JPWO2015049741A1 - レーザ装置 - Google Patents

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Abstract

出力結合ミラーを含む光共振器と、レーザ媒質が入れられており、光共振器内の光路に設置されているレーザチャンバと、レーザチャンバ内に設置されている1対の放電電極と、1対の放電電極の間隔を変化させる電極ギャップ可変部と、1対の放電電極において放電を生じさせることにより出力結合ミラーより出射されるレーザ光の光路上に配置されたレーザビーム計測部と、レーザビーム計測部において計測されたレーザ光のビームパラメータに基づき、電極ギャップ可変部により1対の放電電極の間隔を調整する制御を行なう制御部と、を備える。

Description

本開示は、レーザ装置に関する。
半導体集積回路の微細化、高集積化につれて、半導体露光装置(以下、「露光装置」という)においては解像力の向上が要請されている。このため露光用光源から放出される光の短波長化が進められている。露光用光源には、従来の水銀ランプに代わってガスレーザ装置が用いられている。現在、露光用のガスレーザ装置としては、波長248nmの紫外線を放出するKrFエキシマレーザ装置ならびに、波長193nmの紫外線を放出するArFエキシマレーザ装置が用いられている。
現在の露光技術としては、露光装置側の露光用レンズとウェハ間を液体で満たして、屈折率を変えることによって、露光用光源の見かけの波長を短波長化する液浸露光が実用化されている。ArFエキシマレーザ装置を露光用光源として液侵露光が行われた場合は、ウェハには水中における波長134nmに相当する紫外光が照射される。この技術をArF液浸露光(又はArF液浸リソグラフィー)という。
KrF、ArFエキシマレーザ装置の自然発振幅は、約350〜400pmと広いため、これらの投影レンズが使用されると色収差が発生して解像力が低下する。そこで色収差が無視できる程度となるまでガスレーザ装置から放出されるレーザビームのスペクトル線幅(スペクトル幅)を狭帯域化する必要がある。このためガスレーザ装置のレーザ共振器内には狭帯域化素子(エタロンやグレーティング等)を有する狭帯域化モジュール(Line Narrow Module)が設けられ、スペクトル幅の狭帯域化が実現されている。このようにスペクトル幅が狭帯域化されるレーザ装置を狭帯域化レーザ装置という。
特開平6−29592号公報 特開昭63−229789号公報 米国特許第7856044号明細書
概要
レーザ装置は、出力結合ミラーを含む光共振器と、レーザ媒質が入れられており、光共振器内の光路に設置されているレーザチャンバと、レーザチャンバ内に設置されている1対の放電電極と、1対の放電電極の間隔を変化させる電極ギャップ可変部と、1対の放電電極において放電を生じさせることにより出力結合ミラーより出射されるレーザ光の光路上に配置されたレーザビーム計測部と、レーザビーム計測部において計測されたレーザ光のビームパラメータに基づき、電極ギャップ可変部により1対の放電電極の間隔を調整する制御を行なう制御部と、を備えてもよい。
また、レーザ装置は、出力結合ミラーを含む光共振器と、レーザ媒質が入れられており、光共振器内の光路に設置されているレーザチャンバと、レーザチャンバ内に設置されている1対の放電電極と、1対の放電電極の間隔を変化させる電極ギャップ可変部と、1対の放電電極において放電を生じさせることにより出力結合ミラーより出射されるレーザ光の光路上に配置されたパルスエネルギ計測部と、パルスエネルギ計測部において計測された値に基づいて、電極ギャップ可変部により1対の放電電極の間隔を調整する制御を行なう制御部と、を備えてもよい。
また、レーザ装置は、出力結合ミラーを含む光共振器と、レーザ媒質が入れられており、光共振器内の光路に設置されているレーザチャンバと、レーザチャンバ内に設置されている1対の放電電極と、1対の放電電極の間隔を変化させる電極ギャップ可変部と、1対の放電電極において放電を生じさせることにより出力結合ミラーより出射されるパルスレーザ光の周波数が所定の周波数となるように、電極ギャップ可変部により1対の放電電極の間隔を調整する制御を行なう制御部と、を備えてもよい。
本開示のいくつかの実施形態を、単なる例として、添付の図面を参照して以下に説明する。
本開示の一態様における例示的なレーザ装置の概略構成図 レーザチャンバに設けられた電極ギャップ可変部の構造図 電極ギャップ可変部に用いられるコネクタの構造図 電極移動機構部の他の実施の形態の構造図 電極ギャップ可変部によるビームパラメータの制御の説明図 電極ギャップ可変部によるビームサイズの制御方法のフローチャート(1) 電極ギャップ可変部によるビームサイズの制御方法のフローチャート(2) 検出されるビームサイズの説明図 電極ギャップ可変部によるビームサイズの制御方法のフローチャート(3) 電極ギャップ可変部によるビームダイバージェンスの制御方法のフローチャート(1) 電極ギャップ可変部によるビームダイバージェンスの制御方法のフローチャート(2) 検出されるビームダイバージェンスの説明図 電極ギャップ可変部によるビームダイバージェンスの制御方法のフローチャート(3) 電極ギャップ可変部によるパルスエネルギの制御の説明図 電極ギャップ可変部によるパルスエネルギの制御方法のフローチャート(1) 充電電圧とパルスエネルギとの相関図 パルスエネルギと電極ギャップ及び充電電圧との関係図 電極ギャップ可変部によるパルスエネルギの制御方法のフローチャート(2) 電極ギャップ可変部によるパルスエネルギの制御方法のフローチャート(3) 電極ギャップ可変部によるパルスエネルギの制御方法のフローチャート(4) 電極ギャップ可変部によるパルスレーザ光の周波数の制御の説明図 電極ギャップ可変部とパルスレーザ光の周波数との関係の説明図 周波数と電極ギャップとの相関図 周波数と充電電圧との相関図 電極ギャップ可変部によるパルスレーザ光の周波数の制御方法のフローチャート(1) 電極ギャップ可変部によるパルスレーザ光の周波数の制御方法のフローチャート(2) 電極ギャップ可変部によるパルスレーザ光の周波数の制御方法のフローチャート(3) ダブルチャンバエキシマレーザ装置の構造図 本開示のレーザ装置に用いられる他の電極ギャップ可変部の説明図 パルスパワーモジュール及び充電器の説明図 制御部の説明図
実施形態
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。以下に説明される実施形態は、本開示の一例を示し、本開示の内容を限定するものではない。また、各実施形態で説明される構成及び動作の全てが本開示の構成及び動作として必須であるとは限らない。尚、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
目次
1.用語の説明
2.レーザ装置
2.1 課題
2.2 構成
2.3 動作
2.4 作用
2.5 電極ギャップ可変部
2.6 コネクタ
2.7 電極移動機構部の他の実施の形態
3.電極ギャップ可変部によるビームパラメータの制御
3.1 構成
3.2 動作
3.3 作用
3.4 その他
3.5 電極ギャップ可変部によるビームパラメータの制御方法
3.5.1 ビームサイズの制御方法
3.5.2 ビームダイバージェンスの制御方法
4.電極ギャップ可変部によるパルスエネルギの制御
4.1 構成
4.2 動作
4.3 作用
4.4 電極ギャップ可変部によるパルスエネルギの制御方法
5.電極ギャップ可変部によるパルスレーザ光の周波数の制御
5.1 構成及び動作
5.2 電極ギャップGと周波数fとの関係
5.3 電極ギャップ可変部によるパルスレーザ光の周波数の制御方法
6.ダブルチャンバエキシマレーザ装置における電極ギャップ調整
6.1 構成
6.2 ビームパラメータの制御
6.2.1 動作
6.2.2 作用
6.3 パルスエネルギの制御
6.3.1 動作
6.3.2 作用
7.その他
7.1 電極ギャップ可変部の変形例
7.2 エキシマレーザ光源の電源回路
7.3 制御部
1.用語の説明
本開示において使用される用語を、以下のように定義する。「光路」とは、レーザ光が通過する経路である。光路は、レーザ光の進行方向に沿ってレーザ光のビーム断面の略中心を通る軸であってもよい。
2.レーザ装置
2.1 課題
半導体露光装置用の放電励起式ガスレーザ装置は、レーザガスを含むチャンバの中に1対の放電電極が配置され、この1対の放電電極に高電圧を印加することによって、レーザガスを放電励起し、レーザ発振させている。
しかしながら、レーザ装置を使用していると、出射されるパルスレーザ光のビームサイズやビームダイバージェンス等のビームパラメータが変化する場合があり、この場合、所望のビームパラメータとなるように、容易に調整することが求められていた。また、パルスレーザ光におけるパルスエネルギを短い時間で変化させることも求められていた。
2.2 構成
図1に、本開示の一態様であるエキシマレーザ装置を示す。尚、本願においては、「エキシマレーザ装置」を単に「レーザ装置」と記載する場合がある。
本開示のレーザ装置は放電励起式ガスレーザ装置であってもよい。本開示のレーザ装置は、レーザチャンバ10、レーザ共振器、充電器12、パルスパワーモジュール(PPM:Pulse Power Module)13、パルスエネルギ計測部17、レーザ制御部30、レーザビーム計測部40等を含んでいてもよい。レーザ制御部30は、記憶部31を含んでいてもよい。
レーザチャンバ10は、1対の放電電極11a及び11b、レーザ共振器の光を透過する2つのウインド10a及び10b、電極ギャップ可変部20と、クロスフローファン18、クロスフローファン18を回転させるモータ19を含んでいてもよい。レーザチャンバ10内には、レーザ媒質となるエキシマレーザガスを含んでいてもよい。尚、本願においては、1対の放電電極11a及び11bについて、第1の放電電極11a、第2の放電電極11bと記載する場合がある。
レーザチャンバ10は、レーザ共振器の光路上に配置されてもよい。レーザ共振器は、出力結合ミラー(OC:Output Coupler)15及び狭帯域化モジュール(LMN:Line Narrowing Module)14を含んでいてもよい。狭帯域化モジュール14は、レーザビームを拡大するプリズム14a、グレーティング14bを含んでいてもよい。グレーティング14bは、入射角度と回折角度が同じ角度となるリトロー配置してもよい。
出力結合ミラー15は、入射したパルスレーザ光のうち、一部のレーザ光を反射し、他の一部のレーザ光を透過する部分反射ミラーであってもよい。
パルスエネルギ計測部17は、ビームスプリッタ17a、集光レンズ17b、光センサ17c等を含んでいてもよい。ビームスプリッタ17aは、出力結合ミラー15より出射されたパルスレーザ光の光路上に配置されてもよい。
パルスパワーモジュール13は、不図示の充電コンデンサを含み、第1の放電電極11aに接続されており、1対の放電電極11a、11bにおいて放電させるためのスイッチ13aを含んでいてもよい。充電器12は、パルスパワーモジュール13における不図示の充電コンデンサに接続されていてもよい。
レーザチャンバ10内におけるレーザ媒質となるレーザガスは、例えば、レアガスとしてArまたはKr、ハロゲンガスとしてFガス、バッファガスとしてNeまたはHeまたはそれらの混合ガスを含んでもよい。
レーザチャンバ10の内部には、不図示の熱交換器が設けられていてもよい。
電極ギャップ可変部20は、1対の放電電極11a、11b間におけるギャップを可変とするための複数の電極移動機構部21と、電極移動機構部21を駆動するドライバ22とを含んでいてもよい。電極移動機構部21は、アクチュエータ等により形成されており、2つであってもよく、また、3つ以上であってもよい。
