細長い長方形状に形成されている。つまり、接着剤充填部14は、左右方向に長い(複数の光ファイバ穴12及びレンズ部16が左右方向に並ぶ長さよりも長い)空洞となっている。また、空洞の底は、光ファイバ穴12及びレンズ部16よりも下に位置している。そして、この上方開口部14Aから空洞(接着剤充填部14)内に接着剤5が充填されることになる。なお、本実施形態では、上方開口部14Aの前後方向の幅を0.35mm〜0.50mmとしている。仮に上方開口部14Aの幅が0.35mmよりも狭くなると、接着剤の充填が困難になる。また、仮に上方開口部14Aの幅が0.50mmよりも広くなると、フェルール1の前後方向の寸法が短い状況下でファイバ固定部12Bの長さを確保することが困難になる。
光ファイバ穴開口面14Bは、接着剤充填部14の後側の内壁である。当該光ファイバ穴開口面14Bには、複数の光ファイバ穴12が左右方向に並んで開口している。
突き当て面14C(対向面に相当)は、接着剤充填部14の前側の内壁であり、光ファイバ穴開口面14Bと対向している。突き当て面14Cは、光ファイバ3の端面を突き当てる側の面である。また、突き当て面14Cには固形屈折率整合材7が配置されている。
凹所15は、フェルール端面10Aに対して凹んだ部位であり、フェルール端面10Aにおいて2つのガイドピン穴11の間に設けられている。凹所15は、複数の光ファイバ穴12に対応するように左右方向に細長い長方形状になっている。
レンズ部16は、凹所15の底面(後側の面)に設けられている。レンズ部16は、複数の光ファイバ3(換言すると複数の光ファイバ穴12)にそれぞれ対応して配置されており、レンズ部16を介して光信号が入出力されることになる。
光透過部18は、フェルール端面10A(より具体的には、フェルール端面10Aの凹所15のレンズ部16)と接着剤充填部14の突き当て面14Cとの間で光信号を透過させる部位(光路が形成される部位)である。なお、本実施形態の本体部10は、光信号を透過させる樹脂によって一体成型されているが、少なくとも、光路が形成される部位が光信号を透過可能であればよく、これ以外の部位は別の材料(光信号を透過しない材料)で形成してもよい。
固形屈折率整合材7は、光透過性のシート状の部材である。固形屈折率整合材7の屈折率は、光ファイバ3のコアの屈折率以上、かつ、フェルール1(本体部10)の構成樹脂の屈折率以下であり、例えば、1.4〜1.7である。固形屈折率整合材7は、接着剤充填部14の前側の内壁である突き当て面14Cに配置されている。固形屈折率整合材7は、に光ファイバ3の端面が突き当てられたときに表面が変形する程度の硬度を有している。これにより、光ファイバ3の端面に空気層(図1C参照)が形成されることを抑制できる。固形屈折率整合材7に好適な硬度と厚さの関係については後述する。
本実施形態では、複数の光ファイバ3が左右方向に並ぶため、固形屈折率整合材7を左右方向に長いシート状にすることにより、同じ固形屈折率整合材7に複数の光ファイバ3を突き当てることが可能である。これにより、光ファイバ3ごとに固形屈折率整合材7をそれぞれ配置する場合と比べて、製造が容易になる。
固形屈折率整合材7の材質としては、例えばアクリル系、エポキシ系、ビニル系、シリコーン系、ゴム系、ウレタン系、メタクリル系、ナイロン系、ビスフェノール系、ジオール系、ポリイミド系、フッ素化エポキシ系、フッ素化アクリル系などの高分子材料を挙げることができる。
固形屈折率整合材7の両面は、粘着性を有している。このため、固形屈折率整合材7は、光ファイバ3と剥離しにくく、また、接着剤充填部14の突き当て面14Cとも剥離しにくい。よって、温度変化時などに光信号の信号損失を抑制することができる。このような固形屈折率整合材7としては、高分子材料からなる粘着材をフィルム状にしたものを使用することができ、中でも耐環境性、接着性の面からは一般的にシリコーン系、アクリル系のものを好適に用いることができる。
図4に示すように、本実施形態のフェルール1は、光コネクタ装置のハウジング20に収容して用いることが可能である。
ハウジング20は、フェルール1を後退可能に収容する部材である。ハウジング20の内部空間には突出部が形成されており、この突出部とフェルール1の鍔部10Bとが係合した状態で、スプリング24の反発力によってフェルール1が前側に付勢されている。
また、フェルール1の2つのガイドピン穴11にはガイドピン22が挿入されており、このガイドピン22により、相手側のフェルールとの位置決めが行われる。
また、フェルール1のブーツ穴13には、ブーツ26が挿入されている。ブーツ26は、断面が略矩形の筒状のものであり、複数の光ファイバ3がそれぞれ前後方向に貫通している。ブーツ26は、例えばゴムやエラストマー等の可撓性を有する材料で構成することが好ましいが、樹脂や金属等の可撓性の低い材料で構成してもよい。ブーツ26の左右方向及び上下方向の寸法は、ブーツ穴13の寸法とほぼ同じであり、ブーツ26はブーツ穴13に嵌合している。このようなブーツ26を用いることにより、光ファイバ3の曲がりや損傷を抑制できる。
