JPWO2009122788A1 - 体動測定装置、携帯電話、体動測定装置の制御方法、体動測定装置制御プログラムおよび該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

体動測定装置、携帯電話、体動測定装置の制御方法、体動測定装置制御プログラムおよび該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

携帯端末(1)は、複数方向の加速度を検出するX軸方向体動センサ(11)、Y軸方向体動センサ(12)、およびZ軸方向体動センサ(13)と、X軸方向体動センサ(11)、Y軸方向体動センサ(12)、およびZ軸方向体動センサ(13)で検出した加速度を合成し、スカラー化するスカラー化部(103)と、スカラー化部(103)で合成し、スカラー化した合成値を、所定の時間毎に取得し、取得した合成値の極大値と極小値を検出するピーク検出部(105)と、ピーク検出部(105)が検出した極大値と極小値との差が所定の値を超えると歩数を1カウント増加する歩数計数部(106)とを備えている。これにより、センサの誤差やオフセット電圧値の変化による誤差の影響を受けずに、正確に体動を測定できる。

Description

本発明は、体動測定装置、特に、体動センサやオフセット電圧に誤差が生じても正確に測定できる体動測定装置、携帯電話、体動測定装置の制御方法、体動測定装置制御プログラムおよび該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
昨今の健康ブームにより歩くことが見直されてきている。そして、1日1万歩を目安に歩くことが体によいとする文献等も多数存在する。そこで、自分の歩数を計数するために、人体等に装着して装着者の歩数を計数する歩数計を利用している人も多い。
歩数計は、人体等に装着して、歩いた時の体動を検出して歩数を計数するものである。よって、歩数計の装着位置や装着方向等によっては体動の検出感度が変わってしまうため、正確な歩数を計数することができない。
そこで、複数方向の体動を検出し、検出された体動を基に、体動をカウントする装置が提案されている。
例えば、特許文献1では、異なる方向の体動を検出し、それぞれ検出された値とオフセット電圧値との差分を合成した出力が、予め設定された所定の閾値以上になってから再び上記閾値以下になるまでを1回としてカウントする体動測定装置が記載されている。
日本国公開特許公報「特開2006−122573号公報(公開日:2006年5月18日)」 日本国公開特許公報「特開2001−143048号公報(公開日:2001年5月25日)」
しかしながら、上記従来の構成では、以下のような問題を生じる。すなわち、異なる方向の体動を検出する、それぞれのセンサには誤差があるため、本来出力すべき値よりも大きいまたは小さい値を出力してしまう可能性がある。また、それぞれのセンサに対応するオフセット電圧値には、電源電圧依存性や温度依存性があるため、電源電圧の変化や温度変化によりオフセット電圧値が変化する可能性がある。これらの原因により、異なる方向の体動を検出するそれぞれのセンサの出力の合成である合成出力に上記センサの誤差やオフセット電圧値の変化による誤差の影響が残り、一歩としてカウントすべき場合であるにもかかわらず、カウントしなかったり、逆に、一歩としてカウントすべきでないにもかかわらず、一歩としてカウントしてしまう可能性がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、センサの誤差やオフセット電圧値の変化による誤差の影響を受けずに、正確に体動を測定できる体動測定装置等を実現することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る体動測定装置は、複数方向の加速度を検出する加速度検出部と、上記加速度検出部で検出した加速度を合成し、スカラー化するスカラー化手段と、上記スカラー化手段で得た合成値を、所定の時間毎に取得し、取得した合成値の極大値と極小値を検出するピーク値検出手段と、上記ピーク値検出手段が検出した上記極大値と上記極小値との差が所定の値を超えると歩数を1カウント増加する歩数計数手段とを備えていることを特徴としている。
また、本発明に係る体動測定装置の制御方法は、複数方向の加速度を検出する加速度検出部を備えている体動測定装置の制御方法であって、上記加速度検出部で検出した加速度を合成し、スカラー化するスカラー化ステップと、上記スカラー化ステップで得た合成値を、所定の時間毎に取得し、取得した合成値の極大値と極小値を検出するピーク値検出ステップと、上記ピーク値検出ステップが検出した上記極大値と上記極小値との差が所定の値を超えると歩数を1カウント増加する歩数計数ステップとを含むことを特徴としている。
ここで、所定の値とは、極大値と極小値との差が当該所定の値を超えると、人間の歩行と判断されるような値である。
上記の構成および方法によれば、複数方向の加速度を検出する。そして、検出した複数の加速度を合成し、スカラー化する。次に、合成しスカラー化した合成値を所定の時間毎に取得し、取得した合成値の極大値および極小値を検出する。そして、検出した極大値と極小値との差が所定の値を超えた場合を1歩としてカウントする。
これにより、加速度を検出するセンサの誤差により、センサの出力が、本来出力すべき値よりも、大きいもしくは小さい方向にずれたり、各センサに対応するオフセット電圧値の変化により、オフセット電圧による補正後の値が、本来の値よりも、大きいもしくは小さい方向にずれたりした場合であっても、正確に歩数をカウントすることができる。
これは、加速度を検出するセンサに誤差が生じたり、各センサに対応するオフセット電圧値の変化による誤差が生じたとしても、合成値もその分、大きい方または小さい方へ全体としてずれるため、極大値と極小値との差は変わらないからである。
本発明のさらに他の目的、特徴、および優れた点は、以下に示す記載によって十分わかるであろう。また、本発明の利益は、添付図面を参照した次の説明で明白になるであろう。
本発明の実施の形態を示すものであり、携帯端末の要部構成を示すブロック図である。 上記実施の形態におけるオフセット補正部処理の流れを示すフローチャートである。 上記実施の形態における加速度Aのピーク値(極大値、極小値)を検出する処理の流れを示すフローチャートである。 上記実施の形態における歩数を1カウント増加するか否かを判断する処理の流れを示すフローチャートである。 上記実施の形態における歩数検出処理を説明するための説明図である。 本発明の他の実施の形態を示すものであり、携帯端末の要部構成を示すブロック図である。 上記他の実施の形態における、保留ピークを設定する処理の流れを示すフローチャートである。 上記他の実施の形態において、歩数計数部が歩数を1カウント増加するか否かを判断するために用いる極大値、極小値の選択を行う処理の流れを示すフローチャートである。 上記他の実施の形態における処理の効果を説明するための説明図である。 本発明の、さらに他の実施の形態において、跳ね上がりが歩数を1カウント増加するための要件を満たす場合についての説明図である。 上記他の実施の形態を示すものであり、携帯端末の要部構成を示すブロック図である。 上記他の実施の形態において、標準偏差を用いて歩数としてカウントするか否かを判断する場合の説明図である。 上記他の実施の形態における、歩数計数部が歩数をカウントするか否かを判断する処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の、さらに他の実施の形態において、跳ね上がりの部分を歩数としてカウントしてしまう場合の説明図である。 上記他の実施の形態において、前回の歩数カウントの判断に用いた極小値の時刻と、今回の極大値の時刻との差が閾値以上であるという要件を用いて歩数をカウントするか否かの判断を行う場合の説明図である。 上記他の実施の形態における、歩数計数部が歩数をカウントするか否かを判断する処理の流れ示すフローチャートである。 上記他の実施の形態における、歩数計数部が歩数をカウントするか否かを判断する処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の、さらに他の実施の形態において、加速度の標準偏差を用いて除外範囲を規定したときに、歩数を1カウント増加すべきであるにもかかわらず、歩数を1カウント増加しない場合の説明図である。 上記他の実施の形態における、歩数計数部が、歩数をカウントする場合の説明図である。 上記他の実施の形態における、歩数計数部が歩数をカウントするか否かを判断する処理の流れを示すフローチャートである。 上記他の実施の形態における、歩数計数部が歩数をカウントするか否かを判断する処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1、2 携帯端末(体動測定装置、携帯電話)
10 制御部
11 X軸方向体動センサ(加速度検出部)
12 Y軸方向体動センサ(加速度検出部)
13 Z軸方向体動センサ(加速度検出部)
101 量子化部(量子化手段)
102 オフセット補正部
103 スカラー化部(スカラー化手段)
104 移動平均算出部(平均値算出手段)
105 ピーク検出部(ピーク値検出手段)
106、107、116 歩数計数部(歩数計数手段)
108 標準偏差算出部(標準偏差算出手段)
以下、実施例および比較例により、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施の形態について図1から図5に基づいて説明すれば、以下のとおりである。図1は、本実施の形態にかかる携帯端末(体動測定装置、携帯電話)1のブロック図である。図1に示すように、携帯端末1は、X軸方向体動センサ(加速度検出部)11、Y軸方向体動センサ(加速度検出部)12、Z軸方向体動センサ(加速度検出部)13、制御部10、通信部14、表示部15、入力部16、および記憶部17を含む構成である。そして、制御部10は、量子化部(量子化手段)101、オフセット補正部102、スカラー化部(スカラー化手段)103、移動平均算出部(平均値算出手段)104、ピーク検出部(ピーク値検出手段)105、および歩数計数部(歩数検出手段)106を含む構成である。
上記の構成により、携帯端末1は、所定の期間における、検出した加速度の合成出力値の極大値および極小値の差が閾値を超えるときに1歩として歩数を1カウント増加する。これにより、合成出力値にそれぞれのセンサ毎の誤差やオフセット電圧値の変化による誤差の影響により、一歩としてカウントされるべき場合であるにもかかわらず、合成出力値が所定の閾値を超えず、カウントされないということを防止できる。
なお、携帯端末1は、携帯電話機としての機能も有するものであるが、この機能は公知の技術を用いて行うものであり、その説明は省略する。
次に、携帯端末1の各ブロックについて説明する。X軸方向体動センサ11、Y軸方向体動センサ12、およびZ軸方向体動センサ13は、それぞれ特定の軸方向の加速度を検出することにより生じる電圧を出力する体動センサである。X軸方向体動センサ11、Y軸方向体動センサ12、およびZ軸方向体動センサ13はそれぞれ、加速度を検出することにより生じた電圧を量子化部101へ出力する。本実施の形態では、X軸方向体動センサ11、Y軸方向体動センサ12、およびZ軸方向体動センサ13は、センサの感度方向の軸が互いに直交するよう携帯端末1に配置されている。
