JPWO2006085383A1 - 情報提供システムおよび情報提供方法 - Google Patents

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Abstract

複数のユーザで構成されるグループに応じた情報をユーザに提供する情報提供システム(100)において、ユーザa〜cを識別する複数のユーザ識別情報を受信し、受信した複数のユーザ識別情報に基づいて、複数のユーザが行動を共にする所定の人間関係を有するグループであって複数のユーザで構成されるグループの種類を判別し、このグループの種類に応じたユーザへの提供情報を抽出して、抽出した提供情報をグループを構成するユーザへ提供する。

Description

本発明は、グループに応じた情報を提供する情報提供システムおよび情報提供方法に関する。
近年、マルチメディア技術の進展に伴い、テレビ、ラジオ、メール、Web等のメディアよる情報や、街中のいたるところに見られるチラシ、ポスター、看板、掲示版による情報等、世の中には種々の情報があふれている。このような情報に対して各ユーザは、自分に必要な情報を取捨選択して、自分の行動に結びつけている。
しかしながら、情報過剰のために自らに必要な情報をうまく取り出して利用するのは困難になりつつある。このため、ユーザに対してユーザが利用しやすい情報を提供、取得することが望まれており、このようなユーザが利用しやすい情報の提供手段の開発が進められている。
例えば、各個人へ情報を推薦する技術(情報のパーソナライゼーション技術)として、各個人の通常の好みに基づいた情報を提供する方法、自分や他者の履歴、物の属性を参照して情報を提供するコンテンツフィルタリング、協調フィルタリングといったものが存在する。また、自らと関連性が薄い情報をカットする技術として、例えば情報フィルタリングがある。
このような従来の各個人へ情報を推薦する技術等は、個人へのカスタマイズを目指したものがほとんどであり、実際の人間が選択する行動に必ずしも合っているわけではなかった。すなわち、人の行動は個人に依存する場合と、その場に一緒にいる仲間、同僚、家族等の同伴者に影響される場合がある。換言すると、人は一緒にいる相手によってその時に行う行動が変化する。例えば、見る映画を選択する時に、個人的にはアクション映画が好きであっても、恋人と一緒にいるときは恋愛ものの映画を好むかもしれない。また、子供といっしょにいる時は、子供向けの映画を望むかもしれない。このように人の行動は個人の属性や趣味よりも一緒にいる人に影響を受けることも多い。
このため、所定のグループに対して所定の情報を提供する技術の開発が進められている。例えば、複数からなるユーザ(グループ)の位置に応じて、グループの位置に応じた情報を提供するシステムがある。
特許文献1に記載の状態検出システムは、複数の移動体の位置を個別に検出し、この検出した複数の移動体の位置関係が所定の判定条件を満たすか否かを判定し、判定結果に基づいて動作の切り換えを行っている。状態検出の判定における所定の判定条件には、例えば複数の移動体の位置が所定の領域内であるか否か、あるいはグループ内の所定数の移動体の位置が所定の領域内であるか否か、あるいは、複数の移動体が予め設定した順路内にあるか否か等の条件が含まれている。
特開2004−7496号公報
しかしながら、上記従来の技術では、複数の移動体の位置に応じて監視システム等の動作を切替えることはできるが、同伴者のグループ毎にグループに応じた情報を提供することはできないといった問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、行動を共にする同伴者のグループに応じた情報を提供する情報提供システムおよび情報提供方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数のユーザで構成されるグループに応じた情報を前記ユーザに提供する情報提供システムにおいて、前記ユーザ毎に携帯され、前記ユーザを識別するユーザ識別情報を記憶して送信するユーザ識別情報記憶装置と、前記ユーザ識別情報記憶装置が送信するユーザ識別情報を受信する情報取得装置と、前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザの個人情報と前記ユーザ識別情報との対応付けに関する対応関係情報を記憶するユーザ情報記憶装置と、前記グループの種類に対応付けられた情報であって、前記グループを構成するユーザに提供する情報を提供情報として記憶する提供情報記憶装置と、前記情報取得装置が受信した複数のユーザ識別情報および前記ユーザ情報記憶装置が記憶する前記対応関係情報に基づいて、前記複数のユーザで構成されるグループの種類を判別するグループ判別装置と、前記提供情報記憶部が記憶する提供情報の中から、前記グループ判別装置が判別した所定のグループの種類に応じた提供情報を抽出する提供情報抽出装置と、前記提供情報抽出部が抽出した提供情報を、前記グループを構成するユーザに提供する情報提供装置と、を備え、前記グループ判別装置は、前記複数のユーザが行動を共にする所定の人間関係を有する場合に該人間関係をグループとしてグループの種類を判別することを特徴とする。
複数のユーザが行動を共にする所定の人間関係を有する場合に各グループの種類に応じたコンテンツをユーザに提供するので、ユーザの状況に応じた適切なコンテンツを提供することが可能となる。
図1は、本発明に係る情報提供システムの概念を説明するための概念図である。 図2は、いっしょにいる相手により提供するコンテンツが変わる一例を説明するための図である。 図3は、個人情報記憶装置へのグループ登録の概念を説明するための図である。 図4は、複数のユーザの位置をトラッキングし、それらの人がいっしょに行動しているかを判断する処理の概念を説明するための図である。 図5は、ユーザに提供されるコンテンツの一覧表の一例を示す図である。 図6は、実施例1に係る情報提供システムの構成を示すシステム構成図である。 図7は、実施例1に係る情報提供の動作手順を示すフローチャートである。 図8は、登録個人情報の構成を示す図である。 図9は、人間関係情報の構成を示す図である。 図10は、グループ向けコンテンツ情報の構成を示す図である。 図11は、実施例2に係る情報提供システムの構成を示すシステム構成図である。 図12は、実施例2に係る情報提供の動作手順を示すフローチャートである。 図13は、複数の大画面表示装置を有した情報提供システムの構成を示すシステム構成図である。 図14は、登録情報DB同士が複数接続する情報提供システムの構成を示すシステム構成図である。 図15は、GPSを有した情報提供システムの構成を示すシステム構成図である。 図16は、複数種類のキャリア網を有した情報提供システムの構成を示すシステム構成図である。
符号の説明
1A〜1F RDID
3A〜3C 個人情報記憶装置
5A,5B 携帯端末
10 情報取得装置
11 RFIDリーダ
12 関係判定部
13 情報表示部
20 関係判定装置
21 関係判定部
25、26A、26B 位置情報トラッキングサーバ
30 情報提供装置
31 情報表示部
35 情報配信サーバ
40 登録情報記憶装置
41、43A,43B 登録情報DB
45 グループ情報登録サーバ
50 提供情報記憶装置
51 コンテンツDB
61A,61B ID変換サーバ
70 グループ位置トラッキングサーバ
90 大画面表示装置
100〜102、150〜152 情報提供システム
105、110A,110B 基地局ネットワーク
106 基地局
120A,120B キャリア内サーバ
200 登録個人情報
210 人間関係情報
220 グループ向けコンテンツ情報
a〜d ユーザ
以下に添付図面を参照して、この発明に係る情報提供システムおよび情報提供方法の効果的な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明に係る情報提供システムの概念を説明するための概念図である。情報提供システム100は、複数のユーザa〜cを認識し、ユーザa〜cに行動を共にする同伴者のグループに応じた情報を提供するシステムである。情報提供システムは、例えば所定の場所にいるグループや一緒に行動しているグループを認識し、認識したグループに対してグループの特性に応じた情報を提供する。
情報提供システム100は、ユーザaが携帯する個人情報記憶装置3A、ユーザbが携帯する個人情報記憶装置3B、ユーザcが携帯する個人情報記憶装置3C、情報取得装置10、関係判定装置20、情報提供装置30、登録情報記憶装置40を含んで構成される。
個人情報記憶装置(ユーザ識別情報記憶装置)3A〜3Cは、RFID(Radio Frequency Identification)タグや携帯端末等で構成され、情報取得装置10と接続することによって情報取得装置10に各ユーザa〜cを識別する情報(ユーザ識別情報)(以下、ユーザIDという)を提供する。
情報取得装置10は、RFIDや携帯端末が有するユーザa〜cのユーザIDを取得する装置であり、例えば後述するRFIDリーダ11、位置情報トラッキングサーバ25等によって構成される。
登録情報記憶装置(ユーザ情報記憶装置、提供情報記憶装置)40は、複数のユーザa〜cのユーザID、住所、氏名等の個人情報、グループに応じて提供するコンテンツ等(対応関係情報、提供情報)をグループ毎に記憶する装置であり、後述する登録情報DB(Data Base)41、コンテンツDB51、グループ情報登録サーバ45、位置情報トラッキングサーバ25等によって構成される。
関係判定装置(グループ判別装置、提供情報抽出装置)20は、登録情報記憶装置40が記憶する情報に基づいて、例えばユーザaと同伴しているユーザbやユーザcがユーザaと所定のグループを構成する関係を有しているか否か(所定の場所にいるグループや一緒に行動しているグループの特定)を判断する。関係判定装置20は、所定のグループの種類に応じたコンテンツを登録情報記憶装置40から抽出する。関係判定装置20は、後述する関係判定部21、グループ情報登録サーバ45等によって構成される。
情報提供装置30は、登録情報記憶装置40が抽出したグループに応じたコンテンツ情報等をユーザa〜cに提供する装置であり、後述する情報表示部31、情報配信サーバ35等によって構成される。
