JPWO2008123417A1 - 抗疲労剤 - Google Patents

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Abstract

トゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物を有効成分として含有する抗疲労剤、持久力増強剤、滋養強壮剤又は筋肉増強剤、当該剤を含有する食品、飼料、医薬、それらの製造方法。

Description

本発明は、医療や健康食品分野において有用な抗疲労剤、持久力増強剤、滋養強壮剤又は筋肉増強剤に関する。
近年、健康志向の高まりやスポーツ科学の発展に伴い、持久力増強作用、疲労回復もしくは予防作用、滋養強壮作用や筋肉増強作用のある食品の開発が進められている。このような食品は、通常の社会生活をおくる上で必要とされる肉体的もしくは精神的な持久力を増強したり、疲労の回復や予防を促すことから、スポーツ選手の能力向上のみならず、一般消費者からも開発が望まれている。特に、先進国においてはストレスや生活リズムのくずれが要因となる肉体疲労や精神疲労、過労が問題となっており、抗疲労作用、持久力増強作用、滋養強壮作用又は筋肉増強作用を示す食品や医薬の素材の開発が望まれている。例えば、特許文献1にはコエンザイムQ10及びα−リポ酸を含有する抗疲労作用剤が開示されており、また、特許文献2には金線蓮を含有する持久力増強剤および抗疲労剤が開示されている。
ヤムイモには多くの種類があり、日本ではダイジョ、ジネンジョ、ナガイモ、トゲドコロ等の品種が主に栽培され、食用とされている。トゲドコロは九州以南で栽培されており、その原産地はタイ、ベトナム辺りの地域であると言われている。
特開2006−137730号公報 特開2005−200390号公報
本発明の目的は、医療や健康食品分野において有用な抗疲労剤、持久力増強剤、滋養強壮剤又は筋肉増強剤、当該剤を含有する食品、飼料または医薬、ならびに当該剤として有用な食品由来の抽出物ならびに当該抽出物の製造方法を提供することにある。
本発明の第1の発明は、トゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物を有効成分として含有する抗疲労剤、持久力増強剤、滋養強壮剤又は筋肉増強剤に関する。本発明の第1の発明において、トゲドコロ由来処理物としては、乾燥粉末、水、エタノール、含水エタノールもしくはアセトン抽出物、当該抽出物から得られる画分が例示される。
本発明の第2の発明は、本発明の第1の発明の抗疲労剤、持久力増強剤、滋養強壮剤又は筋肉増強剤を含有する食品または飼料に関する。
本発明の第3の発明は、本発明の第1の発明の抗疲労剤、持久力増強剤、滋養強壮剤又は筋肉増強剤を含有する医薬に関する。
本発明の第4の発明は、トゲドコロを水、エタノール、含水エタノールもしくはアセトンで抽出する工程を包含する、抽出物の製造方法に関する。本発明の第4の発明において、含水エタノールとしては、1〜85%(v/v)の含水エタノールが例示される。
本発明の第5の発明は、本発明の第4の発明の方法で得られ得る抽出物に関する。
本発明の第6の発明は、本発明の第5の発明の抽出物を含有する食品または飼料に関する。
本発明の第7の発明は、本発明の第5の発明の抽出物を含有する医薬に関する。
また、本発明の別の態様として、トゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物を投与する工程を包含する疲労回復もしくは予防方法、持久力増強方法、滋養強壮方法又は筋肉増強方法が提供される。ここでトゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物の投与は、本発明の第1の発明の剤、本発明の第2の発明の食品又は飼料、又は本発明の第3の発明の医薬として投与できる。
また、本発明の別の態様として、疲労回復もしくは予防方法、持久力増強方法、滋養強壮方法又は筋肉増強方法への使用のためのトゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物が提供される。当該トゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物は、前記の抗疲労剤、持久力増強剤、滋養強壮剤又は筋肉増強剤、本発明の食品、又は本発明の医薬として使用できる。
また、本発明の別の態様として、抗疲労剤、持久力増強剤、滋養強壮剤又は筋肉増強剤の製造におけるトゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物の使用が提供される。また、本発明により、抗疲労用、持久力増強用、滋養強壮用又は筋肉増強用の食品の製造におけるトゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物の使用が提供される。また、本発明により、抗疲労用、持久力増強用、滋養強壮用又は筋肉増強用の医薬の製造におけるトゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物の使用が提供される。
また、本発明の別の態様として、製造において、疲労回復もしくは予防、持久力増強、滋養強壮又は筋肉増強のために用いられる旨の表示を行う工程を包含する、トゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物を含有する食品の製造方法が提供される。
また、本発明の別の態様として、トゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物を含有することを特徴とする、抗疲労用、持久力増強用、滋養強壮用又は筋肉増強用の食品又は飼料も提供される。当該食品又は飼料としては、例えば疲労回復もしくは予防、持久力増強、滋養強壮又は筋肉増強のために用いられる旨の表示を付した食品又は飼料が例示される。
本発明により、トゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物を有効成分として含有する抗疲労剤、持久力増強剤、滋養強壮剤、又は筋肉増強剤、当該剤を含有する食品、飼料または医薬、ならびに当該剤として有用なトゲドコロ由来の抽出物ならびに当該抽出物の製造方法が提供される。当該抗疲労剤、持久力増強剤、滋養強壮剤又は筋肉増強剤は、スポーツ選手の能力向上のみならず、社会生活をおくる上での疲労回復もしくは予防作用のある食品または医薬の素材として有用である。
