JPWO2014038596A1 - 可溶性シリカを含んだフルボ酸鉄資材の製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、可溶性シリカを含んだフルボ酸鉄資材を安定的に、安価に製造する方法を提供する。本発明の製造方法は、有機廃棄物を発酵・殺菌処理によりフルボ酸が生成した発酵処理物へシリカ鉄から成る液体物質を混合し、熟成処理中に有機廃棄物の発酵・殺菌過程で生成するフルボ酸とシリカ鉄系の鉄成分とキレート反応することで、可溶性シリカを含んだフルボ酸鉄資材を安定的に安価に製造する。有機廃棄物が製紙スラッジおよび/または木屑であり、シリカ鉄からなる物質を有機廃棄物1kgに対して50mg〜7000mg混合して熟成する。製造されたフルボ酸鉄含有物へバチルス菌を混合してもよい。

Description

本発明は、可溶性シリカを含んだフルボ酸鉄含有物の製造方法に関し、特に、海、河川、干潟、養殖場、池・湖沼などの水域及び土壌又は砂漠へフルボ酸鉄を供給し、藻場の再生と河口や干潟の堆積物の分解による砂地化、養殖場、池、湖沼の水質浄化を改善したり、土壌及び砂漠へ混合使用することで土壌改良及び植物の生育の促進及び砂漠を緑化したりすることが可能な可溶性シリカを含んだフルボ酸鉄資材の製造方法に関する。
フルボ酸鉄は自然界では植物の葉や茎の部分が腐植してできた腐植物質中にフルボ酸ができ、これが土中の無酸素状態の中で水に溶けている鉄とキレート作用により、結びついてフルボ酸鉄が生成する。このフルボ酸鉄は河川により海へ運ばれ、植物プランクトンや海藻の生育に寄与する。最近ではこのフルボ酸鉄は海の磯焼け防止、海底の堆積物の分解河川を浄化することが報告されている。
また、魚場ではシリカ欠損、濁水流入、鉄欠損等が水産資源に与える影響も指摘されている。
特開2005−34140号公報 特許第4710036号公報
畠山重篤,森は海の恋人 福島正巳,有害化学物質の化学形態変化に及ぼす腐植物質の影響 NIRE ニュース 2000年9月 村岡浩爾他,運輸省第三港湾建設局室内実験結果 底質浄化工法検討調査報告書 社団法人 海と渚環境美化推進機構,平成22年度 魚場環境・生物多様性保全にかかる植樹活動等森づくり調査報告書
自然界においては、フルボ酸と鉄との出会いは偶然性に支配されまた、特許文献1,2の方法では、フルボ酸鉄の生成量も不明で、その生成量をコントロールすることは困難で、フルボ酸鉄含有物質を安定して供給できず、製造コストも高く、シリカ欠損の問題も解決できないという課題がある。
また、バチルス菌も水質浄化及び海底の低質浄化にも効果があることがいわれている。しかし、これ単独では効果にバラツキが有り、フルボ酸鉄との併用が必要とされていた。
そこで、本発明は、可溶性シリカを含んだフルボ酸鉄資材を安定的に、安価に製造する方法を提供するものである。
本願請求項1の発明は、有機廃棄物の発酵・殺菌処理によりフルボ酸が生成した発酵処理物へシリカ鉄系からなる液体物質を混合・熟成することを特徴とするフルボ酸鉄含有物の製造方法である。
本願請求項2の発明は、前記有機廃棄物が製紙スラッジおよび/または木屑,竹粉であることを特徴とする請求項1に記載のフルボ酸鉄含有物の製造方法である。
本願請求項3の発明は、シリカ鉄からなる物質を有機廃棄物1kgに対して、50mg〜7000mgの範囲で混合して、熟成することを特徴とする請求項1又は2に記載のフルボ酸鉄含有物の製造方法である。
本願請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載のフルボ酸鉄含有物の製造方法で製造されたフルボ酸鉄含有物へバチルス菌を混合することを特徴とするバイオ・フルボ酸鉄含有物の製造方法である。