レーザビーム計測部40は、ビームスプリッタ41、ビームプロファイル計測器42、ビームダイバージェンス計測器43、ビームスプリッタ44、ミラー45を含んでいてもよい。ビームスプリッタ41は、出力結合ミラー15より出射され、ビームスプリッタ17aを透過したパルスレーザ光の光路上に設置されてもよい。
パルスエネルギ計測部17とレーザビーム計測部40との間のパルスレーザ光の光路上には、開閉可能な出射口シャッタ50が設けられていてもよい。
2.3 動作
レーザ制御部30は、露光装置100における露光装置制御部110から目標ビームパラメータBt(目標ビームサイズ、目標ビームダイバージェンス等)と、目標ビームパラメータBtとの差の許容値ΔBmaxを受信してもよい。但し、ビームパラメータについて変更がない場合は、予め、レーザ制御部30における記憶部31に、これらデータを格納しておき、必要な場合に、これらデータを読み込んでもよい。
レーザ制御部30による制御により、充電器12に所定の充電電圧(Vhv)を設定してもよい。そして、充電器12における不図示のトリガ生成器からの発振トリガに同期させて、パルスパワーモジュール13内におけるスイッチ13aを動作させて、1対の放電電極11a、11b間に高電圧を印加してもよい。
これにより、1対の放電電極11a、11b間において放電が生じ、レーザガスが励起され、出力結合ミラー15と狭帯域化モジュール14におけるグレーティング14bにより形成されるレーザ共振器においてレーザ発振してもよい。この際、狭帯域化モジュール14におけるプリズム14aとグレーティング14bによって、狭帯域化されたパルスレーザ光が出力結合ミラー15より出射されてもよい。
出力結合ミラー15より出射されたパルスレーザ光の一部は、パルスエネルギ計測部17に入射し、ビームスプリッタ17aにより、一部は反射され、残りの一部は透過してもよい。ビームスプリッタ17aにより反射されたパルスレーザ光は、集光レンズ17bにより集光された後、光センサ17cに入射してもよい。光センサ17cは、反射されたパルスレーザ光のパルスエネルギを検出してもよい。ビームスプリッタ17aを透過したパルスレーザ光は、レーザビーム計測部40に入射してもよい。
レーザビーム計測部40に入射したパルスレーザ光は、レーザビーム計測部40におけるビームスプリッタ41により、一部の光は反射され、他の一部が透過してもよい。ビームスプリッタ41により反射されたパルスレーザ光は、ビームスプリッタ44に入射してもよい。ビームスプリッタ44に入射したパルスレーザ光は、ビームスプリッタ44により、一部の光は反射され、他の一部が透過してもよい。ビームスプリッタ44により反射されたパルスレーザ光は、ビームプロファイル計測器42に入射してもよい。ビームスプリッタ44を透過したパルスレーザ光は、ミラー45において反射され、ビームダイバージェンス計測部に入射してもよい。ビームスプリッタ41を透過したパルスレーザ光は、露光装置に入射してもよい。
レーザビーム計測部40により、パルスレーザ光におけるビームパラメータB(ビームサイズやビームダイバージェンス等)を計測してもよい。
レーザ制御部30は、目標のビームパラメータBtと計測されたビームパラメータBとの差ΔB(=B−Bt)を計算して、ΔBが0に近づくように、電極ギャップ可変部20におけるドライバ22に制御信号を送信してもよい。電極ギャップ可変部20では、後述するように、ドライバ22により複数の電極移動機構部21を動かし、第1の放電電極11aを動かすことにより、1対の放電電極11a、11b間におけるギャップを調整してもよい。
この後、再び、レーザ制御部30は、レーザビーム計測部40により、ビームパラメータB(ビームサイズやビームダイバージェンス等)を計測してもよい。
レーザ制御部30は、目標のビームパラメータBtと計測されたビームパラメータBとの差の絶対値|ΔB|が許容値ΔBmax以下であるか判断してもよい。これにより、許容値ΔBmax以下であると判断した場合は、露光装置に電極ギャップの制御が終了したことを通知してもよい。許容値ΔBmaxを超えていると判断した場合は、更に、電極ギャップの制御を行ってもよい。
尚、パルスレーザ光は、所定の周波数で出射されてもよい。
2.4 作用
開示のレーザ装置は、レーザビーム計測部40において計測したビームパラメータBに基づき、電極ギャップ可変部20にフィードバック制御をしているため、ビームパラメータBが所望とする目標のビームパラメータBtとなるように調整することができる。
尚、レーザ装置は必ずしも、狭帯域化レーザ装置でなく、自然発振光を出力するレーザ装置であってもよい。例えば、狭帯域化モジュール14の代わりに、高反射ミラーを配置してもよい。
2.5 電極ギャップ可変部
図2に基づき、開示のレーザ装置におけるレーザチャンバ10及び電極ギャップ可変部について説明する。尚、図2(a)はレーザチャンバ10の要部を示す断面図であり、図2(b)は、図2(a)における一点鎖線2A−2Bにおいて切断した断面図である。尚、図2(b)においては、パルスパワーモジュール13におけるコンデンサCが2列、放電電極11aの延在方向に複数設けられている場合の断面図を示している。各コンデンサCの一方側は、電流導入端子28と接続されている接続電極S1と接続されており、他方側は、接地されている接続電極S2と接続されていてもよい。
開示のレーザ装置は、電流導入端子28の先端部分にコネクタ26が設けられており、コネクタ26を介し、電流導入端子28と第1の放電電極11aとが電気的に接続されてもよい。また、コネクタ26は、第1の放電電極11aを第2の放電電極11bが設けられている側に移動可能な状態で支持してもよい。コネクタ26は、第1の放電電極11aが第2の放電電極11bの設けられている側に、所定の範囲内で移動したとしても、電流導入端子28と第1の放電電極11aとの電気的な接続を維持してもよい。
第2の放電電極11bは、電極ホルダ25の上に設置されていてもよい。電極ホルダ25は配線27を介しレーザチャンバ10の金属部分に接続されることにより、接地されていてもよい。これにより、第2の放電電極11bは接地されてもよい。
また、電気絶縁部24には、2つの電極移動機構部21が設けられていてもよい。各々の電極移動機構部21と第1の放電電極11aとの間には、絶縁体部材23が設けられていてもよい。2つの電極移動機構部21のうちの一方は、第1の放電電極11aの長手方向の一方の端部の近傍に対応する位置に設けられており、他方は、第1の放電電極11aの長手方向の他方の端部の近傍に対応する位置に設けられていてもよい。
各々の電極移動機構部21は絶縁体部材23を介し、第1の放電電極11aを第2の放電電極11bの設けられている側に移動させてもよい。これにより、第1の放電電極11aと第2の放電電極11bとの間隔、即ち、電極ギャップGの長さを調整してもよい。尚、電極移動機構部21は、一部または全部が絶縁体により形成されている場合には、絶縁体部材23を設けなくともよい場合がある。
第1の放電電極11aと第2の放電電極11bとの間で、放電が繰り返されることにより、例えば、第1の放電電極11aにおいて第2の放電電極11bに対向する面が削れるため、第1の放電電極11aと第2の放電電極11bとの間隔が初期状態よりも広がる。
このように、第1の放電電極11aと第2の放電電極11bとの間隔が、所定の間隔よりも広がった場合には、ビームパラメータBが変動し得る。レーザ制御部30は、ビームパラメータBの変動をレーザビーム計測部40によって計測し、ビームパラメータBが所定の範囲内となるようドライバ22により2つの電極移動機構部21を駆動させてもよい。2つの電極移動機構部21を駆動させることにより、第1の放電電極11aを第2の放電電極11bが設けられている側に、移動量Δd移動させてもよい。この移動量Δdは、第1の放電電極11aが削れた長さと略同じであってもよい。このように、削れた第1の放電電極11aを移動させることにより、第1の放電電極11aと第2の放電電極11bとの間隔を所定の間隔にしてもよい。例えば、第1の放電電極11aと第2の放電電極11bとの間隔を初期状態における間隔と略同じとなるようにしてもよい。
開示のレーザ装置においては、第1の放電電極11aは、電極移動機構部21により、絶縁体部材23を介し押される。よって、電極移動機構部21と第1の放電電極11aとの間は、絶縁体部材23により電気的に絶縁されていてもよい。第2の放電電極11bの側に第1の放電電極11aが所定の範囲内で移動しても、コネクタ26により電流導入端子28と第1の放電電極11aとの電気的な接続が維持される。このため、第1の放電電極11aと第2の放電電極11bとの間で放電を生じさせることができる。
2.6 コネクタ
第1の放電電極11aと接触するコネクタ26は、図3に示されるように、フォーク型コネクタであってもよい。フォーク型とは、例えば枝分かれした構造を意味する。フォーク型コネクタは、第1の放電電極11aと接触する部分がフォーク状に形成された板バネ部26aを備えていてもよい。具体的には、図3(a)に示されるコネクタ26であるフォーク型コネクタ内には、図3(b)に示される弾性部材である板バネ部26aを別途形成した部材として嵌装してもよい。この板バネ部26aは弾性を有する金属材料により形成されていてもよい。尚、図3(a)は、コネクタ26であるフォーク型コネクタを示す斜視図であり、図3(b)は、コネクタ26であるフォーク型コネクタにおける板バネ部26aを示す斜視図である。
コネクタ26であるフォーク型コネクタによって保持するので、第1の放電電極11aの温度が上昇し熱膨張したとしても、第1の放電電極11aは、板バネ部26aとの接触部分をすべるように、長手方向に伸び得る。これにより、第1の放電電極11aが応力等によって曲がることを防ぎ得る。また、第1の放電電極11aは、板バネ部26aとの接触部分をすべるように伸びるため、第1の放電電極11aの熱膨張に伴って第1の放電電極11aと電極移動機構部21との間に加わる力によって、絶縁体部材23が破壊されることを防ぎ得る。
コネクタ26であるフォーク型コネクタを形成している板バネ部26aは、ベリリウム(Be)と銅(Cu)との合金、真鍮により形成されていてもよい。また、板バネ部26aの表面はニッケル(Ni)メッキが施されていてもよい。レーザチャンバ10内におけるレーザガスにはフッ素(F)ガスが含まれているため、フッ素ガスに対して耐食性のあるニッケルメッキを板バネ部26aの表面に施すことにより、板バネ部26aのフッ素ガスに対する耐食性を高めてもよい。
2.7 電極移動機構部の他の実施の形態
第1の放電電極11aを移動させる電極移動機構部は、図4に示されるように、マイクロメータヘッド61aを用いた電極移動機構部61であってもよい。具体的には、電極移動機構部61は、マイクロメータヘッド61a、シリンダ61b、スピンドル61c、ピストン61d、ベローズ61e、バネ61f、シャフト61g等を含んでいてもよい。シリンダ61bは、電気絶縁部24に、Oリング61hを介し接続されていてもよい。シリンダ61bの内部には、ピストン61dが設けられており、ピストン61dの電気絶縁部24側には、ベローズ61e及びバネ61fが設けられていてもよい。ピストン61dの電気絶縁部24側は、シャフト61gの一方の端部と接続されており、シャフト61gの他方の端部は電気絶縁部材71と接続されていてもよい。電気絶縁部材71は、ネジ71aにより第1の放電電極11aに固定されていてもよい。
マイクロメータヘッド61aは、ドライバ22を介しレーザ制御部30による制御により駆動されてもよい。マイクロメータヘッド61aを駆動することにより、スピンドル61cを介し、シリンダ61b内のピストン61dが押されてもよい。これにより、ピストン61dはシャフト61g及び電気絶縁部材71を介し第1の放電電極11aを押してもよい。ピストン61dにおいてシャフト61gと接続されている側は、ベローズ61eが設けられており、ベローズ61eにより、レーザチャンバ10の内と外とが隔離されてもよい。