なお、X軸方向体動センサ11、Y軸方向体動センサ12およびZ軸方向体動センサ13は、軸毎に分かれている必要はなく、互いに直交する3つの軸方向の加速度が検出できればよいので、3軸の加速度を1つの筐体の中で同時に検知できるようなセンサに置き換えても良い。
量子化部101は、X軸方向体動センサ11、Y軸方向体動センサ12、およびZ軸方向体動センサ13から出力された電圧をデジタルデータとして扱えるようにするために量子化する。そして量子化したデータ(量子化電圧)をオフセット補正部102へ送信する。
この量子化部101の例としては、ADコンバータが挙げられる。例えば量子化ビット数が12ビットのADコンバータを使用する場合、X軸方向体動センサ11、Y軸方向体動センサ12、およびZ軸方向体動センサ13から出力される電圧(アナログ値)は、0〜4095の範囲をとる電圧に比例する値(デジタル値)に変換される。なお、この変換された値のことを量子化電圧と呼ぶ。また、3軸分の加速度を可能な限り同時に量子化することが望ましい。
オフセット補正部102は、量子化部101から受信した量子化電圧に対し、それぞれの軸方向に加速度が存在しないときの値が0となる様にオフセット補正を行う。具体的には、量子化部101から受信した量子化電圧から、各軸毎に予め定められたオフセット電圧を減じる。そして、オフセット補正部102は、量子化部101から受信した量子化電圧からオンセット電圧を減じたものをスカラー化部103へ出力する。よって、オフセット補正部102からの出力は、重力加速度を加味した、携帯端末1の3方向の加速度に相当する。
ここで、オフセット電圧とは、X軸方向体動センサ11、Y軸方向体動センサ12、およびZ軸方向体動センサ13が、それぞれ0Gの環境におかれたときの量子化電圧である。この、オフセット電圧としては、例えば、自由落下時に観測される量子化電圧を用いてもよいし、携帯端末1を各軸に垂直な軸で回転させたときに観測される量子化電圧の最大値と最小値の中点を用いてもよい。
オフセット補正部102における、処理の流れを図2を用いて説明する。図2は、オフセット補正部102の処理の流れを示すフローチャートである。ここで、ax、ay、azは、それぞれ、X軸、Y軸、Z軸方向における、量子化部101で量子化された量子化電圧であり、off_x、off_y、off_zはあらかじめ定められたX軸、Y軸、Z軸方向におけるオフセット電圧である。また、Ax、Ay、Azは、オフセット補正部102からの出力である。
オフセット補正部102は、(ax−off_x)を算出して、X軸出力Axとして出力し(S201)、(ay−off_y)を算出して、Y軸出力Ayとして出力し(S202)、(az−off_z)を算出して、Z軸出力Azとして出力する(S203)。このように、オフセット補正部102は、X軸出力Ax、Y軸出力Ay、Z軸出力Azを出力する。
スカラー化部103は、オフセット補正部102から出力されたX軸出力Ax、Y軸出力Ay、Z軸出力Azを1次元のスカラーに変換する。そして、変換したスカラー値を移動平均算出部104およびピーク検出部105へ出力する。
本実施の形態では、2乗和の平方根を求めることでスカラー化する。具体的には、スカラー化された加速度Aは次式で求められる。
移動平均算出部104は、スカラー化部103から出力された加速度Aについて、所定の期間における移動平均MAを、次式に基づいて算出する。そして、算出した移動平均MAをピーク検出部105へ出力する。
ここで、tは現在時刻、Nは移動平均を算出するために使うサンプル数、A(t)は、時刻tにおいて、スカラー化部103から出力された加速度、A(t−i)は、時刻(t−i)において、スカラー化部103から出力された加速度である。
移動平均MAを算出するための区間は、歩行の際における、歩行によるものとは異なる理由による加速度の振動の影響が低くなるようにできるだけ長く、かつ携帯端末1の向きが変わる等の要因による加速度の方向の変化には追従できるようにできるだけ短い範囲で設定する。例えば、量子化部101のサンプリング周波数が50Hzである場合、移動平均を算出する区間に対応するサンプル数は32と定めることができる。
これは、次のことから導かれる。すなわち、人が普通に歩くペースを分速100歩と仮定すると、1歩あたり600msとなる。この周期の振動の中心に追従させるためには、50Hz=20msなので、600÷20=30(≒32)となる。よって、サンプル数を32と定めることができる。なお、これは目安であり、厳密に合わせなくてはならないというものではない。
ピーク検出部105は、スカラー化部103から出力された加速度Aのピーク値(極大値、極小値)を検出し、そのときの時刻、およびMAの値とともに歩数計数部106へ送信する。また、スカラー化部103から出力された加速度Aと、移動平均算出部104から出力された移動平均MAとの差を算出し、差分信号として歩数計数部106へ出力する。
歩数計数部106は、ピーク検出部105から受信したピーク値(極大値、極小値)を基に歩数としてカウントする。本実施の形態ではピーク検出部105から出力された差分信号が負から正へ変わったときに歩数としてカウントするか否かを判断する。なお、歩数としてカウントするか否かを判断する処理の流れについては後述する。
記憶部17は、スカラー化部103から出力された加速度A、移動平均算出部104から出力された移動平均MA、および、それらを取得した時間を、スカラー化部103および移動平均算出部104がそれぞれ出力する毎に記憶している。また、記憶部17は、携帯端末1で利用する各種データや携帯端末1を動作させるための各種プログラム等を記憶している。
通信部14は、携帯端末1の通信機能を動作させるものである。表示部15は、携帯端末1の各種状態や、操作状況、歩数検出結果等を表示するものである。
入力部16は、携帯端末1に対するユーザからの指示を受け付けるユーザインタフェースである。
時計部18は、携帯端末1の各ブロックにおいて時刻を認識できるために時計として機能を有するものである。
次に図3を用いて、加速度Aのピーク値(極大値、極小値)を検出する処理の流れについて説明する。図3は、加速度Aのピーク値(極大値、極小値)を検出する処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ピーク検出部105は、スカラー化部103から加速度Aの初期値A、および移動平均算出部104から移動平均MAの初期値MAを受信する(S301)。次に、ピーク検出部105は、加速度Aと移動平均MAとの差分の符号の初期値を(+)に設定するとともに(S302)、加速度Aの極大値UPおよび極小値LPの初期値をそれぞれAに設定する(S303)。
次に、ピーク検出部105は、次のサンプル値である加速度Aおよび移動平均MAを受信する(S304)。そして、ピーク検出部105は、(A−MA)を算出し(S305)、受信した加速度Aが極大値UPよりも大きいか否か(A>UP)を判断する(S306)。そして、A>UPであれば(S306でYES)、ピーク検出部105は、加速度Aを極大値UPとして、受信時刻とともに更新する(S307)。そして、S308へ進む。
一方、A>UPでなければ(S306でNO)、ピーク検出部105は、受信した加速度Aが極小値LPよりも小さいか否か(A<LP)を判断する(S308)。そして、A<LPであれば(S308でYES)、ピーク検出部105は、加速度Aを極小値LPとして、受信時刻とともに更新する(S309)。そして、S310へ進む。
他方、A<LPでなければ(S308でNO)、ピーク検出部105は、(A−MA)の前回の符号と今回の符号とが(−)から(+)へ変化したか否かを判断する(S310)。そして、(A−MA)の符号が(−)から(+)へ変化したのであれば(S310でYES)、歩数検出処理を行う(S311)。一方、(A−MA)の符号が(−)から(+)へ変化したのでなければ(S310でNO)、S304へ戻り、次のサンプル値を受信する。
そして、歩数検出が終了すると、極大値UPおよび極小値LPを初期値Aに設定し(S312)、S304に戻り、次のサンプル値を受信する。
次に、図4を用いて、歩数を1カウント増加するか否かを判断する処理の流れを説明する。図4は、歩数を1カウント増加するか否かを判断する処理の流れを示すフローチャートである。
まず、歩数計数部106は、受信した極大値UPと極小値LPとの差が閾値αよりも大きいか否か(UP−LP>α)を判断する(S401)。UP−LP>αであれば(S401でYES)、次に歩数計数部106は、極大値UPとそのときの移動平均MAUPとの差および、極小値LPとそのときのMAUPとの差の大きさの比が閾値の範囲にあるか否か(1/β<{(UP−MAUP)/(MALP−LP)}<β)を判断する(S402)。そして、1/β<{(UP−MAUP)/(MALP−LP)}<βであれば(S402でYES)、極大値UPから極小値LPまでに要した時間TLP−TUPが所定の範囲にあるか否か(γ<TLP−TUP<δ)を判断する(S403)。そして、γ<TLP−TUP<δであれば(S403でYES)、1歩と判断し、歩数を1カウント増加する(S404)。そして、S312へ進む。
以上の歩数検出処理を、図5に示す、縦軸に加速度の大きさ、横軸に時刻をとって表現した歩数検出図51を用いて説明すると次のようになる。図5は、歩数検出処理を説明するための説明図である。
歩数検出図51において、Aはスカラー化部103でスカラー化された加速度を示し、MAは、移動平均算出部104で算出された移動平均を示す。また、MAUPは、加速度Aが極大値UPのときの移動平均MAの値を示し、MALPは、加速度Aが極小値LPのときの移動平均MAの値を示す。
まず、図4のS401では、UPとLPとの差L501が閾値αよりも大きいか否かを判断している。次に、図4のS402では、UPとそのときの移動平均MAUPとの差L502、およびLPとそのときの移動平均MALPとの差L503の大きさの比が所定の範囲(1/β<(L502/L503)<β)にあるか否かを判断している。最後に図4のS403では、極大値UPから極小値LPまで要した時間L504が所定の範囲(γ<L504<δ)にあるか否かを判断している。そして、上記3つの条件を満たした場合に歩数を1カウント増加する。
なお、上記閾値αは、加速度センサの感度と、ADコンバータの量子化ビット数によって実際に設定する値は変わってくるが、例えば、加速度センサの感度が1Gあたり電源電圧の10分の1で、ADコンバータの量子化ビット数が12ビットとすると、0.35G相当にすれば、実際に歩数を計数する処理を行ったときに精度がよくなることがわかっている。そこで閾値αを、4096×(1/10)×0.35=143に設定すると、0.35G相当になる。
また、同様に、閾値βについては「4」、閾値γについては「100ms」、閾値δについては「500ms」と設定することできる。
以上のように、本実施の形態によれば、スカラー化された加速度Aの上のピーク(極大値)と下のピーク(極小値)との差、すなわち加速度Aのなす波形の振幅が閾値より大きいときに1歩と数えることになる。これにより、体動センサに誤差が生じ、出力が、本来出力すべき値よりも大きい、もしくは小さい方向にずれていたとしても、歩数のカウントへの影響を防止することができる。また、オフセット電圧が、本来設定されるべき値からずれていたとしても、同様に、歩数のカウントへの影響を防止することができる。
