JPWO2015041197A1 - 押圧センサ、タッチセンサ、押圧センサ付き表示パネル、およびタッチセンサ付き表示パネル - Google Patents

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Abstract

押圧センサ付き表示パネルは、押圧センサ(20)と表示パネル(30)からなる。押圧センサ(20)は、操作面を形成する保護部材(40)と表示パネル(30)との間に配置されている。押圧センサ(20)は、有機圧電材料であるポリ乳酸からなる圧電性フィルム(201)を備える。圧電性フィルム(201)の両主面には、電極(202,203)が形成されている。電極(202,203)の少なくとも一方は、ポリチオフェン系の材料からなる。表示パネル(30)から出射され押圧センサ(20)に入射した表示画像形成光は、圧電性フィルム(201)と電極(202,203)を透過する。この際、圧電性フィルム(201)による波長毎の透過率のバラツキと、ポリチオフェン系材料からなる電極による波長毎の透過率のバラツキが相殺される。

Description

本発明は、表示画面上を指等で操作することで押圧操作入力が可能な押圧センサ、が言押圧センサを含むタッチセンサ、および当該押圧センサもしくはタッチセンサ付き表示パネルに関する。
従来、液晶ディスプレイ等の薄型表示パネルを備える電子機器において、表示面で操作入力を行うことができる電子機器が各種考案されている。このような電子機器では、表示パネルの表面に、操作入力を受け付けるためのタッチセンサが配置されている。タッチセンサは、例えば、位置検出センサや押圧センサ、さらには位置検出センサと押圧センサの両方を備えたものである。
ところで、このようなタッチセンサは透光性を有する必要があるが、タッチセンサを構成する各部材によって特定の色目を備える。すなわち、可視光範囲内の各波長で透過率が一定でなく、バラツキを生じる場合がある。例えば、長い波長の光の透過率が高く、短い波長の光の透過率が低い場合、操作面から見た色目は黄色がかった色になる。一方、長い波長の光の透過率が低く、短い波長の光の透過率が高い場合、操作面から見た色目は青色がかった色になる。
このような色目の発生を抑制する構成として、特許文献1には、センサ基材の操作面側に配置した電極と、操作面の反対側に配置した電極とで反射色度の差を小さくすることが記載されている。
特開2012−230664号公報
しかしながら、特許文献1に示す構成では、異なる色目になってしまうだけで、無色化、すなわち、可視光範囲内の各波長での透過率を略均一にすることはできない。
このため、表示パネルが表示する画像を操作面から見ると、表示パネルが発光した色と異なる色に見えてしまう。
また、特許文献1に示す構成では、操作面に対する視線の角度によって異なる色に見えたり、縞々や市松模様に見える等の斑な色に見えてしまうこともある。
したがって、本発明の目的は、可視光範囲内の各波長での透過率が略均一な押圧センサ、および当該押圧センサを含むタッチセンサを提供することにある。
この発明は、表面側に出光することで表示画像を提供する表示パネルの操作面側に配置される押圧センサに関するものであり、次の構成を備えることを特徴としている。押圧センサは、透光性を有する有機圧電材料からなる圧電性フィルムと、該圧電性フィルムの両主面にそれぞれ形成された透光性を有する電極と、を備える。電極の少なくとも一方は、ポリチオフェン系の材料からなる。
この構成では、有機圧電材料の分光透過率特性と、ポリチオフェン系の材料の分光透過率特性とが略相殺可能な関係にあることを利用している。押圧センサの裏面側から入射した光は、電極(裏面電極)、圧電性フィルム、電極(表面電極)の順に透過する。この際、ポリチオフェン系の材料からなる電極によって生じる波長毎の透過率のバラツキと、有機圧電材料からなる圧電性フィルムによって生じる波長毎の透過率のバラツキとが相殺する。これにより、押圧センサを透過する光の各波長の透過率は略同じ値になり、可視光範囲内の各波長での透過率が略均一な押圧センサを実現できる。
また、この発明の押圧センサでは、有機圧電材料はポリ乳酸を主成分とすることが好ましい。この構成では、押圧センサとして実用的に十分な値の圧電定数を得ることができ、且つ各波長の透過率を高くすることができる。