従って、電極移動機構部61では、ベローズ61eによりレーザチャンバ10内におけるレーザガスのガス漏れを防ぎつつ、マイクロメータヘッド61aにより、シャフト61g等を介し第1の放電電極11aを第2の放電電極11b側に移動させることができる。これにより、第1の放電電極11aと第2の放電電極11bとの間のギャップGを小さくすることができる。
電気絶縁部材71により、第1の放電電極11aとシャフト61gとが電気的に絶縁されていてもよい。電気絶縁部材71は、第1の放電電極11aとネジ71aにより固定されて接続されているため、第1の放電電極11aは放電方向において、上下に移動させることができる。
尚、マイクロメータヘッド61aにより第1の放電電極11aを第2の放電電極11b側に近づけすぎた場合には、マイクロメータヘッド61aを戻すことにより、バネ61fの力によりシャフト61gを上昇させてもよい。これにより、第1の放電電極11aと第2の放電電極11bとの間のギャップGを所望の間隔にしてもよい。
3.電極ギャップ可変部によるビームパラメータの制御
3.1 構成
図5に基づき、レーザ装置においてパルスレーザ光のビームパラメータを制御するために用いられる部分について説明する。
電極ギャップ可変部20によるパルスレーザ光のビームパラメータの制御は、レーザビーム計測部40、レーザチャンバ10に設置された電極ギャップ可変部20、レーザ制御部30を含む構成により行ってもよい。
レーザビーム計測部40は、前述したように、ビームスプリッタ41、ビームプロファイル計測器42、ビームダイバージェンス計測器43、ビームスプリッタ44、ミラー45を含んでいてもよい。
ビームスプリッタ41は、出力結合ミラー15より出射されたパルスレーザ光の光路上に設置されていてもよい。ビームスプリッタ41は、ビームスプリッタ41に入射したパルスレーザ光の反射光が、ビームスプリッタ44に入射する角度となるように配置してもよい。
ビームスプリッタ44は、ビームスプリッタ44に入射したパルスレーザ光の反射光が、ビームプロファイル計測器42に入射する角度となるように配置してもよい。
ミラー45は、ビームスプリッタ44を透過したパルスレーザ光の光路上に設置してもよい。ミラー45は、ミラー45に入射したパルスレーザ光が、ミラー45において反射され、ビームダイバージェンス計測器43に入射するように配置してもよい。
ビームプロファイル計測器42は、イメージセンサ42aと転写光学系42bとを含み、パルスレーザ光のビームの転写像が、イメージセンサ42aにおける撮像面上に結像するように、イメージセンサ42a及び転写光学系42bを配置してもよい。
ビームダイバージェンス計測器43は、イメージセンサ43aと集光レンズ43bとを含み、集光レンズ43bの焦点距離faの位置に、イメージセンサ43aの撮像面が位置するように、イメージセンサ43a及び集光レンズ43bを配置してもよい。
イメージセンサ42a及びイメージセンサ42bにおいて得られた画像データは、レーザ制御部30に送信してもよい。
レーザ制御部30は、レーザチャンバ10に設けられている電極ギャップ可変部20のドライバ22に接続されていてもよい。
3.2 動作
レーザ制御部30は、ビームプロファイル計測器42によって、V方向のビームサイズを計測し、目標のV方向のビームサイズとなるように電極ギャップ可変部20を制御してもよい。また、レーザ制御部30は、ビームダイバージェンス計測器43によって、V方向のビームダイバージェンスを計測し、目標のV方向のビームダイバージェンスとなるように電極ギャップ可変部20を制御してもよい。
3.3 作用
レーザ制御部30は、パルスレーザ光のビームパラメータB(例えば、ビームサイズまたはビームダイバージェンス)を検出して、目標のビームパラメータBtとなるように、電極ギャップ可変部20を制御するので、ビームパラメータを安定的に制御することができる。例えば、レーザ制御部30は、1対の放電電極11a及び11bが消耗して削れた場合においては、ビーム計測部40において計測された情報に基づき、電極ギャップ可変部20により、1対の放電電極11a、11b間のギャップGを調整してもよい。これにより、ビームパラメータを安定化させることができる。
3.4 その他
イメージセンサ42a及びイメージセンサ43aは、1次元または2次元のフォトダイオードアレイセンサであってもよい。イメージセンサ42aまたはイメージセンサ43aが、1次元のフォトダイオードアレイセンサである場合には、V方向にフォトダイオードアレイが並ぶように配置してもよい。
3.5 電極ギャップ可変部によるビームパラメータの制御方法
電極ギャップ可変部によるビームパラメータの制御方法として、パルスレーザ光のビームパラメータが、パルスレーザ光のビームサイズの場合と、パルスレーザ光のビームダイバージェンスの場合について説明する。
3.5.1 ビームサイズの制御方法
図6に基づき電極ギャップ可変部によるパルスレーザ光におけるビームサイズの制御方法について説明する。具体的には、レーザ制御部30は、パルスレーザ光のビームサイズが所定のビームサイズである目標ビームサイズに近づくように、電極ギャップ可変部により1対の放電電極11a、11b間におけるギャップGを調整してもよい。
最初に、ステップS102において、レーザ制御部30は、出射口シャッタ50を閉じてもよい。具体的には、レーザ制御部30は、露光装置制御部110に、レーザ装置が電極ギャップ調整中である旨を通知し、露光装置に、調整中のパルスレーザ光が入射しないように、出射口シャッタ50を閉じてもよい。
次に、ステップS104において、レーザ制御部30は、露光装置制御部110より、パルスレーザ光のV方向における目標ビームサイズBwvtと、目標ビームサイズBwvtとの差の許容値ΔBwvmaxを読み込んでもよい。尚、パルスレーザ光のV方向における目標ビームサイズBwvtは、目標ビームパラメータの1つであってもよい。
次に、ステップS106において、レーザ制御部30による制御により、ビームプロファイル計測器42によって、V方向のビームサイズBwvを計測してもよい。具体的には、後述するビームサイズ計測のサブルーチンを行ってもよい。
次に、ステップS108において、レーザ制御部30による制御により、目標ビームサイズBwvtとビームサイズBwvとの差ΔBwvが0に近づくように、1対の放電電極11a、11b間におけるギャップGを調整してもよい。具体的には、後述する電極ギャップGを調整するサブルーチンを行ってもよい。
次に、ステップS110において、レーザ制御部30による制御により、再び、ビームプロファイル計測器42によって、V方向のビームサイズBwvを計測してもよい。具体的には、後述するビームサイズ計測のサブルーチンを行ってもよい。
次に、ステップS112において、レーザ制御部30は、ΔBwvの絶対値が許容値ΔBwvmax以下であるか否かを判断してもよい。即ち、|ΔBwv|≦ΔBwvmaxであるか否かを判断してもよい。|ΔBwv|≦ΔBwvmaxである場合には、ステップS114に移行してもよい。また、|ΔBwv|≦ΔBwvmaxではない場合には、ステップS108に移行してもよい。
次に、ステップS114において、レーザ制御部30は、出射口シャッタ50を開いてもよい。具体的には、レーザ制御部30は、露光装置制御部110に、レーザ装置における電極ギャップ調整が完了した旨を通知し、露光装置に、パルスレーザ光が入射するように、出射口シャッタ50を開いてもよい。尚、本フローチャートを実行中に行われる他の制御等により、出射口シャッタ50が既に開いている場合には、このステップを飛ばしてもよい。この場合は、例えば、レーザ制御部30より出射口シャッタ50を開く信号が送信されるが、出射口シャッタ50は、既に開いているため、出射口シャッタ50を開く動作はなされない。
次に、ステップS116において、レーザ制御部30は、露光装置100において目標ビームサイズBwvtが変更されたか否かを判断してもよい。具体的には、レーザ制御部30が、露光装置制御部110から目標ビームサイズBwvtが変更された情報を受信したか否かにより判断してもよい。露光装置100において目標ビームサイズBwvtが変更された場合には、ステップS102に移行してもよい。露光装置100において目標ビームサイズBwvtが変更されていない場合には、ステップS108に移行してもよい。
次に、上述したステップS106及びステップS110において行なわれるビームサイズ計測のサブルーチンについて、図7に基づき説明する。
最初に、ステップS132において、レーザ制御部30は、レーザ装置がレーザ発振したか否かを判断してもよい。レーザ装置がレーザ発振した場合には、ステップS134に移行してもよい。レーザ装置がレーザ発振していない場合には、ステップS132を繰り返してもよい。
次に、ステップS134において、レーザ制御部30は、ビームプロファイル計測器42におけるイメージセンサ42aにおいて計測されたデータを読み込んでもよい。
次に、ステップS136において、レーザ制御部30は、パルスレーザ光のビームサイズBwvを算出してもよい。例えば、ビームプロファイル計測器42におけるイメージセンサ42aにより、パルスレーザ光のビームプロファイルは、図8に示されるように計測されてもよい。パルスレーザ光のV方向におけるビームサイズBwvは、V方向において、パルスレーザ光の光量のピーク値に対して5%〜13%の光量以上の範囲の幅、例えば、1/e以上の光量の範囲の幅としてもよい。即ち、V方向において、ピークの光量に対して光量が1/eとなる一方の端部をV1とし、他方の端部をV2とした場合、Bwv=V2−V1より、パルスレーザ光のV方向におけるビームサイズBwvを算出してもよい。
次に、ステップS138において、パルスレーザ光のビームサイズの目標値との差ΔBwvを算出してもよい。具体的には、ステップS136において算出したパルスレーザ光のV方向におけるビームサイズBwvとパルスレーザ光のV方向における目標ビームサイズBwvtとの差よりΔBwvを算出してもよい。
これにより、ビームサイズ計測のサブルーチンは終了し、この後、図6に示すメインルーチンに戻ってもよい。
次に、上述したステップS108において行なわれる電極ギャップGを調整するサブルーチンについて、図9に基づき説明する。
最初に、ステップS152において、ΔBwvが0よりも小さいか否かを判断してもよい。ΔBwvが0よりも小さい場合には、ステップS154に移行してもよい。ΔBwvが0よりも小さくない場合には、ステップS156に移行してもよい。
次に、ステップS154において、電極ギャップGをΔGだけ長くしてもよい。即ち、第1の放電電極11aと第2の放電電極11bとの間隔である電極ギャップGをΔGだけ長くしてもよい。ΔGの値は、予め定められた定数であってもよく、また、ΔG=k×ΔBwvより算出した値であってもよい。尚、kは実験等によって定めた定数であってよい。
一方、ステップS156において、電極ギャップGをΔGだけ短くしてもよい。即ち、第1の放電電極11aと第2の放電電極11bとの間隔である電極ギャップGをΔGだけ短くしてもよい。
これにより、電極ギャップGを調整するサブルーチンは終了し、この後、図6に示すメインルーチンに戻ってもよい。
3.5.2 ビームダイバージェンスの制御方法
図10に基づき電極ギャップ可変部によるパルスレーザ光におけるビームダイバージェンスの制御方法について説明する。具体的には、レーザ制御部30は、パルスレーザ光のビームダイバージェンスが所定のビームダイバージェンスである目標ビームダイバージェンスに近づくように、電極ギャップ可変部により1対の放電電極11a、11b間におけるギャップGを調整してもよい。
