JPWO2015080080A1 - 通信制御方法及び基地局 - Google Patents

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Abstract

本実施形態に係る通信制御方法は、自セルであるオフ対象セルをオフしようとするオフ対象基地局と、前記オフ対象セルを補完するためのセル拡張を行うべき拡張対象基地局と、を有する移動通信システムにおいて用いられる。当該通信制御方法は、前記オフ対象基地局が、前記オフ対象セルを運用する際に用いられ前記オフ対象基地局が保持するリスト情報を前記セル拡張が行われる前に前記拡張対象基地局に送信するステップと、前記拡張対象基地局が、前記リスト情報に基づいて、カバレッジが拡張された拡張対象セルを運用する運用ステップと、を備える。

Description

本発明は、移動通信システムにおいて用いられる通信制御方法及び基地局に関する。
移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、ネットワークの消費電力を削減する省電力(エナジーセービング)技術が導入されている(例えば、非特許文献1参照)。例えば、通信トラフィックの少ない夜間などにおいて、基地局が管理しているセルをオフ(Deactivate)する。
また、3GPPでは、リリース12以降において、改良されたエナジーセービング技術が導入される予定である。例えば、一のセルをオフする場合に、近隣セルの送信電力を上昇させる。これにより、当該近隣セルのカバレッジを拡張(セル拡張)し、オフされるセルのカバレッジを補完(エリア補完)することができる。
3GPP技術報告書 「TR 36.927 V11.0.0」 2012年9月
拡張したセルを運用する基地局は、エリア補完した範囲を新たに管理し始めることになるため、エリア補完した範囲の状況が分からない。したがって、当該基地局は、カバレッジを拡張したセルを適切に運用できず、ネットワーク効率が低下する虞がある。
そこで、本発明は、エナジーセービング技術を導入した場合において、ネットワーク効率の低下を抑制可能な通信制御方法及び基地局を提供することを目的とする。
一実施形態に係る通信制御方法は、自セルであるオフ対象セルをオフしようとするオフ対象基地局と、前記オフ対象セルを補完するためのセル拡張を行うべき拡張対象基地局と、を有する移動通信システムにおいて用いられる。当該通信制御方法は、前記オフ対象基地局が、前記オフ対象セルを運用する際に用いられ前記オフ対象基地局が保持するリスト情報を前記セル拡張が行われる前に前記拡張対象基地局に送信するステップと、前記拡張対象基地局が、前記リスト情報に基づいて、カバレッジが拡張された拡張対象セルを運用する運用ステップと、を備える。
図1は、LTEシステムの構成図である。 図2は、UEのブロック図である。 図3は、eNBのブロック図である。 図4は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。 図5は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。 図6は、セルラ通信におけるデータパスを示す図である。 図7は、D2D通信におけるデータパスを示す図である。 図8は、本実施形態に係る固定UEリストから削除する動作を説明するためのシーケンス図である。 図9は、本実施形態に係る固定UEリストから削除する動作を説明するためのフローチャートである。 図10は、第1実施形態に係る移動通信システムの動作環境を説明するための説明図である。 図11は、第1実施形態に係るエナジーセービングの開始時における動作を説明するためのシーケンス図である。 図12は、第1実施形態に係るエナジーセービングの終了時における動作を説明するためのフローチャートである。 図13は、本実施形態の変更例に係る動作を説明するための説明図である。 図14は、第2実施形態に係るeNB200の動作を説明するためのシーケンス(その1)である。 図15は、第2実施形態に係るeNB200の動作を説明するためのシーケンス(その2)である。 図16は、第2実施形態に係るUE101の動作を説明するための説明図である。 図17は、第2実施形態に係るUE101の動作を説明するための説明図である。 図18は、第2実施形態に係るUE101の動作を説明するためのシーケンス図である。 図19は、第2実施形態に係るUE101の動作を説明するためのシーケンス図である。
[実施形態の概要]
実施形態に係る通信制御方法は、自セルであるオフ対象セルをオフしようとするオフ対象基地局と、前記オフ対象セルを補完するためのセル拡張を行うべき拡張対象基地局と、を有する移動通信システムにおいて用いられる。当該通信制御方法は、前記オフ対象基地局が、前記オフ対象セルを運用する際に用いられ前記オフ対象基地局が保持するリスト情報を、前記セル拡張が行われる前に前記拡張対象基地局に送信するステップと、前記拡張対象基地局が、前記リスト情報に基づいて、カバレッジが拡張された拡張対象セルを運用する運用ステップと、を備える。
実施形態において、前記リスト情報は、前記オフ対象基地局により前記オフ対象セルのカバレッジ内にてブロードキャスト又はユニキャストされていたリストを示す情報であり、前記運用ステップは、前記拡張対象基地局が、前記拡張対象セルのカバレッジ内にて前記リスト情報をブロードキャスト又はユニキャストするステップを含む。
実施形態に係る通信制御方法は、前記拡張対象基地局が、前記運用ステップを終了した後、前記リスト情報を削除する又は前記リスト情報を前記オフ対象基地局に戻すステップをさらに備える。
実施形態において、前記運用ステップは、前記拡張対象基地局が、前記リスト情報を更新するステップを含む。当該通信制御方法は、前記拡張対象基地局が、前記運用ステップが終了した後、次のセル拡張のために更新した前記リスト情報を保持するステップをさらに備える。
実施形態において、前記リスト情報は、前記オフ対象セル内に存在し、位置が固定された固定ノードに関するリストを示す情報である。
実施形態において、前記運用ステップは、前記拡張対象基地局が、前記リスト情報に登録されている固定ノードが前記拡張対象セルのカバレッジ内に存在するか否かを確認するステップと、前記拡張対象基地局が、前記リスト情報に登録され、且つ、前記拡張対象セルのカバレッジ内に存在しない固定ノードの情報を削除するステップと、を含む。
実施形態において、前記固定ノードは、無線LANアクセスポイント、又は、D2D近傍サービス(直接的な端末間通信であるD2D通信)を用いて情報を送信する固定型のユーザ端末である。
実施形態において、前記固定ノードは、移動が制限された固定型のユーザ端末である。当該通信制御方法は、前記オフ対象基地局が、固定型のユーザ端末か否かを判定可能な情報を含む能力情報を、前記オフ対象セルに在圏するユーザ端末から受信するステップと、前記オフ対象基地局が、前記ユーザ端末から受信した前記能力情報に基づいて、前記ユーザ端末が前記固定型のユーザ端末であるか否かを判定する判定ステップと、前記オフ対象基地局が、前記判定ステップの判定結果に基づいて、前記固定型のユーザ端末に関するリストを更新するステップと、をさらに備える。
実施形態に係る通信制御方法は、前記オフ対象基地局が、前記オフ対象セルがオフされるまで前記オフ対象セルに在圏し続け、且つ、前記オフ対象セルのオフ状態が終了した際に前記オフ対象セルにハンドオーバした回数が閾値を超えたユーザ端末を、移動が制限された固定型のユーザ端末であると判定する判定ステップと、前記オフ対象基地局が、前記判定ステップの判定結果に基づいて、前記固定型のユーザ端末に関するリストを更新するステップと、をさらに備える。
実施形態に係る通信制御方法は、前記拡張対象基地局が、前記拡張対象セルが拡張している間に前記拡張対象セルに在圏し続け、且つ、前記拡張対象セルを拡張した際に前記拡張対象セルにハンドオーバした回数が閾値を超えたユーザ端末を、移動が制限された固定型のユーザ端末であると判定する判定ステップをさらに備える。前記運用ステップにおいて、前記拡張対象基地局が、前記判定ステップの判定結果に基づいて、前記固定型のユーザ端末に関するリストを更新する。
実施形態に係る通信制御方法は、前記オフ対象基地局が、前記オフ対象セルに在圏するユーザ端末に関するユーザ情報を前記セル拡張が行われる前に送信するステップと、前記拡張対象基地局が、前記ユーザ情報に基づいて、前記セル拡張が行われた後に用いられる拡張対象セル用リソースを前記ユーザ端末のために確保する確保ステップと、をさらに備える。
実施形態に係る通信制御方法は、前記ユーザ端末が、前記オフ対象セルがオフされる前に前記拡張対象セル用リソースを受信するステップと、前記ユーザ端末が、前記拡張対象セルが拡張した後で、且つ、前記拡張対象セルに在圏している間、前記拡張対象セル用リソースを用いて動作する動作ステップと、をさらに備える。
実施形態において、前記拡張対象セル用リソースは、前記拡張対象セルのカバレッジ内で前記ユーザ端末を識別するために用いられる一時識別子であり、前記動作ステップにおいて、前記ユーザ端末は、前記拡張対象セルが拡張した後、前記拡張対象セルに在圏した場合、前記拡張対象セルに接続するためのランダムアクセス手続きを省略して、前記一時識別子を用いて動作する。
実施形態において、前記拡張対象セル用リソースは、D2D近傍サービス(直接的な端末間通信であるD2D通信)における相手端末の発見処理に用いられる発見情報であり、前記動作ステップにおいて、前記ユーザ端末は、前記拡張対象セルが拡張した後、前記拡張対象セルに在圏した場合、前記拡張対象セルに接続せずに、前記発見情報に基づいて、前記発見処理を開始する。
実施形態に係る通信制御方法は、前記ユーザ端末が、前記オフ対象セルがオフされる前に前記オフ対象基地局から割り当てられたオフ対象セル用リソースと、前記拡張対象セル用リソースとを対応付けて記憶するステップと、前記ユーザ端末が、前記拡張対象セルの拡張が終了した後に前記オフ対象セルに再び在圏した場合、前記オフ対象セル用リソースを用いて動作するステップと、をさらに備える。
実施形態において、前記拡張対象セル用リソースは、前記オフ対象セルがオフされる前に前記オフ対象基地局から前記ユーザ端末に割り当てられたオフ対象セル用リソースと共通のリソースである。
実施形態に係る通信制御方法は、前記オフ対象基地局と前記拡張対象基地局とが、前記オフ対象基地局から前記ユーザ端末に割り当てられるオフ対象セル用リソースと、前記拡張対象セル用リソースとが重複しないように、前記オフ対象セル用リソースを割り当て可能な範囲と前記拡張対象セル用リソースを割り当て可能な範囲とを、前記確保ステップの前に予め分けておくステップをさらに備える。
