JPWO2007069667A1 - 弾性関節装置 - Google Patents
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Abstract
弾性関節装置31は、一対の支持体1,2と、これら支持体1,2同士を互いに連結する連結体30とを具備し、連結体30は、1本又は複数本の弾性棒4a,4b,4cと、弾性棒4a,4b,4cを互いに独立に駆動してその軸線方向に伸縮させる伸縮装置3a,3b,3cとを具備する。
Description
本発明は弾性関節装置に関する。
ロボットの関節や地上移動体の車体間連結装置として、直動運動を利用した関節装置が公知である。
例えば特許第2995055号公報及び特開2004−345503号公報には、一対の支持体と、複数の伸縮棒とを備え、各伸縮棒をユニバーサルジョイントを介して支持体に固定することによりこれら支持体を互いに連結し、伸縮棒を軸線方向に伸縮させることにより、一方の支持体を他方の支持体に対し垂直軸線回り又は水平軸線回りに回転運動させるようにした関節装置が開示されている。
しかしながら、これらの関節装置では、伸縮棒自体が弾性を備えておらず、このため、一方の支持体に外力が作用すると関節装置を介して他方の支持体に外力が伝達されるおそれがある。また、走行状態によっては支持体の動きが制約され滑らかな動作が得られないおそれもある。
一方、特開2005−59110号公報には、根本部が支持部材に固定された第1弾性部材と、該第1弾性部材に固定された複数の節部材と、最先端に位置する節部材に先端部が固定された第2弾性部材とを有し、第2弾性部材の根本部を先端部と反対方向に移動させると関節部が屈曲する関節装置が開示されている。
この関節装置では第1弾性部材及び第2弾性部材が板部材から形成されているので、屈曲方向の外力はこれら弾性部材でもって吸収することができる。しかしながら、屈曲方向と直行する方向の外力を弾性部材でもって吸収することはできない。
例えば特許第2995055号公報及び特開2004−345503号公報には、一対の支持体と、複数の伸縮棒とを備え、各伸縮棒をユニバーサルジョイントを介して支持体に固定することによりこれら支持体を互いに連結し、伸縮棒を軸線方向に伸縮させることにより、一方の支持体を他方の支持体に対し垂直軸線回り又は水平軸線回りに回転運動させるようにした関節装置が開示されている。
しかしながら、これらの関節装置では、伸縮棒自体が弾性を備えておらず、このため、一方の支持体に外力が作用すると関節装置を介して他方の支持体に外力が伝達されるおそれがある。また、走行状態によっては支持体の動きが制約され滑らかな動作が得られないおそれもある。
一方、特開2005−59110号公報には、根本部が支持部材に固定された第1弾性部材と、該第1弾性部材に固定された複数の節部材と、最先端に位置する節部材に先端部が固定された第2弾性部材とを有し、第2弾性部材の根本部を先端部と反対方向に移動させると関節部が屈曲する関節装置が開示されている。
この関節装置では第1弾性部材及び第2弾性部材が板部材から形成されているので、屈曲方向の外力はこれら弾性部材でもって吸収することができる。しかしながら、屈曲方向と直行する方向の外力を弾性部材でもって吸収することはできない。
本発明は上記従来技術を考慮したものであって、少なくとも伸縮の自由度を有する関節装置として機能するだけでなく、上下、左右、伸縮及び捻り方向の弾性力でもって外力を緩衝し、支持体同士を滑らかに連結することができる関節装置の提供を目的とする。
本発明によれば、弾性関節装置において、一対の支持体と、これら支持体同士を互いに連結する連結体であって、1つ又は複数の弾性棒と、弾性棒を互いに独立に駆動してその軸線方向に伸縮させる伸縮装置とを具備した連結体と、を具備した弾性関節装置が提供される。
また、本発明によれば、移動体において、複数の移動モジュールと、互いに隣接する一対の移動モジュール同士を互いに連結する少なくとも1つの連結体であって、各連結体が、1つ又は複数の弾性棒と、弾性棒を互いに独立に駆動してその軸線方向に伸縮させる伸縮装置とを具備した連結体と、を具備した移動体が提供される。
本発明によれば、弾性関節装置において、一対の支持体と、これら支持体同士を互いに連結する連結体であって、1つ又は複数の弾性棒と、弾性棒を互いに独立に駆動してその軸線方向に伸縮させる伸縮装置とを具備した連結体と、を具備した弾性関節装置が提供される。
また、本発明によれば、移動体において、複数の移動モジュールと、互いに隣接する一対の移動モジュール同士を互いに連結する少なくとも1つの連結体であって、各連結体が、1つ又は複数の弾性棒と、弾性棒を互いに独立に駆動してその軸線方向に伸縮させる伸縮装置とを具備した連結体と、を具備した移動体が提供される。
