JPWO2016098535A1 - 脱気装置及びインクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

より速やかにインク漏れを検出することの出来る脱気装置及びインクジェット記録装置を提供する。脱気装置は、インク流路の途中に設けられ、一方の面がインク流路内のインクと接触する気体透過性の脱気膜と、真空吸引部と、脱気膜の一方の面とは反対の面側と真空吸引部とを繋ぎ、真空吸引部の吸引動作に応じてインク中から脱離して脱気膜を透過した脱離気体が流れる真空経路と、真空経路へのインク漏出を検出する漏出検出部と、を備え、漏出検出部は、真空経路内の状態を検知して、当該状態に応じた計測値を取得する検知部と、直近の計測値と比較するための比較値を過去の計測値の履歴に基づいて算出する比較値算出部と、直近の計測値と前記比較値との比較結果に基づいて前記脱気膜からのインク漏出の有無を判断する判定部と、を備える。

Description

この発明は、脱気装置及びインクジェット記録装置に関する。
従来、インクジェット記録装置のインク流路中に脱気装置を備えるものがある。インク中に気体(空気)が含まれていると、インクを吐出させる際に加えられる圧力が正常にインクに伝わらないといった要因でノズル開口部からのインクの吐出不良が生じるといった問題が生じる。脱気装置が設けられてインク中の気体が除去されることで、このような状態の発生を防ぎ、正常にインクを吐出させることが出来る。
脱気装置には、従来、気体透過性の膜を用いて一方の面をインクと接触させ、他方では気体を真空ポンプ(真空吸引部)で吸引することにより、流れるインク中の気体を真空経路に吸引して脱気させる構成を有するものが多く用いられている。この脱気装置では、非常に薄い(例えば、約10μmなど)気体透過性の膜の両面で常に圧力差が生じていることなどにより、主にこの気体透過性の膜の欠陥や使用期間の増大などに起因して劣化や破損が発生する場合がある。劣化や破損が発生すると、インクが減圧側に漏出し、脱気性能が低下することにより吐出不良の原因となり、更には、インクの供給及び吐出が行われなくなるので、このような劣化や破損を検知して画像形成を中止させる必要がある。
これに対し、特許文献1には、気体透過膜が徐々に劣化するのに従って液体(インク)の透過量が徐々に増加する点を考慮して、減圧側に設けられた気液分離器(チャンバー)内に貯留されている液体量の変化をセンサーで検出することにより気体透過膜の劣化を検出する技術が開示されている。
また、気体透過膜の破損による急激な漏出の検出方法として、特許文献2には、減圧側に設けられたチャンバーの底面に傾斜を持たせ、漏出したインクを傾斜面の最低部に設けられた真空引き口に速やかに落としこむことで、インクの漏れを検出する技術が開示されている。また、特許文献3には、真空度の増減に応じて周期的にオンオフが切り替えられる真空吸引部を備えた脱気装置において、当該切り替えの周期が基準時間内から外れた場合に気体透過膜の異常が生じたと判断して警告を発する技術が開示されている。
特開平9−85011号公報 特開2007−152182号公報 特開2010−58413号公報
しかしながら、これら従来の技術では、圧力の変化量やインク漏れの積算量の計測に時間を要し、速やかにインク漏れを検出することが出来ないという課題がある。
この発明の目的は、より速やかにインク漏れを検出することの出来る脱気装置及びインクジェット記録装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
インク流路の途中に設けられ、一方の面が前記インク流路内のインクと接触する気体透過性の脱気膜と、
真空吸引部と、
前記脱気膜の前記一方の面とは反対の面側と前記真空吸引部とを繋ぎ、前記真空吸引部の吸引動作に応じて前記インク中から脱離して前記脱気膜を透過した脱離気体が流れる真空経路と、
前記真空経路へのインク漏出を検出する漏出検出部と、
を備え、
前記漏出検出部は、
前記真空経路内の状態を検知して、当該状態に応じた計測値を取得する検知部と、
直近の計測値と比較するための比較値を過去の計測値の履歴に基づいて算出する比較値算出部と、
前記直近の計測値と前記比較値との比較結果に基づいて前記脱気膜からのインク漏出の有無を判断する判定部と、
を備える
ことを特徴とする脱気装置である。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の脱気装置において、
前記判定部は、前記直近の計測値と前記比較値との差分が所定の基準差以上であるか否かにより前記インク漏出の有無を判断する
ことを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の脱気装置において、
前記基準差は、前記比較値に対する所定の割合の大きさに定められることを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項2又は3記載の脱気装置において、
所定のサンプリング周波数で前記計測値をデジタル変換するA/D変換部と、
前記デジタル変換された計測値のうち少なくとも直近の所定個数を記憶する記憶部と、
を備え、
前記比較値算出部は、前記記憶部に記憶された計測値を所定の重み付け平均することで前記比較値を算出する
ことを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、請求項4記載の脱気装置において、
前記比較値算出部は、前記計測値の所得時から前記比較値の算出時までの経過時間の増加に応じて軽くなる重みで前記所定の重み付け平均を行うことを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、請求項4又は5記載の脱気装置において、
前記比較値算出部は、前記計測値のうち、当該計測値の取得時から前記比較値の算出時までの経過時間が所定の上限時間以下のものを用いて前記比較値を算出することを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の脱気装置において、
前記検知部は、前記真空経路に所定波長の光を入射させる発光部と、当該入射された光が前記真空経路の少なくとも一部を透過した後に当該透過した光を受光する受光部と、を備えることを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、請求項7記載の脱気装置において、
前記発光部は、前記所定波長の光として赤外光を入射させることを特徴としている。
また、請求項9記載の発明は、請求項1〜8の何れか一項に記載の脱気装置において、
前記真空経路の途中には、前記脱離気体と液体とを分離するチャンバーが設けられ、