また、歩数検出図51において「UPとMAUPとの差L502と、LPとMALPとの差L503の大きさの比が閾値の範囲である」ことが歩数を1カウント増加するための要件であることにより、何らかの外的要因により生じた加速度や歩数のカウントに適さない加速度が検出された場合に、その検出結果を歩数のカウントから除外することができる。
さらに、歩数検出図51において「UPからLPまでに要した時間L504が所定の範囲にある」ことが歩数を1カウント増加するための要件であることにより、人間の歩行とは考えられない時間を要した振動を歩数のカウントから除外することができる。
なお、本実施の形態では、UPおよびLPを加速度Aの値を比較して求めたが、これに限られるものではない。例えば、加速度Aと移動平均MAとの差分や、その他の方法で求めた値との差分が極大(または極小)であるものをUP、LPとして求めてもよい。
また、本実施の形態では「UPとLPとの差、すなわちL501が閾値αよりも大きい」ことを歩数を1カウント増加するための要件としたが、これに限られるものではない。加速度Aの波形の振れ幅が一定以上あればよく、例えば、UPと平均値との差およびLPと平均値との差の両方の値が閾値よりも大きいことを要件としてもよい。
また、本実施の形態では「UPとMAUPとの差L502と、LPとMALPとの差L503の大きさの比が閾値の範囲である」ことを歩数を1カウント増加するための要件としたが、これに限られるものではない。振動のほぼ中心からピークまでの振幅の比が閾値の範囲内にあればよく、移動平均算出部104の代わりに平均算出部(図示せず)、または中央値算出部(中央値算出手段、図示せず)を設け、例えば移動平均MAの代わりに、平均算出部が算出した他の平均値や、中央値算出部が算出した中央値を用いてもよい。中央値を用いると、平均値を用いる場合に比べて全体の傾向を表す代表値として適切である場合が多く、ピークの値が何らかの外的要因等によって非常に大きく若しくは小さくなった場合、その影響をより少なくして歩数のカウントを行うことができる。
また、本実施の形態では、加速度Aの平均値として時刻による重み付けが均等な移動平均を用いる例について説明したが、これに限られるものではない。振動のほぼ中心の値を求められれば良く、例えば時刻によって重み付けを変える加重移動平均などを用いてもよい。
また、本実施の形態では「AとMAとの差分(A−MA)の符号が負から正へ変わったタイミング」で歩行の判定を行っているが、これに限られるものではない。加速度Aのなす波形の1周期毎に歩行の判定ができるものであれば良く、例えば上記差分の符号が正から負へ変わったタイミングや、加速度Aが極大値若しくは極小値を取ったタイミングなどであってもよい。
また、本実施の形態では「UPからLPまでに要した時間、すなわちL504が所定の範囲に入っている」ことを歩数を1カウント増加するための要件としたが、これに限られるものではない。歩行の半周期、一周期など特定の周期と対応付けられるものであればよく、例えば、UPから次のUPまでに要した時間や、加速度A−移動平均MAの符号が負から正に変わるときの間隔が所定の範囲に入っていればよい。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図6から図9に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、上記の実施の形態1において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
上記実施の形態1では、歩数計数部106は、スカラー化部103から出力された加速度Aと、移動平均算出部104から出力された移動平均MAとの差(A−MA)の符号が、負から正に変化した点から、次に負から正に変化する点までの1周期分の区間で歩数のカウントを行っている。
しかし、上記1周期の区間の間に、歩行とは関係ない外的要因などによって加速度Aに変化が生じ、それに起因して加速度Aの極大値・極小値が生じることがある。これによって加速度Aと移動平均MAとの差の符号が負から正に変わり、歩行の判定が行われる(図3のS310、S311)。しかし、この場合、実施の形態1の3つの条件(図4のS401、S402、S403)を満たさず、歩数としてカウントされない可能性がある。
すなわち、実施の形態1では、上述したような加速度Aの変化による極大値、極小値が、移動平均MAをまたぐように生じると、本来カウントされるべき歩数がカウントされない可能性がある。
そこで、本実施の形態では、図3のS311で、歩数計数部106が歩数を1カウント増加しなかった場合に、受信したUP、LPを保留ピークとして残しておき、次に歩数を1カウント増加するか否かを判断するときに上記保留ピークを利用して、歩数のカウントの判断を行うものである。
本実施の形態では、図6に示すように、実施の形態1の歩数計数部106の代わりに、保留ピーク設定部61、および歩数計数部(歩数計数手段)107を備えている。図6は、本実施の形態に係る携帯端末(体動測定装置)2の要部構成を示すブロック図である。
そして、保留ピーク設定部61は、歩数計数部107で歩数のカウントが行われなかった場合、歩数のカウントを行うか否かの判断に用いたUP、LPを保留極大値PUP、保留極小値PLPとして残しておく。また、保留ピーク設定部61は、保留ピークの有効、無効の設定を行う。そして、歩数計数部107は、ピーク検出部105から受信したUP、LPおよび保留ピークPUP、PLPを用いて、歩数を1カウント増加させるか否かの判断を行う。歩数を1カウント増加する処理の流れについては後述する。
次に、保留ピークを設定する処理の流れについて、図7を用いて説明する。図7は、保留ピークを設定する処理の流れを示すフローチャートである。なお、図3に示すステップと同様のステップは図3と同じステップ番号を付し、その説明は省略する。
まず、S303の次に、保留ピーク設定部61は、保留極大値PUP、保留極小値PLPを無効とする(S701)。そして、S304へ進む。
そして、S311の次に、保留ピーク設定部61は、歩数計数部107で、歩行をカウントしたか否かを判断する(S702)。歩行をカウントしたのであれば(S702でYES)、保留ピーク設定部61は、保留極大値PUP、保留極小値PLPを無効とする(S703)。そしてS312へ進む。
一方、歩行をカウントしたのでなければ(S702でNO)、保留ピーク設定部61は、保留ピークが有効か否かを判断する(S704)。保留ピークが有効でなければ(S704でNO)、保留ピーク設定部61は、受信したUP、LPを保留極大値PUP、保留極小値PLPとして保存し、S710へ進む。
他方、保留ピークが有効であれば(S704でYES)、受信した極大値UPが、有効な保留極大値PUPより大きいか否か(UP>PUP)を判断する(S706)。そして、UP>PUPであれば(S706でYES)、受信した極大値UPを保留極大値PUPとして更新する(S707)。そして、S708へ進む。一方、UP>PUPでなければ(S706でNO)、S708へ進む。
次に、保留ピーク設定部61は、受信した極小値LPが有効な保留極小値PLPより小さいか否か(LP<PLP)を判断する。そして、LP<PLPであれば(S708でYES)、受信した極小値LPを保留極小値PLPとして更新する(S709)。そして、S710へ進む。一方、LP<PLPでなければ(S708でNO)、S710へ進む。
そして、保留ピーク設定部61は、保留極大値PUPおよび保留極小値PLPの受信時刻と現在時刻とを比較し、受信時刻と現在時刻との差が閾値εよりも大きくないか否かを判断する(S710)。そして、受信時刻と現在時刻との差が閾値εよりも大きくなければ(S710でYES)、保留ピーク設定部61は、保留極大値PUPおよび保留極小値PLPを有効と設定する(S711)。そして、S312へ進む。一方、受信時刻現在時刻との差が、閾値εよりも多きければ(S710でNO)、保留ピーク設定部61は、保留極大値PUPおよび保留極小値PLPを無効と設定する(S712)。そして、S312へ進む。
上記閾値εは、例えば、1000msと設定する。
次に、図8を用いて歩数計数部107が歩数を1カウント増加するか否かを判断するために用いる極大値、極小値の選択を行う処理の流れについて説明する。図8は、歩数計数部107が歩数を1カウント増加するか否かを判断するために用いる極大値、極小値の選択を行う処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、図7に示すフローチャートのS311で行う。
歩数計数部107も歩数計数部106と同様に、極大値および極小値を比較して歩数としてカウントするか否かを判断する。ただし、歩数計数部107は、歩数計数部106と異なり、判断するための対象となる極大値および極小値を受信した極大値UP、極小値LP、保留極大値PUP、保留極小値PLPから選択する。
まず、歩数計数部107は、歩数カウントを行うか否かを判断するための対象となる極大値、極小値をピーク検出部105から受信した極大値UP、極小値LPに設定する(S801)。そして、図4に示すフローにしたがって歩数検出処理を行う(S802)。そして、歩数検出が行われた場合は(S803でYES)、選択処理を終了する。
一方、歩数検出が行われなかった場合は(S803でNO)、歩数カウントを行うか否かを判断するための対象となる極大値、極小値を、保留極大値PUPとピーク検出部105から受信した極小値LPとに設定する(S804)。そして、図4に示すフローにしたがって歩数検出処理を行う(S805)。そして、歩数検出が行われた場合は(S806でYES)、選択処理を終了する。
他方、歩数検出が行われなかった場合は(S806でNO)、歩数カウントを行うか否かを判断するための対象となる極大値、極小値を、ピーク検出部105から受信した極大値UPと保留極小値PLPとに設定する(S807)。そして、図4に示すフローにしたがって歩数検出処理を行う(S808)。そして選択処理を終了する。
以上の処理による効果を、縦軸に加速度、横軸に時間をとった歩数検出図91を用いて説明する。図9は、本実施の形態における処理の効果を説明するための説明図である。
スカラー化部103でスカラー化された加速度Aおよび移動平均算出部104から出力された移動平均MAが、歩数検出図91に示すような値をとった場合を考える。上記実施の形態1では、まず、時刻tにおいて、PUPおよびPLPを歩数検出処理の対象となる極大値、極小値として、歩数検出処理が行われるが、上述した条件を満たさないため、歩数はカウントされない。次に、時刻t1において、UPおよびLPを歩数検出処理の対象となる極大値、極小値として、歩数検出処理が行われるが、やはり上述した条件を満たさないので歩数はカウントされない。
一方、本実施の形態では、時刻tでは上記実施の形態1の場合と同様であるが、時刻tにおいて、PUPおよびLPを歩数検出処理の対象となる極大値、極小値として歩数検出処理を行うので、歩数がカウントされる。
よって、歩行中に歩行とは関係ない何らかの作用により、歩数検出図91に示すPLPおよびUPのような極大値、極小値が生じたとしても、正確に歩数を1カウント増加させることができる。したがって、より精度の高い歩数検出を行うことができる。
