JPWO2008126604A1 - ユーザ装置、基地局装置、移動通信システム及び通信制御方法 - Google Patents

ユーザ装置、基地局装置、移動通信システム及び通信制御方法 Download PDF

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Abstract

移動通信システムで基地局装置と通信するユーザ装置は、複数のアンテナと、周波数に応じてアンテナを選択する選択手段と、選択手段により選択されたアンテナを用いて、信号を受信する受信手段とを具備する。選択手段は、周波数が所定の閾値(例えば、1GHz)よりも大きい場合に、複数のアンテナの内の全てのアンテナを選択し、周波数が所定の閾値よりも大きくない場合に、前記複数のアンテナの内の1つのアンテナを選択する。

Description

本発明は、無線通信システムに関し、特に基地局装置、ユーザ装置、移動通信システム及び通信制御方法に関する。
W−CDMAやHSDPA、HSUPAの後継となる通信方式、すなわちロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)が、W−CDMAの標準化団体3GPPにより検討され、無線アクセス方式として、下りリンクについてはOFDM、上りリンクについてはSC−FDMA(Single−Carrier Frequency Division Multiple Access)が検討されている(例えば、非特許文献1参照)。
OFDMは、周波数帯域を複数の狭い周波数帯域(サブキャリア)に分割し、各周波数帯上にデータを載せて伝送を行うマルチキャリア方式であり、サブキャリアを周波数上に、一部重なりあいながらも互いに干渉することなく密に並べることで、高速伝送を実現し、周波数の利用効率を上げることができる。
SC−FDMAは、周波数帯域を分割し、複数の端末間で異なる周波数帯域を用いて伝送することで、端末間の干渉を低減することができるシングルキャリア方式である。SC−FDMAでは、送信電力の変動が小さくなる特徴を持つことから、端末の低消費電力化及び広いカバレッジを実現できる。
LTEは、上りリンク、下りリンクともに1つないし2つ以上の物理チャネルを複数の移動局で共有して通信を行うシステムである。上記複数の移動局で共有されるチャネルは、一般に共有チャネルと呼ばれ、LTEにおいては、上りリンクにおいては上り共有物理チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)であり、下りリンクにおいては物理下りリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)である。
そして、上述したような共有チャネルを用いた通信システムにおいては、サブフレーム(Sub−frame)(LTEでは1ms。TTI(Time Transmission Interval)と呼ばれてもよい)毎に、どの移動局に対して上記共有チャネルを割り当てるかをシグナリングする必要があり、上記シグナリングのために用いられる制御チャネルは、LTEでは、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Donwlink Control Channel)または、Downlink L1/L2 Control Channel(DL L1/L2 Control Channel)と呼ばれる。上記物理下りリンク制御チャネルの情報には、例えば、ダウンリンクスケジューリングインフォメーション(Downlink Scheduling Information)、送達確認情報(Acknowledgement information)(ACK/NACK)、アップリンクスケジューリンググラント(Uplink Scheduling Grant)、オーバロードインジケータ(Overload Indicator)、送信電力制御コマンドビット(Transmission Power Control Command Bit)等が含まれる(例えば、非特許文献2参照)。上記送達確認情報(Acknowledgement information)(ACK/NACK)は、Physical Hybrid ARQ Indicator Channel (PHICH)とも呼ばれてもよい。上記PHICHは、上記PDCCHに含まれるのではなく、上記PDCCHとは並列の関係にある、異なる物理チャネルとして定義されてもよい。
上記下りスケジューリング情報や上りスケジューリンググラントが、どの移動局に対して上記共有チャネルを割り当てるかをシグナリングするための情報に相当する。上記下りスケジューリング情報には、例えば、下りリンクの共有チャネルに関する、下りリンクのリソースブロック(Resource Block)の割り当て情報、UEのID、ストリームの数、プリコーディングベクトル(Precoding Vector)に関する情報、データサイズ、変調方式、HARQ(hybrid automatic repeat request)に関する情報等が含まれる。上記下りスケジューリング情報は、Downlink Assignment InformationまたはDownlink Scheduling Grantと呼ばれてもよい。また、上記上りスケジューリンググラントには、例えば、上りリンクの共有チャネルに関する、上りリンクのResource Blockの割り当て情報、UEのID、データサイズ、変調方式、上りリンクの送信電力情報、Uplink MIMOにおけるデモジュレーションレファレンスシグナル(Demodulation Reference Signal)の情報等が含まれる。尚、上記下りスケジューリング情報と上りスケジューリンググラントは、まとめてDownlink Control Information (DCI)と呼ばれてもよい。
