JPWO2009098877A1 - 画像処理装置、及び画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

本発明に係る画像処理装置(200)は、撮影期間を取得する撮影期間取得部(205)と、第1画素数の画素により変換された電気信号である低解像度画像信号を出力する高速読み出しモードと、第1画素数より多い第2画素数の画素により変換された電気信号である高解像度画像信号を出力する通常読み出しモードとを有する撮像部(202)と、撮影期間中に、撮像部(202)を高速読み出しモードで動作させ、撮影期間外に、撮像部(202)を通常読み出しモードで動作させる制御部(210)と、撮影期間外に撮像部(202)により出力された高解像度画像信号を用いて、撮影期間中に撮像部(202)により出力された低解像度画像信号を高解像度化することにより超解像画像信号を生成する超解像部(203)とを備える。

Description

本発明は、画像処理装置及び画像処理方法に関し、特に、撮像装置を用いて撮像された低解像度な画像データを、高解像度化する画像処理装置に関する。
近年、デジタルスチルカメラ及びデジタルビデオカメラなどの撮影機器において、高精細な静止画を撮影するために多画素の撮像素子を用いるケースが増えてきている。しかしながら、これらの撮像素子を用いて連写及び動画撮影などの高フレームレートな画像を撮影する際、単位時間あたりに撮像素子から読み出されるデータ量が増大する。具体的には、単位時間あたりに撮像素子から読み出されるデータ量は、1フレームの画素数とフレームレートとの掛け算となる。これにより、単位時間あたりの読み出しデータ量に制約のある撮像素子では、全画素のデータを読み出しつつ高フレームレートで撮影することが困難である。
これに対して、撮像素子から読み出す画素数を間引くことによって単位時間あたりに読み出されるデータ量を抑えつつ、高フレームレートを達成する技術の一例が特許文献1に示されている。ここで、フレームとは、ある時刻における1枚の静止画像のことを指す。
さらには、間引かれた低解像度な複数枚のフレームから高解像度なフレームを生成する超解像技術の一例が、特許文献2によって示されている。
これらの組み合わせによって構成された画像処理装置100の構成及び画像処理方法について、以下に説明する。
図1は、画像処理装置100の構成を示すブロック図である。図1に示す画像処理装置100は、撮影モード信号120を入力とし、読み出し方式指示信号121を出力する読み出し方式切替え部101と、読み出し方式指示信号121を入力とし、撮像画像信号122を出力する撮像部102と、撮像画像信号122を入力とし、出力画像信号129を出力する超解像部103とを備える。
読み出し方式切替え部101は、撮影モード信号120により現在の撮影モードが高速に画像を読み出すモード(以下、高速読み出しモード)であると示されている場合に、撮像部102に間引き画素読み出しを指示する読み出し方式指示信号121を出力する。また、それ以外の場合(以下、通常読み出しモード)には撮像部102に全画素読み出しを指示する読み出し方式指示信号121を出力する。
ここで、高速読み出しモードとは、例えば毎秒8枚などで撮影される高速連写モードであり、また例えば毎秒120フレームなどで撮影される高フレームレート動画撮影モードである。通常読み出しモードとは、例えば連写を行わない通常撮影モードであり、また例えば毎秒2枚などで撮影される低速連写モードであり、また例えば毎秒30フレームなどで撮影される通常の動画撮影モードである。
撮像部102は、光学的な像を電気信号に変換する、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮像素子を含む。この撮像部102は、読み出し方式指示信号121によって全画素読み出しが指示されている場合は、1フレームを構成する全画素分の信号を撮像画像信号122として出力する。また、撮像部102は、読み出し方式指示信号121によって間引き画素読み出しが指示されている場合は、1フレームを構成する全画素よりも少ない間引かれた画素の信号を撮像画像信号122として出力する。
超解像部103は、読み出し方式指示信号121によって全画素読み出しが指示されている場合は、撮像画像信号122をそのまま出力画像信号129として出力する。また、超解像部103は、読み出し方式指示信号121により間引き画素読み出しが指示されている場合は、間引き画素読み出しされた低解像度な撮像画像信号122の時間的に連続する複数のフレームを用いて、例えば特許文献2に記載されるような超解像処理を用いて高解像度なフレームを生成し、生成した高解像度なフレームを出力画像信号129として出力する。
以下、図2を用いて、超解像部103の内部構成及び動作について説明する。図2は、超解像部103の構成を示すブロック図である。
図2に示す超解像部103は、撮像画像信号122を入力とし、記憶撮像画像信号131を出力するフレームメモリ144と、撮像画像信号122と記憶撮像画像信号131とを入力とし、動き情報信号132を出力する動き検出部143と、撮像画像信号122と記憶撮像画像信号131とを入力とし、超解像画像信号133を出力する超解像実行部142と、読み出し方式指示信号121と撮像画像信号122と超解像画像信号133とを入力とし、出力画像信号129を出力する信号切替え部141とを備える。
フレームメモリ144は、撮像画像信号122に含まれる、全画素又は間引き画素読み出しされたフレームを一時的に記憶し、記憶したフレームを記憶撮像画像信号131として出力する。
動き検出部143は、撮像画像信号122の現在のフレームと、記憶撮像画像信号131の過去に記憶されたフレームとの間の動きを検出し、現在のフレーム内の1つ以上の物体の動き量を示す動き情報信号132を出力する。
超解像実行部142は、動き情報信号132を用いて、間引き画素読み出しされた低解像度な撮像画像信号122に超解像処理を行うことにより、高解像度な超解像画像信号133を出力する。
信号切替え部141は、読み出し方式指示信号121によって全画素読み出しが指示される場合、撮像画像信号122を出力画像信号129として出力する。また、信号切替え部141は、読み出し方式指示信号121によって間引き画素読み出しが指示される場合、超解像画像信号133を出力画像信号129として出力する。
次に、図3及び図4を用いて、画像処理装置100の具体的な動作の例を説明する。図3は、通常読み出しモード時の画像処理装置100の動作を示す図である。図4は、高速読み出しモード時の画像処理装置100の動作を示す図である。
また、撮影実施信号124は、撮影期間中の場合に値1となり、それ以外は値0となる信号である。読み出し方式指示信号121は、全画素読み出しの場合に値1となり、それ以外は値0となる信号である。撮影モード信号120は、高速読み出しモード時に値1となり、通常読み出しモード時に値0となる信号である。
まず、撮影モード信号120が値0の場合、すなわち通常読み出しモードの場合の画像処理装置100の動作を説明する。図3に示すように、撮影モード信号120が値0のとき、読み出し方式切替え部101は、値0の読み出し方式指示信号121を出力する。これにより、撮像部102は全画素読み出しを行うとともに、1フレームを時間Tfだけかけて撮像画像信号122として出力する。ここで、1つのフレームの転送時間がTfであるため、次のフレームの転送開始までの間隔は最低でもTfだけ必要である。
次に、撮影モード信号120が値1を取る場合、すなわち高速読み出しモードの場合の画像処理装置100の動作を説明する。図4に示すように、撮影モード信号120が値1のとき、読み出し方式切替え部101は、値1の読み出し方式指示信号121を出力する。これにより、撮像部102は間引き読み出しを行うとともに、1フレームを時間Tpだけかけて撮像画像信号122として出力する。ここで、高速読み出しモードでは、間引き読み出しを行うため、全画素読み出しされた画像に比べ画質は劣化するが、Tp<Tfであるため、撮影モード信号120が値0の場合に比べて高フレームレートな画像を撮影することが可能である。
次に、図5を用いて、画像処理装置100の動作を説明する図5は、画像処理装置100における画像処理方法のフローチャートである。
まず、読み出し方式切替え部101は、現在の撮影モードが、高速読み出しモードか否かを判断する(ステップS1)。現在の撮影モードが高速読み出しモードである場合(S1でYes)、読み出し方式切替え部101は、間引き画素読み出しを撮像部102に指示し(ステップS5)、通常読み出しモードの場合(S1でNo)、読み出し方式切替え部101は、全画素読み出しを撮像部102に指示する(ステップS2)。
全画素読み出しが指示された場合、撮像部102は、1フレームを構成する全画素の信号を読み出し、撮像画像信号122として出力する(ステップS3)。次に、超解像部103は、その読み出された撮像画像信号122をそのまま出力画像信号129として出力する(ステップS4)。
一方、ステップS5において間引き画素読み出しが指示された場合、撮像部102は、1フレームを構成する全画素よりも少ない間引かれた画素の信号を読み出す(ステップS6)。次に、超解像部103は、間引き画素読み出しされた低解像度な撮像画像信号122に含まれる時間的に連続する複数のフレームを用いて、例えば特許文献2のような処理を用いて高解像度なフレームを生成し、生成した高解像度なフレームを出力画像信号129として出力する(ステップS7)。
図6は、従来の超解像処理の一例を示す図である。図6に示すように、例えば、低解像度な画像の時間的に連続する3枚のフレームを用いて、高解像度な画像の1枚のフレームが生成される。
特開2005−109968号公報 特開2000−244851号公報
しかしながら、上記説明した画像処理装置100においては、高速読み出しモードでは、撮像素子の画像転送速度が限られているので、単位時間あたりの転送フレーム数を増やすことと引き換えに、1フレームあたりの転送画素数を間引いている。これにより、画像処理装置100では、解像度が落ちるなど、画質が低下するという課題がある。
図7は、画像処理装置100における超解像処理の一例を示す図である。画像処理装置100では、間引いた画像を超解像処理により復元しているので、例えば、図7に示すように、超解像処理により、間引かれた部分の画素値を正しく復元できない場合がある。
そこで、本発明は、高速読み出しモードにおける画質の低下を抑制できる画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る画像処理装置は、撮影期間を取得する撮影期間取得部と、光を電気信号に変換する複数の画素を備え、前記複数の画素のうち、第1画素数の画素により変換された電気信号である低解像度画像信号を出力する第1モードと、前記複数の画素のうち、前記第1画素数より多い第2画素数の画素により変換された電気信号である高解像度画像信号を出力する第2モードとを有する撮像部と、前記撮影期間取得部により取得された撮影期間中に、前記撮像部を前記第1モードで動作させ、前記撮影期間外に、前記撮像部を前記第2モードで動作させる制御部と、前記撮影期間外に前記撮像部により出力された前記高解像度画像信号を用いて、前記撮影期間中に前記撮像部により出力された前記低解像度画像信号を高解像度化することにより超解像画像信号を生成する超解像部とを備える。
この構成によれば、本発明に係る画像処理装置は、撮影期間中は、低解像度な画像を撮影し、当該低解像度な画像に超解像処理を行うことにより、高解像度な画像を生成する。これにより、本発明に係る画像処理装置は、高フレームレートを維持したまま、高解像度な画像を撮影できる。
さらに、本発明に係る画像処理装置は、撮影期間外に高解像度な画像を撮影し、当該高解像度な画像を用いて、超解像処理を行う。これにより、超解像処理を用いて生成される高解像度な画像の画質を向上できる。また、高解像度な画像を撮影するので撮影期間外なので、撮影期間中のフレームレートが低下することはない。このように、本発明に係る画像処理装置は、高速読み出しモードにおいて、高フレームレートを維持したまま画質の低下を抑制できる。
また、前記制御部は、前記撮影期間終了後に、前記撮像部を前記第2モードで動作させ、前記超解像部は、前記撮影期間終了後に前記撮像部により出力された前記高解像度画像信号を用いて、前記撮影期間中に前記撮像部により出力された前記低解像度画像信号を高解像度化してもよい。
この構成によれば、本発明に係る画像処理装置は、撮影期間後に高解像度な画像を撮影し、当該高解像度な画像を用いて超解像処理を行う。ここで、撮影期間前に高解像度な画像を撮影する場合、撮影期間前に撮影された画像のフレームレートが低下する。例えば、撮像部によって撮影された画像をモニタ等に表示し、ユーザが当該画像を見ながら撮影を行う場合等を想定すると、撮影期間前に撮影される画像は、ユーザがより最適なタイミングにおいて撮影を行うためには、高フレームレートであることが好ましい。本発明に係る画像処理装置では、撮影期間後に高解像度な画像を撮影することにより、撮影開始前のモニタ表示における画像の動きの不自然さを回避できる。これにより、ユーザは、シャッターチャンスを逃さず快適に撮影できる。
また、前記制御部は、前記撮影期間開始前に、前記撮像部を前記第2モードで動作させ、前記超解像部は、前記撮影期間開始前に前記撮像部により出力された前記高解像度画像信号を用いて、前記撮影期間中に前記撮像部により出力された前記低解像度画像信号を高解像度化してもよい。
この構成によれば、本発明に係る画像処理装置は、撮影期間後に加え、撮影期間前にも高解像度な画像を撮影する。これにより、本発明に係る画像処理装置は、より時間的に近い、すなわち、相関が高い高解像度な画像を用いて、超解像処理を行うことができる。よって、本発明に係る画像処理装置は、超解像処理により、より高画質な画像を生成できる。
また、前記画像処理装置は、さらに、前記低解像度画像信号の画像、前記高解像度画像信号の画像、又は前記超解像画像信号の画像をモニタに表示するモニタ表示部を備え、前記制御部は、前記撮影期間開始前に、前記モニタ表示部が、前記低解像度画像信号の画像、前記高解像度画像信号の画像、又は前記超解像画像信号の画像をモニタに表示していない場合に、前記撮像部を前記第2モードで動作させ、前記撮影期間開始前に、前記モニタ表示部が、前記高解像度画像信号の画像、又は前記超解像画像信号の画像をモニタに表示している場合に、前記撮像部を前記第1モードで動作させてもよい。
この構成によれば、本発明に係る画像処理装置は、モニタ表示中の場合は、撮影期間前であっても、撮像部を第2モードで動作させない。これにより、撮影開始前のモニタ表示においてフレームレートが落ちることがないので、本発明に係る画像処理装置は、撮影開始前のモニタ表示における画像の動きの不自然さを回避できる。これにより、ユーザは、シャッターチャンスを逃さず快適に撮影できる。
また、前記撮影期間取得部は、シャッターボタンが半押しされているか否かを示す撮影準備信号を取得し、前記制御部は、前記撮影準備信号によってシャッターボタンが半押しされていることが示される場合に、前記撮像部を前記第2モードで動作させてもよい。
この構成によれば、本発明に係る画像処理装置は、撮影開始前の直前のタイミングに、超解像処理に用いる高解像度な画像を撮影できる。これにより、超解像処理に用いる高解像度な画像と、撮影期間中に撮影された低解像度な画像との時間的な距離が短くなるので、超解像処理に用いる高解像度な画像と、撮影期間中に撮影された低解像度な画像との相関が高くなる。よって、本発明に係る画像処理装置は、超解像処理により、より高画質な画像を生成できる。
また、前記制御部は、さらに、前記低解像度画像信号によって示される画像の動きが予め定められた値より小さい場合、前記撮影期間中に、前記撮像部を前記第2モードで動作させ、前記超解像部は、さらに、前記撮影期間中に前記撮像部により出力された前記高解像度画像信号を用いて、当該撮影期間中に前記撮像部により出力された前記低解像度画像信号を高解像度化してもよい。
この構成によれば、撮影期間中であっても、被写体の動きが小さい場合には、高解像度な画像を撮影する。撮影期間中に高解像度な画像を撮影した場合、この期間の画像のフレームレートは低下してしまうが、フレームレートが低下する画像は動きのない画像であるので、画像の動きががたつくといった主観的な画質劣化を抑えることができる。一方で、撮影期間中に高解像度な画像を撮影することにより、当該画像の画質を向上できる。さらに、この高解像度な画像を用いて、超解像処理に用いることにより、他の画像フレームの画質の向上も可能となる。
また、前記制御部は、前記低解像度画像信号によって示される画像の、時間的に前又は後の画像フレームと現在の画像フレームとの画素値の差分絶対値和の値が予め定められた値より小さい場合に、前記低解像度画像信号によって示される画像の動きが予め定められた値より小さいと判定してもよい。
また、前記超解像部は、前記低解像度画像信号によって示される画像の、時間的に前又は後の画像フレームと現在の画像フレームとの間において動き補償を行い、当該動き補償された時間的に前又は後の画像フレームと現在の画像フレームを用いて、前記撮影期間中に前記撮像部により出力された前記低解像度画像信号を高解像度化し、前記制御部は、前期動き補償された前記時間的に前又は後の画像フレームと現在の画像フレームとの画素値の差分絶対値和が予め定められた値より小さい場合、又は前記動き補償における動き量を示す動きベクトルの大きさが予め定められた値より小さい場合、又は両方の場合に、前記低解像度画像信号によって示される画像の動きが予め定められた値より小さいと判定してもよい。
また、前記超解像部は、前記低解像度画像信号の現在の画像フレームを高解像度化するために、前記高解像度画像信号の画像フレームのうち、当該現在の画像フレームに時間的に最も近い画像フレームを優先的に使用してもよい。
この構成によれば、本発明に係る画像処理装置は、現在の画像フレームに時間的に最も近い高解像度な画像フレーム、つまり相関が高い高解像度な画像フレームを用いて、超解像処理を行う。これにより、本発明に係る画像処理装置は、超解像処理により、より高画質な画像を生成できる。
また、前記制御部は、さらに、前記撮影期間中に、定期的に前記撮像部を前記第2モードで動作させ、前記超解像部は、さらに、前記撮影期間中に前記撮像部により出力された前記高解像度画像信号を用いて、当該撮影期間中に前記撮像部により出力された前記低解像度画像信号を高解像度化してもよい。
この構成によれば、本発明に係る画像処理装置は、より時間的に近い、つまり相関が高い高解像度な画像フレームを用いて、超解像処理を行うことができる。これにより、本発明に係る画像処理装置は、超解像処理により、より高画質な画像を生成できる。
また、前記制御部は、前記撮影期間終了の直後に、前記撮像部を前記第2モードで動作させ、前記超解像部は、前記撮影期間終了の直後に前記撮像部により出力された前記高解像度画像信号を用いて、前記撮影期間中に前記撮像部により出力された前記低解像度画像信号を高解像度化してもよい。
この構成によれば、撮影期間後に撮影される高解像度画像と、撮影期間中に撮影された低解像度画像との時間的な距離が短くなる。よって、撮影期間後に撮影される高解像度画像と、撮影期間中に撮影された低解像度画像との相関が高くなる。これにより、本発明に係る画像処理装置は、超解像処理により、より高画質な画像を生成できる。
また、前記撮像部は、前記第1モード時には、前記低解像度画像信号を第1フレームレートで出力し、前記第2モード時には、前記高解像度画像信号を、前記第1フレームレートより遅い第2フレームレートで出力してもよい。
なお、本発明は、このような画像処理装置として実現できるだけでなく、画像処理装置に含まれる特徴的な手段をステップとする画像処理方法として実現したり、そのような特徴的なステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体及びインターネット等の伝送媒体を介して流通させることができるのは言うまでもない。
さらに、本発明は、このような画像処理装置の機能の一部又はすべてを実現する半導体集積回路(LSI)として実現したり、このような画像処理装置を備えるカメラとして実現したりできる。
以上より、本発明は、高速読み出しモードにおける画質の低下を抑制できる画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムを提供できる。
