JPWO2008050387A1 - 受信装置、その方法、そのプログラム、及び、その記録媒体 - Google Patents

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Abstract

複数のアンテナで受信された複数の受信信号の中からアンテナ切換ユニット130により選択されている受信信号が適正ではないと判断された場合に、制御ユニット120Aが、アンテナ切換ユニット130において選択される受信信号を順次切り換えて、最適受信信号を決定し、最適受信信号の選択をアンテナ切換ユニット130に行わせる。一方、最適受信信号の選択処理の期間中においては、デコード部143Aが、最適受信信号に関する復調データDMDについて行っていたならば得られたであろうデコード結果を、記憶部144に保存されている最近のデコード結果に基づいて推定する。そして、推定結果に基づいて、音出力ユニット160から音声が出力されるとともに、表示ユニット170に画像が表示される。この結果、放送波を受信して行われる映像又は音声の再生を簡易な構成で適切に行うことができる。

Description

本発明は、受信装置、当該受信装置で使用される受信処理方法、当該受信処理方法を実行させる受信処理プログラム、及び当該受信処理プログラムが記録された記録媒体に関する。
従来から、車両等の移動体の多くにテレビやラジオ等の放送波の受信装置が搭載されている。こうした受信装置は、放送波を受信するアンテナを備えているが、近年においては、耐フェージング特性等を良好にするため、アンテナを複数備え、ダイバーシティ受信を行う技術が注目されている。
かかるダイバーシティ受信を行う受信装置の技術として、複数のアンテナの内で最も良好な放送波受信を行っているアンテナによる受信信号を選択し、選択された受信信号に基づく映像や音声の再生出力を行う技術が提案されている(特許文献1参照:以下、「従来例」と呼ぶ)。この従来例では、視聴者(利用者)に違和感を与えないために、ガードインターバルが付加された直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplex:以下、「OFDM」とも記す)信号である放送波のFFT(Fast Fourier Transform)窓期間以外の期間において、複数のアンテナからの複数の受信信号から選択される受信信号を順次切り換え、それぞれの信号パワー同士を比較する。そして、この比較の結果に基づいて、信号パワーが最も高いアンテナからの受信信号を選択するようになっている。
特許第3793448号公報
上述した従来例の技術では、FFT窓期間以外の期間に複数のアンテナからの受信信号を切り換えて、信号レベルを比較する。そして、その比較結果に応じて、当該FFT窓期間内において選択すべきアンテナからの受信信号を決定する。
このため、従来例の技術では、FFT処理を行うべきFFT窓期間以外という実際の処理対象期間とは異なる限定された期間で、各アンテナで受信された信号のレベルを比較するので、信号レベルの誤検出に伴い、最適なアンテナからの受信信号の決定に際して、誤った決定を行う可能性があった。このため、利用者に対して違和感を与えず、かつ、精度の良い各アンテナで受信された信号のレベルの検出結果に基づいて、最適なアンテナからの受信信号を決定することができる技術が望まれていた。かかる要請に応えることが、本発明が解決すべき課題の一つとして挙げられる。
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、放送波を受信して行われる映像又は音声の再生を簡易な構成で適切に行うことができる受信装置及び受信処理方法を提供することを目的とする。
本発明は、第1の観点からすると、放送波を受信して映像及び音声の少なくとも一方を再生する受信装置であって、複数のアンテナを有するアンテナ手段と;前記複数のアンテナで受信された複数の受信信号の1つを選択して出力する選択手段と;前記選択手段により選択された受信信号が有する情報を記憶する記憶手段と;前記選択手段により選択された受信信号の状態を検出する受信状態検出手段と;前記選択手段により選択される受信信号を順次切り換えつつ、前記受信状態検出手段による検出結果に基づいて、前記複数の受信信号の中から現時点における最適な受信信号を検出し、前記最適な受信信号の選択指令を前記選択手段に対して行う最適受信信号検出手段と;前記選択手段により選択される受信信号の前記最適受信信号検出手段による切り換え開始前の所定期間において、前記選択手段により選択されていた受信信号が有していた情報を前記記憶手段に保存する情報保存手段と;前記選択手段により選択される受信信号の前記最適受信信号検出手段による切り換え開始後、前記最適受信信号検出手段による前記選択指令がなされるまでの切換期間にわたって、前記情報保存手段により前記記憶手段に保存された情報に基づいて、前記映像及び音声の少なくとも一方の前記期間における再生内容を推定する再生内容推定手段と;前記切換期間以外の期間においては、前記選択手段による選択結果に基づく再生出力を行うとともに、前記切換期間においては、前記再生内容推定手段による推定結果に基づく再生出力を行う再生出力手段と;を備えることを特徴とする受信装置である。
本発明は、第2の観点からすると、複数のアンテナで受信された複数の受信信号を順次切り換えつつ、前記複数の受信信号のそれぞれの状態を検出する受信状態検出工程と;前記受信状態検出工程における検出結果に基づいて、前記複数の受信信号の中から最適な受信信号を検出する最適受信信号検出工程と;前記受信状態検出工程における前記複数の受信信号の切り換え開始前の所定期間において、選択されていた信号が有していた情報を保存する情報保存工程と;前記受信状態検出工程における前記複数の受信信号の切り換え開始後、前記最適受信信号検出工程の終了までの切換期間にわたって、前記情報保存工程において保存された情報に基づいて、映像及び音声の少なくとも一方の前記切換期間における再生内容を推定する再生内容推定工程と;前記切換期間以外の期間においては、選択されている受信信号に基づく再生出力を行うとともに、前記切換期間においては、前記再生内容推定工程における推定結果に基づく再生出力を行う再生出力工程と;を備えることを特徴とする受信処理方法である。
本発明は、第3の観点からすると、本発明の受信処理方法を演算手段に実行させる、ことを特徴とする受信処理プログラムである。
本発明は、第4の観点からすると、本発明の受信処理プログラムが、演算手段により読み取り可能に記録された記録媒体である。
本発明の第1実施形態に係る受信装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図1の受信信号処理ユニットの構成を示すブロック図である。 図1の受信装置による最適受信信号への切換処理を説明するためのフローチャートである。 図3における最適受信信号選択処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る受信装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図5の受信信号処理ユニットの構成を示すブロック図である。 図5の受信装置による最適受信信号への切換処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る受信装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図8の受信信号処理ユニットの構成を示すブロック図である。 図8の受信装置による最適受信信号への切換処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第4実施形態に係る受信装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図11の受信信号処理ユニットの構成を示すブロック図である。 図11の受信装置による最適受信信号への切換処理を説明するためのフローチャートである。 図13における最適受信信号決定処理を説明するためのフローチャートである。 図13における受信信号切換及び推定出力処理を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して説明する。なお、以下の説明においては、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。なお、本実施形態については、車両に搭載され、MPEG方式によるコード化が行われた後に、OFDM変調が施された放送波を受信して処理する受信装置を例示して説明する。