実施形態に係る通信制御方法は、前記オフ対象基地局と前記拡張対象基地局との少なくとも一方が、前記オフ対象セル用リソースを割り当て可能な範囲と前記拡張対象セル用リソースを割り当て可能な範囲との少なくとも一方を示す情報をネットワークから受信するステップをさらに備える。
実施形態において、前記ユーザ端末は、移動が制限された固定型のユーザ端末である。
実施形態に係る通信制御方法は、前記オフ対象基地局が、前記オフ対象基地局を制御する移動管理エンティティに制御される基地局、又は、前記オフ対象基地局と同一のトラッキングエリアに属する基地局を、前記拡張対象基地局として選択するステップをさらに備える。
実施形態に係る基地局は、自セルであるオフ対象セルをオフしようとするオフ対象基地局と、前記オフ対象セルを補完するためのセル拡張を行うべき拡張対象基地局と、を有する移動通信システムにおいて用いられ、前記オフ対象基地局に該当する。当該基地局は、前記オフ対象基地局が、前記オフ対象セルを運用する際に用いられ、なお且つ前記オフ対象基地局が保持するリスト情報を、前記セル拡張が行われる前に前記拡張対象基地局に送信する送信部を備える。前記リスト情報は、前記拡張対象基地局により、カバレッジが拡張された拡張対象セルを運用する際に用いられる。
実施形態に係る基地局は、自セルであるオフ対象セルをオフしようとするオフ対象基地局と、前記オフ対象セルを補完するためのセル拡張を行うべき拡張対象基地局と、を有する移動通信システムにおいて用いられ、前記拡張対象基地局に該当する。当該基地局は、前記オフ対象セルを運用する際に用いられ、なお且つ前記オフ対象基地局が保持するリスト情報を、前記セル拡張が行われる前に前記オフ対象基地局から受信する受信部と、前記リスト情報に基づいて、カバレッジが拡張された拡張対象セルを運用する制御部と、を備える。
[第1実施形態]
(LTEシステム)
図1は、本実施形態に係るLTEシステムの構成図である。
図1に示すように、LTEシステムは、複数のUE(User Equipment)100と、E−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)10と、EPC(Evolved Packet Core)20と、を含む。E−UTRAN10及びEPC20は、ネットワークを構成する。
UE100は、移動型の無線通信装置であり、接続を確立したセル(サービングセル)との無線通信を行う。UE100はユーザ端末に相当する。
E−UTRAN10は、複数のeNB200(evolved Node−B)を含む。eNB200は基地局に相当する。eNB200は、セルを管理しており、セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。
なお、「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される他に、UE100との無線通信を行う機能を示す用語としても使用される。
eNB200は、例えば、無線リソース管理(RRM)機能と、ユーザデータのルーティング機能と、モビリティ制御及びスケジューリングのための測定制御機能と、を有する。
EPC20は、MME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving−Gateway)300と、OAM400(Operation and Maintenance)と)を含む。また、EPC20は、コアネットワークに相当する。
MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御等を行うネットワークノードであり、制御局に相当する。S−GWは、ユーザデータの転送制御を行うネットワークノードであり、交換局に相当する。
OAM400は、オペレータによって管理されるサーバ装置であり、E−UTRAN10の保守及び監視を行う。
次に、UE100及びeNB200の構成を説明する。
図2は、UE100のブロック図である。図2に示すように、UE100は、アンテナ101と、無線送受信機110と、ユーザインターフェイス120と、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機130と、バッテリ140と、メモリ150と、プロセッサ160と、を有する。メモリ150及びプロセッサ160は、制御部を構成する。
UE100は、GNSS受信機130を有していなくてもよい。また、メモリ150をプロセッサ160と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサ160’としてもよい。
アンテナ101及び無線送受信機110は、無線信号の送受信に用いられる。アンテナ101は、複数のアンテナ素子を含む。無線送受信機110は、プロセッサ160が出力するベースバンド信号を無線信号に変換してアンテナ101から送信する。また、無線送受信機110は、アンテナ101が受信する無線信号をベースバンド信号に変換してプロセッサ160に出力する。
ユーザインターフェイス120は、UE100を所持するユーザとのインターフェイスであり、例えば、ディスプレイ、マイク、スピーカ、及び各種ボタンなどを含む。ユーザインターフェイス120は、ユーザからの操作を受け付けて、該操作の内容を示す信号をプロセッサ160に出力する。
GNSS受信機130は、UE100の地理的な位置を示す位置情報を得るために、GNSS信号を受信して、受信した信号をプロセッサ160に出力する。
バッテリ140は、UE100の各ブロックに供給すべき電力を蓄える。
メモリ150は、プロセッサ160によって実行されるプログラムと、プロセッサ160による処理に使用される情報と、を記憶する。
プロセッサ160は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ150に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、を含む。プロセッサ160は、さらに、音声・映像信号の符号化・復号を行うコーデックを含んでもよい。プロセッサ160は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図3は、eNB200のブロック図である。図3に示すように、eNB200(後述するMeNB200A、PeNB200B及びPeNB200Bを含む)は、アンテナ201と、無線送受信機210と、ネットワークインターフェイス220と、メモリ230と、プロセッサ240と、を有する。メモリ230及びプロセッサ240は、制御部を構成する。なお、メモリ230をプロセッサ240と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサ240’としてもよい。
アンテナ201及び無線送受信機210は、無線信号の送受信に用いられる。アンテナ201は、複数のアンテナ素子を含む。無線送受信機210は、プロセッサ240が出力するベースバンド信号を無線信号に変換してアンテナ201から送信する。また、無線送受信機210は、アンテナ201が受信する無線信号をベースバンド信号に変換してプロセッサ240に出力する。
ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイスを介して隣接eNB200と接続され、S1インターフェイスを介してMME/S−GW300と接続される。ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイス上で行う通信及びS1インターフェイス上で行う通信に用いられる。
メモリ230は、プロセッサ240によって実行されるプログラムと、プロセッサ240による処理に使用される情報と、を記憶する。
プロセッサ240は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ230に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPUと、を含む。プロセッサ240は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図4は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。
図4に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルのレイヤ1乃至レイヤ3に区分されており、レイヤ1は物理(PHY)レイヤである。レイヤ2は、MAC(Medium Access Control)レイヤと、RLC(Radio Link Control)レイヤと、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤと、を含む。レイヤ3は、RRC(Radio Resource Control)レイヤを含む。
物理レイヤは、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。物理レイヤは、物理チャネルを用いて上位レイヤに伝送サービスを提供する。UE100の物理レイヤとeNB200の物理レイヤとの間では、物理チャネルを介してデータが伝送される。
MACレイヤは、データの優先制御、及びハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理などを行う。UE100のMACレイヤとeNB200のMACレイヤとの間では、トランスポートチャネルを介してデータが伝送される。eNB200のMACレイヤは、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式など)、及び割り当てリソースブロックを決定するMACスケジューラを含む。
RLCレイヤは、MACレイヤ及び物理レイヤの機能を利用してデータを受信側のRLCレイヤに伝送する。UE100のRLCレイヤとeNB200のRLCレイヤとの間では、論理チャネルを介してデータが伝送される。
PDCPレイヤは、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
RRCレイヤは、制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRCレイヤとeNB200のRRCレイヤとの間では、各種設定のための制御信号(RRCメッセージ)が伝送される。RRCレイヤは、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間にRRC接続がある場合、UE100は接続状態であり、そうでない場合、UE100はアイドル状態である。