また、この発明の押圧センサでは、ポリチオフェン系の電極は、ポリエチレンジオキシチオフェンを材料とすることが好ましい。この構成では、電極のより具体的な材料を示している。
また、この発明のタッチセンサは、次の構成であることが好ましい。タッチセンサは、上述の押圧センサと、押圧センサの操作面側もしくは操作面と反対側に配置された位置検出センサと、を備える。位置検出センサは、絶縁性の基材シートと、該基材シートの両主面に形成されたITOを原料に含む位置検出用電極と、を備える。
この構成では、位置検出センサのITOによる波長毎の透過率のバラツキも相殺することができる。これにより、可視光範囲内の各波長での透過率が略均一なタッチセンサを実現できる。
また、この発明の押圧センサ付き表示パネルは、上述いずれかに記載の押圧センサと、該押圧センサにおける操作面と反対側の面に配置された表示パネルと、を備えることを特徴としている。
この構成では、表示パネルから出光した光が押圧センサを透過して、操作面に提供されるが、上述の押圧センサを備えることで、表示パネルから出光した光は、波長毎に透過率が異なることなく一定の透過率で、押圧センサを透過する。これにより、表示パネルが表示した表示画像の色をそのまま操作面に提供することができる。
また、この発明のタッチセンサ付き表示パネルは、上述のタッチセンサと、該タッチセンサにおける操作面と反対側の面に配置された表示パネルと、を備えることを特徴としている。
この構成では、表示パネルから出光した光がタッチセンサを透過して、操作面に提供されるが、上述のタッチセンサを備えることで、表示パネルから出光した光は、波長毎に透過率が異なることなく一定の透過率で、タッチセンサを透過する。これにより、表示パネルが表示した表示画像の色をそのまま操作面に提供することができる。
この発明によれば、可視光範囲内の各波長での透過率を略均一にすることができ、表示画像の色をそのまま操作面側に表示することができる。
本発明の第1の実施形態に係る押圧入力機能付き電子機器の外観斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る押圧入力機能付き電子機器の断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る押圧センサの分光透過率特性を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係るタッチセンサ付き表示パネルの断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るタッチセンサの分光透過率特性を示すグラフである。
本発明の第1の実施形態に係る押圧センサを備える押圧入力機能付き電子機器について、図を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施形態に係る押圧入力機能付き電子機器の外観斜視図である。図2は本発明の第1の実施形態に係る押圧入力機能付き電子機器の断面図である。
図1に示すように、押圧入力機能付き電子機器1は、略直方体形状の筐体50を備える。筐体50の表面側は開口している。なお、以下では、筐体50の幅方向(横方向)をX方向とし、長さ方向(縦方向)をY方向とし、厚み方向をZ方向として説明する。また、本実施形態に説明では、筐体50のX方向の長さが、筐体50のY方向の長さよりも短い場合を示している。しかしながら、X方向とY方向の長さが同じであっても、X方向の長さがY方向の長さより長くてもよい。
図2に示すように、筐体50内には、押圧センサ20、表示パネル30、保護部材40、および演算回路モジュール60が配置されている。これらは、筐体50の開口面(表示面)側から順に、Z方向に沿って、保護部材40、押圧センサ20、表示パネル30、演算回路モジュール60の順で配置される。ここで、押圧センサ20と表示パネル30とからなる部分が押圧センサ付き表示パネル10である。
押圧センサ20は、平膜状の圧電性フィルム201を備える。圧電性フィルム201の両平板面(主面)には、電極202,203が形成されている。電極202,203は、圧電性フィルム201の平板面の略全面に形成されている。
