JPWO2011070774A1 - 3d映像処理装置および3d映像処理方法 - Google Patents

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Abstract

左目用映像信号および右目用映像信号を含み、3D映像を実現する3D映像信号を処理する3D映像処理装置であって、左目用映像信号、および、右目用映像信号を入力し、3D映像に含まれる被写体の視差を検出し、視差情報として出力する視差検出部と、視差情報に基づき、左目用映像信号および右目用映像信号の少なくともいずれか一方の、視差が所定の範囲に含まれる被写体の映像領域に所定の画像処理を施す、映像処理部と、を有する、3D映像処理装置。

Description

本発明は、立体視可能な映像(3D映像)を処理する3D映像処理装置および3D映像処理方法に関し、特に、3D映像制作を支援する3D映像処理装置および3D映像処理方法に関する。
観察者の左目および右目それぞれに提示する映像(左目用映像および右目用映像)を撮影することにより立体視可能な映像信号(3D映像信号)を生成する3D映像撮像装置に注目が集まっている。
左目用映像を撮像する左目用映像カメラ(左目用映像撮像部)と右目用映像を撮像する右目用映像カメラ(右目用映像撮像部)の配置を調整することにより、3D映像の立体感の強弱を変化させ得ることが知られている。つまり、2つのカメラの配置を調整することで、左目用映像および右目用映像に含まれる被写体の視差の大きさを調節することができる。例えば、両カメラの光軸に略垂直な方向のカメラ間間隔や、両カメラの光軸の交差角(輻輳角)といった量を調整することで、3D映像の立体感の強弱を変化させることができる。輻輳角は、カメラのレンズの配置を調整することで、変更可能であることが知られている。
成人の両目の間隔は、平均として、およそ65mmである。それゆえ、2つのカメラ、すなわち、左目用映像撮像部と右目用映像撮像部の間隔は、65mmに設置することが基本とされる。しかしながら、カメラ単体が大きすぎて、両カメラを65mm間隔で設置できない場合もある。2つのカメラの間隔が65mmよりも広い場合、生成される3D映像においては、その立体感がより強調される。2つのカメラの間隔が例えば65mmよりも狭い場合、生成される3D映像においては、その立体感は弱くなる。
また、3D映像の撮影では、注目する被写体までの距離に応じて2つのカメラの光軸の向きを変えることで輻輳角を変化させて、撮影することが望まれる。注目する被写体までの距離が近い場合には、より大きな輻輳角で撮影を行うことで、左目用映像および右目用映像に含まれる当該被写体の像に関する視差が大きくなりすぎることを防止する。逆に、注目する被写体までの距離が遠い場合には、小さな輻輳角で撮影しても、注目する被写体の像に関する視差が大きくなりすぎることはない。ここで、注目する被写体までの距離は、一般的な撮影においては、カメラのレンズのフォーカス距離と一致する、と考えてもよい。
以上のことから、左目用映像撮像部と右目用映像撮像部を構成する2つのカメラを用いて3D映像を撮影する場合には、カメラの間隔や、輻輳角を、フォーカス距離や焦点距離(ズーム倍率)に応じて調整して3D映像の立体感の強弱を調節する必要がある。そのため、3D映像の撮影には、多くの技術やノウハウを必要とする。
3D映像の立体感の調節が不適切な場合、生成された3D映像の不自然な立体感により、観察者がめまいや吐き気を催すなど、観察者の健康面への影響が指摘されている。自然で違和感のない3D映像を制作するには、撮影時のカメラの調整が非常に重要である。
特許文献1には、3Dカメラが記載されている。当該3Dカメラは、左目用映像撮像装置および右目用映像撮像装置を構成する2つのカメラを備え、2つのカメラは、それらの光軸が平行となるように(輻輳角が、ゼロとなるように)配置されており、2つのカメラのカメラ間間隔を調整することが可能な構成を有する。3Dカメラは、さらに、撮像されるシーンに含まれる被写体の深度範囲を規定する手段を備え、当該手段が規定した深度範囲に基づいて3D画像中の視差の最大量が所定の最大視差未満となるカメラ間隔を求め、撮像者に対し撮像に適したカメラ間隔を示す。そうすることにより、撮像者が専門的な知識を有さずとも、表示に適しかつ高品質の3D画像を撮像することを可能としている。
特許文献1の3Dカメラでは、輻輳角はゼロに固定されており、2つのカメラの間隔が調整可能となっている。
これとは別に、2つのカメラのフォーカス距離や焦点距離(ズーム倍率)に連動して、2台のカメラの輻輳角を自動調整することができる雲台も開発されている。しかしながら、被写体までの距離が極端に近い場合には有効に作用しないなどの課題が残されている。
特開2001−142166号公報
しかしながら、実際の3D映像制作現場(撮影現場)では、自然で違和感のない3D映像を撮影することが困難な状況が、依然として、数多くある。例えば、シーンや登場人物が刻々と変化するような状況での撮影、または、先の読めないスポーツの撮影では、被写体の視差が、一時的にではあっても、極端に大きくなってしまうことがある。また、例えば、遠景と近景とが混在するシーンの撮影等においては、一部の被写体(例えば、近景)の視差が不可避的に大きくなり過ぎてしまうことがある。だが、従来のカメラのビューファインダは、2D映像表示であることがほとんどである。このような場合、撮影現場で3D映像が自然で違和感のないものであるか否かを判断することは非常に困難である。
そのため、3D映像撮影現場では、自然で違和感のない3D映像が撮影できているか否かを撮影者がリアルタイムで判断しながら、3D映像撮影を行うことを可能にする手段が求められている。
また、撮影後の編集過程においても、撮影された3D映像が、自然で違和感のない3D映像であるか否かを、編集者が迅速かつ誤り無く判断することを可能にする手段が求められる。編集者が、3D映像が自然で違和感のないものであるか否かを迅速かつ容易に判断することができれば、3D映像の不備を修正することも容易となり、3D映像の制作過程の効率化が期待できる。
このように、3D映像の制作においては、撮影現場、および、撮影後の編集過程において、3D映像がそれを観察する者にとって自然で違和感のないものであるか否かを容易に判断することができる手段を必要としている。
上記課題を鑑み、本実施の形態により、自然で違和感のない3D映像の制作を支援する3D映像処理装置が提供される。
一態様は、左目用映像信号および右目用映像信号を含み、3D映像を実現する3D映像信号を処理する3D映像処理装置であって、左目用映像信号、および、右目用映像信号を入力し、3D映像に含まれる被写体の視差を検出し、視差情報として出力する視差検出部と、視差情報に基づき、左目用映像信号および右目用映像信号の少なくともいずれか一方の、視差が所定の範囲に含まれる被写体の映像領域に所定の画像処理を施す、映像処理部と、を有する、3D映像処理装置である。
一態様においては、視差検出部は、左目用映像信号、および、右目用映像信号について画素補間を行う、画素補間部と、画素補間部が出力する画素補間された左目用映像信号、および、画素補間された右目用映像信号に基づいて差分比較を行い、被写体の視差を1画素精度よりも高精度で検出して、視差情報を出力する差分比較部と、を備えることが好ましい。
一態様においては、映像処理部は、視差の大きさが所定値より大きい被写体の映像領域にマーカーを付ける処理を行うことが好ましい。
一態様においては、映像処理部は、視差の大きさが所定値以下の被写体の映像領域にマーカーを付ける処理を行うことが好ましい。
一態様においては、映像処理部は、視差の大きさが所定値より大きい被写体の映像領域にデフォーカス処理を行うことが好ましい。
一態様においては、映像処理部は、視差の大きさが所定値以下の被写体の映像領域にデフォーカス処理を行うことが好ましい。
一態様においては、さらに、左目用映像信号を出力する第1撮像装置のカメラの第1セッティング情報、および、右目用映像信号を出力する第2撮像装置のカメラの第2セッティング情報、の少なくともいずれか一方を入力し、第1撮像装置のカメラ、および、第2撮像装置のカメラ、の少なくともいずれか一方の被写界深度を検出し、被写界深度情報として出力する被写界深度検出部と、視差情報および被写界深度情報にもとづいて、第1および第2撮像装置から被写体までの距離を検出する距離検出部と、を有し、映像処理部は、検出した距離と被写界深度にもとづいて、左目用映像信号および右目用映像信号の少なくともいずれか一方の、所定の画像処理を施す映像領域を決定することが好ましい。
一態様においては、映像処理部は、被写界深度に含まれる被写体の映像領域にマーカーを付ける処理を行うことが好ましい。
一態様においては、映像処理部は、被写界深度に含まれない被写体の映像領域にマーカーを付ける処理を行うことが好ましい。
一態様においては、さらに、3D映像信号にもとづく3D映像表示を行う表示装置の表示画面のサイズを入力する入力部を有し、入力部から入力された表示画面のサイズに基づいて、所定の画像処理を施す映像領域を決定することが好ましい。
別の一態様は、左目用映像信号および右目用映像信号を含み、3D映像を実現する3D映像信号を処理する3D映像処理方法であって、左目用映像信号、および、右目用映像信号を入力し、3D映像に含まれる被写体の視差を検出し、視差情報として出力するステップと、視差情報に基づき、左目用映像信号および右目用映像信号の少なくともいずれか一方の、視差が所定の範囲に含まれる被写体の映像領域に所定の画像処理を施すステップと、を有する、3D映像処理方法である。
本実施の形態による3D映像処理装置により3D映像の被写体の視差に応じた画像処理が行われ、観察者は、3D映像が自然で違和感のないものであるか否かを判断することが容易になり、3D映像の制作を効率的に行えるようになる。
3D映像撮像装置と、被写体の関係を示す模式図 3D映像の左目用映像、および、右目用映像、ならびに、両映像の合成映像を示す例図 3D映像の左目用映像、および、右目用映像、ならびに、両映像の合成映像を示す例図 実施の形態1の3D映像処理装置を備えた3D映像撮像装置のブロック図 3D映像処理装置の視差検出部の構成の詳細を示すブロック図 3D映像の左目用映像、および、右目用映像、ならびに、マーカーがオーバーレイされた、両映像の合成映像を示す例図 3D映像の左目用映像、および、右目用映像、ならびに、マーカーがオーバーレイされた、両映像の合成映像を示す例図 3D映像表示面の大きさの違いによる視差絶対量の違いを説明する概念図 実施の形態2の3D映像処理装置を備えた3D映像撮像装置のブロック図 3D映像撮像装置と被写体との距離を求める原理を説明するための概念図 3D映像の左目用映像、および、右目用映像、ならびに、マーカーがオーバーレイされた、両映像の合成映像を示す例図 3D映像の左目用映像、および、右目用映像、ならびに、マーカーがオーバーレイされた、両映像の合成映像を示す例図 実施の形態3の3D映像処理装置を備えた3D映像撮像装置のブロック図 3D映像の左目用映像、および、右目用映像、ならびに、部分的デフォーカス処理が施された、両映像の合成映像を示す例図
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
1.実施の形態1
1−1.概要
