JPWO2007007806A1 - 電話端末、サーバ、その電話端末とそのサーバとから成る通話システム、および通話方法 - Google Patents

電話端末、サーバ、その電話端末とそのサーバとから成る通話システム、および通話方法 Download PDF

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本発明は、PoC通話に参加するユーザが所望のタイミングで発話することができる電話端末、サーバ、およびその電話端末とそのサーバとから成る通話システムを提供することを目的とする。 本発明の通話システムは、携帯電話A10aが、サーバ20により発言権を付与されていない期間中に、サーバ20に音データを送信し、サーバ20が、発言権を付与されていない携帯電話からの音データを記憶する記憶部を備え、携帯電話B10bが発言権を放棄した後に、携帯電話B10bに対して、前記記憶部から読み出した音データを送信する、ものである。

Description

本発明は、話者が音声を交互にやり取りする機能であるPoC(Push−to−Talk over Cellular)を利用して通話を行う電話端末、そのPoC通話に利用されるサーバ、および、その電話端末とそのサーバにより構成される通話システムに関するものである。
トランシーバや業務用無線機のように、その端末に備わる発話用ボタンを押下している間に発話し、発話用ボタンを解放しているときには他の話者からの発話内容を音声出力することにより、複数の話者の間で音声を交互にやり取りする機能(PTT:Push−to−Talk)を備えた端末が、現在広く利用されている。このPTT機能を利用した端末は、2者の間による通話を基本とする電話回線を利用した端末とは異なり、3者以上の間での通話をも容易に実現することができるため、複数人と同時にコミュニケーションを取る場合に用いられることが多い。
このPTT機能を携帯電話で実現するものがPoC(Push−to−Talk over Cellular)と呼ばれる技術である。PoC機能を利用した携帯電話は、例えば電話帳から通話相手を選び、上述のトランシーバや業務用無線機と同様に携帯電話に備わる専用のボタンを押下・解放することにより、PoC通話を行うことができる。PoC機能を利用した携帯電話は、電話回線を利用した端末が通話開始時に行うダイヤル処理を必要としないため、通話を開始するまでにかかる時間を短縮することができる。以下、PoC機能を利用した携帯電話(以下、単に携帯電話と称する)とそのPoC通話に利用されるサーバ(以下、単にサーバと称する)との処理について、具体的に説明する。
図16に、従来の携帯電話とサーバとにより構成されるシステムにおけるシーケンスの1例を示す。図16では、ユーザAが所有する携帯電話AとユーザBが所有する携帯電話Bとの間でPoC通話を行う場合を想定している。
携帯電話−サーバ間のPoC通話処理において最も重要な概念は、特定の携帯電話による発話を許可する権限(発言権と称する)をサーバが管理し、サーバからその発言権を付与された携帯電話が通話による発話を行うことができるということである。これを図16を参照して説明すると、まず、ユーザBがユーザAに対してPoC通話を開始する操作(例えば、電話帳から通話相手であるユーザAを選び、専用のボタンを押下する)を携帯電話Bにより行うと、携帯電話Bは、サーバに対して発言権を付与することを要求する(ステップS1601)。サーバは、携帯電話Aと携帯電話Bの間でPoC通話を開始することを携帯電話Bから通知されると、携帯電話Bに発言権を付与するための信号を送信し(ステップS1602)、「発言権付与済」という発言権のステータスを記憶する。携帯電話Bがサーバから発言権を取得すると、ユーザBは発話を開始し、専用のボタンを押下している間(ステップS1602以後の点線で囲まれた期間)は発話を続けることができる。
一方、携帯電話BからPoC通話開始を受け付けた携帯電話Aは、ユーザBに対して発話行う操作(専用のボタンを押下する)をユーザAから受け付けると、サーバに対して発言権を付与することを要求する(ステップS1603、S1605)。このとき、サーバは、発言権のステータスが「発言権付与済」である期間中に、携帯電話Aから発言権を付与するよう要求されると、発言権を付与できないことを通知するための信号を携帯電話Aに送信する(ステップS1604、S1606)。その結果、携帯電話Aがサーバから発言権を取得することに失敗している間(携帯電話Bに発言権を付与している期間)は、ユーザAは専用のボタンを押下しても発話を行うことができないことになる。その後、携帯電話Aは、携帯電話Bが発言権を放棄した後(ステップS1607)、サーバに対して発言権を付与することを要求すると(ステップS1608)、携帯電話Aに発言権を付与されることになる(ステップS1609)。
さらに、図17に、従来の携帯電話とサーバとにより構成されるシステムにおけるシーケンスの他の例を示す。図17では、4人のユーザA、B、Cが各々所有する携帯電話A、B、Cの間でPoC通話を行う場合を想定している。
まず、ユーザBがユーザA、Cに対してPoC通話を開始する操作(例えば、電話帳から通話相手であるユーザA、Cを選び、専用のボタンを押下する)を携帯電話Bにより行う。以後、ユーザBが発話を開始するまでの携帯電話Bとサーバの処理は、図16の説明における携帯電話Bとサーバの処理と同一である。
ユーザBによる発話終了後、ユーザBがPoC通話による発話を終了する操作(専用のボタンを解放する)を携帯電話Bにより行うと、携帯電話Bは、サーバに対して発言権を放棄することを通知する(ステップS1701)。サーバは、携帯電話Bから発言権を放棄することを通知されると、「発言権付与済」を「発言権未付与」という発言権のステータスに更新する。
その後、ユーザCがユーザA、Bに対してPoC通話を開始する操作(専用のボタンを押下する)を携帯電話Cにより行い、携帯電話Cがサーバに対して発言権を付与することを要求すると(ステップS1702)、サーバは、現在発言権のステータスが「発言権未付与」であることから、携帯電話Cに発言権を付与するための信号を送信し(ステップS1703)、「発言権付与済」という発言権のステータスに更新する。
以後、サーバは、下記の3つの処理を繰り返すことになる。
(1)発言権のステータスが「発言権付与済」である期間中に、別の携帯電話から発言権を付与するよう要求されると、発言権を付与できないことを通知するための信号を別の携帯電話に送信する。
(2)特定の携帯電話から発言権を放棄することを通知されると(ステップS1701、4、7)、「発言権付与済」を「発言権未付与」という発言権のステータスに更新する。
(3)発言権のステータスが「発言権未付与」である期間中に、携帯電話から発言権を付与することを要求されると(ステップS1702、5)、その携帯電話に発言権を付与するための信号を送信し(ステップS1703、6)、発言権のステータスを「発言権付与済」に更新する。
Push−to−Talk over Cellular(PoC)−Architecture−2.0.8、第6頁
上述の携帯電話では、発言権を付与されている期間しか発話することができず、したがって、携帯電話ユーザは、所望のタイミングで発話することが必ずしもできなかった。このような状況は、1つのPoC通話に参加するユーザ数が増えるほどに顕著になってしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、PoC通話に参加するユーザが所望のタイミングで発話することができる電話端末、サーバ、およびその電話端末とそのサーバとから成る通話システムを提供することを目的とする。
本発明のサーバは、複数の電話端末間の通話を管理するサーバであって、前記電話端末のうちのいずれか1つに発言権を付与する発言権管理部と、前記電話端末から音データを受信するサーバ受信部と、前記サーバ受信部で受信した音データのうち、前記発言権管理部により発言権を付与していない電話端末からの音データを記憶する記憶部と、前記電話端末に対して、前記サーバ受信部で受信した音データ又は前記記憶部に記憶された音データを送信するサーバ送信部とを備え、前記サーバ送信部が、前記発言権管理部が前記電話端末のいずれかに発言権を付与しているときは、当該電話端末から受信した音データを前記発言権を付与していない電話端末に対して送信し、前記電話端末のいずれにも発言権を付与していないときは、前記記憶部に記憶した音データを前記電話端末に対して送信する、ものである。
本発明の電話端末は、発言権の付与を行うサーバを利用した通話を行う電話端末であって、前記サーバから発言権の取得を行う発言権取得部と、前記サーバに対して音データを送信する電話端末送信部と、前記発言権を取得していない間、前記サーバから音データを受信する電話端末受信部と、を備え、前記電話端末送信部が、前記発言権を取得している間は、第1の操作にしたがって前記サーバに音データを送信し、前記発言権を取得していない間は、第2の操作にしたがって前記サーバに音データを送信する、ものである。
本発明の通話システムは、本発明のサーバと、本発明の電話端末と、を含んで構成されるものである。
本発明の通話方法は、複数の電話端末のうちのいずれか1つに発言権を付与できるサーバを使用する通話方法であって、前記電話端末から音データを受信する音データ受信ステップと、前記音データ受信ステップで受信した音データのうち、前記発言権を付与していない電話端末からの音データを記憶する音データ記憶ステップと、前記電話端末のいずれかに発言権を付与しているとき、当該電話端末から受信した音データを前記発言権を付与していない電話端末に対して送信し、前記電話端末のいずれにも発言権を付与していないとき、前記音データ記憶ステップで記憶した音データを前記電話端末に対して送信する音データ送信ステップと、を有するものである。
この構成によれば、PoC通話に参加するユーザが所望のタイミングで発話することができる。
また、本発明のサーバは、前記サーバ送信部が、前記電話端末のいずれにも発言権を付与していないときは、前記記憶部に記憶した音データを当該音データを送信した電話端末を除く前記電話端末に対して送信する、ものである。
この構成によれば、音データを送信していない電話端末に録音した音データを送信するため、音データを送信した電話端末が当該端末ユーザの音声が録音された音データを受信することが無くなる。元々、あるユーザが発した音声をユーザ自身で聞く必要性は低いため、電話端末による音データの受信を効率的に行うことができる。
また、本発明のサーバは、前記記憶部が、前記発言権管理部により発言権を付与していない電話端末からの音データを、当該電話端末を識別する識別情報と対応付けて記憶し、前記サーバ送信部が、前記発言権管理部が前記電話端末のいずれにも発言権を付与していないとき、前記記憶部から前記識別情報を記憶順に読み出し、当該識別情報により特定される電話端末を除く前記電話端末に対して、当該識別情報に対応して記憶された音データを送信する、ものを含む。
この構成によれば、あるユーザが発話内容を複数回録音した場合や、複数のユーザがそれぞれ発話内容を録音した場合であっても、サーバは、発話内容を録音した順に、発話内容を録音したユーザが利用する携帯電話以外の携帯電話に対して、その発話内容を送信することができる。
また、本発明のサーバは、前記サーバ送信部が、前記記憶部に記憶された音データを送信終了した時点から所定の時間経過後であって、前記発言権管理部が前記電話端末のいずれにも発言権を付与していないとき、前記記憶部に記憶された音データを送信する、ものを含む。
この構成によれば、ある1件の発話内容の送信後に、発言権を付与した携帯電話からの発話内容を発言権を付与していない携帯電話に直接送信する処理を優先することができる。このため、例えば、サーバがある携帯電話による発話終了後に、録音した複数の発話内容を送信する場合に、複数の発話内容の送信が延々と続くことによって、急を要する発話内容の送信が行われるまでに時間がかかることを防止することができる。
また、本発明のサーバは、前記記憶部が、前記サーバ受信部により受信した音データを所定の数記憶する、ものを含む。
この構成によれば、録音可能な発話内容の数を制限することにより、録音した複数の発話内容を送信する場合に、複数の発話内容の送信が延々と続くことを防止することができる。
本発明の電話端末、サーバ、その電話端末とそのサーバとから成る通話システム、および通話方法によれば、PoC通話に参加するユーザが所望のタイミングで発話することができる。
本発明の実施の形態の通話システムの概念図 本発明の実施の形態の通話システムにおけるシーケンスの概要 本発明の第1実施形態の通話システムにおける携帯電話の外観図(a)とディスプレイの表示例(b) 本発明の第1実施形態の通話システムにおける携帯電話の構成図 本発明の第1実施形態の通話システムにおけるサーバの構成図 制御信号のデータ形式 本発明の第1実施形態の通話システムにおけるサーバのフローチャート 本発明の第2実施形態の通話システムにおけるシーケンスの概要 本発明の第2実施形態の通話システムにおけるサーバのフローチャート 本発明の第3実施形態の通話システムにおけるシーケンスの概要の1例 本発明の第3実施形態の通話システムにおけるシーケンスの概要の他例 本発明の第3実施形態の通話システムにおける携帯電話の構成図 制御信号のデータ形式の他の例 本発明の第3実施形態の通話システムにおけるサーバのフローチャート 本発明の第3実施形態の通話システムにおけるシーケンスの概要の別例 従来の携帯電話とサーバとにより構成されるシステムにおけるシーケンスの1例 従来の携帯電話とサーバとにより構成されるシステムにおけるシーケンスの他の例
符号の説明
10a、10b 携帯電話
20 サーバ
31 PTT1キー
32 PTT2キー
33 ディスプレイ
34 ユーザのステータス
35 発言権のステータス
41 無線部
42 マイク
43 スピーカ
44 状態管理部
45 画面表示部
46 操作キー
47 アンテナ
48、1201 制御部
51 発言権管理情報受信部
52 発言権管理情報送信部
53 発言権ステータス記憶バッファ
54 発言権管理部
55 音声データ受信部
56 音声データ送信部
57 PoC通話管理部
58 受信メッセージ蓄積部
59 メッセージ蓄積バッファ
60 蓄積メッセージ取得部
61 メッセージ管理部
本発明の実施の形態の通話システムについて、その処理の概要を図面を参照して説明する。図1に、本発明の実施の形態の通話システムの概念図、図2に、本発明の実施の形態の通話システムにおけるシーケンスの概要、をそれぞれ示す。本発明の実施の形態の通話システムの概要を説明するために、図1に示す通話システムは、ユーザAが所有する携帯電話A10aとユーザBが所有する携帯電話B10bとの間でPoC通話を行う場合について記述している。
図2に示すシーケンスに沿って、本発明の実施の形態の通話システムの処理概要を説明する。
まず、ユーザBがユーザAに対してPoC通話を開始する操作(例えば、電話帳から通話相手であるユーザAを選び、専用のボタンを押下する)を携帯電話B10bにより行うと、携帯電話B10bは、サーバ20に対して発言権を付与することを要求する(ステップS21)。サーバ20は、携帯電話A10aと携帯電話B10bの間でPoC通話を開始することを携帯電話Bから通知されると、現在の発言権のステータスを判定する(ステップS22)。このときPoC通話を行う携帯電話A、Bに発言権を付与していないステータス「発言権未付与」であることから、携帯電話B10bに発言権を付与するための信号を送信し(ステップS23)、「発言権付与済」という発言権のステータスに更新する。携帯電話B10bがサーバ20から発言権の取得に成功すると、ユーザBは発話を開始し、専用のボタンを押下している間は発話を続けることができる(この処理は、図1における「1.ユーザAに発話中」に対応する)。なお、図2では、ユーザBは、携帯電話B10bに発言権を付与された後の、点線で囲まれた期間、発話し続けるものとする。