なお、本実施の形態では、保留極大値、保留極小値をそれぞれ1対のみ記憶し、歩数検出の判定に用いたが、これを複数持たせるようにし、それぞれを判定時に用い、精度をより高めることも可能である。
例えば、保留極大値、保留極小値をそれぞれ10個まで保持可能で、(S706)から(S709)の処理では条件にあったときに保留極大値、保留極小値を更新するのではなく、最大数を超えない限りは追加するようにする。そして、蓄積された保留極大値、保留極小値について、歩数検出処理において、保留極大値、保留極小値を1つずつ組み合わせて図4に示すフローの処理を繰り返す。
この場合、保留極大値をn個、保留極小値をm個保持しているとすると、n×m通りの組み合わせが考えられ、それぞれについて上記判定を行う。そして、歩数がカウントされた場合はその時点で判定を打ち切る。
また、極大値、極小値を保留極大値、保留極小値としてそのまま記憶するのと併せて、保留極大値、保留極小値それぞれについて重み付き重心として値を記憶しておき判定に使用することもできる。これは、複数の保留極大値、保留極小値の仮想的な重心を歩数検出の条件にかける極大値、極小値の一つとして使用するものである。この仮想的な重心を用いる方法は、保留極大値、保留極小値と併用することが可能である。
また、本実施の形態は、上記実施の形態1において、歩数を1カウント増加するための要件を満たさなくなることにより、歩数を1カウント増加すべきであるにもかかわらず、増加できないことを防止することを目的としているが、目的はこれに限られるものではない。外的要因等により生じた加速度Aの波形の変化の影響を除外するためなどの目的にも用いることも可能である。
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施の形態について図10から図13に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、上記の実施の形態1および2において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態は、歩行に伴う跳ね上がりを考慮して正確に歩数をカウントするものである。ここで、跳ね上がりとは、歩行ではないにもかかわらず、加速度Aの波形の極大値と極小値との関係が、歩数としてカウントすべき極大値と極小値との関係と類似したものとなる場合をいう。
上記実施の形態1および2では、歩数計数部106は、極大値UPとそのときの移動平均MAUPとの差および、極小値LPとそのときのMALPとの差の大きさの比が閾値の範囲にある場合を、歩数を1カウント増加するときの要件としている。
しかし、極大値UPとそのときの移動平均MAUPとの差および、極小値LPとそのときのMALPとの差の大きさの比が閾値の範囲にある跳ね上がりも存在する。この場合、跳ね上がりは、歩行ではないにもかかわらず、歩数を1カウント増加するための要件を満たすことになる。よって、極大値UPとそのときの移動平均MAUPとの差および、極小値LPとそのときのMALPとの差の大きさの比が閾値の範囲にあるという要件だけでは、跳ね上がりであるにもかかわらず、歩数としてカウントしてしまう可能性がある。
なお、MAUPおよびMALPは、歩行を判定する時点における移動平均MAと置き換えることが可能であるので、以下では、移動平均MAを用いて説明する。
跳ね上がりが、歩数を1カウント増加するための要件を満たす場合について、図10を用いて説明する。図10は、跳ね上がりが歩数を1カウント増加するための要件を満たす場合についての説明図である。
図10において、加速度Aの波形上の黒丸は極大値UP、白抜きの四角は極小値LP、×印は歩数をカウントするか否かを判断するカウント判断ポイントPを示す。また、図中の楕円で囲んだ部分が跳ね上がりの部分である。また、L510は、カウント判断ポイントP10での極大値UPと移動平均MAとの差を示し、L511は、同ポイントP10での極小値LPと移動平均MAとの差を示す。
また、L512は、カウント判断ポイントP11での極大値UPと移動平均MAとの差を示し、L513は、同ポイントP11での極小値LPと移動平均MAとの差を示す。
そして、図10に示すように、跳ね上がりの形状が、歩行の形状と類似している場合、L512とL513との大きさの比は、L510とL511との大きさの比とほとんど変わらないことになる。よって、跳ね上がりの部分H10は、歩数を1カウント増加するための他の要件を満たすと、歩数としてカウントされることになる。これにより、正しく歩数をカウントすることができなくなる。例えば、図10に示す波形の場合、正しい歩数カウントは全部で3歩にもかかわらず、誤って6歩とカウントされてしまう可能性がある。
そこで、本実施の形態では、歩数としてカウントするか否かを判断するための極大値および極小値とはしない範囲を規定することで、上述した跳ね上がりが歩数を1カウント増加するための要件を満たしてしまうことを防止する。跳ね上がりの部分の極大値および極小値は、歩数としてカウントする場合の極大値および極小値よりも小さい値となる。よって、歩数としてカウントする場合の極大値および極小値よりも小さく、かつ跳ね上がりの部分の極大値および極小値よりも大きな範囲を、歩数としてカウントするか否かを判断するための極大値および極小値とはしない範囲と規定する。
具体的に、図11を用いて説明する。図11は、本実施の形態に係る携帯端末3のブロック図である。図11に示すように、携帯端末3は、携帯端末1の構成に加え、制御部10に標準偏差算出部108を備え、歩数計数部106の代わりに歩数計数部116を備えているものである。
標準偏差算出部108は、スカラー化部103から取得した加速度Aの値を記憶部17に記憶させるとともに、歩数計数部116から標準偏差σを算出するように指示を受けると、記憶部17に記憶されている、設定時間間隔における加速度Aの値の標準偏差σを算出する。本実施の形態では、サンプリング周期は30msであり、最新の32個の加速度Aの値の標準偏差σを算出する。そして、算出した標準偏差σを歩数計数部116へ送信する。
ここで、サンプリング周期と、正確に歩数をカウントするために必要な加速度Aの個数(サンプル数)との関係について説明する。一例として、80歩/分の歩行まで対応させることを考える。標準偏差σを算出する場合に必要なサンプル数は、移動平均算出部104において移動平均MAを算出した場合と同様に、最低でも1歩分である。
そして、80歩/分の場合、1歩=750msとなる。ここで、サンプリング周期が20msだとすると、750/20=37.5となり、最低サンプル数として1歩あたり37.5個のサンプルが必要ということになる。
サンプリング周期と、必要な最低サンプルするとの関係を次表に示す。
歩数計数部116は、標準偏差算出部108から取得した標準偏差σを用いて、歩数としてカウントするか否かを判断する。
より詳細には、歩数計数部116は、標準偏差算出部108から受信した標準偏差σを用いて、歩数としてカウントするか否かを判断するために必要な極大値および極小値にはならない除外範囲を規定する。具体的には、移動平均MAから加速度Aの振幅方向に標準偏差σの値が示す範囲(MA±σ)までを除外範囲として規定する。そして、除外範囲に含まれる極大値UP、および極小値LPは、歩数としてカウントするか否かを判断するための極大値UP、および極小値LPとはしない。
この点について、図12を用いて説明する。図12は、歩数計数部116が、標準偏差を用いて歩数としてカウントするか否かを判断する場合の説明図である。図12において、加速度Aの波形上の黒丸は極大値UP、白抜きの四角は極小値LP、×印は歩数をカウントするか否かを判断するカウント判断ポイントP示す。また、図中の楕円で囲んだ部分が跳ね上がりの部分であり、四角で囲んだ部分が除外範囲である。
図12に示すように、除外範囲は、カウント判断ポイントPにおける移動平均MAから加速度Aの振幅方向に標準偏差σの範囲となる。そして、図12に示すように、跳ね上がりの部分H10における極大値UPおよび極小値LPが、除外範囲J10に含まれる場合、カウント判断ポイントP11において、歩数計数部116は、跳ね上がりの部分H10における極大値UPおよび極小値LPを、歩数としてカウントするか否かを判断するために必要な極大値UPおよび極小値LPにしない。したがって、跳ね上がりの部分H10の極大値UPおよび極小値LPが除外範囲J10に含まれている限り、跳ね上がりの部分H10が歩数としてカウントされることはない。
次に、図13を用いて、歩数計数部116が歩数をカウントするか否かを判断する処理の流れを説明する。図13は、歩数計数部116が歩数をカウントするか否かを判断する処理の流れを示すフローチャートである。なお、ここで説明する歩数計数部106の処理は、図3または図7のステップS311の歩数検出処理に対応する。
まず、歩数計数部116は、受信した極大値UPの時刻TUPと極小値LPの時刻TLPとの差TLP−TUPが所定の範囲にあるか否か(γ<TLP−TUP<δ)を判断する(S1301)。そして、γ<TLP−TUP<δであれば(S1301でYES)、極大値UPと極小値LPとの差が閾値ζよりも大きいか否か(UP−LP>ζ)を判断する(S1302)。UP−LP>ζであれば(S1302でYES)、次に歩数計数部116は、標準偏差算出部108に対し標準偏差σの算出を指示し(S1303)、標準偏差算出部108が算出した標準偏差σを取得する(S1304)。
そして、歩数計数部116は、極小値LPが(MA−σ)より小さく、かつ極大値UPが(MA+σ)より大きいか否か(LP<(MA−σ)かつUP>(MA+σ))を判断する(S1305)。LP<(MA−σ)かつUP>(MA+σ)であれば(S1305でYES)、歩数計数部116は、1歩分の歩行があったと判断し、歩数を1カウント増加する(S1306)。そして、歩数検出処理を終了し、ステップS312またはステップS702へ進む。
一方、受信した極大値UPの時刻TUPと極小値LPの時刻TLPとの差TLP−TUPが所定の範囲にない場合(S1301でNO)、極大値UPと極小値LPとの差が閾値ζ以下の場合(S1302でNO)、および、LP<(MA−σ)かつUP>(MA+σ)を満たさない場合(S1305でNO)は、そのまま歩数検出処理を終了する。
なお、上記閾値ζは、極大値と極小値との差がζより小さければ、該極大値および該極小値はノイズと考えられるような値である。上記閾値ζは、0.1G相当以上の値で、センサ特性よりノイズと判断するのに妥当とされる値に設定することが望ましく、例えば、4096×(1/10)×0.1≒41に設定することができる。
なお、標準偏差の算出にはある程度の処理が必要となるので、上記の処理の流れのように、歩数としてカウントするための他の要件を全て満たしている場合に標準偏差を用いた要件を満たしているか否かを判断するように処理の流れを決定することが有効である。
以上の構成により、跳ね上がりの部分の極大値UPと移動平均MAとの差および跳ね上がりの部分の極小値LPと移動平均MAとの差の比が、歩数を1カウント増加するための要件である所定の範囲にあったとしても、跳ね上がりを歩数とカウントしてしまうことを防止することができる。
また、跳ね上がりの部分の振幅の大きさは、全体の波形の振幅に連動するため、除去範囲も全体の波形に連動させて変動させることが好ましい。