本発明では、有機廃棄物を発酵・殺菌処理したものにシリカ鉄から成る液体物質を混合し、熟成処理中に有機廃棄物の発酵・殺菌過程で生成するフルボ酸とシリカ鉄系の鉄成分とキレート反応することで、可溶性シリカを含んだフルボ酸鉄資材を安定的に、安価に製造する。
本発明の有機廃棄物の発酵・殺菌処理品とは、コンポスト製造時に木屑又は竹粉を原料にした市販の製品を利用出来、又は、製紙排水処理工程で、シリカ鉄系凝集剤を利用して製造される製紙スラッジをキノコの廃培地を発酵促進剤として混合し、発酵処理したものが有効に利用できる。発酵処理工程で、有害微生物を殺したりあるいは不活性にしたりするには、発酵温度と暴露時間が大切であり、例えば、55℃以上、3日間以上曝すことでコンポストが製造される。
シリカ鉄系からなる液体物質は市販されている、鉄とシリカを主成分としたシリカ鉄凝集剤(商品名:PSI)を使用することで、可溶性のシリカ及び鉄を供給して容易に水中及び土壌中に、可溶性シリカ及びフルボ酸鉄を溶出し、海、河川の環境改善効果と植物の生育効果に有効に働くことになる。
有機廃棄物の発酵・殺菌処理品へのシリカ鉄系液体物質の添加量は、有機廃棄物の質量(kg)当り、50mg/kgから7000mg/kgの範囲で添加し、最適には500mg/kgから5000mg/kg添加する。
添加量が50mg/kg未満の場合は、可溶性鉄の量が不足し、水質浄化効果が劣る。また、7000mg/kgを超えて添加すると、フルボ酸鉄含有資材のpH値が低下し、植物への生育にも影響し、コストも高くなる。
このフルボ酸鉄資材はフルボ酸と鉄の含有割合は鉄/フルボ酸の成分比率が質量比で1〜5%でフルボ酸がリッチな状態である。そこで、持続性を持たせるために、市販の鉄分を混合してもよい。
また、バチルス菌を併用する場合、フルボ酸鉄とハイブリットにするバチルス菌は、Bacillus subtilis・Bacillus aamyloliquefaciens・Bacillus pumilus・Baciillus licheniformis・Bacillus thuringiensis 等を使用することができ、バチルス菌の有機物分解能力やセルロース分解能力とフルボ酸鉄の光フェントン反応を利用した相乗効果が発揮できる。
フルボ酸鉄の光フェントン反応は、非特許文献2に記載されているように、まずフルボ酸が光反応により、水中の溶存している酸素と光反応し、過酸化水素を生成し、この過酸化水素とフルボ酸鉄中の2価鉄イオンとで光フェントン反応を起こし、ヒドロパーオキシドラジカルが生成する。このヒドロパーオキシドラジカルが強力な酸化作用のために、硫化物等を含む有機化合物を酸化分解する。このために海底の堆積物のヘドロ等が分解し、砂地化して行く。
この時に、2価鉄イオンは3価鉄イオンになるが、フルボ酸と光エネルギーにより、還元され、2価鉄イオンに戻り、これが水中で繰り返し、起こり、硫化物有機化合物を分解して、水質及び底質の浄化をして行く。
本発明によれば、水中に可溶性シリカ及びフルボ酸鉄を良好に供給することで、水質及び海底の底質の浄化や藻場の再生を促進し、水質環境を改善することができる。
また、有機廃棄物の発酵・殺菌処理物を使用することで、土壌へ使用した場合は、フルボ酸鉄、シリカ、窒素、リンを供給でき、植物の生育促進に効果がある。