前記検知部は、前記チャンバーよりも前記脱気膜側の前記真空経路内の状態を検知する
ことを特徴としている。
また、請求項10記載の発明は、
請求項1〜9の何れか一項に記載の脱気装置と、
前記インク流路の下流側に設けられてインクを吐出する記録ヘッドと、
を備えることを特徴とするインクジェット記録装置である。
また、請求項11記載の発明は、請求項10記載のインクジェット記録装置において、
前記記録ヘッドにおけるインク吐出動作を制御し、前記漏出検出部により前記インク漏出が検出された場合に、前記記録ヘッドの動作を中止させる動作制御部を備えることを特徴としている。
また、請求項12記載の発明は、請求項11記載のインクジェット記録装置において、
前記動作制御部は、前記インク漏出が検出されたタイミングで前記記録ヘッドにより形成されている形成対象画像の形成に係るインクの吐出の終了後に前記記録ヘッドの動作を中止させる
ことを特徴としている。
また、請求項13記載の発明は、請求項11又は12記載のインクジェット記録装置において、
所定の報知動作を行う報知部を備え、
前記動作制御部は、前記記録ヘッドの動作を中止させる場合に、前記報知部に前記所定の報知動作を行わせる
ことを特徴としている。
本発明に従うと、脱気装置及びインクジェット記録装置において、より速やかにインク漏れを検出することが出来るという効果がある。
本発明の実施形態のインクジェット記録装置の全体構成を示す模式図である。 インクの流路について説明する図である。 脱気装置の内部の構造を説明するための図である。 検知部による計測に係る構成について説明する図である。 インクジェット記録装置の機能構成を示すブロック図である。 受光部で計測された受光量の時間変化の例を示すグラフ図である。 インク漏れ検出処理の制御手順を示すフローチャートである。 検知部による計測に係る構成の変形例を説明する図である。 インクジェット記録装置の機能構成を示すブロック図の変形例である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
先ず、本実施形態のインクジェット記録装置について説明する。
図1は、本発明の実施形態のインクジェット記録装置1の全体構成を示す模式図である。
インクジェット記録装置1は、給紙部10と、画像形成部20と、排紙部30と、制御部40(図5参照)と、インク供給部50などを備える。インクジェット記録装置1では、制御部40の制御に基づいて、給紙部10から画像形成部20に搬送された記録媒体Pに対して、インク供給部50から供給されたインクにより画像形成部20で画像を形成した後、当該記録媒体Pを排紙部30に排出する。
給紙部10は、画像形成が行われる記録媒体Pを保持し、画像形成前に画像形成部20に供給する。給紙部10は、給紙トレー11と、搬送部12とを有する。
給紙トレー11は、一又は複数の記録媒体Pを載置可能に設けられた板状の部材である。給紙トレー11は、載置された記録媒体Pの量に応じて上下動するよう設けられており、最上の記録媒体Pが搬送部12により搬送される位置で保持される。
搬送部12は、輪状のベルト123を複数(例えば、2本)のローラー121、122により回転駆動してベルト123上の記録媒体Pを搬送する搬送機構、及び給紙トレー11に載置された記録媒体Pのうち最上のものをベルト123に受け渡す供給部を有する。搬送部12は、供給部によりベルト123に受け渡された記録媒体Pをベルト123の回転動作に伴って搬送する。
画像形成部20は、記録媒体P上にインクを吐出させて画像を形成する。画像形成部20は、画像形成ドラム21と、受け渡しユニット22と、用紙加熱部23と、ヘッドユニット24と、照射部25と、デリバリー部26などを有する。
画像形成ドラム21は、円筒状の外周面に沿って記録媒体Pを担持し、回転に伴って当該記録媒体Pを搬送する。画像形成ドラム21の搬送面は、用紙加熱部23、ヘッドユニット24及び照射部25と対向し、搬送される記録媒体Pに対して画像形成に係る処理を行う。
受け渡しユニット22は、給紙部10の搬送部12と画像形成ドラム21との間の位置に設けられ、搬送部12により搬送された記録媒体Pを画像形成ドラム21に受け渡す。受け渡しユニット22は、搬送部12により搬送された記録媒体Pの一端を担持するスイングアーム部221や、スイングアーム部221に担持された記録媒体Pを画像形成ドラム21に受け渡す円筒状の受け渡しドラム222等を有し、搬送部12上の記録媒体Pをスイングアーム部221により取り上げて受け渡しドラム222に受け渡すことで記録媒体Pを画像形成ドラム21の外周面に沿う向きに誘導して画像形成ドラム21に受け渡す。
用紙加熱部23は、画像形成ドラム21に担持された記録媒体Pを加熱する。用紙加熱部23は、例えば、赤外線ヒーター等を有し、通電に応じて発熱する。用紙加熱部23は、画像形成ドラム21の外周面の近傍であって、画像形成ドラム21の回転による記録媒体Pの搬送方向についてヘッドユニット24の上流側に設けられる。用紙加熱部23は、画像形成ドラム21に担持されて用紙加熱部23の近傍を通過する記録媒体Pが所定の温度となるように、その発熱が制御部40により制御される。
ヘッドユニット24は、画像形成ドラム21に担持された記録媒体Pに対してインクを吐出し、画像を形成する。ヘッドユニット24は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各色についてそれぞれ設けられている。図1では、画像形成ドラム21の回転に伴い搬送される記録媒体Pの搬送方向に対して上流からY、M、C、Kの各色に対応したヘッドユニット24が順番に設けられている。
本実施形態のヘッドユニット24は、記録媒体Pの搬送方向に垂直な方向(幅方向)について記録媒体Pの全体をカバーする長さ(幅)で設けられている。即ち、インクジェット記録装置1は、ワンパス方式のラインヘッド型インクジェット記録装置である。各ヘッドユニット24には、複数の記録ヘッド24a(図2参照)が設けられており、これら複数の記録ヘッド24aの搬送面と対向する面には、全体として幅方向に所定の間隔で記録媒体Pへの画像形成可能幅に亘ってノズル開口部が配列されている。
照射部25は、ヘッドユニット24から記録媒体P上に吐出されたインク(ここでは、紫外線硬化型インク)を硬化させるためのエネルギー線を照射する。照射部25は、例えば、低圧水銀ランプ等の蛍光管を有し、当該蛍光管を発光させて紫外線といったエネルギー線を照射する。照射部25は、画像形成ドラム21の外周面の近傍であって、画像形成ドラム21の回転による記録媒体Pの搬送方向についてヘッドユニット24の下流側に設けられる。