本実施の形態による3D映像処理装置は、3D映像が自然で違和感のない3D映像であるか否かを容易に判断することができる映像を出力することができる3D映像処理装置である。より具体的には、本3D映像処理装置は、3D映像中の被写体についての左目用映像および右目用映像の視差を検出し、検出された視差にもとづいて、観察者に違和感を与える可能性が高いと考えられる映像中の被写体の映像領域を検出する。そして、本3D映像処理装置は、検出された被写体の映像領域に対して所定の画像処理、例えば、当該映像領域を強調するマーカー表示処理等を施して出力する。
マーカー表示等の処理が施された映像により、観察者は、違和感を与える可能性が高い映像領域を容易に認識することができ、自然で違和感のない3D映像か否かを容易に判断することができるようになる。
1−2.構成
1−2−1.3D映像
先ず、本実施の形態の3D映像処理装置により処理される3D映像について簡単に説明する。
図1は、3D映像撮像装置に含まれる第1撮像部300および第2撮像部301の配置、ならびに、3D映像撮像装置と被写体群102、103、104、105および106との位置関係を示す概念図である。
3D映像撮像装置の第1撮像部300と第2撮像部301は、それぞれ、左目用映像および右目用映像を撮影するための撮像装置である。第1撮像部300と第2撮像部301は、両者間の間隔をLとし、両者の光軸が角度θをなして交差するように配置される。角度θは、一般に、輻輳角と称される。光軸の交点は、第1撮像部300および第2撮像部301とおよそ距離Cだけ離れている。この、第1撮像部300および第2撮像部301とおよそ距離Cだけ隔てて光軸の交点を含む面10は、基準面と称される。このような状況下で被写体の3D映像を撮影すると、左目用映像および右目用映像における被写体の視差の大きさは、被写体の位置が基準面10から遠ざかれば遠ざかるほどに増大する。
図1ならびに図2Aおよび図2Bを参照し、実際に被写体が存在する位置の基準面10からの隔たりと、3D映像において当該被写体に付与される視差との関係を説明する。
図2Aは、図1に示す状況において被写体102および被写体103を撮影して得られる3D映像(左目用映像201L、および、右目用映像201R)、ならびに、両映像を合成して得られる合成映像201Dを示した図である。図2Bは、図1に示す状況において被写体105を撮影して得られる3D映像(左目用映像203L、および、右目用映像203R)、ならびに、両映像を合成して得られる合成映像203Dを示した図である。
図2Aを参照すれば、3D映像における被写体102の視差は、視差P102である。同様に、3D映像における被写体103の視差は、視差P103である。次に、図2Bを参照すれば、3D映像における被写体105の視差は、視差P105である。このように、被写体102、103および105を例とすれば、3D映像においては、被写体105に関する視差が最も大きく、被写体103に関する視差が次に大きく、被写体102に関する視差が最も小さくなる。このように、実際に被写体が存在する位置が、基準面10から遠ざかれば遠ざかるほどに、3D映像における当該被写体の視差は増大する。
このことは、被写体が基準面10よりもさらに遠方にある場合にもあてはまる。つまり、図1における被写体104と被写体105を例とすれば、3D映像においては、被写体105に関する視差が、被写体104に関する視差よりも大きくなる。
既に述べたように、人間の脳は左目および右目から受ける2つの映像の視差から、立体感を認知する能力がある。しかしながら、極端に大きな視差が付いた2つの映像は、自然な映像として認識されない。そのため、図2Bのように、視差が極端に大きい3D映像は違和感のある映像として認知され、そのような3D映像を長時間視認すると疲労感を感じる場合がある。よって、3D映像を長時間快適に楽しむためには、3D映像は、自然で違和感のない画像でなければならない。
自然で違和感のない3D映像を制作するため、3D映像の撮影においては、3D映像中に含まれる被写体の視差の大きさが所定の範囲を越えないように撮影されることが望まれる。
よって、3D映像における被写体の視差の大きさが所定の範囲に収まるか否かは、被写体が、基準面を中央とした所定の空間の内部に位置するか否かによる。ここでは、図1に示されるように、3D映像における被写体の視差の大きさが、所定の範囲に収まる範囲を、「3Dセーフ内」と称する。反対に、3D映像における被写体の視差の大きさが、所定の範囲を超える範囲を、「3Dセーフ外」と称する。ここで、所定の範囲は、例えば、ゼロから所定値までである。所定値は、例えば、3D映像が表示される表示面を観察する観察者にとって、当該3D映像が自然かつ違和感のない映像として観察される視差の大きさに対応する値である。当該値は、既に複数の機関から公表されているガイドラインや、表示面の大きさ等を考慮して適宜定めればよい。
1−2−2.3D映像処理装置
次に、図3を参照し、3D映像処理装置の構成について説明する。図3は、本実施の形態の3D映像処理装置310を備える3D映像撮像装置の構成を示すブロック図である。
3D映像撮像装置は、左目用映像を撮像するための第1撮像部300と、右目用映像を撮像するための第2撮像部301と、本実施の形態の3D映像処理装置310と、ビューファインダ等の表示部305と、を備える。第1撮像部300は、第1映像信号(左目用映像の信号)を出力し、第2撮像部301は、第2映像信号(右目用映像の信号)を出力する。
表示部305は、例えば、映像をモニタリングするための表示装置である。表示部305は、3D映像処理装置310からの出力を受け、2D映像(左目用映像および右目用映像のいずれか)、または、3D映像を表示することができる。
3D映像処理装置310は、第1映像信号および第2映像信号を受け、両映像に含まれる被写体の視差を検出する視差検出部302と、視差検出部302が検出した視差にもとづいて、3Dセーフ内の被写体が写っている映像領域、および、3Dセーフ外の被写体が写っている映像領域、の少なくともいずれか一方の映像領域を示唆するマーカーの映像(マーカーレイヤ)を作成するマーカー生成部303と、左目用映像、および、右目用映像の少なくともいずれか一方にマーカーレイヤをオーバーレイするオーバーレイ部304と、を有する。オーバーレイ部304は、左目用映像、および、右目用映像、のいずれか一方、または、左目用映像と右目用映像の合成映像に、マーカーレイヤがオーバーレイされたオーバーレイ映像を表示部305へ出力することができる。
これにより、表示部305を観察する観察者は、第1撮像部300および第2撮像部301の少なくともいずれか一方が撮影した映像に、3Dセーフ内または3Dセーフ外を示唆するマーカーがオーバーレイされた、オーバーレイ映像を観察することができる。観察者は、マーカーによって、3D映像中の部分映像領域が3Dセーフ内または3Dセーフ外であることを容易に確認することができる。
なお、第1撮像部300、および、第2撮像部301は、対物レンズ、ズームレンズ、絞り、OIS(Optical Image Stabilizer)ユニット、フォーカスレンズ、撮像素子およびADコンバータ等を含んでよい。撮像素子は、各種レンズを介して形成された被写体像を撮像して、画像データを生成するための素子であればよい。例えば、撮像素子は、CMOSイメージセンサ、または、CCDイメージセンサである。撮像素子は、単板式であってもよいし、R、G、Bの信号毎に撮像素子を設けた3板式であってもよい。ADコンバータは、撮像素子で生成された画像データをデジタル信号に変換することが可能であればよい。
図4は、視差検出部302の構成の詳細に関するブロック図である。
視差検出部302は、左目用映像に対し画素補間を行う第1画素補間部401Lおよび右目用映像に対し画素補間を行う第2画素補間部401Rと、映像のずれを検出する、第1画像シフト部402Lおよび第2画像シフト部402Rと、差分比較部403と、を有する。これらにより、視差検出部302は、1画素精度より高い精度で左目用映像と右目用映像との間の映像のずれを検出する。そうすることにより、視差検出部302は、第1撮像部300が撮像した左目用映像と、第2撮像部301が撮像した右目用映像における同一被写体の視差の大きさを、1画素精度より高い精度で検出することができる。なお、視差検出部302は、被写体が基準面よりも近くに位置する場合の視差と、基準面よりも遠方に位置する場合の視差と、を区別して、例えば、符号(プラス、マイナス)で区別して、視差を出力してもよい。あるいは、視差検出部302は、上記区別を省略し、視差の大きさ(絶対値)を出力してもよい。
第1画素補間部401Lは、第1映像信号(左目用映像)を入力し、画素補間を行って解像度を向上させ、画素補間第1映像信号を第1画像シフト部402Lへ出力する。
第1画像シフト部402Lは、画素補間第1映像信号の映像を、例えば水平方向に1画素単位で様々にシフト量を変化させながらシフトさせて、画素補間第1映像シフト画像を差分比較部403へ出力する。
第2画素補間部401R、および、第2画像シフト部402Rは、それぞれ、第1画素補間部401L、および、第1画像シフト部402Rと同等の構成を有せばよい。
差分比較部403は、入力された画素補間第1映像シフト画像と、画素補間第2映像シフト画像とを比較し、両者の差分を導出する。そうすることにより、差分比較部403は、第1映像信号が表す映像の任意の画素について、当該画素とよく対応する画素、例えば、画素値がよく一致する画素、を第2映像信号が表す映像から検出する。
差分比較部403は、検出結果にもとづき、左目用映像の任意の画素と、当該画素によく対応する右目用映像の画素との間隔を求め、当該間隔を当該画素に関する視差とし、視差情報信号として出力する。
なお、差分比較部403は、第1映像(例えば、左目用映像)の任意の画素について、当該画素および当該画素を取り囲んだ画素を含む画素群について、当該画素群とよく一致する第2映像(例えば、右目用映像)の画素群を検出することにより、当該画素群の中央の画素の視差を導出してもよい。
また、差分比較部403は、第1映像(例えば、左目用映像)の複数画素を含んで構成される任意の画素ブロックについて、当該画素ブロックとよく一致する第2映像(例えば、右目用映像)の画素ブロックを検出することにより、当該画素ブロックの視差を導出してもよい。当該画素ブロックは、例えば、2×2画素の画素ブロック、4×4画素の画素ブロックでよい。
マーカー生成部303は、視差検出部302が出力する視差情報信号にもとづき、第1映像、および、第2映像の少なくともいずれか一方における任意の画素について、当該画素の視差の大きさと、所定の閾値と、の比較を行い、当該画素が、3Dセーフ内の被写体の映像の画素であるか、3Dセーフ外の被写体の映像の画素であるか、を判断する。マーカー生成部303は、例えば、3Dセーフ外の被写体の映像の画素の位置に、マーカーを付与することにより当該画素が強調表示されるように、マーカーレイヤを生成する。マーカーレイヤは、マーカーレイヤ信号として、オーバーレイ部304に出力される。
オーバーレイ部304は、第1映像信号、および、第2映像信号の少なくともいずれか一方、または、第1映像信号と第2映像信号の合成信号、に対し、マーカーレイヤを合成し、オーバーレイ映像信号を出力する。
このようにして、マーカー生成部303、および、オーバーレイ部304は、被写体の視差の大きさと所定値との比較に基づいて、第1映像信号(左目用映像信号)および第2映像信号(右目用映像信号)の少なくともいずれか一方に所定の画像処理を施す、映像処理部を構成する。
1−3.動作
これより、3D映像処理装置310の動作について説明する。以下では、図1の被写体102、103および105を撮像する例を用いて、動作説明を行う。