実施例1におけるヘドロ分解の評価の様子を示す。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、フルボ酸鉄の分析は株式会社 日本食品機能分析研究所へ依頼して分析した。また、フルボ酸鉄含有資材からの溶出成分は、株式会社久留米リサーチパークのICP−MS分析装置を使用して分析した。
[実施例1]
有限会社土壌微生物研究所で市販されている木屑を使用した汚泥発酵肥料10トンに シリカ鉄系液体物質(タイキ薬品工業株式会社製のPSI−025)を5kg噴霧混合し、20日間倉庫で熟成した。
この熟成品をPETボトルへ入れ、混合物濃度50(g/100mL)の濃度で光の当るところで、常温で20日間放置した後の上澄み液を5Aの濾紙で濾過したものを 株式会社 日本食品機能分析研究所でフルボ酸と可溶性鉄を分析した。また、上澄み液中の可溶性シリカはICP−MS分析装置にて分析した。その結果を表1に示す。この結果、フルボ酸2400(mg/L)、可溶性鉄39(mg/L)、可溶性シリカ105(mg/L)生成していることが解った。
このフルボ酸鉄・シリカ含有物を生分解性袋(ユニチカ製 テラマック土嚢袋)に15kg(フルボ酸鉄・シリカ資材7.5kg,海砂7.5kg)入れ、伊万里湾の海底堆積物(ヘドロ)がある場所へ設置面積100m2に5m間隔で、5個 設置したところ、3ヶ月後にはヘドロが分解し、低質土の高さが10cmから20cm低下し、砂地化出来ることが解った。具体的には図1に示すように、本件資材設置時はヘドロが厚く、長靴だけでは歩けず、補助箱を使わないと歩行できない状況であったが、設置3ヶ月経過後にはヘドロが減少し、砂地化して長靴だけで歩行可能となった。このヘドロの分解の評価は、福岡大学工学部社会デザイン学科が平成24年度3月の土木学会西部支部研究発表会(フルボ酸鉄を用いたヘドロ浄化に関する実証研究〜カブトガニ再生に向けた伊万里湾での取組み〜福岡大学工学部 坂田早、山崎惟義、渡辺亮一、伊豫岡宏樹、三光株式会社 古賀義明)で発表した。ヘドロの分解はフルボ酸鉄による光フェントン反応で分解され、浮泥化し、潮の満ち引きにより、浮泥が流されて、少しずつ標高が低下して行ったものと考えている。
[実施例2]
シリカ鉄系液体物質を12.5kg噴霧した以外は、実施例1と同様にして製造した。この製造品を固形分濃度20(g/100mL)にした以外は同様にして、上澄み液を作成した。その分析結果を表1に示す。フルボ酸980(mg/L)、可溶性鉄32(mg/L)、可溶性シリカ78(mg/L)であった。このフルボ酸鉄含有物を、実施例1と同様に、麻袋に10kg入れ、伊万里湾の海底堆積物(ヘドロ)がある場所へ設置したところ、3ヶ月後にはヘドロが分解し、砂地化できることが解った。
[実施例3]
シリカ鉄系液体物質を25kg使用した以外は 実施例1と同様に製造した。製造した製品は実施例2と同様な濃度で、上澄み液を作成した。その分析結果を表1に示す。フルボ酸990(mg/L)、可溶性鉄45(mg/L)、可溶性シリカ84(mg/L)で有った。このフルボ酸鉄含有物を、実施例1と同様に、麻袋に10kg入れ、伊万里湾の海底堆積物(ヘドロ)がある場所へ設置したところ、3ヶ月後にはヘドロが分解し、砂地化できることが解った。
[実施例4]
竹を粉砕処理した後、常温で20日間熟成した竹粉10kgに実施例1と同様にシリカ・鉄系液体物質(タイキ薬品工業製PSI−025)を50g混合(5000ppm)し、ポリ袋に入れ、30日間常温熟成発酵してフルボ酸鉄含有物を製造した。この製造物中のフルボ酸、鉄を日本食品機能分析研究所で測定した結果、フルボ酸59(g/kg),可溶性鉄410(mg/kg)が生成していることが解った。可溶性シリカはこの資材20gを水道水200mLに16日間、常温で浸漬させ、抽出した液をICP−Ms分析装置でシリカ濃度を測定した。その結果、可溶性シリカ濃度は22(mg/L)で有った。測定結果を表2に示す。河川水で、アオコが発生した水10Lへ、フルボ酸鉄・シリカを含有したサンプル100gを生分解性の袋へ入れ、流れの中に沈めたら、水の濁度が20から10以下に低下し、アオコの発生も見られなくなった。