一方、携帯電話B10bからPoC通話開始を受け付けた携帯電話A10aは、ユーザBに対して発話を行う操作(専用のボタンを押下する)をユーザAから受け付けると、サーバ20に対して発言権を付与することを要求する(ステップS24)。このときも、サーバ20は、現在の発言権のステータスを判定する(ステップS25)。サーバ20は、発言権のステータスが「発言権付与済」である期間中に、携帯電話A10aから発言権を付与するよう要求されると、発言権を付与できないことを通知するための信号を携帯電話A10aに送信する(ステップS26)。その結果、携帯電話A10aは、サーバ20から発言権を取得することに失敗する。携帯電話A10aは、発言権を付与できないことを通知されると、ユーザBが発言権を放棄した後に再生するための発話内容をユーザAから受け付け、その発話内容の音声をサーバに送信する(ステップS27からステップS28にかけての点線で囲まれた期間、ユーザAは発話し続けるものとする。この処理は、図1における「2.音声メッセージを送信」に対応する)。すなわち、携帯電話A10aは、発言権が付与されるか否かによって、PoC通話のための発話を行うかあるいは携帯電話Bの発言権放棄後に再生するための発話を行うかを切り替えている。なお、携帯電話B10bもまた、携帯電話A10aと同様の切り替えを行っており、ステップS23では発言権が付与された結果、PoC通話を開始したことになる。
携帯電話A10aから音声を受信したサーバ20は、その音声を録音(音声メッセージを作成)する(ステップS29この処理は、図1における「3.音声メッセージを録音」に対応する)。
ユーザBによる発話終了後、ユーザBがPoC通話による発話を終了する操作(専用のボタンを解放する)を携帯電話B10bにより行うと、携帯電話B10bは、サーバ20に対して発言権を放棄することを通知する(ステップS30)。サーバ20は、携帯電話B10bから発言権を放棄することを通知されると、「発言権付与済」を「発言権未付与」という発言権のステータスに更新する。サーバ20は、さらに、発言権のステータスが「発言権未付与」で、かつ、録音した音声メッセージを保有している場合、録音した音声メッセージを携帯電話B10bに送信する(ステップS31)。携帯電話B10bは、サーバ20から受信した音声メッセージを再生することになる(この処理は、図1における「4.ユーザBの発話終了後、録音した音声メッセージを再生」に対応する。以後、発言権を付与されたユーザによる発言権の放棄後、発言権を付与されていなかったユーザにより録音されていた音声メッセージを再生する処理のことを「後再生処理」と称し、録音された音声メッセージのことを「後再生用メッセージ」と称する)。
本発明の実施の形態の通話システムによれば、発言権が携帯電話に付与されていても、いなくても、携帯電話ユーザは発話することができるため、すなわち、自携帯電話に発言権が付与されている期間は、発言権が付与されていない他携帯電話に対して発話し、自携帯電話に発言権が付与されていない期間は、一旦、発話内容をサーバに録音させておき、発言権を付与された携帯電話がその発言権を放棄した後に、録音しておいた発話内容を他携帯電話に対して再生するため、PoC通話に参加するユーザが所望のタイミングで発話することができる。また、後再生用メッセージの再生中は、その発話内容をサーバに録音させた携帯電話に発言権を付与しているとみなすことができるため、従来のサーバにおける発言権の管理方法と矛盾が生じることもない。以下、本発明の実施の形態の通話システムを構成する携帯電話およびサーバについて、その構成と処理内容をより詳細に説明する。
(第1実施形態)
図3に、本発明の第1実施形態の通話システムにおける携帯電話の外観図、図4に、本発明の第1実施形態の通話システムにおける携帯電話の構成図、図5に、本発明の第1実施形態の通話システムにおけるサーバの構成図、をそれぞれ示す。
本発明の携帯電話の外観例としては、図3(a)に示すように、2種類のPTT(PTT:Push−to−Talk)キー31、32とディスプレイ33を備えたものが挙げられる。操作キーのうちの1つであるPTT1キー31は、項目[背景技術]で述べた、押下・解放によりPoC通話を行うための専用のボタンに該当する。一方、もう1つのPTT2キー32は、本項目で述べる、後再生処理における発話内容を録音するために使用するものである。PTT2キー32の操作例は後述する。
また、図3(b)には、本発明の携帯電話のディスプレイ33にPoC通話中に表示する表示例を示している。この2つの表示例は、ユーザA、B、C、Dから構成される第1グループ内でPoC通話を行う場合のものであり、ユーザA、BはこのPoC通話に参加しており、一方、ユーザC、DはこのPoC通話に参加していないことが、ユーザのステータス34により確認することができる。また、2つの表示例のうちの左側は図1におけるユーザBが利用している携帯電話のディスプレイ33の表示例、右側は図1におけるユーザAが利用している携帯電話のディスプレイ33の表示例、をそれぞれ示しており、ユーザBが発言中であること、ユーザBの発言中であるため現時点でユーザAが発言権を取得できないこと、をそれぞれ発言権のステータス35により確認することができる。携帯電話ユーザは、PoC通話を行う際、図3(b)のように表示したディスプレイ33を見て、PoC通話へのユーザの参加状況や、そのユーザに付与されている発言権のステータスを確認しながら、PTT1キー31、PTT2キー32を押下・解放してPoC通話を行う。
本発明の携帯電話は、図4に示すように、アンテナ47を含む無線部41、マイク42、スピーカ43、状態管理部44、画面表示部45、PTT1キー31およびPTT2キー32を含む操作キー46、制御部48とを含んで構成される。
無線部41は、サーバと無線通信を行い、少なくとも、PoC通話または後再生処理を実行するための制御信号、PoC通話用音声データまたは後再生用メッセージなどの音データを送受信する。上記の制御信号のデータ形式を、図6に示す。この制御信号は、V(制御信号のデータ形式のバージョン番号)、P(パディングの有無)、Subtype(制御信号種別)、PT(パケットタイプ)、Length(パケットのサイズ)、SSRC(パケット発信者情報)、Name(PoC1の固定値)、Application−dependent data(Subtypeで指定する種別毎に用途が異なるフィールド)から構成される。特に、制御信号は、Subtypeに割り当てられた数値によりその制御信号の種別(発言権取得要求通知、発言権取得成功通知、発言権取得失敗通知、発言権放棄通知、発言権未付与通知、発言権付与済通知などに、それぞれ0、1、2、3、4、5の数値が割り当てられる)が区別される。
マイク42は、当該携帯電話ユーザの発話を収音し、それをデジタル信号に変換して制御部48に出力する。スピーカ43は、制御部48から入力する音データをアナログ信号に変換して出力する。状態管理部44は、制御部48から入力する制御信号に基づいて、自携帯電話に発言権が付与されているか否か、現在の発話がPoC通話中であること、または現在の発話が後再生用メッセージの作成のためのものであること、などを画面表示部45に表示させたり、PTT1キー31およびPTT2キー32による入力操作を受け付けて、マイク42により収音した音声をPoC通話処理または後再生処理のいずれかで行う指示を制御部48に出力する。制御部48は、下記の処理を行う。
(A1)制御部48は、PTT1キー31の押下を受け付けた状態管理部44から、PoC通話を行う指示を受け付けると、サーバに対して発言権を付与するよう要求する発言権取得要求通知を送信するよう無線部41を制御する。
(A2)制御部48は、発言権を付与したことを通知するための発言権取得成功通知を無線部41により受信すると、PoC通話処理を開始する。このとき、制御部48は、携帯電話ユーザによる図3のPTT1キー31の押下・解放に応じて、PoC通話における発話・受話の処理を切り替える。
(A3)制御部48は、(A1)の後、発言権を付与できないことを通知するための発言権取得失敗通知を無線部41により受信すると、自携帯電話に発言権が付与されないことを画面表示部45に表示するよう状態管理部44を制御する。さらに、PTT2キー32の押下により、後再生メッセージの録音開始する処理を受け付けたことを状態管理部44から通知されると、PTT2キー32が押下されている期間に入力される音声データを無線部41により送信するよう制御する。
なお、本発明の携帯電話に、近年の携帯電話が有する各種機能を設けることもでき、特に、PoC機能に加えて電話機能を付加する構成としても構わない。
本発明のサーバ20は、図5に示すように、発言権管理情報受信部51、発言権管理情報送信部52、発言権ステータス記憶バッファ53、発言権管理部54、音声データ受信部55、音声データ送信部56、PoC通話管理部57、受信メッセージ蓄積部58、メッセージ蓄積バッファ59、蓄積メッセージ取得部60、メッセージ管理部61、とを含んで構成される。なお、図5では、発言権管理情報受信部51、発言権管理情報送信部52、発言権管理部54、発言権ステータス記憶バッファ53は携帯電話に付与するあるいは携帯電話から放棄される発言権について管理を行うため、これらをまとめて発言権処理部とし、受信メッセージ蓄積部58、メッセージ蓄積バッファ59、蓄積メッセージ取得部60、メッセージ管理部61は携帯電話から受信するあるいは携帯電話に送信する後再生用メッセージに関する処理を行うため、これらをまとめてメッセージ処理部として、まとめている。
発言権管理情報受信部51は、本発明の携帯電話と無線通信を行い、PoC通話または後再生処理を実行するための制御信号を受信する。発言権管理情報送信部52は、本発明の携帯電話と無線通信を行い、PoC通話または後再生処理を実行するための制御信号を送信する。発言権ステータス記憶バッファ53は、「発言権付与済」や「発言権未付与」という発言権のステータスを記憶する。発言権管理部54は、下記の4つの処理を繰り返す。
(B1)発言権管理部54は、発言権ステータス記憶バッファ53に記憶されている発言権のステータスが「発言権未付与」である期間中に、携帯電話から発言権を付与するよう要求する発言権取得要求通知を発言権管理情報受信部51により受信すると、その携帯電話に発言権を付与したことを通知するための発言権取得成功通知を送信するよう発言権管理情報送信部52を制御し、発言権のステータスを「発言権付与済」に更新するよう発言権ステータス記憶バッファ53を制御する。さらに、PoC通話管理部57に、当該携帯電話に発言権を付与したことを通知する。
(B2)発言権管理部54は、発言権ステータス記憶バッファ53に記憶されている発言権のステータスが「発言権付与済」である期間中に、別の携帯電話(制御信号のSSRCにより、発言権を付与した携帯電話と、発言権を付与していない別の携帯電話と、を識別できる)から発言権を付与するよう要求する発言権取得要求通知を発言権管理情報受信部51により受信すると、発言権を付与できないことを通知するための発言権取得失敗通知を当該別の携帯電話に送信するよう発言権管理情報送信部52を制御する。さらに、当該別の携帯電話から受信する音声データを後再生用メッセージとして録音する指示をメッセージ管理部61に通知する。
(B3)発言権管理部54は、発言権を付与していた携帯電話から発言権を放棄することを通知する発言権放棄通知を発言権管理情報受信部51により受信すると、発言権を付与している携帯電話が無いことを通知するための発言権未付与通知をメッセージ管理部61に通知する。(B2)において別の携帯電話からの後再生用メッセージを録音する指示をメッセージ管理部61に通知していれば、当該別の携帯電話に発言権を付与することを通知する発言権取得成功通知をメッセージ管理部61に通知する。
(B4)発言権管理部54は、メッセージ管理部61が後再生用メッセージを再生した後、(B3)において発言権を付与した携帯電話から発言権を放棄することを通知する発言権放棄通知をメッセージ管理部61から受け付けると、発言権ステータス記憶バッファ53に記憶されている発言権のステータスを「発言権未付与」に更新する。
また、音声データ受信部55は、本発明の携帯電話から、PoC通話用音声データまたは後再生用メッセージの音データを受信する。音声データ送信部56は、音声データ受信部55により受信したPoC通話用音声データまたは後再生用メッセージの音データを、別の携帯電話に送信する。なお、音声データ送信部56は、PoC通話中には、音声データ受信部55により受信した音声データを直接、別の携帯電話に送信する。
PoC通話管理部57は、発言権管理部54から特定の携帯電話に発言権を付与したことを通知されると、その携帯電話からのPoC通話用音声データを音声データ受信部55に受信させ、PoC通話を行うよう制御する。
また、受信メッセージ蓄積部58は、音声データ受信部55により受信した音声データを後再生用メッセージとしてメッセージ蓄積バッファ59に記憶させる。メッセージ蓄積バッファ59は、後再生用メッセージを記憶する。蓄積メッセージ取得部60は、メッセージ蓄積バッファ59から後再生用メッセージを読み出し、音声データ送信部56に送信させる。メッセージ管理部61は、PoC通話中に下記の3つの処理を繰り返す。
(C1)メッセージ管理部61は、PoC通話中に、発言権を付与されていない携帯電話から受信する音声データを後再生用メッセージとして録音する指示を発言権管理部54から受け付けると、当該携帯電話から音声データ受信部55により受信する音声データと、当該携帯電話を識別する識別情報と、対応付けて記憶するよう受信メッセージ蓄積部58を制御する。
(C2)メッセージ管理部61は、発言権を付与している携帯電話が無いことを通知するための発言権未付与通知を通知発言権管理部54から通知されると、前述の識別情報により識別される携帯電話に発言権を付与することを要求する発言権取得要求通知を発言権管理部54に通知する。当該携帯電話に発言権を付与したことを通知する発言権取得成功通知を発言権管理部54から受け付けると、メッセージ蓄積バッファ59から読み出した後再生用メッセージを、当該携帯電話以外の携帯電話に対して、音声データ送信部56に送信させるよう蓄積メッセージ取得部60を制御する。
(C3)メッセージ管理部61は、後再生用メッセージを送信したことを蓄積メッセージ取得部60から通知されると、(C2)において発言権を付与した携帯電話から発言権を放棄することを通知する発言権放棄通知を発言権管理部54に通知する。
次に、本発明の第1実施形態の通話システム全体の処理の流れを、図7に示す本発明の第1実施形態の通話システムにおけるサーバのフローチャートを参照して説明する。
携帯電話B10bは、携帯電話BユーザからPoC通話を行う指示を受け付けると、サーバ20に対して発言権を付与するよう要求する発言権取得要求通知を送信する(A1の処理に該当)。一方、サーバ20は、携帯電話B10bからその発言権取得要求通知を受信すると(ステップS701、Yes)、発言権のステータスが「発言権未付与」であるため(ステップS702、No)、その携帯電話B10bに発言権を付与するための発言権取得成功通知を送信し(ステップS703)、発言権のステータスを「発言権付与済」に更新する(B1の処理に該当)。サーバ20は、その発言権取得成功通知を送信すると、PoC通話処理を開始する(ステップS704)。その後、サーバ20は、携帯電話B10bのユーザが図3のPTT1キー31の押下している間、携帯電話B10bのユーザの発話を携帯電話A10aに送信し続け、携帯電話B10bのユーザがPTT1キー31を解放すると、携帯電話B10bから発言権放棄通知を受信することになる(ステップS706。A2の処理に該当)。また、サーバ20は、携帯電話B10bのユーザの発話を携帯電話A10aに送信している間も(ステップS705、No)、携帯電話Aユーザからの発言権取得要求通知を受信する(ステップS701)。
一方、サーバ20は、携帯電話B10bに発言権を付与している期間に(ステップS702、Yes)、携帯電話A10aから発言権取得要求通知を受信すると、発言権を付与できないことを通知するための発言権取得失敗通知を送信する(ステップS707)。その後、サーバ20は、後再生用メッセージを携帯電話A10aから受信すると(ステップS708、Yes。A3、B2の処理に該当)、後再生用メッセージを録音する(ステップS709。C1の処理に該当)。
その後、サーバ20は、携帯電話B10bから発言権放棄通知を受信すると(ステップS710)、録音処理を行った携帯電話A10aに発言権を付与し(ステップS712。ここで、携帯電話A10aに対して発言権取得成功通知を送信して実際に発言権を付与しても良いし、実際には携帯電話A10aに発言権を付与せずに、サーバ20内のみで携帯電話A10aに発言権を付与したとみなす仮想的な処理を行うようにしてもよい)、後再生用メッセージを録音した携帯電話以外の携帯電話に対して、当該後再生用メッセージを送信する(ステップS713。B3、C2の処理に該当)。