RRCレイヤの上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)レイヤは、セッション管理及びモビリティ管理などを行う。
図5は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。LTEシステムは、下りリンクにはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、上りリンクにはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)がそれぞれ使用される。
図5に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成され、各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含み、時間方向に複数個のシンボルを含む。各シンボルの先頭には、サイクリックプレフィックス(CP)と呼ばれるガード区間が設けられる。リソースブロックは、周波数方向に複数個のサブキャリアを含む。1つのサブキャリア及び1つのシンボルにより構成される無線リソース単位はリソースエレメント(RE)と称される。
UE100に割り当てられる無線リソースのうち、周波数リソースはリソースブロックにより特定でき、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により特定できる。
下りリンクにおいて、各サブフレームの先頭数シンボルの区間は、主に物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)として使用される制御領域である。また、各サブフレームの残りの区間は、主に物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)として使用できる領域である。さらに、各サブフレームには、セル固有参照信号(CRS)が分散して配置される。
上りリンクにおいて、各サブフレームにおける周波数方向の両端部は、主に物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)として使用される制御領域である。また、各サブフレームにおける周波数方向の中央部は、主に物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)として使用できる領域である。さらに、各サブフレームには、復調参照信号(DMRS)及びサウンディング参照信号(SRS)が配置される。
(D2D通信)
次に、LTEシステムの通常の通信(セルラ通信)とD2D通信とを比較して説明する。
図6は、セルラ通信におけるデータパスを示す図である。ここでは、eNB200−1との接続を確立したUE100−1と、eNB200−2との接続を確立したUE100−2と、の間でセルラ通信を行う場合を例示している。なお、データパスとは、ユーザデータ(ユーザプレーン)の転送経路を意味する。
図6に示すように、セルラ通信のデータパスはネットワークを経由する。詳細には、eNB200−1、S−GW300、及びeNB200−2を経由するデータパスが設定される。
図7は、D2D通信におけるデータパスを示す図である。ここでは、eNB200−1との接続を確立したUE100−1と、eNB200−2との接続を確立したUE100−2と、の間でD2D通信を行う場合を例示している。
図7に示すように、D2D通信のデータパスはネットワークを経由しない。すなわち、UE間で直接的な無線通信を行う。このように、UE100−1の近傍にUE100−2が存在するのであれば、UE100−1とUE100−2との間でD2D通信を行うことによって、ネットワークのトラフィック負荷及びUE100のバッテリ消費量を削減するなどの効果が得られる。
なお、D2D通信が開始されるケースとして、(a)相手端末を発見するための動作を行うことによって相手端末を発見した後に、D2D通信が開始されるケースと、(b)相手端末を発見するための動作を行わずにD2D通信が開始されるケースがある。
例えば、上記(a)のケースでは、UE100−1及びUE100−2のうち一方のUE100が、近傍に存在する他方のUE100を発見することで、D2D通信が開始される。
このケースの場合、UE100は、相手端末(近傍端末)を発見するために、自身の近傍に存在する他のUE100を発見する(Discover)機能、及び/又は、他のUE100から発見される(Discoverable)機能を有する。
具体的には、UE100−1は、相手端末を発見するため又は相手端末に発見されるために用いられる発見信号(Discovery信号/Discoverable信号)を送信する。発見信号を受信したUE100−2は、UE100−1を発見する。UE100−2は、発見信号に対する応答を送信することで、発見信号を送信したUE100−1は、相手端末であるUE100−1を発見する。
なお、UE100は、相手端末を発見しても必ずしもD2D通信を行う必要はなく、例えば、UE100−1及びUE100−2は、互いに相手を発見した後に、ネゴシエーションを行って、D2D通信を行うか否かを判定してもよい。UE100−1及びUE100−2のそれぞれは、D2D通信を行うことに同意した場合に、D2D通信を開始する。なお、UE100−1は、相手端末を発見した後にD2D通信を行わなかった場合、上位レイヤ(例えば、アプリケーションなど)に近傍のUE100(すなわち、UE100−2)の発見を報告してもよい。例えば、アプリケーションは、当該報告に基づく処理(例えば、UE100−2の位置を地図情報にプロットする処理など)を実行できる。
また、UE100は、相手端末を発見したことをeNB200に報告し、相手端末との通信をセルラ通信によって行うかD2D通信によって行うかの指示をeNB200から受けることも可能である。
一方、上記(b)のケースでは、例えば、UE100−1は、相手端末を特定せずに、D2D通信用の信号の送信(ブロードキャストによる報知など)を開始する。これにより、UE100は、相手端末の発見の有無にかかわらず、D2D通信を開始できる。なお、D2D通信用の信号の待ち受け動作を行っているUE100−2は、UE100−1からの当該信号に基づいて、同期又は/及び復調を行う。
(固定UEリスト、固定D2DUEリスト)
次に、固定UEリスト及び固定D2DUEリストについて説明する。
D2D通信を行うことが可能なUE100は、一般的なモバイルUE100だけでなく、移動が制限された固定型のUE100(以下、固定UEと適宜称する)がある。移動が制限された固定型のUE100の一例として、位置が固定されたUE100、或いは、MTC機能を有するUE100である。なお、固定UEは、固定ノードに相当する。
以後において、固定UEのうち、D2D近傍サービス(D2D通信)を用いて所定の情報(例えば、広告)を送信(配信)するUE100を固定D2DUEと適宜称する。
本実施形態において、eNB200は、自セルに在圏(存在)する固定UEの情報に関する固定UEリストを有する。固定UEリストは、固定UEの識別子だけでなく、固定UEの位置情報が登録されていてもよい。また、固定UEリストは、自セル内にブロードキャスト又はユニキャストされるリストであってもよい。
また、eNB200は、D2D通信機能を有する固定UEの情報に関する固定D2Dリストを有してもよい。eNB200は、固定UEリストにD2D通信機能の有無の項目を設けることによって、1つのリストが固定UEリストと固定D2Dリストとを兼ねてもよい。
eNB200は、自セルに在圏するUE100が固定UEか否かを判定するために以下の方法を用いることができる。
第1に、eNB200は、自セルに在圏するUE100から受信した能力情報(capability情報)に固定UEであるか否かを判定可能な情報が含まれる場合、能力情報の送信元のUE100は、固定UEであると判定する。
固定UEであるか否かを判定可能な情報は、例えば、固定UEであるか否かを示す固定フラグである。この固定フラグがONである場合、能力情報の送信元のUE100は、固定UEであり、固定フラグがOFFである場合、能力情報の送信元のUE100は、固定UEでないと、eNB200は判定できる。
或いは、eNB200は、能力情報にUEの種別を示すフラグがあり、当該フラグが、固定的な広告配信を行うことを示す場合、能力情報の送信元のUE100は、固定UEであると判定する。
なお、能力情報が、固定フラグとともに、D2D通信可能であるか否かを示すD2Dフラグを含む場合、eNB200は、能力情報の送信元のUE100が固定D2DUEか否かを判定できる。
第2に、eNB200が、消費電力の削減を図るために、自セルをオフするオフ対象eNBである場合、自セルがオフされるまで自セルに在圏し続け、且つ、自セルのオフ状態が終了した際に自セルにハンドオーバした回数が閾値を超えたUE100を、固定UEであると判定する。
具体的には、eNB200は、自セルのオフに伴うハンドオーバ手続を行う際に、ハンドオーバ先のeNB200−1からハンドオーバを行うUE100に割り当てられたハンドオーバ先のC−RNTIを取得する。例えば、eNB200−1が、ハンドオーバ要求確認(HO Request Ack)に、Temporary C−RNTIの予約された値を含めて通知する。その後、eNB200−1が、Temporary C−RNTIに対応するC−RNTIをハンドオーバ元のeNB200に通知する。
その後、eNB200は、自セルのオフ状態が終了した際に、自セルにハンドオーバを行うUE100のハンドオーバ元のC−RNTIをハンドオーバ元のeNB200−1から取得する。例えば、eNB200−1は、ハンドオーバ要求(HO Request)にC−RNTIの値を含めて通知する。eNB200は、ハンドオーバ先であったeNB200−1から取得したC−RNTIとハンドオーバ元であったeNB200−1から取得したC−RNTIとが同一である場合、当該C−RNTIが割り当てられていたUE100のハンドオーバの回数を1回増加させる。
一方で、eNB200は、自セルがオフされるまで、当該UE100が自セルに在圏し続けるか否かを判定する。当該UE100が自セルに在圏し続け、且つ、自セルがオフ状態を終了した際に、当該UE100が自セルにハンドオーバした回数が閾値を超えた場合、eNB200は、当該UE100が固定UEであると判定する。
或いは、eNB200は、自セルのオフに伴うハンドオーバ手続を行う際に、ハンドオーバするUE100のハンドオーバ要求メッセージにおけるUEの識別子であるMME UE S1AP IDを保持する。その後、eNB200は、自セルのオフ状態が終了した際に、自セルにハンドオーバを行うUE100のMME UE S1AP IDを確認する。eNB200は、自セルのオフの前後で同一のMME UE S1AP IDに対応付けられたUE100のハンドオーバの回数を1回増加させる。