上記の構成では、最新の加速度Aの値の標準偏差σを用いるので、最新の波形に連動した妥当な除去範囲を設定することができる。そして、妥当な除去範囲が設定できることにより、より正確に跳ね上がりの部分の極大値UPおよび極小値LPを、歩数をカウントするか否かを判断するための極大値UPおよび極小値LPとしないことができる。よって、より正確に歩数をカウントするか否かの判断を行うことができる。
また、上述したように、除外範囲を絶対値ではなく、直近の加速度Aの標準偏差を用いて決定するので、センサの変更等により1Gあたりの入力値に変更が生じた場合であっても、除外範囲を決定するためのプログラムを変更する必要がない。
なお、本実施の形態では、跳ね上がりの部分の極大値および極小値の両方が、除外範囲に含まれる場合について説明したが、極大値および極小値の一方のみが除外範囲に含まれる場合は、除外範囲に含まれない値のみを、歩数をカウントするか否かを判断するための極大値または極小値としてもよい。
また、跳ね上がりの部分の極大値および極小値の一方のみが除外範囲に含まれる場合に、両方の値を、歩数をカウントするか否かを判断するための極大値および極小値とする構成であってもよいし、歩数をカウントするか否かを判断するための極大値および極小値としないとする構成であってもよい。
〔実施の形態4〕
本発明のさらに他の実施の形態について図14から図18に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、上記の実施の形態1〜3において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態も、歩行に伴う跳ね上がりを考慮して歩数を正確にカウントするものである。
上記実施の形態1〜3では、加速度Aの振幅が大きな歩行で跳ね上がりが起こると、跳ね上がりの部分を歩数としてカウントしてしまう可能性がある。
具体的に、図14を用いて説明する。図14は、跳ね上がりの部分を歩数としてカウントしてしまう場合の説明図である。
図14において、加速度Aの波形上の黒丸は極大値UP、白抜きの四角は極小値LP、×印は歩数をカウントするか否かを判断するカウント判断ポイントP示す。また、図中の楕円で囲んだ部分が跳ね上がりの部分である。また、T401は、カウント判断ポイントP41での極大値UP410の検出時刻と極小値LP411の検出時刻との差を示し、T402は、カウント判断ポイントP42での極大値UP412の検出時刻と極小値LP413の検出時刻との差を示す。
上記実施の形態1〜3では、極大値UPから極小値LPまでに要した時間TLP−TUPが所定の範囲にあるかどうかによって、歩数とカウントするか否かを判断している。このため、図14の、極大値UP412の検出時刻と極小値LP413の検出時刻との差T402が所定の範囲にあると、カウント判断ポイントP42で、跳ね上がりの部分を、歩数とカウントしてしまう可能性がある。
本実施の形態では、歩数をカウントするために用いる時間差の要件として、極大値UPから極小値LPまでに要した時間TLP−TUPが所定の範囲にあるかどうかという要件に加えて、前回、歩数を1カウント増加したときの極小値の検出時刻と、今回の極大値の検出時刻との差が閾値より大きいか否かという要件を判断する。
具体的には、本実施の形態では、携帯端末1の構成の歩数計数部106に代えて、歩数計数部117(図示せず)を備えている。そして、歩数計数部117は、歩数をカウントするための要件として、前回、歩数を1カウント増加したときの極小値の検出時刻と、今回の極大値の検出時刻との差が閾値より大きいという点も判断する。
より詳細に、図15を用いて説明する。図15は、前回の歩数カウントの判断に用いた極小値の検出時刻と、今回の極大値の検出時刻との差が閾値以上であるという要件を用いて歩数をカウントするか否かの判断を行う場合の説明図である。
図15は、図14と同様に、加速度Aの波形上の黒丸は極大値UP、白抜きの四角は極小値LP、×印は歩数をカウントするか否かを判断するカウント判断ポイントP示す。また、図中の楕円で囲んだ部分が跳ね上がりの部分である。また、T401は、カウント判断ポイントP41での極大値UP410の検出時刻と極小値LP411の検出時刻との差を示し、T402は、カウント判断ポイントP42での極大値UP412の検出時刻と極小値LP413の検出時刻との差を示す。また、T403は、カウント判断ポイントP42での極大値UP412の検出時刻と、歩数を1カウント増加した前回のポイントであるカウント判断ポイントP41での極小値LP411の検出時刻との差を示す。また、T404は、カウント判断ポイントP43での極大値UP414の検出時刻と、歩数を1カウント増加した前回のポイントであるカウント判断ポイントP41での極小値LP411の検出時刻との差を示す。
そして、本実施の形態において、歩数計数部117は、歩数をカウントするか否かの判断において、今回の極大値UPの時刻TUPと、前回、歩数を1カウント増加したときの極小値LPの時刻TWLPとの差(TWLP−TUP)が、閾値ηより大きいか否か(TWLP−TUP>η)という要件を加える。
なお、閾値ηの値としては、人間の歩行において、前の1歩から次の1歩までの時間間隔として妥当と考えられる最低時間間隔値を設定する。本実施の形態ではη=100msとしている。
これにより、前回の1歩から次の1歩までの時間間隔が人間の歩行とは考えられないほど短い場合に、次の1歩を、歩数とカウントしてしまうことを防止することができる。
図15の場合では、カウント判断ポイントP42において、T403が閾値η以下であれば、歩数を1カウント増加するための他の要件を満たしていても、歩数としてカウントされない。そして、カウント判断ポイントP43において、T404が閾値ηより大きく、歩数を1カウント増加するための他の要件も満たすと、歩数としてカウントされる。
次に、図16を用いて、歩数計数部117が歩数をカウントするか否かを判断する処理の流れを説明する。図16は、歩数計数部117が歩数をカウントするか否かを判断する処理の流れ示すフローチャートである。なお、ここで説明する歩数計数部117の処理は、図3または図7のステップS311の歩数検出処理に対応する。
まず、歩数計数部117は、受信した極大値UPと極小値LPとの差が閾値ζよりも大きいか否か(UP−LP>ζ)を判断する(S1601)。UP−LP>ζであれば(S1601でYES)、次に歩数計数部117は、極大値UPとそのときの移動平均MAUPとの差および、極小値LPとそのときのMAUPとの差の大きさの比が閾値の範囲にあるか否か(1/β<{(UP−MAUP)/(MALP−LP)}<β)を判断する(S1602)。そして、1/β<{(UP−MAUP)/(MALP−LP)}<βであれば(S1602でYES)、極大値UPから極小値LPまでに要した時間TLP−TUPが所定の範囲にあるか否か(γ<TLP−TUP<δ)を判断する(S1603)。
そして、γ<TLP−TUP<δであれば(S1603でYES)、前回、歩数を1カウント増加したときの極小値の時刻TWLPと今回の極大値UPの時刻TUPとの差が閾値ηよりも大きいか否か(TUP−TWLP>η)を判断する(S1604)。そして、TUP−TWLP>ηであれば(S1604でYES)、歩数計数部117は、1歩分の歩行があったと判断し、歩数を1カウント増加する(S1605)。そして、歩数検出処理を終了し、ステップS312またはステップS702へ進む。
一方、受信した極大値UPと極小値LPとの差が閾値ζ以下の場合(S1302でNO)、極大値UPとそのときの移動平均MAUPとの差および、極小値LPとそのときのMAUPとの差の大きさの比が閾値の範囲にない場合(S1602でNO)、極大値UPの時刻TUPと極小値LPの時刻TLPとの差TLP−TUPが所定の範囲にない場合(S1603でNO)、および、前回、歩数を1カウント増加したときの極小値の時刻TWLPと今回の極大値UPの時刻TUPとの差が閾値η以下の場合(S1604でNO)は、そのまま歩数検出処理を終了する。
なお、本実施の形態では、TWLP−TUP>ηであることを、歩数を1カウント増加するための要件としたが、TWLP−TUP≧ηを要件としてもよい。
以上の構成により、前回、歩数が1カウント増加したときから、人間の歩行とは考えにくいほどの時間間隔で次の1歩がカウントされることを防止することができる。これにより、前回、歩数が1カウント増加したときから近い時間の範囲で、跳ね上がりが起こった場合に、跳ね上がりを歩数としてカウントしてしまうことを防止することができる。
また、本実施の形態における歩数計数部117の歩数検出処理と上記実施の形態3に記載した歩数計数部116の歩数検出処理とを組み合わせることも可能である。この点について、図17を用いて説明する。図17は、歩数計数部118(図示せず)が歩数をカウントするか否かを判断する処理の流れを示すフローチャートである。なお、ここで説明する歩数計数部118の処理は、図3または図7のステップS311の歩数検出処理に対応する。
図17に示すように、まず、歩数計数部118は、受信した極大値UPの時刻TUPと極小値LPの時刻TLPとの差TLP−TUPが所定の範囲にあるか否か(γ<TLP−TUP<δ)を判断する(S1701)。そして、γ<TLP−TUP<δであれば(S1701でYES)、前回、歩数を1カウント増加したときの極小値の時刻TWLPと今回の極大値UPの時刻TUPとの差が閾値ηよりも大きいか否か(TUP−TWLP>η)を判断する(S1702)。そして、TUP−TWLP>ηであれば(S1702でYES)、極大値UPと極小値LPとの差が閾値ζよりも大きいか否か(UP−LP>ζ)を判断する(S1703)。UP−LP>ζであれば(S1703でYES)、次に歩数計数部118は、標準偏差算出部108に対し標準偏差σの算出を指示し(S1704)、標準偏差算出部118が算出した標準偏差σを取得する(S1705)。
そして、歩数計数部118は、極小値LPが(MA−σ)より小さく、かつ極大値UPが(MA+σ)より大きいか否か(LP<(MA−σ)かつUP>(MA+σ))を判断する(S1706)。LP<(MA−σ)かつUP>(MA+σ)であれば(S1706でYES)、歩数計数部118は、1歩分の歩行があったと判断し、歩数を1カウント増加する(S1707)。そして、歩数検出処理を終了し、ステップS312またはステップS702へ進む。
一方、受信した極大値UPの時刻TUPと極小値LPの時刻TLPとの差TLP−TUPが所定の範囲にない場合(S1701でNO)、前回、歩数を1カウント増加したときの極小値の時刻TWLPと今回の極大値UPの時刻TUPとの差が閾値η以下の場合(S1702でNO)、極大値UPと極小値LPとの差が閾値ζ以下の場合(S1703でNO)、および、LP<(MA−σ)かつUP>(MA+σ)を満たさない場合(S1706でNO)は、そのまま歩数検出処理を終了する。
〔実施の形態5〕
本発明のさらに他の実施の形態について図18から図22に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、上記の実施の形態1〜4において示した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付し、その説明を省略する。
上記実施の形態3に記載した構成では、歩数を1カウント増加すべき場合であるにもかかわらず、歩数を1カウント増加しない可能性がある。この点について、図18を用いて説明する。図18は、加速度Aの標準偏差σを用いて除外範囲を規定したときに、歩数を1カウント増加すべきであるにもかかわらず、歩数を1カウント増加しない場合の説明図である。
