JPWO2015182350A1 - 端末装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】同期信号に応じて異なる同期制御を行うことを可能にする仕組みを提供する。【解決手段】無線通信のための同期信号に基づいて同期処理を行う同期処理部と、前記同期処理の対象となる前記同期信号の伝達経路に応じて、前記同期信号に対する同期状態の監視期間を制御し、前記監視期間における同期状態の監視結果に応じて異なる処理を制御する制御部と、を備える端末装置。【選択図】図1

Description

本開示は、端末装置及び方法に関する。
装置間通信(D2D通信)は、基地局と端末装置とが信号を送受信する一般的なセルラー通信とは異なり、2つ以上の端末装置が直接的に信号を送受信する通信である。そのため、D2D通信では、上記一般的なセルラー通信とは異なる、端末装置の新しい利用形態が生まれてくることが期待される。例えば、近接する端末装置間若しくは近接する端末装置のグループ内におけるデータ通信による情報共有、設置された端末装置からの情報の頒布、M2M(Machine to Machine)と呼ばれる機器間の自律通信など、様々な応用が考えられる。
また、近年のスマートフォンの増加による、データトラフィックの著しい増加に対して、D2D通信をデータのオフローディングに活用することも考えられる。例えば、近年、動画像のストリーミングデータの送受信に対するニーズが急速に高まっている。しかし、一般に、動画像はデータ量が多いので、RAN(Radio Access Network)において多くのリソースを消費するという問題がある。したがって、端末装置間の距離が小さい場合のように、端末装置同士がD2D通信に適している状態であれば、動画像データをD2D通信にオフローディングすることにより、RANにおけるリソースの消費及び処理の負荷を抑えることができる。このように、D2D通信は、通信事業者及びユーザの双方にとって利用価値がある。そのため、現在、D2D通信は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)標準化会議においても、LTE(Long Term Evolution)に必要な重要な技術領域の1つとして認識され、注目されている。
例えば、非特許文献1には、D2D通信についてのユースケースが開示されている。
端末は、D2D通信を行うために、他の端末との間で同期をとる。例えば、D2D通信を行う端末は、同期信号の送受信を行うことで互いに同期をとる。この同期信号には、複数種類が存在し得る。そこで、同期信号に応じて異なる同期制御を行うことを可能にする仕組みが提供されることが望ましい。
本開示によれば、無線通信のための同期信号に基づいて同期処理を行う同期処理部と、前記同期処理の対象となる前記同期信号の伝達経路に応じて、前記同期信号に対する同期状態の監視期間を制御し、前記監視期間における同期状態の監視結果に応じて異なる処理を制御する制御部と、を備える端末装置が提供される。
また、本開示によれば、無線通信のための同期信号に基づいて同期処理を行うことと、前記同期処理の対象となる前記同期信号の伝達経路に応じて、前記同期信号に対する同期状態の監視期間を制御し、前記監視期間における同期状態の監視結果に応じて異なる処理をプロセッサにより制御することと、を含む、方法が提供される。
以上説明したように本開示によれば、同期信号に応じて異なる同期制御を行うことが可能となる。なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
D2D通信のユースケースの具体例を説明するための第1の説明図である。 D2D通信のユースケースの具体例を説明するための第2の説明図である。 PSS及びSSSのタイミングの具体例を説明するための説明図である。 D2D通信における同期信号の属性の具体例を説明するための説明図である。 LTEにおける同期外れ時の処理を説明するための説明図である。 一実施形態に係る通信システムの概略的な構成の一例を示す説明図である。 一実施形態に係る端末装置の構成例を示すブロック図である。 一実施形態に係る同期信号と属性との対応関係の具体例を説明するための説明図である。 第1の実施形態に係る同期信号の探索処理を説明するための説明図である。 第1の実施形態に係る同期信号の探索処理を説明するための説明図である。 第1の実施形態に係る端末装置による同期信号の探索処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る同期外れの認識処理を説明するための説明図である。 第2の実施形態に係る端末装置による同期外れの認識処理を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る同期確立の判定処理を説明するための説明図である。 第3の実施形態に係る端末装置による同期確立の判定処理を示すフローチャートである。 第4の実施形態に係る確立した同期の維持期間の設定処理を説明するための説明図である。 スマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 カーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.はじめに
2.通信システムの概略的な構成
3.端末装置の構成例
4.第1の実施形態
4.1.端末装置の構成例
4.2.動作処理例
5.第2の実施形態
5.1.端末装置の構成例
5.2.動作処理例
6.第3の実施形態
6.1.端末装置の構成例
6.2.動作処理例
7.第4の実施形態
8.応用例
9.まとめ
<<1.はじめに>>
まず、図1を参照して、D2D通信に関する技術及び考察を説明する。
(D2D通信のユースケース)
D2D通信についてのユースケースが、3GPPのSA(Service and Systems Aspects)1などにおいて議論され、TR 22.803に記載されている。なお、TR 22.803には、ユースケースが開示されているものの、具体的な実現手段は開示されていない。
−D2D通信の用途
通常のLTEのシステムでは、基地局と端末装置とが無線通信を行うが、端末装置が互いに無線通信を行うことはなかった。しかし、パブリックセーフティの用途又はその他の一般的な用途のために、端末装置が互いに直接的に無線通信を行う手法が求められている。
パブリックセーフティの用途として、例えば、衝突防止の警報及び火災警報などが挙げられる。パブリックセーフティの用途は緊急性に関することが多いことが想定されるので、D2D通信において反応速度が重要になると考えられる。
一方、その他の一般的な用途として、例えば、データオフローディングが挙げられる。D2D通信によるデータオフローディングにより、セルラー通信ネットワークへの負荷を軽減することが可能になる。
−カバレッジ
D2D通信は、基地局のカバレッジ内で行われてもよく、基地局のカバレッジ外で行われてもよい。あるいは、一方の端末装置が基地局のカバレッジ内に位置し、他方の端末装置が当該カバレッジ外に位置する場合に、これらの端末装置によりD2D通信が行われてもよい、以下、図1及び図2を参照して、ユースケースの具体例を説明する。
図1は、D2D通信のユースケースの具体例を説明するための第1の説明図である。図1を参照すると、複数の端末装置10(即ち、端末装置10A〜10F)及び基地局20が示されている。D2D通信の第1の例として、基地局20により形成されるセル21(即ち、基地局20のカバレッジ)内に位置する端末装置10A及び端末装置10Bが、D2D通信を行う。このようなD2D通信をカバレッジ内のD2D通信と呼ぶ。D2D通信の第2の例として、セル21外に位置する端末装置10C及び端末装置10Dが、D2D通信を行う。このようなD2D通信をカバレッジ外のD2D通信と呼ぶ。D2D通信の第3の例として、セル21内に位置する端末装置10Eと、セル21外に位置する端末装置10Fとが、D2D通信を行う。このようなD2D通信をパーシャルカバレッジのD2D通信と呼ぶ。パブリックセーフティの観点から、カバレッジ外のD2D通信、及びパーシャルカバレッジのD2D通信も重要である。
図2は、D2D通信のユースケースの具体例を説明するための第2の説明図である。図2を参照すると、端末装置10A及び端末装置10B、並びに基地局20A及び基地局20Bが、示されている。この例では、基地局20Aは、第1のMNO(Mobile Network Operator)により運用され、基地局Bは、第2のMNOにより運用されている。そして、基地局20Aにより形成されるセル21A内に位置する端末装置10Aと、基地局20Bにより形成されるセル21B内に位置する端末装置10Bとが、D2D通信を行う。パブリックセーフティの観点から、このようなD2D通信も重要である。
(D2D通信までの流れ)
例えば、同期(Synchronization)、他の端末装置の発見(Discovery)、及び接続の確立が順に行われ、その後、D2D通信が行われる。以下、同期、発見及び接続確立の各ステップについての考察を説明する。
−同期