<構成>
図1には、第1実施形態に係る受信装置100Aの概略的な構成がブロック図にて示されている。この図1に示されるように、受信装置100Aは、アンテナ手段としてのアンテナユニット110と、最適受信信号検出手段としての制御ユニット120Aと、選択手段としてのアンテナ切換ユニット130と、受信信号処理ユニット140Aとを備えている。また、受信装置100Aは、操作入力ユニット150と、再生出力手段の一部としての音出力ユニット160と、再生出力手段の一部としての表示ユニット170とを備えている。
アンテナユニット110は、放送波を受信する。このアンテナユニット110は、4つのアンテナ1111〜1114を備えている。これらのアンテナ1111〜1114は、例えば、車両の屋根の四隅部に配置されている。アンテナ1111〜1114による受信結果は、受信信号RF1〜RF4として、アンテナ切換ユニット130へ向けて出力される。
制御ユニット120Aは、受信装置100Aの全体の動作を制御する。この受信装置100Aの動作については、後述する。
アンテナ切換ユニット130は、制御ユニット120Aからの受信信号の選択指令(すなわち、アンテナ切換指令)ASLに従って、受信信号RF1〜RF4のいずれか1つを選択する。アンテナ切換ユニット130により選択された受信信号は、選択受信信号SRFとして、受信信号処理ユニット140Aへ向けて出力される。
受信信号処理ユニット140Aは、制御ユニット120Aによる制御のもとで、アンテナ切換ユニット130からの選択受信信号SRFを処理して、音出力ユニット160へ供給するための音声データADT及び表示ユニット170へ供給するための画像データIDTを生成する。この受信信号処理ユニット140Aは、図2に示されるように、チューナ部141と、受信状態検出手段の機能を有するOFDM復調部142とを備えている。また、受信信号処理ユニット140Aは、最適受信信号検出手段、情報保存手段及び再生内容推定手段としての機能を有するデコード部143Aと、記憶手段としての記憶部144とを備えている。さらに、受信信号処理ユニット140Aは、音声処理部145と、映像処理部146とを備えている。
チューナ部141は、制御ユニット120Aからの選局指令CSL及びOFDM復調部142からの自動利得制御信号AGCに従って、選局すべきチャンネル(以下、「希望局」とも呼ぶ)の信号を選択受信信号SRFから抽出し、中間周波数を有する選局信号SCHをOFDM復調部142へ向けて出力する。このチューナ部141は、アンテナ入力フィルタ、高周波増幅器、バンドパスフィルタ(以下、「RFフィルタ」とも呼ぶ)、ミキサ(混合器)、中間周波数フィルタ(以下、「IFフィルタ」とも呼ぶ)と、局部発振回路等(いずれも不図示)を備えて構成されている。
このチューナ部141では、選択受信信号SRFが、アンテナ入力フィルタを通過することにより、低周波成分が除去された後、高周波増幅器により、OFDM復調部142からの自動利得制御信号AGCにより指定された増幅率で増幅される。かかる増幅は、選局信号SCHの信号レベルを所定範囲とするために行われる。このため、自動利得制御信号AGCは、選択受信信号SRFの信号レベル、ひいては選択受信信号SRFに対応するアンテナによって受信された希望局の放送波のパワー(以下、「受信パワー」と呼ぶ)を反映したものとなるようになっている。
なお、自動利得制御信号AGCは、デジタル形式でOFDM復調部142から出力されるが、デジタルアナログ変換(以下、「DA変換」という)された後に、高周波増幅器において利用されるようになっている。
上記の高周波増幅器による増幅された信号は、RFフィルタにより、特定の高周波数範囲の信号が抽出された後、ミキサにおいて、制御ユニット120Aからの選局指令CSLに従って局部発振回路により生成された希望局に対応する周波数を有する局部発振信号と混合される。ミキサによる混合結果からIFフィルタにより予め定められた中間周波数帯の信号が選択される。この選択結果が、アナログデジタル変換(以下、「AD変換」という)された後、選局信号SCHとして、OFDM復調部142へ向けて出力される。
なお、選局指令CSLはデジタル形式で制御ユニット120Aから出力されるが、DA変換された後に、局部発振回路において利用されるようになっている。
OFDM復調部142は、直交復調部、FFT部、誤り検出/訂正部等を備えて構成されている。このOFDM復調部142では、選局信号SCHに対してOFDM復調処理を施して、その結果を復調データDMDとして、デコード部143Aへ向けて出力する。
また、OFDM復調部142は、選局信号SCHの信号レベルに基づいて、上述した自動利得制御信号AGCを生成する。生成された自動利得制御信号AGCは、チューナ部141及び制御ユニット120Aへ向けて出力される。
また、OFDM復調部142は、選局信号SCHに対してOFDM復調結果におけるビットエラー率(BER)を検出する。この検出結果は、制御ユニット120Aへ向けて出力される。
OFDM復調部142によるBERの検出は、mパケット長について行われる。ここで、定数mは、放送波の伝送規格、実験、シミュレーション、経験等に基づいて事前に定められる。なお、定数mは、整数に限定されるものではなく、有理数であってもよい。
デコード部143Aは、MPEG方式でコード化された復調データDMDをデコードして、復調音声データDAD及び復調映像データDIDを生成する。こうして生成された復調音声データDAD及び復調映像データDIDは、音声処理部145及び映像処理部146へ向けて出力される。
また、デコード部143Aは、デコード処理を行う度に、デコード結果を記憶部144に保存する。かかる保存に際して、デコード部143Aは、記憶部144内の保存用領域をいわゆるリングバッファとして使用し、最近の複数(例えば、5つ)画面分の映像データ、及び、当該最近の複数画面の表示時間にわたる音声データを保存する。
また、デコード部143Aは、制御ユニット120Aによる制御のもとで、推定出力処理を実行する。この推定出力処理では、デコード部143Aは、記憶部144に保存されている最近のデコード結果を利用して、復調データDMDに基づくデコード結果を推定する。そして、デコード部143Aは、推定結果を復調音声データDAD及び復調映像データDIDとして音声処理部145及び映像処理部146へ向けて出力する。
かかる推定出力処理は、制御ユニット120Aからの推定出力処理開始指令EPRを受けると開始される。そして、制御ユニット120Aからの推定出力処理停止指令EPPを受けると、推定出力処理は終了する。
音声処理部145は、復調音声データDADに基づいて音声データADTを生成する。生成された音声データADTは、音出力ユニット160へ向けて出力される。
映像処理部146は、復調映像データDIDに基づいて画像データIDTを生成する。生成された画像データIDTは、表示ユニット170へ向けて出力される。
図1に戻り、操作入力ユニット150は、受信装置100Aの本体部に設けられたキー部、あるいはキー部を備えるリモート入力装置等により構成される。ここで、本体部に設けられたキー部としては、表示ユニット170に設けられたタッチパネルを用いることができる。また、キー部を有する構成に代えて、音声入力する構成を採用することもできる。操作入力ユニット150への操作入力結果は、操作入力データIPDとして制御ユニット120Aへ送られる。
