JPWO2013046504A1 - 算術復号装置、画像復号装置、および算術復号方法 - Google Patents

算術復号装置、画像復号装置、および算術復号方法 Download PDF

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Abstract

算術復号装置は、ストリームから取得された位置情報の取りうる範囲を示す区間情報のうち、第1の値の範囲と第2の値の範囲との境界を示す分割情報の候補を、次の2値データが第1及び第2の値のいずれであるかを示す確率情報を用いて算出する分割情報算出部と、分割情報の候補のうち、区間情報に対応する分割情報を選択する分割情報選択部と、分割情報で区分された区間情報のどちらの範囲に位置情報が含まれるかに応じて2値データを生成すると共に、生成された2値データを用いて次の区間情報及び次の位置情報を生成する生成部とを備え、分割情報算出部の処理と生成部の処理とは、パイプライン実行される。2値算術復号処理内をパイプライン実行する。

Description

本発明は、算術復号装置およびその方法に関するものである。
近年、動画像や音声の圧縮符号化技術の進展は著しく、放送、通信および蓄積等の分野で実用化されている。エントロピー符号化は、符号化する値の発生確率に応じて符号長を変化させることで、符号化効率を向上させる圧縮符号化技術の一つである。エントロピー符号化の具体例としては、ハフマン符号化や算術符号化等が知られている。
算術符号化方式として、例えば、H.264/AVCで採用されているCABAC(Context−based Adaptive Binary Arithmetic Coding:コンテキスト適応型2値算術符号化方式)がある。CABACによる符号化処理は、主に、確率情報算出処理と、2値算術符号化処理とに分けられる。
確率情報算出処理では、符号化対象の2値データが属するSE(Syntax Element、シンタックスエレメント)、binIdx(SEを構成する2値データの並びにおける2値データの位置)、および周囲の状況に応じてctxIdx(2値データの確率情報を指定する番号)を算出し、ctxIdxにより指定された2値データの確率情報を参照し、更新する。2値データの確率情報は、MPS(Most Probable Symbol、発生確率が高い0、1いずれかのシンボル)とpStateIdx(発生確率テーブルを指定する番号)として、複数保持されている。
図14は、2値算術符号化処理を説明するための概念図である。2値算術符号化処理では、pStateIdxにより指定された発生確率テーブルに応じて、区間を実数0.0から1.0の間で狭めていく。符号化データは、最終区間を特定する実数値の2進表現になる。実際には、限られた桁数で区間幅を保持するため、最終区間の上位ビットが確定した時点で符号化データを出力し、区間幅を広げる再正規化(Renormalization)と呼ばれる処理が加わる。
CABACによる復号処理は、主に、確率情報算出処理と、2値算術復号処理とに分けられる。確率情報算出処理では、復号対象の2値データが属するSE、binIdx、および周囲の状況に応じてctxIdxを算出し、ctxIdxにより指定された2値データの確率情報を参照し、更新する。2値データの確率情報は、MPSとpStateIdxとして、複数保持されている。
図15は、2値算術復号処理を説明するための概念図である。2値算術復号処理では、pStateIdxにより指定された発生確率テーブルに応じて、区間をMPSの区間と、LPS(Least Probable Symbol、発生確率が低い0、1いずれかのシンボル)の区間とに分割し、最終区間を特定する符号化データがどちらの区間に含まれるかにより、2値データを確定する。実際には、限られた桁数で区間幅を保持するため、最終区間の上位ビットが確定した時点で符号化データを読み進め、区間幅を広げる再正規化(Renormalization)と呼ばれる処理が加わる。
CABACによる復号処理では、現在の復号対象の2値データが確定するまで、次の復号対象の2値データが属するSE、binIdx、および周囲の状況が確定しないため、ctxIdxを算出できない。これにより、確率情報算出処理と、2値算術復号処理とを順次実行しなければならず、高速化することができない。
特許文献1では、この課題を解決する方法の一つが開示されている。特許文献1に記載の従来の算術復号装置では、確率情報算出処理を、ctxIdx算出処理と、MPSおよびpStateIdx出力処理とに分け、次の次の2値データに対応するctxIdx算出処理と、次の2値データに対応するMPSおよびpStateIdx出力処理と、現在の2値データに対応する2値算術復号処理とをパイプライン実行する。
ctxIdx算出処理では、現在の2値データと、次の2値データとが取り得る全ての値の組み合わせに対応するctxIdx候補を算出し、現在の2値データが確定した時点で、次の次の2値データに対応するctxIdx候補を選択する。具体的には、(現在の2値データ、次の2値データ)=(0、0)、(0、1)、(1、0)、(1、1)となる4種類のctxIdx候補を算出し、現在の2値データが確定した時点で、(現在の2値データ、次の2値データ)=(0、0)、(0、1)、または(現在の2値データ、次の2値データ)=(1、0)、(1、1)となるいずれか2種類のctxIdx候補を選択する。
MPSおよびpStateIdx出力処理では、ctxIdx算出処理により算出されたctxIdx候補に対応するMPSおよびpStateIdx候補を出力し、現在の2値データが確定した時点で、次の2値データに対応するMPSおよびpStateIdxを選択する。具体的には、現在の2値データ=0、1となる2種類のMPSおよびpStateIdx候補を出力し、現在の2値データが確定した時点で、いずれかのMPSおよびpStateIdxを選択する。
一方、2値算術復号処理では、MPSおよびpStateIdx出力処理により出力されたMPSおよびpStateIdxに応じて、現在の2値データを確定する。
これにより、順次実行しなければならなかった確率情報算出処理と、2値算術復号処理とをパイプライン実行することができ、CABACによる復号処理を高速化することができる。
特開2008−289125号公報
しかしながら、上記従来の算術復号装置では、確率情報算出処理と2値算術復号処理、および確率情報算出処理内はパイプライン実行することができるが、2値算術復号処理内はパイプライン実行することができないという問題点を有している。これにより、2値算術復号処理に要する処理時間が長い算術符号化方式では、パイプライン時間が2値算術復号処理に要する処理時間に律則し、算術復号処理全体を高速化することができない。
そこで、本発明は上記従来の問題点を解決するもので、2値算術復号処理内の各処理をパイプライン実行することができる算術復号装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一形態に係る算術復号装置は、算術符号化されたストリームを復号して2値データを生成する算術復号装置である。具体的には、算術復号装置は、前記ストリームから取得された位置情報の取りうる範囲を示す区間情報のうち、第1の値の範囲と第2の値の範囲との境界を示す分割情報の候補を、次の2値データが前記第1及び第2の値のいずれであるかを示す確率情報を用いて算出する分割情報算出部と、前記分割情報の候補のうち、前記区間情報に対応する分割情報を選択する分割情報選択部と、前記分割情報で区分された前記区間情報のどちらの範囲に前記位置情報が含まれるかに応じて2値データを生成すると共に、生成された前記2値データを用いて次の前記区間情報及び次の前記位置情報を生成する生成部とを備える。そして、前記分割情報算出部の処理と前記生成部の処理とは、パイプライン実行される。
これにより、2値データに依存せず次の2値データの出現確率が確定する算術符号化方式において、1サイクルで1個の2値データを復号しながら、分割情報の算出処理と2値データの算出処理とをパイプライン実行することができる。その結果、2値算術復号処理を高速化することができる。
さらに、前記算術復号装置は、前記分割情報算出部で算出された前記分割情報の候補を記憶する分割情報記憶部と、前記生成部で生成された前記区間情報を記憶する区間情報記憶部と、前記生成部で生成された前記位置情報を記憶する位置情報記憶部とを備えてもよい。前記分割情報選択部は、前記分割情報記憶部に記憶されているn番目の前記分割情報の候補のうち、前記区間情報記憶部に記憶されているn番目の前記区間情報に対応するn番目の前記分割情報を選択して前記生成部に通知してもよい。前記生成部は、前記分割情報選択部から通知された前記n番目の分割情報と、前記区間情報記憶部に記憶されている前記n番目の区間情報と、前記位置情報記憶部に記憶されているn番目の前記位置情報とを用いて、n番目の前記2値データと、(n+1)番目の前記区間情報と、(n+1)番目の前記位置情報とを生成してもよい。
さらに、前記算術復号装置は、前記分割情報選択部で選択された前記分割情報を記憶する分割情報記憶部と、前記生成部で生成された前記区間情報を記憶する区間情報記憶部と、前記生成部で生成された前記位置情報を記憶する位置情報記憶部とを備えてもよい。前記分割情報選択部は、前記分割情報算出部で算出されたn番目の前記分割情報の候補のうち、前記区間情報記憶部に記憶されているn番目の前記区間情報に対応するn番目の前記分割情報を選択して前記分割情報記憶部に記憶させてもよい。前記生成部は、前記分割情報記憶部に記憶されている前記n番目の分割情報と、前記区間情報記憶部に記憶されているn番目の前記区間情報と、前記位置情報記憶部に記憶されているn番目の前記位置情報とを用いて、n番目の前記2値データと、(n+1)番目の前記区間情報と、(n+1)番目の前記位置情報とを生成してもよい。
これにより、分割情報記憶部を1個だけ備えればよいので、必要資源を抑制することができる。
