JPWO2014163049A1 - 滅菌装置および滅菌方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラジエータに冷却能力の低い安価なものを使用しても、真空ポンプにより所望の真空引き能力を短時間で発揮させる。【解決手段】装置本体内に、被滅菌物が収容されるチャンバー2と、チャンバー2に加熱された蒸気を供給する蒸気発生器5と、チャンバー2内を減圧する真空ポンプ8と、チャンバー2からの排気媒体を冷却するラジエータ7と、チャンバー2と真空ポンプ8とを、ラジエータ7を介して連通する第1経路と、チャンバー2と真空ポンプ8とを、ラジエ ータ7を介することなく連通する第2経路と、真空ポンプ8により、チャンバー2から第 1経路を介して排気させた後、第2経路に切り替えて排気させる制御部10とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、滅菌装置および滅菌方法に関するものである。
従来、滅菌装置として、チャンバー内に被滅菌物を収容し、この被滅菌物を蒸気発生器からチャンバー内に供給した蒸気にて滅菌し、チャンバーからラジエータを介してタンクへと排気する構成のものが公知である(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、前記従来の滅菌装置では、チャンバーからの排気が必ずラジエータを介して行われる。ラジエータでは流路が入り組んでおり流動抵抗が大きい。また、排気する空気中に水分が含まれる。このため、所定圧まで減圧するまでの減圧時間が安定しない
ヨーロッパ特許第127331号公報
本発明は、ラジエータに冷却能力の低い安価なものを使用しても、真空ポンプにより所望の真空引き能力を短時間で発揮させることができる滅菌装置および滅菌方法を提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、装置本体内に、被滅菌物が収容されるチャンバーと、前記チャンバーに加熱された蒸気を供給する蒸気発生器と、前記チャンバー内を減圧する真空ポンプと、前記チャンバーからの排気媒体を冷却するラジエータと、前記チャンバーと前記真空ポンプとを、ラジエータを介して連通する第1経路と、前記チャンバーと前記真空ポンプとを、ラジエータを介することなく連通する第2経路と、前記真空ポンプにより、前記チャンバーから前記第1経路を介して排気させた後、前記第2経路に切り替えて排気させる制御部と、を備えた滅菌装置を提供する。
この構成により、チャンバー内に蒸気が含まれて温度が高い状態では、第1経路を介してラジエータで冷却してから排気することができる。そして、温度が低下すれば、第2経路を介して直接排気することにより迅速に真空引きすることが可能となる。また、真空引きの初期段階でのみラジエータを使用するので、冷却能力の低い安価な構成であっても十分にその役割を果たすことができる。
前記装置本体は、前記チャンバーの開口部を開閉する扉と、前記扉をロック状態とするロック機構と、を備え、前記制御部は、前記チャンバー内が所定圧に減圧されることにより第1経路から第2経路に切り替え、前記ロック機構を駆動して扉をロック状態とするのが好ましい。
この構成により、チャンバー内を真空引きにより十分に減圧することにより、チャンバー内側へと扉を引き込んだ状態としてから、ロック機構を駆動して扉をロック状態とすることができ、スムーズな動作を実現することが可能となる。
前記制御部は、前記真空ポンプを駆動してチャンバー内を減圧する第1減圧処理と、前記蒸気発生器からチャンバー内に蒸気を供給して大気圧を超える所定圧とする加圧処理と、再度、前記真空ポンプを駆動してチャンバー内を減圧する第2減圧処理とを実行するのが好ましい。
この構成により、残留する空気を効果的に除去することができる。また、一旦、大気圧を超える所定圧に加圧することで、チャンバー内を減圧する回数を抑えて短時間で供給する蒸気を隅々まで行き渡らせることが可能となる。
前記チャンバー内で発生した結露水を回収して前記蒸気発生器に還流する復水タンクを備えるのが好ましい。
この構成により、結露水を再利用して蒸気を発生させることができるので、給水量を抑えて、給水タンクおよび蒸気発生器をコンパクトな構成とすることが可能となる。
前記チャンバーと前記蒸気発生器を接続する第1配管と、前記復水タンクと前記蒸気発生器を接続する第2配管と、前記第2接続管から分岐し、前記復水タンクに接続される第3配管と、前記第1配管の途中に設けられる第1弁と、前記第2配管の途中に設けられる第2弁と、前記第3配管の途中に設けられる第3弁と、を備え、前記制御部は、前記チャンバー内の結露水を前記復水タンクを介して前記蒸気発生器に還流させる復水処理において、前記第3弁を所定時間開放させた後、第2弁を開放させるのが好ましい。
この構成により、復水タンク内が負圧となって蒸気発生器から復水タンクへと逆流することを防止して、復水タンクから蒸気発生器への結露水の供給をスムーズに行わせることが可能となる。
前記制御部は、前記蒸気発生器からチャンバー内に蒸気を供給する加熱処理を実行し、前記復水タンクから蒸気発生器への結露水の還流を、加熱処理の途中で複数回行わせるのが好ましい。