最初に、ステップS202において、レーザ制御部30は、出射口シャッタ50を閉じてもよい。具体的には、レーザ制御部30は、露光装置制御部110に、レーザ装置が電極ギャップ調整中である旨を通知し、露光装置に、調整中のパルスレーザ光が入射しないように、出射口シャッタ50を閉じてもよい。
次に、ステップS204において、レーザ制御部30は、露光装置制御部110より、パルスレーザ光のV方向における目標ビームダイバージェンスBdvtと、目標ビームダイバージェンスBdvtとの差の許容値ΔBdvmaxを読み込んでもよい。尚、パルスレーザ光のV方向における目標ビームダイバージェンスBdvtは、目標ビームパラメータの1つであってもよい。
次に、ステップS206において、レーザ制御部30による制御により、ビームダイバージェンス計測器43によって、V方向のビームダイバージェンスBdvを計測してもよい。具体的には、後述するビームダイバージェンス計測のサブルーチンを行ってもよい。
次に、ステップS208において、レーザ制御部30による制御により、目標ビームダイバージェンスBdvtとビームダイバージェンスBdvとの差ΔBdvが0に近づくように、1対の放電電極11a、11b間におけるギャップGを調整してもよい。具体的には、後述する電極ギャップGを調整するサブルーチンを行ってもよい。
次に、ステップS210において、レーザ制御部30による制御により、再び、ビームダイバージェンス計測器43によって、V方向のビームダイバージェンスBdvを計測してもよい。具体的には、後述するビームダイバージェンス計測のサブルーチンを行ってもよい。
次に、ステップS212において、レーザ制御部30は、ΔBdvの絶対値が許容値ΔBdvmax以下であるか否かを判断してもよい。即ち、|ΔBdv|≦ΔBdvmaxであるか否かを判断してもよい。|ΔBdv|≦ΔBdvmaxである場合には、ステップS214に移行してもよい。また、|ΔBdv|≦ΔBdvmaxではない場合には、ステップS208に移行してもよい。
次に、ステップS214において、レーザ制御部30は、出射口シャッタ50を開いてもよい。具体的には、レーザ制御部30は、露光装置制御部110に、レーザ装置における電極ギャップ調整が完了した旨を通知し、露光装置に、パルスレーザ光が入射するように、出射口シャッタ50を開いてもよい。尚、出射口シャッタ50が既に開いている場合には、このステップを飛ばしてもよい。この場合は、例えば、レーザ制御部30より出射口シャッタ50を開く信号が送信されるが、出射口シャッタ50は、既に開いているため、出射口シャッタ50を開く動作はなされない。
次に、ステップS216において、レーザ制御部30は、露光装置100において目標ビームダイバージェンスBdvtが変更されたか否かを判断してもよい。具体的には、レーザ制御部30が、露光装置制御部110から目標ビームダイバージェンスBdvtが変更された情報を受信したか否かにより判断してもよい。露光装置100において目標ビームダイバージェンスBdvtが変更された場合には、ステップS202に移行してもよい。露光装置100において目標ビームダイバージェンスBdvtが変更されていない場合には、ステップS208に移行してもよい。
次に、上述したステップS206及びステップS210において行なわれるビームダイバージェンス計測のサブルーチンについて、図11に基づき説明する。
最初に、ステップS232において、レーザ制御部30は、レーザ装置がレーザ発振したか否かを判断してもよい。レーザ装置がレーザ発振した場合には、ステップS234に移行してもよい。レーザ装置がレーザ発振していない場合には、ステップS232を繰り返してもよい。
次に、ステップS234において、レーザ制御部30は、ビームダイバージェンス計測器43におけるイメージセンサ43aにおいて計測されたデータを読み込んでもよい。
次に、ステップS236において、レーザ制御部30は、パルスレーザ光のビームダイバージェンスBwvを算出してもよい。例えば、ビームダイバージェンス計測器43におけるイメージセンサ43aにより、パルスレーザ光のビームダイバージェンスは、図12に示されるように計測されてもよい。パルスレーザ光のV方向におけるビームダイバージェンスBwvは、V方向において、パルスレーザ光の光量のピーク値に対して5%〜10%の光量以上の範囲の幅、例えば、1/e以上の光量の範囲の幅としてもよい。即ち、V方向において、ピークの光量に対して光量が1/eとなる一方の端部をVd1とし、他方の端部をVd2とした場合、Bdv=fa×(Vd2−Vd1)より、パルスレーザ光のV方向におけるビームダイバージェンスBdvを算出してもよい。
次に、ステップS238において、パルスレーザ光のビームダイバージェンスの目標値との差ΔBdvを算出してもよい。具体的には、ステップS236において算出したパルスレーザ光のV方向におけるビームダイバージェンスBdvとパルスレーザ光のV方向における目標ビームダイバージェンスBdvtとの差よりΔBdvを算出してもよい。
これにより、ビームダイバージェンス計測のサブルーチンは終了し、この後、図10に示すメインルーチンに戻ってもよい。
次に、上述したステップS208において行なわれる電極ギャップGを調整するサブルーチンについて、図13に基づき説明する。
最初に、ステップS252において、ΔBdvが0よりも小さいか否かを判断してもよい。ΔBdvが0よりも小さい場合には、ステップS254に移行してもよい。ΔBdvが0よりも小さくない場合には、ステップS256に移行してもよい。
次に、ステップS254において、電極ギャップGをΔGだけ長くしてもよい。即ち、第1の放電電極11aと第2の放電電極11bとの間隔である電極ギャップGをΔGだけ長くしてもよい。ΔGの値は、予め定められた定数であってもよく、また、ΔG=k×ΔBdvより算出してもよい。尚、kは実験等によって定めた定数であってもよい。
一方、ステップS256において、電極ギャップGをΔGだけ短くしてもよい。即ち、第1の放電電極11aと第2の放電電極11bとの間隔である電極ギャップGをΔGだけ短くしてもよい。
これにより、電極ギャップGを調整するサブルーチンは終了し、この後、図10に示すメインルーチンに戻ってもよい。
4.電極ギャップ可変部によるパルスエネルギの制御
4.1 構成
図14に基づき、本開示のレーザ装置においてパルスレーザ光のパルスエネルギを制御するために用いられる構成について説明する。
電極ギャップ可変部20によるパルスレーザ光のパルスエネルギの制御は、パルスエネルギ計測部17、レーザチャンバ10に設置された電極ギャップ可変部20、レーザ制御部30を含む構成により行ってもよい。
レーザ制御部30は、パルスエネルギ計測部17における光センサ17c及び露光装置制御部110と接続されていてもよい。これにより、レーザ制御部30には、パルスエネルギ計測部17における光センサ17cからの信号及び露光装置制御部110からの信号が入力されてもよい。
レーザ制御部30は、充電器12、パルスパワーモジュール13におけるスイッチ13a及び電極ギャップ可変部20におけるドライバ22に接続されていてもよい。これにより、レーザ制御部30から、充電器12に充電電圧の情報の信号、パルスパワーモジュール13におけるスイッチ13a及び電極ギャップ可変部20におけるドライバ22に制御信号が出力されてもよい。
4.2 動作
レーザ制御部30は、露光装置100における露光装置制御部110より、目標パルスエネルギEtと、目標のパルスエネルギEtとの差の許容値ΔEmaxを受信してもよい。
レーザ制御部30は、目標パルスエネルギEtの値に基づき、対応する電極ギャップG及び充電電圧Vhvを設定してもよい。
レーザ制御部30は、不図示のパルス発振器からの信号に同期して、パルスパワーモジュール13におけるスイッチ13aを動作させて、1対の放電電極11a、11b間に、パルス状の高電圧を印加してもよい。これにより、1対の放電電極11a、11b間において放電が生じ、レーザガスが励起され、出力結合ミラー15と狭帯域化モジュール14との間でレーザ発振し、出力結合ミラー15より、パルスレーザ光が出射されてもよい。
出力結合ミラー15より出射されたパルスレーザ光は、パルスエネルギ計測部17におけるビームスプリッタ17aに入射し、一部はビームスプリッタ17aにおいて反射され、残りの一部はビームスプリッタ17aを透過してもよい。ビームスプリッタ17aにおいて反射されたパルスレーザ光は、集光レンズ17bにより集光され、光センサ17cに入射してもよい。
パルスエネルギ計測部17における光センサ17cにおいて測定された値は、レーザ制御部30に送信され、ビームスプリッタ17aの反射率に基づいてパルスレーザ光のパルスエネルギEとして換算されてもよい。
レーザ制御部30は、換算されたパルスレーザ光のパルスエネルギEと目標パルスエネルギEtとの差ΔE(=E−Et)を求めて、ΔEが0に近づくように、充電電圧Vhvの値を設定し、充電電圧Vhvの情報を充電器12に送信してもよい。この後、再び、パルスレーザ光のパルスエネルギEを計測、換算して、目標パルスエネルギEtとの差の絶対値|ΔE|が許容値ΔEmax以下となったか判断してもよい。
レーザ制御部30は、絶対値|ΔE|が、許容値ΔEmax以下ではない場合は、更に、ΔEが0に近づくように、充電電圧Vhvを設定する制御を行なってもよい。絶対値|ΔE|が、許容値ΔEmax以下である場合は、電極ギャップの調整完了したことを露光装置制御部に通知してもよい。
4.3 作用
レーザ制御部30は、露光装置制御部110から受信した目標パルスエネルギEtに基づいて、電極ギャップ可変部20によって、電極ギャップGを調整しているため、レーザガスの圧力を変化させる場合と比較し、短い時間でパルスレーザ光のパルスエネルギを大きく変化させることができる。
4.4 電極ギャップ可変部によるパルスエネルギの制御方法
図15に基づき電極ギャップ可変部によるパルスレーザ光におけるパルスエネルギの制御方法について説明する。
最初に、ステップS302において、レーザ制御部30は、出射口シャッタ50を閉じてもよい。具体的には、レーザ制御部30は、露光装置制御部110に、レーザ装置が電極ギャップ調整中である旨を通知し、露光装置に、調整中のパルスレーザ光が入射しないように、出射口シャッタ50を閉じてもよい。
次に、ステップS304において、レーザ制御部30は、露光装置制御部110より、目標パルスエネルギEtと、目標パルスエネルギEtとの差の許容値ΔEmaxを読み込んでもよい。
次に、ステップS306において、レーザ制御部30は、所定のパルスエネルギである目標パルスエネルギEtに基づき、対応する電極ギャップG及び充電電圧Vhvを設定してもよい。これにより、電極ギャップ可変部20によって、1対の放電電極11a、11b間の間隔がギャップGとなり、充電器12に充電される電圧が充電電圧Vhvとなってもよい。具体的には、後述する目標パルスエネルギEtに基づき電極ギャップG及び充電電圧Vhvを設定するサブルーチンを行ってもよい。
次に、ステップS308において、レーザ制御部30は、パルスエネルギ計測部17における光センサ17cによって、パルスレーザ光のパルスエネルギを計測してもよい。具体的には、後述するパルスエネルギ計測のサブルーチンを行ってもよい。
次に、ステップS310において、レーザ制御部30は、ΔEが0に近づくように、充電電圧Vhvを調整してもよい。具体的には、後述する充電電圧Vhvを調整するサブルーチンを行ってもよい。
次に、ステップS312において、レーザ制御部30は、再び、パルスエネルギ計測部17における光センサ17cによって、パルスレーザ光のパルスエネルギを計測してもよい。具体的には、後述するパルスエネルギ計測のサブルーチンを行ってもよい。