また、前記分割情報算出部は、直前の2値データが前記第1の値である場合の前記確率情報、及び前記直前の2値データが前記第2の値である場合の前記確率情報のそれぞれを用いて前記分割情報の候補を算出してもよい。前記分割情報選択部は、前記生成部で生成された前記直前の2値データに対応する前記確率情報を用いて算出された前記分割情報のうち、前記区間情報に対応する前記分割情報を選択してもよい。
これにより、2値データに依存して次の2値データの出現確率が確定する算術符号化方式において、1サイクルで1個の2値データを復号しながら、分割情報の算出処理と2値データの算出処理とをパイプライン実行できる。その結果、2値算術復号処理を高速化することができる。
さらに、前記算術復号装置は、前記分割情報算出部で算出された前記分割情報の候補を記憶する分割情報記憶部と、前記生成部で生成された前記区間情報を記憶する区間情報記憶部と、前記生成部で生成された前記位置情報を記憶する位置情報記憶部と、前記生成部で生成された前記2値データを記憶する2値データ記憶部とを備えてもよい。前記分割情報選択部は、前記分割情報記憶部に記憶されているn番目の前記分割情報の候補のうち、前記2値データ記憶部に記憶されている(n−1)番目の前記2値データ及び前記区間情報記憶部に記憶されているn番目の前記区間情報に対応するn番目の前記分割情報を選択して前記生成部に通知してもよい。前記生成部は、前記分割情報選択部から通知された前記n番目の分割情報と、前記区間情報記憶部に記憶されている前記n番目の区間情報と、前記位置情報記憶部に記憶されているn番目の前記位置情報とを用いて、n番目の前記2値データと、(n+1)番目の前記区間情報と、(n+1)番目の前記位置情報とを生成してもよい。
さらに、前記算術復号装置は、前記分割情報の候補を記憶する分割情報記憶部と、前記生成部で生成された前記区間情報を記憶する区間情報記憶部と、前記生成部で生成された前記位置情報を記憶する位置情報記憶部とを備えてもよい。前記分割情報選択部は、前記分割情報算出部で算出されたn番目の前記分割情報の候補のうち、前記生成部で生成された(n−1)番目の前記2値データに対応する分割情報の候補を選択して前記分割情報記憶部に記憶させる第1の分割情報選択部と、前記分割情報記憶部に記憶されている前記分割情報の候補のうち、前記区間情報記憶部に記憶されているn番目の前記区間情報に対応するn番目の前記分割情報を選択して前記生成部に通知する第2の分割情報選択部とを備えてもよい。前記生成部は、前記第2の分割情報選択部から通知された前記n番目の分割情報と、前記区間情報記憶部に記憶されているn番目の前記区間情報と、前記位置情報記憶部に記憶されているn番目の前記位置情報とを用いて、n番目の前記2値データと、(n+1)番目の前記区間情報と、(n+1)番目の前記位置情報とを生成してもよい。
これにより、分割情報記憶部を区間情報の値域に対応する個数だけ備えればよいので、必要資源を抑制することができる。
さらに、前記算術復号装置は、前記分割情報の候補を記憶する分割情報記憶部と、前記生成部で生成された前記2値データを記憶する2値データ記憶部と、前記生成部で生成された前記区間情報を記憶する区間情報記憶部と、前記生成部で生成された前記位置情報を記憶する位置情報記憶部とを備えてもよい。前記分割情報選択部は、前記分割情報算出部で算出されたn番目の前記分割情報の候補のうち、前記区間情報記憶部に記憶されているn番目の前記区間情報に対応する分割情報の候補を選択して前記分割情報記憶部に記憶させる第1の分割情報選択部と、前記分割情報記憶部に記憶されている前記分割情報の候補のうち、前記2値データ記憶部に記憶されている(n−1)番目の前記2値データに対応するn番目の前記分割情報を選択して前記生成部に通知する第2の分割情報選択部とを備えてもよい。そして、前記生成部は、前記第2の分割情報選択部から通知された前記n番目の分割情報と、前記区間情報記憶部に記憶されているn番目の前記区間情報と、前記位置情報記憶部に記憶されているn番目の前記位置情報とを用いて、n番目の前記2値データと、(n+1)番目の前記区間情報と、(n+1)番目の前記位置情報とを生成してもよい。
これにより、分割情報記憶部を2個だけ備えればよいので、必要資源を抑制することができる。
さらに、前記算術復号装置は、前記分割情報を記憶する分割情報記憶部と、前記生成部で生成された前記区間情報を記憶する区間情報記憶部と、前記生成部で生成された前記位置情報を記憶する位置情報記憶部とを備えてもよい。前記分割情報選択部は、前記分割情報算出部で算出されたn番目の前記分割情報の候補のうち、前記算出部で算出された(n−1)番目の前記2値データ及びn番目の前記区間情報に対応するn番目の前記分割情報を選択して前記分割情報記憶部に記憶させてもよい。前記生成部は、前記分割情報記憶部に記憶されている前記n番目の分割情報と、前記区間情報記憶部に記憶されている前記n番目の区間情報と、前記位置情報記憶部に記憶されているn番目の前記位置情報とを用いて、n番目の前記2値データと、(n+1)番目の前記区間情報と、(n+1)番目の前記位置情報とを生成してもよい。
これにより、分割情報記憶部を1個だけ備えればよいので、必要資源を抑制することができる。
また、前記分割情報算出部は、前記確率情報と前記区間情報の上限値との組み合わせに対応する確率情報を保持するルックアップテーブルを参照して、前記分割情報の候補を算出してもよい。
また、前記算術復号装置は、複数の前記分割情報算出部を備えてもよい。そして、前記複数の分割情報算出部それぞれは、前記区間情報の上限値が固定された前記ルックアップテーブルを参照して、前記分割情報の候補を算出してもよい。
これにより、分割情報の算出処理を簡略化することができる。
また、前記分割情報算出部は、前記確率情報と前記区間情報の上限値との乗算処理を用いて、前記分割情報の候補を算出してもよい。
また、前記算術復号装置は、複数の前記分割情報算出部を備えてもよい。そして、前記複数の分割情報算出部それぞれは、前記区間情報の上限値が固定した前記乗算処理を用いて、前記分割情報の候補を算出してもよい。
これにより、分割情報の算出処理を簡略化することができる。
さらに、前記算術復号装置は、前記分割情報選択部で使用される前記確率情報を算出する確率情報算出部を備えてもよい。
これにより、どのような算術符号化方式においても、確率情報算出処理と2値算術復号処理、確率情報算出処理内、および2値算術復号処理内を全てパイプライン実行することができる。その結果、算術復号処理全体を高速化することができる。
本発明の他の形態に係る算術復号装置は、算術符号化されたストリームを復号して2値データを生成する。具体的には、算術復号装置は、前記ストリームから取得された位置情報の取りうる範囲を示す区間情報を記憶する区間情報記憶部と、前記位置情報を記憶する位置情報記憶部と、前記2値データを記憶する2値データ記憶部と、前記区間情報のうち、第1の値の範囲と第2の値の範囲との境界を示す分割情報の候補を記憶する分割情報記憶部と、分割情報算出部と、分割情報選択部と、2値データ生成部と、区間・位置情報生成部とを備える。前記分割情報算出部は、次の前記2値データが前記第1及び第2の値のいずれであるかを示す確率情報を用いて前記分割情報の候補を算出して前記分割情報記憶部に記憶させる。前記分割情報選択部は、前記分割情報記憶部に記憶されている前記分割情報の候補のうち、前記区間情報記憶部に記憶されている前記区間情報に対応する分割情報を選択して前記2値データ生成部に通知する。前記2値データ生成部は、前記分割情報選択部から通知された前記分割情報と、前記区間情報記憶部に記憶されている前記区間情報と、前記位置情報記憶部に記憶されている前記位置情報とを用いて、前記分割情報で区分された前記区間情報のどちらの範囲に前記位置情報が含まれるかに応じて前記2値データを生成して前記2値データ記憶部に記憶させる。前記区間・位置情報生成部は、前記2値データ算出部で算出された前記2値データを用いて、前記区間情報及び前記位置情報を生成して前記区間情報記憶部及び前記位置情報記憶部に記憶させる。
本発明の他の形態に係る算術復号装置は、算術符号化されたストリームを復号して2値データを生成する。具体的には、算術復号装置は、前記ストリームから取得された位置情報の取りうる範囲を示す区間情報を記憶する区間情報記憶部と、前記位置情報を記憶する位置情報記憶部と、前記区間情報のうち、第1の値の範囲と第2の値の範囲との境界を示す分割情報の候補を記憶する分割情報記憶部と、分割情報算出部と、第1の分割情報選択部と、第2の分割情報選択部と、2値データ生成部と、区間・位置情報生成部とを備える。前記分割情報算出部は、次の前記2値データが前記第1及び第2の値のいずれであるかを示す確率情報を用いて前記分割情報の候補を算出して前記第1の分割情報選択部に通知する。前記第1の分割情報選択部は、前記分割情報算出部から通知された前記分割情報の候補のうち、前記2値データ生成部で直前に生成された前記2値データに対応する分割情報の候補を選択して前記分割情報記憶部に記憶させる。前記第2の分割情報選択部は、前記分割情報記憶部に記憶されている前記分割情報の候補のうち、前記区間情報記憶部に記憶されている前記区間情報に対応する前記分割情報を選択して前記2値データ生成部に通知する。前記2値データ生成部は、前記第2の分割情報選択部から通知された前記分割情報と、前記区間情報記憶部に記憶されている前記区間情報と、前記位置情報記憶部に記憶されている前記位置情報とを用いて、前記分割情報で区分された前記区間情報のどちらの範囲に前記位置情報が含まれるかに応じて前記2値データを生成して前記第1の分割情報選択部に通知する。前記区間・位置情報生成部は、前記2値データ算出部で算出された前記2値データを用いて、前記区間情報及び前記位置情報を生成して前記区間情報記憶部及び前記位置情報記憶部に記憶させる。