音出力ユニット160は、(i)受信信号処理ユニット140Aから受信した音声データADTをアナログ信号に変換するDA変換器と、(ii)当該DA変換器から出力されたアナログ信号を増幅する増幅器と、(iii)増幅されたアナログ信号を音声に変換するスピーカとを備えて構成されている。この音出力ユニット160は、希望局からの放送音声を出力する。
表示ユニット170は、(i)液晶表示パネル、有機EL(Electro Luminescence)パネル、PDP(Plasma Display Panel)等の表示デバイスと、(ii)受信信号処理ユニット140Aから受信した画像データIDTに従って、当該表示デバイスに画像を表示させる表示制御回路とを備えている。この表示ユニット170は、希望局からの放送映像を表示する。
制御ユニット120Aは、アンテナ切換ユニット130及び受信信号処理ユニット140Aを制御することにより、希望局に対応する映像及び音声の再生処理を実現させる。具体的には、制御ユニット120Aは、操作入力ユニット150への利用者による希望局の指定入力に応答して、希望局の選局指令CSLを受信信号処理ユニット140A(より詳しくは、チューナ部141)へ送る。
また、制御ユニット120Aは、受信信号処理ユニット140A(より詳しくは、OFDM復調部142)から報告されたBERを監視する。そして、その監視結果に基づいて、良好な希望局からの放送波の受信及び再生処理を行うために、複数のアンテナ1111〜1114からの受信信号RF1〜RF4の中から、最適な受信信号に切り換える最適受信信号切換処理を行う。
かかる最適受信信号切換処理に際して、制御ユニット120Aは、受信信号選択指令ASL、推定出力処理開始指令EPR及び推定出力処理停止指令EPPを適宜発行する。こうして行われる最適受信信号切換処理の詳細は、後述する。
<動作>
以上のようにして構成された受信装置100Aの動作について、最適受信信号切換処理に主に着目して説明する。なお、以下の説明においては、当初においては、制御ユニット120Aが、選択指令ASLにより、受信信号RF1の選択をアンテナ切換ユニット130に対して指定しているものとする。また、当初においては、デコード部143Aにおいては、制御ユニット120Aによる推定出力処理開始指令EPRの発行に伴う推定出力処理が行われていないものとする。
受信装置100Aでは、操作入力ユニット150への利用者による希望局の指定入力がなされると、その旨が制御ユニット120Aへ報告される。この報告を受けた制御ユニット120Aは、希望局の選局指令CSLを受信信号処理ユニット140Aにおけるチューナ部141へ送る。
選局指令CSLを受けたチューナ部141は、アンテナ切換ユニット130から出力されている選択受信信号SRFである受信信号RF1における希望局からの受信信号を抽出し、選局信号SCHとして、OFDM復調部142へ向けて送る。選局信号SCHを受けたOFDM復調部142は、選局信号SCHを復調し、復調データDMDとして、デコード部143Aへ送る。かかる復調処理と並行して、OFDM復調部142は、自動利得制御信号AGCを生成してチューナ部141及び制御ユニット120Aへ送るとともに、ビットエラー率BERを制御ユニット120Aへ送る。
復調データDMDを受けたデコード部143Aは、MPEG方式でコード化された復調データDMDをデコードし、復調音声データDAD及び復調映像データDIDとして、音声処理部145及び映像処理部146へ向けて送る。かかるデコード処理と並行して、デコード部143Aは、デコード結果を記憶部144に順次保存する。
復調音声データDADを受けた音声処理部145は、音声データADTを生成し、音出力ユニット160へ送る。この結果、受信信号RF1に基づく、希望局からの放送音声が、音出力ユニット160のスピーカから出力される。
一方、復調映像データDIDを受けた映像処理部146は、画像データIDTを生成し、表示ユニット160へ送る。この結果、受信信号RF1に基づく、希望局からの放送映像が、表示ユニット170の表示デバイスに表示される。
以上の通常の受信処理と並行して、図3に示される最適受信信号切換処理におけるステップS11が実行される。このステップS11では、制御ユニット120Aが、OFDM復調部142から報告されたBERを監視し、BER値が所定の閾値THVよりも大きいか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS11:N)には、制御ユニット120Aは、現時点における受信信号の選択は適正であると判断し、ステップS11を繰り返す。
ステップS11における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS11:Y)には、制御ユニット120Aは、現時点における受信信号の選択は適正ではないと判断する。そして、制御ユニット120Aにおける処理は、ステップS12へ進む。
ステップS12では、制御ユニット120Aが、推定出力処理開始指令EPRをデコード部143Aへ送る。この推定出力処理開始指令EPRを受けたデコード部143Aは、ステップS13の推定出力処理を開始する。
この推定出力処理が開始されると、デコード部143Aは、OFDM復調部142からの復調データDMDに対するデコード処理を中止する。引き続き、デコード部143Aは、記憶部144に保存されている最近のデコード結果を読み出す。そして、デコード部143Aは、読み出されたデコード結果に基づいて、復調データDMDをデコード処理していたならば得られたであろうデコード結果を推定し、復調音声データDAD及び復調映像データDIDとして、音声処理部145及び映像処理部146へ向けて送る。この結果、ステップS13における推定出力処理中の期間においては、デコード部143Aによる推定結果に基づく音声が、音出力ユニット160のスピーカから出力されるとともに、デコード部143Aによる推定結果に基づく画像が、表示ユニット170の表示デバイスに表示される。
ステップS12の処理が終了すると、制御ユニット120Aにおける処理は、ステップS14へ進む。このステップS14では、最適な受信信号の選択処理が行われる。この最適受信信号選択処理では、図4に示されるように、まず、ステップS21において、制御ユニット120Aが、選択指令ASLにより、次のアンテナによる受信信号の選択をアンテナ切換ユニット130に対して指定する。この選択指令ASLを受けたアンテナ切換ユニット130は、指定された次のアンテナによる受信信号を選択受信信号SRFとして、チューナ部141へ送る。この結果、当該指定された受信信号における希望局からの放送波成分のBERがOFDM復調部142により検出され、制御ユニット120Aへ報告される。
制御ユニット120Aは、ステップS22において、OFDM復調部142から報告された次のアンテナによる受信信号のBERを取得する。
引き続き、制御ユニット120Aは、ステップS23において、ステップS14の開始前に取得されたRF1についてのBERも含めて、受信信号RF1〜RF4の全てについて、BERを取得したか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS23:N)には、処理はステップS21へ戻る。以後、ステップS23における判定の結果が肯定的となるまで、ステップS21〜S23の処理を繰り返す。
受信信号RF1〜RF4の全てについてBERが取得され、ステップS23における判定の結果が肯定的となった場合(ステップS23;Y)には、処理はステップS24へ進む。このステップS24では、制御ユニット120Aが、取得された4つのBERのうち、最小のBERであった受信信号を最適受信信号と決定する。