図5は、固形屈折率整合材7のシートの硬度と厚さとの関係の説明図である。横軸は固形屈折率整合材7の厚さを示し、縦軸はショアA硬度(HSA)を示している。固形屈折率整合材7としては、図5に示す領域RDのものを好適に使用できる。なお、図において、領域RCと領域RDは、点P1(HSA70、且つ、厚さ50μm)と、点P2(HSA0、且つ、厚さ150μm)とを結ぶ直線で区分されている。
領域RA(ショアA硬度が70よりも大きい領域)では、硬度が高すぎて温度変化による追従性が低い。このため、光ファイバ端面に対する追従性が不十分となり隙間が発生しやすくなる。但し、領域RAの固形屈折率整合材7を使用した場合であっても、固形屈折率整合材7が無い場合と比べれば、光ファイバ端面の前側の隙間を抑制できる。
領域RB(ショアA硬度が70以下、且つ、厚さが30μmよりも小さい領域)では、薄すぎて光ファイバ端面の突き当てによる衝撃力緩和効果を充分に発揮できない。このため、光ファイバ端面のカット状態や粗さ等で、固形屈折率整合材7と光ファイバ端面との間に隙間が発生する可能性がある。但し、領域RBの固形屈折率整合材7を使用した場合であっても、固形屈折率整合材7が無い場合と比べれば、光ファイバ端面の前側の隙間を抑制できる。
領域RC(ショアA硬度が70以下、且つ、点P1と点P2を結ぶ直線よりも厚さが大きい側の領域)では、光ファイバ端面と接着剤充填部14の突き当て面14Cとの距離が大きくなりすぎてしまい適切でない。但し、領域RCの固形屈折率整合材7を使用した場合であっても、固形屈折率整合材7が無い場合と比べれば、光ファイバ端面の前側の隙間を抑制できる。
よって、領域RD(ショアA硬度が70以下、且つ、厚さが30μm以上の領域のうち、点P1と点P2を結ぶ直線を含め、当該直線よりも厚さが小さい側の領域)が適切な領域となる。すなわち、固形屈折率整合材7として、図5において、(HSA0、厚さ30μm)、(HSA70、厚さ30μm)、(HSA70、厚さ50μm)、(HSA0、厚さ150μm)の4点で囲まれる範囲内にあるものを好適に用いることができる。
<組み立て手順>
図6は、光ファイバ付きフェルールの組み立て手順(製造方法)を示すフロー図である。
まず、フェルール1(ここでは本体部10)と、シート状の固形屈折率整合材7を準備する(S101)。なお、シート状の固形屈折率整合材7は両面が粘着性を有しているため、固形屈折率整合材7の両面には保護シートが貼付けられている。
このシート状の固形屈折率整合材7を、ピンセット等を用いて、フェルール1(本体部10)の接着剤充填部14の内壁(突き当て面14C)に貼付ける(S102)。このとき、固形屈折率整合材7の下側(下辺)を、接着剤充填部14の底面に突き当てて、気泡が混入しないように、下側から徐々に貼付けていく。固形屈折率整合材7の貼付け後、フェルール端面10A側から気泡混入の有無を確認する。ここで気泡が混入していなければ、固形屈折率整合材7の粘着性により、その後においても気泡は混入しない。このようにして、図2、図3A、図3Bに示すフェルール1を準備する。
次に、光ファイバテープの各光ファイバ3を、フェルール1の光ファイバ穴12にそれぞれ挿入する(S103)。ただし、ここでは、まだ光ファイバ端面をシート状の固形屈折率整合材7には突き当てない。
それから、接着剤充填部14内のエア洗浄を行い、光ファイバ端面の洗浄を行う(S104)。こうして、光ファイバ3を光ファイバ穴12に通すときに光ファイバ端面に付着したゴミ等を除去する。
エア洗浄後、固形屈折率整合材7の残りの保護シートを剥がし、光ファイバ穴開口面14Bから突出した光ファイバ端面を固形屈折率整合材7に突き当てる(S105)。本実施形態では、固形屈折率整合材7を左右方向に長いシート状にしているので、同じ固形屈折率整合材7に複数の光ファイバ3を突き当てることができ、複数の光ファイバ3の長さにばらつきがあっても、光ファイバ端面との間に隙間が生じない。また、固形屈折率整合材7の粘着性により、突き当て後から接着剤充填までの間においても隙間が生じにくい。
その後、上方開口部14Aから接着剤充填部14内に接着剤5を充填し、光ファイバ3を固定する(S106)。
<光信号の伝達経路>
前述したように本実施形態のフェルール1では、光ファイバ端面同士の物理的な接続がなく、凹所15のレンズ部16を介して光信号を伝達する。以下、本実施形態における光信号の伝達経路(光路)について説明する。
図7A及び図7Bは、光信号の伝達経路の説明図である。