この構成により、復水タンクに容量の小さいものを使用しても十分にその機能を発揮させることができ、給水量を抑えてコンパクトな構成とすることが可能となる。
本発明によれば、チャンバーからラジエータを通過する第1経路を介して排気した後、ラジエータを通過しない第2経路を介して排気するようにしたので、ラジエータに冷却能力の低い安価なものを使用しても、チャンバー内を十分に真空引きすることができる。また、このようなラジエータは小型であり、装置全体をコンパクトな構成とすることができる。
本実施形態に係る滅菌装置の外観を示す斜視図である。 図1に示す滅菌装置の概略説明図である。 図1に示す滅菌装置の各処理に於けるチャンバー内の圧力変化を示すグラフである。 図1に示す滅菌装置の処理のうち、待機状態と真空引き処理の一部に於ける各部材の動作状態を示すタイミングチャート図である。 図4の待機状態を示す滅菌装置の概略説明図である。 図4の真空引き処理(1)を示す滅菌装置の概略説明図である。 図4の真空引き処理(2)を示す滅菌装置の概略説明図である。 図4の真空引き処理(3)を示す滅菌装置の概略説明図である。 図4の真空引き処理(4)を示す滅菌装置の概略説明図である。 図1に示す滅菌装置の処理のうち、真空引き処理の一部に於ける各部材の動作状態を示すタイミングチャート図である。 図10の真空引き処理(5)を示す滅菌装置の概略説明図である。 図10の真空引き処理(6)を示す滅菌装置の概略説明図である。 図10の真空引き処理(7)を示す滅菌装置の概略説明図である。 図10の真空引き処理(8)を示す滅菌装置の概略説明図である。 図1に示す滅菌装置の処理のうち、加熱処理に於ける各部材の動作状態を示すタイミングチャート図である。 図15の加熱処理(9)を示す滅菌装置の概略説明図である。 図15の加熱処理(10)を示す滅菌装置の概略説明図である。 図15の加熱処理(11)を示す滅菌装置の概略説明図である。 図15の加熱処理(12)を示す滅菌装置の概略説明図である。 図15の加熱処理(13)を示す滅菌装置の概略説明図である。 図15の加熱処理(14)を示す滅菌装置の概略説明図である。 図1に示す滅菌装置の処理のうち、滅菌処理に於ける各部材の動作状態を示すタイミングチャート図である。 図22の滅菌処理(15)を示す滅菌装置の概略説明図である。 図1に示す滅菌装置の処理のうち、排蒸処理および乾燥処理に於ける各部材の動作状態を示すタイミングチャート図である。 図24の排蒸処理(16)を示す滅菌装置の概略説明図である。 図24の乾燥処理(17)を示す滅菌装置の概略説明図である。 図1に示す滅菌装置の処理のうち、最終処理に於ける各部材の動作状態を示すタイミングチャート図である。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「側」、「端」を含む用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。また、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本実施形態に係る滅菌装置の外観を示す斜視図、図2はその概略説明図である。この滅菌装置は、装置本体1内に配置したチャンバー2内に被滅菌部材3を収容し、給水タンク4から供給した水を蒸気発生器5で加熱することにより水蒸気を発生させてチャンバー2内に供給し、被滅菌部材3を滅菌するようにしたものである。また、装置本体1内には、チャンバー2の背後に復水タンク6、ラジエータ7および真空ポンプ8が配置されている。回収された排水は排水タンク9に貯留されるようになっている。なお、後述する各処理(各開閉弁の開閉、ヒータへの通電、ラジエータ7のファン7aの駆動、真空ポンプ8の駆動等)は、各種センサ等の検出信号や、操作パネル12での操作等に基づいて、制御部10にて行っている。
装置本体1は、前面に、扉11、操作パネル12および表示パネル13を備える。図示しないが、扉11は、前面左側の支軸を中心として回動可能に設けられ、ロック機構14により閉鎖状態でロックされるようになっている。
チャンバー2は、ステンレス等の導電性材料を、一端側に開口部を有する筒状としたものである。チャンバー2には、チャンバー用ヒータ15と第1温度検出センサ16が設けられている。そして、チャンバー自体の温度は、第1温度検出センサ16での検出信号に基づいてチャンバー用ヒータ15への通電を制御することにより、所定温度に温調できるようになっている。また、チャンバー2は、開口部を装置本体1の前面に位置させて水平横向きに配置されている。開口部は、前記扉11によって開閉される。チャンバー2の上部には連通管17が接続されている。連通管17の途中には、第4開閉弁18、第5開閉弁19およびエアフィルタ20が設けられている。第4開閉弁18および第5開閉弁19は、後述する待機状態、乾燥処理および給気処理以外では閉鎖されている。チャンバー2の下部には第10開閉弁21を有する第1接続管22が接続されている。チャンバー2の上半部の上方側には第3開閉弁23を有する第2接続管24が接続されている。チャンバー2の上半部の下方側には第3接続管25が接続されている。第3接続管25は、第11開閉弁26を有する第4接続管27と、第12開閉弁28を有する第5接続管29とに分岐している。なお、チャンバー2内の圧力は、図示しない圧力センサによって検出されている。