紫外線を発する蛍光管としては、低圧水銀ランプの他、数百Pa〜1MPa程度の動作圧力を有する水銀ランプ、殺菌灯として利用可能な光源、冷陰極管、紫外線レーザー光源、メタルハライドランプ、発光ダイオード等が挙げられる。これらの中で、紫外線をより高照度で照射可能であって消費電力の少ない光源(例えば、発光ダイオード等)がより望ましい。また、エネルギー線は紫外線に限らず、インクの性質に応じてインクを硬化させる性質を有するエネルギー線であれば良く、光源もエネルギー線の波長などに応じて置換される。
デリバリー部26は、照射部25によりエネルギー線が照射された記録媒体Pを画像形成ドラム21から排紙部30に搬送する。デリバリー部26は、輪状のベルト263を複数(例えば、2本)のローラー261、262により回転駆動してベルト263上の記録媒体Pを搬送する搬送機構や、記録媒体Pを画像形成ドラム21から当該搬送機構に受け渡す円筒状の受け渡しドラム264等を有する。デリバリー部26は、受け渡しドラム264によりベルト263に受け渡された記録媒体Pをベルト263により搬送して排紙部30に送り出す。
排紙部30は、デリバリー部26により画像形成部20から送り出された記録媒体Pを格納する。排紙部30は、板状の排紙トレー31などを有し、この排紙トレー31上に画像形成後の記録媒体Pを載置する。
制御部40は、インクジェット記録装置1の各部の動作を制御し、全体動作を統括する。制御部40は、CPU(Central Processing Unit)401、ROM(Read Only Memory)402、記憶部403などを備える(図4参照)。記憶部403には、DRAMやSRAMといった揮発性メモリーに加えて書き換え可能な不揮発性メモリーが含まれていても良い。不揮発性メモリーには、電源オフの間に消去させない設定データやログデータなどが記憶される。
制御部40では、CPU401によりROM402から読み出されたプログラムが記憶部403のRAM上で実行されて、種々の制御処理が実行される。
後述するように、制御部40は、動作制御部400a、比較値算出部400b及び判定部400cとしてそれぞれ動作し(図5)、脱気装置24cにおけるインク漏出の検出に係る動作制御を行う。
インク供給部50は、インクを貯留して、当該インクを画像形成部20のヘッドユニット24に供給する。インク供給部50は、各色のインクについてそれぞれ設けられて、当該各色のインクを対応するヘッドユニット24の各記録ヘッド24aにそれぞれ配列された複数のノズル開口部から吐出可能とする。
本実施形態のインクジェット記録装置1で用いられるインクは、特には限られないが、ここでは上述のように紫外線(UV)硬化型のインクであって、UVが照射されない状態では、温度に応じてゲル状態と液体(ゾル)状態との間で相変化するインクである。例えば、このインクは、所定の温度、例えば、40度〜100度程度の相変化温度を有し、この相変化温度以上に加熱上昇されることで一様に液化(ゾル化)する一方、通常の室温程度(0度〜30度)を含む当該所定の温度以下ではゲル化する。このインクは、種々の公知の方法で製造される。或いは、インクは、使用温度全域に亘って液状に保たれるものであっても良い。
図2は、本実施形態のインクジェット記録装置1におけるインクの流路を説明する図である。
本実施形態のインクジェット記録装置1では、インク供給部50のインクタンク51から供給ポンプ52により汲み出された各色のインクは、それぞれインク流路24bを介して対応するヘッドユニット24の各記録ヘッド24aに供給される。また、このインクジェット記録装置1は、各記録ヘッド24aで吐出されなかったインクをインク流路24bに戻すことが可能な構成となっている。
インク流路24bには、第2サブタンク241と、脱気モジュール242と、送液ポンプ243と、逆止弁244と、第1サブタンク245などが設けられている。これらは、特には限られないが中空の円環状のチューブ構造(送液チューブ)で順番に接続されている。また、記録ヘッド24aのノズル開口部から吐出されなかったインクは、アウトレット240bから回収路241b及びバルブ241cを介して第2サブタンク241に戻される。記録ヘッド24aのメンテナンス時などに記録ヘッド24aからインクを抜く必要がある場合、バルブ241cを開放することで、記録ヘッド24aのインクを無駄にせず回収することが可能となる。
第2サブタンク241は、供給ポンプ52によりインクタンク51から汲み出されたインクを貯留する一又は複数のインク室である。第2サブタンク241の容量は、通常、インクタンク51より小さい。吐出されるインクは、この第2サブタンク241に貯留されてから記録ヘッド24aで吐出されるまでの間、インクヒーターによりインク加熱部27内で加熱され、ゾル化した状態又は適切な粘度の液状で維持される。
脱気モジュール242は、第2サブタンク241から流入したインク中の気体を取り除く脱気を行う。脱気されたインクは、送液ポンプ243により逆止弁244を経て第1サブタンク245に送られる。
送液ポンプ243は、脱気モジュール242で脱気されたインクを第1サブタンク245へ送る。送液ポンプ243と第1サブタンク245の間に設けられた逆止弁244は、第1サブタンク245へ送られたインクが逆流するのを防止している。
第1サブタンク245は、脱気モジュール242で脱気されたインクが一時的に貯留される小型のインク室であり、特には限られないが、第2サブタンク241と略同一程度の容量のものである。第1サブタンク245は、送液チューブにより各記録ヘッド24aのインレット240aに接続されて、各記録ヘッド24aのノズル開口部から吐出されるインク量に応じたインクが当該記録ヘッド24aに供給される。
脱気モジュール242は、一方で、大気連通部247、チャンバー248、及び真空吸引部249に接続されている。これらの間は、真空チューブ24c1で接続されて、脱気モジュール242から真空吸引部249までの真空経路が形成される。真空吸引部249が吸引動作を行うことで、脱気モジュール242においてインクから気体が取り除かれ、この取り除かれた気体(脱離気体)がこの真空経路を流れる。脱気モジュール242と大気連通部247及びチャンバー248との間を繋ぐチューブには、検知部2461が設けられている。真空吸引部249は、真空経路内を必ずしも超高真空状態にまでする必要はなく、脱気に必要な程度の減圧を行う。
これら、脱気モジュール242、検知部2461、真空吸引部249、真空チューブ24c1、及び制御部40(比較値算出部400b、判定部400c)により脱気装置24cが構成されている。また、検知部2461と、比較値算出部400b及び判定部400cとしての制御部40とにより漏出検出部246が構成されている。
大気連通部247は、開閉動作によって大気連通状態が切り替えられるバルブ(大気連通弁)であり、閉状態から開放される(開状態とされる)ことで真空吸引部249により吸引されて減圧状態にある脱気装置24cの内部(真空経路)を外部(大気)と連通させる。大気連通部247には電磁弁などが用いられることで、開閉動作は、手動で行われるだけではなく、制御部40により自動制御可能となっていても良い。
