JPWO2015104779A1 - 非接触給電装置及び非接触給電装置の始動方法 - Google Patents

非接触給電装置及び非接触給電装置の始動方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2015104779A1
JPWO2015104779A1 JP2015556646A JP2015556646A JPWO2015104779A1 JP WO2015104779 A1 JPWO2015104779 A1 JP WO2015104779A1 JP 2015556646 A JP2015556646 A JP 2015556646A JP 2015556646 A JP2015556646 A JP 2015556646A JP WO2015104779 A1 JPWO2015104779 A1 JP WO2015104779A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
power
resonance
power supply
series
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015556646A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6176547B2 (ja
Inventor
一志 中澤
一志 中澤
田村 秀樹
秀樹 田村
真理子 木藤
真理子 木藤
裕 岩堀
裕 岩堀
悟 田舎片
悟 田舎片
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Publication of JPWO2015104779A1 publication Critical patent/JPWO2015104779A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6176547B2 publication Critical patent/JP6176547B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J50/00Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power
    • H02J50/10Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power using inductive coupling
    • H02J50/12Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power using inductive coupling of the resonant type
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J50/00Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power
    • H02J50/80Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power involving the exchange of data, concerning supply or distribution of electric power, between transmitting devices and receiving devices
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J7/00Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries
    • H02J7/00032Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries characterised by data exchange
    • H02J7/00034Charger exchanging data with an electronic device, i.e. telephone, whose internal battery is under charge
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M1/00Details of apparatus for conversion
    • H02M1/42Circuits or arrangements for compensating for or adjusting power factor in converters or inverters
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M7/00Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output
    • H02M7/42Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal
    • H02M7/44Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters
    • H02M7/48Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode
    • H02M7/4815Resonant converters
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B70/00Technologies for an efficient end-user side electric power management and consumption
    • Y02B70/10Technologies improving the efficiency by using switched-mode power supplies [SMPS], i.e. efficient power electronics conversion e.g. power factor correction or reduction of losses in power supplies or efficient standby modes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Abstract

非接触給電装置は、インバータ(11)と、1次コイル(L1)と、インバータ(11)と1次コイル(L1)との間に設けられた給電側共振回路(12)とを含む給電装置(1)と、1次コイル(L1)と磁気的に結合され、1次コイル(L1)からエネルギーを取得する2次コイル(L2)とを含み、2次コイル(L2)により取得されたエネルギーを電圧変換して出力電力を生成する受電装置(2)と、インバータ(11)の動作モードが、進相モードまたは遅相モードであるかを判定するモード判定回路(15)と、動作モードが遅相モードとなるように給電側共振回路の共振パラメータを制御する制御回路(15)とを備える。