図5Aは、第1撮像部300が撮像した左目用映像501L、第2撮像部301が撮像した右目用映像501R、および、左目用映像と右目用映像の合成映像に対してマーカーレイヤが合成されたオーバーレイ映像501D、を例示する図である。
3D映像処理装置310の視差検出部302は、左目用映像501Lおよび右目用映像501Rを入力し、上述した第1画素補間部401Lおよび第2画素補間部401R、第1画像シフト部402Lおよび第2画像シフト部402R、ならびに、差分比較部403により、左目用映像501Lの任意の画素について、当該画素によく対応する右目用映像501Rの画素を検出し、両画素間の間隔が求め、当該間隔を視差とし、マーカー生成部303へ視差情報信号を出力する。
マーカー生成部303は、視差情報信号にもとづき、視差が所定の閾値を超える画素について、当該画素が強調表示されるようにマーカーレイヤを生成し、マーカーレイヤ信号としてオーバーレイ部304へ出力する。
オーバーレイ部304は、第1映像信号、および、第2映像信号の少なくともいずれか一方、または、第1映像と第2映像の合成映像の信号に対し、3Dセーフ外にある被写体の映像領域を示すマーカーレイヤをオーバーレイして、オーバーレイ映像信号出力する。
図5Aのオーバーレイ映像501Dは、第1映像と第2映像の合成映像の信号に対し、マーカーがオーバーレイされた映像の例である。本例においてマーカーは、点滅するゼブラ・パターンである。
このようにして、表示部305には、3Dセーフ外にある被写体の映像領域にマーカーが付された映像が表示される。よって、表示部305を観る観察者は、3Dセーフ外の被写体が3D映像中に含まれるか否かを、容易かつ迅速に判断することができる。このようなマーカーは視認性に優れていることから、表示部305が、表示面の大きさが小さく、2D表示しかできないようなビューファインダであっても、観察者は、撮影している3D映像中に3Dセーフ外の被写体が含まれるか否かを容易かつ迅速に判断することができる。
また、カメラ位置の詳細な調整が必要な場合にもマーカーを確認しながら容易に最適なカメラセッティングを行うことができるため、撮影の効率を大幅に改善することができ、結果として、視聴者の健康上の安全を守ることができる。
図5Bのオーバーレイ映像503Dは、3Dセーフ内にある被写体の映像領域にマーカーが付された映像の例である。このように、3Dセーフ内にある被写体の映像領域にマーカーを付してもよい。
なお、図5Aおよび図5Bの例では、点滅するゼブラ(斜線)パターンのマーカーを生成している。しかしながら、マーカーは、点滅するゼブラ・パターンに限定されず、特定の映像領域を強調表示することができる模様のマーカーであればよい。オーバーレイ部304は、第1撮像部300および第2撮像部301から出力される映像の少なくとも一方にマーカーをオーバーレイ表示すればよい。そうすることで、観察者は、表示部305を観察することで、被写体が3Dセーフ内であるか、3Dセーフ外であるか、2D映像表示で区別できるようになる。
1−4.判定閾値について
図6を参照し、3Dセーフの範囲について説明する。
図6は、異なるサイズの表示装置961および963それぞれで観察される視差を示す図である。図6(a)に示す左目用映像951Lおよび右目用映像951Rに基づいて、図6(b)に示すように3D映像を表示装置961に表示させた場合、表示装置961における視差の絶対量は、例えば、P961のような大きさを有する。これに対し、図6(c)に示すように同じ3D映像を表示装置963に表示させた場合、表示装置963における視差の絶対量は、例えば、P963のような大きさを有する。
このように、同じ3D映像であっても、表示させる表示装置の画面サイズに応じて、視差の絶対量は、変化する。表示装置の画面のサイズが大きくなればなるほど、同じ3D映像であっても、視差の絶対量が大きくなり、観察者に違和感を覚えさせる可能性が高くなることが懸念される。
成人の両目の間隔はおよそ65mmであり、左右2つの目は同時に内向きには動くが、同時に外向きには動かないことから、人間が自然界で65mm以上の視差となる画像を見ることはない。それゆえ、表示装置上で65mm以上の視差が発生すると人間の脳はそれを自然な3D画像と認知することができない可能性が高くなる。つまり、3Dセーフであるか否かは上映する表示装置の画面サイズとも密接な関係を持っている。
そこで、本実施の形態1の3D映像処理装置310のマーカー生成部303、後述する実施の形態2の3D映像処理装置710のマーカー生成部704、および、後述する実施の形態3のデフォーカス処理領域指示部1003において、予め、3D映像の表示に使用する表示装置の画面サイズを入力する手段を設け、3Dセーフ内または3Dセーフ外の判定基準を、視差の絶対量が、3D映像の表示に使用する表示装置の画面上で65mm以上になるか否かの判断に基づいて決定してもよい。
なお、3Dセーフか否かの判定基準を、成人の両目の間隔である65mmと対応させて説明したが、子供向けに、より狭い視差絶対量(すなわち、65mm未満)を判定基準としてもよい。あるいは、逆に、判定基準を、より広い視差絶対量(すなわち、65mm以上)としてもよい。
2.実施の形態2
2−1.概要
本実施の形態による3D映像処理装置は、実施の形態1の3D映像処理装置310の構成に加え、任意の被写体までの距離を検出する構成を有する。検出された距離に基づき、当該被写体が被写界深度に含まれるか否かが判断される。判断結果は、表示部305に出力されるオーバーレイ映像におけるマーカーの表示に反映される。なお、被写界深度は、カメラのセッティング情報にもとづいて導出される。
そうすることにより、表示部305を観る観察者は、映像中の被写体が被写界深度内であるか否かを容易に認識することができる。被写体が被写界深度内に含まれることと、当該被写体の視差が所定の範囲に含まれること、とは、必ずしも一致するものではない。しかしながら、被写体が被写界深度内に含まれることは、当該被写体に関して自然かつ違和感のない3D映像が制作可能であることを強く示唆する。そのため、被写体が被写界深度内に含まれるか否かを判断容易とすることにより、自然かつ違和感のない3D映像を制作することを支援することができる。
2−2.構成
実施の形態2の3D映像処理装置の構成について、図7および図8を参照し説明する。ただし、実施の形態1の3D映像処理装置310と同等の構成については、適宜説明を省略する。
図7を参照すれば、実施の形態2の3D映像処理装置710は、視差検出部302およびオーバーレイ部304に加え、さらに、第1撮像部700のカメラセッティングの情報(第1撮像部情報信号)、および、第2撮像部701のカメラセッティングの情報(第2撮像部情報信号)、の少なくともいずれか一方を入力し、カメラの被写界深度を検出し、被写界深度情報として出力する被写界深度検出部702と、第1撮像部情報信号、および、第2撮像部情報信号、の少なくともいずれか一方、ならびに、視差検出部302から視差情報信号、を入力し、3D撮像装置から任意の被写体までの距離を検出し、距離情報信号として出力する距離検出部703と、視差情報信号、および、距離情報信号、の少なくともいずれか一方にもとづいて、マーカーレイヤを生成し、マーカーレイヤ信号として出力するマーカー生成部704と、を備える。第1撮像部情報信号は、例えば、第1撮像部700のカメラのレンズの焦点距離、絞り値、フォーカス距離、輻輳角、等、および、第2撮像部701のカメラとのカメラ間間隔、等、の情報を含めばよい。第2撮像部情報信号もまた、例えば、第2撮像部701のカメラのレンズの焦点距離、絞り値、フォーカス距離、輻輳角、等、および、第1撮像部700のカメラとのカメラ間間隔、等、の情報を含めばよい。
被写界深度検出部702は、第1撮像部情報信号に含まれる、レンズの焦点距離、絞り値、フォーカス距離、等の情報に基づき、第1撮像部700のカメラの被写界深度を検出し、出力する。同様にして、被写界深度検出部702は、第2撮像部情報信号に含まれる、レンズの焦点距離、絞り値、フォーカス距離、等の情報に基づき、第2撮像部701のカメラの被写界深度を検出し、出力する。なお、第2撮像部701の被写界深度については、第1撮像部700の被写界深度とほぼ同一であるとみなし、出力を省略してもよい。
距離検出部703は、第1撮像部情報信号に含まれる、第1撮像部700のカメラのレンズの焦点距離、輻輳角、等、および、第2撮像部701のカメラとの間隔、等、の情報、ならびに、視差情報信号、に基づき、3D映像撮像装置と任意の被写体までの距離を検出する。同様にして、距離検出部703は、第2撮像部情報信号に含まれる、第2撮像部701のカメラのレンズの焦点距離、輻輳角、等、および、第1撮像部700のカメラとの間隔、等、の情報、ならびに、視差情報信号、に基づき、3D映像撮像装置と任意の被写体までの距離を検出してもよい。
図8は、左目用映像および右目用映像中の被写体に含まれる視差を用いた距離検出の原理を説明する図である。以下、図8を参照し、距離検出部703が行う被写体距離検出について説明する。
図8において、距離検出しようとする被写体と、3D映像撮像装置との距離をDとする。また、第1撮像部700と第2撮像部701の両カメラの設置間隔をLとする。第1撮像部700および第2撮像部701の両レンズは、焦点距離Fに設定されている。また、第1撮像部700および第2撮像部701の両カメラの光軸は、基準面において、角度θ(輻輳角θ)をなして交差する。3D映像中における被写体の視差がδであるとすれば、第1撮像部700の撮像素子805Lにおいて、被写体の像は、位置807Lに結像し、同様に、第2撮像部700の撮像素子805Rにおいて、被写体の像は、位置807Rに結像する。
したがって、高さFの三角形と高さDの三角形の相似関係を利用すれば、被写体までの距離Dは、
D=L/{2・tan(θ/2)+δ/F}、
として求めることができる。
被写体距離Dの計算精度は、視差δの検出精度に強く依存する。そのため、できるだけ高精度で視差δを検出することが重要になる。よって、視差検出部302は、画素補間を利用して1画素より高精度で、視差δを求めることが望ましい。
図7に戻り、被写界深度検出部702は、第1撮像部700および第2撮像部701の両カメラの被写界深度の深さを検出する。検出した被写界深度は、被写界深度情報信号として、マーカー生成部704へ出力される。ここで、被写界深度情報信号には、両カメラにおいて、フォーカスが合う最も近い距離Fminと、フォーカスが合う最も遠い距離をFmaxに関する情報が含まれることが好ましい。
マーカー生成部704は、被写界深度情報に含まれるFminおよびFmaxから、フォーカスが合う範囲[Fmin,Fmax]を定め、距離検出部703から受け取る距離情報信号に含まれる被写体距離Dが、範囲[Fmin,Fmax]に含まれるか否かを判断する。そして、マーカー生成部704は、例えば、被写界深度外の被写体の映像の画素の位置に、マーカーが付与され、当該画素が強調表示されるように、マーカーレイヤを生成する。
例えば、図1のような状況において、被写界深度内にある被写体は円形の被写体102のみである。実施の形態2の3D映像処理装置710は、実施の形態1の3D映像処理装置310の作用に加え、3D映像撮像装置から被写体までの距離を検出し、被写界深度と比較して、被写界深度の内と外にある被写体を容易に区別できるようなマーカー(第2マーカー)をオーバーレイ表示することができる。