本発明において使用されるトゲドコロ(学名Dioscorea esculenta)とは、クーガイモとも呼ばれる主に九州以南で栽培されているヤムイモの一種を示す。トゲドコロはいずれの部位を使用してもよく、特に限定はないが、例えば根茎、根、茎、葉、又はこれらの混合物を使用することができ、特に好適には、根茎を使用することができる。
本発明において、トゲドコロ由来処理物とは特に限定はないが、例えば、原料のトゲドコロに対し何らかの加工を施したものであれば特に限定はなく、例えば乾燥粉末、磨砕物、抽出物、粉砕物、搾汁液、破砕物、化学処理物、酵素処理物をいい、特に好適には乾燥粉末、磨砕物または抽出物が例示される。
本発明において、乾燥粉末としては、例えば、本発明に使用されるトゲドコロ由来の粉砕物(以下、本発明の粉砕物と称することがある。)が例示される。本発明の粉砕物の製造方法としては、例えばトゲドコロの根茎を乾燥させ、適宜遠赤外線処理を行い、粉砕機を使用して粉砕することで粉状のトゲドコロ由来の粉砕物を得る方法が挙げられる。また、凍結粉砕や、凍結乾燥後粉砕することにより粉砕物を得てもよい。
本発明において、磨砕物としては、トゲドコロの塊茎を摩り下ろしたもののことをいい、通常は種々の自動すり機を使用するか、もしくは手作業により摩り下ろして調製する。
本願明細書において、抽出物とは原料植物に対し抽出溶媒を用いて抽出操作を行う工程を経て得られる物質そのもののことをいう。抽出は、公知の抽出方法により以下のように行うことができる。例えば原料を粉砕もしくは細断した後、溶媒を用いてバッチ式もしくは連続式で行うことができる。抽出物を得る際の抽出溶媒としては、特に限定はないが、水、エタノール、メタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、酢酸メチル、酢酸エチル、クロロホルム等の親水性もしくは親油性の溶媒を挙げることができ、所望により単独で、もしくは適宜混合液として用いることができる。混合液を抽出溶媒として用いる例としては、特に限定はないが、例えば各種水溶液を用いることができ、例えば10〜100%(v/v)、好適には20〜90%(v/v)、さらに好適には40〜80%(v/v)の各種水溶液を使用することができる。本発明において、抽出溶媒として特に好適には、水、エタノール、含水エタノールもしくはアセトンが例示され、含水エタノールとしては、1〜85%(v/v)の含水エタノールが好適に使用される。抽出溶媒の量は適宜決定すればよいが、通常、原料植物に対し、使用時の原料植物の形態そのまま(例えば原料植物が生の植物であれば生の植物)の重量の、好ましくは0.01〜40倍量、さらに好ましくは1〜40倍量の抽出溶媒を使用すれば良い。抽出温度も適宜、目的に応じて決定すれば良いが、水抽出の場合は通常、好ましくは4〜130℃、より好ましくは10〜100℃である。また、溶媒中にエタノールが含まれる場合は安全性の観点から4〜60℃の範囲が好適である。抽出時間も、抽出効率を考慮し決定すればよいが、通常、好ましくは数秒〜数日間、より好ましくは5分〜24時間の範囲となるように、原料、抽出溶媒、抽出温度を設定するのが好適である。抽出操作は、たとえば、攪拌しながら又は静置して行えばよく、また、必要に応じて数回繰り返してもよい。以上の操作により、本発明に使用される抽出物を得ることができる。抽出物は必要に応じ、ろ過、遠心分離、濃縮、限外ろ過、分子ふるい等の処理を行い、後記の抗疲労作用、持久力増強作用、滋養強壮作用又は筋肉増強作用を示す抽出物を適宜抽出することもできる。また、原料植物から異なった抽出法で得られた抽出物を2種以上含有させて使用することもできる。
以下、本発明の抽出物として、含水エタノール抽出物の製造方法を例示する。原料となるトゲドコロは、根茎そのもの、その乾燥物、スライスした乾燥物もしくは乾燥粉末を使用し、当該原料を、例えば乾燥粉末重量の1〜50倍量、好ましくは2〜40倍量、より好ましくは5〜20倍量の含水エタノールに浸漬して抽出する。含水エタノールは1〜85%(v/v)、好ましくは5〜80%(v/v)、より好ましくは10〜75%(v/v)の含水エタノールを使用する。抽出条件は4〜130℃、好ましくは4〜110℃、より好ましくは4〜100℃で、特により好ましくは4〜60℃で、5分〜48時間、好ましくは30分〜36時間、より好ましくは1〜24時間で、静置、攪拌もしくは振とうして抽出操作を実施する。得られた抽出物は、ろ過もしくは遠心分離により抽出液と残渣に分離し、抽出液を本発明の含水エタノール抽出物として使用できる。なお、本発明の含水エタノール抽出物は、トゲドコロの乾燥粉末と比較して、高い抗疲労作用、持久力増強作用、滋養強壮作用、筋肉増強作用を示すものである。
また、本発明においては、本発明の抽出物を公知の方法で分画することによって得られる画分や、分画操作を複数回繰り返すことにより得られる画分についても本発明の抽出物に包含される。前記の分画手段としては、抽出、分別沈殿、カラムクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー等が挙げられる。ここで抽出としては、前記の抽出溶媒が適宜使用できる。
また、本発明に使用されるトゲドコロ由来の搾汁液も、本発明の処理物として使用できる。当該搾汁の製造方法としては、公知の植物の搾汁方法であれば特に限定はないが、例えばスクリュー式、ギア式、カッター式等の搾り機やジューサーを用いて搾汁することができる。また、前処理として細断あるいはすりつぶして、上述のジューサー又は布等で絞って搾汁液を得ることもできる。
破砕物とは、原料植物を砕き壊したものであり、一般には粉砕物よりも組織片が大きく、例えば、破砕機を使用することにより製造することができる。また、化学処理物とは、特に限定はないが、原料植物を酸処理、アルカリ処理、酸化処理、還元処理等に供して得られた物をいい、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、クエン酸、酢酸等の無機酸や有機酸、又は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア等の無機塩基や有機塩基を含む水溶液に原料植物を浸漬することにより製造することができる。化学処理物には、前記のような化学処理を受けた植物体に由来するすべてのものを含む。酵素処理物とは、例えば、ペクチナーゼ、セルラーゼ、キシラナーゼ、アミラーゼ、マンナナーゼ、グルコシダーゼ等による酵素処理物、微生物を酵素源として用いた酵素反応物(例えば、発酵物)をいい、例えば、トゲドコロに対して前記酵素を適当な緩衝液中で作用させることにより製造することができる。酵素処理物には、前記のような酵素処理を受けた植物体に由来するすべてのものを含む。