Description

本発明は、非接触給電装置及び非接触給電装置の始動方法に関するものである。
従来から給電装置の1次コイルから受電装置の2次コイルに相互誘導作用にて非接触給電を行う非接触給電装置が種々提案されている(例えば、特許文献1)。この種の非接触給電装置は、電気自動車の普及に伴い、電気自動車非接触充電システムへの応用が近年益々注目されている。
ところで、非接触給電装置が電気自動車非接触充電システムに応用された場合、給電装置を充電ステーションに設け、受電装置を電気自動車に搭載した構成になる。ちなみに、給電装置の1次コイルは、充電ステーションの指定場所の地面に設置され、受電装置の2次コイルは、例えば車体の下面に設けられる。これによって、電気自動車が充電ステーションの指定場所に停止したとき、1次コイルと2次コイルが相対向し、1次コイルから2次コイルに相互誘導作用にて給電装置から受電装置に非接触給電がなされる。そして、2次コイルに発生する誘導起電力は整流され電気自動車のリチウム電池等の2次電池に充電される。
特開2003−204637号公報
ところで、電気自動車非接触充電システムに応用した場合、充電ステーションの1次コイルと電気自動車の2次コイルとのギャップのばらつきが大きい。また、電気自動車が充電ステーションの指定場所に正確に停止させることは難しく、指定場所からずれた位置に停止することから、充電を行う電気自動車毎に1次コイルL1と2次コイルL2の相対位置が異なる可能性がある。
そのため、1次コイルL1と2次コイルL2の相対位置がその度に変わることによって、漏れ磁束も変わり結合係数が変動する。この結合係数の変動によって給電装置の共振特性(共振周波数)も、その度に変動する。その結果、効率のよい電力の非接触給電が難しかった。
また、このような給電装置の共振特性(共振周波数)の変動によって、高周波インバータにおいて1次コイルに流す駆動周波数の高周波電流を生成する際、その駆動周波数が共振特性(共振周波数)の進相モードの範囲に位置する虞がある。この駆動周波数が共振特性(共振周波数)の進相モードの範囲に位置して、高周波インバータが高周波電流を生成すると、高周波インバータのスイッチング素子がハードスイッチングとなり電流損失が増大するともに、スイッチング素子の損傷につながる問題があった。
この発明は、上記問題を解消するためになされたものであって、その目的は、結合係数が変動しても駆動周波数が共振特性の遅相モードの範囲で高周波電流を生成することができる非接触給電装置及び非接触給電装置の始動方法を提供するにある。
本発明の一側面は、非接触給電装置であって、インバータと、1次コイルと、前記インバータと前記1次コイルとの間に設けられた給電側共振回路とを含む給電装置と、前記1次コイルと磁気的に結合され、前記1次コイルからエネルギーを取得する2次コイルとを含み、前記2次コイルにより取得されたエネルギーを電圧変換して出力電力を生成する受電装置と、前記インバータの動作モードが、進相モードまたは遅相モードであるかを判定するモード判定回路と、前記動作モードが遅相モードとなるように前記給電側共振回路の共振パラメータを制御する制御回路とを備える。
上記構成において、前記モード判定回路は、前記給電装置に流れる1次電流を検出する1次電流検出装置を含み、前記モード判定回路は、前記1次電流検出装置により検出された前記1次電流に応じて、前記インバータの動作モードが進相モードまたは遅相モードであるかを判定することが好ましい。
上記構成において、前記1次コイルと前記2次コイルの結合状態における共振特性は、単一の共振周波数を有する単峰特性であることが好ましい。
上記構成において、前記1次コイルと前記2次コイルの結合状態における共振特性は、2つの直列共振周波数を有する双峰特性であることが好ましい。
上記構成において、前記制御回路は、前記給電装置の動作周波数が前記2つの直列共振周波数のうちの低い直列共振周波数に近い周波数になるように前記給電側共振回路の共振パラメータを制御することが好ましい。
上記構成において、前記制御回路は、前記給電装置の動作周波数が前記2つの直列共振周波数のうちの高い直列共振周波数に近い周波数になるように前記給電側共振回路の共振パラメータを制御することが好ましい。
上記構成において、前記受電装置は、該受電装置に流れる2次電流を検出する2次電流検出装置と、該2次電流検出装置により検出された2次電流の電流値を含む情報を前記給電装置に送信する受電側通信回路とを含み、前記給電装置は、前記受電側通信回路から送信された前記情報を受信する給電側通信回路を含み、前記制御回路は、前記給電側通信回路から供給された前記情報に基づいて前記1次電流と前記2次電流との位相差を取得し、取得された前記1次電流と前記2次電流との位相差に応じて、前記給電側共振回路の共振パラメータを制御することが好ましい。
上記構成において、前記給電装置は、前記1次コイルの近傍に設けられ、磁束を検出する検出コイルを含み、前記制御回路は、前記検出コイルにより検出された磁束に応じて、前記給電側共振回路の共振パラメータを制御することが好ましい。
上記構成において、前記給電側共振回路は、前記1次コイルに対して直列に接続された可変コンデンサを含み、前記共振パラメータは、前記可変コンデンサのコンデンサ容量を含むことが好ましい。
上記構成において、前記可変コンデンサは、複数の直列回路であって、該複数の直列回路の各々が、直列に接続されたスイッチング素子とコンデンサとを含む、前記複数の直列回路を含み、複数の直列回路は、並列に接続されていることが好ましい。
上記構成において、前記可変コンデンサは、直列に接続された双方向スイッチング素子とコンデンサとを含む直列回路と、前記直列回路に並列に接続した双方向スイッチング素子とを含むことが好ましい。
上記構成において、前記可変コンデンサは、並列に接続された双方向スイッチング素子とコンデンサとを含む並列回路と、前記並列回路に直列に接続した双方向スイッチング素子とを含むことが好ましい。
上記構成において、前記給電側共振回路は、前記1次コイルに対して直列に接続された可変コイルを含み、前記共振パラメータは、可変コイルのインダクタンスを含むことが好ましい。
上記構成において、前記可変コイルは、複数の直列回路であって、該複数の直列回路の各々は、直列に接続されたスイッチング素子とコイルとを含む、前記複数の直列回路を含み、前記複数の直列回路は、並列に接続されていることが好ましい。
上記構成において、前記給電装置は、前記モード判定回路による判定情報を前記受電装置に送信する給電側通信回路を含み、前記受電装置は、前記2次コイルに直列に接続された受電側共振回路と、前記給電側通信回路から送信された前記モード判定回路による判定情報を受信する受電側通信回路と、前記受電側通信回路から供給された前記モード判定回路による判定情報に応じて、前記受電側共振回路の共振パラメータを制御する受電側制御回路とを含むことが好ましい。
上記構成において、前記受電側共振回路は、前記2次コイルに対して直列に接続された可変コンデンサを含み、前記共振パラメータは、前記可変コンデンサのコンデンサ容量を含むことが好ましい。
上記構成において、前記可変コンデンサは、複数の直列回路であって、該複数の直列回路の各々は、直列に接続されたスイッチング素子とコンデンサとを含む、前記複数の直列回路を含み、複数の直列回路は、並列に接続されていることが好ましい。
上記構成において、前記可変コンデンサは、直列に接続された双方向スイッチング素子とコンデンサとを含む直列回路と、前記直列回路に並列に接続された双方向スイッチング素子とを含むことが好ましい。
上記構成において、前記可変コンデンサは、並列に接続された双方向スイッチング素子とコンデンサとを含む並列回路と、前記並列回路に直列に接続された双方向スイッチング素子とを含むことが好ましい。
上記構成において、前記受電側共振回路は、前記2次コイルに対して直列に接続された可変コイルを含み、前記共振パラメータは、前記可変コイルのインダクタンスを含むことが好ましい。
上記構成において、前記可変コイルは、複数の直列回路であって、該複数の直列回路の各々は、直列に接続されたスイッチング素子とコイルと含む、前記複数の直列回路を含み、前記複数の直列回路は、並列に接続されていることが好ましい。
上記構成において、前記受電装置は、前記出力電力を検出する出力電力検出回路を含み、前記受電側制御回路は、前記出力電力検出回路により検出された出力電力に基づいて、前記受電側共振回路の共振パラメータを制御することが好ましい。
上記構成において、前記インバータの駆動周波数は変化しないことが好ましい。
本発明の一側面は、上記構成の非接触給電装置の始動方法であって、前記給電側共振回路及び受電側共振回路の共振パラメータのうちの少なくとも1つの共振パラメータを比較的大きな値に設定して、前記給電装置を始動させること、前記給電装置を始動させてから時間が経過するに従って、前記給電側共振回路の共振パラメータを小さくすることを備える。
本発明によれば、駆動周波数が共振特性の遅相モードの範囲に位置する状態で高周波電流を生成することができる。
第1実施形態を説明するための非接触給電装置の給電装置と受電装置の電気ブロック図。 第1実施形態を説明するための給電装置の高周波インバータの電気回路図。 第1実施形態を説明するための給電側共振回路の電気回路図。 第1実施形態を説明するための(a)は進相モードと遅相モードを説明するための周波数に対する出力を示す共振特性図、(b)は駆動周波数が進相モードの範囲にある状態を示す図、(c)は駆動周波数が遅相モードの範囲であって最適な位置にある状態を示す図。 第1実施形態を説明するための双峰特性の共振特性における進相モードと遅相モードを説明するための周波数に対する出力を示す共振特性図。 第2実施形態を説明するための非接触給電装置の給電装置と受電装置の電気ブロック図。 第2実施形態を説明するための受電側共振回路の電気回路図。 給電側共振回路の別例を説明する電気回路図。 給電側共振回路の別例を説明する電気回路図。 給電側共振回路の別例を説明する電気回路図。 受電側共振回路の別例を説明する電気回路図。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態の非接触給電装置を図面に従って説明する。