本発明の他の形態に係る算術復号装置は、算術符号化されたストリームを復号して2値データを生成する。具体的には、算術復号装置は、前記ストリームから取得された位置情報の取りうる範囲を示す区間情報を記憶する区間情報記憶部と、前記位置情報を記憶する位置情報記憶部と、前記2値データを記憶する2値データ記憶部と、前記区間情報のうち、第1の値の範囲と第2の値の範囲との境界を示す分割情報の候補を記憶する分割情報記憶部と、分割情報算出部と、第1の分割情報選択部と、第2の分割情報選択部と、2値データ生成部と、区間・位置情報生成部とを備える。前記分割情報算出部は、次の前記2値データが前記第1及び第2の値のいずれであるかを示す確率情報を用いて前記分割情報の候補を算出して前記第1の分割情報選択部に通知する。前記第1の分割情報選択部は、前記分割情報算出部から通知された前記分割情報の候補のうち、前記区間情報記憶部に記憶されている前記区間情報に対応する分割情報の候補を選択して前記分割情報記憶部に記憶させる。前記第2の分割情報選択部は、前記分割情報記憶部に記憶されている前記分割情報の候補のうち、前記2値データ記憶部に記憶されている前記2値データに対応する前記分割情報を選択して前記2値データ生成部に通知する。前記2値データ生成部は、前記第2の分割情報選択部から通知された前記分割情報と、前記区間情報記憶部に記憶されている前記区間情報と、前記位置情報記憶部に記憶されている前記位置情報とを用いて、前記分割情報で区分された前記区間情報のどちらの範囲に前記位置情報が含まれるかに応じて前記2値データを生成して前記2値データ記憶部に記憶させる。前記区間・位置情報生成部は、前記2値データ算出部で算出された前記2値データを用いて、前記区間情報及び前記位置情報を生成して前記区間情報記憶部及び前記位置情報記憶部に記憶させる。
本発明の一形態に係る画像復号装置は、算術符号化されたストリームを復号して得られる2値データから画像を生成する装置であって、上記記載の算術復号装置を備える。
本発明の一形態に係る算術復号方法は、算術符号化されたストリームを復号して2値データを生成する方法である。具体的には、算術復号方法は、前記ストリームから取得された位置情報の取りうる範囲を示す区間情報のうち、第1の値の範囲と第2の値の範囲との境界を示す分割情報の候補を、次の2値データが前記第1及び第2の値のいずれであるかを示す確率情報を用いて算出する分割情報算出ステップと、前記分割情報の候補のうち、前記区間情報に対応する分割情報を選択する分割情報選択ステップと、前記分割情報で区分された前記区間情報のどちらの範囲に前記位置情報が含まれるかに応じて2値データを生成すると共に、生成された前記2値データを用いて次の前記区間情報及び次の前記位置情報を生成する生成ステップとを含む。そして、前記分割情報算出ステップと前記生成ステップとは、パイプライン実行される。
本発明によれば、2値算術復号処理内の分割情報算出処理と2値データ生成処理とをパイプライン実行することができる算術復号装置を提供することができる。
図1は、実施の形態1に係る画像復号装置の構成を示すブロック図である。 図2は、実施の形態1に係る2値算術復号部の構成を示すブロック図である。 図3Aは、図2の構成の動作を説明するための概念図である。 図3Bは、図2の構成の動作を説明するための概念図である。 図3Cは、図2の各構成要素の動作タイミングを示すタイミングチャートである。 図4は、実施の形態2に係る2値算術復号部の構成を示すブロック図である。 図5Aは、図4の構成の動作を説明するための概念図である。 図5Bは、図4の構成の動作を説明するための概念図である。 図5Cは、図4の各構成要素の動作タイミングを示すタイミングチャートである。 図6は、実施の形態3に係る2値算術復号部の構成を示すブロック図である。 図7Aは、図6の構成の動作を説明するための概念図である。 図7Bは、図6の構成の動作を説明するための概念図である。 図7Cは、図6の構成の動作を説明するための概念図である。 図8は、実施の形態4に係る2値算術復号部の構成を示すブロック図である。 図9Aは、図8の構成の動作を説明するための概念図である。 図9Bは、図8の構成の動作を説明するための概念図である。 図9Cは、図8の各構成要素の動作タイミングを示すタイミングチャートである。 図10は、実施の形態5に係る2値算術復号部の構成を示すブロック図である。 図11Aは、図10の構成の動作を説明するための概念図である。 図11Bは、図10の構成の動作を説明するための概念図である。 図11Cは、図10の構成の動作を説明するための概念図である。 図12は、実施の形態6に係る2値算術復号部の構成を示すブロック図である。 図13Aは、図12の構成の動作を説明するための概念図である。 図13Bは、図12の構成の動作を説明するための概念図である。 図14は、2値算術符号化処理を説明するための概念図である。 図15は、2値算術復号処理を説明するための概念図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態における画像復号装置の構成を示すブロック図である。図1に示される画像復号装置100は、復号処理部110と、復号制御部120とを備える。復号処理部110は、符号化ストリームに含まれる符号化ブロックデータを順次復号することによって、複数の復号ブロックで構成される復号画像を生成する。
復号処理部110は、図1に示されるように、算術復号部111と、逆量子化部112と、逆直交変換部113と、加算器114と、デブロッキングフィルタ115と、メモリ116と、面内予測部117と、動き補償部118と、スイッチ119とを備える。
算術復号部111は、符号化ストリームを取得し、その符号化ストリームを算術復号(可変長復号)するものであって、確率情報算出部111aと2値算術復号部111bとを備える。
確率情報算出部111aは、算術復号部111から出力される2値データが第1の値(例えば、「0」)及び第2の値(例えば、「1」)のいずれであるかを示す確率情報を、2値算術復号部111bに出力する。確率情報算出部111aは、例えば、2値算術復号部111bで生成された直前の2値データ及び周囲の状況等に応じて決定される確率情報を確率情報として保持している。そして、確率情報算出部111aは、直前の2値データ及び周囲の状況に対応する確率情報を2値算術復号部111bに出力する。
2値算術復号部111bは、確率情報算出部111aから取得した確率情報に基づいて、符号化ストリームに含まれる位置情報を復号して2値データを生成する。2値算術復号部111bの具体的な処理内容は、後述する。
逆量子化部112は、算術復号部111による算術復号によって生成された、量子化された係数ブロックを逆量子化する。逆直交変換部113は、その逆量子化された係数ブロックに含まれる各周波数係数に対して逆離散コサイン変換などの逆直交変換を行うことによって、復号残差画像を生成する。
加算器114は、スイッチ119から予測画像を取得し、その予測画像と、逆直交変換部113によって生成された復号残差画像とを加算することによって復号画像(復号ブロック)を生成する。
デブロッキングフィルタ115は、加算器114によって生成された復号画像のブロック歪みを除去し、その復号画像をメモリ116に格納するとともに、その復号画像を出力する。
面内予測部117は、加算器114によって生成された復号画像を用いて復号対象ブロックに対して面内予測を行うことによって予測画像を生成する。
動き補償部118は、メモリ116に格納されている画像を参照画像と動きベクトルとを用いることによって、復号対象ブロックに対して動き補償を行う。動き補償部118は、このような動き補償によって復号対象ブロックに対する予測画像を生成する。動きベクトルの取得方法の詳細は、後述する。
スイッチ119は、復号対象ブロックが面予測符号化されている場合には、面内予測部117によって生成された予測画像を加算器114に出力する。一方、スイッチ119は、復号対象ブロックが画面間予測符号化されている場合には、動き補償部118によって生成された予測画像を加算器114に出力する。
復号制御部120は、復号処理部110を制御する。例えば、復号制御部120は、符号化ブロックデータのデータ構造を判定し、判定したデータ構造に応じた方法で動きベクトルを取得する。
図2は、本発明の実施の形態1に係る2値算術復号部111bの構成を示すブロック図である。図2に示される2値算術復号部111bは、分割情報算出部10と、分割情報記憶部11と、分割情報選択部12と、区間情報記憶部13と、位置情報記憶部14と、生成部15とを備える。また、生成部15は、2値データ生成部15aと、区間・位置情報生成部15bとを備える。
分割情報算出部10は、確率情報および区間情報に基づき、分割情報の候補を算出し、分割情報記憶部11に記憶させる。分割情報算出部10で使用される確率情報は、次の2値データに対応する確率情報であって、確率情報算出部111aから取得する。分割情報算出部10で使用される区間情報は、区間・位置情報生成部15bで生成される可能性のある区間情報の値域に対応する。
「区間情報」とは、符号化ストリームから取得した位置情報の取り得る範囲を示すものであり、初期値は0.0〜1.0である。また、区間情報は、生成部15で2値データが生成される度に、区間・位置情報生成部15bで更新される。「分割情報」とは、区間情報のうち、第1の値の範囲と第2の値の範囲との境界を示す。
すなわち、本来、分割情報は、区間・位置情報生成部15bで新たな区間情報が生成されるまで、算出することができない。そこで、分割情報算出部10は、次に生成される可能性のある区間情報それぞれに対応する分割情報を、分割情報の候補として算出する。
より具体的には、2値算術復号部111bは、複数の分割情報算出部10を備える。そして、各分割情報算出部10には、算出される可能性のある次の区間情報(「0.0〜0.5」、「0.0〜0.6」、「0.0〜0.7」、「0.0〜0.8」、「0.0〜0.9」等)が設定されている。そして、各分割情報算出部10は、確率情報算出部111aから取得した確率情報と、設定されている区間情報とに基づいて、分割情報の候補を算出する。
例えば、確率情報算出部111aから取得した確率情報が5:3(第1の値の確率:第2の値の確率)であり、設定された区間情報が0.0〜0.8である場合、分割情報算出部10は、分割情報の候補として0.5(=0.8×5/8)を算出し、分割情報記憶部11に記憶させる。