圧電性フィルム201は、透光性を有する有機圧電材料によって形成されるフィルムである。なお、透光性を有することとは、可視光範囲内の光の透過率が高いこと、例えば可視光範囲内の略全ての波長領域において光の透過率が約90%以上であったり、可視光範囲内の略全ての波長の透過率の平均透過率が約90%以上であることを意味する。
有機圧電材料としては、本実施形態では、ポリ乳酸(PLA)、特にL型ポリ乳酸(PLLA)を用いている。PLLAは、一軸延伸されている。なお、ポリ乳酸に限らず、ポリ乳酸と同様の分光透過率特性を有する有機圧電材料であれば、圧電性フィルム201の材料として用いることができる。
圧電性フィルム201は、直交するX方向とY方向とに伸長する矩形状である。一軸延伸方向は、X方向およびY方向に対して略45°である。なお、この角度は一例であり、設計に応じて定める設計事項であるが、保護部材40が押された時に生じる主たる応力の方向に対して45°となるようにすることが好ましい。
このようなキラル高分子からなるPLLAは、主鎖が螺旋構造を有する。PLLAは、一軸延伸されて分子が配向すると圧電性を有する。そして、一軸延伸されたPLLAは、圧電性フィルムの平板面が押し込まれることにより、電荷を発生する。この際、発生する電荷量は、押し込みにより平板面が、当該平板面に直交する方向へ変位する変位量によって一意的に決定される。
一軸延伸されたPLLAのd14圧電定数は、高分子中で非常に高い部類に属する。したがって、押し込みによる変位を高感度に検出することができる。
なお、延伸倍率は3〜8倍程度が好適である。延伸後に熱処理を施すことにより、ポリ乳酸の延びきり鎖結晶の結晶化が促進され圧電定数が向上する。尚、二軸延伸した場合はそれぞれの軸の延伸倍率を異ならせることによって一軸延伸と同様の効果を得ることが出来る。例えばある方向をX軸としてその方向に8倍、その軸に直交するY軸方向に2倍の延伸を施した場合、圧電定数に関してはおよそX軸方向に4倍の一軸延伸を施した場合とほぼ同等の効果が得られる。単純に一軸延伸したフィルムは延伸軸方向に沿って裂け易いため、前述したような二軸延伸を行うことにより幾分強度を増すことができる。
また、PLLAは、延伸等による分子の配向処理で圧電性を生じ、PVDF等の他のポリマーや圧電セラミックスのように、ポーリング処理を行う必要がない。すなわち、強誘電体に属さないPLLAの圧電性は、PVDFやPZT等の強誘電体のようにイオンの分極によって発現するものではなく、分子の特徴的な構造である螺旋構造に由来するものである。このため、PLLAには、他の強誘電性の圧電体で生じる焦電性が生じない。さらに、PVDF等は経時的に圧電定数の変動が見られ、場合によっては圧電定数が著しく低下する場合があるが、PLLAの圧電定数は経時的に極めて安定している。したがって、周囲環境に影響されることなく、押し込みによる変位を高感度に検出することができる。
また、PLLAは比誘電率が約2.5と非常に低いため、dを圧電定数とし、εを誘電率とすると、圧電出力定数(=圧電g定数、g=d/ε)が大きな値となる。ここで、誘電率ε33 =13×ε,圧電定数d31=25pC/NのPVDFの圧電g定数は、上述の式から、g31=0.2172Vm/Nとなる。一方、圧電定数d14=10pC/NであるPLLAの圧電g定数をg31に換算して求めると、d14=2×d31であるので、d31=5pC/Nとなり、圧電g定数は、g31=0.2258Vm/Nとなる。したがって、圧電定数d14=10pC/NのPLLAで、PVDFと同様の押し込み量の検出感度を十分に得ることができる。そして、本願発明の発明者らは、d14=15〜20pC/NのPLLAを実験的に得ており、当該PLLAを用いることで、さらに非常に高感度に押し込みを検出することが可能になる。
電極202,203は、ポリチオフェン系の材料を主成分とする有機系の電極(以下、「ポリチオフェン系の電極」と称する。)で形成されている。なお、ポリチオフェン系の材料としては、ポリエチレンジオキシチオフェンを用いるとよい。これらの材料を用いることで、透光性の高い導体パターンを形成できる。このような電極202,203を設けることで、圧電性フィルム201が発生する電荷を電位差として取得でき、押し込み量に応じた電圧値の圧電検出信号を外部へ出力することができる。圧電検出信号は、図示しない配線を介して演算回路モジュール60に出力される。演算回路モジュールは、圧電検出信号から押し込み量を算出する。
