JPWO2014017274A1 - 車両用灯具 - Google Patents

車両用灯具 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2014017274A1
JPWO2014017274A1 JP2014526840A JP2014526840A JPWO2014017274A1 JP WO2014017274 A1 JPWO2014017274 A1 JP WO2014017274A1 JP 2014526840 A JP2014526840 A JP 2014526840A JP 2014526840 A JP2014526840 A JP 2014526840A JP WO2014017274 A1 JPWO2014017274 A1 JP WO2014017274A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lamp
lamp body
resin
acrylonitrile
acid scavenger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014526840A
Other languages
English (en)
Inventor
浩 安田
浩 安田
和仁 長田
和仁 長田
深 増田
深 増田
剛直 吉村
剛直 吉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koito Manufacturing Co Ltd
Lion Idemitsu Composites Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
Lion Idemitsu Composites Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koito Manufacturing Co Ltd, Lion Idemitsu Composites Co Ltd filed Critical Koito Manufacturing Co Ltd
Publication of JPWO2014017274A1 publication Critical patent/JPWO2014017274A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21SNON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
    • F21S45/00Arrangements within vehicle lighting devices specially adapted for vehicle exteriors, for purposes other than emission or distribution of light
    • F21S45/10Protection of lighting devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60QARRANGEMENT OF SIGNALLING OR LIGHTING DEVICES, THE MOUNTING OR SUPPORTING THEREOF OR CIRCUITS THEREFOR, FOR VEHICLES IN GENERAL
    • B60Q1/00Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor
    • B60Q1/02Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to illuminate the way ahead or to illuminate other areas of way or environments
    • B60Q1/04Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to illuminate the way ahead or to illuminate other areas of way or environments the devices being headlights
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21SNON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
    • F21S41/00Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps
    • F21S41/50Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by aesthetic components not otherwise provided for, e.g. decorative trim, partition walls or covers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21WINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES F21K, F21L, F21S and F21V, RELATING TO USES OR APPLICATIONS OF LIGHTING DEVICES OR SYSTEMS
    • F21W2102/00Exterior vehicle lighting devices for illuminating purposes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Abstract

ベース樹脂と植物繊維とを含有する樹脂組成物から形成されたランプボディを用いた車両用灯具において、該ランプボディの成形に用いる金型を腐食させることなく、また、該ランプボディを用いて灯具とした場合に、その使用中に前面カバーの灯室内側に曇りや外観不良の発生がない車両用灯具を提供する。前方が開口したランプボディ(3)と、その前方開口部を閉塞して取り付けられた前面カバー(2)とを有する車両用灯具(1)であって、ランプボディ(3)がベース樹脂と植物繊維と酸捕捉剤とを含有する樹脂組成物から形成されたものである。