チャンバー248は、脱気モジュール242から気体だけではなく液体が吸引されて真空経路内に流入した場合に、この液体を気体から分離し、液体が真空吸引部249に吸引されることで真空吸引部249を破壊するなどの不具合を生じさせることを防ぐ役割を担うトラップである。チャンバー248は、例えば、小型のタンク状であり、その底部に液体が貯留される。チャンバー248は、図示略の排出孔を開放することで貯留された液体を排出することが出来るように形成される。
真空吸引部249は、脱気装置24cにおいて脱気モジュール242から真空吸引部249までの真空経路内が大気圧より低い所定の負圧の範囲内に維持されるように気体を吸引して脱気装置24cの外部へ排出する。真空吸引部249には、通常の真空ポンプが利用可能であり、真空吸引部249の動作は、制御部40によって制御される。
図3は、円筒状の脱気モジュール242の中心軸を通る面で切断した内部の構造を説明する図である。
脱気モジュール242は、外殻2421の内部において、中心管2424の周囲を多数の中空糸膜からなる気体透過性の脱気膜2426が覆う形状になっている。中心管2424の一端は、インク流入口2422に繋がり、他方は、プラグ2424aで封止されている。中心管2424の外壁には、無数の細穴2424b(ミシン穴)が設けられており、インク流入口2422から中心管2424に流入したインクは、これら細穴2424bから周囲に流出して、脱気膜2426の間を抜けてインク流出口2423から流出する。
脱気膜2426は、一端が閉塞した多数の中空状の微細糸構造をなし、その膜面は、気体透過性を有する。脱気膜2426の微細糸構造の他端は、気体流出口2425に繋がっており、真空吸引部249で真空経路内の気体が吸引されることにより脱気膜2426の微細糸構造内部が減圧される。この状態で、脱気膜2426の膜面(微細な中空糸構造の外面)にインクが接触することで、インク中の気体のみが選択的に膜面を透過してインクが脱気される。即ち、微細な脱気膜2426を多数設けることで、インクと膜面との接触面積が広げられ、効率良く脱気が行われる構造となっている。
脱気膜2426は、通常でもわずかにインクの液体成分(主に、モノマー)が気体成分と共に真空吸引部249により減圧された真空経路側に漏出する場合がある。また、脱気膜2426が劣化すると共にインクの漏出量が増加し、更に、脱気膜2426が破れると、一気にインクが真空経路側に流出する。
検知部2461は、脱気モジュール242からチャンバー248へと真空チューブ24c1を流れる液体を計測する。検知部2461は、真空経路においてチャンバー248よりも脱気モジュール242の側、特に、脱気モジュール242の直近の真空チューブ24c1に対して設けられて、脱気モジュール242でインク中から取り除かれた気体にインク(液体)が混合した場合に、当該インクの通過を直接又は間接的に探知可能なセンサーを備えるものである。また、真空チューブ24c1において検知部2461が設けられている位置は、脱気モジュール242(脱気膜2426)に対して鉛直方向に異なる位置(即ち、鉛直軸についての位置座標が正の方向に異なる位置であり、脱気モジュール242の方が高い位置)に設けられ、脱気モジュール242から検知部2461が設けられている位置までの真空チューブ24c1は、鉛直方向に落差を持って伸びている(鉛直方向に沿った配置である必要はない)ことが好ましい。これにより、吸気が行われていない場合でも、検知部2461の位置を通過するインクや各成分が重力方向に移動しやすくなる。
図4は、検知部2461による計測に係る構成について説明する図である。
ここでは、脱気モジュール242から大気連通部247へと繋がる真空チューブ24c1の断面に対する配置を模式的に示している。
検知部2461は、発光部2461aと、受光部2461bとを備え、それぞれ、印加電圧Vccと接地部2465との間に適切な抵抗素子2466、2467と直列に接続されて、真空チューブ24c1を挟んで対向する位置に設けられている。検知部2461(受光部2461b)には、増幅器2463と、A/D変換部(アナログデジタル変換器)2464とが順に接続されて、制御部40へ計測値が出力される。
発光部2461aは、例えば、LED(Light Emitting Diode)であり、動作電圧を印加して電流を流すことで、所定波長の光を当該電流の大きさに応じた強度で発光する。この波長帯としては、特には限られないが、例えば、赤外領域の波長とすることが出来る。赤外光は、外部の発生源からの影響(外乱)が少ないので、容易且つ正確に真空チューブ内のインクの検出が可能である。或いは、可視光を用いる場合には、インクの色や成分に応じた光の吸収率や散乱率などを考慮して、各色のインク流路24bに対して設けられるそれぞれ脱気装置24cごとに異なる波長の光を用いてインクの計測を行っても良い。
受光部2461bは、例えば、フォトトランジスターであり、発光部2461aから出射された光を受光して当該受光量に応じた電流を出力する。この受光部2461bは、発光部2461aの光に対して感度が高く、他の波長帯の光に対しては感度が低いことが好ましい。
このとき、真空チューブ24c1は、少なくとも発光部2461aの発光面と受光部2461bの受光面との間において、発光部2461aの発する光の波長帯に対して透明な素材で形成されている。従って、発光部2461aからの発光量が一定とされることで、受光部2461bによる受光量(計測値)は、真空チューブ24c1の計測箇所(所定箇所)を通過する成分、ここでは、主にインク成分、の量(検出量)に応じた吸収や散乱によって低下(変化)することになる。
或いは、発光部2461aと受光部2461b(或いは、検知部2461全体)は、二本の真空チューブ24c1を接続するコネクターと一体的に形成されて、発光部2461aの発する光が当該コネクター内部の真空経路を透過して受光部2461bの受光面に届く構造であっても良いし、発光部2461aの発光面と受光部2461bの受光面が真空チューブ24c1の内部に埋め込まれて形成されていても良い。
増幅器2463は、受光部2461bにおいて受光量に応じて出力される電流に応じて出力された印加電圧Vccの分圧を増幅する。
A/D変換部2464は、この増幅された電圧を所定のサンプリング周波数でデジタル値に変換して、制御部40へ出力する。
図5は、インクジェット記録装置1の機能構成を示すブロック図である。
