JPWO2015029933A1 - エアバッグ用コート布 - Google Patents
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Abstract
Description
すなわち、本発明は、合成繊維製織物の少なくとも片面に、付加重合型の無溶剤シリコーン樹脂を塗布してなるエアバッグ用コート布であって、該シリコーン樹脂の塗布量が15〜45g/m2であり、コート布引張時の緯歪み量/経歪み量が0.30〜0.65であることを特徴とするエアバッグ用コート布である。
<合成繊維織物>
本発明において、合成繊維製織物とは、合成繊維糸条を用いて製織される織物を意味する。織物は、機械的強度に優れ、厚さを薄くできるという点で優れている。織物の組織は、特に限定されるものでなく、平織、綾織、朱子織およびこれらの変化織、多軸織などを用いることができる。これらの中でも、優れた機械的強度を有する平織物が特に好ましい。
織物にコーティングされる樹脂は、耐熱性、耐寒性、難燃性を有するシリコーン系樹脂が望ましい。シリコーン系樹脂の具体例としては付加重合型シリコーン樹脂等が挙げられる。例えば、ジメチルシリコーンゴム、メチルビニルシリコーンゴム、メチルフェニルシリコーンゴム、トリメチルシリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、メチルシリコーンレジン、メチルフェニルシリコーンレジン、メチルビニルシリコーンレジン、エポキシ変性シリコーンレジン、アクリル変性シリコーンレジン、ポリエステル変性シリコーンレジンなどが挙げられる。なかでも、硬化後にゴム弾性を有し、強度や伸びに優れ、コスト面でも有利な、付加重合型メチルビニルシリコーンゴムが好適である。
長尺の織物基布にシリコーン樹脂組成物をナイフコーティングで連続的に塗布する際、基布の進行方向における基布の張力を400〜1000N/m、好ましくは400〜800N/mに制御することが好ましい。基布の張力が400N/m未満では、基布織物の耳部が嵩高くなり、基布の中央部と端部の塗布量に大きな差が生じ、幅方向の厚み変動が大きくなる。一方、基布の張力が1000N/mを超える場合には、経緯のクリンプ率のバランスが崩れ、経方向及び緯方向共に塗布量を特定範囲に維持することが困難となるばかりでなく、基布引張時の緯歪み量/経歪み量を特定範囲に維持することが難しい。
CF=(経糸の総繊度)1/2×経糸密度+(緯糸の総繊度)1/2×緯糸密度
JIS L−1095 9.4.1記載の方法で測定した。
繊維糸条の断面写真よりフィラメント数を数えた。
JIS L−1096 8.6.1記載の方法で測定した。
JIS L 1096 8.4.2記載の方法でコート布の質量を測定した。次に、ブランク試料として、樹脂を塗布せずにコーティング時と同じ条件で加工処理を行った後、JIS L 1096 8.4.2記載の方法に準拠し、ブランク試料の質量を測定した。その後、コート布の質量とブランク試料の質量との差を塗布量とした。なお、塗布量の単位は、1m2当たりの質量(g/m2)で表した。
図1の2,3に示す破線部の位置で、カミソリを用いてコーティング基布を切断し、SEMを用いて断面写真を経糸方向及び緯糸方向で撮影し、紙に印刷した。次いで、その断面写真から、図2の4に相当する糸の断面の長さを1として全体を3等分し、頭頂部(図2の5)の膜厚を算出した。なお図2は図1の2で切断された、緯糸切断面でのSEM写真の模式図である。
平均膜厚の算出方法は、図2の5に相当する、樹脂部分を切り取った紙の質量と全体の紙の質量の比より、平均膜厚を算出し、経糸方向と緯糸方向の値を平均化した値とした。平均膜厚は、小数第1位の桁まで求め、四捨五入して丸めた。