一方で、eNB200は、自セルがオフされるまで、当該UE100が自セルに在圏し続けるか否かを判定する。当該UE100が自セルに在圏し続け、且つ、自セルがオフ状態を終了した際に、当該UE100が自セルにハンドオーバした回数が閾値を超えた場合、eNB200は、当該UE100が固定UEであると判定する。
第3に、eNB200が、隣接eNBがセルをオフしている間、エリア補完のためにセル拡張を行う拡張対象eNBである場合、自セルが拡張している間、自セルに在圏し続け、且つ、自セルを拡張した際に、ハンドオーバした回数が閾値を超えたUE100を、固定UEであると判定する。具体的な動作は、上述の第2の方法と同様である。
eNB200は、上述の判定結果に基づいて、固定UEと判定したUE100を固定UEリストに登録する。
(固定UEリストからの削除)
次に、固定UEリストからの削除について、図8及び図9を用いて説明する。図8は、本実施形態に係る固定UEリストから削除する動作を説明するためのシーケンス図である。図9は、本実施形態に係る固定UEリストから削除する動作を説明するためのフローチャートである。なお、固定UEリストでなく、固定D2DUEリストであってもよい。
ここで、eNB200−1のセル250−1にUE100−1及びUE100−2が在圏し、eNB200−1のセル250−1のオフ及びeNB200−2のセル250−2の拡張に伴い、UE100−1及びUE100−2がセル250−2に在圏すると仮定して説明を進める。
図8に示すように、ステップS101において、eNB200−1は、上述で説明した判定によって、UE100−2を固定UEと判定し、固定UEリストにUE100−2を登録する。
ステップS102において、eNB200−1は、UE100−1を固定UEと判定し、固定UEリストにUE100−1を登録する。
ステップS103において、eNB200−1は、エナジーセービングをオンにする。すなわち、eNB200−1は、セル250−1をオフにする。一方、eNB200−2は、セル250−2を拡張する。これにより、UE100−1及びUE100−2は、セル250−2に在圏する。
ステップS104において、eNB200−2は、UE100−2を固定UEと判定し、固定UEリストにUE100−2を登録する。
ステップS105において、eNB200−2は、UE100−1を固定UEと判定し、固定UEリストにUE100−1を登録する。
ステップS106において、eNB200−1は、エナジーセービングをオフにする。すなわち、eNB200−1は、セル250−1をオン状態にする。一方、eNB200−2は、セル250−2の拡張を終了する。これにより、UE100−1及びUE100−2は、セル250−1に在圏する。
ステップS107において、eNB200−1は、エナジーセービンをオフにした後、再同期要求をUE100−2に行う。UE100−2は、再同期を行う。これにより、eNB200−1は、UE100−2がセル250−1に在圏していることを確認する。
ステップS108において、eNB200−1は、同様に、再同期要求をUE100−1に行い、UE100−1がセル250−1に在圏していることを確認する。
その後、UE100−1がセル250−1から移動したと仮定する。
ステップS109において、eNB200−1は、ステップS107の再同期要求から所定時間経過した後、再同期要求をUE100−2に行う。eNB200−1は、UE100−2がセル250−1に在圏していることを確認する。
ステップS110において、eNB200−1は、ステップS108の再同期要求から所定時間経過した後、再同期要求をUE100−1に行う。eNB200−1は、UE100−1から再同期が行われないため、UE100−1がセル250−1に在圏していないと判定する。
ステップS111において、eNB200−1は、固定UEリストからUE100−1を削除する。
その後、eNB200−1は、セル250−1からUE100−1が移動した旨をeNB200−2に通知する。eNB200−2は、固定UEリストからUE100−1を削除する。
次に、図9を用いて、eNB200−1の動作を説明する。
図9に示すように、ステップS151において、eNB200−1は、UE100が、固定UEリストに登録された固定UEであるか否かを判定する。eNB200−1は、UE100が、固定UEリストに登録されていない場合、処理を終了する。一方、eNB200−1は、UE100が、固定UEリストに登録されている場合、ステップS152の処理を実行する。
ステップS152において、eNB200−1は、固定UEリストに登録されているUE100に対して、再同期要求を送信する。
ステップS153において、eNB200−1は、固定UEリストに登録されているUE100から再同期が行われたか否かを判定する。eNB200−1は、当該UE100から再同期が行われた場合、再同期が行われたUE100に対する処理を終了する。一方、eNB200−1は、当該UE100から再同期が行われない場合、ステップS154の処理を実行する。
ステップS154において、eNB200−1は、固定UEリストから当該UE100を削除し、当該UE100に対する処理を終了する。
eNB200−1は、固定UEリストに登録された全てのUE100に対して、これらの処理を実行する。
(第1実施形態に係る動作)
(1)動作環境
次に、本実施形態に係る移動通信システムの動作環境について、図10を用いて説明する。図10は、第1実施形態に係る移動通信システムの動作環境を説明するための説明図である。
図10に示すように、移動通信システムは、UE100(UE100−1、UE100−2)、UE101(UE101−1〜UE101−5)及びeNB200(eNB200−1、eNB200−2)を有する。
UE100−1は、eNB200−1が管理するセル250−1内に在圏し、UE100−2は、eNB200−2が管理するセル250−2内に在圏する。また、UE101は、固定D2DUEであり、広告配信用のD2D通信を行っている。UE101−1からUE101−3は、セル250−1内に設置され、UE101−4及びUE101−5は、セル250−2内に設置されている。eNB200−1は、エナジーセービングのために、自セルをオフするオフ対象eNBである。一方、eNB200−2は、セル250−1を補完するためのセル拡張を行う拡張対象eNBである。
ここで、eNB200−1は、セル250−1をオフする前に、セル250−1を補完する拡張対象eNBを選択する。eNB200−1は、eNB200−1を制御するMMEに制御されるeNB200の中から拡張対象eNBを選択する。或いは、eNB200−1は、eNB200−1と同一のトラッキングエリアに属するeNB200(すなわち、同一のトラッキングエリアリストを有するeNB200)の中から拡張対象eNBを選択する。eNB200−1は、eNB200−2を拡張対象eNBに選択したと仮定して説明を進める。
図10(A)に示すように、eNB200−1がセル250−1をオフする前の状態において、eNB200−1は、UE101−1からUE101−3が登録された固定UEリストを保持し、eNB200−2は、UE101−4及びUE101−5が登録された固定UEリストを保持する。
eNB200−1は、セル250−1を運用する際に固定UEリストを用いる。具体的には、eNB200−1は、固定UEリストを自セル内にブロードキャストしたり、固定UEリストをUE100−1にユニキャストで送信したりする。UE100−1は、受信した固定UEリストを用いて、例えば、セル250−1内に在圏する固定UEを把握できる。
なお、eNB200−2もeNB200−1と同様に、セル250−2を運用する際に固定UEリストを用いる。
eNB200−1は、eNB200−2がセル250−2を拡張する前にeNB200に、X2インターフェイスを介して固定UEリストを送信する。
図10(B)に示すように、eNB200−1がセル250−1をオフし、eNB200−2がセル250−2を拡張する。
eNB200−2は、セル250−2を運用する際に用いていた固定UEリストに加えて、eNB200−1から受信した固定UEリストに基づいて、カバレッジが拡張されたセル250−2を運用する。すなわち、eNB200−2は、eNB200−1から固定UEリストを引き継いでセル250−2の運用を行う。具体的には、eNB200−2は、拡張されたセル250−2内にてeNB200−1から受信した固定リストに基づいて更新された固定UEリストをブロードキャスト又はユニキャストする。これにより、eNB200−2が予め保持していた固定UEリストにないUE101−1からUE101−3に関する情報も含む固定UEリストをセル250−2内にいるUE100−1及びUE100−2に提供することができる。
(2)エナジーセービングの開始時における動作
次に、エナジーセービングの開始時における動作について、図10及び図11を用いて説明する。図11は、第1実施形態に係るエナジーセービングの開始時における動作を説明するためのシーケンス図である。
図11に示すように、ステップS201において、eNB200−1は、セル拡張を行うことを要求するためのES要求をeNB200−2に送信する。eNB200−2は、ES要求を受信する。
ステップS202において、eNB200−2は、ES要求に対する応答をeNB200−1に送信する。eNB200−1は、ES要求応答を受信する。eNB200−2が、ES要求を了承することを示す旨の応答を送信した場合、ステップS203の処理が実行される。一方、eNB200−2が、ES要求を拒否することを示す旨の応答を送信した場合、処理が終了する。
ステップS203において、eNB200−1は、固定UEリストをeNB200−2に送信する。eNB200−2は、固定UEリストを受信する。
ステップS204において、eNB200−2は、固定UEリストを受信した旨を含む固定UEリスト応答をeNB200−1に送信する。eNB200−1は、固定UEリスト応答を受信する。
その後、eNB200−1は、セル250−1をオフにし、eNB200−2は、セル250−2を拡張し、eNB200−1から受信した固定リストに基づいて、セル250−2の運用を開始する。
(3)エナジーセービングの終了時における動作
次に、エナジーセービングの終了時における動作について、図10及び図12を用いて説明する。図12は、第1実施形態に係るエナジーセービングの終了時における動作を説明するためのフローチャートである。具体的には、図12は、セル250−1のカバレッジを補完するためにセル250−2の拡張を行っているeNB200−2の動作を説明するためのフローチャートである。
