JPWO2010113961A1 - 皮膚外用剤の塗布方法、及び該方法による塗布評価方法、塗布評価装置、及び塗布評価プログラム - Google Patents

皮膚外用剤の塗布方法、及び該方法による塗布評価方法、塗布評価装置、及び塗布評価プログラム Download PDF

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Abstract

皮膚又は皮膚代替膜に皮膚外用剤を塗布し、塗布された前記皮膚代替膜に光を照射して得られる前記皮膚外用剤における特性を評価するための皮膚外用剤の塗布方法であり、前記皮膚又は皮膚代替膜上の側面から一方向に塗り広げていく第1塗布手順と、前記第1塗布手順により塗り広げた方向と垂直な方向から1方向に塗り広げる第2塗布手順と、前記第1塗布手順及び前記第2塗布手順を所定回数繰り返し行う繰り返し手順とを有する。

Description

本発明は、皮膚外用剤の塗布方法、及び該方法による塗布評価方法、塗布評価装置、及び塗布評価プログラムに係り、特に皮膚外用剤を塗布する際の再現性を向上させるための皮膚外用剤の塗布方法、及び該方法による塗布評価方法、塗布評価装置、及び塗布評価プログラムに関する。
従来、化粧品を始めとする皮膚外用剤は、基本的に皮膚に対して指又は塗布具を用いた塗布が行われている。ここで、指或いは塗布具を用いて塗布するという行為は、その利用場面や状況、或いは嗜好性に基づいて自由自在に調整できることから、例えばメーキャップ化粧料等では利用者本人の意思で厚付きにすることも、薄付きにすることも可能である。
こうした嗜好性に基づく皮膚外用剤の場合には、塗布の調整が容易に可能であることは大変なメリットであるものの、塗布行為によって紫外線防御特性等の機能性を発現させたりする場合には、その機能性は塗布行為そのものに対して大きく依存されることとなり、このことから、十分な機能発現が必須である場合には、極めて慎重に取り扱うべき重要な項目であることがわかる。
実際に、サンケア化粧品の場合には、指による塗布行為により皮膚に均一に広げて使用しているが、指による広げ方が配合成分の分散性向上、即ち、紫外線防御効果の向上に導くことがあるともいわれている。
また、こうしたことから、皮膚外用剤の紫外線防御効果を測定する方法であるin vivo SPF測定法では、実際に人の皮膚に対して皮膚外用剤を指又は指サックを用いて塗布する方法が記載されている。
ここで、上述したin vivo SPF値は、例えば紫外線による日焼けを防止するためのサンケア商品等の皮膚外用剤の紫外線防御効果を表わす尺度として用いられる。具体的には、in vivo SPF値は、紫外線による日焼けから肌を守り、日焼けを防ぐ効果を示す指数であり、皮膚外用剤を使用した場合に、かすかに赤みを起こさせるために必要な紫外線量を、皮膚外用剤を使用しない場合に、かすかに赤みを起こさせるために必要な紫外線量で除した値により定義される。例えば、in vivo SPF値が10のサンケア化粧品を使用すると、素肌の場合の10倍日焼けしにくいということができる。
in vivo SPF値は、太陽光に非常に近い人工光(ソーラシミュレーター)を用いて、皮膚外用剤を塗布していない肌と塗布した肌に、それぞれ一定量の紫外線を照射し、翌日、日焼け(紅斑)を起こしたかどうかを調べることにより、測定することができる。
in vivo SPF値を用いれば、皮膚外用剤の紫外線防御効果の容観的な評価が可能となる。しかしながら、in vivo SPF値を測定するためには、特定の肌タイプの多数の被験者の協力が不可欠であるので、多大な費用と日数を必要とする。
そこで、特許文献1〜3には、被験者を用いずに、in vitro SPF予測値を測定するin vitro SPF評価法が開示されている。また、in vitro SPF評価法に用いられる皮膚代替膜としては、ポリエチレンシート、ナイロン膜(特許文献4参照)、石英板、PMMA板(非特許文献1、2参照)等が知られている。なお、特許文献4のナイロン膜の片側の表面には、短手方向における縦断面がV字型である皮溝に模した溝が設けられており、非皮溝部分にブラスト処理により凹凸が設けられている。
一方、非特許文献3には、in vivo SPF値を測定する際の皮膚外用剤の塗布量を2.00mg/cmとする規定があるが、このような塗布量で皮膚外用剤を均一に塗布することが可能な皮膚代替膜は知られていない。既知の皮膚代替膜を用いた場合、in vitro SPF予測値を測定する際の皮膚外用剤の塗布量は、0.75〜1.20mg/cm程度である。
また、皮膚外用剤に含まれる紫外線吸収剤として、紫外線により劣化する材料を用いると、in vivo SPF値の測定時に、紫外線吸収剤の劣化が進行する。このような紫外線吸収剤を含む皮膚外用剤のin vitro SPF予測値は、皮膚外用剤の塗布量がin vivo SPF値を測定する際とは異なるため、in vivo SPF値の測定条件が十分に再現されたものでない場合がありうる。ここで、in vitro SPF予測値を測定する際の皮膚外用剤の塗布量を、in vivo SPF値を測定する際と同様に2.00mg/cmとすることは、紫外線により劣化する場合の減衰のパターンの他に、皮膚外用剤の微視的レベルでの塗布状態についても、in vivo SPF値の測定条件を再現する上で重要である。
特許第3337832号公報 特開2008−96151号公報 特開2008−111834号公報 特開2002−48789号公報
Ferrero L.et al.,Importance of Substrate Roughness for In vitro Sun Protection Assessment,IFSCC Magazine,Vol.9,No.2,2−13(2006) COLIPA GUIDELINES,METHOD FOR THE IN VITRO DETERMINATION OF UVA PROTECTION PROVIDED BY SUNSCREEN PRODUCTS,Edition of 2007 International Sun Protection Factor Test Method,(C.O.L.I.P.A.−J.C.I.A.−C.T.F.A.S.A.−C.T.F.A.),May 2006
しかしながら、従来は皮膚外用剤の微視的レベルでの塗布状態は、標準化されておらず、その塗布状態によって測定値にばらつきが出るため、評価の精度に影響した。
例えば、in vivo SPF測定を実際に行う研究機関においては、各個人が実務訓練によって、熟練者の指導を頼りに塗布のばらつきを低減する努力を行っている従来では、塗布の再現性を向上させるための明確な方法やトレーニング手段、或いは塗布者がどの程度の訓練を積むことで所定の塗布状態を実現できるかを判定するツール等も存在しなかった。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであって、皮膚外用剤を塗布する際の再現性を向上させるための皮膚外用剤の塗布方法、及び該方法による塗布評価方法、塗布評価装置、及び塗布評価プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本件発明は、以下の特徴を有する課題を解決するための手段を採用している。
本発明の第1の特徴によれば、皮膚代替膜に皮膚外用剤を塗布し、塗布された前記皮膚代替膜に光を照射して得られる前記皮膚外用剤における特性を評価するための皮膚外用剤の塗布方法において、前記皮膚代替膜上の側面から一方向に塗り広げていく第1塗布手順と、前記第1塗布手順により塗り広げた方向と垂直な方向から1方向に塗り広げる第2塗布手順と、前記第1塗布手順及び前記第2塗布手順を所定回数繰り返し行う繰り返し手順とを有することを特徴とする。
なお、本発明における照射する光の波長領域は、特に限定されるものではなく、例えば室内灯或いは太陽光のもと、塗布状態を外観的に確認する際にも有効である。これにより、皮膚外用剤を皮膚又は皮膚代替膜に塗布する際の再現性を向上させることができる。また、本発明における均一な塗布により、皮膚代替膜上における皮膚外用剤の各種特性の高精度な評価が可能となり、例えば皮膚上における撥水・撥油性等、光を照射しない物理特性評価の再現にも利用することができる。