図1は、非接触給電装置の電気的構成を説明する電気ブロック回路図を示す。図1において、非接触給電装置は、1次コイルL1を備えた給電装置1と、その給電装置1から非接触給電を受ける2次コイルL2を備えた受電装置2を有している。
(給電装置1)
図1に示すように、1次コイルL1を備えた給電装置1は、電源回路10、高周波インバータ11、給電側共振回路12、ドライブ回路13、1次電流検出回路14、給電側制御部15を備えている。
(電源回路10)
電源回路10は、整流回路及びDC/DCコンバータを有する。電源回路10は、外部の商用の交流電源Gから交流電力が供給される。整流回路は、供給された交流電力を整流する。そして、DC/DCコンバータは、整流回路から供給された直流電圧を所望の電圧に変換し、その直流電圧Vddを駆動電力として高周波インバータ11に出力する。また、電源回路10は、ドライブ回路13や給電側制御部15にも動作電圧を生成し供給するように構成されている。
(高周波インバータ11)
図2に示すように、高周波インバータ11は、公知のフルブリッジ回路であって、4個のMOSトランジスタQa,Qb,Qc,Qdを有している。4個のMOSトランジスタQa,Qb,Qc,Qdは、1次コイルL1と給電側共振回路12の直列回路からなる給電装置1の1次側回路を挟んで、襷掛けに接続されたMOSトランジスタQa,Qdの組とMOSトランジスタQb,Qcの組とに分かれる。そして、2つの組を交互にオン・オフさせることによって、1次コイルL1に通電する予め定めた駆動周波数fzの高周波電流を生成する。高周波インバータ11は、進相モードおよび遅相モードを含む動作モードを有する。例えば、進相モードでは、高周波インバータ11が、駆動周波数fzが1次コイルL1と2次コイルL2との間の結合状態における共振特性の共振周波数よりも低い周波数領域に位置する状態で動作する。遅相モードでは、高周波インバータ11が、駆動周波数fzが1次コイルL1と2次コイルL2との間の結合状態における共振特性の共振周波数よりも高い周波数領域に位置する状態で動作する。なお、高周波インバータ11は、MOSトランジスタにて構成したが、IGBTやその他のトランジスタにて構成してもよい。また、MOSトランジスタおよび逆並列に接続されたダイオードは双方向スイッチを用いてもよい。
(給電側共振回路12)
図3に示すように、給電側共振回路12では、容量が違う5個のコンデンサC1〜C5に対して双方向のスイッチング素子Q1〜Q5がそれぞれ直列に接続されてその5個の直列回路を並列に接続している。給電側共振回路12では、その並列回路に対して基準コンデンサC0が直列に接続されている。なお、コンデンサとスイッチング素子の直列回路を5個並列接続したが、限定されるものではなくその他複数個の直列回路を並列に接続してもよい。また、基準コンデンサC0はなくてもよい。
各スイッチング素子Q1〜Q5は、給電側制御部15からの選択制御信号SLS1〜SLS5に基づいてオン・オフ制御されるように構成されている。そして、スイッチング素子Q1〜Q5のうちの一つがオンされると、そのオンされたスイッチング素子と直列に接続されたコンデンサが、基準コンデンサC0を介して1次コイルL1と直列に接続される。つまり、給電側共振回路12は、1次コイルL1に対して直列に接続された可変コンデンサを含む。これにより、給電装置1の1次側回路の共振特性F1(共振周波数fr)を調整させることができる。
詳述すると、図4(a)に示す共振特性F1に対して、1次コイルL1と直列に接続される給電側共振回路12のコンデンサ容量(共振パラメータ)を変えることによって矢印方向に共振特性F1(共振周波数fr)を偏倚することができる。なお、図4(a)において、一般的に知られている進相モード領域と遅相モード領域を記載しているが、その境界は図示したものに限らない。
(ドライブ回路13)
ドライブ回路13は、給電側制御部15からの励磁制御信号CTSを受け取り、各MOSトランジスタQa〜Qdのゲート端子にそれぞれ出力するための駆動信号PSa,PSb,PSc,PSdを生成する。つまり、給電側制御部15からの励磁制御信号CTSに基づいて、ドライブ回路13は、各組を交互にオン・オフさせる駆動信号PSa〜PSdを生成する。
このとき、ドライブ回路13は、1次コイルL1が予め定めた駆動周波数fzの高周波電流で励磁駆動されるように給電側制御部15からの励磁制御信号CTSに基づいて駆動信号PSa〜PSdを生成する。
(1次電流検出回路14)
給電側共振回路12とドライブ回路13の間には、1次電流検出回路14が設けられている。1次電流検出回路14は、一方の組のMOSトランジスタQa,Qdがオンからオフになった時に流れる1次電流iを検出し、検出した1次電流iの値を給電側制御部15に出力する。
(給電側制御部15)
給電側制御部15は、マイクロコンピュータを有し、1次コイルL1が予め定めた駆動周波数fzで励磁されるように、ドライブ回路13に励磁制御信号CTSを出力する。
また、給電側制御部15は、1次電流検出回路14が検出する1次電流iの値を受け取り、遅相モードで動作しているかどうかを判定する。
つまり、図4(b)に示すように、進相モードで動作している場合、高周波インバータ11のMOSトランジスタQa〜Qdがハードスイッチングとなる。ハードスイッチングなることによって、電流損失が大きくなるとともに、スイッチング素子が損傷する原因となる。従って、進相モードの範囲での動作を避けたい。
これに対して、図4(a)に示すように、遅相モードで動作している場合、高周波インバータ11のMOSトランジスタQa〜Qdのハードスイッチングが抑制される。これによって、進相モードのような問題は生じない。
そのため、遅相モードで動作していることが好ましい。
この判定は、1次電流検出回路14がMOSトランジスタQa,Qdがオンからオフになった時に検出した1次電流iの値によって判定することができる。
つまり、1次電流検出回路14がMOSトランジスタQa,Qdがオンからオフになった時に検出した1次電流iの値が0より小さいと進相モードでの動作が行われていることがわかる。また、1次電流iの値が0より大きいと遅相モードでの動作が行われていることがわかる。
そこで、給電側制御部15は、1次電流iの値が負のとき、進相モードでの動作をしていると判定すると、給電側共振回路12に選択制御信号SLS1〜SLS5を出力してコンデンサ容量(共振パラメータ)を変更する。そして、給電側制御部15は、その時の共振特性F1(共振周波数fr)が低くなるほうへ偏倚させるように給電側共振回路12を制御している。
また、給電側制御部15は、遅相モードで動作していると判定しているとき、高出力を得るように、図4(c)に示すように、遅相モードでの範囲で給電側共振回路12のコンデンサ容量(共振パラメータ)を同様の方法で調整し共振特性F1を調整する。
(受電装置2)
次に、2次コイルL2を備えた受電装置2について説明する。受電装置2は、給電装置1の1次コイルL1の励磁駆動に基づいて発生する交番磁界に2次コイルL2が鎖交し、相互誘導にて同2次コイルL2に誘起される誘導起電力を受電し直流変換して負荷としての2次電池20に供給し、同2次電池20を充電する。
図1に示すように、受電装置2は、2次電池20、受電側共振回路21、整流回路22、平滑回路23を備えている。
なお、2次コイルL2への給電手段は、相互誘導による電磁誘導方式に限らず、共鳴現象を利用した磁気共鳴方式などの他の方式でもよい。
(受電側共振回路21)
受電装置2は、2次コイルL2と直列に接続された受電側共振回路21を有している。受電側共振回路21は、第1実施形態では共振コンデンサCxよりなり、2次コイルL2と直列に接続されて、受電装置2の2次側回路を構成している。
(整流回路22)
受電装置2は、整流回路22を有し、2次コイルL2と共振コンデンサCxの直列回路よりなる2次側回路に接続されている。整流回路22は、給電装置1の1次コイルL1の励磁による相互誘導にて2次コイルL2に誘起された誘起起電力を全波整流し、次段に設けたコンデンサよりなる平滑回路23に出力してリップルのない直流電源に変換する。そして、リップルのない直流電源は、2次電池20に供給される。
(2次電池20)
例えば、2次電池20は、リチウム電池等の2次電池である。2次電池20は、上記したリップルのない直流電源にて充電される。
次に、上記のように構成した非接触給電装置の作用を説明する。
なお、作用を説明するに際して、非接触給電装置を、給電装置1を充電ステーションに設け、受電装置2を電気自動車に搭載してなる電気自動車非接触充電システムに具体化して説明する。
そのため、充電ステーションに設けた給電装置1の1次コイルL1は、例えば電気自動車が給電を受ける指定場所の地面に設置されるものとする。一方、電気自動車に搭載した受電装置2の2次コイルL2は、例えば車体の下面に設けられ、電気自動車が充電ステーションの指定場所に停止されたときに1次コイルL1の上方に位置するとともに1次コイルL1と相対向するものとする。
今、電気自動車が充電ステーションの指定場所に停止されて充電ステーションに設けた給電装置1による給電が開始されるとき、給電側制御部15は、1次コイルL1が予め定めた駆動周波数fzで励磁されるように、ドライブ回路13に励磁制御信号CTSを出力する。ドライブ回路13は、励磁制御信号CTSに応答して、高周波インバータ11に対して駆動信号PSa〜PSdを出力する。高周波インバータ11は、駆動信号PSa〜PSdに応答して予め定めた駆動周波数fzの高周波電流を生成し、生成された高周波電流で1次コイルL1を通電させる。1次コイルL1は、駆動周波数fzの高周波電流で通電されると、駆動周波数fzの交番磁界を発生する。