そして、制御ユニット120Aは、ステップS25において、選択指令ASLにより、決定された最適受信信号の選択をアンテナ切換ユニット130に対して指定する。この結果、アンテナ切換ユニット130からは、その時点における最適受信信号が選択受信信号SRFとして、OFDM復調部142へ送られる。そして、OFDM復調部142は、その選択受信信号SRFに対する復調処理を行い、復調結果をデコード部143Aへ送るようになる。
ステップS25の処理が終了するとステップS14の処理が終了し、制御ユニット120Aの処理は、図3のステップS15へ進む。
ステップS15では、制御ユニット120Aが、推定出力処理終了指令EPPをデコード部143Aへ送る。この推定出力処理終了指令EPPを受けたデコード部143Aは、ステップS13の推定出力処理を終了する。推定出力処理を終了したデコード部143Aは、復調データDMDをデコードし、復調音声データDAD及び復調映像データDIDとして、音声処理部145及び映像処理部146へ向けて送るとともに、デコード処理と並行して、デコード部143Aは、デコード結果を記憶部144に順次保存する処理を再開する。
一方、ステップS15の処理が終了すると、制御ユニット120Aの処理はステップS11へ戻る。この結果、制御ユニット120AによるOFDM復調部142から報告されたBERの監視が、再開される。
以上説明したように、本第1実施形態では、OFDM復調部142におけるBERの検出の結果に基づいて、複数のアンテナ1111〜1114で受信された複数の受信信号RF1〜RF4の中から現在選択している受信信号が適正ではないと判断された場合に、制御ユニット120Aが、アンテナ切換ユニット130において選択される受信信号を順次切り換えて、最適受信信号を決定する。そして、制御ユニット120Aは、決定された最適受信信号の選択をアンテナ切換ユニット130に行わせる。
一方、最適受信信号の選択処理の期間中においては、デコード部143Aが、最適受信信号に関するOFDM復調部142からの復調データDMDのデコードを行っていたならば得られたであろうデコード結果を、記憶部144に保存されている最近のデコード結果に基づいて、推定する。そして、推定結果に基づいて、音出力ユニット160のスピーカから音声が出力されるとともに、表示ユニット170の表示デバイスに画像が表示される。
したがって、本第1実施形態によれば、利用者に違和感を与えることなく、簡易な構成で、放送波を受信して行われる映像又は音声の再生を適切に行うことができる。
[第2実施形態]
まず、本発明の第2実施形態について、主に図5〜図7を参照しつつ、適宜他の図を参照して説明する。なお、本第2実施形態についても、上述の第1実施形態の場合と同様に、車両に搭載され、MPEG方式によるコード化が行われた後に、OFDM変調が施された放送波を受信して処理する受信装置を例示して説明する。
<構成>
図5には、第2実施形態に係る受信装置100Bの概略的な構成がブロック図にて示されている。この図5に示されるように、受信装置100Bは、第1実施形態に係る受信装置100Aと比べて、制御ユニット120Aに代えて制御ユニット120Bを備える点、及び、受信信号処理ユニット140Aに代えて受信信号処理ユニット140Bを備える点のみが異なっている。そして、受信信号処理ユニット140Bは、図6に示されるように、受信信号処理ユニット140Aと比べて、デコーダ部143Aに代えてデコーダ部143Bを備える点のみが異なっている。
デコーダ部143Bは、デコーダ部143Aと同様に、MPEG方式でコード化された復調データDMDをデコードして、復調音声データDAD及び復調映像データDIDを生成する。こうして生成された復調音声データDAD及び復調映像データDIDは、音声処理部145及び映像処理部146へ向けて出力される。
また、デコード部143Bは、デコード処理を行う度に、デコード結果の一部を記憶部144に保存する。かかる保存に際して、デコード部143Bは、記憶部144内の保存用領域をいわゆるリングバッファとして使用し、最近の複数(例えば、5つ)画面における所定領域の映像データ、及び、当該最近の複数画面の所定領域の表示時間にわたる音声データを保存する。ここで、所定領域としては、後述する推定出力処理ために十分な大きさの領域とされている。この所定領域は、表示ユニット170における表示方式(例えば、インターレース方式か、ノンインターレース方式か)、放送波の伝送規格、実験、シミュレーション、経験等に基づいて事前に定められる。
また、デコード部143Bは、制御ユニット120Bによる制御のもとで、記憶部144に保存されているデコード結果に基づく推定出力処理を実行する。この推定出力処理は、制御ユニット120Bからの推定出力処理開始指令EPRを受けた後、OFDM復調部142からの復調データDMDが、上記の所定領域に関するものとなった段階で開始される。そして、推定出力処理を開始すると、デコード部143Bは、推定出力処理開始通知EPBを制御ユニット120Bへ報告する。
なお、デコード部143Bによる推定出力処理は、デコード部143Aの場合と同様に、制御ユニット120Bからの推定出力処理停止指令EPPを受けると終了する。
制御ユニット120Bは、制御ユニット120Aと比べて、デコード部143Bからの推定出力処理開始通知EPBを待って、上述したステップS14と同様の最適受信信号選択処理を開始する点のみが異なっている。
<動作>
以上のようにして構成された受信装置100Bの動作について、最適受信信号切換処理に主に着目して説明する。なお、以下の説明においては、当初においては、制御ユニット120Bが、選択指令ASLにより、受信信号RF1の選択をアンテナ切換ユニット130に対して指定しているものとする。また、当初においては、デコード部143Bにおいては、制御ユニット120Bによる推定出力処理開始指令EPRの発行に伴う推定出力処理が行われていないものとする。
受信装置100Bでは、最適受信信号切換処理以外の通常の受信処理は、第1実施形態に係る受信装置100Aと同様に実行される。かかる通常の受信処理と並行して、図7に示される最適受信信号切換処理におけるステップS31が実行される。このステップS31では、上述のステップS11と同様に、制御ユニット120Bが、OFDM復調部142から報告されたBERを監視し、BER値が所定の閾値THVよりも大きいか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS31:N)には、制御ユニット120Bは、現時点における受信信号の選択は適正であると判断し、ステップS31を繰り返す。
ステップS31における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS31:Y)には、制御ユニット120Bは、現時点における受信信号の選択は適正ではないと判断する。そして、制御ユニット120Bにおける処理は、ステップS32へ進む。
ステップS32では、制御ユニット120Bが、推定出力処理開始指令EPRをデコード部143Bへ送る。この推定出力処理開始指令EPRを受けたデコード部143Bは、ステップS33において、OFDM復調部142からの復調データDMDが、上記の所定領域に関するものとなるのを待つ。そして、復調データDMDが、上記の所定領域に関するものとなると、デコード部143Bが、ステップS34の推定出力処理を開始する。
ステップS34では、まず、デコード部143Bが、OFDM復調部142からの復調データDMDに対するデコード処理を中止するとともに、推定出力処理開始通知EPBを制御ユニット120Bへ報告する。引き続き、デコード部143Bは、記憶部144に保存されている最近のデコード結果を読み出す。そして、デコード部143Bは、読み出されたデコード結果に基づいて、復調データDMDをデコード処理していたならば得られたであろうデコード結果を推定し、復調音声データDAD及び復調映像データDIDとして、音声処理部145及び映像処理部146へ向けて送る。この結果、ステップS34における推定出力処理中の期間においては、デコード部143Bによる推定結果に基づく音声が、音出力ユニット160のスピーカから出力されるとともに、デコード部143Bによる推定結果に基づく画像が、表示ユニット170の表示デバイスに表示される。
