JPWO2012093622A1 - 質量分析装置、分析法およびキャリブレーション試料 - Google Patents

質量分析装置、分析法およびキャリブレーション試料 Download PDF

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Abstract

質量分析装置において分析対象物を定量するための検量線作成の迅速化と簡易化することができる質量分析装置である。質量分析装置において、定量する1つの分析対象物に対して、分析対象物、複数ある分析対象物の安定同位体化合物、および複数ある分析対象物の類似体化合物の中から2種以上の化合物が異なる濃度で混合された定量用キャリブレータを含む分析対象物の試料を保存する試料保存・希釈部1と、試料をイオン化するイオン化部5と、イオン化された試料を分析する質量分析部6と、定量用キャリブレータが質量分析部6により分析された分析結果に基づいて、2つ以上の濃度を測定し、その測定の情報に基づいて定量するデータ処理部7とを備えた。

Description

本発明は、質量分析装置において分析対象物を定量するための分析法および質量分析装置に関するものである。
分析対象物の定量分析を行うとき、通常2点以上の濃度の異なる分析対象物をそれぞれ測定し、その結果から信号強度と濃度の関係によって検量線を作成する必要がある。質量分析装置の安定性によって、数時間ごと、日ごと、または分析対象物ごとに検量線を作成する必要が出てくる。
検量線の精度を高めるためには、通常3点以上の濃度点を使って検量線を作成する。検出器のサチュレーション、測定のバラつきなどの理由から、検量線が直線にならない場合があるからである。
光学計測において分析対象物の定量のために検量線を作成するには、同一物質は同一波長で検出されるため、多濃度を同時に計測することは不可能であり、濃度の異なる分析対象物をそれぞれ測定し、検量線を作成する必要がある。光学計測における生化学検査には、多項目の分析対象物の校正が可能なマルチキャリブレーターを用いることが一般的であるが、これは互いに干渉しない分析対象物同士が1濃度点ずつ混合された試料であって、同一物質を多濃度点含むものではない。
一方、本発明で用いる質量分析装置においても分析対象物の定量のために検量線を精度良く作成するには、少なくとも2点以上の濃度の異なる分析対象物をそれぞれ測定し、その測定結果から信号強度と濃度の関係によって検量線を作成する必要がある。
一般的な質量分析法では、分析対象物をイオン化した後、生成された各種イオンを質量分析装置に取り込み、イオンの質量数と電荷の比である質量対電荷比(m/z)の値ごとに、イオンの測定強度を決定する。この結果得られるマススペクトルデータは、各質量対電荷比に対する測定されたイオンの測定強度のピークを含んでいる。つまり、質量が異なる物質であれば、質量分析装置では同時に検出することが可能である。
さらに、生体試料のように多くの夾雑成分を含む試料の分析において、分析対象物をその代謝物などの類似構造分子と識別しようとするとき、タンデム質量分析法(MS/MS法)が使われる。このMS/MS法は、導入された試料から生成される多種イオンの中から特定の測定対象成分のイオンを分析装置内でガス等と衝突させ、解離させて生じる生成イオン(プロダクトイオン)を測定する。このMS/MS法により、類似構造成分同士の高精度識別が可能になる。すなわち、測定対象物と類似な構造の、測定したくない夾雑成分を排除した、測定対象物のみの測定が可能である。これにより、測定対象物イオンと質量数が同じである夾雑成分イオンがあったとしても、プロダクトイオンが異なれば、測定対象物イオンを識別できる。
質量分析装置において、分析対象物を正確に定量したいとき、内標準物質として同位体標識した分析対象物の安定同位体化合物、または化学的物理的性質が類似した化合物(以下、類似体化合物とよぶ)を用いることが一般的である。内標準物質としては、質量分析装置に対する応答が分析対象物と類似し、かつ分析対象物と分離測定可能な安定同位体化合物および類似体化合物が選択される。
すなわち、質量分析装置において測定するとき、分析対象物とその安定同位体化合物、類似体化合物はピーク強度の変動が同様の挙動を示すこととなり、なんらかの要因、例えば夾雑成分によるピーク強度の減少やイオン化効率の低下などが起こった場合、ピーク面積の増減が分析対象物と同様の挙動を示す。ここでプロダクトイオンを検出する場合、用いる安定同位体化合物はプロダクトイオンに含まれる元素が同位体標識化されている化合物でなければならない。