なお、電極202,203の少なくとも一方がポリチオフェン系の電極であればよい。この場合、ポリチオフェン系の電極と逆の電極は、透光性を有するものであればよい。より好ましくは、透光性が高く、分光透過率特性が略平坦なものであるとよい。なお、分光透過率特性が略平坦であるとは、少なくとも可視光範囲内の各波長の光に対する透過率が略同じであることを意味する。
また、ポリチオフェン系の電極に限らず、ポリチオフェン系の材料と同様の分光透過率特性を有する導電性材料であれば、電極202,203の少なくとも一方の材料として用いることができる。
表示パネル30は、平板状の液晶パネル301、表面偏光板302、および裏面反射板303を備える。液晶パネル301は、外部から駆動電極が印加されることで、所定の画像パターンを形成するように液晶の配向状態が変化する。表面偏光板302は、所定方向に振動する光波のみを透過させる性質を有する。裏面反射板303は、液晶パネル301側からの光を液晶パネル301側に反射する。このような構成の表示パネル30では、表示面側からの光が、表面偏光板302、液晶パネル301を透過して裏面反射板303まで到達し、裏面反射板303で反射されて、液晶パネル301、表面偏光板302を介して、表示面側に出射される。そして、この際、表面偏光板302の偏光性と、液晶の配向状態による偏光性の制御を行うことで、表示パネル30は、表示面側に出射する光によって、所望の表示画像を形成する。
保護部材40は、絶縁性および透光性を有し、複屈折性を有さない平板からなる。さらには、外部環境に対する耐性が高い方がよい。さらに、保護部材40は透光性が高く分光透過率特性が略平坦な材料であるとよりよい。具体的には、保護部材40はガラスであるとよい。
このような構成からなる押圧センサ付き表示パネル10および押圧入力機能付き電子機器1では、次に示すような原理で、操作者が表示画面を見ることができる。筐体50の表示面(操作面)側から入射した光は、保護部材40を介して押圧センサ20に入射される。押圧センサ20を透過した光は、表示パネル30に入射される。表示パネル30に入射された光は、所定の色およびパターンの表示画像を形成する光(表示画像形成光)となって、表示パネル30から、押圧センサ20側に出射される。表示画像形成光は、押圧センサ20を透過して保護部材40側に出射される。表示画像形成光は、保護部材40を透過して、筐体50の開口面から表示面側に出射し、操作者が視認できる。
ここで、本実施形態の構成を用いれば、押圧センサ20での可視光範囲内の各波長での透過率を略均一にすることができる。図3は、本発明の第1の実施形態に係る押圧センサの分光透過率特性を示すグラフである。
図3の破線に示すように、圧電性フィルム201は、可視光範囲内において、長波長の透過率は短波長の透過率より高い。さらに、波長が長くなるにしたがって透過率が高くなる。このため、圧電性フィルム201のみを透過した光は、黄色味を帯びてしまう。
一方、図3の一点鎖線に示すように、ポリチオフェン系の電極は、可視光範囲内において、短波長の透過率は長波長の透過率より高い。さらに、波長が短くなるにしたがって透過率が高くなる。このため、ポリチオフェン系の電極のみを透過した光は、青色味を帯びてしまう。
しかしながら、圧電性フィルム201とポリチオフェン系の電極を重ねあわせてなる押圧センサ20では、圧電性フィルム201による分光透過率特性と、ポリチオフェン系の電極による分光透過率特性とが重ね合わされた分光透過率特性となる。
したがって、圧電性フィルム201による波長毎の透過率のバラツキと、ポリチオフェン系の電極による波長毎の透過率のバラツキとが相殺される。これにより、図3の実線に示すように、可視光範囲内において、各波長の透過率が一定になり、略平坦な分光透過率特性を得ることができる。
このため、押圧センサ20を透過した表示画像形成光は、表示パネル30から出射された時の表示画像形成光と同じ分光特性(光の強度の周波数特性(波長特性))となる。したがって、押圧センサ20を透過させても、表示パネル30から出射された表示画像をそのままの色で操作面に提供することができる。
