JPWO2009116246A1 - 通信方法、通信システム、モバイルノード及びアクセスルータ - Google Patents

通信方法、通信システム、モバイルノード及びアクセスルータ Download PDF

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Abstract

モバイルノードがホームネットワーク・ドメインとローミング関係にある外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合にモバイルノードの位置情報をホームエージェントに登録する際のメッセージ数を減少する技術が開示され、その技術によればMN11はネットワーク情報40を受信すると、ネットワーク情報40が外部プリフィックスを含む場合、外部プリフィックスを用いた気付アドレス(CoA)を生成する(ステップS44)。ネットワーク情報40がさらにホーム・プリフィックスを含むか否かをチェックし(ステップS45)、ホーム・プリフィックスがプリフィックス203内に存在しない場合にはBUメッセージをホームMAP1000に送信し(ステップS46)、ホーム・プリフィックスがプリフィックス203内に存在する場合にはBUメッセージをホームMAP1000に送信しない(ステップS47)。

Description

本発明は、モバイルノードがホームネットワーク・ドメインから外部ネットワーク・ドメインにローミングする場合の通信方法、通信システム、モバイルノード及びアクセス・ルータに関する。
下記の非特許文献1におけるモバイルIPv6(MIPv6)によれば、モバイルノード(MN)は、インターネットに対する接続点を変更しても1つのインターネット・プロトコル(IP)アドレスを永久的に維持することができる。MIPv6におけるこの永久的なIPアドレスは、そのモバイルノードのホームネットワーク・ドメイン内のアドレスであり、ホームアドレスとして知られている。モバイルノードは、外部ネットワーク・ドメインに接続すると、外部ネットワーク・ドメインで使用するIPアドレスを、外部ネットワーク・ドメインから広告されるプリフィックスから構成することができる。このように構成したIPアドレスは気付アドレスと呼ばれ、また、その気付アドレスをモバイルノードのあて先とすることができる。
モバイルノードは、その位置に関係なく到達可能性を維持するために、自身のホームエージェントに対して気付アドレスをホームアドレスにバインディング(bind)する。MIPv6におけるホームエージェントは、モバイルノードの現在の気付アドレスを登録するホームネットワーク内のルータ又はホストである。このバインディングは、モバイルノードがバインディング・アップデート(BU)メッセージをホームエージェントに送信することにより実現することができる。モバイルノードがホームネットワークから外に移動すると、ホームエージェントはモバイルノードのホームアドレスあてのパケットをインタセプトして、そのパケットを気付アドレスあてにトンネル化する。MIPv6によればモビリティ管理ドメイン内にホストが含まれる。このため、MIPv6はホストベースのモビリティ管理プロトコルとして知られている。
モビリティ管理の他の形態として、モバイルノードがモビリティ・ドメイン内をローミングする際のシグナリングに関するモビリティ管理からモバイルノードを解放する形態がある。この形態では、下記の非特許文献2に示されるように、モビリティ・ドメイン内のプロキシ・エンティティがモバイルノードのモビリティ管理を助ける。このようなモビリティ管理は、ネットワークベースのモビリティ管理と呼ばれる。
モバイルノードはモビリティ・ドメイン内を移動すると、アクセス認証手順の一部として自身の識別子(MN−ID)をプロキシ・エンティティ(MAG:モバイル・アクセス・ゲートウェイとして知られている)に提示する。このMN−IDは典型的には、ローカルサーバから取得可能なモバイルノードのポリシー・プロファイルと関連付けるために使用される。モバイルノードのポリシー・プロファイルは、ネットワークベースのモビリティ・サービスの特徴と、他の関連するパラメータ、例えばモバイルノードに割り当てられているネットワーク・プリフィックス(MN.Home.Prefix)、許可されているアドレス構成モード、ローミング・ポリシー、及びネットワークベースのモビリティ・サービスを提供するために本質的な他のパラメータを含む。
プロキシ・エンティティであるモバイル・アクセス・ゲートウェイ(MAG)は、モバイルノードのアクセス認証が成功した後、ローカルサーバからモバイルノードのポリシー・プロファイルを取得している。この意味は、モバイル・アクセス・ゲートウェイがモバイルノードのためのモビリティ・サービスを実行するのに必要なすべての情報を有しているということである。このため、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、モバイルノードにネットワーク・プリフィックス(MN.Home.Prefix)を広告するためのルータ広告メッセージを周期的に送信する。モバイルノードはネットワーク・プリフィックス(MN.Home.Prefix)を知得すると、モビリティ・ドメインに接続している自身のインタフェースのIPアドレス(ホームアドレス)を構成する。モバイルノードがモビリティ・ドメイン内をローミングするときには常に、モビリティ・ドメインに接続しているインタフェースはネットワーク・プリフィックス(MN.Home.Prefix)を参照している。これは、モバイルノードが接続しているモバイル・アクセス・ゲートウェイが常にローカルサーバにアクセスしてモバイルノードのプロファイルを取得していることによる。このため、モビリティ・ドメイン内のモバイルノードの位置に関係なく、モバイルノードは常に、最初に構成したIPアドレスを使用することができる。
これを実現するために、ローカル・モビリティ・アンカー(LMA)と呼ばれるエンティティがモビリティ・ドメイン内において各モバイルノードの地理的なアンカーポイントとして動作する。なお、以下では、モビリティ・アンカー・ポイント(MAP)とも呼ぶ。加えて、ローカル・モビリティ・アンカーはさらに、各モバイルノードの到達可能性を管理している。したがって、ローカル・モビリティ・アンカーは、非特許文献1に記載されているホームエージェントとある類似性を有する。ローカル・モビリティ・アンカーは、各モバイルノードのアンカーポイントとなるために、各モバイルノードの現在位置を更新される必要がある。このため、モバイルノードがモバイル・アクセス・ゲートウェイに接続しているときは常に、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、ネットワーク・プリフィックス(MN.Home.Prefix)をモバイル・アクセス・ゲートウェイの気付アドレスにバインディングするためのプロキシBUメッセージをローカル・モビリティ・アンカーに送信する。このバインディングにより、ローカル・モビリティ・アンカーは、モバイルノードあてのパケットを適切なモバイル・アクセス・ゲートウェイを経由してルーティング(route)することができる。また、他の従来技術としては、下記の特許文献1、2が知られている。
D. Johnson, C. Perkins and J. Arkko, "Mobility Support in IPv6", Internet Engineering Task Force Request For Comments 3775, June 2004. S. Gundavelli, K. Leung, V. Devarapalli, K. Chowdhury and B. Patil, "Proxy Mobile IPv6", Internet Engineering Task Force Internet Draft: draft-ietf-netlmm-proxymip6-00.txt, April 08, 2007. V. Magret and L. Rose, "Simple multicast extension for mobile IP SMM", US Patent Number 6,988,146, January 17, 2006. M-S. Do, Y-H. Han, H-J. Jang and J-H. Bang, "Method of configuring and registering Internet protocol address in a wireless mobile communication system having connection-oriented radio link", US Patent Application Publication Number US2007/0091822A1, April 26, 2007.
以下に、モバイルノードがホームネットワーク・ドメインから外部ネットワーク・ドメインにローミングする場合に発生する課題について説明する。図10はネットワークベースのモビリティ管理システムの例を示す。図10におけるモバイルノード(MN)11aは、自身の属するドメイン(すなわちホームネットワーク・ドメイン)100及びインターネット102を介して相手先の通信ノード(CN:Correspondent Node)12に接続している状態を示し、また、MN11bは、自身の属しないドメイン(すなわち外部ネットワーク・ドメイン)101にローミングして外部ネットワーク・ドメイン101及びインターネット102を介してCN12に接続している状態を示す。
ここで、ホームネットワーク・ドメイン100と外部ネットワーク・ドメイン101は例えばセルラ・オペレータであってローミング契約を締結しており、また、ともにPMIPドメインである。ホームネットワーク・ドメイン100におけるローカル・モビリティ・アンカー(LMA/HA1)はMN11aのホームエージェント(HA)であり、また、モバイル・アクセス・ゲートウェイ(MAG1)はMN11aの代理ノードである。ホームネットワーク・ドメイン100におけるMN11aは、CN12と通信を行うため、MAG1から広告されるホーム・プリフィックス(Home Prefix)からホームアドレス(HoA)を生成する。
ホームネットワーク・ドメイン100とローミング契約を締結している外部ネットワーク・ドメイン101においてMN11bの代理ノードとなるMAG2は、ホームネットワーク・ドメイン100のローカルサーバ(LS1)からMN11a、11bの情報(例えばホーム・プリフィックス、LMA/HA1のアドレス)を取得可能である。このため、外部ネットワーク・ドメイン101のMAG2は、ホームネットワーク・ドメイン100のプリフィックス(ホーム・プリフィックス)と自身のプリフィックス(外部プリフィックス:Foreign Prefix)を広告している。外部ネットワーク・ドメイン101配下のMN11bは、ホームアドレス(HoA)と、外部プリフィックスから生成した気付アドレス(CoA)の両方を使用してCN12と通信を行うためには、ホームネットワーク・ドメイン100側のLMA/HA1においてMN11aのホームアドレス(HoA)に対してMN11b及びMAG2の各気付アドレスを登録(バインディング)する必要がある。ここで、MN11bがホームアドレス(HoA)と気付アドレス(CoA)の両方を使用してCN12と通信を行う場合とは、一方だけではエンド・ツー・エンドのサービス品質(E2E QoS)が得られない場合である。
図11はその登録手順を示す。
1.まず、外部ネットワーク・ドメイン101のMAG2は、LMA/HA1に対してプロキシBU(PBU)メッセージを送信することにより、LMA/HA1のバインディング・キャッシュ・エントリ(BCE)においてMN11aのホームアドレス(HoA)に対して自身の気付アドレス(MAG.CoA)を登録する。
2.また、外部ネットワーク・ドメイン101にローミングしたMN11bは、LMA/HA1に対してBUメッセージを送信することにより、バインディング・キャッシュ・エントリBCEにおいてMN11aのホームアドレス(HoA)に対して自身の気付アドレス(MN.CoA)を登録する。
しかしながら、上記の手順では、MN11bの気付アドレス(MN.CoA)が、MAG2が広告する外部プリフィックスから生成されたものであるので、MN11bがLMA/HA1に対してBUメッセージを送信しても、BUメッセージによって登録される位置情報はMN11aがMAG2を経由して到達可能であることを意味するので、PBUメッセージによって登録される位置情報と同じ経路を示す情報となる。このため、いずれか一方のメッセージは冗長であるという問題点がある。
ここで、従来技術として特許文献1には、モバイルノードがBUメッセージによりマルチキャスト・アドレスをモバイル・アンカー・ポイントに要求する方法が記載されている。特許文献1では、モバイルノードからモバイル・アンカー・ポイントに送信されるBUメッセージに何らかの意味を持たせることを提案している。また、BUメッセージにおけるマルチキャスト・サポート要求を必要としないマルチキャスト発見(例えばMulticast Source Discovery Protocol)に利用する方法が記載されている。
他の従来技術として特許文献2には、アクセス・ルータがモバイルノードの気付アドレスを、モバイルノードのホームエージェントであるモバイル・アンカー・ポイントに登録する方法が記載されている。特許文献2では、アクセス・ルータとモバイルノードが1つの同じ気付アドレスを別個に生成し、アクセス・ルータとモバイルノードの両方がユニークな接続識別子(CID)と、モバイルノードのMACアドレスと、気付アドレスを計算するためのプリフィックスを有する。計算のための入力がユニークなため、アクセス・ルータとモバイルノードは1つの同じ気付アドレスで到達する。このため、アクセス・ルータはモバイルノードのために、モバイルノードの気付アドレスを、モバイルノードのホームエージェントであるモバイル・アンカー・ポイントに登録することができる。この方法により、モバイルノードがBUメッセージをホームエージェントに送信することを省略することができる。
本発明は上記従来技術の問題点に鑑み、モバイルノードがホームネットワーク・ドメインとローミング関係にある外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合にモバイルノードの位置情報をホームエージェントに登録する際のメッセージ数を減少することができる通信方法、通信システム、モバイルノード、及び外部ネットワーク・ドメインのアクセス・ルータを提供することを目的とする。
本発明の通信方法は上記目的を達成するために、モバイルノードがホームネットワーク・ドメインから外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合の通信方法において、
前記外部ネットワーク・ドメインが、前記外部ネットワーク・ドメインのプリフィックスである外部プリフィックスを送信するとともに、前記ホームネットワーク・ドメインとローミング契約関係にある場合に前記ホームネットワーク・ドメインのプリフィックスであるホーム・プリフィックスを送信するステップと、
前記モバイルノードが、前記外部ネットワーク・ドメインから前記外部プリフィックスを受信して前記外部プリフィックスから前記外部ネットワーク・ドメインで使用する気付アドレスを生成するとともに、前記外部ネットワーク・ドメインから前記ホーム・プリフィックスを受信したか否かを判定して、受信しない場合に前記生成した気付アドレスを登録する登録メッセージを前記ホームネットワーク・ドメインのホームエージェントに送信し、受信した場合に前記登録メッセージを送信しないステップとを、
備えた構成とした。
本発明の通信システムは上記目的を達成するために、モバイルノードがホームネットワーク・ドメインから外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合の通信システムにおいて、
前記外部ネットワーク・ドメインが、前記外部ネットワーク・ドメインのプリフィックスである外部プリフィックスを送信するとともに、前記ホームネットワーク・ドメインとローミング契約関係にある場合に前記ホームネットワーク・ドメインのプリフィックスであるホーム・プリフィックスを送信する手段と、
前記モバイルノードが、前記外部ネットワーク・ドメインから前記外部プリフィックスを受信して前記外部プリフィックスから前記外部ネットワーク・ドメインで使用する気付アドレスを生成するとともに、前記外部ネットワーク・ドメインから前記ホーム・プリフィックスを受信したか否かを判定して、受信しない場合に前記生成した気付アドレスを登録する登録メッセージを前記ホームネットワーク・ドメインのホームエージェントに送信し、受信した場合に前記登録メッセージを送信しない手段とを、
備えた構成とした。
本発明のモバイルノードは上記目的を達成するために、モバイルノードがホームネットワーク・ドメインから外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合の通信システムにおける前記モバイルノードであって、
前記外部ネットワーク・ドメインから送信される前記外部ネットワーク・ドメインのプリフィックスである外部プリフィックスを受信するとともに、前記ホームネットワーク・ドメインとローミング契約関係にある場合に送信される前記ホームネットワーク・ドメインのプリフィックスであるホーム・プリフィックスを受信する手段と、
前記外部ネットワーク・ドメインから受信した前記外部プリフィックスから前記外部ネットワーク・ドメインで使用する気付アドレスを生成する手段と、
前記外部ネットワーク・ドメインから前記ホーム・プリフィックスを受信したか否かを判定して、受信しない場合に前記生成した気付アドレスを登録する登録メッセージを前記ホームネットワーク・ドメインのホームエージェントに送信し、受信した場合に前記登録メッセージを前記ホームエージェントに送信しないバインディング決定手段とを、
備えた構成とした。
また、前記バインディング決定手段は、前記外部ネットワーク・ドメインのアクセス・ルータから広告される前記外部プリフィックス及び前記ホーム・プリフィックスの両方を受信した場合、前記外部プリフィックスのみを使用するときには前記ホーム・プリフィックスを広告しないように前記アクセス・ルータに通知するとともに前記登録メッセージを前記ホームエージェントに送信し、前記ホーム・プリフィックスのみを使用するときには前記外部プリフィックスを広告しないように前記アクセス・ルータに通知するとともに前記登録メッセージを前記ホームエージェントに送信しないことを特徴とする。
また、前記バインディング決定手段は、前記外部ネットワーク・ドメインの前記アクセス・ルータに通知するメッセージを前記外部ネットワーク・ドメインのホームエージェントに送信して、前記外部ネットワーク・ドメインのホームエージェントから前記メッセージの内容を前記アクセス・ルータに通知させることを特徴とする。
また、前記外部ネットワーク・ドメインの前記アクセス・ルータと接続するための第1のインタフェースと、前記ホームネットワーク・ドメインのアクセス・ルータと接続する第2のインタフェースをさらに有し、
前記バインディング決定手段は、前記外部ネットワーク・ドメインの前記アクセス・ルータに通知するメッセージを前記第2のインタフェースを介してホームネットワーク・ドメインのホームエージェントに送信して、前記ホームネットワーク・ドメインのホームエージェントから前記メッセージの内容を前記アクセス・ルータに通知させることを特徴とする。
また、本発明の通信方法は上記目的を達成するために、モバイルノードがホームネットワーク・ドメインから外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合の通信方法において、
前記外部ネットワーク・ドメインのアクセス・ルータが、前記外部ネットワーク・ドメインのプリフィックスである外部プリフィックスを送信するとともに、前記ホームネットワーク・ドメインとローミング契約関係にある場合に前記ホームネットワーク・ドメインのプリフィックスであるホーム・プリフィックスを送信するステップと、
前記外部ネットワーク・ドメインのアクセス・ルータが、前記モバイルノードが前記外部プリフィックス及び前記ホーム・プリフィックスのどのプリフィックスを使用するかを判定して、前記外部プリフィックスのみを使用するときには前記ホーム・プリフィックスの送信を停止し、前記ホーム・プリフィックスのみを使用するときには前記外部プリフィックスの送信を停止するステップとを、
備えた構成とした。
また、本発明の通信システムは上記目的を達成するために、モバイルノードがホームネットワーク・ドメインから外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合の通信システムにおいて、
前記外部ネットワーク・ドメインのアクセス・ルータが、前記外部ネットワーク・ドメインのプリフィックスである外部プリフィックスを送信するとともに、前記ホームネットワーク・ドメインとローミング契約関係にある場合に前記ホームネットワーク・ドメインのプリフィックスであるホーム・プリフィックスを送信する手段と、
前記外部ネットワーク・ドメインのアクセス・ルータが、前記モバイルノードが前記外部プリフィックス及び前記ホーム・プリフィックスのどのプリフィックスを使用するかを判定して、前記外部プリフィックスのみを使用するときには前記ホーム・プリフィックスの送信を停止し、前記ホーム・プリフィックスのみを使用するときには前記外部プリフィックスの送信を停止する手段とを、
備えた構成とした。
また、本発明のアクセス・ルータは上記目的を達成するために、モバイルノードがホームネットワーク・ドメインから外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合の通信システムにおける前記外部ネットワーク・ドメインのアクセス・ルータであって、
前記外部ネットワーク・ドメインのプリフィックスである外部プリフィックスを送信するとともに、前記ホームネットワーク・ドメインとローミング契約関係にある場合に前記ホームネットワーク・ドメインのプリフィックスであるホーム・プリフィックスを送信する手段と、
前記モバイルノードが前記外部プリフィックス及び前記ホーム・プリフィックスのどのプリフィックスを使用するかを判定して、前記外部プリフィックスのみを使用するときには前記ホーム・プリフィックスの送信を停止し、前記ホーム・プリフィックスのみを使用するときには前記外部プリフィックスの送信を停止する手段とを、
備えた構成とした。
また、本発明の通信方法は上記目的を達成するために、モバイルノードがホームネットワーク・ドメインから外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合の通信方法において、
前記外部ネットワーク・ドメインのアクセス・ルータが、前記外部ネットワーク・ドメインのプリフィックスである外部プリフィックスを送信するとともに、前記ホームネットワーク・ドメインとローミング契約関係にある場合に前記ホームネットワーク・ドメインのプリフィックスであるホーム・プリフィックスを送信するステップと、
前記外部ネットワーク・ドメインのアクセス・ルータが、前記モバイルノードが前記外部プリフィックスを使用するか否かを判定して、使用する場合に前記モバイルノードに対し、前記生成した気付アドレスを登録する登録メッセージを前記ホームネットワーク・ドメインのホームエージェントに送信しないように通知するステップとを、