サーバ20は、後再生用メッセージを送信し終えると、携帯電話A10aに付与した発言権を放棄し(ステップS714)、発言権のステータスを「発言権未付与」に更新する(B4、C3の処理に該当)。なお、ユーザAが、後再生用メッセージを複数録音している場合も考えられるが、そのときは、ステップS714の処理後、後再生用メッセージの有無を判別し(ステップS711)、有れば(ステップS711、Yes)、ステップS712〜714の処理を繰り返すようにしても良い。なお、ステップS712〜714の処理を繰り返す際には、録音した後再生用メッセージのうちの古いものから、順次処理を行うことが好ましい。
以上、本発明の第1実施形態の通話システムによれば、発言権が携帯電話に付与されていても、いなくても、携帯電話ユーザは発話することができるため、すなわち、自携帯電話に発言権が付与されている期間は、発言権が付与されていない他携帯電話に対して発話し、自携帯電話に発言権が付与されていない期間は、一旦、発話内容をサーバに録音させておき、発言権を付与された携帯電話がその発言権を放棄した後に、録音しておいた発話内容を他携帯電話に対して再生するため、PoC通話に参加するユーザが所望のタイミングで発話することができる。
また、本発明の第1実施形態の通話システムは、図2に示すように、PoC通話による発話のために発言権の取得を要求した携帯電話10aが、発言権の取得に失敗した後、後再生用メッセージをサーバ20に送信するものである。つまり、サーバ20は、従来のPoC通話処理の制御信号として用いていた発言権取得成功通知および発言権取得失敗通知を判別条件として利用することにより、発言権の取得に成功した携帯電話から送信される音声データをPoC通話による発話のための音声データとして、発言権の取得に失敗した携帯電話から送信される音声データを後再生用メッセージを録音するための音声データとして特定している。このため、本発明の第1実施形態の通話システムを、従来のPoC通話に用いていた制御信号をそのまま利用して実現することができるので、携帯電話の機能およびサーバの機能の追加・変更を抑えることができる。
なお、本発明の第1実施形態の通話システムでは、後再生用メッセージを録音した携帯電話以外の携帯電話に対して、当該後再生用メッセージを送信する(ステップS713。B3、C2の処理に該当)と述べたが、後再生用メッセージを録音した携帯電話にも当該後再生用メッセージを送信しても良い。これにより、後再生用メッセージを録音し終えたユーザがまだセッション参加中(PoC通話中)にある場合、録音した後再生用メッセージが他の携帯電話に送信されたタイミングを把握することができる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、PoC通話を行うユーザが2人の場合について説明したが、一度のPoC通話に参加するユーザの人数が増えた場合でも、図8の本発明の第2実施形態の通話システムにおけるシーケンスの概要に示すように、発言権を付与されなかった各携帯電話毎(携帯電話A、B毎に、発言権取得要求および発言権取得失敗をステップS24、S81およびステップS26、S82の処理で行っている)に後再生用メッセージを録音し(ステップS27からステップS28にかけての点線で囲まれた期間、ステップS83からステップS84にかけての点線で囲まれた期間、それぞれの音声を録音)、発言権を付与された携帯電話がその発言権を放棄後(ステップS30)、録音したそれぞれの後再生用メッセージを再生することにより(ステップS85)、後再生処理を行うことができる。が、後再生用メッセージを録音することができる条件を設けることにより、あるいは、PoC通話による発話を行う携帯電話と録音した後再生用メッセージを再生する携帯電話とに発言権を適切に付与して発話することにより、PoC通話をさらに円滑に行うことも可能である。第2実施形態では、PoC通話に参加するユーザの数が増えた場合にでも、PoC通話処理と後再生処理とをさらに円滑に行うことができる通話システムについて説明する。なお、第1実施形態と符号番号が同じなものは、第1実施形態で説明したものと共通である。
本発明の第2実施形態の通話システム全体の処理の流れを、図9に示す本発明の第2実施形態の通話システムにおけるサーバのフローチャートを参照して説明する。なお、図7のフローチャートとステップ番号が同じなものは、第1実施形態で説明した処理と共通の処理であるため、説明を省略する。
図9のサーバのフローチャートでは、ステップS901〜903の処理を新たに追加している。まず、ステップS901の処理は、後再生用メッセージを所定の個数を越えて録音させないためのものである。ステップS707の処理において、発言権を付与できないことを通知するための発言権取得失敗通知を携帯電話A10aに送信した後、録音した後再生用メッセージの個数が所定の個数以下であれば(ステップS901、Yes)、携帯電話A10aから受信した後再生用メッセージを録音し(ステップS709)、録音した後再生用メッセージの個数が所定の個数よりも多ければ(ステップS901、No)、後再生用メッセージの録音処理を行わず、ステップS710の処理に進む。ステップS901の処理は、図5の構成図におけるメッセージ管理部61によって行われる(C1の処理に機能を追加したものに相当。C1’と称する)。
(C1’)メッセージ管理部61は、PoC通話中に、発言権を付与されていない携帯電話から受信する音声データを後再生用メッセージとして録音する指示を発言権管理部54から受け付けると、メッセージ蓄積バッファ59が記憶している後再生用メッセージの個数を蓄積メッセージ取得部60により読み出させ、その個数に応じて、当該携帯電話から音声データ受信部55により受信する音声データと、当該携帯電話を識別する識別情報を記憶するよう受信メッセージ蓄積部58を制御する。
メッセージ管理部61のC1’の処理を利用すれば、単にサーバに録音可能な後再生用メッセージの個数を設定するだけでなく、上述の識別情報から特定される携帯電話毎に、録音可能な後再生用メッセージの個数を設定することができる。このため、例えば、ある携帯電話(複数の携帯電話であっても構わない)によるPoC通話による発話終了後に後再生用メッセージを再生する場合に、複数の後再生用メッセージの再生が延々と続くことによってPoC通話による新規の発話を妨げることを防止することができる。なお、録音可能な後再生用メッセージの個数は、一度のPoC通話に参加しているユーザの人数に応じて、あるいは、ある携帯電話による発話継続時間に応じて、可変するようにしても良い。
また、ステップS902、903の処理は、1件の後再生用メッセージの再生後に別のの後再生用メッセージの再生を連続して行わず、所定の時間が経過するまで、PoC通話による発話を行うための発言権取得要求を優先的に受け付けるものである。すなわち、上述のステップS901の処理では、録音可能な後再生用メッセージの個数を制限することにより、複数の後再生用メッセージの再生が継続することを防止したが、ステップS902、903の処理は、1件の後再生用メッセージの再生後にPoC通話による発話を優先する時間を設けることにより、複数の後再生用メッセージの再生が継続することを防止する。
ステップS714の処理において、サーバ20が、1件の後再生用メッセージを送信し終えて、携帯電話A10aに付与した発言権を放棄すると、PoC通話に参加しているユーザの携帯電話から、PoC通話による発話を行うための発言権取得要求通知の有無を判定し(ステップS902)、発言権取得要求通知があれば(ステップS902、Yes)、ステップS703の処理に移行する。一方、発言権取得要求通知がなければ(ステップS902、No)、ステップS714の処理後から所定の時間が経過しているか否かを判定し(ステップS903)、経過していると判定すれば(ステップS903、Yes)、ステップS711の処理に移行し、経過していないと判定すれば(ステップS903、No)、ステップS902の処理に移行する。ステップS902、903の処理は、図5の構成図における発言権管理部54(B4の後の処理。B5、B6と称する。B5はB1の処理と類似し、B6はB3の処理と類似する)およびメッセージ管理部61(C2の処理に機能を追加したものに相当。C2’と称する)によって行われる。
(B5)発言権管理部54は、(B4)において発言権放棄通知をメッセージ管理部61から受け付けた後、所定の時間が経過するまでの期間中に、携帯電話から発言権を付与するよう要求する発言権取得要求通知を発言権管理情報受信部51により受信すると、その携帯電話に発言権を付与したことを通知するための発言権取得成功通知を送信するよう発言権管理情報送信部52を制御し、発言権のステータスを「発言権付与済」に更新するよう発言権ステータス記憶バッファ53を制御する。さらに、PoC通話管理部57に、当該携帯電話に発言権を付与したことを通知する。以後、発言権管理部54は、(B2)〜(B4)記載の管理を行う。
(B6)発言権管理部54は、(B4)において発言権放棄通知をメッセージ管理部61から受け付けた後、発言権取得要求通知を受信しないまま所定の時間が経過したとき、発言権を付与している携帯電話が無いことを通知するための発言権未付与通知をメッセージ管理部61に通知する。(B2)においてある携帯電話に後再生用メッセージを録音する指示をメッセージ管理部61に通知していれば、当該携帯電話に発言権を付与することを通知する発言権取得成功通知をメッセージ管理部61に通知する。以後、発言権管理部54は、(B4)記載の管理を行う。
(C2’)メッセージ管理部61は、発言権を付与している携帯電話が無いことを通知するための発言権未付与通知を通知発言権管理部54から通知されると、メッセージ蓄積バッファ59に記憶した識別情報のうち、まだ再生していない後再生用メッセージ(録音した後再生用メッセージのうちの古いものから、順次選択することが好ましい)に対応する識別情報により識別される携帯電話に発言権を付与することを要求する発言権取得要求通知を発言権管理部54に通知する。当該携帯電話に発言権を付与したことを通知する発言権取得成功通知を発言権管理部54から受け付けると、メッセージ蓄積バッファ59から読み出した後再生用メッセージを、当該携帯電話以外の携帯電話に対して、音声データ送信部56に送信させるよう蓄積メッセージ取得部60を制御する。以後、メッセージ管理部61は、(C3)記載の管理を行う。
発言権管理部54のB5、B6の処理を利用すれば、1件の後再生用メッセージの再生後にPoC通話による発話を優先する時間を設けることができる。このため、例えば、ある携帯電話によるPoC通話による発話終了後に後再生用メッセージを再生する場合に、複数の後再生用メッセージの再生が延々と続くことによってPoC通話による新規の発話を妨げることを防止することができる。なお、上述の所定の時間は、一度のPoC通話に参加しているユーザの人数に応じて、あるいは、携帯電話のユーザによる発話継続時間に応じて、可変するようにしても良い。
(第3実施形態)
本発明の第1、2実施形態の通話システムは、サーバ20が、従来のPoC通話処理の制御信号として用いていた発言権取得成功通知および発言権取得失敗通知を判別条件として利用することにより、発言権の取得に成功した携帯電話から送信される音声データをPoC通話による発話のための音声データとして、発言権の取得に失敗した携帯電話から送信される音声データを後再生用メッセージを録音するための音声データとして特定している。本発明の第3実施形態の通話システムでは、新たに設定した制御信号を判別条件として利用することにより、携帯電話から送信される音声データをPoC通話による発話のための音声データあるいは後再生用メッセージを録音するための音声データとして特定する実施形態について説明する。
図10に、本発明の第3実施形態の通話システムにおけるシーケンスの概要の1例を示す。図10のシーケンスは、図2に示す本発明の実施の形態の通話システムにおけるシーケンスの概要のステップS24とS26の処理が異なる(図10のステップS1001とS1002が変更した処理に該当。ステップS24、S26以外の処理は、共通であるため、説明を省略する)。
携帯電話B10bからPoC通話開始を受け付けた携帯電話A10aは、ユーザBに対して発話を行う操作(専用のボタンを押下する)をユーザAから受け付けると、サーバ20に対して後再生用メッセージを送信することを要求する(ステップS1001)。このときも、サーバ20は、現在の発言権のステータスを判定する(ステップS25)。サーバ20は、発言権のステータスが「発言権付与済」である期間中に、携帯電話A10aから後再生用メッセージを送信することを要求されると、後再生用メッセージの送信を許可するための信号を携帯電話A10aに送信する(ステップS1002)。携帯電話A10aは、後再生用メッセージを送信することを許可されると、ユーザBが発言権を放棄した後に再生するための発話内容をユーザAから受け付け、その発話内容の音声をサーバに送信する(ステップS27からステップS28にかけての点線で囲まれた期間、ユーザAは発話し続けるものとする)。すなわち、携帯電話A10aは、実際に発言権が付与されるか否かによらず、携帯電話Bの発言権放棄後に再生するための発話を行うことを選択している。
また、図11に、本発明の第3実施形態の通話システムにおけるシーケンスの概要の他例を示す。図11のシーケンスは、図10に示す本発明の第3実施形態の通話システムにおけるシーケンスの概要とは、携帯電話B10bが発言権を取得していない点が異なる。図11のシーケンスのように、携帯電話A10aは、実際に発言権が付与されるか否かによらず、別の携帯電話の発言権放棄後に再生するための発話を行うことを選択するようになると、どの携帯電話にも発言権を付与していないときに後再生用メッセージを送信することを要求する場合も想定される。このような場合の通話システムにおけるシーケンスの概要について説明する。
携帯電話A10aは、サーバ20に対して後再生用メッセージを送信することを要求する(ステップS1001)。サーバ20は、現在の発言権のステータスを判定する(ステップS25)。サーバ20は、発言権のステータスが「発言権未付与」である期間中に、携帯電話A10aから後再生用メッセージを送信することを要求されると、携帯電話B10bに発言権を付与するための信号を送信し(ステップS1101)、「発言権付与済」という発言権のステータスに更新する。携帯電話A10aがサーバ20から発言権の取得に成功すると、ユーザAは発話を開始し、専用のボタンを押下している間は発話を続けることができる(なお、図11では、ユーザあは、携帯電話A10aに発言権を付与された後の、点線で囲まれた期間、発話し続けるものとする。
ユーザAによる発話終了後、ユーザAがPoC通話による発話を終了する操作(専用のボタンを解放する)を携帯電話A10aにより行うと、携帯電話A10aは、サーバ20に対して発言権を放棄することを通知する(ステップS1102)。サーバ20は、携帯電話A10aから発言権を放棄することを通知されると、「発言権付与済」を「発言権未付与」という発言権のステータスに更新する。
図11のシーケンスにより、ある携帯電話が、どの携帯電話にも発言権を付与していないときに後再生用メッセージを送信することをサーバに対して要求する場合にも、当該携帯電話に発言権が付与されることにより、PoC通話による発話を行うことができる。以下、本発明の実施の形態の通話システムを構成する携帯電話およびサーバについて、その構成と処理内容をより詳細に説明する。
図12に、本発明の第3実施形態の通話システムにおける携帯電話の構成図を示す。なお、本発明の第3実施形態の通話システムにおける携帯電話の外観は、第1実施形態と共通であるため説明を省略する。また、本発明の第3実施形態の通話システムにおける携帯電話およびサーバの構成において、第1実施形態と同一符号番号を割り当てた対象のものは、第1実施形態と同様の処理を行うため、説明を省略する。
本発明の携帯電話は、図12に示すように、アンテナ47を含む無線部41、マイク42、スピーカ43、状態管理部44、画面表示部45、PTT1キー31およびPTT2キー32を含む操作キー46、制御部1201とを含んで構成される。本発明の携帯電話の構成は、第1実施形態の携帯電話における状態管理部44が省かれた構成であるが、これは、PoC通話要求あるいは後再生要求を操作キー46により受け付けることにより、PoC通話のための発話か後再生用メッセージの録音のための発話かを、携帯電話が判別する必要がなくなったためである。