このインクジェット記録装置1は、制御部40に対し、搬送駆動部41と、ヘッド駆動部42と、通信部43と、操作表示部441と、報知出力部442と、用紙加熱部23と、照射部25と、インクヒーター駆動部27aと、供給ポンプ52と、第2フロートセンサー241aと、第1フロートセンサー245aと、送液ポンプ243と、検知部2461と、連通部駆動部247aと、真空吸引部249などがバス49を介して接続されている。
搬送駆動部41は、記録媒体Pを搬送するための各部を動作させる。即ち、搬送駆動部41は、画像形成ドラム21の回転モーターやローラー121、122、261、262の少なくとも一部の回転駆動部などを含み、記録媒体Pを給紙部10から画像形成部20を経て排紙部30まで設定された速度で移動させる。搬送速度は、画像形成のモードなどによって可変とすることが出来る。また、給紙部10から排紙部30までの間で搬送速度が異なる部分があっても良い。
ヘッド駆動部42は、各ヘッドユニット24の記録ヘッド24aに設けられた複数のノズル開口部からインクを吐出させる。ヘッド駆動部42は、例えば、記録ヘッド24aの内部でノズル開口部に連通するインク流路に沿って設けられた圧力印加機構(圧電素子など)に所定の電圧波形を印加することでインク流路を変形させてインク流路内のインクに圧力を加え、インク吐出対象のノズル開口部からインクを吐出させる。
通信部43は、インクジェット記録装置1と外部機器との間での通信を行うためのものであり、NIC(Network Interface Card)などを有する。通信部43は、例えば、外部機器から画像形成対象の画像データや当該画像データの印刷設定などに係るプリントジョブのデータを受信したり、外部機器に対して画像形成の結果やインクジェット記録装置1の異常などのステータス情報を送信したりする際に当該データの送受信に係る処理を行う。
操作表示部441は、インクジェット記録装置1の動作に係る設定などを直接ユーザーが入力したり、上述のステータス情報を表示したりするのに用いられる。操作表示部441は、表示部441bとして、制御部40からの制御信号に応じて表示画面への各種表示を行い、また、操作検出部441aとして、表示画面に重ねて設けられているタッチセンサーを用いてユーザーのタッチ操作、その種別や位置を取得し、操作信号として制御部40に出力する。
報知出力部442は、所定の報知動作を行うためのものであり、例えば、ブザー音やビープ音を発生する音声出力部や、所定の波長の光を点灯、点滅させることの出来るLEDランプなどを備える。
上述の表示部441b及び報知出力部442により報知部440が構成される。
インクヒーター駆動部27aは、制御部40からの制御信号に応じてインクヒーターを動作させ、インク加熱部27においてインクを加熱させる。インク加熱部27には、一又は複数の温度センサーが備えられており、制御部40は、温度センサーで計測されたインクの温度に応じてインクヒーター駆動部27aにインクヒーターのオンオフを切り替えさせてインクを適切な温度に保つ。
第2フロートセンサー241a及び第1フロートセンサー245aは、それぞれ、第2サブタンク241及び第1サブタンク245の内部のインク量を計測する。制御部40は、第2サブタンク241及び第1サブタンク245の内部のインク量が設定範囲内に収まるように供給ポンプ52及び送液ポンプ243を断続的に動作させる。
連通部駆動部247aは、大気連通部247を制御部40からの制御信号に応じて開閉させる。連通部駆動部247aは、例えば、大気連通部247が電磁弁の場合には、当該電磁弁を動作させるための電力を供給する。
次に、脱気装置24cの動作及び脱気装置24cへのインク漏れの検出について説明する。
脱気装置24cは、記録ヘッド24aからのインクの吐出動作が行われている期間、その準備期間、及びインクの吐出動作の間や終了後の所定の待機時間などに連続的に真空吸引部249を動作させることで脱気に係る動作を行う。また、脱気装置24cにおいて、当該真空吸引部249の動作期間及びその動作終了後、真空経路内の減圧状態が解消されるまでの時間に亘り、インク漏れの検出動作が行われる。或いは、真空吸引部249の停止期間であっても、異常発生時やメンテナンスなどに係る特殊な動作モードでの動作時を除き、インクジェット記録装置1の電源がオンされている期間に亘りインク漏れの検出動作が継続されても良い。
本実施形態のインクジェット記録装置1では、検知部2461における受光部2461bの受光量計測が継続的に行われ、この受光量の変化が取得されて、異常な受光量の変化を検出することにより略リアルタイムで遅滞なくインク漏れの判別を行う。
なお、計測値は、ほぼ遅滞なくリアルタイムで取得される限りにおいて、A/D変換部2464に応じて当該計測値の取得周波数と等しいサンプリング周波数で取得された生データでも良いし、計測値の取得周波数よりも高い周波数で取得された値を平均化したり、中央値を用いたり、最大/最小の値を除いた残りの値を平均化したりしたものであっても良い。
図6は、本実施形態のインクジェット記録装置1の受光部2461bで計測された受光量の時間変化の例を示すグラフ図である。
受光部2461bによる受光量は、上述のように、発光部2461aから出射された光が真空チューブ24c1を透過した光の強さを示し、インク(液体)が混入することで光の透過箇所(所定箇所)における受光量(透過光量)が低下する。真空チューブ24c1は、経年変化で透明度が下がったり、長期間の使用によりモノマーが付着して汚れたり、また、発光部2461aのLEDの発光効率の低下などにより徐々に透過光量が低下していく(図6における線m)。即ち、透過光量(計測値)には、インクの透過状態を含む真空チューブ24c1の状態に応じた値(計測値)となり、インクが透過していない場合でも経年変化に応じて低下していく。また、脱気膜2426が破壊していなくともモノマーが透過する(浸潤液)ことで、透過光量が低下する場合があるが(図6におけるタイミングa、b)、このような光量低下は、モノマーの量そのものが少なく、また、真空経路に沿ってチャンバー248の側に引かれて移動してゆくので、変動は継続せず、変動分も少ない。
これらの影響を排除して、脱気膜2426の破損などによるインク漏出に応じた急激な透過光量の低下(図6におけるタイミングc)のみを検出するために、本実施形態のインクジェット記録装置1では、計測された直近の透過光量(計測値)と、透過光量の過去の計測履歴に基づいて算出された比較光量(比較値)とを比較して、比較値よりも計測値が基準値(基準差)以上低下した場合、即ち、比較値から計測値を減じた値(差分)が基準値以上である場合に、インク漏出が生じたものと判断する。比較値としては、上述の経年変化によるオフセット値の変化に従って変化する値が用いられ、例えば、直近の複数回(即ち、上限時間)の計測値の平均値(古いデータほど軽くするといった重み付であっても良い)(例えば、図6における線p)や、過去の計測値から求められる長期変化の傾向(回帰直線など)に基づいて推定される現在の透過光量などを用いることが出来る。また、基準値は、上述の一時的な浸透液に係る計測値の低下を除外可能な値が望ましく、この基準値は、固定値であっても良いし(例えば、図6における線tは、比較光量から基準値を減じた値の時間変化を示す)、比較光量に対する比率(所定の割合)で定められる値であっても良い。或いは、基準値は、過去の計測値のばらつき(分散)を計数して、当該分散又は標準偏差に基づいて(例えば、標準偏差の3倍や6倍など)定められても良い。