本願明細書において、抗疲労剤、持久力増強剤、滋養強壮剤、及び筋肉増強剤は、トゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物を有効成分として、単独で使用、又は賦形剤等の他の成分と併用して使用される。本発明において、当該剤の形状としては、特に限定はないが、粉状、固形状、液状のいずれの形状であってもよい。また、前記処理物を公知の方法で造粒して粒状の固形物として使用することができる。造粒方法としては、特に限定はないが、転動造粒、攪拌造粒、流動層造粒、気流造粒、押出し造粒、圧縮成型造粒、解砕造粒、噴射造粒又は噴霧造粒等が例示される。また、粉状の前記処理物を液体、例えば水やアルコール等に溶解して液状とし、当該剤として使用することもできる。
後述の実施例2、4、6、8、9、13及び20に記載の水泳試験の結果から、本発明者らにより、トゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物に抗疲労作用、持久力増強作用および滋養強壮作用があることが初めて見出された。すなわち、本発明により、トゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物を含有する抗疲労剤、持久力増強剤および滋養強壮剤が提供される。なお、このような抗疲労作用、持久力増強作用または滋養強壮作用は、後述の対照例2に記載のとおり、トゲドコロと同じヤマノイモ科のジネンジョには認められず、トゲドコロに特有のものであった。また、後述の実施例7では、トゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物に血中のクレアチンキナーゼ上昇抑制作用のあることが見出された。血中クレアチンキナーゼは長時間にわたる運動や強い筋収縮を伴う運動に伴って上昇する疲労のマーカーとして知られている。さらに、後述の実施例14及び15では、トゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物に血中の乳酸値上昇抑制作用があることが初めて見出された。すなわち、これらの結果から、トゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物が持久力増強作用を有することが生化学的にも示された。さらに、本発明者らにより、後述の実施例21に記載のとおり、本発明によりトゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物に筋肉増強作用があることが見出された。すなわち、本発明により、トゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物を含有する筋肉増強剤が提供される。なお、本発明の別の態様として、トゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物を有効成分として含有する血中クレアチンキナーゼ上昇抑制剤及び血中乳酸値上昇抑制剤も提供される。
本願明細書において、疲労とは、筋肉・神経などが、使いすぎのためにその機能が低下する現象をいい、ここで機能の低下とは、身体的および精神的作業能力の量的または質的な低下を意味する。すなわち、特に限定はないが、水泳等の運動を行ったあとの肉体疲労、知的労働後の精神疲労、社会生活を送る上で蓄積する肉体的および精神的な複合疲労を意味する。さらに、本願明細書において疲労とは、慢性疲労症候群や過労死に至る状態も包含される。抗疲労剤とは、これらのような疲労状態の回復および減少、さらに疲労を予防する組成物を意味する。
本願明細書において、持久力とは、継続して長く運動し続けることのできる体力をいい、持久力増強剤とは、摂取することにより、その継続時間が延長できる組成物を意味する。
本願明細書において、滋養強壮作用とは、肉体的もしくは精神的疲労時に栄養補給を行うことで、健康な状態に改善する作用、もしくは精力増強など、健康な状態からさらに肉体的もしくは精神的能力を強める作用を意味し、滋養強壮剤とは、このような作用を示す組成物を意味する。
また、本発明は、前記の抗疲労剤、持久力増強剤、滋養強壮剤及び筋肉増強剤を含有する食品または飼料(以下、本発明の食品または飼料と称することがある)を提供する。本発明の食品または飼料は、その抗疲労作用、持久力増強作用、滋養強壮作用又は筋肉増強剤により、抗疲労用、持久力増強用、滋養強壮用又は筋肉増強用の食品、飼料として極めて有用である。特に、機能性食品(健康維持のための一般食品、栄養機能性食品)として、前記作用を期待して摂取するのに極めて有用である。また、本発明の食品は、前記抗疲労作用、持久力増強作用、滋養強壮作用又は筋肉増強作用を示すことから、慢性疲労の方や、疲れのたまっているもしくはたまりやすい方、持久力や筋肉を増強させたい方に適した特定保健用食品として特に有用である。
なお、本明細書において、前記「含有」とは食品、飼料又は医薬中に前記の抗疲労剤、持久力増強剤、滋養強壮剤又は筋肉増強剤(以下、本発明の剤と称する)が含まれるという態様を、前記「添加」とは食品の原料に、本発明の剤を添加するという態様を、前記「希釈」とは本発明の剤に、食品の原料を添加するという態様をいうものである。
本発明の食品の製造法に特に限定はない。例えば、配合、調理、加工等は一般の食品のものに従えばよく、それらの製造法により製造することができ、得られた食品に前記の本発明の剤が含有もしくは配合されていればよい。