本実施の形態において、マーカー生成部704、および、オーバーレイ部304は、被写体の視差の大きさと、第1の所定値とを比較し、当該比較に基づいて、第1映像信号(左目用映像信号)および第2映像信号(右目用映像信号)の少なくともいずれか一方に第1マーカーを付与するとともに、撮像装置と被写体までの距離と、第2所定値とを比較し、当該比較に基づいて、第1映像信号(左目用映像信号)および第2映像信号(右目用映像信号)の少なくともいずれか一方に第2マーカーを付与する、映像処理部を構成する。第1マーカーと、第2マーカーとは、観察者が区別可能に異なってもよい。第1の所定値は、被写体の3Dセーフ内または3Dセーフ外を判断する閾値であり、第2の所定値は、被写体の被写界深度内または被写界深度外を判断するための閾値であればよい。
2−3.動作
これより、3D映像処理装置710の動作について説明する。3D映像処理装置710は、実施の形態1の3D映像処理装置310と同様に、3Dセーフ内または3Dセーフ外を示すマーカーレイヤを生成可能であるが、以下では、簡単のため、被写界深度内または被写界深度外を示すマーカーレイヤの生成動作のみについて説明する。
3D映像処理装置710の視差検出部302は、実施の形態1と同様に、マーカー生成部303に対し、視差情報信号を出力する。
距離検出部703は、第1撮像部情報信号、および、第2撮像部情報信号、の少なくともいずれか一方、ならびに、視差情報信号、に基づき、映像中の被写体(画素)の距離Dを検出し、距離情報信号として、マーカー生成部704へ出力する。
マーカー生成部704は、被写界深度情報、および、距離情報信号にもとづき、被写界深度内に含まれる被写体を表す画素について、当該画素が強調表示されるようにマーカーレイヤを生成し、マーカーレイヤ信号としてオーバーレイ部304へ出力する。
オーバーレイ部304は、第1映像信号、および、第2映像信号のいずれか一方、または、第1映像と第2映像の合成映像の信号に対し、マーカーレイヤをオーバーレイして、出力する。
図9Aは、第1撮像部700が撮像した左目用映像901L、第2撮像部701が撮像した右目用映像901R、および、左目用映像と右目用映像の合成映像に対してマーカーレイヤが合成されたオーバーレイ映像901D、を例示する図である。
図9Aのオーバーレイ映像901Dでは、被写界深度内にある被写体に対し、マーカーが付されている。
このようにして、表示部305には、被写界深度内にある被写体の映像領域にマーカーが付された映像が表示される。よって、表示部305を観る観察者は、被写界深度内の被写体を、容易かつ迅速に確認することができる。よって、表示部305が、表示面の大きさが小さいビューファインダであっても、観察者は、撮影している3D映像中の被写体が被写界深度内に含まれるか否かを容易かつ迅速に判断することができる。
なお、図9Bのオーバーレイ映像903Dは、被写界深度外にある被写体の映像領域にマーカーが付された映像の例である。このように、被写界深度外にある被写体の映像領域にマーカーを付してもよい。
なお、実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、マーカーは、点滅するゼブラ(斜線)パターンに限定されない。
実施の形態2の3D映像処理装置によれば、被写体が被写界深度内に含まれるか否かを容易に判断することができる。これにより、3D映像の制作を効率化することが可能である。
なお、実施の形態2の3D映像処理装置710は、3D映像撮像装置と一体化して構成される構成例を示した。しかしながら、3D映像処理装置710は、撮像装置と分離して構成されてよい。その場合、第1撮像部情報信号および第2撮像部情報信号等は、第1映像信号および第2映像信号等にメタ・データとして含めてよい。当該メタ・データには、両カメラのセッティングの情報が含まれてよい。この場合、3D映像処理装置710は、当該セッティングの情報にもとづいて被写界深度を導出すればよい。あるいは、当該メタ・データには、被写界深度の情報が含まれてよい。
3.実施の形態3
3−1.概要
本実施の形態による3D映像処理装置は、3D映像を処理することにより、3Dセーフ外の被写体に対し所定の処理を行い、当該3D映像を自然で違和感のない3D映像とすることができる3D映像処理装置である。より具体的には、本3D映像処理装置は、3D映像中の3Dセーフ外の被写体について、デフォーカス処理を行って出力する。
そうすることにより、上記デフォーカス処理が施された3D映像においては、3Dセーフ外の被写体は、その輪郭や内部の詳細がぼかされるため、観察者に違和感を与えにくい。
本実施の形態による3D映像処理装置は、実施の形態1や実施の形態2の3D映像処理装置310および710と同様の構成を備えてよい。以下の説明では、マーカー生成部303、オーバーレイ部304、被写界深度検出部702、距離検出部703およびマーカー生成部704、等の構成の記載および説明を省略する。
3−2.構成
図10を参照し、本実施の形態の3D映像処理装置の構成について説明する。図10は、本実施の形態の3D映像処理装置1010を備える3D映像撮像装置の構成を示すブロック図である。
3D映像処理装置1010は、視差情報信号に基づいて、3Dセーフ外の被写体を表す映像領域を検出し、当該映像領域に対する処理(デフォーカス処理)を指示する処理領域指示信号を出力するデフォーカス処理領域指示部1003と、第1映像信号および第2映像信号の、処理領域指示信号が指示する映像領域に対し、画像処理(デフォーカス処理)を実行し、デフォーカス処理映像信号を出力するデフォーカス処理部1004と、を含んで構成される。
なお、3D映像処理装置1010は、デフォーカス処理映像信号に基づいて映像を表示する表示部305に加え、デフォーカス処理映像信号を格納する記憶部1005を備えてもよい。
本実施の形態において、デフォーカス処理領域指示部1003、および、デフォーカス処理部1004は、被写体の視差の大きさと、所定値との比較に基づいて、第1映像信号(左目用映像信号)および第2映像信号(右目用映像信号)の少なくともいずれか一方に所定の画像処理を施す、映像処理部を構成する。
3−3.動作
これより、3D映像処理装置1010の動作について説明する。以下では、図1の被写体102、103および105を撮像する例を用いて、動作説明を行う。
図11は、第1撮像部300が撮像した左目用映像501L、第2撮像部301が撮像した右目用映像501R、および、左目用映像と右目用映像の合成映像に対してデフォーカス処理が施されたデフォーカス処理映像507D、を例示する図である。
視差検出部302は、左目用映像501Lおよび右目用映像501Rを入力し、両映像の任意の画素の視差が求められ、視差情報信号として、デフォーカス処理領域指示部1003へ出力される。
デフォーカス処理領域指示部1003は、視差情報信号にもとづき、3Dセーフ外の視差を有する画素を検出し、当該画素を含むように、デフォーカス処理領域を決定し、処理領域指示信号としてデフォーカス処理部1004へ出力する。
デフォーカス処理部1004は、第1映像信号、および、第2映像信号の少なくともいずれか一方、または、第1映像と第2映像の合成映像の信号に対し、処理領域指示信号にもとづくデフォーカス処理を施して、デフォーカス処理映像信号として出力する。
図11のデフォーカス処理映像507Dは、第1映像と第2映像の合成映像の信号に対し、デフォーカス処理が施された映像の例である。ここでは、被写体105に関する映像領域105Rおよび105Lは、デフォーカス処理され、輪郭や内部の詳細が認識しにくいものになっている。
このようにして、3D映像処理装置1010は、3Dセーフ外にある被写体の映像領域にデフォーカス処理が施された3D映像を出力することができる。そのため、当該デフォーカス処理が施された3D映像にあっては、少なくとも、観察者に違和感を覚えさせる程度が低減される。そのため、3D映像中に不可避的に3Dセーフ外の被写体が含まれる場合であっても、当該3D映像を、自然かつ違和感のないものにすることができる。
なお、デフォーカス処理部1004がする画像処理は、デフォーカス処理に限定されず、当該処理は、観察者が所定の映像領域を認識しにくいものにする画像処理であればよい。
4.まとめ
本実施の形態による3D映像処理装置は、左目用映像および右目用映像にもとづいて任各画素の視差を検出することにより、被写体の視差を検出し、被写体の視差の大きさが所定値を超えるか否かを判断し、当該判断に従って所定の画像処理を行う。そうすることで、3D映像処理装置は、自然で違和感のない3D映像の制作を支援する。
なお、本実施の形態の3D映像処理装置は、撮像装置と一体的に構成されて、3D映像撮像装置を構成してよい。また、本実施の形態の3D映像処理装置は、編集装置と一体的に構成されて、3D映像編集装置を構成してもよい。
なお、3D映像処理装置は、コンピュータといった情報処理装置と、当該情報処理装置において実行可能なプログラムにより、実施されてよい。また、当該プログラムは、情報処理装置に予めインストールされてよい。また、当該プログラムは、記憶媒体に記録されて配布されてよい。また、当該プログラムは、インターネット等を介して配信されてもよい。
本実施の形態により3D映像処理装置は、3D映像の制作を支援することが可能であり、有用である。
102 ・・・ 被写体
103 ・・・ 被写体
104 ・・・ 被写体
105 ・・・ 被写体
106 ・・・ 被写体
300 ・・・ 第1撮像部
301 ・・・ 第2撮像部
302 ・・・ 視差検出部
303 ・・・ マーカー生成部
304 ・・・ オーバーレイ部
305 ・・・ 表示部
310 ・・・ 3D映像処理装置
401L・・・ 第1画素補間部
401R・・・ 第2画素補間部
402L・・・ 第1画像シフト部
402R・・・ 第2画像シフト部
403 ・・・ 差分比較部
700 ・・・ 第1撮像部
701 ・・・ 第2撮像部
702 ・・・ 被写界深度検出部
703 ・・・ 距離検出部
704 ・・・ マーカー生成部
710 ・・・ 3D映像処理装置
805L・・・ 第1撮像部の撮像素子
805R・・・ 第2撮像部の撮像素子
1003 ・・・ デフォーカス処理領域指示部
1004 ・・・ デフォーカス処理部
1005 ・・・ 記憶部
1010 ・・・ 3D映像処理装置
本発明は、立体視可能な映像(3D映像)を処理する3D映像処理装置および3D映像処理方法に関し、特に、3D映像制作を支援する3D映像処理装置および3D映像処理方法に関する。
観察者の左目および右目それぞれに提示する映像(左目用映像および右目用映像)を撮影することにより立体視可能な映像信号(3D映像信号)を生成する3D映像撮像装置に注目が集まっている。
左目用映像を撮像する左目用映像カメラ(左目用映像撮像部)と右目用映像を撮像する右目用映像カメラ(右目用映像撮像部)の配置を調整することにより、3D映像の立体感の強弱を変化させ得ることが知られている。つまり、2つのカメラの配置を調整することで、左目用映像および右目用映像に含まれる被写体の視差の大きさを調節することができる。例えば、両カメラの光軸に略垂直な方向のカメラ間間隔や、両カメラの光軸の交差角(輻輳角)といった量を調整することで、3D映像の立体感の強弱を変化させることができる。輻輳角は、カメラのレンズの配置を調整することで、変更可能であることが知られている。
成人の両目の間隔は、平均として、およそ65mmである。それゆえ、2つのカメラ、すなわち、左目用映像撮像部と右目用映像撮像部の間隔は、65mmに設置することが基本とされる。しかしながら、カメラ単体が大きすぎて、両カメラを65mm間隔で設置できない場合もある。2つのカメラの間隔が65mmよりも広い場合、生成される3D映像においては、その立体感がより強調される。2つのカメラの間隔が例えば65mmよりも狭い場合、生成される3D映像においては、その立体感は弱くなる。
