JPWO2015162879A1 - タスク特定装置、タスク特定方法およびタスク特定プログラム - Google Patents

タスク特定装置、タスク特定方法およびタスク特定プログラム Download PDF

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Abstract

ステークホルダ間の協働作業における合意形成や情報伝達に必要なタスクで、かつ、各ステークホルダの認識から抜けているタスクを特定する。タスク特定装置1aは、ステークホルダの行動内容を示すステークホルダ情報に含まれるアクティビティと当該アクティビティが属する関心事と当該アクティビティを詳細化したタスクとの関係を構造化した関心事タスクモデルを生成する関心事タスクモデル生成手段と、開発プロセスの任意の時点において必要となる関心事と当該必要となる関心事に対応する達成すべきアクティビティと当該アクティビティを詳細化したタスクとの関係を構造化したタスク特定モデルを生成するタスク特定モデル生成手段と、関心事タスクモデルのタスクとタスク特定モデルのタスクとを比較して差分を抽出するタスク抽出手段とを備える。

Description

本発明は、システムの開発プロセスに適用されるタスク特定装置等に関する。
ビジネスライフサイクルの短命化やグローバル化の流れを受け、IT(Information Technology)ベンダ企業におけるシステム開発には、迅速かつ柔軟な対応が望まれる。これを可能とするために、アジャイル開発や繰り返し開発を用いたシステム開発が行われている。当該システム開発は、プロセスベース開発等の各段階に区切られたプロジェクト管理方法とは異なり、開発プロセスの全工程を通じて、ITベンダ企業内や、ITベンダ企業とユーザ企業との間における協働作業が重要である。この協働作業の質を高めるために最も重要なのは、各ステークホルダ間におけるコミュニケーションを基とする合意形成や情報伝達である。本願中において、「ステークホルダ」とは開発プロセスに関わる意思決定者を意味する。具体的には、企画フェーズにおける企画立案者や予算管理者、設計フェーズにおける設計責任者などを指す。
しかし、各ステークホルダにおける担当、フェーズ、所属等の役割が異なる場合、互いの関心事には差異があるため、ステークホルダ同士のコミュニケーションにはギャップが生じやすい。ここでいう関心事とは、各ステークホルダが各役割の観点から気にかけている事項を意味する。
非特許文献1は、ソフトウェア開発方式の1つであるSEMAT(Software Engineering Method and Theory)に関する技術を開示する。非特許文献1に開示される技術は、ソフトウェア開発をプロセスで管理するのではなく、開発プロセスを横断する数種の関心事を基に、各関心事に対応するタスクで管理することを目的としている。
特許文献1には、組織コミュニケーションのログを分析する装置が記載されている。特許文献1は、定量的に分析が可能な電子メールや電子掲示板を用い、定性的情報を組み合わせることで、組織のコミュニケーションの活性化と不活性化の要因を判定する技術を開示する。
特許文献2は、WBS(Work Breakdown Structure)を用いて、チームの実施作業内容、タスクおよび成果物等の構成要素を抽出することで、複数の構成要素それぞれと関連する複数のタスクの進捗を管理する技術を開示する。
特開2003−85347号公報 特開2009−245285号公報
Ivar Jacobson, Pan Wei Ng,Paul E. Mcmahon, Ian Spence, Svante Lidman, The Essence of Software Engineering:The SEMAT Kernel, ACM queue, vol.10, No.10, pp.40, 2012
システム開発プロセスにおけるステークホルダ間でのコミュニケーションを円滑に進めるには、コミュニケーションギャップの原因となる、ステークホルダ毎の関心事の差異を明確化することが必要である。これにより、合意形成や情報伝達に必要であるが、ステークホルダ同士の認識から欠落しているタスクを特定することができる。
非特許文献1に記載されたSEMATでは、大きく3つの項目を定義する。3つの項目とは、開発プロセスを横断する7つの関心事、これらの各関心事の状態を示すKernel Alpha、および、Kernel Alphaの達成度を検査するための検査事項である。そして、定義された3項目について書かれた各カードを用いて開発を管理する。カードは、関心事をベースにKernel Alphaの内容に従い時系列に並べられる。カードは、当該カード内に書かれている検査事項が実施済みか否かで、その位置が変動される。カードに書かれている検査事項の実施確認は、その時点に関わるステークホルダ間で行われる。SEMATでは、開発をタスクベースで管理することが可能であるが、各ステークホルダ間の関心事を明確化することはできない。つまり、開発に関わるステークホルダ間の認識から欠けたタスクを特定することはできない。
特許文献1では、組織におけるコミュニケーションのログを分析することにより、組織のコミュニケーションの活性化と不活性化の要因を判定しているが、コミュニケーションの基となる各ステークホルダの認識の違いの要因を特定することはできない。
特許文献2では、タスクの進捗を管理するにあたりWBSが必須となり、WBSが無い場合はプロジェクトを管理することができない。更に特許文献1と同様に、各ステークホルダの認識の違いの要因を特定することはできない。
本発明は、ステークホルダ間の協働作業における合意形成や情報伝達に必要であるが、各ステークホルダの認識から欠落したタスクを特定することができるタスク特定装置等を提供することを主たる目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係るタスク特定装置等は、以下の構成を備える。なお、本発明では、各ステークホルダの関心事は、関心事を構成するアクティビティと、このアクティビティを実行できるレベルまで詳細化したタスクとで構成されているものとする。
本発明における第1の観点は、
ステークホルダの行動内容を示すステークホルダ情報に含まれるアクティビティと、当該アクティビティが属する関心事と、当該アクティビティを詳細化したタスクとの関係を構造化した関心事タスクモデルを生成する関心事タスクモデル生成手段と、
開発プロセスの任意の時点において必要となる関心事と、当該必要となる関心事に対応する達成すべきアクティビティと、当該アクティビティを詳細化したタスクとの関係を構造化したタスク特定モデルを生成するタスク特定モデル生成手段と、
関心事タスクモデルのタスクと、タスク特定モデルのタスクとを比較し、差分を抽出するタスク抽出手段と
を備えるタスク特定装置である。
本発明における第2の観点は、
ステークホルダの行動内容を示すステークホルダ情報に含まれるアクティビティと、当該アクティビティが属する関心事と、当該アクティビティを詳細化したタスクとの関係を構造化した関心事タスクモデルを生成し、
開発プロセスの任意の時点において必要となる関心事と、当該必要となる関心事に対応する達成すべきアクティビティと、当該アクティビティを詳細化したタスクとの関係を構造化したタスク特定モデルを生成し、
関心事タスクモデルのタスクと、タスク特定モデルのタスクとを比較し、差分を抽出するタスク特定方法である。
本発明における第3の観点は、
コンピュータに、
ステークホルダの行動内容を示すステークホルダ情報に含まれるアクティビティと、当該アクティビティが属する関心事と、当該アクティビティを詳細化したタスクとの関係を構造化した関心事タスクモデルを生成する処理と、
開発プロセスの任意の時点において必要となる関心事と、当該必要となる関心事に対応する達成すべきアクティビティと、当該アクティビティを詳細化したタスクとの関係を構造化したタスク特定モデルを生成する処理と、
関心事タスクモデルのタスクと、タスク特定モデルのタスクとを比較し、差分を抽出する処理
とを実行させるためのタスク特定プログラムを格納する記録媒体である。
本発明によれば、ステークホルダ間の協働作業における合意形成や情報伝達に必要なタスクで、かつ各ステークホルダの認識から欠落したタスクを特定することができる。