一方、推定出力処理開始通知EPBを受けた制御ユニット120Bは、ステップS35の最適受信信号選択処理を開始する。このステップS35では、上述した制御ユニット120AによるステップS14における処理と同様の処理が、制御ユニット120Bにより実行される。
次に、制御ユニット120Bが、ステップS36において、推定出力処理終了指令EPPをデコード部143Bへ送る。この推定出力処理終了指令EPPを受けたデコード部143Bは、ステップS34の推定出力処理を終了し、復調データDMDをデコードし、復調音声データDAD及び復調映像データDIDとして、音声処理部145及び映像処理部146へ向けて送るとともに、デコード処理と並行して、デコード部143Bは、デコード結果を記憶部144に順次保存する処理を再開する。
一方、ステップS36の処理が終了すると、制御ユニット120Bの処理はステップS31へ戻る。この結果、制御ユニット120BによるOFDM復調部142から報告されたBERの監視が、再開される。
以上説明したように、本第2実施形態では、OFDM復調部142におけるBERの検出の結果に基づいて、複数のアンテナ1111〜1114で受信された複数の受信信号RF1〜RF4の中から現在選択している受信信号が適正ではないと判断された場合に、制御ユニット120Bが、推定出力処理開始指令EPRをデコード部143Bへ送る。この推定出力処理開始指令EPRを受けたデコード部143Bは、OFDM復調部142からの復調データDMDが、上記の所定領域に関するものとなるのを待って、推定出力処理開始通知EPBを制御ユニット120Bへ報告するとともに、推定出力処理を開始する。
推定出力処理開始通知EPBを受けた制御ユニット120Bは、アンテナ切換ユニット130において選択される受信信号を順次切り換えて、最適受信信号を決定する。そして、制御ユニット120Bは、決定された最適受信信号の選択をアンテナ切換ユニット130に行わせる。
かかる最適受信信号の選択処理の期間中においては、デコード部143Bが、最適受信信号に関するOFDM復調部142からの復調データDMDのデコードを行っていたならば得られたであろうデコード結果を、記憶部144に保存されている最近のデコード結果に基づいて、推定する。そして、推定結果に基づいて、音出力ユニット160のスピーカから音声が出力されるとともに、表示ユニット170の表示デバイスに画像が表示される。
したがって、本第2実施形態によれば、上述の第1実施形態の場合と同様に、利用者に違和感を与えることなく、簡易な構成で、放送波を受信して行われる映像又は音声の再生を適切に行うことができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について、主に図8〜図10を参照しつつ、適宜他の図を参照して説明する。なお、本第3実施形態についても、上述の第1実施形態の場合と同様に、車両に搭載され、MPEG方式によるコード化が行われた後に、OFDM変調が施された放送波を受信して処理する受信装置を例示して説明する。
<構成>
図8には、第3実施形態に係る受信装置100Cの概略的な構成がブロック図にて示されている。この図8に示されるように、受信装置100Cは、第1実施形態に係る受信装置100Aと比べて、制御ユニット120Aに代えて制御ユニット120Cを備える点、及び、受信信号処理ユニット140Aに代えて受信信号処理ユニット140Cを備える点のみが異なっている。そして、受信信号処理ユニット140Cは、図9に示されるように、受信信号処理ユニット140Aと比べて、デコーダ部143Aに代えてデコーダ部143Cを備える点のみが異なっている。
デコーダ部143Cは、デコーダ部143Aと同様に、MPEG方式でコード化された復調データDMDをデコードして、復調音声データDAD及び復調映像データDIDを生成する。こうして生成された復調音声データDAD及び復調映像データDIDは、音声処理部145及び映像処理部146へ向けて出力される。
また、デコード部143Cは、制御ユニット120Cからの推定出力処理開始指令EPRを受けると、デコード結果の記憶部144への保存を開始する。そして、第1実施形態の場合と同様の推定出力処理のために十分な複数(例えば、5つ)画面分の映像データ、及び、当該最近の複数画面の表示時間にわたる音声データを保存する。こうしたデコード結果の保存が終了すると、デコード部143Cは、推定出力処理を開始するとともに、推定出力処理開始通知EPCを制御ユニット120Cへ報告する。
なお、デコード部143Cによる推定出力処理は、デコード部143Aの場合と同様に、制御ユニット120Cからの推定出力処理停止指令EPPを受けると終了する。
制御ユニット120Cは、制御ユニット120Aと比べて、デコード部143Cからの推定出力処理開始通知EPCを待って、上述したステップS14と同様の最適受信信号選択処理を開始する点のみが異なっている。
<動作>
以上のようにして構成された受信装置100Cの動作について、最適受信信号切換処理に主に着目して説明する。なお、以下の説明においては、当初においては、制御ユニット120Cが、選択指令ASLにより、受信信号RF1の選択をアンテナ切換ユニット130に対して指定しているものとする。また、当初においては、デコード部143Cにおいては、制御ユニット120Cによる推定出力処理開始指令EPRの発行に伴う推定出力処理が行われていないものとする。
受信装置100Cでは、最適受信信号切換処理以外の通常の受信処理は、デコード部143Cによるデコード結果の保存をしないことを除いて、第1実施形態に係る受信装置100Aと同様に実行される。かかる通常の受信処理と並行して、図10に示される最適受信信号切換処理におけるステップS41が実行される。このステップS41では、上述のステップS11と同様に、制御ユニット120Cが、OFDM復調部142から報告されたBERを監視し、BER値が所定の閾値THVよりも大きいか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS41:N)には、制御ユニット120Cは、現時点における受信信号の選択は適正であると判断し、ステップS41を繰り返す。
ステップS41における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS41:Y)には、制御ユニット120Cは、現時点における受信信号の選択は適正ではないと判断する。そして、制御ユニット120Cにおける処理は、ステップS42へ進む。
ステップS42では、制御ユニット120Cが、推定出力処理開始指令EPRをデコード部143Cへ送る。この推定出力処理開始指令EPRを受けたデコード部143Cは、ステップS43において、OFDM復調部142からの復調データDMDのデコード結果の保存を行う。デコード結果の保存量が推定出力処理に十分な量となると、デコード部143Cが、ステップS44の推定出力処理を開始する。
ステップS44では、まず、デコード部143Cが、OFDM復調部142からの復調データDMDに対するデコード処理を中止するとともに、推定出力処理開始通知EPCを制御ユニット120Cへ報告する。引き続き、デコード部143Cは、第1実施形態におけるデコード部143AによるステップS13における処理と同様の推定出力処理を行う。このステップS44における推定出力処理の結果は、復調音声データDAD及び復調映像データDIDとして、音声処理部145及び映像処理部146へ向けて送られる。この結果、ステップS44における推定出力処理中の期間においては、デコード部143Cによる推定結果に基づく音声が、音出力ユニット160のスピーカから出力されるとともに、デコード部143Cによる推定結果に基づく画像が、表示ユニット170の表示デバイスに表示される。