本発明の第2の特徴によれば、前記第1塗布手順及び前記第2の塗布手順は、全体的に塗り広げるために要する時間を、約1秒間に0.5〜5ストロークを基準とし、1サイクルを約3〜20秒として、塗布開始から約30〜90秒間で全ての塗布作業を終了させることを特徴とする。
本発明の第3の特徴によれば、前記皮膚代替膜に光を照射して得られる透過光の強度又は透過率、或いは反射光の強度又は反射率を数値化して取得する数値取得手順と、前記数値取得手順により得られる数値を複数回取得し、取得した複数の数値から塗布面内ばらつき評価、塗布基板間ばらつき評価、簡易in vitro SPF値による絶対値評価、及びin vitro SPF評価装置を用いた最終数値評価のうち少なくとも1つを行うための評価値を算出する評価値算出手順と、前記評価値算出手順により算出される評価結果に基づいて、前記皮膚外用剤の皮膚代替膜への塗布が正確に行われたか否かを判定する判定手順とを有することを特徴とする。
これにより、皮膚外用剤を塗布する際の再現性を向上させることができる。
本発明の第4の特徴によれば、前記評価値算出手順は、前記塗布面内ばらつき評価として、簡易in vitro SPF値によるばらつきのCV評価値を算出することを特徴とする。
本発明の第5の特徴によれば、前記評価値算出手順は、前記塗布基板間ばらつき評価として、簡易in vitro SPF値によるばらつきの17%検定を行うことを特徴とする。
本発明の第6の特徴によれば、皮膚代替膜に皮膚外用剤を塗布し、塗布された前記皮膚代替膜に光を照射して得られる前記皮膚外用剤における特性を評価するための塗布評価装置において、前記皮膚代替膜に光を照射して得られる透過光の強度又は透過率、或いは反射光の強度又は反射率を数値化して取得する数値取得手段と、前記数値取得手段により得られる数値を複数回取得し、取得した複数の数値から塗布面内ばらつき評価、塗布基板間ばらつき評価、簡易in vitro SPF値による絶対値評価、及びin vitro SPF評価装置を用いた最終数値評価のうち少なくとも1つを行うための評価値を算出する評価値算出手段と、前記評価値算出手段により算出される評価結果に基づいて、前記皮膚外用剤の皮膚代替膜への塗布が正確に行われたか否かを判定する判定手段とを有することを特徴とする。
これにより、皮膚外用剤を塗布する際の再現性を向上させることができる。
本発明の第7の特徴によれば、前記評価値算出手段は、前記塗布面内ばらつき評価として、簡易in vitro SPF値によるばらつきのCV評価値を算出することを特徴とする。
本発明の第8の特徴によれば、前記評価値算出手段は、前記塗布基板間ばらつき評価として、簡易in vitro SPF値によるばらつきの17%検定を行うことを特徴とする。
本発明の第9の特徴によれば、皮膚代替膜に皮膚外用剤を塗布し、塗布された前記皮膚代替膜に光を照射して得られる前記皮膚外用剤における特性を評価するための塗布評価プログラムにおいて、コンピュータを、前記皮膚代替膜に光を照射して得られる透過光の強度又は透過率、或いは反射光の強度又は反射率を数値化して取得する数値取得手段、前記数値取得手段により得られる数値を複数回取得し、取得した複数の数値から塗布面内ばらつき評価、塗布基板間ばらつき評価、簡易in vitro SPF値による絶対値評価、及びin vitro SPF評価装置を用いた最終数値評価のうち少なくとも1つを行うための評価値を算出する評価値算出手段、及び、前記評価値算出手段により算出される評価結果に基づいて、前記皮膚外用剤の皮膚代替膜への塗布が正確に行われたか否かを判定する判定手段として機能させる。
これにより、皮膚外用剤を塗布する際の再現性を向上させることができる。また、プログラムをインストールすることにより、汎用のパーソナルコンピュータ等で本発明におけるアンケート解析結果を容易に実現することができる。
本発明の第10の特徴によれば、前記評価値算出手段は、前記塗布面内ばらつき評価として、簡易in vitro SPF値によるばらつきのCV評価値を算出することを特徴とする。
本発明の第11の特徴によれば、前記評価値算出手段は、前記塗布基板間ばらつき評価として、簡易in vitro SPF値によるばらつきの17%検定を行うことを特徴とする。
本発明によれば、皮膚外用剤を塗布する際の再現性を向上させることができる。
本実施形態における塗布方法の一例を示すフローチャートである。 本実施形態における皮膚外用剤の均一な広げ方の一例を示す図である。 本実施形態における皮膚外用剤の紫外線透過特性の塗布評価装置の一例を示す図である。 本実施形態における塗布評価装置の機能構成の一例を示す図である 本実施形態における評価処理が実現可能なハードウェア構成の一例を示す図である。 本実施形態における塗布評価処理手順の一例を示すフローチャートである。 本実施形態における評価内容を説明するための図である。 本実施形態における評価内容を説明するための図である。 本実施形態における評価内容を説明するための図である。 本実施形態におけるトレーニング判定ツールによる判定結果の一例を示す図である。
<本発明の概要>
本発明は、化粧品等の皮膚外用剤を皮膚又は皮膚代替膜等の所定部位に塗布する際、熟練者のノウハウや経験を形式知化し、全く塗布の経験のない場合でも極めて短期間に再現性が高いデータを取得できるように、明確な方法やトレーニング手段を体系的に構築する。これにより、塗布の再現性が高まり、結果としてin vitro SPF測定等のデータの再現性を高くすることができる。
以下に、本発明における皮膚外用剤の塗布方法、及び該方法による塗布評価方法、塗布評価装置、及び塗布評価プログラムを好適に実施した形態について、図面を用いて説明する。ここで、以下の説明では、本実施形態として皮膚代替膜(プレート)を用いた皮膚外用剤を塗布する方法を示すこととするが、例えば皮膚に対しても同様に本発明を適用することができる。また、本実施形態では、in vivoで測定する際の規定に準じて、必要に応じて指サックをして指で塗布する方法等を用いることができるが、本発明においては特にこれに限定されない。
更に、以下の説明では、塗布する皮膚外用剤の一例としてサンスクリーン(日焼け止め)化粧品を用いるが、本発明においては特にこれに限定されず、皮膚外用剤として、例えばメーキャップ化粧品、スキンケア化粧品、プレメーキャップ化粧品、ボディー化粧品等を用いることができる。また、皮膚外用剤の形態としては、特に限定されないが、例えばエマルジョン、ローション、固形、オイル、スプレー等を用いることができる。
<塗布方法>
まず、サンスクリーン剤(化粧品)の塗布方法について、図を用いて説明する。なお、以下に説明する皮膚代替膜については、本実施形態においては、以下のものを用いることとする。
≪素材≫皮膚代替膜の素材は、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)を用い、290〜400nmの波長の光の透過率が50%以上〜100%以下であることとする。
≪厚さ≫皮膚代替膜の厚さは、100ミクロン〜5000ミクロン(=0.1mm〜5.0mm)とする。
≪表面形状≫皮膚代替膜の表面形状は、皮溝として断面がV字状であり、溝の深さが30〜150ミクロン、溝の幅が50〜500ミクロン、縦横方向における溝頻度が0.1〜2.0本/mm、及び、斜め45°方向における溝頻度が0.1〜2.0本/mmであることとする。
また、皮膚代替膜のうち皮丘に相当する部分は、算術平均表面粗さが0.1〜30ミクロンであることとする。なお、皮溝及び皮丘を模した形状は、片側表面にのみ施されているものとする。
≪表面散乱特性≫
皮膚代替膜にグリセリンを一定量(1mg/cm)塗布した際、塗布前後において290〜400nmにおける各波長の透過率差が20%以内であることとする。
なお、本発明において用いられる皮膚代替膜の条件については、上記内容に限定されるものではない。
<サンスクリーン剤(皮膚外用剤)の塗布の平準化を実現するための塗布方法>