図1は本発明の実施例の構成説明図、図2は伸縮装置の詳細図、図3A、図3B及び図3Cは弾性連結体の別の実施例の構成説明図、図4、図5及び図6は図1の実施例の動作説明図、図7Aは従来例の動作説明図、図7Bは本発明による実施例の動作説明図、図8は本発明が適用された地上移動体の構成説明図、図9及び図10は地上移動体の別の実施例の構成説明図、図11Aから図11Dまでは地上移動体の推進方法の説明図、図12は本発明の別の実施例の構成説明図、図13は好ましくない例を示す図である。
1…後方支持体
2…前方支持体
3a,3b,3c,3d,3e,3f…伸縮装置
4a,4b,4c,4d,4e,4f…弾性棒
5a,5b,5c,5d,5e,5f…弾性部材
20…地上移動体
21…後方モジュール(後方車両)
22…前方モジュール(前方車両)
23a,23b,23c,23d…伸縮装置
24a,24b,24c,24d…弾性棒
30…弾性連結体
31…弾性関節装置
61…規制部材
2…前方支持体
3a,3b,3c,3d,3e,3f…伸縮装置
4a,4b,4c,4d,4e,4f…弾性棒
5a,5b,5c,5d,5e,5f…弾性部材
20…地上移動体
21…後方モジュール(後方車両)
22…前方モジュール(前方車両)
23a,23b,23c,23d…伸縮装置
24a,24b,24c,24d…弾性棒
30…弾性連結体
31…弾性関節装置
61…規制部材
図1は、本発明の実施例の構成説明図である。
図1に示される弾性関節装置31は、前方支持体2及び後方支持体1と、これらを連結する弾性連結体30とにより構成される。弾性連結体30は、1本又は複数本(この例では3本)の弾性棒4(4a,4b,4c)と、各弾性棒4をそれぞれの軸線方向に直動伸縮動作させる伸縮装置3(3a,3b,3c)とにより構成される。各弾性棒4の前端は前方支持体2に固定され、各伸縮装置3の後端は後方支持体1に直接的に固定される。
本発明による実施例では、各弾性棒4は断面がほぼ円形状をなし、全体が例えばウレタンゴムから形成される。また、各弾性棒4は中空であってもよいし、中実であってもよい。
一方、各伸縮装置3は、それぞれ独立して弾性棒4を伸縮制御可能な駆動系を備えている。すなわち、例えば図2に示されるように伸縮装置3は、弾性棒4を摺動可能に収容するケーシング51と、ケーシング51内に中心軸線周りに回転可能に収容されたボルト52と、ベルトのような動力伝達機構53と、電気モータ54と、中空の弾性棒4に固定されかつボルト52と螺合するナット55とを具備する。電気モータ54が回転されるとボルト52が回転され、それによってナット55及び弾性棒4が軸線方向に移動される。この場合、弾性棒4自体の軸線方向長さは大きく変化しない。
各弾性棒4は、それ自体で弾性を有するので、前後方向の直動伸縮動作だけでなく、上下、左右に湾曲して揺動動作が可能である。
また、3本の弾性棒4がそれぞれ弾性を有しすなわち一対の支持体1,2が剛性体により連結されていないので、弾性関節装置31はその中心軸線Cに関し、上下揺動方向(矢印a)、左右揺動方向(矢印b)、捻り動作方向(矢印c)及び伸縮動作方向(矢印d)の全方向についての外力ないし衝撃を緩和することができる。
図3Aから図3Cまでに弾性連結体30の別の実施例を示す。
図3Aは、前方支持体2及び後方支持体1間の弾性連結体30を、1本の弾性棒4a及びその伸縮装置3aにより構成した例を示している。伸縮装置3aによって弾性棒4aが駆動され、直動伸縮動作が可能である。また、弾性棒4aの弾性により、上下揺動方向(矢印a)、左右揺動方向(矢印b)、捻り動作方向(矢印c)及び伸縮動作方向(矢印d)の全方向についての衝撃を緩和することができる。
図3Bは、前方支持体2及び後方支持体1間の弾性連結体30を、2本の弾性棒4a,4b及びそれぞれの伸縮装置3a,3bにより構成した例を示している。この例でも、各伸縮装置3a,3bによって弾性棒4a,4bが独立して駆動されるので、左右動作および伸縮動作が可能である。また、上下揺動方向(矢印a)、左右揺動方向(矢印b)、捻り動作方向(矢印c)及び伸縮動作方向(矢印d)の全方向についての衝撃を緩和することができる。
図3Cは、前方支持体2及び後方支持体1間の弾性連結体30を、6本の弾性棒4a,4b,4c,4d,4e,4f及びそれぞれの伸縮装置3a,3b,3c,3d,3e,3fにより構成することにより、6自由度を有するスチュワートプラットフォームを形成した例を示している。また、この例では、各弾性棒4a,4b,4c,4d,4e,4fの前端は前方支持体2に直接的に固定され、各伸縮装置3a,3b,3c,3d,3e,3fの後端は後方支持体1に、弾性部材5a,5b,5c,5d,5e,5fを介して固定される。この例でも、各伸縮装置3a,3b,3c,3d,3e,3fによって弾性棒4a,4b,4c,4d,4e,4fが独立して駆動されるので、図3CのX,Y,Z方向及びα,β,γ方向の動作、すなわち並進、回転各3自由度、合計6自由度の動作が可能となる。また、各弾性棒4a,4b,4c,4d,4e,4fが弾性を備えておりかつ弾性部材5a,5b,5c,5d,5e,5fが設けられているので、上下揺動方向、左右揺動方向、捻り動作方向及び伸縮動作方向の全方向についての衝撃を緩和することができる。