一方、推定出力処理開始通知EPCを受けた制御ユニット120Cは、ステップS45の最適受信信号選択処理を開始する。このステップS45では、上述した制御ユニット120AによるステップS14における処理と同様の処理が、制御ユニット120Cにより実行される。
次に、制御ユニット120Cが、ステップS46において、推定出力処理終了指令EPPをデコード部143Cへ送る。この推定出力処理終了指令EPPを受けたデコード部143Cは、ステップS44の推定出力処理を終了し、復調データDMDをデコードし、復調音声データDAD及び復調映像データDIDとして、音声処理部145及び映像処理部146へ向けて送る処理を再開する。
一方、ステップS46の処理が終了すると、制御ユニット120Cの処理はステップS41へ戻る。この結果、制御ユニット120CによるOFDM復調部142から報告されたBERの監視が、再開される。
以上説明したように、本第3実施形態では、OFDM復調部142におけるBERの検出の結果に基づいて、複数のアンテナ1111〜1114で受信された複数の受信信号RF1〜RF4の中から現在選択している受信信号が適正ではないと判断された場合に、制御ユニット120Cが、推定出力処理開始指令EPRをデコード部143Cへ送る。この推定出力処理開始指令EPRを受けたデコード部143Cは、OFDM復調部142からの復調データDMDのデコード結果を推定出力処理に十分な量だけ保存する。デコード結果の保存量が推定出力処理に十分な量となると、デコード部143Cは、推定出力処理開始通知EPCを制御ユニット120Cへ報告するとともに、推定出力処理を開始する。
推定出力処理開始通知EPCを受けた制御ユニット120Cは、アンテナ切換ユニット130において選択される受信信号を順次切り換えて、最適受信信号を決定する。そして、制御ユニット120Cは、決定された最適受信信号の選択をアンテナ切換ユニット130に行わせる。
かかる最適受信信号の選択処理の期間中においては、デコード部143Cが、最適受信信号に関するOFDM復調部142からの復調データDMDのデコードを行っていたならば得られたであろうデコード結果を、記憶部144に保存されている最近のデコード結果に基づいて、推定する。そして、推定結果に基づいて、音出力ユニット160のスピーカから音声が出力されるとともに、表示ユニット170の表示デバイスに画像が表示される。
したがって、本第3実施形態によれば、上述の第1実施形態の場合と同様に、利用者に違和感を与えることなく、簡易な構成で、放送波を受信して行われる映像又は音声の再生を適切に行うことができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について、主に図11〜図15を参照しつつ、適宜他の図を参照して説明する。なお、本第4実施形態についても、上述の第1実施形態の場合と同様に、車両に搭載され、MPEG方式によるコード化が行われた後に、OFDM変調が施された放送波を受信して処理する受信装置を例示して説明する。
<構成>
図11には、第4実施形態に係る受信装置100Dの概略的な構成がブロック図にて示されている。この図11に示されるように、受信装置100Dは、第1実施形態に係る受信装置100Aと比べて、制御ユニット120Aに代えて制御ユニット120Dを備える点、及び、受信信号処理ユニット140Aに代えて受信信号処理ユニット140Dを備える点のみが異なっている。そして、受信信号処理ユニット140Dは、図12に示されるように、受信信号処理ユニット140Aと比べて、デコーダ部143Aに代えてデコーダ部143Dを備える点のみが異なっている。
デコーダ部143Dは、デコーダ部143Aと同様に、MPEG方式でコード化された復調データDMDをデコードして、復調音声データDAD及び復調映像データDIDを生成する。こうして生成された復調音声データDAD及び復調映像データDIDは、音声処理部145及び映像処理部146へ向けて出力される。かかるデコード処理と並行して、デコード部143Cは、デコーダ部143Aと同様に、デコード結果を記憶部144に順次保存する。
また、デコード部143Dは、制御ユニット120Dからの受信信号の種類を指定した受信信号切換要求SWRを受けると、選択指令ASLにより、指定された受信信号の選択をアンテナ切換ユニット130に対して指令する。この後、デコード部143Dは、指定された受信信号に切り換えた旨を受信信号切換報告SWAを、制御ユニット120Dへ報告する。
また、デコード部143Dは、推定出力処理を行っていない状態で制御ユニット120Dからの受信信号切換要求SWRを受けると、推定出力処理を開始する。かかる推定出力処理に際して、デコード部143Dは、上述のデコード部143Aによる推定出力処理と同様の処理を実行する。
また、デコード部143Dは、制御ユニット120Dからの受信信号の種類を指定した最適信号決定通知SLAを受けると、選択指令ASLにより、指定された受信信号の選択をアンテナ切換ユニット130に対して指令する。そして、デコード部143Dは、推定出力処理を停止する。
図11に戻り、制御ユニット120Dは、受信信号処理ユニット140Dを制御することにより、希望局に対応する映像及び音声の再生処理を実現させる。具体的には、制御ユニット120Dは、制御ユニット120Aと同様に、操作入力ユニット150への利用者による希望局の指定入力に応答して、希望局の選局指令CSLを受信信号処理ユニット140C(より詳しくは、チューナ部141)へ送る。
また、制御ユニット120Dは、制御ユニット120Aと同様に、受信信号処理ユニット140D(より詳しくは、OFDM復調部142)から報告されたBERを監視する。そして、その監視結果に基づいて、良好な希望局からの放送波の受信及び再生処理を行うために、複数のアンテナ1111〜1114からの受信信号RF1〜RF4の中から、最適な受信信号に切り換える最適受信信号切換処理を行う。
かかる最適受信信号切換処理に際して、制御ユニット120Dは、受信信号切換要求SWR及び最適信号決定通知SLAを適宜発行する。こうして行われる最適受信信号切換処理の詳細は、後述する。
<動作>
以上のようにして構成された受信装置100Dの動作について、最適受信信号切換処理に主に着目して説明する。なお、以下の説明においては、当初においては、制御ユニット120Dが、選択指令ASLにより、受信信号RF1の選択をアンテナ切換ユニット130に対して指定しているものとする。また、当初においては、デコード部143Dにおいては、推定出力処理が行われていないものとする。
受信装置100Dでは、最適受信信号切換処理以外の通常の受信処理は、第1実施形態に係る受信装置100Aと同様に実行される。かかる通常の受信処理と並行して、図13に示される最適受信信号切換処理におけるステップS51が実行される。このステップS51では、上述のステップS11と同様に、制御ユニット120Dが、OFDM復調部142から報告されたBERを監視し、BER値が所定の閾値THVよりも大きいか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS51:N)には、制御ユニット120Dは、現時点における受信信号の選択は適正であると判断し、ステップS51を繰り返す。
ステップS51における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS51:Y)には、制御ユニット120Dは、現時点における受信信号の選択は適正ではないと判断する。そして、制御ユニット120Dにおける処理は、ステップS52へ進む。
ステップS52では、制御ユニット120Dが、最適信号決定処理を行う。この最適信号決定処理では、図14に示されるように、まず、ステップS61において、制御ユニット120Dは、次の受信信号への切換要求を、受信信号の種類を指定した受信信号切換要求SWRによりデコーダ部143Dへ送る。