2つの端末装置が、基地局のカバレッジ(即ち、基地局により形成されるセル)内に位置する場合、上記2つの端末装置は、上記基地局からのダウンリンク信号を用いて基地局との同期を獲得することにより、互いにある程度同期することが可能である。
一方、D2D通信を行おうとする2つの端末装置のうち少なくとも一方が、基地局のカバレッジ(即ち、基地局により形成されるセル)外に位置する場合、上記2つの端末装置のうちの少なくとも一方が、D2D通信での同期のために同期信号を送信する必要がある。
−他の端末装置の発見
他の端末装置の発見は、例えば、発見信号(Discovery Signal)の送受信により行われる。より具体的には、例えば、2つの端末装置のうちの一方の端末装置が、発見信号を送信し、当該2つの端末装置のうちの他方の端末装置が、当該発見信号を受信して、上記一方の端末装置との通信を試みる。
発見信号は、時間方向において所定のタイミングで送信されていることが望ましい。これにより、受信側の端末装置が上記発見信号の受信を試みるタイミングを限定することができる。なお、前提として、D2D通信を行おうとする2つの端末装置は、発見信号の受信前に予め同期を獲得しておく。
−接続確立
D2D通信を行おうとする2つの端末装置は、例えば以下のように接続を確立し得る。まず、第1の端末装置が発見信号を送信し、第2の端末装置が当該発見信号を受信する。その後、第2の端末装置は、接続の確立を要求する要求メッセージを第1の端末装置に送信する。そして、第1の端末装置は、上記要求メッセージに応じて、接続の確立が完了したことを示す完了メッセージを第2の端末装置に送信する。なお、Connection Less型通信の場合には、本処理は実行されなくてもよい。
(同期信号)
LTEでは、同期信号として、PSS(Primary Synchronization Signal)及びSSS(Secondary Synchronization Signal)が用いられる。PSS及びSSSは、無線フレーム(Radio Frame)のフレーム構造(Frame Structure)における所定のタイミングで送信される。以下、図3を参照して、FDD(Frequency Division Duplex)におけるPSS及びSSSのタイミングの具体例を説明する。
図3は、PSS及びSSSのタイミングの具体例を説明するための説明図である。図3を参照すると、無線フレームに含まれる10個のサブフレーム31が示されている。FDDでは、10個のサブフレーム31のうちの♯0のサブフレーム及び♯5のサブフレーム(即ち、1番目のサブフレーム及び6番目のサブフレーム)の各々で、PSS41及びSSS43が送信される。より具体的には、これらのサブフレームの各々に含まれる14個のOFDMシンボルのうちの6番目のOFDMシンボルでSSS43が送信され、上記14個のOFDMシンボルのうちの7番目のOFDMシンボルでPSS41が送信される。なお、PSS41及びSSS43は、周波数帯域33のうちの中央に位置する所定数の周波数リソース35(72個のサブキャリア)を使用して送信される。
なお、図3では、FDDの例を説明したが、TDDでも所定のタイミングでPSS及びSSSが送信される。具体的には、PSSは、♯1のサブフレーム(2番目のサブフレーム)及び♯6のサブフレーム(7番目のサブフレーム)の各々の3番目のOFDMシンボルで送信される。また、SSSは、♯0のサブフレーム(1番目のサブフレーム)及び♯5のサブフレーム(6番目のサブフレーム)の各々の14番目のOFDMシンボルで送信される。
端末装置は、PSSの検出により、サブフレーム毎のタイミングを知得することができる。また、端末装置は、SSSの検出により、どのサブフレームが♯0のサブフレームであるかを知得することができる。
さらに、端末装置は、PSSのシーケンスに基づいて、3つのセルグループの中から、PSSを送信する基地局により形成されるセルが属するセルグループを識別することができる。また、端末装置は、SSSのシーケンスに基づいて、1つのセルグループに属する168のセル候補の中から、SSSを送信する基地局により形成されるセルを識別することができる。即ち、端末装置は、PSSのシーケンス及びSSSのシーケンスに基づいて、504個のセル候補の中から、PSS及びSSSを送信する基地局により形成されるセルを識別することができる。
なお、D2D通信の場合、端末装置自身が起源として同期信号を発振及び送信する場合がある。この場合、端末装置は、上記PSS及びSSSを用いてもよいし、PSS及びSSSと同様の複数のシーケンスの候補(504個でなくてもよい)の中からいずれかを用いてもよい。
(D2D通信における同期信号)
D2D通信における同期信号には、基地局が起源のものと端末装置が起源のものがある。端末装置が起源の同期信号は、例えばカバレッジ外のD2D通信において用いられる。また、D2D通信における同期信号には、端末装置によりリレー(中継)されたものがある。このように、同期信号は、起源が基地局であるか端末装置であるか、及び起源の装置により送信されたか起源の装置とは異なる端末装置により中継されたか、といった様々な種類の伝達経路で端末装置に到達する。以下では、同期信号の伝達経路を、同期信号の属性とも称する。
端末装置は、いずれかの属性の同期信号を用いて、端末装置間での同期を獲得する。ここで、同期信号の属性には、優先度が存在し得る。D2D通信のためには、優先度が高い同期信号を用いて同期を獲得することが望ましい。
端末装置は、同期信号をリレーする場合、受信した同期信号と、同一のタイミング及び同一の周波数で新たに同期信号を発振し送信する。このとき、誤差が生じ得、例えば端末装置によりリレーされた同期信号は、中心周波数の精度が劣化し得る。従って、リレーの回数(ホップ数)が少ない同期信号を用いて同期を獲得することが望ましい。また、端末装置よりも基地局の方が搭載されている発振器の精度が高い場合が多く、起源が端末装置である同期信号よりも、起源が基地局である同期信号を用いて同期を獲得することが望ましい。以上から、属性の優先度は、精度が高く、劣化が少ない順として、例えば以下のように考えられる。
(優先度高い)
属性Attr1:
基地局が起源であり、起源である基地局が送信した同期信号
属性Attr2:
基地局が起源の同期信号を、端末装置がリレーした同期信号
属性Attr3:
端末装置が起源であり、起源である端末装置が送信した同期信号
属性Attr4:
端末装置が起源の同期信号を、他の端末装置がリレーした同期信号
(優先度低い)
図4は、D2D通信における同期信号の属性の具体例を説明するための説明図である。図4に示すように、基地局20が送信する同期信号51の属性は、Attr1である。また、基地局20が起源である同期信号51を受信した端末装置10Aが中継する同期信号52の属性は、Attr2である。一方、基地局20により形成されるセル21(即ち、基地局20のカバレッジ)外に位置する端末装置10Cが起源となって送信する同期信号53の属性は、Attr3である。また、端末装置10Cが起源である同期信号53を受信した端末装置10Dが中継する同期信号54の属性は、Attr4である。
上記の優先度は一例であって、他にも多様に考えられる。上記では同期信号の起源が基地局であることがより重視されているが、例えば起源の装置が送信した同期信号であること(リレーされていないこと)をより重視して、属性Attr2と属性Attr3の優先度が逆であってもよい。
(同期信号の属性の判別方法)
続いて、端末装置が、同期を行おうとする同期信号の属性を判別する方法を説明する。例えば、第1の方法として、同期信号と属性との対応関係が事前にネットワーク側から端末装置に通知されることが考えられる。この場合、端末装置は、同期を行う前から、同期を行おうとする同期信号(sequence)がどのような属性であるかを判別した上で同期を獲得することができる。また、第2の方法として、同期を確立した後で、属性を示す情報が格納されたメッセージが端末装置に通知されることが考えられる。例えば、端末装置は、同期を確立した後、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)のようなメッセージ部をデコードすることにより、同期した同期信号がどのような属性であるかを判別する。
ここで、第2の方法は、端末装置は、同期を確立するまでの間は属性を判別することが困難であるため、端末装置の負担が大きい。よって、以下では、端末装置は第1の方法により同期信号の属性を判別するものとして説明する。
(同期外れ時の処理について)
LTEでは、同期外れ(Out of Sync)が発生した時の処理が定められている。以下、図5を参照して、LTEにおける同期外れ時の処理を説明する。
図5は、LTEにおける同期外れ時の処理を説明するための説明図である。図5では、時間は左から右へ流れる。端末装置は、同期が確立している間、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)の中のPCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)のdetectionエラーにより簡易的なパケットエラーレートを測定する。その簡易的なパケットエラーレートが例えば0.1よりも悪い場合、端末装置は、無線リンク(Radio Link)に問題が起きた、即ち同期外れが発生したと判定する。同期外れが発生すると、端末装置は、タイマーT110をスタートさせる。