コネクタ接続時には、光信号はコリメート光(平行光)に近い特性である。ただし、図7Aに示すように、光信号は完全には平行ではなく、相手側のフェルールのレンズ部までの光信号の径は、レンズ部16における光信号の径よりも細くなるように絞られている(ビームウエスト)。より詳しくは、光信号の径は、相手側のレンズ部までの間で最も細くなる。この光信号の径が最も細くなる位置をCという。この例では、光信号の径は、位置Cから次第に広がって、相手側のフェルールのレンズ部においてレンズ部16における径とほぼ同じになっている。なお、この図7Aの例では、位置Cはフェルール端面10Aの位置に相当し、レンズ部16から位置Cまでは凹所15内に相当する。但し、位置Cは、フェルール端面10Aの位置に相当する必要はなく、例えば、フェルール端面10Aの位置からずれていてもよい。このように、凹所15における光信号の径は、レンズ部16における光信号の径よりも細く絞られている。本実施形態の場合、レンズ部16における光信号の径の、位置Cにおける光信号の径に対する比は、1.2〜4.0程度になっている(光信号の波長:850nm)。
コネクタ接続していない時には、図7Bに示すように、光信号が広がって発散する。つまり、図7Aにおける距離(相手側のフェルールのレンズ部までの距離)よりも離れるほど、光信号の径が大きくなっている。コリメート光の場合、直視すると目に害を及ぼすおそれがあるが、本実施形態の場合、コネクタ接続していない時には、図7Bのように発散するようにしているので、光による目への害を抑制することができる(アイセーフティ)。
このように、コネクタ接続時にはコリメート光に近くて光学特性が良く、コネクタ接続していない時には発散してアイセーフティを実現することができる。
<変形例>
図8は、第1実施形態のフェルール1の変形例の説明図である。
この変形例では、フェルール1のフェルール端面10Aに弾性体100を設けている。
弾性体100は、図に示すように、凹所15及び2つのガイドピン穴11を囲むようにフェルール端面10Aに設けられている。このように、フェルール端面10Aに弾性体100を設けることにより、フェルール同士を接続した際に、フェルール間に弾性体100が介在することになり、レンズ部16が密閉される。よって、湿度が変わってもレンズ部16に水滴がつかないようにすることができる。
図9A〜図9Cは、弾性体100の配置の別の例を示す図である。
弾性体100は、少なくとも凹所15(レンズ部16)を囲んでいればよい。よって、図9Aのように、凹所15のみを囲んでいてもよいし、図9Bのように、2つのガイドピン穴11と凹所15の外側を囲んでいてもよい。また、図9Cのように、凹所15の周りと、2つのガイドピン穴11よりも外側を別々に囲んでいてもよい。
以上説明したように、本実施形態のフェルール1は、フェルール端面10Aと、光ファイバ3をそれぞれ挿入するために設けられた複数の光ファイバ穴12と、接着剤5を充填するための上方開口部14Aが設けられた接着剤充填部14を備えている。接着剤充填部14は、内部に光ファイバ穴開口面14Bと、光ファイバ穴開口面14Bと対向する突き当て面14Cとを有している。さらにフェルール1は、フェルール端面10Aと突き当て面14Cとの間で光信号を透過させる光透過部18と、接着剤充填部14の突き当て面14Cに配置され、光ファイバ3の端面を突き当てると表面が変形するシート状の固形屈折率整合材7を備えている。
本実施形態では、光ファイバ3の端面をシート状の固形屈折率整合材7に突き当てるので隙間の発生を抑制することができる。よって、接着剤5の充填時に気泡が発生しないようにでき、光信号の信号損失を抑制することができる。また、シート状の固形屈折率整合材7は粘着性を有しているので、温度変化時に光ファイバ3が剥離しにくい。よって温度変化時においても光信号の信号損失を抑制することができる。
===第2実施形態===
第2実施形態のフェルールは反射部を有していている。そして、反射部を介して光信号の伝達を行なう。
図10は、第2実施形態のフェルール1の概略断面図である。なお、第1実施形態と同一構成の部分には同一符号を付し説明を省略する。
第2実施形態のフェルール1は、光素子32を搭載あるいは内蔵した光電変換モジュール30上に不図示のホルダ等により固定されている。光素子32としては、半導体レーザ等の発光素子、あるいは、フォトダイオード等の受光素子が挙げられる。
第2実施形態のフェルール1の本体部10´は、第1実施形態の本体部10と同様に光信号を透過させる樹脂により一体成型されている。ただし、本体部10´には鍔部や凹部が設けられていない。また、第2実施形態では、本体部10´の下面がフェルール端面10A´となっている。また、本体部10´において接着剤充填部14の突き当て面14Cよりも前側の部位が光透過部18´となっており、光透過部18´には、反射部19が設けられている。反射部19は、下面(フェルール端面10A´)側から上面側に向かうにつれて接着剤充填部14に近づくような傾斜面になっている。