給水タンク4は、正面から見て装置本体1の上方左側に配置され、上流側から給水ポンプ30、逆止弁31および第1開閉弁32(ここでは、電磁弁を使用している。以下に説明する各開閉弁も同様である。)をこの順で有する第6接続管33を介して蒸気発生器5に接続されている。給水タンク4の容量は、後述する復水処理により結露水を再利用することにより小さく抑えられ、そのコンパクト化が図られている。
蒸気発生器5は、円筒状のタンク本体を横向きとし、装置本体1の下方右側に配置される。蒸気発生器5には第2温度検出センサ34、蒸気発生用ヒータ35およびサーモスタット36が収容されている。第2温度検出センサ34は、蒸気発生器5内の水温を検出する。蒸気発生用ヒータ35は、第2温度検出センサ34での検出温度に基づいて通電量を制御され、蒸気発生器5内に供給された水を加熱して沸騰させることにより水蒸気を生成する。サーモスタット36は、蒸気発生用ヒータ35の温度が、予め設定した温度よりも高くなれば、蒸気発生用ヒータ35を強制的にオフ状態とする。タンク本体内に収容される水の温度は、上半部に配置した第3温度検出センサ37と、下半部に配置した第4温度検出センサ38とによってそれぞれ検出される。
第4温度検出センサ38は、給水を完了した際に、丁度、浸水する位置に設けられている。このため、蒸気発生器5内に給水を始めると、先に第4温度検出センサ38が水に浸かり、第3温度検出センサ37での検出温度と、第4温度検出センサ38での検出温度に差ができる。この差が所定温度(例えば、5℃)以上になったときに給水完了位置まで給水が行われたと判断し、給水を止める。
蒸気発生器5は、上部に前記第2接続管24が接続されている。第2接続管24は途中で、第13開閉弁39を有する第7接続管40を介して復水タンク6へと分岐している。第2接続管24は、蒸気発生器5で発生させた水蒸気をチャンバー2内に供給する。一方、第7接続管40は、復水タンク6と蒸気発生器5およびチャンバー2とを連通し、後述するように、復水処理で、復水タンク6内の圧力を上昇させるために利用する。また、蒸気発生器5の上部には、第9開閉弁41を有する第8接続管42が接続されている。さらに、蒸気発生器5の下部には、第2開閉弁43を有する、ラジエータ7側に延びる第9接続管44が接続されている。第9接続管44は、蒸気発生器5から排気するために利用される。
復水タンク6は、チャンバー2の背後に配置され、上部に、前記第1接続管22および前記第7接続管40のほか、第8開閉弁45を有する、ラジエータ7に接続される第10接続管46が接続されている。第10接続管46は、チャンバー2内を真空引きする際と、内部の結露水を回収する際に利用する。また、復水タンク6の下部には、前記第8接続管42が接続され、復水タンク6に回収された結露水が蒸気発生器5へと還流される。
ラジエータ7は、図示しないが、蛇行する流路と、その流路に一体化される放熱フィンと、これらに送風するためのファン7aとで構成されている。ここで使用するラジエータ7は、滅菌装置をコンパクトなものとするために、冷却能力を抑えた小さなサイズのものを使用している。但し、後述するようにして処理の仕方に工夫を凝らし、その冷却能力不足を補っている。ラジエータ7の上部は、逆止弁47を有する第11接続管48を介して、第4接続管27、第9接続管44および第10接続管46の合流地点に接続されている。また、ラジエータ7の下部は、前記第5接続管29に接続されている。
真空ポンプ8は、正面から見て装置本体1の下方右側に配置されている。また、図示しないが、真空ポンプ8の周囲には筒状のケースが配置され、開口部の一方からファンにより空気を送ることができるようになっている。真空ポンプ8をケースで囲んでいるため、真空ポンプ8のモータにファンによって確実に空気を供給することができ、効果的に冷却することができる。また、真空ポンプ8には、前記第5接続管29から分岐する、第6開閉弁49を有する第12接続管50に接続されている。さらに、真空ポンプ8は、第13接続管51を介して排水タンク9に接続されている。
排水タンク9は、装置本体1の上方右側に配置され、前記第13接続管51を介して真空ポンプ8に接続されるほか、前記第5接続管29から分岐する、第7開閉弁52を有する第14接続管53が接続されている。排水タンク9には、第13接続管51と第14接続管53との接続部分(開口部)に、多数の小径孔を形成した消音板が設けられている。排気が消音板の小径孔を通過することにより排気音の発生が抑制される。
次に、前記構成からなる滅菌装置の動作について説明する。
前記滅菌装置では、待機状態から、真空引き処理、加熱処理、滅菌処理、排蒸処理、乾燥処理および給気処理を、順次、実行する。以下、各処理について詳述する。
(待機状態)