図1は、従来の画像処理装置のブロック図である。 図2は、従来の超解像部のブロック図である。 図3は、従来の画像処理装置における通常読み出しモード時の動作を示す図である。 図4は、従来の画像処理装置における高速読み出しモード時の動作を示す図である。 図5は、従来の画像処理装置の処理を示すフローチャートである。 図6は、従来の画像処理装置における超解像処理を示す図である。 図7は、従来の画像処理装置における超解像処理を示す図である。 図8は、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置のブロック図である。 図9Aは、本発明の実施の形態1に係る、画素の間引き例を示す図である。 図9Bは、本発明の実施の形態1に係る、画素の間引き例を示す図である。 図9Cは、本発明の実施の形態1に係る、画素の間引き例を示す図である。 図10Aは、本発明の実施の形態1に係る、間引き画素の画素値の生成方向を示す図である。 図10Bは、本発明の実施の形態1に係る、間引き画素の画素値の生成方向を示す図である。 図11は、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置における動作を示す図である。 図12は、本発明の実施の形態1に係る超解像部のブロック図である。 図13は、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置における超解像処理を示す図である。 図14は、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置における超解像処理を示す図である。 図15は、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置における超解像処理を示す図である。 図16は、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置の処理を示すフローチャートである。 図17は、本発明の実施の形態2に係る画像処理装置のブロック図である。 図18は、本発明の実施の形態2に係る画像処理装置の処理を示すフローチャートである。 図19は、本発明の実施の形態2に係る超解像部のブロック図である。 図20は、本発明の実施の形態2に係る画像処理装置における超解像処理を示す図である。 図21Aは、本発明の実施の形態3に係る記録媒体の構成を示す図である。 図21Bは、本発明の実施の形態3に係る記録媒体の構成を示す図である。 図21Cは、本発明の実施の形態3に係るコンピュータシステムの構成を示す図である。 図22Aは、本発明の実施の形態4に係るデジタルカメラの外観を示す図である。 図22Bは、本発明の実施の形態4に係るデジタルカメラの外観を示す図である。 図22Cは、本発明の実施の形態4に係るデジタルカメラの外観を示す図である。
符号の説明
100、200、300 画像処理装置
101、201 読み出し方式切替え部
102、202 撮像部
103、203、303 超解像部
120、220 撮影モード信号
121、221 読み出し方式指示信号
122、222 撮像画像信号
124、224 撮影実施信号
129、229 出力画像信号
131、231 記憶撮像画像信号
132、232 動き情報信号
133、233 超解像画像信号
141、241 信号切替え部
142、242 超解像実行部
143、243 動き検出部
144、244、344 フレームメモリ
204、304 判定部
205 撮影期間取得部
206 撮影モード取得部
210 制御部
223 撮影準備信号
225 全画素読み出し指示信号
226 動き判定信号
227 撮影終了信号
307 モニタ表示部
327 モニタ有効信号
334 フレーム情報信号
335 フレーム選定信号
345 時間差分判定部
450 フレキシブルディスク
451 ディスク
452 ケース
453 トラック
454 セクタ
460 コンピュータシステム
461 フレキシブルディスクドライブ
500 デジタルカメラ
501 シャッターボタン
502 レンズ
503 モニタ画面
504 ファインダ
505 撮影モード切替えダイアル
506 連写モード切替えボタン
507 モニタ表示ボタン
以下、本発明に係る画像処理装置の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る画像処理装置200は、高速読み出しモード時において、撮影期間外に、高解像度な画像を撮影し、当該高解像度な画像を用いて、撮影期間内に撮影した低解像度な画像に対して超解像処理を行う。これにより、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置200は、高速読み出しモードにおける画質の低下を抑制できる。
まず、図8を用いて、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置200の構成について説明する。図8は、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置200の構成を示す図である。
図8に示す画像処理装置200は、例えば、デジタルスチルカメラに搭載されるシステムLSIである。この画像処理装置200は、撮影モード信号220と、撮影準備信号223と、撮影実施信号224とを入力とし、出力画像信号229を出力する。また、画像処理装置200は、制御部210と、撮像部202と、超解像部203と、撮影期間取得部205と、撮影モード取得部206とを備える。
撮影モード信号220は、ユーザの操作に基づく信号であり、ユーザの操作により通常読み出しモードが指定されているか、高速読み出しモードが指定されているかを示す信号である。具体的には、毎秒8枚などで撮影する高速連写モード、又は毎秒120フレームなどで撮影できる高フレームレート動画撮影モードがユーザの操作により指定された場合、撮影モード信号220は、高速読み出しモードを示す。また、連写を行わない通常撮影モード、毎秒2枚などで撮影する低速連写モード、又は毎秒30フレームなどで撮影する通常の動画撮影モードがユーザの操作により指定された場合、撮影モード信号220は、通常読み出しモードを示す。
撮影実施信号224は、ユーザの操作に基づく信号であり、撮影期間を示す信号である。例えば、ユーザによりシャッターボタンが押下されている間、撮影実施信号224がアクティブとなることにより、撮影期間が示される。
撮影準備信号223は、ユーザの操作に基づく信号であり、撮影準備期間を示す信号である。ここで撮影準備期間とは、撮影期間の直前の期間である。具体的には、ユーザによりシャッターボタンが半押し状態にある間、撮影準備信号223がアクティブとなることにより、撮影準備期間が示される。
撮影モード取得部206は、ユーザの操作に応じた撮影モードを取得する。具体的には、撮影モード信号220を取得することにより、撮影モードを取得する。また、撮影モード取得部206は、取得した撮影モード信号220を制御部210に出力する。
撮影期間取得部205は、ユーザの操作に応じた撮影期間を取得する。具体的には、撮影準備信号223及び撮影実施信号224を取得することにより、撮影期間を取得する。言い換えると、撮影期間取得部205は、ユーザによる撮影開始指示及び撮影終了指示を検知する。また、撮影期間取得部205は、取得した撮影準備信号223及び撮影実施信号224を制御部210に出力する。さらに、撮影期間取得部205は、撮影実施信号224を用いて、撮影終了期間を示す撮影終了信号227を生成し、生成した撮影終了信号227を制御部210に出力する。ここで、撮影終了期間とは、撮影期間が終了した直後の、所定の時間幅を有する期間である。
また、撮影期間取得部205は、撮影前に予めユーザにより設定された撮影期間を取得してもよい。例えば、デジタルスチルカメラのシャッターボタンをユーザが押下したのち、所定の時間後に撮影を開始する、所謂タイマー撮影などの場合には、撮影期間取得部205は、当該シャッターボタンが押下された時刻に基づき決定される撮影準備信号223及び撮影実施信号224とを取得する。また、この場合には、撮影期間取得部205は、撮影実施信号224等の撮影の開始時刻を示す信号を取得し、当該信号を用いて撮影準備信号223を生成してもよい。
撮像部202は、光学像を電気信号に変換し、変換した電気信号を撮像画像信号222として出力する。具体的には、撮像部202は、行列状に配置された、光を電気信号に光電変換する複数の画素を備える。この撮像部202は、全画素読み出しモードと、間引き画素読み出しモードとを有する。
全画素読み出しモード時には、撮像部202は、画像フレーム(以下、単に「フレーム」と記す。)を構成する全画素に対応する電気信号、つまり、複数の画素のうち、すべての画素により光電変換された電気信号を撮像画像信号222として出力する。また、間引き画素読み出しモード時には、撮像部202は、フレームを構成する全画素よりも少ない間引かれた画素に対応する電気信号、つまり、複数の画素のうち、一部の画素により光電変換された電気信号を撮像画像信号222として出力する。
図9A〜図9Cは、間引き画素読み出しモード時に読み出される画素の一例を示す図である。また、図9A〜図9Cにおいて、斜線を用いて示す画素250が、間引き画素読み出しモード時に読み出される画素であり、画素251が間引き画素読み出しモード時には読み出されない画素である。図9A〜図9Cに示すように、間引きの形状は、正方格子状(図9A)、斜め格子状(図9B)、及びライン状(図9C)などがある。なお、それ以外の任意の形状に間引いてよい。また、間引き方はフレーム単位で異なってもよい。
図10A及び図10Bは、間引き画素読み出しモード時に、読み出される画素値の算出方法を示す図である。図10A及び図10Bに示すように、読み出す画素位置252に相当する画素値は、当該画素位置252の画素値データそのものでもよいし(図10A)、当該画素位置252の周辺の複数の画素位置253の画素値データを、電荷の混合などを行うことにより足し合わせたものでもよい(図10B)。
なお、全画素読み出しモード時において、撮像部202が備えるすべての画素により光電変換された電気信号を、撮像部202が出力しなくてもよい。これは例えば、アスペクト比4:3の撮像素子において、上下を切り取ったアスペクト比16:9の領域を出力する場合、又は電子ズームによる一部領域の切り出しの場合などがある。またその他任意の理由により全画素読み出しモード時において一部の画素により変換された電気信号を撮像部202が出力してもよい。さらには、撮像部202は、全画素読み出しモード時において、間引き読み出しモード時よりも間引き量の少ない間引かれた画素を読み出してもよい。
つまり、間引き画素読み出しモードとは、撮像部202が備える複数の画素のうち、第1画素数の画素により変換された電気信号を撮像部202が出力するモードである。また、全画素読み出しモードとは、撮像部202が備える複数の画素のうち、第1画素数より多い第2画素数の画素により変換された電気信号を出力するモードである。
また、撮像部202は、全画素読み出しモード時においては、低フレームレートで画像を出力し、間引き画素読み出しモード時には、全画素読み出しモード時よりも高フレームレートで画像を出力する。
超解像部203は、撮像部202が全画素読み出しモードで動作している場合は、撮像画像信号222をそのまま出力画像信号229として出力する。また、超解像部203は、撮像部202が間引き画素読み出しモードで動作している場合は、間引き画素読み出しされた低解像度な撮像画像信号222に超解像処理を行うことにより、低解像度な撮像画像信号222を高解像度化し、高解像度化した画像を出力画像信号229として出力する。この超解像処理において、超解像部203は、全画素読み出しモード時に撮像部202により出力された高解像度な撮像画像信号222を用いて、間引き画素読み出しモード時に撮像部202により出力された低解像度な撮像画像信号222を高解像度化する。
さらに、超解像部203は、異なる時刻の複数フレームの撮像画像信号222を用いて動き検出を行うことにより、現在のフレームに動きがあるか否かを判定する。具体的には、超解像部203は、現在のフレームの動きが所定値以上であるか否かを判定し、現在のフレームの動きが所定値以上である場合、現在のフレームに動きがあると判定し、現在のフレームの動きが所定値以下である場合、現在のフレームに動きがないと判定する。なお、以下において、動きが所定値以下の場合(動きがない場合及び動きが少ない場合)を「動きがない」と記す。また、超解像部203は、現在のフレームに動きがあるか否かを示す動き判定信号226を制御部210に出力する。
制御部210は、撮影モード信号220、撮影準備信号223、撮影実施信号224、撮影終了信号227、及び動き判定信号226に基づき、読み出し方式指示信号221を生成し、生成した読み出し方式指示信号221を撮像部202及び超解像部203に出力する。
具体的には、制御部210は、通常読み出しモード時には、撮像部202を全画素読み出しモードで動作させる。また、制御部210は、高速読み出しモード時、かつ、撮影期間中は、撮像部202を間引き画素読み出しモードで動作させる。また、制御部210は、高速読み出しモード時、かつ、撮影期間外に、撮像部202を全画素読み出しモードで動作させる。また、制御部210は、高速読み出しモード時、かつ、撮影期間中において、現在のフレームに動きがない場合、撮像部202を全画素読み出しモードで動作させる。
この制御部210は、判定部204と、読み出し方式切替え部201とを備える。
判定部204は、撮影実施信号224により撮影期間外であることが示され、かつ撮影準備信号223により、撮影準備期間であることを示された場合、全画素読み出しを示す全画素読み出し指示信号225を出力する。また、判定部204は、撮影実施信号224により撮影期間外であることが示され、かつ撮影終了信号227により撮影終了期間であることが示される場合も、全画素読み出しを示す全画素読み出し指示信号225を出力する。さらに、判定部204は、撮影実施信号224により撮影期間中であることが示され、かつ動き判定信号226により現在のフレームに動きがないと示されている場合、全画素読み出しを示す全画素読み出し指示信号225を出力する。それ以外の場合は、つまり、撮影実施信号224により撮影期間中であることが示され、かつ動き判定信号226により現在のフレームに動きがあると示されている場合、間引き読み出しを示す全画素読み出し指示信号225を出力する。なお、判定部204は、動き判定信号226を入力とせず、動きに応じた全画素読み出し指示信号225の制御を行わなくてもよい。さらに、判定部204は、定期的に全画素読み出しを指示する全画素読み出し指示信号225を出力してもよい。
読み出し方式切替え部201は、撮影モード信号220によって高速読み出しモードが示され、かつ全画素読み出し指示信号225によって全画素読み出しが示される場合、全画素読み出しモードを示す読み出し方式指示信号221を出力する。それ以外の場合、つまり、撮影モード信号220によって通常読み出しモードが示される場合と、撮影モード信号220によって高速読み出しモードが示され、かつ全画素読み出し指示信号225によって間引き画素読み出しが示される場合とに、間引き画素読み出しモードを示す読み出し方式指示信号221を出力する。なお、撮影モード信号220によって高速読み出しモードが示されていない場合でも、読み出し方式切替え部201は、例えば撮影感度向上のための撮像画素混合など、他の目的で間引き画素読み出しを指示してもよい。
次に、図11を用いて、高速読み出しモード時の、制御部210及び撮像部202の具体的な動作の例を説明する。図11は、高速読み出しモード時の、制御部210及び撮像部202の動作例を示す図である。
図11において、撮影準備信号223は、撮影準備期間の場合に値1となり、それ以外は値0となる信号である。撮影実施信号224は、撮影期間中の場合に値1となり、それ以外は値0となる信号である。撮影終了信号227は、撮影終了期間の場合に値1となり、それ以外は値0となる信号である。全画素読み出し指示信号225は、全画素読み出しを示す場合に値1となり、間引き画素読み出しを示す場合に値0となる信号である。読み出し方式指示信号221は全画素読み出しモードを示す場合に値1となり、間引き画素読み出しモードを示す場合に値0となる信号である。撮影モード信号220は、高速読み出しモードを示す場合に値1となり、通常読み出しモードを示す場合に値0となる信号である。動き判定信号226は、現在のフレームに動きがない場合に値1となり、現在のフレームに動きがある場合に値0となる信号である。なお、前記いずれの信号もその意味と実際の値との対応付けは前記以外のものであってもよい。
また、撮影モード信号220が値0を取る場合の動作は、上述した画像処理装置100と同様であるので説明を省略する。
以下、撮影モード信号220が値1を取る場合、すなわち高速読み出しモードにおける画像処理装置200の動作を説明する。
まず、撮影が開始されるよりも前に、撮影準備信号223が値1となり撮影準備期間であることが示される。このとき、判定部204は値1を示す全画素読み出し指示信号225を出力する。これにより、読み出し方式切替え部201は値1を示す読み出し方式指示信号221を出力する。これにより、撮像部202は全画素読み出しモードで動作する。つまり、撮像部202は、全画素読み出ししたフレームを時間Tfだけかけて撮像画像信号222として出力する。
次に、撮影実施信号224が値0から値1に変化することにより、撮影が開始されたことが示されると、判定部204は値0を示す全画素読み出し指示信号225を出力する。これにより、読み出し方式切替え部201は値0を示す読み出し方式指示信号221を出力する。これにより、撮像部202は間引き読み出しモードで動作する。つまり、撮像部202は、間引き画素読み出ししたフレームを時間Tpだけかけて撮像画像信号222として出力する。
ここで、画素を間引く分だけ1フレームのデータ量が減るため、転送時間TfよりもTpの方が短くなる。これにより、間引き画素読み出しモード時の方が、全画素読み出しモード時より早く次のフレームの転送を開始できる。このように、撮影期間中は撮像部202を間引き画素読み出しモードで動作させることにより、撮影期間中に高速に画像を撮影することが可能となる。
また、撮影期間中に、撮像画像信号222に含まれるフレームに動きがないことが検出された場合は、超解像部203により値1の動き判定信号226が出力される。このとき、判定部204は値1を示す全画素読み出し指示信号225を出力する。これにより、読み出し方式切替え部201は値1を示す読み出し方式指示信号221を出力する。これにより撮像部202は全画素読み出しモードで動作する。つまり、撮像部202は、全画素読み出ししたフレームを時間Tfだけかけて撮像画像信号222として出力する。このとき、Tf>Tpであるので当該全画素読み出し期間中はフレームレートが低下する。しかしながら、フレームレートが低下する画像は動きのない画像であるので、撮影画像の動きががたつくといった主観的な画質劣化を抑えることが可能である。一方で、撮影期間中に全画素読み出しを行うことにより、より高精細な画像を得られる。これにより、撮影画像の画質の向上が可能となる。
次に、撮影期間が終了すると、撮影準備信号223が値0となるとともに、撮影終了信号227が値1となり撮影終了期間であることが示される。このとき、判定部204は値1を示す全画素読み出し指示信号225を出力する。これにより、読み出し方式切替え部201は値1を示す読み出し方式指示信号221を出力する。これにより、撮像部202は全画素読み出しモードで動作する。つまり、撮像部202は、全画素読み出ししたフレームを時間Tfだけかけて撮像画像信号222として出力する。
次に、図12を用いて、超解像部203の内部構成及び動作について説明する。図12は、超解像部203の構成を示すブロック図である。
図12に示すように、超解像部203は、撮像画像信号222を入力とし、記憶撮像画像信号231を出力するフレームメモリ244と、撮像画像信号222と記憶撮像画像信号231とを入力とし、動き情報信号232と動き判定信号226とを出力する動き検出部243と、撮像画像信号222と記憶撮像画像信号231とを入力とし超解像画像信号233を出力する超解像実行部242と、読み出し方式指示信号221と撮像画像信号222と超解像画像信号233とを入力とし出力画像信号229を出力する信号切替え部241とを備える。
フレームメモリ244は、撮像画像信号222に含まれる全画素読み出し又は間引き画素読み出しされたフレームを一時的に記憶し、記憶したフレームを記憶撮像画像信号231として出力する。
動き検出部243は、撮像画像信号222に含まれる現在のフレームと、記憶撮像画像信号231に含まれる過去に記憶されたフレームとの間の動きを検出し、現在のフレーム内の1つ以上の物体の動き量を示す動き情報信号232と、現在のフレームに動きがあるか、ないかを示す動き判定信号226とを出力する。動き検出の方法については、例えば「ディジタル画像圧縮の基礎:安田浩、渡辺裕/日経BP出版センター/1.3.2節」(非特許文献:1)に説明されている動き検出法を利用してもよい。なお、それ以外の任意の動き検出法を利用してもよい。例えば、動き検出部243は、低解像度な撮像画像信号222によって示される画像の、時間的に前又は後のフレームと現在のフレームとの間において動き補償を行う。具体的には、フレームをブロック単位に分割してブロックマッチングを行う。