本発明の第1の実施形態に係るタスク特定装置の構成の一例を示すブロック図である。 開発プロセスのある時点における、ステークホルダ間のコミュニケーションを模式的に表した説明図である。 ステークホルダ情報(入力情報)のデータ構成を示す図である。 ロール関心事対応リストのデータ構成を示す図である。 標準アクティビティリストのデータ構成を示す図である。 標準タスクリストのデータ構成を示す図である。 達成済アクティビティリストの一例を示す説明図である。 関心事タスクモデルの構造の概念を示す図である。 開発プロセスの任意の時点における主関心事モデルの一例を示す図である。 タスク特定モデルの構造を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るタスク特定装置における、差分タスクを特定する動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るタスク特定装置における、各ステークホルダの関心事タスクモデルを生成する動作を示すフローチャートである。 ステークホルダ情報の一例を示す図である。 ロール関心事対応リストの一例を示す図である。 関心事の一例を示す図である。 標準アクティビティリストの一例を示す図である。 標準タスクリストの一例を示す図である。 関心事タスクモデルの一例を示す図である。 関心事タスクモデルの一例を示す図である。 各ステークホルダの入力情報と各リストとの照合により、関心事タスクモデルを生成する処理の一連の流れを抽象的に表した図である。 本発明の第1の実施形態に係るタスク特定装置における、タスク特定モデルを生成する動作を示すフローチャートである。 達成済アクティビティリストの一例を示す説明図である。 ステークホルダの入力情報と、図18に示す達成済アクティビティリストを照合する処理の一連の流れを抽象的に表した説明図である。 ステップS308における、主関心事モデルを生成する処理の一連の流れを抽象的に表した説明図である。 主関心事モデルの一例を示す説明図である。 ステップS309〜S311における、主関心事モデルと標準タスクリストを用いてタスク特定モデルを生成する処理の一連の流れを抽象的に表した説明図である。 タスク特定モデルの一例を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係るタスク特定装置における、関心事タスクモデルとタスク特定モデルを検索する動作を示すフローチャートである。 差分タスクの内容を表示する画面の一例を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るタスク特定装置を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係るタスク特定装置の変更例を示すブロック図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態を、図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るタスク特定装置1の構成を示すブロック図である。
タスク特定装置1は、関心事タスクモデル生成部110、主関心事モデル生成部120、タスク特定モデル生成部130、タスク抽出部140、関心事関連情報保管部200、タスクモデル記憶部210、各種ステークホルダ情報入力部300、検索条件入力部310および表示部320を備える。
オペレータ等の操作により入力されたステークホルダ情報を、関心事関連情報保管部200に出力する。ステークホルダ情報は、ロールに関する情報(以下、「ロール」と記載)と、アクティビティに関する情報(以下、「アクティビティ」と記載)とを含む。尚、ロールとはステークホルダの任務(役割)、アクティビティとは当該任務を果たすために必要な行動を意味する。ステークホルダ情報は、各種ステークホルダ情報入力部300は、関心事タスクモデル生成部110、主関心事モデル生成部120およびタスク特定モデル生成部130において使用される。
検索条件入力部310は、オペレータ等の操作により入力された検索条件(各ステークホルダ情報に含まれるロールとアクティビティ)をタスク抽出部140へ送信する。
関心事タスクモデル生成部110は、各種ステークホルダ情報入力部300から入力したステークホルダ情報に基づき、関心事関連情報保管部200から抽出した情報を木構造で構成した関心事タスクモデル211(図5参照)を生成する。関心事とは、開発プロセスの任意の時点において必要な、各ステークホルダが特に関心をよせる(注意する)仕事である。当該ステークホルダ情報には、ステークホルダの行動内容を示すアクティビティ(第1のアクティビティ)が含まれる。関心事関連情報保管部200から抽出した情報とは、関心事、アクティビティおよびタスクを示す情報である。関心事タスクモデル生成部110は、生成した関心事タスクモデル211に各種ステークホルダ情報入力部300から入力したステークホルダ情報に含まれるロールとアクティビティとを関連付けた情報を、タスクモデル記憶部210に格納する。関心事タスクモデル211の構造の詳細については、後述する。
主関心事モデル生成部120は、関心事関連情報保管部200から入力した複数のアクティビティと、当該アクティビティが属する各関心事の対応関係を構造化した主関心事モデル213(図6参照)を生成する。主関心事モデル生成部120は、主関心事に、各種ステークホルダ情報入力部300から入力したステークホルダ情報に含まれるロールとアクティビティとを関連付けた情報を管理する。主関心事モデル213の構造の詳細については後述する。
タスク特定モデル生成部130は、ある主関心事に関連する関心事、当該関心事に関連するアクティビティおよび当該アクティビティに関連するタスクの対応関係を木構造で構造化した、タスク特定モデル212(図7参照)を生成する。関心事とは、主関心事モデル生成部120が生成したある時点における主関心事モデル213を構成する関心事である。出力されたタスクとは、主関心事モデル213のアクティビティの情報に基づいて関心事関連情報保管部200から取得したタスクである。ここでいう、関心事に関連するアクティビティとは、関心事毎に対応する達成すべきアクティビティ(第2のアクティビティ)である。
タスク特定モデル生成部130は、生成したタスク特定モデル212に、各種ステークホルダ情報入力部300から入力した、ステークホルダ情報に含まれるロールとアクティビティとを関連付けた情報を、タスクモデル記憶部210に格納する。タスク特定モデル212の構造の詳細については後述する。
タスク抽出部140は、検索条件入力部310から入力される検索条件に基づいて、タスクモデル記憶部210内に格納された情報を検索し、表示部320に検索結果を表示する。
具体的には、タスク抽出部140は、入力された各ステークホルダ情報に含まれるロールとアクティビティとを検索条件として、関連する各ステークホルダ情報に含まれる関心事タスクモデル211とタスク特定モデル212とをタスクモデル記憶部210内において検索する。タスク抽出部140は、検索結果である、各ステークホルダの関心事タスクモデル211のタスクとタスク特定モデル212のタスクとを比較し、タスクの差分を抽出する。タスク抽出部140は、抽出したタスクの差分情報と、検索結果である各ステークホルダの関心事タスクモデル211およびタスク特定モデル212とを、表示部320へ出力する。
関心事関連情報保管部200は、メモリ等の記憶装置(図示せず)を含み、当該記憶装置に、ユーザ等が予め定義または作成した、ロール関心事対応リスト201、標準アクティビティリスト202、標準タスクリスト203および達成済アクティビティリスト204を記憶する。関心事関連情報保管部200は、各種ステークホルダ情報入力部300から入力された入力情報(ステークホルダ情報(図3A参照)に基づき、格納している各リスト201〜204から、関心事タスクモデル生成部110および主関心事モデル生成部120が、モデル生成に必要な情報を検索し、各生成部110、120へ出力する。