つまり、質量分析装置において分析対象物の定量のために検量線を精度良く作成するには、分析対象物と内標準物質とを混合した溶液を異なる濃度点で2点以上用意して、少なくとも2回以上測定する必要がある。
このように精度良く検量線を作成するには、多種類の濃度の異なる分析対象物を用意し、少なくとも2回以上の分析をしなければならず、その準備やそれらの試料を分析するのに手間と時間を要す。また、多種類の定量用キャリブレータの調製、測定などを行う際、人為的ミスが生じる可能性がある。
このため、特開平5−79984号公報(特許文献1)では、分析の効率化を図るために、用意された1つの高濃度定量用キャリブレータを用いて、必要に応じて自動希釈を何度か繰り返して測定することで、複数種類の標準溶液を用意する手間と人為的ミスを軽減している。
また、安定同位体化合物を用いた分析法として、特開2000−65797号公報(特許文献2)があり、分析対象物自体に含まれる天然同位体比を利用して分析対象物を測定することで検量線を作成している。
特開平5−79984号公報 特開2000−65797号公報
しかしながら、特許文献1では、測定は複数回行わなければならず、測定時間の迅速化は達成できない。
また、特許文献2の方法では、天然に存在する元素の同位体比を用いるので、検量線の測定濃度域を制御できないという問題がある。
そこで、本発明の目的は、このような煩雑な操作が必要な検量線の作成を簡便かつ迅速に行い、さらに検量線作成に費やす分析時間と消耗品の消費を低減し、分析スループットの向上を図ることができる質量分析装置を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次の通りである。
すなわち、代表的なものの概要は、定量する1つの分析対象物に対して、分析対象物、複数の分析対象物の安定同位体化合物、および複数の分析対象物の類似体化合物の中から2種以上の化合物をキャリブレーション物質として選び、それぞれのキャリブレーション物質が異なる濃度で混合された定量用キャリブレータを用意し、定量用キャリブレータ中のキャリブレーション物質を質量分析装置で分析することにより、定量用キャリブレータにて2つ以上の濃度を測定し、その測定の情報に基づいて定量するものである。
ここで、キャリブレーション物質として用いる物質の条件は、図1に示すとおり、分析対象物とキャリブレーション物質のピークのm/zが質量分析計の分解能以上離れていること、キャリブレーション物質と分析対象物に含まれる安定同位体の質量スペクトルピークが、互いに質量分析計の分解能以上離れていることで、m/zが重ならないことである。
また、定量する1つの分析対象物に対して、分析対象物、複数ある分析対象物の安定同位体化合物、および複数ある分析対象物の類似体化合物の中から2種以上の化合物が異なる濃度で混合された定量用キャリブレータを含む分析対象物の試料を保存する試料保存部と、試料をイオン化するイオン化部と、イオン化された試料を分析する質量分析部と、定量用キャリブレータが質量分析部により分析された分析結果に基づいて、2つ以上の濃度を測定し、その測定の情報に基づいて定量するデータ処理部とを備えたものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下の通りである。
すなわち、代表的なものによって得られる効果は、複数の定量用キャリブレータを用意することなく、1種の定量用キャリブレータを1回測定することだけで、目的の濃度範囲における定量精度が確保された情報を作成することができ、質量分析装置における定量分析の迅速化、簡略化が可能となる。
本発明の一実施の形態に係る質量分析装置における分析対象物とキャリブレーション物質との関係を説明するためのマススペクトルである。 本発明の一実施の形態に係る質量分析装置の構成を示す構成図である。 本発明の一実施の形態に係る質量分析装置における検量線作成工程を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態に係る質量分析装置における分析法を説明するための説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
まず、本発明の概要について説明する。