図12に示すように、ステップS221において、eNB200−2は、セル250−1のオフを終了することを示すエナジーセービングオフ(ES OFF)の情報をセル250−1をオフしているeNB200−1から受信する。
ステップS222において、eNB200−2は、eNB200−1の固定UEリストを有するか否かを判定する。eNB200−2は、eNB200−1の固定UEリストを有する場合、ステップS223の処理を実行する。一方、eNB200−2は、eNB200−1の固定UEリストを有さない場合、処理を終了する。
ステップS223において、eNB200−2は、eNB200−1の固定UEリストを削除する。拡張されていないセル250−2の運用に不要となる情報が削除されるため、eNB200−2の負荷を軽減できる。
なお、eNB200−2は、固定UEリストを削除せずにeNB200−1に戻してもよい。例えば、eNB200−2は、eNB200−1の固定UEリストを更新した場合に、eNB200−1に戻してもよい。
(変更例)
次に、本実施形態に係る変更例について、図13を用いて説明する。図13は、本実施形態の変更例に係る動作を説明するための説明図である。なお、上述した実施形態と異なる部分を中心に説明し、同様の部分は、説明を適宜省略する。
上述した実施形態では、オフ対象eNBから拡張対象eNBへ送信されるリスト情報は、固定UEリストであった。本変更例では、無線LANアクセスポイント(WLANAP又はWiFiAP)のホワイトリストであるAPリストである。
図13(A)は、エナジーセービングが行われる前の状態の図である。図13(A)に示すように、複数のeNB200(eNB200−1からeNB200−3)のそれぞれは、自セル内に位置するAP401のホワイトリストであるAPリストを有する。
eNB200−1は、自セルをオフすると決定し、eNB200−1が保持するAPリストをeNB200−2及びeNB200−3のそれぞれに送信する。その後、eNB200−1は、自セルをオフし、eNB200−2及びeNB200−3のそれぞれが、自セルを拡張する(図13(B)参照)。
その後、eNB200−2及びeNB200−3のそれぞれは、拡張した自セルの運用を開始する。
eNB200−2及びeNB200−3のそれぞれは、自セル内のAPの探索を(定期的に)行う。
eNB200−2は、APの探索の結果、自セル内にAP401−1が存在し、自セル内に、AP401−2及びAP401−3が存在しないと判定する。eNB200−2は、判定結果に基づいて、AP401−2及びAP401−3をAPリストから削除することによって、APリストを更新する(図13(C)参照)。同様に、eNB200−3は、AP401−1をAPリストから削除することによって、APリストを更新する。
eNB200−2及びeNB200−3のそれぞれは、更新したAPリストに基づいて、拡張したセルの運用を行う。例えば、eNB200−2及びeNB200−3のそれぞれは、自セルのカバレッジ内にて更新したAPリストをブロードキャスト又はユニキャストする。
eNB200−2及びeNB200−3のそれぞれは、セル拡張を終了した後も、更新したAPリストを保持してもよい。eNB200−2及びeNB200−3のそれぞれは、保持した更新APリストを、次のセル拡張を行う場合に利用できる。
また、eNB200−2及びeNB200−3のそれぞれは、自セルを拡張する前に保持していたAPリストを保持しておき、セル拡張が終了した後は、自セルを拡張する前に保持していたAPリストを利用できる。
このように、eNB200−2及びeNB200−3のそれぞれは、自セルの拡張の状況に応じて、APリストを切り替えることができる。
(第1実施形態のまとめ)
本実施形態において、eNB200−1が、セル拡張が行われる前に固定UEリストをeNB200−2に送信する。eNB200−2が、固定UEリストに基づいて、カバレッジが拡張されたセル250−2を運用する。これにより、eNB200−2は、固定UEリストにより、エリア補完した範囲の固定UEの状況が把握できるため、固定UEを把握するための動作を行う必要がなく、ネットワーク効率の低下を抑制できる。
本実施形態において、固定UEリストは、eNB200−1がセル250−1のカバレッジ内にてブロードキャスト又はユニキャストされていたリストである。eNB200−2は、セル250−2のカバレッジ内にて、固定UEリストをブロードキャスト又はユニキャストできる。これにより、eNB250−1は、セル拡張を行った後にセル250−2のカバレッジ内にて、eNB200−1の固定UEリストをブロードキャスト又はユニキャストできるため、ネットワーク効率の低下を抑制できる。
本実施形態において、eNB200−2が、セル拡張を終了した後、固定UEリストを削除する又は固定UEリストをeNB200−1に戻す。これにより、eNB200−2は、拡張されていないセル250−2の運用に不要となる情報が削除されるため、eNB200−2の負荷を軽減できる。
本実施形態において、eNB200−2は、固定UEリストを更新する。eNB200−2は、拡張したセルの運用を終了した後、次のセル拡張のために更新した固定UEリストを保持する。これにより、eNB200−2が、更新された固定UEリストを用いて拡張されたセルを運用することにより、ネットワーク効率の低下をさらに抑制できる。
本実施形態において、eNB200−2がeNB200−1から受信する固定UEリストは、セル250−1内に存在し、位置が固定された固定ノードに関するリストを示す情報である。また、本実施形態において、固定ノードは、無線LANアクセスポイント、又は、D2D近傍サービス(D2D通信)を用いて情報を送信(配信)する固定型のUE100である。位置が固定された固定ノードは、eNB200−2がセル拡張を行った場合に、拡張されたセルに在圏する可能性が高いため、eNB200−2がこのような固定ノードに関するリスト情報をeNB200−1から取得することにより、ネットワーク効率の低下をさらに抑制できる。
本実施形態において、eNB200−1が固定UEか否かを判定可能な情報を含む能力情報を、セル250−1に在圏するUE100から受信する。eNB200−1は、能力情報に基づいて、UE100が固定UEであるか否かを判定する。eNB200−1は、判定結果に基づいて、固定UEリストを更新する。また、本実施形態において、セル250−1がオフされるまで、セル250−1に在圏し続け、且つ、セル250−1のオフ状態が終了した際にセル250−1にハンドオーバした回数が閾値を超えたUE100を固定UEであるとeNB200−1が判定する。eNB200−1は、判定結果に基づいて、固定UEリストを更新する。また、本実施形態において、セル250−2が拡張している間、セル250−1に在圏し続け、且つ、セル250−2を拡張した際に、セル250−2にハンドオーバした回数が、閾値を超えたUE100を固定UEであるとeNB200−2が判定する。eNB200−2は、判定結果に基づいて、固定UEリストを更新する。これにより、固定UEリストが適切に更新されるため、ネットワーク効率の低下を抑制できる。
本実施形態において、eNB200−1は、eNB200−1を制御するMMEに制御されるeNB200の中から拡張対象eNBを選択する。或いは、eNB200−1は、eNB200−1と同一のトラッキングエリアに属するeNB200の中から拡張対象eNBを選択する。これにより、eNB200−1は、エリア補完ができない不適切な隣接eNB200を拡張対象eNBとして選択することを抑制できる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について、説明する。上述した第1実施形態と異なる部分を中心に説明し、同様の部分は、説明を適宜省略する。
上述した実施形態では、オフ対象eNBがリスト情報を拡張対象eNBに送信するケースを説明した。本実施形態では、オフ対象eNBが固定D2DUEの情報を拡張対象eNBに送信し、セル拡張が行われる前に、拡張対象eNBが固定D2DUEのためにセル拡張後に拡張セルにおいて用いられるリソースを予め確保するケースを説明する。
(1)eNB200の動作
まず、eNB200の動作を中心に、図14及び図15を用いて説明する。図14は、第2実施形態に係るeNB200の動作を説明するためのシーケンス(その1)である。図15は、第2実施形態に係るeNB200の動作を説明するためのシーケンス(その2)である。
図14において、eNB200−1は、オフ対象eNBであり、eNB200−2は、拡張対象eNBである。ここで、固定D2DUEであるUE101−1が、eNB200−1が管理するセルに在圏すると仮定して説明を進める。
図14に示すように、ステップS301において、UE101−1は、D2D通信のための発見信号の送信に用いられるDiscovery情報を取得することを、eNB200−1に要求する。UE101−1が送信したDiscovery情報取得要求は、送信元のUE101−1が固定D2DUEであるか否かを示す情報が含まれる。
なお、Discovery情報は、例えば、発見信号の送信のために割り当てられる識別子、発見信号の送信のために用いられる時間・周波数リソースなどが挙げられる。
eNB200−1は、固定D2DUEであるか否かを示す情報に基づいて、UE101−1が固定D2DUEであるか否かを判定する。eNB200−1は、UE101−1が固定D2DUEである場合、ステップS302の処理を実行する。一方、eNB200−1は、UE101−1が固定D2DUEでない場合、ステップS311の処理を実行する。
ステップS302において、eNB200−1は、固定D2DUEの設定要求をeNB200−2に送信する。固定D2DUEの設定要求は、eNB200−1が割り当て可能なリソースの候補群を示す情報が含まれる。具体的には、リソースの候補群を示す情報は、複数のC−RNTI及び複数のDiscovery情報である。なお、固定D2DUEの設定要求は、セル拡張が行われた後に用いられるリソースを固定D2DUE(UE101−1)のために確保するための要求であり、eNB200−1の自セルに在圏するUE101−1に関する情報を含む。
ステップS303において、eNB200−2は、eNB200−1から受信したリソースの候補群の中から、eNB200−2の自セルにおいて、未使用のリソース(すなわち、C−RNTI及びDiscovery情報)を探索する。
eNB200−2は、未使用のリソースがある場合、ステップS304の処理を実行する。一方、eNB200−2は、未使用のリソースがない場合、ステップS308の処理を実行する。