ところで、移動通信システムでは、伝送特性を向上させるために、2本以上のアンテナを用いて信号を受信する受信ダイバーシチを適用することがある。例えば、WCDMAにおける基地局装置においては、屋内等で使用される簡易な基地局装置以外は、2本のアンテナによる受信ダイバーシチを用いた受信を行うことが一般的である。
しかしながら、移動局が2本のアンテナを具備し、受信ダイバーシチを適用した場合には、移動局のサイズが大きくなるという問題点がある。例えば、移動局が、2本のアンテナを具備する場合、2本のアンテナのスペースと、2つのRF部のスペースを確保することになり、移動局のサイズが大きくなる。さらに詳しく説明すると、受信ダイバーシチによる伝送特性の改善効果を得るためには、一般に、2本のアンテナの距離を、少なくとも3分の1波長から2分の1波長程度、離す必要がある。すなわち、通信に用いる周波数が2GHz(波長:15cm)の場合、5cmから7.5cm程度のアンテナ間距離が必要であり、通信に用いる周波数が800MHz(波長:37.5cm)の場合、12.5cmから19cm程度のアンテナ間距離が必要となる。
また、移動通信システムでは、下りリンクにおいてパイロットチャネルや共通チャネルが送信される。パイロットチャネルは、移動局におけるチャネル推定に用いられたり、ハンドオーバを行う際の指標として用いられたりする。LTEにおいては、上記パイロットチャネルは、下りリファレンス信号(Downlink Reference Signal)と呼ばれる。また、共通チャネルは、例えば、報知情報の送信やページングに用いられるチャネル、同期信号等である。LTEにおける報知情報が送信される共通チャネルは、CCPCH(Common Control Physical Channel)またはPhysical Broadcast Channel (P-BCH)と呼ばれる。また、Dynamic BCHと呼ばれる報知情報は、PDSCHにマッピングされてもよい。上記パイロットチャネルや共通チャネルは、移動通信システムにおける通信エリアであるセル内の全ての移動局が受信できるように設計される。より具体的には、セル内の全ての移動局が受信できるように、上記パイロットチャネルや共通チャネルに対して、無線リソースが割り当てられる。ここで、無線リソースとは、電力リソースや周波数リソースのことである。周波数リソースとは、LTEにおいては、リソースブロックの数やサブキャリアの数に相当する。
ここで、セル内に、受信ダイバーシチを用いた受信を行う移動局と、受信ダイバーシチを用いた受信を行わない(すわなち、1本のアンテナを用いた受信を行う)移動局とが混在する場合、上記パイロットチャネルや共通チャネルに関する設計は、1本のアンテナを用いた受信を行う移動局に基づいて行われることになる。これは、上記パイロットチャネルや共通チャネルは、セル内の全ての移動局が受信できなければならないからである。例えば、受信ダイバーシチを用いた受信を行う移動局の比率が80%であり、1本のアンテナを用いた受信を行う移動局の比率が20%である場合にも、1本のアンテナを用いた受信を行う移動局に合わせて、パイロットチャネルや共通チャネルの設計が行われる。これは、1本のアンテナを用いた受信を行う移動局に合わせて、より多くの無線リソースを、パイロットチャネルや共通チャネルに割り当てることを意味し、無線容量の観点から望ましくない。ダイバーシチ受信を行う移動局は、パイロットチャネル等にそれほど多くのリソースが割り当てられていなくても所要品質を確保できるからである。パイロットチャネルや共通チャネルの設計の観点からは、全ての移動局が、受信ダイバーシチを用いた受信を行うことが望ましい。
3GPP TR 25.814 (V7.0.0), "Physical Layer Aspects for Evolved UTRA," June 2006 R1-070103, Downlink L1/L2 Control Signaling Channel Structure: Coding TS25.101, v7.6.0
しかしながら、上述した背景技術には以下の問題がある。
受信ダイバーシチを用いた受信を行う移動局は、そのサイズが大きくなるという問題がある。この問題は、通信に用いる周波数が小さい場合、例えば、2GHzの場合よりも、800MHzの場合に、より顕著となる。
一方で、パイロットチャネルや共通チャネルの設計の観点からは、全ての移動局が受信ダイバーシチを用いた受信を行うことが望ましい。
そこで、本発明は、上述した課題に鑑み、その目的は、周波数毎に受信ダイバーシチの適用の有無を設定することにより、移動局のサイズの増大を低減しつつ、パイロットチャネルや共通チャネルの効率的な設計を行うことのできる移動局、基地局装置、無線通信システムおよび通信制御方法を提供することにある。
本発明では、移動通信システムで基地局装置と通信するユーザ装置が使用される。ユーザ装置は、複数のアンテナと、周波数に応じてアンテナを選択する選択手段と、前記選択手段により選択されたアンテナを用いて、信号を受信する受信手段とを具備する。
本発明の一実施例による無線通信システムを示す図である。 本発明の一実施例による移動局の部分ブロック図である。 本発明の一実施例による基地局の部分ブロック図である。 基地局のベースバンド信号処理部の詳細を示すブロック図である。 本発明の一実施例による移動局で使用される動作例のフローチャートである。 本発明の一実施例による基地局で使用される動作例のフローチャートである。
符号の説明
50 セル
100,100,100,100 ユーザ装置
1021,1022 送受信アンテナ
1041,1042 アンプ部
1061,1062 送受信部
107 切り替え部
108 ベースバンド信号処理部
112 呼処理部
114 アプリケーション部
200 基地局装置
202 送受信アンテナ
204 アンプ部
206 送受信部
208 ベースバンド信号処理部
210 呼処理部
212 伝送路インターフェース
2081 レイヤー1処理部
2082 MAC処理部
2083 RLC処理部