関心事関連情報保管部200は、各種ステークホルダ情報入力部300からステークホルダ情報が入力されると、ステークホルダ情報に含まれるロールと、ロール関心事対応リスト201(図3B参照)と照合し、当該ロールに対応する、複数の関心事を抽出する。関心事関連情報保管部200は、抽出した複数の関心事と、標準アクティビティリスト202(図3C参照)を照合し、各関心事を構成する複数のアクティビティを抽出する。関心事関連情報保管部200は、抽出した複数のアクティビティと、各種ステークホルダ情報入力部300から入力したステークホルダ情報に含まれるアクティビティとを照合し、入力されたステークホルダ情報に含まれるアクティビティが属する関心事を特定する。関心事関連情報保管部200は、特定された関心事と、ステークホルダ情報に含まれるロールを関連付けた情報を、関心事タスクモデル生成部110へ出力する。
また、関心事関連情報保管部200は、各種ステークホルダ情報入力部300からステークホルダ情報が入力されると、標準タスクリスト203を照合し、ステークホルダ情報に含まれるアクティビティに対応するタスクを抽出し、抽出したタスクとステークホルダ情報に含まれるロールとを関連付けて、関心事タスクモデル生成部110へ出力する。
このように、関心事関連情報保管部200は、各種ステークホルダ情報入力部300から入力したステークホルダ情報に基づいて、自身が保管する各リスト201〜204から抽出した「関心事」と「タスク」に、ステークホルダ情報に含まれる「ロール」と「アクティビティ」を関連付けた情報を、関心事タスクモデル生成部110へ出力する。
関心事関連情報保管部200は、各種ステークホルダ情報入力部300からステークホルダ情報が入力されると、達成済アクティビティリスト204(図4参照)を照合する。照合の結果、関心事関連情報保管部200は、未達成と判定されたアクティビティに、そのアクティビティが属する関心事と、入力されたステークホルダ情報とを関連付けた情報を、主関心事モデル生成部120へ出力する。
関心事関連情報保管部200は、入力されたステークホルダ情報に含まれるアクティビティに基づき、そのアクティビティが達成済アクティビティリスト204に達成済のアクティビティとして登録されているか否かを判定する。更に、関心事関連情報保管部200は、そのアクティビティよりも先に達成すべき未達成のアクティビティが有るか否かを判定する。判定後、関心事関連情報保管部200は、未達成と判定したアクティビティの情報を主関心事モデル生成部120へ出力する。更に、関心事関連情報保管部200は、未達成と判定したアクティビティを、達成済のアクティビティとして、達成済アクティビティリスト204に登録する。
関心事関連情報保管部200は、各種ステークホルダ情報入力部300から入力されるステークホルダ情報の数分、上記の処理を行う。
タスクモデル記憶部210は、関心事タスクモデル211およびタスク特定モデル212を記憶する(図1参照)。タスクモデル記憶部210は、更に、関心事タスクモデル生成部110およびタスク特定モデル生成部130が生成するモデルに関連付けられた情報を記憶する。当該情報の詳細は後述する。
関心事タスクモデル生成部110は、各種ステークホルダ情報入力部300から関心事関連情報保管部200へステークホルダ情報を入力する間、関心事関連情報保管部200から抽出された関心事、アクティビティおよびタスクの情報を一時保管する。
表示部320は、タスク抽出部140から入力した検索結果を表示する。具体的には、タスク抽出部140より取得する、抽出したタスクの差分情報と、検索結果である各ステークホルダの関心事タスクモデル211およびタスク特定モデル212とを、表示する。
なお、関心事タスクモデル生成部110、主関心事モデル生成部120、タスク特定モデル生成部130、タスク抽出部140、関心事関連情報保管部200、各種ステークホルダ情報入力部300および検索条件入力部310は、例えば、タスク特定プログラムに従って動作するコンピュータによって実現される。この場合、コンピュータのプログラム記憶装置(図示せず)が、タスク特定プログラムを記憶する。CPUがタスク特定プログラムを読み込み、そのプログラムに従って、関心事タスクモデル生成部110、主関心事モデル生成部120、タスク特定モデル生成部130、タスク抽出部140、関心事関連情報保管部200、各種ステークホルダ情報入力部300および検索条件入力部310として動作する。また、関心事タスクモデル生成部110、主関心事モデル生成部120、タスク特定モデル生成部130、タスク抽出部140、関心事関連情報保管部200、各種ステークホルダ情報入力部300および検索条件入力部310が別々のハードウェアで実現されていてもよい。
また、タスクモデル記憶部210は、例えば、タスク特定装置1が備える光ディスク装置や磁気ディスク装置、メモリ等の記憶装置によって実現される。
図2は、開発プロセスのある時点における、ステークホルダ(AおよびB)間のコミュニケーションを模式的に表した説明図である。
ステークホルダA,Bは、基本的に1つのロール(ロールAまたはロールB)を有している。なお、ステークホルダA,Bは、複数のロールを有していてもよい。ここでいうロールA,Bは、ステークホルダA,Bが関与する開発のフェーズと、そのフェーズにおける担当領域を組み合わせたものである。例えば、「企画フェーズのリスク管理者」、「企画フェーズの企画立案者」、「設計フェーズの予算担当者」等である。
図2に示す関心事A「リスク管理」はステークホルダAの関心事、関心事B「プロジェクト企画」は、ステークホルダBの関心事を表す。関心事とは、ステークホルダAがロールAの観点に、更に、ステークホルダBがロールBの観点に基づき、両者が関与する開発フェーズにおいて、気にかけている事項であり、1つのロールに対して複数の関心事で構成される。ここでいう関心事とは、図2に示す「リスク管理」、「プロジェクト企画」の他にも、「品質保証」、「セキュリティ保証」、「方式設計」、「システム結合テスト」等がある。
図2に示すように、関心事「リスク管理」に対するアクティビティは「リスク管理の計画」である。関心事「プロジェクト企画」に対するアクティビティは「プロジェクト実行計画の策定」である。アクティビティとは、ステークホルダのロールの観点に基づき、気にかけている行動であり、1つの関心事に対して1個または複数のアクティビティで構成する。ここでいうアクティビティとは、図2に示す「リスク管理の計画」、「プロジェクト実行計画の策定」や、「概要設計の計画」等のステークホルダが関与する開発フェーズと、そのフェーズにおける行動を組み合わせたものである。
図2に示す「管理者の選定」、「リスクの定量化」は、アクティビティ「リスク管理の計画」を構成するタスクを表す。また、図2に示す「技術動向の調査」、「事業環境の分析」は、アクティビティ「プロジェクト実行計画の策定」を構成するタスクを表す。タスクとは、アクティビティの内容を実行可能レベルまで詳細化したものである。1つのアクティビティは、原則的に、1つ以上のタスクで構成される。アクティビティを構成するタスクを全て完了した時点で、そのアクティビティは達成したものとみなされる。ここでいうタスクとは、図2に示す「管理者の選定」や、「プロセスの文書化」、「スケジュールの調整」、「作業量の見積もりの算出」等のステークホルダが気にかけているアクティビティを達成するための必須事項である。
ロール関心事対応リスト201は、図3Bに示すように、ステークホルダのロールと、このロールが役割の観点から気にかけている1つ以上の関心事との対応関係を定義した一覧表である。ステークホルダ情報に含まれるロールを、ロール関心事対応リスト201と照合することにより、当該ロールに対応する複数の関心事を特定することができる。
標準アクティビティリスト202は、図3Cに示すように、関心事と関心事を構成するアクティビティ群との対応関係を定義した一覧表である。関心事は、開発プロセスを横断して必要とされるアクティビティ群で構成されている。標準アクティビティリスト202において、アクティビティ群は、左から右(図3における左側から右側)へと時系列(t)に並べてあり、より左側の項目が達成すべき順番が早いものとする。ロール関心事対応リスト201で特定した複数の関心事と、標準アクティビティリスト202とを照合することにより、各関心事を構成するアクティビティを特定することができる。標準アクティビティリスト202におけるアクティビティは、当該アクティビティが属する関心事と関連付いている。標準アクティビティリスト202との照合で特定したアクティビティと、ステークホルダ情報に含まれるアクティビティとを比較することで、ステークホルダ情報に含まれるアクティビティが属する関心事を特定することができる。