備えた構成とした。
また、本発明の通信システムは上記目的を達成するために、モバイルノードがホームネットワーク・ドメインから外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合の通信システムにおいて、
前記外部ネットワーク・ドメインのアクセス・ルータが、前記外部ネットワーク・ドメインのプリフィックスである外部プリフィックスを送信するとともに、前記ホームネットワーク・ドメインとローミング契約関係にある場合に前記ホームネットワーク・ドメインのプリフィックスであるホーム・プリフィックスを送信する手段と、
前記外部ネットワーク・ドメインのアクセス・ルータが、前記モバイルノードが前記外部プリフィックスを使用するか否かを判定して、使用する場合に前記モバイルノードに対し、前記生成した気付アドレスを登録する登録メッセージを前記ホームネットワーク・ドメインのホームエージェントに送信しないように通知する手段とを、
備えた構成とした。
また、本発明のアクセス・ルータは上記目的を達成するために、モバイルノードがホームネットワーク・ドメインから外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合の通信システムにおける前記外部ネットワーク・ドメインのアクセス・ルータであって、
前記外部ネットワーク・ドメインのプリフィックスである外部プリフィックスを送信するとともに、前記ホームネットワーク・ドメインとローミング契約関係にある場合に前記ホームネットワーク・ドメインのプリフィックスであるホーム・プリフィックスを送信する手段と、
前記モバイルノードが前記外部プリフィックスを使用するか否かを判定して、使用する場合に前記モバイルノードに対し、前記生成した気付アドレスを登録する登録メッセージを前記ホームネットワーク・ドメインのホームエージェントに送信しないように通知する手段とを、
備えた構成とした。
この構成により、モバイルノードがホームネットワーク・ドメインとローミング関係にある外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合に、モバイルノードが位置情報をホームエージェントに登録するメッセージを送信しないようにすることができるので、メッセージ数を減少することができる。
本発明によれば、モバイルノードがホームネットワーク・ドメインとローミング関係にある外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合にモバイルノードの位置情報をホームエージェントに登録する際のメッセージ数を減少することができる。
モバイルノードがホームネットワーク・ドメインとローミング関係にある外部ネットワーク・ドメインにローミングする場合の通信システムの例を示すブロック図 第1の実施の形態のネットワーク情報のフォーマットを示す説明図 第1の実施の形態のモバイルノードの構成を示すブロック図 第1の実施の形態のモバイルノードのバインディング決定処理を示すフローチャート 第1の実施の形態の通信シーケンスを示す説明図 第2の実施の形態のモバイルノードのバインディング決定処理を示すフローチャート 第2の実施の形態におけるプリフィックス割り当てメッセージのフォーマットを示す説明図 第4の実施の形態における通信システムを示すブロック図 第6の実施の形態のネットワーク情報のフォーマットを示す説明図 モバイルノードがホームネットワーク・ドメインとローミング関係にある外部ネットワーク・ドメインにローミングする場合の通信システムの例を示すブロック図 本発明が解決しようとする課題を示す説明図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
<第1の実施形態>
図1はモバイルノード(MN)11がホームネットワーク・ドメイン100とローミング関係にある外部ネットワーク・ドメイン101にローミングする場合のネットワークベースのモビリティ管理システムの例を示す。図1におけるMN11はホームネットワーク・ドメイン100に属する。ホームネットワーク・ドメイン100と外部ネットワーク・ドメイン101は例えばセルラ・オペレータであって、ホームネットワーク・ドメイン100に属するMN11が外部ネットワーク・ドメイン101を利用可能なように各オペレータがローミング契約を締結している(図1のローミング契約関係10)。また、ドメイン100、101はともにPMIPドメインであり、また、それぞれモビリティ・アンカー・ポイント(MAP)1000、1010により管理されている。MAP1000、1010はホームエージェントの機能(HA)、又はローカルなMAPの機能(LMA)、又はその両方の機能(LMA/HA)を有する。さらに、それぞれドメイン100、101におけるアクセス・ルータ(AR)1001、1011は、MN11の接続点として機能し、また、モバイル・アクセス・ゲートウェイ(MAG)の機能を有する。なお、3GPPネットワークにおいては、ホームネットワーク・ドメインはHPLMN(Home Public Land Mobile Network)、外部ネットワーク・ドメインはVPLMN(Visited Public Land Mobile Network)と呼ばれる。また、MNはUE(User Equipment)、MAPはPDN−GW(Packet Data Network Gateway)、アクセス・ルータはS−GW(Serving Gateway)、LSはHSS(Home Subscriber Server)又はAAAサーバ(Authentication Authorization and Accounting)に相当する。つまり、UEのホームオペレータによって管理されるネットワークがHPLMNであり、UEのローミング先であり別のオペレータによって管理されているネットワークがVPLMNである。なお、ホームを経由せずに、ローミング先で取得したアドレスを直接使用して通信することはLocal Breakoutと呼ばれ、ローミング先へ移動してもホームを経由して通信を行うことをHome Routedと呼ぶ。なお、不図示ではあるが、外部ネットワーク・ドメイン内に、ホームネットワーク・ドメイン内の各ネットワークノードに対応するプロキシノード(AAA proxyなど)が存在していてもよい。なお、本発明の第1の実施の形態においては、図1のMN11が2つのインタフェース(例えば3GPPインタフェース(IF1)とWLAN/WiMAXインタフェース(IF2))を備えている場合も想定できる。ホームネットワーク・ドメイン100及び外部ネットワーク・ドメイン101が共に3GPPネットワークである場合は、IF2は、外部ネットワーク・ドメイン101が管理するNon3GPPネットワークからホームネットワーク・ドメイン100を経由して行う通信(Home Routed)、又は外部ネットワーク・ドメイン101から直接行う通信(Local Breakout)のいずれか又は両方を行う。
上記のネットワーク構成において、MN11が最初にホームネットワーク・ドメイン100のAR1001(以下、ホームAR)に接続すると、ネットワークベースのモビリティ管理により、ホームAR1001がPBUメッセージをMAP1000(以下、ホームMAP)に送信して、ホームMAP1000がMN11のホーム・プリフィックス(MN11.Home.Prefix)をホームAR1001の気付けアドレス(AR1001.CoA)にバインディング(bind)する。この動作により、ホームMAP1000はMN11のパケットをホームネットワーク・ドメイン100内でルーティングすることができる。
次いで、MN11が外部ネットワーク・ドメイン101にローミングすると、MN11がAR1011(以下、外部AR)へのアソシエーションを試みる。外部ネットワーク・ドメイン101がホームネットワーク・ドメイン100とローミング契約関係10にあるので、外部AR1011はMN11の認証を成功することができ、また、ローカルサーバ(LS)50からMN11のポリシー・プロファイルを取得することができる。このMN11のポリシー・プロファイルには、MN11の現在のMAPの識別子(例えばIPアドレス)が記述されている。このシステムでは、外部AR1011はこのMN11のポリシー・プロファイルから、ホームMAP1000がMN11の現在のMAPであると認識する。このため、外部AR1011はホームMAP1000に対し、MN11のホーム・プリフィックス(MN11.Home.Prefix)を外部AR1011の気付けアドレス(AR1011.CoA)にバインディング(bind)するためのPBUメッセージを送信する。この動作により、ホームMAP1000はMN11の現在位置を更新され、ホームMAP1000はMN11あてのパケットをルーティングすることができる。なお、AR1011とアソシエーションを構築する際に、MN11は、移動前に接続していたサービス名(Access Point Name)や、移動を管理していたMAP1000及びそのネットワークを特定できるような情報(MAP1000のIdentity、アドレス、FQDNなど)をAR1011へ送信し、ローミング先のネットワークへハンドオーバした後でも、通知した情報で特定されるMAP及びネットワークへの接続を継続したいことを示す情報を通知してもよい(Home Routed)。さらには、外部ネットワーク・ドメイン101からアドレスを直接取得して通信を行いたいことを示す情報を通知してもよい(Local Breakout)。Local Breakoutを要求する情報を、Home Routedを要求する情報と共に通知してもよい。
ホームネットワーク・ドメイン100と外部ネットワーク・ドメイン101の間に締結されているローミング契約のポリシーにより、MN11に提供されるサービスのタイプが制限される。例えば外部ネットワーク・ドメイン101の存在がMN11に知られており、このため、MN11は外部ネットワーク・ドメイン101内の複数の外部MAP1010にアソシエートすることが可能である。MAP1010が利用可能であることを広告するために、MAP1010はAR1011に対し、ホームネットワーク・ドメイン100と異なるプリフィックスを広告するように指示する。このため、MN11はホームネットワーク・ドメイン100とローミング契約関係10にある外部ネットワーク・ドメイン101をローミングすると、複数のプリフィックスを取得する可能性が高くなる。この複数のプリフィックスの1つは、MN11のホームネットワーク・ドメイン100を反映し、残りはローミング契約関係10にある他の外部MAP1010が存在することをMN11に示す。
以下に、想定例について詳しく説明する。図1において、MN11についてのポリシーでは、MN11がローミング契約関係10にある外部ネットワーク・ドメイン101をローミングすると、そのドメイン101のMAP1010(外部MAP)がMN11に知らされるものとする。このため、外部MAP1010はMN11に対し、外部ネットワーク・ドメイン101のローカル・プリフィックスを割り当てる。このローカル・プリフィックスはMN11にとって、MAP1000により割り当てられるホーム・プリフィックスの一部ではない外部プリフィックスとみなされる。また、AR1011はMN11に対し、ホーム・プリフィックスと外部プリフィックスの両方を広告するものとする。このため、MN11はローミング契約関係10にある外部ネットワーク・ドメイン101内の別のMAP1010を知得する。
外部プリフィックスが入手可能であるということは、MN11がその外部プリフィックスを利用する機会があることを示す。MN11が外部プリフィックスを使用する理由は、ホーム・プリフィックスがあっても、ローミング契約関係10にある外部ネットワーク・ドメイン101が、MN11の位置に基づいて異なるQoSレベルを提供するかもしれないからである。これは、MN11とCN12との間で決定されたQoSレベルに対して、MN11が外部プリフィックスから気付アドレスを構成することを黙示している。そして、MN11はその気付アドレスをホームネットワーク・ドメイン100のホームMAP1000にバインディングするであろう。
MN11が外部プリフィックスを使用する他の理由は、ホーム・プリフィックスがあっても、どのようなモビリティ管理機能がMN11に具備されるかによる。前述したようにモビリティ管理機能としては、ホストベースとネットワークベースの2つのタイプがある。このようなモビリティ管理機能は、お互いに独立して具備され、また、一義的にトリガされる。このため、ホストベースのモビリティ管理機能によれば、MN11は外部プリフィックスを受信すると、気付アドレスを構成してその気付アドレスをバインディングするためのBUメッセージをホームネットワーク・ドメイン100のホームMAP1000に送信する。
以下に、上記のようにMN11によりトリガされるモビリティ管理機能について詳しく説明する。図1において、まず、MN11は外部プリフィックス(MN11.Foreign.Prefix)から気付アドレス(MN11.CoA)を構成する。次いで、MN11は気付アドレス(MN11.CoA)をMN11のホームアドレス(MN11.HoA)にバインディングするためのBUメッセージをMAP1000に送信する。このため、MAP1000はMN11が気付アドレス(MN11.CoA)で到達可能であることを知得する。また、MAP1000はMN11あてのパケットをルーティングする際、気付アドレス(MN11.CoA)を代わりのルーティング・パスとして使用することができる。
上記の例によれば、ホームMAP1000はMN11と外部AR1011の両方から、MN11あてのパケットをどのようにルーティングするかを通知されることが分かる。すなわち、ホームMAP1000に対しては、外部AR1011はMN11が外部AR1011を経由して到達可能であることをPBUメッセージで通知し、また、MN11はMN11が外部AR1011を経由して到達可能であることをBUメッセージで通知する。これはホームMAP1000にとって、両方のメッセージ(PBU、BUメッセージ)が同じ意味(MN11は外部AR1011を経由して到達可能であること)を伝えていることを黙示している。このため、BU又はPBUメッセージがホームMAP1000にとって冗長であることが分かる。一例として、MN11がBUメッセージを送信する前に外部AR1011がPBUメッセージを送信する可能性がある。したがって、この場合には、ホームMAP1000にとってBUメッセージが冗長なメッセージとなる。
さらに、もしMN11がホームMAP1000に対し、入力パケットを気付アドレス(MN11.CoA)あてにルーティングするようにフィルタリング・ルールをセットした場合、そのパケットは外部MAP1010を経由して外部AR1011に到達する。この場合には、外部MAP1010が気付アドレス(MN11.CoA)を構成するために使用したプリフィックスを提供するので、外部MAP1010は気付アドレス(MN11.CoA)あてのパケットをインタセプトして外部AR1011を経由してMN11にルーティングする。このため、再ルーティングにより、ホームMAP1000から直接に外部AR1011にルーティングできるにもかかわらず、MN11におけるパケット受信遅延が増大する。
<本発明の概略>
本発明は、MN11が特定の条件の下で、ホームネットワーク・ドメイン100のホームエージェントであるモビリティ・アンカー・ポイント(以下、ホームMAP)1000に対する気付アドレスの冗長な登録を防止するための方法を提供する。この方法は、外部のAR1011がMN11からホームMAP1000までのルーティング・パスを構成する他の手段を既に有する場合に特に有用である。この方法は、最初にMN11が現在アソシエートしているネットワークから情報を受信することを必要とする。MN11はこの受信した情報に基づいて、使用する気付アドレスをホームMAP1000に通知する必要があるか否かを決定することができる。例えば、ホームMAP1000が気付アドレスを既に知得している場合にはMN11は気付アドレスを通知しない。気付アドレスを通知しないことにより、MN11とホームMAP1000の間の冗長なシグナリングを防止することができる。
<ネットワーク情報>
MN11は上記の決定をするために、幾つかの関連するネットワーク情報を必要とする。このネットワーク情報は、MN11がアソシエートしている外部AR1011を経由してMN11に広告され、例えばルータ広告メッセージ(Router Advertisement)やNSメッセージ(Neighbor Solicitation)、さらには、IEEE802.11のビーコンや、3GPPなどのセルラシステムで使用されるレイヤ2のシグナリングや、3GPPネットワークへのAttach Procedureの中でやり取りされるシグナリング、IEEE802.21の情報サービス応答メッセージで送信される。なお、UEは、ネットワーク情報を含むルータ広告メッセージを受信するために、ルータ要請メッセージ(Router Solicitation)をAR1011へ送信してもよい。
図2はホームネットワーク・ドメイン100とローミング契約関係10にあるドメイン(例えば外部ネットワーク・ドメイン101)からMN11が受信するネットワーク情報20のフォーマットを示す。ネットワーク情報20は、パケットヘッダ200と、ネットワークベース・モビリティ・サポート・フラグ201と、ドメインID202とプリフィックス203の各フィールドにより構成されている。パケットヘッダ200は、IPv4又はIPv6のアドレスにより構成されるメッセージ送信元と、メッセージのタイプを示すタイプフィールドと、メッセージ長フィールドにより構成される。
ネットワークベース・モビリティ・サポート・フラグ201は、MN11が現在アソシエートしているネットワークがネットワークベースのモビリティ機能をサポートできるか否かを示す。フラグ201は‘1’が「ネットワークベースのモビリティ機能をサポートする」、‘0’が「ネットワークベースのモビリティ機能をサポートしない」のように1ビットでよい。フラグ201=0の場合、MN11はホームMAP1000との接続性を維持するために、何らかのモビリティ管理機能を実行する。
ドメインID202は望ましくは、セルラ・オペレータ名やWLANホットスポットのサービスセット識別子(Service Set Identifier:SSID)を用いて構成される。ドメインID202の目的は、MN11に対してMN11が現在アソシエートしているネットワーク名を提供することにある。MN11はこのネットワーク名を知得すると、ローミング契約関係10にあるドメイン内に位置しているか否かを決定するための幾つかのチェックを実行することができる。その1つの方法は、MN11がホームMAP1000に対し、ドメインID202がローミング契約関係10にあるか否かを問い合わせることである。
プリフィックス203は、MN11が利用可能な1つ又は複数のプリフィックスを示す。本実施の形態では望ましくは、プリフィックス203はホーム・プリフィックスと外部プリフィックスを含む。ホーム・プリフィックスはホームMAP1000からMN11に割り当てられるプリフィックスであり、ホーム・プリフィックスのルーティングは、ホームネットワーク・ドメイン100のアンカーポイントであるホームMAP1000により取り扱われる。同様に、外部プリフィックスは外部ネットワーク・ドメイン101からMN11に割り当てられるプリフィックスであり、外部プリフィックスのルーティングは、外部ネットワーク・ドメイン101のアンカーポイントである外部MAP1010により取り扱われる。
ここで、図2はネットワーク情報の望ましいフォーマットを示しているが、当業者であれば、MN11がアソシエートしているネットワーク情報は種々の変形が可能であることは明らかである。例えば、外部ネットワーク・ドメイン101がMN11に対してネットワークベースのモビリティをサポートしない場合、ネットワーク情報20におけるプリフィックス203は1つの外部プリフィックスのみを有する。この場合、MN11は外部プリフィックスから構成した気付アドレス(MN11.CoA)をホームMAP1000にバインディングするためのBUメッセージを送信する必要がある。
<MNの機能的構成>
図3はMN11の機能的構成を示し、MN11はネットワーク・インタフェース300と、バインディング情報データベース301と、バインディング・メッセージ生成部302とバインディング決定エンジン303を有する。ネットワーク・インタフェース300は、MN11がある通信メディアを経由して他のノードと通信するための必要なハードウエア及びソフトウエアを有する機能ブロックである。関連する技術分野で知られている用語を用いれば、ネットワーク・インタフェース300は、レイヤ1(物理層)及びレイヤ2(データリンク層)の通信コンポーネント、ファームウエア、ドライバ及びプロファイルを表す。当業者であれば、MN11は1又は複数のネットワーク・インタフェース300を含むことは明らかである。シグナル/データパス304を経由して、ネットワーク・インタフェース300とバインディング決定エンジン303との間でトリガ信号とパケットをやり取りすることができる。例えばネットワーク・インタフェース300で受信したネットワーク情報20をシグナル/データパス304を経由してバインディング決定エンジン303に伝送することにより、バインディング決定エンジン303がアクションを実行することができる。バインディング決定エンジン303のアクションは後述する。
バインディング情報データベース301はMN11が必要な情報をストアする。本実施の形態では、データベース301はMN11のホーム・プリフィックスと、MN11とホームMAP1000との間のセキュリティ・アソシエーション・キーをストアしている。シグナル/データパス305を経由して、データベース301とバインディング決定エンジン303との間でトリガ信号とパケットをやり取りすることができる。例えばバインディング決定エンジン303はシグナル/データパス305を使用して、MN11のホーム・プリフィックスをデータベース301から引き出すことができる。同様に、シグナル/データパス307を経由して、データベース301とバインディング・メッセージ生成部302との間でトリガ信号とパケットをやり取りすることができる。例えばバインディング・メッセージ生成部302はシグナル/データパス307を経由して、BUメッセージをオーソライズするためのセキュリティ・アソシエーション・キーをデータベース301から引き出すことができる。
さらに、バインディング・メッセージ生成部302は、ホームMAP1000に送信されるBUメッセージをフォーマット化することができる。関連する技術分野で知られている用語を用いれば、バインディング・メッセージ生成部302は、非特許文献1に記載されているBUメッセージを生成する場合と同じ機能を具備してもよい。なお、バインディング・メッセージ生成部302は、BUメッセージを送信するために必要なコネクションがMAP1000との間にまだ存在していない場合には、MAP1000との間にコネクションを生成する処理を実行する。例えば、ホームネットワークが3GPPネットワークである場合は、P−GW(MAP1000)との間にPDNコネクションを構築し、BUメッセージを保護するために必要なSA(Security Association)なども生成する。シグナル/データパス308を経由して、ネットワーク・インタフェース300とバインディング・メッセージ生成部302との間でトリガ信号とパケットをやり取りすることができる。例えばBUメッセージをバインディング・メッセージ生成部302からネットワーク・インタフェース300に伝送することによりホームMAP1000に送信することができる。