2084 送信電力制御部
300 アクセスゲートウェイ装置
400 コアネットワーク
以下、本発明の実施例を、図面を参照しつつ説明する。実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
図1を参照しながら、本発明の実施例に係る移動局及び基地局装置を有する無線通信システムについて説明する。
無線通信システム1000は、例えばEvolved UTRA and UTRAN(別名:Long Term Evolution,或いは,Super 3G)が適用されるシステムである。無線通信システム1000は、基地局装置(eNB: eNode B)200と、基地局装置200と通信する複数の移動局100(100、100、100、・・・100、nはn>0の整数)とを備える。基地局装置200は、上位局、例えばアクセスゲートウェイ装置300と接続され、アクセスゲートウェイ装置300は、コアネットワーク400と接続される。移動局100はセル50において基地局装置200とEvolved UTRA and UTRANにより通信を行っている。
各移動局(100、100、100、・・・100)は、同一の構成、機能、状態を有するので、以下では特段の断りがない限り移動局100として説明を進める。説明の便宜上、基地局装置と無線通信するのは移動局であるが、より一般的には移動端末も固定端末も含むユーザ装置(UE: User Equipment)でよい。
無線通信システム1000では、無線アクセス方式として、下りリンクについてはOFDM(直交周波数分割多元接続)が、上りリンクについてはSC−FDMA(シングルキャリア−周波数分割多元接続)が適用される。上述したように、OFDMは、周波数帯域を複数の狭い周波数帯域(サブキャリア)に分割し、各サブキャリアにデータをマッピングして通信を行うマルチキャリア伝送方式である。SC−FDMAは、周波数帯域を端末毎に分割し、複数の端末が互いに異なる周波数帯域を用いることで、端末間の干渉を低減するシングルキャリア伝送方式である。
ここで、Evolved UTRA and UTRANにおける通信チャネルについて説明する。
下りリンクについては、各移動局100で共有される物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)と、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)とが用いられる。物理下りリンク制御チャネルは下りL1/L2制御チャネルとも呼ばれる。上記物理下りリンク共有チャネルにより、ユーザデータ、すなわち、通常のデータ信号が伝送される。また、物理下りリンク制御チャネルにより、下りスケジューリング情報(ダウンリンクスケジューリングインフォメーション)、送達確認情報(ACK/NACK)、下りスケジューリング情報(アップリンクスケジューリンググラント)、オーバロードインジケータ、送信電力制御コマンドビット等が伝送される。下りスケジューリング情報には、例えば、物理下りリンク共有チャネルを用いて通信を行うユーザのIDや、そのユーザデータのトランスポートフォーマットの情報、すなわち、データサイズ、変調方式、HARQに関する情報や、下りリンクのリソースブロックの割り当て情報等が含まれる。上記下りスケジューリング情報は、Downlink Assignment InformationまたはDownlink Scheduling Grantと呼ばれてもよい。
また、上りスケジューリンググラントには、例えば、物理上りリンク共有チャネルを用いて通信を行うユーザのIDや、そのユーザデータのトランスポートフォーマットの情報、すなわち、データサイズ、変調方式に関する情報や、上りリンクのリソースブロックの割り当て情報、上りリンクの共有チャネルの送信電力に関する情報等が含まれる。ここで、上りリンクのリソースブロックとは、周波数リソースに相当し、リソースユニットとも呼ばれる。尚、上記下りスケジューリング情報と上りスケジューリンググラントは、まとめてDownlink Control Information (DCI)と呼ばれてもよい。
また、送達確認情報(ACK/NACK)とは、上りリンクの共有チャネルに関する送達確認情報のことである。前記送達確認情報(ACK/NACK)がマッピングされる物理チャネルは、Physical HARQ channel (PHICH)と呼ばれてもよい。上記PHICHは、上記PDCCHに含まれるのではなく、上記PDCCHとは並列の関係にある、異なる物理チャネルとして定義されてもよい。
上りリンクについては、各移動局100で共有して使用される物理上りリンク共有チャネル(PUSCH: Physical Uplink Shared Channel)と、物理上りリンク制御チャネルとが用いられる。上記物理上りリンク共有チャネルにより、ユーザデータ、すなわち、通常のデータ信号が伝送される。また、物理上りリンク制御チャネルにより、下りリンクにおける共有物理チャネルのスケジューリング処理や適応変復調及び符号化処理(AMCS: Adaptive Modulation and Coding Scheme)に用いるための下りリンクの品質情報(CQI: Channel Quality Indicator)、及び、物理下りリンク共有チャネルの送達確認情報が伝送される。送達確認情報の内容は、送信信号が適切に受信されたことを示す肯定応答(ACK: Acknowledgement)又はそれが適切に受信されなかったことを示す否定応答(NACK: Negative Acknowledgement)の何れかで表現される。
物理上りリンク制御チャネルでは、CQIや送達確認情報に加えて、上りリンクの共有チャネルのリソース割り当てを要求するスケジューリング要求(Scheduling Request)や、パーシステントスケジューリング(Persistent Scheduling)におけるリリース要求(Release Request)等が送信されてもよい。ここで、上りリンクの共有チャネルのリソース割り当てとは、あるサブフレームの物理下りリンク制御チャネルを用いて、後続のサブフレームにおいて上りリンクの共有チャネルを用いて通信を行ってよいことを基地局装置が移動局に通知することを意味する。