制御部1201は、無線部41により受信する制御信号に基づいて、自携帯電話に発言権が付与されているか否か、現在の発話がPoC通話中であること、または現在の発話が後再生用メッセージの作成のためのものであること、などを画面表示部45に表示させたり、また、PTT1キー31およびPTT2キー32による入力操作に基づいた制御信号を、無線部41により送信させたり、マイク42により収音した音声をPoC通話処理または後再生処理のいずれかで行うかを制御する。
上記の制御信号のデータ形式の1例としては、図6に示したデータ形式と共通であるが、Subtype(制御信号種別)のデータ内容が異なるものが挙げられる。このSubtypeは、第1実施形態で述べた制御信号の種別(発言権取得要求通知、発言権取得成功通知、発言権取得失敗通知、発言権放棄通知、発言権付与済通知、発言権未付与通知など)に加え、新たに「後再生要求通知」および「後再生許可通知」に対しても数値が割り当てられる(後再生要求通知、後再生許可通知に、例えば、7、8の数値を割り当てる)。制御信号は、このSubtypeに割り当てられた数値により、「後再生要求通知」および「後再生許可通知」を含む制御信号の種別が区別される。
また、上記の制御信号のデータ形式の他の例としては、図13に示すものが挙げられる。この制御信号は、Application−dependent data(Subtypeで指定する種別毎に用途が異なるフィールド)に所定のコードを追加記載することにより、「後再生要求通知」および「後再生許可通知」を含む制御信号の種別が区別される。「後再生要求通知」は、図13(a)に示す発言権取得要求通知(Subtype「0」が割り当てられた制御信号)のApplication−dependent dataに後再生要求用のコードを記載することにより、後再生要求通知であることが認識される。同様に、「後再生許可通知」は、図13(b)に示す発言権取得失敗通知(Subtype「2」が割り当てられた制御信号)のApplication−dependent dataに後再生許可用のコードを記載することにより、後再生許可通知であることが認識される。このデータ形式により、「後再生要求通知」および「後再生許可通知」を含む制御信号の種別が区別される。
制御部1201は、下記の5つの処理を行う。
(A1)制御部1201は、PTT1キー31の押下により、PoC通話を行う指示を受け付けると、サーバに対して発言権を付与するよう要求する発言権取得要求通知を送信するよう無線部41を制御する(第1実施形態の携帯電話におけるA1の処理と共通の処理)。
(A2)制御部1201は、発言権を付与したことを通知するための発言権取得成功通知を無線部41により受信すると、PoC通話処理を開始する。このとき、制御部1201は、携帯電話ユーザによる図3のPTT1キー31の押下・解放に応じて、PoC通話における発話・受話の処理を切り替える(第1実施形態の通話システムにおけるA1の処理と共通の処理)。
(A3)制御部1201は、PTT2キー32の押下により、後再生用メッセージを録音する指示を受け付けると、サーバ20に対して後再生用メッセージを送信することを要求する後再生要求通知を送信するよう無線部41を制御する。
(A4)制御部1201は、(A3)の後、後再生用メッセージの送信を許可するための後再生許可通知を無線部41により受信すると、自携帯電話に後再生用メッセージの録音が許可されたことを画面表示部45に表示するよう制御する。さらに、PTT2キー32の押下により、後再生メッセージの録音開始する処理を受け付けけると、PTT2キー32が押下されている期間に入力される音声データを無線部41により送信するよう制御する。
(A5)制御部1201は、(A3)の後、発言権を付与することを通知するための発言権取得成功通知を無線部41により受信すると、自携帯電話に発言権が付与されたことを画面表示部45に表示するよう制御する。さらに、PTT2キー32の押下・解放に応じて、PoC通話における発話・受話の処理を切り替える。
なお、本発明の携帯電話に、近年の携帯電話が有する各種機能を設けることもでき、特に、PoC機能に加えて電話機能を付加する構成としても構わない。
本発明のサーバ20の構成は、図5と共通である。発言権管理部54は、下記の5つの処理を繰り返す。なお、メッセージ管理部61がPoC通話中に行う処理は、第1実施形態で述べたC1からC3の処理と共通である。
(B1)発言権管理部54は、発言権ステータス記憶バッファ53に記憶されている発言権のステータスが「発言権未付与」である期間中に、携帯電話から発言権を付与するよう要求する発言権取得要求通知を発言権管理情報受信部51により受信すると、その携帯電話に発言権を付与したことを通知するための発言権取得成功通知を送信するよう発言権管理情報送信部52を制御し、発言権のステータスを「発言権付与済」に更新するよう発言権ステータス記憶バッファ53を制御する。さらに、PoC通話管理部57に、当該携帯電話に発言権を付与したことを通知する(第1実施形態のサーバにおけるB1の処理と共通の処理)。
(B2)発言権管理部54は、発言権ステータス記憶バッファ53に記憶されている発言権のステータスが「発言権付与済」である期間中に、別の携帯電話から後再生用メッセージを送信することを要求する後再生要求通知を発言権管理情報受信部51により受信すると、後再生用メッセージの送信を許可するための後再生許可通知を当該別の携帯電話に送信するよう発言権管理情報送信部52を制御する。さらに、当該別の携帯電話から受信する音声データを後再生用メッセージとして録音する指示をメッセージ管理部61に通知する。
(B3)発言権管理部54は、発言権を付与していた携帯電話から発言権を放棄することを通知する発言権放棄通知を発言権管理情報受信部51により受信すると、発言権を付与している携帯電話が無いことを通知するための発言権未付与通知をメッセージ管理部61に通知する。(B2)において別の携帯電話からの後再生用メッセージを録音する指示をメッセージ管理部61に通知していれば、当該別の携帯電話に発言権を付与することを通知する発言権取得成功通知をメッセージ管理部61に通知する(第1実施形態のサーバにおけるB3の処理と共通の処理)。
(B4)発言権管理部54は、メッセージ管理部61が後再生用メッセージを再生した後、(B3)において発言権を付与した携帯電話から発言権を放棄することを通知する発言権放棄通知をメッセージ管理部61から受け付けると、発言権ステータス記憶バッファ53に記憶されている発言権のステータスを「発言権未付与」に更新する(第1実施形態のサーバにおけるB4の処理と共通の処理)。
(B7)発言権管理部54は、発言権ステータス記憶バッファ53に記憶されている発言権のステータスが「発言権未付与」である期間中に、携帯電話から後再生用メッセージを送信することを要求する後再生要求通知を発言権管理情報受信部51により受信すると、その携帯電話に発言権を付与したことを通知するための発言権取得成功通知を送信するよう発言権管理情報送信部52を制御し、発言権のステータスを「発言権付与済」に更新するよう発言権ステータス記憶バッファ53を制御する。さらに、PoC通話管理部57に、当該携帯電話に発言権を付与したことを通知する。
次に、本発明の第3実施形態の通話システム全体の処理の流れを、図14に示す本発明の第3実施形態の通話システムにおけるサーバのフローチャートを参照して説明する。図14のフローチャートの各処理において、図7のフローチャートと同一のステップ番号を割り当てたものは、第1実施形態と同様の処理であるため、説明を省略する。
携帯電話B10bは、携帯電話BユーザからPoC通話を行う指示あるいは後再生処理を行う指示を受け付けると、サーバ20に対して発言権を付与するよう要求する発言権取得要求通知あるいは後再生用メッセージを送信することを要求する後再生要求通知を送信する(A1あるいはA3の処理に該当)。一方、サーバ20は、携帯電話B10bからその発言権取得要求通知を受信する(ステップS701、Yes)、あるいは、携帯電話B10bからその後再生要求通知を受信すると(ステップS701、No。ステップS1401、Yes)、発言権のステータスが「発言権未付与」であるため(ステップS702、No)、その携帯電話B10bに発言権を付与するための発言権取得成功通知を送信し(ステップS703)、発言権のステータスを「発言権付与済」に更新する(B1あるいはB7の処理に該当)。サーバ20は、その発言権取得成功通知を送信すると、PoC通話処理を開始する(ステップS704)。その後、サーバ20は、携帯電話B10bのユーザが図3のPTT1キー31あるいはPTT2キー32の押下している間、携帯電話B10bのユーザの発話を携帯電話A10aに送信し続け、携帯電話B10bのユーザがPTT1キー31を解放すると、携帯電話B10bから発言権放棄通知を受信することになる(ステップS706。A2あるいはA5の処理に該当)。また、サーバ20は、携帯電話B10bのユーザの発話を携帯電話A10aに送信している間も(ステップS705、No)、携帯電話Aユーザからの発言権取得要求通知を受信する(ステップS701)。
一方、サーバ20は、携帯電話B10bに発言権を付与している期間に(ステップS702、Yes)、携帯電話A10aから発言権取得要求通知あるいは後再生要求通知を受信すると、後再生用メッセージの送信を許可するための後再生許可通知を送信する(ステップS1402)。その後、サーバ20は、後再生用メッセージを携帯電話A10aから受信すると(ステップS708、Yes。A4、B2の処理に該当)、後再生用メッセージを録音する(ステップS709。C1の処理に該当)。
第3実施形態では、PoC通話を行うユーザが2人の場合について説明したが、一度のPoC通話に参加するユーザの人数が増えた場合でも、図15の本発明の第3実施形態の通話システムにおけるシーケンスの概要の別例に示すように、発言権を付与されなかった各携帯電話毎(携帯電話A、B毎に、後再生要求および後再生許可をステップS1001、S1501およびステップS1002、S1502の処理で行っている)に後再生用メッセージを録音し(ステップS27からステップS28にかけての点線で囲まれた期間、ステップS1503からステップS1504にかけての点線で囲まれた期間、それぞれの音声を録音)、発言権を付与された携帯電話がその発言権を放棄後(ステップS30)、録音したそれぞれの後再生用メッセージを再生することにより(ステップS1505)、後再生処理を行うことができる。
なお、本発明の第3実施形態の通話システムの処理と、本発明の第2実施形態の通話システムの処理と、を組み合わせることも可能である。すなわち、発言権管理部54、メッセージ管理部61の処理に、次の処理を追加する。
(B5)発言権管理部54は、(B4)において発言権放棄通知をメッセージ管理部61から受け付けた後、所定の時間が経過するまでの期間中に、携帯電話から発言権を付与するよう要求する発言権取得要求通知を発言権管理情報受信部51により受信すると、その携帯電話に発言権を付与したことを通知するための発言権取得成功通知を送信するよう発言権管理情報送信部52を制御し、発言権のステータスを「発言権付与済」に更新するよう発言権ステータス記憶バッファ53を制御する。さらに、PoC通話管理部57に、当該携帯電話に発言権を付与したことを通知する。以後、発言権管理部54は、(B2)〜(B4)、(B7)記載の管理を行う。
(B6)発言権管理部54は、(B4)において発言権放棄通知をメッセージ管理部61から受け付けた後、発言権取得要求通知を受信しないまま所定の時間が経過したとき、発言権を付与している携帯電話が無いことを通知するための発言権未付与通知をメッセージ管理部61に通知する。(B2)においてある携帯電話に後再生用メッセージを録音する指示をメッセージ管理部61に通知していれば、当該携帯電話に発言権を付与することを通知する発言権取得成功通知をメッセージ管理部61に通知する。以後、発言権管理部54は、(B4)記載の管理を行う。
(C2’)メッセージ管理部61は、発言権を付与している携帯電話が無いことを通知するための発言権未付与通知を通知発言権管理部54から通知されると、メッセージ蓄積バッファ59に記憶した識別情報のうち、まだ再生していない後再生用メッセージ(録音した後再生用メッセージのうちの古いものから、順次選択することが好ましい)に対応する識別情報により識別される携帯電話に発言権を付与することを要求する発言権取得要求通知を発言権管理部54に通知する。当該携帯電話に発言権を付与したことを通知する発言権取得成功通知を発言権管理部54から受け付けると、メッセージ蓄積バッファ59から読み出した後再生用メッセージを、当該携帯電話以外の携帯電話に対して、音声データ送信部56に送信させるよう蓄積メッセージ取得部60を制御する。以後、メッセージ管理部61は、(C3)記載の管理を行う。
以上、本発明の第3実施形態の通話システムによれば、発言権が携帯電話に付与されていても、いなくても、携帯電話ユーザは発話することができるため、すなわち、自携帯電話に発言権が付与されている期間は、発言権が付与されていない他携帯電話に対して発話し、自携帯電話に発言権が付与されていない期間は、一旦、発話内容をサーバに録音させておき、発言権を付与された携帯電話がその発言権を放棄した後に、録音しておいた発話内容を他携帯電話に対して再生するため、PoC通話に参加するユーザが所望のタイミングで発話することができる。
また、本発明の第1実施形態の通話システムは、図10、図11に示すように、新たに設定した制御信号を判別条件として利用することにより、携帯電話から送信される音声データをPoC通話による発話のための音声データあるいは後再生用メッセージを録音するための音声データとして特定する。このため、携帯電話ユーザは、現在の発言権のステータスを発話する度に確認しなくても、携帯電話が自動的にPoC通話による発話、あるいは後再生用メッセージを録音するための発話、を自動で切り替えることができるため、PoC通話処理および後再生処理の利便性が向上する。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
本出願は、2005年7月13日出願の日本特許出願(特願2005−204584)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明の電話端末、サーバ、その電話端末とそのサーバとから成る通話システム、および通話方法によれば、PoC通話に参加するユーザが所望のタイミングで発話することができるという効果を奏し、PoC通話を行う電話端末、そのPoC通話に利用されるサーバ、および、その電話端末とそのサーバにより構成される通話システムに関する分野において有用である。
本発明は、話者が音声を交互にやり取りする機能であるPoC(Push-to-Talk over Cellular)を利用して通話を行う電話端末、そのPoC通話に利用されるサーバ、および、その電話端末とそのサーバにより構成される通話システムに関するものである。
トランシーバや業務用無線機のように、その端末に備わる発話用ボタンを押下している間に発話し、発話用ボタンを解放しているときには他の話者からの発話内容を音声出力することにより、複数の話者の間で音声を交互にやり取りする機能(PTT:Push-to-Talk)を備えた端末が、現在広く利用されている。このPTT機能を利用した端末は、2者の間による通話を基本とする電話回線を利用した端末とは異なり、3者以上の間での通話をも容易に実現することができるため、複数人と同時にコミュニケーションを取る場合に用いられることが多い。
このPTT機能を携帯電話で実現するものがPoC(Push-to-Talk over Cellular)と呼ばれる技術である。PoC機能を利用した携帯電話は、例えば電話帳から通話相手を選び、上述のトランシーバや業務用無線機と同様に携帯電話に備わる専用のボタンを押下・解放することにより、PoC通話を行うことができる。PoC機能を利用した携帯電話は、電話回線を利用した端末が通話開始時に行うダイヤル処理を必要としないため、通話を開始するまでにかかる時間を短縮することができる。以下、PoC機能を利用した携帯電話(以下、単に携帯電話と称する)とそのPoC通話に利用されるサーバ(以下、単にサーバと称する)との処理について、具体的に説明する。