このように弾性連結体30の弾性棒4の数は1本でもよいし複数でもよい。しかしながら、弾性棒4を少なくとも3本にすると、弾性棒4をそれぞれ独立して駆動制御することにより、全体として上下、左右、伸縮動作が可能になると共に、これら各動作方向及び捻り方向に対する衝撃を緩衝することが可能となる。
図4は、図1に示される、3本の弾性棒を具備した弾性連結体30の動作説明図である。
最初に等長に伸ばされた3本の弾性棒4a,4b,4cの状態から、図4に示したように、弾性棒4aを伸張動作させ(矢印E)、弾性棒4bを短縮動作させる(矢印S)。これにより、弾性連結体30を垂直軸線V廻りに回転動作させる(矢印R)ことができる。これにより、前方支持体2が後方支持体1に対し左右に揺動動作する。
図5は、図1に示される、3本の弾性棒を具備した弾性連結体30の別の動作説明図である。
最初に等長に伸ばされた3本の弾性棒4a,4b,4cの状態から、図5に示したように、上方に位置する2本の弾性棒4a,4bを短縮動作させ(矢印S)、下方に位置する弾性棒4cを伸張動作させる(矢印E)。これにより、弾性連結体30を水平軸線H廻りに回転動作させる(矢印R)ことができる。これにより、前方支持体2が後方支持体1に対し上下に揺動動作する。
図6は、図1に示される、3本の弾性棒を具備した弾性連結体のさらに別の動作説明図である。
3本の弾性棒4a,4b,4cを、図6に示したように、等しい長さだけ伸張動作させる(矢印E)。これにより、弾性連結体30を前方に直進動作させる(矢印F)ことができる。これにより、前方支持体2が後方支持体1に対し直動伸縮動作する。
次に、図7A及び図7Bを参照して、本発明に係る弾性関節装置を従来の関節装置と比較して説明する。ここで、図7Aは従来の関節装置を示し、図7Bは本発明の関節装置を示す。
図7Aのようにユニバーサルジョイント又はその他の枢軸回転構造を用いて前後のアーム11,12同士を関節部14で連結して屈曲動作させると、関節部14で、矢印Kで示すように、アーム11,12が相互に角張って屈曲する。このため、異物などが関節部14に引っ掛かって関節部14が故障しやすくなるおそれがある。
これに対し、本発明の弾性関節装置は、図7Bに示すように、前方支持体2と後方支持体1間の弾性連結体30の弾性棒4自体が弾性を有するので、この弾性棒4を伸縮動作させることにより、矢印Gで示すように、滑らかに湾曲する。したがって、異物などが屈曲部分で引っ掛かることがなくなり、故障しにくくなって動作の信頼性が高まる。
このように本発明による実施例では、弾性連結体が、少なくとも伸縮の自由度を有する関節装置として機能するだけでなく、上下、左右、伸縮及び捻り方向の弾性力で衝撃力を緩衝し、支持体同士を滑らかに連結できる。この場合、弾性連結体を構成する弾性棒自体が弾性的に湾曲するので、湾曲する弾性棒自体により衝撃を緩衝する作用が得られる。このため、新たに衝撃緩衝のための緩衝装置を設ける必要がなく、構造を簡素化し、コストを低下させると共に、関節部又は連結部が滑らかに湾曲するので、異物が引っ掛かりにくくなり、円滑な動作が得られかつ故障しにくい関節装置を実現できる。
本発明は例えばロボットの関節や、地上又は水中を移動可能な移動体の連結装置に適用することができる。
図8に本発明の適用例を示す。図8は、地上移動体の連結装置に本発明を適用した例を示している。この地上移動体は例えば地震等の災害後に瓦礫内の不整地に進入して被災者を探査する無人探査装置から構成することができる。
地上移動体20は、後方モジュール21と、前方モジュール22と、これらを連結する弾性連結体30とにより構成される。図8に示される例では、後方モジュール21及び前方モジュール22はそれらの進行方向に沿って直列に連結されている。また、図8に示される例において、後方モジュール21及び前方モジュール22はそれぞれの全面を覆って走行駆動用のクローラ26を備えた車両から構成される。
弾性連結体30は、4本の弾性棒24a,24b,24c,24dと、各弾性棒24a,24b,24c,24dを各々別個に伸縮駆動制御する伸縮装置23a,23b,23c,23d(23b,23dのみ図示)とにより構成される。各弾性棒24a,24b,24c,24dの前端は前方車両22に直接的に固定され、各伸縮装置23a,23b,23c,23dの後端は後方車両21に直接的に固定される。なお、弾性連結体30を構成する弾性棒の本数は、4本に限らず3本又はそれ以外の本数であってもよい。
上記構成の地上移動体20によれば、前方車両22が弾性連結体30を介して後方車両21に連結されるので、前後の車両21,22の相互間で、前述の図1から図6までの場合と同様に、上下、左右、捻り及び伸縮動作が可能になる。また、これらの動作方向に対する衝撃を弾性的に緩衝し、車両同士を滑らかな動作で連結して瓦礫などの引っ掛かりをなくし、不整地を円滑に走行できる。