図2を参照しながら、本発明の実施例に係る移動局100について説明する。
同図において、移動局100は、2本のアンテナ(アンテナ1021、アンテナ1022)と、2つのアンプ部(アンプ部1041、アンプ部1042)と、2つの送受信部(送受信部1061、送受信部1062)と、切り替え部107と、ベースバンド信号処理部108と、アプリケーション部110と、呼処理部112とを具備する。
移動局100nは、2本のアンテナと、2つのアンプ部と、2つの送受信部とを具備し、切り替え部107が受信ダイバーシチを適用すると判断した場合には、上記2本のアンテナと、2つのアンプ部と、2つの送受信部を用いて、受信ダイバーシチを用いた下りリンクの無線信号の受信を行う。切り替え部107が受信ダイバーシチを適用しないと判断した場合には、上記2本のアンテナの内の1本のアンテナと、上記2つのアンプ部の内の1つのアンプ部と、上記2つの送受信部の内の1つの送受信部を用いて、下りリンクの無線信号の受信を行う。また、切り替え部107は、呼処理部112より、通信中の周波数に関する情報を受け取り、通信中の周波数が所定の閾値より大きい場合に、受信ダイバーシチを適用すると判断する。切り替え部107は、通信中の周波数が所定の閾値より大きくない場合に、受信ダイバーシチを適用しないと判断する。
以下により詳細に説明する。
まず、切り替え部107が受信ダイバーシチを適用すると判断した場合を説明する。尚、切り替え部107における処理は後述する。
アンテナ1021で受信された下りリンクの無線周波数信号は、アンプ部1041で増幅され、送受信部106で周波数変換されてベースバンド信号に変換される。また、アンテナ1022で受信された下りリンクの無線周波数信号は、アンプ部1042で増幅され、送受信部1062で周波数変換されてベースバンド信号に変換される。この2つのベースバンド信号は、ベースバンド信号処理部108でFFT処理が行われた後、合成される。ここで、その合成の方法として、例えば、最大比合成を用いてもよい。そして、合成された後の信号に対して、誤り訂正復号、再送制御の受信処理、RLCレイヤーの受信処理等がなされる。
次に、切り替え部107が受信ダイバーシチを適用しないと判断した場合を説明する。尚、切り替え部107における処理は後述する。以下では、受信ダイバーシチを適用しない場合に用いるアンテナ、アンプ部、送受信部として、アンテナ1021、アンプ部1041、送受信部1061を用いる。
アンテナ1021で受信された下りリンクの無線周波数信号は、アンプ部1041で増幅され、送受信部1061で周波数変換されてベースバンド信号に変換される。このベースバンド信号には、ベースバンド信号処理部108でFFT処理、誤り訂正復号、再送制御の受信処理、RLC/PDCPレイヤーの受信処理等が施される。
ベースバンド信号処理部108において上述した処理が行われた後の信号、すなわち、下りリンクのユーザデータは、アプリケーション部110に転送される。アプリケーション部110は、物理レイヤーやMACレイヤー、RLCレイヤーより上位のレイヤーに関する処理等を行う。
また、上りリンクの送信については、上りリンクのユーザデータが、アプリケーション部110からベースバンド信号処理部108に入力される。ベースバンド信号処理部108では、PDCP (Packet Data Convergence Protocol)レイヤの処理、ユーザデータの分割・結合、無線リンク制御(RLC:radio link control)再送制御の送信処理などのRLCレイヤーの送信処理や、再送制御(H−ARQ (Hybrid ARQ))の送信処理等のMACレイヤーの送信処理、チャネル符号化、IFFT処理等が行われて送受信部1061に転送される。送受信部1061では、ベースバンド信号処理部108から出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換する周波数変換処理が施され、その後、アンプ部1041で増幅されてアンテナ1021より送信される。尚、上述した例では、2つの送受信部、2つのアンプ部、2つのアンテナの内のそれぞれ1つを用いて上りリンクの送信を行ったが、代わりに、2つの送受信部、2つのアンプ部、2つのアンテナの両方を用いてもよい。
尚、上述したユーザデータとは、例えば、ウェブブラウジング、ファイル転送(FTP)、音声パケット(VoIP)等によるIPパケットや、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)の処理のための制御信号などである。また、上記ユーザデータは、論理チャネルとしての呼び方は、例えば、DTCHやDCCHである。
切り替え部107は、呼処理部112より、通信中の周波数に関する情報を受け取る。ここで、通信中の周波数に関する情報とは、例えば、通信を行う上りリンクと下りリンクの周波数帯の中心周波数であってもよいし、周波数の番号であってもよい。3GPPにおける周波数番号は、例えば、非特許文献3(TS25.101, 5.4.3)に定義されている。あるいは、上記通信中の周波数に関する情報とは、例えば、Frequency bandsであってもよい。3GPPにおけるFrequency bands (I, II, III, IV, …)は、例えば、非特許文献3(TS 25.101, 5.2)に定義されている。
そして、切り替え部107は、所定の閾値を保持し、通信中の周波数が所定の閾値より大きい場合に受信ダイバーシチを適用すると判断し、通信中の周波数が所定の閾値より大きくない場合に、受信ダイバーシチを適用しないと判断する。
上記所定の閾値を1GHzの場合に関して、さらに詳細に説明する。