本発明の食品としては特に限定はないが、例えば、本発明に係る前記有効成分が含有されてなる、穀物加工品(小麦粉加工品、デンプン類加工品、プレミックス加工品、麺類、マカロニ類、パン類、あん類、そば類、麩、ビーフン、はるさめ、包装餅など)、油脂加工品(可塑性油脂、てんぷら油、サラダ油、マヨネーズ類、ドレッシングなど)、大豆加工品(豆腐類、味噌、納豆など)、食肉加工品(ハム、ベーコン、プレスハム、ソーセージなど)、水産製品(冷凍すりみ、かまぼこ、ちくわ、はんぺん、さつま揚げ、つみれ、すじ、魚肉ハム、ソーセージ、かつお節、魚卵加工品、水産缶詰、つくだ煮など)、乳製品(原料乳、クリーム、ヨーグルト、バター、チーズ、練乳、粉乳、アイスクリームなど)、野菜・果実加工品(ペースト類、ジャム類、漬け物類、果実飲料、野菜飲料、ミックス飲料など)、菓子類(ゼリー、ガム、飴、チョコレート、クッキー、ビスケット類、菓子パン類、ケーキ、餅菓子、米菓類など)、アルコール飲料(日本酒、中国酒、ワイン、ウイスキー、焼酎、ウオッカ、ブランデー、ジン、ラム酒、ビール、清涼アルコール飲料、果実酒、リキュールなど)、嗜好飲料(緑茶、紅茶、ウーロン茶、コーヒー、清涼飲料、乳酸飲料など)、調味料(しょうゆ、ソース、酢、みりんなど)、缶詰・瓶詰め・袋詰め食品(牛飯、釜飯、赤飯、カレー、その他の各種調理済み食品)、半乾燥または濃縮食品(レバーペースト、その他のスプレッド、そば・うどんの汁、濃縮スープ類)、乾燥食品(即席麺類、即席カレー、インスタントコーヒー、粉末ジュース、粉末スープ、即席味噌汁、調理済み食品、調理済み飲料、調理済みスープなど)、冷凍食品(すき焼き、茶碗蒸し、うなぎかば焼き、ハンバーグステーキ、シュウマイ、餃子、各種スティック、フルーツカクテルなど)、固形食品、液体食品(スープなど)、香辛料類などの農産・林産加工品、畜産加工品、水産加工品などが挙げられる。特に好適にはスポーツ用の飲食品が例示される。
また、本発明の食品としては、本発明の剤、例えばトゲドコロの乾燥粉末や含水エタノール抽出物が単独もしくは複数含有、添加及び/又は希釈されていれば特にその形状に限定はなく、タブレット(錠剤)状、顆粒状、カプセル状、ゼリー状等の形状の経口的に摂取が容易な形状物も包含する。例えば、タブレット状の食品を製造する場合は、特に限定はないが、後記の実施例10及び11に記載のとおり、適当な賦形剤、例えばデキストリン、還元麦芽糖水飴、結晶セルロース、微粒二酸化ケイ素、グリセリン脂肪酸エステル、乳糖、麦芽糖、砂糖、澱粉、トレハロース、ショ糖脂肪酸エステル、その他各種食物繊維や各種糖類等と混合して打錠機にて打錠を行って製造することができる。また、顆粒状の食品を製造する場合は、特に限定はないが、後記の実施例16に記載のとおり、前記の適当な賦形剤、その他各種食物繊維や各種糖類等と混合して、造粒機によって製造することができる。また、カプセル状の食品を製造する場合は、後記の実施例17及び18に記載のとおり、前記の適当な賦形剤、その他各種食物繊維、各種糖類乳化剤等と混合して硬カプセル剤やソフトカプセル剤を製造することができる。
また、飲料としては、例えば後記の実施例19に記載のとおり、前記トゲドコロ由来の抽出物、例えば水、含水エタノールもしくはエタノール抽出物を各種乳化剤、例えばポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、モノ脂肪酸エステル、有機酸脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ステアロイル乳酸カルシウム、大豆レシチン、卵黄レシチン等と乳化剤と混合し、水に溶解して、飲料を製造することができる。
本発明の食品中の前記トゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物の含有量は特に限定されず、その官能と活性発現の観点から適宜選択できるが、例えばトゲドコロの乾燥粉末を、乾燥重量換算で、成人1日当り好ましくは1〜2000mg/kg体重、より好ましくは5〜1000mg/kg体重、さらに好ましくは10〜500mg/kg体重となるように摂取すればよい。
本発明の食品または飼料は、前記の本発明の抗疲労剤、持久力増強剤、滋養強壮剤又は筋肉増強剤と同じ用途に使用可能な他の成分、例えば、ニンニク、ニンニクエキス、卵黄、すっぽんエキス、プロポリス、ローヤルゼリー、高麗人参、タウリン、冬虫夏草、インヨウカク、マムシ、コエンザイムQ10、α−リポ酸、ウスヒラタケ、プラセンタエキス、ヒドロキシプロピル化澱粉、各種アミノ酸等と配合することができる。
また、本発明により、製造において、疲労回復もしくは予防、持久力増強、滋養強壮又は筋肉増強のために用いられる旨の表示を行う工程を包含する、トゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物を含有する食品の製造方法も提供される。ここで「疲労回復もしくは予防、持久力増強、滋養強壮又は筋肉増強のために用いられる旨の表示を行う」とは、食品そのもの、容器、包装及び/又はパンフレットに「疲労回復もしくは予防、持久力増強、滋養強壮又は筋肉増強のために用いられる旨の表示を行う」ことを意味する。
また、本発明は、本発明の剤を含有、すなわち、含有、添加および/または希釈してなる、抗疲労作用、持久力増強作用、滋養強壮作用又は筋肉増強作用を示す生物用の飼料を提供するものであり、さらに、別の一態様として、本発明の剤を生物に投与することを特徴とする生物の飼育方法をも提供する。また、本発明の別の一態様として、本発明の剤を含有することを特徴とする生物飼育用剤が提供される。
本明細書において、生物としては、限定はないが、たとえば養殖動物、ペット動物、競技動物などが挙げられる。養殖動物としてはウマ、ウシ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、ラクダ、ラマなどの家畜、マウス、ラット、モルモット、ウサギなどの実験動物、ニワトリ、アヒル、七面鳥、駝鳥などの家禽、魚類、甲殻類または貝類が例示される。ペット動物としてはイヌ、ネコなどが例示される。競技動物としては、競走馬等が例示される。動物飼料としては体調の維持および/または改善用飼料が例示される。生物飼育用剤としては浸漬用剤、飼料添加剤、飲料用添加剤が例示される。
これらの発明によれば、それらを適用する前記例示するような生物において、本発明の飼料の使用される抗疲労作用、持久力増強作用、滋養強壮作用又は筋肉増強作用に基づき、本発明の食品と同様の作用の発現が期待できる。
前記飼料に使用される本発明の剤は、例えばトゲドコロの乾燥粉末として、通常、対象生物1日当り好ましくは1〜2000mg/kg体重、より好ましくは5〜1000mg/kg体重、さらに好ましくは10〜500mg/kg体重となるように投与される。投与は、例えば、トゲドコロの乾燥粉末を、対象生物に供する人工配合飼料の原料中に添加混合しておくか、人工配合飼料の粉末原料と混合した後、その他の原料にさらに添加混合することで行うことができる。また、本発明の剤の飼料中の含有率は特に限定されるものではなく、目的に応じて適宜設定すれば良いが、例えば、トゲドコロの乾燥粉末として、飼料中、好ましくは0.001〜50重量%、より好ましくは0.003〜20重量%、更に好適には0.05〜10重量%である。