標準タスクリスト203は、図3Dに示すように、アクティビティと、そのアクティビティを実行可能なレベルまで詳細化したタスクとの対応関係を定義した一覧表である。ステークホルダ情報であるアクティビティに基づいて、標準タスクリスト203を照合することにより、タスクを抽出することができる。
図4は、達成済アクティビティリスト204の一例を示す説明図である。
達成済アクティビティリスト204は、標準アクティビティリスト202を基に、各アクティビティが達成したか、未達成なのかを標準アクティビティリスト202内に追記した、一覧表である。達成済アクティビティリスト204で定義している関心事と、関心事を構成するアクティビティ群は、標準アクティビティリスト202と同内容である。また、標準アクティビティリスト202と同様に、関心事を構成するアクティビティ群は、左から右(図4における左側から右側)へと時系列(t)の順序関係があり、より左側の項目が達成すべき順番が早いものとする。
図5は、関心事タスクモデル211の構造を示す説明図である。
関心事タスクモデル211は、関心事をルートとし、関心事を行動の内容にまで詳細化したアクティビティを関心事の子ノードとし、アクティビティを実行内容にまで詳細化したタスクをアクティビティの子ノードとした木構造により構造化したモデルである。関心事タスクモデル211により、各ステークホルダが認識している関心事とアクティビティ、タスクを構造化することができる。
図6は、開発プロセスの任意の時点における主関心事モデル213の一例を示す説明図である。
主関心事は、達成済のアクティビティの情報に基づいて特定した、開発プロセスの任意の時点における関心事である。具体的には、主関心事とは、開発プロセスの任意の時点において達成すべき未達成のアクティビティ(以下、「要達成アクティビティ」と記載する)を構成要素に含む関心事であり、開発プロセスの任意の時点において主要となる関心事である。主関心事モデル213は、複数の主関心事に対して作成されてもよい。主関心事モデル213は、1つ以上の主関心事と、当該主関心事に対応する1つ以上の関心事と、関心事毎に対応する要達成アクティビティとを含むモデルである。主関心事モデル213を用いることにより、ある時点での、各ステークホルダの要達成アクティビティの情報を把握することができる。
図7は、タスク特定モデル212の構造を示す説明図である。タスク特定モデル212は、主関心事モデル213における主関心事と、これに対応する一つ以上の関心事と、関心事毎に対応するアクティビティと、アクティビティ毎に対応するタスクの各情報を構造化したモデルである。タスクの情報は、関心事関連情報保管部200から抽出される。タスク特定モデル212を用いることにより、開発プロセスのある時点における主関心事、関心事、アクティビティ、タスクの各情報を把握することができる。
次に、本実施形態の動作を説明する。図8は、図1に示すタスク特定装置1における、各ステークホルダの認識から欠けたタスクを特定する動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS101において、各ステークホルダ情報(ロールおよびアクティビティ)をオペレータ等が入力する。これを契機とし、関心事タスクモデル生成部110は、ロール関心事対応リスト201、標準アクティビティリスト202および標準タスクリスト203から抽出した各情報に基づいて、関心事タスクモデル211(図5参照)を生成する。関心事タスクモデル生成部110は、生成した関心事タスクモデル211に、ステークホルダ情報に含まれるロール情報を関連付けて、タスクモデル記憶部210に格納する。ステップS101の処理の詳細は後述する。
次に、ステップS102において、各ステークホルダ情報に含まれるロールとアクティビティをオペレータ等が操作したとする。これを契機とし、主関心事モデル生成部120は、関心事関連情報保管部200の達成済アクティビティリスト204の情報に基づいて、開発プロセスのある時点における主関心事モデル213を生成する。そして、主関心事モデル生成部120は、生成した主関心事モデル213に、ステークホルダ情報に含まれるロールの情報を関連付けて、タスク特定モデル生成部130に出力する。
ステップS103において、タスク特定モデル生成部130は、ステップS102で主関心事モデル生成部120から入力された主関心事モデル213(図6参照)と、関心事関連情報保管部200に格納される標準タスクリスト203(図3D参照)の情報に基づき、タスク特定モデル212(図7参照)を生成する。そして、タスク特定モデル生成部130は、生成したタスク特定モデル212にステークホルダ情報に含まれるロールの情報を関連付けて、タスクモデル記憶部210に格納する。ステップS102とステップS103におけるタスク特定モデル212の生成処理の詳細は後述する。
ステップS104において、タスク抽出部140は、検索条件入力部310から入力した検索条件に基づいて、タスクモデル記憶部210に格納された各ステークホルダに関連する関心事タスクモデル211とタスク特定モデル212を抽出し、表示部320に表示する。
表示部320に表示された、各ステークホルダの関心事タスクモデル211を構成するタスクと、タスク特定モデル212を構成するタスクを、オペレータ等の操作により、比較することで、合意形成や情報共有に必要で、かつ、その必要性が各ステークホルダの認識から欠落したタスクを特定することができる。ステップS104の処理の詳細は後述する。
図9は、タスク特定装置1における各ステークホルダの関心事タスクモデル211を生成する動作(図8のステップS101の動作)を示すフローチャートである。
まず、ステップS201において、オペレータ等の操作によりステークホルダ情報が、各種ステークホルダ情報入力部300に入力される。各種ステークホルダ情報入力部300は、入力されたステークホルダ情報を、関心事関連情報保管部200に出力する。一例として、図10に示すステークホルダ情報が入力されたとする。当該ステークホルダ情報においては、ステークホルダとしてX,Yが存在し、ステークホルダXのロールは「企画フェーズのリスク管理者」であり、アクティビティは「リスク管理の準備」である。ステークホルダYのロールは「企画フェーズの企画責任者」であり、アクティビティは「実行計画の策定」である。
次に、ステップS202において、関心事関連情報保管部200は、入力したステークホルダ情報に含まれるロールに基づいて、ロール関心事対応リスト201と照合する。ここでは、関心事関連情報保管部200は、ロール関心事対応リスト201におけるロールから、入力されたステークホルダ情報に含まれるロールと同一のロールを特定し、特定したロールを構成する関心事群を抽出する。例えば、ロール関心事対応リスト201が図11に示す内容であったとする。この場合、ステークホルダ情報に含まれるロールが「企画フェーズのリスク管理者」であれば、抽出する関心事群は「リスク管理、リスク保証、情報管理、品質保証、製品保証…」となる。また、ステークホルダ情報に含まれるロールが「企画フェーズのリスク企画責任者」であれば、抽出する関心事群は「プロジェクト企画、人的資源管理、運用管理…」となる。
ステップS203では、関心事関連情報保管部200は、ステップS202にて抽出した関心事群の各々と、標準アクティビティリスト202(図13参照)とを照合する。関心事関連情報保管部200は、標準アクティビティリスト202から、ステップS202にて抽出した各関心事群と同一名の関心事を抽出し、抽出した関心事を構成するアクティビティ群を抽出する。例えば、標準アクティビティリスト202が図13に示す内容であって、ステップS202にて抽出した関心事群が「リスク管理」、「新システムの企画」であるとする。この場合、抽出されるアクティビティ群は、「リスク管理」については、「リスク管理の準備→リスク管理の計画→リスク管理の分析→リスク管理の評価」となる。「新システムの企画」については、「新システム企画の準備→新システム構想の立案→新システム構想の承認→新システム構想の評価」となる。
関心事関連情報保管部200は、抽出したアクティビティ群と、入力されたステークホルダ情報に含まれるアクティビティとを照合し、ステークホルダ情報に含まれるアクティビティが属する関心事を特定する。例えば、抽出したアクティビティ群とそれらが属する関心事が、