例えば、下りリンクにおける通信中の周波数の中心周波数が890MHzである場合には、受信ダイバーシチを適用しないと判断し、通信中の周波数が2120MHzである場合に、受信ダイバーシチを適用すると判断してもよい。
あるいは、通信を行っている周波数帯域が、バンドVI(上りリンク830−840MHz、下りリンク875−885MHz)である場合には、受信ダイバーシチを適用しないと判断し、バンドI(上りリンク1920−1980MHz、下りリンク2110−2170MHz)である場合には、受信ダイバーシチを適用すると判断してもよい。
呼処理部112は、通信チャネルの設定や解放等の呼処理、すなわち、通信状態の制御や、移動局100nの状態管理を行う。
また、呼処理部112は、通信中の周波数に関する情報を切り替え部107に通知する。ここで、通信中の周波数に関する情報とは、例えば、通信を行う上りリンクと下りリンクの周波数帯の中心周波数であってもよいし、周波数の番号であってもよい。3GPPにおける周波数番号は、例えば、非特許文献3(TS25.101, 5.4.3)に定義されている。あるいは、上記通信中の周波数に関する情報とは、例えば、周波数帯域であってもよい。3GPPにおける周波数帯域(I, II, III, IV, …)は、例えば、非特許文献3(TS 25.101, 5.2)に定義されている。
呼処理部112は、発信時、あるいは、着信時に、基地局装置200と制御信号をやり取りし、通信を行う周波数が確定したタイミングで、確定した周波数を切り替え部107に通知してもよい。あるいは、呼処理部112は、ハンドオーバ等により、通信を行う周波数が変化したタイミングで、変化後の周波数を切り替え部107に通知してもよい。あるいは、呼処理部112は、周期的に、通信を行っている周波数を、切り替え部107に通知してもよい。
図3を参照しながら、本発明の実施例に係る基地局装置200について説明する。
本実施例に係る基地局装置200は、送受信アンテナ202と、アンプ部204と、送受信部206と、ベースバンド信号処理部208と、呼処理部210と、伝送路インターフェース212とを備える。
下りリンクにより基地局装置200から移動局100に送信されるユーザデータは、基地局装置200の上位に位置する上位局、例えばアクセスゲートウェイ装置300から伝送路インターフェース212を介してベースバンド信号処理部208に入力される。
ベースバンド信号処理部208では、PDCPレイヤーの処理、ユーザデータの分割・結合、無線リンク制御(RLC:radio link control)再送制御の送信処理などのRLCレイヤーの送信処理、MAC(Medium Access Control)再送制御、例えばHARQの送信処理、スケジューリング、伝送フォーマット選択、チャネル符号化、逆高速フーリエ変換(IFFT: Inverse Fast Fourier Transform)処理が行われて、送受信部206に転送される。また、下りリンク制御チャネルである物理下りリンク制御チャネルの信号に関しても、チャネル符号化や逆高速フーリエ変換等の送信処理が行われて、送受信部206に転送される。
送受信部206では、ベースバンド信号処理部208から出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換する周波数変換処理が施され、その後、アンプ部204で増幅されて送受信アンテナ202より送信される。
一方、上りリンクにより移動局100から基地局装置200に送信されるデータについては、送受信アンテナ202で受信された無線周波数信号がアンプ部204で増幅され、送受信部206で周波数変換されてベースバンド信号に変換され、ベースバンド信号処理部208に入力される。
ベースバンド信号処理部208では、入力されたベースバンド信号に含まれるユーザデータに対して、FFT処理、IDFT処理、誤り訂正復号、MAC再送制御の受信処理、RLCレイヤーの受信処理がなされ、伝送路インターフェース212を介してアクセスゲートウェイ装置300に転送される。
また、ベースバンド信号処理部208は、後述するように、下りリンクの各チャネルの送信電力制御を行う。
呼処理部210は、通信チャネルの設定や解放等の呼処理や、無線基地局200の状態管理や、無線リソースの管理を行う。
呼処理部210は、通信中の周波数に関する情報を送信電力制御部2084に通知する。ここで、通信中の周波数に関する情報とは、例えば、通信を行う上りリンクと下りリンクの周波数帯の中心周波数であってもよいし、周波数の番号であってもよい。3GPPにおける周波数番号は、例えば、非特許文献3(TS25.101, 5.4.3)に定義されている。あるいは、上記通信中の周波数に関する情報とは、例えば、周波数帯域であってもよい。3GPPにおける周波数帯域(I, II, III, IV, …)は、例えば、非特許文献3(TS 25.101, 5.2)に定義されている。
図4を参照しながら、ベースバンド信号処理部208の構成について説明する。
ベースバンド信号処理部208は、レイヤー1処理部2081と、MAC処理部2082と、RLC処理部2083と、送信電力制御部2084とを備える。
ベースバンド信号処理部208におけるレイヤー1処理部2081とMAC処理部2082と呼処理部210と送信電力制御部2084とは、互いに接続されている。
レイヤー1処理部2081では、下りリンクで送信されるデータのチャネル符号化やIFFT処理、上りリンクで送信されるデータのチャネル復号化やIDFT処理、FFT処理などが行われる。上記下りリンクで送信されるデータとは、例えば、下りリンクのユーザデータや報知情報、ページングに関する信号、ランダムアクセス手順におけるメッセージ2(Message2)、メッセージ4(Message4)、個別制御信号(DCCH: Dedicated Control channel)等のことである。尚、上記報知情報がマッピングされる物理チャネルはCCPCH(Common Control Physical Channel)と呼ばれてもよい。あるいは、上記報知情報がマッピングされる物理チャネルはP-BCHと呼ばれてもよい。あるいは、上記報知情報の内の一部は、PDSCHにマッピングされてもよい。PDSCHにマッピングされる報知情報とは、例えば、Dynamic BCHと呼ばれてもよい。