本実施の形態では、バインディング・メッセージ生成部302がホームMAP1000をMN11の現在位置で更新するか否かを決定する目的のために、バインディング決定エンジン303を導入している。バインディング決定エンジン303は、ネットワーク・インタフェース300からの入力とバインディング情報データベース301に基づいて、バインディング・メッセージ生成部302が特定の気付アドレスのためのBUメッセージをフォーマット化する必要があるか否かを決定する。望ましくは、プリフィックス203内に、気付アドレスを構成するために使用する外部プリフィックスとともにホーム・プリフィックスが存在するか否かがチェックされる。もしそうであれば、バインディング決定エンジン303は、AR1011が外部プリフィックスとホーム・プリフィックスの両方を取り扱っており、既にホームMAP1000をMN11の現在位置で更新しているものとみなす。このため、バインディング・メッセージ生成部302は、MN11が外部プリフィックスを用いて構成したいかなる気付アドレスであってもトリガされない。
シグナル/データパス306を経由して、バインディング決定エンジン303とバインディング・メッセージ生成部302との間でトリガ信号とパケットをやり取りすることができる。例えばバインディング決定エンジン303はシグナル/データパス306を用いて、バインディング・メッセージ生成部302に対して特定の気付アドレスのためのBUメッセージを生成することを依頼する。
次に、第1の実施の形態を実現するMN11の処理について説明する。図4はMN11のバインディング決定処理を示すフローチャートである。この処理は、バインディング決定エンジン303がネットワーク情報40を受信するとスタートする(ステップS41)。ここで、可能な場合、ネットワーク情報40はルータ広告メッセージなどを用いてアクセス・ルータから取得することができる。ステップS41において処理をスタートすると、バインディング決定エンジン303は、ネットワーク情報40のプリフィックス203内に外部プリフィックスが存在するか否かをチェックする(ステップS42)。外部プリフィックスが存在しないということは、プリフィックス203にはホーム・プリフィックスのみが存在することを黙示している。外部プリフィックスが存在しない場合、ネットワークベースのモビリティ管理機能がトリガされ、ホームアドレスがMN11のインタフェース300に割り当てられてインタフェース300がこのホームアドレスを使用し(ステップS43)、次いでこの処理を終了する(ステップS47)。
他方、ステップS42においてプリフィックス203が外部プリフィックスを含む場合、インタフェース300に対してこの外部プリフィックスを用いた気付アドレス(CoA)を生成する(ステップS44)。なお、CoAとは、ホームアドレスに関連付けるアドレスを意味するが、ここで生成するアドレスは、Local Breakout用として使用されるグローバルアドレスでもある。バインディング決定エンジン303は望ましくは、MN11が可能であれば気付アドレスの方を使用したいというポリシーを知得する。次いで、気付アドレスをインタフェース300に割り当てると、プリフィックス203がさらにホーム・プリフィックスを含むか否かをチェックする(ステップS45)。ホーム・プリフィックスがプリフィックス203内に存在しないということは、MN11がアソシエートしているアクセス・ルータがMN11のホームMAP1000へのルーティング・パスを持っていないことを黙示している。したがって、この場合には、バインディング・メッセージ生成部302をトリガしてホームMAP1000におけるMN11の位置を更新するように指示し(ステップS46)、次いでこの処理を終了する(ステップS47)。
他方、ステップS45においてホーム・プリフィックスがプリフィックス203内に存在する場合、バインディング決定エンジン303は、バインディング・メッセージ生成部302をトリガすることなく、この処理を終了する(ステップS47)。この意味は、MN11が現在、ローミング契約関係10にある外部ネットワーク・ドメイン101内に位置し、外部AR1010がMN11のホームMAP1000へのルーティング・パスを既に確立しているので、ホームMAP1000におけるMN11の位置を更新する必要がないということである。なお、ステップS44におけるアドレスの生成は、ステップS45の後に行われてもよい。この場合、ステップS45において、ホーム・プリフィックスが存在する場合には、生成されるアドレスは、Local Breakout用のアドレスとして扱われ、一方、ホーム・プリフィックスが存在しない場合には、Local Breakout用のアドレスとしてだけではなく、CoAとしても扱われる。このように、MN11がローミング先へ移動した際に、ローミング先で通知されたプリフィックスと、ホームネットワークで使用していたプリフィックスを比較し、ホームネットワークのMAP1000との間にコネクションを構築する必要があるか否かを判断することで、不要なシグナリングの送信をなくすことができる。
<従来技術との差異>
本実施の形態と従来技術との差異についてさらに詳しく説明する。まず、本実施の形態では、図1において、MN11はネットワーク情報20を外部AR1011から取得すると、ネットワーク情報20内からホーム・プリフィックスと外部プリフィックスの2つのプリフィックスを知得する。ホーム・プリフィックスは、ホームネットワーク・ドメイン100からMN11に割り当てられるプリフィックスである。ホーム・プリフィックスのルーティングは、ホームネットワーク・ドメイン100のアンカーポイントであるホームMAP1000により取り扱われる。同様に、外部プリフィックスは、外部ネットワーク・ドメイン101からMN11が使用するために割り当てられるプリフィックスである。外部プリフィックスのルーティングは、外部ネットワーク・ドメイン101のアンカーポイントである外部MAP1010により取り扱われる。MN11は外部プリフィックスから気付アドレス(MN11.CoA)を構成する。
ここでは、ネットワーク情報20内にホーム・プリフィックスが存在するので、MN11は外部AR1011が既にプロキシBUメッセージをホームMAP1000に送信したものと理解する。このため、MN11は外部AR1011とホームMAP1000との間のルーティング・パスがセットアップされていることを知得して、MN11が現在、外部AR1011の配下に位置する旨を伝えるためのBUメッセージを送信する必要がないものと理解する。
このようにMN11がホームMAP1000を更新する方法が特許文献2に記載されている方法と異なることは、当業者であれば明らかである。特許文献2には、MNのホームMAPを更新するためのタスクをアクセス・ルータに遂行させることが記載されている。この意味は、アクセス・ルータがMNのためにBUメッセージをMNのホームMAPに送信するということである。このタスクはアクセス・ルータから除外することができるので、アクセス・ルータは最初の場所からBUメッセージ送信をストップすることが可能である。このことは、アクセス・ルータが本実施の形態のようなバインディング決定メカニズムのように動作することを黙示している。この場合、MNのホームMAPはMNの位置を示すメッセージを二重に受信しない。しかしながら、このような決定メカニズムは特許文献2には記載されていない。このため、本実施の形態と従来技術には差異がある。
<メッセージシーケンス>
図5は本実施の形態のメッセージシーケンスを示す。
ステップS500:Assoc(MN-ID)
まず、MN11は、外部ネットワーク・ドメイン101のAR1011にアソシエートすると、アクセス認証手順の一部として識別子(MN-ID)をAR1011に提示する。MN11が識別子(MN-ID)をAR1011に提示する目的は、AR1011がローカルサーバ(LS)50からMN11のポリシーを引き出すことができるようにすることにある。
ステップS501:Query-Profile(MN-ID)
このため、AR1011はLS50に対し、識別子(MN-ID)の関連するポリシー・プロファイルを問い合わせる。
ステップS502:Query-Profile-Res(MN'Profile)
次いで、LS50は応答として、識別子(MN-ID)の関連するポリシー・プロファイルをAR1011に送り返す。望ましい実施の形態では、MN11のポリシー・プロファイルは、ホームネットワーク・ドメイン100で使用されるプリフィックス(MN.Home.Prefix)と、外部ネットワーク・ドメイン101で使用されるプリフィックス(MN.Foreign.Prefix)と、ホームMAP1000のIPアドレスを含む。
ステップS503:PBU(MN-ID,AR1011.CoA)
次いで、AR1011はこのMN11のポリシー・プロファイルから得られた情報により、プロキシBUメッセージをホームMAP1000に送信してホームMAP1000におけるルーティング・ステートを更新することができる。この更新により、ホームMAP1000はMN11あてのパケットをAR1011経由でルーティングすることができる。
ステップS504:NI(MN.Home.Prefix,MN.Foreign.Prefix)
次いで、AR1011は同時に、ネットワーク情報20をMN11に送信して、MN11が現在、接続しているネットワークの情報を提供する。ネットワーク情報20は可能な場合、ホーム・プリフィックス(MN.Home.Prefix)と外部プリフィックス(MN.Foreign.Prefix)を含む。
ステップS505:Decide
次いで、MN11はネットワーク情報20を受信すると、BUメッセージをホームMAP1000に送信する必要があるか否かを決定することができる。ここで、BUメッセージを送信する目的は、ホームMAP1000における現在位置を更新してMN11あてのパケットをホームMAP1000にルーティングさせることにある。ステップS505におけるMN11の決定処理は、図4で説明した方法に基づく。この場合、ネットワーク情報20がホーム・プリフィックス(MN.Home.Prefix)と外部プリフィックス(MN.Foreign.Prefix)を含むので、MN11はAR1011が既にホームMAP1000における現在位置を更新しているものと了解する。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態では、MN11がAR1011に対し、MN11が使用しないMN11のホーム・プリフィックス(MN.Home.Prefix)を広告しないように通知するためのメッセージを送信する。第2の実施の形態におけるこのメッセージをプリフィックス割り当てメッセージと言う。AR1011はこのプリフィックス割り当てメッセージにより、MN11がネットワークベースのモビリティ管理機能を希望していないものと了解する。
図6は第2の実施の形態におけるMN11のバインディング決定処理を示す。ステップS60は、図4に示したステップS45において、バインディング決定エンジン303がホーム・プリフィックス(MN.Home.Prefix)と外部プリフィックス(MN.Foreign.Prefix)の両方がネットワーク情報20のプリフィックス203内に広告されていることを検出したときにスタートする(ステップS45でYes)。まず、ステップS61では、バインディング決定エンジン303は、MN11がホーム・プリフィックス(MN.Home.Prefix)と外部プリフィックス(MN.Foreign.Prefix)の両方を使用しようとしているか否かを決定する。この決定は望ましくは、プリフィックス使用を規定するMN11内のポリシーに基づいて行われる。
もし、両方を使用すると決定した場合、バインディング決定エンジン303はバインディング・メッセージ生成部302を起動することなく、この処理を終了する(ステップS47)。この意味は、AR1011が既にMN11のホームMAP1000に対してルーティング・パスを確立しているので、MN11が現在位置をホームMAP1000に通知する必要がないということである。なお、外部ネットワークからホームプリフィックスと外部プリフィックスの両方が広告される可能性があることを想定できる場合には、MN11は、外部ネットワークへ接続した際に行うAttach Procedureの中で、プリフィックス割り当てメッセージを送信してもよい。また、ホームネットワークに接続した際に行うAttach Procedureの中で、プリフィックス割り当てメッセージを送信し、外部ネットワークで使用するプリフィックスをあらかじめ決定してもよい。
他方、ステップS61における決定が「ホーム・プリフィックスのみ使用」の場合、バインディング決定エンジン303はMN11が外部プリフィックスを使用する意図がないものと了解し、バインディング・メッセージ生成部302に対して、MN11に対する次のネットワーク情報20には外部プリフィックスを含まないようにAR1011に通知するためのプリフィックス割り当てメッセージを送信するように指示する(ステップS62)。このプリフィックス割り当てメッセージにより、AR1011はMN11が外部ネットワーク・ドメイン101内に位置する間は別のプリフィックスを必要としていないことを知得することができ、プリフィックスを通知するメッセージのサイズを小さくすることができる。次いでホームアドレスをインタフェース300に割り当てて使用し(ステップS43)、次いでこの処理を終了する(ステップS47)。
また、ステップS61における決定が「外部プリフィックスのみ使用」の場合、バインディング決定エンジン303はMN11がホーム・プリフィックスを使用する意図がないものと了解し、バインディング・メッセージ生成部302に対して、MN11に対する次のネットワーク情報20にはホーム・プリフィックスを含まないようにAR1011に通知するためのプリフィックス割り当てメッセージを送信するように指示する(ステップS63)。このプリフィックス割り当てメッセージにより、AR1011はMN11が外部ネットワーク・ドメイン101内に位置する間はローカル・プリフィックス、すなわちホーム・プリフィックスを必要としていないことを知得することができ、プリフィックスを通知するメッセージのサイズを小さくすることができる。次いでバインディング決定エンジン303はバインディング・メッセージ生成部302に対して、ホームMAP100におけるMN11の現在位置を更新するように指示し、次いでこの処理を終了する(ステップS47)。
図6から、MN11はAR1011に対し、MN11がホーム・プリフィックスと外部プリフィックスのいずれかを必要としないことをプリフィックス割り当てメッセージで明示的に通知していることが明らかである。この利点は、AR1011がMN11に広告するネットワーク情報20のパケットサイズを減少できるということである。さらなる利点は、MN11がホーム・プリフィックスのみを使用したい場合、外部ネットワーク・ドメイン101はMN11のプリフィックス記憶部から別のプリフィックスを予約する必要がないということである。このため、このプリフィックスは、それを必要とする他のモバイルノードに割り当てることができる。
図7は第2の実施の形態におけるプリフィックス割り当てメッセージ70のフォーマットを示し、メッセージ70はパケットヘッダ700と、モバイルノード識別子(MN−ID)701とフラグ702により構成される。パケットヘッダ700では、IPv4アドレス又はIPv6アドレスであるメッセージ送信元と、メッセージタイプのフィールドと、メッセージ長のフィールドが送信される。MN−ID701はどのモバイルノードがメッセージ70を送信したかをアクセス・ルータが識別可能にするためのものである。
フラグ702はどのプリフィックスをアクセス・ルータが広告すべきかをモバイルノードが通知可能にするためのものである。フラグ702は新しいモビリティ・オプションであって、メッセージ70内では2ビットで表される。例えば‘10’はモバイルノードがホーム・プリフィックスのみの広告を希望することを表し、‘01’はモバイルノードが外部プリフィックスのみの広告を希望することを表す。なお、プリフィックス割り当てメッセージとしては、RSメッセージ(Router Solicitation)や、NSメッセージ(Neighbor Solicitation)、さらには、IEEE802.11のビーコンや3GPPなどのセルラシステムで使用されるレイヤ2のシグナリングや、3GPPネットワークへのAttach Procedureの中でやり取りされるシグナリング、IEEE802.21の情報サービス応答メッセージで送信される。なお、UEは、ネットワーク情報を含むルータ広告メッセージを受信するために、ルータ要請メッセージ(Router Solicitation)をAR1011へ送信してもよい。なお、アクセス・ルータからの通知を要求するプリフィックスを指定する方法としては、フラグ702を用いる方法に限定されない。例えば、広告を要求するプリフィックスそのものをメッセージ70に含めてもよいし、プリフィックスを特定することができる情報として、ホームネットワーク及び外部ネットワークの識別情報を用いてもよい。さらには、移動前のプリフィックスを利用する(Handover Attach)であることを示す情報(Handover Indication)と、移動先のプリフィックスを利用する(Local Breakout)であることを示す情報(Local Breakout Indication)の両方を含めてもよいし、HandoverとLocal Breakoutの両方を同時に意味する情報を含めてもよい。また、3GPPネットワークへのAttach Procedureでは、UE(MN)からP−GW(MAP1000)へプリフィックス割り当て情報を通知するために、PCO(Protocol Configuration Option)を用いることができる。
以下に、第2の実施の形態の動作をさらに詳しく説明する。図1において、MN11はAR1011からネットワーク情報20を取得すると、ホーム・プリフィックスと外部プリフィックスの2つのプリフィックスを知得する。ホーム・プリフィックスは、ホームネットワーク・ドメイン100からMN11に割り当てられるプリフィックスである。ホーム・プリフィックスのルーティングは、ホームネットワーク・ドメイン100のアンカーポイントであるホームMAP1000により取り扱われる。同様に、外部プリフィックスは、外部ネットワーク・ドメイン101からMN11が使用するために割り当てられるプリフィックスである。外部プリフィックスのルーティングは、外部ネットワーク・ドメイン101のアンカーポイントである外部MAP1010により取り扱われる。
(1)外部プリフィックスのみ
ここでは、MN11は外部ネットワーク・ドメイン101内に位置する間の通信のために外部プリフィックスのみを希望することを決定するものとする。したがって、MN11は外部プリフィックスから気付アドレス(MN11.CoA)を構成する。そして、MN11はフラグ702として’01’(=外部プリフィックスのみの広告を希望)をセットしたプリフィックス割り当てメッセージ70をAR1011に送信する。このメッセージ70により、AR1011はMN11にはホーム・プリフィックスの広告を必要としていないことを知得することができる。また、ホーム・プリフィックスを必要していないので、AR1011はプロキシBUメッセージをホームMAP1000に送信しない。
(2)ホーム・プリフィックスのみ
また、MN11は外部ネットワーク・ドメイン101内に位置する間の通信のためにホーム・プリフィックスのみを希望することを決定する場合には、フラグ702として‘10’(=ホーム・プリフィックスのみの広告)をセットしたプリフィックス割り当てメッセージ70をAR1011に送信する。このメッセージ70により、AR1011はMN11が外部ネットワーク・ドメイン101内ではホーム・プリフィックスのみの使用を決定したことを知得することができる。このため、AR1011はMN11に対し、外部プリフィックスの広告を停止してホーム・プリフィックスの広告を開始する。また、AR1011はプロキシBUメッセージをホームMAP1000に送信する。
(3)両方
MN11は外部ネットワーク・ドメイン101内に位置する間の通信のためにホーム・プリフィックスと外部プリフィックスの両方を希望することを決定する場合には、フラグ702として’11’をセットしたプリフィックス割り当てメッセージ70をAR1011に送信する。このメッセージ70により、AR1011はMN11が外部ネットワーク・ドメイン101内ではホーム・プリフィックスと外部プリフィックスの両方の使用を決定したことを知得することができる。このため、AR1011はMN11に対して両方のプリフィックスを広告し、また、プロキシBUメッセージをホームMAP1000に送信する。この場合、MN11は、AR1011がプロキシBUメッセージをホームMAP1000に送信するであろうことを知得しているので、BUメッセージをホームMAP1000に送信しないことを決定する。
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態では、MN11がプリフィックス割り当てメッセージ70をホームMAP1000に送信する。この方法は、AR1011がメッセージ70を理解しない場合(例えばレガシー・ルータの場合)に効果がある。なお、第3の実施の形態においても、第2の実施の形態と同様に、外部ネットワークからホーム・プリフィックスと外部プリフィックスの両方が広告される可能性があることを想定できる場合には、MN11は、外部ネットワークへ接続した際に行うAttach Procedureの中で、プリフィックス割り当てメッセージ70をMAP1000へ送信してもよい。また、ホームネットワークに接続した際に行うAttach Procedureの中で、プリフィックス割り当てメッセージ70を送信し、外部ネットワークへローミングした際に使用するプリフィックスをあらかじめ決定してもよい。これにより、移動後すぐに望ましいプリフィックスの取得をすることができるという効果が得られる。プリフィックス割り当てメッセージ70を送信する方法としては、MN11がMAP1000へ送信するBUメッセージや、MN11がホームネットワーク及び外部ネットワークへ接続した際に行うAttach Procedureの中のシグナリングなどが利用される。なお、3GPPネットワークへのAttach Procedureでは、UE(MN)からP−GW(MAP1000)へプリフィックス割り当て情報を通知するために、PCO(Protocol Configuration Option)を用いることができる。ホームMAP1000はMN11の意図を了解すると、AR1011に対してMN11の意図を通知する。なお、プリフィックス割り当てメッセージ70の送信先は、LS50(3GPPネットワークの場合はHSS/AAA)でもよいし、MAP1000がMN11から取得したプリフィックス割り当て情報をLS50(HSS/AAA)へ登録してもよい。