Description

本発明は、車両用灯具に関し、軽量かつ高強度で、ランプボディの成形に用いる金型を腐食させることなく、また、使用中に前面カバーの灯室内側に曇りや外観不良の発生がない、車両用灯具に関する。
近年、車両の軽量化が望まれており、そのため車両を構成する各パーツの軽量化が進められている。軽量化が求められる車両パーツの1つに灯具(ランプ類)も含まれる。
車両用灯具は、一般的に、前方が開口したランプボディ、その前方開口部を閉塞して取り付けられた前面カバー、エクステンション、リフレクタ、光源、電装部品等を有するものである。このような車両用灯具の総重量を軽量化するには、一般的に樹脂材料で形成されかつ車両用灯具の総重量に対して比較的高い比率を占めるランプボディの軽量化が有効であると考えられる。
一方、樹脂材料から形成される樹脂成形体は、樹脂のみから形成すると強度等が不十分であるため、充填剤(フィラー)をベース樹脂に添加するのが一般的である。そして機械的強度等を必要とする樹脂成形体に好適なフィラーとしては、タルク等の比較的比重の高い鉱物性のものが用いられていた。
このことから、樹脂材料から形成される樹脂成形体において、その強度を保ちながら、軽量化を目指す場合には、フィラーとしては比重のより小さいものを使用することが有効と考えられる。
そして特許文献1には、ポリプロピレンと植物繊維を含む樹脂組成物で成型体を得る技術が開示されている。
日本国特開2011−88997号公報
しかしながら、ベース樹脂と植物繊維とを含有する樹脂組成物から形成されたランプボディとした場合に、その成形に用いる金型を腐食させたり、ランプボディを用いて灯具とした場合に、その使用中に前面カバーの灯室内側に曇りや外観不良が発生するという問題があった。
これらの事情に鑑み、本発明は、ベース樹脂と植物繊維とを含有する樹脂組成物から形成されたランプボディを用いた車両用灯具において、該ランプボディの成形に用いる金型を腐食させることなく、また、該ランプボディを用いて灯具とした場合に、その使用中に前面カバーの灯室内側に曇りや外観不良の発生がないものを提供しようとするものである。
本発明の発明者らは、鋭意検討の結果、下記構成を採ることにより上記課題を解決することができた。
即ち、本発明は以下の通りである。
(1)前方が開口したランプボディと、その前方開口部を閉塞して取り付けられた前面カバーとを有する車両用灯具であって、
該ランプボディがベース樹脂と植物繊維と酸捕捉剤とを含有する樹脂組成物から形成されたものである車両用灯具。
(2)前記酸捕捉剤が、酸化カルシウムである前記(1)記載の車両用灯具。
(3)前記ランプボディ中の前記酸捕捉剤の含有量が、0.1〜5質量%である前記(1)または(2)記載の車両用灯具。
(4)前記ベース樹脂が、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ乳酸、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、アクリロニトリル−スチレン−アクリレート共重合体、アクリロニトリル−エチレン−スチレン共重合体、塩素化ポリエチレン−アクリロニトリル−スチレン共重合体、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、液晶ポリマー、ポリサルフォン、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂及びシリコーン樹脂から選ばれる少なくともいずれかである前記(1)〜(3)のいずれか記載の車両用灯具。
(5)前記植物繊維が、パルプ、ジュート麻、マニラ麻、サイザル麻、ガンピ、ミツマタ、コウゾ、スギ、タケ、カカオ、ケナフ、バナナ、パイナップル、サトウキビ、ココヤシ、トウモロコシ、バガス、ヤシ、ヨシ、エスパルト、サバイグラス、シュロ、バショウ、マツ、クワ、リュウゼツラン、ムギ、イネ、ヒノキ、セルロースナノファイバー及びセルロースファイバーから選ばれる少なくともいずれかである前記(1)〜(4)のいずれか記載の車両用灯具。
植物繊維を含有する樹脂組成物から形成されたランプボディとした場合に、その成形に用いる金型を腐食させたり、該ランプボディを用いて灯具とした場合に、その使用中に前面カバーの灯室内側に曇りや外観不良が発生する原因としては、明確ではないが、以下の理由が考えられる。
植物繊維は、常温常圧下(意図して、温度及び湿度を管理してない環境下)に置いておくと、周囲雰囲気の湿度(水分)を吸収し、水分を含んだ状態になりやすい。また、植物繊維を樹脂組成物に含有させた状態でも同様である。
また、植物繊維を構成する主な成分は、セルロース(多糖類ポリマーで、天然繊維)、リグニン(天然の接着剤)及びヘミセルロース(セルロースの低分子物)である。この中でも、リグニン及びヘミセルロースは高温(約200℃)で熱分解し、腐食性ガス(カルボン酸等の有機酸)が発生する。なお、植物繊維を構成する上記の各成分の分解開始温度は、リグニン:120℃、ヘミセルロース:200℃、セルロース:260℃である。
ランプボディの射出成型時に、植物繊維を含有する樹脂組成物が金型内で高温高圧の状態で流動するが、この時、水分が存在すると金型内で腐食性ガスと金型(鉄)が反応し、有機酸塩(有機酸と鉄の反応物)が生成される(金型の錆)。なお、水分の存在下での腐食性ガスと金型(鉄)の反応は、高温高圧になるほど活性化される。