動き情報信号232は、例えばフレームをブロック単位に分割してブロックマッチングを行った場合の動きベクトル情報である。なお、動き検出の単位はブロックでなくとも任意形状の領域であってもよい。
また、動き判定信号226は、例えば、前記ブロックマッチングを行った場合の動き補償されたブロック間の各画素値の差分絶対値和であり、また、例えば、前記ブロックマッチングを行った場合の動き補償における動きベクトルの大きさである。なお、動き判定信号226は、動き補償を行わずに、単純に現在のフレームと過去に記憶されたフレームとの同じ位置同士の各画素値の差分絶対値和であってもよい。また、動き判定信号226及び動き情報信号232は、上記以外の動き検出法により導かれた動き量の指標であってもよい。
また、動き判定信号226は、動き量を示す複数の情報を含んでもよい。例えば、動き判定信号226は、上記差分絶対値和と、上記動きベクトルの大きさとを共に含んでもよい。この場合、判定部204は、上記差分絶対値和が予め定められた値より小さい場合、又は上記動きベクトルの大きさが予め定められた値より小さい場合、又は両方の場合に、現在のフレームに動きがないと判断する。
さらには、超解像部203の構成は、フレームメモリ244及び動き検出部243を備えず、超解像実行部242は時間的に異なるフレームの情報を用いずに高解像度化を行ってもよく、この場合には動き判定信号226を出力しなくともよい。
超解像実行部242は、間引き画素読み出しされた低解像度な撮像画像信号222に超解像処理を行うことにより、低解像度な撮像画像信号222を高解像度化し、高解像度化した画像を超解像画像信号233として出力する。例えば、超解像実行部242は、特許文献2と同様の方法により、超解像処理を行う。具体的には、超解像実行部242は、撮影期間外に撮像部202により出力された高解像度な撮像画像信号222を用いて、撮影期間中に撮像部202により出力された低解像度な撮像画像信号222を高解像度化することにより超解像画像信号233を生成する。また、超解像実行部242は、動き情報信号232を参照し、動き検出部243により動き補償された時間的に前又は後の画像フレームと現在の画像フレームを用いて、超解像処理を行う。つまり、超解像実行部242は、複数のフレームの動き補償されたブロックを用いて、ブロック単位で超解像処理を行う。
信号切替え部241は、読み出し方式指示信号221によって全画素読み出しモードが示される場合、撮像画像信号222を出力画像信号229として出力する。また、信号切替え部241は、読み出し方式指示信号221によって間引き画素読み出しモードが示される場合、超解像画像信号233を出力画像信号229として出力する。
図13及び図14は、超解像実行部242による超解像処理の一例を示す図である。例えば、図13に示すように、超解像実行部242は、超解像画像信号233に含まれるある時刻のフレームを生成する場合、撮像画像信号222に含まれる当該時刻のフレームと、当該フレームに後続する2枚のフレームとを用いて、つまり、撮像画像信号222に含まれる時間的に連続する3枚のフレームを用いて、超解像画像信号233に含まれる当該時刻のフレームを生成する。また、当該3枚のフレームに高解像度なフレーム(全画素読み出しされたフレーム)が含まれない場合には、さらに、撮影期間外に撮影された、時間的に最も近い高解像度なフレームを加えた、4枚のフレームを用いて、超解像画像信号233に含まれる当該時刻のフレームを生成する。
このように高解像度画像を用いて超解像処理を行うことにより、図14に示すように、元の低解像度なフレームに含まれない画素位置の信号を精度良く復元することができる。
なお、超解像処理に用いるフレームは、2枚又は4枚以上であってもよいし、複数の高解像度画像を含んでもよい。
また、図13に示すように、撮影期間中の撮像画像信号222を超解像処理したフレームの信号のみが出力画像信号229として出力され、撮影期間外に撮影された撮像画像信号222は、出力画像信号229として出力されない。ここで、出力画像信号229は、例えば、デジタルスチルカメラが備える記憶部等に記録されたり、外部装置に出力されたりする信号である。なお、この出力画像信号229は、所定の画像処理(コントラスト補正、色変換、及び画像圧縮等)を行った後に、記憶部等に記録されたり、外部装置に出力されてもよい。
また、超解像部203は、撮影期間外に撮影されたフレームを含むすべてのフレームを含む出力画像信号229を出力してもよい。この場合、画像処理装置200は、各フレームに、当該フレームが撮影期間中に撮影されたフレームか、撮影期間外に撮影されたフレームかを示すタグ情報を付与した上で、出力する。これにより、デジタルスチルカメラが備える後段の処理部、又は、他の装置において、撮影期間中に撮影された画像と、撮影期間外に撮影された画像とを容易に区別することができる。
また、撮像画像信号222に対して、直ちに超解像処理を行うのではなく、上述したタグ情報を付与した上で、記憶部又は外部装置等に出力してもよい。この場合、外部装置により、当該出力された撮像画像信号222を用いた超解像処理が行われてもよいし、デジタルスチルカメラ内の処理部により、任意のタイミング(ユーザの指示、又は外部装置への出力時等)において超解像処理が行われてもよい。
図15は、フレームに動きがなく、撮影期間中に高解像度画像を撮影した場合の、超解像実行部242による超解像処理の一例を示す図である。
図15に示すように、撮影期間中に撮影された高解像の撮像画像信号222は、そのまま出力画像信号229として出力される。
次に、画像処理装置200における画像処理方法の流れを説明する。
図16は、画像処理装置200における画像処理方法のフローチャートである。
まず、撮影モード取得部206は、撮影モード信号220を取得することにより、撮影モードを取得する(ステップS21)。
次に、制御部210は、撮影モード信号220を参照し、現在の撮影モードが、高速読み出しモードか否かを判断する(ステップS22)。現在の撮影モードが高速読み出しモードである場合(ステップS22でYes)、撮影期間取得部205は、ユーザの操作に基づく撮像期間を取得する(ステップS26)。次に、制御部210は、撮影準備信号223を参照し、撮影準備期間であるか否か、すなわちまだ撮影の開始が指示されておらず、かつこれから撮影が開始される状態であるか否かを判定する(ステップS27)。
また、制御部210は、撮影終了信号227を参照し、撮影終了期間、すなわち撮影中の状態を終了した瞬間か否かを判定する(ステップS28)。
また、制御部210は、動き判定信号226を参照し、現在のフレームに動きがないか否かを判定する(ステップS29)。
撮影準備期間及び撮影終了期間でなく、かつ、現在のフレームに動きがある場合(ステップS27でNo、かつステップS28でNo、かつステップS29でNo)、制御部210は、撮像部202に間引き読み出しモードを指示する(ステップS30)。これにより、撮像部202は、1フレームを構成する全画素よりも少ない間引かれた画素の信号を読み出し、読み出した信号を撮像画像信号222として出力する(ステップS31)。次に、超解像部203は、間引き画素読み出しされた低解像度な撮像画像信号222に含まれる時間的に連続する複数のフレームを用いて、例えば特許文献2のような超解像処理を行うことにより、高解像度なフレームを生成し、生成したフレームを含む出力画像信号229を出力する(ステップS32)。
一方、現在の撮影モードが通常読み出しモードの場合(ステップS22でNo)と、撮影準備期間の場合(ステップS27でYes)と、撮影終了期間の場合(ステップS28でYes)と、現在のフレームに動きがない場合(ステップS29でYes)とのうちいずれかの場合、制御部210は、全画素読み出しモードを撮像部202に指示する(ステップS23)。これにより、撮像部202は、1フレームを構成する全画素を読み出し、撮像画像信号222として出力する(ステップS24)。次に、超解像部203は、全画素読み出しされた撮像画像信号222を、そのまま出力画像信号229として出力する。
以上により、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置200は、高速読み出しモード時には、基本的には、撮像部202を間引き画素読み出しモードで動作させた上で、間引き画素読み出しされた低解像度な画像に超解像処理を行うことにより、高解像度な画像を生成する。これにより、画像処理装置200は、高解像度な高速連写及び高フレームレート動画撮影を実現できる。
さらに、画像処理装置200は、撮影期間外(撮影期間前及び撮影期間後)に撮像部202を全画素読み出しモードで動作させた上で、全画素読み出しされた高解像度なフレームを用いて、超解像処理を行う。これにより、超解像処理を用いて生成される高解像度な画像の画質を向上できる。また、全画素読み出しするフレームは、撮影期間外のフレームなので、全画素読み出しを行ったとしても、撮影期間中のフレームレートが低下することはない。このように、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置200は、高速読み出しモードにおいて、高フレームレートを維持したまま画質の低下を抑制できる。
さらに、画像処理装置200は、撮影期間中において、被写体の動きが小さい場合には、全画素読み出しを行う。この全画素読み出しを行った期間ではフレームレートが低下してしまうが、フレームレートが低下する画像は動きのない画像であるので、撮影画像の動きががたつくといった主観的な画質劣化を抑えることが可能である。一方で、撮影期間中に全画素読み出しを行うことにより、より高精細な画像を得られる。また、この全画素読み出しを行ったフレームを、他の間引き画素読み出しを行ったフレームの超解像処理に用いることにより、他のフレームの画質の向上が可能となる。
なお、上記説明では、撮影準備期間と、撮影終了期間と、撮影期間中の動きがない期間とのすべての期間において、撮像部202は全画素読み出しを行っているが、いずれか1以上の期間において、全画素読み出しを行ってもよい。
また、撮影準備期間に撮像部202を全画素読み出しモードで動作させる場合と、撮影終了期間に撮像部202を全画素読み出しモードで動作させる場合とを比べると、撮影終了期間に撮像部202を全画素読み出しモードで動作させる場合には、以下の利点があげられる。
まず、図11に示すように、撮影準備期間の最後に撮影された高解像度なフレームと、撮影期間の最初に撮影された低解像度なフレームとの時間間隔はTfとなるが、撮影終了期間の最初に撮影された高解像度なフレームと、撮影期間の最後に撮影された低解像度なフレームとの時間間隔はTpとなる。つまり、撮影終了期間に撮影されたフレームの方が、撮影準備期間に撮影されたフレームより、撮影期間中に撮影された低解像度なフレームとの時間的な距離が短くなる。よって、画像処理装置200は、より時間的に近い、すなわち、相関が高い高解像度なフレームを用いて、超解像処理を行うことができる。よって、画像処理装置200は、超解像処理により、より高画質な画像を生成できる。
さらに、撮影準備期間に高解像度な画像を撮影する場合、撮影準備期間に撮影された画像のフレームレートが低下する。例えば、撮像部202によって撮影された画像をモニタ等に表示し、ユーザが当該画像を見ながら撮影を行う場合等を想定すると、ユーザがより最適なタイミングによって撮影を行うためには、撮影準備期間に撮影される画像は高フレームレートであることが好ましい。一方、撮影終了期間にフレームレートが低下しても、ユーザの撮影にこのような悪影響を及ぼすことはない。
さらに、デジタルスチルカメラのシャッターボタンの半押しなど、従来の機能に基づき、撮影準備信号223を生成できる場合は問題にならないが、半押し判定のないボタン、又は、タッチパネル等の操作により、撮影を開始する場合には、撮影準備期間を特定するために機能の追加が必要となる。一方、撮影終了期間は、撮影期間から容易に導出することが可能である。つまり、撮影終了期間に全画素読み出しモードに切り替える制御は、多くの撮影機器において容易に実現が可能である。
また、上述した説明のように、撮影準備期間及び撮影終了期間の両方において、高解像度な画像を撮影し、当該高解像度な画像を用いて超解像処理を行うことがより好ましい。例えば、図13に示すように、画像処理装置200は、撮影期間の前半に撮影されたフレームに対しては、撮影準備期間に撮影された高解像度なフレームを用いて、超解像処理を行い、撮影期間の前半に撮影されたフレームに対しては、撮影終了期間に撮影された高解像度なフレームを用いて、超解像処理を行うことができる。つまり、画像処理装置200は、時間的により近い高解像度なフレームを用いて、高解像処理を行うことができる。よって、画像処理装置200は、超解像処理により、より高画質な画像を生成できる。
また、上記説明では、撮影準備期間に撮影される高解像度なフレームは、撮影期間開始前の直前(時間Tf前)のフレームであるが、撮影期間の開始前であれば、直前以外に高解像度なフレームを撮影してもよい。ただし、撮影期間に撮影されるフレームとの相関を考慮すると、より撮影期間の開始時刻に近い時刻に、高解像度なフレームを撮影することが好ましい。
同様に、上記説明では、撮影終了期間に撮影される高解像度なフレームは、撮影期間終了の直後(時間Tp後)のフレームであるが、撮影期間の終了後であれば、直後以外に高解像度なフレームを撮影してもよい。ただし、撮影期間に撮影されるフレームとの相関を考慮すると、より撮影期間の終了時刻に近い時刻に、高解像度なフレームを撮影することが好ましい。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る画像処理装置300は、上述した実施の形態1に係る画像処理装置200の機能に加え、さらに、モニタ表示を行うか否かに応じて、撮像方法を間引き画素読み出しと全画素読み出しとで切り替える。また、本発明の実施の形態2に係る画像処理装置300は、時間的に最も近い高解像度なフレームを用いて、超解像処理を行う。
図17は、本発明の実施の形態2に係る画像処理装置300の構成を示すブロック図である。なお、図8と同様の要素には、同一の符号を付しており、実施の形態1と重複する説明は省略する。
図17に示す画像処理装置300は、図8に示す画像処理装置200の構成に加え、さらに、モニタ表示部307を備える。また、判定部304及び超解像部303の構成が、実施の形態1と異なる。
モニタ表示部307は、モニタ有効信号327と出力画像信号229とを入力とし、出力画像信号229の画像を表示する。具体的には、モニタ表示部307は、モニタ有効信号327がモニタ表示を行うことを指示している場合に、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイなどの表示素子を用いて出力画像信号229の画像をモニタ表示する。また、モニタ表示部307は、モニタ有効信号327がモニタ表示を行わないことを指示している場合には、出力画像信号229の画像のモニタ表示を行わない。なお、モニタ有効信号327がモニタ表示を行わないことを指示している場合に、モニタ表示部307は、出力画像信号229以外の画像及び情報、例えばISO感度、絞りのF値、及びシャッタースピードなどの撮影条件などを表示してもよい。
モニタ有効信号327は、ユーザの操作に基づく信号であり、モニタ表示を行うか否かを示す信号である。具体的には、ユーザによりモニタ表示モードが設定されている場合、例えば、ユーザがモニタに表示された画像を見ながら撮影を行う場合に、モニタ有効信号327は、モニタ表示を行うことを示す。また、ユーザによりモニタ非表示モードが設定されている場合、例えば、ユーザが光学ファインダを介して被写体を見ながら撮影を行う場合に、モニタ有効信号327は、モニタ表示を行わないことを示す。
判定部304は、撮影実施信号224、撮影準備信号223、動き判定信号226、及びモニタ有効信号327を入力とし、全画素読み出し指示信号225を出力する。つまり、判定部304は、実施の形態1の機能に加え、さらに、モニタ有効信号327に応じて、全画素読み出し指示信号225を出力する。具体的には、判定部304は、撮影準備期間の場合、又は撮影期間において被写体の動きがない場合でも、モニタ表示が行われている場合には、全画素読み出しを示す全画素読み出し指示信号225を出力しない。
つまり、判定部304は、モニタ有効信号327によってモニタ表示を行わないことが示されており、かつ撮影実施信号224によって撮影期間でないことが示されおり、かつ撮影準備信号223によって撮影準備期間であることが示された場合、全画素読み出しを示す全画素読み出し指示信号225を出力する。また、判定部304は、撮影実施信号224によって撮影終了期間であることが示される場合、全画素読み出しを示す全画素読み出し指示信号225を出力する。さらには、判定部304は、モニタ有効信号327によってモニタ表示を行わないことを示されており、かつ動き判定信号226によって現在のフレームに動きがないことが示されている場合は、全画素読み出しを示す全画素読み出し指示信号225を出力する。
また、判定部304は、それ以外の場合、つまり、モニタ有効信号327によってモニタ表示を行うことが示されており、かつ撮影実施信号224によって撮影期間でないことが示されおり、かつ撮影準備信号223によって撮影準備期間であることが示された場合と、撮影実施信号224によって撮影期間であることが示されており、かつ動き判定信号226によって現在のフレームに動きがあることが示されている場合と、撮影実施信号224によって撮影期間であることが示されており、かつモニタ有効信号327によってモニタ表示を行うことが示されており、かつ動き判定信号226によって現在のフレームに動きがないことが示されている場合とに、間引き画素読み出しを示す全画素読み出し指示信号225を出力する。
なお、判定部304は、動き判定信号226を入力とせず、動きに応じた全画素読み出し指示信号225の制御を行わなくてもよい。さらには、判定部304は、定期的に全画素読み出しを示す全画素読み出し指示信号225を出力してもよい。
次に、画像処理装置300における画像処理方法の流れを説明する。
図18は、画像処理装置300における画像処理方法のフローチャートである。なお、図16に示す実施の形態1に係る画像処理装置200における画像処理方法と同様の処理に関しては、説明を省略する。
画像処理装置300における画像処理方法は、実施の形態1に係る画像処理装置200における画像処理方法に対して、高速読み出しモード時(ステップS22でYes)における、撮影準備期間(ステップS27でYes)、及び現在のフレームに動きがない場合(ステップS29でYes)の動作が異なる。
具体的には、撮影準備期間(ステップS27でYes)、及び現在のフレームに動きがない場合(ステップS29でYes)、判定部304は、モニタ有効信号327を参照し、モニタ表示部307がモニタに出力画像信号229の画像を表示中であるか否かを判定する(ステップS41)。
モニタ表示部307がモニタに出力画像信号229の画像を表示中である場合(ステップS41でYes)、制御部210は、撮像部202に間引き画素読み出しモードを指示する(ステップS30)。これにより、撮像部202は、1フレームを構成する全画素よりも少ない間引かれた画素の信号を読み出し、読み出した信号を撮像画像信号222として出力する(ステップS31)。次に、超解像部203は、間引き画素読み出しされた低解像度な撮像画像信号222に含まれる時間的に連続する複数のフレームを用いて、例えば特許文献2のような超解像処理を行うにより高解像度なフレームを生成し、生成した高解像度なフレームを含む出力画像信号229を出力する(ステップS32)。
一方、モニタ表示部307がモニタに出力画像信号229の画像を表示中でない場合(ステップS41でNo)、制御部210は、全画素読み出しモードを撮像部202に指示する(ステップS23)。これにより、撮像部202は、1フレームを構成する全画素を読み出し、撮像画像信号222として出力する(ステップS24)。次に、超解像部203は、全画素読み出しされた撮像画像信号222を、そのまま出力画像信号229として出力する。
次に、超解像部303の構成及び動作を説明する。
図19は、超解像部303の構成を示すブロック図である。なお、図12と同様の要素には同一の符号を付しており、重複する説明は省略する。
図19に示す超解像部303は、図12に示す超解像部203の構成に加え、さらに、時間差分判定部345を備える。また、フレームメモリ344の構成が異なる。