1次コイルL1の上方に位置する2次コイルL2は、相互誘導の作用にて駆動周波数fzの誘導起電力を誘起する。受電装置2の整流回路22は、2次コイルL2に誘起された誘導起電力を整流し、平滑回路23は、整流回路22から供給された直流電圧を平滑化する。これにより平滑化された直流電圧が2次電池20に供給される。これによって、電気自動車の2次電池20は、充電される。
一方、給電動作の開始から、給電装置1の1次電流検出回路14は、1次コイルL1に流れるMOSトランジスタQa,Qdがオンからオフになった時の1次電流iを検出してその検出信号としての1次電流iの値を給電側制御部15に出力している。
電気自動車が指定場所に停止できずにずれて停止する場合、1次コイルL1と2次コイルL2との間の漏れ磁束が変動し結合係数が変動する。この場合、共振特性F1が変動する。
そのため、給電側制御部15は、この1次電流iの値に基づいて、予め定めた駆動周波数fzが、進相モードの範囲にあるかどうか、遅相モードの範囲にあるか、また、遅相モードの範囲にある場合には最適な位置あるかを判定する。
そして、給電側制御部15は、予め定めた駆動周波数fzが、遅相モードの範囲に位置するように、給電側共振回路12に選択制御信号SLS1〜SLS5を出力してコンデンサ容量を小さな値に変更する。コンデンサ容量が小さくなることによって、共振特性F1(共振周波数fr)が低くなる方向に偏倚し、予め定めた駆動周波数fzが遅相モードの範囲に位置する。ここで、給電側制御部15は、この1次電流iの値に基づいて、給電装置1の動作周波数が、進相モードの範囲にあるかどうか、遅相モードの範囲にあるか、また、遅相モードの範囲にある場合には最適な位置あるかを判定してもよい。給電側制御部15は、給電装置1の動作周波数が、遅相モードの範囲に位置するように、給電側共振回路12に選択制御信号SLS1〜SLS5を出力してコンデンサ容量を小さな値に変更してもよい。
また、給電側制御部15は、予め定めた駆動周波数fzが、遅相モードの範囲にあって最適な位置にない場合には、予め定めた駆動周波数fzが、遅相モードの範囲であって最適な位置するように給電側共振回路12を制御する。つまり、給電側制御部15は、給電側共振回路12に対して選択制御信号SLS1〜SLS5を出力してコンデンサ容量(共振パラメータ)を微調整する。コンデンサ容量を微調整することによって、周波数特性(共振周波数)が低くなる方向又は高くなる方向に微動し、予め定めた駆動周波数fzが、遅相モードの範囲であって最適な位置に収束する。これによって、高周波インバータ11のMOSトランジスタQa〜Qdは、遅相モードでの動作であって高出力が得られる最適な状態に素早く移行する。
さらに、給電側制御部15は、予め定めた駆動周波数fzが、遅相モードの範囲にあって最適な位置にある場合には、その時の共振特性F1(共振周波数fr)を維持する。給電側制御部15は、給電側共振回路12に調整のための選択制御信号SLS1〜SLS5を出力しないでその時のコンデンサ容量を維持する。
つまり、遅相モードであって高出力が得られる状態を維持して高周波インバータ11のMOSトランジスタQa〜Qdは、予め定めた駆動周波数fzの高周波電流を生成する。
特に、電気自動車非接触充電システムの場合、電気自動車が充電ステーションの指定場所に正確に停止させることは難しく、常に指定場所からずれた位置に停止する可能性がある。換言すれば、電気自動車の充電を行う毎に1次コイルL1と2次コイルL2の相対位置が異なる可能性がある。そのため、1次コイルL1と2次コイルL2のその時々の相対位置によって、漏れ磁束も相違し結合係数も変動する。結合係数の変動によって給電装置1の共振特性F1(共振周波数fr)も変動する。
しかし、電気自動車を充電する毎に共振特性F1が変動しても、給電側制御部15は、給電側共振回路12のコンデンサ容量(共振パラメータ)を制御し共振特性F1(共振周波数fr)を調整する。そのため、給電側制御部15は、高周波インバータ11の予め定めた駆動周波数fzを、遅相モードの範囲に位置するように制御できる。
従って、電気自動車非接触充電システムに具体化した場合には、電流損失を未然に防止するとともに、スイッチング素子の損傷するのを防止でき、しかも、駆動周波数fzを変化させずに遅相モードで安定動作をさせることを実現できる。
ちなみに、電気自動車非接触充電システムの始動時に、給電側制御部15は、給電側共振回路12のコンデンサ容量(共振パラメータ)を、初期値として大きな値にしてスタートさせる。そして、給電側制御部15は、徐々に給電側共振回路12のコンデンサ容量(共振パラメータ)を小さな値にしていく。これによって、出力を徐々に上昇させるソフトスタート動作を実現できる。
上記のように共振パラメータを制御することで、駆動周波数fzを、遅相モードの範囲に位置させることができる。つまり、駆動周波数fzを変化させずに、電気自動車非接触充電システムの安定動作を実現できる。
ところで、電気自動車非接触充電システムのような非接触給電装置の場合、1次コイルL1と2次コイルL2の結合係数が小さいことが考えられる。
結合係数が小さいとき、図4に示す共振特性F1が、図5に示す共振特性F2となる。つまり、図4に示す共振特性F1は単峰性を有するのに対し、図5に示す結合係数が小さいときの共振特性F2は、2つの直列共振点(山部)と1つの並列共振点(谷部)とを有する、つまり双峰性を有する。
図4に示す単峰特性の共振特性F1では、単一の共振周波数frが存在することから、単一の進相モードの範囲と単一の遅相モードの範囲が存在する。
これに対し、図5に示す双峰性の共振特性F2は、2つの直列共振周波数fr1,fr2が存在することから、2つの進相モードの範囲と2つの遅相モードの範囲が存在すると一般的に言われている。但し、進相モードと遅相モードの境界は図示したものに限らない。
このように、結合係数が小さい電気自動車非接触充電システムの場合、図5に示す双峰性の共振特性F2を想定する必要がある。つまり、低い方の直列共振周波数fr1を境界とする進相モードの範囲と遅相モードの範囲が存在するとともに、高い方の直列共振周波数fr2を境界とする進相モードの範囲と遅相モードの範囲が存在する。
この場合、駆動周波数fzをいずれかの遅相モードの範囲に位置させる方法の一つとして以下の方法がある。
例えば、2次電流検出装置が受電装置2に流れる2次電流を検出し、受電側通信回路がその情報を給電装置1の給電側通信回路に送信する。給電側制御部15は、給電側通信回路によって受信された情報に基づいて1次電流と2次電流の位相差を取得し、取得された1次電流と2次電流の位相差に応じて駆動周波数fzが低い方の直列共振周波数fr1の近傍に位置するのか、高い方の直列共振周波数fr2の近傍に位置するのかを判定できる。給電側制御部15は、その情報に基づいて、給電側共振回路12のコンデンサ容量(共振パラメータ)を変化させればよい。
また、例えば、1次コイルの近傍に磁気検出コイルを設ける。そして、給電側制御部15は、磁気検出コイルによって検出された給電装置1の1次コイルL1の磁束に応じて、駆動周波数fzが低い方の直列共振周波数fr1の近傍に位置するのか、高い方の直列共振周波数fr2の近傍に位置するのかを判定することも可能である。給電側制御部15は、その情報に基づいて、給電側共振回路12のコンデンサ容量(共振パラメータ)を変化させることで、駆動周波数fzをいずれかの遅相モードの範囲に位置させることができる。
すなわち、給電制御回路15は、高周波インバータ11の駆動周波数が2つの直列共振周波数のうちの低い直列共振周波数に近い周波数に位置するように給電側共振回路12の共振パラメータを制御する。一方、給電制御回路15は、高周波インバータ1の駆動周波数が2つの直列共振周波数のうちの高い周波数に近い周波数に位置するように給電側共振回路12の共振パラメータを制御する。
なお、駆動周波数fzを低い方の直列共振周波数fr1の遅相モードの範囲に位置させてスイッチング動作を行う場合、駆動周波数fzを高い方の直列共振周波数fr2の遅相モードの範囲に位置させてスイッチング動作を行う場合に較べてノイズ低減に優れている。
次に、上記のように構成した第1実施形態の効果を以下に記載する。
(1)第1実施形態によれば、給電装置1は、給電側共振回路12のコンデンサ容量(共振パラメータ)を給電側制御部15からの選択制御信号SLS1〜SLS5によって制御できるようにした。そして、給電装置1は、給電側制御部15にて給電側共振回路12のコンデンサ容量(共振パラメータ)を制御する。これによって、共振特性F1(F2)を偏倚させて、高周波インバータ11が駆動する予め定めた駆動周波数fzを、遅相モードの範囲に位置するように制御した。
従って、給電装置1は、予め定めた駆動周波数fzが遅相モードの範囲に位置するように、高周波インバータ11を駆動させることができ、高周波インバータ11を構成するMOSトランジスタQa,Qb,Qc,Qdのハードスイッチングを回避することができる。その結果、電流損失を未然に防止できるとともにスイッチング素子の損傷するのを防止できる。
(2)第1実施形態によれば、電気自動車非接触充電システムのように、その時々で使用条件が変わる毎に給電装置1の共振特性が変動する場合、高周波インバータ11の予め定めた駆動周波数fzを、遅相モードの範囲に位置するように制御することができる。