反射部19は、光素子32が発光素子である場合には、フェルール端面10A´に入射する光を光ファイバ3の端面に向けて反射する。光素子32が受光素子である場合には、光ファイバ3の端面から出射する光を、光素子32に向けて反射する。このように、反射部19は、光路を変換するために光(光信号)を反射する。
また、第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、接着剤充填部14の突き当て面14Cにシート状の固形屈折率整合材7を配置しており、当該固形屈折率整合材7に光ファイバ3を突き当てている。そして、接着剤充填部14に接着剤5を充填している。
なお、第2実施形態の光ファイバ穴12´には第1実施形態のようなテーパ部が設けられていないが、テーパ部を設けてもよい。
この第2実施形態の場合においても、固形屈折率整合材7に光ファイバ3を突き当てることにより、シート状の固形屈折率整合材7の表面が光ファイバ3の端面に応じて変形し、気泡の発生を抑制でき、光信号の信号損失を抑制することができる。またシート状の固形屈折率整合材7が粘着性を有しているので光ファイバ3の剥離を抑制できる。
===第3実施形態===
前述の実施形態ではシート状の固形屈折率整合材7を用いていたが、これには限られず、例えば光学接着剤で固形屈折率整合材7を構成してもよい。以下、この点について説明する。
<構成>
図11Aは、第3実施形態のファイバ付きフェルールの断面図である。図11Bは、比較例の断面図である。
ブーツ26には接着剤充填部26Aが設けられている(図11A及び図11Bの点線参照)。ブーツ26の接着剤充填部26Aには硬化型の接着剤(例えば紫外線硬化型接着剤や熱硬化型接着剤など)が充填される。接着剤充填部26Aに充填される固定用接着剤6は、光ファイバ穴12に挿通させた光ファイバ3を光ファイバ穴12に固定するための接着剤である。固定用接着剤6が充填されることによって、固定用接着剤6が、ブーツ26と光ファイバ3との間や、ブーツ26とフェルール1(ブーツ穴13の内壁面)との間や、光ファイバ穴12と光ファイバ3との間などに浸透する。浸透した固定用接着剤6を硬化させることによって、これらの部材が固定用接着剤6で固定され、光ファイバ3が光ファイバ穴12に固定され、これにより光ファイバ3がフェルール1に対して固定される。なお、光ファイバ3は、光ファイバ穴12に接着されることによって光ファイバ穴12(フェルール1)に直接的に固定されてもよいし、ブーツ26がフェルール1に接着されるとともに光ファイバ3がブーツ26に接着されることによって光ファイバ穴12(フェルール1)に間接的に固定されてもよい。この結果、光ファイバ3がフェルール1から引っ張られても、光ファイバ3をフェルール1に引き留めることができる。言い換えると、固定用接着剤6は、光ファイバ3をフェルール1に引き留めるのに十分な機械的特性を有する。このため、固定用接着剤6は、硬化すると比較的硬い接着剤である。
フェルール1には、既に説明したように、接着剤充填部14が設けられている。接着剤充填部14に接着剤が充填されることによって、光ファイバ穴開口面14Bから突出した光ファイバ3の端部の周囲に接着剤が充填されるとともに、接着剤が光ファイバ3の端面と突き当て面14Cとの隙間に浸透する。光ファイバ3の端面と突き当て面14Cとの隙間に屈折率整合剤として機能する接着剤が入り込むことによって、光信号の伝送損失が抑制される。このように、接着剤充填部14に充填される接着剤は、硬化すると固形屈折率整合材となる。
接着剤充填部14には硬化型の接着剤(例えば紫外線硬化型接着剤や熱硬化型接着剤など)が充填される。接着剤充填部14がフェルール1の上面に開口している場合、硬化した接着剤が収縮すると、フェルール1の上側(接着剤充填部14の開口側)では光ファイバ開口面14Bと突き当て面14Cとが近接するようにフェルール1が変形するが、フェルール1の底壁があるためにフェルール1の下側ではフェルール1は変形せず、この結果、図11Bの点線に示すようにフェルール1が反るように変形してしまう。なお、接着剤の収縮が生じる原因として、例えば高温・高湿な環境や、接着剤の硬化などが挙げられる。このようなフェルール1の変形は、接着剤充填部14が深くなるほど起こりやすくなる。具体的には、接着剤充填部14の深さ(上下方向の寸法)がフェルール1の本体部10の厚さ(上下方向の寸法)の半分以上の場合、図11Bに示すフェルール1の変形が起こりやすくなる。