・「関心事:リスク管理
アクティビティ群:リスク管理の準備→リスク管理の計画→リスク管理の分析→リスク管理の評価」
・「関心事:新システムの企画
アクティビティ群:新システム企画の準備→新システム構想の立案→新システム構想の承認→新システム構想の評価」
であり、ステークホルダ情報に含まれるアクティビティが
・「リスク管理の準備」
であるとする。この場合、関心事関連情報保管部200は、ステークホルダ情報に含まれるアクティビティが属する関心事は「リスク管理」と特定する。
ステップS204では、関心事関連情報保管部200は、入力されたステークホルダ情報に含まれるアクティビティに基づいて、標準タスクリスト203(図14参照)と照合する。標準タスクリスト203におけるアクティビティと、入力されたステークホルダ情報に含まれるアクティビティと同一のアクティビティを特定し、特定したアクティビティを構成するタスク群を抽出する。例えば、標準タスクリスト203が図14に示す内容であって、ステークホルダ情報に含まれるアクティビティが「リスク管理の準備」である場合、抽出されるタスク群は「関連部門の識別、関連部門を対象としたヒヤリング、調査結果の文書化」となる。
ステップS205では、関心事タスクモデル生成部110は、入力されたステークホルダ情報に含まれるアクティビティと、ステップS202〜S204で関心事関連情報保管部200が抽出した関心事およびタスクとを用いて、関心事タスクモデル211を生成する。例えば、
・ステークホルダ情報に含まれるステークホルダXのアクティビティ(図10参照)が「リスク管理の準備」、
・ステップS202〜ステップS204で抽出された関心事が「リスク管理」(図11および図13参照)、
・タスク群が「関連部門の識別、関連部門を対象としたヒヤリング、調査結果の文書化」(図14参照)、
であるとする。この場合、
・関心事である「リスク管理」をノード、
・関心事の子ノードをアクティビティである「リスク管理の準備」、
・アクティビティの子ノードをタスク群である「関連部門の識別、関連部門を対象としたヒヤリング、調査結果の文書化」、
とした木構造の関心事タスクモデル211を、図15Aに示すように、関心事タスクモデル生成部110は生成する。
ステップS206では、関心事タスクモデル生成部110は、ステップS205において生成した関心事タスクモデル211に、モデル生成に用いたステークホルダ情報(ロールおよびアクティビティ)を関連付けた情報を、タスクモデル記憶部210に格納する。格納する情報は、例えば、関心事タスクモデル211で生成したモデルが図15Aに示す木構造である場合、当該モデルに、図10に示すロール「企画フェーズのリスク管理者」と、アクティビティ「リスク管理の準備」とを関連付けた情報である。
関心事関連情報保管部200および関心事タスクモデル生成部110は、上記ステップS201〜S206を、ステークホルダ情報に含まれるアクティビティの数分繰り返す。そして、関心事タスクモデル生成部110は、図16に示すように、処理の回数分の関心事タスクモデル211を生成し、タスクモデル記憶部210に格納する。例えば、図10におけるステークホルダXとステークホルダYを対象に本実施形態を実行する場合、アクティビティの数は「リスク管理の準備」と「実行計画の策定」の2つであることより、ステップS201〜S206の処理は2回実行される。そして、アクティビティ「リスク管理の準備」を基に図15Aに示す関心事タスクモデル211が、アクティビティ「実行計画の策定」を基に図15Bに示す関心事タスクモデル211が生成される。
図17は、本発明の第1の実施形態に係るタスク特定装置1における、タスク特定モデル212を生成する動作(図8のステップS104の動作)を示すフローチャートである。
まず、ステップS301において、オペレータ等の操作によりステークホルダ情報が、各種ステークホルダ情報入力部300に入力される。各種ステークホルダ情報入力部300は、入力されたステークホルダ情報を、関心事関連情報保管部200に出力する。ステークホルダ情報とは、ステークホルダ毎に有するロールとアクティビティである(図10参照)。
次に、ステップS302において、関心事関連情報保管部200は、ステークホルダ情報に含まれるアクティビティの各々と、達成済アクティビティリスト204(図4参照)とを照合する。そして、関心事関連情報保管部200は、達成済アクティビティリスト204において、入力したステークホルダ情報に含まれるアクティビティと同一のアクティビティを特定する。この時、関心事関連情報保管部200は、特定したアクティビティが達成済アクティビティリスト204において、達成済のアクティビティか、未達成のアクティビティかを判定する。判定の結果、入力したアクティビティが「達成」されている場合(ステップS302におけるYESの場合)、関心事関連情報保管部200は処理をステップS303へ移す。一方、入力したアクティビティが「未達成」である場合(ステップS302におけるNOの場合)、関心事関連情報保管部200は処理をステップS304へ移す。
ステップS303において、関心事関連情報保管部200は、達成済アクティビティリスト204内のアクティビティにおいて、未達成で、かつ、入力したステークホルダ情報に含まれるアクティビティよりも先に達成すべきアクティビティが属する関心事を主関心事入力モデル生成部120に入力する。先に達成すべきアクティビティとは、ステークホルダ情報に含まれるアクティビティよりも時系列(t)が新しいアクティビティを指す。例えば、図4におけるアクティビティリスト204においては、入力したステークホルダ情報に含まれるアクティビティに対して右側に存在するアクティビティを指す。先に達成すべきアクティビティを抽出すると、関心事関連情報保管部200は、抽出したアクティビティが属する関心事とステークホルダ情報とを関連付け、主関心事モデル生成部120に格納する。
ここで、図18および図19を参照してステップS303の処理の具体例を説明する。図18は、達成済アクティビティリスト204の一例を示す説明図である。図19は、入力されたステークホルダ情報と、図18に示す達成済アクティビティリスト204を照合する処理の一連の流れを抽象的に表した説明図である。
図19に示す照合A、照合Bは、それぞれステークホルダX、Yのアクティビティの照合を示す。図19において、ステークホルダXのアクティビティは「リスク管理の準備」であり、達成済アクティビティリスト204(図18参照)と照合した場合、「リスク管理の準備」は「達成」となっている。つまり、照合Aの場合は、ステップS302においてYESと判定される。この時、ステップS303において、「リスク管理の準備」の次に達成が必要なアクティビティを抽出するには、「リスク管理の準備」より右側(図19における右側)にあり、かつ「未達成」であるアクティビティを特定する。この場合、「リスク管理の計画」というアクティビティが、「リスク管理の準備」より右側にあり、かつ「未達成」であるアクティビティに該当する。関心事関連情報保管部200が「リスク管理の計画」を抽出し、「リスク管理の計画」が属する関心事である「リスク管理」の情報と、ステークホルダ情報とを関連付け、主関心事モデル生成部120に格納する。また、関心事関連情報保管部200は、達成済アクティビティリスト204内の主関心事モデル生成部120に格納したアクティビティに該当する「未達成」を、「達成」に変更する。
ステップS304では、関心事関連情報保管部200は、達成済アクティビティリスト204のアクティビティ群において、ステップS302で判定の基となった、ステークホルダ情報に含まれるアクティビティよりも時系列(t)が古いアクティビティがないか判定する。言い換えると、関心事関連情報保管部200は、一例として図4を参照すると、ステークホルダ情報に含まれるアクティビティよりも左側に、未達成のままのアクティビティがないかを判定する。関心事関連情報保管部200は、入力したステークホルダ情報に含まれるアクティビティよりも先に達成する必要があるアクティビティが「有る」と判定した場合(ステップS304におけるYESの場合)、処理をステップS306へ移す。一方、関心事関連情報保管部200は、入力したステークホルダのアクティビティよりも先に達成する必要があるアクティビティが「無い」と判定した場合(ステップS304におけるNOの場合)、処理をステップS305へ移す。