図16に、従来の携帯電話とサーバとにより構成されるシステムにおけるシーケンスの1例を示す。図16では、ユーザAが所有する携帯電話AとユーザBが所有する携帯電話Bとの間でPoC通話を行う場合を想定している。
携帯電話−サーバ間のPoC通話処理において最も重要な概念は、特定の携帯電話による発話を許可する権限(発言権と称する)をサーバが管理し、サーバからその発言権を付与された携帯電話が通話による発話を行うことができるということである。これを図16を参照して説明すると、まず、ユーザBがユーザAに対してPoC通話を開始する操作(例えば、電話帳から通話相手であるユーザAを選び、専用のボタンを押下する)を携帯電話Bにより行うと、携帯電話Bは、サーバに対して発言権を付与することを要求する(ステップS1601)。サーバは、携帯電話Aと携帯電話Bの間でPoC通話を開始することを携帯電話Bから通知されると、携帯電話Bに発言権を付与するための信号を送信し(ステップS1602)、「発言権付与済」という発言権のステータスを記憶する。携帯電話Bがサーバから発言権を取得すると、ユーザBは発話を開始し、専用のボタンを押下している間(ステップS1602以後の点線で囲まれた期間)は発話を続けることができる。
一方、携帯電話BからPoC通話開始を受け付けた携帯電話Aは、ユーザBに対して発話行う操作(専用のボタンを押下する)をユーザAから受け付けると、サーバに対して発言権を付与することを要求する(ステップS1603、S1605)。このとき、サーバは、発言権のステータスが「発言権付与済」である期間中に、携帯電話Aから発言権を付与するよう要求されると、発言権を付与できないことを通知するための信号を携帯電話Aに送信する(ステップS1604、S1606)。その結果、携帯電話Aがサーバから発言権を取得することに失敗している間(携帯電話Bに発言権を付与している期間)は、ユーザAは専用のボタンを押下しても発話を行うことができないことになる。その後、携帯電話Aは、携帯電話Bが発言権を放棄した後(ステップS1607)、サーバに対して発言権を付与することを要求すると(ステップS1608)、携帯電話Aに発言権を付与されることになる(ステップS1609)。
さらに、図17に、従来の携帯電話とサーバとにより構成されるシステムにおけるシーケンスの他の例を示す。図17では、4人のユーザA、B、Cが各々所有する携帯電話A、B、Cの間でPoC通話を行う場合を想定している。
まず、ユーザBがユーザA、Cに対してPoC通話を開始する操作(例えば、電話帳から通話相手であるユーザA、Cを選び、専用のボタンを押下する)を携帯電話Bにより行う。以後、ユーザBが発話を開始するまでの携帯電話Bとサーバの処理は、図16の説明における携帯電話Bとサーバの処理と同一である。
ユーザBによる発話終了後、ユーザBがPoC通話による発話を終了する操作(専用のボタンを解放する)を携帯電話Bにより行うと、携帯電話Bは、サーバに対して発言権を放棄することを通知する(ステップS1701)。サーバは、携帯電話Bから発言権を放棄することを通知されると、「発言権付与済」を「発言権未付与」という発言権のステータスに更新する。
その後、ユーザCがユーザA、Bに対してPoC通話を開始する操作(専用のボタンを押下する)を携帯電話Cにより行い、携帯電話Cがサーバに対して発言権を付与することを要求すると(ステップS1702)、サーバは、現在発言権のステータスが「発言権未付与」であることから、携帯電話Cに発言権を付与するための信号を送信し(ステップS1703)、「発言権付与済」という発言権のステータスに更新する。
以後、サーバは、下記の3つの処理を繰り返すことになる。
(1)発言権のステータスが「発言権付与済」である期間中に、別の携帯電話から発言権を付与するよう要求されると、発言権を付与できないことを通知するための信号を別の携帯電話に送信する。
(2)特定の携帯電話から発言権を放棄することを通知されると(ステップS1701、4、7)、「発言権付与済」を「発言権未付与」という発言権のステータスに更新する。
(3)発言権のステータスが「発言権未付与」である期間中に、携帯電話から発言権を付与することを要求されると(ステップS1702、5)、その携帯電話に発言権を付与するための信号を送信し(ステップS1703、6)、発言権のステータスを「発言権付与済」に更新する。
Push-to-Talk over Cellular (PoC)-Architecture-2.0.8、第6頁
上述の携帯電話では、発言権を付与されている期間しか発話することができず、したがって、携帯電話ユーザは、所望のタイミングで発話することが必ずしもできなかった。このような状況は、1つのPoC通話に参加するユーザ数が増えるほどに顕著になってしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、PoC通話に参加するユーザが所望のタイミングで発話することができる電話端末、サーバ、およびその電話端末とそのサーバとから成る通話システムを提供することを目的とする。
本発明のサーバは、複数の電話端末間の通話を管理するサーバであって、前記電話端末のうちのいずれか1つに発言権を付与する発言権管理部と、前記電話端末から音データを受信するサーバ受信部と、前記サーバ受信部で受信した音データのうち、前記発言権管理部により発言権を付与していない電話端末からの音データを記憶する記憶部と、前記電話端末に対して、前記サーバ受信部で受信した音データ又は前記記憶部に記憶された音データを送信するサーバ送信部とを備え、前記サーバ送信部が、前記発言権管理部が前記電話端末のいずれかに発言権を付与しているときは、当該電話端末から受信した音データを前記発言権を付与していない電話端末に対して送信し、前記電話端末のいずれにも発言権を付与していないときは、前記記憶部に記憶した音データを前記電話端末に対して送信する、ものである。
本発明の電話端末は、発言権の付与を行うサーバを利用した通話を行う電話端末であって、前記サーバから発言権の取得を行う発言権取得部と、前記サーバに対して音データを送信する電話端末送信部と、前記発言権を取得していない間、前記サーバから音データを受信する電話端末受信部と、を備え、前記電話端末送信部が、前記発言権を取得している間は、第1の操作にしたがって前記サーバに音データを送信し、前記発言権を取得していない間は、第2の操作にしたがって前記サーバに音データを送信する、ものである。
本発明の通話システムは、本発明のサーバと、本発明の電話端末と、を含んで構成されるものである。
本発明の通話方法は、複数の電話端末のうちのいずれか1つに発言権を付与できるサーバを使用する通話方法であって、前記電話端末から音データを受信する音データ受信ステップと、前記音データ受信ステップで受信した音データのうち、前記発言権を付与していない電話端末からの音データを記憶する音データ記憶ステップと、前記電話端末のいずれかに発言権を付与しているとき、当該電話端末から受信した音データを前記発言権を付与していない電話端末に対して送信し、前記電話端末のいずれにも発言権を付与していないとき、前記音データ記憶ステップで記憶した音データを前記電話端末に対して送信する音データ送信ステップと、を有するものである。
この構成によれば、PoC通話に参加するユーザが所望のタイミングで発話することができる。
また、本発明のサーバは、前記サーバ送信部が、前記電話端末のいずれにも発言権を付与していないときは、前記記憶部に記憶した音データを当該音データを送信した電話端末を除く前記電話端末に対して送信する、ものである。
この構成によれば、音データを送信していない電話端末に録音した音データを送信するため、音データを送信した電話端末が当該端末ユーザの音声が録音された音データを受信することが無くなる。元々、あるユーザが発した音声をユーザ自身で聞く必要性は低いため、電話端末による音データの受信を効率的に行うことができる。
また、本発明のサーバは、前記記憶部が、前記発言権管理部により発言権を付与していない電話端末からの音データを、当該電話端末を識別する識別情報と対応付けて記憶し、前記サーバ送信部が、前記発言権管理部が前記電話端末のいずれにも発言権を付与していないとき、前記記憶部から前記識別情報を記憶順に読み出し、当該識別情報により特定される電話端末を除く前記電話端末に対して、当該識別情報に対応して記憶された音データを送信する、ものを含む。
この構成によれば、あるユーザが発話内容を複数回録音した場合や、複数のユーザがそれぞれ発話内容を録音した場合であっても、サーバは、発話内容を録音した順に、発話内容を録音したユーザが利用する携帯電話以外の携帯電話に対して、その発話内容を送信することができる。
また、本発明のサーバは、前記サーバ送信部が、前記記憶部に記憶された音データを送信終了した時点から所定の時間経過後であって、前記発言権管理部が前記電話端末のいずれにも発言権を付与していないとき、前記記憶部に記憶された音データを送信する、ものを含む。
この構成によれば、ある1件の発話内容の送信後に、発言権を付与した携帯電話からの発話内容を発言権を付与していない携帯電話に直接送信する処理を優先することができる。このため、例えば、サーバがある携帯電話による発話終了後に、録音した複数の発話内容を送信する場合に、複数の発話内容の送信が延々と続くことによって、急を要する発話内容の送信が行われるまでに時間がかかることを防止することができる。
また、本発明のサーバは、前記記憶部が、前記サーバ受信部により受信した音データを所定の数記憶する、ものを含む。
この構成によれば、録音可能な発話内容の数を制限することにより、録音した複数の発話内容を送信する場合に、複数の発話内容の送信が延々と続くことを防止することができる。
本発明の電話端末、サーバ、その電話端末とそのサーバとから成る通話システム、および通話方法によれば、PoC通話に参加するユーザが所望のタイミングで発話することができる。
本発明の実施の形態の通話システムについて、その処理の概要を図面を参照して説明する。図1に、本発明の実施の形態の通話システムの概念図、図2に、本発明の実施の形態の通話システムにおけるシーケンスの概要、をそれぞれ示す。本発明の実施の形態の通話システムの概要を説明するために、図1に示す通話システムは、ユーザAが所有する携帯電話A10aとユーザBが所有する携帯電話B10bとの間でPoC通話を行う場合について記述している。
図2に示すシーケンスに沿って、本発明の実施の形態の通話システムの処理概要を説明する。
まず、ユーザBがユーザAに対してPoC通話を開始する操作(例えば、電話帳から通話相手であるユーザAを選び、専用のボタンを押下する)を携帯電話B10bにより行うと、携帯電話B10bは、サーバ20に対して発言権を付与することを要求する(ステップS21)。サーバ20は、携帯電話A10aと携帯電話B10bの間でPoC通話を開始することを携帯電話Bから通知されると、現在の発言権のステータスを判定する(ステップS22)。このときPoC通話を行う携帯電話A、Bに発言権を付与していないステータス「発言権未付与」であることから、携帯電話B10bに発言権を付与するための信号を送信し(ステップS23)、「発言権付与済」という発言権のステータスに更新する。携帯電話B10bがサーバ20から発言権の取得に成功すると、ユーザBは発話を開始し、専用のボタンを押下している間は発話を続けることができる(この処理は、図1における「1.ユーザAに発話中」に対応する)。なお、図2では、ユーザBは、携帯電話B10bに発言権を付与された後の、点線で囲まれた期間、発話し続けるものとする。
一方、携帯電話B10bからPoC通話開始を受け付けた携帯電話A10aは、ユーザBに対して発話を行う操作(専用のボタンを押下する)をユーザAから受け付けると、サーバ20に対して発言権を付与することを要求する(ステップS24)。このときも、サーバ20は、現在の発言権のステータスを判定する(ステップS25)。サーバ20は、発言権のステータスが「発言権付与済」である期間中に、携帯電話A10aから発言権を付与するよう要求されると、発言権を付与できないことを通知するための信号を携帯電話A10aに送信する(ステップS26)。その結果、携帯電話A10aは、サーバ20から発言権を取得することに失敗する。携帯電話A10aは、発言権を付与できないことを通知されると、ユーザBが発言権を放棄した後に再生するための発話内容をユーザAから受け付け、その発話内容の音声をサーバに送信する(ステップS27からステップS28にかけての点線で囲まれた期間、ユーザAは発話し続けるものとする。この処理は、図1における「2.音声メッセージを送信」に対応する)。すなわち、携帯電話A10aは、発言権が付与されるか否かによって、PoC通話のための発話を行うかあるいは携帯電話Bの発言権放棄後に再生するための発話を行うかを切り替えている。なお、携帯電話B10bもまた、携帯電話A10aと同様の切り替えを行っており、ステップS23では発言権が付与された結果、PoC通話を開始したことになる。
携帯電話A10aから音声を受信したサーバ20は、その音声を録音(音声メッセージを作成)する(ステップS29この処理は、図1における「3.音声メッセージを録音」に対応する)。
ユーザBによる発話終了後、ユーザBがPoC通話による発話を終了する操作(専用のボタンを解放する)を携帯電話B10bにより行うと、携帯電話B10bは、サーバ20に対して発言権を放棄することを通知する(ステップS30)。サーバ20は、携帯電話B10bから発言権を放棄することを通知されると、「発言権付与済」を「発言権未付与」という発言権のステータスに更新する。サーバ20は、さらに、発言権のステータスが「発言権未付与」で、かつ、録音した音声メッセージを保有している場合、録音した音声メッセージを携帯電話B10bに送信する(ステップS31)。携帯電話B10bは、サーバ20から受信した音声メッセージを再生することになる(この処理は、図1における「4.ユーザBの発話終了後、録音した音声メッセージを再生」に対応する。以後、発言権を付与されたユーザによる発言権の放棄後、発言権を付与されていなかったユーザにより録音されていた音声メッセージを再生する処理のことを「後再生処理」と称し、録音された音声メッセージのことを「後再生用メッセージ」と称する)。
本発明の実施の形態の通話システムによれば、発言権が携帯電話に付与されていても、いなくても、携帯電話ユーザは発話することができるため、すなわち、自携帯電話に発言権が付与されている期間は、発言権が付与されていない他携帯電話に対して発話し、自携帯電話に発言権が付与されていない期間は、一旦、発話内容をサーバに録音させておき、発言権を付与された携帯電話がその発言権を放棄した後に、録音しておいた発話内容を他携帯電話に対して再生するため、PoC通話に参加するユーザが所望のタイミングで発話することができる。また、後再生用メッセージの再生中は、その発話内容をサーバに録音させた携帯電話に発言権を付与しているとみなすことができるため、従来のサーバにおける発言権の管理方法と矛盾が生じることもない。以下、本発明の実施の形態の通話システムを構成する携帯電話およびサーバについて、その構成と処理内容をより詳細に説明する。
(第1実施形態)
図3に、本発明の第1実施形態の通話システムにおける携帯電話の外観図、図4に、本発明の第1実施形態の通話システムにおける携帯電話の構成図、図5に、本発明の第1実施形態の通話システムにおけるサーバの構成図、をそれぞれ示す。
本発明の携帯電話の外観例としては、図3(a)に示すように、2種類のPTT(PTT:Push-to-Talk)キー31、32とディスプレイ33を備えたものが挙げられる。操作キーのうちの1つであるPTT1キー31は、項目[背景技術]で述べた、押下・解放によりPoC通話を行うための専用のボタンに該当する。一方、もう1つのPTT2キー32は、本項目で述べる、後再生処理における発話内容を録音するために使用するものである。PTT2キー32の操作例は後述する。