図9に地上移動体20の別の実施例を示す。
図9に示される例では、地上移動体20は2つの移動モジュール21,22すなわち後方モジュール21及び前方モジュール22と、これらを連結する弾性連結体30とにより構成される。図9に示される例でも、後方モジュール21及び前方モジュール22はそれらの進行方向に沿って直列に連結されている。しかしながら、各モジュールは21,22は例えば円筒形状をなし、クローラや車輪などを備えていない。
弾性連結体32は、3本の弾性棒24a,24b,24cと、各弾性棒24a,24b,24cを各々別個に伸縮駆動制御する伸縮装置23a,23b,23cとにより構成される。各弾性棒24a,24b,24cの前端は前方モジュール22に固定され、各伸縮装置23a,23b,23cは後方モジュール21内に収容される。
図9に示される地上移動体20でも、前方モジュール22が弾性連結体30を介して後方モジュール21に連結されるので、上下、左右、捻り及び伸縮動作が可能であり、これらの動作方向に対する衝撃を弾性的に緩衝することができる。
図10に示されるように、3つ以上例えば4つの移動モジュール21,27a,27b,22を設けてこれら移動モジュールをそれらの進行方向に沿って直列に連結し、互いに隣接する移動モジュール同士を弾性連結体30によりそれぞれ連結するようにすることもできる。
したがって、一般化して言うと、本発明による移動体は、複数の移動モジュールと、互いに隣接する一対の移動モジュール同士を互いに連結する少なくとも1つの連結体とを具備しているということになる。
図9又は図10に示される、車輪などを備えていない地上移動体20を推進するには様々な方法が考えられる。例えば、少なくとも先頭の移動モジュール21及び最後尾の移動モジュール22に係合爪を設け、これら係合爪を選択的に地面等に係合させると共に、弾性連結体30を伸縮させることにより、地上移動体20を推進させることができる。すなわち、移動モジュールが2つの場合を例にとって説明すると、図11Aに示されるようにまず前方モジュール22の係合爪22pが例えば地面GRに係合される。次いで、図11Bに示されるように弾性連結体30が収縮され、それにより後方モジュール21が前進させられる。次いで、図11Cに示されるように前方モジュール22の係合爪22pが地面GRから解放され、後方モジュール21の係合爪21pが地面GRに係合される。次いで、図11Dに示されるように弾性連結体30が伸長され、それにより前方モジュール22が前進させられる。これらが繰り返される。
あるいは、地上移動体が移動モジュールを3つ以上備えている場合には、ヘビ又は尺取虫のような屈曲運動により、地上移動体20を推進させることもできる。
このようにすると、地上移動体20を推進させるための駆動装置を設ける必要がない。
図12に本発明の別の実施例を示す。
例えば図9に示される地上移動体20において、前方モジュール22の自重が大きい場合には、前方モジュール22を後方モジュール21に対し上向きに移動させるべく一つの弾性棒24aを伸長させると、図13に示されるように弾性棒24a自体が好ましくなく変形し、前方モジュール22が上向きに移動されないおそれがある。
そこで本発明による別の実施例では、図12に示されるように、一対の移動モジュール21,22同士間の中間位置において弾性棒24a,24b,24cの動きを規制する規制部材61を設けている。図12に示される例では、規制部材61は複数例えば2つの板部材62,63から構成される。各板部材62a,62bは弾性棒24a,24b,24cをそれぞれ受容する受容孔64を備えており、弾性棒24a,24b,24cがそれぞれ対応する受容孔64内をそれぞれ貫通することにより、これら弾性棒24a,24b,24cの動きが規制される。
また、本発明による別の実施例では、図12に示されるように、一対の移動モジュール21,22同士の間の弾性棒24a,24b,24cを全周に亘って覆う蛇腹状のカバー部材65が設けられており、このカバー部材65により板部材62,63が支持されている。このようにすると、弾性棒24a,24b,24cの上下、左右、捻り及び伸縮動作に応じてカバー部材65が変形するので、板部材62,63を正規の位置に保持し続けることができ、したがって弾性棒24a,24b,24cの状態にかかわらず、弾性棒24a,24b,24cの動きを規制し続けることができる。
カバー部材65の一端は全周に亘って前方モジュール22に固定され、カバー部材65の他端は全周に亘って後方モジュール21に固定される。したがって、弾性連結体30がカバー部材65によって保護されると共に、弾性棒24a,24b,24c同士間の空隙に異物等が侵入するのが阻止される。