フレームメモリ344は、撮像画像信号222に含まれる全画素又は間引き読み出しされたフレームを一時的に記憶する。また、フレームメモリ344は、フレーム情報信号334と、記憶撮像画像信号231とを出力する。
フレーム情報信号334は、フレームメモリ344が記憶している各フレームの時刻と、当該各フレームが全画素読み出しされたフレーム(以下、全画素読み出しフレーム)か間引き画素読み出しされたフレーム(以下、間引き画素読み出しフレーム)かを示す情報とを含む。記憶撮像画像信号231は、フレームメモリ344が記憶している間引き画素読み出しフレーム、及びフレーム選定信号335により選定された全画素読み出しフレームを含む。
時間差分判定部345は、フレーム情報信号334に基づいて、全画素読み出しフレームであって、かつ現在のフレームの時刻に最も近いフレームを判定する。また、時間差分判定部345は、全画素読み出しフレームであって、かつ現在のフレームの時刻に最も近いフレームを指定するフレーム選定信号335を出力する。
動き検出部243は、撮像画像信号222に含まれる現在のフレームと、記憶撮像画像信号231に含まれる過去に記憶されたフレームとの間の動きを検出し、現在のフレーム内の1つ以上の物体の動き量を示す動き情報信号232と、現在のフレームに動きがあるか、ないかを示す動き判定信号226を出力する。
図20は、間引き画素読み出し超解像実行部242による超解像処理に使用するフレームの例を示す図である。ここで図20では、全画素読み出しフレームの撮像間隔をTf、間引き画素読み出しフレームの撮像間隔をTpとし、Tf=2×Tpの場合の例を示す。
図20に示すフレーム403を高解像度化する場合、フレーム403に時間的に最も近い全画素読み出しフレームはフレーム402である。よって、時間差分判定部345はフレーム402を指定するフレーム選定信号335を出力する。これにより、超解像実行部242は、フレーム402を用いてフレーム403の高解像度化を行う。なお、超解像実行部242は、フレーム402以外のフレームをさらに使用してもよく、例えば全画素読み出しフレームではないが時間的に最も近い間引き読み出しフレームであるフレーム404をさらに使用してもよい。
また、フレーム405を高解像度化する場合、フレーム405に時間的に最も近い全画素読み出しフレームはフレーム408である。よって、時間差分判定部345はフレーム408を指定するフレーム選定信号335を出力する。これにより、超解像実行部242は、フレーム408を用いてフレーム405の高解像度化を行う。なお、超解像実行部242は、フレーム408以外のフレームをさらに使用してもよく、例えば全画素読み出しフレームではないが時間的に最も近い間引き画素読み出しフレームであるフレーム404及びフレーム406のうち少なくとも一方をさらに使用してもよい。
また、フレーム409を高解像度化する場合、フレーム409に時間的に最も近い全画素読み出しフレームはフレーム408とフレーム411とである。よって、時間差分判定部345はフレーム408及びフレーム411のいずれかを指定するフレーム選定信号335を出力する。これにより、超解像実行部242は、フレーム選定信号335によって指定されたフレーム408又はフレーム411を用いてフレーム409の高解像度化を行う。なお、図20の例では、フレーム409の高解像度化にフレーム408を用いている。また、超解像実行部242はフレーム408以外のフレームをさらに使用してもよく、例えば全画素読み出しフレームではないが時間的に最も近い間引き画素読み出しフレームであるフレーム410をさらに使用してもよい。
ここで、フレーム間の相関性は一般に時間的に近いフレーム同士がより相関性が高い。よって、超解像実行部242は、時間的により近い全画素読み出しフレームを高解像度化に用いることにより、現在のフレームの間引き画素読み出しによって失われた画像情報を全画素読み出しフレームの情報を用いて精度良く推定することが可能となる。これにより、本発明の実施の形態2に係る画像処理装置300は、超解像処理により、より高画質な画像を得ることができる。
なお、実施の形態1及び2に係る超解像実行部242は、特許文献2のような再構成型超解像と呼ばれる技術を用いてもよく、又は全画素読み出しフレームを学習データとして特開2005−253000号公報(特許文献:3)において示されるような学習型超解像と呼ばれる技術を用いてもよい。さらに超解像実行部242は、高解像度化を行う代わりに、同様に時間的に近いフレームを用いて、例えば特許第3458741号公報(特許文献:4)に示されるようなダイナミックレンジ拡大を行う画像処理を行ってもよい。この場合、上記説明における、間引き画素読み出しフレームを露光時間の短いフレームと置き換え、全画素読み出しフレームを露光時間の長いフレームと置き換えればよい。
以上より、本発明の実施の形態2に係る画像処理装置300は、実施の形態1に係る画像処理装置200と同様に、高速読み出しモードにおいて、高フレームレートを維持したまま画質の低下を抑制できる。
さらに、画像処理装置300は、モニタ表示中の場合は、撮影準備状態であっても、全画素読み出しをしない。これにより、撮影開始前のモニタ表示においてフレームレートが落ちることなく快適に撮影を開始できる。
さらに、画像処理装置300は、現在のフレームに時間的に最も近い全画素読み出しのフレームを用いて、超解像処理を行う。これにより、画像処理装置300は、超解像処理により、より高画質な画像を得ることができる。
なお、上記説明では、撮影準備期間の場合と、撮影期間中に画像に動きがない場合とに、さらに、上記モニタ表示の有無に応じた制御を行っているが、撮影準備期間の場合と、撮影期間中に画像に動きがない場合とのいずれか一方のみにおいて、上記モニタ表示の有無に応じた制御を行ってもよい。また、撮影終了期間においても、上記モニタ表示の有無に応じた制御を行ってもよい。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3では、上記各実施の形態において示した画像処理装置200又は300の構成を実現するためのプログラムを、フレキシブルディスク等の記憶媒体に記録することにより、上記各実施の形態において示した処理を、独立したコンピュータシステムにおいて実施する例を説明する。
図21A〜図21Cは、上記各実施の形態の画像処理装置を、フレキシブルディスク等の記録媒体に記録されたプログラムを用いて、コンピュータシステムにより実施する場合の説明図である。
図21Aは、記録媒体本体であるフレキシブルディスクの物理フォーマットの例を示す図である。図21Bは、フレキシブルディスク450を正面から見た外観、フレキシブルディスク450の断面構造、及びディスク451を示す図である。
フレキシブルディスク450は、ケース452と、ケース452内に内蔵されるディスク451とを備える。ディスク451の表面には、同心円状に外周から内周に向かって複数のトラック453が形成される。各トラック453は角度方向に16のセクタ454に分割される。したが、ディスク451上に割り当てられた領域に、上記プログラムが記録されている。
また、図21Cは、フレキシブルディスク450への上記プログラムの記録、及びフレキシブルディスク450からの上記プログラムの読み出し及び再生を行うコンピュータシステム460の構成を示す図である。画像処理装置200又は300を実現する上記プログラムをフレキシブルディスク450に記録する場合は、コンピュータシステム460は、上記プログラムを、フレキシブルディスクドライブ461を介してフレキシブルディスク450に書き込む。
また、フレキシブルディスク450内のプログラムを実行することにより画像処理装置200又は300の機能をコンピュータシステム460中に構築する場合は、フレキシブルディスクドライブ461によりプログラムをフレキシブルディスク450から読み出し、コンピュータシステム460に転送する。コンピュータシステム460は、転送されたプログラムを実行することにより、上述した画像処理装置200又は300の機能を実現する。
なお、上記説明では、記録媒体としてフレキシブルディスク450を例に説明を行ったが、光ディスクを用いても同様に行うことができる。また、記録媒体はこれに限らず、ICカード、ROMカセット等、プログラムを記録できるものであれば同様に実施することができる。また、コンピュータシステム460に着脱可能な記録媒体に限らず、コンピュータシステム460が備えるHDD(ハードディスク・ドライブ)、不揮発性メモリ、RAM又はROMに記録されるプログラムを、コンピュータシステム460が実行してもよい。さらに、コンピュータシステム460は有線又は無線の通信網を介して取得したプログラムを実行してもよい。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4では、上記実施の形態1及び2に係る画像処理装置200及び300を備えるデジタルカメラについて説明する。
図22A〜図22Cは、本発明の実施の形態4に係るデジタルカメラ500の外観図である。図22A〜図22Cは、それぞれデジタルカメラ500を上面、正面及び背面から見た図である。
デジタルカメラ500は、例えば、静止画を撮影する機能と、動画像を撮影する機能を有するデジタルスチルカメラである。このデジタルカメラ500は、シャッターボタン501と、レンズ502と、モニタ画面503と、ファインダ504と、撮影モード切替えダイアル505と、連写モード切替えボタン506と、モニタ表示ボタン507とを備える。
レンズ502は、光を撮像部202に集光する。レンズ502を通った光は、撮像部202により光電変換され、撮像画像信号222として出力される。ここで撮像部202は、例えば上記各実施の形態において示した撮像部202である。
シャッターボタン501が、ユーザにより半押しされた場合、レンズ502が操作されることにより焦点が合わされる。また、シャッターボタン501が、ユーザにより半押しされた場合、撮影準備期間であることを示す撮影準備信号223が生成される。図11の例を用いて説明すると、シャッターボタン501が、半押しされた場合に撮影準備信号223が値1にセットされる。
撮影モード切替えダイアル505が、ユーザにより回転されると、撮影モードが切り替えられる。ここで撮影モードとは、例えば動画撮影モード、静止画撮影モード、画像再生モードなどである。
連写モード切替えボタン506が、ユーザにより押下されるたびに、撮影モードが切り替えられる。例えば、静止画撮影モード時に、連写モード切替えボタン506が、押下されるたびに、通常撮影モード、高速連写モード、及び低速連写モードの順に撮影モードが切り替えられる。ここで通常撮影モードとは、ユーザによりシャッターボタン501が押下された際に、1枚の静止画を撮影するモードである。また、高速連写モードとは、ユーザによりシャッターボタン501が押下されている間、毎秒8枚などで静止画を撮影するモードである。また、低速連写モードとは、ユーザによりシャッターボタン501が押下されている間、毎秒2枚などで静止画を撮影するモードである。
例えば、連写モード切替えボタン506により高速連写モードが設定された場合に、高速読み出しモードを示す撮影モード信号220が生成される。また、通常撮影モード及び低速連写モードが設定された場合に、通常読み出しモードを示す撮影モード信号220が生成される。
また、動画撮影モード時に、連写モード切替えボタン506がユーザにより押下されるたびに、高フレームレート動画撮影モードと、低フレームレート動画撮影モードとが切り替えられる。例えば、高フレームレート動画撮影モードとは、シャッターボタン501が押下されている間、毎秒120フレームなどで動画像を撮影するモードである。また、低フレームレート動画撮影モードとは、毎秒30フレームなどで動画像を撮影するモードである。
例えば、連写モード切替えボタン506により高フレームレート動画撮影モードが設定された場合に、高速読み出しモードを示す撮影モード信号220が生成される。また、低フレームレート動画撮影モードが設定された場合に、通常読み出しモードを示す撮影モード信号220が生成される。
モニタ画面503は、例えば実施の形態2において説明したモニタ表示部307であり、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイなどの表示素子を用いて出力画像信号229をモニタ表示する。
モニタ表示ボタン507が、ユーザにより押下されるたびに、実施の形態2において説明したモニタ有効信号327の値が「モニタ表示を行う」と「モニタ表示を行わない」との間で切り替えられる。そしてモニタ表示を行わないと示すモニタ有効信号327が出力されている場合は、モニタ画面503は出力画像信号229をモニタ表示しない。この場合、ユーザは、ファインダ504を用いて撮影対象を確認する。また、モニタ表示を行うことを示すモニタ有効信号327が出力されている場合は、モニタ画面503は出力画像信号229をモニタ表示する。
ファインダ504は、光学的な像を、光電変換などを行わずそのまま映し出す光学ファインダである。
なお、撮影モードの切替え方法、及び各撮影モードにおける撮影操作方法は、上記以外の方法でもよい。例えば、動画モード及び連写モードにおける、撮影操作方法として、シャッターボタン501を一度押下することで、動画像撮影又は連写を開始し、再度シャッターボタン501が押下されることによって、動画像撮影又は連写を終了してもよい。また、当該操作は、シャッターボタン501以外を用いて行ってもよい。また、動画像撮影又は連写の開始操作に、シャッターボタン501以外を用いる場合であっても、シャッターボタン501と同様に、半押しを検知することによって、撮影準備信号223を生成できる。
また、本発明に係る画像処理装置200及び300を、デジタルビデオカメラに用いてもよい。
(その他変形例)
なお、本発明を上記実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限定されないのはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
(1)上記の各装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、及びマウスなどから構成されるコンピュータシステムであってもよい。前記RAM又はハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、各装置は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
(2)上記の各装置を構成する構成要素の一部又は全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)で構成してもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、及びRAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。前記RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
(3)上記の各装置を構成する構成要素の一部又は全部は、各装置に脱着可能なICカード又は単体のモジュールから構成されてもよい。前記ICカード又は前記モジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、及びRAMなどから構成されるコンピュータシステムである。前記ICカード又は前記モジュールは、上記の超多機能LSIを含んでもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、前記ICカード又は前記モジュールは、その機能を達成する。このICカード又はこのモジュールは、耐タンパ性を有してもよい。
(4)本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray Disc)、及び半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている前記デジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号を、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、及び、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリとを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムにしたがって動作するとしてもよい。
また、前記プログラム又は前記デジタル信号を前記記録媒体に記録して移送することにより、又は前記プログラム又は前記デジタル信号を、前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
(5)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせてもよい。
本発明は、画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに適用でき、特に、高速連写及び高フレームレート撮影などの高速に画像を読み出すモードを備えるデジタルスチルカメラ及びデジタルビデオカメラ等に適用できる。
本発明は、画像処理装置及び画像処理方法に関し、特に、撮像装置を用いて撮像された低解像度な画像データを、高解像度化する画像処理装置に関する。
近年、デジタルスチルカメラ及びデジタルビデオカメラなどの撮影機器において、高精細な静止画を撮影するために多画素の撮像素子を用いるケースが増えてきている。しかしながら、これらの撮像素子を用いて連写及び動画撮影などの高フレームレートな画像を撮影する際、単位時間あたりに撮像素子から読み出されるデータ量が増大する。具体的には、単位時間あたりに撮像素子から読み出されるデータ量は、1フレームの画素数とフレームレートとの掛け算となる。これにより、単位時間あたりの読み出しデータ量に制約のある撮像素子では、全画素のデータを読み出しつつ高フレームレートで撮影することが困難である。
これに対して、撮像素子から読み出す画素数を間引くことによって単位時間あたりに読み出されるデータ量を抑えつつ、高フレームレートを達成する技術の一例が特許文献1に示されている。ここで、フレームとは、ある時刻における1枚の静止画像のことを指す。
さらには、間引かれた低解像度な複数枚のフレームから高解像度なフレームを生成する超解像技術の一例が、特許文献2によって示されている。
これらの組み合わせによって構成された画像処理装置100の構成及び画像処理方法について、以下に説明する。
図1は、画像処理装置100の構成を示すブロック図である。図1に示す画像処理装置100は、撮影モード信号120を入力とし、読み出し方式指示信号121を出力する読み出し方式切替え部101と、読み出し方式指示信号121を入力とし、撮像画像信号122を出力する撮像部102と、撮像画像信号122を入力とし、出力画像信号129を出力する超解像部103とを備える。
読み出し方式切替え部101は、撮影モード信号120により現在の撮影モードが高速に画像を読み出すモード(以下、高速読み出しモード)であると示されている場合に、撮像部102に間引き画素読み出しを指示する読み出し方式指示信号121を出力する。また、それ以外の場合(以下、通常読み出しモード)には撮像部102に全画素読み出しを指示する読み出し方式指示信号121を出力する。
ここで、高速読み出しモードとは、例えば毎秒8枚などで撮影される高速連写モードであり、また例えば毎秒120フレームなどで撮影される高フレームレート動画撮影モードである。通常読み出しモードとは、例えば連写を行わない通常撮影モードであり、また例えば毎秒2枚などで撮影される低速連写モードであり、また例えば毎秒30フレームなどで撮影される通常の動画撮影モードである。
撮像部102は、光学的な像を電気信号に変換する、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮像素子を含む。この撮像部102は、読み出し方式指示信号121によって全画素読み出しが指示されている場合は、1フレームを構成する全画素分の信号を撮像画像信号122として出力する。また、撮像部102は、読み出し方式指示信号121によって間引き画素読み出しが指示されている場合は、1フレームを構成する全画素よりも少ない間引かれた画素の信号を撮像画像信号122として出力する。
