JPWO2011021489A1 - レンズ駆動装置 - Google Patents

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宜憲 藤谷
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Abstract

装置本体の外形を小型に維持しつつ、レンズホルダを適切に移動可能な駆動力を得ること。レンズが保持されるレンズホルダ(3)と、このレンズホルダ(3)を光軸方向に移動させるレンズ駆動機構とを備え、レンズ駆動機構は、レンズホルダ(3)の周囲に配置される環状の空芯コイル(5)と、この空芯コイル(5)の外周面に対向する外壁部(66a〜66d)及び空芯コイル(5)の内周面に周方向に間隔を空けて対向する垂下壁面(63a〜63d)を有するヨーク(6)と、空芯コイル(5)とヨーク(6)の外壁部(66a〜66d)との間に配置され、その磁極面をヨーク(6)の垂下壁面(63a〜63d)に対向させた複数の磁石(4a〜4d)とを有し、ヨーク(6)の外壁部(66a〜66d)と垂下壁面(63a〜63d)とを連結する連結部(67a〜67d)の厚さ寸法を、ヨーク(6)の外壁部(66a〜66d)と垂下壁面(63a〜63d)よりも厚くしたことを特徴とする。

Description

本発明は、レンズ駆動装置に関し、特に、デジタルカメラにおけるオートフォーカス機構等に好適なレンズ駆動装置に関する。
従来、デジタルカメラにおけるオートフォーカス機構等に用いられるレンズ駆動装置においては、レンズを保持するレンズホルダを、磁石、コイル及びヨークからなるレンズ駆動機構により光軸方向に沿って移動させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このレンズ駆動装置においては、ヨークと磁石とにより磁気回路を形成し、コイルに通電して生じる電磁力によりレンズホルダを光軸方向に移動させている。この場合、磁石からの磁界は、ヨークに誘導されてコイルを通過し、ヨークを介して再び磁石に戻るように構成されている。
特開2008−52196号公報
ところで、近年、上述したようなレンズ駆動装置においては、装置本体の外形の小型化が要請される一方、カメラの高機能化(高画素化)に伴いレンズ外形の大型化が要請されており、その装着スペースを広くとることが要請されている。このようなレンズの装着スペースの要請に対応するため、レンズの径方向にヨークの寸法を薄型化することが考えられる。しかしながら、この場合には、ヨークに形成される磁路が狭くなることに起因して磁束密度が飽和状態となる事態を引き起こし、レンズホルダを移動可能な駆動力を確保することができないという問題がある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、装置本体の外形を小型に維持しつつ、レンズホルダを移動可能な駆動力を得ることができるレンズ駆動装置を提供することを目的とする。
本発明のレンズ駆動装置は、レンズが保持されるレンズホルダと、前記レンズホルダを光軸方向に移動させるレンズ駆動機構とを備え、前記レンズ駆動機構は、前記レンズホルダの周囲に配置される環状の空芯コイルと、前記空芯コイルの外周面に対向する外壁部及び前記空芯コイルの内周面に周方向に間隔を空けて対向する内壁部を有するヨークと、前記空芯コイルと前記ヨークの外壁部との間に配置され、その磁極面を前記ヨークの内壁部に対向させた磁石とを有し、前記ヨークの外壁部と内壁部とを連結する連結部の厚さ寸法を、前記ヨークの外壁部及び内壁部よりも厚くしたことを特徴とする。
上記レンズ駆動装置によれば、レンズ駆動機構を構成するヨークの外壁部と内壁部とを連結する連結部の厚さ寸法を当該ヨークの外壁部及び内壁部よりも厚くしていることから、レンズの径方向に配置されるヨークの外壁部及び内壁部を相対的に薄く構成した場合においても、磁束が集中する連結部内に形成される磁路を広く取ることができ、ヨークにおける磁気飽和を回避することができるので、装置本体の外形を小型に維持しつつ、レンズホルダを移動可能な駆動力を得ることができるレンズ駆動装置を提供することが可能となる。
換言すれば、ヨークの外壁部及び内壁部は磁石の磁極面に対向していることから、磁極面から流出及び流入する磁束を平面で授受することになる。したがって、外壁部及び内壁部は、一定の厚みがあれば十分に磁束を授受できる。一方、連結部は、その授受する磁束を流さなければならず、外壁部や内壁部の厚みと同じ厚みであれば磁束を流しきることができなくなり、磁束が漏れる結果となる。本発明は、連結部の厚みを外壁部や内壁部よりも厚くすることにより、装置本体のレンズ径方向の寸法を維持したままで磁束の漏れを押さえ、その結果、レンズホルダを動かす駆動力を増大させることが可能となる。
上記レンズ駆動装置においては、前記ヨークの内壁部に対向する位置に複数の前記磁石を配置することが好ましい。この場合には、ヨークにおけるレンズホルダを移動する駆動力の発生に寄与する部分に限定して複数の磁石が配置されることから、最小限の磁石でレンズホルダを移動する駆動力を発生させることができるので、磁石の材料費を低減でき、結果としてレンズ駆動装置の製造コストを低減することが可能となる。