なお、板部材62,63がカバー部材65によって支持されていることを考えると、弾性棒24a,24b,24cの動きがカバー部材65によって規制されるという見方もできる。また、板部材62,63に設けられた受容孔64に3つの弾性棒24a,24b,24cが受容されていることを考えると、例えば弾性棒24aの動きが残りの弾性棒24b,24cによって規制されるという見方もできる。あるいは、板部材62,63によって、弾性棒24a,24b,24c同士間の距離がほぼ一定に維持されるという見方もできる。
本発明によれば、少なくとも伸縮の自由度を有する関節装置として機能するだけでなく、上下、左右、伸縮及び捻り方向の弾性力でもって外力を緩衝し、支持体同士を滑らかに連結することができる関節装置を提供することができる。
図1に示される弾性関節装置31は、前方支持体2及び後方支持体1と、これらを連結する弾性連結体30とにより構成される。弾性連結体30は、1本又は複数本(この例では3本)の弾性棒4(4a,4b,4c)と、各弾性棒4をそれぞれの軸線方向に直動伸縮動作させる伸縮装置3(3a,3b,3c)とにより構成される。各弾性棒4の前端は前方支持体2に固定され、各伸縮装置3の後端は後方支持体1に直接的に固定される。
本発明による実施例では、各弾性棒4は断面がほぼ円形状をなし、全体が例えばウレタンゴムから形成される。また、各弾性棒4は中空であってもよいし、中実であってもよい。
一方、各伸縮装置3は、それぞれ独立して弾性棒4を伸縮制御可能な駆動系を備えている。すなわち、例えば図2に示されるように伸縮装置3は、弾性棒4を摺動可能に収容するケーシング51と、ケーシング51内に中心軸線周りに回転可能に収容されたボルト52と、ベルトのような動力伝達機構53と、電気モータ54と、中空の弾性棒4に固定されかつボルト52と螺合するナット55とを具備する。電気モータ54が回転されるとボルト52が回転され、それによってナット55及び弾性棒4が軸線方向に移動される。この場合、弾性棒4自体の軸線方向長さは大きく変化しない。
各弾性棒4は、それ自体で弾性を有するので、前後方向の直動伸縮動作だけでなく、上下、左右に湾曲して揺動動作が可能である。
また、3本の弾性棒4がそれぞれ弾性を有しすなわち一対の支持体1,2が剛性体により連結されていないので、弾性関節装置31はその中心軸線Cに関し、上下揺動方向(矢印a)、左右揺動方向(矢印b)、捻り動作方向(矢印c)及び伸縮動作方向(矢印d)の全方向についての外力ないし衝撃を緩和することができる。
図3Aから図3Cまでに弾性連結体30の別の実施例を示す。
図3Aは、前方支持体2及び後方支持体1間の弾性連結体30を、1本の弾性棒4a及びその伸縮装置3aにより構成した例を示している。伸縮装置3aによって弾性棒4aが駆動され、直動伸縮動作が可能である。また、弾性棒4aの弾性により、上下揺動方向(矢印a)、左右揺動方向(矢印b)、捻り動作方向(矢印c)及び伸縮動作方向(矢印d)の全方向についての衝撃を緩和することができる。
図3Bは、前方支持体2及び後方支持体1間の弾性連結体30を、2本の弾性棒4a,4b及びそれぞれの伸縮装置3a,3bにより構成した例を示している。この例でも、各伸縮装置3a,3bによって弾性棒4a,4bが独立して駆動されるので、左右動作および伸縮動作が可能である。また、上下揺動方向(矢印a)、左右揺動方向(矢印b)、捻り動作方向(矢印c)及び伸縮動作方向(矢印d)の全方向についての衝撃を緩和することができる。
図3Cは、前方支持体2及び後方支持体1間の弾性連結体30を、6本の弾性棒4a,4b,4c,4d,4e,4f及びそれぞれの伸縮装置3a,3b,3c,3d,3e,3fにより構成することにより、6自由度を有するスチュワートプラットフォームを形成した例を示している。また、この例では、各弾性棒4a,4b,4c,4d,4e,4fの前端は前方支持体2に直接的に固定され、各伸縮装置3a,3b,3c,3d,3e,3fの後端は後方支持体1に、弾性部材5a,5b,5c,5d,5e,5fを介して固定される。この例でも、各伸縮装置3a,3b,3c,3d,3e,3fによって弾性棒4a,4b,4c,4d,4e,4fが独立して駆動されるので、図3CのX,Y,Z方向及びα,β,γ方向の動作、すなわち並進、回転各3自由度、合計6自由度の動作が可能となる。また、各弾性棒4a,4b,4c,4d,4e,4fが弾性を備えておりかつ弾性部材5a,5b,5c,5d,5e,5fが設けられているので、上下揺動方向、左右揺動方向、捻り動作方向及び伸縮動作方向の全方向についての衝撃を緩和することができる。
このように弾性連結体30の弾性棒4の数は1本でもよいし複数でもよい。しかしながら、弾性棒4を少なくとも3本にすると、弾性棒4をそれぞれ独立して駆動制御することにより、全体として上下、左右、伸縮動作が可能になると共に、これら各動作方向及び捻り方向に対する衝撃を緩衝することが可能となる。
図4は、図1に示される、3本の弾性棒を具備した弾性連結体30の動作説明図である。
最初に等長に伸ばされた3本の弾性棒4a,4b,4cの状態から、図4に示したように、弾性棒4aを伸張動作させ(矢印E)、弾性棒4bを短縮動作させる(矢印S)。これにより、弾性連結体30を垂直軸線V廻りに回転動作させる(矢印R)ことができる。これにより、前方支持体2が後方支持体1に対し左右に揺動動作する。