分割情報記憶部11は、分割情報算出部10により算出された分割情報の候補を記憶する。記憶部の具体的な構成は特に限定されないが、例えば、DRAM(Dynamic random access memory)、SDRAM(Synchronous dynamic random access memory)、フラッシュメモリ、強誘電体メモリ、又はHDD(Hard disk drive)等のデータを記憶可能な手段であればどのようなものを利用しても構わない。後述する他の記憶部も同様である。
分割情報選択部12は、区間・位置情報生成部15bで算出された区間情報に基づき、分割情報記憶部11に記憶された分割情報の候補のいずれかを分割情報として選択し、生成部15に通知する。分割情報選択部12で使用される区間情報は、区間情報記憶部13に記憶されている区間情報である。
生成部15は、分割情報選択部12から通知された分割情報と、区間情報記憶部13に記憶されている区間情報と、位置情報記憶部14に記憶されている位置情報とに基づき、2値データと、次の2値データに対応する区間情報および位置情報とを生成する。
具体的には、2値データ生成部15aは、分割情報で区分された区間情報のどちらの範囲に位置情報が含まれるかに応じて、2値データを生成する。例えば、区間情報が0.0〜0.8、分割情報が0.5、位置情報が0.75である場合、2値データ生成部15aは、2値データとして第2の値(1)を生成し、出力する。
また、区間・位置情報生成部15bは、2値データ生成部15aで生成された2値データに基づいて次の区間情報及び次の位置情報を生成し、区間情報記憶部13及び位置情報記憶部14に記憶させる。上記の例では、再正規化の結果、区間情報として0.0〜0.6が、位置情報として0.5が生成される。そして、区間・位置情報生成部15bは、生成した区間情報を区間情報記憶部13に記憶させ、生成した位置情報を位置情報記憶部14に記憶させる。
図3A、図3B及び図3Cを参照して、実施の形態1に係る2値算術復号部111bの動作を説明する。図3A及び図3Bは、図2の構成の動作を説明するための概念図である。なお、図2の構成の動作を説明するための概念図は、図3Aおよび図3Bの二分割にして表しており、分割情報記憶部11は重複して表している。図3Cは、図2の各機能ブロックの動作タイミングを示すタイミングチャートである。
図3A及び図3Bによれば、生成部15が(n−1)番目の2値データを算出するサイクルにおいて、n番目の2値データに対応する区間情報は確定していない。従って、分割情報算出部10は、区間・位置情報生成部15bで生成される可能性のある区間情報の値域に基づき、n番目の2値データに対応する複数の分割情報の候補を算出し、分割情報記憶部11に記憶させる。
次に、生成部15がn番目の2値データを算出するサイクルにおいて、n番目の2値データに対応する区間情報と、n番目の2値データに対応する複数の分割情報の候補とが確定している。従って、分割情報選択部12は、区間情報記憶部13に記憶されているn番目の2値データに対応する区間情報に基づき、分割情報記憶部11に記憶されているn番目の2値データに対応する複数の分割情報の候補のいずれかを分割情報として選択し、生成部15に通知する。そして、生成部15は、分割情報選択部12から通知されたn番目の2値データに対応する分割情報と、区間情報記憶部13及び位置情報記憶部14に記憶されているn番目の2値データに対応する区間情報および位置情報とに基づき、n番目の2値データと、(n+1)番目の2値データに対応する区間情報および位置情報とを生成する。
すなわち、図3Cに示されるように、分割情報算出部10がn番目の2値データに対応する分割情報の候補を算出しているのと並行して、分割情報選択部12が(n−1)番目の分割情報を選択し、生成部15が(n−1)番目の2値データを生成する。このように、分割情報選択部12の処理と生成部15の処理とは直列に実行され、分割情報算出部10の処理と分割情報選択部12及び生成部15の処理とは並列に実行(パイプライン実行)される。
以上のように、本発明の実施の形態1に係る2値算術復号部111bは、2値データに依存せず次の2値データの出現確率が確定する算術符号化方式において、1サイクルで1個の2値データを復号しながら、分割情報の算出処理と2値データの算出処理とをパイプライン実行することができ、2値算術復号処理を高速化することができる。パイプライン時間は、max(分割情報算出部10に要する処理時間、分割情報選択部12に要する処理時間+生成部15に要する処理時間)となる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2に係る2値算術復号部111bの構成を示すブロック図である。図4に示される2値算術復号部111bは、分割情報算出部20と、分割情報選択部21と、分割情報記憶部22と、区間情報記憶部23と、位置情報記憶部24と、生成部25とを備える。生成部25は、2値データ生成部25aと、区間・位置情報生成部25bとを備える。なお、図4に示される各構成要素の基本的な動作は、図2に示される同一名称の構成要素と共通するので、共通点の説明は省略し、相違点を中心に説明する。
分割情報算出部20は、図2の分割情報算出部10と同様であり、説明を省略する。但し、実施の形態2に係る分割情報算出部20は、算出した分割情報の候補を、分割情報記憶部22に記憶させるのではなく、分割情報選択部21に通知する。
分割情報選択部21は、区間・位置情報生成部25bで生成された区間情報に基づき、分割情報算出部20から通知された分割情報の候補のいずれかを分割情報として選択し、分割情報記憶部22に記憶させる。分割情報選択部21で使用される区間情報は、区間・位置情報生成部25bから通知される次の区間情報である。
分割情報記憶部22は、分割情報選択部21により選択された分割情報を記憶する。ここで、実施の形態1に係る分割情報記憶部11が分割情報算出部10で算出された分割情報の候補を記憶するのに対して、実施の形態2に係る分割情報記憶部22は、分割情報選択部21で選択された分割情報を記憶する点が相違する。
生成部25は、分割情報記憶部22に記憶されている分割情報と、区間情報記憶部23に記憶されている区間情報と、位置情報記憶部24に記憶されている位置情報とに基づき、2値データと、次の2値データに対応する区間情報および位置情報とを生成する。そして、生成部25は、生成した2値データを出力し、生成した区間情報を区間情報記憶部23に記憶させると共に分割情報選択部21に通知し、生成した位置情報を位置情報記憶部24に記憶させる。
次に、図5A、図5B及び図5Cを参照して、実施の形態2に係る2値算術復号部111bの動作を説明する。図5A及び図5Bは、図4の構成の動作を説明するための概念図である。なお、図4の構成の動作を説明するための概念図は、図5Aおよび図5Bの二分割にして表しており、分割情報選択部21は重複して表している。図5Cは、図4の各機能ブロックの動作タイミングを示すタイミングチャートである。
図5A及び図5Bによれば、生成部25が(n−1)番目の2値データを算出するサイクルにおいて、n番目の2値データに対応する区間情報は確定していない。従って、分割情報算出部20は、区間・位置情報生成部25bで生成される可能性のある区間情報の値域に基づき、n番目の2値データに対応する複数の分割情報の候補を算出し、分割情報選択部21に通知する。
このとき、図5Cに示されるように、生成部25と分割情報算出部20とが並列に動作する。そして、n番目の2値データに対応する区間情報と、n番目の2値データに対応する複数の分割情報の候補とが確定した時点で、分割情報選択部21は、区間・位置情報生成部25bから通知されるn番目の2値データに対応する区間情報に基づき、分割情報算出部20から通知されたn番目の2値データに対応する複数の分割情報の候補のいずれかを分割情報として選択し、分割情報記憶部22に記憶させる。
次に、生成部25がn番目の2値データを算出するサイクルにおいて、n番目の2値データに対応する分割情報が確定している。従って、生成部25は、分割情報記憶部22に記憶されているn番目の2値データに対応する分割情報と、区間情報記憶部23及び位置情報記憶部24に記憶されているn番目の2値データに対応する区間情報および位置情報とに基づき、n番目の2値データと、(n+1)番目の2値データに対応する区間情報および位置情報とを生成する。
以上のように、本発明の実施の形態2に係る2値算術復号部111bは、分割情報記憶部22を1個だけ備えればよいので、分割情報記憶部11が分割情報の候補の数だけ必要な実施の形態1の場合よりも必要資源を抑制することができる。パイプライン時間は、max(分割情報算出部20に要する処理時間、生成部25に要する処理時間)+分割情報選択部21に要する処理時間となる。
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3に係る2値算術復号部111bの構成を示すブロック図である。図6に示される2値算術復号部111bは、分割情報算出部30と、分割情報記憶部31と、分割情報選択部32と、区間情報記憶部33、位置情報記憶部34、生成部35と、2値データ記憶部36とを備える。生成部35は、2値データ生成部35aと、区間・位置情報生成部35bとを備える。なお、図6に示される各構成要素の基本的な動作は、図2に示される同一名称の構成要素と共通するので、共通点の説明は省略し、相違点を中心に説明する。
分割情報算出部30は、確率情報および区間情報に基づき、分割情報の候補を算出し、分割情報記憶部31に記憶させる。分割情報算出部30で使用される確率情報は、直前の2値データが「0」の場合の次の2値データに対応する確率情報と、直前の2値データが「1」の場合の次の2値データに対応する確率情報とである。分割情報算出部30で使用される区間情報は、区間・位置情報生成部35bで生成される可能性のある区間情報の値域に対応する。
分割情報記憶部31は、分割情報算出部30により算出された分割情報の候補を記憶する。すなわち、実施の形態3に係る分割情報記憶部31は、実施の形態1と同様に、算出される分割情報の候補の数だけ必要となる。