ステップS305では、関心事関連情報保管部200は、ステップS302で判定の基となった、ステークホルダ情報に含まれるアクティビティを抽出し、そのアクティビティが属する関心事の情報とステークホルダ情報とを関連付け、主関心事モデル生成部120に格納する。また、関心事関連情報保管部200は、抽出されたアクティビティの、達成済アクティビティリスト204内における該当する箇所を「未達成」から「達成」へと変更する。
ステップS306では、関心事関連情報保管部200は、達成済アクティビティリスト204の該当するアクティビティ群において、ステップS302で判定の基となった、ステークホルダ情報に含まれるアクティビティよりも図4に示す達成済アクティビティリスト204内で左側にあり、かつ未達成であるアクティビティを抽出する。抽出の結果、関心事関連情報保管部200は、抽出されたアクティビティが属する関心事とステークホルダ情報とを関連付けた情報、および、ステークホルダ情報に含まれるアクティビティと当該アクティビティが属する関心事の情報を関連付けた情報を、主関心事モデル生成部120に格納する。
ここで、図19を参照してステップS306の処理の具体例を説明する。図19において、ステークホルダYのアクティビティは「実行計画の策定」であり、このアクティビティを達成済アクティビティリスト204と照合した結果、「実行計画の策定」は「未達成」となっている。つまり、図19における照合Bの場合、ステップS304においてYESと判定される。この時、ステップS306において、「実行計画の策定」より先に達成が必要なアクティビティの有無を判定するには、「実行計画の策定」よりも左側(図19における左側)にあり、かつ「未達成」であるアクティビティを特定する。この場合、「計画の共同レビュー」というアクティビティが、「実行計画の策定」より右側にあり、かつ「未達成」であるアクティビティに該当する。よって、関心事関連情報保管部200は、「計画の共同レビュー」および「実行計画の策定」の両者のアクティビティの情報を抽出し、これらのアクティビティが属する関心事である「プロジェクト企画」の情報とステークホルダ情報とを関連付け、主関心事モデル生成部120に格納する。また、関心事関連情報保管部200は、達成済アクティビティリスト204内の主関心事モデル生成部120に格納したアクティビティに該当する「未達成」を、「達成」に変更する。
次に、ステップS307において、関心事関連情報保管部200は、ステップS301で関心事関連情報保管部200に入力されたステークホルダ情報のうち未処理のものがあるか否かを判定する。未処理のステークホルダ情報がある場合(ステップS307におけるYESの場合)は、関心事関連情報保管部200は処理をステップS302に戻す。そして、関心事関連情報保管部200は、入力した全てのステークホルダ情報の処理が完了するまで、上記ステップS302〜S307の処理を繰り返す。一方、未処理のステークホルダ情報がない場合(ステップS307におけるNOの場合)は、関心事関連情報保管部200は処理をステップS308へ移す。
ステップS308においては、主関心事モデル生成部120は、関心事関連情報保管部200から取得した、達成済アクティビティリスト204内における任意の時点における関心と、各ステークホルダ情報とをモデル化し、主関心事モデル213(図6参照)を生成する。図20は、ステップS308における、主関心事モデル213を生成する処理の一連の流れを抽象的に表した説明図である。
主関心事モデル生成部120は、生成した主関心事モデル213をタスク特定モデル生成部130に入力する。図21を参照して詳細に説明すると、主関心事モデル生成部120は、ステップS301〜S307において抽出された、主関心事に対応する関心事と、関心事を構成するアクティビティと、そのアクティビティを抽出する基になったステークホルダ情報を1セットとした情報である主関心事モデル213を、開発プロセスの任意の時点に入力されたステークホルダ情報毎に格納する。尚、関心事を構成するアクティビティとは、要達成アクティビティである。アクティビティを抽出する基になったステークホルダ情報とは、ロールおよびアクティビティある。
ステップS309においては、タスク特定モデル生成部130は、主関心事モデル生成部120から取得した主関心事モデル213を構成する各アクティビティの情報と、標準タスクリスト203(図3D参照)とを照合する。例えば、主関心事モデル生成部120が保管する主関心事モデル213が図21に示す内容である場合、タスク特定モデル生成部130は、主関心事モデル213のアクティビティである「リスク管理の計画」を、関心事関連情報保管部200に入力する。そして、タスク特定モデル生成部130は、入力したアクティビティ「リスク管理の計画」を図14に示す標準タスクリスト203と照合する。この照合結果により、タスク特定モデル生成部130は、関心事関連情報保管部200内から「リスク管理の計画」を詳細化したタスクの情報である「管理方針の定義」「管理方針への承認依頼」「プロセスの文書化」「プロセス実施者の役割分担」「リスク管理責任者の選定」をタスクとして抽出する。
次に、ステップS310において、タスク特定モデル生成部130は、関心事関連情報保管部200の標準タスクリスト203と未照合の、主関心事モデル213のアクティビティ情報の有るかを判定する。未照合のアクティビティ情報がある場合(ステップS310におけるYESの場合)は、タスク特定モデル生成部130は処理をステップS309に戻す。そして、タスク特定モデル生成部130は、主関心事モデル213を構成するアクティビティの照合処理が完了するまで、ステップS309〜S310の処理を繰り返す。一方、未照合のアクティビティがない場合(ステップS310におけるNOの場合)は、タスク特定モデル生成部130は処理をステップS311へ移す。
ステップS311において、タスク特定モデル生成部130は、ステップS301〜S308で生成された主関心事モデル213と、ステップS309において抽出したタスクとを用いて、タスク特定モデル212(図7参照)を生成する。そして、タスク特定モデル生成部130は、タスク特定モデル212のアクティビティに、主関心事モデル213のステークホルダ情報であるロールとアクティビティを関連付ける。
例えば、ステップS301〜S308で生成された主関心事モデル213が図21に示す内容である場合、ステップS309において抽出されるタスクは、
・アクティビティ「リスク管理の準備」に対応するタスク「管理方針の定義、管理方針への承認依頼、プロセスの文書化、プロセス実施者の役割分担、リスク管理責任者の選定」、
・アクティビティ「実行計画の策定」に対応するタスク「作業内容の詳細化、作業量の見積もり、スケジュール、実行リスクの定量化、実行責任者の選定、計画書への承認依頼」、
・アクティビティ「計画の共同レビュー」に対応するタスク「レビュー方法の定義、レビュー者の選定、スケジュール」、
である。タスク特定モデル生成部130は、主関心事モデル213と標準タスクリスト203内のタスクの情報に基づき、開発プロセスの任意の時点におけるタスク特定モデル212を生成する。図22は、ステップS309〜S311における、主関心事モデル213(図6参照)と標準タスクリスト203(図3D参照)を用いてタスク特定モデル212(図7参照)を生成する処理の一連の流れを抽象的に表した説明図である。
図23は、タスク特定モデル212の一例を示す説明図である。図23に示すように、タスク特定モデル212は、
・ノードを、任意の時点における主関心事である「リスク管理」と「プロジェクト」、
・主関心事の子ノードを、アクティビティ「リスク管理計画」、「実行計画の策定」および「計画の共同レビュー」、
・各アクティビティの子ノードを、以下のタスク
「管理方針の定義、管理方針への承認依頼、プロセスの文書化、プロセス実施者の役割分担、リスク管理責任者の選定」、
「作業内容の詳細化、作業量の見積もり、スケジュール、実行リスクの定量化、実行責任者の選定、計画書への承認依頼」、
「レビュー方法の定義、レビュー者の選定、スケジュール」、
とする木構造で構造化したモデルである。