本発明では、キャリブレーションを迅速に、かつ消耗品の消費を少なくするために、1つの分析対象物に対し、分析対象物自体、複数ある安定同位体化合物、および複数ある類似体化合物の中から2種以上の化合物を異なる濃度で混合した定量用キャリブレータ(キャリブレーション試料)を用い、多濃度の試料を同時に測定する。
つまり、定量用キャリブレータを1回測定することにより2点以上の多点検量線を作成することができる。ここで、定量用キャリブレータ中に含まれる複数あるキャリブレーション物質と分析対象物各化合物のm/zは互いに検出に用いる質量分析計の質量分解能以上、ピークのm/zが離れている必要がある。通常の質量分析計は質量分解能が1m/z程度であるので、それぞれの化合物の質量スペクトルピークのm/zが最低1Da、好ましくは3Da以上離れていることが望ましい。
ここで、特に生体試料などの夾雑成分が多く含まれる試料の測定において、正確な測定を行うためには、検出に用いる質量分析計は、プロダクトイオンが検出できるMS/MS法を備えた装置を用いることが望ましい。MS/MS法を用いる場合は、定量用キャリブレータ中に含まれる複数あるキャリブレーション物質のプリカーサーイオンのm/zが互いに同一であっても、プロダクトイオンのm/zが異なればよい。
さらに、検量線の作成に必要な情報の入力を適切、かつ間違いなく行うために、装置に定量用キャリブレータの詳細情報が格納されたデータベース、または定量用キャリブレータの詳細情報を取り込む手段を備え、さらに定量用キャリブレータの詳細情報と、その試料測定結果がリンクし、測定試料の検量線の作成ができるよう、定量用キャリブレータの組成、濃度を、ICチップやバーコードなどの情報媒体を用いて自動で装置内データベースに取り込む機構を備える。
分析対象物としてテオフィリン(分子量180、構造式C7842)を測定するとき、天然同位体比を計算すると、以下のようになる。
分子量181=90.67%
分子量182=8.56%
分子量183=0.73%
分子量184=0.04%
例えば、100μg/mLの濃度のテオフィリンの場合、上記比率に応じて90.67μg/mL、8.56μg/mL、0.73μg/mL、0.04μg/mLの天然同位体が含まれることになる。
特許文献2に準じて上記天然同位体比を用いて、4点の濃度点で検量線を作成する場合、5桁の定量ダイナミックレンジが必要となる。また、3点の濃度点(High濃度、Middle濃度、Low濃度とする)で検量線を作成する場合でも、4桁の定量ダイナミックレンジが必要となる。
例に挙げた分析対象物であるテオフィリンは、抗炎症剤などに用いられる薬剤であるが、その有効血中濃度は8−20μg/mLであり、その血中濃度範囲を3点濃度の検量線で正確に定量したい場合、例えば、High濃度が血中治療域濃度上限値の2倍以上の値である50μg/mL、Middle濃度が血中治療域濃度内である20μg/mL、Low濃度が血中治療域濃度下限値の1/2倍以下の値である2μg/mLの3点によって検量線を作成すると、測定した濃度範囲の2〜50μg/mLを正確に定量できる。しかし、特許文献2による天然同位体比を使う方法では定量に必要な濃度範囲を制御することができず、広範囲の濃度域においてまばらな間隔で検量線を作成することになり、本発明の分析法で検量線を作成したときと比較して検量線の信頼性が得られない。すなわち、分子量181を50μg/mLとなるように定量用キャリブレータを調製した場合、次に濃度が高い濃度点は分子量182の4.72μg/mLとなるが、実質、他の分子量183、184はブランク試料(濃度0)と同等濃度となってしまい、事実上の2点濃度の検量線となり、定量精度が劣ることになる。
本発明ではテオフィリン、複数あるテオフィリンの安定同位体化合物、複数あるテオフィリン類似体化合物の中から3種の化合物を高精度な検量線に必要な3点の濃度で人為的に混合した定量用キャリブレータを用いる。そして、必要な濃度範囲を正確に定量できる3点検量線用定量用キャリブレータを用い、1回の測定で効率よく検量線を作成できる。
ここで、質量分解能m/zが1程度の通常の質量分析計を検出器として用いる場合、図1のように、用いる定量用キャリブレータに混合される任意の2つのキャリブレーション物質のm/zは、質量分析計の分解能以上、すなわち1Da以上、好ましくは3Da以上離れていることが、お互いの干渉による定量精度の劣化を防ぐために望ましい。例えば、図1において、分析対象物のピーク101、分析対象物の安定同位体のピーク102、103、キャリブレーション物質のピーク104は互いに1m/z以上離れている。