ステップS304において、eNB200−2は、未使用のリソース(C−RNTI1、Discovery情報1)を選択する。さらに、eNB200−2は、選択したリソースを固定D2DUEであるUE101−1用として固定D2DUEリストに登録する。これにより、eNB200−2は、選択したリソースがUE101−1に用いられることを記憶する。
ステップS305において、eNB200−2は、固定D2DUEの設定要求に対する応答を、eNB200−1に送信する。この応答は、eNB200−2が選択したリソース(C−RNTI1、Discovery情報1)を含む。
ステップS306において、eNB200−1は、応答に含まれるリソース(C−RNTI1、Discovery情報1)をUE101−1用として固定D2DUEリストに登録する。
ステップS307において、eNB200−1は、D2D Discovery情報取得要求に対する応答をUE101−1に送信する。この応答は、リソース(C−RNTI1、Discovery情報1)と当該リソースを使用可能なeNB200を示す情報(eNB200−1、eNB200−2の識別子)とが含まれる。
これにより、UE101−1は、エナジーセービングに基づくセルの切り替えが繰り返し行われても、eNB200−1及びeNB200−2からリソースの割り当てを受けずに、共通のC−RNTI及びDiscovery情報1を使用して、D2D通信を行うことが可能となる。
一方、eNB200−2において候補群の中に未使用のリソースがない場合、ステップS308において、eNB200−2は、固定D2DUEの設定要求に対する応答を、eNB200−1に送信する。この応答は、対応不可能である旨を示す情報を含む。
ステップS309において、eNB200−1は、未使用のリソースの中からDiscovery情報2を選択する。
ステップS310において、eNB200−1は、D2D Discovery情報取得要求に対する応答をUE101−1に送信する。この応答は、リソース(Discovery情報2)が含まれる。
一方、UE101−1が固定D2DUEでない場合、ステップS311において、eNB200−1は、未使用のリソースの中からDiscovery情報2を選択する。
ステップS312は、ステップS310に対応する。
次に、拡張対象eNBが予めリソースを確保する別のケースを、図15を用いて説明する。
図15に示すように、ステップS321は、ステップS301に対応する。eNB200−1は、UE101−1が固定D2DUEである場合、ステップS322の処理を実行する。一方、eNB200−1は、UE101−1が固定D2DUEでない場合、ステップS328の処理を実行する。
ステップS322において、eNB200−1は、固定D2DUEの設定要求をeNB200−2に送信する。
ステップS323において、eNB200−1は、eNB200−1が未使用のリソースの中から(C−RNTI1、Discovery情報1)を選択する。さらに、eNB200−1は、選択したリソースを固定D2DUEであるUE101−1用として固定D2DUEリストに登録する。
ステップS324において、eNB200−2は、eNB200−2が未使用のリソースの中から(C−RNTI2、Discovery情報2)を選択する。さらに、eNB200−2は、選択したリソースを固定D2DUEであるUE101−1用として固定D2DUEリストに登録する。
ステップS325において、eNB200−2は、固定D2DUEの設定要求に対する応答を、eNB200−1に送信する。この応答は、eNB200−2が選択したリソース(C−RNTI2、Discovery情報2)を含む。
ステップS326において、eNB200−1は、D2D Discovery情報取得要求に対する応答をUE101−1に送信する。この応答は、eNB200−1のリソースを示す(C−RNTI1、Discovery情報1、eNB200−1)とeNB200−2のリソースを示す(C−RNTI2、Discovery情報2、eNB200−2)とが含まれる。
これにより、UE101−1は、エナジーセービングに基づくセルの切り替えに合わせて、使用するリソースを切り替えることにより、eNB200−1及びeNB200−2からリソースの割り当てを受けずD2D通信を行うことが可能となる。
ステップS327及びS328は、ステップS311及びS312に対応する。
(2)固定D2DUE101の動作
(2.1)固定D2DUE101の動作概要
次に、固定D2DUE101の動作概要を中心に、図16及び図17を用いて説明する。図16及び図17は、第2実施形態に係るUE101の動作を説明するための説明図である。
図16(A)に示されるように、eNB200−1が管理するセル250−1内に、固定D2DUEであるUE101−1からUE101−3が在圏する。また、eNB200−2が管理するセル250−2内に、固定D2DUEであるUE101−4及びUE101−5が在圏する。
eNB200−2が保持する固定D2DUEリストは、拡張していない状態であっても、拡張した自セルのカバレッジ内に在圏するUE101−1からUE101−3が登録される。eNB200−2は、セル拡張が行われる前のセル250−2のカバレッジ内に在圏するUE101−4及びUE101−5だけでなく、セル拡張が行われた後のセル250−2のカバレッジ内に在圏するUE101−1からUE101−3に対しても、リソース(C−RNTI,Discovery情報)を割り当てている。従って、図17に示されるように、UE101−1からUE101−3は、eNB200−1の識別子とeNB200−1に対応するリソース、及び、eNB200−2の識別子とeNB200−2に対応するリソースを記憶している。
UE101−1からUE101−3のそれぞれは、セル250−1のオン/オフに合わせて、具体的には、eNB200−1又はeNB200−2からセルをオフする又はオンする旨の信号の受信に合わせて、使用するリソースを切り替えて発見信号の送信を行う。具体的には、UE101−1からUE101−3は、検知したeNB200の識別子に対応するリソースを用いて発見信号の送信を行う。
(2.2)固定D2DUE101の動作シーケンス
次に、固定D2DUE101の動作シーケンスを、図18及び図19を用いて説明する。図18及び図19は、第2実施形態に係るUE101の動作を説明するためのシーケンス図である。
ステップS401において、UE101−1は、eNB200−1に接続するための手続き(ランダムアクセス手続)を行う。その後、UE101−1は、eNB200−1(のセル)に接続する。なお、eNB200−1は、UE101−1にC−RNTI1を割り当てる。
ステップS402において、UE101−1は、D2D Discovery情報取得要求をeNB200−1に送信する。D2D Discovery情報取得要求は、CRNTI1及び固定D2DUEであるか否かを示す情報を含む。
ステップS403において、eNB200−1は、未使用のリソースの中からDiscovery情報1を選択する。
UE101−1が固定D2DUEである場合、ステップS404において、eNB200−1は、C−RNTI1、Discovery情報1をUE101−1用として固定D2DUEリストに登録する。
ステップS405において、eNB200−1は、D2D Discovery情報取得要求に対する応答をUE101−1に送信する。この応答は、Discovery情報1を含む。
ステップS406において、UE101−1は、eNB200−1の識別子、C−RNTI1、Discovery情報1を対応付けて、所定のリストに登録する。
一方、UE101−1が固定D2DUEでない場合、ステップS407において、eNB200−1は、D2D Discovery情報取得要求に対する応答をUE101−1に送信する。この応答は、Discovery情報1を含む。
ステップS408において、UE101−1は、Discovery情報1を用いて、発見信号であるDiscovery1の送信を開始する。
その後、ステップS411において、eNB200−1は、エナジーセービングをONにする。これにより、eNB200−1は、自セルをオフにし、eNB200−2は、自セルを拡張し、eNB200−1のセルのエリア補完を行う。また、UE101−1は、eNB200−2のセルに在圏を開始する。
ステップS412において、ステップS401と同様に、UE101−1は、eNB200−2(のセル)に接続する。なお、eNB200−2は、UE101−1にC−RNTI2を割り当てる。
ステップS413において、ステップS402と同様に、UE101−1は、D2D Discovery情報取得要求をeNB200−2に送信する。D2D Discovery情報取得要求は、C−RNTI2及び固定D2DUEであるか否かを示す情報を含む。
ステップS414において、eNB200−2は、未使用のリソースの中からDiscovery情報2を選択する。
UE101−1が固定D2DUEである場合、ステップS415において、eNB200−2は、C−RNTI2、Discovery情報2をUE101−1用として固定D2DUEリストに登録する。
ステップS416において、eNB200−2は、D2D Discovery情報取得要求に対する応答をUE101−1に送信する。この応答は、Discovery情報2を含む。
ステップS417において、UE101−1は、eNB200−2の識別子、C−RNTI2、Discovery情報2を対応付けて、所定のリストに登録する。
一方、UE101−1が固定D2DUEでない場合、ステップS418において、eNB200−2は、D2D Discovery情報取得要求に対する応答をUE101−1に送信する。この応答は、Discovery情報2を含む。
ステップS419において、UE101−1は、Discovery情報2を用いて、発見信号であるDiscovery2の送信を開始する。
図19のステップS421において、eNB200−1は、エナジーセービングをOFFにする。これにより、eNB200−1は、自セルをオンにし、eNB200−2は、自セルの拡張を終了する。また、UE101−1は、eNB200−1のセルに在圏を開始する。
UE101−1が固定UEである場合、ステップS422において、UE101−1は、セルの切り替えに応じて、eNB200−1に接続するための手続きを行わずに、CRNTI1を用いて動作を行う。また、eNB200−1は、Discovery情報1を用いて、発見信号であるDiscovery1の送信を開始する。
一方、UE101−1が固定UEでない場合、ステップS423において、UE101−1は、eNB200−1に接続するための手続きを行い、eNB200−1に接続する。なお、eNB200−1は、UE101−1にC−RNTI3を割り当てる。