(3)第1実施形態によれば、給電側共振回路12は、複数個のコンデンサC1〜C5を並列に接続し、スイッチング素子Q1〜Q5を適宜オンすることにより、複数のコンデンサ容量(共振パラメータ)を設定できる。そのため、あらかじめ定めた駆動周波数fzを、遅相モードの範囲であって高出力が得られる最適な位置に設定することができる。
(4)第1実施形態によれば、給電装置1の始動時に、給電側共振回路12のコンデンサ容量(共振パラメータ)を大きな値にしてスタートさせ、そのコンデンサ容量を徐々に小さな値にしていくようにした。これによって、出力を徐々に上昇させるソフトスタート動作を可能にすることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態の非接触給電装置について説明する。
第2実施形態は、第1実施形態の給電側共振回路12の共振パラメータを制御に加えて、受電装置2に設けた受電側共振回路21の共振パラメータを制御する点に特徴を有する。
また、第2実施形態は、給電装置1と受電装置2との間で無線通信にてデータの授受ができる点に特徴を有する。
そのため、第2実施形態では、第1実施形態と共通する部分については説明の便宜上省略し、相異する特徴部分を詳細に説明する。
(給電装置1)
図6に示すように、給電装置1は、給電側通信回路17及び給電側アンテナAT1を備えている。
(給電側通信回路17)
給電側通信回路17は、給電側制御部15により判定された駆動周波数fzが進相モードの範囲にあるか、遅相モードの範囲にあるかを示すモード判定情報を給電側アンテナAT1を介して受電装置2に送信する。
(受電装置2)
受電装置2は、第1実施形態の受電側共振回路21と相異して調整可能な共振パラメータを有する受電側共振回路21を備えている。
また、受電装置2は、受電側通信回路24、受電側制御部25、受電側アンテナAT2、出力電力検出回路26を備えている。
(受電側共振回路21)
図7に示すように、第2実施形態の受電側共振回路21では、容量が違う5個のコンデンサCx1〜Cx5に対して双方向のスイッチング素子Qx1〜Qx5がそれぞれ直列に接続され、その5個の直列回路が並列に接続されている。そして、受電側共振回路21では、その並列回路に対して基準コンデンサCx0が直列に接続されている。なお、コンデンサとスイッチング素子の直列回路を5個並列に接続したが、限定されるものではなくその他の複数個の直列回路を並列に接続してもよい。また、基準コンデンサCx0はなくてもよい。
各スイッチング素子Qx1〜Qx5は、受電側制御部25からの選択制御信号SLSx1〜SLSx5に基づいてオン・オフ制御される。そして、スイッチング素子Qx1〜Qx5のうちの一つがオンされると、そのオンされたスイッチング素子と直列に接続されたコンデンサが、基準コンデンサCx0を介して2次コイルL2と直列に接続される。
つまり、受電側共振回路21は、2次コイルL2に対して直列に接続された可変コンデンサを含む。受電側制御部25は、2次コイルL2と直列に接続される受電側共振回路21のコンデンサ容量(共振パラメータ)を変える。これによって、受電側制御部25は、受電装置2の2次側回路の共振特性(共振周波数)を調整するとともに、給電装置1の1次回路の共振特性F1(F2)も偏倚させることができる。
(受電側通信回路24)
受電側通信回路24は、給電装置1の給電側通信回路17から送信された給電側制御部15のモード判定情報を、受電側アンテナAT2を介して受信するようになっている。そして、受電側通信回路24は、受信したモード判定情報を受電側制御部25に出力する。
(受電側制御部25)
受電側制御部25は、マイクロコンピュータを有し、受電側通信回路24からのモード判定情報に基づいて、受電側共振回路21の共振パラメータを制御するための選択制御信号SLSx1〜SLSx5を生成し受電側共振回路21に出力する。
つまり、受電側制御部25は、受電側共振回路21の共振パラメータを制御することによって、給電装置1の共振特性F1(F2)を偏倚させ、高周波インバータ11が駆動する予め定めた駆動周波数fzを、遅相モードの範囲に位置するように制御する。
(出力電力検出回路26)
出力電力検出回路26は、平滑回路23と2次電池20の間に設けられ、2次電池20に供給されるその時々の出力電力Pを検出する。出力電力検出回路26は、検出した出力電力Pの検出信号を受電側制御部25に出力する。
受電側制御部25は、出力電力検出回路26からのその時の出力電力Pが予め定めた基準値よりも大きかったり、または予め定めた基準値より小さかったりする場合を判断する。そして、受電側制御部25は、出力電力Pが基準値より大きかったり、または基準値より小さかったりする場合には、出力電力Pが基準値以内になるように、受電側共振回路21のコンデンサ容量(共振パラメータ)を制御する。即ち、受電側制御部25は、出力電力Pが基準値以内に調整するための選択制御信号SLSx1〜SLSx5を生成し受電側共振回路21に出力するように構成されている。
次に、上記のように構成した非接触給電装置の作用を説明する。
前記第1実施形態の作用に加えて、給電装置1の1次コイルL1が通電され相互誘導にて受電装置2の2次コイルL2に誘導起電力が誘起される。
受電側通信回路24は、そのときのモード判定情報を受信する。受電側制御部25は、このモード判定情報に基づいて受電側共振回路21のコンデンサ容量を制御する。
つまり、モード判定情報が進相モードの場合、受電側制御部25は、高周波インバータ11が駆動する予め定めた駆動周波数fzを、遅相モードの範囲になるように受電側共振回路21のコンデンサ容量を調整する。
また、モード判定情報が遅相モードの場合、受電側制御部25は、高周波インバータ11が駆動する予め定めた駆動周波数fzを、遅相モードの範囲であって最適な位置になるように受電側共振回路21のコンデンサ容量を調整する。
さらに、モード判定情報が遅相モードであって最適位置の場合、受電側制御部25は、受電側共振回路21のコンデンサ容量をその状態を維持する。
従って、予め定めた駆動周波数fzを、遅相モードの範囲であって最適な位置にするために、給電側共振回路12及び受電側共振回路21の両方のコンデンサ容量(共振パラメータ)を同時に調整できる。その結果、予め定めた駆動周波数fzは、遅相モードの範囲であって最適な位置に制御される。
第2実施形態は第1実施形態に加えて以下の効果を有する。
(1)第2実施形態によれば、受電装置2は、受電側共振回路21のコンデンサ容量(共振パラメータ)を受電側制御部25からの選択制御信号SLSx1〜SLSx5にて制御できる。そして、モード判定情報に基づいて受電側共振回路21のコンデンサ容量(共振パラメータ)を可変した。
従って、受電側共振回路21は給電側共振回路12と協働して、すなわち、給電側制御部15および受電側制御部25が、給電側共振回路12及び受電側共振回路21の両方のコンデンサ容量(共振パラメータ)を同時に調整でき、予め定めた駆動周波数fzは、遅相モードの範囲であって最適な位置により早く制御される。
(2)第2実施形態によれば、出力電力検出回路26によって検出された2次電池20に供給する出力電力Pが予め定めた基準値より大きかったり、または予め定めた基準値より小さかったりする場合には、受電側制御部25は、受電側共振回路21のコンデンサ容量を制御する。そして、出力電力Pを基準値以内に収束させることができる。従って、2次電池20を安定した状態で充電することができる。
尚、上記第1および第2実施形態は以下のように変更してもよい。
○上記各実施形態では、給電側共振回路12のコンデンサ容量(共振パラメータ)を制御する際、複数個のコンデンサC1〜C5のうちのいずれか1つを選択するようにした。これに対し、給電側制御部15が、同時に複数個のコンデンサを選択し給電側共振回路12のコンデンサ容量(共振パラメータ)を制御できるように実施してもよい。
○上記各実施形態では、給電側共振回路12の各コンデンサC1〜C5は、異なるコンデンサ容量であったが、同じ値のコンデンサ容量であってもよい。この場合、給電側制御部15は、同時に複数個のコンデンサを選択し給電側共振回路12のコンデンサ容量(共振パラメータ)を制御できるように、選択制御信号SLS1〜SLS5を給電側共振回路12に出力するようにしてもよい。
○上記各実施形態では、給電側共振回路12について、複数のコンデンサC1〜C5を並列に接続しその並列回路を基準コンデンサC0に直列に接続して構成した。
これを、図8に示すように、給電側共振回路12では、共振用の複数のコイルLr1〜Lr5を並列に接続し、その並列回路に基準コンデンサC0を直列に接続した。つまり、給電側共振回路12は、1次コイルL1に対して直列に接続された可変コイルを含む。給電側制御部15は、スイッチング素子Q1〜Q5を適宜オン・オフさせて給電側共振回路12のインダクタンス(共振パラメータ)を調整して、予め定めた駆動周波数fzが遅相モードに位置するように制御してもよい。
勿論、この場合においても、給電側制御部15は、同時に複数個のコイルを選択し給電側共振回路12のインダクタンス(共振パラメータ)を制御してもよい。
さらに、複数のコイルLr1〜Lr5を、同じ値のインダクタンスに設定してもよい。この場合、給電側制御部15は、同時に複数個のコイルを選択し給電側共振回路12のインダクタンス(共振パラメータ)を制御してもよい。
○上記各実施形態の給電側共振回路12を、コンデンサとコイルの直列回路で構成してもよい。