タイマーT110がスタートしてから満了するまでの間、同期外れが継続して状況が改善しない場合、端末装置はタイマーT120をスタートさせる。そして、T311がスタートしてから満了するまでの間、端末装置は、コネクションを再接続すること(Connection Re-establishment)を試みる。再接続に成功した場合、端末装置は、再度符号41の状態に戻り上述した処理を繰り返す。一方、再接続に失敗した場合、端末装置は、RRC接続状態(RRC Connected)からRRCアイドル状態(RRC Idle)に遷移する。
このように、同期外れが発生したとしても、すぐにRRCアイドル状態に遷移するわけではない。端末装置は、ある程度の時間同期状態を観測した上で、同期外れから復旧しない場合にRRCアイドル状態に遷移する。なお、同期外れの発生を判定する方法は、PCFICHで測定されるパケットエラーレートに基づくものに限定されない。例えば、端末装置は、基地局(Serving eNodeB)から送信される共通参照信号(Common Reference signal)を用いて測定されるRSRP(Reference Signal Receive Power)又はRSSI(Received Signal Strength Indicator)が、例えば−110dB以下になった場合に、同期外れが発生したと判定してもよい。
<<2.通信システムの概略的な構成>>
続いて、図6を参照して、一実施形態に係る通信システム1の概略的な構成を説明する。図6は、本開示の一実施形態に係る通信システム1の概略的な構成の一例を示す説明図である。図6を参照すると、通信システム1は、複数の端末装置100(即ち、端末装置100A〜100F)及び基地局200を含む。通信システム1は、例えば、LTE、LTE−Advanced、又はこれらに準ずる通信方式に従ったシステムである。
(端末装置100)
端末装置100は、基地局200との無線通信を行う。例えば、端末装置100は、セル21内に位置する場合に、基地局200との無線通信を行う。
(基地局200)
基地局200は、端末装置100との無線通信を行う。例えば、基地局200は、セル21内に位置する端末装置100との無線通信を行う。
とりわけ本開示の実施形態では、端末装置100は、他の端末装置100とのD2D通信を行う。例えば、端末装置100は、セル21(即ち、基地局200のカバレッジ)内に位置する場合に、セル21内に位置する他の端末装置100とのカバレッジ内のD2D通信を行ってもよい。さらに、端末装置100は、セル21内に位置する場合に、セル21外に位置する他の端末装置100とのパーシャルカバレッジのD2D通信を行ってもよい。また、端末装置100は、セル21外に位置する場合に、セル21外に位置する他の端末装置100とのカバレッジ外のD2D通信を行ってもよく、セル21内に位置する他の端末装置100とのパーシャルカバレッジのD2D通信を行ってもよい。
ここで、端末装置100A及び端末装置100Bは、共に基地局200からの属性Attr1の同期信号により同期を確立しているので、D2D通信可能である。端末装置100Aは、基地局200からの属性Attr1の同期信号をリレーして、属性Attr2の同期信号を送信する。端末装置100Cが、端末装置100Aからの属性Attr2の同期信号により端末装置100Aとの同期を確立すると、端末装置100Aとの間でD2D通信可能となる。端末装置100Cは、さらに同期信号をリレーして、他の端末装置との間でD2D通信を行ってもよい。なお、端末装置100Aがリレーする属性Attr1の同期信号と属性Attr2の同期信号とがフレームレベルで同期している場合、端末装置100B及び端末装置100CはD2D通信可能となる。
一方、セル21外に位置する端末装置100Dは、自らを起源とする属性Attr3の同期信号を送信する。端末装置100Eが、端末装置100Dからの属性Attr3の同期信号により端末装置100Dとの同期を確立すると、端末装置100Dとの間でD2D通信可能となる。また、端末装置100Eは、端末装置100Dからの属性Attr3の同期信号をリレーして、属性Attr4の同期信号を送信する。端末装置100Fが、端末装置100Eからの属性Attr4の同期信号により端末装置100Eとの同期を確立すると、端末装置100Eとの間でD2D通信可能となる。ここでも同様に、端末装置100Eがリレーする属性Attr3の同期信号と属性Attr4の同期信号とがフレームレベルで同期している場合、端末装置100D及び端末装置100FはD2D通信可能となる。
なお、例えば、D2D通信のためのフレームフォーマットとして、基地局200と端末装置100との間の無線通信のためのフレームフォーマットが用いられる。例えば、無線フレーム及びサブフレームが、D2D通信における時間の単位として用いられる。さらに、例えば、D2D通信でも、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)が用いられ、リソースブロックが無線リソースの単位として用いられる。当該リソースブロックは、周波数方向において12サブキャリアに及び、時間方向において7OFDMシンボルに及ぶ無線リソースである。
<<3.端末装置の構成例>>
続いて、図7〜図8を参照して、本開示の各実施形態において共通する、端末装置の構成例を説明する。
図7は、一実施形態に係る端末装置100の構成例を示すブロック図である。図7に示すように、端末装置100は、無線通信部110、記憶部120、発振部130、及び制御部140を有する。
(1)無線通信部110
無線通信部110は、端末装置100による他の装置との無線通信を仲介する無線通信インタフェースである。本実施形態では、無線通信部110は、他の端末装置100又は基地局200との間で無線通信を行う。例えば、無線通信部110は、基地局200又は他の端末装置100から送信された無線信号を受信する。無線通信部110は、増幅器、周波数変換器、及び復調器等としての機能を有していてもよく、例えば受信した同期信号を制御部140へ出力し得る。また、無線通信部110は、制御部140から出力された無線信号を、アンテナを介して基地局200又は他の端末装置100へ送信する。無線通信部110は、変調器、及び増幅器等としての機能を有していてもよく、例えば、後述の発振部130により発振された同期信号を、変調及び電力増幅等して他の端末装置100へ送信してもよい。
(2)記憶部120
記憶部120は、所定の記録媒体に対してデータの記録再生を行う部位である。記憶部120は、例えばHDD(Hard Disc Drive)として実現される。もちろん記録媒体としては、フラッシュメモリ等の固体メモリ、固定メモリを内蔵したメモリーカード、光ディスク、光磁気ディスク、ホログラムメモリなど各種考えられ、記憶部120としては採用する記録媒体に応じて記録再生を実行できる構成とされればよい。
記憶部120は、制御部140が用いる設定情報を記憶する。設定情報としては、例えば、事前にネットワーク側から端末装置100に通知される、同期信号と属性との対応関係がある。本実施形態では、同期信号は属性によって異なる系列である。例えば、同期信号は、起源が基地局200であるか端末装置100であるかによって異なる系列であってもよい。例えば、同期信号は、起源の装置(端末装置100又は基地局200)により送信されたか起源の装置とは異なる端末装置100によりリレーされたかによって異なる系列であってもよい。また、端末装置100起源の同期信号と基地局200起源の同期信号では、タイミング及び周波数の少なくとも何れかが異なっていてもよい。これらの設定情報は、例えば基地局200から通知されるシステム情報に含まれ得る。以下、図8を参照して、記憶部120が記憶する同期信号と属性との対応関係の具体例を説明する。
図8は、一実施形態に係る同期信号と属性との対応関係の具体例を説明するための説明図である。図8に示すように、同期信号Sq1〜Sq4は、属性Attr1の同期信号である。同期信号Sq5〜Sq8は、属性Attr2の同期信号である。同期信号Sq9〜Sq12は、属性Attr3の同期信号である。同期信号Sq13〜Sq16は、属性Attr4の同期信号である。図8に示す属性Attr1〜Attr4は、それぞれ上記説明した同期信号の伝達経路に対応している。基地局200は、属性Attr1の同期信号を送信する。各属性の同期信号は、PSS及びSSSであってもよい。また、属性Attr1の同期信号がPSS及びSSSであり、その他の属性の同期信号は、PSS及びSSS以外の系列であってもよい。
(3)発振部130
発振部130は、同期信号を発振する機能を有する。例えば、発振部130は、制御部140による制御に基づき、記憶部120に記憶された同期信号のうちいずれかを発振する。例えば、発振部130は、属性Attr2、Attr3、又はAttr4の同期信号を発振する。
(4)制御部140