次に、ステップS314において、レーザ制御部30は、ΔEの絶対値が許容値ΔEmax以下であるか否かを判断してもよい。即ち、|ΔE|≦ΔEmaxであるか否かを判断してもよい。|ΔE|≦ΔEmaxである場合には、ステップS316に移行してもよい。また、|ΔE|≦ΔEmaxではない場合には、ステップS310に移行してもよい。
次に、ステップS316において、レーザ制御部30は、出射口シャッタ50を開いてもよい。具体的には、レーザ制御部30は、露光装置制御部110に、レーザ装置における電極ギャップ調整及び充電電圧の調整が完了した旨を通知し、露光装置に、パルスレーザ光が入射するように、出射口シャッタ50を開いてもよい。尚、出射口シャッタ50が既に開いている場合には、このステップを飛ばしてもよい。この場合は、例えば、レーザ制御部30より出射口シャッタ50を開く信号が送信されるが、出射口シャッタ50は、既に開いているため、出射口シャッタ50を開く動作はなされない。
次に、ステップS318において、レーザ制御部30は、露光装置100において目標パルスエネルギEtが変更されたか否かを判断してもよい。具体的には、レーザ制御部30が、露光装置制御部110から目標パルスエネルギEtが変更された情報を受信したか否かにより判断してもよい。露光装置100において目標パルスエネルギEtが変更された場合には、ステップS302に移行してもよい。露光装置100において目標パルスエネルギEtが変更されていない場合には、ステップS310に移行してもよい。
次に、上述したステップS306において行なわれる、目標パルスエネルギEtに基づき電極ギャップG及び充電電圧Vhvを設定するサブルーチンについて説明する。
最初に、図16に基づき、充電電圧Vhvとパルスレーザ光におけるパルスエネルギEとの関係について説明する。図16に示されるように、一般的に、充電電圧Vhvを高くするとパルスレーザ光におけるパルスエネルギEも高くなるが、ある値でサチュレーションしてしまう。パルスエネルギEは、電極ギャップGにも依存しており、パルスエネルギEがサチュレーションする値は、電極ギャップGの値に依存する。よって、本実施の形態においては、パルスレーザ光において、所望のパルスエネルギEを得るために、電極ギャップGを変化させてもよく、更には、電極ギャップGと充電電圧Vhvの双方を変化させてもよい。
例えば、電極ギャップGをGaとした場合、充電電圧VhvをVhvaminからVhvamaxまでの範囲で変化させることにより、パルスエネルギEをEvaminからEvamaxの範囲で変化させることができる。
電極ギャップGをGbとした場合、充電電圧VhvをVhvbminからVhvbmaxまでの範囲で変化させることにより、パルスエネルギEをEvbminからEvbmaxの範囲で変化させることができる。
電極ギャップGをGcとした場合、充電電圧VhvをVhvcminからVhvcmaxまでの範囲で変化させることにより、パルスエネルギEをEvcminからEvcmaxの範囲で変化させることができる。
電極ギャップGをGdとした場合、充電電圧VhvをVhvdminからVhvdmaxまでの範囲で変化させることにより、パルスエネルギEをEvdminからEvdmaxの範囲で変化させることができる。
パルスエネルギEが、EvaminからEvamaxの範囲は、EvbminからEvbmaxの範囲と一部重複していてもよい。パルスエネルギEが、EvbminからEvbmaxの範囲は、EvcminからEvcmaxの範囲と一部重複していてもよい。パルスエネルギEが、EvcminからEvcmaxの範囲は、EvdminからEvdmaxの範囲と一部重複していてもよい。これにより、電極ギャップGと充電電圧Vhvを変化させることにより、パルスエネルギEを連続的に変化させることができる。
尚、充電電圧VhvがVhvaminからVhvamaxの範囲は、電極ギャップGがGaの場合に、パルスレーザ光のパルスエネルギEを安定的に維持しうる範囲であり、VhvaminとVhvamaxとの平均がVhvaである。即ち、Vhva=(Vhvamin+Vhvamax)/2である。
また、充電電圧VhvがVhvbminからVhvbmaxの範囲は、電極ギャップGがGbの場合に、パルスレーザ光のパルスエネルギEを安定的に維持しうる範囲であり、VhvbminとVhvbmaxとの平均がVhvbである。即ち、Vhvb=(Vhvbmin+Vhvbmax)/2である。
また、充電電圧VhvがVhvcminからVhvcmaxの範囲は、電極ギャップGがGcの場合に、パルスレーザ光のパルスエネルギEを安定的に維持しうる範囲であり、VhvcminとVhvcmaxとの平均がVhvcである。即ち、Vhvc=(Vhvcmin+Vhvcmax)/2である。
また、充電電圧VhvがVhvdminからVhvdmaxの範囲は、電極ギャップGがGdの場合に、パルスレーザ光のパルスエネルギEを安定的に維持しうる範囲であり、VhvdminとVhvdmaxとの平均がVhvbである。即ち、Vhvd=(Vhvdmin+Vhvdmax)/2である。
例えば、図17に示すように、パルスレーザ光のパルスエネルギEを10mJ未満に設定する場合には、電極ギャップGをGaに設定し、充電電圧VhvをVhvaに設定してもよい。また、パルスレーザ光のパルスエネルギEを10mJ以上、15mJ未満に設定する場合には、電極ギャップGをGbに設定し、充電電圧VhvをVhvbに設定してもよい。また、パルスレーザ光のパルスエネルギEを15mJ以上、20mJ未満に設定する場合には、電極ギャップGをGcに設定し、充電電圧VhvをVhvcに設定してもよい。また、パルスレーザ光のパルスエネルギEを20mJ以上に設定する場合には、電極ギャップGをGdに設定し、充電電圧VhvをVhvdに設定してもよい。
このように、電極ギャップGと充電電圧Vhvとを併せて変化させることにより、パルスレーザ光のパルスエネルギEを短時間で、目標パルスエネルギEtに近づけることができる。
次に、上述したステップS306において行なわれる電極ギャップG及び充電電圧Vhvを設定するサブルーチンについて、図18に基づき具体的に説明する。
最初に、ステップS322において、目標パルスエネルギEtが10mJ未満であるか否かを判断してもよい。目標パルスエネルギEtが10mJ未満である場合には、ステップS324に移行してもよい。目標パルスエネルギEtが10mJ未満ではない場合には、ステップS326に移行してもよい。
次に、ステップS324において、電極ギャップGをGaに設定し、充電電圧VhvをVhvaに設定してもよい。この後、ステップS336に移行してもよい。
次に、ステップS326において、目標パルスエネルギEtが10mJ以上、15mJ未満であるか否かを判断してもよい。目標パルスエネルギEtが10mJ以上、15mJ未満である場合には、ステップS328に移行してもよい。目標パルスエネルギEtが10mJ以上、15mJ未満ではない場合には、ステップS330に移行してもよい。
次に、ステップS328において、電極ギャップGをGbに設定し、充電電圧VhvをVhvbに設定してもよい。この後、ステップS336に移行してもよい。
次に、ステップS330において、目標パルスエネルギEtが15mJ以上、20mJ未満であるか否かを判断してもよい。目標パルスエネルギEtが15mJ以上、20mJ未満である場合には、ステップS332に移行してもよい。目標パルスエネルギEtが15mJ以上、20mJ未満ではない場合には、ステップS334に移行してもよい。
次に、ステップS332において、電極ギャップGをGcに設定し、充電電圧VhvをVhvcに設定してもよい。この後、ステップS336に移行してもよい。
次に、ステップS334において、電極ギャップGをGdに設定し、充電電圧VhvをVhvdに設定してもよい。この後、ステップS336に移行してもよい。
次に、ステップS336において、レーザ制御部30は、電極ギャップGが設定した値となるように制御してもよい。具体的には、電極ギャップ可変部20におけるドライバ22に、設定された電極ギャップGの値を送信し、電極移動機構部21により第1の放電電極11aを移動させてもよい。これにより、第1の放電電極11aと第2の放電電極11bとの間隔である電極ギャップGを設定された値となるようにしてもよい。
次に、ステップS338において、レーザ制御部30は、充電器12における充電電圧Vhvが設定した値となるように制御してもよい。
次に、ステップS340において、レーザ装置において、レーザ発振させてもよい。この後、図15に示すメインルーチンに戻ってもよい。
次に、上述したステップS308及びステップS312において行なわれるパルスエネルギ計測のサブルーチンについて、図19に基づき説明する。
最初に、ステップS352において、レーザ制御部30は、レーザ装置がレーザ発振したか否かを判断してもよい。レーザ装置がレーザ発振した場合には、ステップS354に移行してもよい。レーザ装置がレーザ発振していない場合には、ステップS352を繰り返してもよい。
次に、レーザ制御部30は、ステップS354において、パルスエネルギ計測部17における光センサ17cの測定値から、パルスレーザ光のパルスエネルギEを計測してもよい。測定されたパルスレーザ光の値は、レーザ制御部30に送信され、換算されてパルスエネルギEとして計測されてもよい。
次に、ステップS356において、レーザ制御部30は、ステップS354において計測されたパルスレーザ光のパルスエネルギEより目標パルスエネルギEtとの差ΔEを算出してもよい。具体的には、レーザ制御部30は、目標パルスエネルギEtとの差ΔEを、ΔE=E−Etより算出してもよい。
次に、上述したステップS310において行なわれる充電電圧Vhvを調整するサブルーチンについて、図20に基づき説明する。
最初に、ステップS372において、目標パルスエネルギEtとの差ΔEに基づき、新たに設定される充電電圧Vhvを算出してもよい。具体的には、現在設定されている充電電圧Vhvよりh×ΔEを減ずることにより、新たに設定される充電電圧Vhvを算出してもよい。尚、hは実験等によって定めた定数であってよい。
次に、ステップS374において、レーザ制御部30は、充電器12における充電電圧Vhvが設定した値となるように制御してもよい。この後、図15に示すメインルーチンに戻ってもよい。
5.電極ギャップ可変部によるパルスレーザ光の周波数の制御
5.1 構成及び動作
図21は、本開示のレーザ装置においてパルスレーザ光の周波数を制御するために用いられる構成を示す。レーザ制御部30による、電極ギャップ可変部20を用いたパルスレーザ光の周波数の制御は、パルスエネルギ計測部17、レーザチャンバ10に設置された電極ギャップ可変部20、レーザ制御部30を含む構成により行ってもよい。
露光装置制御部110は、レーザ制御部30に、目標周波数ftと目標平均出力Ptを送信してもよい。レーザ制御部30は、受信した目標周波数ftと目標平均出力Ptに基づき、電極ギャップ可変部20における電極移動機構部21により第1の放電電極11aを動かしてもよい。電極ギャップ可変部20における電極移動機構部21により第1の放電電極11aを動かすことにより、第1の放電電極11aと第2の放電電極11aとの間隔である電極ギャップGを調整してもよい。
5.2 電極ギャップGと周波数fとの関係
図22に基づき電極ギャップGと周波数fとの関係について説明する。尚、図22(a)は、電極ギャップGが長い電極ギャップGxである場合を示し、図22(b)は、電極ギャップGが短い電極ギャップGyである場合を示す。図22(a)に示されるように、電極ギャップGが長い電極ギャップGxである場合には、放電領域における放電幅Wxは広くなり、図22(b)に示されるように、電極ギャップGが短い電極ギャップGyである場合には、放電領域における放電幅Wyは狭くなる。