[実施例5]
実施例4と同様に製造したフルボ酸鉄・シリカ含有資材に既出3種のバチルス菌(1×10cfu/g)濃度の芽胞菌を均等混合し、1gを添加して、ポリ袋に入れて、30日間常温熟成した。この製品中のフルボ酸、鉄及びシリカ濃度を測定した結果、フルボ酸58(g/kg),可溶性鉄360(mg/kg)が生成していることが解った。また、可溶性シリカは20(mg/L)で有った。測定結果を表2に示す。河川水での効果は実施例4と同じであった。
[比較例1]
実施例1で使用した木屑使用発酵汚泥肥料を固形分濃度30(g/100mL)の濃度で上澄み液を作成し、分析した結果を表1に示す。この結果、フルボ酸は510(mg/L)生成していたが、可溶性鉄は1.6(mg/L)と汚泥から持ち込まれたものしか検出出来なかった。このフルボ酸鉄含有物を、麻袋に10kg入れ、伊万里湾の海底堆積物(ヘドロ)がある場所へ設置したが、ヘドロの分解は見られなかった。
[比較例2]
実施例4の竹粉だけを発酵熟成したものを日本食品機能分析研究所で分析した結果、フルボ酸が48(g/kg・dry),可溶性鉄が4(mg/kg・dry)で有った。この竹粉だけを発酵処理したものを固形分濃度10(g/100mL)で16日間常温放置し、抽出した上澄み液中の可溶性シリカを分析した結果、23(mg/L)で有った。その結果を表2に示す。
本発明は、可溶性シリカを含んだフルボ酸鉄含有物の製造方法に関し、特に、海、河川、干潟、養殖場、池・湖沼などの水域及び土壌又は砂漠へフルボ酸鉄を供給し、藻場の再生と河口や干潟の堆積物の分解による砂地化、養殖場、池、湖沼の水質浄化を改善したり、土壌及び砂漠へ混合使用することで土壌改良及び植物の生育の促進及び砂漠を緑化したりすることが可能な可溶性シリカを含んだフルボ酸鉄資材の製造方法に関する。
フルボ酸鉄は自然界では植物の葉や茎の部分が腐植してできた腐植物質中にフルボ酸ができ、これが土中の無酸素状態の中で水に溶けている鉄とキレート作用により、結びついてフルボ酸鉄が生成する。このフルボ酸鉄は河川により海へ運ばれ、植物プランクトンや海藻の生育に寄与する。最近ではこのフルボ酸鉄は海の磯焼け防止し、海底の堆積物分解し、河川を浄化することが報告されている。
また、魚場ではシリカ欠損、濁水流入、鉄欠損等が水産資源に与える影響も指摘されている。
特開2005−34140号公報 特許第4710036号公報
畠山重篤,森は海の恋人 福島正巳,有害化学物質の化学形態変化に及ぼす腐植物質の影響 NIRE ニュース 2000年9月 村岡浩爾他,運輸省第三港湾建設局室内実験結果 底質浄化工法検討調査報告書 社団法人 海と渚環境美化推進機構,平成22年度 魚場環境・生物多様性保全にかかる植樹活動等森づくり調査報告書
自然界においては、フルボ酸と鉄との出会いは偶然性に支配され、また、特許文献1,2の方法では、フルボ酸鉄の生成量も不明で、その生成量をコントロールすることは困難で、フルボ酸鉄含有物質を安定して供給できず、製造コストも高く、シリカ欠損の問題も解決できないという課題がある。
また、バチルス菌も水質浄化及び海底の低質浄化にも効果があることがいわれている。しかし、これ単独では効果にバラツキが有り、フルボ酸鉄との併用が必要とされていた。