また、3D映像の撮影では、注目する被写体までの距離に応じて2つのカメラの光軸の向きを変えることで輻輳角を変化させて、撮影することが望まれる。注目する被写体までの距離が近い場合には、より大きな輻輳角で撮影を行うことで、左目用映像および右目用映像に含まれる当該被写体の像に関する視差が大きくなりすぎることを防止する。逆に、注目する被写体までの距離が遠い場合には、小さな輻輳角で撮影しても、注目する被写体の像に関する視差が大きくなりすぎることはない。ここで、注目する被写体までの距離は、一般的な撮影においては、カメラのレンズのフォーカス距離と一致する、と考えてもよい。
以上のことから、左目用映像撮像部と右目用映像撮像部を構成する2つのカメラを用いて3D映像を撮影する場合には、カメラの間隔や、輻輳角を、フォーカス距離や焦点距離(ズーム倍率)に応じて調整して3D映像の立体感の強弱を調節する必要がある。そのため、3D映像の撮影には、多くの技術やノウハウを必要とする。
3D映像の立体感の調節が不適切な場合、生成された3D映像の不自然な立体感により、観察者がめまいや吐き気を催すなど、観察者の健康面への影響が指摘されている。自然で違和感のない3D映像を制作するには、撮影時のカメラの調整が非常に重要である。
特許文献1には、3Dカメラが記載されている。当該3Dカメラは、左目用映像撮像装置および右目用映像撮像装置を構成する2つのカメラを備え、2つのカメラは、それらの光軸が平行となるように(輻輳角が、ゼロとなるように)配置されており、2つのカメラのカメラ間間隔を調整することが可能な構成を有する。3Dカメラは、さらに、撮像されるシーンに含まれる被写体の深度範囲を規定する手段を備え、当該手段が規定した深度範囲に基づいて3D画像中の視差の最大量が所定の最大視差未満となるカメラ間隔を求め、撮像者に対し撮像に適したカメラ間隔を示す。そうすることにより、撮像者が専門的な知識を有さずとも、表示に適しかつ高品質の3D画像を撮像することを可能としている。
特許文献1の3Dカメラでは、輻輳角はゼロに固定されており、2つのカメラの間隔が調整可能となっている。
これとは別に、2つのカメラのフォーカス距離や焦点距離(ズーム倍率)に連動して、2台のカメラの輻輳角を自動調整することができる雲台も開発されている。しかしながら、被写体までの距離が極端に近い場合には有効に作用しないなどの課題が残されている。
特開2001−142166号公報
しかしながら、実際の3D映像制作現場(撮影現場)では、自然で違和感のない3D映像を撮影することが困難な状況が、依然として、数多くある。例えば、シーンや登場人物が刻々と変化するような状況での撮影、または、先の読めないスポーツの撮影では、被写体の視差が、一時的にではあっても、極端に大きくなってしまうことがある。また、例えば、遠景と近景とが混在するシーンの撮影等においては、一部の被写体(例えば、近景)の視差が不可避的に大きくなり過ぎてしまうことがある。だが、従来のカメラのビューファインダは、2D映像表示であることがほとんどである。このような場合、撮影現場で3D映像が自然で違和感のないものであるか否かを判断することは非常に困難である。
そのため、3D映像撮影現場では、自然で違和感のない3D映像が撮影できているか否かを撮影者がリアルタイムで判断しながら、3D映像撮影を行うことを可能にする手段が求められている。
また、撮影後の編集過程においても、撮影された3D映像が、自然で違和感のない3D映像であるか否かを、編集者が迅速かつ誤り無く判断することを可能にする手段が求められる。編集者が、3D映像が自然で違和感のないものであるか否かを迅速かつ容易に判断することができれば、3D映像の不備を修正することも容易となり、3D映像の制作過程の効率化が期待できる。
このように、3D映像の制作においては、撮影現場、および、撮影後の編集過程において、3D映像がそれを観察する者にとって自然で違和感のないものであるか否かを容易に判断することができる手段を必要としている。
上記課題を鑑み、本実施の形態により、自然で違和感のない3D映像の制作を支援する3D映像処理装置が提供される。
一態様は、左目用映像信号および右目用映像信号を含み、3D映像を実現する3D映像信号を処理する3D映像処理装置であって、左目用映像信号、および、右目用映像信号を入力し、3D映像に含まれる被写体の視差を検出し、視差情報として出力する視差検出部と、視差情報に基づき、左目用映像信号および右目用映像信号の少なくともいずれか一方の、視差が所定の範囲に含まれる被写体の映像領域に所定の画像処理を施す、映像処理部と、を有する、3D映像処理装置である。
一態様においては、視差検出部は、左目用映像信号、および、右目用映像信号について画素補間を行う、画素補間部と、画素補間部が出力する画素補間された左目用映像信号、および、画素補間された右目用映像信号に基づいて差分比較を行い、被写体の視差を1画素精度よりも高精度で検出して、視差情報を出力する差分比較部と、を備えることが好ましい。
一態様においては、映像処理部は、視差の大きさが所定値より大きい被写体の映像領域にマーカーを付ける処理を行うことが好ましい。
一態様においては、映像処理部は、視差の大きさが所定値以下の被写体の映像領域にマーカーを付ける処理を行うことが好ましい。
一態様においては、映像処理部は、視差の大きさが所定値より大きい被写体の映像領域にデフォーカス処理を行うことが好ましい。
一態様においては、映像処理部は、視差の大きさが所定値以下の被写体の映像領域にデフォーカス処理を行うことが好ましい。
一態様においては、さらに、左目用映像信号を出力する第1撮像装置のカメラの第1セッティング情報、および、右目用映像信号を出力する第2撮像装置のカメラの第2セッティング情報、の少なくともいずれか一方を入力し、第1撮像装置のカメラ、および、第2撮像装置のカメラ、の少なくともいずれか一方の被写界深度を検出し、被写界深度情報として出力する被写界深度検出部と、視差情報および被写界深度情報にもとづいて、第1および第2撮像装置から被写体までの距離を検出する距離検出部と、を有し、映像処理部は、検出した距離と被写界深度にもとづいて、左目用映像信号および右目用映像信号の少なくともいずれか一方の、所定の画像処理を施す映像領域を決定することが好ましい。
一態様においては、映像処理部は、被写界深度に含まれる被写体の映像領域にマーカーを付ける処理を行うことが好ましい。
一態様においては、映像処理部は、被写界深度に含まれない被写体の映像領域にマーカーを付ける処理を行うことが好ましい。
一態様においては、さらに、3D映像信号にもとづく3D映像表示を行う表示装置の表示画面のサイズを入力する入力部を有し、入力部から入力された表示画面のサイズに基づいて、所定の画像処理を施す映像領域を決定することが好ましい。
別の一態様は、左目用映像信号および右目用映像信号を含み、3D映像を実現する3D映像信号を処理する3D映像処理方法であって、左目用映像信号、および、右目用映像信号を入力し、3D映像に含まれる被写体の視差を検出し、視差情報として出力するステップと、視差情報に基づき、左目用映像信号および右目用映像信号の少なくともいずれか一方の、視差が所定の範囲に含まれる被写体の映像領域に所定の画像処理を施すステップと、を有する、3D映像処理方法である。
本実施の形態による3D映像処理装置により3D映像の被写体の視差に応じた画像処理が行われ、観察者は、3D映像が自然で違和感のないものであるか否かを判断することが容易になり、3D映像の制作を効率的に行えるようになる。
3D映像撮像装置と、被写体の関係を示す模式図 3D映像の左目用映像、および、右目用映像、ならびに、両映像の合成映像を示す例図 3D映像の左目用映像、および、右目用映像、ならびに、両映像の合成映像を示す例図 実施の形態1の3D映像処理装置を備えた3D映像撮像装置のブロック図 3D映像処理装置の視差検出部の構成の詳細を示すブロック図 3D映像の左目用映像、および、右目用映像、ならびに、マーカーがオーバーレイされた、両映像の合成映像を示す例図 3D映像の左目用映像、および、右目用映像、ならびに、マーカーがオーバーレイされた、両映像の合成映像を示す例図 3D映像表示面の大きさの違いによる視差絶対量の違いを説明する概念図 実施の形態2の3D映像処理装置を備えた3D映像撮像装置のブロック図 3D映像撮像装置と被写体との距離を求める原理を説明するための概念図 3D映像の左目用映像、および、右目用映像、ならびに、マーカーがオーバーレイされた、両映像の合成映像を示す例図 3D映像の左目用映像、および、右目用映像、ならびに、マーカーがオーバーレイされた、両映像の合成映像を示す例図 実施の形態3の3D映像処理装置を備えた3D映像撮像装置のブロック図 3D映像の左目用映像、および、右目用映像、ならびに、部分的デフォーカス処理が施された、両映像の合成映像を示す例図
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
1.実施の形態1
1−1.概要
本実施の形態による3D映像処理装置は、3D映像が自然で違和感のない3D映像であるか否かを容易に判断することができる映像を出力することができる3D映像処理装置である。より具体的には、本3D映像処理装置は、3D映像中の被写体についての左目用映像および右目用映像の視差を検出し、検出された視差にもとづいて、観察者に違和感を与える可能性が高いと考えられる映像中の被写体の映像領域を検出する。そして、本3D映像処理装置は、検出された被写体の映像領域に対して所定の画像処理、例えば、当該映像領域を強調するマーカー表示処理等を施して出力する。
マーカー表示等の処理が施された映像により、観察者は、違和感を与える可能性が高い映像領域を容易に認識することができ、自然で違和感のない3D映像か否かを容易に判断することができるようになる。
1−2.構成
1−2−1.3D映像
先ず、本実施の形態の3D映像処理装置により処理される3D映像について簡単に説明する。
図1は、3D映像撮像装置に含まれる第1撮像部300および第2撮像部301の配置、ならびに、3D映像撮像装置と被写体群102、103、104、105および106との位置関係を示す概念図である。
3D映像撮像装置の第1撮像部300と第2撮像部301は、それぞれ、左目用映像および右目用映像を撮影するための撮像装置である。第1撮像部300と第2撮像部301は、両者間の間隔をLとし、両者の光軸が角度θをなして交差するように配置される。角度θは、一般に、輻輳角と称される。光軸の交点は、第1撮像部300および第2撮像部301とおよそ距離Cだけ離れている。この、第1撮像部300および第2撮像部301とおよそ距離Cだけ隔てて光軸の交点を含む面10は、基準面と称される。このような状況下で被写体の3D映像を撮影すると、左目用映像および右目用映像における被写体の視差の大きさは、被写体の位置が基準面10から遠ざかれば遠ざかるほどに増大する。
図1ならびに図2Aおよび図2Bを参照し、実際に被写体が存在する位置の基準面10からの隔たりと、3D映像において当該被写体に付与される視差との関係を説明する。
図2Aは、図1に示す状況において被写体102および被写体103を撮影して得られる3D映像(左目用映像201L、および、右目用映像201R)、ならびに、両映像を合成して得られる合成映像201Dを示した図である。図2Bは、図1に示す状況において被写体105を撮影して得られる3D映像(左目用映像203L、および、右目用映像203R)、ならびに、両映像を合成して得られる合成映像203Dを示した図である。