○給電装置の動作周波数(駆動周波数fz)が、双峰性を有する共振特性F2の2つの直列共振周波数のうちの高い直列共振周波数の周波数領域における遅相モードの範囲(図5に示す共振周波数fr2に対応する遅相モード)にある場合、1次コイルL1に流れる電流の位相と2次コイルL2に流れる電流の位相とは同相である。一方、給電装置の動作周波数(駆動周波数fz)が、双峰性を有する共振特性F2の2つの直列共振周波数のうちの低い直列共振周波数の周波数領域における遅相モードの範囲(図5に示す共振周波数fr1に対応する遅相モード)にある場合、1次コイルL1に流れる電流の位相と2次コイルL2に流れる電流の位相とは逆相である。このため、1次コイルL1に流れる電流の位相と2次コイルL2に流れる電流の位相とが逆相である場合、給電装置1から周囲に輻射される不要輻射は、1次コイルL1に流れる電流の位相と2次コイルL2に流れる電流の位相とが同相である場合よりも抑制される。
ここで、各実施形態の1次コイルL1および2次コイルL2は、ソレノイドタイプのコイルまたはスパイラルタイプのコイルを含んでもよい。ソレノイドタイプのコイルは、スパイラルタイプのコイルと比べて大きなノイズを発生する傾向がある。このため、1次コイルL1および2次コイルL2がソレノイドタイプのコイルを含む場合、給電側制御部15は、給電装置の動作周波数がその時の共振特性F2の2つの直列共振周波数のうちの低い直列共振周波数の周波数領域における遅相モードの範囲にあるように、給電側共振回路12を制御することが好ましい。これにより、給電装置1から周囲に輻射される不要輻射を低減することができる。一方、1次コイルL1および2次コイルL2がスパイラルタイプのコイルを含む場合、不要輻射のレベルが設計上の許容範囲に収まるとき、給電側制御部15は、給電装置の動作周波数がその時の共振特性F2の2つの直列共振周波数のうちの高い直列共振周波数の周波数領域における遅相モードの範囲にあるように、給電側共振回路12を制御することが好ましい。これにより、給電側制御部15による制御が、ソレノイドタイプのコイルを用いる場合の制御よりも容易になる。詳しくは、ソレノイドタイプのコイルを用いる場合、給電側制御部15は、上限の周波数と下限の周波数とが制限された周波数領域において、その時の共振特性F2の2つの直列共振周波数のうちの低い直列共振周波数の周波数領域における遅相モードの範囲を特定する。このため、給電側制御部15による制御が複雑になる。一方、スパイラルタイプのコイルを用いる場合、給電側制御部15は、下限の周波数のみが制限された周波数領域において、その時の共振特性F2の2つの直列共振周波数のうちの高い直列共振周波数の周波数領域における遅相モードの範囲を特定する。この場合、給電側制御部15は、遅相モードの範囲よりも高い周波数領域から所望の電力まで周波数を下げるだけでよく、給電側制御部15による制御が、ソレノイドタイプのコイルを用いる場合の制御よりも容易になる。
○上記各実施形態の給電側共振回路12を、図9又は図10に示すように、1つのコンデンサCzと2つの第1及び第2双方向スイッチQz1,Qz2で構成してもよい。
ここで、第1及び第2双方向スイッチQz1,Qz2は、第1ゲート端子G1−1,G2−1及び第2ゲート端子G1−2,G2−2からなるダブルゲートを有したGaN(窒化ガリウム)双方向スイッチデバイスである。
ちなみに、第1双方向スイッチQz1(第2双方向スイッチQz2)は、第1ゲート端子G1−1及び第2ゲート端子G1−2に供給されるオン・オフ信号によって4つのモードを有する。
第1モードは、第1双方向スイッチQz1(第2双方向スイッチQz2)おいて、第1ゲート端子G1−1にオン信号、第2ゲート端子G1−2にオフ信号が供給されて高周波インバータ11から1次コイルL1への導通が可能となるモードである。
第2モードは、第1双方向スイッチQz1(第2双方向スイッチQz2)おいて、第1ゲート端子G1−1にオフ信号、第2ゲート端子G1−2にオン信号が供給されたとき、1次コイルL1から高周波インバータ11への導通が可能となるモードである。
第3モードは、第1双方向スイッチQz1(第2双方向スイッチQz2)において、第1及び第2ゲート端子G1−1,G1−2に共にオン信号が供給されたとき、1次コイルL1と高周波インバータ11との間において両方向への導通が可能となるモードである。
第4モードは、第1双方向スイッチQz1(第2双方向スイッチQz2)において、第1及び第2ゲート端子G1−1,G1−2に共にオフ信号が供給されたとき、1次コイルL1と高周波インバータ11との間が遮断されるモードである。
図9に示す給電側共振回路12は、コンデンサCzと第1双方向スイッチQz1が直列に接続され、その直列回路に対して第2双方向スイッチQz2が並列に接続された共振回路である。
また、図10に示す給電側共振回路12は、コンデンサCzと第1双方向スイッチQz1を並列に接続し、その並列回路に対して第2双方向スイッチQz2を直列に接続にした共振回路である。
図9及び図10に示す給電側共振回路12は、以下のように動作させる。
まず、第1双方向スイッチQz1は、第1及び第2ゲート端子G1−1,G1−2に共にオフ信号が出力されて第4モードになってオフする。一方、第2双方向スイッチQz2は、第1及び第2ゲート端子G2−1,G2−2に共にオン信号が出力されて第3モードになってオンする。これによって、給電側共振回路12の両端子間は短絡された状態になる。
次に、第2双方向スイッチQz2は、第1及び第2ゲート端子G2−1,G2−2に共にオフ信号が出力されて第4モードになってオフ状態を維持する。一方、第1双方向スイッチQz1は、第1ゲート端子G1−1にオフ信号からオン信号が出力されて第1モードになって高周波インバータ11から1次コイルL1への導通が可能な状態になる。これによって、コンデンサCzは充電を開始する。
そして、予め定めた充電時間が経過すると、第2双方向スイッチQz2は、第1及び第2ゲート端子G2−1,G2−2に共にオフ信号が出力されたまま第4モードになってオフ状態を維持する。一方、第1双方向スイッチQz1は、第1ゲート端子G1−1にオン信号からオフ信号が出力されるとともに、第2ゲート端子G1−2にオフ信号からオン信号が出力されて第2モードになって1次コイルL1から高周波インバータ11への導通が可能な状態になる。これによって、コンデンサCzは放電を開始する。
そして、予め定めた放電時間が経過すると、第1双方向スイッチQz1は、第1及び第2ゲート端子G1−1,G1−2に共にオン信号が出力されて第3モードになって短絡状態になる。一方、第2双方向スイッチQz2は、第1及び第2ゲート端子G2−1,G2−2に共にオン信号が出力されて第3モードになって短絡状態になる。
これによって、第1及び第2双方向スイッチQz1,Qz2が全導通状態となり、コンデンサCzの残留電荷を放電する。
以上の動作を、予め定めた駆動周波数fzの高周波電流の1周期の間に、1回又は複数回行うとともに充放電時間を制御することで、コンデンサCzの見かけ上の容量、即ち、図9及び図10に示す給電側共振回路12のコンデンサ容量(共振パラメータ)を可変することができる。
○上記各実施形態の給電側共振回路12を、1つの基準コンデンサC0と2つの第1及び第2スイッチング素子Qx1,Qx2で構成してもよい。
つまり、図9に示すように、基準コンデンサC0と第1スイッチング素子Qx1を直列に接続し、その直列回路に対して第2スイッチング素子Qx2を並列に接続した給電側共振回路12で実施してもよい。
また、図10に示すように、基準コンデンサC0と第1スイッチング素子Qx1を並列に接続し、その並列回路に対して第2スイッチング素子Qx2を直列に接続にした給電側共振回路12で実施してもよい。
○上記第2実施形態では、受電側共振回路21のコンデンサ容量(共振パラメータ)を制御する際、複数個のコンデンサCx1〜Cx5のうちのいずれか1つを選択するようにした。これを、受電側制御部25は、同時に複数個のコンデンサを選択し受電側共振回路21のコンデンサ容量(共振パラメータ)を制御できるように実施してもよい。
○上記第2実施形態では、受電側共振回路21の各コンデンサCx1〜Cx5は、異なるコンデンサ容量であったが、同じ値のコンデンサ容量であってもよい。この場合、受電側制御部25は、同時に複数個のコンデンサを選択し受電側共振回路21のコンデンサ容量(共振パラメータ)を制御できるように、選択制御信号SLSx1〜SLSx5を受電側共振回路21に出力するように実施する。
○上記第2実施形態では、受電側共振回路21について、複数のコンデンサCx1〜Cx5を並列に接続しその並列回路を基準コンデンサCx0に直列に接続して構成した。
これを、図11に示すように、受電側共振回路21は、共振用の複数のコイルLx1〜Lx5を並列に接続し、その並列回路に共振コンデンサCxを直列にして構成してもよい。つまり、受電側共振回路21は、2次コイルL2に直列接続された可変コイルを含む。受電側制御部25は、スイッチング素子Qx1〜Qx5を適宜オン・オフさせて受電側共振回路21のインダクタンス(共振パラメータ)を調整して実施してもよい。
勿論、この場合においても、受電側制御部25は、同時に複数個のコイルを選択し受電側共振回路21のインダクタンス(共振パラメータ)を制御してもよい。
さらに、複数のコイルLx1〜Lx5を、同じ値のインダクタンスに設定してもよい。この場合、受電側制御部25は、同時に複数個のコイルを選択し受電側共振回路21のインダクタンス(共振パラメータ)を制御してもよい。
○上記第2実施形態の受電側共振回路21を、コンデンサとコイルの直列回路で構成してもよい。
また、受電側共振回路21を、図9又は図10に示す回路構成にして、受電側共振回路21のコンデンサ容量(共振パラメータ)を調整してもよい。
○上記第2実施形態では、給電側共振回路12及び受電側共振回路21の両方のコンデンサ容量(共振パラメータ)を調整して、予め定めた駆動周波数fzが、遅相モードの範囲に位置するようにした。しかし、給電側共振回路12のコンデンサ容量(共振パラメータ)の制御は省略してもよい。つまり、受電側共振回路21のコンデンサ容量(共振パラメータ)だけを制御して、予め定めた駆動周波数fzが遅相モードに位置するように制御してもよい。