図18において、加速度Aの波形上の黒丸は極大値UP、白抜きの四角は極小値LP、×印は歩数をカウントするか否かを判断するカウント判断ポイントP示す。また、四角で囲んだ部分が除外範囲であり、楕円で囲んだ部分が、歩数をカウントすべきにもかかわらず、歩数をカウントしない範囲である。
図18に示すような、加速度Aの波形において、振幅が大きいものが続き、その後に振幅が小さい波形が続いた場合、上記実施の形態3の構成では、歩数をカウントすべき場合であるにもかかわらずカウントしない可能性がある。
これは、以下の理由による。振幅の大きな波形の部分では、標準偏差σの値も大きくなる。よって、除外範囲も大きくなる。そして、振幅の大きな波形の直後の振幅の小さな波形のカウント判断ポイントPでは、振幅の大きい部分の加速度Aの値も含まれるため、標準偏差σの値も大きい値となる。よって、除外範囲も大きくなり、振幅の小さな波形のカウント判断ポイントPでの極大値UPおよび極小値LPが除外範囲に入ってしまう可能性がある。
図18に示すように、除外範囲H81に、カウント判断ポイントP811での極大値UP801および極小値LP802が含まれている場合、上記実施の形態3の構成では、歩数はカウントされない。
そこで、本実施の形態では、極大値と極小値との差が閾値を超えた場合は、歩数をカウントし、閾値を超えない場合であっても、歩数をカウントすべき他の要件を満たす場合は、歩数をカウントする。
具体的には、本実施の形態では、実施の形態3の歩数計数部116の代わりに歩数計数部119(図示せず)を備えている。そして、歩数計数部119は、歩数をカウントするか否かの判断を以下のようにして行う。
歩数計数部119が、歩数をカウントする場合について、図19を用いて説明する。図19は、歩数計数部119が、歩数をカウントする場合の説明図である。図19において、加速度Aの波形上の黒丸は極大値UP、白抜きの四角は極小値LP、×印は歩数をカウントするか否かを判断するカウント判断ポイントP示す。また、四角で囲んだ部分が除外範囲であり、三角同士で結んだ直線が示す範囲が、閾値αである。なお、閾値αは、極大値と極小値との差が閾値αを超えると、他の要件と関係なく人間の歩行と考えられる値である。上述したように、本実施の形態ではαは、0.35G相当の値である。
そして、歩数計数部119は、カウント判断ポイントPにおいて、極大値UPの時刻TUPと極小値LPの時刻TLPとの差TLP−TUPが所定の範囲にあり、極大値UPと極小値LPとの差が閾値αより大きい場合は、歩数をカウントする。そして、図19では、極大値UPの時刻TUPと極小値LPの時刻TLPとの差TLP−TUPが所定の範囲にあるとすると、歩数カウント4に対応する極大値UPと極小値LPとの差は、閾値αを超えているので、歩数としてカウントされる。
また、歩数計数部119は、カウント判断ポイントPにおいて、極大値UPの時刻TUPと極小値LPの時刻TLPとの差TLP−TUPが所定の範囲にあるが、極大値UPと極小値LPとの差が閾値αを超えていない場合、次の2つの要件について判断し、歩数としてカウントするか否かを判断する。第1の要件は、極大値UPと極小値LPとの差が閾値ζよりも大きいか否である。また、第2の要件は、極小値LPが(MA−σ)より小さく、かつ極大値UPが(MA+σ)より大きいか否かである。
この、歩数計数部119が歩数をカウントするか否かを判断する処理の流れについて、図20を用いて説明する。図20は、歩数計数部119が歩数をカウントするか否かを判断する処理の流れを示すフローチャートである。なお、ここで説明する歩数計数部119の処理は、図3または図7のステップS311の歩数検出処理に対応する。
図20に示すように、歩数計数部119は、受信した極大値UPの時刻TUPと極小値LPの時刻TLPとの差TLP−TUPが所定の範囲にあるか否か(γ<TLP−TUP<δ)を判断する(S2001)。そして、γ<TLP−TUP<δであれば(S2001でYES)、極大値UPと極小値LPとの差が閾値αよりも大きいか否か(UP−LP>α)を判断する(S2002)。UP−LP>αであれば(S2002でYES)、歩数計数部119は、1歩分の歩行があったと判断し、歩数を1カウント増加する(S2007)。
一方、UP−LP>αでなければ(S2002でNO)、歩数計数部119は、極大値UPと極小値LPとの差が閾値ζよりも大きいか否か(UP−LP>ζ)を判断する(S2003)。UP−LP>ζであれば(S2003でYES)、次に歩数計数部119は、標準偏差算出部108に対し標準偏差σの算出を指示し(S2004)、標準偏差算出部108が算出した標準偏差σを取得する(S2005)。
そして、歩数計数部119は、極小値LPが(MA−σ)より小さく、かつ極大値UPが(MA+σ)より大きいか否か(LP<(MA−σ)かつUP>(MA+σ))を判断する(S2006)。LP<(MA−σ)かつUP>(MA+σ)であれば(S2006でYES)、歩数計数部119は、1歩分の歩行があったと判断し、歩数を1カウント増加する(S2007)。そして、ステップS312またはステップS702へ進む。
一方、受信した極大値UPの時刻TUPと極小値LPの時刻TLPとの差TLP−TUPが所定の範囲にない場合(S2001でNO)、極大値UPと極小値LPとの差が閾値ζ以下の場合(S2003でNO)、および、LP<(MA−σ)かつUP>(MA+σ)を満たさない場合(S2006でNO)は、そのまま歩数検出処理を終了する。
以上の構成により、加速度Aの波形において、歩数としてカウントすべき波形が、大きな波形の後に続いた場合であっても、歩数として正確にカウントすることができる。また、歩数としてカウントすべきでない跳ね上がりを歩数としてカウントしてしまうことを防止することができる。
また、上記実施の形態4に記載した構成を本実施の形態に加えてもよい。この場合に、歩数計数部119が、歩数としてカウントするか否かを判断する処理の流れについて、図21を用いて説明する。図21は、歩数計数部119が、歩数としてカウントするか否かを判断する処理の流れを示すフローチャートである。
図21に示すように、まず、歩数計数部119は、受信した極大値UPの時刻TUPと極小値LPの時刻TLPとの差TLP−TUPが所定の範囲にあるか否か(γ<TLP−TUP<δ)を判断する(S2101)。そして、γ<TLP−TUP<δであれば(S2101でYES)、歩数計数部119は、前回、歩数を1カウント増加したときの極小値の時刻TWLPと今回の極大値UPの時刻TUPとの差が閾値ηよりも大きいか否か(TUP−TWLP>η)を判断する(S2102)。
そして、TUP−TWLP>ηであれば(S2102でYES)、極大値UPと極小値LPとの差が閾値αよりも大きいか否か(UP−LP>α)を判断する(S2103)。UP−LP>αであれば(S2103でYES)、歩数計数部119は、1歩分の歩行あったと判断し、歩数を1カウント増加する(S2108)。
一方、UP−LP>αでなければ(S2103でNO)、極大値UPと極小値LPとの差が閾値ζよりも大きいか否か(UP−LP>ζ)を判断する(S2104)。UP−LP>ζであれば(S2104でYES)、次に歩数計数部119は、標準偏差算出部108に対し標準偏差σの算出を指示し(S2105)、標準偏差算出部108が算出した標準偏差σを取得する(S2106)。
そして、歩数計数部119は、極小値LPが(MA−σ)より小さく、かつ極大値UPが(MA+σ)より大きいか否か(LP<(MA−σ)かつUP>(MA+σ))を判断する(S2107)。LP<(MA−σ)かつUP>(MA+σ)であれば(S2107でYES)、歩数計数部119は、1歩分の歩行があったと判断し、歩数を1カウント増加する(S2108)。そして、ステップS312またはステップS702へ進む。
一方、受信した極大値UPの時刻TUPと極小値LPの時刻TLPとの差TLP−TUPが所定の範囲にない場合(S2101でNO)、前回、歩数を1カウント増加したときの極小値の時刻TWLPと今回の極大値UPの時刻TUPとの差が閾値η以下の場合(S2103でNO)、極大値UPと極小値LPとの差が閾値ζ以下の場合(S2104でNO)、および、LP<(MA−σ)かつUP>(MA+σ)を満たさない場合(S2107でNO)は、そのまま歩数検出処理を終了する。
以上の構成によれば、さらに、前回、歩数が1カウント増加したときから、人間の歩行とは考えにくいほどの時間間隔で次の1歩がカウントされることを防止することができる。これにより、前回、歩数が1カウント増加したときから近い時間の範囲で、跳ね上がりが起こった場合に、跳ね上がりを歩数としてカウントしてしまうことを防止することができる。
本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
最後に、携帯端末1、2、および3の各ブロック、特に制御部10の量子化部101、オフセット補正部102、スカラー化部103、移動平均算出部104、ピーク検出部105、歩数計数部106(107、116、117、118、119)は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、携帯端末1、2、および3は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである携帯端末1、2、および3の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記携帯端末1、2、および3に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU(microprocessor unit))が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM(compact disc read-only memory)/MO(magneto-optical)/MD(Mini Disc)/DVD(digital video disk)/CD−R(CD Recordable)等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM(erasable programmable read-only memory)/EEPROM(electrically erasable and programmable read-only memory)/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、携帯端末1、2、および3を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN(local area network)、ISDN(integrated services digital network)、VAN(value-added network)、CATV(community antenna television)通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE(institute of electrical and electronic engineers)1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(asynchronous digital subscriber loop)回線等の有線でも、IrDA(infrared data association)やリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR(high data rate)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