比較例では、図11Bに示すように、フェルール1の接着剤充填部14に充填する接着剤は、ブーツ26の接着剤充填部26Aに充填したのと同じ固定用接着剤6である。この固定用接着剤6は、既に説明した通り、光ファイバ3をフェルール1に引き留めるのに十分な強度の接着剤であり、硬化すると比較的硬い接着剤である。このため、図11Bの点線に示すようにフェルール1が反るように変形すると、光ファイバ3の端面が突き当て面14Cから剥離し、この結果、光ファイバ3の端面と突き当て面14Cとの間に剥離層(空気層)が形成され、伝送損失が増加するおそれがある。なお、通常のMTフェルール(JIS C5981に規定された光コネクタ)では、光ファイバ端面はフェルール端面から露出しており、本実施形態のように光ファイバ端面が接着剤充填部14の内壁(突き当て面14C)に突き当てられていないため、仮に接着剤充填部14の接着剤が収縮してフェルールが反るように変形しても、光ファイバ端面と突き当て面14Cとの剥離という問題は生じない。このため、光ファイバ端面の剥離という課題は、比較例や本実施形態のように光ファイバ端面を接着剤充填部14の内壁(突き当て面14C)に突き当てた構造に特有の課題となる。
本実施形態では、図11Aに示すように、フェルール1の接着剤充填部14に充填する光学接着剤5は、ブーツ26の接着剤充填部26Aに充填した固定用接着剤6とは異なる接着剤であり、固定用接着剤6と比べて柔らかい性質の接着剤である。これにより、光学接着剤5は、フェルール1の変形を抑制し、光ファイバ端面と突き当て面14Cとの剥離を抑制する特性を有する。すなわち、光学接着剤5が比較的柔らかい性質の接着剤であるため、比較例のような接着剤の収縮によるフェルール1の変形は生じ難いので、伝送損失の増加を抑制できる。また、仮にフェルール1が変形しても、比較的柔らかい光学接着剤5が変形することによって、光ファイバ端面と突き当て面14Cとの隙間に屈折率整合剤が入り込んだ状態を保持できるため、伝送損失の増加を抑制できる。このように、本実施形態では、伝送損失の抑制という効果を相乗的に得ることができる。
光学接着剤5は、固定用接着剤6よりも硬度が低い(固定用接着剤6よりも柔らかい)。具体的には、硬化後の固定用接着剤6はショア硬度Dが80〜85であるのに対し、硬化後の光学接着剤5はショア硬度Dが50以下である。なお、ショア硬度Dが50以下の光学接着剤5を用いて製造したファイバ付きフェルール1に対して−40℃、25℃、75℃の順に温度を変化させる環境試験を行い、環境試験中の光ファイバの損失増加量を測定し、損失増加量に基づいて評価を行ったところ、光ファイバテープの複数の光ファイバの損失増加量のうちの最大損失増加量は、比較例では1.0dBであるのに対し、本実施形態では0.3dB以下であることが確認された。なお、比較例では、ほとんどの光ファイバにおいて損失増加量が0.3dBを越えていた。つまり、損失増加量が0.3dB以上の光ファイバを「不良」と評価する場合、比較例ではほぼ全ての光ファイバが「不良」と評価されるのに対し、本実施形態では「不良」と評価される光ファイバが無かった。
ところで、光学接着剤5は、フレネル反射の抑制のため、光ファイバ3との屈折率差が小さくなるように調整されている。これに対し、固定用接着剤6は、光学接着剤5のような光学接着剤でなくてもよい。このため、固定用接着剤6は、光学接着剤5よりも光透過性が低くてもよく、また、光学接着剤5よりも光ファイバ3との屈折率の差が大きくてもよい。このように、光学接着剤5を固定用接着剤6と異ならせることによって、固定用接着剤6及び光学接着剤5の選択の自由度を高めることもできる。なお、屈折率整合剤となる光学接着剤5と光ファイバ3との屈折率差は、0.1以内であることが望ましく、0.05以内であることが更に望ましい。一方、固定用接着剤6は、光ファイバ3との屈折率差が0.1よりも大きくても許容される。
なお、第3実施形態においても、図7Aに示すように、凹所15における光信号の径が、レンズ部16における光信号の径よりも細く絞られており、図7Bに示すように、相手側フェルールのレンズ部までの距離よりも離れるほど、光信号の径が大きくなることが望ましい。また、第3実施形態においても、図8及び図9A〜図9Cに示すように、凹所15を囲む弾性体100(弾性部材)がフェルール端面に設けられることが望ましい。
<ファイバ付きフェルール1の製造方法>
図12は、第3実施形態のファイバ付きフェルール1の製造方法(組み立て手順)のフロー図である。
まず、作業者は、本実施形態のフェルール1を準備し(S201)、予めブーツ26を挿入させた光ファイバテープの各光ファイバ3をフェルール1の光ファイバ穴12にそれぞれ挿入するとともに、ブーツ26をフェルール1のブーツ穴13に挿入する(S202)。そして、光ファイバ端面を光ファイバ穴開口面14Bから突出させる。但し、この段階では、光ファイバ端面を接着剤充填部14の突き当て面14Cには突き当てない。これは、光ファイバ3を光ファイバ穴12に通したときに、光ファイバ端面にゴミ等が付着するおそれがあるためである。