制御部140は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って端末装置100内の動作全般を制御する。制御部140は、例えばCPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ等の電子回路によって実現される。なお、制御部140は、使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶するROM(Read Only Memory)、および適宜変化するパラメータ等を一時記憶するRAM(Random Access Memory)を含んでいてもよい。図7に示すように、制御部140は、同期処理部142、同期制御部144、及び信号処理部146として機能する。
(4−1)同期処理部142
同期処理部142は、無線通信のための同期信号に基づいて同期処理を行う機能を有する。例えば、同期処理部142は、無線通信部110により受信された無線信号から同期信号を捕捉して、補足した同期信号により同期を確立する同期処理を行う。この同期処理は、例えば周波数同期、及び時間同期を含む。本明細書では、同期信号を捕捉することを、同期を獲得するとも称する。また、同期信号を捕捉しようと試みることを、同期を探索するとも称する。また、安定的に同期信号を捕捉することを、同期を確立するとも称する。同期処理部142は、一度同期が確立した後も同期状態を継続して監視することで同期外れを検出したり、別の同期信号を探索したりし得る。なお、同期処理部142は、上述したように、例えばPCFICHで測定されるパケットエラーレート、RSRP、又はRSSIに基づいて同期外れを判定し得る。
(4−2)同期制御部144
同期制御部144は、同期処理部142における同期処理を制御する制御部としての機能を有する。例えば、同期制御部144は、同期処理部142による同期処理の対象となる同期信号の属性(伝達経路)に応じて、同期信号に対する同期状態の監視期間(タイマー)を制御する。例えば、同期制御部144は、より優先度の高い属性の同期信号による同期を優先的に獲得又は維持等するよう監視期間を設定する。そして、同期制御部144は、監視期間における同期状態の監視結果に応じて異なる処理を制御する。例えば、同期制御部144は、同期の獲得に失敗した場合に同期処理の対象となる同期信号の属性を切り替えたり、同期の獲得に成功した場合に同期を確立及び維持したりする。なお、タイマーはカウントアップ式でも良いし、カウントダウン式でもよい。
同期制御部144は、事前にネットワーク側から端末装置100へ通知される設定情報に基づいて監視期間を設定する。この設定情報は、例えば、基地局200からシステム情報として提供され、記憶部120に記憶される。他にも、この設定情報は、例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリングにより伝達されてもよい。設定情報は、上記説明したように、例えば属性と同期信号との対応関係、属性ごとの監視期間の長さ、開始タイミング、及び使用すべき周波数等を示す情報である。
また、同期制御部144は、発振部130における同期信号の発振を制御する機能を有する。詳しくは、同期制御部144は、端末装置100が送信元となる同期信号の属性に応じて、記憶部120に記憶された同期信号を選択し、発振部130に発振させる。そして、同期制御部144は、発振部130により発振された同期信号を外部へ送信するよう無線通信部110を制御する。
例えば、同期制御部144は、無線通信部110により受信された同期信号による同期の確立に成功した場合、同期が確立した同期信号の属性に基づく同期信号を発振するよう発振部130を制御する。例えば、同期制御部144は、同期が確立した同期信号の属性がAttr1又はAttr2であった場合、Attr2の同期信号を発振させる。また、同期制御部144は、同期が確立した同期信号の属性がAttr3又はAttr4であった場合、Attr4の同期信号を発振させる。このようにして、端末装置100は、同期信号のリレーを行う。
例えば、同期制御部144は、無線通信部110により受信された同期信号による同期の確立に失敗した場合、端末装置100自身を起源とする同期信号を発振するよう発振部130を制御する。例えば、同期制御部144は、すべての属性の同期信号を対象とした同期の確立に失敗した場合に、属性Arrt3の同期信号を発振させる。
(4−4)信号処理部146
信号処理部146は、データ通信に関する各種処理を行う機能を有する。例えば、信号処理部146は、同期が確立した上で、他の端末装置100との間でのデータを送受信することで、D2D通信を行う。信号処理部146は、無線通信部110により受信された無線信号から取得したデータを上位層へ受け渡し、上位層から受け渡されたデータから無線信号を生成して、無線通信部110により外部へ送信する。
以上、本実施形態に係る端末装置の構成例を説明した。
<<4.第1の実施形態>>
本実施形態は、優先度の高い属性の同期信号を優先して探索する形態である。これにより、端末装置100は、より優先度の高い属性の同期信号により同期を獲得することが可能となる。端末装置100は、より精度が高く、劣化が少ない同期信号により同期を獲得することが可能となり、他の端末装置100との間で支障なくD2D通信を行うことが可能となる。
[4.1.端末装置の構成例]
本実施形態に係る端末装置100に特徴的な構成を説明する。
本実施形態に係る同期制御部144は、同期信号の探索のための探索期間(監視期間)の長さを、探索対象となる同期信号の属性に基づいて設定する。例えば、同期制御部144は、探索対象の同期信号の伝達経路の優先度が高いほど、同期信号の探索のための探索期間の長さを長く設定する。これにより、端末装置100は、優先度が高い属性の同期信号により同期を獲得する可能性を高めることができる。
また、本実施形態に係る同期制御部144は、同期信号の探索のための探索期間の開始タイミングを、探索対象となる同期信号の属性に基づいて設定する。例えば、同期制御部144は、探索対象の同期信号の伝達経路の優先度が高いほど、同期信号を探索するタイミングを早くに設定する。これにより、端末装置100は、優先度が高い属性の同期信号により同期を獲得する可能性を高めることができる。同期制御部144は、同期信号の探索を属性ごとに直列的に行ってもよいし、並列的に行ってもよい。以下、図9を参照して、同期信号の探索を属性ごとに直列的に行う例を説明する。
図9は、本実施形態に係る同期信号の探索処理を説明するための説明図である。図9に示すように、まず、同期制御部144は、タイマーT11をスタートさせ、属性Attr1の同期信号を探索する。同期の獲得に成功しないままタイマーT11が満了した場合、同期制御部144は、タイマーT12をスタートさせ、属性Attr2の同期信号を探索する。同期の獲得に成功しないままタイマーT12が満了した場合、同期制御部144は、タイマーT13をスタートさせ、属性Attr3の同期信号を探索する。同期の獲得に成功しないままタイマーT13が満了した場合、同期制御部144は、タイマーT14をスタートさせ、属性Attr4の同期信号を探索する。図9に示すように、タイマーT11〜T14は、探索対象の同期信号の属性の優先度が高いほど長く、スタートするタイミングが早い。同期の獲得に成功した場合、同期制御部144は、補足した同期信号により同期を確立する。一方で、いずれの属性でも同期の獲得に失敗した場合、図9に示すように、端末装置100は、自身が起源となって同期信号を送信する。
同期信号の探索処理の比較例として、例えば受信した全ての同期信号に対して所定期間同期の獲得を試みた上で、それぞれの属性を比較して優先度が高い同期信号を選択して同期を確立する手法が考えられる。このような手法では、全ての同期信号に対して同期の獲得を試みるため、端末装置における処理負荷が高かった。
図9に示した探索処理では、同期制御部144は、同期信号の探索を優先度が高い属性の順に直列的に行うため、比較例と比較して端末装置における処理負荷が削減される。また、図9に示した探索処理では、探索対象の同期信号の属性の優先度が高いほど探索期間が長いため、優先度が高い属性の同期信号により同期を獲得する可能性を高めることができる。以上、同期信号の探索を属性ごとに直列的に行う例を説明した。続いて、同期信号の探索を属性ごとに並列的に行う例を説明する。
図10は、本実施形態に係る同期信号の探索処理を説明するための説明図である。図10に示すように、同期制御部144は、タイマーT11〜T14をスタートさせると共に、属性Attr1〜Attr4の同期信号を並列的に探索する。図10に示すように、タイマーT11〜T14は、探索対象の同期信号の属性の優先度が高いほど長い。他の探索処理例として、例えば、同期制御部144は、図10に示した例と同様に各属性の同期信号を並列に探索しつつ、タイマー満了時刻を一致させ、優先度が低い属性であるほどタイマー開始時刻を後ろにずらしてもよい。
[4.2.動作処理例]
以下、図11を参照して、図9を参照して上記説明した同期信号の探索処理を行う際の端末装置100の動作処理例を説明する。なお、属性Attr1及びAttr2を対象とする探索処理の例を説明し、Attr3及びAttr4に関しては省略する。