Claims (24)

  1. 非接触給電装置であって、
    インバータと、1次コイルと、前記インバータと前記1次コイルとの間に設けられた給電側共振回路とを含む給電装置と、
    前記1次コイルと磁気的に結合され、前記1次コイルからエネルギーを取得する2次コイルとを含み、前記2次コイルにより取得されたエネルギーを電圧変換して出力電力を生成する受電装置と、
    前記インバータの動作モードが、進相モードまたは遅相モードであるかを判定するモード判定回路と、
    前記動作モードが遅相モードとなるように前記給電側共振回路の共振パラメータを制御する制御回路とを備える、非接触給電装置。
  2. 請求項1に記載の非接触給電装置において、
    前記モード判定回路は、
    前記給電装置に流れる1次電流を検出する1次電流検出装置を含み、
    前記モード判定回路は、前記1次電流検出装置により検出された前記1次電流に応じて、前記インバータの動作モードが進相モードまたは遅相モードであるかを判定する、非接触給電装置。
  3. 請求項1又は2に記載の非接触給電装置において、
    前記1次コイルと前記2次コイルの結合状態における共振特性は、単一の共振周波数を有する単峰特性である、非接触給電装置。
  4. 請求項1又は2に記載の非接触給電装置において、
    前記1次コイルと前記2次コイルの結合状態における共振特性は、2つの直列共振周波数を有する双峰特性である、非接触給電装置。
  5. 請求項4に記載の非接触給電装置において、
    前記制御回路は、前記給電装置の動作周波数が前記2つの直列共振周波数のうちの低い直列共振周波数に近い周波数になるように前記給電側共振回路の共振パラメータを制御する、非接触給電装置。
  6. 請求項4に記載の非接触給電装置において、
    前記制御回路は、前記給電装置の動作周波数が前記2つの直列共振周波数のうちの高い直列共振周波数に近い周波数になるように前記給電側共振回路の共振パラメータを制御する、非接触給電装置。
  7. 請求項5又は6に記載の非接触給電装置において、
    前記受電装置は、
    該受電装置に流れる2次電流を検出する2次電流検出装置と、該2次電流検出装置により検出された2次電流の電流値を含む情報を前記給電装置に送信する受電側通信回路とを含み、
    前記給電装置は、
    前記受電側通信回路から送信された前記情報を受信する給電側通信回路を含み、
    前記制御回路は、
    前記給電側通信回路から供給された前記情報に基づいて1次電流と前記2次電流との位相差を取得し、取得された前記1次電流と前記2次電流との位相差に応じて、前記給電側共振回路の共振パラメータを制御する、非接触給電装置。
  8. 請求項5又は6に記載の非接触給電装置において、
    前記給電装置は、
    前記1次コイルの近傍に設けられ、磁束を検出する検出コイルを含み、
    前記制御回路は、
    前記検出コイルにより検出された磁束に応じて、前記給電側共振回路の共振パラメータを制御する、非接触給電装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の非接触給電装置において、
    前記給電側共振回路は、
    前記1次コイルに対して直列に接続された可変コンデンサを含み、
    前記共振パラメータは、前記可変コンデンサのコンデンサ容量を含む、非接触給電装置。
  10. 請求項9に記載の非接触給電装置において、
    前記可変コンデンサは、
    複数の直列回路であって、該複数の直列回路の各々が、直列に接続されたスイッチング素子とコンデンサとを含む、前記複数の直列回路を含み、
    複数の直列回路は、並列に接続されている、非接触給電装置。
  11. 請求項9に記載の非接触給電装置において、
    前記可変コンデンサは、
    直列に接続された双方向スイッチング素子とコンデンサとを含む直列回路と、
    前記直列回路に並列に接続した双方向スイッチング素子とを含む、非接触給電装置。
  12. 請求項9に記載の非接触給電装置において、
    前記可変コンデンサは、
    並列に接続された双方向スイッチング素子とコンデンサとを含む並列回路と、
    前記並列回路に直列に接続した双方向スイッチング素子とを含む、非接触給電装置。
  13. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の非接触給電装置において、
    前記給電側共振回路は、
    前記1次コイルに対して直列に接続された可変コイルを含み、
    前記共振パラメータは、可変コイルのインダクタンスを含む、非接触給電装置。
  14. 請求項13に記載の非接触給電装置において、
    前記可変コイルは、
    複数の直列回路であって、該複数の直列回路の各々は、直列に接続されたスイッチング素子とコイルとを含む、前記複数の直列回路を含み、
    前記複数の直列回路は、並列に接続されている、非接触給電装置。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の非接触給電装置において、
    前記給電装置は、
    前記モード判定回路による判定情報を前記受電装置に送信する給電側通信回路を含み、
    前記受電装置は、
    前記2次コイルに直列に接続された受電側共振回路と、
    前記給電側通信回路から送信された前記モード判定回路による判定情報を受信する受電側通信回路と、
    前記受電側通信回路から供給された前記モード判定回路による判定情報に応じて、前記受電側共振回路の共振パラメータを制御する受電側制御回路とを含む、非接触給電装置。
  16. 請求項15に記載の非接触給電装置において、
    前記受電側共振回路は、
    前記2次コイルに対して直列に接続された可変コンデンサを含み、
    前記共振パラメータは、前記可変コンデンサのコンデンサ容量を含む、非接触給電装置。
  17. 請求項16に記載の非接触給電装置において、
    前記可変コンデンサは、
    複数の直列回路であって、該複数の直列回路の各々は、直列に接続されたスイッチング素子とコンデンサとを含む、前記複数の直列回路を含み、
    複数の直列回路は、並列に接続されている、非接触給電装置。
  18. 請求項16に記載の非接触給電装置において、
    前記可変コンデンサは、
    直列に接続された双方向スイッチング素子とコンデンサとを含む直列回路と、
    前記直列回路に並列に接続された双方向スイッチング素子とを含む、非接触給電装置。
  19. 請求項16に記載の非接触給電装置において、
    前記可変コンデンサは、
    並列に接続された双方向スイッチング素子とコンデンサとを含む並列回路と、
    前記並列回路に直列に接続された双方向スイッチング素子とを含む、非接触給電装置。
  20. 請求項15に記載の非接触給電装置において、
    前記受電側共振回路は、
    前記2次コイルに対して直列に接続された可変コイルを含み、
    前記共振パラメータは、前記可変コイルのインダクタンスを含む、非接触給電装置。
  21. 請求項20に記載の非接触給電装置において、
    前記可変コイルは、
    複数の直列回路であって、該複数の直列回路の各々は、直列に接続されたスイッチング素子とコイルと含む、前記複数の直列回路を含み、
    前記複数の直列回路は、並列に接続されている、非接触給電装置。
  22. 請求項15〜21のいずれか1項に記載の非接触給電装置において、
    前記受電装置は、
    前記出力電力を検出する出力電力検出回路を含み、
    前記受電側制御回路は、前記出力電力検出回路により検出された出力電力に基づいて、前記受電側共振回路の共振パラメータを制御する、非接触給電装置。
  23. 請求項1〜22のいずれか1項に記載の非接触給電装置において、
    前記インバータの駆動周波数は変化しない、非接触給電装置。
  24. 請求項1〜23のいずれか1項に記載の非接触給電装置の始動方法であって、
    前記給電側共振回路及び受電側共振回路の共振パラメータのうちの少なくとも1つの共振パラメータを比較的大きな値に設定して、前記給電装置を始動させること、
    前記給電装置を始動させてから時間が経過するに従って、前記給電側共振回路の共振パラメータを小さくすることを備える、非接触給電装置の始動方法。
JP2015556646A 2014-01-07 2014-12-25 非接触給電装置及び非接触給電装置の始動方法 Active JP6176547B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014001270 2014-01-07
JP2014001270 2014-01-07
PCT/JP2014/006446 WO2015104779A1 (ja) 2014-01-07 2014-12-25 非接触給電装置及び非接触給電装置の始動方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2015104779A1 true JPWO2015104779A1 (ja) 2017-03-23
JP6176547B2 JP6176547B2 (ja) 2017-08-09