次に、In vitro SPF評価におけるサンスクリーン剤の塗布の平準化を実現するための具体的な塗布方法について、フローチャートを用いて説明する。図1は、本実施形態における塗布方法の一例を示すフローチャートである。
図1において、まずサンプル秤量を行うための前処理を行う(S01)。ここで、前処理としては、例えば電子天秤に約5×5cmの皮膚代替膜を乗せ、ゼロ(0)合わせを行い、秤量するサンプルをよく混合する。また、秤量を開始する前には、利き手の人差し指に指サックを装着するのが好ましい。なお、秤量から塗布へと迅速に移行するため、指サックを装着する際は皺ができないようにする。これは、皺にサンプルが入り込むことで正確な量が塗布できないことがあるためである。
次に、サンプル秤量を行う(S02)。具体的には、例えばシリンジ等を用いて、サンプルの秤量を開始する(一例として、所要時間50秒)。ここで、サンプルの秤量は、例えば5cm×5cmの大きさの皮膚代替膜当たり約10〜80スポットの範囲がよく、より具体的には約30〜60スポットが好ましい。10スポット未満であると、皮膚代替膜面内を均一に塗布することが困難になり不均一な塗布状態となり、80スポットを超える場合には、秤量に要する時間を超過してしまう恐れがあり、その場合にも、不均一な塗布状態になってしまうからである。なお、塗布する際にサンプルをのせるスポット位置は、皮膚代替膜の塗布面全体に対して均一に分布するようにするのが好ましい。また、サンプルによっては、揮発性が高いものが存在するため、より正確な秤量を行うために予め設定される規定時間内で塗布する。また、秤量終了後、即座にサンプルの塗布に移行する。
サンプル塗布手順は、具体的には、まず皮膚代替膜を固定し(S03)、サンプルが全体に均一に行きわたるようにスポットを小さい円を何度も描くようにして塗り広げる(S04)。なお、S03の処理では、例えば机上に皮膚代替膜の四隅を両面テープで固定し、塗布の際にずれが生じないようにする。また、塗布する際に用いる机や皮膚代替膜を固定するためのものは、例えば表面が黒系色のほうが視覚的にも塗布の均一性を確認しながら行えるため好ましい。

更に、塗布者の塗布するときの姿勢は、背筋を伸ばし、脇を閉め、指サックを嵌めた人差し指を伸ばした状態で皮膚代替膜との接触面は指の腹部より先の部分で塗布を行うのが好ましい。なお、実際に塗布者にトレーニングさせてからサンスクリーン剤等を塗布させる場合には、例えばビデオ等の動画や熟練者による実演等により実際の指の動作を見させて学習させるのが好ましい。
ここで、S05の処理における塗り広げ方としては、本実施形態では以下の方法を基準とする。図2は、本実施形態における皮膚外用剤の均一な広げ方の一例を示す図である。
まず、皮膚代替膜1に対し、図2の[I]に示すようにある一方の側面から一方向(図2の例では、左から右)に塗り広げる(S05)(第1塗布手順)。S05の処理により皮膚代替膜1の表面全体に塗り広げた後、次に図2の[II]に示すように、図2の[I]に示す方向に対して垂直となる(90°異なる)方向から1方向(図2の例では、上から下)に塗り広げる(S06)(第2塗布手順)。なお、S06の処理も、S05の処理と同様に皮膚代替膜1の表面全体に塗り広げる。
次に、上述のS05及びS06の処理を所定回数行ったか否かを判断し(S07)、所定回数行っていない場合(S07において、NO)、S05に戻り以降の処理を行う。また、所定回数行っている場合(S07において、YES)、乾燥処理を行い(S08)処理を終了する。
なお、S07の処理では、図2に示す[I]及び[II]の処理を合わせて1サイクルとし、これを複数回行う(繰り返し手順)。その回数は、例えば約3〜10回の範囲内で繰り返し行う。これは、塗布に要する時間に一定の制限幅を設けているためであり、2回までであれば、塗布スピードが遅すぎて塗布に伴うサンプルの乾燥が十分でないことから均一塗布ができない。また、10回を超える場合には、塗布スピードが著しく速いため塗布に伴うサンプルの乾燥が速くなり、必要以上に塗布が繰り返されるがために均一塗布ができなくなるためである。また、具体的には約4〜8回が好ましい。
<塗布方法の詳細>
ここで、上述した塗布方法の詳細について説明する。まず、S04の処理に対応する全体的に塗り広げるために要する時間は、約3〜20秒間がよく、より具体的には約10秒間が好ましい。これは、3秒以内であると秤量時にのせたスポットが全体的に十分に行き渡らず不均一な塗布となり、20秒を超えて全体的に塗り広げると、その後に一定方向にて塗布する時間が短くなってしまい、結果的に不均一な塗布となってしまうからである。
ここで、例えば1サイクル20ストローク(図1の矢印の数に対応)、1秒間に2ストロークを基準とすると、1サイクルに費やす時間は約10秒となる。つまり、塗布開始から約1分間で全ての作業が終了することになる。このように、本実施形態では、塗布するサンプル等に応じてストローク量や1サイクルに費やす時間を調整する。
<塗布時の注意事項>
ここで、上述した塗布手順による塗布時の注意事項について説明する。塗布時における塗布者の手の状態は、上述した塗布方法にしたがって、塗り込む力を一定にするようにする。具体的には、塗布者がサンプルを塗布する指(人差し指)は、皮膚代替膜上に添える程度とする。また、力加減によって得られるSPF値が大きく変化することがあるため、塗布者は常に一定の条件を心がけるようにする。また、塗りこむ際には、1方向と定め皮膚代替膜上を指で往復させても構わないが、サンプルが側面に溜まり、ムラになりやすいため、1方向に塗布して皮膚代替膜上を指で往復させないほうが好ましい。
また、開始から約40秒〜80秒の範囲を経過した段階で塗布を終了するが、塗布時に外観を目視で評価して塗りムラを確認した場合には、数秒程度なら規定時間を超えても構わない。なお、上述の範囲は、40秒未満であると、全体的に不均一な塗布となり、80秒を超えて塗布するとサンプルによっては過剰にこすり付けることとなり、同様に全体的に不均一な塗布となるためである。また、具体的には、約1分が好ましい。
なお、上述した実施形態では、一方向に塗り広げ、次いでその方向と垂直な方向から塗り広げる動作を複数回行う塗布方法について説明したが、本発明においてはこれに限定されるものではなく、例えば、中央から徐々に外側に向けて円を描くように塗布していくこともできる。更には、皮膚代替膜を机等の平坦な部分にテープ等で貼り付けていない場合には、図1におけるS05の処理の後、S06を行うために皮膚代替膜を90°の整数倍で回転して、毎回同じように側面から一方向に塗り広げる方法でもよい。
<乾燥>
また、上述した塗布方法のS08の処理について説明する。S08の処理では、塗布終了時より15分間暗所・室温で放置することで塗布代替膜に塗布したサンプルを毎回同一条件にて乾燥させる。また、上述した乾燥処理が終了後、SPF評価に移行する。
なお、上記実施例による均一な塗布により、皮膚代替膜上における皮膚外用剤の各種特性の高精度な評価が可能となり、例えば皮膚上における撥水・撥油性等、光を照射しない物理特性評価の再現にも利用することができる。
次に、上記手法により塗布された皮膚代替膜を用いて、皮膚外用剤が適切に塗布されたか否かを評価する塗布評価手法について、図を用いて説明する。
<塗布評価装置例>
塗布評価装置としては、例えば皮膚外用剤の紫外線の透過特性及び/又は反射特性の評価装置を用いることができ、特に限定されないが、例えば特許文献2(特開2008−96151号公報)、特許文献3(特開2008−111834号公報)に開示されている塗布評価装置を用いることができる。これらの装置を利用することで、in vivo SPF測定と同様に継続的に光照射しながらサンプル測定ができるため、光劣化現象等がサンプルに生じたとしてもin vivo SPF測定と同様の原理にてin vitro SPF値を求めることが可能となる。