上記レンズ駆動装置において、前記ヨークの外壁部は矩形状を有し、前記磁石及び前記ヨークの内壁部は当該ヨークの四隅部に対応して配置されることが好ましい。この場合には、矩形状のヨークにおいてデッドスペースになり易い四隅部に対応して磁石等を配置していることから、レンズ駆動装置内の空間を有効に活用しつつ、レンズホルダを移動可能な駆動力を得ることができるレンズ駆動装置を提供することが可能となる。
上記レンズ駆動装置においては、前記ヨークの連結部を、前記空芯コイルにおける前記レンズホルダの移動方向の前方側及び後方側に配置することが好ましい。この場合には、ヨークの連結部を空芯コイルの2方向から対向して配置させることができるので、連結部内に形成される磁路を更に広く取ることができ、レンズホルダを移動する駆動力を更に大きくすることが可能となる。
上記レンズ駆動装置においては、絞り加工により前記ヨークの外壁部及び内壁部を前記ヨークの連結部よりも薄く加工することで当該連結部の厚さ寸法を、前記ヨークの外壁部及び内壁部よりも厚くことが好ましい。この場合には、単一のヨークで磁束が集中する連結部内に形成される磁路を広く取ることができ、ヨークにおける磁気飽和を回避することができるので、レンズ駆動装置の構成部材を低減でき、装置の構成を簡素化することが可能となる。
上記レンズ駆動装置においては、前記ヨークに補助ヨークを重ねて前記ヨークの連結部の厚さ寸法を前記ヨークの外壁部及び内壁部よりも厚くすることが好ましい。この場合には、ヨークに重ねられる補助ヨークで連結部の一部が構成されることから、製造過程においてヨークの一部を厚く形成する必要がなくなるので、ヨークの製造コストを低減することができ、結果としてレンズ駆動装置の製造コストを低減することが可能となる。
例えば、上記レンズ駆動装置においては、前記ヨークに単一の前記補助ヨークを重ねることが考えられる。この場合には、単一の補助ヨークをヨークに重ねるだけで連結部の厚さ寸法をヨークの外壁部及び内壁部よりも厚くすることができるので、ヨークに特別な加工を施すことなく連結部内に形成される磁路を広く取ることができ、ヨークにおける磁気飽和を回避することが可能となる。
また、上記レンズ駆動装置においては、前記ヨークにおける前記磁石に対応する部分に複数の前記補助ヨークを重ねるようにしても良い。この場合には、ヨークにおけるレンズホルダを移動する駆動力の発生に寄与する部分に限定して複数の補助ヨークが配置されることから、最小限の補助ヨークで磁気飽和を回避することができるので、補助ヨークの材料費を低減でき、結果としてレンズ駆動装置の製造コストを低減することが可能となる。
上記レンズ駆動装置においては、前記環状の空芯コイルを、八角形又は円環形状の4箇所の円弧部分を直線化した略八角形に構成することが好ましい。この場合には、環状の空芯コイルが八角形又は略八角形に構成されることから、例えば、空芯コイルが円環形状を有する場合に比べて中央の開口部を広くとることができるので、レンズホルダに保持されるレンズの装着スペースを広く確保することが可能となる。
本発明によれば、レンズ駆動機構を構成するヨークの外壁部と内壁部とを連結する連結部の厚さ寸法を当該ヨークの外壁部及び内壁部よりも厚くしていることから、レンズの径方向に配置されるヨークの外壁部及び内壁部を相対的に薄く構成した場合においても、磁束が集中する連結部内に形成される磁路を広く取ることができ、ヨークにおける磁気飽和を回避することができるので、装置本体の外形を小型に維持しつつ、レンズホルダを移動可能な駆動力を得ることができるレンズ駆動装置を提供することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係るレンズ駆動装置の分解斜視図である。 実施の形態1に係るレンズ駆動装置を組み立てた場合の斜視図である。 実施の形態1に係るレンズ駆動装置が有するレンズ駆動部周辺の斜視図である。 実施の形態1の変形例に係るレンズ駆動装置の斜視図である。 本発明の実施の形態2に係るレンズ駆動装置を組み立てた場合の斜視図である。 実施の形態2に係るレンズ駆動装置が有するヨークの周辺の分解斜視図である。 実施の形態2の変形例に係るレンズ駆動装置の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るレンズ駆動装置1の分解斜視図である。図1に示すように、実施の形態1に係るレンズ駆動装置1は、装置の底面部を構成するベース部材2と、不図示のレンズを保持するレンズホルダ3と、このレンズホルダ3を光軸方向に移動させるレンズ駆動機構を構成する磁石4a〜4d、空芯コイル(以下、単に「コイル」という)5及びヨーク6と、レンズホルダ3をベース部材2及びヨーク6に弾性的に固定する一対の板ばね(下側板ばね7、上側板ばね8)と、ヨーク6の上面に配置されるトップカバー9と、このトップカバー9の上面に被せられるカバー部材10とを含んで構成される。
ベース部材2は、例えば、絶縁性の樹脂材料で形成され、概して矩形状に設けられている。ベース部材2の中央近傍には、不図示のイメージセンサに対応する位置に円形状の開口部21が形成されている。また、ベース部材2の四隅部には、ヨーク6の内壁に嵌合する嵌合片22a〜22dが立設されている。また、これらの嵌合片22a〜22dの近傍には、下側板ばね7の位置決めを行う位置決め片23a〜23dが立設されている。