超解像部103は、読み出し方式指示信号121によって全画素読み出しが指示されている場合は、撮像画像信号122をそのまま出力画像信号129として出力する。また、超解像部103は、読み出し方式指示信号121により間引き画素読み出しが指示されている場合は、間引き画素読み出しされた低解像度な撮像画像信号122の時間的に連続する複数のフレームを用いて、例えば特許文献2に記載されるような超解像処理を用いて高解像度なフレームを生成し、生成した高解像度なフレームを出力画像信号129として出力する。
以下、図2を用いて、超解像部103の内部構成及び動作について説明する。図2は、超解像部103の構成を示すブロック図である。
図2に示す超解像部103は、撮像画像信号122を入力とし、記憶撮像画像信号131を出力するフレームメモリ144と、撮像画像信号122と記憶撮像画像信号131とを入力とし、動き情報信号132を出力する動き検出部143と、撮像画像信号122と記憶撮像画像信号131とを入力とし、超解像画像信号133を出力する超解像実行部142と、読み出し方式指示信号121と撮像画像信号122と超解像画像信号133とを入力とし、出力画像信号129を出力する信号切替え部141とを備える。
フレームメモリ144は、撮像画像信号122に含まれる、全画素又は間引き画素読み出しされたフレームを一時的に記憶し、記憶したフレームを記憶撮像画像信号131として出力する。
動き検出部143は、撮像画像信号122の現在のフレームと、記憶撮像画像信号131の過去に記憶されたフレームとの間の動きを検出し、現在のフレーム内の1つ以上の物体の動き量を示す動き情報信号132を出力する。
超解像実行部142は、動き情報信号132を用いて、間引き画素読み出しされた低解像度な撮像画像信号122に超解像処理を行うことにより、高解像度な超解像画像信号133を出力する。
信号切替え部141は、読み出し方式指示信号121によって全画素読み出しが指示される場合、撮像画像信号122を出力画像信号129として出力する。また、信号切替え部141は、読み出し方式指示信号121によって間引き画素読み出しが指示される場合、超解像画像信号133を出力画像信号129として出力する。
次に、図3及び図4を用いて、画像処理装置100の具体的な動作の例を説明する。図3は、通常読み出しモード時の画像処理装置100の動作を示す図である。図4は、高速読み出しモード時の画像処理装置100の動作を示す図である。
また、撮影実施信号124は、撮影期間中の場合に値1となり、それ以外は値0となる信号である。読み出し方式指示信号121は、全画素読み出しの場合に値1となり、それ以外は値0となる信号である。撮影モード信号120は、高速読み出しモード時に値1となり、通常読み出しモード時に値0となる信号である。
まず、撮影モード信号120が値0の場合、すなわち通常読み出しモードの場合の画像処理装置100の動作を説明する。図3に示すように、撮影モード信号120が値0のとき、読み出し方式切替え部101は、値0の読み出し方式指示信号121を出力する。これにより、撮像部102は全画素読み出しを行うとともに、1フレームを時間Tfだけかけて撮像画像信号122として出力する。ここで、1つのフレームの転送時間がTfであるため、次のフレームの転送開始までの間隔は最低でもTfだけ必要である。
次に、撮影モード信号120が値1を取る場合、すなわち高速読み出しモードの場合の画像処理装置100の動作を説明する。図4に示すように、撮影モード信号120が値1のとき、読み出し方式切替え部101は、値1の読み出し方式指示信号121を出力する。これにより、撮像部102は間引き読み出しを行うとともに、1フレームを時間Tpだけかけて撮像画像信号122として出力する。ここで、高速読み出しモードでは、間引き読み出しを行うため、全画素読み出しされた画像に比べ画質は劣化するが、Tp<Tfであるため、撮影モード信号120が値0の場合に比べて高フレームレートな画像を撮影することが可能である。
次に、図5を用いて、画像処理装置100の動作を説明する図5は、画像処理装置100における画像処理方法のフローチャートである。
まず、読み出し方式切替え部101は、現在の撮影モードが、高速読み出しモードか否かを判断する(ステップS1)。現在の撮影モードが高速読み出しモードである場合(S1でYes)、読み出し方式切替え部101は、間引き画素読み出しを撮像部102に指示し(ステップS5)、通常読み出しモードの場合(S1でNo)、読み出し方式切替え部101は、全画素読み出しを撮像部102に指示する(ステップS2)。
全画素読み出しが指示された場合、撮像部102は、1フレームを構成する全画素の信号を読み出し、撮像画像信号122として出力する(ステップS3)。次に、超解像部103は、その読み出された撮像画像信号122をそのまま出力画像信号129として出力する(ステップS4)。
一方、ステップS5において間引き画素読み出しが指示された場合、撮像部102は、1フレームを構成する全画素よりも少ない間引かれた画素の信号を読み出す(ステップS6)。次に、超解像部103は、間引き画素読み出しされた低解像度な撮像画像信号122に含まれる時間的に連続する複数のフレームを用いて、例えば特許文献2のような処理を用いて高解像度なフレームを生成し、生成した高解像度なフレームを出力画像信号129として出力する(ステップS7)。
図6は、従来の超解像処理の一例を示す図である。図6に示すように、例えば、低解像度な画像の時間的に連続する3枚のフレームを用いて、高解像度な画像の1枚のフレームが生成される。
特開2005−109968号公報 特開2000−244851号公報
しかしながら、上記説明した画像処理装置100においては、高速読み出しモードでは、撮像素子の画像転送速度が限られているので、単位時間あたりの転送フレーム数を増やすことと引き換えに、1フレームあたりの転送画素数を間引いている。これにより、画像処理装置100では、解像度が落ちるなど、画質が低下するという課題がある。
図7は、画像処理装置100における超解像処理の一例を示す図である。画像処理装置100では、間引いた画像を超解像処理により復元しているので、例えば、図7に示すように、超解像処理により、間引かれた部分の画素値を正しく復元できない場合がある。
そこで、本発明は、高速読み出しモードにおける画質の低下を抑制できる画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る画像処理装置は、撮影期間を取得する撮影期間取得部と、光を電気信号に変換する複数の画素を備え、前記複数の画素のうち、第1画素数の画素により変換された電気信号である低解像度画像信号を出力する第1モードと、前記複数の画素のうち、前記第1画素数より多い第2画素数の画素により変換された電気信号である高解像度画像信号を出力する第2モードとを有する撮像部と、前記撮影期間取得部により取得された撮影期間中に、前記撮像部を前記第1モードで動作させ、前記撮影期間外に、前記撮像部を前記第2モードで動作させる制御部と、前記撮影期間外に前記撮像部により出力された前記高解像度画像信号を用いて、前記撮影期間中に前記撮像部により出力された前記低解像度画像信号を高解像度化することにより超解像画像信号を生成する超解像部とを備える。
この構成によれば、本発明に係る画像処理装置は、撮影期間中は、低解像度な画像を撮影し、当該低解像度な画像に超解像処理を行うことにより、高解像度な画像を生成する。これにより、本発明に係る画像処理装置は、高フレームレートを維持したまま、高解像度な画像を撮影できる。
さらに、本発明に係る画像処理装置は、撮影期間外に高解像度な画像を撮影し、当該高解像度な画像を用いて、超解像処理を行う。これにより、超解像処理を用いて生成される高解像度な画像の画質を向上できる。また、高解像度な画像を撮影するので撮影期間外なので、撮影期間中のフレームレートが低下することはない。このように、本発明に係る画像処理装置は、高速読み出しモードにおいて、高フレームレートを維持したまま画質の低下を抑制できる。
また、前記制御部は、前記撮影期間終了後に、前記撮像部を前記第2モードで動作させ、前記超解像部は、前記撮影期間終了後に前記撮像部により出力された前記高解像度画像信号を用いて、前記撮影期間中に前記撮像部により出力された前記低解像度画像信号を高解像度化してもよい。
この構成によれば、本発明に係る画像処理装置は、撮影期間後に高解像度な画像を撮影し、当該高解像度な画像を用いて超解像処理を行う。ここで、撮影期間前に高解像度な画像を撮影する場合、撮影期間前に撮影された画像のフレームレートが低下する。例えば、撮像部によって撮影された画像をモニタ等に表示し、ユーザが当該画像を見ながら撮影を行う場合等を想定すると、撮影期間前に撮影される画像は、ユーザがより最適なタイミングにおいて撮影を行うためには、高フレームレートであることが好ましい。本発明に係る画像処理装置では、撮影期間後に高解像度な画像を撮影することにより、撮影開始前のモニタ表示における画像の動きの不自然さを回避できる。これにより、ユーザは、シャッターチャンスを逃さず快適に撮影できる。
また、前記制御部は、前記撮影期間開始前に、前記撮像部を前記第2モードで動作させ、前記超解像部は、前記撮影期間開始前に前記撮像部により出力された前記高解像度画像信号を用いて、前記撮影期間中に前記撮像部により出力された前記低解像度画像信号を高解像度化してもよい。
この構成によれば、本発明に係る画像処理装置は、撮影期間後に加え、撮影期間前にも高解像度な画像を撮影する。これにより、本発明に係る画像処理装置は、より時間的に近い、すなわち、相関が高い高解像度な画像を用いて、超解像処理を行うことができる。よって、本発明に係る画像処理装置は、超解像処理により、より高画質な画像を生成できる。
また、前記画像処理装置は、さらに、前記低解像度画像信号の画像、前記高解像度画像信号の画像、又は前記超解像画像信号の画像をモニタに表示するモニタ表示部を備え、前記制御部は、前記撮影期間開始前に、前記モニタ表示部が、前記低解像度画像信号の画像、前記高解像度画像信号の画像、又は前記超解像画像信号の画像をモニタに表示していない場合に、前記撮像部を前記第2モードで動作させ、前記撮影期間開始前に、前記モニタ表示部が、前記高解像度画像信号の画像、又は前記超解像画像信号の画像をモニタに表示している場合に、前記撮像部を前記第1モードで動作させてもよい。
この構成によれば、本発明に係る画像処理装置は、モニタ表示中の場合は、撮影期間前であっても、撮像部を第2モードで動作させない。これにより、撮影開始前のモニタ表示においてフレームレートが落ちることがないので、本発明に係る画像処理装置は、撮影開始前のモニタ表示における画像の動きの不自然さを回避できる。これにより、ユーザは、シャッターチャンスを逃さず快適に撮影できる。
また、前記撮影期間取得部は、シャッターボタンが半押しされているか否かを示す撮影準備信号を取得し、前記制御部は、前記撮影準備信号によってシャッターボタンが半押しされていることが示される場合に、前記撮像部を前記第2モードで動作させてもよい。
この構成によれば、本発明に係る画像処理装置は、撮影開始前の直前のタイミングに、超解像処理に用いる高解像度な画像を撮影できる。これにより、超解像処理に用いる高解像度な画像と、撮影期間中に撮影された低解像度な画像との時間的な距離が短くなるので、超解像処理に用いる高解像度な画像と、撮影期間中に撮影された低解像度な画像との相関が高くなる。よって、本発明に係る画像処理装置は、超解像処理により、より高画質な画像を生成できる。
また、前記制御部は、さらに、前記低解像度画像信号によって示される画像の動きが予め定められた値より小さい場合、前記撮影期間中に、前記撮像部を前記第2モードで動作させ、前記超解像部は、さらに、前記撮影期間中に前記撮像部により出力された前記高解像度画像信号を用いて、当該撮影期間中に前記撮像部により出力された前記低解像度画像信号を高解像度化してもよい。
この構成によれば、撮影期間中であっても、被写体の動きが小さい場合には、高解像度な画像を撮影する。撮影期間中に高解像度な画像を撮影した場合、この期間の画像のフレームレートは低下してしまうが、フレームレートが低下する画像は動きのない画像であるので、画像の動きががたつくといった主観的な画質劣化を抑えることができる。一方で、撮影期間中に高解像度な画像を撮影することにより、当該画像の画質を向上できる。さらに、この高解像度な画像を用いて、超解像処理に用いることにより、他の画像フレームの画質の向上も可能となる。
また、前記制御部は、前記低解像度画像信号によって示される画像の、時間的に前又は後の画像フレームと現在の画像フレームとの画素値の差分絶対値和の値が予め定められた値より小さい場合に、前記低解像度画像信号によって示される画像の動きが予め定められた値より小さいと判定してもよい。
また、前記超解像部は、前記低解像度画像信号によって示される画像の、時間的に前又は後の画像フレームと現在の画像フレームとの間において動き補償を行い、当該動き補償された時間的に前又は後の画像フレームと現在の画像フレームを用いて、前記撮影期間中に前記撮像部により出力された前記低解像度画像信号を高解像度化し、前記制御部は、前記動き補償された前記時間的に前又は後の画像フレームと現在の画像フレームとの画素値の差分絶対値和が予め定められた値より小さい場合、又は前記動き補償における動き量を示す動きベクトルの大きさが予め定められた値より小さい場合、又は両方の場合に、前記低解像度画像信号によって示される画像の動きが予め定められた値より小さいと判定してもよい。
また、前記超解像部は、前記低解像度画像信号の現在の画像フレームを高解像度化するために、前記高解像度画像信号の画像フレームのうち、当該現在の画像フレームに時間的に最も近い画像フレームを優先的に使用してもよい。
この構成によれば、本発明に係る画像処理装置は、現在の画像フレームに時間的に最も近い高解像度な画像フレーム、つまり相関が高い高解像度な画像フレームを用いて、超解像処理を行う。これにより、本発明に係る画像処理装置は、超解像処理により、より高画質な画像を生成できる。
また、前記制御部は、さらに、前記撮影期間中に、定期的に前記撮像部を前記第2モードで動作させ、前記超解像部は、さらに、前記撮影期間中に前記撮像部により出力された前記高解像度画像信号を用いて、当該撮影期間中に前記撮像部により出力された前記低解像度画像信号を高解像度化してもよい。
この構成によれば、本発明に係る画像処理装置は、より時間的に近い、つまり相関が高い高解像度な画像フレームを用いて、超解像処理を行うことができる。これにより、本発明に係る画像処理装置は、超解像処理により、より高画質な画像を生成できる。
また、前記制御部は、前記撮影期間終了の直後に、前記撮像部を前記第2モードで動作させ、前記超解像部は、前記撮影期間終了の直後に前記撮像部により出力された前記高解像度画像信号を用いて、前記撮影期間中に前記撮像部により出力された前記低解像度画像信号を高解像度化してもよい。
この構成によれば、撮影期間後に撮影される高解像度画像と、撮影期間中に撮影された低解像度画像との時間的な距離が短くなる。よって、撮影期間後に撮影される高解像度画像と、撮影期間中に撮影された低解像度画像との相関が高くなる。これにより、本発明に係る画像処理装置は、超解像処理により、より高画質な画像を生成できる。
また、前記撮像部は、前記第1モード時には、前記低解像度画像信号を第1フレームレートで出力し、前記第2モード時には、前記高解像度画像信号を、前記第1フレームレートより遅い第2フレームレートで出力してもよい。
なお、本発明は、このような画像処理装置として実現できるだけでなく、画像処理装置に含まれる特徴的な手段をステップとする画像処理方法として実現したり、そのような特徴的なステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体及びインターネット等の伝送媒体を介して流通させることができるのは言うまでもない。
さらに、本発明は、このような画像処理装置の機能の一部又はすべてを実現する半導体集積回路(LSI)として実現したり、このような画像処理装置を備えるカメラとして実現したりできる。
以上より、本発明は、高速読み出しモードにおける画質の低下を抑制できる画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムを提供できる。
図1は、従来の画像処理装置のブロック図である。 図2は、従来の超解像部のブロック図である。 図3は、従来の画像処理装置における通常読み出しモード時の動作を示す図である。 図4は、従来の画像処理装置における高速読み出しモード時の動作を示す図である。 図5は、従来の画像処理装置の処理を示すフローチャートである。 図6は、従来の画像処理装置における超解像処理を示す図である。 図7は、従来の画像処理装置における超解像処理を示す図である。 図8は、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置のブロック図である。 図9Aは、本発明の実施の形態1に係る、画素の間引き例を示す図である。 図9Bは、本発明の実施の形態1に係る、画素の間引き例を示す図である。 図9Cは、本発明の実施の形態1に係る、画素の間引き例を示す図である。 図10Aは、本発明の実施の形態1に係る、間引き画素の画素値の生成方向を示す図である。 図10Bは、本発明の実施の形態1に係る、間引き画素の画素値の生成方向を示す図である。 図11は、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置における動作を示す図である。 図12は、本発明の実施の形態1に係る超解像部のブロック図である。 図13は、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置における超解像処理を示す図である。 図14は、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置における超解像処理を示す図である。 図15は、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置における超解像処理を示す図である。 図16は、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置の処理を示すフローチャートである。 図17は、本発明の実施の形態2に係る画像処理装置のブロック図である。 図18は、本発明の実施の形態2に係る画像処理装置の処理を示すフローチャートである。 図19は、本発明の実施の形態2に係る超解像部のブロック図である。 図20は、本発明の実施の形態2に係る画像処理装置における超解像処理を示す図である。 図21Aは、本発明の実施の形態3に係る記録媒体の構成を示す図である。 図21Bは、本発明の実施の形態3に係る記録媒体の構成を示す図である。 図21Cは、本発明の実施の形態3に係るコンピュータシステムの構成を示す図である。 図22Aは、本発明の実施の形態4に係るデジタルカメラの外観を示す図である。 図22Bは、本発明の実施の形態4に係るデジタルカメラの外観を示す図である。 図22Cは、本発明の実施の形態4に係るデジタルカメラの外観を示す図である。
以下、本発明に係る画像処理装置の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る画像処理装置200は、高速読み出しモード時において、撮影期間外に、高解像度な画像を撮影し、当該高解像度な画像を用いて、撮影期間内に撮影した低解像度な画像に対して超解像処理を行う。これにより、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置200は、高速読み出しモードにおける画質の低下を抑制できる。
まず、図8を用いて、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置200の構成について説明する。図8は、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置200の構成を示す図である。
図8に示す画像処理装置200は、例えば、デジタルスチルカメラに搭載されるシステムLSIである。この画像処理装置200は、撮影モード信号220と、撮影準備信号223と、撮影実施信号224とを入力とし、出力画像信号229を出力する。また、画像処理装置200は、制御部210と、撮像部202と、超解像部203と、撮影期間取得部205と、撮影モード取得部206とを備える。
撮影モード信号220は、ユーザの操作に基づく信号であり、ユーザの操作により通常読み出しモードが指定されているか、高速読み出しモードが指定されているかを示す信号である。具体的には、毎秒8枚などで撮影する高速連写モード、又は毎秒120フレームなどで撮影できる高フレームレート動画撮影モードがユーザの操作により指定された場合、撮影モード信号220は、高速読み出しモードを示す。また、連写を行わない通常撮影モード、毎秒2枚などで撮影する低速連写モード、又は毎秒30フレームなどで撮影する通常の動画撮影モードがユーザの操作により指定された場合、撮影モード信号220は、通常読み出しモードを示す。