ステップS424からS427は、C−RNTI1の代わりにC−RNTI3が用いられること、Discovery情報1の代わりにDiscovery情報3が用いられること、及び、Discovery1の送信の代わりにDiscovery3の送信が行われることを除いて、ステップS402、S403、S405、S408に対応する。
ステップS431は、ステップS411に対応する。
その後、UE101−1が固定D2DUEである場合、ステップS432において、eNB200−2のセルに在圏したUE101−1は、セルの切り替えに応じて、eNB200−1に接続するための手続きを行わずに、C−RNTI2を用いて動作を行う。また、eNB200−1は、Discovery情報2を用いて、発見信号であるDiscovery2の送信を開始する。
一方、UE101−1が固定D2DUEでない場合、ステップS433において、UE101−1は、eNB200−2に接続するための手続きを行い、eNB200−2に接続する。なお、eNB200−1は、UE101−1にC−RNTI4を割り当てる。
ステップS434からS437は、C−RNTI2の代わりにC−RNTI4が用いられること、Discovery情報2の代わりにDiscovery情報4が用いられること、及び、Discovery2の送信の代わりにDiscovery4の送信が行われることを除いて、ステップS413、S414、S416、S419に対応する。
(第2実施形態のまとめ)
本実施形態において、eNB200−1が、自セルに在圏するUE101−1に関する情報である固定D2DUEの設定要求をセル拡張が行われる前に送信する。eNB200−2は、固定D2DUEの設定要求に基づいて、セル拡張が行われた後に用いられるリソースをUE101−1のために確保する。これにより、UE101−1は、セル拡張が行われた場合に、予めリソースが確保されているため、UE101−1は、セル拡張が行われた後にリソースが確保される場合に比べて、リソースを早期に用いることができ、エナジーセービング技術を導入した場合において、ネットワーク効率が低下することを抑制できる。
本実施形態において、UE101−1は、eNB200−1のセルがオフされる前に、eNB200−2のセル内で用いられるリソースを受信する。UE101−1は、eNB200−2のセルが拡張した後で、且つ、eNB200−2のセルに在圏している間、当該リソースを用いて動作する。これにより、UE101−1は、eNB200−2のセルが拡張した後に、リソースを用いてすぐに動作できる。
本実施形態において、当該リソースは、eNB200−2のセルのカバレッジ内でUE101−1を識別するために用いられる一時識別子であるC−RNTIである。UE101−1は、eNB200−2のセルが拡張した後、eNB200−2のセルに在圏した場合、eNB200−2のセルに接続するためのランダムアクセス手続きを省略して、CRNTIを用いて動作できる。これにより、UE100−1は、エナジーセービングが行われる度に、ランダムアクセス手続きを省略しなくて済む。
本実施形態において、eNB200−2に割り当てられるリソースは、D2D通信における相手端末の発見処理(発見信号の送信)に用いられるDiscovery情報である。UE101−1は、eNB200−2のセルが拡張した後、eNB200−2のセルに在圏した場合、eNB200−2(のセル)に接続せずに、Discovery情報に基づいて、発見処理を行うことができる。これにより、UE100−1は、エナジーセービングが行われる度に、eNB200−2と接続しなくて済む。
本実施形態において、UE101−1は、eNB200−1のセルがオフされる前にeNB200−1から割り当てられたリソースとeNB200−2から割り当てられたリソースとを対応付けて記憶する。UE101−1がeNB200−2のセルの拡張が終了した後にeNB200−1のセルに再び在圏した場合、eNB200−1から割り当てられたリソースを用いて動作する。これにより、UE101−1は、eNB200−1のセルに在圏した後、リソースを用いてすぐに動作できる。
本実施形態において、eNB200−2から割り当てられたリソースは、eNB200−1から割り当てられたリソースと共通のリソースである。これにより、UE101−1は、エナジーセービングにより、セルが切り替わったとしても、リソースを切り替えずに動作を行うことができる。
[その他実施形態]
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
例えば、上述した実施形態において、eNB200−1は、固定UEリストの代わりに、固定D2DUEリストをリスト情報として、eNB200−2に送信してもよい。
また、eNB200−1は、eNB200−2に対して、固定UEリスト、固定UEリスト、APリストだけでなく、他のリストを送信してもよい。
例えば、eNB200−1は、「3GPP技術報告書 「TR 36.300」」に記載の以下のリストの少なくとも一つを保持していた場合、保持しているリストの少なくとも一つをeNB200−2に送信してもよい。
・トラッキングエリアリスト(Tracking Area list)
・CSG IDのリスト(list of CSG IDs)
・ドナーeNBのリスト(list of DeNB cells)
・ローミング禁止のトラッキングエリアのリスト(list of forbidden tracking areas for roaming)
・隣接セルのブラックリスト
・ベストセルのリスト(list of the best cells)
・ドナーeNBセルのリスト(DeNB cell list)
・キャリア周波数のリスト(list of carrier frequencies)
・InterRATのリスト(list of RATs)
・周波数のリスト(list of frequencies)
・隣接セルリスト(neighbour cell list)
・HRPD Secondary Pre−registration Zone IDのリスト
・Equivalent PLMNsのリスト ・CSGホワイトリスト(CSG whitelist)
・ハイブリッドセルのためのPCTリスト(PCI list for hybrid cells)
・MCCHセッションリスト(MCCH session list)
・TMGI’sのリスト(list of TMGI’s)
・E−RABセットアップリスト(E−RAB Setup list)
・トラッキングリアの全体リスト(whole list of TA(s))
・GUMMEIのリスト(list of GUMMEIs)
・緊急情報の配信エリアリスト(Warning Area list)
・Inter Frequency Searchリスト(Inter Frequency Search list)
・PCI値リスト(list of PCI values)
・閾値を超えた無線品質のセルのリスト(list of cells whose radio quality exceeds the threshold)
・ドーマントセルのリスト(list of dormant cells)
・E−UTRAキャリアのリスト(list of E−UTRA carriers)
また、上述した第2実施形態において、固定D2DUEにリソースを割り当てていたが、これに限られない。固定UEにリソースを割り当ててもよいし、一般的なUE100にリソースを割り当ててもよい。
また、上述した第2実施形態の「(1)eNB200の動作」において、eNB200−1は、eNB200−1において未使用のリソースの中から選択したリソース(例えば、固定D2DUE ID、C−RNTI1、Discovery情報1)を含む固定D2DUEの設定要求をeNB200−2に送信してもよい。
eNB200−2は、受信したリソースと同じリソースを割り当てる場合、固定D2DUEの設定要求に対する応答として、了承する旨を示す情報を送信してもよい。この場合、eNB200−1は、eNB200−1とeNB200−2とで共通のリソースであることを示す情報(C−RNTI1、Discovery情報1、eNB200−1、eNB200−2)をUE101に送信できる。
一方、eNB200−2は、受信したリソースと異なるリソースを割り当てる場合、固定D2DUEの設定要求に対する応答として、了承する旨を示す情報とともに、未使用のリソースの中から選択されたリソースを示す情報(C−RNTI2、Discovery情報2)を送信する。この場合、eNB200−1は、eNB200−1とeNB200−2とで異なるリソースであることを示す情報(C−RNTI1、Discovery情報1、eNB200−1/C−RNTI2、Discovery情報2、eNB200−2)をUE101に送信できる。
また、eNB200−2は、リソースに加えて、タイミングアドバンス(TA)が分かっている固定UEに対して、TAを示す情報もeNB200−1を介してUE101に送信してもよい。
また、上述した第2実施形態において、eNB200−1とeNB200−2とのそれぞれがUE101に割り当てるリソースが重複しないように、eNB200−1が割り当て可能な範囲と、eNB200−2が割り当て可能な範囲と、を予め分けておいてもよい。eNB200−1とeNB200−2とは、これらの割り当て可能な範囲を共有してもよい。
また、eNB200−1とeNB200−2との少なくとも一方が、これらの割り当て可能な範囲の少なくとも一方を示す情報を上位のネットワークから受信してもよい。これにより、eNB200−1とeNB200−2とは、これらの割り当て可能な範囲を共有できる。
また、上述した第2実施形態では、固定D2DUE101が、発見信号を送信していたが、これに限られない。固定D2DUE101は、D2D近傍サービスにおける無線信号を送信できる。例えば、固定D2DUE101は、D2D通信における無線信号を送信(及び/又は受信)してもよく、端末間同期を確立するD2D同期手順において送信される信号であるD2D同期信号を送信してもよい。この場合であっても、eNB200(eNB200−1及びeNB200−2)は、上述した第2実施形態における動作と同様の動作を行うことができる。
また、第1実施形態においても、固定D2DUEは、例えば、発見信号によって所定の情報(例えば、広告)を送信してもよいし、D2D同期信号を送信してもよい。なお、D2D同期信号は、D2DSS及び物理D2D同期チャネル(PD2DSCH)を含む。D2DSSは、時間・周波数の同期基準を提供する信号である。PD2DSCHは、D2DSSよりも多くの情報を運搬する物理チャネルである。なお、セルカバレッジ外に位置するUE100は、受信したD2D同期信号に基づいて、D2D同期元(固定D2DUE)に同期できる。