本実施例1において情報提供システム100は、予めユーザa〜cのユーザIDとユーザa〜cの個人情報を登録情報記憶装置40に格納しておく。情報取得装置10は、例えば各ユーザa〜cが携帯している個人情報記憶装置3A〜3Cから、各ユーザa〜cのユーザIDを取得し、関係判定装置20はユーザa〜cが所定の関係を構成するグループ(行動を共にする人間関係を有するグループ)に属しているか否かを判断する。このとき、関係判定装置20は登録情報記憶装置40が記憶するユーザa〜cのユーザID、個人情報に基づいて、ユーザa〜cが所定の関係に基づいたグループに属しているか否かを判断し、ユーザa〜cが所定の場所にいるグループや一緒に行動しているグループであって、所定の関係を有したグループであると判断すると、提供情報記憶装置50から所定の関係を有したグループに対応するコンテンツを抽出する。
関係判定装置20が抽出したコンテンツは、情報提供装置30によってユーザa〜cに提供される。情報提供装置30は、例えばコンテンツを大画面表示装置に表示することや携帯電話等に配信することによってユーザa〜cにコンテンツを提供する。
図2は、いっしょにいる相手により提供するコンテンツが変わる一例を説明するための図である。ここでは、ユーザa,bが有する個人情報記憶装置3A,3Bがクレジットカード9A,9Bであり、ユーザa,cが有する個人情報記憶装置3A,3Cがクレジットカード9A,9Cである場合を示している。
情報提供システム100は、クレジットカード9A,9Bが記憶している情報と、登録情報記憶装置40が記憶している情報に基づいてユーザaとユーザbが所定のグループ(夫婦)であることを認識し、グループ「夫婦」に対応するコンテンツを大画面表示装置等の情報提供装置30を介してユーザa,bに提供する。
また、情報提供システム100は、クレジットカード9A,9Cが記憶している情報と、登録情報記憶装置40が記憶している情報に基づいてユーザaとユーザcが所定のグループ(親子)であることを認識し、グループ「親子」に対応するコンテンツを大画面表示装置等の情報提供装置30を介してユーザa,cに提供する。
つぎに、一緒に行動(移動)しているグループへのコンテンツ提供の概念を説明する。図3は、個人情報記憶装置へのグループ登録の概念を説明するための図であり、図4は、複数のユーザの位置をトラッキングし、それらの人がいっしょに行動しているかを判断する処理の概念を説明するための図であり、図5は、ユーザに提供されるコンテンツの一覧表の一例を示す図である。
例えば、各ユーザa〜cは、携帯電話等の個人情報記憶装置3A〜3Cに所定のグループ登録を行なっておく。すなわち、各ユーザa〜cは、個人情報記憶装置3A〜3Cが備える「電話番号をグループ別に登録する機能」を利用して所定のグループ登録を行なっておく。例えば、ユーザaは自らの携帯電話においてアドレス等を登録するアドレス帳に固定のカテゴリを用意し、グループを構成するユーザを登録しておく。図3においては、「家族」のメンバーとしてユーザbに対応する「富士 太郎」を登録し、「恋人」のメンバーとしてユーザcに対応する「藤原涼子」を登録している場合をグループ登録の一例として示している。
各ユーザa〜cは、個人情報記憶装置3A〜3Cに登録されたグループに関する情報を、予め情報登録装置40に送っておく。これにより、ユーザ間においてどのような関係を有しているかを登録することが可能となる。なお、ユーザのグループ登録は、情報サービス提供者が用意した固定カテゴリに、ユーザが知合いのアドレスを登録するようにしてもよい。すなわち、各ユーザa〜cは、知合いのアドレスをそのつどサーバにアップしておいてもよい。
情報取得装置10は、携帯電話と接続するアンテナや基地局を介して、ユーザa〜cを認識するとともに、ユーザa〜cの位置をトラッキングする。そして、関係判定装置20はユーザaの携帯電話に登録されているユーザb,cがユーザaと一緒に行動しているか否かを判断する。
関係判定装置20は、ユーザa〜cが一緒に行動していると判断すると、登録情報記憶装置40が記憶する情報に基づいてユーザa〜cが構成するグループを判別する。関係判定装置20は、一緒に行動するユーザa〜cが構成するグループの種類(属性)応じて、ユーザaに提供するコンテンツを登録情報記憶装置40から抽出する。
登録情報記憶装置40から抽出したコンテンツは、情報提供装置30がユーザaの携帯電話に配信すること等によってユーザaに提供する。情報提供装置30は、例えば図5に示すように家族向けのコンテンツや恋人向けのコンテンツの一覧表を提供する。ユーザaは、情報提供装置30から提供されたコンテンツの一覧表から所望のコンテンツを選択し、選択したコンテンツを取得する。これにより情報提供システム100は、グループを構成しているユーザa〜cに対しグループに応じたコンテンツを提供することが可能となる。
図6は、実施例1に係る情報提供システムの構成を示すシステム構成図である。ここでの情報提供システム100は、ユーザa〜cが携帯するRFID(RFIDタグ)2A〜2Cと大画面表示装置90からなる。ここでのRFID2A〜2Cは、例えばカード型で構成される。なお、ここでのRFID1A〜1Cが請求の範囲に記載のユーザ識別情報記憶装置に対応する。
RFID2A〜2Cは、例えばUHF(Ultra High Frequency)帯のRFIDやActiveRFID等によって構成される。RFID2A〜2Cには、RFID2A〜2Cを各ユーザa〜cに発行する際に、各ユーザに対応した種々の情報が登録されている。RFID2A〜2Cは、所定のサービスを提供する会社等が発行する家族会員カードや法人カード等であってもよい。この場合、家族会員カードや法人カード等に設定登録された情報を、RFID2A〜2Cが格納する各ユーザa〜cの個人情報としてそのまま流用してもよい。
大画面表示装置90は、大画面表示装置90の近くに位置する複数のユーザa〜cに情報を提供するため、所定の情報(コンテンツ)等を表示する装置である。大画面表示装置90は、例えばレストラン街にあるレストラン一覧表示画面として機能する。大画面表示装置90は、RFIDリーダ11、関係判定部21、情報表示部31、登録情報DB41、コンテンツDB51を備えている。
なお、ここでのRFIDリーダ11が請求の範囲に記載の情報取得装置に対応し、関係判定部21がグループ判別装置および提供情報抽出装置に対応し、情報表示部31がユーザ情報記憶装置に対応し、登録情報DB41が情報提供装置に対応し、コンテンツDB51が提供情報記憶装置に対応する。
RFIDリーダ11は、大画面表示装置90(RFIDリーダ11)から所定の距離(例えば2m)だけ離れたRFID2A〜2CからRFID2A〜2Cが有する情報(ユーザID)を読み出す。RFIDリーダ11は、例えば大画面表示装置90の前方に位置するRFID2A〜2Cを認識することによってRFID2A〜2Cを携帯するユーザa〜cを認識する。
登録情報DB41は、予め登録されたユーザa〜cがどのようなグループを構成するかを判断するための情報(後述する登録個人情報200、人間関係情報210)を記憶する。登録情報DB41には、例えば登録個人情報200としてユーザID毎にユーザIDに対応する種々の情報(個人情報等)が登録されている。コンテンツDB51は、グループ毎にグループに対応するコンテンツを、コンテンツのジャンル別に格納する。
関係判定部21は、RFIDリーダ11が読み出したユーザa〜cのユーザID、登録情報DB41に格納されている情報に基づいて、ユーザa〜cが所定の関係を有したグループを構成しているか否かを判断する。関係判定装置20は、例えばユーザa〜cが友人同士であり、「友人関係」のグループを構成すると判断する。関係判定部21は、ユーザa〜cが所定の関係を有すると判定したグループと、コンテンツDB51が格納する情報に基づいて、ユーザa〜cのグループに応じたコンテンツを抽出する。
情報表示部31は、例えば液晶ディスプレイ装置やプラズマディスプレイ装置を含んで構成され、関係判定装置20が抽出したコンテンツを表示する。情報表示部31は、例えばユーザa〜cのグループに応じたレストラン情報のコンテンツとして「リーズナブルな話題のお店」等を表示する。
なお、ここでは大画面表示装置90が登録情報DB41、コンテンツDB51を備える構成としたが、登録情報DB41、コンテンツDB51は大画面表示装置90と異なる別の構成としてもよい。例えば、コンテンツDB51が格納する情報を所定のサーバ(コンテンツサーバ)に格納しておき、大画面表示装置90(関係判定部21)がこのサーバにアクセスすることによってコンテンツDB51が格納する情報を取得する。
また、ここでは大画面表示装置90がRFIDリーダ11、関係判定部21を備える構成としたが、RFIDリーダ11、関係判定部21は大画面表示装置90と異なる別の構成としてもよい。
つぎに、実施例1に係る情報提供システムの情報提供の動作手順を説明する。図7は、実施例1に係る情報提供の動作手順を示すフローチャートである。登録情報DB41は、予めユーザa〜cのユーザIDとユーザa〜cの個人情報等を記憶しておく(ステップS100)。
ここで、登録情報DB41に格納しておく情報(登録個人情報200、人間関係情報210)について説明する。図8は、登録情報DBが格納する登録個人情報の構成を示す図であり、図9は登録情報DBが格納する人間関係情報の構成を示す図である。
登録個人情報200は、ユーザID毎の個人情報からなる。ここでの個人情報としては、例えばユーザの住所、氏名、勤務先等がある。人間関係情報210は、複数のユーザIDで構成されるグループを示す情報である。ここでの人間関係情報210は、ユーザIDがID1、ID2からなるユーザのグループは「家族」の関係を有し、ユーザIDがID10〜ID15からなるユーザのグループは「友人」の関係を有し、ユーザIDがID20〜ID25からなるユーザのグループは「会社の同僚」の関係を有する場合を示している。
RFIDリーダ11は、ユーザa〜cがRFIDリーダ11に対して所定の距離だけ近付くと、各ユーザa〜cが携帯しているRFID2A〜2Cを読み取り、各ユーザa〜cのユーザIDを取得する(ステップS110)。
関係判定部21は、例えばユーザa〜cが所定の関係に基づいたグループに属している(ユーザa〜cが一緒にいる)か否かを、ユーザa〜cのユーザID、登録情報DB41が記憶する登録個人情報200や人間関係情報210に基づいて判定する(ステップS120)。ここでのグループは、複数人のユーザで構成される人間関係が存在するか否かに基づいて判定される。