そこで、本発明は、可溶性シリカを含んだフルボ酸鉄資材を安定的に、安価に製造する方法を提供するものである。
本願請求項1の発明は、有機廃棄物の発酵・殺菌処理によりフルボ酸が生成した発酵処理物へシリカ鉄からなる液体物質を混合・熟成することを特徴とするフルボ酸鉄含有物の製造方法である。
本願請求項2の発明は、前記有機廃棄物が製紙スラッジおよび/または木屑,竹粉であることを特徴とする請求項1に記載のフルボ酸鉄含有物の製造方法である。
本願請求項3の発明は、シリカ鉄からなる液体物質を有機廃棄物1kgに対して、50mg〜7000mgの範囲で混合して、熟成することを特徴とする請求項1又は2に記載のフルボ酸鉄含有物の製造方法である。
本願請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載のフルボ酸鉄含有物の製造方法で製造されたフルボ酸鉄含有物へバチルス菌を混合することを特徴とするバイオ・フルボ酸鉄含有物の製造方法である。
本発明では、有機廃棄物を発酵・殺菌処理したものにシリカ鉄から成る液体物質を混合し、熟成処理中に有機廃棄物の発酵・殺菌過程で生成するフルボ酸とシリカ鉄の鉄成分がキレート反応することで、可溶性シリカを含んだフルボ酸鉄資材を安定的に、安価に製造する。
本発明の有機廃棄物の発酵・殺菌処理品とは、コンポスト製造時に木屑又は竹粉を原料にした市販の製品を利用出来、又は、製紙排水処理工程で、シリカ鉄系凝集剤を利用して製造される製紙スラッジをキノコの廃培地を発酵促進剤として混合し、発酵処理したものが有効に利用できる。発酵処理工程で、有害微生物を殺したりあるいは不活性にしたりするには、発酵温度と暴露時間が大切であり、例えば、55℃以上、3日間以上曝すことでコンポストが製造される。
シリカ鉄からなる液体物質は市販されている、鉄とシリカを主成分としたシリカ鉄凝集剤(商品名:PSI)を使用することで、可溶性のシリカ及び鉄を供給して容易に水中及び土壌中に、可溶性シリカ及びフルボ酸鉄を溶出し、海、河川の環境改善効果と植物の生育効果に有効に働くことになる。
有機廃棄物の発酵・殺菌処理品へのシリカ鉄からなる液体物質の添加量は、有機廃棄物の質量(kg)当り、50mg/kgから7000mg/kgの範囲で添加し、最適には500mg/kgから5000mg/kg添加する。
添加量が50mg/kg未満の場合は、可溶性鉄の量が不足し、水質浄化効果が劣る。また、7000mg/kgを超えて添加すると、フルボ酸鉄含有資材のpH値が低下し、植物への生育にも影響し、コストも高くなる。
このフルボ酸鉄資材はフルボ酸と鉄の含有割合は鉄/フルボ酸の成分比率が質量比で1〜5%でフルボ酸がリッチな状態である。そこで、持続性を持たせるために、市販の鉄分を混合してもよい。
また、バチルス菌を併用する場合、フルボ酸鉄とハイブリットにするバチルス菌は、Bacillus subtilis・Bacillus amyloliquefaciens・Bacillus pumilus・Baciillus licheniformis・Bacillus thuringiensis 等を使用することができ、バチルス菌の有機物分解能力やセルロース分解能力とフルボ酸鉄の光フェントン反応を利用した相乗効果が発揮できる。
フルボ酸鉄の光フェントン反応は、非特許文献2に記載されているように、まずフルボ酸が光反応により、水中の溶存している酸素と光反応し、過酸化水素を生成し、この過酸化水素とフルボ酸鉄中の2価鉄イオンとで光フェントン反応を起こし、ヒドロパーオキシドラジカルが生成する。このヒドロパーオキシドラジカルが強力な酸化作用のために、硫化物等を含む有機化合物を酸化分解する。このために海底の堆積物のヘドロ等が分解し、砂地化して行く。