ここで、AR1011がレガシー・ルータでない場合には、ホームMAP1000はAR1011に対して、プリフィックス割り当てメッセージ70を用いてMN11の意図を通知することができる。他方、AR1011がレガシー・ルータの場合には、ホームMAP1000はAR1011に対して、MN11の意図を表すMN11の更新ポリシー(例えば外部プリフィックスのみを含む更新ポリシー)を送信することができる。この更新ポリシーにより、AR1011はどのプリフィックスをMN11に広告すべきかを知得することができる。望ましくは、ホームMAP1000はプリフィックス割り当てメッセージ70又は更新ポリシーを、プロキシBUメッセージの応答であるプロキシBAメッセージとともにAR1011に送信する。なお、LS50(HSS/AAA)がMN11から通知された、又はオペレータによって設定された最新のプリフィックス割り当て情報を保持している場合は、図5に示されているように、MN11がローミング先のネットワークに接続した際に行うAttach Procedureの中で、AR1011やMAP1010、又はローミング先のネットワーク内に存在するLS(HSS/AAA)が、MN11のホームネットワークに存在するLS50(HSS/AAA)へ問い合わせて取得してもよい。
以下に、第3の実施の形態の動作をさらに詳しく説明する。図1において、MN11はAR1011からネットワーク情報20を取得すると、ホーム・プリフィックスと外部プリフィックスの2つのプリフィックスを知得する。ホーム・プリフィックスは、ホームネットワーク・ドメイン100からMN11に割り当てられるプリフィックスである。ホーム・プリフィックスのルーティングは、ホームネットワーク・ドメイン100のアンカーポイントであるホームMAP1000により取り扱われる。同様に、外部プリフィックスは、外部ネットワーク・ドメイン101からMN11が使用するために割り当てられるプリフィックスである。外部プリフィックスのルーティングは、外部ネットワーク・ドメイン101のアンカーポイントである外部MAP1010により取り扱われる。さらに、MN11は、AR1011がレガシー・ルータでないが、ホームMAP1000によりオーソライズされるまでMN11の要求を処理しないことを知得している。
(1)外部プリフィックスのみ
ここでは、MN11は外部ネットワーク・ドメイン101内に位置する間の通信のために外部プリフィックスのみを希望することを決定するものとする。したがって、MN11は外部プリフィックスから気付アドレス(MN11.CoA)を構成する。そして、MN11はAR1011がホームMAP1000によりオーソライズされるまでプリフィックス割り当てメッセージ70を処理しないことを知得しているので、MN11はフラグ702として‘01’(=外部プリフィックスのみの広告を希望)をセットしたプリフィックス割り当てメッセージ70をホームMAP1000に送信する。このメッセージ70により、ホームMAP1000はMN11がホーム・プリフィックスの使用を意図していないことを知得することができる。ここでは、ホームMAP1000はプリフィックス割り当てメッセージ70をAR1011に転送するものとする。AR1011はホームMAP1000からプリフィックス割り当てメッセージ70を受信すると、メッセージ70がオーソライズされたとみなし、MN11に対するホーム・プリフィックスの広告を停止する。
(2)ホーム・プリフィックスのみの場合、及び(3)両方の場合の説明は、第2の実施の形態とほぼ同様であるので省略する。
<第4の実施の形態>
第4の実施の形態では、図8に示すように、MN11が複数のインタフェース(IF1、IF2)を有する場合、プリフィックス割り当てメッセージ70をホームMAP1000に対し、ホームMAP1000に接続しているIF1を介して送信する。この方法は、IF1を介して送信するときのプリフィックス割り当てメッセージ70の伝送時間が極めて短い場合に効果がある。他の効果としては、MN11がAR1011に対してどのプリフィックスを広告すべきかを通知するために、MN11のIF2がAR1011に接続する前に、ホームMAP1000に接続しているIF1を使用することができる点がある。なお、図8において、ホームネットワーク・ドメイン100及び外部ネットワーク・ドメイン101が共に3GPPネットワークである場合は、MN11のIF2は3GPPネットワークへ接続可能なインタフェースである必要はなく、WLANやWiMAXなどのNon3GPPネットワークへ接続可能なインタフェースであってもよい。この場合、IF2は、外部ネットワーク・ドメイン101が管理するNon3GPPネットワークからホームネットワーク・ドメイン100を経由して行う通信(Home Routed)、又は外部ネットワーク・ドメイン101から直接行う通信(Local Breakout)のいずれか又は両方を行う。
以下に、第4の実施の形態の動作をさらに詳しく説明する。図8において、MN11のIF1が現在、ホームAR1001に接続している状態で、MN11はIF2において外部AR1011からネットワーク情報20を取得すると、ホーム・プリフィックスと外部プリフィックスの2つのプリフィックスを知得する。ホーム・プリフィックスは、ホームネットワーク・ドメイン100からMN11に割り当てられるプリフィックスである。ホーム・プリフィックスのルーティングは、ホームネットワーク・ドメイン100のアンカーポイントであるホームMAP1000により取り扱われる。同様に、外部プリフィックスは、外部ネットワーク・ドメイン101からMN11が使用するために割り当てられるプリフィックスである。外部プリフィックスのルーティングは、外部ネットワーク・ドメイン101のアンカーポイントである外部MAP1010により取り扱われる。
(1)外部プリフィックスのみ
ここでは、MN11は外部ネットワーク・ドメイン101内に位置する間の通信のために外部プリフィックスのみを希望することを決定するものとする。したがって、MN11は外部プリフィックスから気付アドレス(MN11.CoA)を構成する。そして、MN11は、現在、ホームネットワーク・ドメイン100に接続しているIF1を有するので、IF1を経由してフラグ702として’01’(=外部プリフィックスのみの広告を希望)をセットしたプリフィックス割り当てメッセージ70をホームMAP1000に送信する。このため、第3の実施の形態と同様に、このメッセージ70により、ホームMAP1000はMN11がホーム・プリフィックスの使用を意図していないことを知得することができる。この場合、ホームMAP1000はプリフィックス割り当てメッセージ70をAR1011に転送する。AR1011はホームMAP1000からプリフィックス割り当てメッセージ70を受信すると、メッセージ70がオーソライズされたとみなし、MN11に対するホーム・プリフィックスの広告を停止する。
(2)ホーム・プリフィックスのみの場合、及び(3)両方の場合の説明は、第3の実施の形態とほぼ同様であるので省略する。
<第5の実施の形態>
第5の実施の形態では、外部AR1011にインテリジェント機能を追加する。この場合、AR1011は図3に示したバインディング決定エンジン303を有し、AR1011がMN11のポリシー・プロファイルを引き出すと、バインディング決定エンジン303は、MN11がBUメッセージをホームMAP1000に送信しそうであることを知得する。このため、バインディング決定エンジン303は、ネットワークベースのモビリティ管理機能をMN11に提供することを停止し、MN11にホームMAP1000を更新させる。この処理の目的は、MN11がレガシーであってバインディング決定エンジン303を備えていない場合にも、同様な効果を実現することにある。
以下に、第5の実施の形態の動作をさらに詳しく説明する。図1において、AR1011はローカルサーバ50からMN11のポリシー・プロファイルを取得すると、バインディング決定エンジン303により、MN11が、AR1011にアソシエートしているインタフェース300の気付アドレスを構成しようとしているものと決定する。このため、AR1011はMN11の位置を更新するためのプロキシBUメッセージをホームMAP1000に送信しない。同様に、MN11に広告されるネットワーク情報20は、ネットワークベース・モビリティサポート・フラグ210として’0’(=ネットワークベースのモビリティ機能をサポートしない)と、ドメインID202として外部ネットワーク・ドメイン101のIDと、プリフィックス203として外部プリフィックスのみを有する。このネットワーク情報20により、MN11はBUメッセージをホームMAP1000に送信することにより、ホームMAP1000におけるMN11の現在位置を更新することができる。
<第6の実施の形態>
第6の実施の形態では、外部AR1011にインテリジェント機能として、さらに外部プリフィックスの存在が既にホームMAP1000に通知されている旨をMN11に通知する機能を追加する。このため、AR1011はプロキシBUメッセージをホームMAP100に送信して、MN11が入手可能な外部プリフィックスを通知する。さらに、AR1011はMN11に対し、ホームMAP1000がこの通知で更新されている旨を通知する。望ましくは、この通知は、MN11に広告されるネットワーク情報20で送信することができる。
この通知により、外部AR1010がMN11に対し、BUメッセージをホームMAP1000に送信する必要がない旨を知らせる。この結果、ホームMAP1000における外部プリフィックスのリフレッシュが外部AR1011により行われる。この利点は、ホームMAP1000がパケットを外部AR1011にルーティングできない場合に、ホームMAP1000が外部MAP1010にルーティングできるということである。例として、ローミング契約関係20のある外部AR1011から他のAR(不図示)にMN11がローミングする場合である。この場合、ホームMAP1000は、新しいARを未だ知得していないときには、MN11が現在、位置していると知得している外部MAP1010にパケットを一時的にルーティングできる。
図9は第6の実施の形態のネットワーク情報20を示し、このネットワーク情報20は図2に示すフィールドに加えて、AR1011がMN11に対し、ホームMAP100が外部プリフィックスを更新されている旨を通知するためのフラグ800が設けられている。フラグ800は1ビットであって、‘1’が「ホームMAP100に外部プリフィックスが通知されている」ことを示し、‘0’が「ホームMAP100に外部プリフィックスが通知されていない」ことを示す。フラグ800=1により,MN11はBUメッセージをホームMAP1000に通知する必要がないことを知得することができる。
以下に、第6の実施の形態の動作をさらに詳しく説明する。図1において、外部AR1011はプロキシBUメッセージをホームMAP1000に送信して、MN11が外部AR1011にアソシエートしている旨を通知する。このプロキシBUメッセージはさらに、MN11が使用する外部MAP1010の外部プリフィックスを含む。このため、ホームMAP1000は、MN11あてのパケットを外部AR1011と外部MAP1010のいずれでもルーティングできるものと了解する。ここで、外部MAP1010は自身あてのパケットを外部AR1011に転送する。また、外部AR1011はMN11に対し、フラグ800として‘1’(=ホームMAP100が通知されている)がセットされたネットワーク情報20を広告する。この広告により、MN11は、外部AR1011が外部プリフィックスをホームMAP1000に通知したことを知得することができる。このため、MN11はBUメッセージをホームMAP1000に送信しない。
MN11が外部ネットワーク・ドメイン101内の新しいアクセス・ルータ(外部AR1011)にローミングすると、外部AR1011は両方のMAP1000、1010を新しい位置で更新しようとする。ここで、プロキシBUメッセージはホームMAP1000に届かないものとする。理由はパケットが伝送中に消失したからとする。ホームMAP1000においてMN11が最早、AR1011に位置しないものとして更新されると、ホームMAP1000は外部プリフィックスを知得していなければ、MN11あてのパケットをルーティングするパスを持たない。このことは、MN11がホームMAP1000に対するルーティング・パスを再確立すると、パケット喪失を知るであろうということを示唆している。
この第6の実施の形態によれば、ホームMAP1000は外部MAP1010を経由する代替えパスを知得することができる。このため、ホームMAP1000は、外部MAP1010がMN11の現在位置を知得しているであろうという期待を持って、外部MAP1010にパケットをルーティングする。この場合、外部MAP1010はMN11がAR1011にアソシエートしていることを了解してそのパケットをルーティングする。
<第7の実施の形態>
第7の実施の形態では、外部AR1011がインテリジェント機能として、MN11に対して外部プリフィックスが利用可能である旨を通知しない。外部AR1011は、MN11がレガシーであって、MN11のネットワークベースのモビリティ管理機能とホストベースのモビリティ管理機能がお互いに独立して備えられていることを知得すると、外部AR1011は、外部プリフィックスを広告しないことにより、MN11がホストベースのモビリティ管理機能をトリガすることを妨げるかもしれない。これにより、MN11がBUメッセージをホームMAP1000に送信することを停止する。
以上、上記の実施の形態を例にして本発明について説明したが、当業者であれば、本発明を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは明らかである。例えば、本発明は、複数のインタフェースを有し、かつローミング契約関係10がない外部ネットワーク・ドメインにアクティブに接続するMNにも適用することができる。このMNは、そのインタフェースを用いて全ての気付アドレスを例えばバルク登録するために、BUメッセージをホームMAP1000に送信する場合、ローミング契約関係10がある外部ネットワーク・ドメイン101内で使用する気付アドレスを除外することができる。この場合、そのMNはバインディング決定エンジン303により、ローミング契約関係10がある外部ネットワーク・ドメイン101内で使用する気付アドレスを知得することができる。
また、上記の実施の形態では、プリフィックス割り当てメッセージ70がホームMAP1000又はAR1011に送信されることが記載されているが、当業者であれば、メッセージ70はホームネットワーク・ドメイン100や外部ネットワーク・ドメイン101に位置する如何なるエンティティに送信してよいことは明らかである。さらに、当業者であれば、メッセージ70はアクセス認証フェーズの間にMN11がそのARに送信してよいことは明らかである。このメッセージ70は望ましくは、認証、オーソライゼーション及びアカウンティング(AAA)メッセージの交換中に送信される。また、上記の実施の形態では、省略する登録メッセージとして、MN11がホームMAP1000に送信するBUメッセージである場合について説明したが、代わりに、外部AR1011がホームMAP1000に送信するPBUメッセージを省略するようにしてもよい。
なお、上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又はすべてを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブ ル・プロセッサーを利用してもよい。さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。例えば、バイオ技術の適用などが可能性としてあり得る。
本発明は、モバイルノードがホームネットワーク・ドメインとローミング関係にある外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合にモバイルノードの位置情報をホームエージェントに登録する際のメッセージ数を減少するという効果を有し、プロキシ・モバイル・インターネット・プロトコルに利用することができる。
本発明は、モバイルノードがホームネットワーク・ドメインから外部ネットワーク・ドメインにローミングする場合の通信方法、通信システム、モバイルノード及びアクセス・ルータに関する。
下記の非特許文献1におけるモバイルIPv6(MIPv6)によれば、モバイルノード(MN)は、インターネットに対する接続点を変更しても1つのインターネット・プロトコル(IP)アドレスを永久的に維持することができる。MIPv6におけるこの永久的なIPアドレスは、そのモバイルノードのホームネットワーク・ドメイン内のアドレスであり、ホームアドレスとして知られている。モバイルノードは、外部ネットワーク・ドメインに接続すると、外部ネットワーク・ドメインで使用するIPアドレスを、外部ネットワーク・ドメインから広告されるプリフィックスから構成することができる。このように構成したIPアドレスは気付アドレスと呼ばれ、また、その気付アドレスをモバイルノードのあて先とすることができる。
モバイルノードは、その位置に関係なく到達可能性を維持するために、自身のホームエージェントに対して気付アドレスをホームアドレスにバインディング(bind)する。MIPv6におけるホームエージェントは、モバイルノードの現在の気付アドレスを登録するホームネットワーク内のルータ又はホストである。このバインディングは、モバイルノードがバインディング・アップデート(BU)メッセージをホームエージェントに送信することにより実現することができる。モバイルノードがホームネットワークから外に移動すると、ホームエージェントはモバイルノードのホームアドレスあてのパケットをインタセプトして、そのパケットを気付アドレスあてにトンネル化する。MIPv6によればモビリティ管理ドメイン内にホストが含まれる。このため、MIPv6はホストベースのモビリティ管理プロトコルとして知られている。
モビリティ管理の他の形態として、モバイルノードがモビリティ・ドメイン内をローミングする際のシグナリングに関するモビリティ管理からモバイルノードを解放する形態がある。この形態では、下記の非特許文献2に示されるように、モビリティ・ドメイン内のプロキシ・エンティティがモバイルノードのモビリティ管理を助ける。このようなモビリティ管理は、ネットワークベースのモビリティ管理と呼ばれる。
モバイルノードはモビリティ・ドメイン内を移動すると、アクセス認証手順の一部として自身の識別子(MN−ID)をプロキシ・エンティティ(MAG:モバイル・アクセス・ゲートウェイとして知られている)に提示する。このMN−IDは典型的には、ローカルサーバから取得可能なモバイルノードのポリシー・プロファイルと関連付けるために使用される。モバイルノードのポリシー・プロファイルは、ネットワークベースのモビリティ・サービスの特徴と、他の関連するパラメータ、例えばモバイルノードに割り当てられているネットワーク・プリフィックス(MN.Home.Prefix)、許可されているアドレス構成モード、ローミング・ポリシー、及びネットワークベースのモビリティ・サービスを提供するために本質的な他のパラメータを含む。
プロキシ・エンティティであるモバイル・アクセス・ゲートウェイ(MAG)は、モバイルノードのアクセス認証が成功した後、ローカルサーバからモバイルノードのポリシー・プロファイルを取得している。この意味は、モバイル・アクセス・ゲートウェイがモバイルノードのためのモビリティ・サービスを実行するのに必要なすべての情報を有しているということである。このため、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、モバイルノードにネットワーク・プリフィックス(MN.Home.Prefix)を広告するためのルータ広告メッセージを周期的に送信する。モバイルノードはネットワーク・プリフィックス(MN.Home.Prefix)を知得すると、モビリティ・ドメインに接続している自身のインタフェースのIPアドレス(ホームアドレス)を構成する。モバイルノードがモビリティ・ドメイン内をローミングするときには常に、モビリティ・ドメインに接続しているインタフェースはネットワーク・プリフィックス(MN.Home.Prefix)を参照している。これは、モバイルノードが接続しているモバイル・アクセス・ゲートウェイが常にローカルサーバにアクセスしてモバイルノードのプロファイルを取得していることによる。このため、モビリティ・ドメイン内のモバイルノードの位置に関係なく、モバイルノードは常に、最初に構成したIPアドレスを使用することができる。
これを実現するために、ローカル・モビリティ・アンカー(LMA)と呼ばれるエンティティがモビリティ・ドメイン内において各モバイルノードの地理的なアンカーポイントとして動作する。なお、以下では、モビリティ・アンカー・ポイント(MAP)とも呼ぶ。加えて、ローカル・モビリティ・アンカーはさらに、各モバイルノードの到達可能性を管理している。したがって、ローカル・モビリティ・アンカーは、非特許文献1に記載されているホームエージェントとある類似性を有する。ローカル・モビリティ・アンカーは、各モバイルノードのアンカーポイントとなるために、各モバイルノードの現在位置を更新される必要がある。このため、モバイルノードがモバイル・アクセス・ゲートウェイに接続しているときは常に、モバイル・アクセス・ゲートウェイは、ネットワーク・プリフィックス(MN.Home.Prefix)をモバイル・アクセス・ゲートウェイの気付アドレスにバインディングするためのプロキシBUメッセージをローカル・モビリティ・アンカーに送信する。このバインディングにより、ローカル・モビリティ・アンカーは、モバイルノードあてのパケットを適切なモバイル・アクセス・ゲートウェイを経由してルーティング(route)することができる。また、他の従来技術としては、下記の特許文献1、2が知られている。
D. Johnson, C. Perkins and J. Arkko, "Mobility Support in IPv6", Internet Engineering Task Force Request For Comments 3775, June 2004. S. Gundavelli, K. Leung, V. Devarapalli, K. Chowdhury and B. Patil, "Proxy Mobile IPv6", Internet Engineering Task Force Internet Draft: draft-ietf-netlmm-proxymip6-00.txt, April 08, 2007. V. Magret and L. Rose, "Simple multicast extension for mobile IP SMM", US Patent Number 6,988,146, January 17, 2006. M-S. Do, Y-H. Han, H-J. Jang and J-H. Bang, "Method of configuring and registering Internet protocol address in a wireless mobile communication system having connection-oriented radio link", US Patent Application Publication Number US2007/0091822A1, April 26, 2007.