ベース部材2には、所定形状を有する金属板材11がその一部を露出した状態でインサート成型されている。この金属板材11は、嵌合片22a〜22dの下方部分から突出する固定部111a〜111d(図1において、固定部111dは不図示)と、固定部111b、111dの近傍にてベース部材2の側面部から側方側に突出すると共に下方側に折曲して延出する接地片111e、111fとを有している。この金属板材11は、例えば、洋白、りん青銅、下地としてニッケルめっきを施した上に金めっきを施したステンレス等の半田濡れ性に優れた金属材料で構成され、下側板ばね7を介してコイル5と電気的に接続する機能と、レンズ駆動装置1が実装される基板等との外部端子としての機能を果たすものとなっている。
レンズホルダ3は、例えば、絶縁性の樹脂材料で形成され、概して円筒形状に設けられている。レンズホルダ3の内周には、ねじ溝が設けられ、不図示のレンズをねじ込み可能に設けられている。レンズホルダ3の外周には、コイル5の内周部に嵌合し、コイル5を保持する4つの保持片31a〜31dが設けられている(図1において、保持片31c、31dは不図示)。これらの保持片31a〜31dの上端及び下端には、コイル5の位置決めを行う位置決め片32a〜32dが設けられている。また、上端側に設けられた位置決め片32a〜32dの上方には、レンズホルダ3の外周面から径方向に突出する突出片33a〜33dが設けられている。さらに、これらの突出片33a〜33dの上端には、上側板ばね8の位置決めを行う位置決め片34a〜34dが設けられている。これらの位置決め片34a〜34dは、突出片33a〜33dから上方側に向けて立設され、後述する上側板ばね8の切り欠き部82aと係合可能に構成されている。
磁石4a〜4dは、それぞれ直交する一対の側面部41、42と、円弧形状を有する内周面部43とを有しており、ヨーク6の四隅部分に固定される。この場合、磁石4a〜4dは、側面部41、42をヨーク6の四隅の内壁面に対向させると共に、内周面部43を後述するヨーク6の垂下壁面63a〜63dの内壁面に一定距離を挟んで対向させた状態で固定される。例えば、磁石4a〜4dは、側面部41、42を接着剤等により接着することによって、ヨーク6の四隅部分に固定される。レンズ駆動装置1においては、ヨーク6の四隅部分に磁石4a〜4dを固定し、レンズホルダ3を移動させる電磁力を発生させるようにしていることから、レンズ駆動装置1内でデッドスペースになり易い空間を有効に活用することができるものとなっている。
コイル5は、概して八角形を有する環形状に束ねられ、上述したレンズホルダ3の保持片31a〜31dによりその内周部が保持される。本実施の形態において、コイル5は、レンズ駆動装置1の光軸方向から見て、円環形状の4箇所の円弧部分を直線化した略八角形を有する環形状に束ねられているが、コイル5の形状についてはこれに限定されるものではなく、正八角形を有する環形状に束ねられていても良い。保持片31a〜31dは、レンズホルダ3の外周面よりも僅かに径方向に突出形成されているため、これらの保持片31a〜31dが存在しない部分において、コイル5は、レンズホルダ3の外周面と一定距離だけ離間した状態で配置されている。このようにレンズホルダ3に保持された状態において、コイル5の外周面は、磁石4a〜4dの内周面部43に対向配置される一方、その内周面は、ヨーク6の垂下壁面63a〜63dの内壁面に対向配置されている。レンズ駆動装置1においては、このようにコイル5を概して八角形の環形状に設けていることから、コイル5が円環形状を有する場合に比べて中央の開口部を広くとることができ、レンズホルダ3に保持されるレンズの装着スペースを広く確保することができるものとなっている。
ヨーク6は、金属等の磁性材料を機械加工することで形成され、図1に示す下方側に開口した箱形状を有している。また、ヨーク6は、概して矩形状に設けられ、その中央に円形状の開口部61が設けられている。ヨーク6の四隅における下端部分には、僅かに側方側に突出する固定片62a〜62dが設けられている(図1において、固定片62dは不図示)。これらの固定片62a〜62dの外形寸法は、ベース部材2の四隅部分から突出する金属板材11の固定部111a〜111dの外形寸法と一致するように設けられている。また、開口部61の周縁部におけるヨーク6の四隅部分に対応する位置には、垂下壁面63a〜63dが垂下して設けられている(図1において、垂下壁面63bは不図示)。これらの垂下壁面63a〜63dは、ヨーク6の内壁部として機能するものであり、レンズホルダ3を収容した状態において、レンズホルダ3の外周面とコイル5の内周面との間に配置される。さらに、開口部61の周縁部における垂下壁面63a〜63dの間の位置には、レンズホルダ3の突出片33a〜33dを収容可能な凹部64a〜64dが設けられている。そして、これらの凹部64a〜64dの側方には、僅かに開口部61の内側に向けて突出する一対の当接片65a〜65dが設けられている。
下側板ばね7は、例えば、リン青銅等の導電性材料で構成され、ベース部材2に固定される4つの外側固定部71と、レンズホルダ3の下面に固定される一対の内側固定部72と、これらの外側固定部71と内側固定部72とを連結する4本の腕部73とを有している。外側固定部71の所定位置には複数の孔71aが設けられ、これらの孔71aにベース部材2の位置決め片23a〜23dが挿通された状態で下側板ばね7がベース部材2に固定される。また、内側固定部72の所定位置には複数の孔72aが設けられ、これらの孔72aにレンズホルダ3の下面に設けられた固定片が挿通された状態で下側板ばね7がレンズホルダ3に固定される。腕部73は、ベース部材2の四隅部分に対応する外側固定部71の位置から複数回折り返して内側固定部72に連結されている。