待機状態では、図4および図5に示すように、チャンバー用ヒータ15と蒸気発生用ヒータ35とに通電し、チャンバー2と蒸気発生器5とを予め加熱しておく。両ヒータは、一定時間オン状態を維持して急速に昇温させた後、オン・オフ制御することにより一定温度(ここでは、100℃)に維持する。これらヒータは、以下の各処理が終了するまで、一定温度となるようにオン・オフ制御する。但し、各処理で温度は相違することがあり、各ヒータでも相違することがある。また、第2開閉弁43、第4開閉弁18、第5開閉弁19、第7開閉弁52、第8開閉弁45、第10開閉弁21を開放し、他は閉鎖状態に維持する。
(真空引き処理)
真空引き処理について、図4および図10のタイミングチャートに従って説明する。
まず、図4に示すように、真空ポンプ8を駆動して、チャンバー2、各タンクおよび各接続管内の空気を排気する。このとき、図6(第1真空引き処理(1))に示すように、第9開閉弁41および第6開閉弁49を開放し、第4開閉弁18、第5開閉弁19および第8開閉弁45を閉鎖する。これにより、チャンバー2内の空気は、第1接続管22、復水タンク6、第8接続管42、蒸気発生器5、第9接続管44、第11接続管48、ラジエータ7、第12接続管50を介して真空ポンプ8に吸引され、第13接続管51を介して排水タンク9へと至る。このとき、それまでの処理でチャンバー2内に高温の水蒸気が残留している恐れがあるので、ラジエータ7を通過させることで温度を低下させてから排気している(ラジエータ7を通過させる、このときの排気経路が本発明の第1経路に相当する。また、ラジエータを通過する水、水蒸気、空気が、本発明の排気媒体に相当する。)。なお、チャンバー用ヒータ15を第1設定温度(ここでは、135℃)に温調する。また、蒸気発生用ヒータ35で蒸気発生器5内も前記第1設定温度に温調する。
図3に示すように、チャンバー2内の圧力が低下し、第1設定値(ここでは、30kPa:特許請求の範囲では所定圧と記載)に至れば、その負圧により扉11の閉鎖状態が十分なものとなる。そこで、ロック機構14を動作させて扉11をロック状態とする。ここで、図6に示す状態から、給水ポンプ30を駆動し、第2開閉弁43および第9開閉弁41を閉鎖し、第12開閉弁28を開放する。そして、所定時間(ここでは、3秒間)待機してから第1開閉弁32を開放し、蒸気発生器5に給水する。このとき、蒸気発生用ヒータ35を所定温度(ここでは、135℃)に温調する。蒸気発生器5内は、既に蒸気発生用ヒータ35によって暖められているので、供給された水が加熱されて短時間で水蒸気が生成される。そして、蒸気発生器5への給水が完了すれば(所定時間経過すれば)、給水ポンプ30を停止し、第1開閉弁32および第10開閉弁21を閉鎖する。これにより、チャンバー2内の空気は、第3接続管25、第5接続管29、第12接続管50を介して吸引され、第13接続管51を介して排水タンク9へと排気される。蒸気発生器5、復水タンク6およびラジエータ7を迂回して排気することにより、流動抵抗を軽減して、チャンバー2からの排気を高速で行わせることが可能となる(ラジエータ7を迂回させる、このときの排気経路が本発明の第2経路に相当する。)。
このように、チャンバー2内の温度が高くて空気に水蒸気が含まれる場合、そのまま真空ポンプ8で吸引すると、その吸引能力が低下してしまうが、ラジエータ7を通過させることによりその悪影響を排除している。そして、チャンバー2内の水蒸気が排気されれば、真空ポンプ8の吸引能力が低下する心配もないので、チャンバー2から直接吸引することにより排気時間の短縮化を図っている。
チャンバー2内の圧力が第2設定値(ここでは、15kPa)まで低下し(図3および図4の(2)参照)、かつ、真空引き処理の開始から所定時間(ここでは、5分間)が経過すれば、図7(第2真空引き処理(2))に示すように、第3開閉弁23および第7開閉弁52を開放し、第6開閉弁49および第12開閉弁28を閉鎖する。これにより、蒸気発生器5内で発生させた水蒸気が第2接続管24を介してチャンバー2内へと供給される。
チャンバー2内の圧力が第3設定値(ここでは、35kPa)まで上昇すれば(図3および図4の(3)参照)、図8(第3真空引き処理(3))に示すように、第3開閉弁23および第7開閉弁52を閉鎖し、第6開閉弁49および第11開閉弁26を開放する。これにより、チャンバー2および蒸気発生器5内の空気は、第3接続管25からラジエータ7を介して真空引きされる(以上の、チャンバー2からの真空引き処理(1)〜(4)が、本発明の第1減圧処理に相当する。)。
チャンバー2内が第4設定値(ここでは、20kPa)まで低下すれば(図3および図4の(4)参照)、図9(第4真空引き処理(4))に示すように、真空ポンプ8を停止し、第6開閉弁49および第11開閉弁26を閉鎖すると共に、第3開閉弁23、第7開閉弁52および第10開閉弁21を開放する。これにより、蒸気発生器5内の水蒸気を第2接続管24を介してチャンバー2内へと供給し、チャンバー2内で発生した結露水を復水タンク6へと還流させることができる。このとき、チャンバー2内の圧力は、蒸気発生器5から供給される水蒸気によって高圧となっているので、結露水をスムーズに復水タンク6へと回収することができる。