まず、関係判定部21が登録個人情報200に基づいてグループを判定する場合について説明する。例えば、関係判定部21は、ユーザaのユーザIDに対応する勤務先の所属部署と、ユーザbのユーザIDに対応する勤務先の所属部署が同一の場合、ユーザaとユーザbは会社の仲間であると判断する。また、関係判定部21はユーザaのユーザIDに対応する役職とユーザbのユーザIDに対応する役職に基づいて、ユーザaとユーザbは会社の仲間であって上司と部下の関係または同僚等の関係(グループ)であると判断する。
つぎに、関係判定部21が人間関係情報210に基づいてグループを判定する場合について説明する。関係判定部21は、例えばユーザaのユーザIDがID1に対応し、ユーザbのユーザIDがID2に対応する場合、ユーザaとユーザbは家族であると判断する。
関係判定部21がユーザa〜cのユーザID、登録個人情報200や人間関係情報210に基づいて判定するグループとしては、例えば血縁関係である親子、夫婦、祖父や祖母と孫、家族等、知人関係である恋人、友人(異性)、友人(同性)、知り合い、社会的関係である会社の同僚、上司と部下、顧客と供給者(営業マン)、先生と生徒等がある。
関係判定部21がユーザa〜cのユーザID、登録個人情報200や人間関係情報210に基づいて判定するグループとしては、これらの固定的な枠組みによる関係に限られず、例えば、頻繁に飲みに行く仲間、スポーツ仲間、旅行仲間等の行動を共にすることが多いグループであってもよい。
関係判定部21が、ユーザa〜cは所定の場所にいるグループであって、所定の関係を有したグループであると判断すると(ステップS130)、このグループとコンテンツDB51が格納する情報(後述するグループ向けコンテンツ情報220)に基づいて、所定の関係を有したグループに対応するコンテンツをユーザa〜cへの提供情報として抽出する。
ここで、コンテンツDB51に格納しておくグループ向けコンテンツ情報220について説明する。図10は、コンテンツDBが格納するグループ向けコンテンツ情報の構成を示す図である。
グループ向けコンテンツ情報220は、コンテンツの提供対象となるグループ(対象グループ)毎の、各グループに対応するコンテンツのジャンル別の情報である。すなわち、コンテンツDB51は、グループ向けコンテンツ情報220として、予め所定の人間関係に結び付けられたコンテンツの情報である。例えば、「レストラン情報」の場合、「家族」向けのコンテンツとして「メニューの選択肢が多く、子供用の席などが充実した店」に関するコンテンツを対応付けておく。
グループ向けコンテンツ情報220としては、グループとコンテンツを直接対応付ける場合に限られず、事例ベース推論(例えば、「家族はAレストランによく行く」などの事例に基づいて最も適切な組合せを推論する仕組み)に基づいて、動的にグループとコンテンツを結び付けることとしてもよい。
ここでは、コンテンツのジャンルが「レストラン情報」の場合、「子連れ」のグループに対して「子連れでも気軽に入れるレストラン」に関するコンテンツが対応付けられている。また、例えばコンテンツのジャンルが「レジャー」の場合、「カップル」のグループに対して「話題の映画」に関するコンテンツが対応付けられている。
関係判定部21は、ユーザa〜cが例えば「友人」のグループであると判断すると、「レストラン情報」に対応付けられている「リーズナブルな話題のお店」に関するコンテンツや「レジャー」に対応付けられている「ちょっとした暇つぶしのレジャー(ボーリングやビリヤード等)」に関するコンテンツをコンテンツDB51から抽出する。関係判定部21は、コンテンツDB51からコンテンツを抽出する際、ジャンルを指定してコンテンツを抽出してもよい。この場合において、ユーザがコンテンツのジャンルを指定してもよいし、関係判定部21がコンテンツ提供の場所や時間に応じて所定のジャンルを指定してもよい。
情報表示部31は、関係判定部21が抽出したコンテンツを表示することによってユーザa〜cに提供する(ステップS140)。このとき、情報表示部31はグループ向けのコンテンツを大きく表示したり、お奨めとして目立つよう他の情報よりも優先的に表示させてもよい。
なお、情報提供システム100はユーザa〜cにコンテンツを提供する場合に限られず、2人または4人以上のユーザにコンテンツを提供してもよい。この場合も、ユーザ毎の個人情報等を登録情報DB41に登録しておき、ユーザ毎のユーザIDに基づいてグループを判別し、グループに応じたコンテンツを提供する。
なお、本実施例1においては、グループ向け情報220が大画面表示装置90内のコンテンツDB51に格納されている場合について説明したが、グループ向け情報220はコンテンツDB51に格納されている構成に限られず、例えばグループ向け情報220を外部装置であるコンテンツサーバに格納する構成としてもよい。この場合、インターネット接続等によって関係判定部21とコンテンツサーバと接続する構成とし、関係判定部21はコンテンツサーバからグループ向け情報220を取得することとする。
このように実施例1によれば、ユーザa〜cが構成するグループが所定の場所に位置する場合に、グループの種類(ユーザ同士の関係)に応じたコンテンツを提供するので、ユーザ個人に応じたコンテンツを提供する場合よりもユーザの状況に応じた適切なコンテンツを提供することが可能となる。
また、コンテンツのプロバイダは、グループの種類に応じたコンテンツを提供するので、ユーザの各個人に対してコンテンツを作成して提供する場合よりも、少ないコストでコンテンツを作成することが可能になるとともに、コンテンツへのアクセスのヒット率を高めることが可能となる。したがって、所定のグループを構成するユーザに効率よくコンテンツ提供を行なうことが可能となる。
また、大画面表示装置90の近傍等の限られたスペースに位置する複数のユーザに対して情報を提供する際に、ユーザの関心度が高い情報を優先的に表示させるので、情報を提供する側、情報を享受する側(ユーザ)にとって効率よく情報を提供、享受することが可能となる。
つぎに、図11および図12を用いてこの発明の実施例2について説明する。実施例2では、複数のユーザa,bが携帯端末5A,5Bを携帯し、携帯端末5A,5Bから送信される情報に基づいて、ユーザa,bが所定のグループを構成するか否かを判断し、グループに応じたコンテンツを提供する。ここでの携帯端末5A,5Bが、図1において説明した実施例1の個人情報記憶装置3A,3Bに対応する。
図11は、実施例2に係る情報提供システムの構成を示すシステム構成図である。情報提供システム150は、ユーザa,bが携帯する携帯端末5A,5B、基地局ネットワーク(通信ネットワーク)105、位置情報トラッキングサーバ(位置情報取得装置)25、情報配信サーバ35、グループ情報登録サーバ45からなる。
携帯端末5A,5Bは、携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)等のモバイル端末によって構成され、情報配信サーバ35と接続する。携帯端末5A,5Bは、所定の個人情報やグループ構成に関する情報(グループを構成するユーザに関する情報)を予めグループ情報登録サーバ45に登録するとともに、情報配信サーバ35からユーザa,bが構成するグループに応じたコンテンツを受信する。
グループ情報登録サーバ45は、実施例1で説明した登録情報記憶装置40(登録情報DB41)に対応する。グループ情報登録サーバ45は、ユーザa,bから携帯端末5A,5Bを介して予め登録される情報に基づいて登録個人情報200、人間関係情報210を作成し記憶しておく。なお、ここでの登録個人情報200、人間関係情報210内のユーザIDは携帯電話の電話番号をそのまま流用してもよい。
基地局ネットワーク105は、複数の基地局106が接続されて構成され、各基地局106は携帯端末5A,5Bと接続する。基地局ネットワーク105は、位置情報トラッキングサーバ25と接続し、携帯端末5A,5Bと接続する基地局106に関する情報等を位置情報トラッキングサーバ25に送信する。
位置情報トラッキングサーバ25は、基地局ネットワーク105から送られる情報に基づいて携帯端末5A,5Bの位置を検出する機能を有している。位置情報トラッキングサーバ25は、携帯端末5A,5Bと接続する基地局106の位置等に基づいて携帯端末5A,5Bの位置をトラッキングする。位置情報トラッキングサーバ25は、登録個人情報200や人間関係情報210に基づいて複数のユーザが所定のグループを構成するか否かを判断するとともに、グループを構成しているユーザが一緒に行動しているか否かを判断する。すなわち、位置情報トラッキングサーバ25は実施例1で説明した関係判定装置20(関係判定部21)に対応する機能を有している。位置情報トラッキングサーバ25は、携帯端末5A,5Bをトラッキングした際に、所定時間における携帯端末5A,5Bの軌跡が所定の範囲内にあれば、ユーザa,bは一緒に行動しているグループであると判断する。
情報配信サーバ35は、実施例1で説明した情報提供装置30(コンテンツDB51、情報表示部31)に対応する。すなわち、情報配信サーバ35は位置情報トラッキングサーバ25によって所定のグループであると判断されたユーザa,b(携帯端末5A,5B)に対して、グループ向けコンテンツ情報220に基づいたコンテンツを配信する。
つぎに、実施例2に係る情報提供システムの情報提供の動作手順を説明する。ここでは、ユーザaに対し、ユーザaとグループを構成するユーザbが一緒に行動している場合について説明する。
図12は、実施例2に係る情報提供の動作手順を示すフローチャートである。ユーザa,bは、予め携帯端末5A,5Bによってグループ情報登録サーバ45にアクセスし、ユーザa,bのユーザIDとユーザa,bの個人情報、グループに関する情報等を送信する。グループ情報登録サーバ45は、携帯端末5A,5Bから送信された情報に基づいて登録個人情報200や人間関係情報210を作成し記憶する(ステップS200)。
基地局ネットワーク105内の各基地局106は、基地局106の通信エリア内のユーザa(携帯端末5A)の位置を認識し、携帯端末5Aの位置に関する情報を位置情報トラッキングサーバ25に送信する。