上側板ばね8は、下側板ばね7と同様に、例えば、リン青銅等の導電性材料で構成され、ヨーク6の上面に固定される環形状を有する外側固定部81と、レンズホルダ3の上面に固定される円環形状を有する内側固定部82と、これらの外側固定部81と内側固定部82とを連結する4本の腕部83とを有している。外側固定部81の所定位置には4つの孔81aが設けられ、これらの孔81aに不図示のトップカバー9の固定ピンが挿通された状態で上側板ばね8がヨーク6に固定されている。また、内側固定部82の所定位置には4つの切り欠き部82aが設けられ、これらの切り欠き部82aにレンズホルダ3の位置決め片34a〜34dを収容した状態で上側板ばね8がレンズホルダ3に固定されている。腕部83は、ヨーク6の四隅部分に対応する外側固定部81の位置から複数回折り返して内側固定部82に連結されている。
トップカバー9は、例えば、金属製の薄板材料を重ねて構成され、上側板ばね8の外側固定部81と略同一の環形状を有している。トップカバー9の下面の所定位置には、下方側に突出する固定ピンが設けられており、これらを上側板ばね8の孔81aに挿通した状態で、ヨーク6に固定されるものとなっている。このような構成を有するトップカバー9は、複数枚重ねられた状態において、後述するヨーク6の外壁部66a〜66dと垂下壁面63a〜63dとを連結する連結部67a〜67dの厚みを容易に厚くすることができるものとなっている。
カバー部材10は、金属製の薄板材料で形成され、概して矩形状に設けられている。カバー部材10の中央には、円形状の開口部101が設けられている。カバー部材10は、ヨーク6の上面の外形と略同一の形状を有しており、開口部101がヨーク6の開口部61に臨むように構成されている。開口部101の径は、開口部61よりも小さく構成されており、レンズホルダ3に保持されたレンズへの埃などの侵入を抑制する役割を果たすものとなっている。
このような構成を有するレンズ駆動装置1を組み立てる際には、コイル5を保持させた状態のレンズホルダ3を、下側板ばね7を介してベース部材2に固定し、レンズホルダ3が開口部61の内側に配置されるように、四隅部分の内壁面に磁石4a〜4dが固定されたヨーク6をベース部材2に固定する。そして、切り欠き部82aでレンズホルダ3の位置決め片34a〜34dを収容するようにレンズホルダ3及びヨーク6の上面に上側板ばね8を載置する。その後、トップカバー9の固定ピンが上側板ばね8の孔81aに挿通されるようにトップカバー9をヨーク6の上面に固定する。そして、トップカバー9の上面にカバー部材10を固定する。これにより、レンズ駆動装置1の組立作業が完了し、図2に示す状態のレンズ駆動装置1が完成する。図2は、実施の形態1に係るレンズ駆動装置を組み立てた場合の斜視図である。なお、図2においては、説明の便宜上、レンズ駆動装置1の隅部及び側面部の断面を示している。
なお、ベース部材2に固定する際、ヨーク6は、その嵌合片22a〜22dがヨーク6の四隅部分の内壁にそれぞれ嵌合するように被せられる。このとき、ヨーク6の固定片62a〜62dは、図2に示すように、ベース部材2の四隅部分から突出した金属板材11の固定部111a〜111dの上に重ねられた状態とされる。そして、これらの固定片62a〜62dと、固定部111a〜111dとを溶接により接合させることでベース部材2にヨーク6が固定されるものとなっている。
このように組み立てられた状態において、レンズ駆動装置1は、図2に示すように、カバー部材10の開口部101の内部にレンズホルダ3が配置されている。レンズホルダ3は、下側板ばね7によりベース部材2に固定される一方、上側板ばね8によりヨーク6に固定され、これらの上側板ばね8及び下側板ばね7の付勢力によって初期位置に保持された状態となっている。不図示のレンズは、このレンズホルダ3に図2に示す上方側からねじ込むことで組み付けられ、このレンズホルダ3と一体的に移動可能に構成される。
コイル5は、レンズホルダ3の保持片31a〜31dにより保持され、その上方側及び下方側への移動を位置決め片32a〜32dで規制された状態となっている(図2においては、保持片31b、位置決め片32bのみ表示)。レンズ駆動装置1の四隅部において、ヨーク6には垂下壁面63a〜63dが設けられている(図2においては、垂下壁面63aのみ表示)。これらの垂下壁面63a〜63dは、レンズホルダ3の外周面と、これに保持されたコイル5との間に配置される。磁石4a〜4dは、この垂下壁面63a〜63dに対応する位置、すなわち、四隅部に固定されている。これにより、レンズ駆動装置1の四隅部においては、レンズホルダ3に保持されるレンズの径方向に沿うようにして、ヨーク6の内壁面に固定された磁石4a〜4dの内周面部43と、コイル5の外周部とが対向配置され、コイル5の内周部と垂下壁面63a〜63dとが対向配置された状態となっている。