さらに該ランプボディを用いた灯具は、その使用によって、灯室は120〜130℃になる。このような温度条件下では、植物繊維に含まれる低分子有機物(130℃付近で揮発するオイル成分)が徐々に揮発し、灯具を構成する部材の中で最も低温である前面カバーの内側に付着(凝結)し、前面カバーの少なくとも一部が白くなる(ガス曇り、外観不良)。更に、防曇塗装した前面カバーの場合、この揮発した有機物によって防曇機能が低下し、前面カバー内側で水タレ、タレ痕などの外観不良が発生する。
これに対して、本発明は、植物繊維を含有するランプボディに更に酸補足剤を含有することにより、発生した腐食性ガス(酸性)を該酸補足剤(アルカリ)にて捕捉・中和、若しくは、植物繊維の熱分解を防ぎ、酸性物質の発生を抑制しているものと推定される。また、酸補足剤として酸化カルシウム(CaO)を用いた場合、その高い吸水性により、ランプボディの射出成型時に、存在する水分を効率良くトラップ(CaOHに変化)できるため、射出成型時(高温高圧下)における植物繊維の熱分解・加水分解を抑制できるものと推定される。また、酸補足剤として酸化カルシウム(CaO)を用いたランプボディを用いて灯具とした場合に、曇り等の原因となる揮発性低分子有機物の発生を抑制したり、または、発生しても効率良くトラップできるものと推定される。
本発明によれば、植物繊維を含有するランプボディに更に酸補足剤を含有することにより、該ランプボディの成形に用いる金型の腐食をなくすことができる。さらに、酸補足剤として酸化カルシウムを用いることにより、該金型腐食をさらに効率良く抑制でき、また、該ランプボディを用いて灯具とした場合に、その使用中に前面カバーの灯室内側に曇りや外観不良の発生がないものとすることができる。
本発明の車両用灯具の一例を示す模式断面図である。
以下、本発明の車両用灯具についての好ましい実施形態を詳細に説明する。
本発明の車両用灯具の一例を図1の模式断面図にて説明する。
本発明の車両用灯具1は、素通し状の透明な前面カバー2とランプボディ3とを有し、前面カバー2とランプボディ3とで区画形成された灯室4内に、灯具ユニット5がランプボディ3にエイミング機構6を介して支持されている。図1に示す灯具ユニット5は、投影レンズ8と、光源10と、リフレクタ13とを備えている。また、前面カバー2の後方に投影レンズ8を露出させるようにランプボディ3の内面を覆うエクステンション50が配置される。
本発明の車両用灯具に使用するランプボディ(以下「本発明のランプボディ」とも称する)3について説明する。
本発明のランプボディ3は、上述したように、前方が開口した形状を有し、その前方開口部には、前面カバー2が取り付けられる。
また、本発明のランプボディ3は、ベース樹脂と植物繊維と酸捕捉剤とを含有する樹脂組成物から成形されたものである。
本発明のランプボディ3を成形するために用いる樹脂組成物に使用される酸捕捉剤としては、特に限定されないが、ナトリウム、カルシウム、亜鉛などのステアリン酸金属塩、ゼオライト構造を持つ化合物(ジハイドロタルサイト、合成及び天然)、カルシウム、マグネシウム、亜鉛の酸化物又は水酸化物、エポキシ化合物、脂肪族アミン、アミノ置換トリアジン、カルボジイミド、及び、乳酸や安息香酸の金属塩等が挙げられ、中でも、CaOが好ましい。
上記の酸捕捉剤の含有量は、特に限定されず、使用する酸捕捉剤の種類、共に使用する後述の植物繊維の種類、ベース樹脂の種類等によって、適宜選択されることが好ましいが、本発明のランプボディ3(ランプボディ3を成形するために用いる樹脂組成物)中に0.1〜10質量%含むことが好ましく、添加量に伴い吸水率が増加することを防止できることから0.1〜5質量%がより好ましい。
本発明のランプボディ3を成形するために用いる樹脂組成物に使用される植物繊維としては、特に限定されないが、パルプ、ジュート麻、マニラ麻、サイザル麻、ガンピ、ミツマタ、コウゾ、スギ、タケ、カカオ、ケナフ、バナナ、パイナップル、サトウキビ、ココヤシ、トウモロコシ、バガス、ヤシ、ヨシ、エスパルト、サバイグラス、シュロ、バショウ、マツ、クワ、リュウゼツラン、ムギ、イネ、ヒノキ、セルロースナノファイバー及びセルロースファイバー等が挙げられ、中でも、パルプ、ジュート麻が好ましい。
上記の植物繊維の含有量は、特に限定されず、使用する植物繊維の種類、共に使用する前述の酸捕捉剤、後述のベース樹脂の種類等によって、適宜選択されることが好ましいが、本発明のランプボディ3(ランプボディ3を成形するために用いる樹脂組成物)中に5〜80質量%含むことが好ましく、力学物性と成形特性を十分に両立させるために15〜60質量%含むことがより好ましい。
本発明のランプボディ3を成形するために用いる樹脂組成物に使用されるベース樹脂としては、特に限定されないが、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリ乳酸(PLA)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリスチレン(PS)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、アクリロニトリル−スチレン−アクリレート共重合体(AAS)、アクリロニトリル−エチレン−スチレン共重合体(AES)、塩素化ポリエチレン−アクリロニトリル−スチレン共重合体(ACS)、ポリアミド(PA)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、ポリサルフォン(PSU)、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂及びシリコーン樹脂等が挙げられ、中でも、PPが好ましい。