また、図3(b)には、本発明の携帯電話のディスプレイ33にPoC通話中に表示する表示例を示している。この2つの表示例は、ユーザA、B、C、Dから構成される第1グループ内でPoC通話を行う場合のものであり、ユーザA、BはこのPoC通話に参加しており、一方、ユーザC、DはこのPoC通話に参加していないことが、ユーザのステータス34により確認することができる。また、2つの表示例のうちの左側は図1におけるユーザBが利用している携帯電話のディスプレイ33の表示例、右側は図1におけるユーザAが利用している携帯電話のディスプレイ33の表示例、をそれぞれ示しており、ユーザBが発言中であること、ユーザBの発言中であるため現時点でユーザAが発言権を取得できないこと、をそれぞれ発言権のステータス35により確認することができる。携帯電話ユーザは、PoC通話を行う際、図3(b)のように表示したディスプレイ33を見て、PoC通話へのユーザの参加状況や、そのユーザに付与されている発言権のステータスを確認しながら、PTT1キー31、PTT2キー32を押下・解放してPoC通話を行う。
本発明の携帯電話は、図4に示すように、アンテナ47を含む無線部41、マイク42、スピーカ43、状態管理部44、画面表示部45、PTT1キー31およびPTT2キー32を含む操作キー46、制御部48とを含んで構成される。
無線部41は、サーバと無線通信を行い、少なくとも、PoC通話または後再生処理を実行するための制御信号、PoC通話用音声データまたは後再生用メッセージなどの音データを送受信する。上記の制御信号のデータ形式を、図6に示す。この制御信号は、V(制御信号のデータ形式のバージョン番号)、P(パディングの有無)、Subtype(制御信号種別)、PT(パケットタイプ)、Length(パケットのサイズ)、SSRC(パケット発信者情報)、Name(PoC1の固定値)、Application-dependent data(Subtypeで指定する種別毎に用途が異なるフィールド)から構成される。特に、制御信号は、Subtypeに割り当てられた数値によりその制御信号の種別(発言権取得要求通知、発言権取得成功通知、発言権取得失敗通知、発言権放棄通知、発言権未付与通知、発言権付与済通知などに、それぞれ0、1、2、3、4、5の数値が割り当てられる)が区別される。
マイク42は、当該携帯電話ユーザの発話を収音し、それをデジタル信号に変換して制御部48に出力する。スピーカ43は、制御部48から入力する音データをアナログ信号に変換して出力する。状態管理部44は、制御部48から入力する制御信号に基づいて、自携帯電話に発言権が付与されているか否か、現在の発話がPoC通話中であること、または現在の発話が後再生用メッセージの作成のためのものであること、などを画面表示部45に表示させたり、PTT1キー31およびPTT2キー32による入力操作を受け付けて、マイク42により収音した音声をPoC通話処理または後再生処理のいずれかで行う指示を制御部48に出力する。制御部48は、下記の処理を行う。
(A1)制御部48は、PTT1キー31の押下を受け付けた状態管理部44から、PoC通話を行う指示を受け付けると、サーバに対して発言権を付与するよう要求する発言権取得要求通知を送信するよう無線部41を制御する。
(A2)制御部48は、発言権を付与したことを通知するための発言権取得成功通知を無線部41により受信すると、PoC通話処理を開始する。このとき、制御部48は、携帯電話ユーザによる図3のPTT1キー31の押下・解放に応じて、PoC通話における発話・受話の処理を切り替える。
(A3)制御部48は、(A1)の後、発言権を付与できないことを通知するための発言権取得失敗通知を無線部41により受信すると、自携帯電話に発言権が付与されないことを画面表示部45に表示するよう状態管理部44を制御する。さらに、PTT2キー32の押下により、後再生メッセージの録音開始する処理を受け付けたことを状態管理部44から通知されると、PTT2キー32が押下されている期間に入力される音声データを無線部41により送信するよう制御する。
なお、本発明の携帯電話に、近年の携帯電話が有する各種機能を設けることもでき、特に、PoC機能に加えて電話機能を付加する構成としても構わない。
本発明のサーバ20は、図5に示すように、発言権管理情報受信部51、発言権管理情報送信部52、発言権ステータス記憶バッファ53、発言権管理部54、音声データ受信部55、音声データ送信部56、PoC通話管理部57、受信メッセージ蓄積部58、メッセージ蓄積バッファ59、蓄積メッセージ取得部60、メッセージ管理部61、とを含んで構成される。なお、図5では、発言権管理情報受信部51、発言権管理情報送信部52、発言権管理部54、発言権ステータス記憶バッファ53は携帯電話に付与するあるいは携帯電話から放棄される発言権について管理を行うため、これらをまとめて発言権処理部とし、受信メッセージ蓄積部58、メッセージ蓄積バッファ59、蓄積メッセージ取得部60、メッセージ管理部61は携帯電話から受信するあるいは携帯電話に送信する後再生用メッセージに関する処理を行うため、これらをまとめてメッセージ処理部として、まとめている。
発言権管理情報受信部51は、本発明の携帯電話と無線通信を行い、PoC通話または後再生処理を実行するための制御信号を受信する。発言権管理情報送信部52は、本発明の携帯電話と無線通信を行い、PoC通話または後再生処理を実行するための制御信号を送信する。発言権ステータス記憶バッファ53は、「発言権付与済」や「発言権未付与」という発言権のステータスを記憶する。発言権管理部54は、下記の4つの処理を繰り返す。
(B1)発言権管理部54は、発言権ステータス記憶バッファ53に記憶されている発言権のステータスが「発言権未付与」である期間中に、携帯電話から発言権を付与するよう要求する発言権取得要求通知を発言権管理情報受信部51により受信すると、その携帯電話に発言権を付与したことを通知するための発言権取得成功通知を送信するよう発言権管理情報送信部52を制御し、発言権のステータスを「発言権付与済」に更新するよう発言権ステータス記憶バッファ53を制御する。さらに、PoC通話管理部57に、当該携
帯電話に発言権を付与したことを通知する。
(B2)発言権管理部54は、発言権ステータス記憶バッファ53に記憶されている発言権のステータスが「発言権付与済」である期間中に、別の携帯電話(制御信号のSSRCにより、発言権を付与した携帯電話と、発言権を付与していない別の携帯電話と、を識別できる)から発言権を付与するよう要求する発言権取得要求通知を発言権管理情報受信部51により受信すると、発言権を付与できないことを通知するための発言権取得失敗通知を当該別の携帯電話に送信するよう発言権管理情報送信部52を制御する。さらに、当該別の携帯電話から受信する音声データを後再生用メッセージとして録音する指示をメッセージ管理部61に通知する。
(B3)発言権管理部54は、発言権を付与していた携帯電話から発言権を放棄することを通知する発言権放棄通知を発言権管理情報受信部51により受信すると、発言権を付与している携帯電話が無いことを通知するための発言権未付与通知をメッセージ管理部61に通知する。(B2)において別の携帯電話からの後再生用メッセージを録音する指示をメッセージ管理部61に通知していれば、当該別の携帯電話に発言権を付与することを通知する発言権取得成功通知をメッセージ管理部61に通知する。
(B4)発言権管理部54は、メッセージ管理部61が後再生用メッセージを再生した後、(B3)において発言権を付与した携帯電話から発言権を放棄することを通知する発言権放棄通知をメッセージ管理部61から受け付けると、発言権ステータス記憶バッファ53に記憶されている発言権のステータスを「発言権未付与」に更新する。
また、音声データ受信部55は、本発明の携帯電話から、PoC通話用音声データまたは後再生用メッセージの音データを受信する。音声データ送信部56は、音声データ受信部55により受信したPoC通話用音声データまたは後再生用メッセージの音データを、別の携帯電話に送信する。なお、音声データ送信部56は、PoC通話中には、音声データ受信部55により受信した音声データを直接、別の携帯電話に送信する。
PoC通話管理部57は、発言権管理部54から特定の携帯電話に発言権を付与したことを通知されると、その携帯電話からのPoC通話用音声データを音声データ受信部55に受信させ、PoC通話を行うよう制御する。
また、受信メッセージ蓄積部58は、音声データ受信部55により受信した音声データを後再生用メッセージとしてメッセージ蓄積バッファ59に記憶させる。メッセージ蓄積バッファ59は、後再生用メッセージを記憶する。蓄積メッセージ取得部60は、メッセージ蓄積バッファ59から後再生用メッセージを読み出し、音声データ送信部56に送信させる。メッセージ管理部61は、PoC通話中に下記の3つの処理を繰り返す。
(C1)メッセージ管理部61は、PoC通話中に、発言権を付与されていない携帯電話から受信する音声データを後再生用メッセージとして録音する指示を発言権管理部54から受け付けると、当該携帯電話から音声データ受信部55により受信する音声データと、当該携帯電話を識別する識別情報と、対応付けて記憶するよう受信メッセージ蓄積部58を制御する。
(C2)メッセージ管理部61は、発言権を付与している携帯電話が無いことを通知するための発言権未付与通知を通知発言権管理部54から通知されると、前述の識別情報により識別される携帯電話に発言権を付与することを要求する発言権取得要求通知を発言権管理部54に通知する。当該携帯電話に発言権を付与したことを通知する発言権取得成功通知を発言権管理部54から受け付けると、メッセージ蓄積バッファ59から読み出した後再生用メッセージを、当該携帯電話以外の携帯電話に対して、音声データ送信部56に送信させるよう蓄積メッセージ取得部60を制御する。
(C3)メッセージ管理部61は、後再生用メッセージを送信したことを蓄積メッセージ取得部60から通知されると、(C2)において発言権を付与した携帯電話から発言権を放棄することを通知する発言権放棄通知を発言権管理部54に通知する。
次に、本発明の第1実施形態の通話システム全体の処理の流れを、図7に示す本発明の第1実施形態の通話システムにおけるサーバのフローチャートを参照して説明する。
携帯電話B10bは、携帯電話BユーザからPoC通話を行う指示を受け付けると、サーバ20に対して発言権を付与するよう要求する発言権取得要求通知を送信する(A1の処理に該当)。一方、サーバ20は、携帯電話B10bからその発言権取得要求通知を受信すると(ステップS701、Yes)、発言権のステータスが「発言権未付与」であるため(ステップS702、No)、その携帯電話B10bに発言権を付与するための発言権取得成功通知を送信し(ステップS703)、発言権のステータスを「発言権付与済」に更新する(B1の処理に該当)。サーバ20は、その発言権取得成功通知を送信すると、PoC通話処理を開始する(ステップS704)。その後、サーバ20は、携帯電話B10bのユーザが図3のPTT1キー31の押下している間、携帯電話B10bのユーザの発話を携帯電話A10aに送信し続け、携帯電話B10bのユーザがPTT1キー31を解放すると、携帯電話B10bから発言権放棄通知を受信することになる(ステップS706。A2の処理に該当)。また、サーバ20は、携帯電話B10bのユーザの発話を携帯電話A10aに送信している間も(ステップS705、No)、携帯電話Aユーザからの発言権取得要求通知を受信する(ステップS701)。
一方、サーバ20は、携帯電話B10bに発言権を付与している期間に(ステップS702、Yes)、携帯電話A10aから発言権取得要求通知を受信すると、発言権を付与できないことを通知するための発言権取得失敗通知を送信する(ステップS707)。その後、サーバ20は、後再生用メッセージを携帯電話A10aから受信すると(ステップS708、Yes。A3、B2の処理に該当)、後再生用メッセージを録音する(ステップS709。C1の処理に該当)。
その後、サーバ20は、携帯電話B10bから発言権放棄通知を受信すると(ステップS710)、録音処理を行った携帯電話A10aに発言権を付与し(ステップS712。ここで、携帯電話A10aに対して発言権取得成功通知を送信して実際に発言権を付与しても良いし、実際には携帯電話A10aに発言権を付与せずに、サーバ20内のみで携帯電話A10aに発言権を付与したとみなす仮想的な処理を行うようにしてもよい)、後再生用メッセージを録音した携帯電話以外の携帯電話に対して、当該後再生用メッセージを送信する(ステップS713。B3、C2の処理に該当)。
サーバ20は、後再生用メッセージを送信し終えると、携帯電話A10aに付与した発言権を放棄し(ステップS714)、発言権のステータスを「発言権未付与」に更新する(B4、C3の処理に該当)。なお、ユーザAが、後再生用メッセージを複数録音している場合も考えられるが、そのときは、ステップS714の処理後、後再生用メッセージの有無を判別し(ステップS711)、有れば(ステップS711、Yes)、ステップS712〜714の処理を繰り返すようにしても良い。なお、ステップS712〜714の処理を繰り返す際には、録音した後再生用メッセージのうちの古いものから、順次処理を行うことが好ましい。
以上、本発明の第1実施形態の通話システムによれば、発言権が携帯電話に付与されていても、いなくても、携帯電話ユーザは発話することができるため、すなわち、自携帯電話に発言権が付与されている期間は、発言権が付与されていない他携帯電話に対して発話し、自携帯電話に発言権が付与されていない期間は、一旦、発話内容をサーバに録音させておき、発言権を付与された携帯電話がその発言権を放棄した後に、録音しておいた発話内容を他携帯電話に対して再生するため、PoC通話に参加するユーザが所望のタイミングで発話することができる。
また、本発明の第1実施形態の通話システムは、図2に示すように、PoC通話による発話のために発言権の取得を要求した携帯電話10aが、発言権の取得に失敗した後、後再生用メッセージをサーバ20に送信するものである。つまり、サーバ20は、従来のPoC通話処理の制御信号として用いていた発言権取得成功通知および発言権取得失敗通知を判別条件として利用することにより、発言権の取得に成功した携帯電話から送信される音声データをPoC通話による発話のための音声データとして、発言権の取得に失敗した携帯電話から送信される音声データを後再生用メッセージを録音するための音声データとして特定している。このため、本発明の第1実施形態の通話システムを、従来のPoC通話に用いていた制御信号をそのまま利用して実現することができるので、携帯電話の機能およびサーバの機能の追加・変更を抑えることができる。
なお、本発明の第1実施形態の通話システムでは、後再生用メッセージを録音した携帯電話以外の携帯電話に対して、当該後再生用メッセージを送信する(ステップS713。B3、C2の処理に該当)と述べたが、後再生用メッセージを録音した携帯電話にも当該後再生用メッセージを送信しても良い。これにより、後再生用メッセージを録音し終えたユーザがまだセッション参加中(PoC通話中)にある場合、録音した後再生用メッセージが他の携帯電話に送信されたタイミングを把握することができる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、PoC通話を行うユーザが2人の場合について説明したが、一度のPoC通話に参加するユーザの人数が増えた場合でも、図8の本発明の第2実施形態の通話システムにおけるシーケンスの概要に示すように、発言権を付与されなかった各携帯電話毎(携帯電話A、B毎に、発言権取得要求および発言権取得失敗をステップS24、S81およびステップS26、S82の処理で行っている)に後再生用メッセージを録音し(ステップS27からステップS28にかけての点線で囲まれた期間、ステップS83からステップS84にかけての点線で囲まれた期間、それぞれの音声を録音)、発言権を付与された携帯電話がその発言権を放棄後(ステップS30)、録音したそれぞれの後再生用メッセージを再生することにより(ステップS85)、後再生処理を行うことができる。が、後再生用メッセージを録音することができる条件を設けることにより、あるいは、PoC通話による発話を行う携帯電話と録音した後再生用メッセージを再生する携帯電話とに発言権を適切に付与して発話することにより、PoC通話をさらに円滑に行うことも可能である。第2実施形態では、PoC通話に参加するユーザの数が増えた場合にでも、PoC通話処理と後再生処理とをさらに円滑に行うことができる通話システムについて説明する。なお、第1実施形態と符号番号が同じなものは、第1実施形態で説明したものと共通である。