撮影実施信号224は、ユーザの操作に基づく信号であり、撮影期間を示す信号である。例えば、ユーザによりシャッターボタンが押下されている間、撮影実施信号224がアクティブとなることにより、撮影期間が示される。
撮影準備信号223は、ユーザの操作に基づく信号であり、撮影準備期間を示す信号である。ここで撮影準備期間とは、撮影期間の直前の期間である。具体的には、ユーザによりシャッターボタンが半押し状態にある間、撮影準備信号223がアクティブとなることにより、撮影準備期間が示される。
撮影モード取得部206は、ユーザの操作に応じた撮影モードを取得する。具体的には、撮影モード信号220を取得することにより、撮影モードを取得する。また、撮影モード取得部206は、取得した撮影モード信号220を制御部210に出力する。
撮影期間取得部205は、ユーザの操作に応じた撮影期間を取得する。具体的には、撮影準備信号223及び撮影実施信号224を取得することにより、撮影期間を取得する。言い換えると、撮影期間取得部205は、ユーザによる撮影開始指示及び撮影終了指示を検知する。また、撮影期間取得部205は、取得した撮影準備信号223及び撮影実施信号224を制御部210に出力する。さらに、撮影期間取得部205は、撮影実施信号224を用いて、撮影終了期間を示す撮影終了信号227を生成し、生成した撮影終了信号227を制御部210に出力する。ここで、撮影終了期間とは、撮影期間が終了した直後の、所定の時間幅を有する期間である。
また、撮影期間取得部205は、撮影前に予めユーザにより設定された撮影期間を取得してもよい。例えば、デジタルスチルカメラのシャッターボタンをユーザが押下したのち、所定の時間後に撮影を開始する、所謂タイマー撮影などの場合には、撮影期間取得部205は、当該シャッターボタンが押下された時刻に基づき決定される撮影準備信号223及び撮影実施信号224とを取得する。また、この場合には、撮影期間取得部205は、撮影実施信号224等の撮影の開始時刻を示す信号を取得し、当該信号を用いて撮影準備信号223を生成してもよい。
撮像部202は、光学像を電気信号に変換し、変換した電気信号を撮像画像信号222として出力する。具体的には、撮像部202は、行列状に配置された、光を電気信号に光電変換する複数の画素を備える。この撮像部202は、全画素読み出しモードと、間引き画素読み出しモードとを有する。
全画素読み出しモード時には、撮像部202は、画像フレーム(以下、単に「フレーム」と記す。)を構成する全画素に対応する電気信号、つまり、複数の画素のうち、すべての画素により光電変換された電気信号を撮像画像信号222として出力する。また、間引き画素読み出しモード時には、撮像部202は、フレームを構成する全画素よりも少ない間引かれた画素に対応する電気信号、つまり、複数の画素のうち、一部の画素により光電変換された電気信号を撮像画像信号222として出力する。
図9A〜図9Cは、間引き画素読み出しモード時に読み出される画素の一例を示す図である。また、図9A〜図9Cにおいて、斜線を用いて示す画素250が、間引き画素読み出しモード時に読み出される画素であり、画素251が間引き画素読み出しモード時には読み出されない画素である。図9A〜図9Cに示すように、間引きの形状は、正方格子状(図9A)、斜め格子状(図9B)、及びライン状(図9C)などがある。なお、それ以外の任意の形状に間引いてよい。また、間引き方はフレーム単位で異なってもよい。
図10A及び図10Bは、間引き画素読み出しモード時に、読み出される画素値の算出方法を示す図である。図10A及び図10Bに示すように、読み出す画素位置252に相当する画素値は、当該画素位置252の画素値データそのものでもよいし(図10A)、当該画素位置252の周辺の複数の画素位置253の画素値データを、電荷の混合などを行うことにより足し合わせたものでもよい(図10B)。
なお、全画素読み出しモード時において、撮像部202が備えるすべての画素により光電変換された電気信号を、撮像部202が出力しなくてもよい。これは例えば、アスペクト比4:3の撮像素子において、上下を切り取ったアスペクト比16:9の領域を出力する場合、又は電子ズームによる一部領域の切り出しの場合などがある。またその他任意の理由により全画素読み出しモード時において一部の画素により変換された電気信号を撮像部202が出力してもよい。さらには、撮像部202は、全画素読み出しモード時において、間引き読み出しモード時よりも間引き量の少ない間引かれた画素を読み出してもよい。
つまり、間引き画素読み出しモードとは、撮像部202が備える複数の画素のうち、第1画素数の画素により変換された電気信号を撮像部202が出力するモードである。また、全画素読み出しモードとは、撮像部202が備える複数の画素のうち、第1画素数より多い第2画素数の画素により変換された電気信号を出力するモードである。
また、撮像部202は、全画素読み出しモード時においては、低フレームレートで画像を出力し、間引き画素読み出しモード時には、全画素読み出しモード時よりも高フレームレートで画像を出力する。
超解像部203は、撮像部202が全画素読み出しモードで動作している場合は、撮像画像信号222をそのまま出力画像信号229として出力する。また、超解像部203は、撮像部202が間引き画素読み出しモードで動作している場合は、間引き画素読み出しされた低解像度な撮像画像信号222に超解像処理を行うことにより、低解像度な撮像画像信号222を高解像度化し、高解像度化した画像を出力画像信号229として出力する。この超解像処理において、超解像部203は、全画素読み出しモード時に撮像部202により出力された高解像度な撮像画像信号222を用いて、間引き画素読み出しモード時に撮像部202により出力された低解像度な撮像画像信号222を高解像度化する。
さらに、超解像部203は、異なる時刻の複数フレームの撮像画像信号222を用いて動き検出を行うことにより、現在のフレームに動きがあるか否かを判定する。具体的には、超解像部203は、現在のフレームの動きが所定値以上であるか否かを判定し、現在のフレームの動きが所定値以上である場合、現在のフレームに動きがあると判定し、現在のフレームの動きが所定値以下である場合、現在のフレームに動きがないと判定する。なお、以下において、動きが所定値以下の場合(動きがない場合及び動きが少ない場合)を「動きがない」と記す。また、超解像部203は、現在のフレームに動きがあるか否かを示す動き判定信号226を制御部210に出力する。
制御部210は、撮影モード信号220、撮影準備信号223、撮影実施信号224、撮影終了信号227、及び動き判定信号226に基づき、読み出し方式指示信号221を生成し、生成した読み出し方式指示信号221を撮像部202及び超解像部203に出力する。
具体的には、制御部210は、通常読み出しモード時には、撮像部202を全画素読み出しモードで動作させる。また、制御部210は、高速読み出しモード時、かつ、撮影期間中は、撮像部202を間引き画素読み出しモードで動作させる。また、制御部210は、高速読み出しモード時、かつ、撮影期間外に、撮像部202を全画素読み出しモードで動作させる。また、制御部210は、高速読み出しモード時、かつ、撮影期間中において、現在のフレームに動きがない場合、撮像部202を全画素読み出しモードで動作させる。
この制御部210は、判定部204と、読み出し方式切替え部201とを備える。
判定部204は、撮影実施信号224により撮影期間外であることが示され、かつ撮影準備信号223により、撮影準備期間であることを示された場合、全画素読み出しを示す全画素読み出し指示信号225を出力する。また、判定部204は、撮影実施信号224により撮影期間外であることが示され、かつ撮影終了信号227により撮影終了期間であることが示される場合も、全画素読み出しを示す全画素読み出し指示信号225を出力する。さらに、判定部204は、撮影実施信号224により撮影期間中であることが示され、かつ動き判定信号226により現在のフレームに動きがないと示されている場合、全画素読み出しを示す全画素読み出し指示信号225を出力する。それ以外の場合は、つまり、撮影実施信号224により撮影期間中であることが示され、かつ動き判定信号226により現在のフレームに動きがあると示されている場合、間引き読み出しを示す全画素読み出し指示信号225を出力する。なお、判定部204は、動き判定信号226を入力とせず、動きに応じた全画素読み出し指示信号225の制御を行わなくてもよい。さらに、判定部204は、定期的に全画素読み出しを指示する全画素読み出し指示信号225を出力してもよい。
読み出し方式切替え部201は、撮影モード信号220によって高速読み出しモードが示され、かつ全画素読み出し指示信号225によって全画素読み出しが示される場合、全画素読み出しモードを示す読み出し方式指示信号221を出力する。それ以外の場合、つまり、撮影モード信号220によって通常読み出しモードが示される場合と、撮影モード信号220によって高速読み出しモードが示され、かつ全画素読み出し指示信号225によって間引き画素読み出しが示される場合とに、間引き画素読み出しモードを示す読み出し方式指示信号221を出力する。なお、撮影モード信号220によって高速読み出しモードが示されていない場合でも、読み出し方式切替え部201は、例えば撮影感度向上のための撮像画素混合など、他の目的で間引き画素読み出しを指示してもよい。
次に、図11を用いて、高速読み出しモード時の、制御部210及び撮像部202の具体的な動作の例を説明する。図11は、高速読み出しモード時の、制御部210及び撮像部202の動作例を示す図である。
図11において、撮影準備信号223は、撮影準備期間の場合に値1となり、それ以外は値0となる信号である。撮影実施信号224は、撮影期間中の場合に値1となり、それ以外は値0となる信号である。撮影終了信号227は、撮影終了期間の場合に値1となり、それ以外は値0となる信号である。全画素読み出し指示信号225は、全画素読み出しを示す場合に値1となり、間引き画素読み出しを示す場合に値0となる信号である。読み出し方式指示信号221は全画素読み出しモードを示す場合に値1となり、間引き画素読み出しモードを示す場合に値0となる信号である。撮影モード信号220は、高速読み出しモードを示す場合に値1となり、通常読み出しモードを示す場合に値0となる信号である。動き判定信号226は、現在のフレームに動きがない場合に値1となり、現在のフレームに動きがある場合に値0となる信号である。なお、前記いずれの信号もその意味と実際の値との対応付けは前記以外のものであってもよい。
また、撮影モード信号220が値0を取る場合の動作は、上述した画像処理装置100と同様であるので説明を省略する。
以下、撮影モード信号220が値1を取る場合、すなわち高速読み出しモードにおける画像処理装置200の動作を説明する。
まず、撮影が開始されるよりも前に、撮影準備信号223が値1となり撮影準備期間であることが示される。このとき、判定部204は値1を示す全画素読み出し指示信号225を出力する。これにより、読み出し方式切替え部201は値1を示す読み出し方式指示信号221を出力する。これにより、撮像部202は全画素読み出しモードで動作する。つまり、撮像部202は、全画素読み出ししたフレームを時間Tfだけかけて撮像画像信号222として出力する。
次に、撮影実施信号224が値0から値1に変化することにより、撮影が開始されたことが示されると、判定部204は値0を示す全画素読み出し指示信号225を出力する。これにより、読み出し方式切替え部201は値0を示す読み出し方式指示信号221を出力する。これにより、撮像部202は間引き読み出しモードで動作する。つまり、撮像部202は、間引き画素読み出ししたフレームを時間Tpだけかけて撮像画像信号222として出力する。
ここで、画素を間引く分だけ1フレームのデータ量が減るため、転送時間TfよりもTpの方が短くなる。これにより、間引き画素読み出しモード時の方が、全画素読み出しモード時より早く次のフレームの転送を開始できる。このように、撮影期間中は撮像部202を間引き画素読み出しモードで動作させることにより、撮影期間中に高速に画像を撮影することが可能となる。
また、撮影期間中に、撮像画像信号222に含まれるフレームに動きがないことが検出された場合は、超解像部203により値1の動き判定信号226が出力される。このとき、判定部204は値1を示す全画素読み出し指示信号225を出力する。これにより、読み出し方式切替え部201は値1を示す読み出し方式指示信号221を出力する。これにより撮像部202は全画素読み出しモードで動作する。つまり、撮像部202は、全画素読み出ししたフレームを時間Tfだけかけて撮像画像信号222として出力する。このとき、Tf>Tpであるので当該全画素読み出し期間中はフレームレートが低下する。しかしながら、フレームレートが低下する画像は動きのない画像であるので、撮影画像の動きががたつくといった主観的な画質劣化を抑えることが可能である。一方で、撮影期間中に全画素読み出しを行うことにより、より高精細な画像を得られる。これにより、撮影画像の画質の向上が可能となる。
次に、撮影期間が終了すると、撮影準備信号223が値0となるとともに、撮影終了信号227が値1となり撮影終了期間であることが示される。このとき、判定部204は値1を示す全画素読み出し指示信号225を出力する。これにより、読み出し方式切替え部201は値1を示す読み出し方式指示信号221を出力する。これにより、撮像部202は全画素読み出しモードで動作する。つまり、撮像部202は、全画素読み出ししたフレームを時間Tfだけかけて撮像画像信号222として出力する。
次に、図12を用いて、超解像部203の内部構成及び動作について説明する。図12は、超解像部203の構成を示すブロック図である。
図12に示すように、超解像部203は、撮像画像信号222を入力とし、記憶撮像画像信号231を出力するフレームメモリ244と、撮像画像信号222と記憶撮像画像信号231とを入力とし、動き情報信号232と動き判定信号226とを出力する動き検出部243と、撮像画像信号222と記憶撮像画像信号231とを入力とし超解像画像信号233を出力する超解像実行部242と、読み出し方式指示信号221と撮像画像信号222と超解像画像信号233とを入力とし出力画像信号229を出力する信号切替え部241とを備える。
フレームメモリ244は、撮像画像信号222に含まれる全画素読み出し又は間引き画素読み出しされたフレームを一時的に記憶し、記憶したフレームを記憶撮像画像信号231として出力する。
動き検出部243は、撮像画像信号222に含まれる現在のフレームと、記憶撮像画像信号231に含まれる過去に記憶されたフレームとの間の動きを検出し、現在のフレーム内の1つ以上の物体の動き量を示す動き情報信号232と、現在のフレームに動きがあるか、ないかを示す動き判定信号226とを出力する。動き検出の方法については、例えば「ディジタル画像圧縮の基礎:安田浩、渡辺裕/日経BP出版センター/1.3.2節」(非特許文献:1)に説明されている動き検出法を利用してもよい。なお、それ以外の任意の動き検出法を利用してもよい。例えば、動き検出部243は、低解像度な撮像画像信号222によって示される画像の、時間的に前又は後のフレームと現在のフレームとの間において動き補償を行う。具体的には、フレームをブロック単位に分割してブロックマッチングを行う。
動き情報信号232は、例えばフレームをブロック単位に分割してブロックマッチングを行った場合の動きベクトル情報である。なお、動き検出の単位はブロックでなくとも任意形状の領域であってもよい。
また、動き判定信号226は、例えば、前記ブロックマッチングを行った場合の動き補償されたブロック間の各画素値の差分絶対値和であり、また、例えば、前記ブロックマッチングを行った場合の動き補償における動きベクトルの大きさである。なお、動き判定信号226は、動き補償を行わずに、単純に現在のフレームと過去に記憶されたフレームとの同じ位置同士の各画素値の差分絶対値和であってもよい。また、動き判定信号226及び動き情報信号232は、上記以外の動き検出法により導かれた動き量の指標であってもよい。
また、動き判定信号226は、動き量を示す複数の情報を含んでもよい。例えば、動き判定信号226は、上記差分絶対値和と、上記動きベクトルの大きさとを共に含んでもよい。この場合、判定部204は、上記差分絶対値和が予め定められた値より小さい場合、又は上記動きベクトルの大きさが予め定められた値より小さい場合、又は両方の場合に、現在のフレームに動きがないと判断する。
さらには、超解像部203の構成は、フレームメモリ244及び動き検出部243を備えず、超解像実行部242は時間的に異なるフレームの情報を用いずに高解像度化を行ってもよく、この場合には動き判定信号226を出力しなくともよい。
超解像実行部242は、間引き画素読み出しされた低解像度な撮像画像信号222に超解像処理を行うことにより、低解像度な撮像画像信号222を高解像度化し、高解像度化した画像を超解像画像信号233として出力する。例えば、超解像実行部242は、特許文献2と同様の方法により、超解像処理を行う。具体的には、超解像実行部242は、撮影期間外に撮像部202により出力された高解像度な撮像画像信号222を用いて、撮影期間中に撮像部202により出力された低解像度な撮像画像信号222を高解像度化することにより超解像画像信号233を生成する。また、超解像実行部242は、動き情報信号232を参照し、動き検出部243により動き補償された時間的に前又は後の画像フレームと現在の画像フレームを用いて、超解像処理を行う。つまり、超解像実行部242は、複数のフレームの動き補償されたブロックを用いて、ブロック単位で超解像処理を行う。
信号切替え部241は、読み出し方式指示信号221によって全画素読み出しモードが示される場合、撮像画像信号222を出力画像信号229として出力する。また、信号切替え部241は、読み出し方式指示信号221によって間引き画素読み出しモードが示される場合、超解像画像信号233を出力画像信号229として出力する。
図13及び図14は、超解像実行部242による超解像処理の一例を示す図である。例えば、図13に示すように、超解像実行部242は、超解像画像信号233に含まれるある時刻のフレームを生成する場合、撮像画像信号222に含まれる当該時刻のフレームと、当該フレームに後続する2枚のフレームとを用いて、つまり、撮像画像信号222に含まれる時間的に連続する3枚のフレームを用いて、超解像画像信号233に含まれる当該時刻のフレームを生成する。また、当該3枚のフレームに高解像度なフレーム(全画素読み出しされたフレーム)が含まれない場合には、さらに、撮影期間外に撮影された、時間的に最も近い高解像度なフレームを加えた、4枚のフレームを用いて、超解像画像信号233に含まれる当該時刻のフレームを生成する。
このように高解像度画像を用いて超解像処理を行うことにより、図14に示すように、元の低解像度なフレームに含まれない画素位置の信号を精度良く復元することができる。
なお、超解像処理に用いるフレームは、2枚又は4枚以上であってもよいし、複数の高解像度画像を含んでもよい。
また、図13に示すように、撮影期間中の撮像画像信号222を超解像処理したフレームの信号のみが出力画像信号229として出力され、撮影期間外に撮影された撮像画像信号222は、出力画像信号229として出力されない。ここで、出力画像信号229は、例えば、デジタルスチルカメラが備える記憶部等に記録されたり、外部装置に出力されたりする信号である。なお、この出力画像信号229は、所定の画像処理(コントラスト補正、色変換、及び画像圧縮等)を行った後に、記憶部等に記録されたり、外部装置に出力されてもよい。
また、超解像部203は、撮影期間外に撮影されたフレームを含むすべてのフレームを含む出力画像信号229を出力してもよい。この場合、画像処理装置200は、各フレームに、当該フレームが撮影期間中に撮影されたフレームか、撮影期間外に撮影されたフレームかを示すタグ情報を付与した上で、出力する。これにより、デジタルスチルカメラが備える後段の処理部、又は、他の装置において、撮影期間中に撮影された画像と、撮影期間外に撮影された画像とを容易に区別することができる。
また、撮像画像信号222に対して、直ちに超解像処理を行うのではなく、上述したタグ情報を付与した上で、記憶部又は外部装置等に出力してもよい。この場合、外部装置により、当該出力された撮像画像信号222を用いた超解像処理が行われてもよいし、デジタルスチルカメラ内の処理部により、任意のタイミング(ユーザの指示、又は外部装置への出力時等)において超解像処理が行われてもよい。
図15は、フレームに動きがなく、撮影期間中に高解像度画像を撮影した場合の、超解像実行部242による超解像処理の一例を示す図である。