分割情報選択部32は、生成部35で生成された区間情報および2値データに基づき、分割情報記憶部31に記憶されている分割情報の候補のいずれかを分割情報として選択し、生成部35に通知する。分割情報選択部32で使用される区間情報は、区間情報記憶部33に記憶されている区間情報である。分割情報選択部32で使用される2値データは、2値データ記憶部36に記憶されている直前の2値データである。
生成部35は、分割情報選択部32から通知された分割情報と、区間情報記憶部33に記憶されている区間情報と、位置情報記憶部34に記憶されている位置情報とに基づき、2値データと、次の2値データに対応する区間情報および位置情報とを生成する。そして、生成部35は、生成した2値データを出力すると共に2値データ記憶部36に記憶させ、生成した区間情報を区間情報記憶部33に記憶させ、生成した位置情報を位置情報記憶部34に記憶させる。
次に、図7A、図7B及び図7Cを参照して、実施の形態3に係る2値算術復号部111bの動作を説明する。図7A、図7B及び図7Cは、図6の構成の動作を説明するための概念図である。なお、図6の構成の動作を説明するための概念図は、図7A、図7B、及び図7Cに三分割にして表しており、分割情報記憶部31、及び分割情報選択部32、区間情報記憶部33及び位置情報記憶部34は重複して表している。また、実施の形態3のタイミングチャートは、図3Cと共通する。
図7A、図7B及び図7Cによれば、生成部35が(n−1)番目の2値データを算出するサイクルにおいて、n番目の2値データに対応する区間情報と、n番目の2値データに対応する確率情報とは確定していない。従って、分割情報算出部30は、区間・位置情報生成部35bで生成される可能性のある区間情報の値域と、(n−1)番目の2値データが「0」の場合のn番目の2値データに対応する確率情報と、(n−1)番目の2値データが「1」の場合のn番目の2値データに対応する確率情報とに基づき、n番目の2値データに対応する複数の分割情報の候補を算出し、分割情報記憶部31に記憶させる。
生成部35がn番目の2値データを算出するサイクルにおいて、n番目の2値データに対応する区間情報と、(n−1)番目の2値データと、n番目の2値データに対応する複数の分割情報の候補とが確定している。従って、分割情報選択部32は、区間情報記憶部33に記憶されているn番目の2値データに対応する区間情報と、2値データ記憶部36に記憶されている(n−1)番目の2値データとに基づき、分割情報記憶部31に記憶されているn番目の2値データに対応する複数の分割情報の候補のいずれかを分割情報として選択し、生成部35に通知する。生成部35は、分割情報選択部32から通知されたn番目の2値データに対応する分割情報と、区間情報記憶部33及び位置情報記憶部34に記憶されているn番目の2値データに対応する区間情報および位置情報とに基づき、n番目の2値データと、(n+1)番目の2値データに対応する区間情報および位置情報とを生成する。
以上のように、本発明の実施の形態3に係る2値算術復号部111bは、2値データに依存して次の2値データの出現確率が確定する算術符号化方式において、1サイクルで1個の2値データを復号しながら、分割情報の算出処理と2値データの算出処理とをパイプライン実行でき、2値算術復号処理を高速化することができる。パイプライン時間は、max(分割情報算出部30に要する処理時間、分割情報選択部32に要する処理時間+生成部35に要する処理時間)となる。
(実施の形態4)
図8は、本発明の実施の形態4に係る2値算術復号部111bの構成を示すブロック図である。図8に示される2値算術復号部111bは、分割情報算出部40と、第1の分割情報選択部41と、分割情報記憶部42と、第2の分割情報選択部43と、区間情報記憶部44と、位置情報記憶部45と、生成部46とを備える。生成部46は、2値データ生成部46aと、区間・位置情報生成部46bとを備える。なお、図8に示される各構成要素の基本的な動作は、図2に示される同一名称の構成要素と共通するので、共通点の説明は省略し、相違点を中心に説明する。
分割情報算出部40は、図6の分割情報算出部30と同様であり、説明を省略する。但し、実施の形態4に係る分割情報算出部40は、算出した分割情報の候補を、分割情報記憶部42に記憶させるのではなく、第1の分割情報選択部41に通知する。
第1の分割情報選択部41は、直前の2値データに基づき、分割情報算出部40から通知された分割情報の候補の一部を選択し、分割情報記憶部42に記憶させる。第1の分割情報選択部41で使用される2値データは、2値データ生成部46aから通知される直前の2値データである。
分割情報記憶部42は、第1の分割情報選択部41により選択された分割情報の候補を記憶する。すなわち、分割情報記憶部42に記憶される分割情報の候補は、直前の2値データが第1の値(0)である場合の分割情報の候補、及び直前の2値データが第2の値(1)である場合の分割情報の候補のうち、2値データ生成部46aで算出された直前の2値データに対応する分割情報の候補である。
第2の分割情報選択部43は、区間・位置情報生成部46bで算出された区間情報に基づき、分割情報記憶部42に記憶されている分割情報の候補のいずれかを分割情報として選択し、生成部46に通知する。第2の分割情報選択部43で使用される区間情報は、区間情報記憶部44に記憶されている区間情報である。
生成部46は、第2の分割情報選択部43から通知された分割情報と、区間情報記憶部44に記憶されている区間情報と、位置情報記憶部45に記憶されている位置情報とに基づき、2値データと、次の2値データに対応する区間情報および位置情報とを生成する。そして、生成部46は、生成した2値データを出力すると共に第1の分割情報選択部41に通知し、生成した区間情報を区間情報記憶部44に記憶させ、生成した位置情報を位置情報記憶部45に記憶させる。
次に、図9A、図9B及び図9Cを参照して、実施の形態4に係る2値算術復号部111bの動作を説明する。図9A及び図9Bは、図8の構成の動作を説明するための概念図である。なお、図8の構成の動作を説明するための概念図は、図9A及び図9Bに二分割にして表しており、第1の分割情報選択部41は重複して表している。図9Cは、図8の各機能ブロックの動作タイミングを示すタイミングチャートである。
図9A及び図9Bによれば、生成部46が(n−1)番目の2値データを算出するサイクルにおいて、n番目の2値データに対応する区間情報と、n番目の2値データに対応する確率情報とは確定していない。従って、分割情報算出部40は、区間・位置情報生成部46bで生成される可能性のある区間情報の値域と、(n−1)番目の2値データが「0」の場合のn番目の2値データに対応する確率情報と、(n−1)番目の2値データが「1」の場合のn番目の2値データに対応する確率情報とに基づき、n番目の2値データに対応する複数の分割情報の候補を算出し、第1の分割情報選択部41に通知する。
このとき、生成部46と分割情報算出部40とが並列に動作する。そして、(n−1)番目の2値データと、n番目の2値データに対応する複数の分割情報の候補とが確定した時点で、第1の分割情報選択部41は、2値データ生成部46aから通知された(n−1)番目の2値データに基づき、分割情報算出部40から通知されたn番目の2値データに対応する複数の分割情報の候補の一部を選択し、分割情報記憶部42に記憶させる。
次に、生成部46がn番目の2値データを算出するサイクルにおいて、n番目の2値データに対応する区間情報と、n番目の2値データに対応する複数の分割情報の候補とが確定している。従って、第2の分割情報選択部43は、区間情報記憶部44に記憶されているn番目の2値データに対応する区間情報に基づき、分割情報記憶部42に記憶されているn番目の2値データに対応する複数の分割情報の候補のいずれかを分割情報として選択し、生成部46に通知する。生成部46は、第2の分割情報選択部43から通知されたn番目の2値データに対応する分割情報と、区間情報記憶部44及び位置情報記憶部45に記憶されているn番目の2値データに対応する区間情報および位置情報とに基づき、n番目の2値データと、(n+1)番目の2値データに対応する区間情報および位置情報とを生成する。
以上のように、本発明の実施の形態4に係る2値算術復号部111bは、分割情報記憶部42を区間情報の値域に対応する個数だけ備えればよいので、実施の形態3の場合よりも必要資源を抑制することができる。パイプライン時間は、max(分割情報算出部40に要する処理時間、第2の分割情報選択部43に要する処理時間+生成部46に要する処理時間)+第1の分割情報選択部41に要する処理時間となる。
また、生成部46では、区間情報および位置情報に先立って2値データが生成される。そのため、第2の分割情報選択部43に要する時間+生成部46に要する時間が、分割情報算出部40に要する時間を上回る場合、第1の分割情報選択部41は、2値データ生成部46aがn番目の2値データを生成した時点で、(n+1)番目の2値データに対応する分割情報の候補を選択する処理を開始することができる。
(実施の形態5)
図10は、本発明の実施の形態5に係る2値算術復号部111bの構成を示すブロック図である。図10に示される2値算術復号部111bは、分割情報算出部50と、第1の分割情報選択部51と、分割情報記憶部52と、第2の分割情報選択部53と、区間情報記憶部54と、位置情報記憶部55と、生成部56と、2値データ記憶部57とを備える。生成部56は、2値データ生成部56aと、区間・位置情報生成部56bとを備える。なお、図10に示される各構成要素の基本的な動作は、図2に示される同一名称の構成要素と共通するので、共通点の説明は省略し、相違点を中心に説明する。
分割情報算出部50は、図8の分割情報算出部40と同様であり、説明を省略する。
第1の分割情報選択部51は、区間・位置情報生成部56bで生成された区間情報に基づき、分割情報算出部50から通知された分割情報の候補の一部を選択し、分割情報記憶部52に記憶させる。第1の分割情報選択部51で使用される区間情報は、区間・位置情報生成部56bから通知される次の区間情報である。