図2Aを参照すれば、3D映像における被写体102の視差は、視差P102である。同様に、3D映像における被写体103の視差は、視差P103である。次に、図2Bを参照すれば、3D映像における被写体105の視差は、視差P105である。このように、被写体102、103および105を例とすれば、3D映像においては、被写体105に関する視差が最も大きく、被写体103に関する視差が次に大きく、被写体102に関する視差が最も小さくなる。このように、実際に被写体が存在する位置が、基準面10から遠ざかれば遠ざかるほどに、3D映像における当該被写体の視差は増大する。
このことは、被写体が基準面10よりもさらに遠方にある場合にもあてはまる。つまり、図1における被写体104と被写体105を例とすれば、3D映像においては、被写体105に関する視差が、被写体104に関する視差よりも大きくなる。
既に述べたように、人間の脳は左目および右目から受ける2つの映像の視差から、立体感を認知する能力がある。しかしながら、極端に大きな視差が付いた2つの映像は、自然な映像として認識されない。そのため、図2Bのように、視差が極端に大きい3D映像は違和感のある映像として認知され、そのような3D映像を長時間視認すると疲労感を感じる場合がある。よって、3D映像を長時間快適に楽しむためには、3D映像は、自然で違和感のない画像でなければならない。
自然で違和感のない3D映像を制作するため、3D映像の撮影においては、3D映像中に含まれる被写体の視差の大きさが所定の範囲を越えないように撮影されることが望まれる。
よって、3D映像における被写体の視差の大きさが所定の範囲に収まるか否かは、被写体が、基準面を中央とした所定の空間の内部に位置するか否かによる。ここでは、図1に示されるように、3D映像における被写体の視差の大きさが、所定の範囲に収まる範囲を、「3Dセーフ内」と称する。反対に、3D映像における被写体の視差の大きさが、所定の範囲を超える範囲を、「3Dセーフ外」と称する。ここで、所定の範囲は、例えば、ゼロから所定値までである。所定値は、例えば、3D映像が表示される表示面を観察する観察者にとって、当該3D映像が自然かつ違和感のない映像として観察される視差の大きさに対応する値である。当該値は、既に複数の機関から公表されているガイドラインや、表示面の大きさ等を考慮して適宜定めればよい。
1−2−2.3D映像処理装置
次に、図3を参照し、3D映像処理装置の構成について説明する。図3は、本実施の形態の3D映像処理装置310を備える3D映像撮像装置の構成を示すブロック図である。
3D映像撮像装置は、左目用映像を撮像するための第1撮像部300と、右目用映像を撮像するための第2撮像部301と、本実施の形態の3D映像処理装置310と、ビューファインダ等の表示部305と、を備える。第1撮像部300は、第1映像信号(左目用映像の信号)を出力し、第2撮像部301は、第2映像信号(右目用映像の信号)を出力する。
表示部305は、例えば、映像をモニタリングするための表示装置である。表示部305は、3D映像処理装置310からの出力を受け、2D映像(左目用映像および右目用映像のいずれか)、または、3D映像を表示することができる。
3D映像処理装置310は、第1映像信号および第2映像信号を受け、両映像に含まれる被写体の視差を検出する視差検出部302と、視差検出部302が検出した視差にもとづいて、3Dセーフ内の被写体が写っている映像領域、および、3Dセーフ外の被写体が写っている映像領域、の少なくともいずれか一方の映像領域を示唆するマーカーの映像(マーカーレイヤ)を作成するマーカー生成部303と、左目用映像、および、右目用映像の少なくともいずれか一方にマーカーレイヤをオーバーレイするオーバーレイ部304と、を有する。オーバーレイ部304は、左目用映像、および、右目用映像、のいずれか一方、または、左目用映像と右目用映像の合成映像に、マーカーレイヤがオーバーレイされたオーバーレイ映像を表示部305へ出力することができる。
これにより、表示部305を観察する観察者は、第1撮像部300および第2撮像部301の少なくともいずれか一方が撮影した映像に、3Dセーフ内または3Dセーフ外を示唆するマーカーがオーバーレイされた、オーバーレイ映像を観察することができる。観察者は、マーカーによって、3D映像中の部分映像領域が3Dセーフ内または3Dセーフ外であることを容易に確認することができる。
なお、第1撮像部300、および、第2撮像部301は、対物レンズ、ズームレンズ、絞り、OIS(Optical Image Stabilizer)ユニット、フォーカスレンズ、撮像素子およびADコンバータ等を含んでよい。撮像素子は、各種レンズを介して形成された被写体像を撮像して、画像データを生成するための素子であればよい。例えば、撮像素子は、CMOSイメージセンサ、または、CCDイメージセンサである。撮像素子は、単板式であってもよいし、R、G、Bの信号毎に撮像素子を設けた3板式であってもよい。ADコンバータは、撮像素子で生成された画像データをデジタル信号に変換することが可能であればよい。
図4は、視差検出部302の構成の詳細に関するブロック図である。
視差検出部302は、左目用映像に対し画素補間を行う第1画素補間部401Lおよび右目用映像に対し画素補間を行う第2画素補間部401Rと、映像のずれを検出する、第1画像シフト部402Lおよび第2画像シフト部402Rと、差分比較部403と、を有する。これらにより、視差検出部302は、1画素精度より高い精度で左目用映像と右目用映像との間の映像のずれを検出する。そうすることにより、視差検出部302は、第1撮像部300が撮像した左目用映像と、第2撮像部301が撮像した右目用映像における同一被写体の視差の大きさを、1画素精度より高い精度で検出することができる。なお、視差検出部302は、被写体が基準面よりも近くに位置する場合の視差と、基準面よりも遠方に位置する場合の視差と、を区別して、例えば、符号(プラス、マイナス)で区別して、視差を出力してもよい。あるいは、視差検出部302は、上記区別を省略し、視差の大きさ(絶対値)を出力してもよい。
第1画素補間部401Lは、第1映像信号(左目用映像)を入力し、画素補間を行って解像度を向上させ、画素補間第1映像信号を第1画像シフト部402Lへ出力する。
第1画像シフト部402Lは、画素補間第1映像信号の映像を、例えば水平方向に1画素単位で様々にシフト量を変化させながらシフトさせて、画素補間第1映像シフト画像を差分比較部403へ出力する。
第2画素補間部401R、および、第2画像シフト部402Rは、それぞれ、第1画素補間部401L、および、第1画像シフト部402Rと同等の構成を有せばよい。
差分比較部403は、入力された画素補間第1映像シフト画像と、画素補間第2映像シフト画像とを比較し、両者の差分を導出する。そうすることにより、差分比較部403は、第1映像信号が表す映像の任意の画素について、当該画素とよく対応する画素、例えば、画素値がよく一致する画素、を第2映像信号が表す映像から検出する。
差分比較部403は、検出結果にもとづき、左目用映像の任意の画素と、当該画素によく対応する右目用映像の画素との間隔を求め、当該間隔を当該画素に関する視差とし、視差情報信号として出力する。
なお、差分比較部403は、第1映像(例えば、左目用映像)の任意の画素について、当該画素および当該画素を取り囲んだ画素を含む画素群について、当該画素群とよく一致する第2映像(例えば、右目用映像)の画素群を検出することにより、当該画素群の中央の画素の視差を導出してもよい。
また、差分比較部403は、第1映像(例えば、左目用映像)の複数画素を含んで構成される任意の画素ブロックについて、当該画素ブロックとよく一致する第2映像(例えば、右目用映像)の画素ブロックを検出することにより、当該画素ブロックの視差を導出してもよい。当該画素ブロックは、例えば、2×2画素の画素ブロック、4×4画素の画素ブロックでよい。
マーカー生成部303は、視差検出部302が出力する視差情報信号にもとづき、第1映像、および、第2映像の少なくともいずれか一方における任意の画素について、当該画素の視差の大きさと、所定の閾値と、の比較を行い、当該画素が、3Dセーフ内の被写体の映像の画素であるか、3Dセーフ外の被写体の映像の画素であるか、を判断する。マーカー生成部303は、例えば、3Dセーフ外の被写体の映像の画素の位置に、マーカーを付与することにより当該画素が強調表示されるように、マーカーレイヤを生成する。マーカーレイヤは、マーカーレイヤ信号として、オーバーレイ部304に出力される。
オーバーレイ部304は、第1映像信号、および、第2映像信号の少なくともいずれか一方、または、第1映像信号と第2映像信号の合成信号、に対し、マーカーレイヤを合成し、オーバーレイ映像信号を出力する。
このようにして、マーカー生成部303、および、オーバーレイ部304は、被写体の視差の大きさと所定値との比較に基づいて、第1映像信号(左目用映像信号)および第2映像信号(右目用映像信号)の少なくともいずれか一方に所定の画像処理を施す、映像処理部を構成する。
1−3.動作
これより、3D映像処理装置310の動作について説明する。以下では、図1の被写体102、103および105を撮像する例を用いて、動作説明を行う。
図5Aは、第1撮像部300が撮像した左目用映像501L、第2撮像部301が撮像した右目用映像501R、および、左目用映像と右目用映像の合成映像に対してマーカーレイヤが合成されたオーバーレイ映像501D、を例示する図である。
3D映像処理装置310の視差検出部302は、左目用映像501Lおよび右目用映像501Rを入力し、上述した第1画素補間部401Lおよび第2画素補間部401R、第1画像シフト部402Lおよび第2画像シフト部402R、ならびに、差分比較部403により、左目用映像501Lの任意の画素について、当該画素によく対応する右目用映像501Rの画素を検出し、両画素間の間隔が求め、当該間隔を視差とし、マーカー生成部303へ視差情報信号を出力する。
マーカー生成部303は、視差情報信号にもとづき、視差が所定の閾値を超える画素について、当該画素が強調表示されるようにマーカーレイヤを生成し、マーカーレイヤ信号としてオーバーレイ部304へ出力する。
オーバーレイ部304は、第1映像信号、および、第2映像信号の少なくともいずれか一方、または、第1映像と第2映像の合成映像の信号に対し、3Dセーフ外にある被写体の映像領域を示すマーカーレイヤをオーバーレイして、オーバーレイ映像信号出力する。
図5Aのオーバーレイ映像501Dは、第1映像と第2映像の合成映像の信号に対し、マーカーがオーバーレイされた映像の例である。本例においてマーカーは、点滅するゼブラ・パターンである。
このようにして、表示部305には、3Dセーフ外にある被写体の映像領域にマーカーが付された映像が表示される。よって、表示部305を観る観察者は、3Dセーフ外の被写体が3D映像中に含まれるか否かを、容易かつ迅速に判断することができる。このようなマーカーは視認性に優れていることから、表示部305が、表示面の大きさが小さく、2D表示しかできないようなビューファインダであっても、観察者は、撮影している3D映像中に3Dセーフ外の被写体が含まれるか否かを容易かつ迅速に判断することができる。
また、カメラ位置の詳細な調整が必要な場合にもマーカーを確認しながら容易に最適なカメラセッティングを行うことができるため、撮影の効率を大幅に改善することができ、結果として、視聴者の健康上の安全を守ることができる。