図5は、図1に示される、3本の弾性棒を具備した弾性連結体30の別の動作説明図である。
最初に等長に伸ばされた3本の弾性棒4a,4b,4cの状態から、図5に示したように、上方に位置する2本の弾性棒4a,4bを短縮動作させ(矢印S)、下方に位置する弾性棒4cを伸張動作させる(矢印E)。これにより、弾性連結体30を水平軸線H廻りに回転動作させる(矢印R)ことができる。これにより、前方支持体2が後方支持体1に対し上下に揺動動作する。
図6は、図1に示される、3本の弾性棒を具備した弾性連結体のさらに別の動作説明図である。
3本の弾性棒4a,4b,4cを、図6に示したように、等しい長さだけ伸張動作させる(矢印E)。これにより、弾性連結体30を前方に直進動作させる(矢印F)ことができる。これにより、前方支持体2が後方支持体1に対し直動伸縮動作する。
次に、図7A及び図7Bを参照して、本発明に係る弾性関節装置を従来の関節装置と比較して説明する。ここで、図7Aは従来の関節装置を示し、図7Bは本発明の関節装置を示す。
図7Aのようにユニバーサルジョイント又はその他の枢軸回転構造を用いて前後のアーム11,12同士を関節部14で連結して屈曲動作させると、関節部14で、矢印Kで示すように、アーム11,12が相互に角張って屈曲する。このため、異物などが関節部14に引っ掛かって関節部14が故障しやすくなるおそれがある。
これに対し、本発明の弾性関節装置は、図7Bに示すように、前方支持体2と後方支持体1間の弾性連結体30の弾性棒4自体が弾性を有するので、この弾性棒4を伸縮動作させることにより、矢印Gで示すように、滑らかに湾曲する。したがって、異物などが屈曲部分で引っ掛かることがなくなり、故障しにくくなって動作の信頼性が高まる。
このように本発明による実施例では、弾性連結体が、少なくとも伸縮の自由度を有する関節装置として機能するだけでなく、上下、左右、伸縮及び捻り方向の弾性力で衝撃力を緩衝し、支持体同士を滑らかに連結できる。この場合、弾性連結体を構成する弾性棒自体が弾性的に湾曲するので、湾曲する弾性棒自体により衝撃を緩衝する作用が得られる。このため、新たに衝撃緩衝のための緩衝装置を設ける必要がなく、構造を簡素化し、コストを低下させると共に、関節部又は連結部が滑らかに湾曲するので、異物が引っ掛かりにくくなり、円滑な動作が得られかつ故障しにくい関節装置を実現できる。
本発明は例えばロボットの関節や、地上又は水中を移動可能な移動体の連結装置に適用することができる。
図8に本発明の適用例を示す。図8は、地上移動体の連結装置に本発明を適用した例を示している。この地上移動体は例えば地震等の災害後に瓦礫内の不整地に進入して被災者を探査する無人探査装置から構成することができる。
地上移動体20は、後方モジュール21と、前方モジュール22と、これらを連結する弾性連結体30とにより構成される。図8に示される例では、後方モジュール21及び前方モジュール22はそれらの進行方向に沿って直列に連結されている。また、図8に示される例において、後方モジュール21及び前方モジュール22はそれぞれの全面を覆って走行駆動用のクローラ26を備えた車両から構成される。
弾性連結体30は、4本の弾性棒24a,24b,24c,24dと、各弾性棒24a,24b,24c,24dを各々別個に伸縮駆動制御する伸縮装置23a,23b,23c,23d(23b,23dのみ図示)とにより構成される。各弾性棒24a,24b,24c,24dの前端は前方車両22に直接的に固定され、各伸縮装置23a,23b,23c,23dの後端は後方車両21に直接的に固定される。なお、弾性連結体30を構成する弾性棒の本数は、4本に限らず3本又はそれ以外の本数であってもよい。
上記構成の地上移動体20によれば、前方車両22が弾性連結体30を介して後方車両21に連結されるので、前後の車両21,22の相互間で、前述の図1から図6までの場合と同様に、上下、左右、捻り及び伸縮動作が可能になる。また、これらの動作方向に対する衝撃を弾性的に緩衝し、車両同士を滑らかな動作で連結して瓦礫などの引っ掛かりをなくし、不整地を円滑に走行できる。
図9に地上移動体20の別の実施例を示す。
図9に示される例では、地上移動体20は2つの移動モジュール21,22すなわち後方モジュール21及び前方モジュール22と、これらを連結する弾性連結体30とにより構成される。図9に示される例でも、後方モジュール21及び前方モジュール22はそれらの進行方向に沿って直列に連結されている。しかしながら、各モジュールは21,22は例えば円筒形状をなし、クローラや車輪などを備えていない。
弾性連結体32は、3本の弾性棒24a,24b,24cと、各弾性棒24a,24b,24cを各々別個に伸縮駆動制御する伸縮装置23a,23b,23cとにより構成される。各弾性棒24a,24b,24cの前端は前方モジュール22に固定され、各伸縮装置23a,23b,23cは後方モジュール21内に収容される。