このような長期変化の影響に基づく比較値や基準値の変化は、計測頻度(例えば、100msecごと)に比較して十分遅いので、計測頻度に比較して低い頻度(例えば、1時間に一回など)で更新されて用いられる。
図7は、本実施形態のインクジェット記録装置1で実行されるインク漏れ検出処理の制御部40による制御手順を示すフローチャートである。
ここでは、このインク漏れ検出処理は、インクジェット記録装置1の主電源の投入と共に起動される。
インク漏れ検出処理が開始されると、制御部40(CPU401)は、検知部2461の発光部2461aを発光させて、受光部2461bによる光の透過量に係る計測値を取得する(ステップS101)。なお、発光部2461aの発光動作は、以後、インク漏れ検出処理が継続されている間、連続的に行わせることが出来る。制御部40は、この取得された計測値を記憶部403に所定期間記憶させておく。このとき計測値は、明示的に取得タイミングと対応付けて記憶させても良いし、等時間間隔で取得された計測値を所定個記憶させておくことで記憶させる上限時間を定めても良い。
次に、判定部400cとしての制御部40は、予め算出されている比較値から計測値を減じた値と、基準値とを比較し、当該基準値以下であるか否かを判別する(ステップS102)。比較値は、後述のステップS104で算出された値であり、インク漏れ検出処理の開始直後の場合には、前回のインク漏れ検出処理で最後に検出された値が用いられる。また、初めてのインク漏れ検出処理である場合や脱気モジュール242が交換された直後の場合などには、最初の計測値をそのまま比較値として設定することが出来る。通常では、ステップS101〜S104のループ処理における前回までのループ内で直近に算出された比較値が用いられる。
比較値から計測値を減じた値が基準値以下であると判別された場合(ステップS102で“YES”)、即ち、真空チューブ24c1中で入射光を吸収する液体成分が大きく増加していない場合には、制御部40は、今回利用した比較値が更新されてから所定時間が経過したか否かを判別する(ステップS103)。所定時間が経過していないと判別された場合には(ステップS103で“NO”)、制御部40の処理は、ステップS101に戻る。所定時間が経過したと判別された場合には(ステップS103で“YES”)、比較値算出部400bとしての制御部40は、新たな比較値を算出して(ステップS104)、それから処理をステップS101に戻す。なお、ステップS101の処理は、所定の間隔ごと(例えば、100msec間隔)に行われることとして、処理がステップS101に移行してから実際に開始されるまでの間に待機時間が設けられても良い。
比較値から計測値を減じた値が基準値以下ではないと判別された場合には(ステップS102で“NO”)、真空チューブ24c1内に異常なインク漏出の増加が生じたということになり、動作制御部400aとしての制御部40は、画像形成を中止させると共に(ステップS105)、インク漏れに係る異常を報知する所定の動作を行わせる(ステップS106)。制御部40は、所定の動作として例えば、操作表示部441の表示画面に異常を示す表示を行わせる。或いは、制御部40は、報知出力部442が音声出力部を備えている場合には、ビープ音などを出力させても良く、また、報知出力部442がLEDランプなどを備えている場合には、当該LEDランプを点灯又は点滅させたりしても良い。
また、このとき、動作制御部400aとしての制御部40は、画像形成部20に対し、既に形成対象画像の画像形成が開始されている一単位分(記録媒体一枚分や繰返し画像形成の一枚分など)を終了させてから画像形成の処理を中止させる。
そして、制御部40は、インク漏れ検出処理を終了する。
以上のように、本実施形態のインクジェット記録装置1が備える脱気装置24cは、インク流路24bの途中に設けられ、外面がインク流路24b内のインクと接触する中空糸膜状の脱気膜2426と、真空吸引部249と、中空糸膜の内面と真空吸引部249とを繋ぎ、真空吸引部249の吸引動作に応じてインク中から脱離して脱気膜2426を透過した脱離気体が流れる真空経路と、真空経路へのインク漏出を検出する漏出検出部246と、計測値に基づいてインク漏出を検出する漏出検出部246と、を備える。漏出検出部246は、真空経路内の状態に応じた計測値を取得する検知部2461と、制御部40とを備え、制御部40は、直近の計測値と比較するための比較値を過去の計測値の履歴に基づいて算出する比較値算出部400bと、直近の計測値と比較値との比較結果に基づいて脱気膜2426からのインク漏出の有無を判断する判定部400cと、として動作する。
即ち、真空経路中でインクの透過状態を略リアルタイムで取得出来、比較値との比較により一時的な小規模変動を除外しやすく、更に、比較値を適宜更新して経年劣化などによる長期変動の影響を除外してインク漏出を判定出来るので、より速やかに脱気膜2426の破損などによるインク漏れを検出することが出来る。
また、直近の計測値と比較値との差分が所定の基準値以上であるか否かによりインク漏出の有無を判断するので、モノマーの通過などによる小規模且つ短時間の通過を除外して真に問題のあるインク漏出のみを適切且つ素早く検出することが出来る。
また、この基準値は、比較値に対する所定の割合の大きさに定められるので、真空チューブの劣化などによる感度の低下に応じた基準値を設定することが出来る。
また、所定のサンプリング周波数で計測値をデジタル変換するA/D変換部2464と、デジタル変換された計測値のうち少なくとも直近の所定個数を記憶する記憶部403と、を備え、記憶部403に記憶された計測値を所定の重み付け平均することで比較値を算出するので、真空チューブ24c1や脱気膜2426などの経年変化に応じた適切な比較値に基づいてインク漏出を素早く正確に検出することが出来る。
また、計測値の所得時から比較値の算出時までの経過時間の増加に応じて軽くなる重みで重み付け平均を行うので、より直近の計測値に近い比較値に基づいて適切にインク漏出を検出することが出来る。
また、過去に取得された計測値のうち、計測値の取得時から比較値の算出時までの経過時間が所定の上限時間以下のものを用いて比較値を算出するので、古い計測値を考慮せずにより直近の計測値に近い比較値に基づいて適切な透過光量の変化幅でインク漏出を検出出来ると共に、古くなった計測値の履歴を消去することが出来るので、必要以上に記憶部403の容量を増やす必要が無い。