また、レイヤー1処理部2081は、下りリンクで送信されるリファレンス信号や同期信号に関しても、上記下りリンクで送信されるデータに多重して、IFFT処理等の送信処理を行う。
さらに、レイヤー1処理部2081では、送信電力制御部2084から通知された送信電力情報に基づいて、下りリンクのリファレンス信号や同期信号、物理下りリンク制御チャネル、ユーザデータ、報知情報、ページングに関する信号、ランダムアクセス手順におけるMessage 2, Message 4がマッピングされるサブキャリアまたはリソースブロックの送信電力を設定する。
レイヤー処理部2081は、物理下りリンク共有チャネルを用いて通信を行うユーザのIDや、そのユーザデータのトランスポートフォーマットの情報、すなわち、下りスケジューリング情報、及び、物理上りリンク共有チャネルを用いて通信を行うユーザのIDや、そのユーザデータのトランスポートフォーマットの情報、すなわち、上りスケジューリンググラントをMAC処理部2082から受け取る。また、レイヤー処理部2081は、上記物理下りリンク共有チャネルを用いて通信を行うユーザのIDや、そのユーザデータのトランスポートフォーマットの情報、すなわち、下りスケジューリング情報、及び、物理上りリンク共有チャネルを用いて通信を行うユーザのIDや、そのユーザデータのトランスポートフォーマットの情報、すなわち、上りスケジューリンググラントに対して、チャネル符号化やIFFT処理等の送信処理を行う。上記物理下りリンク共有チャネルを用いて通信を行うユーザのIDや、そのユーザデータのトランスポートフォーマットの情報、すなわち、下りスケジューリング情報、及び、物理上りリンク共有チャネルを用いて通信を行うユーザのIDや、そのユーザデータのトランスポートフォーマットの情報、すなわち、上りスケジューリンググラントは、下りリンク制御チャネルである物理下りリンク制御チャネルにマッピングされる。
また、レイヤー1処理部2081は、上りリンクで送信される物理上りリンク制御チャネルにマッピングされるCQIや送達確認情報の復調及び復号も行い、上記復号結果を、MAC処理部2082に通知する。
MAC処理部2082は、下りリンクのユーザデータのMAC再送制御、例えばHARQの送信処理や、スケジューリング処理、伝送フォーマットの選択処理、周波数リソースの割り当て処理等を行う。ここで、スケジューリング処理とは、当該サブフレームの下りリンクにおいて共有チャネルを用いてユーザデータの受信を行う移動局を選別する処理のことを指す。また、伝送フォーマットの選択処理とは、スケジューリングにおいて選別された移動局が受信するユーザデータに関する変調方式や符号化率、データサイズを決定する処理のことを指す。上記変調方式、符号化率、データサイズの決定は、例えば、移動局から上りリンクにおいて報告されるCQIの良否に基づいて行われる。さらに、上記周波数リソースの割り当て処理とは、スケジューリングにおいて選別された移動局が受信するユーザデータに用いられるリソースブロックを決定する処理のことを指す。上記リソースブロックの決定は、例えば、移動局から上りリンクにおいて報告されるCQIに基づいて行われる。上記移動局から報告されるCQIは、レイヤー1処理部2081より通知される。そして、MAC処理部2082は、上述したスケジューリング処理、伝送フォーマットの選択処理、周波数リソースの割り当て処理により決定される、物理下りリンク共有チャネルを用いて通信を行うユーザのIDや、そのユーザデータのトランスポートフォーマットの情報、すなわち、下りスケジューリング情報をレイヤー1処理部2081に通知する。
尚、MAC処理部2082は、上述した下りリンクのユーザデータに関するスケジューリング処理、伝送フォーマットの選択処理、周波数リソースの割り当て処理等を、報知情報やページングに関する信号、ランダムアクセス手順におけるMessage 2, Message 4、制御信号に対して行ってもよい。
また、MAC処理部2082は、上りリンクのユーザデータのMAC再送制御の受信処理や、スケジューリング処理、伝送フォーマットの選択処理、周波数リソースの割り当て処理等を行う。ここで、スケジューリング処理とは、所定のサブフレームにおいて共有チャネルを用いてユーザデータの送信を行う移動局を選別する処理のことを指す。また、伝送フォーマットの選択処理とは、スケジューリングにおいて選別された移動局が送信するユーザデータに関する変調方式や符号化率、データサイズを決定する処理のことを指す。上記変調方式、符号化率、データサイズの決定は、例えば、移動局から上りリンクにおいて送信するサウンディング用リファレンス信号のSIRやパスロスに基づいて行われる。さらに、上記周波数リソースの割り当て処理とは、スケジューリングにおいて選別された移動局が送信するユーザデータの送信に用いられるリソースブロックを決定する処理のことを指す。上記リソースブロックの決定は、例えば、移動局から上りリンクにおいて送信するサウンディング用リファレンス信号のSIRに基づいて行われる。そして、MAC処理部2082は、上述したスケジューリング処理、伝送フォーマットの選択処理、周波数リソースの割り当て処理により決定される、物理上りリンク共有チャネルを用いて通信を行うユーザのIDや、そのユーザデータのトランスポートフォーマットの情報、すなわち、上りスケジューリンググラントを生成し、レイヤー1処理部2081に通知する。
RLC処理部2083では、下りリンクのパケットデータに関する、分割・結合、RLC再送制御の送信処理等のRLCレイヤーの送信処理や、上りリンクのデータに関する、分割・結合、RLC再送制御の受信処理等のRLCレイヤーの受信処理が行われる。尚、RLC処理部2083において、さらに、PDCPレイヤーの処理が行われてもよい。