図15に示すように、撮影期間中に撮影された高解像の撮像画像信号222は、そのまま出力画像信号229として出力される。
次に、画像処理装置200における画像処理方法の流れを説明する。
図16は、画像処理装置200における画像処理方法のフローチャートである。
まず、撮影モード取得部206は、撮影モード信号220を取得することにより、撮影モードを取得する(ステップS21)。
次に、制御部210は、撮影モード信号220を参照し、現在の撮影モードが、高速読み出しモードか否かを判断する(ステップS22)。現在の撮影モードが高速読み出しモードである場合(ステップS22でYes)、撮影期間取得部205は、ユーザの操作に基づく撮像期間を取得する(ステップS26)。次に、制御部210は、撮影準備信号223を参照し、撮影準備期間であるか否か、すなわちまだ撮影の開始が指示されておらず、かつこれから撮影が開始される状態であるか否かを判定する(ステップS27)。
また、制御部210は、撮影終了信号227を参照し、撮影終了期間、すなわち撮影中の状態を終了した瞬間か否かを判定する(ステップS28)。
また、制御部210は、動き判定信号226を参照し、現在のフレームに動きがないか否かを判定する(ステップS29)。
撮影準備期間及び撮影終了期間でなく、かつ、現在のフレームに動きがある場合(ステップS27でNo、かつステップS28でNo、かつステップS29でNo)、制御部210は、撮像部202に間引き読み出しモードを指示する(ステップS30)。これにより、撮像部202は、1フレームを構成する全画素よりも少ない間引かれた画素の信号を読み出し、読み出した信号を撮像画像信号222として出力する(ステップS31)。次に、超解像部203は、間引き画素読み出しされた低解像度な撮像画像信号222に含まれる時間的に連続する複数のフレームを用いて、例えば特許文献2のような超解像処理を行うことにより、高解像度なフレームを生成し、生成したフレームを含む出力画像信号229を出力する(ステップS32)。
一方、現在の撮影モードが通常読み出しモードの場合(ステップS22でNo)と、撮影準備期間の場合(ステップS27でYes)と、撮影終了期間の場合(ステップS28でYes)と、現在のフレームに動きがない場合(ステップS29でYes)とのうちいずれかの場合、制御部210は、全画素読み出しモードを撮像部202に指示する(ステップS23)。これにより、撮像部202は、1フレームを構成する全画素を読み出し、撮像画像信号222として出力する(ステップS24)。次に、超解像部203は、全画素読み出しされた撮像画像信号222を、そのまま出力画像信号229として出力する。
以上により、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置200は、高速読み出しモード時には、基本的には、撮像部202を間引き画素読み出しモードで動作させた上で、間引き画素読み出しされた低解像度な画像に超解像処理を行うことにより、高解像度な画像を生成する。これにより、画像処理装置200は、高解像度な高速連写及び高フレームレート動画撮影を実現できる。
さらに、画像処理装置200は、撮影期間外(撮影期間前及び撮影期間後)に撮像部202を全画素読み出しモードで動作させた上で、全画素読み出しされた高解像度なフレームを用いて、超解像処理を行う。これにより、超解像処理を用いて生成される高解像度な画像の画質を向上できる。また、全画素読み出しするフレームは、撮影期間外のフレームなので、全画素読み出しを行ったとしても、撮影期間中のフレームレートが低下することはない。このように、本発明の実施の形態1に係る画像処理装置200は、高速読み出しモードにおいて、高フレームレートを維持したまま画質の低下を抑制できる。
さらに、画像処理装置200は、撮影期間中において、被写体の動きが小さい場合には、全画素読み出しを行う。この全画素読み出しを行った期間ではフレームレートが低下してしまうが、フレームレートが低下する画像は動きのない画像であるので、撮影画像の動きががたつくといった主観的な画質劣化を抑えることが可能である。一方で、撮影期間中に全画素読み出しを行うことにより、より高精細な画像を得られる。また、この全画素読み出しを行ったフレームを、他の間引き画素読み出しを行ったフレームの超解像処理に用いることにより、他のフレームの画質の向上が可能となる。
なお、上記説明では、撮影準備期間と、撮影終了期間と、撮影期間中の動きがない期間とのすべての期間において、撮像部202は全画素読み出しを行っているが、いずれか1以上の期間において、全画素読み出しを行ってもよい。
また、撮影準備期間に撮像部202を全画素読み出しモードで動作させる場合と、撮影終了期間に撮像部202を全画素読み出しモードで動作させる場合とを比べると、撮影終了期間に撮像部202を全画素読み出しモードで動作させる場合には、以下の利点があげられる。
まず、図11に示すように、撮影準備期間の最後に撮影された高解像度なフレームと、撮影期間の最初に撮影された低解像度なフレームとの時間間隔はTfとなるが、撮影終了期間の最初に撮影された高解像度なフレームと、撮影期間の最後に撮影された低解像度なフレームとの時間間隔はTpとなる。つまり、撮影終了期間に撮影されたフレームの方が、撮影準備期間に撮影されたフレームより、撮影期間中に撮影された低解像度なフレームとの時間的な距離が短くなる。よって、画像処理装置200は、より時間的に近い、すなわち、相関が高い高解像度なフレームを用いて、超解像処理を行うことができる。よって、画像処理装置200は、超解像処理により、より高画質な画像を生成できる。
さらに、撮影準備期間に高解像度な画像を撮影する場合、撮影準備期間に撮影された画像のフレームレートが低下する。例えば、撮像部202によって撮影された画像をモニタ等に表示し、ユーザが当該画像を見ながら撮影を行う場合等を想定すると、ユーザがより最適なタイミングによって撮影を行うためには、撮影準備期間に撮影される画像は高フレームレートであることが好ましい。一方、撮影終了期間にフレームレートが低下しても、ユーザの撮影にこのような悪影響を及ぼすことはない。
さらに、デジタルスチルカメラのシャッターボタンの半押しなど、従来の機能に基づき、撮影準備信号223を生成できる場合は問題にならないが、半押し判定のないボタン、又は、タッチパネル等の操作により、撮影を開始する場合には、撮影準備期間を特定するために機能の追加が必要となる。一方、撮影終了期間は、撮影期間から容易に導出することが可能である。つまり、撮影終了期間に全画素読み出しモードに切り替える制御は、多くの撮影機器において容易に実現が可能である。
また、上述した説明のように、撮影準備期間及び撮影終了期間の両方において、高解像度な画像を撮影し、当該高解像度な画像を用いて超解像処理を行うことがより好ましい。例えば、図13に示すように、画像処理装置200は、撮影期間の前半に撮影されたフレームに対しては、撮影準備期間に撮影された高解像度なフレームを用いて、超解像処理を行い、撮影期間の前半に撮影されたフレームに対しては、撮影終了期間に撮影された高解像度なフレームを用いて、超解像処理を行うことができる。つまり、画像処理装置200は、時間的により近い高解像度なフレームを用いて、高解像処理を行うことができる。よって、画像処理装置200は、超解像処理により、より高画質な画像を生成できる。
また、上記説明では、撮影準備期間に撮影される高解像度なフレームは、撮影期間開始前の直前(時間Tf前)のフレームであるが、撮影期間の開始前であれば、直前以外に高解像度なフレームを撮影してもよい。ただし、撮影期間に撮影されるフレームとの相関を考慮すると、より撮影期間の開始時刻に近い時刻に、高解像度なフレームを撮影することが好ましい。
同様に、上記説明では、撮影終了期間に撮影される高解像度なフレームは、撮影期間終了の直後(時間Tp後)のフレームであるが、撮影期間の終了後であれば、直後以外に高解像度なフレームを撮影してもよい。ただし、撮影期間に撮影されるフレームとの相関を考慮すると、より撮影期間の終了時刻に近い時刻に、高解像度なフレームを撮影することが好ましい。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る画像処理装置300は、上述した実施の形態1に係る画像処理装置200の機能に加え、さらに、モニタ表示を行うか否かに応じて、撮像方法を間引き画素読み出しと全画素読み出しとで切り替える。また、本発明の実施の形態2に係る画像処理装置300は、時間的に最も近い高解像度なフレームを用いて、超解像処理を行う。
図17は、本発明の実施の形態2に係る画像処理装置300の構成を示すブロック図である。なお、図8と同様の要素には、同一の符号を付しており、実施の形態1と重複する説明は省略する。
図17に示す画像処理装置300は、図8に示す画像処理装置200の構成に加え、さらに、モニタ表示部307を備える。また、判定部304及び超解像部303の構成が、実施の形態1と異なる。
モニタ表示部307は、モニタ有効信号327と出力画像信号229とを入力とし、出力画像信号229の画像を表示する。具体的には、モニタ表示部307は、モニタ有効信号327がモニタ表示を行うことを指示している場合に、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイなどの表示素子を用いて出力画像信号229の画像をモニタ表示する。また、モニタ表示部307は、モニタ有効信号327がモニタ表示を行わないことを指示している場合には、出力画像信号229の画像のモニタ表示を行わない。なお、モニタ有効信号327がモニタ表示を行わないことを指示している場合に、モニタ表示部307は、出力画像信号229以外の画像及び情報、例えばISO感度、絞りのF値、及びシャッタースピードなどの撮影条件などを表示してもよい。
モニタ有効信号327は、ユーザの操作に基づく信号であり、モニタ表示を行うか否かを示す信号である。具体的には、ユーザによりモニタ表示モードが設定されている場合、例えば、ユーザがモニタに表示された画像を見ながら撮影を行う場合に、モニタ有効信号327は、モニタ表示を行うことを示す。また、ユーザによりモニタ非表示モードが設定されている場合、例えば、ユーザが光学ファインダを介して被写体を見ながら撮影を行う場合に、モニタ有効信号327は、モニタ表示を行わないことを示す。
判定部304は、撮影実施信号224、撮影準備信号223、動き判定信号226、及びモニタ有効信号327を入力とし、全画素読み出し指示信号225を出力する。つまり、判定部304は、実施の形態1の機能に加え、さらに、モニタ有効信号327に応じて、全画素読み出し指示信号225を出力する。具体的には、判定部304は、撮影準備期間の場合、又は撮影期間において被写体の動きがない場合でも、モニタ表示が行われている場合には、全画素読み出しを示す全画素読み出し指示信号225を出力しない。
つまり、判定部304は、モニタ有効信号327によってモニタ表示を行わないことが示されており、かつ撮影実施信号224によって撮影期間でないことが示されおり、かつ撮影準備信号223によって撮影準備期間であることが示された場合、全画素読み出しを示す全画素読み出し指示信号225を出力する。また、判定部304は、撮影実施信号224によって撮影終了期間であることが示される場合、全画素読み出しを示す全画素読み出し指示信号225を出力する。さらには、判定部304は、モニタ有効信号327によってモニタ表示を行わないことを示されており、かつ動き判定信号226によって現在のフレームに動きがないことが示されている場合は、全画素読み出しを示す全画素読み出し指示信号225を出力する。
また、判定部304は、それ以外の場合、つまり、モニタ有効信号327によってモニタ表示を行うことが示されており、かつ撮影実施信号224によって撮影期間でないことが示されおり、かつ撮影準備信号223によって撮影準備期間であることが示された場合と、撮影実施信号224によって撮影期間であることが示されており、かつ動き判定信号226によって現在のフレームに動きがあることが示されている場合と、撮影実施信号224によって撮影期間であることが示されており、かつモニタ有効信号327によってモニタ表示を行うことが示されており、かつ動き判定信号226によって現在のフレームに動きがないことが示されている場合とに、間引き画素読み出しを示す全画素読み出し指示信号225を出力する。
なお、判定部304は、動き判定信号226を入力とせず、動きに応じた全画素読み出し指示信号225の制御を行わなくてもよい。さらには、判定部304は、定期的に全画素読み出しを示す全画素読み出し指示信号225を出力してもよい。
次に、画像処理装置300における画像処理方法の流れを説明する。
図18は、画像処理装置300における画像処理方法のフローチャートである。なお、図16に示す実施の形態1に係る画像処理装置200における画像処理方法と同様の処理に関しては、説明を省略する。
画像処理装置300における画像処理方法は、実施の形態1に係る画像処理装置200における画像処理方法に対して、高速読み出しモード時(ステップS22でYes)における、撮影準備期間(ステップS27でYes)、及び現在のフレームに動きがない場合(ステップS29でYes)の動作が異なる。
具体的には、撮影準備期間(ステップS27でYes)、及び現在のフレームに動きがない場合(ステップS29でYes)、判定部304は、モニタ有効信号327を参照し、モニタ表示部307がモニタに出力画像信号229の画像を表示中であるか否かを判定する(ステップS41)。
モニタ表示部307がモニタに出力画像信号229の画像を表示中である場合(ステップS41でYes)、制御部210は、撮像部202に間引き画素読み出しモードを指示する(ステップS30)。これにより、撮像部202は、1フレームを構成する全画素よりも少ない間引かれた画素の信号を読み出し、読み出した信号を撮像画像信号222として出力する(ステップS31)。次に、超解像部203は、間引き画素読み出しされた低解像度な撮像画像信号222に含まれる時間的に連続する複数のフレームを用いて、例えば特許文献2のような超解像処理を行うにより高解像度なフレームを生成し、生成した高解像度なフレームを含む出力画像信号229を出力する(ステップS32)。
一方、モニタ表示部307がモニタに出力画像信号229の画像を表示中でない場合(ステップS41でNo)、制御部210は、全画素読み出しモードを撮像部202に指示する(ステップS23)。これにより、撮像部202は、1フレームを構成する全画素を読み出し、撮像画像信号222として出力する(ステップS24)。次に、超解像部203は、全画素読み出しされた撮像画像信号222を、そのまま出力画像信号229として出力する。
次に、超解像部303の構成及び動作を説明する。
図19は、超解像部303の構成を示すブロック図である。なお、図12と同様の要素には同一の符号を付しており、重複する説明は省略する。
図19に示す超解像部303は、図12に示す超解像部203の構成に加え、さらに、時間差分判定部345を備える。また、フレームメモリ344の構成が異なる。
フレームメモリ344は、撮像画像信号222に含まれる全画素又は間引き読み出しされたフレームを一時的に記憶する。また、フレームメモリ344は、フレーム情報信号334と、記憶撮像画像信号231とを出力する。
フレーム情報信号334は、フレームメモリ344が記憶している各フレームの時刻と、当該各フレームが全画素読み出しされたフレーム(以下、全画素読み出しフレーム)か間引き画素読み出しされたフレーム(以下、間引き画素読み出しフレーム)かを示す情報とを含む。記憶撮像画像信号231は、フレームメモリ344が記憶している間引き画素読み出しフレーム、及びフレーム選定信号335により選定された全画素読み出しフレームを含む。
時間差分判定部345は、フレーム情報信号334に基づいて、全画素読み出しフレームであって、かつ現在のフレームの時刻に最も近いフレームを判定する。また、時間差分判定部345は、全画素読み出しフレームであって、かつ現在のフレームの時刻に最も近いフレームを指定するフレーム選定信号335を出力する。
動き検出部243は、撮像画像信号222に含まれる現在のフレームと、記憶撮像画像信号231に含まれる過去に記憶されたフレームとの間の動きを検出し、現在のフレーム内の1つ以上の物体の動き量を示す動き情報信号232と、現在のフレームに動きがあるか、ないかを示す動き判定信号226を出力する。
図20は、間引き画素読み出し超解像実行部242による超解像処理に使用するフレームの例を示す図である。ここで図20では、全画素読み出しフレームの撮像間隔をTf、間引き画素読み出しフレームの撮像間隔をTpとし、Tf=2×Tpの場合の例を示す。
図20に示すフレーム403を高解像度化する場合、フレーム403に時間的に最も近い全画素読み出しフレームはフレーム402である。よって、時間差分判定部345はフレーム402を指定するフレーム選定信号335を出力する。これにより、超解像実行部242は、フレーム402を用いてフレーム403の高解像度化を行う。なお、超解像実行部242は、フレーム402以外のフレームをさらに使用してもよく、例えば全画素読み出しフレームではないが時間的に最も近い間引き読み出しフレームであるフレーム404をさらに使用してもよい。
また、フレーム405を高解像度化する場合、フレーム405に時間的に最も近い全画素読み出しフレームはフレーム408である。よって、時間差分判定部345はフレーム408を指定するフレーム選定信号335を出力する。これにより、超解像実行部242は、フレーム408を用いてフレーム405の高解像度化を行う。なお、超解像実行部242は、フレーム408以外のフレームをさらに使用してもよく、例えば全画素読み出しフレームではないが時間的に最も近い間引き画素読み出しフレームであるフレーム404及びフレーム406のうち少なくとも一方をさらに使用してもよい。
また、フレーム409を高解像度化する場合、フレーム409に時間的に最も近い全画素読み出しフレームはフレーム408とフレーム411とである。よって、時間差分判定部345はフレーム408及びフレーム411のいずれかを指定するフレーム選定信号335を出力する。これにより、超解像実行部242は、フレーム選定信号335によって指定されたフレーム408又はフレーム411を用いてフレーム409の高解像度化を行う。なお、図20の例では、フレーム409の高解像度化にフレーム408を用いている。また、超解像実行部242はフレーム408以外のフレームをさらに使用してもよく、例えば全画素読み出しフレームではないが時間的に最も近い間引き画素読み出しフレームであるフレーム410をさらに使用してもよい。
ここで、フレーム間の相関性は一般に時間的に近いフレーム同士がより相関性が高い。よって、超解像実行部242は、時間的により近い全画素読み出しフレームを高解像度化に用いることにより、現在のフレームの間引き画素読み出しによって失われた画像情報を全画素読み出しフレームの情報を用いて精度良く推定することが可能となる。これにより、本発明の実施の形態2に係る画像処理装置300は、超解像処理により、より高画質な画像を得ることができる。
なお、実施の形態1及び2に係る超解像実行部242は、特許文献2のような再構成型超解像と呼ばれる技術を用いてもよく、又は全画素読み出しフレームを学習データとして特開2005−253000号公報(特許文献:3)において示されるような学習型超解像と呼ばれる技術を用いてもよい。さらに超解像実行部242は、高解像度化を行う代わりに、同様に時間的に近いフレームを用いて、例えば特許第3458741号公報(特許文献:4)に示されるようなダイナミックレンジ拡大を行う画像処理を行ってもよい。この場合、上記説明における、間引き画素読み出しフレームを露光時間の短いフレームと置き換え、全画素読み出しフレームを露光時間の長いフレームと置き換えればよい。
以上より、本発明の実施の形態2に係る画像処理装置300は、実施の形態1に係る画像処理装置200と同様に、高速読み出しモードにおいて、高フレームレートを維持したまま画質の低下を抑制できる。
さらに、画像処理装置300は、モニタ表示中の場合は、撮影準備状態であっても、全画素読み出しをしない。これにより、撮影開始前のモニタ表示においてフレームレートが落ちることなく快適に撮影を開始できる。
さらに、画像処理装置300は、現在のフレームに時間的に最も近い全画素読み出しのフレームを用いて、超解像処理を行う。これにより、画像処理装置300は、超解像処理により、より高画質な画像を得ることができる。