本発明の飼料の製造法に特に限定はなく、また、配合も一般の飼料に準ずるものであればよく、製造された飼料中に本発明に係る前記有効成分が含まれていればよい。生物飼育用剤も同様にして調製することができる。
なお、本発明の食品または飼料に使用されるトゲドコロ由来処理物としては、特に好適にはトゲドコロの含水エタノール抽出物が例示される。当該含水エタノール抽出物は新規な組成物であり、当該抽出物を含有する食品または飼料は新規な食品または飼料となる。
本発明により、本発明の剤を含有する医薬(以下、本発明の医薬と称することがある)が提供される。本発明の医薬は、その抗疲労作用、持久力増強作用、滋養強壮作用又は筋肉増強作用により、例えば慢性疲労症候群の治療または予防、体が重く感じるときの滋養強壮、肉体疲労時の栄養補給に有用である。また、運動選手の持久力増強や筋肉増強にも効果的である。この場合、投与形態としては、本発明の剤をその他の薬物と混合して製剤化しても良いし、または別々に製剤化して同時に服用しても良い。
本発明の医薬としては、本発明の剤を公知の医薬用担体と組み合わせて製剤化したものが挙げられる。なお、本明細書において医薬とは医薬部外品を包含するものとする。また、本発明の医薬は、本発明の有効成分を当該有効成分と同じ用途に使用可能な他の成分、すなわち、抗疲労作用、持久力増強作用、滋養強壮作用又は筋肉増強作用を示すことが知られている他の成分と併用することもでき、特に限定はないが、例えば、ニンニクエキス、すっぽんエキス、ローヤルゼリー、高麗人参、タウリン、冬虫夏草、インヨウカク、マムシ、コエンザイムQ10、α−リポ酸、ウスヒラタケ、各種アミノ酸等が例示される。
本発明の医薬の製造は、通常、トゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物を薬学的に許容できる液状または固体状の担体と配合することにより行われ、所望により溶剤、分散剤、乳化剤、緩衝剤、安定剤、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤等を加えて、錠剤、顆粒剤、散剤、粉末剤、カプセル剤等の固形剤、通常液剤、懸濁剤、乳剤等の液剤とすることができる。また、使用前に適当な担体の添加によって液状となし得る乾燥品や、その他、外用剤とすることもできる。
医薬用担体は、医薬の投与形態および製剤形態に応じて選択することができる。固体組成物からなる経口剤とする場合は、錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、細粒剤、顆粒剤等とすることができ、たとえば、デンプン、乳糖、白糖、マンニット、カルボキシメチルセルロース、コーンスターチ、無機塩などの医薬用担体が利用される。また経口剤の調製に当っては、更に結合剤、崩壊剤、界面活性剤、潤沢剤、流動性促進剤、矯味剤、着色剤、香料などを配合することもできる。たとえば、錠剤または丸剤とする場合は、所望によりショ糖、ゼラチン、ハイドロキシプロピルセルロースなどの糖衣または胃溶性もしくは腸溶性物質のフィルムで被覆してもよい。液体組成物からなる経口剤とする場合は、薬学的に許容される乳濁剤、溶液剤、懸濁剤、シロップ剤などとすることができ、たとえば、精製水、エタノール、オリーブオイルなどが担体として利用される。また、さらに所望により湿潤剤、懸濁剤のような補助剤、甘味剤、風味剤、防腐剤などを添加してもよい。
一方、非経口剤とする場合は、常法に従いトゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物を、希釈剤としての注射用蒸留水、生理食塩水、ブドウ糖水溶液、注射用植物油、ゴマ油、落花生油、大豆油、トウモロコシ油、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールなどに溶解ないし懸濁させ、必要に応じ、殺菌剤、安定剤、等張化剤、無痛化剤などを加えることにより調製することができる。また、固体組成物を製造し、使用前に無菌水または無菌の注射用溶媒に溶解して使用することもできる。
外用剤としては、経皮投与用または経粘膜(口腔内、鼻腔内)投与用の、固体、半固体状または液状の製剤が含まれる。また、座剤なども含まれる。たとえば、乳剤、ローション剤などの乳濁剤、外用チンキ剤、経粘膜投与用液剤などの液状製剤、油性軟膏、親水性軟膏などの軟膏剤、フィルム剤、テープ剤、パップ剤などの経皮投与用または経粘膜投与用の貼付剤などとすることができる。
前記のような各種製剤形態での医薬は、それぞれ公知の医薬用担体などを利用して、適宜、常法により製造することができる。また、かかる医薬における有効成分の含有量は、その投与形態、投与方法などを考慮し、好ましくは後記の投与量範囲で当該有効成分を投与できるような量であれば特に限定されるものではない。本発明の医薬中のトゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物の含有量としては、特に限定はないが、例えばトゲドコロの含水エタノール抽出物を使用する場合、乾燥重量換算で通常1〜100重量%、好適には5〜95重量%、さらに好適には10〜90重量%程度である。
本発明の医薬は、製剤形態に応じた適当な投与方法で投与される。投与方法も特に限定はなく、例えば内用、外用および注射により投与することができる。本発明の治療剤又は予防剤を注射により投与する場合は、たとえば静脈内、筋肉内、皮下、皮内などに投与し得る。外用により投与する場合は、たとえば、坐剤等の外用剤として、その適する投与方法により投与すればよい。
本発明の医薬の投与量は、その製剤形態、投与方法、使用目的および当該医薬の投与対象である患者の年齢、体重、症状によって適宜設定され一定ではない。一般には、製剤中に含有される、トゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物、例えばトゲドコロの含水エタノール抽出物の乾燥物の投与量で、成人1日当り好ましくは1〜2000mg/kg体重、より好ましくは5〜1000mg/kg体重、さらに好ましくは10〜500mg/kg体重である。もちろん投与量は、種々の条件によって変動するので、前記投与量より少ない量で十分な場合もあるし、あるいは範囲を超えて必要な場合もある。投与は、所望の投与量範囲内において、1日内において単回で、または数回に分けて行ってもよい。投与期間も任意である。また、本発明の医薬はそのまま経口投与するほか、任意の食品に添加して日常的に摂取させることもできる。