以上のように、本発明に係る体動測定装置では、上記スカラー化手段で得た合成値を、所定の時間毎に取得し、所定の時点から現在までに取得した合成値の標準偏差を算出する標準偏差算出手段と、上記スカラー化手段で得た合成値を、所定の時間毎に取得し、所定の時点から現在までに取得した合成値の平均値を算出する平均値算出手段と、を備え、上記歩数計数手段は、上記極大値が、上記平均値と上記標準偏差との和を上回り、かつ、上記極小値が、上記平均値と上記標準偏差との差を下回ると、歩数を1カウント増加するものであることが好ましい。
ここで、所定の時点とは、該所定の時点から現在までの期間が、歩行の際における、歩行によるものとは異なる理由による加速度の振動の影響が低くなるようにできるだけ長く、かつ自装置の向きが変わる等の要因による加速度の方向の変化には追従できるようにできるだけ短い期間となるような時点である。
上記の構成によれば、標準偏差算出手段が、上記スカラー化手段で得た合成値を、所定の時間毎に取得し、所定の時点から現在までに取得した合成値の標準偏差を算出する。また、平均値算出手段が、上記スカラー化手段で得た合成値を、所定の時間毎に取得し、所定の時点から現在までに取得した合成値の平均値を算出する。そして、歩数計数手段は、上記極大値が、上記平均値と上記標準偏差との和を上回り、かつ、上記極小値が、上記平均値と上記標準偏差との差を下回ると、歩数を1カウント増加する。
これにより、極大値と極小値との差が、上記所定の値を超えない場合であっても、極大値が、上記平均値と上記標準偏差との和を上回り、かつ、極小値が、上記平均値と上記標準偏差との差を下回ると、歩数を1カウント増加する。よって、歩数を1カウント増加すべき場合であるにもかかわらず、極大値と極小値との差が、上記所定の値を超えないために、歩数を1カウント増加しないということを抑制することができる。
例えば、歩行であるにもかかわらず、極大値と極小値との差が上記所定の値を超えない場合に、極大値および極小値が上述の要件を満たせば、歩数を1カウント増加する。よって、極大値と極小値との差が上記所定の値を超えない場合は全て歩数をカウントしないということを防止することができる。
また、極大値が上記平均値と上記標準偏差との和を下回るか、極小値が上記平均値と上記標準偏差との差を上回ると、歩数を1歩増加することはしないので、歩行ではないにもかかわらず、極大値および極小値が存在する場合に、歩数を1歩増加してしまうことを抑制できる。
例えば、跳ね上がり等により、極大値および極小値が存在しているが、該極大値が上記平均値と上記標準偏差との和を下回るか、または該極小値が上記平均値と上記標準偏差との差を上回れば、歩数としてカウントしてしまうことはない。
よって、跳ね上がり等、歩数としてカウントすべきでない場合に、歩数を1カウント増加してしまうことを抑制することができる。ここで、跳ね上がりとは、歩数としてカウントすべきではないにもかかわらず、極大値と極小値との関係が歩数としてカウントすべき極大値と極小値との関係と類似したものとなる場合をいう。
また、本発明に係る体動測定装置では、上記歩数計数手段は、前回、歩数を1カウント増加したときの極小値の検出時と、今回の極大値の検出時との時間差が所定の範囲になく、かつ、該今回の極大値が、上記平均値と上記標準偏差との和を上回るとともに、今回の極小値が、上記平均値と上記標準偏差との差を下回るときに歩数を1カウント増加するものであることが好ましい。
ここで、所定の範囲とは、前回、歩数を1カウント増加したときの極小値の検出時と、今回の極大値の検出時との差が当該所定の範囲にある場合、人間の歩行として考えにくくなるような範囲である。
上記の構成によれば、歩数計数手段は、前回、歩数を1カウント増加したときの極小値の検出時と、今回の極大値の検出時との時間差が所定の範囲になく、かつ、該今回の極大値が、上記平均値と上記標準偏差との和を上回るとともに、今回の極小値が、上記平均値と上記標準偏差との差を下回るときに歩数を1カウント増加する。
これにより、前回、歩数を1カウント増加したときの極小値の検出時から、今回の極大値の検出時までの時間差が、所定の範囲内であれば、歩数を1カウント増加することはない。よって、前回の1歩から、人間の歩行として考えにくい間隔で次の1歩をカウントしてしまうことを防止できる。
また、跳ね上がりの部分の極大値の検出時と、前回、歩数を1カウント増加したときの極小値の検出時との差が、所定の範囲になければ、歩数を1カウント増加することはない。よって、前回、歩数を1カウント増加したときの極小値の検出時から所定の範囲に極大値が存在する跳ね上がりの部分について、歩数を1カウント増加してしまうことを防止することができる。
また、本発明に係る体動測定装置では、上記スカラー化手段で得た合成値を、所定の時間毎に取得し、所定の時点から現在までに取得した合成値の平均値を算出する平均値算出手段を備え、上記歩数計数手段は、上記所定の時点から上記合成値が上記極大値をとったときまでの合成値の平均値と上記合成値の極大値との差、および上記所定の時点から上記合成値が上記極小値をとったときまでの合成値の平均値と上記合成値の極小値との差を求め、求めた両差の比率が所定の範囲にあり、かつ、上記極大値と上記極小値との差が所定の値を超えるときに歩数を1カウント増加するものであることが好ましい。
ここで、所定の時点とは、該所定の時点から現在までの期間が、歩行の際における、歩行によるものとは異なる理由による加速度の振動の影響が低くなるようにできるだけ長く、かつ自装置の向きが変わる等の要因による加速度の方向の変化には追従できるようにできるだけ短い期間となるような時点である。
また、所定の範囲とは、上記両差の比率が、当該所定の範囲にあれば、人間の歩行として不合理とはならない範囲である。
上記の構成によれば、歩数計数手段は、合成値の極大値と極大値をとったときの合成値の平均値との差、および合成値の極小値と極小値をとったときの合成値の平均値との差の両差の比率が所定の範囲にあり、かつ、上記極大値と上記極小値との差が所定の値を超えるときに歩数を1カウント増加する。
これにより、歩行していないにもかかわらず、何らかの外的要因により加速度に変化が生じ、極大値と極小値との差が所定の値を超えたことのみで、歩数が1カウント増加してしまうことを防止することができる。
また、本発明に係る体動測定装置では、上記ピーク値検出手段が検出した上記極大値と上記極小値との中央値を算出する中央値算出手段を備え、上記歩数計数手段は、上記極大値と上記中央値との差および上記極小値と上記中央値との差を求め、求めた両差の比率が所定の範囲にあり、かつ、上記極大値と上記極小値との差が所定の値を超えるときに歩数を1カウント増加するものであってもよい。
ここで、所定の範囲とは、上記両差の比率が、当該所定の範囲にあれば、人間の歩行として不合理とはならない範囲である。
上記の構成によれば、歩数計数手段は、極大値と中央値との差、および極小値と中央値との差の比率が所定の範囲にあり、かつ、上記極大値と上記極小値との差が所定の値を超えるときに歩数を1カウント増加する。
これにより、歩行していないにもかかわらず、何らかの外的要因により加速度に変化が生じ、極大値と極小値との差が所定の値を超えたことのみで、歩数が1カウント増加してしまうことを防止することができる。よって、正確な体動計測が可能となる。
また、本発明に係る体動測定装置では、上記歩数計数手段は、極大値の検出時と極小値の検出時との時間差が所定の範囲にないとき、歩数を1カウント増加しないものであることが好ましい。
ここで、所定の範囲とは、該所定の範囲に時間差があれば、人間の歩行として考えられるという範囲である。
上記の構成によれば、極大値の検出時と極小値の検出時との時間差が所定の範囲にないとき、歩数を1カウント増加しない。
これにより、人間の歩行とは考えにくいほど時間がかかっていたり、または、あまりにも時間が早い場合は、歩数として1カウント増加しないとすることができる。
また、本発明に係る体動測定装置では、上記歩数計数手段は、上記合成値が示す波形の1周期毎に歩数を1カウント増加するか否かの判断を行い、上記判断を行ったときに、1カウント増加しなかった場合、所定の周期前から現在の周期までに含まれる極大値の1つおよび極小値の1つを用いて、上記判断を行うものであってもよい。
ここで、所定の周期とは、前回、歩数を1カウント増加させたときから今回歩数を1カウント増加させるか否かを判断したときまでの間にある周期のうち任意の範囲である。
上記の構成によれば、歩数を1カウント増加するか否かの判断を行ったときに歩数が1カウント増加しなかった場合、所定の周期前から現在の周期までに含まれる極大値の1つおよび極小値の1つを用いて、歩数を1カウント増加するか否かの判断を行うことになる。
これにより、歩数として1カウント増加すべきであるにもかかわらず、歩行中に何らかの外的要因により加速度が変化し、複数の極大値、極小値が生じたが、それぞれの極大値と極小値との差が所定の値を超えず、歩数として1カウント増加しないということを防止できる。よって、さらに正確な体動計測が可能となる。
上述した効果は、上記所定の周期前が、1周期前であっても奏することができる。
なお、上記体動測定装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記体動測定装置をコンピュータにて実現させる体動測定装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
以上のように、本発明に係る体動測定装置は、複数方向の加速度を検出する加速度検出部と、上記加速度検出部で検出した加速度を合成し、スカラー化するスカラー化手段と、上記スカラー化手段で得た合成値を、所定の時間毎に取得し、取得した合成値の極大値と極小値を検出するピーク値検出手段と、上記ピーク値検出手段が検出した上記極大値と上記極小値との差が所定の値を超えると歩数を1カウント増加する歩数計数手段とを備えている構成である。
また、本発明に係る体動測定装置の制御方法は、上記加速度検出部で検出した加速度を合成し、スカラー化するスカラー化ステップと、上記スカラー化ステップで得た合成値を、所定の時間毎に取得し、取得した合成値の極大値と極小値を検出するピーク値検出ステップと、上記ピーク値検出ステップが検出した上記極大値と上記極小値との差が所定の値を超えると歩数を1カウント増加する歩数計数ステップとを含む方法である。
これにより、加速度を検出するセンサの誤差により、センサの出力が、本来出力すべき値よりも、大きいもしくは小さい方向にずれたり、各センサに対応するオフセット電圧値の変化により、オフセット電圧による補正後の値が、本来の値よりも、大きいもしくは小さい方向にずれたりした場合であっても、正確に歩数をカウントすることができる。
体動センサの誤差やオフセット電圧の変化による誤差が生じても、正確に歩数をカウントできるので、歩数計や、歩数計機能を備えた携帯端末などの携帯機器に好適である。