分割情報記憶部52は、第1の分割情報選択部51により選択された分割情報の候補を記憶する。すなわち、分割情報記憶部52に記憶される分割情報の候補は、直前の2値データが第1の値(0)である場合の分割情報の候補のうちの次の区間情報に対応する分割情報と、直前の2値データが第2の値(1)である場合の分割情報の候補のうちの次の区間情報に対応する分割情報とである。
第2の分割情報選択部53は、2値データ生成部56aで算出された2値データに基づき、分割情報記憶部52に記憶されている分割情報の候補のいずれかを分割情報として選択し、生成部56に通知する。第2の分割情報選択部53で使用される2値データは、2値データ記憶部57に記憶されている直前の2値データである。
生成部56は、第2の分割情報選択部53から通知された分割情報と、区間情報記憶部54に記憶されている区間情報と、位置情報記憶部55に記憶されている位置情報とに基づき、2値データと、次の2値データに対応する区間情報および位置情報とを生成する。そして、生成部56は、生成した2値データを出力すると共に2値データ記憶部57に記憶させ、生成した区間情報を区間情報記憶部54に記憶させると共に第1の分割情報選択部51に通知し、生成した位置情報を位置情報記憶部55に記憶させる。
次に、図11A、図11B及び図11Cを参照して、実施の形態5に係る2値算術復号部111bの動作を説明する。図11A、図11B及び図11Cは、図10の構成の動作を説明するための概念図である。なお、図10の構成の動作を説明するための概念図は、図11A、図11B、及び図11Cに三分割にして表しており、第1の分割情報選択部51、第2の分割情報選択部53、区間情報記憶部54、位置情報記憶部55及び生成部56は重複して表している。また、実施の形態5のタイミングチャートは、図9Cと共通する。
図11A、図11B、及び図11Cによれば、生成部56が(n−1)番目の2値データを算出するサイクルにおいて、n番目の2値データに対応する区間情報と、n番目の2値データに対応する確率情報とは確定していない。従って、分割情報算出部50は、区間・位置情報生成部56bで生成される可能性のある区間情報の値域と、(n−1)番目の2値データが「0」の場合のn番目の2値データに対応する確率情報と、(n−1)番目の2値データが「1」の場合のn番目の2値データに対応する確率情報とに基づき、n番目の2値データに対応する複数の分割情報の候補を算出し、第1の分割情報選択部51に通知する。
このとき、生成部56と分割情報算出部50とが並列に動作する。そして、n番目の区間情報と、n番目の2値データに対応する複数の分割情報の候補とが確定した時点で、第1の分割情報選択部51は、区間・位置情報生成部56bから通知されたn番目の区間情報に基づき、分割情報算出部50から通知されたn番目の2値データに対応する複数の分割情報の候補の一部を選択し、分割情報記憶部52に記憶させる。
次に、生成部56がn番目の2値データを算出するサイクルにおいて、(n−1)番目の2値データと、n番目の2値データに対応する複数の分割情報の候補とが確定している。従って、第2の分割情報選択部53は、2値データ記憶部57に記憶されている(n−1)番目の2値データに基づき、分割情報記憶部52に記憶されているn番目の2値データに対応する複数の分割情報の候補のいずれかを分割情報として選択し、生成部56に通知する。生成部56は、第2の分割情報選択部53から通知されたn番目の2値データに対応する分割情報と、区間情報記憶部54及び位置情報記憶部55に記憶されているn番目の2値データに対応する区間情報および位置情報とに基づき、n番目の2値データと、(n+1)番目の2値データに対応する区間情報および位置情報とを生成する。
以上のように、本発明の実施の形態5に係る2値算術復号部111bは、分割情報記憶部52を2個だけ備えればよいので、実施の形態4の場合よりも必要資源を抑制することができる。パイプライン時間は、max(分割情報算出部50に要する処理時間、第2の分割情報選択部53に要する処理時間+生成部56に要する処理時間)+第1の分割情報選択部51に要する処理時間となる。
(実施の形態6)
図12は、本発明の実施の形態6に係る2値算術復号部111bの構成を示すブロック図である。図12に示される2値算術復号部111bは、分割情報算出部60と、分割情報選択部61と、分割情報記憶部62と、区間情報記憶部63と、位置情報記憶部64と、生成部65とを備える。生成部65は、2値データ生成部65aと、区間・位置情報生成部65bとを備える。なお、図12に示される各構成要素の基本的な動作は、図2に示される同一名称の構成要素と共通するので、共通点の説明は省略し、相違点を中心に説明する。
分割情報算出部60は、図8の分割情報算出部40と同様であり、説明を省略する。
分割情報選択部61は、生成部65で生成された区間情報および2値データに基づき、分割情報算出部60から通知された分割情報の候補のいずれかを分割情報として選択し、分割情報記憶部62に記憶させる。分割情報選択部61で使用される区間情報は、区間・位置情報生成部65bから通知される次の区間情報である。また、分割情報選択部61で使用される2値データは、2値データ生成部65aから通知される直前の2値データである。
分割情報記憶部62は、分割情報選択部61により選択された分割情報を記憶する。すなわち、実施の形態6に係る分割情報記憶部62は、実施の形態2と同様に、分割情報選択部61で選択された分割情報を1つだけ記憶する。
生成部65は、分割情報記憶部62に記憶されている分割情報と、区間情報記憶部63に記憶されている区間情報と、位置情報記憶部64に記憶されている位置情報とに基づき、2値データと、次の2値データに対応する区間情報および位置情報とを生成する。そして、生成部65は、生成した2値データを出力すると共に分割情報選択部61に通知し、生成した区間情報を区間情報記憶部63に記憶させると共に分割情報選択部61に通知し、生成した位置情報を位置情報記憶部64に記憶させる。
次に、図13A及び図13Bを参照して、実施の形態6に係る2値算術復号部111bの動作を説明する。図13A及び図13Bは、図12の構成の動作を説明するための概念図である。なお、図12の構成の動作を説明するための概念図は、図13A及び図13Bに二分割にして表しており、分割情報選択部61は重複して表している。また、実施の形態6のタイミングチャートは、図5Cと共通する。
図13A及び図13Bによれば、生成部65が(n−1)番目の2値データを算出するサイクルにおいて、n番目の2値データに対応する区間情報と、n番目の2値データに対応する確率情報とは確定していない。従って、分割情報算出部60は、区間・位置情報生成部65bで生成される可能性のある区間情報の値域と、(n−1)番目の2値データが「0」の場合のn番目の2値データに対応する確率情報と、(n−1)番目の2値データが「1」の場合のn番目の2値データに対応する確率情報とに基づき、n番目の2値データに対応する複数の分割情報候補の候補を算出し、分割情報選択部61に通知する。
このとき、生成部65と分割情報算出部60とが並列に動作する。そして、n番目の2値データに対応する区間情報と、(n−1)番目の2値データと、n番目の2値データに対応する複数の分割情報の候補とが確定した時点で、分割情報選択部61は、区間・位置情報生成部65bから通知されたn番目の2値データに対応する区間情報と、2値データ生成部65aから通知された(n−1)番目の2値データとに基づき、分割情報算出部60から通知されたn番目の2値データに対応する複数の分割情報の候補のいずれかを分割情報として選択し、分割情報記憶部62に記憶させる。
次に、生成部65がn番目の2値データを算出するサイクルにおいて、n番目の2値データに対応する分割情報が確定している。従って、生成部65は、分割情報記憶部62に記憶されているn番目の2値データに対応する分割情報と、区間情報記憶部63及び位置情報記憶部64に記憶されているn番目の2値データに対応する区間情報および位置情報とに基づき、n番目の2値データと、(n+1)番目の2値データに対応する区間情報および位置情報とを生成する。
以上のように、本発明の実施の形態6に係る2値算術復号部111bは、分割情報記憶部62を1個だけ備えればよいので、実施の形態5の場合よりも必要資源を抑制することができる。パイプライン時間は、max(分割情報算出部60に要する処理時間、生成部65に要する処理時間)+分割情報選択部61に要する処理時間となる。
なお、本発明の実施の形態1〜6の分割情報算出部は、ルックアップテーブルの参照処理、または乗算処理を含んでもよい。なお、ルックアップテーブルは、確率情報と区間情報の上限値との各組み合わせに対応する確率情報を保持するテーブルである。このとき、各分割情報算出部で使用される区間情報の上限値を固定化することにより、分割情報の算出処理を簡略化することができる。
なお、本発明の実施の形態1〜6に係る算術復号装置は、確率情報を算出する処理をパイプライン実行してもよい。これにより、確率情報算出処理と2値算術復号処理、確率情報算出処理内、および2値算術復号処理内を全てパイプライン実行することができ、算術復号処理全体を高速化することができる。
なお、どのような算術符号化方式においても、再正規化処理が必要であることから、区間情報の値域は位置情報の値域より狭く規定されている。従って、2値算術復号処理をパイプライン実行するにあたり、本発明の実施の形態1〜6に係る算術復号装置で示したようにパイプラインステージを分割することで、必要資源を最小限に抑制することができる。
具体的には、位置情報の値域を入力情報として用いず、区間情報の区域を入力情報として用いて分割情報の候補を算出することにより、本発明の実施の形態1、2に係る算術復号装置では、分割情報算出部を区間情報の値域に対応する個数だけ備えればよい。本発明の実施の形態3〜6に係る算術復号装置では、分割情報算出部を区間情報の値域の2倍に対応する個数だけ備えればよい。
なお、本発明を上記実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限定されないのはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