送信電力制御部2084は、呼処理部210より、通信中の周波数に関する情報を受け取る。ここで、通信中の周波数に関する情報とは、例えば、通信を行う上りリンクと下りリンクの周波数帯の中心周波数であってもよいし、周波数の番号であってもよい。3GPPにおける周波数番号は、例えば、非特許文献3(TS25.101, 5.4.3)に定義されている。あるいは、上記通信中の周波数に関する情報とは、例えば、周波数帯域であってもよい。3GPPにおける周波数帯域(I, II, III, IV, …)は、例えば、非特許文献3(TS 25.101, 5.2)に定義されている。
送信電力制御部2084は、下りリンクのチャネルの送信電力を、通信中の周波数に基づいて設定する。以下では、上記下りリンクのチャネルとして、報知情報を伝送するためのチャネル(以下、報知チャネルと呼ぶ)を考える。
送信電力制御部2084は、所定の閾値を保持し、通信中の周波数が所定の閾値より大きい場合に、報知チャネルの送信電力を4Wに設定し、通信中の周波数が所定の閾値より大きくない場合に、報知チャネルの送信電力を6Wに設定してもよい。すなわち、通信中の周波数が所定の閾値よりも大きい場合の送信電力を、通信中の周波数が所定の閾値よりも大きくない場合の送信電力よりも小さい値に設定してもよい。
あるいは、送信電力制御部2084は、通信を行っている周波数帯域がバンドVI(上りリンク830−840MHz、下りリンク875−885MHz)である場合には、報知チャネルの送信電力を6Wに設定し、通信を行っている周波数帯域がバンドI(上りリンク1920−1980MHz、下りリンク2110−2170MHz)である場合には、報知チャネルの送信電力を4Wに設定してもよい。
すなわち、基地局装置200における送信電力制御部2084は、通信中の周波数に応じて、報知チャネルの無線リソースの1つである送信電力を制御する。
尚、上記報知チャネルに関する例は一例であり、報知チャネル以外に、下りリンクのユーザデータ、ページングに関する信号、ランダムアクセス手順におけるMessage2、Message4、個別制御信号(DCCH)、下りリンクで送信されるリファレンス信号や同期信号の送信電力に対して、同様の処理が適用されてもよい。
尚、上述した例においては、通信中の周波数に基づいて、各チャネルの送信電力を制御したが、代わりに、通信中の周波数に基づいて、各チャネルの送信フォーマット、すなわち、ユーザデータに関する変調方式や符号化率、データサイズを制御してもよい。この場合、MAC処理部2082が上記処理を行う。すなわち、MAC処理部2082は、上述した伝送フォーマットの選択処理において、通信中の周波数が所定の閾値より大きい場合のデータサイズを、通信中の周波数が所定の閾値より大きくない場合のデータサイズよりも大きい値に設定してもよい。あるいは、MAC処理部2082は、データサイズを固定とし、上述した伝送フォーマットの選択処理において、通信中の周波数が所定の閾値より大きい場合のリソースブロックの数を、通信中の周波数が所定の閾値より大きくない場合のリソースブロックの数よりも小さい値に設定してもよい。この場合、呼処理部210は、通信中の周波数に関する情報をMAC処理部2082に通知する。
すなわち、基地局装置200におけるMAC処理部2082は、通信中の周波数に応じて、上述した各チャネルまたは信号の無線リソースの1つである周波数リソース、すなわち、リソースブロックの数を制御する。あるいは、リソースブロックの数だけでなく、変調方式やデータサイズ等も同時に制御してもよい。すなわち、基地局装置200におけるMAC処理部2082は、通信中の周波数に応じて、上述した各チャネルまたは信号の送信フォーマットを制御してもよい。
図5を参照しながら、本実施例による移動局で使用される通信制御方法を示す。説明の便宜上、移動局が或るセルにハンドオーバして入ってきたとする。ステップS502では、移動局が通信に使用する周波数は所定の閾値より大きいか否かが確認される。閾値は例えば1GHzでもよい。周波数が1GHzより大きかった場合、フローはステップS504に進む。この場合、移動局は、複数のアンテナを用いて下り信号を受信し、受信ダイバーシチを行う。一方、周波数が1GHzより大きくなかった場合、フローはステップ506に進む。この場合、移動局は1つのアンテナで下り信号を受信する。
尚、上述した例では、移動局が或るセルにハンドオーバして入ってきた場合を示したが、代わりに、移動局が或るセルにおいて通信を開始した場合においても、同様の通信制御方法が適用される。尚、或るセルにおいて通信を開始するとは、例えば、発信を行った場合や着信を受けた場合である。
図6は本実施例による基地局で使用される通信制御方法を示す。ステップS602では、ユーザ装置との通信に使用される周波数が、所定の閾値より大きいか否かが確認される。閾値より大きかった場合、フローはステップS604に進む。ステップ604に至る場合は、周波数が閾値より大きいので、ユーザ装置は複数のアンテナを用いてダイバーシチ受信を行う。したがって報知チャネル等の送信電力が多少低かったとしても、ユーザ装置で所要品質を確保できることが予想される。このため、報知チャネル等の送信電力は、ユーザ装置で1アンテナ受信が想定される場合に比べて小さく設定される。一方、周波数が閾値より大きくなかった場合、ユーザ装置は1アンテナ受信を行う。このため、報知チャネル等の送信電力は、ユーザ装置でダイバーシチ受信が想定されている場合に比べて大きく設定される。