レンズホルダ3の外周面に保持されたコイル5に電流を流すと、コイル5に流れる電流が磁石4a〜4dから発生する磁界と作用することにより、コイル5を図2に示す上下方向(光軸方向)に移動させる駆動力(推力)が発生する。本実施の形態に係るレンズ駆動装置1においては、例えば、装置本体を搭載する携帯電話やデジタルカメラの制御部からの駆動指示に応じてコイル5に流す電流量を制御することによってこの駆動力を制御し、コイル5を上下移動させ、その位置決めを行う。これにより、コイル5が保持されるレンズホルダ3の位置決めを行うと共に、レンズホルダ3に組み付けられたレンズの位置決めを行うことが可能となっている。
ここで、実施の形態1に係るレンズ駆動装置1が有するヨーク6の構成について説明する。図2に示すように、ヨーク6において、垂下壁面63a〜63dと、磁石4a〜4dが固定された部分の外壁部(すなわち、四隅部に対応する外壁部)66a〜66d(図2においては、外壁部66aのみ表示)とは、その上端部で連結部67a〜67dにより連結されている(図2においては、連結部67aのみ表示)。そして、ヨーク6においては、この連結部67a〜67dの厚みを、垂下壁面63a〜63d及び外壁部66a〜66dよりも厚く構成している。このようにレンズ駆動装置1においては、連結部67a〜67dを垂下壁面63a〜63d及び外壁部66a〜66dよりも厚くすることにより、ヨーク6に形成される磁路を広くとり、レンズホルダ3を移動させる駆動力を確保することができるものとなっている。
実施の形態1に係るレンズ駆動装置1においては、例えば、ヨーク6に対して絞り加工を施すことにより、連結部67a〜67dの厚みを、外壁部66a〜66d及び垂下壁面63a〜63dよりも厚く構成している。具体的には、絞り加工の過程でヨーク6の垂下壁面63a〜63d及び外壁部66a〜66dを連結部67a〜67dよりも薄く加工することで連結部67a〜67dの厚さ寸法を、垂下壁面63a〜63d及び外壁部66a〜66dよりも厚く構成している。このように絞り加工で連結部67a〜67dの厚みを、垂下壁面63a〜63d及び外壁部66a〜66dよりも厚く構成する場合には、単一のヨーク6で磁束が集中する連結部67a〜67d内に形成される磁路を広く取ることができ、ヨーク6における磁気飽和を回避することができるので、レンズ駆動装置1の構成部材を低減でき、装置の構成を簡素化することが可能となる。なお、連結部67a〜67dの厚さ寸法を、垂下壁面63a〜63d及び外壁部66a〜66dよりも厚く構成する手法については絞り加工に限定されるものではない。
図3は、実施の形態1に係るレンズ駆動装置が有するレンズ駆動部周辺の斜視図である。なお、図3においては、説明の便宜上、レンズホルダ3、上側板ばね8、トップカバー9及びカバー部材10を省略している。図3に示すように、磁石4a〜4dは、S極の磁極面をヨーク6の外壁部66a〜66dに対向配置する一方、N極の磁極面を垂下壁面63a〜63dに対向配置した状態でヨーク6の四隅部に固定されている。上述のように、コイル5は、磁石4a〜4dと垂下壁面63a〜63dとの間に配置されていることから、その外周部に磁石4a〜4dのN極の磁極面が対向配置された状態となっている。
磁石4a〜4dからの磁界は、図3に示すように、N極の磁極面からヨーク6の垂下壁面63a〜63dに誘導され、連結部67a〜67dを介して外壁部66a〜66dに進み、S極の磁極面に戻るように構成されている。この場合において、ヨーク6の連結部67a〜67dが垂下壁面63a〜63d及び外壁部66a〜66dと同一の厚さ寸法を有すると、連結部67a〜67dに形成される磁路において磁束が集中し、連結部67a〜67dにおいて磁束密度が飽和状態となり、ヨーク6の外へ磁界が漏れて、コイル5を通過する磁束が減少し、この結果、レンズホルダ3を移動させる駆動力の低下を招くこととなる。実施の形態1に係るレンズ駆動装置1においては、連結部67a〜67dを垂下壁面63a〜63d及び外壁部66a〜66dよりも厚くすることにより、レンズの径方向に配置されるヨーク6の垂下壁面63a〜63d及び外壁部66a〜66dを相対的に薄く構成した場合においても、磁束が集中する連結部67a〜67d内に形成される磁路を広く取り、ヨーク6における磁気飽和を回避している。これにより、レンズホルダ3を移動させる駆動力の低下を防止し、当該駆動力を確保することができるものとなっている。
より具体的には、ヨーク6の垂下壁面63a〜63d及び外壁部66a〜66dは、磁石4a〜4dの磁極面に対向していることから、磁極面から流出及び流入する磁束を平面で授受することになる。したがって、垂下壁面63a〜63d及び外壁部66a〜66dは、一定の厚みがあれば十分に磁束を授受できる。一方、連結部67a〜67dは、その授受する磁束を流さなければならず、垂下壁面63a〜63dや外壁部66a〜66dの厚みと同じ厚みであれば磁束を流しきることができなくなり、磁束が漏れる結果となる。本発明に係るレンズ駆動装置1においては、連結部67a〜67dの厚みを垂下壁面63a〜63d及び外壁部66a〜66dよりも厚くすることにより、装置本体のレンズ径方向の寸法を維持したままで磁束の漏れを抑え、その結果、レンズホルダ3を移動させる駆動力を増大させることが可能となる。