上記の各装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムである。RAMまたはハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、各装置は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSI(大規模集積回路)から構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成要素を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。RAMには、コンピュータプログラムが記憶さている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、各装置に脱着可能なICカードまたは単体のモジュールから構成されているとしてもよい。ICカードまたはモジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。ICカードまたはモジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、ICカードまたはモジュールは、その機能を達成する。このICカードまたはこのモジュールは、耐タンパ性を有してもよい。
本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであってもよいし、コンピュータプログラムからなるデジタル信号であってもよい。
また、本発明は、コンピュータプログラムまたはデジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray Disc)、半導体メモリなどに記録してもよい。また、これらの記録媒体に記録されているデジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、コンピュータプログラムまたはデジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送してもよい。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、マイクロプロセッサは、コンピュータプログラムにしたがって動作してもよい。
また、プログラムまたはデジタル信号を記録媒体に記録して移送することにより、またはプログラムまたはデジタル信号をネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施してもよい。
上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせてもよい。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
本発明は、算術復号装置に適用でき、特に、LSI等の電子回路で実現される動画像又は音声の復号装置として適用することができる。例えば、符号化された動画像又は音声を復号して再生するパーソナルコンピュータ、デジタルテレビ、DVD(Digital Versatile Disc)プレーヤー、DVDレコーダー、BD(Blu−ray Disc)プレーヤー、BDレコーダー、PDA(Personal Digital Assistants)及び携帯電話機等に備えられる動画像又は音声の復号装置として有用である。
10,20,30,40,50,60 分割情報算出部
11,22,31,42,52,62 分割情報記憶部
12,21,32,61 分割情報選択部
13,23,33,44,54,63 区間情報記憶部
14,24,34,45,55,64 位置情報記憶部
15,25,35,46,56,65 生成部
15a,25a,35a,46a,56a,65a 2値データ生成部
15b,25b,35b,46b,56b,65b 区間・位置情報生成部
36,57 2値データ記憶部
41,51 第1の分割情報選択部
43,53 第2の分割情報選択部
100 画像復号装置
110 復号処理部
120 復号制御部
111 算術復号部
111a 確率情報算出部
111b 2値算術復号部
112 逆量子化部
113 逆直交変換部
114 加算器
115 デブロッキングフィルタ
116 メモリ
117 面内予測部
118 動き補償部
119 スイッチ

Claims (18)

  1. 算術符号化されたストリームを復号して2値データを生成する算術復号装置であって、
    前記ストリームから取得された位置情報の取りうる範囲を示す区間情報のうち、第1の値の範囲と第2の値の範囲との境界を示す分割情報の候補を、次の2値データが前記第1及び第2の値のいずれであるかを示す確率情報を用いて算出する分割情報算出部と、
    前記分割情報の候補のうち、前記区間情報に対応する分割情報を選択する分割情報選択部と、
    前記分割情報で区分された前記区間情報のどちらの範囲に前記位置情報が含まれるかに応じて2値データを生成すると共に、生成された前記2値データを用いて次の前記区間情報及び次の前記位置情報を生成する生成部とを備え、
    前記分割情報算出部の処理と前記生成部の処理とは、パイプライン実行される
    算術復号装置。
  2. 前記算術復号装置は、さらに、
    前記分割情報算出部で算出された前記分割情報の候補を記憶する分割情報記憶部と、
    前記生成部で生成された前記区間情報を記憶する区間情報記憶部と、
    前記生成部で生成された前記位置情報を記憶する位置情報記憶部とを備え、
    前記分割情報選択部は、前記分割情報記憶部に記憶されているn番目の前記分割情報の候補のうち、前記区間情報記憶部に記憶されているn番目の前記区間情報に対応するn番目の前記分割情報を選択して前記生成部に通知し、
    前記生成部は、前記分割情報選択部から通知された前記n番目の分割情報と、前記区間情報記憶部に記憶されている前記n番目の区間情報と、前記位置情報記憶部に記憶されているn番目の前記位置情報とを用いて、n番目の前記2値データと、(n+1)番目の前記区間情報と、(n+1)番目の前記位置情報とを生成する
    請求項1に記載の算術復号装置。
  3. 前記算術復号装置は、さらに、
    前記分割情報選択部で選択された前記分割情報を記憶する分割情報記憶部と、
    前記生成部で生成された前記区間情報を記憶する区間情報記憶部と、
    前記生成部で生成された前記位置情報を記憶する位置情報記憶部とを備え、
    前記分割情報選択部は、前記分割情報算出部で算出されたn番目の前記分割情報の候補のうち、前記区間情報記憶部に記憶されているn番目の前記区間情報に対応するn番目の前記分割情報を選択して前記分割情報記憶部に記憶させ、
    前記生成部は、前記分割情報記憶部に記憶されている前記n番目の分割情報と、前記区間情報記憶部に記憶されているn番目の前記区間情報と、前記位置情報記憶部に記憶されているn番目の前記位置情報とを用いて、n番目の前記2値データと、(n+1)番目の前記区間情報と、(n+1)番目の前記位置情報とを生成する
    請求項1に記載の算術復号装置。
  4. 前記分割情報算出部は、直前の2値データが前記第1の値である場合の前記確率情報、及び前記直前の2値データが前記第2の値である場合の前記確率情報のそれぞれを用いて前記分割情報の候補を算出し、
    前記分割情報選択部は、前記生成部で生成された前記直前の2値データに対応する前記確率情報を用いて算出された前記分割情報のうち、前記区間情報に対応する前記分割情報を選択する
    請求項1に記載の算術復号装置。
  5. 前記算術復号装置は、さらに、
    前記分割情報算出部で算出された前記分割情報の候補を記憶する分割情報記憶部と、
    前記生成部で生成された前記区間情報を記憶する区間情報記憶部と、
    前記生成部で生成された前記位置情報を記憶する位置情報記憶部と、
    前記生成部で生成された前記2値データを記憶する2値データ記憶部とを備え、
    前記分割情報選択部は、前記分割情報記憶部に記憶されているn番目の前記分割情報の候補のうち、前記2値データ記憶部に記憶されている(n−1)番目の前記2値データ及び前記区間情報記憶部に記憶されているn番目の前記区間情報に対応するn番目の前記分割情報を選択して前記生成部に通知し、
    前記生成部は、前記分割情報選択部から通知された前記n番目の分割情報と、前記区間情報記憶部に記憶されている前記n番目の区間情報と、前記位置情報記憶部に記憶されているn番目の前記位置情報とを用いて、n番目の前記2値データと、(n+1)番目の前記区間情報と、(n+1)番目の前記位置情報とを生成する
    請求項4に記載の算術復号装置。
  6. 前記算術復号装置は、さらに、
    前記分割情報の候補を記憶する分割情報記憶部と、
    前記生成部で生成された前記区間情報を記憶する区間情報記憶部と、
    前記生成部で生成された前記位置情報を記憶する位置情報記憶部とを備え、
    前記分割情報選択部は、
    前記分割情報算出部で算出されたn番目の前記分割情報の候補のうち、前記生成部で生成された(n−1)番目の前記2値データに対応する分割情報の候補を選択して前記分割情報記憶部に記憶させる第1の分割情報選択部と、
    前記分割情報記憶部に記憶されている前記分割情報の候補のうち、前記区間情報記憶部に記憶されているn番目の前記区間情報に対応するn番目の前記分割情報を選択して前記生成部に通知する第2の分割情報選択部とを備え、
    前記生成部は、前記第2の分割情報選択部から通知された前記n番目の分割情報と、前記区間情報記憶部に記憶されているn番目の前記区間情報と、前記位置情報記憶部に記憶されているn番目の前記位置情報とを用いて、n番目の前記2値データと、(n+1)番目の前記区間情報と、(n+1)番目の前記位置情報とを生成する
    請求項4に記載の算術復号装置。
  7. 前記算術復号装置は、さらに、
    前記分割情報の候補を記憶する分割情報記憶部と、
    前記生成部で生成された前記2値データを記憶する2値データ記憶部と、