尚、上述した実施例における移動通信システム(無線通信システム)においては、全ての移動局が、上述した、周波数に基づいて受信ダイバーシチの適用の有無を切り替える処理を行うことが望ましい。この場合、例えば、移動局の受信特性に関するパフォーマンスを規定する際に、1GHz以下の場合のパフォーマンス規定は受信ダイバーシチが適用されない場合のパフォーマンスを規定し、1GHz以上の場合のパフォーマンス規定は受信ダイバーシチがある場合のパフォーマンスを規定することにより実現される。あるいは、例えば、システムとしては、1GHz以上の場合には、受信ダイバーシチはマンダトリーの機能として規定され、1GHz以上の場合には、受信ダイバーシチはオプショナルの機能として規定されてもよい。この場合、ネットワークオペレータは、1GHz以下の場合は、受信ダイバーシチが適用されないことを前提に、報知情報やリファレンス信号の設計、すなわち、送信電力の設定を行い、1GHz以上の場合は、受信ダイバーシチが適用されていることを前提に、報知情報やリファレンス信号等の設計、すなわち、送信電力の設定を行うことができる。結果として、効率的な無線リソースの割り当てが可能となる。
本実施例によれば、通信する周波数が閾値以下の場合に、受信ダイバーシチを用いる必要はない。したがって、端末設計の際に、受信ダイバーシチに備えて複数のアンテナをどの程度離間させるかについては、周波数が2GHzである場合のアンテナ間距離しか考慮を要しない。すなわち、周波数が小さい場合、例えば、800MHzである場合のアンテナ間距離を考慮しなくてよい。このため、移動局のサイズが大きくなってしまうのを効果的に防止することができる。
上述した実施例においては、Evolved UTRA and UTRAN(別名:Long Term Evolution,或いは,Super 3G)が適用されるシステムにおける例が説明されたが、本発明に係る移動局、基地局装置、移動通信システム及び通信制御方法は、共有チャネルを用いた通信を行う他のシステムにも適用可能である。
以上本発明は特定の実施例を参照しながら説明されてきたが、実施例は単なる例示に過ぎず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。説明の便宜上、本発明の実施例に係る装置は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウエアで、ソフトウエアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明は上記実施例に限定されず、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変形例、修正例、代替例、置換例等が本発明に包含される。
本国際出願は2007年3月23日に出願した日本国特許出願第2007−077899号に基づく優先権を主張するものであり、その全内容を本国際出願に援用する。

Claims (8)

  1. 移動通信システムで基地局装置と通信するユーザ装置であって:
    複数のアンテナと、
    周波数に応じてアンテナを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択されたアンテナを用いて、信号を受信する受信手段と
    を具備することを特徴とするユーザ装置。
  2. 請求項1に記載のユーザ装置であって、
    前記選択手段は、
    周波数が所定の閾値よりも大きい場合に、前記複数のアンテナの内の全てのアンテナを選択し、
    周波数が所定の閾値よりも大きくない場合に、前記複数のアンテナの内の1つのアンテナを選択する
    ことを特徴とするユーザ装置。
  3. 移動通信システムでユーザ装置と通信する基地局装置であって:
    前記ユーザ装置は、
    複数のアンテナと、
    周波数に応じてアンテナを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択されたアンテナを用いて、信号を受信する受信手段と
    を具備し、
    前記基地局装置は、
    周波数に応じて、第1のチャネルの無線リソースを制御する制御手段、
    を具備することを特徴とする基地局装置。
  4. 請求項3に記載の基地局装置であって、
    前記第1のチャネルは、リファレンス信号、同期信号、報知チャネル、ページングチャネル、ランダムアクセス手順におけるメッセージ2またはメッセージ4の少なくとも1つであることを特徴とする基地局装置。
  5. ユーザ装置と、前記ユーザ装置と通信する基地局装置を具備する移動通信システムであって:
    前記ユーザ装置は、
    複数のアンテナと、
    周波数に応じてアンテナを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択されたアンテナを用いて、信号を受信する受信手段と
    を具備し、前記基地局装置は、
    周波数に応じて、第1のチャネルの無線リソースを制御する制御手段、
    を具備することを特徴とする移動通信システム。
  6. 請求項5に記載の移動通信システムであって、
    前記選択手段は、
    周波数が所定の閾値よりも大きい場合に、前記複数のアンテナの内の全てのアンテナを選択し、
    周波数が所定の閾値よりも大きくない場合に、前記複数のアンテナの内の1つのアンテナを選択する
    ことを特徴とする移動通信システム。
  7. 移動通信システムで基地局装置と通信するユーザ装置における通信制御方法であって:
    周波数に応じてアンテナを選択する第1ステップと、
    前記第1ステップにより選択されたアンテナを用いて、信号を受信する第2ステップと
    を具備することを特徴とする通信制御方法。
  8. 請求項7に記載の通信制御方法であって、
    前記第1ステップは、
    周波数が所定の閾値よりも大きい場合に、前記複数のアンテナの内の全てのアンテナを選択し、
    周波数が所定の閾値よりも大きくない場合に、前記複数のアンテナの内の1つのアンテナを選択する
    ことを特徴とする通信制御方法。
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