なお、上記説明では、撮影準備期間の場合と、撮影期間中に画像に動きがない場合とに、さらに、上記モニタ表示の有無に応じた制御を行っているが、撮影準備期間の場合と、撮影期間中に画像に動きがない場合とのいずれか一方のみにおいて、上記モニタ表示の有無に応じた制御を行ってもよい。また、撮影終了期間においても、上記モニタ表示の有無に応じた制御を行ってもよい。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3では、上記各実施の形態において示した画像処理装置200又は300の構成を実現するためのプログラムを、フレキシブルディスク等の記憶媒体に記録することにより、上記各実施の形態において示した処理を、独立したコンピュータシステムにおいて実施する例を説明する。
図21A〜図21Cは、上記各実施の形態の画像処理装置を、フレキシブルディスク等の記録媒体に記録されたプログラムを用いて、コンピュータシステムにより実施する場合の説明図である。
図21Aは、記録媒体本体であるフレキシブルディスクの物理フォーマットの例を示す図である。図21Bは、フレキシブルディスク450を正面から見た外観、フレキシブルディスク450の断面構造、及びディスク451を示す図である。
フレキシブルディスク450は、ケース452と、ケース452内に内蔵されるディスク451とを備える。ディスク451の表面には、同心円状に外周から内周に向かって複数のトラック453が形成される。各トラック453は角度方向に16のセクタ454に分割される。したが、ディスク451上に割り当てられた領域に、上記プログラムが記録されている。
また、図21Cは、フレキシブルディスク450への上記プログラムの記録、及びフレキシブルディスク450からの上記プログラムの読み出し及び再生を行うコンピュータシステム460の構成を示す図である。画像処理装置200又は300を実現する上記プログラムをフレキシブルディスク450に記録する場合は、コンピュータシステム460は、上記プログラムを、フレキシブルディスクドライブ461を介してフレキシブルディスク450に書き込む。
また、フレキシブルディスク450内のプログラムを実行することにより画像処理装置200又は300の機能をコンピュータシステム460中に構築する場合は、フレキシブルディスクドライブ461によりプログラムをフレキシブルディスク450から読み出し、コンピュータシステム460に転送する。コンピュータシステム460は、転送されたプログラムを実行することにより、上述した画像処理装置200又は300の機能を実現する。
なお、上記説明では、記録媒体としてフレキシブルディスク450を例に説明を行ったが、光ディスクを用いても同様に行うことができる。また、記録媒体はこれに限らず、ICカード、ROMカセット等、プログラムを記録できるものであれば同様に実施することができる。また、コンピュータシステム460に着脱可能な記録媒体に限らず、コンピュータシステム460が備えるHDD(ハードディスク・ドライブ)、不揮発性メモリ、RAM又はROMに記録されるプログラムを、コンピュータシステム460が実行してもよい。さらに、コンピュータシステム460は有線又は無線の通信網を介して取得したプログラムを実行してもよい。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4では、上記実施の形態1及び2に係る画像処理装置200及び300を備えるデジタルカメラについて説明する。
図22A〜図22Cは、本発明の実施の形態4に係るデジタルカメラ500の外観図である。図22A〜図22Cは、それぞれデジタルカメラ500を上面、正面及び背面から見た図である。
デジタルカメラ500は、例えば、静止画を撮影する機能と、動画像を撮影する機能を有するデジタルスチルカメラである。このデジタルカメラ500は、シャッターボタン501と、レンズ502と、モニタ画面503と、ファインダ504と、撮影モード切替えダイアル505と、連写モード切替えボタン506と、モニタ表示ボタン507とを備える。
レンズ502は、光を撮像部202に集光する。レンズ502を通った光は、撮像部202により光電変換され、撮像画像信号222として出力される。ここで撮像部202は、例えば上記各実施の形態において示した撮像部202である。
シャッターボタン501が、ユーザにより半押しされた場合、レンズ502が操作されることにより焦点が合わされる。また、シャッターボタン501が、ユーザにより半押しされた場合、撮影準備期間であることを示す撮影準備信号223が生成される。図11の例を用いて説明すると、シャッターボタン501が、半押しされた場合に撮影準備信号223が値1にセットされる。
撮影モード切替えダイアル505が、ユーザにより回転されると、撮影モードが切り替えられる。ここで撮影モードとは、例えば動画撮影モード、静止画撮影モード、画像再生モードなどである。
連写モード切替えボタン506が、ユーザにより押下されるたびに、撮影モードが切り替えられる。例えば、静止画撮影モード時に、連写モード切替えボタン506が、押下されるたびに、通常撮影モード、高速連写モード、及び低速連写モードの順に撮影モードが切り替えられる。ここで通常撮影モードとは、ユーザによりシャッターボタン501が押下された際に、1枚の静止画を撮影するモードである。また、高速連写モードとは、ユーザによりシャッターボタン501が押下されている間、毎秒8枚などで静止画を撮影するモードである。また、低速連写モードとは、ユーザによりシャッターボタン501が押下されている間、毎秒2枚などで静止画を撮影するモードである。
例えば、連写モード切替えボタン506により高速連写モードが設定された場合に、高速読み出しモードを示す撮影モード信号220が生成される。また、通常撮影モード及び低速連写モードが設定された場合に、通常読み出しモードを示す撮影モード信号220が生成される。
また、動画撮影モード時に、連写モード切替えボタン506がユーザにより押下されるたびに、高フレームレート動画撮影モードと、低フレームレート動画撮影モードとが切り替えられる。例えば、高フレームレート動画撮影モードとは、シャッターボタン501が押下されている間、毎秒120フレームなどで動画像を撮影するモードである。また、低フレームレート動画撮影モードとは、毎秒30フレームなどで動画像を撮影するモードである。
例えば、連写モード切替えボタン506により高フレームレート動画撮影モードが設定された場合に、高速読み出しモードを示す撮影モード信号220が生成される。また、低フレームレート動画撮影モードが設定された場合に、通常読み出しモードを示す撮影モード信号220が生成される。
モニタ画面503は、例えば実施の形態2において説明したモニタ表示部307であり、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイなどの表示素子を用いて出力画像信号229をモニタ表示する。
モニタ表示ボタン507が、ユーザにより押下されるたびに、実施の形態2において説明したモニタ有効信号327の値が「モニタ表示を行う」と「モニタ表示を行わない」との間で切り替えられる。そしてモニタ表示を行わないと示すモニタ有効信号327が出力されている場合は、モニタ画面503は出力画像信号229をモニタ表示しない。この場合、ユーザは、ファインダ504を用いて撮影対象を確認する。また、モニタ表示を行うことを示すモニタ有効信号327が出力されている場合は、モニタ画面503は出力画像信号229をモニタ表示する。
ファインダ504は、光学的な像を、光電変換などを行わずそのまま映し出す光学ファインダである。
なお、撮影モードの切替え方法、及び各撮影モードにおける撮影操作方法は、上記以外の方法でもよい。例えば、動画モード及び連写モードにおける、撮影操作方法として、シャッターボタン501を一度押下することで、動画像撮影又は連写を開始し、再度シャッターボタン501が押下されることによって、動画像撮影又は連写を終了してもよい。また、当該操作は、シャッターボタン501以外を用いて行ってもよい。また、動画像撮影又は連写の開始操作に、シャッターボタン501以外を用いる場合であっても、シャッターボタン501と同様に、半押しを検知することによって、撮影準備信号223を生成できる。
また、本発明に係る画像処理装置200及び300を、デジタルビデオカメラに用いてもよい。
(その他変形例)
なお、本発明を上記実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限定されないのはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
(1)上記の各装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、及びマウスなどから構成されるコンピュータシステムであってもよい。前記RAM又はハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、各装置は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
(2)上記の各装置を構成する構成要素の一部又は全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)で構成してもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、及びRAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。前記RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
(3)上記の各装置を構成する構成要素の一部又は全部は、各装置に脱着可能なICカード又は単体のモジュールから構成されてもよい。前記ICカード又は前記モジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、及びRAMなどから構成されるコンピュータシステムである。前記ICカード又は前記モジュールは、上記の超多機能LSIを含んでもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、前記ICカード又は前記モジュールは、その機能を達成する。このICカード又はこのモジュールは、耐タンパ性を有してもよい。
(4)本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray Disc)、及び半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている前記デジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号を、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、及び、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリとを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムにしたがって動作するとしてもよい。
また、前記プログラム又は前記デジタル信号を前記記録媒体に記録して移送することにより、又は前記プログラム又は前記デジタル信号を、前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
(5)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせてもよい。
本発明は、画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに適用でき、特に、高速連写及び高フレームレート撮影などの高速に画像を読み出すモードを備えるデジタルスチルカメラ及びデジタルビデオカメラ等に適用できる。
100、200、300 画像処理装置
101、201 読み出し方式切替え部
102、202 撮像部
103、203、303 超解像部
120、220 撮影モード信号
121、221 読み出し方式指示信号
122、222 撮像画像信号
124、224 撮影実施信号
129、229 出力画像信号
131、231 記憶撮像画像信号
132、232 動き情報信号
133、233 超解像画像信号
141、241 信号切替え部
142、242 超解像実行部
143、243 動き検出部
144、244、344 フレームメモリ
204、304 判定部
205 撮影期間取得部
206 撮影モード取得部
210 制御部
223 撮影準備信号
225 全画素読み出し指示信号
226 動き判定信号
227 撮影終了信号
307 モニタ表示部
327 モニタ有効信号
334 フレーム情報信号
335 フレーム選定信号
345 時間差分判定部
450 フレキシブルディスク
451 ディスク
452 ケース
453 トラック
454 セクタ
460 コンピュータシステム
461 フレキシブルディスクドライブ
500 デジタルカメラ
501 シャッターボタン
502 レンズ
503 モニタ画面
504 ファインダ
505 撮影モード切替えダイアル
506 連写モード切替えボタン
507 モニタ表示ボタン

Claims (15)

  1. 撮影期間を取得する撮影期間取得部と、
    光を電気信号に変換する複数の画素を備え、前記複数の画素のうち、第1画素数の画素により変換された電気信号である低解像度画像信号を出力する第1モードと、前記複数の画素のうち、前記第1画素数より多い第2画素数の画素により変換された電気信号である高解像度画像信号を出力する第2モードとを有する撮像部と、
    前記撮影期間取得部により取得された撮影期間中に、前記撮像部を前記第1モードで動作させ、前記撮影期間外に、前記撮像部を前記第2モードで動作させる制御部と、
    前記撮影期間外に前記撮像部により出力された前記高解像度画像信号を用いて、前記撮影期間中に前記撮像部により出力された前記低解像度画像信号を高解像度化することにより超解像画像信号を生成する超解像部とを備える
    画像処理装置。
  2. 前記制御部は、前記撮影期間終了後に、前記撮像部を前記第2モードで動作させ、
    前記超解像部は、前記撮影期間終了後に前記撮像部により出力された前記高解像度画像信号を用いて、前記撮影期間中に前記撮像部により出力された前記低解像度画像信号を高解像度化する
    請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記制御部は、前記撮影期間開始前に、前記撮像部を前記第2モードで動作させ、
    前記超解像部は、前記撮影期間開始前に前記撮像部により出力された前記高解像度画像信号を用いて、前記撮影期間中に前記撮像部により出力された前記低解像度画像信号を高解像度化する
    請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記画像処理装置は、さらに、
    前記低解像度画像信号の画像、前記高解像度画像信号の画像、又は前記超解像画像信号の画像をモニタに表示するモニタ表示部を備え、
    前記制御部は、前記撮影期間開始前に、前記モニタ表示部が、前記低解像度画像信号の画像、前記高解像度画像信号の画像、又は前記超解像画像信号の画像をモニタに表示していない場合に、前記撮像部を前記第2モードで動作させ、前記撮影期間開始前に、前記モニタ表示部が、前記高解像度画像信号の画像、又は前記超解像画像信号の画像をモニタに表示している場合に、前記撮像部を前記第1モードで動作させる
    請求項3記載の画像処理装置。
  5. 前記撮影期間取得部は、シャッターボタンが半押しされているか否かを示す撮影準備信号を取得し、
    前記制御部は、前記撮影準備信号によってシャッターボタンが半押しされていることが示される場合に、前記撮像部を前記第2モードで動作させる
    請求項3記載の画像処理装置。
  6. 前記制御部は、さらに、前記低解像度画像信号によって示される画像の動きが予め定められた値より小さい場合、前記撮影期間中に、前記撮像部を前記第2モードで動作させ、
    前記超解像部は、さらに、前記撮影期間中に前記撮像部により出力された前記高解像度画像信号を用いて、当該撮影期間中に前記撮像部により出力された前記低解像度画像信号を高解像度化する
    請求項2記載の画像処理装置。
  7. 前記制御部は、前記低解像度画像信号によって示される画像の、時間的に前又は後の画像フレームと現在の画像フレームとの画素値の差分絶対値和の値が予め定められた値より小さい場合に、前記低解像度画像信号によって示される画像の動きが予め定められた値より小さいと判定する
    請求項6記載の画像処理装置。
  8. 前記超解像部は、前記低解像度画像信号によって示される画像の、時間的に前又は後の画像フレームと現在の画像フレームとの間において動き補償を行い、当該動き補償された時間的に前又は後の画像フレームと現在の画像フレームを用いて、前記撮影期間中に前記撮像部により出力された前記低解像度画像信号を高解像度化し、
    前記制御部は、前期動き補償された前記時間的に前又は後の画像フレームと現在の画像フレームとの画素値の差分絶対値和が予め定められた値より小さい場合、又は前記動き補償における動き量を示す動きベクトルの大きさが予め定められた値より小さい場合、又は両方の場合に、前記低解像度画像信号によって示される画像の動きが予め定められた値より小さいと判定する
    請求項6記載の画像処理装置。
  9. 前記超解像部は、前記低解像度画像信号の現在の画像フレームを高解像度化するために、前記高解像度画像信号の画像フレームのうち、当該現在の画像フレームに時間的に最も近い画像フレームを優先的に使用する
    請求項2記載の画像処理装置。
  10. 前記制御部は、さらに、前記撮影期間中に、定期的に前記撮像部を前記第2モードで動作させ、
    前記超解像部は、さらに、前記撮影期間中に前記撮像部により出力された前記高解像度画像信号を用いて、当該撮影期間中に前記撮像部により出力された前記低解像度画像信号を高解像度化する
    請求項2記載の画像処理装置。
  11. 前記制御部は、前記撮影期間終了の直後に、前記撮像部を前記第2モードで動作させ、
    前記超解像部は、前記撮影期間終了の直後に前記撮像部により出力された前記高解像度画像信号を用いて、前記撮影期間中に前記撮像部により出力された前記低解像度画像信号を高解像度化する
    請求項2記載の画像処理装置。
  12. 前記撮像部は、前記第1モード時には、前記低解像度画像信号を第1フレームレートで出力し、前記第2モード時には、前記高解像度画像信号を、前記第1フレームレートより遅い第2フレームレートで出力する
    請求項2記載の画像処理装置。
  13. 前記制御部は、前記撮影期間開始前に、前記撮像部を前記第2モードで動作させ、
    前記超解像部は、前記撮影期間開始前に前記撮像部により出力された前記高解像度画像信号を用いて、前記撮影期間中に前記撮像部により出力された前記低解像度画像信号を高解像度化する
    請求項1記載の画像処理装置。
  14. 光を電気信号に変換する複数の画素を備え、前記複数の画素のうち、第1画素数の画素により変換された電気信号である低解像度画像信号を出力する第1モードと、前記複数の画素のうち、前記第1画素数より多い第2画素数の画素により変換された電気信号である高解像度画像信号を出力する第2モードとを有する撮像部を備える画像処理装置の画像処理方法であって、
    撮影期間を取得する撮影期間取得ステップと、
    前記撮影期間取得ステップにおいて取得された前記撮影期間中に、前記撮像部を前記第1モードで動作させ、前記撮影期間外に、前記撮像部を前記第2モードで動作させる制御ステップと、
    前記撮影期間外に前記撮像部により出力された前記高解像度画像信号を用いて、前記撮影期間中に前記撮像部により出力された前記低解像度画像信号を高解像度化することにより超解像画像信号を生成する超解像ステップとを含む
    画像処理方法。
  15. 光を電気信号に変換する複数の画素を備え、前記複数の画素のうち、第1画素数の画素により変換された電気信号である低解像度画像信号を出力する第1モードと、前記複数の画素のうち、前記第1画素数より多い第2画素数の画素により変換された電気信号である高解像度画像信号を出力する第2モードとを有する撮像部を備える画像処理装置のためのプログラムであって、
    撮影期間を取得する撮影期間取得ステップと、
    前記撮影期間取得ステップにおいて取得された前記撮影期間中に、前記撮像部を前記第1モードで動作させ、前記撮影期間外に、前記撮像部を前記第2モードで動作させる制御ステップと、
    前記撮影期間外に前記撮像部により出力された前記高解像度画像信号を用いて、前記撮影期間中に前記撮像部により出力された前記低解像度画像信号を高解像度化することにより超解像画像信号を生成する超解像ステップとをコンピュータに実行させる
    プログラム。
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