なお、圧電性フィルム201の厚みやポリチオフェン系の電極の厚みを調整することで、それぞれ部材の透過率を全体的に上げたり下げたりすることができる。したがって、例えば、圧電性フィルム201の厚みが既知である場合、当該圧電性フィルム201の分光透過率特性を取得し、当該分光透過率特性と相殺するように、ポリチオフェン系の電極の厚みを設定すればよい。
次に、本発明の第2の実施形態に係るタッチセンサを備える押圧入力機能付き電子機器について、図を参照して説明する。図4は、本発明の第2の実施形態に係るタッチセンサ付き表示パネルの断面図である。
なお、本実施形態の押圧入力機能付き電子機器1Aは、第1の実施形態に示した押圧入力機能付き電子機器1に対して位置検出センサを追加したものであり、他の構成は、第1の実施形態に示した押圧入力機能付き電子機器1と同じである。すなわち、第1の実施形態に示した押圧センサ付き表示パネル10がタッチセンサ付き表示パネル10Aに置き換わったものである。したがって、第1の実施形態の押圧センサ付き表示パネル10と異なる箇所のみを具体的に説明する。
図4に示すように、本実施形態のタッチセンサ付き表示パネル10Aは、位置検出センサ70を備える。位置検出センサ70は、押圧センサ20と保護部材40との間に配置されている。位置検出センサ70と押圧センサ20によってタッチセンサが構成される。
位置検出センサ70と押圧センサ20とは、接着部材80によって接着されている。接着部材80は、弾性率が高い方が好ましい。また、接着部材80は透光性を有し、分光透過率特性が略平坦な材料であるとよりよい。
位置検出センサ70は、平板状の絶縁性基板701を備える。絶縁性基板701は、透光性を有する材料からなる。絶縁性基板701は、透光性が高く、分光透過率特性が略平坦なものであるとよい。
絶縁性基板701の一方の平板面には、複数の電極702が形成されている。複数の電極702は長尺状であり、長尺方向がY方向に沿う形状からなる。複数の電極702は、X方向に沿って間隔を空けて配置されている。絶縁性基板701の他方の平板面には、複数の電極703が形成されている。複数の電極703は長尺状であり、長尺方向がX方向に沿う形状からなる。複数の電極703は、Y方向に沿って間隔を空けて配置されている。複数の電極702,703の材料は、ITO(酸化インジウムスズ)である。ITOを用いることで、透光性および導電性が高い電極を形成することができる。
位置検出センサ70は、操作者の指が近接した際に生じる静電容量変化を、電極702,703で検出し、この静電容量検出信号を演算回路モジュール60に出力する。演算回路モジュール60は、静電容量検出信号が検出された電極702,703の組合せから、操作位置を検出する。
このような構成からなるタッチセンサ付き表示パネル10Aおよび押圧入力機能付き電子機器1Aでは、次に示すような原理で、操作者が表示画面を見ることができる。筐体50の表示面(操作面)側から入射した光は、保護部材40を介して、タッチセンサ70、押圧センサ20の順に入射される。位置検出センサ70および押圧センサ20を透過した光は、表示パネル30に入射される。表示パネル30に入射された光は、所定の色およびパターンの表示画像を形成する光(表示画像形成光)となって、表示パネル30から、押圧センサ20側に出射される。表示画像形成光は、押圧センサ20を透過してタッチパネル70に入射し、タッチパネル70を透過して保護部材40側に出射される。表示画像形成光は、保護部材40を透過して、筐体50の開口面から表示面側に出射し、操作者が視認できる。
ここで、本実施形態の構成を用いれば、タッチセンサ(押圧センサ20+位置検出センサ70)での可視光範囲内の各波長での透過率を略均一にすることができる。図5は、本発明の第2の実施形態に係るタッチセンサの分光透過率特性を示すグラフである。
図5の一点鎖線に示すように、位置検出センサ70は、ITOの電極702,703を備えているため、可視光範囲内において、短波長の透過率は長波長の透過率より低い。さらに、波長が短くなるにしたがって透過率が低くなる。また、可視光範囲内の最も波長の短い領域(360nm)付近と最も波長の長い領域(760nm)付近では、透過率が大きく異なる。このため、位置検出センサ70のみを透過した光は、強く黄色味を帯びてしまう。