位置情報トラッキングサーバ25は、ユーザaとグループを構成するユーザ(ここではユーザb)を登録個人情報200や人間関係情報210に基づいて抽出する(ステップS210)。位置情報トラッキングサーバ25は、携帯端末5A,5Bと接続する基地局106の位置等に基づいて携帯端末5A,5Bの位置をトラッキングする(ステップS220)。位置情報トラッキングサーバ25は、携帯端末5A,5Bの位置をトラッキングすることによってユーザaとユーザbが一緒に行動しているか否かを判断する(ステップS230)。
位置情報トラッキングサーバ25が、ユーザa,bは所定の関係を有したグループであって一緒に行動していると判断すると、このグループに関する情報を情報配信サーバ35に送信する
情報配信サーバ35は、グループ向けコンテンツ情報220に基づいて、位置情報トラッキングサーバ25から受信した所定の関係を有したグループに対応するコンテンツを、ユーザa〜cへの提供情報として抽出する。情報配信サーバ35は、抽出したコンテンツに関する情報をユーザa,bに提供(配信)する(ステップS240)。
なお、情報提供システム150において、例えば携帯端末5A,5Bが携帯電話等である場合、基地局ネットワーク105を携帯電話と契約をしている通信ネットワークとし、位置情報トラッキングサーバ25、情報配信サーバ35、グループ情報登録サーバ45のいずれか又は全てを携帯電話の契約先のプロバイダとしてもよい。
このように実施例2によれば、ユーザa,bが構成するグループが行動を一緒にして移動する場合に、グループの属性に応じたコンテンツを提供するので、ユーザ個人に応じたコンテンツを提供する場合よりもユーザの状況に応じた適切なコンテンツを提供することが可能となる。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例1、2以外にも、上記特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施例によって実施してもよいものである。
例えば、実施例1では情報提供システム100が1つの大画面表示装置90を有し、大画面表示装置90が登録情報DB41やコンテンツDB51を備える構成とした場合について説明したが、情報提供システム100はこの構成に限られるものではなく、情報提供システム(後述する情報提供システム101)が複数の大画面表示装置を有し、各大画面表示装置が登録情報DB41やコンテンツDB51を備える構成としてもよい。
図13は、複数の大画面表示装置を有した情報提供システムの構成を示すシステム構成図である。図13の各構成要素のうち図6に示す実施例1の情報提供システム100と同一機能を達成する構成要素については同一番号を付しており、重複する説明は省略する。
情報提供システム101は、ユーザa〜fが携帯するRFID2A〜2Fと大画面表示装置91,92からなる。RFID2D〜2Fは、RFID2A〜2Cと同様の機能を有している。ここでは、RFID2A〜2Cに登録された情報が大画面表示装置91のRFIDリーダ11によって読み込まれ、RFID2D〜2Fに登録された情報が大画面表示装置92のRFIDリーダ11によって読み込まれる場合を示している。
大画面表示装置91,92は、RFIDリーダ11、関係判定部12、情報表示部13からなる。ここでの大画面表示装置91,92は各関係判定部21が登録情報DB41、コンテンツDB51と接続している。すなわち、大画面表示装置91,92は、1つの登録情報DB41、コンテンツDB51を共有する構成となっている。
これにより、大画面表示装置91,92はそれぞれ異なるグループを構成するユーザa〜c、ユーザd〜fが携帯するRFID2A〜2CとRFID2C〜2Fを別々に認識し、登録情報DB41、コンテンツDB51が格納する情報に基づいてそれぞれのグループに応じた適切なコンテンツを提供することが可能となる。
このように、情報提供システム101は複数の大画面表示装置91,92を有する場合であっても、それぞれの大画面表示装置91,92が認識した各グループに応じたコンテンツを、簡易な構成で提供することが可能となる。なお、情報提供システム101は、2つの大画面表示装置91,92によって構成する場合に限られず、3つ以上の大画面表示装置によって構成してもよい。
また、実施例1では情報提供システム100が登録情報DB41を有し、関係判定部21が登録情報DB41から登録個人情報200や人間関係情報210を取得する場合について説明したが、情報提供システム100はこの構成に限られるものではない。すなわち、情報提供システム100の登録情報DB41と外部の登録情報DB(後述する登録情報DB43A,43B)を接続し、登録情報DB41が外部の登録情報DBから種々の個人情報等を取得し、取得した情報に基づいて登録個人情報200や人間関係情報210を格納しておく構成としてもよい。なお、この場合において関係判定部21が直接接続する登録情報DB41は大画面表示装置91に含まれる構成としてもよいし、登録情報DB41を大画面表示装置91とは異なる構成としてもよい。
図14は、登録情報DB同士が複数接続する情報提供システムの構成を示すシステム構成図である。図14の各構成要素のうち図6および図13に示す情報提供システム100,101と同一機能を達成する構成要素については同一番号を付しており、重複する説明は省略する。なお、図14においてはコンテンツDB51の図示を省略している。
情報提供システム102は、ユーザa〜cが携帯するRFID2A〜2Cと大画面表示装置91、登録情報DB41、ID変換サーバ61A,61B、登録情報DB43A,43Bからなる。登録情報DB43AはID変換サーバ61Aを介して登録情報DB41と接続され、登録情報DB43BはID変換サーバ61Bを介して登録情報DB41と接続されている。
ID変換サーバ61A,61Bは、登録情報DB41に登録されている登録個人情報200内のユーザIDや人間関係情報210内のユーザIDと、登録情報DB43A,43B内に格納されている個人情報等のユーザIDを対応付けるサーバである。すなわち、
ID変換サーバ61A,61Bは、登録情報DB41に格納されているユーザIDに対応する個人情報を、このユーザIDに基づいて登録情報DB43A,43Bから抽出し、登録情報DB41に送信する。また、登録情報DB43A,43Bに登録されている個人情報であって、登録情報DB41に登録されていないユーザIDの個人情報に対しては、ID変換サーバ61A,61BはユーザIDの対応付け等を行なわず、登録情報DB43A,43Bに登録されている個人情報をそのまま登録情報DB41に転送してもよい。
これにより、登録情報DB41は外部に設置されている登録情報DB43A,43Bからも個人情報を取得でき、詳細な登録個人情報200、人間関係情報210を格納しておくことが可能となる。したがって、関係判定部21は、詳細な登録個人情報200、人間関係情報210に基づいて、ユーザa〜cが所定のグループを構成するか否かを判別することが可能となる。
このように、情報提供システム101は詳細な登録個人情報200、人間関係情報210に基づいてユーザa〜cが所定のグループを構成するか否かを判別することが可能となるので、グループ毎に適切なコンテンツを提供することが可能となる。
なお、情報提供システム102において、登録情報DB43A,43Bから登録情報DB41への個人情報等の提供は、登録情報DB41からの要求に対して登録情報DB43A,43Bが提供する構成としてもよいし、登録情報DB43A,43Bが主体的に登録情報DB41へ個人情報を送信する構成としてもよい。
また、情報提供システム102において、登録情報DB41が登録情報DB43A,43Bから個人情報等を取得する場合に限られず、関係判定部21が外部の登録情報DB43A,43Bから直接、登録個人情報200や人間関係情報210を取得する構成としてもよい。
また、情報提供システム102において、登録情報DB41と接続する外部の登録情報DBは、登録情報DB43A,43Bの2つに限られず、1つまたは3つ以上であってもよい。また、1つのID変換サーバが1つの外部の登録情報DBに接続される場合に限られず、1つのID変換サーバが外部の複数の登録情報DBと接続する構成としてもよい。
また、実施例2では情報提供システム150が基地局ネットワーク105の基地局106から送信される情報に基づいてユーザa,bの位置を検出した場合について説明したが、情報提供システム150はこの構成に限られるものではなく、例えばGPS(Global Positioning System)によってユーザa,bの位置を検出することとしてもよい。
図15は、GPSを有した情報提供システムの構成を示すシステム構成図である。図15の各構成要素のうち図11に示す実施例2の情報提供システム150と同一機能を達成する構成要素については同一番号を付しており、重複する説明は省略する。
情報提供システム151は、ユーザa,bが携帯する携帯端末5A,5B、GPS65、位置情報トラッキングサーバ25、情報配信サーバ35、グループ情報登録サーバ45からなる。
GPS65は、人工衛星等を含んで構成されており、携帯端末5A,5Bの位置を検出するとともに、携帯端末5A,5Bにそれぞれの位置に関する情報を送信する。ここでの携帯端末5A,5Bは、GPS65によって自らの位置が検出され、GPS65から自らの位置に関する情報を取得する機能を有している。携帯端末5A,5Bは、GPS65から取得した自らの位置に関する情報を位置情報トラッキングサーバ25に送信する。
なお、情報提供システム151において、例えば携帯端末5A,5Bが携帯電話等である場合、位置情報トラッキングサーバ25、情報配信サーバ35、グループ情報登録サーバ45のいずれか又は全てを携帯電話の契約先のプロバイダとしてもよいし、第3者プロバイダとしてもよい。携帯端末5A,5Bに対して、位置情報トラッキングサーバ25、情報配信サーバ35、グループ情報登録サーバ45のいずれか又は全てを第3者プロバイダとする場合、携帯端末5A,5Bは、自らの位置に関する情報を第3者プロバイダとなる位置情報トラッキングサーバ25に送信する。
このように、携帯端末5A,5BがGPS65から取得した自らの位置に関する情報を位置情報トラッキングサーバ25に送信するので、位置情報トラッキングサーバ25は、携帯端末5A,5Bの位置に関する情報に基づいて携帯端末5A,5Bの位置をトラッキングすることが可能となる。