以下に、モバイルノードがホームネットワーク・ドメインから外部ネットワーク・ドメインにローミングする場合に発生する課題について説明する。図10はネットワークベースのモビリティ管理システムの例を示す。図10におけるモバイルノード(MN)11aは、自身の属するドメイン(すなわちホームネットワーク・ドメイン)100及びインターネット102を介して相手先の通信ノード(CN:Correspondent Node)12に接続している状態を示し、また、MN11bは、自身の属しないドメイン(すなわち外部ネットワーク・ドメイン)101にローミングして外部ネットワーク・ドメイン101及びインターネット102を介してCN12に接続している状態を示す。
ここで、ホームネットワーク・ドメイン100と外部ネットワーク・ドメイン101は例えばセルラ・オペレータであってローミング契約を締結しており、また、ともにPMIPドメインである。ホームネットワーク・ドメイン100におけるローカル・モビリティ・アンカー(LMA/HA1)はMN11aのホームエージェント(HA)であり、また、モバイル・アクセス・ゲートウェイ(MAG1)はMN11aの代理ノードである。ホームネットワーク・ドメイン100におけるMN11aは、CN12と通信を行うため、MAG1から広告されるホーム・プリフィックス(Home Prefix)からホームアドレス(HoA)を生成する。
ホームネットワーク・ドメイン100とローミング契約を締結している外部ネットワーク・ドメイン101においてMN11bの代理ノードとなるMAG2は、ホームネットワーク・ドメイン100のローカルサーバ(LS1)からMN11a、11bの情報(例えばホーム・プリフィックス、LMA/HA1のアドレス)を取得可能である。このため、外部ネットワーク・ドメイン101のMAG2は、ホームネットワーク・ドメイン100のプリフィックス(ホーム・プリフィックス)と自身のプリフィックス(外部プリフィックス:Foreign Prefix)を広告している。外部ネットワーク・ドメイン101配下のMN11bは、ホームアドレス(HoA)と、外部プリフィックスから生成した気付アドレス(CoA)の両方を使用してCN12と通信を行うためには、ホームネットワーク・ドメイン100側のLMA/HA1においてMN11aのホームアドレス(HoA)に対してMN11b及びMAG2の各気付アドレスを登録(バインディング)する必要がある。ここで、MN11bがホームアドレス(HoA)と気付アドレス(CoA)の両方を使用してCN12と通信を行う場合とは、一方だけではエンド・ツー・エンドのサービス品質(E2E QoS)が得られない場合である。
図11はその登録手順を示す。
1.まず、外部ネットワーク・ドメイン101のMAG2は、LMA/HA1に対してプロキシBU(PBU)メッセージを送信することにより、LMA/HA1のバインディング・キャッシュ・エントリ(BCE)においてMN11aのホームアドレス(HoA)に対して自身の気付アドレス(MAG.CoA)を登録する。
2.また、外部ネットワーク・ドメイン101にローミングしたMN11bは、LMA/HA1に対してBUメッセージを送信することにより、バインディング・キャッシュ・エントリBCEにおいてMN11aのホームアドレス(HoA)に対して自身の気付アドレス(MN.CoA)を登録する。
しかしながら、上記の手順では、MN11bの気付アドレス(MN.CoA)が、MAG2が広告する外部プリフィックスから生成されたものであるので、MN11bがLMA/HA1に対してBUメッセージを送信しても、BUメッセージによって登録される位置情報はMN11aがMAG2を経由して到達可能であることを意味するので、PBUメッセージによって登録される位置情報と同じ経路を示す情報となる。このため、いずれか一方のメッセージは冗長であるという問題点がある。
ここで、従来技術として特許文献1には、モバイルノードがBUメッセージによりマルチキャスト・アドレスをモバイル・アンカー・ポイントに要求する方法が記載されている。特許文献1では、モバイルノードからモバイル・アンカー・ポイントに送信されるBUメッセージに何らかの意味を持たせることを提案している。また、BUメッセージにおけるマルチキャスト・サポート要求を必要としないマルチキャスト発見(例えばMulticast Source Discovery Protocol)に利用する方法が記載されている。
他の従来技術として特許文献2には、アクセス・ルータがモバイルノードの気付アドレスを、モバイルノードのホームエージェントであるモバイル・アンカー・ポイントに登録する方法が記載されている。特許文献2では、アクセス・ルータとモバイルノードが1つの同じ気付アドレスを別個に生成し、アクセス・ルータとモバイルノードの両方がユニークな接続識別子(CID)と、モバイルノードのMACアドレスと、気付アドレスを計算するためのプリフィックスを有する。計算のための入力がユニークなため、アクセス・ルータとモバイルノードは1つの同じ気付アドレスで到達する。このため、アクセス・ルータはモバイルノードのために、モバイルノードの気付アドレスを、モバイルノードのホームエージェントであるモバイル・アンカー・ポイントに登録することができる。この方法により、モバイルノードがBUメッセージをホームエージェントに送信することを省略することができる。
本発明は上記従来技術の問題点に鑑み、モバイルノードがホームネットワーク・ドメインとローミング関係にある外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合にモバイルノードの位置情報をホームエージェントに登録する際のメッセージ数を減少することができる通信方法、通信システム、モバイルノード、及び外部ネットワーク・ドメインのアクセス・ルータを提供することを目的とする。
本発明の通信方法は上記目的を達成するために、モバイルノードがホームネットワーク・ドメインから外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合の通信方法において、
前記外部ネットワーク・ドメインが、前記外部ネットワーク・ドメインのプリフィックスである外部プリフィックスを送信するとともに、前記ホームネットワーク・ドメインとローミング契約関係にある場合に前記ホームネットワーク・ドメインのプリフィックスであるホーム・プリフィックスを送信するステップと、
前記モバイルノードが、前記外部ネットワーク・ドメインから前記外部プリフィックスを受信して前記外部プリフィックスから前記外部ネットワーク・ドメインで使用する気付アドレスを生成するとともに、前記外部ネットワーク・ドメインから前記ホーム・プリフィックスを受信したか否かを判定して、受信しない場合に前記生成した気付アドレスを登録する登録メッセージを前記ホームネットワーク・ドメインのホームエージェントに送信し、受信した場合に前記登録メッセージを送信しないステップとを、
備えた構成とした。
本発明の通信システムは上記目的を達成するために、モバイルノードがホームネットワーク・ドメインから外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合の通信システムにおいて、
前記外部ネットワーク・ドメインが、前記外部ネットワーク・ドメインのプリフィックスである外部プリフィックスを送信するとともに、前記ホームネットワーク・ドメインとローミング契約関係にある場合に前記ホームネットワーク・ドメインのプリフィックスであるホーム・プリフィックスを送信する手段と、
前記モバイルノードが、前記外部ネットワーク・ドメインから前記外部プリフィックスを受信して前記外部プリフィックスから前記外部ネットワーク・ドメインで使用する気付アドレスを生成するとともに、前記外部ネットワーク・ドメインから前記ホーム・プリフィックスを受信したか否かを判定して、受信しない場合に前記生成した気付アドレスを登録する登録メッセージを前記ホームネットワーク・ドメインのホームエージェントに送信し、受信した場合に前記登録メッセージを送信しない手段とを、
備えた構成とした。
本発明のモバイルノードは上記目的を達成するために、モバイルノードがホームネットワーク・ドメインから外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合の通信システムにおける前記モバイルノードであって、
前記外部ネットワーク・ドメインから送信される前記外部ネットワーク・ドメインのプリフィックスである外部プリフィックスを受信するとともに、前記ホームネットワーク・ドメインとローミング契約関係にある場合に送信される前記ホームネットワーク・ドメインのプリフィックスであるホーム・プリフィックスを受信する手段と、
前記外部ネットワーク・ドメインから受信した前記外部プリフィックスから前記外部ネットワーク・ドメインで使用する気付アドレスを生成する手段と、
前記外部ネットワーク・ドメインから前記ホーム・プリフィックスを受信したか否かを判定して、受信しない場合に前記生成した気付アドレスを登録する登録メッセージを前記ホームネットワーク・ドメインのホームエージェントに送信し、受信した場合に前記登録メッセージを前記ホームエージェントに送信しないバインディング決定手段とを、
備えた構成とした。
また、前記バインディング決定手段は、前記外部ネットワーク・ドメインのアクセス・ルータから広告される前記外部プリフィックス及び前記ホーム・プリフィックスの両方を受信した場合、前記外部プリフィックスのみを使用するときには前記ホーム・プリフィックスを広告しないように前記アクセス・ルータに通知するとともに前記登録メッセージを前記ホームエージェントに送信し、前記ホーム・プリフィックスのみを使用するときには前記外部プリフィックスを広告しないように前記アクセス・ルータに通知するとともに前記登録メッセージを前記ホームエージェントに送信しないことを特徴とする。
また、前記バインディング決定手段は、前記外部ネットワーク・ドメインの前記アクセス・ルータに通知するメッセージを前記外部ネットワーク・ドメインのホームエージェントに送信して、前記外部ネットワーク・ドメインのホームエージェントから前記メッセージの内容を前記アクセス・ルータに通知させることを特徴とする。
また、前記外部ネットワーク・ドメインの前記アクセス・ルータと接続するための第1のインタフェースと、前記ホームネットワーク・ドメインのアクセス・ルータと接続する第2のインタフェースをさらに有し、
前記バインディング決定手段は、前記外部ネットワーク・ドメインの前記アクセス・ルータに通知するメッセージを前記第2のインタフェースを介してホームネットワーク・ドメインのホームエージェントに送信して、前記ホームネットワーク・ドメインのホームエージェントから前記メッセージの内容を前記アクセス・ルータに通知させることを特徴とする。
また、本発明の通信方法は上記目的を達成するために、モバイルノードがホームネットワーク・ドメインから外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合の通信方法において、
前記外部ネットワーク・ドメインのアクセス・ルータが、前記外部ネットワーク・ドメインのプリフィックスである外部プリフィックスを送信するとともに、前記ホームネットワーク・ドメインとローミング契約関係にある場合に前記ホームネットワーク・ドメインのプリフィックスであるホーム・プリフィックスを送信するステップと、
前記外部ネットワーク・ドメインのアクセス・ルータが、前記モバイルノードが前記外部プリフィックス及び前記ホーム・プリフィックスのどのプリフィックスを使用するかを判定して、前記外部プリフィックスのみを使用するときには前記ホーム・プリフィックスの送信を停止し、前記ホーム・プリフィックスのみを使用するときには前記外部プリフィックスの送信を停止するステップとを、
備えた構成とした。
また、本発明の通信システムは上記目的を達成するために、モバイルノードがホームネットワーク・ドメインから外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合の通信システムにおいて、
前記外部ネットワーク・ドメインのアクセス・ルータが、前記外部ネットワーク・ドメインのプリフィックスである外部プリフィックスを送信するとともに、前記ホームネットワーク・ドメインとローミング契約関係にある場合に前記ホームネットワーク・ドメインのプリフィックスであるホーム・プリフィックスを送信する手段と、
前記外部ネットワーク・ドメインのアクセス・ルータが、前記モバイルノードが前記外部プリフィックス及び前記ホーム・プリフィックスのどのプリフィックスを使用するかを判定して、前記外部プリフィックスのみを使用するときには前記ホーム・プリフィックスの送信を停止し、前記ホーム・プリフィックスのみを使用するときには前記外部プリフィックスの送信を停止する手段とを、
備えた構成とした。
また、本発明のアクセス・ルータは上記目的を達成するために、モバイルノードがホームネットワーク・ドメインから外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合の通信システムにおける前記外部ネットワーク・ドメインのアクセス・ルータであって、
前記外部ネットワーク・ドメインのプリフィックスである外部プリフィックスを送信するとともに、前記ホームネットワーク・ドメインとローミング契約関係にある場合に前記ホームネットワーク・ドメインのプリフィックスであるホーム・プリフィックスを送信する手段と、
前記モバイルノードが前記外部プリフィックス及び前記ホーム・プリフィックスのどのプリフィックスを使用するかを判定して、前記外部プリフィックスのみを使用するときには前記ホーム・プリフィックスの送信を停止し、前記ホーム・プリフィックスのみを使用するときには前記外部プリフィックスの送信を停止する手段とを、
備えた構成とした。
また、本発明の通信方法は上記目的を達成するために、モバイルノードがホームネットワーク・ドメインから外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合の通信方法において、
前記外部ネットワーク・ドメインのアクセス・ルータが、前記外部ネットワーク・ドメインのプリフィックスである外部プリフィックスを送信するとともに、前記ホームネットワーク・ドメインとローミング契約関係にある場合に前記ホームネットワーク・ドメインのプリフィックスであるホーム・プリフィックスを送信するステップと、
前記外部ネットワーク・ドメインのアクセス・ルータが、前記モバイルノードが前記外部プリフィックスを使用するか否かを判定して、使用する場合に前記モバイルノードに対し、前記生成した気付アドレスを登録する登録メッセージを前記ホームネットワーク・ドメインのホームエージェントに送信しないように通知するステップとを、
備えた構成とした。
また、本発明の通信システムは上記目的を達成するために、モバイルノードがホームネットワーク・ドメインから外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合の通信システムにおいて、
前記外部ネットワーク・ドメインのアクセス・ルータが、前記外部ネットワーク・ドメインのプリフィックスである外部プリフィックスを送信するとともに、前記ホームネットワーク・ドメインとローミング契約関係にある場合に前記ホームネットワーク・ドメインのプリフィックスであるホーム・プリフィックスを送信する手段と、
前記外部ネットワーク・ドメインのアクセス・ルータが、前記モバイルノードが前記外部プリフィックスを使用するか否かを判定して、使用する場合に前記モバイルノードに対し、前記生成した気付アドレスを登録する登録メッセージを前記ホームネットワーク・ドメインのホームエージェントに送信しないように通知する手段とを、
備えた構成とした。
また、本発明のアクセス・ルータは上記目的を達成するために、モバイルノードがホームネットワーク・ドメインから外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合の通信システムにおける前記外部ネットワーク・ドメインのアクセス・ルータであって、
前記外部ネットワーク・ドメインのプリフィックスである外部プリフィックスを送信するとともに、前記ホームネットワーク・ドメインとローミング契約関係にある場合に前記ホームネットワーク・ドメインのプリフィックスであるホーム・プリフィックスを送信する手段と、
前記モバイルノードが前記外部プリフィックスを使用するか否かを判定して、使用する場合に前記モバイルノードに対し、前記生成した気付アドレスを登録する登録メッセージを前記ホームネットワーク・ドメインのホームエージェントに送信しないように通知する手段とを、
備えた構成とした。
この構成により、モバイルノードがホームネットワーク・ドメインとローミング関係にある外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合に、モバイルノードが位置情報をホームエージェントに登録するメッセージを送信しないようにすることができるので、メッセージ数を減少することができる。
本発明によれば、モバイルノードがホームネットワーク・ドメインとローミング関係にある外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合にモバイルノードの位置情報をホームエージェントに登録する際のメッセージ数を減少することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
<第1の実施形態>
図1はモバイルノード(MN)11がホームネットワーク・ドメイン100とローミング関係にある外部ネットワーク・ドメイン101にローミングする場合のネットワークベースのモビリティ管理システムの例を示す。図1におけるMN11はホームネットワーク・ドメイン100に属する。ホームネットワーク・ドメイン100と外部ネットワーク・ドメイン101は例えばセルラ・オペレータであって、ホームネットワーク・ドメイン100に属するMN11が外部ネットワーク・ドメイン101を利用可能なように各オペレータがローミング契約を締結している(図1のローミング契約関係10)。また、ドメイン100、101はともにPMIPドメインであり、また、それぞれモビリティ・アンカー・ポイント(MAP)1000、1010により管理されている。MAP1000、1010はホームエージェントの機能(HA)、又はローカルなMAPの機能(LMA)、又はその両方の機能(LMA/HA)を有する。さらに、それぞれドメイン100、101におけるアクセス・ルータ(AR)1001、1011は、MN11の接続点として機能し、また、モバイル・アクセス・ゲートウェイ(MAG)の機能を有する。なお、3GPPネットワークにおいては、ホームネットワーク・ドメインはHPLMN(Home Public Land Mobile Network)、外部ネットワーク・ドメインはVPLMN(Visited Public Land Mobile Network)と呼ばれる。また、MNはUE(User Equipment)、MAPはPDN−GW(Packet Data Network Gateway)、アクセス・ルータはS−GW(Serving Gateway)、LSはHSS(Home Subscriber Server)又はAAAサーバ(Authentication Authorization and Accounting)に相当する。つまり、UEのホームオペレータによって管理されるネットワークがHPLMNであり、UEのローミング先であり別のオペレータによって管理されているネットワークがVPLMNである。なお、ホームを経由せずに、ローミング先で取得したアドレスを直接使用して通信することはLocal Breakoutと呼ばれ、ローミング先へ移動してもホームを経由して通信を行うことをHome Routedと呼ぶ。なお、不図示ではあるが、外部ネットワーク・ドメイン内に、ホームネットワーク・ドメイン内の各ネットワークノードに対応するプロキシノード(AAA proxyなど)が存在していてもよい。なお、本発明の第1の実施の形態においては、図1のMN11が2つのインタフェース(例えば3GPPインタフェース(IF1)とWLAN/WiMAXインタフェース(IF2))を備えている場合も想定できる。ホームネットワーク・ドメイン100及び外部ネットワーク・ドメイン101が共に3GPPネットワークである場合は、IF2は、外部ネットワーク・ドメイン101が管理するNon3GPPネットワークからホームネットワーク・ドメイン100を経由して行う通信(Home Routed)、又は外部ネットワーク・ドメイン101から直接行う通信(Local Breakout)のいずれか又は両方を行う。
上記のネットワーク構成において、MN11が最初にホームネットワーク・ドメイン100のAR1001(以下、ホームAR)に接続すると、ネットワークベースのモビリティ管理により、ホームAR1001がPBUメッセージをMAP1000(以下、ホームMAP)に送信して、ホームMAP1000がMN11のホーム・プリフィックス(MN11.Home.Prefix)をホームAR1001の気付けアドレス(AR1001.CoA)にバインディング(bind)する。この動作により、ホームMAP1000はMN11のパケットをホームネットワーク・ドメイン100内でルーティングすることができる。