上記課題を解決するために、本発明に係る体動測定装置は、複数方向の加速度を検出する加速度検出部と、上記加速度検出部で検出した加速度を合成し、スカラー化するスカラー化手段と、上記スカラー化手段で得たスカラー値を、所定の時間毎に取得し、取得したスカラー値の極大値と極小値を検出するピーク値検出手段と、上記ピーク値検出手段が検出した上記極大値と上記極小値との差が所定の値を超えると歩数を1カウント増加する歩数計数手段とを備えていることを特徴としている。
また、本発明に係る体動測定装置の制御方法は、複数方向の加速度を検出する加速度検出部を備えている体動測定装置の制御方法であって、上記加速度検出部で検出した加速度を合成し、スカラー化するスカラー化ステップと、上記スカラー化ステップで得たスカラー値を、所定の時間毎に取得し、取得したスカラー値の極大値と極小値を検出するピーク値検出ステップと、上記ピーク値検出ステップが検出した上記極大値と上記極小値との差が所定の値を超えると歩数を1カウント増加する歩数計数ステップとを含むことを特徴としている。
上記の構成および方法によれば、複数方向の加速度を検出する。そして、検出した複数の加速度を合成し、スカラー化する。次に、合成しスカラー化したスカラー値を所定の時間毎に取得し、取得したスカラー値の極大値および極小値を検出する。そして、検出した極大値と極小値との差が所定の値を超えた場合を1歩としてカウントする。
これは、加速度を検出するセンサに誤差が生じたり、各センサに対応するオフセット電圧値の変化による誤差が生じたとしても、スカラー値もその分、大きい方または小さい方へ全体としてずれるため、極大値と極小値との差は変わらないからである。
以上のように、本発明に係る体動測定装置では、上記スカラー化手段で得たスカラー値を、所定の時間毎に取得し、所定の時点から現在までに取得したスカラー値の標準偏差を算出する標準偏差算出手段と、上記スカラー化手段で得たスカラー値を、所定の時間毎に取得し、所定の時点から現在までに取得したスカラー値の平均値を算出する平均値算出手段と、を備え、上記歩数計数手段は、上記極大値が、上記平均値と上記標準偏差との和を上回り、かつ、上記極小値が、上記平均値と上記標準偏差との差を下回ると、歩数を1カウント増加するものであることが好ましい。
上記の構成によれば、標準偏差算出手段が、上記スカラー化手段で得たスカラー値を、所定の時間毎に取得し、所定の時点から現在までに取得したスカラー値の標準偏差を算出する。また、平均値算出手段が、上記スカラー化手段で得たスカラー値を、所定の時間毎に取得し、所定の時点から現在までに取得したスカラー値の平均値を算出する。そして、歩数計数手段は、上記極大値が、上記平均値と上記標準偏差との和を上回り、かつ、上記極小値が、上記平均値と上記標準偏差との差を下回ると、歩数を1カウント増加する。
また、本発明に係る体動測定装置では、上記スカラー化手段で得たスカラー値を、所定の時間毎に取得し、所定の時点から現在までに取得したスカラー値の平均値を算出する平均値算出手段を備え、上記歩数計数手段は、上記所定の時点から上記スカラー値が上記極大値をとったときまでのスカラー値の平均値と上記スカラー値の極大値との差、および上記所定の時点から上記スカラー値が上記極小値をとったときまでのスカラー値の平均値と上記スカラー値の極小値との差を求め、求めた両差の比率が所定の範囲にあり、かつ、上記極大値と上記極小値との差が所定の値を超えるときに歩数を1カウント増加するものであることが好ましい。
上記の構成によれば、歩数計数手段は、スカラー値の極大値と極大値をとったときのスカラー値の平均値との差、およびスカラー値の極小値と極小値をとったときのスカラー値の平均値との差の両差の比率が所定の範囲にあり、かつ、上記極大値と上記極小値との差が所定の値を超えるときに歩数を1カウント増加する。
また、本発明に係る体動測定装置では、上記歩数計数手段は、上記スカラー値が示す波形の1周期毎に歩数を1カウント増加するか否かの判断を行い、上記判断を行ったときに、1カウント増加しなかった場合、所定の周期前から現在の周期までに含まれる極大値の1つおよび極小値の1つを用いて、上記判断を行うものであってもよい。
以上のように、本発明に係る体動測定装置は、複数方向の加速度を検出する加速度検出部と、上記加速度検出部で検出した加速度を合成し、スカラー化するスカラー化手段と、上記スカラー化手段で得たスカラー値を、所定の時間毎に取得し、取得したスカラー値の極大値と極小値を検出するピーク値検出手段と、上記ピーク値検出手段が検出した上記極大値と上記極小値との差が所定の値を超えると歩数を1カウント増加する歩数計数手段とを備えている構成である。
また、本発明に係る体動測定装置の制御方法は、上記加速度検出部で検出した加速度を合成し、スカラー化するスカラー化ステップと、上記スカラー化ステップで得たスカラー値を、所定の時間毎に取得し、取得したスカラー値の極大値と極小値を検出するピーク値検出ステップと、上記ピーク値検出ステップが検出した上記極大値と上記極小値との差が所定の値を超えると歩数を1カウント増加する歩数計数ステップとを含む方法である。

Claims (18)

  1. 複数方向の加速度を検出する加速度検出部と、
    上記加速度検出部で検出した加速度を合成し、スカラー化するスカラー化手段と、
    上記スカラー化手段で得た合成値を、所定の時間毎に取得し、取得した合成値の極大値と極小値を検出するピーク値検出手段と、
    上記ピーク値検出手段が検出した上記極大値と上記極小値との差が所定の値を超えると歩数を1カウント増加する歩数計数手段とを備えていることを特徴とする体動測定装置。
  2. 上記スカラー化手段で得た合成値を、所定の時間毎に取得し、所定の時点から現在までに取得した合成値の標準偏差を算出する標準偏差算出手段と、
    上記スカラー化手段で得た合成値を、所定の時間毎に取得し、所定の時点から現在までに取得した合成値の平均値を算出する平均値算出手段と、を備え、
    上記歩数計数手段は、上記極大値が、上記平均値と上記標準偏差との和を上回り、かつ、上記極小値が、上記平均値と上記標準偏差との差を下回ると、歩数を1カウント増加することを特徴とする請求項1に記載の体動測定装置。
  3. 上記歩数計数手段は、前回、歩数を1カウント増加したときの極小値の検出時と、今回の極大値の検出時との時間差が所定の範囲になく、かつ、今回の極大値が、上記平均値と上記標準偏差との和を上回るとともに、今回の極小値が、上記平均値と上記標準偏差との差を下回るときに歩数を1カウント増加することを特徴とする請求項2に記載の体動測定装置。
  4. 上記スカラー化手段で得た合成値を、所定の時間毎に取得し、所定の時点から現在までに取得した合成値の平均値を算出する平均値算出手段を備え、
    上記歩数計数手段は、上記所定の時点から上記合成値が上記極大値をとったときまでの合成値の平均値と該極大値との差、および上記所定の時点から上記合成値が上記極小値をとったときまでの合成値の平均値と該極小値との差を求め、求めた両差の比率が所定の範囲にあり、かつ、上記極大値と上記極小値との差が所定の値を超えるときに歩数を1カウント増加することを特徴とする請求項1に記載の体動測定装置。
  5. 上記ピーク値検出手段が検出した上記極大値と上記極小値との中央値を算出する中央値算出手段を備え、
    上記歩数計数手段は、上記極大値と上記中央値との差および上記極小値と上記中央値との差を求め、求めた両差の比率が所定の範囲にあり、かつ、上記極大値と上記極小値との差が所定の値を超えるときに歩数を1カウント増加することを特徴とする請求項1に記載の体動測定装置。
  6. 上記歩数計数手段は、極大値の検出時と極小値の検出時との時間差が所定の範囲にないとき、歩数を1カウント増加しないことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の体動測定装置。
  7. 上記歩数計数手段は、上記合成値が示す波形の1周期毎に歩数を1カウント増加するか否かの判断を行い、
    上記判断を行ったときに、1カウント増加しなかった場合、
    所定の周期前から現在の周期までに含まれる極大値の1つおよび極小値の1つを用いて、上記判断を行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の体動測定装置。
  8. 上記所定の周期前は、1周期前であることを特徴とする請求項7に記載の体動測定装置。
  9. 上記加速度検出部は、互い直交する3つの軸方向の加速度を検出する加速度センサであり、
    上記加速度センサの上記3つの軸毎の出力それぞれを量子化する量子化手段を備え、
    上記スカラー化手段は、上記量子化手段が量子化した3つの値をスカラー化するものであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の体動測定装置。
  10. 上記加速度センサは、感度が1Gあたり電源電圧の10分の1であり、
    上記量子化手段は、量子化ビット数が12ビットのADコンバータであり、
    上記歩数計数手段が用いる上記所定の値は、143であることを特徴とする請求項9に記載の体動測定装置。
  11. 請求項4または請求項5に記載の所定の範囲は、4分の1から4までであることを特徴とする請求項10に記載の体動測定装置。
  12. 請求項3に記載の所定の範囲は、100ms以下であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の体動測定装置。
  13. 請求項6に記載の所定の範囲は、100msから500msまでであることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の体動測定装置。
  14. 上記所定の時間とは、30msであることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の体動測定装置。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の体動測定装置を備えた携帯電話。
  16. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の体動測定装置を動作させる体動測定装置制御プログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるための体動測定装置制御プログラム。
  17. 請求項16に記載の体動測定装置制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  18. 複数方向の加速度を検出する加速度検出部を備えている体動測定装置の制御方法であって、
    上記加速度検出部で検出した加速度を合成し、スカラー化するスカラー化ステップと、
    上記スカラー化ステップで得た合成値を、所定の時間毎に取得し、取得した合成値の極大値と極小値を検出するピーク値検出ステップと、
    上記ピーク値検出ステップが検出した上記極大値と上記極小値との差が所定の値を超えると歩数を1カウント増加する歩数計数ステップとを含むことを特徴とする体動測定装置の制御方法。
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