ステップS312では、タスク特定モデル生成部130は、ステップS311において生成したタスク特定モデル212に、ステークホルダ情報に含まれるロールおよびアクティビティを関連付けた情報を、タスクモデル記憶部210に格納する。
図24は、本実施形態に係るタスク特定装置1が、関心事タスクモデル211とタスク特定モデル212とを検索する動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS401において、オペレータ等の操作を介して、検索条件であるステークホルダ情報が検索条件入力部310に入力される。検索条件入力部310は、入力された当該ステークホルダ情報をタスク抽出部140に引き渡す。例えば、図10に示される、ステークホルダXとステークホルダYに関連するタスクを抽出する場合、ステークホルダXのロール「企画フェーズのリスク管理者」とアクティビティ「リスク管理の計画」が入力される。更に、ステークホルダYのロール「企画フェーズの企画責任者」とアクティビティ「実行計画の策定」が入力される。
次に、ステップS402において、タスク抽出部140は、検索条件入力部310から入力したステークホルダ情報に基づいて、タスクモデル記憶部210を検索し、検索条件に関連する関心事タスクモデル211とタスク特定モデル212とを抽出する。そして、タスク抽出部140は、タスク特定モデル212を基に、関心事タスクモデル211のタスクと、タスク特定モデル212のタスクとを比較し、その差分(差分タスク)を抽出する。抽出の結果は、関心事タスクモデル211から欠けていたタスクである。そして、タスク抽出部140は、抽出したタスクの情報と、検索条件に関連する関心事タスクモデル211とタスク特定モデル212の情報とを、表示部320へ出力する。
例えば、図10で示すステークホルダXとステークホルダYの情報が検索条件として入力され、検索結果としてタスクモデル記憶部210から、図15A、図15Bに示す関心事タスクモデル211と、図23に示すタスク特定モデル212が抽出されたとする。この場合、ステークホルダXとステークホルダYの認識から欠けていたタスクは、アクティビティ「企画の共同レビュー」に属する「レビュー方法の定義、レビュー者の選定、スケジュール」であることが分かる。
ステップS403において、表示部320は、タスク抽出部140から各ステークホルダの各関心事タスクモデル211と、タスク特定モデル212と、各ステークホルダの認識から欠けていたタスクとが入力されると、その内容を示す情報を表示する。表示画面の一例を図25に示す。図25は、差分タスクの内容を表示する画面の一例を示す図である。
本発明の第1の実施形態の効果について述べる。上述したように、本実施形態においては、ある任意の時点の開発プロセスに関わる各ステークホルダが認識しているタスクとその時点における開発プロセスの未達成タスクとを比較して、その差分を抽出する。この差分の抽出を基に、任意の開発時点において、サービス開発やシステム開発でのステークホルダ間の協働作業における合意形成や情報伝達に必要なタスクで、かつ各ステークホルダの認識から欠落したタスクを特定する。これにより、各ステークホルダ間の合意形成や情報伝達を促進することができる。
また、本実施形態においては、プロセスベースの開発手法ではなく、タスクベースでの管理が可能になる。これより、繰り返し開発やアジャイル開発のようなステークホルダ間でのコラボレーションを伴う開発のガイドや管理が容易となる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態に係るタスク特定装置1aについて説明する。図26に示すタスク特定装置1aは、図1に示すタスク特定装置1の最小構成のブロック図である。タスク特定装置1aは、関心事タスクモデル生成部11(図1に示す関心事タスクモデル生成部110に相当)、タスク特定モデル生成部13(図1に示すタスク特定モデル生成部130に相当)およびタスク抽出部14(図1に示すタスク抽出部140に相当)を備える。
関心事タスクモデル生成部11は、ステークホルダの行動内容を示すステークホルダ情報に含まれるアクティビティと、当該アクティビティが属する関心事と、当該アクティビティを詳細化したタスクとの関係を構造化した関心事タスクモデルを生成する。
タスク特定モデル生成部13は、開発プロセスの任意の時点において必要となる関心事と、当該必要となる関心事に対応する達成すべきアクティビティと、当該アクティビティを詳細化したタスクとの関係を構造化したタスク特定モデルを生成する。
タスク抽出部14は、関心事タスクモデルのタスクと、タスク特定モデルのタスクとを比較し、差分を抽出する。
本発明の第2の実施形態の効果について述べる。本実施形態においては、ある任意の時点の開発プロセスに関わる各ステークホルダが認識しているタスクとその時点における開発プロセスの未達成タスクとを比較して、その差分を抽出する。この差分の抽出を基に、任意の開発時点において、サービス開発やシステム開発でのステークホルダ間の協働作業における合意形成や情報伝達に必要なタスクで、かつ各ステークホルダの認識から欠落したタスクを特定する。これにより、各ステークホルダ間の合意形成や情報伝達を促進することができる。
また、本実施形態は更に、
検索条件入力部(図1に示す検索条件入力部310に相当)と、
関心事タスクモデルとタスク特定モデルとを記憶するタスクモデル記憶部(図1に示すタスクモデル記憶部210に相当)とを備え、
タスク抽出部14は、検索条件入力部に入力された検索条件を基にタスクモデル記憶部から検索した、関心事タスクモデルとタスク特定モデルとのタスクの差分を抽出してもよい。
そのような構成によれば、オペレータ等の操作により検索対象を任意に変更することを可能とし、ステークホルダ間の協働作業における合意形成や情報伝達により必要なタスクを更に正確に特定することができる。
また、本実施形態は、更に、タスク抽出部14が抽出した当該関心事タスクモデルと当該タスク特定モデルとのタスクの差分を示す情報を表示する表示部(図1に示す表示部320に相当)を備えていてもよい。
そのような構成によれば、ある任意の時点の開発プロセスに関わる各ステークホルダが認識しているタスクとその時点における開発プロセスの未達成タスクとの差分を、ディスプレイ等の表示装置を介して認識することができる。これにより、ステークホルダ間の協働作業における合意形成や情報伝達に必要なタスクで、かつ各ステークホルダの認識から欠落したタスクを、より特定し易くすることが可能となる。
図27は、本発明による第2の実施形態に係るタスク特定装置の変更例を示すブロック図である。図27に示すように、本実施形態のタスク特定装置の変更例は、
関心事タスクモデル生成部11(関心事タスクモデル生成部110に相当)、
主関心事モデル生成部12(主関心事モデル生成部120に相当)、
タスク特定モデル生成部13(タスク特定モデル生成部130に相当)
関心事関連情報保管部20(関心事関連情報保管部200に相当)、および
タスク抽出部14(タスク抽出部140に相当)、
を備える。
関心事タスクモデル生成部11は、ステークホルダの行動内容を示すアクティビティと、当該アクティビティが属する関心事と、当該アクティビティを実行内容に詳細化したタスクとの関係を構造化したモデルを生成する。
主関心事モデル生成部12は、開発プロセスの任意の時点において、主要となる関心を構成する関心事と、当該関心事を構成するアクティビティを構造化した関心事タスクモデルを生成する。
タスク特定モデル生成部13は、開発プロセスの任意の時点において、主要となる関心を構成する関心事と、当該関心事を構成するアクティビティと、当該アクティビティを詳細化したタスクを構造化したタスク特定モデルを生成する。
関心事関連情報保管部20は、関心事タスクモデル生成部11と、主関心事モデル生成部12と、タスク特定モデル生成部13とにおけるモデル生成に必要な情報を保持する。
タスク抽出部14は、各ステークホルダの関心事タスクモデルのタスクと、タスク特定モデルのタスクとを比較し、差分を抽出する。
本発明の第2の実施形態に係る変更例の効果について述べる。本実施形態の変更例においては、任意の開発時点において、開発プロセスに関わる各ステークホルダが認識しているタスクとその時点における開発プロセスの未達成タスクとを比較して、その差分を抽出する。この差分の抽出を基に、任意の開発時点において、サービス開発やシステム開発でのステークホルダ間の協働作業における合意形成や情報伝達に必要なタスクで、かつ各ステークホルダの認識から欠落したタスクを特定することができる。これにより、各ステークホルダ間の合意形成や情報伝達を促進することができる。