次いで、MN11が外部ネットワーク・ドメイン101にローミングすると、MN11がAR1011(以下、外部AR)へのアソシエーションを試みる。外部ネットワーク・ドメイン101がホームネットワーク・ドメイン100とローミング契約関係10にあるので、外部AR1011はMN11の認証を成功することができ、また、ローカルサーバ(LS)50からMN11のポリシー・プロファイルを取得することができる。このMN11のポリシー・プロファイルには、MN11の現在のMAPの識別子(例えばIPアドレス)が記述されている。このシステムでは、外部AR1011はこのMN11のポリシー・プロファイルから、ホームMAP1000がMN11の現在のMAPであると認識する。このため、外部AR1011はホームMAP1000に対し、MN11のホーム・プリフィックス(MN11.Home.Prefix)を外部AR1011の気付けアドレス(AR1011.CoA)にバインディング(bind)するためのPBUメッセージを送信する。この動作により、ホームMAP1000はMN11の現在位置を更新され、ホームMAP1000はMN11あてのパケットをルーティングすることができる。なお、AR1011とアソシエーションを構築する際に、MN11は、移動前に接続していたサービス名(Access Point Name)や、移動を管理していたMAP1000及びそのネットワークを特定できるような情報(MAP1000のIdentity、アドレス、FQDNなど)をAR1011へ送信し、ローミング先のネットワークへハンドオーバした後でも、通知した情報で特定されるMAP及びネットワークへの接続を継続したいことを示す情報を通知してもよい(Home Routed)。さらには、外部ネットワーク・ドメイン101からアドレスを直接取得して通信を行いたいことを示す情報を通知してもよい(Local Breakout)。Local Breakoutを要求する情報を、Home Routedを要求する情報と共に通知してもよい。
ホームネットワーク・ドメイン100と外部ネットワーク・ドメイン101の間に締結されているローミング契約のポリシーにより、MN11に提供されるサービスのタイプが制限される。例えば外部ネットワーク・ドメイン101の存在がMN11に知られており、このため、MN11は外部ネットワーク・ドメイン101内の複数の外部MAP1010にアソシエートすることが可能である。MAP1010が利用可能であることを広告するために、MAP1010はAR1011に対し、ホームネットワーク・ドメイン100と異なるプリフィックスを広告するように指示する。このため、MN11はホームネットワーク・ドメイン100とローミング契約関係10にある外部ネットワーク・ドメイン101をローミングすると、複数のプリフィックスを取得する可能性が高くなる。この複数のプリフィックスの1つは、MN11のホームネットワーク・ドメイン100を反映し、残りはローミング契約関係10にある他の外部MAP1010が存在することをMN11に示す。
以下に、想定例について詳しく説明する。図1において、MN11についてのポリシーでは、MN11がローミング契約関係10にある外部ネットワーク・ドメイン101をローミングすると、そのドメイン101のMAP1010(外部MAP)がMN11に知らされるものとする。このため、外部MAP1010はMN11に対し、外部ネットワーク・ドメイン101のローカル・プリフィックスを割り当てる。このローカル・プリフィックスはMN11にとって、MAP1000により割り当てられるホーム・プリフィックスの一部ではない外部プリフィックスとみなされる。また、AR1011はMN11に対し、ホーム・プリフィックスと外部プリフィックスの両方を広告するものとする。このため、MN11はローミング契約関係10にある外部ネットワーク・ドメイン101内の別のMAP1010を知得する。
外部プリフィックスが入手可能であるということは、MN11がその外部プリフィックスを利用する機会があることを示す。MN11が外部プリフィックスを使用する理由は、ホーム・プリフィックスがあっても、ローミング契約関係10にある外部ネットワーク・ドメイン101が、MN11の位置に基づいて異なるQoSレベルを提供するかもしれないからである。これは、MN11とCN12との間で決定されたQoSレベルに対して、MN11が外部プリフィックスから気付アドレスを構成することを黙示している。そして、MN11はその気付アドレスをホームネットワーク・ドメイン100のホームMAP1000にバインディングするであろう。
MN11が外部プリフィックスを使用する他の理由は、ホーム・プリフィックスがあっても、どのようなモビリティ管理機能がMN11に具備されるかによる。前述したようにモビリティ管理機能としては、ホストベースとネットワークベースの2つのタイプがある。このようなモビリティ管理機能は、お互いに独立して具備され、また、一義的にトリガされる。このため、ホストベースのモビリティ管理機能によれば、MN11は外部プリフィックスを受信すると、気付アドレスを構成してその気付アドレスをバインディングするためのBUメッセージをホームネットワーク・ドメイン100のホームMAP1000に送信する。
以下に、上記のようにMN11によりトリガされるモビリティ管理機能について詳しく説明する。図1において、まず、MN11は外部プリフィックス(MN11.Foreign.Prefix)から気付アドレス(MN11.CoA)を構成する。次いで、MN11は気付アドレス(MN11.CoA)をMN11のホームアドレス(MN11.HoA)にバインディングするためのBUメッセージをMAP1000に送信する。このため、MAP1000はMN11が気付アドレス(MN11.CoA)で到達可能であることを知得する。また、MAP1000はMN11あてのパケットをルーティングする際、気付アドレス(MN11.CoA)を代わりのルーティング・パスとして使用することができる。
上記の例によれば、ホームMAP1000はMN11と外部AR1011の両方から、MN11あてのパケットをどのようにルーティングするかを通知されることが分かる。すなわち、ホームMAP1000に対しては、外部AR1011はMN11が外部AR1011を経由して到達可能であることをPBUメッセージで通知し、また、MN11はMN11が外部AR1011を経由して到達可能であることをBUメッセージで通知する。これはホームMAP1000にとって、両方のメッセージ(PBU、BUメッセージ)が同じ意味(MN11は外部AR1011を経由して到達可能であること)を伝えていることを黙示している。このため、BU又はPBUメッセージがホームMAP1000にとって冗長であることが分かる。一例として、MN11がBUメッセージを送信する前に外部AR1011がPBUメッセージを送信する可能性がある。したがって、この場合には、ホームMAP1000にとってBUメッセージが冗長なメッセージとなる。
さらに、もしMN11がホームMAP1000に対し、入力パケットを気付アドレス(MN11.CoA)あてにルーティングするようにフィルタリング・ルールをセットした場合、そのパケットは外部MAP1010を経由して外部AR1011に到達する。この場合には、外部MAP1010が気付アドレス(MN11.CoA)を構成するために使用したプリフィックスを提供するので、外部MAP1010は気付アドレス(MN11.CoA)あてのパケットをインタセプトして外部AR1011を経由してMN11にルーティングする。このため、再ルーティングにより、ホームMAP1000から直接に外部AR1011にルーティングできるにもかかわらず、MN11におけるパケット受信遅延が増大する。
<本発明の概略>
本発明は、MN11が特定の条件の下で、ホームネットワーク・ドメイン100のホームエージェントであるモビリティ・アンカー・ポイント(以下、ホームMAP)1000に対する気付アドレスの冗長な登録を防止するための方法を提供する。この方法は、外部のAR1011がMN11からホームMAP1000までのルーティング・パスを構成する他の手段を既に有する場合に特に有用である。この方法は、最初にMN11が現在アソシエートしているネットワークから情報を受信することを必要とする。MN11はこの受信した情報に基づいて、使用する気付アドレスをホームMAP1000に通知する必要があるか否かを決定することができる。例えば、ホームMAP1000が気付アドレスを既に知得している場合にはMN11は気付アドレスを通知しない。気付アドレスを通知しないことにより、MN11とホームMAP1000の間の冗長なシグナリングを防止することができる。
<ネットワーク情報>
MN11は上記の決定をするために、幾つかの関連するネットワーク情報を必要とする。このネットワーク情報は、MN11がアソシエートしている外部AR1011を経由してMN11に広告され、例えばルータ広告メッセージ(Router Advertisement)やNSメッセージ(Neighbor Solicitation)、さらには、IEEE802.11のビーコンや、3GPPなどのセルラシステムで使用されるレイヤ2のシグナリングや、3GPPネットワークへのAttach Procedureの中でやり取りされるシグナリング、IEEE802.21の情報サービス応答メッセージで送信される。なお、UEは、ネットワーク情報を含むルータ広告メッセージを受信するために、ルータ要請メッセージ(Router Solicitation)をAR1011へ送信してもよい。
図2はホームネットワーク・ドメイン100とローミング契約関係10にあるドメイン(例えば外部ネットワーク・ドメイン101)からMN11が受信するネットワーク情報20のフォーマットを示す。ネットワーク情報20は、パケットヘッダ200と、ネットワークベース・モビリティ・サポート・フラグ201と、ドメインID202とプリフィックス203の各フィールドにより構成されている。パケットヘッダ200は、IPv4又はIPv6のアドレスにより構成されるメッセージ送信元と、メッセージのタイプを示すタイプフィールドと、メッセージ長フィールドにより構成される。
ネットワークベース・モビリティ・サポート・フラグ201は、MN11が現在アソシエートしているネットワークがネットワークベースのモビリティ機能をサポートできるか否かを示す。フラグ201は‘1’が「ネットワークベースのモビリティ機能をサポートする」、‘0’が「ネットワークベースのモビリティ機能をサポートしない」のように1ビットでよい。フラグ201=0の場合、MN11はホームMAP1000との接続性を維持するために、何らかのモビリティ管理機能を実行する。
ドメインID202は望ましくは、セルラ・オペレータ名やWLANホットスポットのサービスセット識別子(Service Set Identifier:SSID)を用いて構成される。ドメインID202の目的は、MN11に対してMN11が現在アソシエートしているネットワーク名を提供することにある。MN11はこのネットワーク名を知得すると、ローミング契約関係10にあるドメイン内に位置しているか否かを決定するための幾つかのチェックを実行することができる。その1つの方法は、MN11がホームMAP1000に対し、ドメインID202がローミング契約関係10にあるか否かを問い合わせることである。
プリフィックス203は、MN11が利用可能な1つ又は複数のプリフィックスを示す。本実施の形態では望ましくは、プリフィックス203はホーム・プリフィックスと外部プリフィックスを含む。ホーム・プリフィックスはホームMAP1000からMN11に割り当てられるプリフィックスであり、ホーム・プリフィックスのルーティングは、ホームネットワーク・ドメイン100のアンカーポイントであるホームMAP1000により取り扱われる。同様に、外部プリフィックスは外部ネットワーク・ドメイン101からMN11に割り当てられるプリフィックスであり、外部プリフィックスのルーティングは、外部ネットワーク・ドメイン101のアンカーポイントである外部MAP1010により取り扱われる。
ここで、図2はネットワーク情報の望ましいフォーマットを示しているが、当業者であれば、MN11がアソシエートしているネットワーク情報は種々の変形が可能であることは明らかである。例えば、外部ネットワーク・ドメイン101がMN11に対してネットワークベースのモビリティをサポートしない場合、ネットワーク情報20におけるプリフィックス203は1つの外部プリフィックスのみを有する。この場合、MN11は外部プリフィックスから構成した気付アドレス(MN11.CoA)をホームMAP1000にバインディングするためのBUメッセージを送信する必要がある。
<MNの機能的構成>
図3はMN11の機能的構成を示し、MN11はネットワーク・インタフェース300と、バインディング情報データベース301と、バインディング・メッセージ生成部302とバインディング決定エンジン303を有する。ネットワーク・インタフェース300は、MN11がある通信メディアを経由して他のノードと通信するための必要なハードウエア及びソフトウエアを有する機能ブロックである。関連する技術分野で知られている用語を用いれば、ネットワーク・インタフェース300は、レイヤ1(物理層)及びレイヤ2(データリンク層)の通信コンポーネント、ファームウエア、ドライバ及びプロファイルを表す。当業者であれば、MN11は1又は複数のネットワーク・インタフェース300を含むことは明らかである。シグナル/データパス304を経由して、ネットワーク・インタフェース300とバインディング決定エンジン303との間でトリガ信号とパケットをやり取りすることができる。例えばネットワーク・インタフェース300で受信したネットワーク情報20をシグナル/データパス304を経由してバインディング決定エンジン303に伝送することにより、バインディング決定エンジン303がアクションを実行することができる。バインディング決定エンジン303のアクションは後述する。
バインディング情報データベース301はMN11が必要な情報をストアする。本実施の形態では、データベース301はMN11のホーム・プリフィックスと、MN11とホームMAP1000との間のセキュリティ・アソシエーション・キーをストアしている。シグナル/データパス305を経由して、データベース301とバインディング決定エンジン303との間でトリガ信号とパケットをやり取りすることができる。例えばバインディング決定エンジン303はシグナル/データパス305を使用して、MN11のホーム・プリフィックスをデータベース301から引き出すことができる。同様に、シグナル/データパス307を経由して、データベース301とバインディング・メッセージ生成部302との間でトリガ信号とパケットをやり取りすることができる。例えばバインディング・メッセージ生成部302はシグナル/データパス307を経由して、BUメッセージをオーソライズするためのセキュリティ・アソシエーション・キーをデータベース301から引き出すことができる。
さらに、バインディング・メッセージ生成部302は、ホームMAP1000に送信されるBUメッセージをフォーマット化することができる。関連する技術分野で知られている用語を用いれば、バインディング・メッセージ生成部302は、非特許文献1に記載されているBUメッセージを生成する場合と同じ機能を具備してもよい。なお、バインディング・メッセージ生成部302は、BUメッセージを送信するために必要なコネクションがMAP1000との間にまだ存在していない場合には、MAP1000との間にコネクションを生成する処理を実行する。例えば、ホームネットワークが3GPPネットワークである場合は、P−GW(MAP1000)との間にPDNコネクションを構築し、BUメッセージを保護するために必要なSA(Security Association)なども生成する。シグナル/データパス308を経由して、ネットワーク・インタフェース300とバインディング・メッセージ生成部302との間でトリガ信号とパケットをやり取りすることができる。例えばBUメッセージをバインディング・メッセージ生成部302からネットワーク・インタフェース300に伝送することによりホームMAP1000に送信することができる。
本実施の形態では、バインディング・メッセージ生成部302がホームMAP1000をMN11の現在位置で更新するか否かを決定する目的のために、バインディング決定エンジン303を導入している。バインディング決定エンジン303は、ネットワーク・インタフェース300からの入力とバインディング情報データベース301に基づいて、バインディング・メッセージ生成部302が特定の気付アドレスのためのBUメッセージをフォーマット化する必要があるか否かを決定する。望ましくは、プリフィックス203内に、気付アドレスを構成するために使用する外部プリフィックスとともにホーム・プリフィックスが存在するか否かがチェックされる。もしそうであれば、バインディング決定エンジン303は、AR1011が外部プリフィックスとホーム・プリフィックスの両方を取り扱っており、既にホームMAP1000をMN11の現在位置で更新しているものとみなす。このため、バインディング・メッセージ生成部302は、MN11が外部プリフィックスを用いて構成したいかなる気付アドレスであってもトリガされない。
シグナル/データパス306を経由して、バインディング決定エンジン303とバインディング・メッセージ生成部302との間でトリガ信号とパケットをやり取りすることができる。例えばバインディング決定エンジン303はシグナル/データパス306を用いて、バインディング・メッセージ生成部302に対して特定の気付アドレスのためのBUメッセージを生成することを依頼する。
次に、第1の実施の形態を実現するMN11の処理について説明する。図4はMN11のバインディング決定処理を示すフローチャートである。この処理は、バインディング決定エンジン303がネットワーク情報40を受信するとスタートする(ステップS41)。ここで、可能な場合、ネットワーク情報40はルータ広告メッセージなどを用いてアクセス・ルータから取得することができる。ステップS41において処理をスタートすると、バインディング決定エンジン303は、ネットワーク情報40のプリフィックス203内に外部プリフィックスが存在するか否かをチェックする(ステップS42)。外部プリフィックスが存在しないということは、プリフィックス203にはホーム・プリフィックスのみが存在することを黙示している。外部プリフィックスが存在しない場合、ネットワークベースのモビリティ管理機能がトリガされ、ホームアドレスがMN11のインタフェース300に割り当てられてインタフェース300がこのホームアドレスを使用し(ステップS43)、次いでこの処理を終了する(ステップS47)。
他方、ステップS42においてプリフィックス203が外部プリフィックスを含む場合、インタフェース300に対してこの外部プリフィックスを用いた気付アドレス(CoA)を生成する(ステップS44)。なお、CoAとは、ホームアドレスに関連付けるアドレスを意味するが、ここで生成するアドレスは、Local Breakout用として使用されるグローバルアドレスでもある。バインディング決定エンジン303は望ましくは、MN11が可能であれば気付アドレスの方を使用したいというポリシーを知得する。次いで、気付アドレスをインタフェース300に割り当てると、プリフィックス203がさらにホーム・プリフィックスを含むか否かをチェックする(ステップS45)。ホーム・プリフィックスがプリフィックス203内に存在しないということは、MN11がアソシエートしているアクセス・ルータがMN11のホームMAP1000へのルーティング・パスを持っていないことを黙示している。したがって、この場合には、バインディング・メッセージ生成部302をトリガしてホームMAP1000におけるMN11の位置を更新するように指示し(ステップS46)、次いでこの処理を終了する(ステップS47)。
他方、ステップS45においてホーム・プリフィックスがプリフィックス203内に存在する場合、バインディング決定エンジン303は、バインディング・メッセージ生成部302をトリガすることなく、この処理を終了する(ステップS47)。この意味は、MN11が現在、ローミング契約関係10にある外部ネットワーク・ドメイン101内に位置し、外部AR1010がMN11のホームMAP1000へのルーティング・パスを既に確立しているので、ホームMAP1000におけるMN11の位置を更新する必要がないということである。なお、ステップS44におけるアドレスの生成は、ステップS45の後に行われてもよい。この場合、ステップS45において、ホーム・プリフィックスが存在する場合には、生成されるアドレスは、Local Breakout用のアドレスとして扱われ、一方、ホーム・プリフィックスが存在しない場合には、Local Breakout用のアドレスとしてだけではなく、CoAとしても扱われる。このように、MN11がローミング先へ移動した際に、ローミング先で通知されたプリフィックスと、ホームネットワークで使用していたプリフィックスを比較し、ホームネットワークのMAP1000との間にコネクションを構築する必要があるか否かを判断することで、不要なシグナリングの送信をなくすことができる。
<従来技術との差異>
本実施の形態と従来技術との差異についてさらに詳しく説明する。まず、本実施の形態では、図1において、MN11はネットワーク情報20を外部AR1011から取得すると、ネットワーク情報20内からホーム・プリフィックスと外部プリフィックスの2つのプリフィックスを知得する。ホーム・プリフィックスは、ホームネットワーク・ドメイン100からMN11に割り当てられるプリフィックスである。ホーム・プリフィックスのルーティングは、ホームネットワーク・ドメイン100のアンカーポイントであるホームMAP1000により取り扱われる。同様に、外部プリフィックスは、外部ネットワーク・ドメイン101からMN11が使用するために割り当てられるプリフィックスである。外部プリフィックスのルーティングは、外部ネットワーク・ドメイン101のアンカーポイントである外部MAP1010により取り扱われる。MN11は外部プリフィックスから気付アドレス(MN11.CoA)を構成する。
ここでは、ネットワーク情報20内にホーム・プリフィックスが存在するので、MN11は外部AR1011が既にプロキシBUメッセージをホームMAP1000に送信したものと理解する。このため、MN11は外部AR1011とホームMAP1000との間のルーティング・パスがセットアップされていることを知得して、MN11が現在、外部AR1011の配下に位置する旨を伝えるためのBUメッセージを送信する必要がないものと理解する。