引き続き、制御ユニット120Dは、ステップS62において、受信信号切換報告SWAをデコーダ部143Dから受信したか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS62:N)には、制御ユニット120Dは、ステップS62の処理を繰り返す。
受信信号切換報告SWAを受信し、ステップS62における判定の結果が肯定的となると、処理はステップS63へ進む。このステップS63では、制御ユニット120Dは、OFDM復調部142から報告された次のアンテナによる受信信号のBERを取得する。
引き続き、制御ユニット120Dは、ステップS64において、ステップS52の開始前に取得されたRF1についてのBERも含めて、受信信号RF1〜RF4の全てについて、BERを取得したか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS64:N)には、処理はステップS61へ戻る。以後、ステップS64における判定の結果が肯定的となるまで、ステップS61〜S64の処理を繰り返す。
受信信号RF1〜RF4の全てについてBERが取得され、ステップS64における判定の結果が肯定的となった場合(ステップS64;Y)には、処理はステップS65へ進む。このステップS65では、制御ユニット120Dが、取得された4つのBERのうち、最小のBERであった受信信号を最適受信信号と決定する。
こうしてステップS65の処理が終了すると、ステップS52の処理が終了し、制御ユニット120Dの処理は、図13のステップS54へ進む。
制御ユニット120Dは、ステップS54において、最適受信信号と決定された受信信号の種類を指定した最適信号決定通知SLAをデコード部143Dへ送る。この後、制御ユニット120Dの処理は、ステップS51へ戻る。この結果、制御ユニット120DによるOFDM復調部142から報告されたBERの監視が、再開される。
一方、ステップS52において、制御ユニット120Dが最初に送信した受信信号切換要求SWRを受けると、デコード部143Dが、ステップS53の受信信号切換及び推定出力処理を開始する。このステップS53が開始されると、図15に示されるように、デコード部143Dが、ステップS71の推定出力処理を開始するとともに、ステップS72〜S75の受信信号切換処理を開始する。
ステップS71では、デコード部143Dが、第1実施形態におけるデコード部143AによるステップS13における処理と同様の推定出力処理を行う。このステップS71における推定出力処理の結果は、復調音声データDAD及び復調映像データDIDとして、音声処理部145及び映像処理部146へ向けて送られる。この結果、ステップS71における推定出力処理中の期間においては、デコード部143Dによる推定結果に基づく音声が、音出力ユニット160のスピーカから出力されるとともに、デコード部143Dによる推定結果に基づく画像が、表示ユニット170の表示デバイスに表示される。
上記の受信信号切換処理では、まず、ステップS72において、デコード部143Dは、受信信号の選択処理を行う。この受信信号の選択処理では、デコード部143Dが、選択指令ASLにより、受信信号切換要求SWRにおいて指定された受信信号の選択をアンテナ切換ユニット130に対してアンテナ切換ユニット130に対して指令する。この後、デコード部143Dは、受信信号切換報告SWAを制御ユニット120Dへ送る。
次に、ステップS73において、デコード部143Dは、制御ユニット120Dからの受信信号切換要求SWRを受信したか否かを判定する。この判定の結果が肯定的であった場合(ステップS73:Y)には、処理はステップS72へ戻る。
ステップS73における判定の結果が否定的であった場合(ステップS73:N)には、処理はステップS74へ進む。このステップS74では、デコード部143Dが、受信信号の選択結果として、制御ユニット120Dからの最適信号決定通知SLAを受信したか否かを判定する。
ステップS74における判定の結果が否定的であった場合(ステップS74:N)には、処理はステップS73へ戻る。一方、ステップS74における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS74:Y)には、処理はステップS75へ進む。
ステップS75では、デコード部143Dが、選択指令ASLにより、最適信号決定通知SLAにおいて指定された受信信号の選択をアンテナ切換ユニット130に対して指令する。
こうしてステップS75の処理が終了すると、デコード部143Dは、ステップS71の推定出力処理を終了する。これにより、ステップS53の処理が終了する。この後、デコード部143Dは、復調データDMDをデコードし、復調音声データDAD及び復調映像データDIDとして、音声処理部145及び映像処理部146へ向けて送る処理を再開するとともに、デコード結果の記憶部144への保存処理を再開する。
以上説明したように、本第4実施形態では、OFDM復調部142におけるBERの検出の結果に基づいて、複数のアンテナ1111〜1114で受信された複数の受信信号RF1〜RF4の中から現在選択している受信信号が適正ではないと判断された場合に、制御ユニット120Dが、デコード部143Dに受信信号の切換を依頼することにより、アンテナ切換ユニット130において選択される受信信号を順次切り換えて、最適受信信号を決定する。そして、制御ユニット120Dは、決定された最適受信信号をデコード部143Dに報告する。この決定された最適受信信号の報告を受けたデコード部143Dは、最適受信信号の選択をアンテナ切換ユニット130に行わせる。
かかる最適受信信号の選択処理の期間中においては、デコード部143Dが、最適受信信号に関するOFDM復調部142からの復調データDMDを行っていたならば得られたであろうデコード結果を、記憶部144に保存されている最近のデコード結果に基づいて推定する。そして、推定結果に基づいて、音出力ユニット160のスピーカから音声が出力されるとともに、表示ユニット170の表示デバイスに画像が表示される。
したがって、本第4実施形態によれば、上述の第1実施形態の場合と同様に、利用者に違和感を与えることなく、簡易な構成で、放送波を受信して行われる映像又は音声の再生を適切に行うことができる。
[実施形態の変形]
本発明は、上記の第1〜第4実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記の第1〜第4実施形態では、選択受信信号SRFが受信処理に適切な状態であるか否かを選択受信信号SRFにおけるビットエラー率(BER)に基づいて判断したが、選択受信信号SRFのパワーを反映した自動利得制御信号AGCの値に基づいて判断するようにしてもよい。
また、上記の第1〜第4実施形態では、画像とともに音声についても、最適受信信号の選択処理の期間中においては、デコード部143A〜143Dが、最適受信信号に関するOFDM復調部142からの復調データDMDを行っていたならば得られたであろうデコード結果を、記憶部144に保存されている最近のデコード結果に基づいて推定するようにした。これに対し、音声については、最適受信信号の選択処理の期間中においては、最適受信信号の選択処理の期間の開始直前の音を音量を下げて、音出力ユニット160から出力するようにしてもよい。
また、第1実施形態に対する第2実施形態への変形と同様の変形を第3又は第4実施形態に対して行うこともできるし、第1実施形態に対する第3実施形態への変形と同様の変形を第2又は第4実施形態に対して行うこともできる。さらに、第1実施形態に対する第4実施形態への変形と同様の変形を第2又は第3実施形態に対して行うこともできる。
また、上記の第1〜第4実施形態においては、車両に搭載される受信装置に本発明を適用したが、車両以外の他の移動体に搭載される受信装置に本発明を適用することもできる。