このように実施の形態1に係るレンズ駆動装置1においては、レンズ駆動機構を構成するヨーク6の垂下壁面63a〜63dと外壁部66a〜66dとを連結する連結部67a〜67dの厚さ寸法を、垂下壁面63a〜63d及び外壁部66a〜66dよりも厚くしていることから、レンズの径方向に配置されるヨーク6の垂下壁面63a〜63d及び外壁部66a〜66dを相対的に薄く構成した場合においても、磁束が集中する連結部67a〜67d内に形成される磁路を広く取ることができ、ヨーク6における磁気飽和を回避することができるので、装置本体の外形を小型に維持しつつ、レンズホルダ3を移動可能な駆動力を得ることが可能となる。
特に、実施の形態1に係るレンズ駆動装置1においては、ヨーク6の垂下壁面63a〜63dに対向する位置に複数の磁石4a〜4dを配置している。この場合、ヨーク6におけるレンズホルダ3を移動する駆動力の発生に寄与する部分に限定して複数の磁石4a〜4dが配置されることから、最小限の磁石4でレンズホルダ3を移動する駆動力を発生させることができるので、磁石4の材料費を低減でき、結果としてレンズ駆動装置1の製造コストを低減することが可能となる。
図4は、実施の形態1の変形例に係るレンズ駆動装置12の斜視図である。なお、図4においては、説明の便宜上、レンズ駆動装置12の隅部及び側面部の断面を示している。また、図4において、実施の形態1に係るレンズ駆動装置1と共通する構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図4に示すレンズ駆動装置12は、ヨーク6の構成が異なる点で実施の形態1に係るレンズ駆動装置1と相違する。図4に示すレンズ駆動装置12が有するヨーク6は、下方側に開口した第1ヨーク6aと、第1ヨーク6aの開口を閉塞する形状を有する第2ヨーク6bとが組み合わされて構成されている。なお、図4に示すレンズ駆動装置12においては、ベース部材2の形状やヨーク6を支持する支持部材13など、実施の形態1に係るレンズ駆動装置1と異なる構成を有するが、本願発明と直接関連するものではない。
第1ヨーク6aにおいては、実施の形態1に係るレンズ駆動装置1のヨーク6と同様に、垂下壁面63a〜63d、外壁部66a〜66d及び連結部67a〜67dを有している。また、連結部67a〜67dの厚さ寸法は、垂下壁面63a〜63d及び外壁部66a〜66dよりも厚く構成されている。一方、第2ヨーク6bにおいては、垂下壁面63a〜63dの下方側に配置された起立壁面68a〜68d(図4においては起立壁面68aのみ表示)と、この起立壁面68a〜68dと外壁部66a〜66dとを連結する連結部として機能する底面部69a〜69d(図4においては底面部69aのみ表示)とを有している。底面部69a〜69dの厚さ寸法は、起立壁面68a〜68d及び外壁部66a〜66dよりも厚く構成されている。底面部69a〜69dの厚さ寸法を、起立壁面68a〜68d及び外壁部66a〜66dよりも厚くする手法としては、例えば、実施の形態1と同様に、絞り加工等により実現される。なお、起立壁面68a〜68dは、ヨーク6の内壁部として機能するものである。
レンズ駆動装置12において、磁石4a〜4dからの磁界は、図4に示すように、N極の磁極面から第1ヨーク6aの垂下壁面63a〜63dに誘導され、連結部67a〜67dを介して外壁部66a〜66dに進み、S極の磁極面に戻る一方、N極の磁極面から第2ヨーク6bの起立壁面68a〜68dに誘導され、底面部69a〜69dを介して外壁部66a〜66dに進み、S極の磁極面に戻るように構成されている。この場合において、図4に示すレンズ駆動装置12においては、連結部67a〜67dを垂下壁面63a〜63d及び外壁部66a〜66dよりも厚くすると共に、底面部69a〜69dを起立壁面68a〜68d及び外壁部66a〜66dよりも厚くしていることから、実施の形態1に係るレンズ駆動装置1よりも磁路を広く取ることができ、レンズホルダ3を移動させる駆動力を更に大きくすることができるものとなっている。
このように図4に示すレンズ駆動装置12においては、ヨーク6の連結部67a〜67d及び底面部69a〜69dを、コイル5におけるレンズホルダ3の移動方向の前方側及び後方側、すなわち、図4に示すコイル5の上方側及び下方側に配置していることから、ヨーク6の連結部67a〜67d、並びに、底面部69a〜69dをコイル5の2方向から対向して配置させることができるので、連結部67a〜67d、並びに、底面部69a〜69d内に形成される磁路を更に広く取ることができ、レンズホルダ3を移動する駆動力を更に大きくすることが可能となる。
(実施の形態2)
実施の形態1に係るレンズ駆動装置1においては、ヨーク6における連結部67a〜67dに対応する部分を垂下壁面63a〜63d及び外壁部66a〜66dよりも厚く構成することで磁路を広く取り、レンズホルダ3を移動させる駆動力を確保している。実施の形態2に係るレンズ駆動装置14においては、補助ヨーク15を重ねてヨーク6の連結部67a〜67dを厚く構成することで磁路を広く取り、レンズホルダ3を移動させる駆動力を確保する点で、実施の形態1に係るレンズ駆動装置1と相違する。