本発明のランプボディ3を成形するために用いる樹脂組成物を調製する際には、少なくとも前記ベース樹脂と植物繊維と酸捕捉剤とが均一になるように混錬する。
この際の混錬方法としては、特に限定されず、公周知のスクリュー混錬等各種の混錬方法を採ることができる。
本発明に使用する前面カバー2は、素通し状の透明なもので、ランプボディ3の前方開口部を閉塞し灯室を形成し得るものであれば、材質は特に限定されず、公周知のもの等を用いることができるが、具体的なものとしては、ポリカーボネート、アクリル樹脂及びポリスチレン等の透明な熱可塑性樹脂や、ガラス等の無機透明材料等が挙げられる。
以下、本発明に係る実施例及び比較例を用いた評価試験の結果を示し、本発明を更に詳細に説明する。なお、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
〔参考例1〕
(ベース樹脂と植物繊維と酸補足剤の混合・ペレット化)
ポリプロピレン(PP)をベース樹脂とし、ジュート繊維を該ベース樹脂とジュート繊維の総量に対して25質量%になるように添加し、酸化カルシウム(CaO)を該ベース樹脂とジュート繊維の総量に対して1質量%になるように添加し混錬を行った。
混錬後、押出し混錬機を用いて平均直径3mm、平均長8mmのペレットを作製した。
(ペレットの乾燥・吸水率の測定)
得られたペレットを90℃、24時間乾燥させた。この乾燥直後の吸水率を0%と規定した。
(成形体の作製と金型汚染性の評価)
乾燥させたペレットを射出成形機(東芝機械(株)製、EC40N)に投入し、シリンダ温度190℃、金型温度40℃で射出成形して、110mm×60mm×3mmの長方形の板状試験片を成形した。この際にペレットが充填不足となる成形条件で行い、金型内に腐食ガスが発生した場合に留まりやすいようにした。成形を30ショット行い、その後、金型表面を目視で観察した。結果を下記表1に示す。
〔実施例1〕
ペレットとして、90℃、24時間乾燥させた後、60℃95%RHの恒温恒湿槽に2時間保存し、吸水率1.7%としたものを用いた以外は、参考例1と同様にして成形体の作製と金型汚染性の評価を行った。
なお、この際の吸水率は、恒温恒湿槽に保存後のペレット重量と、90℃24時間乾燥直後のペレット重量のとの差を吸水量とし、90℃24時間乾燥直後のペレット重量に対する該吸水量の百分率として示したものである。結果を下記表1に示す。
〔参考例2〕
ペレット作製時に酸化カルシウムを添加しない以外は、参考例1と同様にして、ペレットの作製、成形体の作製、及び、金型汚染性の評価を行った。結果を下記表1に示す。
〔比較例1〕
ペレット作製時に酸化カルシウムを添加せず、作製したペレットを60℃95%RHの恒温恒湿槽に保存して吸水率(実施例1で規定と同じ)0.9%としたものを用いた以外は、参考例1と同様にして成形体の作製と金型汚染性の評価を行った。結果を下記表1に示す。
Figure 2014017274
比較例1で生じた金型汚染物質を走査型分析電子顕微鏡(SEM−EDX)で元素分析したところ、鉄成分が多く検出され、金型が腐食されたと推定された。
また、CaO(酸補足剤)を添加した条件では、ペレットが吸水していても金型汚染(腐食)は無かったが、CaO非添加条件では、ペレットが吸水していると金型汚染が発生した。
〔実施例2〕
ペレットの作製の際の各配合成分の組成を下記表2に示す各条件通りとした以外は、前述の参考例1と同様に、ペレットの作製及び板状試験片(成形体)の作製を行った。
作製した板状試験片を、ガラス容器内の底部に設置し、該ガラス容器の上部にガラス板を取り付けた後、該ガラス容器の底部を130℃で48時間調温した。これにより、ヘッドライトの高温点灯時の環境を再現し、板状試験片から発生するガスをガラス板に付着させるようにした。
上記調温後、ガラス板を取り出し、Haze値を測定し、ガス発生(フォギング)度を評価した。Haze値は以下の方法で測定した。また、結果を下記表2に示す。
〔Haze値測定方法〕
ガラス板をHazeメーター(スガ試験機(株)製:Haze Computer HZ−2)に設置し、Haze値(曇り度合;フォギング)を評価した(JIS K7105)。この際、フォギングが発生している程、ガラス板は白く曇っており、Haze値は大きく表示される。
Figure 2014017274
上記表2の結果に示される通り、CaOにより添加ガスの発生が抑制されていることが分かった。
本発明を特定の態様を参照して詳細に説明したが、本発明の精神と範囲を離れることなく様々な変更および修正が可能であることは、当業者にとって明らかである。
なお、本出願は、2012年7月24日付で出願された日本特許出願(特願2012−163470)に基づいており、その全体が引用により援用される。また、ここに引用されるすべての参照は全体として取り込まれる。
本発明の車両用灯具は、植物繊維を含有するランプボディに更に酸補足剤を含有することにより、該ランプボディの成形に用いる金型の腐食をなくすことができ、さらに、酸補足剤として酸化カルシウムを用いることにより、該金型腐食をさらに効率良く抑制でき、また、該ランプボディを用いて灯具とした場合に、その使用中に前面カバーの灯室内側に曇りや外観不良の発生がないものとすることができ、車両用灯具としてきわめて有用である。
1 車両用灯具
2 前面カバー
3 ランプボディ
4 灯室
5 灯具ユニット
6 エイミング機構
8 投影レンズ
10 光源
13 リフレクタ
50 エクステンション