本実施形態の変更例は、更に、
関心事関連情報保管部20は、ロール関心事対応リスト(図1に示すロール関心事対応リスト201に相当)、標準アクティビティリスト(標準アクティビティリスト202に相当)、標準タスクリスト(標準タスクリスト203に相当)および、達成済アクティビティリスト(達成済アクティビティリスト204に相当)とを保持し、
関心事タスクモデル生成部11は、ステークホルダ情報に含まれるロールとアクティビティに基づいて、ロール関心事対応リストと、標準アクティビティリストと、標準タスクリストと、をもとに関心事タスクモデルを生成し、
主関心事モデル生成部12は、達成済アクティビティリストをもとに主関心事モデルを生成し、
タスク特定モデル生成部13は、開発プロセスの任意の時点における主関心事モデルと、標準タスクリストとをもとに、タスク特定モデルを生成してもよい。
このような構成によれば、例えば、各リストをサービス開発やシステム開発の種類に応じて関心事関連情報保管部20に記憶させておくことで、様々な種類のサービス開発やシステム開発に本発明を適用することが可能となる。
本実施形態の変更例は、更に、
検索条件入力部(図1に示す検索条件入力部310に相当)と、
関心事タスクモデルとタスク特定モデルとを記憶するタスクモデル記憶部(タスクモデル記憶部210に相当)とを備え、
タスク抽出部14は、検索条件入力部に入力された検索条件をもとにタスクモデル記憶部から検索した、関心事タスクモデルとタスク特定モデルとのタスクの差分を抽出してもよい。
このような構成によれば、オペレータ等の操作により検索対象を任意に変更することで、ステークホルダ間の協働作業における合意形成や情報伝達により必要なタスクをより正確に特定することができる。
本実施形態の変更例は、更に、タスク抽出部14が抽出した関心事タスクモデルとタスク特定モデルとのタスクの差分を示す情報を表示する表示部(図1に示す表示部320に相当)を備えていてもよい。
このような構成によれば、ある任意の時点の開発プロセスに関わる各ステークホルダが認識しているタスクとその時点における開発プロセスの未達成タスクとの差分を、ディスプレイ等の表示装置を介して認識する。これにより、ステークホルダ間の協働作業における合意形成や情報伝達に必要なタスクで、かつ各ステークホルダの認識から欠落したタスクをより特定しやすくなる。
以上、上述した実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
この出願は2014年4月21日に出願された日本出願特願2014−087444を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1、1a タスク特定装置
11、110 関心事タスクモデル生成部
12、120 主関心事モデル生成部
13、130 タスク特定モデル生成部
14、140 タスク抽出部
20、200 関心事関連情報保管部
201 ロール関心事対応リスト
202 標準アクティビティリスト
203 標準タスクリスト
204 達成済アクティビティリスト
210 タスクモデル記憶部
211 関心事タスクモデル
212 タスク特定モデル
213 主関心事モデル
300 各種ステークホルダ情報入力部
310 検索条件入力部
320 表示部

Claims (7)

  1. ステークホルダの行動内容を示すステークホルダ情報に含まれるアクティビティと、当該アクティビティが属する関心事と、当該アクティビティを詳細化したタスクとの関係を構造化した関心事タスクモデルを生成する関心事タスクモデル生成手段と、
    開発プロセスの任意の時点において必要となる関心事と、当該必要となる関心事に対応する達成すべきアクティビティと、当該アクティビティを詳細化したタスクとの関係を構造化したタスク特定モデルを生成するタスク特定モデル生成手段と、
    前記関心事タスクモデルのタスクと、前記タスク特定モデルのタスクとを比較し、差分を抽出するタスク抽出手段とを備えた
    タスク特定装置。
  2. 前記関心事タスクモデル生成手段が生成する前記関心事タスクモデル内のアクティビティは、当該アクティビティの実行内容を詳細化したタスクが含められ、
    前記タスク特定モデル生成手段が生成する前記タスク特定モデルには、一つ以上の前記必要となる関心事から構成される関心事群の上位概念である主関心事が含められ、
    前記タスク抽出手段は、複数の前記ステークホルダに対応する前記関心事タスクモデルのタスクと、前記タスク特定モデルのタスクとを比較し、差分を抽出し、
    更に、
    前記主関心事と、前記主関心事に関する1つ以上の前記必要となる関心事と、当該必要となる関心事を構成するアクティビティを構造化した主関心事モデルを生成する主関心事モデル生成手段と、
    前記関心事タスクモデル生成手段、前記主関心事モデル生成手段および前記タスク特定モデル生成手段におけるモデル生成に必要な情報を保持する関心事関連情報保管手段と、
    を備える請求項1に記載のタスク特定装置。
  3. 前記関心事関連情報保管手段は、ロール関心事対応リスト、標準アクティビティリスト、標準タスクリストおよび達成済アクティビティリストを保持し、
    前記関心事タスクモデル生成手段は、前記ステークホルダ情報に含まれるロールと前記アクティビティを用いて、前記ロール関心事対応リスト、前記標準アクティビティリストおよび前記標準タスクリストから前記関心事タスクモデルを生成し、
    前記主関心事モデル生成手段は、前記達成済アクティビティリストを基に前記主関心事モデルを生成し、
    前記タスク特定モデル生成手段は、開発プロセスの任意の時点における前記主関心事モデルと、前記標準タスクリストとを基に、前記タスク特定モデルを生成する
    請求項1又は請求項2に記載のタスク特定装置。
  4. 検索条件入力手段と、
    前記関心事タスクモデルと前記タスク特定モデルとを記憶するタスクモデル記憶手段とを備え、
    前記タスク抽出手段は、前記検索条件入力手段に入力された検索条件をもとに前記タスクモデル記憶手段から検索した、前記関心事タスクモデルと前記タスク特定モデルとのタスクの差分を抽出する
    請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載のタスク特定装置。
  5. 前記タスク抽出手段が抽出した前記関心事タスクモデルと前記タスク特定モデルとのタスクの差分を示す情報を表示する表示手段、
    を更に備える、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のタスク特定装置。
  6. ステークホルダの行動内容を示すステークホルダ情報に含まれるアクティビティと、当該アクティビティが属する関心事と、当該アクティビティを詳細化したタスクとの関係を構造化した関心事タスクモデルを生成し、
    開発プロセスの任意の時点において必要となる関心事と、当該必要となる関心事に対応する達成すべきアクティビティと、当該アクティビティを詳細化したタスクとの関係を構造化したタスク特定モデルを生成し、
    前記関心事タスクモデルのタスクと、前記タスク特定モデルのタスクとを比較し、差分を抽出する
    タスク特定方法。
  7. コンピュータに、
    ステークホルダの行動内容を示すステークホルダ情報に含まれるアクティビティと、当該アクティビティが属する関心事と、当該アクティビティを詳細化したタスクとの関係を構造化した関心事タスクモデルを生成する処理と、
    開発プロセスの任意の時点において必要となる関心事と、当該必要となる関心事に対応する達成すべきアクティビティと、当該アクティビティを詳細化したタスクとの関係を構造化したタスク特定モデルを生成する処理と、
    前記関心事タスクモデルのタスクと、前記タスク特定モデルのタスクとを比較し、差分を抽出する処理
    とを実行させるためのタスク特定プログラムを格納する記録媒体。
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