チャンバー2内の圧力が大気圧(100kPa)まで上昇すれば、給水ポンプ30を駆動し、所定時間(ここでは、3秒間)経過した後、第1開閉弁32を開放すると共に第10開閉弁21を閉鎖する。これにより、給水タンク4内の水が第6接続管33を介して蒸気発生器5へと補給される。そして、給水が完了すれば(第3温度検出センサ37での検出温度と、第4温度検出センサ38での検出温度の差が所定温度以上になる)、給水ポンプ30の駆動を停止し、第1開閉弁32を閉鎖すると共に、第10開閉弁21を開放する。これにより、蒸気発生器5からチャンバー2への水蒸気の供給が続行される。
続いて、図10のタイミングチャートを参照して説明する。
すなわち、チャンバー2内の圧力が第5設定値(ここでは、130kPa)に至れば(図3および図10の(5)参照)、図11(第6真空引き処理(5))に示すように、第10開閉弁21を閉鎖し、第11開閉弁26を開放する(第5設定値まで加圧する処理(4)〜(5)が、本発明の加圧処理に相当する。)。これにより、チャンバー2内の水蒸気は、第3接続管25、第4接続管27、ラジエータ7、第5接続管29および第14接続管53を介して排水タンク9へと排出される。
チャンバー2内の圧力が大気圧(110kPa)まで降下すれば(図3および図10の(6)参照)、図12(第7真空引き処理(6))に示すように、第3開閉弁23および第11開閉弁26を閉鎖すると共に、第13開閉弁39を開放する。そして、第1設定時間(ここでは、2.5秒間:請求項5では所定時間と記載)経過した後、第9開閉弁41を開放する(復水処理)。これにより、復水タンク6内に貯留された結露水が蒸気発生器5へと還流される。
このように、前記第7真空引き処理(復水処理)では、第1設定時間、第13開閉弁39を開放した後、第9開閉弁41を開放している。このため、復水タンク6の上部を高温・高圧状態とすることができる。したがって、復水タンク6内の結露水を逆流させることなく、スムーズに蒸気発生器5へと還流させることができる。復水タンク6に回収した結露水を再利用しているので、使用する水量を抑制することが可能となる。このため、給水タンク4の容量を抑え、装置の小型化が可能となる。また、結露水は、給水タンク4内の水に比べて温度が高いため、蒸気発生器5での加熱を容易に行わせることができ、蒸気発生用ヒータ35への通電量を抑えることが可能となる。
第7真空引き処理(復水処理)が終了すれば、第7開閉弁52、第9開閉弁41および第13開閉弁39を閉鎖し、第6開閉弁49、第8開閉弁45および第10開閉弁21を開放する。
所定時間(ここでは、10秒間)経過すれば、第8開閉弁45および第10開閉弁21を閉鎖すると共に第11開閉弁26を開放する。真空ポンプ8は既に駆動されているので、チャンバー2内は真空引きされ、排出された高温の水蒸気はラジエータ7で十分に冷却された後、排出される。
チャンバー2内の圧力が第6設定値(ここでは、90kPa)まで低下してくれば、第11開閉弁26を閉鎖し、所定時間(ここでは、30秒間)待機した後、再び、第11開閉弁26を開放する。
チャンバー2内の圧力が第7設定値(ここでは、50kPa)まで低下してくれば、第11開閉弁32を閉鎖して、所定時間(ここでは、30秒間)待機する。第11開閉弁26を閉鎖しているので、高温の水蒸気がラジエータ7や真空ポンプ8には流動せず、ラジエータ7の冷却能力を回復させることができる。したがって、ラジエータ7に冷却能力の低い、安価でコンパクトな構成のものを使用することができ、コストダウンを図ることが可能となる。
チャンバー2内の圧力が第8設定値(ここでは、30kPa)まで低下すれば(図3および図10の(7)参照)、図13(第7真空引き処理(7))に示すように、真空ポンプ8を停止し、第6開閉弁49および第11開閉弁26を閉鎖する。そして、第3開閉弁23、第7開閉弁52および第10開閉弁21を開放する。これにより、蒸気発生器5内の水蒸気がチャンバー2内へと供給される。
チャンバー2内の圧力が第9設定値(ここでは、50kPa)まで上昇すれば(図3および図10の(8)参照)、図14(第8真空引き処理(8))に示すように、第3開閉弁23および第7開閉弁52を閉鎖する。そして、真空ポンプ8を駆動し、第6開閉弁49および第8開閉弁45を開放する。これにより、チャンバー2内が真空引きされ、ラジエータ7を介して排水タンク9へと排気される。そして、所定時間(ここでは、10秒間)経過すれば、第8開閉弁45および第10開閉弁21を閉鎖し、第6開閉弁49および第11開閉弁26を開放し、ラジエータ7を迂回させてチャンバー2から直接排気する。その後、チャンバー2内の圧力が第10設定値(ここでは、25kPa)に低下すれば、所定時間(ここでは、3分間)経過することにより、真空引き処理を終了する。
このように、真空引き処理では、チャンバー2内を真空引きし、一旦、チャンバー2内に水蒸気を供給し、大気圧を超える圧力まで上昇させた後、再び真空引きするようにしている。このため、1回加圧するだけであっても、その後の真空引きで、元々、接続管やチャンバー2に残留していた空気を十分に排気することができる。また、真空引きの途中でチャンバー2内に発生した結露水を復水タンク6を介して蒸気発生器5に還流させることができるので、無駄に消費される水量を抑制することができる(加圧処理終了後の真空引き処理(5)〜(9)が、本発明の第2減圧処理に相当する。)。