一方、in vivo SPF測定と同様に継続的に光照射することはできないが、一般的な普及機として、上述までの塗布状態を評価する装置としては、SPFを予測する上で必要となる290〜400nmの波長領域について測定可能な通常の分光光度計、或いは、分光光度計と同じ原理でin vitro SPF値予測用に開発されたSPFアナライザー(UV−1000S及びUV−2000S、何れもラボスフェア社製)等でも対応可能であり、簡易的なin vitro SPF値を評価することができる。ここで、「簡易的な」とは、上述したin vitro SPFとは異なり、測定及び解析原理が異なることを意味する。
図3は、本実施形態における皮膚外用剤の紫外線透過特性の塗布評価装置の一例を示す図である。塗布評価装置10は、光源11と、フィルタ12と、光ファイバ13と、照射ポート14と、皮膚外用剤15が塗布された皮膚代替膜16と、検出ポート17と、光ファイバ18と、分光器19と、光検出器20と、電気信号処理・塗布評価処理部(電算機21)と、ロックインアンプ22と、光チョッパ23と、積分球24とを有するよう構成されている。
光源11は、特に限定されないが、例えば紫外線、可視光線及び赤外線を含む白色光の光源であるキセノンランプ等を用いることができる。なお、キセノンランプから照射される白色光は、擬似的な太陽光線として用いることができる。
フィルタ12は、光源11から照射される光の進行方向の近傍にあり、光源11から照射された光を紫外線(例えば、波長が290〜400nmの紫外線)に補正し、フィルタ12を透過した紫外線は、光チョッパ23に照射される。また、フィルタ12としては、特に限定されないが、例えばWG320、UG11(SCHOTT社製)等を用いることができる。
光チョッパ23は、フィルタ12を透過した紫外線を断続的に透過させるシャッタであり、紫外線をパルス照射する。パルス照射された紫外線は、光ファイバ13に照射される。また、光チョッパ23は、ロックインアンプ22と電気的に配線接続されており、パルス光の同期信号を駆動回路22から取得して、光検出器20からの信号を同期解析する。
光ファイバ13は、光チョッパ23から照射された紫外線の進行方向の近傍にあり、紫外線を照射ポート14に導く。照射ポート14に導かれた紫外線は、皮膚外用剤15が塗布された皮膚代替膜16に照射される。
照射ポート14と検出ポート17が所定の間隔を隔てて固定され、皮膚外用剤15が塗布された皮膚代替膜16が、照射ポート14から一定の距離を隔てて固定される。このとき、紫外線の進行方向に対して、照射ポート14、皮膚外用剤15、皮膚代替膜16及び積分球24の順に配置されている。
なお、皮膚代替膜16は、上述した皮膚代替膜1に相当するものである。また、皮膚代替膜16は、必要に応じて紫外線透過特性に優れる石英等の基板上に配置されていてもよい。
検出ポート17は、積分球24により均一にされた紫外線を受光し、光ファイバ18に導く。光ファイバ18は、検出ポート17から照射された紫外線の進行方向の近傍にあり、検出ポート17により受光された紫外線を分光器19に導く。
分光器19は、光ファイバ18から照射された紫外線を、波長が290〜400nmの範囲で、例えば1nm間隔で分光する分光手段である。分光器19によって分光された紫外線は、光検出器20に照射される。
分光器19は、紫外線に感度特性が調整されており、特に波長が290〜400nmの範囲で感度特性が優れた回折格子を用いることにより、分光性能を高感度とすることができる。このような回折格子としては、特に限定されないが、例えば凹面回折格子(型番10−015)(島津製作所社製)等を用いることができる。
光検出器20は、分光器19により分光された紫外線を、光センサーにより検出し、それぞれの波長の光線の強度を電流又は電圧による信号に変換する。この電流又は電圧による信号は、電気的に配線接続されている電算機21に送信される。
光検出器20は、紫外線に感度特性が調整されており、特に、波長が290〜400nmの範囲で感度特性が優れた光電子増倍管を用いることにより、紫外線を検出する感度を向上させることができる。このような光電子増倍管としては、特に限定されないが、例えばIn、Ga、N、Al、O、Cs等からなる光電面、具体的には、InGaN光電面を有するもの等を用いることができる。また、光検出器20としては、In、Ga、N、Al、O等からなる半導体光検出器も用いることができる。
電算機21は、ロックインアンプ22と電気的に配線接続されており、光検出器20から受信する信号をロックインアンプ22で検出処理した後のデータを受信し、塗布評価装置10のユーザにわかりやすくするようにデータを処理し、結果を画面に表示したり、結果を記録紙に打ち出したり、結果を記憶媒体に保存したりできるようにする。また、電算機21は、後述する本発明における塗布評価を行う。
なお、電算機21としては、汎用のパーソナルコンピュータ等を用いることができ、入力手段等によるユーザからの指示等により、塗布評価装置10の各機能を実行させることができる。
ロックインアンプ22は、光検出器20、電算機21及び光チョッパ23と電気的に配線接続されている。ロックインアンプ22は、光チョッパ23が発するパルス光及び光検出器20から受信する信号を同期させるように制御する。具体的には、ロックインアンプ22中にある位相検波回路を用いて二つの信号を同期させる。
積分球24は、皮膚外用剤15及び皮膚代替膜16を透過した紫外線を受光して、集光し、空間的に積分して均一にする。なお、積分球24は、省略することができる。なお、塗布評価装置10内で、必要に応じて、各手段の配置を変更してもよい。
ここで、皮膚外用剤の紫外線透過特性の評価方法としては、特に限定されないが、例えば、特許文献1(特許第3337832号公報)、特許文献3(特開2008−111834号公報)に開示されているin vitro SPF評価法を用いることができる。これにより、in vitro SPF予測値を測定することができる。
また、これら以外の皮膚外用剤の紫外線の透過特性及び/又は反射特性の評価方法としては、in vitro UVA評価法、in vitro PPD法、in vitro PFA法、in vitro UVAPF法、Critical Wavelength法、UVA/UVB ratio法、Australian/New Zealand法、German DIN UVA balance法、SPF/UVAPF(PPD)ratio法等を用いることができ、更にこれらを二種以上併用してもよい(例えば、非特許文献1(Ferrero L.et al.,Importance of Substrate Roughness for In vitro Sun Protection Assessment,IFSCC Magazine,Vol.9,No.2,2−13(2006)参照)。
また、本発明で使用する光の波長領域は、上記実施例で例示した複数の波長に限定されるものではなく、例えば室内灯或いは太陽光のもと、塗布状態を外観的に確認する際にも有効である。これにより、皮膚外用剤を皮膚又は皮膚代替膜に塗布する際の再現性を向上させることができる。
<塗布評価装置10の機能構成例>
次に、塗布評価装置10の機能構成例について、図を用いて説明する。図4は、本実施形態における塗布評価装置の機能構成の一例を示す図である。図4に示すように、塗布評価装置10は、入力手段31と、出力手段32と、蓄積手段33と、数値取得手段34と、評価値算出手段35と、判定手段36と、送受信手段37と、制御手段38とを有するよう構成されている。
入力手段31は、例えば電算機21に設けられ数値取得処理や、評価値算出処理、判定処理等の各種指示の開始や終了等の入力を受け付ける。なお、入力手段31は、例えばキーボードや、マウス等のポインティングデバイス等も有している。
出力手段32は、例えば電算機21に設けられ、入力手段31により入力された内容や、入力内容に基づいて実行された内容等の表示・出力を行う。なお、出力手段32は、ディスプレイやスピーカ等からなる。
蓄積手段33は、例えば電算機21に設けられ、数値取得手段34における数値取得結果のデータや評価値算出手段35により得られる算出結果、判定手段36により得られる判定結果等を蓄積する。