また、検知部2461は、真空経路に所定波長の光を入射させる発光部2461aと、当該入射された光が真空経路の少なくとも一部を透過した後に当該透過した光を受光する受光部2461bと、を備えるので、適切な波長の光を安定した最適な強度で真空経路に入射させることで、より正確にインクの検出を行うことが出来る。
また、発光部2461aは、所定波長の光として赤外光を入射させるので、外乱に強く安定したインクの検出を行うことが出来る。
また、真空経路の途中には、脱離気体とインク(液体)とを分離するチャンバー248が設けられ、検知部2461は、チャンバー248よりも脱気モジュール242の側の真空経路中で入射された光を透過させて当該真空経路内の状態を検知するので、漏れてきたインクがチャンバー248に捕まって検出が遅れることを防ぐことが出来る。
また、本実施形態のインクジェット記録装置1は、脱気装置24cと、インク流路24bの下流側に設けられてインクを吐出する記録ヘッド24aとを備える。従って、このインクジェット記録装置1では、速やかに脱気装置24cにおけるインク漏出を検出して適切な対処を行わせることが出来る。
また、動作制御部400aとしての制御部40は、記録ヘッド24aにおけるインク吐出動作を制御し、インク漏出が検出された場合に、記録ヘッド24aの動作を中止させる。即ち、速やかに検出されたインク漏出に伴って生じる画像の劣化が生じる前に速やかに画像形成を停止させることで、無駄な記録媒体やインクの発生を防ぐことが出来る。
また、動作制御部400aとしての制御部40は、インク漏出が検出されたタイミングで記録ヘッド24aにより形成されている形成対象画像の形成に係るインクの吐出の終了後に記録ヘッド24aの動作を中止させるので、脱気装置24cより下流側で既に脱気がなされたインクを有効に活用しながら形成途中の画像を完成させることで、画質の低下する画像を新たに形成させないようにしつつ、画像形成途中の記録媒体や吐出済みのインクを無駄にしない。
また、報知部440を備え、動作制御部400aとしての制御部40は、記録ヘッド24aの動作を中止させる場合に報知部440に所定の報知動作、例えば、操作表示部441の表示画面に所定の表示を行わせる。従って、インクジェット記録装置1のユーザーに速やかに中止の原因を知得させて迅速な対応を行わせることが出来る。
[変形例]
次に、インクジェット記録装置1の変形例について説明する。
図8は、検知部2461による計測に係る構成の変形例を示す図である。また、図9は、本変形例のインクジェット記録装置1aの機能構成を示すブロック図である。
この変形例のインクジェット記録装置1aは、制御部40aが比較値算出部400b及び判定部400cとして機能せず、その一方で、漏出検出部246aが検知部2461と共に、アナログデータに基づく動作を行う比較値算出部2468及び判定部2469を備える。その他の構成については同一であり、同一部分については同一の符号を用いて説明を省略する。
図8に示すように、漏出検出部246aでは、検知部2461における計測値のアナログデータは、増幅器2463で増幅された後に2つに分岐され、一方はそのまま判定部2469に入力される。他方は、先ず、LPF(低域通過フィルター)2468aに入力されてインク漏れに係る急激な信号変化の周波数帯域を含む高周波成分が取り除かれ、更に、基準電圧Vrefが加算部2468bで加算される。ここで、基準電圧Vrefは、負の値である。LPF2468aは、通常のアナログ回路と同様にキャパシターとコイルを有し、概ね現在までの直近の所定時間内に計測された値の平均値に対応する値を出力する。従って、この判定部2469は、現在の計測値が所定時間の平均値と比較して基準値以上低下しているか否かに応じた信号を出力することになる。判定部2469としては、例えば、コンパレーターが用いられる。
即ち、この変形例では、LPF2468a、及び基準電圧Vrefを加算する加算部2468bが比較値算出部2468を構成する。
この結果、動作制御部400aとしての制御部40aは、判定部2469から現在の計測値の急低下を示す信号が入力された場合に、インク漏れの急激な増加があったとして画像形成の中止及び報知に係る処理を行えば良い。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、検知部2461として光(赤外光)が真空チューブを透過することによりインク成分の通過に応じて透過光が減光する方式のセンサーを用いることとしたが、これに限られない。例えば、入射させた光のインクによる反射光を計測するセンサーでも良いし、或いは、インクの特定性分の通過に応じて変化する磁場を計測するセンサーなど、計測箇所をインク成分が通過したことを遅滞なく検出可能なセンサーであれば良い。
また、比較値の定め方は、上記実施形態で示したものに限られない。例えば、前回の比較値とその後取得された計測値とを用いて新たな比較値を算出しても良い。また、上記実施の形態では、比較値を脱気装置24cの動作時に通常の計測と並行して算出したが、比較値は、インクジェット記録装置の起動時といった脱気装置24cの動作開始前など非動作時に求められても良い。この場合、真空チューブにインクが通過することは通常予測されないので、当該各非動作時の1回の計測値をもとに比較値を算出して用いても良い。
また、上記実施の形態では、動作制御部400a、比較値算出部400b及び判定部400cとしての脱気装置24cのインク漏れ検出に係る処理をインクジェット記録装置1の制御部40を用いて行ったが、脱気装置24cが別個に制御部を備え、異常表示や画像形成の中止に係る命令のみを制御部40に出力する形態であっても良い。または、比較値算出部400b及び判定部400cとしての動作を脱気装置24cの制御部が行い、動作制御部400aとしての動作を制御部40が行っても良い。
また、上記実施の形態では、チャンバー248を備える構成について説明したが、真空吸引部249にインク(液体)が流入しない構成が別個備えられているなどの場合には、チャンバー248を備えない脱気装置24cであっても良い。また、チャンバー248は、トラップとして用いられるものに限らず、真空チューブ24c1の途中に種々の用途に用いられる空間が設けられていても良い。
また、上記実施の形態のインクジェット記録装置1に用いられる脱気装置24cでは、大気連通部247が設けられていなくても良い。
また、上記実施の形態では、中空糸膜を脱気膜2426として用いた脱気装置を例に挙げて説明したが、他の形状の気体透過膜を用いた脱気装置であっても良い。