図11は、本実施形態に係る端末装置100による同期信号の探索処理を示すフローチャートである。図11に示すように、まず、ステップS102で、端末装置100は、システム情報を取得する。例えば、基地局200は、同期信号と属性との対応関係、及び属性ごとに設定すべき探索時間をシステム情報に格納して送信する。そして、システム情報は、無線通信部110により受信され、記憶部120に記憶される。
次いで、ステップS104で、同期制御部144は、タイマーT11をスタートする。このとき、同期制御部144は、属性Attr1の同期信号の探索を開始するよう同期処理部142を制御する。
これにより、ステップS106で、同期処理部142は、属性Attr1の同期信号を探索する。また、ステップS108で、同期制御部144は、タイマーT11が満了したか否かを判定する。
タイマーT11が満了していない場合(S108/NO)、ステップS110で、同期制御部144は、同期処理部142が同期を獲得したか否かを判定する。同期を獲得したと判定された場合(S110/YES)、ステップS112で、同期制御部144は、同期信号の補足を継続して、同期を確立する。一方で、同期を獲得していないと判定された場合(S110/NO)、処理は、再度ステップS106に戻り、タイマーT11が満了するまでの間、同期信号の探索が継続される。
タイマーT11が満了した場合(S108/YES)、ステップS114で、同期制御部144は、タイマーT11をスタートする。このとき、同期制御部144は、属性Attr1の同期信号の探索を停止し、属性Attr2の同期信号の探索を開始するよう同期処理部142を制御する。
これにより、ステップS116で、同期処理部142は、属性Attr2の同期信号を探索する。また、ステップS118で、同期制御部144は、タイマーT12が満了したか否かを判定する。
タイマーT12が満了していない場合(S118/NO)、ステップS120で、同期制御部144は、同期を獲得したか否かを判定する。同期を獲得したと判定された場合(S120/YES)、ステップS112で、同期制御部144は、同期信号の補足を継続して、同期を確立する。一方で、同期を獲得していないと判定された場合(S120/YES)、処理は、再度ステップS116に戻り、タイマーT12が満了するまでの間、同期信号の探索が継続される。
タイマーT12が満了した場合(S118/YES)、同期制御部144は、同期の獲得に失敗したものとして探索処理を終了する。図9に示した例では、この後も同様にして属性Attr3、Attr4を対象とした探索処理が行われる。
(補足)
なお、上記では、端末装置100は、探索期間内に同期の獲得に失敗した場合に他の属性の同期信号を探索するものと説明したが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、端末装置100は、探索期間内に同期が確立しなかった場合に他の属性の同期信号を探索してもよい。
<<5.第2の実施形態>>
本実施形態は、同期確立後に同期外れが生じた場合に、同期していた同期信号の属性の優先度に応じて再探索を開始するまでの猶予期間(監視期間)の長さを設定する形態である。
図5を参照して説明したように、LTEにおいては、同期外れ時にはひとつのタイマーT110を用いて同期状態を監視し、同期外れが継続して状況が改善しない場合に再接続が行われていた。このため、優先度が高い属性の同期信号であっても、優先度が低い属性の同期信号と同じタイミングで同期を手放してしまっていた。そこで、本実施形態では、同期外れ時の監視の際に、同期が確立していた同期信号の属性の優先度に応じた長さの異なるタイマーを用いる。
[5.1.端末装置の構成例]
本実施形態に係る端末装置100に特徴的な構成を説明する。
本実施形態に係る同期制御部144は、同期外れが生じてから他の同期信号の探索を開始するまでの猶予期間の長さを、同期外れが生じた同期信号の属性に基づいて設定する。例えば、同期制御部144は、同期外れが生じた同期信号の属性の優先度が高いほど、この猶予期間を長く設定してもよい。猶予期間中に同期状態が改善すれば同期が維持されるので、端末装置100は、同期信号の属性の優先度が高いほど同期が維持される可能性を高めることができる。また、同期制御部144は、同期外れが生じた同期信号の属性の優先度が低いほど、この猶予期間を短く設定してもよい。猶予期間中に同期状態が改善しなければ、他の同期信号を対象とした探索処理が開始されるため、端末装置100は、同期信号の属性の優先度が低いほどより早期に同期を中断することができる。この探索処理において、第1の実施形態に係る探索処理が行われてもよい。この場合、端末装置100は、優先度が低い属性の同期をより早期に中断し、優先度が高い属性での同期に切り替えることが可能となる。
この属性ごとの猶予期間の長さを示す情報は、例えば基地局200から通知されるシステム情報に含まれ得る。他にも、例えばRRCシグナリングにより伝達されてもよい。同期制御部144は、システム情報が示す猶予期間を示す情報、又はRRCシグナリングにより伝達される猶予期間を示す情報の少なくともいずれかを用いて、猶予期間を設定する。この属性ごとの猶予期間の長さを示す情報は、端末装置100が基地局200のカバレッジ内に位置する間に受信され、記憶部120に記憶されてもよい。これにより、同期外れとなって通信が困難となった端末装置100であっても、適切な猶予期間を設定することができる。他にも、この属性ごとの猶予期間の長さを示す情報は、D2D通信によりリレーされてもよい。これにより、カバレッジ外で基地局200と直接通信することが困難な端末装置100であっても、適切な猶予期間を設定することができる。
以下、図12を参照して、本実施形態に係る同期制御部144による同期外れの認識処理の具体例を説明する。
図12は、本実施形態に係る同期外れの認識処理を説明するための説明図である。図12に示すように、属性Attr1の同期信号による同期が確立していた状態で同期外れが発生した場合、同期制御部144は、タイマーT21をスタートさせ、満了するまでの間同期状態を監視する。そして、同期外れが継続して状況が改善しないままタイマーT21が満了した場合、同期制御部144は、完全に同期外れを認識して、別の同期信号を探索する。属性Attr2、Attr3、Attr4についても同様に、同期制御部144は、タイマーT22〜T24をスタートさせて同期状態を監視し、タイマーが満了した場合に完全に同期外れを認識して、別の同期信号を探索する。このように、端末装置100は、同期外れが生じた同期信号の属性の優先度が高いほど猶予期間を長く設定することで、優先度が高い場合は同期を維持し、優先度が低い場合は早期に中断して優先度が高い属性での同期に切り替えることが可能となる。
[5.2.動作処理例]
以下、図13を参照して、図12を参照して上記説明した同期外れの認識処理を行う際の端末装置100の動作処理例を説明する。
図13は、第2の実施形態に係る端末装置による同期外れの認識処理を示すフローチャートである。図13に示すように、まず、ステップS202で、同期制御部144は、同期処理部142による同期状態の監視結果を参照して、同期外れが発生したか否かを判定する。
同期外れが発生していないと判定された場合(S202/NO)、処理は再度ステップS202に戻り、同期処理部142による同期状態の監視が継続される。
同期外れが発生したと判定された場合(S202/YES)、ステップS204で、同期制御部144は、同期の属性に対応したタイマーをセットする。例えば、同期制御部144は、同期外れが生じた同期信号の属性の優先度が高いほど、長いタイマーをセットする。これにより、同期処理部142は、同期外れが発生した同期信号の再度の探索を行う。
次いで、ステップS206で、同期制御部144は、同期処理部142が同期を再度獲得したか否かを判定する。
同期を再度獲得したと判定された場合(S206/YES)、ステップS208で、同期制御部144は、同期を維持するよう同期処理部142を制御する。
同期を獲得していないと判定された場合(S206/NO)、ステップS210で、同期制御部144は、タイマーが満了したか否かを判定する。
タイマーが満了していないと判定された場合(S210/NO)、ステップS212で、同期制御部144は、時間経過に応じてタイマーを更新する。この後、処理は再度ステップS206へ戻る。
タイマーが満了したと判定された場合(S210/YES)、ステップS214で、同期制御部144は、完全に同期外れを認識する。この後、同期制御部144は、別の同期信号を探索するよう同期処理部142を制御する。
<<6.第3の実施形態>>
本実施形態は、同期を獲得した同期信号の属性の優先度に応じて、同期確立を判定するまでの判定期間(監視期間)の長さを設定する形態である。
[6.1.端末装置の構成例]
本実施形態に係る端末装置100に特徴的な構成を説明する。