    前記生成部で生成された前記区間情報を記憶する区間情報記憶部と、
    前記生成部で生成された前記位置情報を記憶する位置情報記憶部とを備え、
    前記分割情報選択部は、
    前記分割情報算出部で算出されたn番目の前記分割情報の候補のうち、前記区間情報記憶部に記憶されているn番目の前記区間情報に対応する分割情報の候補を選択して前記分割情報記憶部に記憶させる第1の分割情報選択部と、
    前記分割情報記憶部に記憶されている前記分割情報の候補のうち、前記2値データ記憶部に記憶されている(n−1)番目の前記2値データに対応するn番目の前記分割情報を選択して前記生成部に通知する第2の分割情報選択部とを備え、
    前記生成部は、前記第2の分割情報選択部から通知された前記n番目の分割情報と、前記区間情報記憶部に記憶されているn番目の前記区間情報と、前記位置情報記憶部に記憶されているn番目の前記位置情報とを用いて、n番目の前記2値データと、(n+1)番目の前記区間情報と、(n+1)番目の前記位置情報とを生成する
    請求項4に記載の算術復号装置。
  8. 前記算術復号装置は、さらに、
    前記分割情報を記憶する分割情報記憶部と、
    前記生成部で生成された前記区間情報を記憶する区間情報記憶部と、
    前記生成部で生成された前記位置情報を記憶する位置情報記憶部とを備え、
    前記分割情報選択部は、前記分割情報算出部で算出されたn番目の前記分割情報の候補のうち、前記算出部で算出された(n−1)番目の前記2値データ及びn番目の前記区間情報に対応するn番目の前記分割情報を選択して前記分割情報記憶部に記憶させ、
    前記生成部は、前記分割情報記憶部に記憶されている前記n番目の分割情報と、前記区間情報記憶部に記憶されている前記n番目の区間情報と、前記位置情報記憶部に記憶されているn番目の前記位置情報とを用いて、n番目の前記2値データと、(n+1)番目の前記区間情報と、(n+1)番目の前記位置情報とを生成する
    請求項4に記載の算術復号装置。
  9. 前記分割情報算出部は、前記確率情報と前記区間情報の上限値との組み合わせに対応する確率情報を保持するルックアップテーブルを参照して、前記分割情報の候補を算出する
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の算術復号装置。
  10. 前記算術復号装置は、複数の前記分割情報算出部を備え、
    前記複数の分割情報算出部それぞれは、前記区間情報の上限値が固定された前記ルックアップテーブルを参照して、前記分割情報の候補を算出する
    請求項9に記載の算術復号装置。
  11. 前記分割情報算出部は、前記確率情報と前記区間情報の上限値との乗算処理を用いて、前記分割情報の候補を算出する
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の算術復号装置。
  12. 前記算術復号装置は、複数の前記分割情報算出部を備え、
    前記複数の分割情報算出部それぞれは、前記区間情報の上限値が固定した前記乗算処理を用いて、前記分割情報の候補を算出する
    請求項11に記載の算術復号装置。
  13. 前記算術復号装置は、さらに、前記分割情報選択部で使用される前記確率情報を算出する確率情報算出部を備える
    請求項1〜12のいずれか1項に記載の算術復号装置。
  14. 算術符号化されたストリームを復号して2値データを生成する算術復号装置であって、
    前記ストリームから取得された位置情報の取りうる範囲を示す区間情報を記憶する区間情報記憶部と、
    前記位置情報を記憶する位置情報記憶部と、
    前記2値データを記憶する2値データ記憶部と、
    前記区間情報のうち、第1の値の範囲と第2の値の範囲との境界を示す分割情報の候補を記憶する分割情報記憶部と、
    分割情報算出部と、
    分割情報選択部と、
    2値データ生成部と、
    区間・位置情報生成部とを備え、
    前記分割情報算出部は、次の前記2値データが前記第1及び第2の値のいずれであるかを示す確率情報を用いて前記分割情報の候補を算出して前記分割情報記憶部に記憶させ、
    前記分割情報選択部は、前記分割情報記憶部に記憶されている前記分割情報の候補のうち、前記区間情報記憶部に記憶されている前記区間情報に対応する分割情報を選択して前記2値データ生成部に通知し、
    前記2値データ生成部は、前記分割情報選択部から通知された前記分割情報と、前記区間情報記憶部に記憶されている前記区間情報と、前記位置情報記憶部に記憶されている前記位置情報とを用いて、前記分割情報で区分された前記区間情報のどちらの範囲に前記位置情報が含まれるかに応じて前記2値データを生成して前記2値データ記憶部に記憶させ、
    前記区間・位置情報生成部は、前記2値データ算出部で算出された前記2値データを用いて、前記区間情報及び前記位置情報を生成して前記区間情報記憶部及び前記位置情報記憶部に記憶させる
    算術復号装置。
  15. 算術符号化されたストリームを復号して2値データを生成する算術復号装置であって、
    前記ストリームから取得された位置情報の取りうる範囲を示す区間情報を記憶する区間情報記憶部と、
    前記位置情報を記憶する位置情報記憶部と、
    前記区間情報のうち、第1の値の範囲と第2の値の範囲との境界を示す分割情報の候補を記憶する分割情報記憶部と、
    分割情報算出部と、
    第1の分割情報選択部と、
    第2の分割情報選択部と、
    2値データ生成部と、
    区間・位置情報生成部とを備え、
    前記分割情報算出部は、次の前記2値データが前記第1及び第2の値のいずれであるかを示す確率情報を用いて前記分割情報の候補を算出して前記第1の分割情報選択部に通知し、
    前記第1の分割情報選択部は、前記分割情報算出部から通知された前記分割情報の候補のうち、前記2値データ生成部で直前に生成された前記2値データに対応する分割情報の候補を選択して前記分割情報記憶部に記憶させ、
    前記第2の分割情報選択部は、前記分割情報記憶部に記憶されている前記分割情報の候補のうち、前記区間情報記憶部に記憶されている前記区間情報に対応する前記分割情報を選択して前記2値データ生成部に通知し、
    前記2値データ生成部は、前記第2の分割情報選択部から通知された前記分割情報と、前記区間情報記憶部に記憶されている前記区間情報と、前記位置情報記憶部に記憶されている前記位置情報とを用いて、前記分割情報で区分された前記区間情報のどちらの範囲に前記位置情報が含まれるかに応じて前記2値データを生成して前記第1の分割情報選択部に通知し、
    前記区間・位置情報生成部は、前記2値データ算出部で算出された前記2値データを用いて、前記区間情報及び前記位置情報を生成して前記区間情報記憶部及び前記位置情報記憶部に記憶させる
    算術復号装置。
  16. 算術符号化されたストリームを復号して2値データを生成する算術復号装置であって、
    前記ストリームから取得された位置情報の取りうる範囲を示す区間情報を記憶する区間情報記憶部と、
    前記位置情報を記憶する位置情報記憶部と、
    前記2値データを記憶する2値データ記憶部と、
    前記区間情報のうち、第1の値の範囲と第2の値の範囲との境界を示す分割情報の候補を記憶する分割情報記憶部と、
    分割情報算出部と、
    第1の分割情報選択部と、
    第2の分割情報選択部と、
    2値データ生成部と、
    区間・位置情報生成部とを備え、
    前記分割情報算出部は、次の前記2値データが前記第1及び第2の値のいずれであるかを示す確率情報を用いて前記分割情報の候補を算出して前記第1の分割情報選択部に通知し、
    前記第1の分割情報選択部は、前記分割情報算出部から通知された前記分割情報の候補のうち、前記区間情報記憶部に記憶されている前記区間情報に対応する分割情報の候補を選択して前記分割情報記憶部に記憶させ、
    前記第2の分割情報選択部は、前記分割情報記憶部に記憶されている前記分割情報の候補のうち、前記2値データ記憶部に記憶されている前記2値データに対応する前記分割情報を選択して前記2値データ生成部に通知し、
    前記2値データ生成部は、前記第2の分割情報選択部から通知された前記分割情報と、前記区間情報記憶部に記憶されている前記区間情報と、前記位置情報記憶部に記憶されている前記位置情報とを用いて、前記分割情報で区分された前記区間情報のどちらの範囲に前記位置情報が含まれるかに応じて前記2値データを生成して前記2値データ記憶部に記憶させ、
    前記区間・位置情報生成部は、前記2値データ算出部で算出された前記2値データを用いて、前記区間情報及び前記位置情報を生成して前記区間情報記憶部及び前記位置情報記憶部に記憶させる
    算術復号装置。
  17. 算術符号化されたストリームを復号して得られる2値データから画像を生成する画像復号装置であって、
    請求項1〜16のいずれか1項に記載の算術復号装置を備える
    画像復号装置。
  18. 算術符号化されたストリームを復号して2値データを生成する算術復号方法であって、
    前記ストリームから取得された位置情報の取りうる範囲を示す区間情報のうち、第1の値の範囲と第2の値の範囲との境界を示す分割情報の候補を、次の2値データが前記第1及び第2の値のいずれであるかを示す確率情報を用いて算出する分割情報算出ステップと、
    前記分割情報の候補のうち、前記区間情報に対応する分割情報を選択する分割情報選択ステップと、
    前記分割情報で区分された前記区間情報のどちらの範囲に前記位置情報が含まれるかに応じて2値データを生成すると共に、生成された前記2値データを用いて次の前記区間情報及び次の前記位置情報を生成する生成ステップとを含み、
    前記分割情報算出ステップと前記生成ステップとは、パイプライン実行される
    算術復号方法。
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