なお、本発明の医薬に使用されるトゲドコロ由来処理物としては、特に好適にはトゲドコロの含水エタノール抽出物が例示される。当該含水エタノール抽出物は新規な組成物であり、当該抽出物を含有する医薬は新規な医薬となる。
また、本発明の別の態様として、トゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物を投与する工程を包含する疲労回復もしくは予防方法、持久力増強方法、滋養強壮方法又は筋肉増強方法が提供される。ここでトゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物の投与は、本発明の食品、又は本発明の医薬として投与できる。なお、トゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物の投与の諸条件については、前記の医薬の投与の開示に従って実施できる。
また、本発明の別の態様として、疲労回復もしくは予防方法、持久力増強方法、滋養強壮方法又は筋肉増強方法に使用のためのトゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物が提供される。当該トゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物は、本発明の食品、又は本発明の医薬として使用できる。
また、本発明の別の態様として、抗疲労剤、持久力増強剤、滋養強壮剤又は筋肉増強剤の製造におけるトゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物の使用が提供される。また、本発明により、抗疲労用、持久力増強用、滋養強壮用又は筋肉増強用の食品の製造におけるトゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物の使用が提供される。また、本発明により、抗疲労用、持久力増強用、滋養強壮用又は筋肉増強用の医薬の製造におけるトゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物の使用が提供される。
また、本発明の別の態様として、トゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物を含有することを特徴とする、抗疲労用、持久力増強用、滋養強壮用又は筋肉増強用の食品又は飼料も提供される。当該食品又は飼料としては、例えば疲労回復もしくは予防、持久力増強、滋養強壮又は筋肉増強のために用いられる旨の表示を付した食品又は飼料が例示される。
本発明で使用されるトゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物は、その作用発現にとっての有効量の投与を生体に行っても毒性は認められない。
トゲドコロ乾燥粉末の調製
トゲドコロ(Dioscorea esculenta)を沖縄県の販売店より、約370kg購入した。約5mmにスライスしたものを60℃で21時間加熱することにより乾燥した。そのうち約7kgを遠赤外処理(120℃、7〜8分間)した後、粉砕して粉末6kgを得た。
トゲドコロ粉末の抗疲労作用の評価
雄性ICRマウスを日本SLC社から購入し、予備飼育の後6週齢より実験に用いた。実施例1で調製したトゲドコロ粉末を標準飼料CE−2(日本クレア社製)に1%(w/w)の割合で混ぜ合わせて試験食を作製した。試験食投与前に、あらかじめ一定時間以上泳ぐことが可能な個体を選別して均等に各群に振り分けた。その後、試験食を自由摂取させる試験群と標準飼料CE−2を自由摂取させる対照群のマウスの水泳運動時間を7日目、8日目、9日目に測定し、比較した。水泳運動時間は、マウスに体重の1%の重りを負荷して強制水泳を始めさせ、疲労して頭部が完全に5秒間水中に沈むまでの時間とした。各群23匹の平均値±標準誤差(分間)を表1に示した。その結果、試験食投与群では投与開始7日目から水泳時間の延長が認められた。一方、投与期間中の体重変化および摂餌量の変化に異常は認められず、安全に服用できることがわかった。
Figure 2008123417
トゲドコロ70%(v/v)エタノール抽出物の調製
実施例1で調製したトゲドコロ乾燥粉末200gを2Lの70%(v/v)エタノールに撹拌しながら加え、スターラーを用いて25℃で24時間攪拌した後、ブフナーロート(ろ紙No.2 ワットマン社製)を用いて吸引ろ過した。ろ液はエバポレーターにて乾固し、70%(v/v)エタノール抽出物19.02gを得た。70%(v/v)エタノール抽出物を標準粉末飼料CE−2(日本クレア社製)に混ぜ、トゲドコロ乾燥粉末1%(w/w)混餌相当量とし、試験食とした。
トゲドコロ70%(v/v)エタノール抽出物の抗疲労作用の評価
雄性ICRマウスを日本SLC社から購入し、実施例2と同様に水泳時間を測定した。本実施例における試験群のマウスには水泳運動時間を測定する1週間前から実施例3で調製した試験食を自由摂取させた。投与開始7日目の結果を、各群10匹の平均値±標準誤差(分間)として表2に示した。その結果、70%(v/v)エタノール抽出物投与群に水泳時間の延長が見られた。一方、投与期間中の体重変化および摂餌量の変化に異常は認められず、安全に服用できることがわかった。
Figure 2008123417
トゲドコロ70%(v/v)エタノール抽出物からのアセトン抽出画分の調製
実施例3で調製したトゲドコロの70%(v/v)エタノール抽出物5.031gに、300mLのアセトンを加えて懸濁し、5600×gで20分間遠心分離した。上清はエバポレーターにて乾固し、トゲドコロのアセトン抽出物245mgを得た。アセトン抽出物を標準粉末飼料CE−2(日本クレア社製)に混ぜ、トゲドコロ乾燥粉末1%(w/w)混餌相当量とし、試験食とした。
トゲドコロ70%(v/v)エタノール抽出物からのアセトン抽出画分の抗疲労作用の評価
雄性ICRマウスを日本SLC社から購入し、実施例2と同様に水泳時間を測定した。本実施例における試験群のマウスには、水泳運動時間を測定する1週間前から実施例5で調製した試験食を自由摂取させた。投与開始8日目の結果を、各群9匹の平均値±標準誤差(分間)として表3に示した。その結果、アセトン抽出物投与群に水泳時間の延長が見られた。一方、投与期間中の体重変化および摂餌量の変化に異常は認められず、安全に服用できることがわかった。