レーザチャンバ10内に設置されているクロスフローファン18を回転させることで、1対の放電電極11a、11b間のレーザガスを循環させてよい。クロスフローファン18の回転数が一定、即ち、1対の放電電極11a、11b間における風速が一定の条件で、電極ギャップGを短くすると、放電幅Wが狭くなり得る。このため、電極ギャップGを短くすることにより、パルスレーザ光のパルスエネルギの安定性を維持しつつ、パルスレーザ光における周波数fを高くすることができる場合があってよい。
図23は、パルスレーザ光の周波数fと電極ギャップGとの関係を示し、図24は、パルスレーザ光の周波数fと充電電圧Vhvとの関係を示す。図23に示されるように、パルスレーザ光の周波数fと電極ギャップGとの関係は、G=H(f)の関係にあり、パルスレーザ光における周波数fを高くする場合は、電極ギャップGを短くしてもよい。また、図24に示されるように、パルスレーザ光の周波数fと充電電圧Vhvとの関係は、Vhv=I(f)の関係にあり、パルスレーザ光の周波数fを高くする場合は、充電電圧Vhvは低くしてもよい。
従って、周波数fに対応して設定される電圧ギャップGを関数G=H(f)より算出してもよい。また、周波数fに対応して設定される充電電圧Vhvを関数Vhv=I(f)より算出してもよい。これらの関数G=H(f)及びVhv=I(f)は、予め実験等を行なうことにより近似式を得て、得られた近似式はレーザ制御部30における記憶部31内に記憶させておいてもよい。
5.3 電極ギャップ可変部によるパルスレーザ光の周波数の制御方法
図25に基づき電極ギャップ可変部によるパルスレーザ光の周波数の制御方法について説明する。
最初に、ステップS402において、レーザ制御部30は、出射口シャッタ50を閉じてもよい。具体的には、レーザ制御部30は、露光装置制御部110に、レーザ装置が電極ギャップ調整中である旨を通知し、露光装置に、調整中のパルスレーザ光が入射しないように、出射口シャッタ50を閉じてもよい。
次に、ステップS404において、レーザ制御部30は、パルスレーザ光の目標周波数ftと目標平均出力Ptを読み込み、目標パルスエネルギEtを算出してもよい。具体的には、後述する目標周波数ftと目標平均出力Ptの読み込みと目標パルスエネルギEtを算出するサブルーチンを行ってもよい。
次に、ステップS406において、レーザ制御部30は、パルスレーザ光の所定の周波数である目標周波数ftに基づき、対応する電極ギャップG及び充電電圧Vhvを設定してもよい。これにより、電極ギャップ可変部20によって、1対の放電電極11a、11b間がギャップGとなり、充電器12に充電される電圧が充電電圧Vhvとなってもよい。具体的には、後述する目標周波数ftに基づき電極ギャップG及び充電電圧Vhvを設定するサブルーチンを行ってもよい。
次に、ステップS408において、レーザ制御部30は、パルスエネルギ計測部17における光センサ17cによって、パルスレーザ光のパルスエネルギを計測してもよい。具体的には、前述した図19に示されるパルスエネルギ計測のサブルーチンを行ってもよい。
次に、ステップS410において、レーザ制御部30は、ΔEが0に近づくように、充電電圧Vhvを調整してもよい。具体的には、前述した図20に示される充電電圧Vhvを調整するサブルーチンを行ってもよい。
次に、ステップS412において、レーザ制御部30は、再び、パルスエネルギ計測部17における光センサ17cによって、パルスレーザ光のパルスエネルギを計測してもよい。具体的には、前述した図19に示されるパルスエネルギ計測のサブルーチンを行ってもよい。
次に、ステップS414において、レーザ制御部30は、ΔEの絶対値が許容値ΔEmax以下であるか否かを判断してもよい。即ち、|ΔE|≦ΔEmaxであるか否かを判断してもよい。|ΔE|≦ΔEmaxである場合には、ステップS416に移行してもよい。また、|ΔE|≦ΔEmaxではない場合には、ステップS410に移行してもよい。
次に、ステップS416において、レーザ制御部30は、出射口シャッタ50を開いてもよい。具体的には、レーザ制御部30は、露光装置制御部110に、レーザ装置における電極ギャップ調整及び充電電圧の調整が完了した旨を通知し、露光装置に、パルスレーザ光が入射するように、出射口シャッタ50を開いてもよい。尚、出射口シャッタ50が既に開いている場合には、このステップを飛ばしてもよい。この場合は、例えば、レーザ制御部30より出射口シャッタ50を開く信号が送信されるが、出射口シャッタ50は、既に開いているため、出射口シャッタ50を開く動作はなされない。
次に、ステップS418において、レーザ制御部30は、露光装置100においてパルスレーザ光の目標周波数ftが変更されたか否かを判断してもよい。具体的には、レーザ制御部30が、露光装置制御部110からパルスレーザ光の目標周波数ftが変更された情報を受信したか否かにより判断してもよい。露光装置100においてパルスレーザ光の目標周波数ftが変更された場合には、ステップS402に移行してもよい。露光装置100においてパルスレーザ光の目標周波数ftが変更されていない場合には、ステップS410に移行してもよい。
次に、図26に基づき、上述したステップS404において行なわれる目標周波数ftと目標平均出力Ptの読み込みと目標パルスエネルギEtを算出するサブルーチンについて説明する。
最初に、ステップS422において、レーザ制御部30は、露光装置制御部110より、パルスレーザ光の目標周波数ftを読み込んでもよい。
次に、ステップS424において、レーザ制御部30は、露光装置制御部110より、パルスレーザ光の目標平均出力Ptと、目標平均出力Ptとの差の許容値ΔPmaxを読み込んでもよい。
次に、ステップS426において、レーザ制御部30は、パルスレーザ光の目標パルスエネルギEtを算出してもよい。具体的には、目標パルスエネルギEtは、Et=Pt/ftより算出してもよい。
次に、ステップS428において、レーザ制御部30は、パルスレーザ光の目標パルスエネルギとの差の許容値ΔEmaxを算出してもよい。具体的には、目標パルスエネルギとの差の許容値ΔEmaxは、ΔEmax=ΔPmax/ftより算出してもよい。この後、図25に示すメインルーチンに戻ってもよい。
次に、図27に基づき、上述したステップS406において行なわれる目標周波数ftに基づき電極ギャップG及び充電電圧Vhvを設定するサブルーチンについて説明する。
最初に、ステップS442において、レーザ制御部30は、パルスレーザ光の目標周波数ftから設定される電極ギャップGの値を算出してもよい。具体的には、G=H(ft)に基づき、設定される電極ギャップGの値を算出してもよい。
次に、ステップS444において、レーザ制御部30は、パルスレーザ光の目標周波数ftから設定される充電電圧Vhvの値を算出してもよい。具体的には、Vhv=I(ft)に基づき、設定される充電電圧Vhvの値を算出してもよい。
次に、ステップS446において、レーザ制御部30は、電極ギャップGが、設定した値となるように制御してもよい。具体的には、電極ギャップ可変部20におけるドライバ22に、設定された電極ギャップGの値を送信し、電極移動機構部21により第1の放電電極11aを移動させてもよい。これにより、第1の放電電極11aと第2の放電電極11bとの間隔である電極ギャップGを設定された値となるようにしてもよい。
次に、ステップS448において、レーザ制御部30は、充電器12における充電電圧Vhvが設定した値となるように制御してもよい。
次に、ステップS450において、レーザ制御部30は、レーザ装置において、レーザ発振させてもよい。この後、図25に示すメインルーチンに戻ってもよい。
6.ダブルチャンバエキシマレーザ装置における電極ギャップ調整
6.1 構成
ダブルチャンバエキシマレーザ装置について説明する。図28に示されるように、ダブルチャンバエキシマレーザ装置は、MO200、PO300、レーザ制御部230、高反射ミラー261、262、レーザビーム計測部40を含んでいてもよい。MOは、master oscillatorの略語であり、POは、power oscillatorの略語である。尚、レーザ制御部230は、記憶部231を含んでいてもよい。
MO200は、図1に示されるレーザ装置と一部が同様の構造であってもよい。具体的には、MO200は、MOレーザチャンバ210、MO充電器212、MOパルスパワーモジュール213、レーザ共振器、MOパルスエネルギ計測部217を含んでいてもよい。
MOレーザチャンバ210は、1対の放電電極211a及び211bと、レーザ光が透過する2つのウインド210a及び210bと、を含んでいてもよい。
MOレーザチャンバ210には、MO電極ギャップ可変部220が設置されていてもよい。MO電極ギャップ可変部220は、1対の放電電極211a、211b間におけるギャップを可変とするための複数のMO電極移動機構部221と、MO電極移動機構部221を駆動するMOドライバ222とを含んでいてもよい。MO電極移動機構部221は、アクチュエータ等により形成されており、2つであってもよく、また、3つ以上であってもよい。
レーザ共振器は、狭帯域化モジュール214と、MO出力結合ミラー215を含んでいてもよい。MOレーザチャンバ210は、レーザ共振器の光路上に配置されてもよい。
狭帯域化モジュール214は、プリズム214aとグレーティング214bを含んでいてもよい。プリズム214aはビームの幅を拡大してもよい。グレーティング214bがリトロー配置され、レーザ装置が目標波長で発振してもよい。
MO出力結合ミラー215は、一部のレーザ光を反射し、一部のレーザ光を透過させる部分反射ミラーであってもよい。
MOパルスエネルギ計測部217は、MO出力結合ミラー215を透過したレーザ光の光路上に配置されるビームスプリッタ217aと集光レンズ217bと光センサ217cとを含んでいてもよい。
MOパルスパワーモジュール213は、不図示のコンデンサを含んでおり、放電電極211a及び211bに接続され、更にスイッチ213aを含んでいてもよい。スイッチ213aにトリガ信号が入力されることで放電電極211a及び211bの間で放電が生じてもよい。MO充電器212は、MOパルスパワーモジュール213に設けられているコンデンサに接続されていてもよい。
PO300は、POレーザチャンバ310、PO充電器312、POパルスパワーモジュール313、レーザ共振器、POパルスエネルギ計測部317を含んでいてもよい。
POレーザチャンバ310は、1対の放電電極311a及び311bと、レーザ光が透過する2つのウインド310a及び310bと、を含んでいてもよい。
POレーザチャンバ310には、PO電極ギャップ可変部320が設置されていてもよい。PO電極ギャップ可変部320は、1対の放電電極311a、311b間におけるギャップを可変とするための複数のPO電極移動機構部321と、PO電極移動機構部321を駆動するPOドライバ322とを含んでいてもよい。PO電極移動機構部321は、アクチュエータ等により形成されており、2つであってもよく、また、3つ以上であってもよい。
レーザ共振器は、部分反射ミラー318とPO出力結合ミラー315を含んでいてもよい。POレーザチャンバ310は、レーザ共振器の光路上に配置されてもよい。
PO出力結合ミラー315は、一部のレーザ光を反射し、一部のレーザ光を透過させる部分反射ミラーであってもよい。
POパルスエネルギ計測部317は、PO出力結合ミラー315を透過したレーザ光の光路上に配置されるビームスプリッタ317aと集光レンズ317bと光センサ317cとを含んでいてもよい。
POパルスパワーモジュール313は、不図示のコンデンサを含み、放電電極311a及び311bに接続され、更にスイッチ313aを含んでいてもよい。スイッチ313aにトリガ信号が入力されることで放電電極311a及び311bの間で放電が生じてもよい。PO充電器312は、POパルスパワーモジュール313に設けられているコンデンサに接続されていてもよい。
6.2 ビームパラメータの制御