数値取得手段34は、塗布評価装置でSPF評価された数値を取得する。なお、数値とは、例えば皮膚外用剤の紫外線の透過特性及び/又は反射特性を評価するために取得される数値等である。つまり、数値取得手段34は、皮膚代替膜に光を照射して得られる透過光の強度又は透過率、或いは反射光の強度又は反射率を数値化して取得する。
評価値算出手段35は、数値取得手段34により得られる数値を複数回取得し、取得した複数の数値から予め設定された所定の評価を行うための評価値を算出する。具体的には、評価値算出手段35は、塗布面内ばらつき評価、塗布基板間ばらつき評価、簡易in vitro SPF値による絶対値評価、及びin vitro SPF評価装置を用いた最終数値評価のうち少なくとも1つを行うための評価値を算出する。なお、評価値算出手段35は、塗布面内ばらつき評価、塗布基板間ばらつき評価、簡易in vitro SPF値による絶対値評価、in vitro SPF評価装置を用いた最終数値評価を実現するために、塗布面内ばらつき評価において簡易in vitro SPF値によるばらつきのCV評価値を算出したり、塗布基板間ばらつき評価において簡易in vitro SPF値によるばらつきの17%検定を行う。
ここで、17%検定とは、例えば非特許文献3Appendix IVに示される方法に準じる。すなわち、皮膚代替膜毎の簡易in vitro SPF値に基づいて計算された暫定95%信頼区間(95%CIn'[%])が暫定平均in vitro SPFn'の17%未満であれば合格と判定するものである。
なお、本発明においては、塗布面内ばらつき評価、塗布基板間ばらつき評価、簡易in vitro SPF値による絶対値評価、及びin vitro SPF評価装置を用いた最終数値評価による評価値を取得する方法として他の手法を用いることもできる。
判定手段36は、評価値算出手段35により得られる評価値算出結果から皮膚外用剤の皮膚代替膜への塗布が正確に行われたか否かを判定する。判定手段36により判定することで、例えば全く塗布の経験のない場合でも極めて短期間に再現性が高いデータを取得することができる。
送受信手段37は、例えばSCSI(Small Computer System Interface)ケーブルやUSB(Universal Serial Bus)ケーブル、LAN(Local Area Network)ケーブル等により、インターネット等の通信ネットワーク等と接続することにより、実行プログラムを通信ネットワークに接続され、データの送受信が可能な他の端末等から取得したり、プログラムを実行することで得られた実行結果又は本発明における実行プログラムを他の端末等に提供することができる。また、送受信手段37は、数値取得手段34により皮膚代替膜に塗布された化粧品等の皮膚外用剤に対するSPF評価した数値を取得する。取得した数値は、蓄積手段33に蓄積される。
制御手段38は、塗布評価装置10の各構成部全体の制御を行う。具体的には、制御手段38は、ユーザ等による入力手段31からの指示等に基づいて、数値取得処理、評価値算出処理、判定処理等の各制御を行う。上述した機能を有することにより、塗布の再現性が高まり、結果としてin vitro SPF測定等のデータの再現性を高くすることができる。
<塗布評価装置10:ハードウェア構成>
ここで、上述した塗布評価装置10における各構成については、各機能をコンピュータに実行させることができる実行プログラム(塗布評価プログラム)を生成し、例えば汎用のパーソナルコンピュータやサーバ等にその実行プログラムをインストールすることにより、本発明における評価処理等を実現することができる。
ここで、本実施形態における評価処理が実現可能なコンピュータのハードウェア構成例について図を用いて説明する。図5は、本実施形態における評価処理が実現可能なハードウェア構成の一例を示す図である。
図5におけるコンピュータ本体には、入力装置41と、出力装置42と、ドライブ装置43と、補助記憶装置44と、メモリ装置45と、各種制御を行うCPU(Central Processing Unit)46と、ネットワーク接続装置47とを有するよう構成されており、これらはシステムバスBで相互に接続されている。
入力装置41は、ユーザ等が操作するキーボード及びマウス等のポインティングデバイスを有しており、ユーザ等からのプログラムの実行等、各種操作信号を入力する。
出力装置42は、本発明における処理を行うためのコンピュータ本体を操作するのに必要な各種ウィンドウやデータ等を表示するディスプレイを有し、CPU46が有する制御プログラムによりプログラムの実行経過や結果等を表示することができる。
なお、入力装置41と出力装置42とは、例えばタッチパネル等のように一体型の入出力手段であってもよく、この場合にはユーザの指やペン型の入力装置等を用いて所定の位置をタッチして入力を行うことができる。
ここで、本発明においてコンピュータ本体にインストールされる実行プログラムは、例えばUSBメモリやCD−ROM等の可搬型の記録媒体48等により提供される。プログラムを記録した記録媒体48は、ドライブ装置43にセット可能であり、記録媒体48に含まれる実行プログラムが、記録媒体48からドライブ装置43を介して補助記憶装置44にインストールされる。
補助記憶装置44は、ハードディスク等のストレージ手段であり、本発明における実行プログラムや、コンピュータに設けられた制御プログラム等を蓄積し、必要に応じて入出力を行うことができる。
メモリ装置45は、CPU46により補助記憶装置44から読み出された実行プログラム等を格納する。なお、メモリ装置45は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等を用いることができる。
CPU46は、OS(Operating System)等の制御プログラム、及びメモリ装置45に格納されている実行プログラムに基づいて、各種演算や各ハードウェア構成部とのデータの入出力等、コンピュータ全体の処理を制御して、塗布評価における各処理を実現することができる。なお、プログラムの実行中に必要な各種情報等は、補助記憶装置44から取得することができ、また実行結果等を格納することもできる。
ネットワーク接続装置47は、通信ネットワーク等と接続することにより、実行プログラムを通信ネットワークに接続されている他の端末等から取得したり、プログラムを実行することで得られた実行結果又は本発明における実行プログラム自体を他の端末等に提供することができる。また、ネットワーク接続装置47は、ネットワーク接続された外部端末から皮膚代替膜に塗布された化粧品等の皮膚外用剤に対するSPF評価した数値等を取得することができる。
上述したようなハードウェア構成により、本発明における評価処理を実行することができる。また、プログラムをインストールすることにより、汎用のパーソナルコンピュータ等で本発明における塗布評価処理を容易に実現することができる。
<塗布評価処理手順>
次に、本実施形態における塗布評価処理手順について説明する。図6は、本実施形態における塗布評価処理手順の一例を示すフローチャートである。
図6に示す評価処理では、まず皮膚外用剤の紫外線の透過特性及び/又は反射特性の評価を行うための数値を取得し(S11)、所定数分の数値を取得したかを判断する(S12)。ここで、所定数分の数値を取得していない場合(S12において、NO)、S11の数値取得処理を行う。また、S12の処理において、所定数分の数値を取得している場合(S12において、YES)、評価値を算出し(S13)、算出した評価値により判定を行う(S14)。
<本実施形態における評価の具体例>
次に、本実施形態における評価内容の具体例について説明する。図7A、図7B及び図7Cは、本実施形態における評価内容を説明するための図である。
<評価手法1:塗布面内ばらつき評価>
まず、評価手法1として塗布面内ばらつき評価について説明する。塗布面内ばらつき評価は、面内均一性評価として、簡易in vitro SPF値によるばらつきのCV評価を行うためのものである。