(加熱処理)
加熱処理について、図15のタイミングチャートに従って説明する。
すなわち、図16(加熱処理(9))に示すように、蒸気発生用ヒータ35を滅菌温度に温調する。そして、真空ポンプ8の駆動を停止し、第6開閉弁49および第11開閉弁26を閉鎖する。さらに、第3開閉弁23、第7開閉弁52および第10開閉弁21を開放する。これにより、蒸気発生器5で発生させた水蒸気をチャンバー2内に供給する。チャンバー2内への水蒸気の供給は、複数回に分けて行う。また、この間、第3開閉弁23を開放し、チャンバー2内で発生した結露水を復水タンク6へと回収する。
1回目の供給は、チャンバー2内の圧力が第11設定値(ここでは、100kPa)になるまで行う。第11設定値に到達すれば、給水ポンプ30を駆動する。図17(加熱処理(10))に示すように、給水ポンプ30の駆動から所定時間(ここでは、3秒間)経過すれば、第1開閉弁32を開放し、第10開閉弁21を閉鎖する。これにより、蒸気発生器5内に給水される。但し、蒸気発生器5内の水位が低下すれば、適宜、第1開閉弁32を開放して給水する。
そして、チャンバー2内の圧力が第12設定値(ここでは、180kPa)に到達すれば、第13開閉弁39を開放した後、図18(加熱処理(11))に示すように第9開閉弁41を開放し、第13開閉弁39を閉じて第3開閉弁23を開放することで、復水タンク6と蒸気発生器5およびチャンバー2とを連通させる。このようにして復水タンク6内の結露水を蒸気発生器5へと還流させ、チャンバー内に水蒸気を供給する。
また、チャンバー2内の圧力が上昇し、第13設定値(ここでは、230kPa)に到達すれば、図19(加熱処理(12))に示すように、今度は、給水タンク4から蒸気発生器5へと給水させ、チャンバー内に水蒸気を供給する。
また、チャンバー2内の圧力が上昇し、第14設定値(ここでは、260kPa)に到達すれば、図20(加熱処理(13))に示すように、再度、復水タンク6内に結露水を蒸気発生器5へと還流させ、チャンバー内に水蒸気を供給する。
また、チャンバー2内の圧力が上昇し、第15設定値(ここでは、290kPa)に到達すれば、図21(加熱処理(14))に示すように、再度、復水タンク6内に結露水を蒸気発生器5へと還流させ、チャンバー内に水蒸気を供給する。
最後に、チャンバー2内の圧力が上昇し、第16設定値(ここでは、304kPaや311kPa)に到達して15秒経過すれば、滅菌処理に移行する。
前記各復水処理では、一時的に第13開閉弁39を開放し、チャンバー2および蒸気発生器5と、復水タンク6とを同圧とすることにより、復水タンク6の上部の圧力を上昇させておく。これにより、第9開閉弁41を開放した際、復水タンク6内に貯留された結露水を効果的に蒸気発生器5へと還流させることができる。
このように、前記加熱処理では、チャンバー2から復水タンク6に所定量の結露水が回収されれば、その都度、蒸気発生器5へと還流させるようにしている。このため、復水タンク6の容量を抑制してコンパクトな構成とすることができる。また、復水タンク6に回収した結露水を、短い貯留時間で蒸気発生器5へと還流させているので、温度がそれ程低下せず、蒸気発生器5でスムーズに温度上昇させて、迅速に水蒸気とすることができる。
(滅菌処理)
滅菌処理では、図22(滅菌処理(15))に示すように、一旦、第10開閉弁21を開放する。そして、図23(滅菌処理(15))に示すように、第3開閉弁23を開放し、蒸気発生器5内の水蒸気をチャンバー2内へと供給し、第10開閉弁21を開放してチャンバー2内で発生した結露水を復水タンク6へと回収する。このとき、チャンバー2内の圧力が前記第16設定値に維持されるように、蒸気発生器5での蒸気発生用ヒータ35による加熱を続行する。
また、所定時間周期(ここでは、1分間周期)で、以下の処理を所定回数(ここでは、4回)繰り返す。
すなわち、第10開閉弁21および第7開閉弁52を閉鎖し、第13開閉弁39を開放する。そして、所定時間(ここでは、2秒間)経過すれば、第9開閉弁41を開放する。さらに、所定時間(ここでは、8秒間)経過すれば、第3開閉弁23を開放して蒸気発生器5内の水蒸気をチャンバー2内に供給する。ここで、第13開閉弁39および第9開閉弁41を閉鎖し、さらに所定時間(ここでは、3秒間)経過すれば、第10開閉弁21を開放する。これら一連の開閉弁の開閉動作により、チャンバー2内の結露水が復水タンク6に回収され、蒸気発生器5で再び加熱されて水蒸気となり、チャンバー2内へと供給することができる。したがって、滅菌処理の間、給水タンク4から給水する必要がなく、必要とされる水量を抑えることができる。
(排蒸処理)
排蒸処理では、図24および図25に示すように、第9開閉弁41および第2開閉弁43を開放し、第3開閉弁23を閉鎖する。また、蒸気発生器5の蒸気発生用ヒータ35への通電を停止する。但し、チャンバー用ヒータ15への通電制御は続行し、給気処理の終了まで、その設定温度を所定温度(ここでは、150℃や160℃)に維持しておく。これにより、チャンバー2内から、第1接続管22、復水タンク6、第8接続管42、蒸気発生器5、第9接続管44、第11接続管48、ラジエータ7、第5接続管29および第14接続管53を介して排水タンク9へと排気することができる。また、チャンバー2内の加熱・加圧状態の空気はラジエータ7で冷却されて排気されることになる。さらに、蒸気発生器5内の残留水等も一緒に排出することができる。