図9に示される地上移動体20でも、前方モジュール22が弾性連結体30を介して後方モジュール21に連結されるので、上下、左右、捻り及び伸縮動作が可能であり、これらの動作方向に対する衝撃を弾性的に緩衝することができる。
図10に示されるように、3つ以上例えば4つの移動モジュール21,27a,27b,22を設けてこれら移動モジュールをそれらの進行方向に沿って直列に連結し、互いに隣接する移動モジュール同士を弾性連結体30によりそれぞれ連結するようにすることもできる。
したがって、一般化して言うと、本発明による移動体は、複数の移動モジュールと、互いに隣接する一対の移動モジュール同士を互いに連結する少なくとも1つの連結体とを具備しているということになる。
図9又は図10に示される、車輪などを備えていない地上移動体20を推進するには様々な方法が考えられる。例えば、少なくとも先頭の移動モジュール21及び最後尾の移動モジュール22に係合爪を設け、これら係合爪を選択的に地面等に係合させると共に、弾性連結体30を伸縮させることにより、地上移動体20を推進させることができる。すなわち、移動モジュールが2つの場合を例にとって説明すると、図11Aに示されるようにまず前方モジュール22の係合爪22pが例えば地面GRに係合される。次いで、図11Bに示されるように弾性連結体30が収縮され、それにより後方モジュール21が前進させられる。次いで、図11Cに示されるように前方モジュール22の係合爪22pが地面GRから解放され、後方モジュール21の係合爪21pが地面GRに係合される。次いで、図11Dに示されるように弾性連結体30が伸長され、それにより前方モジュール22が前進させられる。これらが繰り返される。
あるいは、地上移動体が移動モジュールを3つ以上備えている場合には、ヘビ又は尺取虫のような屈曲運動により、地上移動体20を推進させることもできる。
このようにすると、地上移動体20を推進させるための駆動装置を設ける必要がない。
図12に本発明の別の実施例を示す。
例えば図9に示される地上移動体20において、前方モジュール22の自重が大きい場合には、前方モジュール22を後方モジュール21に対し上向きに移動させるべく一つの弾性棒24aを伸長させると、図13に示されるように弾性棒24a自体が好ましくなく変形し、前方モジュール22が上向きに移動されないおそれがある。
そこで本発明による別の実施例では、図12に示されるように、一対の移動モジュール21,22同士間の中間位置において弾性棒24a,24b,24cの動きを規制する規制部材61を設けている。図12に示される例では、規制部材61は複数例えば2つの板部材62,63から構成される。各板部材62a,62bは弾性棒24a,24b,24cをそれぞれ受容する受容孔64を備えており、弾性棒24a,24b,24cがそれぞれ対応する受容孔64内をそれぞれ貫通することにより、これら弾性棒24a,24b,24cの動きが規制される。
また、本発明による別の実施例では、図12に示されるように、一対の移動モジュール21,22同士の間の弾性棒24a,24b,24cを全周に亘って覆う蛇腹状のカバー部材65が設けられており、このカバー部材65により板部材62,63が支持されている。このようにすると、弾性棒24a,24b,24cの上下、左右、捻り及び伸縮動作に応じてカバー部材65が変形するので、板部材62,63を正規の位置に保持し続けることができ、したがって弾性棒24a,24b,24cの状態にかかわらず、弾性棒24a,24b,24cの動きを規制し続けることができる。
カバー部材65の一端は全周に亘って前方モジュール22に固定され、カバー部材65の他端は全周に亘って後方モジュール21に固定される。したがって、弾性連結体30がカバー部材65によって保護されると共に、弾性棒24a,24b,24c同士間の空隙に異物等が侵入するのが阻止される。
なお、板部材62,63がカバー部材65によって支持されていることを考えると、弾性棒24a,24b,24cの動きがカバー部材65によって規制されるという見方もできる。また、板部材62,63に設けられた受容孔64に3つの弾性棒24a,24b,24cが受容されていることを考えると、例えば弾性棒24aの動きが残りの弾性棒24b,24cによって規制されるという見方もできる。あるいは、板部材62,63によって、弾性棒24a,24b,24c同士間の距離がほぼ一定に維持されるという見方もできる。
本発明によれば、少なくとも伸縮の自由度を有する関節装置として機能するだけでなく、上下、左右、伸縮及び捻り方向の弾性力でもって外力を緩衝し、支持体同士を滑らかに連結することができる関節装置を提供することができる。
【0008】