6.2.1 動作
レーザ制御部230は、露光装置制御部110から目標ビームパラメータBt(目標ビームサイズ、目標ビームダイバージェンス等)と、目標ビームパラメータBtとの差の許容値ΔBmaxとを受信してもよい。
レーザ制御部230は、MO充電器212に、充電電圧Vhvmoを設定し、PO充電器312に、充電電圧Vhvpoを設定してもよい。
MO200より出射された狭帯域化されたパルスレーザ光が、高反射ミラー261及び262において反射され、PO300に入射してもよい。PO300に入射したパルスレーザ光が部分反射ミラー318を透過し、POレーザチャンバ310の放電領域に入射する際に、POレーザチャンバ310内に設置された1対の放電電極311a、311b間において放電させてもよい。このため、レーザ制御部230は、MOパルスパワーモジュール213における半導体スイッチ213a及びPOパルスパワーモジュール313における半導体スイッチ313aに、各々トリガ信号を所定のタイミングで送信してもよい。
MO200においては、レーザ制御部230からのトリガ信号がMOパルスパワーモジュール213の半導体スイッチ213aに入力されると、トリガ信号に同期して、MOレーザチャンバ210内における1対の放電電極211a、211b間において放電が生じてもよい。
MOレーザチャンバ210内におけるエキシマレーザガス中で放電が生じると、エキシマレーザガスは励起されて、狭帯域化モジュール214とMO出力結合ミラー215との間でレーザ発振してもよい。これにより、MO出力結合ミラー215より、スペクトル線幅が狭いパルスレーザ光が出射されてもよい。このパルスレーザ光におけるパルスエネルギは、MOパルスエネルギ計測部217において検出され、検出されたパルスエネルギの値は、レーザ制御部230に送信され換算されてパルスエネルギEmoとされてもよい。
MO200より出射された狭帯域化されたパルスレーザ(シード)光は、高反射ミラー261及び262において反射され、PO300に入射してもよい。
PO300に入射したパルスレーザ(シード)光の一部は、部分反射ミラー318を透過し、POレーザチャンバ310内における放電領域を通過してもよい。パルスレーザ(シード)光が、POレーザチャンバ310内における放電領域を通過するタイミングで、POレーザチャンバ310内における1対の放電電極311a、311b間において放電を生じさせ、エキシマレーザガスを励起してもよい。これにより、パルスレーザ光は、部分反射ミラー318とPO出力結合ミラー315とにより形成されるレーザ共振器によって増幅されてもよい。PO出力結合ミラー315より出射されるパルスレーザ光におけるパルスエネルギは、POパルスエネルギ計測部317において検出され、検出されたパルスエネルギの値は、レーザ制御部230に送信され換算されてパルスエネルギEpoとされてもよい。
レーザビーム計測部40は、POパルスエネルギ計測部317におけるビームスプリッタ317aを透過したパルスレーザ光におけるビームパラメータB(ビームサイズ、ビームダイバージェンス等)を計測してもよい。
測定されたビームパラメータBの値と、目標ビームパラメータBt(目標ビームサイズ、目標ビームダイバージェンス等)との差ΔBが0に近づくように、MO電極ギャップ可変部220及びPO電極ギャップ可変部320を制御してもよい。
6.2.2 作用
ビームパラメータBと目標ビームパラメータBtとの差ΔBが0に近づくように、MO電極ギャップ可変部220及びPO電極ギャップ可変部320を制御しているため、ビームパラメータBを目標ビームパラメータBtに近づけることができる。
尚、図28においては、増幅器としてPOを用いた場合について説明したが、この例に限定されることなく、POに代えて光共振器のないPAを用いてもよい。
6.2.3 ビームパラメータの制御方法
パルスレーザ光におけるビームパラメータを制御する際には、MO電極ギャップ可変部220及びPO電極ギャップ可変部320のいずれか一方を駆動してもよいが、双方を駆動することが、より好ましい。
6.3 パルスエネルギの制御
6.3.1 動作
レーザ制御部230は、露光装置制御部110から目標パルスエネルギEtと、目標パルスエネルギEtとの差の許容値ΔEmaxを受信してもよい。
レーザ制御部230は、目標パルスエネルギEtに対応して設定されたPO300における電極ギャップが、所定の電極ギャップとなるように、PO電極ギャップ可変部320を制御してもよい。
レーザ制御部230は、目標パルスエネルギEtに対応して設定された充電電圧VhvpoがPO充電器312に充電されてもよい。
ここで、目標パルスエネルギEtと関係なく、MO200における1対の放電電極211a、211b間における電極ギャップは一定の値とし、MO充電器212に充電される充電電圧Vmoも一定の値としてもよい。
レーザ制御部230は、MO200から出射された狭帯域化されたパルスレーザ光が、高反射ミラー261及び262において反射され、PO300に入射してもよい。PO300に入射したパルスレーザ光が、部分反射ミラー318を透過し、POレーザチャンバ310の放電領域に入射する際に、POレーザチャンバ310内に設置された1対の放電電極311a、311b間において放電させてもよい。このため、レーザ制御部230は、MOパルスパワーモジュール213における半導体スイッチ213a及びPOパルスパワーモジュール313における半導体スイッチ313aに、各々トリガ信号を所定のタイミングで送信してもよい。
MO200においては、レーザ制御部230からのトリガ信号がMOパルスパワーモジュール213の半導体スイッチ213aに入力されると、トリガ信号に同期して、MOレーザチャンバ210内における1対の放電電極211a、211b間において放電が生じてもよい。
MOレーザチャンバ210内におけるエキシマレーザガス中で放電が生じると、エキシマレーザガスは励起されて、狭帯域化モジュール214とMO出力結合ミラー215との間でレーザ発振してもよい。これにより、MO出力結合ミラー215より、スペクトル線幅が狭いパルスレーザ光が出射されてもよい。このパルスレーザ光におけるパルスエネルギは、MOパルスエネルギ計測部217において検出され、検出された値は、レーザ制御部230に送信されて換算されパルスエネルギEmoとされてもよい。
MO200より出射された狭帯域化されたパルスレーザ(シード)光は、高反射ミラー261及び262において反射され、PO300に入射してもよい。
PO300に入射したパルスレーザ(シード)光の一部は、部分反射ミラー318を透過し、POレーザチャンバ310内における放電領域を通過してもよい。パルスレーザ(シード)光が、POレーザチャンバ310内における放電領域を通過するタイミングで、POレーザチャンバ310内における1対の放電電極311a、311b間において放電を生じさせ、エキシマレーザガスを励起してもよい。これにより、パルスレーザ光は、部分反射ミラー318とPO出力結合ミラー315とにより形成されるレーザ共振器によって増幅されてもよい。PO出力結合ミラー315より出射されるパルスレーザ光におけるパルスエネルギは、POパルスエネルギ計測部317において検出され、検出されたパルスエネルギの値は、レーザ制御部230に送信され換算されてパルスエネルギEpoとされてもよい。
レーザ制御部230は、パルスエネルギEpoの値と目標パルスエネルギEtとの差ΔE(=Epo−Et)を算出してもよい。
レーザ制御部230は、パルスエネルギEpoと目標パルスエネルギEtとの差ΔEが0に近づくように、PO300のPO充電器312に印加される充電電圧Vhvpoを制御してもよい。ダブルチャンバエキシマレーザ装置の場合では、図25から図27に示したフローチャートは、PO300における1対の放電電極311a、311b間の電極ギャップ、PO充電器312における充電電圧に置き換えて制御するものであってもよい。
6.3.2 作用
開示のレーザ装置は、目標パルスエネルギEtに基づいて、PO電極ギャップ可変部320により電極ギャップGを調整してもよい。これにより、PO300のレーザガスの圧力を変化させる場合に比べて、短い時間でPO300から出射されるパルスエネルギEpoを大きく変化させることができる。
尚、図28においては、増幅器としてPOを用いた場合について説明したが、この例に限定されることなく、POに代えて光共振器のないPAを用いてもよい。
6.3.3 パルスエネルギの制御方法
パルスレーザ光におけるパルスエネルギを制御する際には、MO電極ギャップ可変部220及びPO電極ギャップ可変部320の双方を駆動してもよいが、PO電極ギャップ可変部320のみを駆動するものであってもよい。
7.その他
7.1 電極ギャップ可変部の変形例
電極ギャップ可変部は第2の放電電極11bを動かすものであってもよい。即ち、図29に示されるように、レーザチャンバ10内において、第2の放電電極11bを第1の放電電極11aが設けられている側に移動させてもよい。尚、図29(a)は、パルスレーザ光の光路に平行な面におけるレーザチャンバ10の断面図であり、図29(b)は、図29(a)における一点鎖線29A−29Bにおいて切断した断面図である。
具体的には、第2の放電電極11bは、コネクタ460により電流導入端子428と電気的に接続されていてもよい。また、ドライバ22に接続された電極移動機構部471及び472が設けられており、電極移動機構部471の先端には、スライド部473が設けられており、電極移動機構部472の先端には、スライド部474が設けられていてもよい。スライド部473は第1のブロック473aと第2のブロック473bとにより形成されており、スライド部474は第1のブロック474aと第2のブロック474bとにより形成されていてもよい。電極移動機構部471及び472を駆動させることにより、第1のブロック473a及び474aが内側に押され、第2のブロック473b及び474bが上昇してもよい。第2のブロック473b及び474bが上昇することにより、第2の放電電極11bは、第2のブロック473b及び474bに押されて第1の放電電極11aが設けられている方向に移動してもよい。また、第2の放電電極11bには、第1の放電電極11aから離れる方向に力が働くバネ477が設けられていてもよい。尚、第1の放電電極11aは、電流導入端子28に直接接続されていてもよい。
7.2 エキシマレーザ光源の電源回路
次に、図30に基づき、エキシマレーザ光源におけるパルスパワーモジュール13及び充電器12について説明する。図30は、パルスパワーモジュール13及び充電器12等の電気回路を示す。尚、エキシマレーザ光源のレーザチャンバ10内には、熱交換器29が設けられていてもよい。1対の放電電極のうち、第1の放電電極11aは、コネクタ26及び電流導入端子28を介しパルスパワーモジュール13と接続されており、第2の放電電極11bは接地されていてもよい。
パルスパワーモジュール13は、スイッチ13aである半導体スイッチと、磁気スイッチMS、MS、MSと、コンデンサCと、コンデンサC、C、Cと、トランスTCを含んでいてもよい。磁気スイッチに印加される電圧の時間積分値がしきい値に達すると、その磁気スイッチに電流が流れ易くなる。以下の説明では、磁気スイッチに電流が流れ易くなっている状態を、磁気スイッチが閉じていると記載する。よって、磁気スイッチに印加される電圧の時間積分値がしきい値に達しない間は、磁気スイッチは開いていてよい。しきい値は磁気スイッチ毎に異なる値であってもよい。
また、スイッチ13aはコンデンサCとトランスTCとの間に設けられていてもよい。磁気スイッチMSはトランスTCとコンデンサCとの間に設けられていてもよい。磁気スイッチMSはコンデンサCとコンデンサCとの間に設けられていてもよい。磁気スイッチMSはコンデンサCとコンデンサCとの間に設けられていてもよい。