そして、チャンバー2内の圧力が大気圧まで低下してくれば、第9開閉弁41、第2開閉弁43および第7開閉弁52を閉鎖し、第8開閉弁45および第6開閉弁49を開放する。そして、真空ポンプ8を駆動することにより、チャンバー2内から排気する。このとき、第4開閉弁18および第5開閉弁19を開放し、フィルタを通過させた周囲雰囲気をチャンバー2内へと導入しながら排気する。この場合、排気量の方が大きいため、チャンバー2内は負圧となる。
(乾燥処理)
乾燥処理では、図24および図26に示すように、第10開閉弁21、第8開閉弁45および第6開閉弁49を開放する。真空ポンプ8の駆動は続行し、チャンバー2内から、第1接続管22、復水タンク6、第10接続管46、ラジエータ7および第5接続管29を介して真空ポンプ8に吸引し、第13接続管51を介して排水タンク9へと排気する。この間、第4開閉弁18および第5開閉弁19を所定周期で開閉し、チャンバー2内に一定周期で周囲雰囲気を吸引させる。したがって、チャンバー2内の圧力は負圧に維持されながら、その値を昇降させる。これにより、チャンバー2内は効果的に乾燥される。
(給気処理)
給気処理では、図27に示すように、第4開閉弁18および第5開閉弁19を開放状態に維持し、第11開閉弁26および第6開閉弁49を閉鎖し、第3開閉弁23および第7開閉弁52を開放する。これにより、チャンバー2内に周囲雰囲気が導入され、内部の圧力が大気圧に戻される。図示しないボタン操作で扉11のロック解除操作が行われれば扉のロックを解除する。
ボタン操作が行われなければ、所定時間(ここでは、3分間)待機した後、所定時間(ここでは、1分間)、第3開閉弁23、第4開閉弁18、第5開閉弁19および第7開閉弁52を閉鎖し、第6開閉弁49、第8開閉弁45および第10開閉弁21を開放し、真空ポンプ8を駆動する。そして、第3開閉弁23、第4開閉弁18、第5開閉弁19および第7開閉弁52を開放し、第6開閉弁49、第8開閉弁45および第10開閉弁21を閉鎖して、チャンバー2内が大気圧に戻るのを待って、ロック機構14により扉11のロック状態を解除し、開放可能とする。
このように、前記実施形態に係る滅菌装置によれば、真空引きの初期段階では、ラジエータ7を通過させて排気することにより、チャンバー2内の高温の空気がそのまま排気されることを防止することができる。そして、高温の空気が排気されて十分に温度が下がった状態で、チャンバー2から直接排気するようにしたので、高速にチャンバー2内を真空引きすることができる。ラジエータ7は、真空引きの初期段階でその冷却能力を発揮させることができればよいので、安価で小型のものを使用することができる。
また、前記実施形態に係る滅菌装置によれば、真空引き処理あるいは加熱処理で、チャンバー2内で発生した結露水を復水タンク6に回収し、蒸気発生器5へと還流させるようにしているので、給水タンク4の容量を抑えても十分に必要な水蒸気量を確保することができる。したがって、装置本体1の全体構成をコンパクトなものとすることができる。また、加熱処理では復水タンク6に回収した結露水を複数回に亘って蒸気発生器5へと還流させるようにしているので、復水タンク自体もコンパクトな構成とすることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に記載された構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、複数の開閉弁で流路を切り替えるようにしたが、流路切替弁等の他の手段によって流路を切り替えるようにしてもよい。
また、前記実施形態では、運転完了の判断条件を、乾燥処理が完了して給気処理に移行し、負圧状態から空気を流入させて大気圧に戻った時点としたが、次のようにするのが好ましい。すなわち、運転開始時の缶体内の圧力を記憶し、給気処理で負圧状態から、記憶した圧力に戻った時点で運転完了と判断すればよい。これによれば、山岳地域等、大気圧の異なる高度環境(低気圧状態)で使用された場合であっても対応することができ、場所(高度)の違いによって毎回設定を変更することなく運転完了を判断することができる。
1…装置本体
2…チャンバー
3…被滅菌部材
4…給水タンク
5…蒸気発生器
6…復水タンク
7…ラジエータ
8…真空ポンプ
9…排水タンク
10…制御部
11…扉
12…操作パネル
13…表示パネル
14…ロック機構
15…チャンバー用ヒータ
16…第1温度検出センサ
17…連通管
18…第4開閉弁
19…第5開閉弁
20…エアフィルタ
21…第10開閉弁
22…第1接続管(第1配管)
23…第3開閉弁(給蒸弁)
24…第2接続管(第5配管)
25…第3接続管
26…第11開閉弁
27…第4接続管
28…第12開閉弁
29…第5接続管(第4配管)
30…給水ポンプ
31…逆止弁
32…第1開閉弁