次に、作業者は、接着剤充填部14の光ファイバ穴開口面14Bから突出した光ファイバ端面を洗浄する(S203)。例えば、作業者は、接着剤充填部14の開口からエアを吹き付けることによって、光ファイバ端面のゴミを吹き飛ばす。これにより、光ファイバ穴12に挿入したときに付着した光ファイバ端面のゴミを除去することができる。なお、このように光ファイバ端面のゴミを除去するために、接着剤充填部14への光学接着剤5の充填は、光ファイバ3の挿入前に予め行うのではなく、光ファイバ3の挿入後に行っている。
作業者は、光ファイバ端面の洗浄後、ブーツ26に対して光ファイバ3(光ファイバテープ)を前側にスライドさせて、光ファイバ端面を接着剤充填部14の突き当て面14Cに突き当てる(S204)。なお、光ファイバ端面を突き当て面14Cに突き当てたとき、光ファイバ端面の全ての領域が突き当て面14Cに接触するわけではない。また、複数の光ファイバ3の長さにばらつきがある場合、或る光ファイバ端面の一部が突き当て面14Cに接しても、別の光ファイバ端面は、突き当て面14Cに近接するものの非接触であることがある。このため、この段階では、光ファイバ端面と突き当て面14Cとの間には空気層が存在する。
次に、作業者は、光ファイバ端面を接着剤充填部14の突き当て面14Cに突き当てた状態(光ファイバ端面を突き当て面14Cに近接させた状態)で、固定用接着剤6を用いて光ファイバ3をフェルール1に対して固定する(S205)。このとき、作業者は、ブーツ26に設けられた接着剤充填部26A(図11Aの点線参照)に熱硬化性の固定用接着剤6を充填し、光ファイバ穴12と光ファイバ3との間にまで接着剤を浸透させる。なお、ブーツ26の接着剤充填部26A(図11Aの点線参照)に固定用接着剤6を充填し、ブーツ26と光ファイバ3との間や、ブーツ26とフェルール1(ブーツ穴13の内壁面)との間などに固定用接着剤6を浸透させても良い。熱硬化性の固定用接着剤6を各部に浸透させた後、作業者は、固定用接着剤6を加熱して硬化させ、これにより光ファイバ3をフェルール1に対して接着固定する。なお、固定用接着剤6の塗布方法は、接着剤充填部26Aを用いるものに限られるものではない。また、固定用接着剤6が熱硬化性接着剤でなくても良い。
次に、作業者は、光学接着剤5を接着剤充填部14に充填し、光学接着剤5を硬化させる(S206)。接着剤充填部14に光学接着剤5が充填されることによって、光学接着剤5が光ファイバ3の端面と突き当て面14Cとの隙間に浸透する。なお、光学接着剤5の毛管現象によって、光ファイバ端面と突き当て面14Cとの間に光学接着剤5が浸透することになるため、光ファイバ端面と突き当て面14Cとの間に気泡は残りにくい。熱硬化性の光学接着剤5を接着剤充填部14に充填した後、作業者は、光学接着剤5を加熱して硬化させる。なお、光学接着剤5は、熱硬化性接着剤でなくても良く、例えば紫外線硬化型接着剤でも良い。
接着剤充填部14に充填した光学接着剤5の硬化完了により、本実施形態のファイバ付きフェルール1が完成することになる。
上記のファイバ付きフェルール1の製造方法によれば、作業者は、S205で光ファイバ3をフェルール1に仮固定した後に、S206において光学接着剤5を接着剤充填部14に充填し、光学接着剤5を硬化させる作業を行うことになる。このため、光学接着剤5を接着剤充填部14に充填する作業や、光学接着剤5を硬化させる作業が容易になる。これに対し、仮にS206の作業時に光ファイバ3がフェルール1に未固定だとすると、光ファイバ端面を突き当て面14Cに突き当てた状態(光ファイバ端面を突き当て面14Cに近接させた状態)を保持しながら光学接着剤5を接着剤充填部14に充填する作業が難しくなる。
また、上記のファイバ付きフェルール1の製造方法によれば、作業者は、S205で固定用接着剤6を硬化させた後に、S206において光学接着剤5を接着剤充填部14に充填するため、固定用接着剤6と光学接着剤5が混ざり合ってしまうことを防止できる。仮に固定用接着剤6及び光学接着剤5を同時に充填してしまうと、固定用接着剤6及び光学接着剤5が光ファイバ穴12に浸透して混ざり合ってしまい、この結果、光ファイバ3と光ファイバ穴12との接着強度が低下するおそれがある。
また、上記のファイバ付きフェルール1の製造方法によれば、固定用接着剤6よりも柔らかい光学接着剤5が接着剤充填部14に充填されている。これにより、光学接着剤5の硬化によるフェルール1の変形を抑制できるため、伝送損失を抑制できる。また、仮にフェルール1が変形しても、比較的柔らかい光学接着剤5が変形することによって、光ファイバ端面と突き当て面14Cとの隙間に光学接着剤5が入り込んだ状態を保持できるため、伝送損失の増加を抑制できる。したがって、伝送損失の抑制という効果を相乗的に得ることができる。
<変形例>