この時に、2価鉄イオンは3価鉄イオンになるが、フルボ酸と光エネルギーにより、還元され、2価鉄イオンに戻り、これが水中で繰り返し起こり、硫化物有機化合物を分解して、水質及び底質の浄化をして行く。
本発明によれば、水中に可溶性シリカ及びフルボ酸鉄を良好に供給することで、水質及び海底の底質の浄化や藻場の再生を促進し、水質環境を改善することができる。
また、有機廃棄物の発酵・殺菌処理物を使用することで、土壌へ使用した場合は、フルボ酸鉄、シリカ、窒素、リンを供給でき、植物の生育促進に効果がある。
実施例1におけるヘドロ分解の評価の様子を示す。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、フルボ酸鉄の分析は株式会社 日本食品機能分析研究所へ依頼して分析した。また、フルボ酸鉄含有資材からの溶出成分は、株式会社久留米リサーチパークのICP−MS分析装置を使用して分析した。
[実施例1]
有限会社土壌微生物研究所で市販されている木屑を使用した汚泥発酵肥料10トンに シリカ鉄からなる液体物質(タイキ薬品工業株式会社製のPSI−025)を5kg噴霧混合し、20日間倉庫で熟成した。
この熟成品をPETボトルへ入れ、混合物濃度50(g/100ml)の濃度で光の当るところで、常温で20日間放置した後の上澄み液を5Aの濾紙で濾過したものを 株式会社 日本食品機能分析研究所でフルボ酸と可溶性鉄を分析した。また、上澄み液中の可溶性シリカはICP−MS分析装置にて分析した。その結果を表1に示す。この結果、フルボ酸2400(mg/L)、可溶性鉄39(mg/L)、可溶性シリカ105(mg/L)生成していることが解った。
このフルボ酸鉄・シリカ含有物を生分解性袋(ユニチカ製 テラマック土嚢袋)に15kg(フルボ酸鉄・シリカ資材7.5kg,海砂7.5kg)入れ、伊万里湾の海底堆積物(ヘドロ)がある場所へ設置面積100m2に5m間隔で、5個 設置したところ、3ヶ月後にはヘドロが分解し、低質土の高さが10cmから20cm低下し、砂地化出来ることが解った。具体的には図1に示すように、本件資材設置時はヘドロが厚く、長靴だけでは歩けず、補助箱を使わないと歩行できない状況であったが、設置3ケ月経過後にはヘドロが減少し、砂地化して長靴だけで歩行可能となった。このへドロの分解の評価は、福岡大学工学部社会デザイン学科が平成24年度3月の土木学会西部支部研究発表会(フルボ酸鉄を用いたヘドロ浄化に関する実証研究〜カブトガニ再生に向けた伊万里湾での取組み〜福岡大学工学部 坂田早、山崎惟義、渡辺亮一、伊豫岡宏樹、三光株式会社 古賀義明)で発表した。ヘドロの分解はフルボ酸鉄による光フェントン反応で分解され、浮泥化し、潮の満ち引きにより、浮泥が流されて、少しずつ標高が低下して行ったものと考えている。
[実施例2]
シリカ鉄からなる液体物質を12.5kg噴霧した以外は、実施例1と同様にして製造した。この製造品を固形分濃度20(g/100mL)にした以外は同様にして、上澄み液を作成した。その分析結果を表1に示す。フルボ酸980(mg/L)、可溶性鉄32(mg/L)、可溶性シリカ78(mg/L)であった。このフルボ酸鉄含有物を、実施例1と同様に、麻袋に10kg入れ、伊万里湾の海底堆積物(ヘドロ)がある場所へ設置したところ、3ヶ月後にはヘドロが分解し、砂地化できることが解った。
[実施例3]