レーザ制御部30は、コンデンサCに電荷を充電するときの電圧Vhvの指令値を充電器12に設定してもよい。この指令値に基づき充電器12はコンデンサCに印加される電圧がVhvとなるようにコンデンサCに電荷を充電してもよい。
次に、レーザ制御部30から、スイッチ13aに信号が送信されると、スイッチ13aが閉じ、コンデンサCからトランスTCへ電流が流れてもよい。
次に、磁気スイッチMSが閉じ、トランスTCからコンデンサCへ電流が流れ、コンデンサCに電荷が充電され得る。この際、電流のパルス幅が短くなってコンデンサCに電荷が充電されてもよい。
次に、磁気スイッチMSが閉じ、コンデンサCからコンデンサCへ電流が流れ、コンデンサCに電荷が充電され得る。この際、電流のパルス幅が短くなってコンデンサCに電荷が充電されてもよい。
次に、磁気スイッチMSが閉じ、コンデンサCからコンデンサCへ電流が流れ、コンデンサCに電荷が充電され得る。この際、電流のパルス幅が短くなってコンデンサCに電荷が充電されてもよい。
このように、トランスTCからコンデンサC、コンデンサCからコンデンサC、コンデンサCからコンデンサCへと電流が順次流れることにより、パルス幅が短くなり、コンデンサCに電荷が充電されてもよい。
この後、コンデンサCからレーザチャンバ10内に設けられた第1の放電電極11aと第2の放電電極11bとの間に電圧が印加され、第1の放電電極11aと第2の放電電極11bとの間におけるエキシマレーザガス中において放電が生じてもよい。
ここで、1対の放電電極11a、11b間に投入されるエネルギEinは、コンデンサCに印加された充電電圧VhvとコンデンサCの容量コンデンサC0Cによって決まる蓄積エネルギと略比例する。即ち、1対の放電電極11a、11b間に投入されるエネルギEinは、Ein=k×C0C×(Vhv)/2となる。尚、kは比例定数であり、実験や回路定数によって決定されてもよい。
電気絶縁部24には、第1の放電電極11aが設置されており、電流導入端子28を介しパルスパワーモジュール13の−HVの出力と接続されていてもよい。電気絶縁部24は、高純度のアルミナセラミックスであってもよい。
第2の放電電極11bは、電極ホルダ25に設置され、第1の放電電極11aと対向するように設置されていてもよい。第1の放電電極11a及び第2の放電電極11bは、Cuを含む金属により形成されていてもよい。
電極ホルダ25は、金属(AlまたはCuを含む金属)により形成されていてもよい。電極ホルダ25は、配線27を介してレーザチャンバ10と接続されていてもよい。パルスパワーモジュール13における接地側の端子は、レーザチャンバ10に接続されていてもよい。レーザチャンバ10は接地されていてもよい。配線27は、1対の放電電極11a、11bの長手方向に一定間隔で設置されていてもよい。
クロスフローファン18が回転することにより、レーザチャンバ10中のレーザガスを矢印の方向に循環させてもよい。レーザガスは、配線27の間を流れ、第1の放電電極11aと第2の放電電極11bとの間を流れてもよい。第1の放電電極11aと第2の放電電極11bとの間で放電すると、放電生成物は循環しているレーザガスにより流されてもよい。この後、熱交換器29を通過することによって、レーザガスが冷却されてもよい。そして、再び、クロスフローファン18により、レーザガスは循環してもよい。
7.3 制御部
次に、図31に基づきレーザ制御部30、レーザ制御部230等の各制御部について説明する。
レーザ制御部30等の各制御部は、コンピュータやプログラマブルコントローラ等汎用の制御機器によって構成されてもよい。例えば、以下のように構成されてもよい。
制御部は、処理部600、処理部600に接続されるストレージメモリ605、ユーザインターフェイス610、パラレルI/Oコントローラ620、シリアルI/Oコントローラ630、A/D、D/Aコンバータ640を含んでいてもよい。処理部600は、CPU601、CPU601に接続されたメモリ602、タイマ603、GPU604を含んでいてもよい。
処理部600は、ストレージメモリ605に記憶されたプログラムを読み出してもよい。また、処理部600は、読み出したプログラムを実行したり、プログラムの実行に従ってストレージメモリ605からデータを読み出したり、ストレージメモリ605にデータを記憶させたりしてもよい。
パラレルI/Oコントローラ620は、パラレルI/Oポートを介して通信可能な機器に接続されてもよい。パラレルI/Oコントローラ620は、処理部600がプログラムを実行する過程で行うパラレルI/Oポートを介した、デジタル信号による通信を制御してもよい。
シリアルI/Oコントローラ630は、シリアルI/Oポートを介して通信可能な機器に接続されてもよい。シリアルI/Oコントローラ630は、処理部600がプログラムを実行する過程で行うシリアルI/Oポートを介した、デジタル信号による通信を制御してもよい。
A/D、D/Aコンバータ640は、アナログポートを介して通信可能な機器に接続されてもよい。A/D、D/Aコンバータ640は、処理部600がプログラムを実行する過程で行うアナログポートを介した、アナログ信号による通信を制御してもよい。
ユーザインターフェイス610は、オペレータが処理部600によるプログラムの実行過程を表示したり、オペレータによるプログラム実行の中止や割り込み処理を処理部600に行わせるよう構成されてもよい。
処理部600のCPU601はプログラムの演算処理を行ってもよい。メモリ602は、CPU601がプログラムを実行する過程で、プログラムの一時記憶や、演算過程でのデータの一時記憶を行ってもよい。タイマ603は、時刻や経過時間を計測し、プログラムの実行に従ってCPU601に時刻や経過時間を出力してもよい。GPU604は、処理部600に画像データが入力された際、プログラムの実行に従って画像データを処理し、その結果をCPU601に出力してもよい。
パラレルI/Oコントローラ620に接続されるパラレルI/Oポートを介して通信可能な機器は、充電器12、レーザビーム計測部、ドライバ22や、他の制御部等であってもよい。
シリアルI/Oコントローラ630に接続されるシリアルI/Oポートを介して通信可能な機器は、他の制御部等であってもよい。
A/D、D/Aコンバータ640接続される、アナログポートを介して通信可能な機器は、パルスエネルギ計測部17等における各種センサであってもよい。
本明細書及び添付の特許請求の範囲全体で使用される用語は、「限定的でない」用語と解釈されるべきである。例えば、「含む」又は「含まれる」という用語は、「含まれるものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。「有する」という用語は、「有するものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。また、本明細書、及び添付の特許請求の範囲に記載される不定冠詞「1つの」は、「少なくとも1つ」又は「1又はそれ以上」を意味すると解釈されるべきである。
上記の説明は、制限ではなく単なる例示を意図したものである。従って、添付の特許請求の範囲を逸脱することなく本開示の実施形態に変更を加えることができることは、当業者には明らかであろう。
本明細書及び添付の特許請求の範囲全体で使用される用語は、「限定的でない」用語と解釈されるべきである。例えば、「含む」又は「含まれる」という用語は、「含まれるものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。「有する」という用語は、「有するものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。また、本明細書、及び添付の特許請求の範囲に記載される不定冠詞「1つの」は、「少なくとも1つ」又は「1又はそれ以上」を意味すると解釈されるべきである。
10 レーザチャンバ
10a ウインド
10b ウインド
11a 放電電極(第1の放電電極)
11b 放電電極(第2の放電電極)
12 充電器
13 パルスパワーモジュール
13a スイッチ
14 狭帯域化モジュール
14a プリズム
14b グレーティング
15 出力結合ミラー
17 パルスエネルギ計測部
17a ビームスプリッタ
17b 集光レンズ
17c 光センサ
18 クロスフローファン
19 モータ
20 電極ギャップ可変部
21 電極移動機構部
22 ドライバ
23 絶縁体部材
24 電気絶縁部
25 電極ホルダ
26 コネクタ
26a 板バネ部
27 配線
28 電流導入端子
29 熱交換器
30 レーザ制御部
31 記憶部
40 レーザビーム計測部
41 ビームスプリッタ
42 ビームプロファイル計測器
43 ビームダイバージェンス計測器
44 ビームスプリッタ
45 ミラー
50 出射口シャッタ
100 露光装置
110 露光装置制御部

Claims (7)

  1. 出力結合ミラーを含む光共振器と、
    レーザ媒質が入れられており、前記光共振器内の光路に設置されているレーザチャンバと、
    レーザチャンバ内に設置されている1対の放電電極と、
    前記1対の放電電極の間隔を変化させる電極ギャップ可変部と、
    前記1対の放電電極において放電を生じさせることにより前記出力結合ミラーより出射されるレーザ光の光路上に配置されたレーザビーム計測部と、
    前記レーザビーム計測部において計測された前記レーザ光のビームパラメータに基づき、前記電極ギャップ可変部により前記1対の放電電極の間隔を調整する制御を行なう制御部と、
    を備えるレーザ装置。
  2. 前記ビームパラメータは、前記レーザ光のビームサイズである請求項1に記載のレーザ装置。
  3. 前記ビームパラメータは、前記レーザ光のビームダイバージェンスである請求項1に記載のレーザ装置。
  4. 出力結合ミラーを含む光共振器と、
    レーザ媒質が入れられており、前記光共振器内の光路に設置されているレーザチャンバと、
    レーザチャンバ内に設置されている1対の放電電極と、
    前記1対の放電電極の間隔を変化させる電極ギャップ可変部と、
    前記1対の放電電極において放電を生じさせることにより前記出力結合ミラーより出射されるレーザ光の光路上に配置されたパルスエネルギ計測部と、
    前記パルスエネルギ計測部において計測された値に基づいて、前記電極ギャップ可変部により前記1対の放電電極の間隔を調整する制御を行なう制御部と、
    を備えるレーザ装置。
  5. 前記1対の放電電極において放電を生じさせるための充電器と、
    を備え、
    前記制御部は、前記パルスエネルギ計測部において計測された値に基づいて、前記充電器に充電される充電電圧を調整する制御を行なう請求項4に記載のレーザ装置。
  6. 出力結合ミラーを含む光共振器と、
    レーザ媒質が入れられており、前記光共振器内の光路に設置されているレーザチャンバと、
    レーザチャンバ内に設置されている1対の放電電極と、
    前記1対の放電電極の間隔を変化させる電極ギャップ可変部と、
    前記1対の放電電極において放電を生じさせることにより前記出力結合ミラーより出射されるパルスレーザ光の周波数が所定の周波数となるように、前記電極ギャップ可変部により前記1対の放電電極の間隔を調整する制御を行なう制御部と、
    を備えるレーザ装置。
  7. 前記パルスレーザ光の光路上に配置されたパルスエネルギ計測部と、
    前記1対の放電電極において放電を生じさせるための充電器と、
    を備え、
    前記制御部は、前記パルスエネルギ計測部において計測された値に基づいて、前記充電器に充電される充電電圧を調整する制御を行なう請求項6に記載のレーザ装置。
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