なお、上記の実施形態における制御ユニット、OFDM復調部、デコード部、音声処理部及び映像処理部を中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、読出専用メモリ(ROM:Read Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)等を備えた演算手段としてのコンピュータとして構成し、予め用意されたプログラムを当該コンピュータで実行することにより、上記の実施形態における処理を行うようにしてもよい。このプログラムはハードディスク、CD−ROM、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、当該コンピュータによって記録媒体から読み出されて実行される。また、このプログラムは、CD−ROM、DVD等の可搬型記録媒体に記録された形態で取得されるようにしてもよいし、インターネットなどのネットワークを介した配送の形態で取得されるようにしてもよい。
本発明は、第1の観点からすると、放送波を受信して映像及び音声の少なくとも一方を再生する受信装置であって、複数のアンテナを有するアンテナ手段と;前記複数のアンテナで受信された複数の受信信号の1つを選択して出力する選択手段と;前記選択手段により選択された受信信号が有する情報を記憶する記憶手段と;前記選択手段により選択された受信信号の状態を検出する受信状態検出手段と;前記選択手段により選択される受信信号を順次切り換えつつ、前記受信状態検出手段による検出結果に基づいて、前記複数の受信信号の中から現時点における最適な受信信号を検出し、前記最適な受信信号の選択指令を前記選択手段に対して行う最適受信信号検出手段と;前記選択手段により選択される受信信号の前記最適受信信号検出手段による切り換え開始前の所定期間において、前記選択手段により選択されていた受信信号が有していた情報を前記記憶手段に保存する情報保存手段と;前記選択手段により選択される受信信号の前記最適受信信号検出手段による切り換え開始後、前記最適受信信号検出手段による前記選択指令がなされるまでの切換期間にわたって、前記情報保存手段により前記記憶手段に保存された情報を利用して、前記映像及び音声の少なくとも一方の前記切換期間における再生内容を推定する再生内容推定手段と;前記切換期間以外の期間においては、前記選択手段による選択結果に基づく再生出力を行うとともに、前記切換期間においては、前記再生内容推定手段による推定結果に基づく再生出力を行う再生出力手段と;を備えることを特徴とする受信装置である。
本発明は、第2の観点からすると、複数のアンテナで受信された複数の受信信号を順次切り換えつつ、前記複数の受信信号のそれぞれの状態を検出する受信状態検出工程と;前記受信状態検出工程における検出結果に基づいて、前記複数の受信信号の中から最適な受信信号を検出する最適受信信号検出工程と;前記受信状態検出工程における前記複数の受信信号の切り換え開始前の所定期間において、選択されていた信号が有していた情報を保存する情報保存工程と;前記受信状態検出工程における前記複数の受信信号の切り換え開始後、前記最適受信信号検出工程の終了までの切換期間にわたって、前記情報保存工程において保存された情報を利用して、映像及び音声の少なくとも一方の前記切換期間における再生内容を推定する再生内容推定工程と;前記切換期間以外の期間においては、選択されている受信信号に基づく再生出力を行うとともに、前記切換期間においては、前記再生内容推定工程における推定結果に基づく再生出力を行う再生出力工程と;を備えることを特徴とする受信処理方法である。

Claims (11)

  1. 放送波を受信して映像及び音声の少なくとも一方を再生する受信装置であって、
    複数のアンテナを有するアンテナ手段と;
    前記複数のアンテナで受信された複数の受信信号の1つを選択して出力する選択手段と;
    前記選択手段により選択された受信信号が有する情報を記憶する記憶手段と;
    前記選択手段により選択された受信信号の状態を検出する受信状態検出手段と;
    前記選択手段により選択される受信信号を順次切り換えつつ、前記受信状態検出手段による検出結果に基づいて、前記複数の受信信号の中から現時点における最適な受信信号を検出し、前記最適な受信信号の選択指令を前記選択手段に対して行う最適受信信号検出手段と;
    前記選択手段により選択される受信信号の前記最適受信信号検出手段による切り換え開始前の所定期間において、前記選択手段により選択されていた受信信号が有していた情報を前記記憶手段に保存する情報保存手段と;
    前記選択手段により選択される受信信号の前記最適受信信号検出手段による切り換え開始後、前記最適受信信号検出手段による前記選択指令がなされるまでの切換期間にわたって、前記情報保存手段により前記記憶手段に保存された情報に基づいて、前記映像及び音声の少なくとも一方の前記期間における再生内容を推定する再生内容推定手段と;
    前記切換期間以外の期間においては、前記選択手段による選択結果に基づく再生出力を行うとともに、前記切換期間においては、前記再生内容推定手段による推定結果に基づく再生出力を行う再生出力手段と;
    を備えることを特徴とする受信装置。
  2. 前記受信状態検出手段は、前記選択手段により選択された受信信号のビットエラー率を検出する、ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記受信状態検出手段は、前記選択手段により選択された受信信号に対応するアンテナによる前記放送波の受信パワーを検出する、ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  4. 前記再生出力には、映像再生出力が含まれ、
    前記情報保存手段は、前記最適受信信号検出手段による切り換え開始前における複数画面のそれぞれにおける所定領域の映像情報を含む受信情報を前記記憶手段に記憶させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  5. 前記所定領域は、全画面領域である、ことを特徴とする請求項4に記載の受信装置。
  6. 前記所定領域は、画面領域の一部である、ことを特徴とする請求項4に記載の受信装置。
  7. 前記情報保存手段は、前記受信状態検出手段による検出結果が、前記再生出力に際して好ましい範囲として予め定められた範囲から外れた場合に、前記記憶手段への保存処理を開始する、ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  8. 移動体に搭載される、ことを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  9. 複数のアンテナで受信された複数の受信信号を順次切り換えつつ、前記複数の受信信号のそれぞれの状態を検出する受信状態検出工程と;
    前記受信状態検出工程における検出結果に基づいて、前記複数の受信信号の中から最適な受信信号を検出する最適受信信号検出工程と;
    前記受信状態検出工程における前記複数の受信信号の切り換え開始前の所定期間において、選択されていた信号が有していた情報を保存する情報保存工程と;
    前記受信状態検出工程における前記複数の受信信号の切り換え開始後、前記最適受信信号検出工程の終了までの切換期間にわたって、前記情報保存工程において保存された情報に基づいて、映像及び音声の少なくとも一方の前記切換期間における再生内容を推定する再生内容推定工程と;
    前記切換期間以外の期間においては、選択されている受信信号に基づく再生出力を行うとともに、前記切換期間においては、前記再生内容推定工程における推定結果に基づく再生出力を行う再生出力工程と;
    を備えることを特徴とする受信処理方法。
  10. 請求項9に記載の受信処理方法を演算手段に実行させる、ことを特徴とする受信処理プログラム。
  11. 請求項10に記載の受信処理プログラムが、演算手段により読み取り可能に記録された記録媒体。
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