また、好ましくは、天然同位体比が小さい同位体をキャリブレーション物質として使うと、人為的な添加による濃度制御が容易である。たとえば、テオフィリンの天然同位体の存在比において、分子量184の天然同位体が重なるが0.04%と非常に存在量は少なく、人為的濃度制御においては無視できる量である。天然同位体比が無視できない量(テオフィリンでは分子量182の8.56%)の場合は、この天然同位対比を考慮して、人為的なキャリブレーション物質の添加量を決めて濃度を制御すればよい。
上記テオフィリン以外にも、有機化合物を構成している元素の天然同位体存在比は、例えば酸素でいうと、16Oが99.76%、17Oが0.038%、18Oが0.20%のように、ほとんどの元素において存在比の割合の差は大きく、低質量の化合物に対して特許文献2の方法を用いることは現実的ではない。
一方、本発明で用いる定量用キャリブレータは、分析対象物自体、複数ある分析対象物の安定同位体化合物、複数ある分析対象物の類似体化合物の中から必要な種類を必要な濃度で任意に混合された試料であり、これを1度測定することにより、必要濃度範囲で最も正確な検量線を作成することができる。また、当然のことながら、1つの分析対象のみならず、2つ以上の分析対象物に対応して、各々、複数の安定同位体・類似体から構成されるキャリブレーション物質セットを用意し、それら2つ以上の分析対象物に対応した2つ以上のキャリブレーション物質セットを、1つの定量用キャリブレータとして混合し、その混合試料の1回の測定により、2つ以上の分析対象物に対応する2つ以上の検量線を高精度に作成しても良い。
次に、図2により、本発明の一実施の形態に係る質量分析装置の構成について説明する。図2は本発明の一実施の形態に係る質量分析装置の構成を示す構成図である。
図2において、質量分析装置は、定量用キャリブレータやその他の測定試料などが保存され、必要に応じて希釈を行う試料保存・希釈部1、定量用キャリブレータの詳細情報が格納されたデータベース2、質量分析装置の制御を行う制御部3、定量用キャリブレータやその他の測定試料などを導入する試料導入部4、定量用キャリブレータやその他の測定試料などをイオン化するイオン化部5、定量用キャリブレータの分析やその他の測定試料を分析する質量分析部6、質量分析部6での分析結果を処理するデータ処理部7、データ処理部7で処理された結果を表示する表示部8から構成されている。
次に、図3および図4により、本発明の一実施の形態に係る質量分析装置における分析法について説明する。図3は本発明の一実施の形態に係る質量分析装置における検量線作成工程を示すフローチャート、図4は本発明の一実施の形態に係る質量分析装置における分析法を説明するための説明図であり、一例として、フェニトインを分析対象物としたときの分析法を示している。
検量線の作成は、まず、図3に示すように、分析対象物の選択を行い(S100)、S100で分析対象物として、例えばフェニトインを測定することをインプットすると、データベースを照合(S101)し、試料保存・希釈部1内の試薬保存容器に格納されているフェニトインの定量に用いる定量用キャリブレータの溶液がそのまま測定可能か、希釈が必要かを判断し(S102)、S102で希釈が必要であれば希釈の工程に進み(S103)、その後、定量用キャリブレータの溶液の測定を行う(S104)。
また、S102で希釈が必要なければ、定量用キャリブレータの溶液の測定を行う(S104)。
定量用キャリブレータの溶液の測定は、定量用キャリブレータの溶液が、試料導入部4を介し、イオン化部5でイオン化され、質量分析部6で分析されることにより行われる。
また、データ処理部7において、S104での測定結果を基に検量線を自動計算し(S105)、計算結果の情報は表示部8にて表示される。
その後、実試料を測定し、S105で計算された検量線を基に定量計算を行い、実試料中に含まれる分析対象物の定量値を得ることができる。
ここで、フェニトイン(別名5,5ジフェニルヒダントイン)の定量には、フェニトインと質量数が3、および10異なる安定同位体化合物を用いることができる。
フェニトイン(C151222)=252
フェニトインと質量数が3異なる安定同位体化合物(*CC1412 *22)=255
フェニトインと質量数が10異なる安定同位体化合物(C1531022)=262