本実施形態に係る同期制御部144は、同期の確立を判定するための判定期間の長さを設定し、当該判定期間の間継続的に同期の獲得に成功した場合に同期が確立したと判定する。これにより、同期確立後の処理の安全性を高めることが可能となる。例えば、同期制御部144は、同期の確立をトリガとして、同期信号のリレーを行ってもよい。端末装置100は、同期が不安定な状態では同期信号のリレーを回避し、安定的に同期を獲得している状態でのみ同期信号をリレーすることが可能となり、受信した同期信号と送信する同期信号との間に周波数及びタイミングのずれが生じることが回避される。特に、カバレッジ外の端末装置100にとって、同期信号のリレーはD2D通信を成立させるために重要であり、リレーする同期信号が十分安定的であることが望ましい。同期制御部144は、同期の確立を判定するための判定期間を適切に設定することにより、これを満たすことができる。他にも、信号処理部146は、同期の確立をトリガとして、データ送受信を行ってもよい。この場合、端末装置100は、より安定的にデータ送受信を行うことができる。他にも、端末装置100は、同期の確立をトリガとして、ディスカバリ信号(Discovery Signal)を送受信してもよい。
LTEにおいては、同期を獲得した後、同期の確立を判定するための判定期間は特に設けられていなかった。例えば、端末装置がシステム情報の取得に成功したことや、基地局との通信に成功したことをもって、同期が確立したものとみなされていた。しかし、D2D通信では、同期だけして通信まで至らない場合もある。また、D2D通信では、端末装置は、いずれかの同期信号に同期したあと、その同期信号をリレーして他の端末装置に提供することもある。同期信号の属性によっては安定性が異なり得るところ、同期が確立したことが確認されてからリレーされることが望ましい。
そこで、本実施形態に係る同期制御部144は、同期の確立を判定するための判定期間の長さを、同期の獲得に成功した同期信号の属性に基づいて設定する。例えば、同期制御部144は、同期を獲得した同期信号の属性の優先度が高いほど判定期間を短く設定し、優先度が低いほど判定期間を長く設定してもよい。基地局200を起源とする同期信号は安定していることが予想される。このため、同期制御部144は、判定期間を短く設定することで、同期確立後の各種処理の実行時期を早めることができる。一方、端末装置100を起源とする同期信号は不安定であり、また同期信号が届く範囲が小さいことが予想される。このため、同期制御部144は、判定期間を長く設定することで、同期確立後の各種処理の安全性を高めることができる。例えば、同期がずれたまま同期信号をリレーすることを回避することができる。以下、図14を参照して、本実施形態に係る同期制御部144による判定処理の具体例を説明する。
図14は、本実施形態に係る同期確立の判定処理を説明するための説明図である。図14に示すように、同期制御部144は、属性Attr1の同期信号を探索して同期を獲得した場合、タイマーT31をスタートさせ、満了するまでの間同期状態を監視する。そして、タイマーT31が満了するまで同期を安定して獲得した場合、同期制御部144は、同期が確立したと判定する。属性Attr2、Attr3、Attr4についても同様に、同期制御部144は、同期を獲得した場合にタイマーT32〜T34をスタートさせて、満了するまで同期を安定して獲得した場合、同期が確立したと認定する。このように、同期信号の属性に応じて異なる長さのタイマーを設定し、また優先度が高いほど短いタイマーを設定することで、同期の確立を適切に判定することが可能となる。
(補足)
本実施形態に係る判定期間は、第1の実施形態で説明した探索期間の中に含まれてもよい。例えば、属性Attr1の同期信号を探索する際には、タイマーT11がスタートしてから満了するまでの間に、同期の獲得をトリガとしてタイマーT31がスタートする。T11が満了するまでの間、T31の満了前に同期外れが生じたとしても、再度の同期獲得をトリガとしてタイマーT31がスタートし得る。なお、端末装置100が、探索期間内に同期が確立しなかった場合に他の属性の同期信号を探索する場合であって、同期が獲得されてからの判定期間中に探索期間が満了する場合、その判定期間が満了するまで又は同期が確立するまで探索期間が延長されてもよい。
[6.2.動作処理例]
以下、図15を参照して、図14を参照して上記説明した同期確立の判定処理を行う際の端末装置100の動作処理例を説明する。
図15は、本実施形態に係る端末装置100による同期確立の判定処理を示すフローチャートである。図15に示すように、まず、ステップS302で、同期制御部144は、同期処理部142が同期の獲得に成功したか否かを判定する。
次いで、ステップS304で、同期制御部144は、記憶部120を参照して、同期処理部142により同期が獲得された同期信号の属性を判定する。
次に、ステップS306で、同期制御部144は、同期の属性に対応したタイマーをセットする。例えば、同期制御部144は、同期を獲得した同期信号の属性の優先度が高いほど判定期間として短いタイマーを設定し、優先度が低いほど長いタイマーを設定する。
次いで、ステップS308で、同期制御部144は、同期処理部142による同期処理を監視して、同期外れが発生したか否かを判定する。
同期外れが発生したと判定された場合(S308/YES)、処理は再度ステップS302へ戻る。この場合、同期制御部144は、タイマーをリセットして、再度同期が獲得された場合にはまた始めからタイマーをスタートさせる。
同期外れが発生していないと判定された場合(S308/NO)、ステップS310で、同期制御部144は、タイマーが満了したか否かを判定する。
タイマーが満了していないと判定された場合(S310/NO)、ステップS312で、同期制御部144は、時間経過に応じてタイマーを更新する。この後、処理は再度ステップS308へ戻る。
タイマーが満了したと判定された場合(S310/YES)、ステップS314で、同期制御部144は、同期の状態が安定的であると判定する。これにより、同期制御部144は、同期が確立したと判定する。
<<7.第4の実施形態>>
本実施形態は、同期が確立した後、より優先度の高い属性の同期信号の探索を開始するまで、現状の同期を維持する維持期間(監視期間)の長さを設定する形態である。以下、図16を参照して、本実施形態に係る端末装置100に特徴的な構成を説明する。
図16は、本実施形態に係る確立した同期の維持期間の設定処理を説明するための説明図である。図16に示すように、最も優先度が高い属性Attr1の同期信号による同期が確立した場合、同期制御部144は、そのまま同期を維持する。一方、属性Attr2〜Attr4の同期信号による同期が確立した場合、維持期間経過後に、優先度がより高い属性の同期信号の再探索を行う。例えば、属性Attr2の同期信号による同期が確立した場合、同期制御部144は、タイマーT42をスタートさせ、満了した場合に別の同期信号を探索するよう同期処理部142を制御する。このとき、同期制御部144は、より優先度が高い属性Attr1の同期信号を探索するよう同期処理部142を制御する。属性Attr3、Attr4についても同様に、同期制御部144は、同期確立後タイマーT43〜T44をスタートさせて、タイマーが満了した場合により優先度が高い属性の同期信号を探索するよう同期処理部142を制御する。
図16に示すように、この維持期間は、同期信号の属性の優先度が高いほど長くてもよい。また、同期制御部144は、別の同期信号の探索に失敗した場合には、同期を維持しつつ再度タイマーをスタートさせてもよい。
このように、同期制御部144は、同期が確立してから他の同期信号の探索を開始するまでの維持期間の長さを、同期が確立している同期信号の属性に基づいて設定する。さらに、同期制御部144は、維持期間の満了後、第1の実施形態と同様に、優先度の高い属性の同期信号の探索を優先して開始してもよい。これにより、端末装置100は、一旦同期が確立した場合であっても、より優先度が高い属性の同期信号による同期に切り替えることができる。
<<8.応用例>>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、基地局200は、マクロeNB又はスモールeNBなどのいずれかの種類のeNB(evolved Node B)として実現されてもよい。スモールeNBは、ピコeNB、マイクロeNB又はホーム(フェムト)eNBなどの、マクロセルよりも小さいセルをカバーするeNBであってよい。その代わりに、基地局200は、NodeB又はBTS(Base Transceiver Station)などの他の種類の基地局として実現されてもよい。基地局200は、無線通信を制御する本体(基地局装置ともいう)と、本体とは別の場所に配置される1つ以上のRRH(Remote Radio Head)とを含んでもよい。また、後述する様々な種類の端末が一時的に又は半永続的に基地局機能を実行することにより、基地局200として動作してもよい。
また、例えば、端末装置100は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末、携帯型/ドングル型のモバイルルータ若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、端末装置100は、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、端末装置100は、これら端末に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