緯歪み量/経歪み量の測定は、経糸方向に300mm、緯糸方向に55mmでカットし、経糸を取り除き横糸方向を50mmに調整する。その後、定速緊張型引張試験機にてチャック間を200mmで試験片を掴み、中央100mmの部分に緯糸方向に線を引く。その後125N、250N、500N、1000N、2000N引張時に各々停止させ、経方向の変化量と、先程印をつけた中央部の緯方向の変化量を読み取った。各々の引張時の緯方向変化量÷経変化量を計算し、その絶対値を平均し緯歪み量/経歪み量とした。なおサンプルは5箇所をランダムに選択して測定を実施した。
JIS L 1096:1999 8.19.1 A法(45°カンチレバー法)記載の方法で測定した。
幅60mmのコート布2枚を、樹脂物性として引張強度が3.0MPa、引張伸度が1300%である付加硬化タイプの室温硬化型シリコーン接着剤の厚さが1mmとなるように該接着剤により貼り合わせ、23℃×65%RH環境下で24hr放置して、該接着剤を硬化させた。次に貼り合わせた2枚のコート布を切断して50mm幅の断片を作製し、この断片についてチャック間60mm、引張速度500mm/minの引張速度においてT型剥離試験を行った。この時得られたピーク強度をピール強度(N/cm)として、コート剤とシール剤の接着性は、接着界面の凝集破壊の割合(%)で示した。なお、凝集破壊率は、次のように算出した。剥離試験後のサンプルに、シリコーン接着剤層が0.2mm以上存在している部分を凝集破壊とした。凝集破壊の面積とT型剥離試験を行ったサンプルの面積から凝集破壊率を算出した。結果はN=4の測定結果を平均した。
幅60mmのコート布2枚を、樹脂物性として引張強度が3.0MPa、引張伸度が1300%である付加硬化タイプの室温硬化型シリコーン接着剤の厚さが1mmとなるように該接着剤により貼り合わせ、その後23℃×65%RH環境下で24hr放置後、110℃に設定したオーブンに入れて、1000hr放置した。次に貼り合わせた2枚のコート布を切断して50mm幅の断片を作製し、この断片についてチャック間60mm、引張速度500mm/minの引張速度においてT型剥離試験を行った。この時得られたピーク強度をピール強度(N/cm)として、コート剤とシール剤の接着性は、接着界面の凝集破壊の割合(%)で示した。なお、凝集破壊率は、次のように算出した。剥離試験後のサンプルに、シリコーン接着剤層が0.2mm以上存在している部分を凝集破壊とした。凝集破壊の面積とT型剥離試験を行ったサンプルの面積から凝集破壊率を算出した。結果はN=4の測定結果を平均した。
総繊度が470dtex、140フィラメントのポリアミド66マルチフィラメント糸を平織りにてウォータージェットルームにて製織後、沸水にて収縮加工し、130℃で乾燥仕上げを行った。得られた織物は、経糸方向の織密度が46本/2.54cm、緯糸方向の織密度が46本/2.54cm、カバーファクターが1,994であった。
乾燥後の樹脂の塗布量を20g/m2に調整した以外は、実施例1と同様にしてエアバッグ用コート布を作製し、基布物性として緯歪み量/経歪み量を0.48に変化させた。この時、得られたコート布の織物表面における頭頂部の経緯平均樹脂厚みは7.3μm、経緯の剛軟度がそれぞれ64mm/72mmであった。このコート布の特性を評価し、表1に示した。得られたコート布は、初期、エージング後共にシール剤の100%凝集破壊を示しており、コート剤とシール剤の接着性に優れていた。
総繊度が470dtex、72フィラメントのポリアミド66マルチフィラメント糸を用い、乾燥後の樹脂の塗布量を26g/m2に調整した以外は、実施例1同様にしてエアバッグ用コート布を作製し、基布物性として緯歪み量/経歪み量を0.52に変化させた。この時、得られたコート布の織物表面における頭頂部の経緯平均樹脂厚みは7.1μm、経緯の剛軟度がそれぞれ67mm/76mmであった。このコート布の特性を評価し、表1に示した。得られたコート布は、初期、エージング後共にシール剤の100%凝集破壊を示しており、コート剤とシール剤の接着性に優れていた。