シリカ鉄からなる液体物質を25kg使用した以外は 実施例1と同様に製造した。製造した製品は実施例2と同様な濃度で、上澄み液を作成した。その分析結果を表1に示す。フルボ酸990(mg/L)、可溶性鉄45(mg/L)、可溶性シリカ84(mg/L)であった。このフルボ酸鉄含有物を、実施例1と同様に、麻袋に10kg入れ、伊万里湾の海底堆積物(ヘドロ)がある場所へ設置したところ、3ヶ月後にはヘドロが分解し、砂地化できることが解った。
[実施例4]
竹を粉砕処理した後、常温で20日間熟成した竹粉10kgに実施例1と同様にシリカ鉄からなる液体物質(タイキ薬品工業製PSI−025)を50g混合(5000ppm)し、ポリ袋に入れ、30日間常温熟成発酵してフルボ酸鉄含有物を製造した。この製造物中のフルボ酸、鉄を日本食品機能分析研究所で測定した結果、フルボ酸59(g/kg),可溶性鉄410(mg/kg)が生成していることが解った。可溶性シリカ20gを水道水200mlに16日間、常温で浸漬させ、抽出した液をICP−Ms分析装置でシリカ濃度を測定した。その結果、可溶性シリカ濃度は22(mg/L)で有った。測定結果を表2に示す。河川水で、アオコが発生した水10Lへ、フルボ酸鉄・シリカを含有したサンプル100gを生分解性の袋へ入れ、流れの中に沈めたら、水の濁度が20から10以下に低下し、アオコの発生も見られなくなった。
[実施例5]
実施例4と同様に製造したフルボ酸鉄含有物に既出3種のバチルス菌(1×10cfu/g)濃度の芽胞菌を均等混合し、1gを添加して、ポリ袋に入れて、30日間常温熟成した。この製品中のフルボ酸、鉄及びシリカ濃度を測定した結果、フルボ酸58(g/kg),可溶性鉄360(mg/kg)が生成していることが解った。また、可溶性シリカは20(mg/L)であった。測定結果を表2に示す。河川水での効果は実施例4と同じであった。
[比較例1]
実施例1で使用した木屑使用発酵汚泥肥料を固形分濃度30(g/100mL)の濃度で上澄み液を作成し、分析した結果を表1に示す。この結果、フルボ酸は510(mg/L)生成していたが、可溶性鉄は1.6(mg/L)と汚泥から持ち込まれたものしか検出出来なかった。このフルボ酸鉄含有物を、麻袋に10kg入れ、伊万里湾の海底堆積物(ヘドロ)がある場所へ設置したが、ヘドロの分解は見られなかった。
[比較例2]
実施例4の竹粉だけを発酵熟成したものを日本食品機能分析研究所で分析した結果、フルボ酸が48(g/kg・dry),可溶性鉄が4(mg/kg・dry)であった。この竹粉だけを発酵処理したものを固形分濃度10(g/100ml)で16日間常温放置し、抽出した上澄み液中の可溶性シリカを分析した結果、23(mg/L)で有った。その結果を表2に示す。

Claims (4)

  1. 有機廃棄物の発酵・殺菌処理によりフルボ酸が生成した発酵処理物へシリカ鉄系からなる液体物質を混合・熟成することを特徴とするフルボ酸鉄含有物の製造方法。
  2. 前記有機廃棄物が製紙スラッジおよび/または木屑、竹粉であることを特徴とする請求項1に記載のフルボ酸鉄含有物の製造方法。
  3. シリカ鉄からなる物質を有機廃棄物1kgに対して、50mg〜7000mgの範囲で混合して、熟成することを特徴とする請求項1又は2に記載のフルボ酸鉄含有物の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のフルボ酸鉄含有物の製造方法で製造されたフルボ酸鉄含有物へバチルス菌を混合することを特徴とするバイオ・フルボ酸鉄含有物の製造方法。
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