なお、フェニトインは抗てんかん剤として使用される薬剤であり、血中治療域濃度は5−20μg/mLである。例えば、High濃度が血中治療域濃度上限値の2倍以上の値である50μg/mL、Middle濃度が血中治療域濃度内である20μg/mL、Low濃度が血中治療域濃度下限値の1/2倍以下の値である2μg/mLでフェニトインとフェニトインの安定同位体化合物2種が含まれる定量用キャリブレータを用いれば、図4(B)に示すようなクロマトグラムに示すような測定結果から、図4(C)に示すような、治療域濃度を正確に定量できる検量線の作成が可能である。
定量用キャリブレータは、試料保存・希釈部1に、例えば、図4(A)に示す試薬保存容器9に保存されている。試薬保存容器9には、ICチップまたはバーコードなどの情報媒体10が添付されており、試料保存・希釈部1に試薬保存容器9が入れられると、情報媒体10が読み取られ、その定量用キャリブレータの溶液に含まれる成分と濃度が認識されるようになっている。
試薬情報は、ICチップまたはバーコードなどの情報媒体10に保持されていても、データベース2に保持されていても良く、データベース2に保持されている場合、情報媒体10からどの試薬が入れられたかを認識し、データベース2に照合し、情報を取り出すこととなる。
ここで、定量用キャリブレータの溶液を保存する試薬保存容器9内に検量線に必要な濃度よりも高い濃度で保存し、測定前にその都度希釈を行って測定してもよい。
また、上記の例は3点検量線であったが、それ以上の多点検量線を用いてより正確な検量線を作成したい場合や、血中濃度が異常値の検体を測定するための広い濃度域の検量線を作成したい場合に、試薬保存容器9に保存されている定量用キャリブレータの溶液を異なる濃度の定量用キャリブレータを得るために、定量用キャリブレータを希釈してもよい。その場合、希釈前と希釈後の定量用キャリブレータを合計2回測定すれば、6点濃度の検量線を作成することができる。
具体的には、Low濃度が50μg/mL、Middle濃度が100μg/mL、High濃度が200μg/mL含まれている定量用キャリブレータの溶液が試薬保存容器9に保管されている場合、定量用キャリブレータの溶液そのものと、それを1/10になるように希釈したものとの2種をそれぞれ1回ずつ測定することで、5、10、20、50、100、200μg/mLの6点濃度検量線を作成することができる。
これらの希釈、測定はデータベース2内に保持されているデータを基に制御部3によって制御される。
さらに、分析対象物によっては、その安定同位体化合物が入手困難であることや高価であるなどの理由により、分析対象物と定量用キャリブレータの質量分析装置に対する応答が異なる類似化合物を定量用キャリブレータのキャリブレーション物質として用いる場合がある。
例えば同濃度の分析対象物と定量用キャリブレータを測定したとき、ピーク面積が同等ではなく、ある一定の比率で検出されるような化合物を定量用キャリブレータとして用いる場合があるが、この場合はデータベース2内に分析対象物とキャリブレーション物質とのピーク面積値の比率関係の情報を保持しておくことで定量用キャリブレータのピーク面積値に係数を掛けた値を返すことで、安定同位体化合物と同様に検量線を作成することが可能である。
当然のことながら、質量分析は、生成されたイオンをそのまま検出しても良いし、導入されたイオンの中から特定のプロダクトイオンを検出してもよい。たとえば、任意の2種以上のキャリブレーション物質の質量数が実質的に同一、もしくは質量分析計で分別できない場合は、プロダクトイオンの質量数がそれぞれ異なる同位体であれば、質量分析部6において、導入されたイオンの中から特定のキャリブレーション物質由来のイオンを選択し、選択したイオンから得られたプロダクトイオンを検出することにより、他のキャリブレーション物質と分離測定可能であり、定量用キャリブレータとして使用できる。ここで、衝突解離の代わりに解離を起こす方法として、光解離、電子移動解離、電子捕獲解離があり、それらを用いても良い。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、本実施の形態では、検量線を作成する例を説明しているが、検量線を作成することなく、テーブルを用いたり、演算したりして、定量用キャリブレータにて2つ以上の濃度を測定し、その測定の情報に基づいて定量することもできる。
本発明は、検量線を用いて分析対象物を定量する質量分析装置などに広く適用可能である。
1…試料保存・希釈部、2…データベース、3…制御部、4…試料導入部、5…イオン化部、6…質量分析部、7…データ処理部、8…表示部、9…試薬保存容器、10…情報媒体。