これにより、情報提供システム151は、ユーザa,bが構成するグループが行動を一緒にする場合に、グループの属性に応じたコンテンツを提供することが可能となり、ユーザ個人に応じたコンテンツを提供する場合よりもユーザの状況に応じた適切なコンテンツを提供することが可能となる。
また、実施例2では情報提供システム150において、携帯端末5A,5Bが1つの基地局ネットワーク105と接続する場合について説明したが、情報提供システム150はこの構成に限られるものではなく、例えば情報提供システムを、複数のプロバイダ等からなる複数種類のキャリア網(後述する基地局ネットワーク110A,110B)を含んで構成してもよい。
図16は、複数種類のキャリア網を有した情報提供システムの構成を示すシステム構成図である。図16の各構成要素のうち図11および図15に示す情報提供システム150,151と同一機能を達成する構成要素については同一番号を付しており、重複する説明は省略する。
情報提供システム152は、ユーザa,bが携帯する携帯端末5A,5B、基地局ネットワーク110A,110B、キャリア内サーバ120A,120B、位置情報トラッキングサーバ26A,26B、情報配信サーバ35、グループ情報登録サーバ45、グループ位置トラッキングサーバ70からなる。
基地局ネットワーク110Aは、キャリア内サーバ120Aを介して位置情報トラッキングサーバ26Aと接続し、基地局ネットワーク110Bは、キャリア内サーバ120Bを介して位置情報トラッキングサーバ26Bと接続する。ここでの位置情報トラッキングサーバ26A,26Bは、実施例2で説明した位置情報トラッキングサーバ25と同様の機能を有し、同様の動作を行なう。
位置情報トラッキングサーバ26A,26Bは、それぞれグループ位置トラッキングサーバ70を介して情報配信サーバ35、グループ情報登録サーバ45と接続している。ここでの基地局ネットワーク110A,110Bは、それぞれ異なるプロバイダ等からなるキャリア網を有している。すなわち、基地局ネットワーク110A,110Bはそれぞれ所定の携帯端末とのみ接続可能である。ここでは携帯端末5Aが基地局ネットワーク110A内の基地局106と接続し、携帯端末5Bが基地局ネットワーク110B内の基地局106と接続する。実施例2と同様にユーザa,bは、予め携帯端末5A,5Bによってグループ情報登録サーバ45にアクセスし、ユーザa,bのグループに関する情報等を送信しておく。
キャリア内サーバ120A,120Bは、それぞれ基地局ネットワーク110A,110Bと接続されるサーバであり、基地局ネットワーク110A,110Bと接続する携帯端末5A,5Bの管理等を行う。
ここでの情報提供システム152においては、グループ位置トラッキングサーバ70が、登録個人情報200や人間関係情報210に基づいて複数のユーザが所定のグループを構成するか否かを判断するとともに、グループを構成しているユーザが一緒に行動しているか否かを判断する。このため、グループ位置トラッキングサーバ70が登録個人情報200や人間関係情報210を格納するとともに、実施例1で説明した関係判定部21に対応する機能を有している。
すなわち、単一キャリアのサービスで情報提供システムのサービスを提供する場合はキャリアのサーバ(グループ情報登録サーバ45)に個人情報等がアップロードされたが、異なるキャリア間のユーザで個人情報等を登録してこのサービス提供する場合、キャリアと独立なサービスプロバイダ(グループ位置トラッキングサーバ70)に、個人情報等の登録情報をアップロードする。
つぎに、情報提供システム152の情報提供の動作手順を説明する。ここでは、ユーザaに対し、ユーザaとグループを構成するユーザbが一緒に行動している場合について説明する。
基地局ネットワーク110A内の各基地局106は、基地局106の通信エリア内のユーザa(携帯端末5A)の位置を認識し、携帯端末5Aの位置に関する情報をキャリア内サーバ120Aを介して位置情報トラッキングサーバ26Aに送信する。
また、基地局ネットワーク110B内の各基地局106は、基地局106の通信エリア内のユーザb(携帯端末5B)の位置を認識し、携帯端末5Bの位置に関する情報をキャリア内サーバ120Bを介して位置情報トラッキングサーバ26Bに送信する。
ここでの各位置情報トラッキングサーバ26A,26Bは、それぞれユーザa,bの位置をトラッキングし、ユーザa,bの位置と移動に関する情報をグループ位置トラッキングサーバ70に送信する。
グループ位置トラッキングサーバ70は、ユーザaとグループを構成するユーザ(ここではユーザb)を登録個人情報200や人間関係情報210に基づいて選出する(ステップS210)。
グループ位置トラッキングサーバ70は、位置情報トラッキングサーバ26A,26Bから送信されるユーザa,bの位置と移動に関する情報に基づいてユーザaとユーザbからなる所定のグループが一緒に行動しているか否かを判断する。
グループ位置トラッキングサーバ70が、ユーザa,bは所定の関係を有したグループであって一緒に行動していると判断すると、このグループに関する情報を情報配信サーバ35に送信する。
情報配信サーバ35は、グループ向けコンテンツ情報220に基づいて、グループ位置トラッキングサーバ70から受信した所定の関係を有したグループに対応するコンテンツをユーザa,bへの提供情報として抽出しユーザa,bに提供する。
これにより、情報提供システム152を、複数種類のキャリア網である基地局ネットワーク110A,110Bを含んで構成した場合であっても、ユーザa,bの位置に関する情報をキャリア内サーバ120A,120Bを介して位置情報トラッキングサーバ26A,26Bに送信するので、位置情報トラッキングサーバ26A,26Bは、携帯端末5A,5Bの位置に関する情報に基づいて携帯端末5A,5Bの位置をトラッキングすることが可能となる。
また、位置情報トラッキングサーバ26A,26Bがグループ位置トラッキングサーバ70にユーザa,bの位置や移動に関する情報を送信するので、グループ位置トラッキングサーバ70は、ユーザa,bが一緒に行動しているか否かを判断することが可能となる。
これにより、情報提供システム152は、ユーザa,bが構成するグループが行動を一緒にする場合に、グループの属性に応じたコンテンツを提供することが可能となり、ユーザ個人に応じたコンテンツを提供する場合よりもユーザの状況に応じた適切なコンテンツを提供することが可能となる。
また、情報提供システムの構成に限られず、本発明は上記特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施例によって実施されてもよいものである。そこで、以下に示すように、(1)ユーザIDの登録、(2)IDの認識、(3)グループの登録とグループの認識、(4)グループに応じた情報の選択と提供、(5)所定の場所にいるグループの検出、(6)グルーピングの方法、(7)その他にそれぞれ区分けして異なる実施例を説明する。
(1)ユーザIDの登録
実施例1〜3においては、ユーザIDをRFID1Aや携帯端末5A等を介して登録する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではく、種々のサービスを受ける際に発行されるIDや個人情報を登録する構成としてもよい。
すなわち、例えば実施例3の図14で説明した情報提供システム102において、外部の登録情報DB43A,43Bにユーザがサービスを受ける際に発行されるIDや個人情報を登録しておく。例えば、各種クレジットカード、定期券、切符、航空券、演劇・コンサート等のチケット、社員証/学生証、病院の診察券、銀行のATMカード、お店が発行するポイントカードや会員カード等の発行やサービスを受ける際に登録される情報を登録情報DB43A,43Bに格納しておく。
これらのサービスはサービス時にカードの発行を行なうものであり、カードを発行する際に少なくともユーザの氏名等の情報をカードの発行元に提供している。カードの発行元が各ユーザのIDを管理するためのデータベースを登録情報DB43A,43Bとすることによって、ユーザのIDに基づいて登録されている情報を取り出すことが可能となる。
また、カード(ID)を発行しないサービスであっても、公共料金(電気、ガス、水道、電話等)、インターネット接続サービス、インターネットから登録する会員サービス等のサービスを受ける際に所定のIDに対して登録情報を管理しているものがある。これらの事前に登録された情報を利用すれば、グループ向けの情報サービスのために個人情報等を登録する必要がなくなる。また、米国のソーシャルセキュリティナンバー等の全ての個人に割り振られたIDを利用してもよい。この場合、例えばSLA(Service Level Agreement)を結ぶことによってこれらのIDを利用したサービスを行なう。
(2)ID(ユーザID)の認識
本発明におけるRFID1A等としては、無線(非接触)でIDを取り出すことができればよく、無線の方式としては例えば13.56MHz帯、2.45GHz帯の電波を利用したものがある。また、これら以外の周波数を利用したものとして例えば赤外線、光、超音波等でIDを取り出すことができるものであってもよい。
また、RFID1A等はカード型である場合に限られず、ID情報をハードの中に組み込んだ携帯電話等であってもよく、生体認証(指紋、静脈認証、声紋、虹彩、顔画像認証等)によりIDを認識するものであってもよい。
なお、IDの認識は情報提供システム100等が所定の距離だけ離れた位置から能動的に取得して認識することとしてもよいし、プライバシーやセキュリティの問題を回避するため、ユーザが情報提供システム100等によるグループに応じた情報の提供サービスを受ける際、ユーザがIDの取得を許可した場合のみIDを取得可能な構成としてもよい。
また、近距離型の非接触IDカードや接触型のIDカード等を、ユーザが所定の場所(近距離型のRFIDリーダが設置された場所)に近づけることや、カードスロットに入れることによって、ユーザが明示的にIDを提示しIDを認識させることとしてもよい。
(3)グループの登録とグループの認識
所定のユーザ同士が所定のグループを構成する関係を有しているか否か(人間関係グループ)を判断する方法は、例えば情報提供システム100等を提供するサービスプロバイダが予め固定カテゴリを用意する方法、予めグルーピングされた登録情報をサービスプロバイダが利用する方法、ユーザが独自に作ったカテゴリをサービスプロバイダが利用する方法等がある。