上記構成の地上移動体20によれば、前方車両22が弾性連結体30を介して後方車両21に連結されるので、前後の車両21,22の相互間で、前述の図1から図6までの場合と同様に、上下、左右、捻り及び伸縮動作が可能になる。また、これらの動作方向に対する衝撃を弾性的に緩衝し、車両同士を滑らかな動作で連結して瓦礫などの引っ掛かりをなくし、不整地を円滑に走行できる。
図9に地上移動体20の別の実施例を示す。
図9に示される例では、地上移動体20は2つの移動モジュール21,22すなわち後方モジュール21及び前方モジュール22と、これらを連結する弾性連結体30とにより構成される。図9に示される例でも、後方モジュール21及び前方モジュール22はそれらの進行方向に沿って直列に連結されている。しかしながら、各モジュール21,22は例えば円筒形状をなし、クローラや車輪などを備えていない。
弾性連結体32は、3本の弾性棒24a,24b,24cと、各弾性棒24a,24b,24cを各々別個に伸縮駆動制御する伸縮装置23a,23b,23cとにより構成される。各弾性棒24a,24b,24cの前端は前方モジュール22に固定され、各伸縮装置23a,23b,23cは後方モジュール21内に収容される。
図9に示される地上移動体20でも、前方モジュール22が弾性連結体30を介して後方モジュール21に連結されるので、上下、左右、捻り及び伸縮動作が可能であり、これらの動作方向に対する衝撃を弾性的に緩衝することができる。
図10に示されるように、3つ以上例えば4つの移動モジュール21,27a,27b,22を設けてこれら移動モジュールをそれらの進行方向に沿って直列に連結し、互いに隣接する移動モジュー
上記構成の地上移動体20によれば、前方車両22が弾性連結体30を介して後方車両21に連結されるので、前後の車両21,22の相互間で、前述の図1から図6までの場合と同様に、上下、左右、捻り及び伸縮動作が可能になる。また、これらの動作方向に対する衝撃を弾性的に緩衝し、車両同士を滑らかな動作で連結して瓦礫などの引っ掛かりをなくし、不整地を円滑に走行できる。
図9に地上移動体20の別の実施例を示す。
図9に示される例では、地上移動体20は2つの移動モジュール21,22すなわち後方モジュール21及び前方モジュール22と、これらを連結する弾性連結体30とにより構成される。図9に示される例でも、後方モジュール21及び前方モジュール22はそれらの進行方向に沿って直列に連結されている。しかしながら、各モジュール21,22は例えば円筒形状をなし、クローラや車輪などを備えていない。
弾性連結体32は、3本の弾性棒24a,24b,24cと、各弾性棒24a,24b,24cを各々別個に伸縮駆動制御する伸縮装置23a,23b,23cとにより構成される。各弾性棒24a,24b,24cの前端は前方モジュール22に固定され、各伸縮装置23a,23b,23cは後方モジュール21内に収容される。
図9に示される地上移動体20でも、前方モジュール22が弾性連結体30を介して後方モジュール21に連結されるので、上下、左右、捻り及び伸縮動作が可能であり、これらの動作方向に対する衝撃を弾性的に緩衝することができる。
図10に示されるように、3つ以上例えば4つの移動モジュール21,27a,27b,22を設けてこれら移動モジュールをそれらの進行方向に沿って直列に連結し、互いに隣接する移動モジュー
Claims (11)
- 弾性関節装置において、
一対の支持体と、
これら支持体同士を互いに連結する連結体であって、1本又は複数本の弾性棒と、弾性棒を互いに独立に駆動してその軸線方向に伸縮させる伸縮装置とを具備した連結体と、
を具備した弾性関節装置。 - 前記一対の支持体同士が剛性体によって連結されていない請求項1に記載の弾性関節装置。
- 前記連結体は、前記弾性棒を少なくとも3本備えている請求項1に記載の弾性関節装置。
- 前記一対の支持体同士間の中間位置において前記弾性棒の動きを規制する規制部材を更に具備した請求項1に記載の弾性関節装置。
- 前記規制部材が、弾性棒を受容する受容孔を有する板部材を具備した請求項4に記載の弾性関節装置。
- 一対の支持体同士の間の弾性棒を全周に亘って覆うカバー部材を更に具備し、該カバー部材により前記規制部材を支持するようにした請求項4に記載の弾性関節装置。
- 前記弾性棒の断面形状がほぼ円である請求項1に記載の弾性関節装置。
- 前記伸縮装置が一方の支持体に直接的に固定されている請求項1に記載の弾性関節装置。
- 前記伸縮装置が一方の支持体に弾性部材を介して固定されている請求項1に記載の弾性関節装置。
- 移動体において、
複数の移動モジュールと、
互いに隣接する一対の移動モジュール同士を互いに連結する少なくとも1つの連結体であって、各連結体が、1つ又は複数の弾性棒と、弾性棒を互いに独立に駆動してその軸線方向に伸縮させる伸縮装置とを具備した連結体と、
を具備した移動体。 - 前記複数の移動モジュールがそれらの進行方向に沿って直列に連結されている請求項10に記載の移動体。
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