このようにMN11がホームMAP1000を更新する方法が特許文献2に記載されている方法と異なることは、当業者であれば明らかである。特許文献2には、MNのホームMAPを更新するためのタスクをアクセス・ルータに遂行させることが記載されている。この意味は、アクセス・ルータがMNのためにBUメッセージをMNのホームMAPに送信するということである。このタスクはアクセス・ルータから除外することができるので、アクセス・ルータは最初の場所からBUメッセージ送信をストップすることが可能である。このことは、アクセス・ルータが本実施の形態のようなバインディング決定メカニズムのように動作することを黙示している。この場合、MNのホームMAPはMNの位置を示すメッセージを二重に受信しない。しかしながら、このような決定メカニズムは特許文献2には記載されていない。このため、本実施の形態と従来技術には差異がある。
<メッセージシーケンス>
図5は本実施の形態のメッセージシーケンスを示す。
ステップS500:Assoc(MN-ID)
まず、MN11は、外部ネットワーク・ドメイン101のAR1011にアソシエートすると、アクセス認証手順の一部として識別子(MN-ID)をAR1011に提示する。MN11が識別子(MN-ID)をAR1011に提示する目的は、AR1011がローカルサーバ(LS)50からMN11のポリシーを引き出すことができるようにすることにある。
ステップS501:Query-Profile(MN-ID)
このため、AR1011はLS50に対し、識別子(MN-ID)の関連するポリシー・プロファイルを問い合わせる。
ステップS502:Query-Profile-Res(MN'Profile)
次いで、LS50は応答として、識別子(MN-ID)の関連するポリシー・プロファイルをAR1011に送り返す。望ましい実施の形態では、MN11のポリシー・プロファイルは、ホームネットワーク・ドメイン100で使用されるプリフィックス(MN.Home.Prefix)と、外部ネットワーク・ドメイン101で使用されるプリフィックス(MN.Foreign.Prefix)と、ホームMAP1000のIPアドレスを含む。
ステップS503:PBU(MN-ID,AR1011.CoA)
次いで、AR1011はこのMN11のポリシー・プロファイルから得られた情報により、プロキシBUメッセージをホームMAP1000に送信してホームMAP1000におけるルーティング・ステートを更新することができる。この更新により、ホームMAP1000はMN11あてのパケットをAR1011経由でルーティングすることができる。
ステップS504:NI(MN.Home.Prefix,MN.Foreign.Prefix)
次いで、AR1011は同時に、ネットワーク情報20をMN11に送信して、MN11が現在、接続しているネットワークの情報を提供する。ネットワーク情報20は可能な場合、ホーム・プリフィックス(MN.Home.Prefix)と外部プリフィックス(MN.Foreign.Prefix)を含む。
ステップS505:Decide
次いで、MN11はネットワーク情報20を受信すると、BUメッセージをホームMAP1000に送信する必要があるか否かを決定することができる。ここで、BUメッセージを送信する目的は、ホームMAP1000における現在位置を更新してMN11あてのパケットをホームMAP1000にルーティングさせることにある。ステップS505におけるMN11の決定処理は、図4で説明した方法に基づく。この場合、ネットワーク情報20がホーム・プリフィックス(MN.Home.Prefix)と外部プリフィックス(MN.Foreign.Prefix)を含むので、MN11はAR1011が既にホームMAP1000における現在位置を更新しているものと了解する。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態では、MN11がAR1011に対し、MN11が使用しないMN11のホーム・プリフィックス(MN.Home.Prefix)を広告しないように通知するためのメッセージを送信する。第2の実施の形態におけるこのメッセージをプリフィックス割り当てメッセージと言う。AR1011はこのプリフィックス割り当てメッセージにより、MN11がネットワークベースのモビリティ管理機能を希望していないものと了解する。
図6は第2の実施の形態におけるMN11のバインディング決定処理を示す。ステップS60は、図4に示したステップS45において、バインディング決定エンジン303がホーム・プリフィックス(MN.Home.Prefix)と外部プリフィックス(MN.Foreign.Prefix)の両方がネットワーク情報20のプリフィックス203内に広告されていることを検出したときにスタートする(ステップS45でYes)。まず、ステップS61では、バインディング決定エンジン303は、MN11がホーム・プリフィックス(MN.Home.Prefix)と外部プリフィックス(MN.Foreign.Prefix)の両方を使用しようとしているか否かを決定する。この決定は望ましくは、プリフィックス使用を規定するMN11内のポリシーに基づいて行われる。
もし、両方を使用すると決定した場合、バインディング決定エンジン303はバインディング・メッセージ生成部302を起動することなく、この処理を終了する(ステップS47)。この意味は、AR1011が既にMN11のホームMAP1000に対してルーティング・パスを確立しているので、MN11が現在位置をホームMAP1000に通知する必要がないということである。なお、外部ネットワークからホームプリフィックスと外部プリフィックスの両方が広告される可能性があることを想定できる場合には、MN11は、外部ネットワークへ接続した際に行うAttach Procedureの中で、プリフィックス割り当てメッセージを送信してもよい。また、ホームネットワークに接続した際に行うAttach Procedureの中で、プリフィックス割り当てメッセージを送信し、外部ネットワークで使用するプリフィックスをあらかじめ決定してもよい。
他方、ステップS61における決定が「ホーム・プリフィックスのみ使用」の場合、バインディング決定エンジン303はMN11が外部プリフィックスを使用する意図がないものと了解し、バインディング・メッセージ生成部302に対して、MN11に対する次のネットワーク情報20には外部プリフィックスを含まないようにAR1011に通知するためのプリフィックス割り当てメッセージを送信するように指示する(ステップS62)。このプリフィックス割り当てメッセージにより、AR1011はMN11が外部ネットワーク・ドメイン101内に位置する間は別のプリフィックスを必要としていないことを知得することができ、プリフィックスを通知するメッセージのサイズを小さくすることができる。次いでホームアドレスをインタフェース300に割り当てて使用し(ステップS43)、次いでこの処理を終了する(ステップS47)。
また、ステップS61における決定が「外部プリフィックスのみ使用」の場合、バインディング決定エンジン303はMN11がホーム・プリフィックスを使用する意図がないものと了解し、バインディング・メッセージ生成部302に対して、MN11に対する次のネットワーク情報20にはホーム・プリフィックスを含まないようにAR1011に通知するためのプリフィックス割り当てメッセージを送信するように指示する(ステップS63)。このプリフィックス割り当てメッセージにより、AR1011はMN11が外部ネットワーク・ドメイン101内に位置する間はローカル・プリフィックス、すなわちホーム・プリフィックスを必要としていないことを知得することができ、プリフィックスを通知するメッセージのサイズを小さくすることができる。次いでバインディング決定エンジン303はバインディング・メッセージ生成部302に対して、ホームMAP100におけるMN11の現在位置を更新するように指示し、次いでこの処理を終了する(ステップS47)。
図6から、MN11はAR1011に対し、MN11がホーム・プリフィックスと外部プリフィックスのいずれかを必要としないことをプリフィックス割り当てメッセージで明示的に通知していることが明らかである。この利点は、AR1011がMN11に広告するネットワーク情報20のパケットサイズを減少できるということである。さらなる利点は、MN11がホーム・プリフィックスのみを使用したい場合、外部ネットワーク・ドメイン101はMN11のプリフィックス記憶部から別のプリフィックスを予約する必要がないということである。このため、このプリフィックスは、それを必要とする他のモバイルノードに割り当てることができる。
図7は第2の実施の形態におけるプリフィックス割り当てメッセージ70のフォーマットを示し、メッセージ70はパケットヘッダ700と、モバイルノード識別子(MN−ID)701とフラグ702により構成される。パケットヘッダ700では、IPv4アドレス又はIPv6アドレスであるメッセージ送信元と、メッセージタイプのフィールドと、メッセージ長のフィールドが送信される。MN−ID701はどのモバイルノードがメッセージ70を送信したかをアクセス・ルータが識別可能にするためのものである。
フラグ702はどのプリフィックスをアクセス・ルータが広告すべきかをモバイルノードが通知可能にするためのものである。フラグ702は新しいモビリティ・オプションであって、メッセージ70内では2ビットで表される。例えば‘10’はモバイルノードがホーム・プリフィックスのみの広告を希望することを表し、‘01’はモバイルノードが外部プリフィックスのみの広告を希望することを表す。なお、プリフィックス割り当てメッセージとしては、RSメッセージ(Router Solicitation)や、NSメッセージ(Neighbor Solicitation)、さらには、IEEE802.11のビーコンや3GPPなどのセルラシステムで使用されるレイヤ2のシグナリングや、3GPPネットワークへのAttach Procedureの中でやり取りされるシグナリング、IEEE802.21の情報サービス応答メッセージで送信される。なお、UEは、ネットワーク情報を含むルータ広告メッセージを受信するために、ルータ要請メッセージ(Router Solicitation)をAR1011へ送信してもよい。なお、アクセス・ルータからの通知を要求するプリフィックスを指定する方法としては、フラグ702を用いる方法に限定されない。例えば、広告を要求するプリフィックスそのものをメッセージ70に含めてもよいし、プリフィックスを特定することができる情報として、ホームネットワーク及び外部ネットワークの識別情報を用いてもよい。さらには、移動前のプリフィックスを利用する(Handover Attach)であることを示す情報(Handover Indication)と、移動先のプリフィックスを利用する(Local Breakout)であることを示す情報(Local Breakout Indication)の両方を含めてもよいし、HandoverとLocal Breakoutの両方を同時に意味する情報を含めてもよい。また、3GPPネットワークへのAttach Procedureでは、UE(MN)からP−GW(MAP1000)へプリフィックス割り当て情報を通知するために、PCO(Protocol Configuration Option)を用いることができる。
以下に、第2の実施の形態の動作をさらに詳しく説明する。図1において、MN11はAR1011からネットワーク情報20を取得すると、ホーム・プリフィックスと外部プリフィックスの2つのプリフィックスを知得する。ホーム・プリフィックスは、ホームネットワーク・ドメイン100からMN11に割り当てられるプリフィックスである。ホーム・プリフィックスのルーティングは、ホームネットワーク・ドメイン100のアンカーポイントであるホームMAP1000により取り扱われる。同様に、外部プリフィックスは、外部ネットワーク・ドメイン101からMN11が使用するために割り当てられるプリフィックスである。外部プリフィックスのルーティングは、外部ネットワーク・ドメイン101のアンカーポイントである外部MAP1010により取り扱われる。
(1)外部プリフィックスのみ
ここでは、MN11は外部ネットワーク・ドメイン101内に位置する間の通信のために外部プリフィックスのみを希望することを決定するものとする。したがって、MN11は外部プリフィックスから気付アドレス(MN11.CoA)を構成する。そして、MN11はフラグ702として’01’(=外部プリフィックスのみの広告を希望)をセットしたプリフィックス割り当てメッセージ70をAR1011に送信する。このメッセージ70により、AR1011はMN11にはホーム・プリフィックスの広告を必要としていないことを知得することができる。また、ホーム・プリフィックスを必要していないので、AR1011はプロキシBUメッセージをホームMAP1000に送信しない。
(2)ホーム・プリフィックスのみ
また、MN11は外部ネットワーク・ドメイン101内に位置する間の通信のためにホーム・プリフィックスのみを希望することを決定する場合には、フラグ702として‘10’(=ホーム・プリフィックスのみの広告)をセットしたプリフィックス割り当てメッセージ70をAR1011に送信する。このメッセージ70により、AR1011はMN11が外部ネットワーク・ドメイン101内ではホーム・プリフィックスのみの使用を決定したことを知得することができる。このため、AR1011はMN11に対し、外部プリフィックスの広告を停止してホーム・プリフィックスの広告を開始する。また、AR1011はプロキシBUメッセージをホームMAP1000に送信する。
(3)両方
MN11は外部ネットワーク・ドメイン101内に位置する間の通信のためにホーム・プリフィックスと外部プリフィックスの両方を希望することを決定する場合には、フラグ702として’11’をセットしたプリフィックス割り当てメッセージ70をAR1011に送信する。このメッセージ70により、AR1011はMN11が外部ネットワーク・ドメイン101内ではホーム・プリフィックスと外部プリフィックスの両方の使用を決定したことを知得することができる。このため、AR1011はMN11に対して両方のプリフィックスを広告し、また、プロキシBUメッセージをホームMAP1000に送信する。この場合、MN11は、AR1011がプロキシBUメッセージをホームMAP1000に送信するであろうことを知得しているので、BUメッセージをホームMAP1000に送信しないことを決定する。
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態では、MN11がプリフィックス割り当てメッセージ70をホームMAP1000に送信する。この方法は、AR1011がメッセージ70を理解しない場合(例えばレガシー・ルータの場合)に効果がある。なお、第3の実施の形態においても、第2の実施の形態と同様に、外部ネットワークからホーム・プリフィックスと外部プリフィックスの両方が広告される可能性があることを想定できる場合には、MN11は、外部ネットワークへ接続した際に行うAttach Procedureの中で、プリフィックス割り当てメッセージ70をMAP1000へ送信してもよい。また、ホームネットワークに接続した際に行うAttach Procedureの中で、プリフィックス割り当てメッセージ70を送信し、外部ネットワークへローミングした際に使用するプリフィックスをあらかじめ決定してもよい。これにより、移動後すぐに望ましいプリフィックスの取得をすることができるという効果が得られる。プリフィックス割り当てメッセージ70を送信する方法としては、MN11がMAP1000へ送信するBUメッセージや、MN11がホームネットワーク及び外部ネットワークへ接続した際に行うAttach Procedureの中のシグナリングなどが利用される。なお、3GPPネットワークへのAttach Procedureでは、UE(MN)からP−GW(MAP1000)へプリフィックス割り当て情報を通知するために、PCO(Protocol Configuration Option)を用いることができる。ホームMAP1000はMN11の意図を了解すると、AR1011に対してMN11の意図を通知する。なお、プリフィックス割り当てメッセージ70の送信先は、LS50(3GPPネットワークの場合はHSS/AAA)でもよいし、MAP1000がMN11から取得したプリフィックス割り当て情報をLS50(HSS/AAA)へ登録してもよい。
ここで、AR1011がレガシー・ルータでない場合には、ホームMAP1000はAR1011に対して、プリフィックス割り当てメッセージ70を用いてMN11の意図を通知することができる。他方、AR1011がレガシー・ルータの場合には、ホームMAP1000はAR1011に対して、MN11の意図を表すMN11の更新ポリシー(例えば外部プリフィックスのみを含む更新ポリシー)を送信することができる。この更新ポリシーにより、AR1011はどのプリフィックスをMN11に広告すべきかを知得することができる。望ましくは、ホームMAP1000はプリフィックス割り当てメッセージ70又は更新ポリシーを、プロキシBUメッセージの応答であるプロキシBAメッセージとともにAR1011に送信する。なお、LS50(HSS/AAA)がMN11から通知された、又はオペレータによって設定された最新のプリフィックス割り当て情報を保持している場合は、図5に示されているように、MN11がローミング先のネットワークに接続した際に行うAttach Procedureの中で、AR1011やMAP1010、又はローミング先のネットワーク内に存在するLS(HSS/AAA)が、MN11のホームネットワークに存在するLS50(HSS/AAA)へ問い合わせて取得してもよい。
以下に、第3の実施の形態の動作をさらに詳しく説明する。図1において、MN11はAR1011からネットワーク情報20を取得すると、ホーム・プリフィックスと外部プリフィックスの2つのプリフィックスを知得する。ホーム・プリフィックスは、ホームネットワーク・ドメイン100からMN11に割り当てられるプリフィックスである。ホーム・プリフィックスのルーティングは、ホームネットワーク・ドメイン100のアンカーポイントであるホームMAP1000により取り扱われる。同様に、外部プリフィックスは、外部ネットワーク・ドメイン101からMN11が使用するために割り当てられるプリフィックスである。外部プリフィックスのルーティングは、外部ネットワーク・ドメイン101のアンカーポイントである外部MAP1010により取り扱われる。さらに、MN11は、AR1011がレガシー・ルータでないが、ホームMAP1000によりオーソライズされるまでMN11の要求を処理しないことを知得している。
(1)外部プリフィックスのみ
ここでは、MN11は外部ネットワーク・ドメイン101内に位置する間の通信のために外部プリフィックスのみを希望することを決定するものとする。したがって、MN11は外部プリフィックスから気付アドレス(MN11.CoA)を構成する。そして、MN11はAR1011がホームMAP1000によりオーソライズされるまでプリフィックス割り当てメッセージ70を処理しないことを知得しているので、MN11はフラグ702として‘01’(=外部プリフィックスのみの広告を希望)をセットしたプリフィックス割り当てメッセージ70をホームMAP1000に送信する。このメッセージ70により、ホームMAP1000はMN11がホーム・プリフィックスの使用を意図していないことを知得することができる。ここでは、ホームMAP1000はプリフィックス割り当てメッセージ70をAR1011に転送するものとする。AR1011はホームMAP1000からプリフィックス割り当てメッセージ70を受信すると、メッセージ70がオーソライズされたとみなし、MN11に対するホーム・プリフィックスの広告を停止する。
(2)ホーム・プリフィックスのみの場合、及び(3)両方の場合の説明は、第2の実施の形態とほぼ同様であるので省略する。
<第4の実施の形態>
第4の実施の形態では、図8に示すように、MN11が複数のインタフェース(IF1、IF2)を有する場合、プリフィックス割り当てメッセージ70をホームMAP1000に対し、ホームMAP1000に接続しているIF1を介して送信する。この方法は、IF1を介して送信するときのプリフィックス割り当てメッセージ70の伝送時間が極めて短い場合に効果がある。他の効果としては、MN11がAR1011に対してどのプリフィックスを広告すべきかを通知するために、MN11のIF2がAR1011に接続する前に、ホームMAP1000に接続しているIF1を使用することができる点がある。なお、図8において、ホームネットワーク・ドメイン100及び外部ネットワーク・ドメイン101が共に3GPPネットワークである場合は、MN11のIF2は3GPPネットワークへ接続可能なインタフェースである必要はなく、WLANやWiMAXなどのNon3GPPネットワークへ接続可能なインタフェースであってもよい。この場合、IF2は、外部ネットワーク・ドメイン101が管理するNon3GPPネットワークからホームネットワーク・ドメイン100を経由して行う通信(Home Routed)、又は外部ネットワーク・ドメイン101から直接行う通信(Local Breakout)のいずれか又は両方を行う。
以下に、第4の実施の形態の動作をさらに詳しく説明する。図8において、MN11のIF1が現在、ホームAR1001に接続している状態で、MN11はIF2において外部AR1011からネットワーク情報20を取得すると、ホーム・プリフィックスと外部プリフィックスの2つのプリフィックスを知得する。ホーム・プリフィックスは、ホームネットワーク・ドメイン100からMN11に割り当てられるプリフィックスである。ホーム・プリフィックスのルーティングは、ホームネットワーク・ドメイン100のアンカーポイントであるホームMAP1000により取り扱われる。同様に、外部プリフィックスは、外部ネットワーク・ドメイン101からMN11が使用するために割り当てられるプリフィックスである。外部プリフィックスのルーティングは、外部ネットワーク・ドメイン101のアンカーポイントである外部MAP1010により取り扱われる。
(1)外部プリフィックスのみ