接着剤充填部14に光学接着剤5を充填するとき(S206)、複数の光ファイバ3の端面が突き当て面14Cに突き当てられた状態であるため、接着剤充填部14の内部で複数の光ファイバ3が障壁となり、複数の光ファイバ3の上部に光学接着剤5が溜まりやすくなる。この結果、複数の光ファイバ3の上部に溜まった光学接着剤5が接着剤充填部14を塞いでしまい、光学接着剤5が接着剤充填部14の下側まで届き難くなるとともに、接着剤充填部14の底に気泡が形成されるおそれがある。そこで、接着剤充填部14の底面からフェルール1の下面までの間に通気口を形成しても良い。
図13Aは、第3実施形態の第1変形例のフェルール1の切断斜視図である。図13Bは、第3実施形態の第1変形例のフェルール1の全体斜視図である。
この第1変形例のフェルール1では、接着剤充填部14の底に通気口14Dが形成されている。光学接着剤5は接着剤充填部14の開口から漏洩しない程度の物性を備えているため、通気口14Dの開口を接着剤充填部14の上側の開口よりも小さくすれば、光学接着剤5は、通気口14Dから漏洩しない。なお、接着剤充填部14の底面に通気口14Dを設けた場合には、接着剤充填部14の底に気泡が形成されにくくなるとともに、接着剤充填部14に光学接着剤5を充填する作業時間を短縮化できるという効果も得られる。
なお、図13A及び図13Bに示す変形例では、複数の小さな通気口14Dが左右方向に並んで配置されているが、通気口14Dは1つでも良いし、左右方向に細長い開口にしても良い。また、通気口14Dは、フェルール1の下面から開口するのではなく、フェルール1の側面(左右方向の側面)から開口するに形成されてもよい。
図14A及び図14Bは、第3実施形態の第2変形例のフェルール1の全体斜視図である。図15Aは、第3実施形態の第2変形例のフェルール1の断面図である。図15Bは、第3実施形態の第2変形例のファイバ付きフェルール1の断面図である。
この第2変形例では、接着剤充填部14の底に下側開口部14Eが形成されている。下側開口部14Eは、フェルール1の本体部10の下面に開口する部位である。下側開口部14Eは、フェルール1の本体部10の下面において、左右方向に細長い長方形状に開口している。このため、第2変形例の接着剤充填部14は、上下方向(フェルール1の厚さ方向)にフェルール1を貫通している。光学接着剤5の表面張力の働きによって、下側開口部14Eの開口から下側に光学接着剤5が漏洩することは防止されている。言い換えると、下側開口部14Eの大きさは、光学接着剤5の表面張力の働きによって光学接着剤5が下側開口部14Eの下側に漏洩しない程度の大きさである。
既に説明したように、比較例(図11B参照)のように接着剤充填部14が上側のみに開口している場合、接着剤充填部14に充填された接着剤が収縮すると、開口しているフェルール1の上側では光ファイバ開口面14Bと突き当て面14Cとが近接するようにフェルール1が変形するが、フェルール1の底壁があるためにフェルール1の下側ではフェルール1は変形せず、この結果、図11Bの点線に示すようにフェルール1が反るように変形してしまう。
これに対し、第2変形例では、フェルール1の下面において下側開口部14Eが開口しており、下側開口部14Eにはフェルール1の底壁が設けられていない。このため、第2変形例では、光学接着剤5の収縮力によってフェルール1の上側において光ファイバ開口面14Bと突き当て面14Cとが近接するようにフェルール1が変形したとき、下側開口部14Eにおいても、光ファイバ開口面14Bと突き当て面14Cとが近接するように変形可能である。したがって、第2変形例では、仮に接着剤充填部14の光学接着剤5が収縮しても、フェルール1の上部と下部の両方に光学接着剤5の収縮力が作用するため、フェルール1の反るような変形を更に抑制できる。また、第2変形例では、フェルール1の反るような変形を抑制できるため、光ファイバ端面と突き当て面14Cとの剥離が更に生じにくくなり、光信号の伝送損失を更に抑制できる。
図14Bに示す第2変形例では、下側開口部14Eの左右方向の幅(下側開口部14Eの左側の内壁と右側の内壁との間隔)は、左右方向に並ぶ複数のファイバ穴12の列幅(最左端の光ファイバ穴12と最右端の光ファイバ穴12との間隔:光ファイバ穴列幅)よりも広く設定されている。これにより、接着剤充填部14に充填された光学接着剤5が収縮するときに、各光ファイバ3の上部と下部の両側でフェルール1に接着剤5の収縮力が作用するため、フェルール1の反るような変形を抑制できる。但し、下側開口部14Eの左右方向の幅が、光ファイバ穴列幅の半分以上であれば、フェルール1の変形を抑制する効果が得られる。
===その他===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
1 フェルール、3 光ファイバ、