Figure 2008123417
トゲドコロ粉末の抗疲労作用の生化学的評価
雄性ICRマウスを日本SLC社から購入し、実施例2と同様にトゲドコロ粉末を1%(w/w)の割合で標準食CE−2に混ぜた試験食を作製し投与を行い、7日目から9日目まで水泳実験を行った翌日、すなわち試験食投与開始10日目に、マウスに体重の1%(w/w)の重りを負荷して10分間強制水泳を行った後、採血した。血中クレアチンキナーゼ値は、ドライケム(富士フィルム社製)を用いて測定した。また、水泳運動を強制しない群を無処置群とした。各群の平均値±標準誤差(U/L)を表4に示した。対照群では、連日の水泳運動による疲労の蓄積によってクレアチンキナーゼ値が無処置群と比較して高値を示すのに対し、試験食投与群では無処置群と同程度の値を示した。
Figure 2008123417
トゲドコロ70%(v/v)エタノール抽出物からのアセトン抽出画分の抗疲労作用の評価(用量依存性)
実施例5と同様にアセトン抽出物を調製した。これらを標準粉末飼料CE−2(日本クレア社製)に混ぜ、試験食とした。投与量は、それぞれトゲドコロ乾燥粉末3%(w/w)および10%(w/w)混餌相当量とした。雄性ICRマウスは日本SLC社から購入し、実施例2と同様に水泳時間を測定した。本実施例における試験群のマウス(2群)には、水泳運動時間を測定する1週間前から試験食(2種)をそれぞれ自由摂取させた。対照群には、標準粉末飼料CE−2を与えた。投与開始7日目から9日目の結果を、各群8匹から10匹の平均値±標準誤差(分間)として表5に示した。その結果、アセトン抽出物の投与量を増やすと水泳時間が延長された。一方、投与期間中の体重変化および摂餌量の変化に異常は認められず、安全に服用できることがわかった。
Figure 2008123417
トゲドコロ70%(v/v)エタノール抽出物からのアセトン抽出画分の抗疲労作用の評価(強制経口投与)
実施例5と同様にアセトン抽出物を調製した。これを所定の濃度になるように少量のエタノール(キシダ化学株式会社製)に溶解し、エタノール濃度が10%(v/v)となるようにオリーブ油(和光純薬工業株式会社製)を加えて均一な溶液を調製した。vehicleには10%(v/v)となるようにエタノールを加えたオリーブ油を用いた。雄性ICRマウスは日本SLC社から購入し、実施例2と同様に水泳時間を測定した。本実施例における試験群のマウス(2群)には、前記のように調製したサンプルを、初日、翌1日目、2日目、3日目および6日目、7日目、8日目、9日目に強制経口投与した。9日目の結果を、各群6匹から10匹の平均値±標準誤差(分間)として表6に示した。その結果、アセトン抽出物は強制経口投与すると、水泳時間が延長され、投与量を増やすとさらに水泳時間が延長された。一方、投与期間中の体重変化および摂餌量の変化に異常は認められず、安全に服用できることがわかった。
Figure 2008123417
後記表7の配合で、打錠機を用い、打錠時の圧力1000kg/cmで常法に従い、トゲドコロの乾燥粉末を含む錠剤(250mg/錠)を作製した。なお、混合は一次混合、二次混合に分けて行った後、打錠した。
Figure 2008123417
後記表8の配合で、打錠機を用い、打錠時の圧力1000kg/cmで常法に従い、トゲドコロの乾燥粉末を含む錠剤(250mg/錠)を作製した。なお、混合は一次混合、二次混合に分けて行った後、打錠した。
Figure 2008123417
トゲドコロ60%(v/v)エタノール抽出物の調製
実施例1で調製したトゲドコロ乾燥粉末800gを8Lの60%(v/v)エタノールに撹拌しながら加え、スターラーを用いて25℃で24時間攪拌した後、ブフナーロート(ろ紙No.2 ワットマン社製)を用いて吸引ろ過した。ろ液はエバポレーターにて乾固し、60%(v/v)エタノール抽出物98.9gを得た。
トゲドコロ60%(v/v)エタノール抽出物の抗疲労作用の評価
雄性ICRマウスを日本SLC社から購入し、実施例2と同様に水泳時間を測定した。本実施例における試験群のマウスには水泳運動時間を測定する1週間前から実施例12で調製した60%(v/v)エタノール抽出物を1.5%(w/w)(トゲドコロ粉末10%(w/w)量相当)の割合で標準粉末飼料CE−2(日本クレア社製)に混ぜた試験食を自由摂取させた。投与開始7日目と8日目の結果を、それぞれ各群15匹あるいは各群13匹の平均値±標準誤差(分間)として表9に示した。その結果、60%(v/v)エタノール抽出物投与群に水泳時間の延長が見られた。一方、投与期間中の体重変化および摂餌量の変化に異常は認められず、安全に服用できることがわかった。
Figure 2008123417
トゲドコロ粉末投与の血中乳酸値への影響
雄性ICRマウスを日本SLC社から購入し、実施例1で調製したトゲドコロ粉末を3%(w/w)の割合で標準食CE−2に混ぜた試験食を調製し投与を行った。7日目と8日目に疲労して頭部が完全に5秒間水中に沈むまで水泳運動を行い、9日目に5分間の水泳運動を行った直後に麻酔下で腹大静脈より採血し、乳酸測定装置ラクテート・プロ(アークレイ社製)を用いて血中乳酸値を測定した。また、水泳運動をしない群を無処置群とした。各群の平均値±標準誤差(mmol/L)を表10に示した。対照群では、血中乳酸値が高値を示すのに対し、トゲドコロ粉末投与群では対照群より低かった。
Figure 2008123417
トゲドコロの60%(v/v)エタノール抽出物投与の血中乳酸値への影響
雄性ICRマウスを日本SLC社から購入し、実施例12で調製した60%(v/v)エタノール抽出物を0.5%(w/w)(粉末3%(w/w)相当)の割合で標準食CE−2に混ぜた試験食を調製し投与を行った。実施例14と同様に水泳運動を行い、9日目に5分間の水泳運動を行った直後に採血し、血中乳酸値を測定した。また、水泳運動をしない群を無処置群とした。各群の平均値±標準誤差(mmol/L)を表11に示した。対照群では、血中乳酸値が高値を示すのに対し、トゲドコロのエタノール抽出物投与群では対照群より低かった。
Figure 2008123417
後記表12の配合で押し出し式造粒機(1.0mmバスケット)を用い、常法に従いトゲドコロ乾燥粉末を含む顆粒剤を作製した。すなわち、練合、造粒、乾燥を行った後、整粒して顆粒を製造した。