また、上述した第1及び第2実施形態の動作は、適宜組み合わされて実施されてもよい。例えば、eNB200−1は、固定D2DUEリストをeNB200−2に送信し、eNB200−2は、当該固定D2DUEリストに登録され、所定の条件(例えば、広告配信用のD2DUE)を満たすUE101に対して、リソースを割り当ててもよい。
また、上述した実施形態では、本発明をLTEシステムに適用する一例を説明したが、LTEシステムに限定されるものではなく、LTEシステム以外のシステムに本発明を適用してもよい。
なお、日本国特許出願第2013−245472号(2013年11月27日出願)の全内容が、参照により、本願明細書に組み込まれている。
以上のように、本実施形態に係る移通信制御方法及び基地局は、エナジーセービング技術を導入した場合において、ネットワーク効率の低下を抑制できるため、移動通信分野において有用である。

Claims (22)

  1. 自セルであるオフ対象セルをオフしようとするオフ対象基地局と、前記オフ対象セルを補完するためのセル拡張を行うべき拡張対象基地局と、を有する移動通信システムにおいて用いられる通信制御方法であって、
    前記オフ対象基地局が、前記オフ対象セルを運用する際に用いられ前記オフ対象基地局が保持するリスト情報を、前記セル拡張が行われる前に前記拡張対象基地局に送信するステップと、
    前記拡張対象基地局が、前記リスト情報に基づいて、カバレッジが拡張された拡張対象セルを運用する運用ステップと、を備えることを特徴とする通信制御方法。
  2. 前記リスト情報は、前記オフ対象基地局により前記オフ対象セルのカバレッジ内にてブロードキャスト又はユニキャストされていたリストを示す情報であり、
    前記運用ステップは、前記拡張対象基地局が、前記拡張対象セルのカバレッジ内にて前記リスト情報をブロードキャスト又はユニキャストするステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の通信制御方法。
  3. 前記拡張対象基地局が、前記運用ステップを終了した後、前記リスト情報を削除する又は前記リスト情報を前記オフ対象基地局に戻すステップをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の通信制御方法。
  4. 前記運用ステップは、前記拡張対象基地局が、前記リスト情報を更新するステップを含み、
    前記通信制御方法は、前記拡張対象基地局が、前記運用ステップが終了した後、次のセル拡張のために更新した前記リスト情報を保持するステップをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の通信制御方法。
  5. 前記リスト情報は、前記オフ対象セル内に存在し、位置が固定された固定ノードに関するリストを示す情報であることを特徴とする請求項1に記載の通信制御方法。
  6. 前記運用ステップは、
    前記拡張対象基地局が、前記リスト情報に登録されている固定ノードが前記拡張対象セルのカバレッジ内に存在するか否かを確認するステップと、
    前記拡張対象基地局が、前記リスト情報に登録され、且つ、前記拡張対象セルのカバレッジ内に存在しない固定ノードの情報を削除するステップと、を含むことを特徴とする請求項5に記載の通信制御方法。
  7. 前記固定ノードは、無線LANアクセスポイント、又は、D2D近傍サービスを用いて情報を送信する固定型のユーザ端末であることを特徴とする請求項5に記載の通信制御方法。
  8. 前記固定ノードは、移動が制限された固定型のユーザ端末であり、
    前記通信制御方法は、
    前記オフ対象基地局が、固定型のユーザ端末か否かを判定可能な情報を含む能力情報を、前記オフ対象セルに在圏するユーザ端末から受信するステップと、
    前記オフ対象基地局が、前記ユーザ端末から受信した前記能力情報に基づいて、前記ユーザ端末が前記固定型のユーザ端末であるか否かを判定する判定ステップと、
    前記オフ対象基地局が、前記判定ステップの判定結果に基づいて、前記固定型のユーザ端末に関するリストを更新するステップと、をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の通信制御方法。
  9. 前記オフ対象基地局が、前記オフ対象セルがオフされるまで前記オフ対象セルに在圏し続け、且つ、前記オフ対象セルのオフ状態が終了した際に前記オフ対象セルにハンドオーバした回数が閾値を超えたユーザ端末を、移動が制限された固定型のユーザ端末であると判定する判定ステップと、
    前記オフ対象基地局が、前記判定ステップの判定結果に基づいて、前記固定型のユーザ端末に関するリストを更新するステップと、をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の通信制御方法。
  10. 前記拡張対象基地局が、前記拡張対象セルが拡張している間に前記拡張対象セルに在圏し続け、且つ、前記拡張対象セルを拡張した際に前記拡張対象セルにハンドオーバした回数が閾値を超えたユーザ端末を、移動が制限された固定型のユーザ端末であると判定する判定ステップをさらに備え、
    前記運用ステップにおいて、前記拡張対象基地局が、前記判定ステップの判定結果に基づいて、前記固定型のユーザ端末に関するリストを更新することを特徴とする請求項5に記載の通信制御方法。
  11. 前記オフ対象基地局が、前記オフ対象セルに在圏するユーザ端末に関するユーザ情報を前記セル拡張が行われる前に送信するステップと、
    前記拡張対象基地局が、前記ユーザ情報に基づいて、前記セル拡張が行われた後に用いられる拡張対象セル用リソースを前記ユーザ端末のために確保する確保ステップと、をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の通信制御方法。
  12. 前記ユーザ端末が、前記オフ対象セルがオフされる前に前記拡張対象セル用リソースを受信するステップと、
    前記ユーザ端末が、前記拡張対象セルが拡張した後で、且つ、前記拡張対象セルに在圏している間、前記拡張対象セル用リソースを用いて動作する動作ステップと、をさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の通信制御方法。
  13. 前記拡張対象セル用リソースは、前記拡張対象セルのカバレッジ内で前記ユーザ端末を識別するために用いられる一時識別子であり、
    前記動作ステップにおいて、前記ユーザ端末は、前記拡張対象セルが拡張した後、前記拡張対象セルに在圏した場合、前記拡張対象セルに接続するためのランダムアクセス手続きを省略して、前記一時識別子を用いて動作することを特徴とする請求項12に記載の通信制御方法。
  14. 前記拡張対象セル用リソースは、D2D近傍サービスにおける相手端末の発見処理に用いられる発見情報であり、
    前記動作ステップにおいて、前記ユーザ端末は、前記拡張対象セルが拡張した後、前記拡張対象セルに在圏した場合、前記拡張対象セルに接続せずに、前記発見情報に基づいて、前記発見処理を開始することを特徴とする請求項12に記載の通信制御方法。
  15. 前記ユーザ端末が、前記オフ対象セルがオフされる前に前記オフ対象基地局から割り当てられたオフ対象セル用リソースと、前記拡張対象セル用リソースとを対応付けて記憶するステップと、
    前記ユーザ端末が、前記拡張対象セルの拡張が終了した後に前記オフ対象セルに再び在圏した場合、前記オフ対象セル用リソースを用いて動作するステップと、をさらに備えることを特徴とする請求項12に記載の通信制御方法。
  16. 前記拡張対象セル用リソースは、前記オフ対象セルがオフされる前に前記オフ対象基地局から前記ユーザ端末に割り当てられたオフ対象セル用リソースと共通のリソースであることを特徴とする請求項11に記載の通信制御方法。
  17. 前記オフ対象基地局と前記拡張対象基地局とが、前記オフ対象基地局から前記ユーザ端末に割り当てられるオフ対象セル用リソースと、前記拡張対象セル用リソースとが重複しないように、前記オフ対象セル用リソースを割り当て可能な範囲と前記拡張対象セル用リソースを割り当て可能な範囲とを、前記確保ステップの前に予め分けておくステップをさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の通信制御方法。
  18. 前記オフ対象基地局と前記拡張対象基地局との少なくとも一方が、前記オフ対象セル用リソースを割り当て可能な範囲と前記拡張対象セル用リソースを割り当て可能な範囲との少なくとも一方を示す情報をネットワークから受信するステップをさらに備えることを特徴とする請求項17に記載の通信制御方法。
  19. 前記ユーザ端末は、移動が制限された固定型のユーザ端末であることを特徴とする請求項11に記載の通信制御方法。
  20. 前記オフ対象基地局が、前記オフ対象基地局を制御する移動管理エンティティに制御される基地局、又は、前記オフ対象基地局と同一のトラッキングエリアに属する基地局を、前記拡張対象基地局として選択するステップをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の通信制御方法。
  21. 自セルであるオフ対象セルをオフしようとするオフ対象基地局と、前記オフ対象セルを補完するためのセル拡張を行うべき拡張対象基地局と、を有する移動通信システムにおいて用いられ、前記オフ対象基地局に該当する基地局であって、
    前記オフ対象基地局が、前記オフ対象セルを運用する際に用いられ、なお且つ前記オフ対象基地局が保持するリスト情報を、前記セル拡張が行われる前に前記拡張対象基地局に送信する送信部を備え、
    前記リスト情報は、前記拡張対象基地局により、カバレッジが拡張された拡張対象セルを運用する際に用いられることを特徴とする基地局。
  22. 自セルであるオフ対象セルをオフしようとするオフ対象基地局と、前記オフ対象セルを補完するためのセル拡張を行うべき拡張対象基地局と、を有する移動通信システムにおいて用いられ、前記拡張対象基地局に該当する基地局であって、
    前記オフ対象セルを運用する際に用いられ、なお且つ前記オフ対象基地局が保持するリスト情報を、前記セル拡張が行われる前に前記オフ対象基地局から受信する受信部と、
    前記リスト情報に基づいて、カバレッジが拡張された拡張対象セルを運用する制御部と、を備えることを特徴とする基地局。
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