ユーザが直接、固定カテゴリに自分と関係のある人(ユーザ)を登録するようにしてもよいし、他のサービスを受ける際にIDを取得するために登録した情報から人間関係情報210を生成して登録してもよい。このようなグループを構成するメンバーに関する情報の登録は、携帯電話料金の家族向けの割引サービスを受ける際や、所定のサービスに対する料金の引き落とし口座を指定する際に、ユーザ等によってサービスの申し込み用紙等に記載される「本人との関係」を書く欄から判断して登録してもよい。
また、「本人との関係」が直接記載されていないような場合であっても、簡単なルールや常識を利用することによって、ユーザ間の関係を推論し利用することとしてもよい。例えば、Aさんの所属が「X部」で役職が「部長」であり、Bさんの所属が「X部」で役職が「課長」であるという登録情報がある場合に、部長と課長は上司と部下の関係であるというルール(知識)を利用すると、AさんとBさんのIDを認識した際に、2人は直属の上司と部下の関係であると推論できる。同様に、Sさんの情報としてSさんとYさんは家族(親子)であり、Pさんの情報としてPさんとSさんは兄弟であるという登録情報がある場合に親戚関係のルールを適用すれば、PさんとSさんのIDを認識した際に、2人は親戚関係にあると推論できる。そして、これらの推論内容をグループ特性として、例えば上司と部下の関係に応じたコンテンツや親戚関係に応じたコンテンツを提供することが可能となる。これらの推論は独自で用意したルールを利用してもいいし、例えばSemanticWebの技術等によりWeb上に存在するルールを参照してもよい。
これにより、グループ向けの情報サービスを受ける際に、ユーザが手間をかけて人間関係に関する情報を入力しなくても、所定のサービス提供会社等から人間関係に関する情報を取得してグループ向けの情報サービスを提供することが可能となる。
また、ユーザが携帯電話等を利用する場合に、情報提供システム102等がユーザによってアドレス帳等に登録した全ての人の位置をトラッキングし、よく一緒に行動する人を自動的に検出し、検出されたユーザに対してグループへの登録を促すこととしてもよい。また、ユーザ同士の対話等から親密度を分析する手段によって、知人から友人などの関係を自動判別するようなシステムと組み合わせてもよい。
また、ユーザ同士が構成するグループが同じ親子関係であっても、親子の年齢によって望まれるコンテンツが異なる。例えば、30才の親で4才の子供を連れた親子と、75才の親と48才の子供からなる親子では、望まれるコンテンツが異なるため単純な親子関係だけでなく、年齢等の属性も加味してグループの関係認識を行なうこととしてもよい。
(4)グループに応じた情報の選択と提供
グループに応じた情報を選択して提供するため、グループ特性とコンテンツが1対1に結びつけられているようなケース以外に、コンテンツのジャンル毎にグループに応じたコンテンツの分類があり、そのコンテンツの分類に実際の個別のコンテンツを割り振り、これらをさらに別な条件(場所条件やユーザの好みに関する情報)によりフィルタリングして、ユーザに提供することとしてもよい。
また、グループ特性にコンテンツが複数マッチするような場合、マッチ度に応じてコンテンツをランキング形式で複数提供することとしてもよい。また、コンテンツ等の情報の提供はグループ特性を検出した際にプッシュによる方式で提供してもよいし、ユーザがコンテンツ等のメニューから所定のジャンルを選んだ時に表示されるコンテンツがグループに応じた情報となるよう提供することとしてもよい。また、情報表示部31等へは通常の一般的なコンテンツを表示しておき、所定のグループを認識してグループに応じたコンテンツを判別した際に、グループに応じたコンテンツを目立たせる(大きくする、まわりを囲む、「おすすめ」などの文字を加える等)処理を行なって表示することとしてもよい。
(5)所定の場所にいるグループの検出
所定の場所に一緒にいるグループを検出する場合、複数のグループが同時に見つかる場合がある。この場合において、複数のグループ毎のコンテンツを1つの情報表示部31等で表示する場合、グループが先に認識された順番で優先的に時分割によって情報表示部31に表示するようにしてもよいし、情報表示部31の画面のレイアウトをグループの人数比に応じて割り振って表示してもよいし、各グループのコンテンツ毎にカラーを作って色づけで区別して表示することとしてもよい。
また、所定のユーザに対してグループの組合せが複数考えられる場合は、その状況にいる多くの人にマッチするグルーピングを検出し、検出したグループに応じたコンテンツを提供してもよい。
(6)グルーピングの方法(過去の履歴の利用)
ユーザや所定のサービス提供会社によって、ユーザの個人情報等を登録情報DB41等に登録しておく場合に限られず、ユーザの行動の過去の履歴に基づいてユーザの個人情報等を登録情報DB41等に登録してもよい。
例えば、A、B、Cさんの組合せでよく行く店はX、Y、Zで、X、Y、Zの共通属性は飲み屋であるとすると、A、B、Cさんは「飲み友達」というグルーピングができる。また、A、D、Eさんの組合せでよく行くところは、S、T、U、V、Wで、S、T、U、V、Wがゴルフ場だとすると、A、D、Eさんは「ゴルフ友達」というグルーピングができる。
また、「ゴルフ友達」のグループには、ゴルフに関連する情報を単純に提供するだけでなく、ゴルフをする人に関連性が高い「サウナ」の情報を提供することとしてもよい。このように、グループを単純にコンテンツのジャンルに結びつけるのではなく、グループにコンテンツ提供の効果が高いと思われるコンテンツを提供することによって、コンテンツ提供の価値を上げることが可能となる。
(7)その他(情報提供システムによるサービス例)
会社等では、社員カードのほかに、ゲストにはゲストカードを渡すことがある。これにより、ユーザが社員同士でいる状態であるか、社員とゲストが一緒にいる状態であるかを判定することが可能となる。社員用の食堂やお客様向けの食堂、お客様がいるときに通る道の案内等の情報を表示する際にこれらの情報を利用することができる。
病院では、医者、看護婦、薬剤師、患者、患者の家族等の種別があり、これらによって構成されるグループに応じて提供するコンテンツを変えてもよい。例えば、同じ病状を説明するようなコンテンツであっても、医者と看護婦では治療の仕方がわかるようなコンテンツを提供し、医者と薬剤師では適用する薬関係の情報を共有できるコンテンツを提供し、患者と患者の家族では病気のわかりやすい表現や自己管理方法等のコンテンツを提供する等、コンテンツの提供の方法(内容)を変えてもよい。
また、情報提供システム100等において、車が備える所定の装置(RFIDリーダ11等)に乗車者のIDを認識させ、このIDを有するユーザによって構成されるグループに応じたコンテンツをカーナビゲーション装置の表示画面に表示させてもよい。
また、情報提供システム100等において、エレベータで同時に乗り合わせた人のIDをRFIDリーダ11等に認識させ、認識できたグループに応じたコンテンツをエレベータ内のディスプレイ等(情報表示部31)に表示させてもよい。また、例えば会議室等の閉空間にいるユーザを認識し、会議室に配設されている大型表示装置等に、そのユーザが構成するグループ向けの情報を表示させてもよい。
カーナビゲーションシステムのサービスを利用している複数台の車で、所定期間同じ経路を走っている場合に、複数台の車は一緒に行動していると判定し、この複数台の車からなるグループに応じた休憩ポイント等の情報提供を、各車のカーナビゲーションシステムを通じて行なうこととしてもよい。
以上のように、本発明に係る情報提供システムおよび情報提供方法は、行動を共にするグループへの情報の提供に適している。
本発明は、グループに応じた情報を提供する情報提供システムおよび情報提供方法に関する。
近年、マルチメディア技術の進展に伴い、テレビ、ラジオ、メール、Web等のメディアよる情報や、街中のいたるところに見られるチラシ、ポスター、看板、掲示版による情報等、世の中には種々の情報があふれている。このような情報に対して各ユーザは、自分に必要な情報を取捨選択して、自分の行動に結びつけている。
しかしながら、情報過剰のために自らに必要な情報をうまく取り出して利用するのは困難になりつつある。このため、ユーザに対してユーザが利用しやすい情報を提供、取得することが望まれており、このようなユーザが利用しやすい情報の提供手段の開発が進められている。
例えば、各個人へ情報を推薦する技術(情報のパーソナライゼーション技術)として、各個人の通常の好みに基づいた情報を提供する方法、自分や他者の履歴、物の属性を参照して情報を提供するコンテンツフィルタリング、協調フィルタリングといったものが存在する。また、自らと関連性が薄い情報をカットする技術として、例えば情報フィルタリングがある。
このような従来の各個人へ情報を推薦する技術等は、個人へのカスタマイズを目指したものがほとんどであり、実際の人間が選択する行動に必ずしも合っているわけではなかった。すなわち、人の行動は個人に依存する場合と、その場に一緒にいる仲間、同僚、家族等の同伴者に影響される場合がある。換言すると、人は一緒にいる相手によってその時に行う行動が変化する。例えば、見る映画を選択する時に、個人的にはアクション映画が好きであっても、恋人と一緒にいるときは恋愛ものの映画を好むかもしれない。また、子供といっしょにいる時は、子供向けの映画を望むかもしれない。このように人の行動は個人の属性や趣味よりも一緒にいる人に影響を受けることも多い。
このため、所定のグループに対して所定の情報を提供する技術の開発が進められている。例えば、複数からなるユーザ(グループ)の位置に応じて、グループの位置に応じた情報を提供するシステムがある。
特許文献1に記載の状態検出システムは、複数の移動体の位置を個別に検出し、この検出した複数の移動体の位置関係が所定の判定条件を満たすか否かを判定し、判定結果に基づいて動作の切り換えを行っている。状態検出の判定における所定の判定条件には、例えば複数の移動体の位置が所定の領域内であるか否か、あるいはグループ内の所定数の移動体の位置が所定の領域内であるか否か、あるいは、複数の移動体が予め設定した順路内にあるか否か等の条件が含まれている。
特開2004−7496号公報
しかしながら、上記従来の技術では、複数の移動体の位置に応じて監視システム等の動作を切替えることはできるが、同伴者のグループ毎にグループに応じた情報を提供するこ