Claims (5)

  1. 前方が開口したランプボディと、その前方開口部を閉塞して取り付けられた前面カバーとを有する車両用灯具であって、
    該ランプボディがベース樹脂と植物繊維と酸捕捉剤とを含有する樹脂組成物から形成されたものである車両用灯具。
  2. 前記酸捕捉剤が、酸化カルシウムである請求項1記載の車両用灯具。
  3. 前記ランプボディ中の前記酸捕捉剤の含有量が、0.1〜5質量%である請求項1または2記載の車両用灯具。
  4. 前記ベース樹脂が、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ乳酸、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、アクリロニトリル−スチレン−アクリレート共重合体、アクリロニトリル−エチレン−スチレン共重合体、塩素化ポリエチレン−アクリロニトリル−スチレン共重合体、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、液晶ポリマー、ポリサルフォン、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂及びシリコーン樹脂から選ばれる少なくともいずれかである請求項1〜3のいずれか記載の車両用灯具。
  5. 前記植物繊維が、パルプ、ジュート麻、マニラ麻、サイザル麻、ガンピ、ミツマタ、コウゾ、スギ、タケ、カカオ、ケナフ、バナナ、パイナップル、サトウキビ、ココヤシ、トウモロコシ、バガス、ヤシ、ヨシ、エスパルト、サバイグラス、シュロ、バショウ、マツ、クワ、リュウゼツラン、ムギ、イネ、ヒノキ、セルロースナノファイバー及びセルロースファイバーから選ばれる少なくともいずれかである請求項1〜4のいずれか記載の車両用灯具。