図5Bのオーバーレイ映像503Dは、3Dセーフ内にある被写体の映像領域にマーカーが付された映像の例である。このように、3Dセーフ内にある被写体の映像領域にマーカーを付してもよい。
なお、図5Aおよび図5Bの例では、点滅するゼブラ(斜線)パターンのマーカーを生成している。しかしながら、マーカーは、点滅するゼブラ・パターンに限定されず、特定の映像領域を強調表示することができる模様のマーカーであればよい。オーバーレイ部304は、第1撮像部300および第2撮像部301から出力される映像の少なくとも一方にマーカーをオーバーレイ表示すればよい。そうすることで、観察者は、表示部305を観察することで、被写体が3Dセーフ内であるか、3Dセーフ外であるか、2D映像表示で区別できるようになる。
1−4.判定閾値について
図6を参照し、3Dセーフの範囲について説明する。
図6は、異なるサイズの表示装置961および963それぞれで観察される視差を示す図である。図6(a)に示す左目用映像951Lおよび右目用映像951Rに基づいて、図6(b)に示すように3D映像を表示装置961に表示させた場合、表示装置961における視差の絶対量は、例えば、P961のような大きさを有する。これに対し、図6(c)に示すように同じ3D映像を表示装置963に表示させた場合、表示装置963における視差の絶対量は、例えば、P963のような大きさを有する。
このように、同じ3D映像であっても、表示させる表示装置の画面サイズに応じて、視差の絶対量は、変化する。表示装置の画面のサイズが大きくなればなるほど、同じ3D映像であっても、視差の絶対量が大きくなり、観察者に違和感を覚えさせる可能性が高くなることが懸念される。
成人の両目の間隔はおよそ65mmであり、左右2つの目は同時に内向きには動くが、同時に外向きには動かないことから、人間が自然界で65mm以上の視差となる画像を見ることはない。それゆえ、表示装置上で65mm以上の視差が発生すると人間の脳はそれを自然な3D画像と認知することができない可能性が高くなる。つまり、3Dセーフであるか否かは上映する表示装置の画面サイズとも密接な関係を持っている。
そこで、本実施の形態1の3D映像処理装置310のマーカー生成部303、後述する実施の形態2の3D映像処理装置710のマーカー生成部704、および、後述する実施の形態3のデフォーカス処理領域指示部1003において、予め、3D映像の表示に使用する表示装置の画面サイズを入力する手段を設け、3Dセーフ内または3Dセーフ外の判定基準を、視差の絶対量が、3D映像の表示に使用する表示装置の画面上で65mm以上になるか否かの判断に基づいて決定してもよい。
なお、3Dセーフか否かの判定基準を、成人の両目の間隔である65mmと対応させて説明したが、子供向けに、より狭い視差絶対量(すなわち、65mm未満)を判定基準としてもよい。あるいは、逆に、判定基準を、より広い視差絶対量(すなわち、65mm以上)としてもよい。
2.実施の形態2
2−1.概要
本実施の形態による3D映像処理装置は、実施の形態1の3D映像処理装置310の構成に加え、任意の被写体までの距離を検出する構成を有する。検出された距離に基づき、当該被写体が被写界深度に含まれるか否かが判断される。判断結果は、表示部305に出力されるオーバーレイ映像におけるマーカーの表示に反映される。なお、被写界深度は、カメラのセッティング情報にもとづいて導出される。
そうすることにより、表示部305を観る観察者は、映像中の被写体が被写界深度内であるか否かを容易に認識することができる。被写体が被写界深度内に含まれることと、当該被写体の視差が所定の範囲に含まれること、とは、必ずしも一致するものではない。しかしながら、被写体が被写界深度内に含まれることは、当該被写体に関して自然かつ違和感のない3D映像が制作可能であることを強く示唆する。そのため、被写体が被写界深度内に含まれるか否かを判断容易とすることにより、自然かつ違和感のない3D映像を制作することを支援することができる。
2−2.構成
実施の形態2の3D映像処理装置の構成について、図7および図8を参照し説明する。ただし、実施の形態1の3D映像処理装置310と同等の構成については、適宜説明を省略する。
図7を参照すれば、実施の形態2の3D映像処理装置710は、視差検出部302およびオーバーレイ部304に加え、さらに、第1撮像部700のカメラセッティングの情報(第1撮像部情報信号)、および、第2撮像部701のカメラセッティングの情報(第2撮像部情報信号)、の少なくともいずれか一方を入力し、カメラの被写界深度を検出し、被写界深度情報として出力する被写界深度検出部702と、第1撮像部情報信号、および、第2撮像部情報信号、の少なくともいずれか一方、ならびに、視差検出部302から視差情報信号、を入力し、3D撮像装置から任意の被写体までの距離を検出し、距離情報信号として出力する距離検出部703と、視差情報信号、および、距離情報信号、の少なくともいずれか一方にもとづいて、マーカーレイヤを生成し、マーカーレイヤ信号として出力するマーカー生成部704と、を備える。第1撮像部情報信号は、例えば、第1撮像部700のカメラのレンズの焦点距離、絞り値、フォーカス距離、輻輳角、等、および、第2撮像部701のカメラとのカメラ間間隔、等、の情報を含めばよい。第2撮像部情報信号もまた、例えば、第2撮像部701のカメラのレンズの焦点距離、絞り値、フォーカス距離、輻輳角、等、および、第1撮像部700のカメラとのカメラ間間隔、等、の情報を含めばよい。
被写界深度検出部702は、第1撮像部情報信号に含まれる、レンズの焦点距離、絞り値、フォーカス距離、等の情報に基づき、第1撮像部700のカメラの被写界深度を検出し、出力する。同様にして、被写界深度検出部702は、第2撮像部情報信号に含まれる、レンズの焦点距離、絞り値、フォーカス距離、等の情報に基づき、第2撮像部701のカメラの被写界深度を検出し、出力する。なお、第2撮像部701の被写界深度については、第1撮像部700の被写界深度とほぼ同一であるとみなし、出力を省略してもよい。
距離検出部703は、第1撮像部情報信号に含まれる、第1撮像部700のカメラのレンズの焦点距離、輻輳角、等、および、第2撮像部701のカメラとの間隔、等、の情報、ならびに、視差情報信号、に基づき、3D映像撮像装置と任意の被写体までの距離を検出する。同様にして、距離検出部703は、第2撮像部情報信号に含まれる、第2撮像部701のカメラのレンズの焦点距離、輻輳角、等、および、第1撮像部700のカメラとの間隔、等、の情報、ならびに、視差情報信号、に基づき、3D映像撮像装置と任意の被写体までの距離を検出してもよい。
図8は、左目用映像および右目用映像中の被写体に含まれる視差を用いた距離検出の原理を説明する図である。以下、図8を参照し、距離検出部703が行う被写体距離検出について説明する。
図8において、距離検出しようとする被写体と、3D映像撮像装置との距離をDとする。また、第1撮像部700と第2撮像部701の両カメラの設置間隔をLとする。第1撮像部700および第2撮像部701の両レンズは、焦点距離Fに設定されている。また、第1撮像部700および第2撮像部701の両カメラの光軸は、基準面において、角度θ(輻輳角θ)をなして交差する。3D映像中における被写体の視差がδであるとすれば、第1撮像部700の撮像素子805Lにおいて、被写体の像は、位置807Lに結像し、同様に、第2撮像部700の撮像素子805Rにおいて、被写体の像は、位置807Rに結像する。
したがって、高さFの三角形と高さDの三角形の相似関係を利用すれば、被写体までの距離Dは、
D=L/{2・tan(θ/2)+δ/F}、
として求めることができる。
被写体距離Dの計算精度は、視差δの検出精度に強く依存する。そのため、できるだけ高精度で視差δを検出することが重要になる。よって、視差検出部302は、画素補間を利用して1画素より高精度で、視差δを求めることが望ましい。
図7に戻り、被写界深度検出部702は、第1撮像部700および第2撮像部701の両カメラの被写界深度の深さを検出する。検出した被写界深度は、被写界深度情報信号として、マーカー生成部704へ出力される。ここで、被写界深度情報信号には、両カメラにおいて、フォーカスが合う最も近い距離Fminと、フォーカスが合う最も遠い距離をFmaxに関する情報が含まれることが好ましい。
マーカー生成部704は、被写界深度情報に含まれるFminおよびFmaxから、フォーカスが合う範囲[Fmin,Fmax]を定め、距離検出部703から受け取る距離情報信号に含まれる被写体距離Dが、範囲[Fmin,Fmax]に含まれるか否かを判断する。そして、マーカー生成部704は、例えば、被写界深度外の被写体の映像の画素の位置に、マーカーが付与され、当該画素が強調表示されるように、マーカーレイヤを生成する。
例えば、図1のような状況において、被写界深度内にある被写体は円形の被写体102のみである。実施の形態2の3D映像処理装置710は、実施の形態1の3D映像処理装置310の作用に加え、3D映像撮像装置から被写体までの距離を検出し、被写界深度と比較して、被写界深度の内と外にある被写体を容易に区別できるようなマーカー(第2マーカー)をオーバーレイ表示することができる。
本実施の形態において、マーカー生成部704、および、オーバーレイ部304は、被写体の視差の大きさと、第1の所定値とを比較し、当該比較に基づいて、第1映像信号(左目用映像信号)および第2映像信号(右目用映像信号)の少なくともいずれか一方に第1マーカーを付与するとともに、撮像装置と被写体までの距離と、第2所定値とを比較し、当該比較に基づいて、第1映像信号(左目用映像信号)および第2映像信号(右目用映像信号)の少なくともいずれか一方に第2マーカーを付与する、映像処理部を構成する。第1マーカーと、第2マーカーとは、観察者が区別可能に異なってもよい。第1の所定値は、被写体の3Dセーフ内または3Dセーフ外を判断する閾値であり、第2の所定値は、被写体の被写界深度内または被写界深度外を判断するための閾値であればよい。
2−3.動作
これより、3D映像処理装置710の動作について説明する。3D映像処理装置710は、実施の形態1の3D映像処理装置310と同様に、3Dセーフ内または3Dセーフ外を示すマーカーレイヤを生成可能であるが、以下では、簡単のため、被写界深度内または被写界深度外を示すマーカーレイヤの生成動作のみについて説明する。
3D映像処理装置710の視差検出部302は、実施の形態1と同様に、マーカー生成部303に対し、視差情報信号を出力する。
距離検出部703は、第1撮像部情報信号、および、第2撮像部情報信号、の少なくともいずれか一方、ならびに、視差情報信号、に基づき、映像中の被写体(画素)の距離Dを検出し、距離情報信号として、マーカー生成部704へ出力する。
マーカー生成部704は、被写界深度情報、および、距離情報信号にもとづき、被写界深度内に含まれる被写体を表す画素について、当該画素が強調表示されるようにマーカーレイヤを生成し、マーカーレイヤ信号としてオーバーレイ部304へ出力する。
オーバーレイ部304は、第1映像信号、および、第2映像信号のいずれか一方、または、第1映像と第2映像の合成映像の信号に対し、マーカーレイヤをオーバーレイして、出力する。
図9Aは、第1撮像部700が撮像した左目用映像901L、第2撮像部701が撮像した右目用映像901R、および、左目用映像と右目用映像の合成映像に対してマーカーレイヤが合成されたオーバーレイ映像901D、を例示する図である。
図9Aのオーバーレイ映像901Dでは、被写界深度内にある被写体に対し、マーカーが付されている。