総繊度が470dtex、144フィラメントのポリアミド66マルチフィラメント糸を平織りにてウォータージェットルームにて製織後、沸水にて収縮加工し、130℃で乾燥仕上げを行った。得られた織物は、経糸方向の織密度が51本/2.54cm、緯糸方向の織密度が51本/2.54cm、カバーファクターが2,211であった。その後、乾燥後の樹脂の塗布量を25g/m2に調整した以外は、実施例1同様にしてエアバッグ用コート布を作製し、基布物性として緯歪み量/経歪み量を0.42に変化させた。この時、得られたコート布の織物表面における頭頂部の経緯平均樹脂厚みは8.4μm、経緯の剛軟度がそれぞれ69mm/79mmであった。このコート布の特性を評価し、表1に示した。得られたコート布は、初期、エージング後共にシール剤の100%凝集破壊を示しており、コート剤とシール剤の接着性に優れていた。
総繊度が350dtex、108フィラメントのポリアミド66マルチフィラメント糸を平織りにてウォータージェットルームにて製織後、沸水にて収縮加工し、130℃で乾燥仕上げを行った。得られた織物は、経糸方向の織密度が55本/2.54cm、緯糸方向の織密度が55本/2.54cm、カバーファクターが2,058であった。その後、乾燥後の樹脂の塗布量を36g/m2に調整した以外は、実施例1同様にしてエアバッグ用コート布を作製し、基布物性として緯歪み量/経歪み量を0.60に変化させた。この時、得られたコート布の織物表面における頭頂部の経緯平均樹脂厚みは10.8μm、経緯の剛軟度がそれぞれ70mm/75mmであった。このコート布の特性を評価し、表1に示した。得られたコート布は、初期、エージング後共にシール剤の100%凝集破壊を示しており、コート剤とシール剤の接着性に優れていた。
総繊度が270dtex、84フィラメントのポリアミド66マルチフィラメント糸を平織りにてウォータージェットルームにて製織後、沸水にて収縮加工し、130℃で乾燥仕上げを行った。得られた織物は、経糸方向の織密度が69本/2.54cm、緯糸方向の織密度が69本/2.54cm、カバーファクターが2,268であった。その後、乾燥後の樹脂の塗布量を25g/m2に調整した以外は、実施例1と同様にしてエアバッグ用コート布を作製し、基布物性として緯歪み量/経歪み量を0.37に変化させた。この時、得られたコート布の織物表面における頭頂部の経緯平均樹脂厚みは10.4μm、経緯の剛軟度がそれぞれ66mm/78mmであった。このコート布の特性を評価し、表1に示した。得られたコート布は、初期、エージング後共にシール剤の100%凝集破壊を示しており、コート剤とシール剤の接着性に優れていた。
総繊度が235dtex、72フィラメントのポリアミド66マルチフィラメント糸を平織りにてウォータージェットルームにて製織後、沸水にて収縮加工し、130℃で乾燥仕上げを行った。得られた織物は、経糸方向の織密度が73本/2.54cm、緯糸方向の織密度が73本/2.54cm、カバーファクターが2,238であった。その後、乾燥後の樹脂の塗布量を24g/m2に調整した以外は、実施例1と同様にしてエアバッグ用コート布を作製し、基布物性として緯歪み量/経歪み量を0.44に変化させた。この時、得られたコート布の織物表面における頭頂部の経緯平均樹脂厚みは8.9μm、経緯の剛軟度がそれぞれ66mm/81mmであった。このコート布の特性を評価し、表1に示した。得られたコート布は、初期、エージング後共にシール剤の100%凝集破壊を示しており、コート剤とシール剤の接着性に優れていた。