ここでは、MN11は外部ネットワーク・ドメイン101内に位置する間の通信のために外部プリフィックスのみを希望することを決定するものとする。したがって、MN11は外部プリフィックスから気付アドレス(MN11.CoA)を構成する。そして、MN11は、現在、ホームネットワーク・ドメイン100に接続しているIF1を有するので、IF1を経由してフラグ702として’01’(=外部プリフィックスのみの広告を希望)をセットしたプリフィックス割り当てメッセージ70をホームMAP1000に送信する。このため、第3の実施の形態と同様に、このメッセージ70により、ホームMAP1000はMN11がホーム・プリフィックスの使用を意図していないことを知得することができる。この場合、ホームMAP1000はプリフィックス割り当てメッセージ70をAR1011に転送する。AR1011はホームMAP1000からプリフィックス割り当てメッセージ70を受信すると、メッセージ70がオーソライズされたとみなし、MN11に対するホーム・プリフィックスの広告を停止する。
(2)ホーム・プリフィックスのみの場合、及び(3)両方の場合の説明は、第3の実施の形態とほぼ同様であるので省略する。
<第5の実施の形態>
第5の実施の形態では、外部AR1011にインテリジェント機能を追加する。この場合、AR1011は図3に示したバインディング決定エンジン303を有し、AR1011がMN11のポリシー・プロファイルを引き出すと、バインディング決定エンジン303は、MN11がBUメッセージをホームMAP1000に送信しそうであることを知得する。このため、バインディング決定エンジン303は、ネットワークベースのモビリティ管理機能をMN11に提供することを停止し、MN11にホームMAP1000を更新させる。この処理の目的は、MN11がレガシーであってバインディング決定エンジン303を備えていない場合にも、同様な効果を実現することにある。
以下に、第5の実施の形態の動作をさらに詳しく説明する。図1において、AR1011はローカルサーバ50からMN11のポリシー・プロファイルを取得すると、バインディング決定エンジン303により、MN11が、AR1011にアソシエートしているインタフェース300の気付アドレスを構成しようとしているものと決定する。このため、AR1011はMN11の位置を更新するためのプロキシBUメッセージをホームMAP1000に送信しない。同様に、MN11に広告されるネットワーク情報20は、ネットワークベース・モビリティサポート・フラグ210として’0’(=ネットワークベースのモビリティ機能をサポートしない)と、ドメインID202として外部ネットワーク・ドメイン101のIDと、プリフィックス203として外部プリフィックスのみを有する。このネットワーク情報20により、MN11はBUメッセージをホームMAP1000に送信することにより、ホームMAP1000におけるMN11の現在位置を更新することができる。
<第6の実施の形態>
第6の実施の形態では、外部AR1011にインテリジェント機能として、さらに外部プリフィックスの存在が既にホームMAP1000に通知されている旨をMN11に通知する機能を追加する。このため、AR1011はプロキシBUメッセージをホームMAP100に送信して、MN11が入手可能な外部プリフィックスを通知する。さらに、AR1011はMN11に対し、ホームMAP1000がこの通知で更新されている旨を通知する。望ましくは、この通知は、MN11に広告されるネットワーク情報20で送信することができる。
この通知により、外部AR1010がMN11に対し、BUメッセージをホームMAP1000に送信する必要がない旨を知らせる。この結果、ホームMAP1000における外部プリフィックスのリフレッシュが外部AR1011により行われる。この利点は、ホームMAP1000がパケットを外部AR1011にルーティングできない場合に、ホームMAP1000が外部MAP1010にルーティングできるということである。例として、ローミング契約関係20のある外部AR1011から他のAR(不図示)にMN11がローミングする場合である。この場合、ホームMAP1000は、新しいARを未だ知得していないときには、MN11が現在、位置していると知得している外部MAP1010にパケットを一時的にルーティングできる。
図9は第6の実施の形態のネットワーク情報20を示し、このネットワーク情報20は図2に示すフィールドに加えて、AR1011がMN11に対し、ホームMAP100が外部プリフィックスを更新されている旨を通知するためのフラグ800が設けられている。フラグ800は1ビットであって、‘1’が「ホームMAP100に外部プリフィックスが通知されている」ことを示し、‘0’が「ホームMAP100に外部プリフィックスが通知されていない」ことを示す。フラグ800=1により,MN11はBUメッセージをホームMAP1000に通知する必要がないことを知得することができる。
以下に、第6の実施の形態の動作をさらに詳しく説明する。図1において、外部AR1011はプロキシBUメッセージをホームMAP1000に送信して、MN11が外部AR1011にアソシエートしている旨を通知する。このプロキシBUメッセージはさらに、MN11が使用する外部MAP1010の外部プリフィックスを含む。このため、ホームMAP1000は、MN11あてのパケットを外部AR1011と外部MAP1010のいずれでもルーティングできるものと了解する。ここで、外部MAP1010は自身あてのパケットを外部AR1011に転送する。また、外部AR1011はMN11に対し、フラグ800として‘1’(=ホームMAP100が通知されている)がセットされたネットワーク情報20を広告する。この広告により、MN11は、外部AR1011が外部プリフィックスをホームMAP1000に通知したことを知得することができる。このため、MN11はBUメッセージをホームMAP1000に送信しない。
MN11が外部ネットワーク・ドメイン101内の新しいアクセス・ルータ(外部AR1011)にローミングすると、外部AR1011は両方のMAP1000、1010を新しい位置で更新しようとする。ここで、プロキシBUメッセージはホームMAP1000に届かないものとする。理由はパケットが伝送中に消失したからとする。ホームMAP1000においてMN11が最早、AR1011に位置しないものとして更新されると、ホームMAP1000は外部プリフィックスを知得していなければ、MN11あてのパケットをルーティングするパスを持たない。このことは、MN11がホームMAP1000に対するルーティング・パスを再確立すると、パケット喪失を知るであろうということを示唆している。
この第6の実施の形態によれば、ホームMAP1000は外部MAP1010を経由する代替えパスを知得することができる。このため、ホームMAP1000は、外部MAP1010がMN11の現在位置を知得しているであろうという期待を持って、外部MAP1010にパケットをルーティングする。この場合、外部MAP1010はMN11がAR1011にアソシエートしていることを了解してそのパケットをルーティングする。
<第7の実施の形態>
第7の実施の形態では、外部AR1011がインテリジェント機能として、MN11に対して外部プリフィックスが利用可能である旨を通知しない。外部AR1011は、MN11がレガシーであって、MN11のネットワークベースのモビリティ管理機能とホストベースのモビリティ管理機能がお互いに独立して備えられていることを知得すると、外部AR1011は、外部プリフィックスを広告しないことにより、MN11がホストベースのモビリティ管理機能をトリガすることを妨げるかもしれない。これにより、MN11がBUメッセージをホームMAP1000に送信することを停止する。
以上、上記の実施の形態を例にして本発明について説明したが、当業者であれば、本発明を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは明らかである。例えば、本発明は、複数のインタフェースを有し、かつローミング契約関係10がない外部ネットワーク・ドメインにアクティブに接続するMNにも適用することができる。このMNは、そのインタフェースを用いて全ての気付アドレスを例えばバルク登録するために、BUメッセージをホームMAP1000に送信する場合、ローミング契約関係10がある外部ネットワーク・ドメイン101内で使用する気付アドレスを除外することができる。この場合、そのMNはバインディング決定エンジン303により、ローミング契約関係10がある外部ネットワーク・ドメイン101内で使用する気付アドレスを知得することができる。
また、上記の実施の形態では、プリフィックス割り当てメッセージ70がホームMAP1000又はAR1011に送信されることが記載されているが、当業者であれば、メッセージ70はホームネットワーク・ドメイン100や外部ネットワーク・ドメイン101に位置する如何なるエンティティに送信してよいことは明らかである。さらに、当業者であれば、メッセージ70はアクセス認証フェーズの間にMN11がそのARに送信してよいことは明らかである。このメッセージ70は望ましくは、認証、オーソライゼーション及びアカウンティング(AAA)メッセージの交換中に送信される。また、上記の実施の形態では、省略する登録メッセージとして、MN11がホームMAP1000に送信するBUメッセージである場合について説明したが、代わりに、外部AR1011がホームMAP1000に送信するPBUメッセージを省略するようにしてもよい。
なお、上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又はすべてを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブ ル・プロセッサーを利用してもよい。さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。例えば、バイオ技術の適用などが可能性としてあり得る。
本発明は、モバイルノードがホームネットワーク・ドメインとローミング関係にある外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合にモバイルノードの位置情報をホームエージェントに登録する際のメッセージ数を減少するという効果を有し、プロキシ・モバイル・インターネット・プロトコルに利用することができる。
モバイルノードがホームネットワーク・ドメインとローミング関係にある外部ネットワーク・ドメインにローミングする場合の通信システムの例を示すブロック図 第1の実施の形態のネットワーク情報のフォーマットを示す説明図 第1の実施の形態のモバイルノードの構成を示すブロック図 第1の実施の形態のモバイルノードのバインディング決定処理を示すフローチャート 第1の実施の形態の通信シーケンスを示す説明図 第2の実施の形態のモバイルノードのバインディング決定処理を示すフローチャート 第2の実施の形態におけるプリフィックス割り当てメッセージのフォーマットを示す説明図 第4の実施の形態における通信システムを示すブロック図 第6の実施の形態のネットワーク情報のフォーマットを示す説明図 モバイルノードがホームネットワーク・ドメインとローミング関係にある外部ネットワーク・ドメインにローミングする場合の通信システムの例を示すブロック図 本発明が解決しようとする課題を示す説明図

Claims (12)

  1. モバイルノードがホームネットワーク・ドメインから外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合の通信方法において、
    前記外部ネットワーク・ドメインが、前記外部ネットワーク・ドメインのプリフィックスである外部プリフィックスを送信するとともに、前記ホームネットワーク・ドメインとローミング契約関係にある場合に前記ホームネットワーク・ドメインのプリフィックスであるホーム・プリフィックスを送信するステップと、
    前記モバイルノードが、前記外部ネットワーク・ドメインから前記外部プリフィックスを受信して前記外部プリフィックスから前記外部ネットワーク・ドメインで使用する気付アドレスを生成するとともに、前記外部ネットワーク・ドメインから前記ホーム・プリフィックスを受信したか否かを判定して、受信しない場合に前記生成した気付アドレスを登録する登録メッセージを前記ホームネットワーク・ドメインのホームエージェントに送信し、受信した場合に前記登録メッセージを送信しないステップとを、
    備えた通信方法。
  2. モバイルノードがホームネットワーク・ドメインから外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合の通信システムにおいて、
    前記外部ネットワーク・ドメインが、前記外部ネットワーク・ドメインのプリフィックスである外部プリフィックスを送信するとともに、前記ホームネットワーク・ドメインとローミング契約関係にある場合に前記ホームネットワーク・ドメインのプリフィックスであるホーム・プリフィックスを送信する手段と、
    前記モバイルノードが、前記外部ネットワーク・ドメインから前記外部プリフィックスを受信して前記外部プリフィックスから前記外部ネットワーク・ドメインで使用する気付アドレスを生成するとともに、前記外部ネットワーク・ドメインから前記ホーム・プリフィックスを受信したか否かを判定して、受信しない場合に前記生成した気付アドレスを登録する登録メッセージを前記ホームネットワーク・ドメインのホームエージェントに送信し、受信した場合に前記登録メッセージを送信しない手段とを、
    備えた通信システム。
  3. モバイルノードがホームネットワーク・ドメインから外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合の通信システムにおける前記モバイルノードであって、
    前記外部ネットワーク・ドメインから送信される前記外部ネットワーク・ドメインのプリフィックスである外部プリフィックスを受信するとともに、前記ホームネットワーク・ドメインとローミング契約関係にある場合に送信される前記ホームネットワーク・ドメインのプリフィックスであるホーム・プリフィックスを受信する手段と、
    前記外部ネットワーク・ドメインから受信した前記外部プリフィックスから前記外部ネットワーク・ドメインで使用する気付アドレスを生成する手段と、
    前記外部ネットワーク・ドメインから前記ホーム・プリフィックスを受信したか否かを判定して、受信しない場合に前記生成した気付アドレスを登録する登録メッセージを前記ホームネットワーク・ドメインのホームエージェントに送信し、受信した場合に前記登録メッセージを前記ホームエージェントに送信しないバインディング決定手段とを、
    備えたモバイルノード。
  4. 前記バインディング決定手段は、前記外部ネットワーク・ドメインのアクセスルータから広告される前記外部プリフィックス及び前記ホーム・プリフィックスの両方を受信した場合、前記外部プリフィックスのみを使用するときには前記ホーム・プリフィックスを広告しないように前記アクセスルータに通知するとともに前記登録メッセージを前記ホームエージェントに送信し、前記ホーム・プリフィックスのみを使用するときには前記外部プリフィックスを広告しないように前記アクセスルータに通知するとともに前記登録メッセージを前記ホームエージェントに送信しないことを特徴とする請求項3に記載のモバイルノード。
  5. 前記バインディング決定手段は、前記外部ネットワーク・ドメインの前記アクセスルータに通知するメッセージを前記外部ネットワーク・ドメインのホームエージェントに送信して、前記外部ネットワーク・ドメインのホームエージェントから前記メッセージの内容を前記アクセスルータに通知させることを特徴とする請求項4に記載のモバイルノード。
  6. 前記外部ネットワーク・ドメインの前記アクセスルータと接続するための第1のインタフェースと、前記ホームネットワーク・ドメインのアクセスルータと接続する第2のインタフェースを更に有し、
    前記バインディング決定手段は、前記外部ネットワーク・ドメインの前記アクセスルータに通知するメッセージを前記第2のインタフェースを介して前記ホームネットワーク・ドメインのホームエージェントに送信して、前記ホームネットワーク・ドメインのホームエージェントから前記メッセージの内容を前記アクセスルータに通知させることを特徴とする請求項4に記載のモバイルノード。
  7. モバイルノードがホームネットワーク・ドメインから外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合の通信方法において、
    前記外部ネットワーク・ドメインのアクセスルータが、前記外部ネットワーク・ドメインのプリフィックスである外部プリフィックスを送信するとともに、前記ホームネットワーク・ドメインとローミング契約関係にある場合に前記ホームネットワーク・ドメインのプリフィックスであるホーム・プリフィックスを送信するステップと、
    前記外部ネットワーク・ドメインのアクセスルータが、前記モバイルノードが前記外部プリフィックス及び前記ホーム・プリフィックスのどのプリフィックスを使用するかを判定して、前記外部プリフィックスのみを使用するときには前記ホーム・プリフィックスの送信を停止し、前記ホーム・プリフィックスのみを使用するときには前記外部プリフィックスの送信を停止するステップとを、
    備えた通信方法。
  8. モバイルノードがホームネットワーク・ドメインから外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合の通信システムにおいて、
    前記外部ネットワーク・ドメインのアクセスルータが、前記外部ネットワーク・ドメインのプリフィックスである外部プリフィックスを送信するとともに、前記ホームネットワーク・ドメインとローミング契約関係にある場合に前記ホームネットワーク・ドメインのプリフィックスであるホーム・プリフィックスを送信する手段と、
    前記外部ネットワーク・ドメインのアクセスルータが、前記モバイルノードが前記外部プリフィックス及び前記ホーム・プリフィックスのどのプリフィックスを使用するかを判定して、前記外部プリフィックスのみを使用するときには前記ホーム・プリフィックスの送信を停止し、前記ホーム・プリフィックスのみを使用するときには前記外部プリフィックス送信を停止する手段とを、
    備えた通信システム。
  9. モバイルノードがホームネットワーク・ドメインから外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合の通信システムにおける前記外部ネットワーク・ドメインのアクセスルータであって、
    前記外部ネットワーク・ドメインのプリフィックスである外部プリフィックスを送信するとともに、前記ホームネットワーク・ドメインとローミング契約関係にある場合に前記ホームネットワーク・ドメインのプリフィックスであるホーム・プリフィックスを送信する手段と、
    前記モバイルノードが前記外部プリフィックス及び前記ホーム・プリフィックスのどのプリフィックスを使用するかを判定して、前記外部プリフィックスのみを使用するときには前記ホーム・プリフィックスの送信を停止し、前記ホーム・プリフィックスのみを使用するときには前記外部プリフィックスの送信を停止する手段とを、
    備えたアクセスルータ。
  10. モバイルノードがホームネットワーク・ドメインから外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合の通信方法において、
    前記外部ネットワーク・ドメインのアクセスルータが、前記外部ネットワーク・ドメインのプリフィックスである外部プリフィックスを送信するとともに、前記ホームネットワーク・ドメインとローミング契約関係にある場合に前記ホームネットワーク・ドメインのプリフィックスであるホーム・プリフィックスを送信するステップと、
    前記外部ネットワーク・ドメインのアクセスルータが、前記モバイルノードが前記外部プリフィックスを使用するか否かを判定して、使用する場合に前記モバイルノードに対し、前記生成した気付アドレスを登録する登録メッセージを前記ホームネットワーク・ドメインのホームエージェントに送信しないように通知するステップとを、
    備えた通信方法。
  11. モバイルノードがホームネットワーク・ドメインから外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合の通信システムにおいて、
    前記外部ネットワーク・ドメインのアクセスルータが、前記外部ネットワーク・ドメインのプリフィックスである外部プリフィックスを送信するとともに、前記ホームネットワーク・ドメインとローミング契約関係にある場合に前記ホームネットワーク・ドメインのプリフィックスであるホーム・プリフィックスを送信する手段と、
    前記外部ネットワーク・ドメインのアクセスルータが、前記モバイルノードが前記外部プリフィックスを使用するか否かを判定して、使用する場合に前記モバイルノードに対し、前記生成した気付アドレスを登録する登録メッセージを前記ホームネットワーク・ドメインのホームエージェントに送信しないように通知する手段とを、
    備えた通信システム。
  12. モバイルノードがホームネットワーク・ドメインから外部ネットワーク・ドメインにローミングした場合の通信システムにおける前記外部ネットワーク・ドメインのアクセスルータであって、
    前記外部ネットワーク・ドメインのプリフィックスである外部プリフィックスを送信するとともに、前記ホームネットワーク・ドメインとローミング契約関係にある場合に前記ホームネットワーク・ドメインのプリフィックスであるホーム・プリフィックスを送信する手段と、
    前記モバイルノードが前記外部プリフィックスを使用するか否かを判定して、使用する場合に前記モバイルノードに対し、前記生成した気付アドレスを登録する登録メッセージを前記ホームネットワーク・ドメインのホームエージェントに送信しないように通知する手段とを、
    備えたアクセスルータ。
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