このようにして、表示部305には、被写界深度内にある被写体の映像領域にマーカーが付された映像が表示される。よって、表示部305を観る観察者は、被写界深度内の被写体を、容易かつ迅速に確認することができる。よって、表示部305が、表示面の大きさが小さいビューファインダであっても、観察者は、撮影している3D映像中の被写体が被写界深度内に含まれるか否かを容易かつ迅速に判断することができる。
なお、図9Bのオーバーレイ映像903Dは、被写界深度外にある被写体の映像領域にマーカーが付された映像の例である。このように、被写界深度外にある被写体の映像領域にマーカーを付してもよい。
なお、実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、マーカーは、点滅するゼブラ(斜線)パターンに限定されない。
実施の形態2の3D映像処理装置によれば、被写体が被写界深度内に含まれるか否かを容易に判断することができる。これにより、3D映像の制作を効率化することが可能である。
なお、実施の形態2の3D映像処理装置710は、3D映像撮像装置と一体化して構成される構成例を示した。しかしながら、3D映像処理装置710は、撮像装置と分離して構成されてよい。その場合、第1撮像部情報信号および第2撮像部情報信号等は、第1映像信号および第2映像信号等にメタ・データとして含めてよい。当該メタ・データには、両カメラのセッティングの情報が含まれてよい。この場合、3D映像処理装置710は、当該セッティングの情報にもとづいて被写界深度を導出すればよい。あるいは、当該メタ・データには、被写界深度の情報が含まれてよい。
3.実施の形態3
3−1.概要
本実施の形態による3D映像処理装置は、3D映像を処理することにより、3Dセーフ外の被写体に対し所定の処理を行い、当該3D映像を自然で違和感のない3D映像とすることができる3D映像処理装置である。より具体的には、本3D映像処理装置は、3D映像中の3Dセーフ外の被写体について、デフォーカス処理を行って出力する。
そうすることにより、上記デフォーカス処理が施された3D映像においては、3Dセーフ外の被写体は、その輪郭や内部の詳細がぼかされるため、観察者に違和感を与えにくい。
本実施の形態による3D映像処理装置は、実施の形態1や実施の形態2の3D映像処理装置310および710と同様の構成を備えてよい。以下の説明では、マーカー生成部303、オーバーレイ部304、被写界深度検出部702、距離検出部703およびマーカー生成部704、等の構成の記載および説明を省略する。
3−2.構成
図10を参照し、本実施の形態の3D映像処理装置の構成について説明する。図10は、本実施の形態の3D映像処理装置1010を備える3D映像撮像装置の構成を示すブロック図である。
3D映像処理装置1010は、視差情報信号に基づいて、3Dセーフ外の被写体を表す映像領域を検出し、当該映像領域に対する処理(デフォーカス処理)を指示する処理領域指示信号を出力するデフォーカス処理領域指示部1003と、第1映像信号および第2映像信号の、処理領域指示信号が指示する映像領域に対し、画像処理(デフォーカス処理)を実行し、デフォーカス処理映像信号を出力するデフォーカス処理部1004と、を含んで構成される。
なお、3D映像処理装置1010は、デフォーカス処理映像信号に基づいて映像を表示する表示部305に加え、デフォーカス処理映像信号を格納する記憶部1005を備えてもよい。
本実施の形態において、デフォーカス処理領域指示部1003、および、デフォーカス処理部1004は、被写体の視差の大きさと、所定値との比較に基づいて、第1映像信号(左目用映像信号)および第2映像信号(右目用映像信号)の少なくともいずれか一方に所定の画像処理を施す、映像処理部を構成する。
3−3.動作
これより、3D映像処理装置1010の動作について説明する。以下では、図1の被写体102、103および105を撮像する例を用いて、動作説明を行う。
図11は、第1撮像部300が撮像した左目用映像501L、第2撮像部301が撮像した右目用映像501R、および、左目用映像と右目用映像の合成映像に対してデフォーカス処理が施されたデフォーカス処理映像507D、を例示する図である。
視差検出部302は、左目用映像501Lおよび右目用映像501Rを入力し、両映像の任意の画素の視差が求められ、視差情報信号として、デフォーカス処理領域指示部1003へ出力される。
デフォーカス処理領域指示部1003は、視差情報信号にもとづき、3Dセーフ外の視差を有する画素を検出し、当該画素を含むように、デフォーカス処理領域を決定し、処理領域指示信号としてデフォーカス処理部1004へ出力する。
デフォーカス処理部1004は、第1映像信号、および、第2映像信号の少なくともいずれか一方、または、第1映像と第2映像の合成映像の信号に対し、処理領域指示信号にもとづくデフォーカス処理を施して、デフォーカス処理映像信号として出力する。
図11のデフォーカス処理映像507Dは、第1映像と第2映像の合成映像の信号に対し、デフォーカス処理が施された映像の例である。ここでは、被写体105に関する映像領域105Rおよび105Lは、デフォーカス処理され、輪郭や内部の詳細が認識しにくいものになっている。
このようにして、3D映像処理装置1010は、3Dセーフ外にある被写体の映像領域にデフォーカス処理が施された3D映像を出力することができる。そのため、当該デフォーカス処理が施された3D映像にあっては、少なくとも、観察者に違和感を覚えさせる程度が低減される。そのため、3D映像中に不可避的に3Dセーフ外の被写体が含まれる場合であっても、当該3D映像を、自然かつ違和感のないものにすることができる。
なお、デフォーカス処理部1004がする画像処理は、デフォーカス処理に限定されず、当該処理は、観察者が所定の映像領域を認識しにくいものにする画像処理であればよい。
4.まとめ
本実施の形態による3D映像処理装置は、左目用映像および右目用映像にもとづいて任各画素の視差を検出することにより、被写体の視差を検出し、被写体の視差の大きさが所定値を超えるか否かを判断し、当該判断に従って所定の画像処理を行う。そうすることで、3D映像処理装置は、自然で違和感のない3D映像の制作を支援する。
なお、本実施の形態の3D映像処理装置は、撮像装置と一体的に構成されて、3D映像撮像装置を構成してよい。また、本実施の形態の3D映像処理装置は、編集装置と一体的に構成されて、3D映像編集装置を構成してもよい。
なお、3D映像処理装置は、コンピュータといった情報処理装置と、当該情報処理装置において実行可能なプログラムにより、実施されてよい。また、当該プログラムは、情報処理装置に予めインストールされてよい。また、当該プログラムは、記憶媒体に記録されて配布されてよい。また、当該プログラムは、インターネット等を介して配信されてもよい。
本実施の形態により3D映像処理装置は、3D映像の制作を支援することが可能であり、有用である。
102 ・・・ 被写体
103 ・・・ 被写体
104 ・・・ 被写体
105 ・・・ 被写体
106 ・・・ 被写体
300 ・・・ 第1撮像部
301 ・・・ 第2撮像部
302 ・・・ 視差検出部
303 ・・・ マーカー生成部
304 ・・・ オーバーレイ部
305 ・・・ 表示部
310 ・・・ 3D映像処理装置
401L・・・ 第1画素補間部
401R・・・ 第2画素補間部
402L・・・ 第1画像シフト部
402R・・・ 第2画像シフト部
403 ・・・ 差分比較部
700 ・・・ 第1撮像部
701 ・・・ 第2撮像部
702 ・・・ 被写界深度検出部
703 ・・・ 距離検出部
704 ・・・ マーカー生成部
710 ・・・ 3D映像処理装置
805L・・・ 第1撮像部の撮像素子
805R・・・ 第2撮像部の撮像素子
1003 ・・・ デフォーカス処理領域指示部
1004 ・・・ デフォーカス処理部
1005 ・・・ 記憶部
1010 ・・・ 3D映像処理装置

Claims (11)

  1. 左目用映像信号および右目用映像信号を含み、3D映像を実現する3D映像信号を処理する3D映像処理装置であって、
    前記左目用映像信号、および、前記右目用映像信号を入力し、3D映像に含まれる被写体の視差を検出し、視差情報として出力する視差検出部と、
    前記視差情報に基づき、前記左目用映像信号および前記右目用映像信号の少なくともいずれか一方の、視差が所定の範囲に含まれる被写体の映像領域に所定の画像処理を施す、映像処理部と、
    を有する、3D映像処理装置。
  2. 前記視差検出部は、
    前記左目用映像信号、および、前記右目用映像信号について画素補間を行う、画素補間部と、
    前記画素補間部が出力する画素補間された左目用映像信号、および、画素補間された右目用映像信号に基づいて差分比較を行い、前記被写体の視差を1画素精度よりも高精度で検出して、前記視差情報を出力する差分比較部と、を備える、請求項1に記載の3D映像処理装置。
  3. 前記映像処理部は、視差の大きさが所定値より大きい被写体の映像領域にマーカーを付ける処理を行う、請求項1に記載の3D映像処理装置。
  4. 前記映像処理部は、視差の大きさが所定値以下の被写体の映像領域にマーカーを付ける処理を行う、請求項1に記載の3D映像処理装置。
  5. 前記映像処理部は、視差の大きさが所定値より大きい被写体の映像領域にデフォーカス処理を行う、請求項1に記載の3D映像処理装置。
  6. 前記映像処理部は、視差の大きさが所定値以下の被写体の映像領域にデフォーカス処理を行う、請求項1に記載の3D映像処理装置。
  7. さらに、前記左目用映像信号を出力する第1撮像装置のカメラの第1セッティング情報、および、前記右目用映像信号を出力する第2撮像装置のカメラの第2セッティング情報、の少なくともいずれか一方を入力し、前記第1撮像装置のカメラ、および、前記第2撮像装置のカメラ、の少なくともいずれか一方の被写界深度を検出し、被写界深度情報として出力する被写界深度検出部と、
    前記視差情報および前記被写界深度情報にもとづいて、前記第1および第2撮像装置から前記被写体までの距離を検出する距離検出部と、を有し、
    前記映像処理部は、前記検出した距離と被写界深度にもとづいて、前記左目用映像信号および前記右目用映像信号の少なくともいずれか一方の、前記所定の画像処理を施す映像領域を決定する、請求項1に記載の3D映像処理装置。
  8. 前記映像処理部は、前記被写界深度に含まれる被写体の映像領域にマーカーを付ける処理を行う、請求項7に記載の3D映像処理装置。
  9. 前記映像処理部は、前記被写界深度に含まれない被写体の映像領域にマーカーを付ける処理を行う、請求項7に記載の3D映像処理装置。
  10. さらに、前記3D映像信号にもとづく3D映像表示を行う表示装置の表示画面のサイズを入力する入力部を有し、
    前記入力部から入力された前記表示画面のサイズに基づいて、前記所定の画像処理を施す映像領域を決定する、請求項1に記載の3D映像処理装置。
  11. 左目用映像信号および右目用映像信号を含み、3D映像を実現する3D映像信号を処理する3D映像処理方法であって、
    前記左目用映像信号、および、前記右目用映像信号を入力し、3D映像に含まれる被写体の視差を検出し、視差情報として出力するステップと、
    前記視差情報に基づき、前記左目用映像信号および前記右目用映像信号の少なくともいずれか一方の、視差が所定の範囲に含まれる被写体の映像領域に所定の画像処理を施すステップと、を有する、
    3D映像処理方法。
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