図5は、本発明の実施の形態2に係るレンズ駆動装置14の斜視図である。図6は、実施の形態2に係るレンズ駆動装置14が有するヨーク6の周辺の構成の分解斜視図である。なお、図5及び図6においては、説明の便宜上、レンズ駆動装置14の隅部及び側面部の断面を示している。また、図5及び図6において、実施の形態1に係るレンズ駆動装置1と共通する構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図5に示すように、実施の形態2に係るレンズ駆動装置14においては、ヨーク6の連結部67a〜67dが垂下壁面63a〜63d及び外壁部66a〜66dと同一の厚さ寸法に設けられている点、並びに、これらの連結部67a〜67dの上面に重ねられる補助ヨーク15を有する点で、実施の形態1に係るレンズ駆動装置1と相違する。なお、その他の構成については、実施の形態1に係るレンズ駆動装置1と共通する。
補助ヨーク15は、図6に示すように、ヨーク6と同様に、金属製の磁性材料を機械加工することで形成され、中央に円形状の開口部151を有する平板形状を有している。補助ヨーク15は、ヨーク6の上面と略同一の外形を有しており、例えば、接着剤等によりヨーク6の上面に固定される。すなわち、補助ヨーク15は、連結部67a〜67dの上面に固定され、ヨーク6と一体化されて連結部67a〜67dの一部を構成する。なお、開口部151におけるヨーク6の凹部64a〜64dに対応する位置には、凹部152a〜152dが形成されている(図5において、凹部152aは不図示)。これらの凹部152a〜152dは、凹部64a〜64dと同様に、レンズホルダ3の突出片33a〜33dを収容可能に構成されている。
このように実施の形態2に係るレンズ駆動装置14においては、ヨーク6の連結部67a〜67dの上面に固定される補助ヨーク15を備え、ヨーク6とこのヨーク6に一体化された補助ヨーク15とで磁石4a〜4dからの磁界の磁路を構成している。この場合、磁石4a〜4dからの磁界は、実施の形態1に係るレンズ駆動装置1と同様に、N極の磁極面からヨーク6の垂下壁面63a〜63dに誘導され、連結部67a〜67d及び補助ヨーク15を介して外壁部66a〜66dに進み、S極の磁極面に戻るように構成されている。これにより、磁石4a〜4dからの磁束が集中する部分の磁路を広げることができるので、実施の形態1に係るレンズ駆動装置1と同様に、レンズホルダ3を移動させる駆動力を確保することができるものとなっている。
特に、実施の形態2に係るレンズ駆動装置14においては、ヨーク6と、このヨーク6の連結部67a〜67dに固定される補助ヨーク15とを別部材で構成していることから、実施の形態1に係るレンズ駆動装置1のように、製造過程においてヨーク6の一部を厚く形成する必要がなくなるので(例えば、絞り加工等によりヨーク6の連結部67a〜67dを厚く形成する必要がなくなるので)、ヨーク6の製造コストを低減することができ、結果としてレンズ駆動装置14の製造コストを低減することが可能となる。
また、実施の形態2に係るレンズ駆動装置14においては、ヨーク6に単一(1枚)の補助ヨーク15を重ね、補助ヨーク15を連結部67a〜67dの一部として機能させている。これにより、単一の補助ヨーク15をヨーク6に重ねるだけで磁石4a〜4dからの磁束が集中する部分の磁路を広げることができるので、ヨーク6に特別な加工を施すことなくヨーク6における磁気飽和を回避することが可能となる。
図7は、実施の形態2の変形例に係るレンズ駆動装置16の斜視図である。なお、図7においては、説明の便宜上、レンズ駆動装置16の隅部及び側面部の断面を示している。また、図7において、実施の形態2に係るレンズ駆動装置14と共通する構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図7に示すレンズ駆動装置16は、ヨーク6の構成が異なる点及び補助ヨーク15を複数有する点で実施の形態2に係るレンズ駆動装置14と相違する。図7に示すレンズ駆動装置16が有するヨーク6は、下方側に開口した第1ヨーク6aと、第1ヨーク6aの開口を閉塞する形状を有する第2ヨーク6bとが組み合わされて構成されている。また、図7に示すレンズ駆動装置16は、これらの第1ヨーク6aの上面、第2ヨーク6bの下面に配置される第1、第2補助ヨーク15a、15bを有している。なお、図7に示すレンズ駆動装置16においては、ベース部材2の形状やヨーク6を支持する支持部材17など、実施の形態2に係るレンズ駆動装置14と異なる構成を有するが、本願発明と直接関連するものではない。
第1ヨーク6aにおいては、実施の形態2に係るレンズ駆動装置14のヨーク6と同様に、垂下壁面63a〜63d、外壁部66a〜66d及び連結部67a〜67dを有している。一方、第2ヨーク6bにおいては、垂下壁面63a〜63dの下方側に配置された起立壁面68a〜68d(図7においては起立壁面68aのみ表示)と、この起立壁面68a〜68dと外壁部66a〜66dとを連結する連結部として機能する底面部69a〜69d(図7においては底面部69aのみ表示)とを有している。
第1補助ヨーク15aは、実施の形態2に係るレンズ駆動装置14の補助ヨーク15と同様に、第1ヨーク6aの連結部63a〜63dの上面に固定され、第1ヨーク6aと一体化される。一方、第2ヨーク15bは、第2ヨーク6bの底面部69a〜69dの下面に固定され、第2ヨーク6bと一体化されて底面部69a〜69dの一部を構成する。すなわち、これらの第1、第2補助ヨーク15a、15bは、それぞれ第1ヨーク6aの連結部67a〜67d、第2ヨーク6bの底面部69a〜69dに固定され、連結部63a〜63d又は底面部69a〜69dの一部を構成し、第1ヨーク6a、第2ヨーク6bにおける磁路を広くする役割を果たすものとなっている。