また、上記実施の形態では、インク漏出の検出時に、形成中の形成対象画像が形成されるまでインクの吐出を継続させたが、即座にインクの吐出を中止させても良いし、形成対象画像の残り量に応じて判別を行っても良い。また、この形成対象画像は、カット紙1枚分などに限られず、カット紙内で繰返し形成される画像の1単位分であっても良いし、反対に、複数枚分のセットであっても良い。また、連帳紙や連続的な布帛などに画像が形成される場合も、当該画像の区切りで適宜インクの吐出を終了させれば良い。
その他、上記実施の形態で示した構成、配置や動作手順などの具体的な細部は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
この発明は、脱気装置及びインクジェット記録装置に利用することが出来る。
1 インクジェット記録装置
1a インクジェット記録装置
10 給紙部
11 給紙トレー
12 搬送部
121、122 ローラー
123ベルト
20 画像形成部
21 画像形成ドラム
22 受け渡しユニット
221スイングアーム部
222受け渡しドラム
23 用紙加熱部
24 ヘッドユニット
24a記録ヘッド
240aインレット
240bアウトレット
24bインク流路
241a第2フロートセンサー
241第2サブタンク
241b回収路
241cバルブ
242脱気モジュール
2421外殻
2422インク流入口
2423インク流出口
2424中心管
2424aプラグ
2424b細穴
2425気体流出口
2426脱気膜
243送液ポンプ
244逆止弁
245第1サブタンク
245a第1フロートセンサー
24c脱気装置
246漏出検出部
246a漏出検出部
2461検知部
2461a発光部
2461b受光部
2463増幅器
2464A/D変換部
2465接地部
2466、2467 抵抗素子
2468比較値算出部
2468aLPF
2468b加算部
2469判定部
247大気連通部
247a連通部駆動部
248チャンバー
249真空吸引部
24c1真空チューブ
25 照射部
26 デリバリー部
261、262 ローラー
263ベルト
264受け渡しドラム
27 インク加熱部
27aインクヒーター駆動部
30 排紙部
31 排紙トレー
40 制御部
40a制御部
400a動作制御部
400b比較値算出部
400c判定部
401CPU
402ROM
403記憶部
41 搬送駆動部
42 ヘッド駆動部
43 通信部
440報知部
441操作表示部
441a操作検出部
441b表示部
442報知出力部
49 バス
50 インク供給部
51 インクタンク
52 供給ポンプ
P 記録媒体
Vcc印加電圧
Vref基準電圧

Claims (13)

  1. インク流路の途中に設けられ、一方の面が前記インク流路内のインクと接触する気体透過性の脱気膜と、
    真空吸引部と、
    前記脱気膜の前記一方の面とは反対の面側と前記真空吸引部とを繋ぎ、前記真空吸引部の吸引動作に応じて前記インク中から脱離して前記脱気膜を透過した脱離気体が流れる真空経路と、
    前記真空経路へのインク漏出を検出する漏出検出部と、
    を備え、
    前記漏出検出部は、
    前記真空経路内の状態を検知して、当該状態に応じた計測値を取得する検知部と、
    直近の計測値と比較するための比較値を過去の計測値の履歴に基づいて算出する比較値算出部と、
    前記直近の計測値と前記比較値との比較結果に基づいて前記脱気膜からのインク漏出の有無を判断する判定部と、
    を備える
    ことを特徴とする脱気装置。
  2. 前記判定部は、前記直近の計測値と前記比較値との差分が所定の基準差以上であるか否かにより前記インク漏出の有無を判断する
    ことを特徴とする請求項1記載の脱気装置。
  3. 前記基準差は、前記比較値に対する所定の割合の大きさに定められることを特徴とする請求項2記載の脱気装置。
  4. 所定のサンプリング周波数で前記計測値をデジタル変換するA/D変換部と、
    前記デジタル変換された計測値のうち少なくとも直近の所定個数を記憶する記憶部と、
    を備え、
    前記比較値算出部は、前記記憶部に記憶された計測値を所定の重み付け平均することで前記比較値を算出する
    ことを特徴とする請求項2又は3記載の脱気装置。
  5. 前記比較値算出部は、前記計測値の所得時から前記比較値の算出時までの経過時間の増加に応じて軽くなる重みで前記所定の重み付け平均を行うことを特徴とする請求項4記載の脱気装置。
  6. 前記比較値算出部は、前記計測値のうち、当該計測値の取得時から前記比較値の算出時までの経過時間が所定の上限時間以下のものを用いて前記比較値を算出することを特徴とする請求項4又は5記載の脱気装置。
  7. 前記検知部は、前記真空経路に所定波長の光を入射させる発光部と、当該入射された光が前記真空経路の少なくとも一部を透過した後に当該透過した光を受光する受光部と、を備えることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の脱気装置。
  8. 前記発光部は、前記所定波長の光として赤外光を入射させることを特徴とする請求項7記載の脱気装置。
  9. 前記真空経路の途中には、前記脱離気体と液体とを分離するチャンバーが設けられ、
    前記検知部は、前記チャンバーよりも前記脱気膜側の前記真空経路内の状態を検知する
    ことを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の脱気装置。
  10. 請求項1〜9の何れか一項に記載の脱気装置と、
    前記インク流路の下流側に設けられてインクを吐出する記録ヘッドと、
    を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  11. 前記記録ヘッドにおけるインク吐出動作を制御し、前記漏出検出部により前記インク漏出が検出された場合に、前記記録ヘッドの動作を中止させる動作制御部を備えることを特徴とする請求項10記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記動作制御部は、前記インク漏出が検出されたタイミングで前記記録ヘッドにより形成されている形成対象画像の形成に係るインクの吐出の終了後に前記記録ヘッドの動作を中止させる
    ことを特徴とする請求項11記載のインクジェット記録装置。
  13. 所定の報知動作を行う報知部を備え、
    前記動作制御部は、前記記録ヘッドの動作を中止させる場合に、前記報知部に前記所定の報知動作を行わせる
    ことを特徴とする請求項11又は12記載のインクジェット記録装置。
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