Family

ID=53523636

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015556646A Active JP6176547B2 (ja) 2014-01-07 2014-12-25 非接触給電装置及び非接触給電装置の始動方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6176547B2 (ja)
WO (1) WO2015104779A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6369792B2 (ja) * 2015-03-27 2018-08-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 非接触給電装置及び非接触給電システム
DE102015221065A1 (de) * 2015-10-28 2017-05-04 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Abgleichbarer Resonator für induktives Laden
JP2017201854A (ja) * 2016-05-06 2017-11-09 ミネベアミツミ株式会社 ワイヤレス給電装置、ワイヤレス受電装置およびワイヤレス電力伝送システム
DE102016207932A1 (de) * 2016-05-09 2017-11-09 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Vorrichtung mit einer einstellbaren kapazitiven Einheit für ein induktives Ladesystem
JP6658403B2 (ja) 2016-08-29 2020-03-04 株式会社Ihi 送電装置
CN107069989A (zh) * 2017-03-23 2017-08-18 中国科学院地质与地球物理研究所 一种非接触电能及双向信号传输方法和***

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005071841A (ja) * 2003-08-26 2005-03-17 Matsushita Electric Works Ltd 電源装置
JP2009268181A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Olympus Corp エネルギー供給装置
WO2011099071A1 (ja) * 2010-02-10 2011-08-18 富士通株式会社 磁界共鳴型電力伝送システムにおける共振周波数制御方法、送電装置、および受電装置
JP2012044857A (ja) * 2010-07-22 2012-03-01 Tdk Corp ワイヤレス給電装置およびワイヤレス電力伝送システム
JP2013070590A (ja) * 2011-09-21 2013-04-18 Pioneer Electronic Corp 非接触電力送電装置、非接触電力受電装置、及び非接触給電システム
JP2013085350A (ja) * 2011-10-07 2013-05-09 Hitachi Maxell Ltd 非接触電力伝送装置及び非接触電力伝送方法
JP2013529451A (ja) * 2010-04-30 2013-07-18 パワーマッド テクノロジーズ リミテッド 拡張領域上で誘導的に電力を伝達するシステム及び方法
WO2013111307A1 (ja) * 2012-01-26 2013-08-01 パイオニア株式会社 電力伝送装置及び電力伝送方法
WO2013133028A1 (ja) * 2012-03-06 2013-09-12 株式会社村田製作所 電力伝送システム
JP2013201867A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Toshiba Corp 送電装置、受電装置、制御装置および無線電力伝送システム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6081214B2 (ja) * 2013-02-13 2017-02-15 国立大学法人埼玉大学 非接触給電装置
JP6083310B2 (ja) * 2013-04-15 2017-02-22 日産自動車株式会社 非接触給電装置及びその制御方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005071841A (ja) * 2003-08-26 2005-03-17 Matsushita Electric Works Ltd 電源装置
JP2009268181A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Olympus Corp エネルギー供給装置
WO2011099071A1 (ja) * 2010-02-10 2011-08-18 富士通株式会社 磁界共鳴型電力伝送システムにおける共振周波数制御方法、送電装置、および受電装置
JP2013529451A (ja) * 2010-04-30 2013-07-18 パワーマッド テクノロジーズ リミテッド 拡張領域上で誘導的に電力を伝達するシステム及び方法
JP2012044857A (ja) * 2010-07-22 2012-03-01 Tdk Corp ワイヤレス給電装置およびワイヤレス電力伝送システム
JP2013070590A (ja) * 2011-09-21 2013-04-18 Pioneer Electronic Corp 非接触電力送電装置、非接触電力受電装置、及び非接触給電システム
JP2013085350A (ja) * 2011-10-07 2013-05-09 Hitachi Maxell Ltd 非接触電力伝送装置及び非接触電力伝送方法
WO2013111307A1 (ja) * 2012-01-26 2013-08-01 パイオニア株式会社 電力伝送装置及び電力伝送方法
WO2013133028A1 (ja) * 2012-03-06 2013-09-12 株式会社村田製作所 電力伝送システム
JP2013201867A (ja) * 2012-03-26 2013-10-03 Toshiba Corp 送電装置、受電装置、制御装置および無線電力伝送システム

Also Published As

Publication number Publication date
WO2015104779A1 (ja) 2015-07-16
JP6176547B2 (ja) 2017-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6176547B2 (ja) 非接触給電装置及び非接触給電装置の始動方法
KR102139841B1 (ko) 유도 전력 전송 시스템용 수신기 및 유도 전력 전송 시스템용 수신기를 제어하는 방법
US10069340B2 (en) Wireless power receiver for adjusting magnitude of wireless power
US7388760B2 (en) Switching power supply circuit
EP2899847A1 (en) Power receiving device and contactless power transmission device
CA2919719A1 (en) System and method for alignment and compatibility detection for a wireless power transfer system
JP6089464B2 (ja) 非接触電力伝送装置
JP6390808B1 (ja) 非接触給電装置
JP2012039707A (ja) 非接触充電装置
JPWO2013136431A1 (ja) 電力受電装置及び電力受電方法
CN111712991A (zh) 非接触式供电装置
CN112448484A (zh) 非接触供电装置
JP2013005699A (ja) 非接触式給電装置
JP2019176565A (ja) 非接触給電装置
JP2016034214A (ja) 非接触給電装置及びそれを用いた非接触給電システム
WO2019176432A1 (ja) 受電装置
US11121587B2 (en) Non-contact power supply device capable of performing constant voltage output operation
JP6183671B2 (ja) 非接触給電装置の制御方法及び非接触給電装置
JP7003445B2 (ja) 非接触給電装置
WO2016006066A1 (ja) 非接触給電装置
JP2016092959A (ja) 送電機器及び非接触電力伝送装置
JP6675094B2 (ja) 非接触給電装置、プログラム、非接触給電装置の制御方法、及び非接触電力伝送システム
WO2015182097A1 (ja) 非接触給電装置およびそれを用いた非接触給電システム
JP7238423B2 (ja) 非接触給電装置及び送電装置
JP7395879B2 (ja) 非接触給電装置及び送電装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170418

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170627

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170629

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6176547

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151