本発明の第2実施形態の通話システム全体の処理の流れを、図9に示す本発明の第2実施形態の通話システムにおけるサーバのフローチャートを参照して説明する。なお、図7のフローチャートとステップ番号が同じなものは、第1実施形態で説明した処理と共通の処理であるため、説明を省略する。
図9のサーバのフローチャートでは、ステップS901〜903の処理を新たに追加している。 まず、ステップS901の処理は、後再生用メッセージを所定の個数を越えて録音させないためのものである。ステップS707の処理において、発言権を付与できないことを通知するための発言権取得失敗通知を携帯電話A10aに送信した後、録音した後再生用メッセージの個数が所定の個数以下であれば(ステップS901、Yes)、携帯電話A10aから受信した後再生用メッセージを録音し(ステップS709)、録音した後再生用メッセージの個数が所定の個数よりも多ければ(ステップS901、No)、後再生用メッセージの録音処理を行わず、ステップS710の処理に進む。ステップS901の処理は、図5の構成図におけるメッセージ管理部61によって行われる(C1の処理に機能を追加したものに相当。C1’と称する)。
(C1’)メッセージ管理部61は、PoC通話中に、発言権を付与されていない携帯電話から受信する音声データを後再生用メッセージとして録音する指示を発言権管理部54から受け付けると、メッセージ蓄積バッファ59が記憶している後再生用メッセージの個数を蓄積メッセージ取得部60により読み出させ、その個数に応じて、当該携帯電話から音声データ受信部55により受信する音声データと、当該携帯電話を識別する識別情報を記憶するよう受信メッセージ蓄積部58を制御する。
メッセージ管理部61のC1’の処理を利用すれば、単にサーバに録音可能な後再生用メッセージの個数を設定するだけでなく、上述の識別情報から特定される携帯電話毎に、録音可能な後再生用メッセージの個数を設定することができる。このため、例えば、ある携帯電話(複数の携帯電話であっても構わない)によるPoC通話による発話終了後に後再生用メッセージを再生する場合に、複数の後再生用メッセージの再生が延々と続くことによってPoC通話による新規の発話を妨げることを防止することができる。なお、録音可能な後再生用メッセージの個数は、一度のPoC通話に参加しているユーザの人数に応じて、あるいは、ある携帯電話による発話継続時間に応じて、可変するようにしても良い。
また、ステップS902、903の処理は、1件の後再生用メッセージの再生後に別のの後再生用メッセージの再生を連続して行わず、所定の時間が経過するまで、PoC通話による発話を行うための発言権取得要求を優先的に受け付けるものである。すなわち、上述のステップS901の処理では、録音可能な後再生用メッセージの個数を制限することにより、複数の後再生用メッセージの再生が継続することを防止したが、ステップS902、903の処理は、1件の後再生用メッセージの再生後にPoC通話による発話を優先する時間を設けることにより、複数の後再生用メッセージの再生が継続することを防止する。
ステップS714の処理において、サーバ20が、1件の後再生用メッセージを送信し終えて、携帯電話A10aに付与した発言権を放棄すると、PoC通話に参加しているユーザの携帯電話から、PoC通話による発話を行うための発言権取得要求通知の有無を判定し(ステップS902)、発言権取得要求通知があれば(ステップS902、Yes)、ステップS703の処理に移行する。一方、発言権取得要求通知がなければ(ステップS902、No)、ステップS714の処理後から所定の時間が経過しているか否かを判定し(ステップS903)、経過していると判定すれば(ステップS903、Yes)、ステップS711の処理に移行し、経過していないと判定すれば(ステップS903、No)、ステップS902の処理に移行する。ステップS902、903の処理は、図5の構成図における発言権管理部54(B4の後の処理。B5、B6と称する。B5はB1の処理と類似し、B6はB3の処理と類似する)およびメッセージ管理部61(C2の処理に機能を追加したものに相当。C2’と称する)によって行われる。
(B5)発言権管理部54は、(B4)において発言権放棄通知をメッセージ管理部61から受け付けた後、所定の時間が経過するまでの期間中に、携帯電話から発言権を付与するよう要求する発言権取得要求通知を発言権管理情報受信部51により受信すると、その携帯電話に発言権を付与したことを通知するための発言権取得成功通知を送信するよう発言権管理情報送信部52を制御し、発言権のステータスを「発言権付与済」に更新するよう発言権ステータス記憶バッファ53を制御する。さらに、PoC通話管理部57に、当該携帯電話に発言権を付与したことを通知する。以後、発言権管理部54は、(B2)〜(B4)記載の管理を行う。
(B6)発言権管理部54は、(B4)において発言権放棄通知をメッセージ管理部61から受け付けた後、発言権取得要求通知を受信しないまま所定の時間が経過したとき、発言権を付与している携帯電話が無いことを通知するための発言権未付与通知をメッセージ管理部61に通知する。(B2)においてある携帯電話に後再生用メッセージを録音する指示をメッセージ管理部61に通知していれば、当該携帯電話に発言権を付与することを通知する発言権取得成功通知をメッセージ管理部61に通知する。以後、発言権管理部54は、(B4)記載の管理を行う。
(C2’)メッセージ管理部61は、発言権を付与している携帯電話が無いことを通知するための発言権未付与通知を通知発言権管理部54から通知されると、メッセージ蓄積バッファ59に記憶した識別情報のうち、まだ再生していない後再生用メッセージ(録音した後再生用メッセージのうちの古いものから、順次選択することが好ましい)に対応する識別情報により識別される携帯電話に発言権を付与することを要求する発言権取得要求通知を発言権管理部54に通知する。当該携帯電話に発言権を付与したことを通知する発言権取得成功通知を発言権管理部54から受け付けると、メッセージ蓄積バッファ59から読み出した後再生用メッセージを、当該携帯電話以外の携帯電話に対して、音声データ送信部56に送信させるよう蓄積メッセージ取得部60を制御する。以後、メッセージ管理部61は、(C3)記載の管理を行う。
発言権管理部54のB5、B6の処理を利用すれば、1件の後再生用メッセージの再生後にPoC通話による発話を優先する時間を設けることができる。このため、例えば、ある携帯電話によるPoC通話による発話終了後に後再生用メッセージを再生する場合に、複数の後再生用メッセージの再生が延々と続くことによってPoC通話による新規の発話を妨げることを防止することができる。なお、上述の所定の時間は、一度のPoC通話に参加しているユーザの人数に応じて、あるいは、携帯電話のユーザによる発話継続時間に応じて、可変するようにしても良い。
(第3実施形態)
本発明の第1、2実施形態の通話システムは、サーバ20が、従来のPoC通話処理の制御信号として用いていた発言権取得成功通知および発言権取得失敗通知を判別条件として利用することにより、発言権の取得に成功した携帯電話から送信される音声データをPoC通話による発話のための音声データとして、発言権の取得に失敗した携帯電話から送信される音声データを後再生用メッセージを録音するための音声データとして特定している。本発明の第3実施形態の通話システムでは、新たに設定した制御信号を判別条件として利用することにより、携帯電話から送信される音声データをPoC通話による発話のための音声データあるいは後再生用メッセージを録音するための音声データとして特定する実施形態について説明する。
図10に、本発明の第3実施形態の通話システムにおけるシーケンスの概要の1例を示す。図10のシーケンスは、図2に示す本発明の実施の形態の通話システムにおけるシーケンスの概要のステップS24とS26の処理が異なる(図10のステップS1001とS1002が変更した処理に該当。ステップS24、S26以外の処理は、共通であるため、説明を省略する)。
携帯電話B10bからPoC通話開始を受け付けた携帯電話A10aは、ユーザBに対して発話を行う操作(専用のボタンを押下する)をユーザAから受け付けると、サーバ20に対して後再生用メッセージを送信することを要求する(ステップS1001)。このときも、サーバ20は、現在の発言権のステータスを判定する(ステップS25)。サーバ20は、発言権のステータスが「発言権付与済」である期間中に、携帯電話A10aから後再生用メッセージを送信することを要求されると、後再生用メッセージの送信を許可するための信号を携帯電話A10aに送信する(ステップS1002)。携帯電話A10aは、後再生用メッセージを送信することを許可されると、ユーザBが発言権を放棄した後に再生するための発話内容をユーザAから受け付け、その発話内容の音声をサーバに送信する(ステップS27からステップS28にかけての点線で囲まれた期間、ユーザAは発話し続けるものとする)。すなわち、携帯電話A10aは、実際に発言権が付与されるか否かによらず、携帯電話Bの発言権放棄後に再生するための発話を行うことを選択している。
また、図11に、本発明の第3実施形態の通話システムにおけるシーケンスの概要の他例を示す。図11のシーケンスは、図10に示す本発明の第3実施形態の通話システムにおけるシーケンスの概要とは、携帯電話B10bが発言権を取得していない点が異なる。図11のシーケンスのように、携帯電話A10aは、実際に発言権が付与されるか否かによらず、別の携帯電話の発言権放棄後に再生するための発話を行うことを選択するようになると、どの携帯電話にも発言権を付与していないときに後再生用メッセージを送信することを要求する場合も想定される。このような場合の通話システムにおけるシーケンスの概要について説明する。
携帯電話A10aは、サーバ20に対して後再生用メッセージを送信することを要求する(ステップS1001)。サーバ20は、現在の発言権のステータスを判定する(ステップS25)。サーバ20は、発言権のステータスが「発言権未付与」である期間中に、携帯電話A10aから後再生用メッセージを送信することを要求されると、携帯電話B10bに発言権を付与するための信号を送信し(ステップS1101)、「発言権付与済」という発言権のステータスに更新する。携帯電話A10aがサーバ20から発言権の取得に成功すると、ユーザAは発話を開始し、専用のボタンを押下している間は発話を続けることができる(なお、図11では、ユーザあは、携帯電話A10aに発言権を付与された後の、点線で囲まれた期間、発話し続けるものとする。
ユーザAによる発話終了後、ユーザAがPoC通話による発話を終了する操作(専用のボタンを解放する)を携帯電話A10aにより行うと、携帯電話A10aは、サーバ20に対して発言権を放棄することを通知する(ステップS1102)。サーバ20は、携帯電話A10aから発言権を放棄することを通知されると、「発言権付与済」を「発言権未付与」という発言権のステータスに更新する。
図11のシーケンスにより、ある携帯電話が、どの携帯電話にも発言権を付与していないときに後再生用メッセージを送信することをサーバに対して要求する場合にも、当該携帯電話に発言権が付与されることにより、PoC通話による発話を行うことができる。以下、本発明の実施の形態の通話システムを構成する携帯電話およびサーバについて、その構成と処理内容をより詳細に説明する。
図12に、本発明の第3実施形態の通話システムにおける携帯電話の構成図を示す。なお、本発明の第3実施形態の通話システムにおける携帯電話の外観は、第1実施形態と共通であるため説明を省略する。また、本発明の第3実施形態の通話システムにおける携帯電話およびサーバの構成において、第1実施形態と同一符号番号を割り当てた対象のものは、第1実施形態と同様の処理を行うため、説明を省略する。
本発明の携帯電話は、図12に示すように、アンテナ47を含む無線部41、マイク42、スピーカ43、状態管理部44、画面表示部45、PTT1キー31およびPTT2キー32を含む操作キー46、制御部1201とを含んで構成される。本発明の携帯電話の構成は、第1実施形態の携帯電話における状態管理部44が省かれた構成であるが、これは、PoC通話要求あるいは後再生要求を操作キー46により受け付けることにより、PoC通話のための発話か後再生用メッセージの録音のための発話かを、携帯電話が判別する必要がなくなったためである。
制御部1201は、無線部41により受信する制御信号に基づいて、自携帯電話に発言権が付与されているか否か、現在の発話がPoC通話中であること、または現在の発話が後再生用メッセージの作成のためのものであること、などを画面表示部45に表示させたり、また、PTT1キー31およびPTT2キー32による入力操作に基づいた制御信号を、無線部41により送信させたり、マイク42により収音した音声をPoC通話処理または後再生処理のいずれかで行うかを制御する。
上記の制御信号のデータ形式の1例としては、図6に示したデータ形式と共通であるが、Subtype(制御信号種別)のデータ内容が異なるものが挙げられる。このSubtypeは、第1実施形態で述べた制御信号の種別(発言権取得要求通知、発言権取得成功通知、発言権取得失敗通知、発言権放棄通知、発言権付与済通知、発言権未付与通知など)に加え、新たに「後再生要求通知」および「後再生許可通知」に対しても数値が割り当てられる(後再生要求通知、後再生許可通知に、例えば、7、8の数値を割り当てる)。制御信号は、このSubtypeに割り当てられた数値により、「後再生要求通知」および「後再生許可通知」を含む制御信号の種別が区別される。
また、上記の制御信号のデータ形式の他の例としては、図13に示すものが挙げられる。この制御信号は、Application-dependent data(Subtypeで指定する種別毎に用途が異なるフィールド)に所定のコードを追加記載することにより、「後再生要求通知」および「後再生許可通知」を含む制御信号の種別が区別される。「後再生要求通知」は、図13(a)に示す発言権取得要求通知(Subtype「0」が割り当てられた制御信号)のApplication-dependent dataに後再生要求用のコードを記載することにより、後再生要求通知であることが認識される。同様に、「後再生許可通知」は、図13(b)に示す発言権取得失敗通知(Subtype「2」が割り当てられた制御信号)のApplication-dependent dataに後再生許可用のコードを記載することにより、後再生許可通知であることが認識される。このデータ形式により、「後再生要求通知」および「後再生許可通知」を含む制御信号の種別が区別される。
制御部1201は、下記の5つの処理を行う。
(A1)制御部1201は、PTT1キー31の押下により、PoC通話を行う指示を受け付けると、サーバに対して発言権を付与するよう要求する発言権取得要求通知を送信するよう無線部41を制御する(第1実施形態の携帯電話におけるA1の処理と共通の処理)。
(A2)制御部1201は、発言権を付与したことを通知するための発言権取得成功通知を無線部41により受信すると、PoC通話処理を開始する。このとき、制御部1201は、携帯電話ユーザによる図3のPTT1キー31の押下・解放に応じて、PoC通話における発話・受話の処理を切り替える(第1実施形態の通話システムにおけるA1の処理と共通の処理)。
(A3)制御部1201は、PTT2キー32の押下により、後再生用メッセージを録音する指示を受け付けると、サーバ20に対して後再生用メッセージを送信することを要求する後再生要求通知を送信するよう無線部41を制御する。
(A4)制御部1201は、(A3)の後、後再生用メッセージの送信を許可するための後再生許可通知を無線部41により受信すると、自携帯電話に後再生用メッセージの録音が許可されたことを画面表示部45に表示するよう制御する。さらに、PTT2キー32の押下により、後再生メッセージの録音開始する処理を受け付けけると、PTT2キー32が押下されている期間に入力される音声データを無線部41により送信するよう制御する。
(A5)制御部1201は、(A3)の後、発言権を付与することを通知するための発言権取得成功通知を無線部41により受信すると、自携帯電話に発言権が付与されたことを画面表示部45に表示するよう制御する。さらに、PTT2キー32の押下・解放に応じて、PoC通話における発話・受話の処理を切り替える。