レンズ駆動装置16において、磁石4a〜4dからの磁界は、図7に示すように、N極の磁極面から第1ヨーク6aの垂下壁面63a〜63dに誘導され、連結部67a〜67d及び第1補助ヨーク15aを介して外壁部66a〜66dに進み、S極の磁極面に戻る一方、N極の磁極面から第2ヨーク6bの起立壁面68a〜68dに誘導され、底面部69a〜69d及び第2補助ヨーク15bを介して外壁部66a〜66dに進み、S極の磁極面に戻るように構成されている。この場合において、図7に示すレンズ駆動装置16においては、連結部67a〜67dに第1補助ヨーク15aを重ねると共に、底面部69a〜69dに第2補助ヨーク15bを重ねていることから、実施の形態2に係るレンズ駆動装置14よりも磁路を広く取ることができ、レンズホルダ3を移動させる駆動力を更に大きくすることができるものとなっている。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記実施の形態に係るレンズ駆動装置においては、ヨーク6の四隅の内壁面に固定される複数の磁石4a〜4dを備える場合について説明しているが、磁石4の構成については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。装置本体の外形を小型に維持することを考慮した上で、例えば、環状の単一の磁石で構成するようにしても良い。この場合には、磁石4a〜4dをそれぞれヨーク6の四隅の内壁面に固定する作業等を省略できるので、レンズ駆動装置の製造工程を簡素化することが可能となる。
また、上記実施の形態2においては、ヨーク6の連結部67a〜67dに重ねられる単一の補助ヨーク15を備える場合について説明しているが、補助ヨーク15の構成については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、磁石4a〜4dからの磁束の集中に起因する磁気飽和を回避する観点から、ヨーク6の磁石4a〜4dに対応する部分(すなわち、連結部67a〜67dに対応する部分)のみに複数の補助ヨーク15を重ねるようにしても良い。この場合には、ヨーク6におけるレンズホルダ3を移動する駆動力の発生に寄与する部分に限定して複数の補助ヨーク15が配置されることから、最小限の補助ヨーク15で磁気飽和を回避することができるので、補助ヨーク15の材料費を低減でき、結果としてレンズ駆動装置の製造コストを低減することが可能となる。
本出願は、2009年8月20日出願の特願2009−190718に基づく。この内容は、全てここに含めておく。

Claims (9)

  1. レンズが保持されるレンズホルダと、前記レンズホルダを光軸方向に移動させるレンズ駆動機構とを備え、
    前記レンズ駆動機構は、前記レンズホルダの周囲に配置される環状の空芯コイルと、前記空芯コイルの外周面に対向する外壁部及び前記空芯コイルの内周面に周方向に間隔を空けて対向する内壁部を有するヨークと、前記空芯コイルと前記ヨークの外壁部との間に配置され、その磁極面を前記ヨークの内壁部に対向させた磁石とを有し、前記ヨークの外壁部と内壁部とを連結する連結部の厚さ寸法を、前記ヨークの外壁部及び内壁部よりも厚くしたことを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記ヨークの内壁部に対向する位置に複数の前記磁石を配置したことを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記ヨークの外壁部は矩形状を有し、前記磁石及び前記ヨークの内壁部は当該ヨークの四隅部に対応して配置されることを特徴とする請求項2記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記ヨークの連結部を、前記空芯コイルにおける前記レンズホルダの移動方向の前方側及び後方側に配置したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  5. 絞り加工により前記ヨークの外壁部及び内壁部を前記ヨークの連結部よりも薄く加工することで当該連結部の厚さ寸法を、前記ヨークの外壁部及び内壁部よりも厚くしたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  6. 前記ヨークに補助ヨークを重ねて前記ヨークの連結部の厚さ寸法を前記ヨークの外壁部及び内壁部よりも厚くしたことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  7. 前記ヨークに単一の前記補助ヨークを重ねることを特徴とする請求項6記載のレンズ駆動装置。
  8. 前記ヨークにおける前記磁石に対応する部分に複数の前記補助ヨークを重ねることを特徴とする請求項6記載のレンズ駆動装置。
  9. 前記環状の空芯コイルを、八角形又は円環形状の4箇所の円弧部分を直線化した略八角形に構成したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
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