Claims (13)

  1. 分析対象物を定量する分析装置における分析法であって、
    定量する1つの前記分析対象物に対して、前記分析対象物、複数ある前記分析対象物の安定同位体化合物、および複数ある前記分析対象物の類似体化合物の中から、2種以上の化合物をキャリブレーション物質として、各々が異なる濃度で混合された定量用キャリブレータを用意し、前記定量用キャリブレータを前記分析装置により測定することにより、前記定量用キャリブレータにて2つ以上の濃度を測定し、その測定の情報に基づいて定量することを特徴とする分析法。
  2. 請求項1記載の分析法であって、分析法が質量分析法であることを特徴とする分析法。
  3. 請求項2に記載の分析法において、
    前記定量用キャリブレータは、2番目に高い濃度のキャリブレーション物質の濃度が最高濃度のキャリブレーション物質の濃度の1/10以上の濃度であることを特徴とする分析法。
  4. 請求項2に記載の分析法において、
    質量分析装置によって生成される定量用キャリブレータに含まれるキャリブレーション物質由来の任意の2種のイオンのm/zの差が、前記質量分析装置の分解能m/zより大きいことを特徴とする分析法。
  5. 請求項2に記載の分析法において、
    前記定量用キャリブレータに含まれる任意の2種のキャリブレーション物質が前記質量分析装置にて、3m/z以上異なった質量スペクトル信号として分析されることを特徴とする分析法。
  6. 請求項2に記載の分析法において、
    前記定量用キャリブレータは、2種以上の分析対象物の定量のために、前記2種以上の分析対象物の各々に対応する2種以上のキャリブレーション物質セットを含むことを特徴とする分析法。
  7. 分析対象物を定量する質量分析装置であって、
    定量する少なくとも1つの前記分析対象物に対して、前記分析対象物、複数ある前記分析対象物の安定同位体化合物、および複数ある前記分析対象物の類似体化合物の中から2種以上の化合物をキャリブレーション物質として異なる濃度で混合された定量用キャリブレータを保存する試料保存部と、
    試料をイオン化するイオン化部と、
    前記イオン化された試料を分析する質量分析部と、
    前記定量用キャリブレータが前記質量分析部により分析された分析結果に基づいて、2つ以上の濃度を測定し、その測定の情報に基づいて定量するデータ処理部とを備えたことを特徴とする質量分析装置。
  8. 請求項7に記載の質量分析装置において、
    前記質量分析部は、前記イオン化部にて生成され、前記質量分析部に導入されたイオンの中から特定のイオンを選択し、選択したイオンにエネルギーを与えて解離を起こさせ、生成したプロダクトイオンを検出することを特徴とする質量分析装置。
  9. 請求項8の質量分析装置において、2種以上のキャリブレーション物質のうち、任意の2つのキャリブレーション物質から生成したイオンを共に選択し、解離して、得られる2種以上のプロダクトイオンのm/zを識別することで、前記任意の2つのキャリブレーション物質を定量することを特徴とする質量分析装置。
  10. 請求項7に記載の質量分析装置において、
    前記定量用キャリブレータは、少なくとも前記定量用キャリブレータに含まれる化合物名とその濃度の情報を識別する情報媒体が添付された試薬保存容器に保存されていることを特徴とする質量分析装置。
  11. 請求項10に記載の質量分析装置において、
    前記試薬保存容器に添付された情報媒体に対応した前記定量用キャリブレータの情報を保持するデータベースを備えたことを特徴とする質量分析装置。
  12. 分析対象物を定量する分析装置で使用されるキャリブレーション試料であって、
    定量する1つの前記分析対象物に対して、前記分析対象物、複数ある前記分析対象物の安定同位体化合物、および複数ある前記分析対象物の類似体化合物の中から、2種以上の化合物をキャリブレーション物質として、各々が異なる濃度で混合されたことを特徴とするキャリブレーション試料。
  13. 請求項12に記載のキャリブレーション試料において、
    2番目に高い濃度のキャリブレーション物質の濃度が最高濃度のキャリブレーション物質の濃度の1/10以上の濃度であることを特徴とするキャリブレーション試料。
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