なお、本発明の携帯電話に、近年の携帯電話が有する各種機能を設けることもでき、特に、PoC機能に加えて電話機能を付加する構成としても構わない。
本発明のサーバ20の構成は、図5と共通である。発言権管理部54は、下記の5つの処理を繰り返す。なお、メッセージ管理部61がPoC通話中に行う処理は、第1実施形態で述べたC1からC3の処理と共通である。
(B1)発言権管理部54は、発言権ステータス記憶バッファ53に記憶されている発言権のステータスが「発言権未付与」である期間中に、携帯電話から発言権を付与するよう要求する発言権取得要求通知を発言権管理情報受信部51により受信すると、その携帯電話に発言権を付与したことを通知するための発言権取得成功通知を送信するよう発言権管理情報送信部52を制御し、発言権のステータスを「発言権付与済」に更新するよう発言権ステータス記憶バッファ53を制御する。さらに、PoC通話管理部57に、当該携帯電話に発言権を付与したことを通知する(第1実施形態のサーバにおけるB1の処理と共通の処理)。
(B2)発言権管理部54は、発言権ステータス記憶バッファ53に記憶されている発言権のステータスが「発言権付与済」である期間中に、別の携帯電話から後再生用メッセージを送信することを要求する後再生要求通知を発言権管理情報受信部51により受信すると、後再生用メッセージの送信を許可するための後再生許可通知を当該別の携帯電話に送信するよう発言権管理情報送信部52を制御する。さらに、当該別の携帯電話から受信する音声データを後再生用メッセージとして録音する指示をメッセージ管理部61に通知する。
(B3)発言権管理部54は、発言権を付与していた携帯電話から発言権を放棄することを通知する発言権放棄通知を発言権管理情報受信部51により受信すると、発言権を付与している携帯電話が無いことを通知するための発言権未付与通知をメッセージ管理部61に通知する。(B2)において別の携帯電話からの後再生用メッセージを録音する指示をメッセージ管理部61に通知していれば、当該別の携帯電話に発言権を付与することを通知する発言権取得成功通知をメッセージ管理部61に通知する(第1実施形態のサーバにおけるB3の処理と共通の処理)。
(B4)発言権管理部54は、メッセージ管理部61が後再生用メッセージを再生した後、(B3)において発言権を付与した携帯電話から発言権を放棄することを通知する発言権放棄通知をメッセージ管理部61から受け付けると、発言権ステータス記憶バッファ53に記憶されている発言権のステータスを「発言権未付与」に更新する(第1実施形態のサーバにおけるB4の処理と共通の処理)。
(B7)発言権管理部54は、発言権ステータス記憶バッファ53に記憶されている発言権のステータスが「発言権未付与」である期間中に、携帯電話から後再生用メッセージを送信することを要求する後再生要求通知を発言権管理情報受信部51により受信すると、その携帯電話に発言権を付与したことを通知するための発言権取得成功通知を送信するよう発言権管理情報送信部52を制御し、発言権のステータスを「発言権付与済」に更新するよう発言権ステータス記憶バッファ53を制御する。さらに、PoC通話管理部57に、当該携帯電話に発言権を付与したことを通知する。
次に、本発明の第3実施形態の通話システム全体の処理の流れを、図14に示す本発明の第3実施形態の通話システムにおけるサーバのフローチャートを参照して説明する。図14のフローチャートの各処理において、図7のフローチャートと同一のステップ番号を割り当てたものは、第1実施形態と同様の処理であるため、説明を省略する。
携帯電話B10bは、携帯電話BユーザからPoC通話を行う指示あるいは後再生処理を行う指示を受け付けると、サーバ20に対して発言権を付与するよう要求する発言権取得要求通知あるいは後再生用メッセージを送信することを要求する後再生要求通知を送信する(A1あるいはA3の処理に該当)。一方、サーバ20は、携帯電話B10bからその発言権取得要求通知を受信する(ステップS701、Yes)、あるいは、携帯電話B10bからその後再生要求通知を受信すると(ステップS701、No。ステップS1401、Yes)、発言権のステータスが「発言権未付与」であるため(ステップS702、No)、その携帯電話B10bに発言権を付与するための発言権取得成功通知を送信し(ステップS703)、発言権のステータスを「発言権付与済」に更新する(B1あるいはB7の処理に該当)。サーバ20は、その発言権取得成功通知を送信すると、PoC通話処理を開始する(ステップS704)。その後、サーバ20は、携帯電話B10bのユーザが図3のPTT1キー31あるいはPTT2キー32の押下している間、携帯電話B10bのユーザの発話を携帯電話A10aに送信し続け、携帯電話B10bのユーザがPTT1キー31を解放すると、携帯電話B10bから発言権放棄通知を受信することになる(ステップS706。A2あるいはA5の処理に該当)。また、サーバ20は、携帯電話B10bのユーザの発話を携帯電話A10aに送信している間も(ステップS705、No)、携帯電話Aユーザからの発言権取得要求通知を受信する(ステップS701)。
一方、サーバ20は、携帯電話B10bに発言権を付与している期間に(ステップS702、Yes)、携帯電話A10aから発言権取得要求通知あるいは後再生要求通知を受信すると、後再生用メッセージの送信を許可するための後再生許可通知を送信する(ステップS1402)。その後、サーバ20は、後再生用メッセージを携帯電話A10aから受信すると(ステップS708、Yes。A4、B2の処理に該当)、後再生用メッセージを録音する(ステップS709。C1の処理に該当)。
第3実施形態では、PoC通話を行うユーザが2人の場合について説明したが、一度のPoC通話に参加するユーザの人数が増えた場合でも、図15の本発明の第3実施形態の通話システムにおけるシーケンスの概要の別例に示すように、発言権を付与されなかった各携帯電話毎(携帯電話A、B毎に、後再生要求および後再生許可をステップS1001、S1501およびステップS1002、S1502の処理で行っている)に後再生用メッセージを録音し(ステップS27からステップS28にかけての点線で囲まれた期間、ステップS1503からステップS1504にかけての点線で囲まれた期間、それぞれの音声を録音)、発言権を付与された携帯電話がその発言権を放棄後(ステップS30)、録音したそれぞれの後再生用メッセージを再生することにより(ステップS1505)、後再生処理を行うことができる。
なお、本発明の第3実施形態の通話システムの処理と、本発明の第2実施形態の通話システムの処理と、を組み合わせることも可能である。すなわち、発言権管理部54、メッセージ管理部61の処理に、次の処理を追加する。
(B5)発言権管理部54は、(B4)において発言権放棄通知をメッセージ管理部61から受け付けた後、所定の時間が経過するまでの期間中に、携帯電話から発言権を付与するよう要求する発言権取得要求通知を発言権管理情報受信部51により受信すると、その携帯電話に発言権を付与したことを通知するための発言権取得成功通知を送信するよう発言権管理情報送信部52を制御し、発言権のステータスを「発言権付与済」に更新するよう発言権ステータス記憶バッファ53を制御する。さらに、PoC通話管理部57に、当該携帯電話に発言権を付与したことを通知する。以後、発言権管理部54は、(B2)〜(B4)、(B7)記載の管理を行う。
(B6)発言権管理部54は、(B4)において発言権放棄通知をメッセージ管理部61から受け付けた後、発言権取得要求通知を受信しないまま所定の時間が経過したとき、発言権を付与している携帯電話が無いことを通知するための発言権未付与通知をメッセージ管理部61に通知する。(B2)においてある携帯電話に後再生用メッセージを録音する指示をメッセージ管理部61に通知していれば、当該携帯電話に発言権を付与することを通知する発言権取得成功通知をメッセージ管理部61に通知する。以後、発言権管理部54は、(B4)記載の管理を行う。
(C2’)メッセージ管理部61は、発言権を付与している携帯電話が無いことを通知するための発言権未付与通知を通知発言権管理部54から通知されると、メッセージ蓄積バッファ59に記憶した識別情報のうち、まだ再生していない後再生用メッセージ(録音した後再生用メッセージのうちの古いものから、順次選択することが好ましい)に対応する識別情報により識別される携帯電話に発言権を付与することを要求する発言権取得要求通知を発言権管理部54に通知する。当該携帯電話に発言権を付与したことを通知する発言権取得成功通知を発言権管理部54から受け付けると、メッセージ蓄積バッファ59から読み出した後再生用メッセージを、当該携帯電話以外の携帯電話に対して、音声データ送信部56に送信させるよう蓄積メッセージ取得部60を制御する。以後、メッセージ管理部61は、(C3)記載の管理を行う。
以上、本発明の第3実施形態の通話システムによれば、発言権が携帯電話に付与されていても、いなくても、携帯電話ユーザは発話することができるため、すなわち、自携帯電話に発言権が付与されている期間は、発言権が付与されていない他携帯電話に対して発話し、自携帯電話に発言権が付与されていない期間は、一旦、発話内容をサーバに録音させておき、発言権を付与された携帯電話がその発言権を放棄した後に、録音しておいた発話内容を他携帯電話に対して再生するため、PoC通話に参加するユーザが所望のタイミングで発話することができる。
また、本発明の第1実施形態の通話システムは、図10、図11に示すように、新たに設定した制御信号を判別条件として利用することにより、携帯電話から送信される音声データをPoC通話による発話のための音声データあるいは後再生用メッセージを録音するための音声データとして特定する。このため、携帯電話ユーザは、現在の発言権のステータスを発話する度に確認しなくても、携帯電話が自動的にPoC通話による発話、あるいは後再生用メッセージを録音するための発話、を自動で切り替えることができるため、PoC通話処理および後再生処理の利便性が向上する。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
本出願は、2005年7月13日出願の日本特許出願(特願2005−204584)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明の電話端末、サーバ、その電話端末とそのサーバとから成る通話システム、および通話方法によれば、PoC通話に参加するユーザが所望のタイミングで発話することができるという効果を奏し、PoC通話を行う電話端末、そのPoC通話に利用されるサーバ、および、その電話端末とそのサーバにより構成される通話システムに関する分野において有用である。
本発明の実施の形態の通話システムの概念図 本発明の実施の形態の通話システムにおけるシーケンスの概要 本発明の第1実施形態の通話システムにおける携帯電話の外観図(a)とディスプレイの表示例(b) 本発明の第1実施形態の通話システムにおける携帯電話の構成図 本発明の第1実施形態の通話システムにおけるサーバの構成図 制御信号のデータ形式 本発明の第1実施形態の通話システムにおけるサーバのフローチャート 本発明の第2実施形態の通話システムにおけるシーケンスの概要 本発明の第2実施形態の通話システムにおけるサーバのフローチャート 本発明の第3実施形態の通話システムにおけるシーケンスの概要の1例 本発明の第3実施形態の通話システムにおけるシーケンスの概要の他例 本発明の第3実施形態の通話システムにおける携帯電話の構成図 制御信号のデータ形式の他の例 本発明の第3実施形態の通話システムにおけるサーバのフローチャート 本発明の第3実施形態の通話システムにおけるシーケンスの概要の別例 従来の携帯電話とサーバとにより構成されるシステムにおけるシーケンスの1例 従来の携帯電話とサーバとにより構成されるシステムにおけるシーケンスの他の例
符号の説明
10a、10b 携帯電話
20 サーバ
31 PTT1キー
32 PTT2キー
33 ディスプレイ
34 ユーザのステータス
35 発言権のステータス
41 無線部
42 マイク
43 スピーカ
44 状態管理部
45 画面表示部
46 操作キー
47 アンテナ
48、1201 制御部
51 発言権管理情報受信部
52 発言権管理情報送信部
53 発言権ステータス記憶バッファ
54 発言権管理部
55 音声データ受信部
56 音声データ送信部
57 PoC通話管理部
58 受信メッセージ蓄積部
59 メッセージ蓄積バッファ
60 蓄積メッセージ取得部
61 メッセージ管理部

Claims (8)

  1. 複数の電話端末間の通話を管理するサーバであって、
    前記電話端末のうちのいずれか1つに発言権を付与する発言権管理部と、
    前記電話端末から音データを受信するサーバ受信部と、
    前記サーバ受信部で受信した音データのうち、前記発言権管理部により発言権を付与していない電話端末からの音データを記憶する記憶部と、
    前記電話端末に対して、前記サーバ受信部で受信した音データ又は前記記憶部に記憶された音データを送信するサーバ送信部とを備え、
    前記サーバ送信部は、前記発言権管理部が前記電話端末のいずれかに発言権を付与しているときは、当該電話端末から受信した音データを前記発言権を付与していない電話端末に対して送信し、前記電話端末のいずれにも発言権を付与していないときは、前記記憶部に記憶した音データを前記電話端末に対して送信する、
    サーバ。
  2. 請求項1記載のサーバであって、
    前記サーバ送信部は、前記電話端末のいずれにも発言権を付与していないときは、前記記憶部に記憶した音データを当該音データを送信した電話端末を除く前記電話端末に対して送信する、
    サーバ。
  3. 請求項2記載のサーバであって、
    前記記憶部は、前記発言権管理部により発言権を付与していない電話端末からの音データを、当該電話端末を識別する識別情報と対応付けて記憶し、
    前記サーバ送信部は、前記発言権管理部が前記電話端末のいずれにも発言権を付与していないとき、前記記憶部から前記識別情報を記憶順に読み出し、当該識別情報により特定される電話端末を除く前記電話端末に対して、当該識別情報に対応して記憶された音データを送信する、
    サーバ。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のサーバであって、
    前記サーバ送信部は、前記記憶部に記憶された音データを送信終了した時点から所定の時間経過後であって、前記発言権管理部が前記電話端末のいずれにも発言権を付与していないとき、前記記憶部に記憶された音データを送信する、
    サーバ。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のサーバであって、
    前記記憶部は、前記サーバ受信部により受信した音データを所定の数記憶するサーバ。
  6. 発言権の付与を行うサーバを利用した通話を行う電話端末であって、
    前記サーバから発言権の取得を行う発言権取得部と、
    前記サーバに対して音データを送信する電話端末送信部と、
    前記発言権を取得していない間、前記サーバから音データを受信する電話端末受信部と、を備え、
    前記電話端末送信部は、前記発言権を取得している間は、第1の操作にしたがって前記サーバに音データを送信し、前記発言権を取得していない間は、第2の操作にしたがって前記サーバに音データを送信する、
    電話端末。
  7. 請求項1から5のいずれか1項に記載のサーバと、請求項6記載の電話端末と、を含んで構成される通話システム。
  8. 複数の電話端末のうちのいずれか1つに発言権を付与できるサーバを使用する通話方法であって、
    前記電話端末から音データを受信する音データ受信ステップと、
    前記音データ受信ステップで受信した音データのうち、前記発言権を付与していない電話端末からの音データを記憶する音データ記憶ステップと、
    前記電話端末のいずれかに発言権を付与しているとき、当該電話端末から受信した音データを前記発言権を付与していない電話端末に対して送信し、前記電話端末のいずれにも発言権を付与していないとき、前記音データ記憶ステップで記憶した音データを前記電話端末に対して送信する音データ送信ステップと、
    を有する通話方法。
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