JP2014526840A 2012-07-24 2013-07-05 車両用灯具 Pending JPWO2014017274A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012163470 2012-07-24
JP2012163470 2012-07-24
PCT/JP2013/068527 WO2014017274A1 (ja) 2012-07-24 2013-07-05 車両用灯具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2014017274A1 true JPWO2014017274A1 (ja) 2016-07-07

Family

ID=49997090

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014526840A Pending JPWO2014017274A1 (ja) 2012-07-24 2013-07-05 車両用灯具

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9366408B2 (ja)
EP (1) EP2878881A4 (ja)
JP (1) JPWO2014017274A1 (ja)
CN (1) CN104487765A (ja)
WO (1) WO2014017274A1 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104479314B (zh) * 2014-11-20 2016-03-23 苏州新区佳合塑胶有限公司 一种可生物降解的学习型led灯罩
CN104479313B (zh) * 2014-11-20 2016-03-23 苏州新区佳合塑胶有限公司 一种可生物降解的安睡型led灯罩
WO2016198372A1 (en) * 2015-06-10 2016-12-15 Solvay Specialty Polymers Usa, Llc Polymer composition and sterilizable articles obtainable therefrom
JP6917130B2 (ja) 2016-09-28 2021-08-11 住友化学株式会社 液晶性樹脂組成物および成形品
US10618455B2 (en) * 2016-12-30 2020-04-14 Valeo North America, Inc. Tunable impact feature in automotive lamps
JP7203743B2 (ja) 2017-09-29 2023-01-13 古河電気工業株式会社 成形品
CN111295419B (zh) 2017-10-31 2023-03-10 古河电气工业株式会社 成型品
JP2019139875A (ja) * 2018-02-07 2019-08-22 株式会社小糸製作所 車輌用筐体構造
CN109135238A (zh) * 2018-07-28 2019-01-04 望江县天长光学仪器有限公司 一种高抗裂透镜的制备方法
US20220089850A1 (en) 2019-05-16 2022-03-24 Seiko Pmc Corporation Resin composition for molding materials, molded body, and method for producing resin composition for molding materials
WO2021065767A1 (ja) * 2019-10-02 2021-04-08 住友化学株式会社 ランプ部材用樹脂組成物、ランプ部材、及びランプ部材用樹脂組成物の製造方法
MX2022005970A (es) * 2019-11-18 2022-06-23 Sappi Netherlands Services Bv Composiciones de polimero reforzado con fibra no corrosiva.

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH032241A (ja) * 1989-05-31 1991-01-08 Ube Ind Ltd ポリオレフィン―植物繊維系成形用組成物
JPH0587706U (ja) * 1992-04-27 1993-11-26 株式会社小糸製作所 灯 具
JPH0680888A (ja) * 1992-09-01 1994-03-22 Tokuyama Soda Co Ltd ハンガー用基材
WO2010138842A1 (en) * 2009-05-29 2010-12-02 Xlterra, Inc. Ketal esters of anhydropentitols and uses thereof
JP2011088997A (ja) * 2009-10-21 2011-05-06 Toyoda Gosei Co Ltd 複合材料からなる成形体及びその製造方法
JP2012018887A (ja) * 2010-07-09 2012-01-26 Stanley Electric Co Ltd 車両用灯具
JP2012038588A (ja) * 2010-08-06 2012-02-23 Lion Idemitsu Composites Co Ltd 車輌用灯具の部品