33…第6接続管
34…第2温度検出センサ
35…蒸気発生用ヒータ
36…サーモスタット
37…第3温度検出センサ
38…第4温度検出センサ
39…第13開閉弁(分岐弁)
40…第7接続管(第6配管)
41…第9開閉弁(復水弁)
42…第8接続管(第2配管)
43…第2開閉弁
44…第9接続管(第3配管)
45…第8開閉弁
46…第10接続管
47…逆止弁
48…第11接続管(第3配管)
49…第6開閉弁
50…第12接続管(第4配管)
51…第13接続管
52…第7開閉弁
53…第14接続管

Claims (12)

  1. 装置本体内に、
    被滅菌物が収容されるチャンバーと、
    前記チャンバーに加熱された蒸気を供給する蒸気発生器と、
    前記チャンバー内を減圧する真空ポンプと、
    前記チャンバーからの排気させた蒸気を冷却するラジエータと、
    前記チャンバーと前記真空ポンプとを、ラジエータを介して連通する第1経路と、
    前記チャンバーと前記真空ポンプとを、ラジエータを介することなく連通する第2経路と、
    前記真空ポンプにより、前記チャンバーから前記第1経路を介して排気させた後、前記第2経路に切り替えて排気させる制御部と
    を備えたことを特徴とする滅菌装置。
  2. 前記装置本体は、
    前記チャンバーの開口部を開閉する扉と、
    前記扉をロック状態とするロック機構と
    を備え、
    前記制御部は、前記チャンバー内が所定圧に減圧されることにより第1経路から第2経路に切り替え、前記ロック機構を駆動して扉をロック状態とすることを特徴とする請求項1に記載の滅菌装置。
  3. 前記制御部は、前記真空ポンプを駆動してチャンバー内を減圧する第1減圧処理と、前記蒸気発生器からチャンバー内に蒸気を供給して大気圧を超える所定圧とする加圧処理と、再度、前記真空ポンプを駆動してチャンバー内を減圧する第2減圧処理とを実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の滅菌装置。
  4. 前記チャンバー内で発生した結露水を回収して前記蒸気発生器に還流する復水タンクを備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の滅菌装置。
  5. 前記第1経路は、
    前記チャンバーと前記復水タンクを接続する第1配管と、
    前記復水タンクと前記蒸気発生器を接続する第2配管と、
    前記蒸気発生器と前記ラジエータを接続する第3配管と、
    前記ラジエータと前記真空ポンプを接続する第4配管と
    を連通させてなり、
    前記チャンバーと前記蒸気発生器を接続する第5配管と、
    前記第2配管とは別に設けられ、前記第5配管から分岐し、前記復水タンクと前記蒸気発生器を接続する第6配管と、
    前記第5配管の途中に設けられる給蒸弁と、前記第2配管の途中に設けられる復水弁と、前記第6配管の途中に設けられる分岐弁と
    を備え、
    前記制御部は、前記チャンバー内の結露水を前記復水タンクを介して前記蒸気発生器に還流させる復水処理において、前記分岐弁を所定時間開放させた後、前記復水弁と前記給蒸弁を開放させることを特徴とする請求項4に記載の滅菌装置。
  6. 前記制御部は、前記蒸気発生器からチャンバー内に蒸気を供給する加熱処理を実行し、前記復水タンクから蒸気発生器への結露水の還流を、加熱処理の途中で複数回行わせることを特徴とする請求項3に従属する請求項4又は請求項5に記載の滅菌装置。
  7. チャンバー内に被滅菌物を収容した状態で、真空ポンプを駆動して前記チャンバー内を減圧する際、前記チャンバーからラジエータを通過する第1経路を介して排気した後、前記ラジエータを通過しない第2経路に切り替えて排気することを特徴とする滅菌方法。
  8. 前記チャンバー内が所定圧に減圧されることにより第1経路から第2経路に切り替え、前記チャンバーを閉鎖する扉を、ロック機構によりロック状態とすることを特徴とする請求項7に記載の滅菌方法。
  9. 前記真空ポンプを駆動してチャンバー内を減圧する第1減圧処理と、蒸気発生器からチャンバー内に蒸気を供給して大気圧を超える所定圧とする加圧処理と、再度、前記真空ポンプを駆動してチャンバー内を減圧する第2減圧処理とを実行することを特徴とする請求項7又は8に記載の滅菌方法。
  10. 前記チャンバー内で発生した結露水を復水タンクに貯留し、前記蒸気発生器に還流することを特徴とする請求項7から9のいずれか1項に記載の滅菌方法。
  11. 前記復水タンクから蒸気発生器への結露水の還流は、復水タンクの上部空間を蒸気発生器に連通させた後、復水タンクの下部空間を蒸気発生器に連通させることにより行うことを特徴とする請求項10に記載の滅菌方法。
  12. 前記蒸気発生器からチャンバー内に蒸気を供給する加熱処理を実行し、前記復水タンクから蒸気発生器への結露水の還流を、加熱処理の途中で複数回行わせることを特徴とする請求項9に従属する請求項10又は11に記載の滅菌方法。
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