[8−1.端末装置に関する応用例]
(第1の応用例)
図17は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912、1つ以上のアンテナスイッチ915、1つ以上のアンテナ916、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM及びROMを含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース912は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース912は、典型的には、BBプロセッサ913及びRF回路914などを含み得る。BBプロセッサ913は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路914は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ916を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース912は、BBプロセッサ913及びRF回路914を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース912は、図17に示したように複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含んでもよい。なお、図17には無線通信インタフェース912が複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含む例を示したが、無線通信インタフェース912は単一のBBプロセッサ913又は単一のRF回路914を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース912は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN(Local Area Network)方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ913及びRF回路914を含んでもよい。
アンテナスイッチ915の各々は、無線通信インタフェース912に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ916の接続先を切り替える。
アンテナ916の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース912による無線信号の送受信のために使用される。スマートフォン900は、図17に示したように複数のアンテナ916を有してもよい。なお、図17にはスマートフォン900が複数のアンテナ916を有する例を示したが、スマートフォン900は単一のアンテナ916を有してもよい。
さらに、スマートフォン900は、無線通信方式ごとにアンテナ916を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ915は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図17に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
図17に示したスマートフォン900において、図7を用いて説明した無線通信部110、記憶部120、発振部130、及び制御部140は、無線通信インタフェース912において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図18は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、1つ以上のアンテナスイッチ936、1つ以上のアンテナ937及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、典型的には、BBプロセッサ934及びRF回路935などを含み得る。BBプロセッサ934は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路935は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ937を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース933は、BBプロセッサ934及びRF回路935を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、図18に示したように複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含んでもよい。なお、図18には無線通信インタフェース933が複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含む例を示したが、無線通信インタフェース933は単一のBBプロセッサ934又は単一のRF回路935を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース933は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ934及びRF回路935を含んでもよい。
アンテナスイッチ936の各々は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ937の接続先を切り替える。
アンテナ937の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送受信のために使用される。カーナビゲーション装置920は、図18に示したように複数のアンテナ937を有してもよい。なお、図18にはカーナビゲーション装置920が複数のアンテナ937を有する例を示したが、カーナビゲーション装置920は単一のアンテナ937を有してもよい。
さらに、カーナビゲーション装置920は、無線通信方式ごとにアンテナ937を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ936は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図18に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図18に示したカーナビゲーション装置920において、図7を用いて説明した無線通信部110、記憶部120、発振部130、及び制御部140は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
<<9.まとめ>>
以上、図1〜図18を参照して、本開示の各実施形態について詳細に説明した。上記説明したように、端末装置は、無線通信のための同期信号に基づいて同期処理を行い、その同期処理の対象となる同期信号の伝達経路に応じて、同期信号に対する同期状態の監視期間を制御し、監視期間における同期状態の監視結果に応じて異なる処理を制御する。これにより、端末装置は、同期信号に応じて異なる同期制御を行うことが可能となる。端末装置は、LTE網においても効果的にD2D通信を行うことが可能となるので、データのオフローディングが実現され、通信システム全体におけるスループットが向上する。
より詳しくは、第1の実施形態に係る端末装置は、優先度の高い属性の同期信号を優先して探索することで、より優先度の高い属性の同期信号により同期を獲得することが可能となる。第2の実施形態に係る端末装置は、同期確立後に同期外れが生じた場合に、同期していた同期信号の属性の優先度に応じて再探索を開始するまでの猶予期間を設定することで、優先度が高い場合は同期を維持し、低い場合は早期に同期を中断することが可能となる。第3の実施形態に係る端末装置は、同期を獲得した同期信号の属性の優先度に応じて、同期確立を判定するまでの判定期間の長さを設定することで、同期確立後の処理の安全性を高めることができる。第4の実施形態に係る端末装置は、同期が確立している同期信号の属性に応じて同期が確立した後の維持期間の長さを設定することで、一旦同期が確立した場合であっても、より優先度が高い属性の同期信号による同期に切り替えることができる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、属性Attr1が最も優先度が高く、次いでAttr2、Attr3、Attr4の順に優先度が高いとして説明したが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、属性Attr1〜Attr4が任意の順番に並べ替えられてもよい。他にも、例えばリレーの回数ごとに異なる属性が付与され、リレーの回数が多いほど優先度が低くてもよい。