5 接着剤(光学接着剤)、6 固定用接着剤、7 固形屈折率整合材、
10 本体部、10´ 本体部、
10A フェルール端面、10B 鍔部、
11 ガイドピン穴、12 光ファイバ穴、12´ 光ファイバ穴、
12A テーパ部、12B ファイバ固定部、
13 ブーツ穴、14 接着剤充填部、
14A 上方開口部、14B 光ファイバ穴開口面、14C 突き当て面、
14D 通気口、14E 下側開口部、
15 凹所、16レンズ部、
18 光透過部、19 反射部、
20 ハウジング、22 ガイドピン、
24 スプリング、26 ブーツ、
30 光電変換モジュール、32 光素子

Claims (12)

  1. 光ファイバと、
    前記光ファイバの端部を保持するフェルールと
    を備え、
    前記フェルールは、
    フェルール端面と、
    前記光ファイバを挿入するためのファイバ穴と、
    前記光ファイバ穴の開口面と、前記開口面と対向する対向面とを有する接着剤充填部と、
    前記フェルール端面と前記対向面との間で光信号を透過させる光透過部と
    を有し、
    前記接着剤充填部には、前記光ファイバの端面が前記対向面に近接させて配置されるとともに、ショア硬度Dが50以下となる光学接着剤が充填されている
    ことを特徴とする光ファイバ付きフェルール。
  2. 請求項1に記載の光ファイバ付きフェルールであって、
    前記接着剤充填部の深さは、フェルール本体部の厚さの半分以上である
    ことを特徴とする光ファイバ付きフェルール。
  3. 請求項1又は2に記載の光ファイバ付きフェルールであって、
    前記ファイバ穴に前記光ファイバを固定する接着剤は、前記光学接着剤と異なることを特徴とする光ファイバ付きフェルール。
  4. 請求項3に記載の光ファイバ付きフェルールであって、
    前記ファイバ穴に前記光ファイバを固定する接着剤は、前記光学接着剤よりも硬いことを特徴とする光ファイバ付きフェルール。
  5. 請求項3又は4に記載の光ファイバ付きフェルールであって、
    前記ファイバ穴に前記光ファイバを固定する接着剤は、前記光学接着剤よりも前記光ファイバとの屈折率の差が大きいことを特徴とする光ファイバ付きフェルール。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の光ファイバ付きフェルールであって、
    前記フェルール端面に対して凹んだ凹所と、
    前記凹所に形成され、前記光ファイバ穴にそれぞれ対応して配置されたレンズ部と、
    を備える、
    ことを特徴とする光ファイバ付きフェルール。
  7. 請求項6に記載の光ファイバ付きフェルールであって、
    前記凹所における前記光信号の径は、前記レンズ部における前記光信号の径よりも細く絞られており、
    相手側フェルールのレンズ部までの距離よりも離れるほど、前記光信号の径が大きくなる、
    ことを特徴とする光ファイバ付きフェルール。
  8. 請求項6又は7に記載の光ファイバ付きフェルールであって、
    前記フェルール端面に前記凹所を囲む弾性部材が配置されている、
    ことを特徴とする光ファイバ付きフェルール。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の光ファイバ付きフェルールであって、
    前記接着剤充填部に通気口が形成されていることを特徴とする光ファイバ付きフェルール。
  10. 請求項1〜8のいずれかに記載の光ファイバ付きフェルールであって、
    前記接着剤充填部の底に開口部が形成されており、前記接着剤充填部がフェルールを貫通していることを特徴とする光ファイバ付きフェルール。
  11. (1)フェルール端面と、
    ファイバ穴と、
    前記ファイバ穴の開口面と、前記開口面と対向する対向面とを有する接着剤充填部と、
    前記フェルール端面と前記対向面との間で光信号を透過させる光透過部と
    を備えるフェルールを準備すること、
    (2)光ファイバを前記ファイバ穴に挿入し、前記開口面から突出した前記光ファイバの端面を前記対向面に近接させること、及び
    (3)ショア硬度Dが50以下となる光学接着剤を前記接着剤充填部に充填すること
    を行うことを特徴とする光ファイバ付きフェルールの製造方法。
  12. 請求項11に記載の光ファイバ付きフェルールの製造方法であって、
    前記光ファイバの端面を前記対向面に近接させた状態で、接着剤によって前記光ファイバを前記ファイバ穴に固定した後、
    前記光学接着剤を前記接着剤充填部に充填する
    ことを特徴とする光ファイバ付きフェルールの製造方法。
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