ここで、CV値とは、標準偏差を平均値で除した値である。また、簡易in vitro SPF値とは、分光透過率測定に基づき、紅斑作用曲線を考慮し、サンプル無塗布の場合に対するサンプル塗布の場合の紅斑効果量の割合から紫外線防御能を簡易的に算出する数値であり、サンプルの光劣化現象を反映していない点でin vivo SPF測定とは異なるものであると定義される。
評価手法1の内容としては、予め設定されたサンプルを使用して、評価専門家10名で、皮膚代替膜による評価枚数は評価専門家1名当たり5枚とし、それぞれ5段階評価(5が最高点)を行うこととする。ここで、上述のサンプルとしては、例えばP3(International SPF Test Method 2006に記載の標準サンプル)を用いることとし、皮膚代替膜は、例えば算術平均表面粗さ(Sa)が約15〜25ミクロンの範囲であるアクリル素材(厚さ0.2〜5mm×縦50mm×横50mm)を用いることとする。
また、サンプル塗布条件としては、例えば、「サンプル秤量時の皮膚代替膜内サンプル滴下数」、「秤量に要する時間(秒)」、「塗布に要する時間(秒)(塗布前に均一に広げる時間を含む)」、「塗布1サイクル(縦及び横を含む分)当たりのストローク」、「トータルの塗布サイクル数」、「塗布前に全体的に均一に広げるために要する時間(秒)」、及び「塗布後の乾燥に要する時間(分)」等のうち、少なくとも1つからなる条件を用いて評価を行うことができる。また、上記項目に対する具体的な数値は、図7A、図7B及び図7Cに示す各実施例1〜4及び比較例(1〜6)に記載された通りである。具体的には、図7Aでは、サンプル塗布の各種条件に対する実施例と比較例の設定数値を示す。図7Bでは、上記したP3サンプルを使用し、図7Aのサンプル塗布の各種条件に対する各実施例と比較例の設定数値を基に、評価専門家10名、各5枚を実施して、5段階評価(5が最高点、4以上が合格)、あるいはOK(合格)あるいはNG(不合格)の2段階評価をしたものである。なお、上述した塗布条件においては、図7Cのように、予め上限値、下限値、最適幅等の設定数値を設定しておき、その設定数値と各実施例と比較例における数値とを比較した結果から評価を行ってもよい。
また、評価手法1における塗布評価装置としては、例えば分光光度計U−4100(日立製作所社製)を用いることができ、評価スペクトルとしては分光透過スペクトルを用い、評価波長は290〜400nmとし、波長ステップは1〜5nm、好ましくは1nmとする。
また、皮膚代替膜面内の測定箇所は、例えば予め設定される5箇所(例えば、サイコロの5の目のように、中央1箇所及び中央と四隅を結ぶ中点付近4箇所)等のように分散された複数個所を用いることとする。また、測定回数は、1箇所当たり1回である。
更に、評価スペクトルからのデータ解析は、キセノンアーク紫外線光源(非特許文献3(International SPF Test Method 2006に記載))スペクトルに評価スペクトルの分光透過率を乗じ、紅斑係数(CIE−1987、公知資料)で重み付けして290〜400nmにおける波長積分によって得た紅斑効果量に基づくものとする。
また、簡易in vitro SPFの算出方法としては、例えばサンプル無塗布の場合の紅斑効果量をサンプル塗布の場合の紅斑効果量で除する等の方法を用いる。
簡易in vitro SPFに基づくデータ処理については、例えばサンプルを塗布した皮膚代替膜1枚当たり5箇所の平均値を算出し、5枚における平均値とその標準偏差に基づき、CV値(標準偏差を平均値で除した値)を求める。
次に、10名平均におけるCV値の判定基準(1〜5の5段階評価、5が最高)は、CV値が「30%以上」のとき、その内容は評価値「1」と設定することができる。また、CV値が「25%以上で30%未満」のとき、その内容は評価値「2」と設定し、CV値が「20%以上で25%未満」のとき、その内容は評価値「3」と設定し、CV値が「15%以上20%未満」のとき、その内容は評価値「4」と設定し、CV値が「15%未満」のとき、その内容は評価値5と設定することができる。
<評価手法2:塗布基板間ばらつき評価>
次に、評価手法2である塗布基板間ばらつき評価について説明する。この評価方法は、簡易in vitro SPF値によるばらつきの17%検定を行うものである。
評価手法2は、その内容として、上述のP3サンプルを使用し、評価専門家10名により各5枚実施し2段階評価(合格又は不合格)を行う。
ここで、サンプル、皮膚代替膜、評価枚数、サンプル塗布条件は、上述した評価手法1と同様な条件を設定することができる。また、評価装置、評価スペクトル、評価波長、波長ステップ、皮膚代替膜面内の測定箇所、測定回数、評価スペクトルからのデータ解析、簡易in vitro SPFの算出方法についても上述した評価手法1と同様な条件を設定することができる。
また、簡易in vitro SPFに基づくデータ処理については、例えばサンプルを塗布した皮膚代替膜1枚当たり5箇所の平均値を算出し、面内5点におけるばらつきを上述した評価手法1に基づき、CV値(標準偏差を平均値で除する)を求める。
次に、CV値が20%以下のものを有効データとし、有効データにおける平均値をプレート毎に求め、プレート間平均値を求める。また、この時の平均値、標準偏差及び有効データ数に基づき、95%信頼区間(95%CI)を求める。最終的に、平均簡易in vitro SPFの17%未満のCIn'[%]を示す場合に合格(OK)となり、17%以上であれば、不合格(NG)となる。
<評価手法2で用いられる算出手法>
ここで、上述の評価手法2で用いられる算出手法について説明する。SPF試験は、初めn'枚の皮膚代替膜を用いて被験資料をテストすることによって始められる(n'は少なくとも10枚でなければならない)。初期のn'枚の皮膚代替膜による暫定平均in vitro SPF(in vitro SPFn')は、SPFn'=(ΣSPFi)/n'となり、またその標準偏差(s)は、以下の式になる。
s=√[(Σ(SPFi)−((ΣSPFi)/n))/(n−1)]
また、平均SPFの95%信頼区間(95%CI)は以下の式で表される。
95%CIn'=SPFn'−cn'〜SPFn'+cn'
なお、上述のcn'は次のように算出される。
cn'=tn'×sn'/√n'
ここで、sn'は最初のn'枚の皮膚代替膜の標準偏差である。
sn'=√[(Σ(SPFi)−((ΣSPFi)/n'))/(n'−1)]
CIn'[%]=100×cn'/SPFn'
ここで、n'は有効データの総数、tn'は自由度ν=(n−1)におけるp=0.05の'two−sided'Student−t分布テーブル等から得られるもので、表計算のためにt値は以下の式によってモデル化できる。
t=2.03+12.7/n1.75(n≧4に対して)
もし、計算された暫定CIn'[%]が暫定in vitro SPFn'の17%未満であれば合格(OK)というものであり、17%以上であれば、CIn'[%]が暫定in vitro SPFn'の17%以下になるまで皮膚代替膜を追加して試験を続ける。最終的に30枚の皮膚代替膜でも達成できないならば、その試験は全部を再度行うこととする。
<評価手法3:簡易in vitro SPF値による絶対値評価>
次に、評価手法3である簡易in vitro SPF値による絶対値評価について説明する。評価手法3は、その内容として、上述のP3サンプルを使用し、評価専門家10名により各5枚実施し5段階評価(5が最高点)を行う。
ここで、サンプル、皮膚代替膜、評価枚数、サンプル塗布条件は、上述した評価手法1と同様な条件を設定することができる。また、評価装置、評価スペクトル、評価波長、波長ステップ、皮膚代替膜面内の測定箇所、測定回数、評価スペクトルからのデータ解析、簡易in vitro SPFの算出方法についても上述した評価手法1と同様な条件を設定することができる。
また、簡易in vitro SPFに基づくデータ処理については、サンプルを塗布した皮膚代替膜1枚当り5箇所の平均値を算出し、10枚以上における平均値に基づき規格幅への合格確認を行う。具体的には、10枚以上の平均値の規格幅への合格確認を行い、13.0以上で18.0未満の場合は、合格(OK)とし、13.0未満又は18.0以上の場合は、不合格(NG)とする。