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5960962A (ja) * 1982-09-30 1984-04-07 株式会社東芝 管球
US5912308A (en) * 1994-11-30 1999-06-15 Alliedsignal Inc. Multifunctional cyanate ester and epoxy blends
WO1999042758A1 (fr) * 1998-02-20 1999-08-26 Nippon Zeon Co., Ltd. Equipement d'eclairage
JP5233063B2 (ja) * 2004-09-17 2013-07-10 東レ株式会社 樹脂組成物ならびにそれからなる成形品
EP1792941B1 (en) 2004-09-17 2011-05-18 Toray Industries, Inc. Resin composition and molded article comprising the same
JP5612317B2 (ja) 2010-01-18 2014-10-22 帝人株式会社 ポリ乳酸樹脂組成物
JP5438539B2 (ja) * 2010-02-09 2014-03-12 株式会社小糸製作所 光軸調整用スクリュー
JP2013165022A (ja) * 2012-02-13 2013-08-22 Koito Mfg Co Ltd 車両用灯具

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH032241A (ja) * 1989-05-31 1991-01-08 Ube Ind Ltd ポリオレフィン―植物繊維系成形用組成物
JPH0587706U (ja) * 1992-04-27 1993-11-26 株式会社小糸製作所 灯 具
JPH0680888A (ja) * 1992-09-01 1994-03-22 Tokuyama Soda Co Ltd ハンガー用基材
WO2010138842A1 (en) * 2009-05-29 2010-12-02 Xlterra, Inc. Ketal esters of anhydropentitols and uses thereof
JP2011088997A (ja) * 2009-10-21 2011-05-06 Toyoda Gosei Co Ltd 複合材料からなる成形体及びその製造方法
JP2012018887A (ja) * 2010-07-09 2012-01-26 Stanley Electric Co Ltd 車両用灯具
JP2012038588A (ja) * 2010-08-06 2012-02-23 Lion Idemitsu Composites Co Ltd 車輌用灯具の部品

Also Published As

Publication number Publication date
EP2878881A4 (en) 2016-02-24
US20150198301A1 (en) 2015-07-16
WO2014017274A1 (ja) 2014-01-30
CN104487765A (zh) 2015-04-01
US9366408B2 (en) 2016-06-14
EP2878881A1 (en) 2015-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2014017274A1 (ja) 車両用灯具
Ramesh Wood flour filled thermoset composites
Ho et al. Improvement on the properties of polylactic acid (PLA) using bamboo charcoal particles
KR101969613B1 (ko) 탄소 섬유 강화 열가소성 수지 조성물, 그의 펠릿 및 성형품
KR102037569B1 (ko) 레이저 직접 구조화용 열가소성 수지 조성물 및 이를 포함하는 성형품
JPS60110743A (ja) ポリ塩化ビニル組成物
JP2009041001A (ja) ポリカーボネート樹脂組成物及びその製造方法
Al-Shabanat Study of the effect of weathering in natural environment on polypropylene and its composites: morphological and mechanical properties
JP2017196897A (ja) バガス繊維によるコンポジット成形材の製造方法
Pugazhenthi et al. Mechanical and thermal behavior of hybrid composite medium density fiberboard reinforced with phenol formaldehyde
JP6130368B2 (ja) 車両用灯具
Krzyżak et al. Water absorption of thermoplastic matrix composites with polyamide 6
WO2016002193A1 (ja) 反射材用ポリエステル樹脂組成物およびそれを含む反射板
JP2020019914A (ja) 反射材用ポリエステル樹脂組成物および反射材
JP2019127545A (ja) 反射材用ポリエステル樹脂組成物および反射材
JP2015058427A (ja) 水蒸気及び酸素吸着性樹脂ペレット
JP2013165022A (ja) 車両用灯具
CN106715561B (zh) 具有高总透光率的阻燃聚碳酸酯
CN208771157U (zh) 吸收小微空间内可持续单向排出湿气的组件、车灯后盖
CN105968579A (zh) 一种具有指示功能和低voc毒性的聚丙烯复合材料及应用
JP2004204104A (ja) ポリアミド樹脂組成物および成形品
JP5635460B2 (ja) 木質系成形品の製造方法および木質系成形品
WO2021065767A1 (ja) ランプ部材用樹脂組成物、ランプ部材、及びランプ部材用樹脂組成物の製造方法
JP6968321B1 (ja) ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物の製造方法
KR101761603B1 (ko) 자동차 내외장재 및 가전제품용 기능성 사출 재료

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160606

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170509

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170905

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180306