Figure 2008123417
後記表13の配合で、常法に従いトゲドコロ乾燥粉末を含む硬カプセル剤を作製した。すなわち、混合1及び2を行った後、充填して硬カプセル剤を製造した。
Figure 2008123417
後記表14の配合で、常法に従いトゲドコロ乾燥粉末を含むオーバル6タイプのソフトカプセルを作製した。すなわち、薬液調製、粉砕、脱泡を行った後、充填、乾燥してソフトカプセルを製造した。
Figure 2008123417
トゲドコロ乾燥粉末800gを8Lの60%エタノールに攪拌しながら加え、スターラーを用いて25℃で24時間攪拌したのち、吸引ろ過により、ろ液7.38Lを得た。そのうち100mLに乳化剤(SYグリスターMM−750:阪本薬品工業(株))1gを添加し、ロータリーエバポレーターで濃縮、溶媒除去を行った。溶媒を除去した抽出物に水を加え、100mLに調製し、トゲドコロ乳化物を得た。後記表15の配合で、常法に従いトゲドコロ乳化物を含むドリンクを作製した。すなわち、混合を行った後、充填、殺菌してドリンクを製造した。
Figure 2008123417
トゲドコロ粉末および抽出物の長期間投与と定期的運動の組合せの効果1
雄性BALB/cマウスを日本SLC社から購入し、予備飼育の後7週齢より実験に用いた。実施例1で調製したトゲドコロ粉末を標準飼料CE−2(日本クレア社製)に1%(w/w)の割合で混ぜ合わせて試験食を作製した。また、実施例12で調製した60%(v/v)エタノール抽出物を標準粉末試料CE−2に混ぜた試験食も用いた。試験食投与前に、あらかじめ一定時間以上泳ぐことが可能な個体を選別して均等に各群に振り分けた。その後、試験食を自由摂取させる試験群と標準飼料CE−2を自由摂取させる対照群を設定し、試験食投与開始3日目を1回目とし、週1回、疲労して頭部が完全に5秒間水中に沈むまで水泳運動をさせた。1〜5週目に疲労して頭部が完全に5秒間水中に沈むまでの時間を測定した。水泳運動は実施例2と同様に行った。各群11〜15匹の平均値±標準誤差(分間)を表16に示した。対照群に比べ、トゲドコロ粉末1%(w/w)を混ぜた試験食および60%(v/v)エタノール抽出物を混ぜた試験食投与群で水泳時間の延長が認められた。一方、投与期間中の摂餌量の変化に異常は認められず、安全に服用できることがわかった。
Figure 2008123417
トゲドコロ粉末および抽出物の長期間投与と定期的運動の組合せの効果2
雄性BALB/cマウスを日本SLC社から購入し、予備飼育の後7週齢より実験に用いた。実施例20と同様の実験を行い、試験食投与8週目に疲労して頭部が完全に5秒間水中に沈むまで水泳運動を実施した翌日に、麻酔下で脱血致死させた。右後肢の腓腹筋とヒラメ筋を摘出し重量を測定した。また、精巣周辺の脂肪を摘出して重量を測定した。各群9〜15匹の平均を表17に示す。対照群と比べて、トゲドコロ粉末1%(w/w)と60%(v/v)エタノール抽出物投与群で筋肉量の増加が認められた。一方、脂肪量はトゲドコロ粉末1%(w/w)と60%(v/v)エタノール抽出物投与群で減少していた。
Figure 2008123417
[対照例1]
ジネンジョ乾燥粉末の調製
ジネンジョ(Dioscorea japonica)(京丹後産)1kgを皮付きのまま、厚さ2〜3mmのスライスにした。スライスしたものを60℃、5時間乾燥させた後、小型超高速粉砕機(大阪ケミカル社製)で粉砕し、214.39gのジネンジョ粉末を得た。
[対照例2]
ジネンジョ投与マウスの抗疲労作用の評価
雄性ICRマウスを日本SLC社から購入し、実施例2と同様に水泳時間を測定した。本実施例における試験群のマウスには水泳運動時間を測定する1週間前から対照例1で調製した試験食を自由摂取させた。投与開始7日目の結果を、各群9匹の平均値±標準誤差(分間)として表18に示した。その結果、ジネンジョを投与したマウスでは、水泳時間の延長は認められなかった。
Figure 2008123417
本発明により、トゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物を有効成分として含有する抗疲労剤、持久力増強剤、滋養強壮剤又は筋肉増強剤、当該剤を含有する食品、飼料または医薬、ならびに当該剤として有用なトゲドコロ由来の抽出物ならびに当該抽出物の製造方法が提供される。当該抗疲労剤、持久力増強剤、滋養強壮剤又は筋肉増強剤は、スポーツ選手の能力向上のみならず、社会生活をおくる上での疲労回復効果のある食品または医薬の素材として有用である。

Claims (12)

  1. トゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物を有効成分として含有する抗疲労剤、持久力増強剤、滋養強壮剤又は筋肉増強剤。
  2. トゲドコロ由来処理物が乾燥粉末、水、エタノール、含水エタノールもしくはアセトン抽出物、当該抽出物から得られる画分である請求項1記載の抗疲労剤、持久力増強剤、滋養強壮剤又は筋肉増強剤。
  3. 請求項1または2記載の抗疲労剤、持久力増強剤、滋養強壮剤又は筋肉増強剤を含有する食品または飼料。
  4. 請求項1または2記載の抗疲労剤、持久力増強剤、滋養強壮剤又は筋肉増強剤を含有する医薬。
  5. トゲドコロを水、エタノール、含水エタノールもしくはアセトンで抽出する工程を包含する、抽出物の製造方法。
  6. 含水エタノールが1〜85%(v/v)含水エタノールである請求項5記載の製造方法。
  7. 請求項5または6の方法で得られ得る抽出物。
  8. 請求項7記載の抽出物を含有する食品または飼料。
  9. 請求項7記載の抽出物を含有する医薬。
  10. トゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物を投与する工程を包含する疲労回復もしくは予防方法、持久力増強方法、滋養強壮方法又は筋肉増強方法。
  11. 疲労回復もしくは予防方法、持久力増強方法、滋養強壮方法又は筋肉増強方法への使用のためのトゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物。
  12. 製造において、疲労回復もしくは予防、持久力増強、滋養強壮又は筋肉増強のために用いられる旨の表示を行う工程を包含する、トゲドコロもしくはトゲドコロ由来処理物を含有する食品の製造方法。
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