一方、図5の破線に示すように、圧電性フィルム201とポリチオフェン系の電極を重ねあわせてなる押圧センサ20は、可視光範囲内において、各波長の透過率が一定になり、略平坦な分光透過率特性を得ることができる。
ここで、位置検出センサ70に押圧センサ20を重ねあわせると、位置検出センサ70による長波長領域と短波長領域の透過率の差が緩和され、図5の実線に示すように、比較的平坦な分光透過率特性を得ることができる。
このため、タッチセンサを透過した表示画像形成光は、表示パネル30から出射された時の表示画像形成光と同じ分光特性(光の強度の周波数特性(波長特性))となる。したがって、タッチセンサを透過させても、表示パネル30から出射された表示画像をそのままの色で操作面に提供することができる。
なお、圧電性フィルム201の厚み、ポリチオフェン系の電極の厚み、ITO電極の厚みを調整することで、それぞれ部材の透過率を全体的に上げたり下げたりすることができる。したがって、例えば、圧電性フィルム201の厚みとITO電極の厚みが既知である場合、当該圧電性フィルム201とITO電極の分光透過率特性を取得し、当該分光透過率特性と相殺するように、ポリチオフェン系の電極の厚みを設定すればよい。
なお、上述の各実施形態では、押圧センサ20と表示パネル30との間にギャップGapを設けている。これは、操作面の押し込みによる押圧センサ20の変位が表示パネル30に接触することによって阻害されることを防止するためのものである。しかしながら、ギャップGapを設けず、弾性率の低い緩衝材を、押圧センサ20と表示パネル30との間に配置してもよい。この場合、緩衝材は、透光性を有し、且つ分光透過率特性が略平坦な材料であることが好ましい。
また、上述の各実施形態では、反射型の液晶表示パネルを用いる例を示したが、透過型の液晶表示パネルを用いてもよい。さらには、有機ELディスプレイ等からなる他の薄型ディスプレイを用いてもよい。
1,1A:押圧入力機能付き電子機器
10:押圧センサ付き表示パネル
10A:タッチセンサ付き表示パネル
20:押圧センサ
201:圧電性フィルム
202,203:電極
30:表示パネル
301:液晶パネル
302:表面偏光板
303:裏面反射板
40:保護部材
50:筐体
60:演算回路モジュール
70:位置検出センサ
701:絶縁性基板
702,703:電極
80:接着部材

Claims (6)

  1. 表面側に出光することで表示画像を提供する表示パネルの操作面側に配置される押圧センサであって、
    前記押圧センサは、
    透光性を有する有機圧電材料からなる圧電性フィルムと、
    該圧電性フィルムの両主面にそれぞれ形成された透光性を有する電極と、
    を備え、
    前記電極の少なくとも一方は、ポリチオフェン系の材料からなる、
    押圧センサ。
  2. 前記有機圧電材料は、ポリ乳酸を主成分とする、
    請求項1に記載の押圧センサ。
  3. 前記ポリチオフェン系の電極は、ポリエチレンジオキシチオフェンを材料とする、
    請求項1または請求項2に記載の押圧センサ。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の押圧センサと、
    前記押圧センサの前記操作面側もしくは前記操作面と反対側に配置された位置検出センサと、を備え、
    前記位置検出センサは、
    絶縁性の基材シートと、
    該基材シートの両主面に形成されたITOを原料に含む位置検出用電極と、を備える、
    タッチセンサ。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の押圧センサと、
    該押圧センサにおける前記操作面と反対側の面に配置された表示パネルと、
    を備える、押圧センサ付き表示パネル。
  6. 請求項4に記載のタッチセンサと、
    該タッチセンサにおける前記操作面と反対側の面に配置された表示パネルと、
    を備える、タッチセンサ付き表示パネル。
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