<評価手法4:最終評価法>
次に、評価手法4である最終評価法について説明する。評価手法4は、絶対値精度評価として、in vitro SPF評価装置を用いた最終数値評価を行う。
その内容として、上述のP3サンプルを使用し、評価専門家10名により各5枚実施し5段階評価(5が最高点)を行う。
ここで、サンプル、皮膚代替膜、評価枚数、サンプル塗布条件は、上述した評価手法1と同様な条件を設定することができる。また、評価手法4における塗布評価装置としては、例えば公知文献(Y.Miura et.al.,Photochemistry and Photobiology,2008,84:1569−1575)に記載の評価装置を用いることができ、評価スペクトルとしては分光透過スペクトルを用い、評価波長は290〜400nmとし、波長ステップは1〜5nm、好ましくは1nmとする。
また、皮膚代替膜面内の測定箇所は、例えば予め設定される1箇所(例えば、中央部分)を用いることとする。また、測定回数は、1箇所当たり1回とする。本装置では、測定に時間を要するため、塗布後の乾燥時間を一定にして測定できるように1回測定としている。
また、評価手法4におけるin vitro SPFの算出方法は、例えば上述した公知文献(Y.Miura et.al.,Photochemistry and Photobiology,2008,84:1569−1575)に記載の評価アルゴリズムに基づいている。これは、in vivo SPFと同様に、サンプルに対して連続的に光照射しながら、透過した光を時間積分することで1MED(最小紅斑量)を評価のエンドポイントとするアルゴリズムである。
また、in vitro SPFに基づくデータ処理については、例えばサンプルを塗布した皮膚代替膜5枚のin vitro SPFの平均値を算出する。
ここで、10名平均のin vitro SPF値の判定基準(1〜5の5段階評価、5が最高)に基づく評点と内容については、例えばin vitro SPFの平均値が「11.7未満、又は20.7以上」のとき、その内容は評価値「1」と設定することができる。また、in vitro SPFの平均値が「11.7以上で12.7未満、又は19.7以上で20.7未満」のとき、その内容は評価値「2」と設定し、in vitro SPFの平均値が「12.7以上で13.7未満、又は18.7以上で19.7未満」のとき、その内容は評価値「3」と設定し、in vitro SPFの平均値が「13.7以上で15.2未満、又は17.2以上で18.7未満」のとき、その内容は評価値「4」と設定し、in vitro SPFの平均値が「15.2以上で17.2未満」のとき、その内容は評価値「5」と設定することができる。
なお、上述した個々の算出方法においては、特にこれに限定されるものではない。また、上述した図7Aに示す実施例1〜4、及び比較例1〜6のサンプル塗布条件に基づいて、図7Bに示す各評価手法1〜4による評価結果(例えば、5段階評価の場合には4以上で合格、2段階評価の場合にはOK(合格)/NG(不合格)で評価)を得ることができる。
また、上述した各種サンプル塗布条件における各種条件に対して、図7Cに示すように上限、下限、及びその最適幅を設定し、その設定数値と実測値との比較により評価することができる。これにより、図7Aに示す実施例又は比較例において、図7Cに示す上限及び下限の範囲を超える数値となった場合には、その部分を強調表示することで、不合格(NG)となった部分を容易に抽出することができる。
上述した塗布評価方法を用いることにより、平等に高精度な評価を行うことができる。なお、上述した内容は、トレーニング方法を提供することで、皮膚外用剤塗布の再現性を向上させることができる。
また、本実施形態により、各個人が塗布の再現性を向上させるための明確なトレーニング手段を提供することができる。更に、本実施形態では、判定手段36として以下に示すトレーニング判定用のツール等を提供することで、塗布者に対してどの程度の訓練を積むことで合格レベルに到達するかを形式知化して容易且つ高精度に判定することができる。
<皮膚外用剤塗布の再現性を向上させるトレーニング手順>
まず、皮膚外用剤塗布の再現性を向上させるトレーニング手順について説明する。まず、塗布者は、標準化された塗布方法に関するマニュアルを読む。次に、塗布者は、平準化された塗布方法に関する動画や実演を確認する。次に、塗布方法の指導者による実演講習に参加し、学び自らの技術として習得する。また、トレーニングシートを用いた塗布方法の実務訓練を行う。
<判定手法について>
次に、本実施形態における判定手法について説明する。判定手法としては、具体的には、分光光度計等を用いた方法により、光劣化を考慮しない簡易in vitro SPFに相当する数値やIn vitro SPF測定装置を用いた方法等により、in vitro SPFを得て、例えば「データのばらつきが規格範囲内にあること(再現性)」、「得られる分光SPF値が規格範囲内にあること(予測精度)」の両方を満たした段階で合格(トレーニング完了)とする。
次に、予め設定されたトレーニングシートに基づき、上記内容の合格後に実際のin vitro SPF試験を開始する。この試験をクリアすることで、塗布の再現性が高いデータが得られることとなる。
ここで、図8は、各塗布基板毎の5箇所の塗布箇所におけるin vitro SPF値の測定結果と本実施形態におけるトレーニング判定ツールによる測定値判定結果の表示の一例を示す図である。上記塗布基板毎の5箇所の塗布箇所におけるin vitro SPF値の測定結果と本実施形態におけるトレーニング判定ツールによる測定値判定結果の表示は、例えば、市販の表計算ソフトウエアや独自開発のアプリケーションによって実現できる。図8の例では、30枚の皮膚代替膜(プレート)に対して、上述した評価手法1を用いて簡易in vitro SPF値の測定結果を各塗布基板毎の5箇所の塗布箇所について得る。5箇所の塗布面内ばらつき評価(面内均一性評価)値を取得し、その平均(Average)や標本標準偏差(STDEV)、上述した評価手法1で算出した塗布面内のばらつき評価(CV値(%))を算出し、そのCV値が例えば20%以下を有効データとして「OK」又は「NG」の判定等を行うことができる。
ここで、塗布基板の番号13から番号30までは、「13〜30」と表示して一行にまとめてあるが、実際は、塗布基板の番号13から番号30までの18行分が番号1から番号12までの12行に続いて個々に存在する表である。簡単のために塗布基板の番号13から番号30までの測定値は省略し、代わりに「−」で示してある。
また、図8に示すように、サンプル評価について、上述した数値取得手段34により取得した数値に基づいて、「全体平均」、「上限規格」、「下限規格」等の設定及び評価を行うことができる。「全体平均」は、有効データに限らず、全塗布基板の番号1から番号30までについてのそれぞれ5箇所の塗布箇所の平均 Averageを合計して30で除して得た。「上限規格」と「下限規格」とは許容できる簡易in vitro SPF値として任意に事前に設定された値である。
さらに、図8に示すように、「有効データ数」「有効データの平均値」、「有効データの標準偏差」、「有効データの標準偏差の平均値」等も表示可能である。ここでは、「有効データ数」が塗布基板の番号2,3,5から12までの10個と仮定して、対応する「有効データの平均値」、「有効データの標準偏差」及び「有効データの標準偏差の平均値」を例示してある。
さらに、「測定値判定」として、「1.塗布面内ばらつき評価」、「2.塗布基板間ばらつき評価」「簡易in vitro SPF値による絶対値評価」、「4.総合判定」等の設定及び評価を行うことができる。 CV値が例えば20%以下を有効データとして「OK」又は「NG」の判定等を行なった場合の判定結果は、例として図8に示したように表計算ソフトウエア等のセル上に「OK」又は「NG」として表示される。
また、全体としての「平均値」、「標準偏差」、「試験人数」等も算出することができる。更に、算出結果として重要な部分には、その部分を強調表示することで、より容易に判定結果を認識することができる。