とはできないといった問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、行動を共にする同伴者のグループに応じた情報を提供する情報提供システムおよび情報提供方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数のユーザで構成されるグループに応じた情報を前記ユーザに提供する情報提供システムにおいて、前記ユーザ毎に携帯され、前記ユーザを識別するユーザ識別情報を記憶して送信するユーザ識別情報記憶装置と、前記ユーザ識別情報記憶装置が送信するユーザ識別情報を受信する情報取得装置と、前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザの個人情報と前記ユーザ識別情報との対応付けに関する対応関係情報を記憶するユーザ情報記憶装置と、前記グループの種類に対応付けられた情報であって、前記グループを構成するユーザに提供する情報を提供情報として記憶する提供情報記憶装置と、前記情報取得装置が受信した複数のユーザ識別情報および前記ユーザ情報記憶装置が記憶する前記対応関係情報に基づいて、前記複数のユーザで構成されるグループの種類を判別するグループ判別装置と、前記提供情報記憶部が記憶する提供情報の中から、前記グループ判別装置が判別した所定のグループの種類に応じた提供情報を抽出する提供情報抽出装置と、前記提供情報抽出部が抽出した提供情報を、前記グループを構成するユーザに提供する情報提供装置と、を備え、前記グループ判別装置は、前記複数のユーザが行動を共にする所定の人間関係を有する場合に該人間関係をグループとしてグループの種類を判別することを特徴とする。
複数のユーザが行動を共にする所定の人間関係を有する場合に各グループの種類に応じたコンテンツをユーザに提供するので、ユーザの状況に応じた適切なコンテンツを提供することが可能となる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る情報提供システムおよび情報提供方法の効果的な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明に係る情報提供システムの概念を説明するための概念図である。情報提供システム100は、複数のユーザa〜cを認識し、ユーザa〜cに行動を共にする同伴者のグループに応じた情報を提供するシステムである。情報提供システムは、例えば所定の場所にいるグループや一緒に行動しているグループを認識し、認識したグループに対してグループの特性に応じた情報を提供する。
情報提供システム100は、ユーザaが携帯する個人情報記憶装置3A、ユーザbが携帯する個人情報記憶装置3B、ユーザcが携帯する個人情報記憶装置3C、情報取得装置10、関係判定装置20、情報提供装置30、登録情報記憶装置40を含んで構成される。
個人情報記憶装置(ユーザ識別情報記憶装置)3A〜3Cは、RFID(Radio Frequency Identification)タグや携帯端末等で構成され、情報取得装置10と接続することによって情報取得装置10に各ユーザa〜cを識別する情報(ユーザ識別情報)(以下、ユーザIDという)を提供する。
情報取得装置10は、RFIDや携帯端末が有するユーザa〜cのユーザIDを取得す
る装置であり、例えば後述するRFIDリーダ11、位置情報トラッキングサーバ25等によって構成される。
登録情報記憶装置(ユーザ情報記憶装置、提供情報記憶装置)40は、複数のユーザa〜cのユーザID、住所、氏名等の個人情報、グループに応じて提供するコンテンツ等(対応関係情報、提供情報)をグループ毎に記憶する装置であり、後述する登録情報DB(Data Base)41、コンテンツDB51、グループ情報登録サーバ45、位置情報トラッキングサーバ25等によって構成される。
関係判定装置(グループ判別装置、提供情報抽出装置)20は、登録情報記憶装置40が記憶する情報に基づいて、例えばユーザaと同伴しているユーザbやユーザcがユーザaと所定のグループを構成する関係を有しているか否か(所定の場所にいるグループや一緒に行動しているグループの特定)を判断する。関係判定装置20は、所定のグループの種類に応じたコンテンツを登録情報記憶装置40から抽出する。関係判定装置20は、後述する関係判定部21、グループ情報登録サーバ45等によって構成される。
情報提供装置30は、登録情報記憶装置40が抽出したグループに応じたコンテンツ情報等をユーザa〜cに提供する装置であり、後述する情報表示部31、情報配信サーバ35等によって構成される。
本実施例1において情報提供システム100は、予めユーザa〜cのユーザIDとユーザa〜cの個人情報を登録情報記憶装置40に格納しておく。情報取得装置10は、例えば各ユーザa〜cが携帯している個人情報記憶装置3A〜3Cから、各ユーザa〜cのユーザIDを取得し、関係判定装置20はユーザa〜cが所定の関係を構成するグループ(行動を共にする人間関係を有するグループ)に属しているか否かを判断する。このとき、関係判定装置20は登録情報記憶装置40が記憶するユーザa〜cのユーザID、個人情報に基づいて、ユーザa〜cが所定の関係に基づいたグループに属しているか否かを判断し、ユーザa〜cが所定の場所にいるグループや一緒に行動しているグループであって、所定の関係を有したグループであると判断すると、提供情報記憶装置50から所定の関係を有したグループに対応するコンテンツを抽出する。
関係判定装置20が抽出したコンテンツは、情報提供装置30によってユーザa〜cに提供される。情報提供装置30は、例えばコンテンツを大画面表示装置に表示することや携帯電話等に配信することによってユーザa〜cにコンテンツを提供する。
図2は、いっしょにいる相手により提供するコンテンツが変わる一例を説明するための図である。ここでは、ユーザa,bが有する個人情報記憶装置3A,3Bがクレジットカード9A,9Bであり、ユーザa,cが有する個人情報記憶装置3A,3Cがクレジットカード9A,9Cである場合を示している。
情報提供システム100は、クレジットカード9A,9Bが記憶している情報と、登録情報記憶装置40が記憶している情報に基づいてユーザaとユーザbが所定のグループ(夫婦)であることを認識し、グループ「夫婦」に対応するコンテンツを大画面表示装置等の情報提供装置30を介してユーザa,bに提供する。
また、情報提供システム100は、クレジットカード9A,9Cが記憶している情報と、登録情報記憶装置40が記憶している情報に基づいてユーザaとユーザcが所定のグループ(親子)であることを認識し、グループ「親子」に対応するコンテンツを大画面表示装置等の情報提供装置30を介してユーザa,cに提供する。
つぎに、一緒に行動(移動)しているグループへのコンテンツ提供の概念を説明する。
図3は、個人情報記憶装置へのグループ登録の概念を説明するための図であり、図4は、複数のユーザの位置をトラッキングし、それらの人がいっしょに行動しているかを判断する処理の概念を説明するための図であり、図5は、ユーザに提供されるコンテンツの一覧表の一例を示す図である。
例えば、各ユーザa〜cは、携帯電話等の個人情報記憶装置3A〜3Cに所定のグループ登録を行なっておく。すなわち、各ユーザa〜cは、個人情報記憶装置3A〜3Cが備える「電話番号をグループ別に登録する機能」を利用して所定のグループ登録を行なっておく。例えば、ユーザaは自らの携帯電話においてアドレス等を登録するアドレス帳に固定のカテゴリを用意し、グループを構成するユーザを登録しておく。図3においては、「家族」のメンバーとしてユーザbに対応する「富士 太郎」を登録し、「恋人」のメンバーとしてユーザcに対応する「藤原涼子」を登録している場合をグループ登録の一例として示している。
各ユーザa〜cは、個人情報記憶装置3A〜3Cに登録されたグループに関する情報を、予め情報登録装置40に送っておく。これにより、ユーザ間においてどのような関係を有しているかを登録することが可能となる。なお、ユーザのグループ登録は、情報サービス提供者が用意した固定カテゴリに、ユーザが知合いのアドレスを登録するようにしてもよい。すなわち、各ユーザa〜cは、知合いのアドレスをそのつどサーバにアップしておいてもよい。
情報取得装置10は、携帯電話と接続するアンテナや基地局を介して、ユーザa〜cを認識するとともに、ユーザa〜cの位置をトラッキングする。そして、関係判定装置20はユーザaの携帯電話に登録されているユーザb,cがユーザaと一緒に行動しているか否かを判断する。
関係判定装置20は、ユーザa〜cが一緒に行動していると判断すると、登録情報記憶装置40が記憶する情報に基づいてユーザa〜cが構成するグループを判別する。関係判定装置20は、一緒に行動するユーザa〜cが構成するグループの種類(属性)応じて、ユーザaに提供するコンテンツを登録情報記憶装置40から抽出する。
登録情報記憶装置40から抽出したコンテンツは、情報提供装置30がユーザaの携帯電話に配信すること等によってユーザaに提供する。情報提供装置30は、例えば図5に示すように家族向けのコンテンツや恋人向けのコンテンツの一覧表を提供する。ユーザaは、情報提供装置30から提供されたコンテンツの一覧表から所望のコンテンツを選択し、選択したコンテンツを取得する。これにより情報提供システム100は、グループを構成しているユーザa〜cに対しグループに応じたコンテンツを提供することが可能となる。
図6は、実施例1に係る情報提供システムの構成を示すシステム構成図である。ここでの情報提供システム100は、ユーザa〜cが携帯するRFID(RFIDタグ)2A〜2Cと大画面表示装置90からなる。ここでのRFID2A〜2Cは、例えばカード型で構成される。なお、ここでのRFID1A〜1Cが請求の範囲に記載のユーザ識別情報記憶装置に対応する。
RFID2A〜2Cは、例えばUHF(Ultra High Frequency)帯のRFIDやActiveRFID等によって構成される。RFID2A〜2Cには、RFID2A〜2Cを各ユーザa〜cに発行する際に、各ユーザに対応した種々の情報が登録されている。RFID2A〜2Cは、所定のサービスを提供する会社等が発行する家族会員カードや法人カード等であってもよい。この場合、家族会員カードや法人カード等に設定登録された情
報を、RFID2A〜2Cが格納する各ユーザa〜cの個人情報としてそのまま流用してもよい。