実施例1において、乾燥後の樹脂の塗布量を14g/m2に調整した以外は、実施例1と同様にしてエアバッグ用コート布を作製し、コート布の織物表面における頭頂部の経緯平均樹脂厚みは3.8μmに変化させた。この時、得られたコート布の緯歪み量/経歪み量は0.66、経緯の剛軟度がそれぞれ68mm/74mmであった。このコート布の特性を評価し、表1に示した。得られたコート布は、初期は100%凝集破壊を示したが、エージング後は100%凝集破壊を示さなかった。これは、シール剤が凝集破壊する前に織物とコート剤の間で剥離が発生した為である。
実施例3において、ウォータージェットルームにて製織後、130℃で乾燥仕上げを行い、その後経方向に0%、横方向に1%伸張させながら180℃で熱セットを実施し、さらに乾燥後の樹脂の塗布量を21g/m2に調整した以外は、実施例1同様にしてエアバッグ用コート布を作製し、基布物性として緯歪み量/経歪み量を0.28に変化させた。この時、得られたコート布の織物表面における頭頂部の経緯平均樹脂厚みは5.2μm、経緯の剛軟度がそれぞれ64mm/79mmであった。このコート布の特性を評価し、表1に示した。得られたコート布は、初期、エージング後共にシール剤の100%凝集破壊を示さず、コート剤とシール剤の接着性に極めて劣っていた。これは、ピール試験時に基布の経方向の変形量が高くなり、コート剤とシール剤界面の結合点がずれた為である。
実施例5において、乾燥後の樹脂の塗布量を33g/m2に調整した以外は、実施例1同様にしてエアバッグ用コート布を作製し、基布物性として緯歪み量/経歪み量を0.68に変化させた。この時、得られたコート布の織物表面における頭頂部の経緯平均樹脂厚みは10.6μm、経緯の剛軟度がそれぞれ71mm/76mmであった。このコート布の特性を評価し、表1に示した。得られたコート布は、初期は100%凝集破壊を示したが、エージング後は100%凝集破壊を示さず、コート剤とシール剤の接着性に劣っていた。これは、ピール試験時に基布の緯方向の変形量が高くなり、コート剤とシール剤界面の結合点がずれた為である。
実施例1において、ウォータージェットルームにて製織後、130℃で乾燥仕上げを行い、その後経方向に0%、横方向に1.5%伸張させながら180℃で熱セットを実施し、乾燥後の樹脂の塗布量を25g/m2に調整した以外は、実施例1同様にしてエアバッグ用コート布を作製し、基布物性として経緯の剛軟度をそれぞれ62mm/84mmに変化させた。この時、得られたコート布の織物表面における頭頂部の経緯平均樹脂厚みは8.4μm、緯歪み量/経歪み量は0.42であった。このコート布の特性を評価し、表1に示した。得られたコート布は、初期は100%凝集破壊を示した。エージング後は100%凝集破壊を示さなかった。これは、経緯の剛軟度差が大きいためにピール試験時に基布の経方向の変形量が高くなり、コート剤とシール剤界面の結合点がずれた為である。
2:緯糸切断面方向
3:経糸切断面方向
4:緯糸断面
5:頭頂部
Claims (5)
- 合成繊維製織物の少なくとも片面に、付加重合型の無溶剤シリコーン樹脂を塗布してなるエアバッグ用コート布であって、該シリコーン樹脂の塗布量が15〜45g/m2であり、コート布引張時の緯歪み量/経歪み量が0.30〜0.65であることを特徴とするエアバッグ用コート布。
- コート布表面における頭頂部の経緯平均樹脂厚みが4μm以上であることを特徴とする請求項1記載のエアバッグ用コート布。
- コート布の経緯の剛軟度差が3〜20mmであることを特徴とする請求項1〜2のいずれか1項に記載のエアバッグ用コート布。
- 織物を構成する糸条の総繊度が、200〜550dtexである請求項1〜3のいずれか1項に記載のエアバッグ用コート布。
- 織物のカバーファクターが、1,800〜2,500である請求項1〜4のいずれか1項に記載のエアバッグ用コート布。
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