図8にトレーニングの結果の判定ツールを例示する。この判定ツールによれば、以下のようにトレーニングを判定して、トレーニングの結果を評価することができる。
最低でも10枚塗布を要することとし、(1)CV値が20%以下は「OK」として有効データとしてカウントし、(2)最低でも有効データを10例を用いて判定を可能にし、(3)不合格の枚数も含めて30枚を上限とし、この時点で「4.総合判定」がOKでない場合には、再試験を行う。
上述したように本実施形態によれば、化粧品等の皮膚外用剤を皮膚又は皮膚代替膜等の所定部位に塗布する際、熟練者のノウハウや経験を形式知化し、全く塗布の経験のない場合でも極めて短期間に再現性が高いデータを取得できるように、明確な方法やトレーニング手段に体系的に構築する。これにより、塗布の再現性が高まり、結果としてin vitro SPF測定等のデータの再現性を高くすることができる。
なお、上述したトレーニング判定ツールの内容は、特にこれに限定されるものではなく、例えば上述した評価手法2に対応する判定ツールを設けていてもよい。更に、トレーニング判定ツールは、例えば上述の内容を実行するマクロ付きの評価シートを表計算ソフトで作成し、その適切なエリア(セル)にデータを入力することで、効率的且つ容易に適切な計算が行われた後、その結果に基づいて正確な評価を行うことができる。
上述したように本発明によれば、皮膚外用剤を皮膚又は皮膚代替膜へ塗布する際の再現性を向上させるための皮膚外用剤の塗布方法、及び該方法による塗布評価方法、塗布評価装置、及び塗布評価プログラムを提供することができる。なお、上述した本実施形態では、皮膚外用剤の紫外線の透過特性及び/又は反射特性の評価装置を用いて塗布評価を行ったが、本発明においては特にこれに限定されず、他の特性を用いて塗布評価の判定を行うことができる。
また、本発明を適用することにより、均一に塗布することができるため、例えば同一人が同一塗布方法を行うことで、その塗り斑判定により、種々の皮膚代替膜に対する塗布のし易さ評価をすることができる。また、本発明を適用することにより、塗布する人の技術レベルも所定の基準により評価することができる。
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
本国際出願は、2009年3月30日に出願した日本国特許出願2009−081400号に基づく優先権を主張するものであり、2009−081400号の全内容をここに本国際出願に援用する。
1,16 皮膚代替膜
10 塗布評価装置
11 光源
12 フィルタ
13 光ファイバ
14 照射ポート
15 皮膚外用剤
17 検出ポート
18 光ファイバ
19 分光器
20 光検出器
21 電気信号処理・塗布評価処理部(電算機)
22 ロックインアンプ
23 光チョッパ
24 積分球
31 入力手段
32 出力手段
33 蓄積手段
34 数値取得手段
35 評価値算出手段
36 判定手段
37 送受信手段
38 制御手段
41 入力装置
42 出力装置
43 ドライブ装置
44 補助記憶装置
45 メモリ装置
46 CPU
47 ネットワーク接続装置
48 記録媒体

Claims (11)

  1. 皮膚又は皮膚代替膜に皮膚外用剤を塗布し、塗布された前記皮膚代替膜に光を照射して得られる前記皮膚外用剤における特性を評価するための皮膚外用剤の塗布方法において、
    前記皮膚又は皮膚代替膜上の側面から一方向に塗り広げていく第1塗布手順と、
    前記第1塗布手順により塗り広げた方向と垂直な方向から1方向に塗り広げる第2塗布手順と、
    前記第1塗布手順及び前記第2塗布手順を所定回数繰り返し行う繰り返し手順とを有することを特徴とする塗布方法。
  2. 前記第1塗布手順及び前記第2の塗布手順は、
    全体的に塗り広げるために要する時間を、約1秒間に0.5〜5ストロークを基準とし、1サイクルを約3〜20秒として、塗布開始から約30〜90秒間で全ての塗布作業を終了させることを特徴とする請求項1に記載の塗布方法。
  3. 請求項1に記載の塗布方法により塗布された皮膚又は皮膚代替膜を用いた塗布評価方法において、
    前記皮膚又は皮膚代替膜に光を照射して得られる透過光の強度又は透過率、或いは反射光の強度又は反射率を数値化して取得する数値取得手順と、
    前記数値取得手順により得られる数値を複数回取得し、取得した複数の数値から塗布面内ばらつき評価、塗布基板間ばらつき評価、簡易in vitro SPF値による絶対値評価、及びin vitro SPF評価装置を用いた最終数値評価のうち少なくとも1つを行うための評価値を算出する評価値算出手順と、
    前記評価値算出手順により算出される評価結果に基づいて、前記皮膚外用剤の皮膚代替膜への塗布が正確に行われたか否かを判定する判定手順とを有することを特徴とする評価方法。
  4. 前記評価値算出手順は、
    前記塗布面内ばらつき評価として、簡易in vitro SPF値によるばらつきのCV評価値を算出することを特徴とする請求項3に記載の評価方法。
  5. 前記評価値算出手順は、
    前記塗布基板間ばらつき評価として、簡易in vitro SPF値によるばらつきの17%検定を行うことを特徴とする請求項3に記載の評価方法。
  6. 皮膚又は皮膚代替膜に皮膚外用剤を塗布し、塗布された前記皮膚代替膜に光を照射して得られる前記皮膚外用剤における特性を評価するための塗布評価装置において、
    前記皮膚又は皮膚代替膜に光を照射して得られる透過光の強度又は透過率、或いは反射光の強度又は反射率を数値化して取得する数値取得手段と、
    前記数値取得手段により得られる数値を複数回取得し、取得した複数の数値から塗布面内ばらつき評価、塗布基板間ばらつき評価、簡易in vitro SPF値による絶対値評価、及びin vitro SPF評価装置を用いた最終数値評価のうち少なくとも1つを行うための評価値を算出する評価値算出手段と、
    前記評価値算出手段により算出される評価結果に基づいて、前記皮膚外用剤の皮膚又は皮膚代替膜への塗布が正確に行われたか否かを判定する判定手段とを有することを特徴とする塗布評価装置。
  7. 前記評価値算出手段は、
    前記塗布面内ばらつき評価として、簡易in vitro SPF値によるばらつきのCV評価値を算出することを特徴とする請求項6に記載の塗布評価装置。
  8. 前記評価値算出手段は、
    前記塗布基板間ばらつき評価として、簡易in vitro SPF値によるばらつきの17%検定を行うことを特徴とする請求項6に記載の塗布評価装置。
  9. 皮膚又は皮膚代替膜に皮膚外用剤を塗布し、塗布された前記皮膚又は皮膚代替膜に光を照射して得られる前記皮膚外用剤における特性を評価するための塗布評価プログラムにおいて、
    コンピュータを、
    前記皮膚又は皮膚代替膜に光を照射して得られる透過光の強度又は透過率、或いは反射光の強度又は反射率を数値化して取得する数値取得手段、
    前記数値取得手段により得られる数値を複数回取得し、取得した複数の数値から塗布面内ばらつき評価、塗布基板間ばらつき評価、簡易in vitro SPF値による絶対値評価、及びin vitro SPF評価装置を用いた最終数値評価のうち少なくとも1つを行うための評価値を算出する評価値算出手段、及び、
    前記評価値算出手段により算出される評価結果に基づいて、前記皮膚外用剤の皮膚又は皮膚代替膜への塗布が正確に行われたか否かを判定する判定手段として機能させるための塗布評価プログラム。
  10. 前記評価値算出手段は、
    前記塗布面内ばらつき評価として、簡易in vitro SPF値によるばらつきのCV評価値を算出することを特徴とする請求項9に記載の塗布評価プログラム。
  11. 前記評価値算出手段は、
    前記塗布基板間ばらつき評価として、簡易in vitro SPF値によるばらつきの17%検定を行うことを特徴とする請求項9に記載の塗布評価プログラム。
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