なお、本明細書において説明した各装置による一連の処理は、ソフトウェア、ハードウェア、及びソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。ソフトウェアを構成するプログラムは、例えば、各装置の内部又は外部に設けられる記憶媒体(非一時的な媒体:non-transitory media)に予め格納される。そして、各プログラムは、例えば、コンピュータによる実行時にRAMに読み込まれ、CPUなどのプロセッサにより実行される。
また、本明細書においてフローチャート及びシーケンス図を用いて説明した処理は、必ずしも図示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
無線通信のための同期信号に基づいて同期処理を行う同期処理部と、
前記同期処理の対象となる前記同期信号の伝達経路に応じて、前記同期信号に対する同期状態の監視期間を制御し、前記監視期間における同期状態の監視結果に応じて異なる処理を制御する制御部と、
を備える端末装置。
(2)
前記制御部は、前記同期信号の探索のための前記監視期間の長さを、探索対象となる前記同期信号の伝達経路に基づいて設定する、前記(1)に記載の端末装置。
(3)
前記制御部は、探索対象の前記同期信号の伝達経路の優先度が高いほど、探索のための前記監視期間の長さを長く設定する、前記(2)に記載の端末装置。
(4)
前記制御部は、前記同期信号の探索のための前記監視期間の開始タイミングを、探索対象となる前記同期信号の伝達経路に基づいて設定する、前記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の端末装置。
(5)
前記制御部は、探索対象の前記同期信号の伝達経路の優先度が高いほど、探索のための前記監視期間の開始タイミングを早くに設定する、前記(4)に記載の端末装置。
(6)
前記制御部は、前記同期信号の探索を伝達経路ごとに直列的に行う、前記(1)〜(5)のいずれか一項に記載の端末装置。
(7)
前記制御部は、前記同期信号の探索を伝達経路ごとに並列的に行う、前記(1)〜(5)のいずれか一項に記載の端末装置。
(8)
前記制御部は、同期外れが生じてから他の同期信号の探索を開始するまでの前記監視期間の長さを、同期外れが生じた前記同期信号の伝達経路に基づいて設定する、前記(1)〜(7)のいずれか一項に記載の端末装置。
(9)
前記制御部は、同期外れが生じた前記同期信号の伝達経路の優先度が高いほど、他の同期信号の探索を開始するまでの前記監視期間の長さを長く設定する、前記(8)に記載の端末装置。
(10)
前記制御部は、同期の確立を判定するための前記監視期間の長さを設定し、当該監視期間の間継続的に同期に成功した場合に同期が確立したと判定する、前記(1)〜(9)のいずれか一項に記載の端末装置。
(11)
前記制御部は、同期の確立を判定するための前記監視期間の長さを、同期に成功した前記同期信号の伝達経路に基づいて設定する、前記(10)に記載の端末装置。
(12)
前記制御部は、同期の獲得に成功した前記同期信号の伝達経路の優先度が高いほど、同期の確立を判定するための前記監視期間の長さを短く設定する、前記(11)に記載の端末装置。
(13)
前記制御部は、同期が確立してから他の同期信号の探索を開始するまでの前記監視期間の長さを、同期が確立している前記同期信号の伝達経路に基づいて設定する、前記(1)〜(12)のいずれか一項に記載の端末装置。
(14)
前記同期信号は、伝達経路によって異なる系列である、前記(1)〜(13)のいずれか一項に記載の端末装置。
(15)
前記同期信号は、起源が基地局であるか端末装置であるかによって異なる系列である、前記(14)に記載の端末装置。
(16)
前記同期信号は、起源の装置により送信されたか起源の装置とは異なる端末装置により中継されたかによって異なる系列である、前記(14)又は(15)に記載の端末装置。
(17)
前記制御部は、基地局からシステム情報として提供される、又はRRC(Radio Resource Control)シグナリングにより伝達される設定情報を用いて前記監視期間を設定する、前記(1)〜(16)のいずれか一項に記載の端末装置。
(18)
前記端末装置は、同期信号を発振する発振部をさらに備え、
前記制御部は、前記端末装置自身を起源とする同期信号を発振するよう前記発振部を制御する、前記(1)〜(17)のいずれか一項に記載の端末装置。
(19)
前記端末装置は、同期信号を発振する発振部をさらに備え、
前記制御部は、同期が確立した前記同期信号の伝達経路に基づく同期信号を発振するよう前記発振部を制御する、前記(1)〜(18)のいずれか一項に記載の端末装置。
(20)
無線通信のための同期信号に基づいて同期処理を行うことと、
前記同期処理の対象となる前記同期信号の伝達経路に応じて、前記同期信号に対する同期状態の監視期間を制御し、前記監視期間における同期状態の監視結果に応じて異なる処理をプロセッサにより制御することと、
を含む、方法。
1 通信システム
100 端末装置
110 無線通信部
120 記憶部
130 発振部
140 制御部
142 同期処理部
144 同期制御部
146 信号処理部
200 基地局
21 セル

Claims (20)

  1. 無線通信のための同期信号に基づいて同期処理を行う同期処理部と、
    前記同期処理の対象となる前記同期信号の伝達経路に応じて、前記同期信号に対する同期状態の監視期間を制御し、前記監視期間における同期状態の監視結果に応じて異なる処理を制御する制御部と、
    を備える端末装置。
  2. 前記制御部は、前記同期信号の探索のための前記監視期間の長さを、探索対象となる前記同期信号の伝達経路に基づいて設定する、請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記制御部は、探索対象の前記同期信号の伝達経路の優先度が高いほど、探索のための前記監視期間の長さを長く設定する、請求項2に記載の端末装置。
  4. 前記制御部は、前記同期信号の探索のための前記監視期間の開始タイミングを、探索対象となる前記同期信号の伝達経路に基づいて設定する、請求項1に記載の端末装置。
  5. 前記制御部は、探索対象の前記同期信号の伝達経路の優先度が高いほど、探索のための前記監視期間の開始タイミングを早くに設定する、請求項4に記載の端末装置。
  6. 前記制御部は、前記同期信号の探索を伝達経路ごとに直列的に行う、請求項1に記載の端末装置。
  7. 前記制御部は、前記同期信号の探索を伝達経路ごとに並列的に行う、請求項1に記載の端末装置。
  8. 前記制御部は、同期外れが生じてから他の同期信号の探索を開始するまでの前記監視期間の長さを、同期外れが生じた前記同期信号の伝達経路に基づいて設定する、請求項1に記載の端末装置。
  9. 前記制御部は、同期外れが生じた前記同期信号の伝達経路の優先度が高いほど、他の同期信号の探索を開始するまでの前記監視期間の長さを長く設定する、請求項8に記載の端末装置。
  10. 前記制御部は、同期の確立を判定するための前記監視期間の長さを設定し、当該監視期間の間継続的に同期に成功した場合に同期が確立したと判定する、請求項1に記載の端末装置。
  11. 前記制御部は、同期の確立を判定するための前記監視期間の長さを、同期に成功した前記同期信号の伝達経路に基づいて設定する、請求項10に記載の端末装置。
  12. 前記制御部は、同期の獲得に成功した前記同期信号の伝達経路の優先度が高いほど、同期の確立を判定するための前記監視期間の長さを短く設定する、請求項11に記載の端末装置。
  13. 前記制御部は、同期が確立してから他の同期信号の探索を開始するまでの前記監視期間の長さを、同期が確立している前記同期信号の伝達経路に基づいて設定する、請求項1に記載の端末装置。
  14. 前記同期信号は、伝達経路によって異なる系列である、請求項1に記載の端末装置。
  15. 前記同期信号は、起源が基地局であるか端末装置であるかによって異なる系列である、請求項14に記載の端末装置。
  16. 前記同期信号は、起源の装置により送信されたか起源の装置とは異なる端末装置により中継されたかによって異なる系列である、請求項14に記載の端末装置。
  17. 前記制御部は、基地局からシステム情報として提供される、又はRRC(Radio Resource Control)シグナリングにより伝達される設定情報を用いて前記監視期間を設定する、請求項1に記載の端末装置。
  18. 前記端末装置は、同期信号を発振する発振部をさらに備え、
    前記制御部は、前記端末装置自身を起源とする同期信号を発振するよう前記発振部を制御する、請求項1に記載の端末装置。
  19. 前記端末装置は、同期信号を発振する発振部をさらに備え、
    前記制御部は、同期が確立した前記同期信号の伝達経路に基づく同期信号を発振するよう前記発振部を制御する、請求項1に記載の端末装置。
  20. 無線通信のための同期信号に基づいて同期処理を行うことと、
    前記同期処理の対象となる前記同期信号の伝達経路に応じて、前記同期信号に対する同期状態の監視期間を制御し、前記監視期間における同期状態の監視結果に応じて異なる処理をプロセッサにより制御することと、
    を含む、方法。
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