大画面表示装置90は、大画面表示装置90の近くに位置する複数のユーザa〜cに情報を提供するため、所定の情報(コンテンツ)等を表示する装置である。大画面表示装置90は、例えばレストラン街にあるレストラン一覧表示画面として機能する。大画面表示装置90は、RFIDリーダ11、関係判定部21、情報表示部31、登録情報DB41、コンテンツDB51を備えている。
なお、ここでのRFIDリーダ11が請求の範囲に記載の情報取得装置に対応し、関係判定部21がグループ判別装置および提供情報抽出装置に対応し、情報表示部31がユーザ情報記憶装置に対応し、登録情報DB41が情報提供装置に対応し、コンテンツDB51が提供情報記憶装置に対応する。
RFIDリーダ11は、大画面表示装置90(RFIDリーダ11)から所定の距離(例えば2m)だけ離れたRFID2A〜2CからRFID2A〜2Cが有する情報(ユーザID)を読み出す。RFIDリーダ11は、例えば大画面表示装置90の前方に位置するRFID2A〜2Cを認識することによってRFID2A〜2Cを携帯するユーザa〜cを認識する。
登録情報DB41は、予め登録されたユーザa〜cがどのようなグループを構成するかを判断するための情報(後述する登録個人情報200、人間関係情報210)を記憶する。登録情報DB41には、例えば登録個人情報200としてユーザID毎にユーザIDに対応する種々の情報(個人情報等)が登録されている。コンテンツDB51は、グループ毎にグループに対応するコンテンツを、コンテンツのジャンル別に格納する。
関係判定部21は、RFIDリーダ11が読み出したユーザa〜cのユーザID、登録情報DB41に格納されている情報に基づいて、ユーザa〜cが所定の関係を有したグループを構成しているか否かを判断する。関係判定装置20は、例えばユーザa〜cが友人同士であり、「友人関係」のグループを構成すると判断する。関係判定部21は、ユーザa〜cが所定の関係を有すると判定したグループと、コンテンツDB51が格納する情報に基づいて、ユーザa〜cのグループに応じたコンテンツを抽出する。
情報表示部31は、例えば液晶ディスプレイ装置やプラズマディスプレイ装置を含んで構成され、関係判定装置20が抽出したコンテンツを表示する。情報表示部31は、例えばユーザa〜cのグループに応じたレストラン情報のコンテンツとして「リーズナブルな話題のお店」等を表示する。
なお、ここでは大画面表示装置90が登録情報DB41、コンテンツDB51を備える構成としたが、登録情報DB41、コンテンツDB51は大画面表示装置90と異なる別の構成としてもよい。例えば、コンテンツDB51が格納する情報を所定のサーバ(コンテンツサーバ)に格納しておき、大画面表示装置90(関係判定部21)がこのサーバにアクセスすることによってコンテンツDB51が格納する情報を取得する。
また、ここでは大画面表示装置90がRFIDリーダ11、関係判定部21を備える構成としたが、RFIDリーダ11、関係判定部21は大画面表示装置90と異なる別の構成としてもよい。
つぎに、実施例1に係る情報提供システムの情報提供の動作手順を説明する。図7は、実施例1に係る情報提供の動作手順を示すフローチャートである。登録情報DB41は、
予めユーザa〜cのユーザIDとユーザa〜cの個人情報等を記憶しておく(ステップS100)。
ここで、登録情報DB41に格納しておく情報(登録個人情報200、人間関係情報210)について説明する。図8は、登録情報DBが格納する登録個人情報の構成を示す図であり、図9は登録情報DBが格納する人間関係情報の構成を示す図である。
登録個人情報200は、ユーザID毎の個人情報からなる。ここでの個人情報としては、例えばユーザの住所、氏名、勤務先等がある。人間関係情報210は、複数のユーザIDで構成されるグループを示す情報である。ここでの人間関係情報210は、ユーザIDがID1、ID2からなるユーザのグループは「家族」の関係を有し、ユーザIDがID10〜ID15からなるユーザのグループは「友人」の関係を有し、ユーザIDがID20〜ID25からなるユーザのグループは「会社の同僚」の関係を有する場合を示している。
RFIDリーダ11は、ユーザa〜cがRFIDリーダ11に対して所定の距離だけ近付くと、各ユーザa〜cが携帯しているRFID2A〜2Cを読み取り、各ユーザa〜cのユーザIDを取得する(ステップS110)。
関係判定部21は、例えばユーザa〜cが所定の関係に基づいたグループに属している(ユーザa〜cが一緒にいる)か否かを、ユーザa〜cのユーザID、登録情報DB41が記憶する登録個人情報200や人間関係情報210に基づいて判定する(ステップS120)。ここでのグループは、複数人のユーザで構成される人間関係が存在するか否かに基づいて判定される。
まず、関係判定部21が登録個人情報200に基づいてグループを判定する場合について説明する。例えば、関係判定部21は、ユーザaのユーザIDに対応する勤務先の所属部署と、ユーザbのユーザIDに対応する勤務先の所属部署が同一の場合、ユーザaとユーザbは会社の仲間であると判断する。また、関係判定部21はユーザaのユーザIDに対応する役職とユーザbのユーザIDに対応する役職に基づいて、ユーザaとユーザbは会社の仲間であって上司と部下の関係または同僚等の関係(グループ)であると判断する。
つぎに、関係判定部21が人間関係情報210に基づいてグループを判定する場合について説明する。関係判定部21は、例えばユーザaのユーザIDがID1に対応し、ユーザbのユーザIDがID2に対応する場合、ユーザaとユーザbは家族であると判断する。
関係判定部21がユーザa〜cのユーザID、登録個人情報200や人間関係情報210に基づいて判定するグループとしては、例えば血縁関係である親子、夫婦、祖父や祖母と孫、家族等、知人関係である恋人、友人(異性)、友人(同性)、知り合い、社会的関係である会社の同僚、上司と部下、顧客と供給者(営業マン)、先生と生徒等がある。
関係判定部21がユーザa〜cのユーザID、登録個人情報200や人間関係情報210に基づいて判定するグループとしては、これらの固定的な枠組みによる関係に限られず、例えば、頻繁に飲みに行く仲間、スポーツ仲間、旅行仲間等の行動を共にすることが多いグループであってもよい。
関係判定部21が、ユーザa〜cは所定の場所にいるグループであって、所定の関係を有したグループであると判断すると(ステップS130)、このグループとコンテンツD
B51が格納する情報(後述するグループ向けコンテンツ情報220)に基づいて、所定の関係を有したグループに対応するコンテンツをユーザa〜cへの提供情報として抽出する。
ここで、コンテンツDB51に格納しておくグループ向けコンテンツ情報220について説明する。図10は、コンテンツDBが格納するグループ向けコンテンツ情報の構成を示す図である。
グループ向けコンテンツ情報220は、コンテンツの提供対象となるグループ(対象グループ)毎の、各グループに対応するコンテンツのジャンル別の情報である。すなわち、コンテンツDB51は、グループ向けコンテンツ情報220として、予め所定の人間関係に結び付けられたコンテンツの情報である。例えば、「レストラン情報」の場合、「家族」向けのコンテンツとして「メニューの選択肢が多く、子供用の席などが充実した店」に関するコンテンツを対応付けておく。
グループ向けコンテンツ情報220としては、グループとコンテンツを直接対応付ける場合に限られず、事例ベース推論(例えば、「家族はAレストランによく行く」などの事例に基づいて最も適切な組合せを推論する仕組み)に基づいて、動的にグループとコンテンツを結び付けることとしてもよい。
ここでは、コンテンツのジャンルが「レストラン情報」の場合、「子連れ」のグループに対して「子連れでも気軽に入れるレストラン」に関するコンテンツが対応付けられている。また、例えばコンテンツのジャンルが「レジャー」の場合、「カップル」のグループに対して「話題の映画」に関するコンテンツが対応付けられている。
関係判定部21は、ユーザa〜cが例えば「友人」のグループであると判断すると、「レストラン情報」に対応付けられている「リーズナブルな話題のお店」に関するコンテンツや「レジャー」に対応付けられている「ちょっとした暇つぶしのレジャー(ボーリングやビリヤード等)」に関するコンテンツをコンテンツDB51から抽出する。関係判定部21は、コンテンツDB51からコンテンツを抽出する際、ジャンルを指定してコンテンツを抽出してもよい。この場合において、ユーザがコンテンツのジャンルを指定してもよいし、関係判定部21がコンテンツ提供の場所や時間に応じて所定のジャンルを指定してもよい。
情報表示部31は、関係判定部21が抽出したコンテンツを表示することによってユーザa〜cに提供する(ステップS140)。このとき、情報表示部31はグループ向けのコンテンツを大きく表示したり、お奨めとして目立つよう他の情報よりも優先的に表示させてもよい。
なお、情報提供システム100はユーザa〜cにコンテンツを提供する場合に限られず、2人または4人以上のユーザにコンテンツを提供してもよい。この場合も、ユーザ毎の個人情報等を登録情報DB41に登録しておき、ユーザ毎のユーザIDに基づいてグループを判別し、グループに応じたコンテンツを提供する。
なお、本実施例1においては、グループ向け情報220が大画面表示装置90内のコンテンツDB51に格納されている場合について説明したが、グループ向け情報220はコンテンツDB51に格納されている構成に限られず、例えばグループ向け情報220を外部装置であるコンテンツサーバに格納する構成としてもよい。この場合、インターネット接続等によって関係判定部21とコンテンツサーバと接続する構成とし、関係判定部21はコンテンツサーバからグループ向け情報220を取得することとする。
このように実施例1によれば、ユーザa〜cが構成するグループが所定の場所に位置する場合に、グループの種類(ユーザ同士の関係)に応じたコンテンツを提供するので、ユーザ個人に応じたコンテンツを提供する場合よりもユーザの状況に応じた適切なコンテンツを提供することが可能となる。
また、コンテンツのプロバイダは、グループの種類に応じたコンテンツを提供するので、ユーザの各個人に対してコンテンツを作成して提供する場合よりも、少ないコストでコンテンツを作成することが可能になるとともに、コンテンツへのアクセスのヒット率を高めることが可能となる。したがって、所定のグループを構成するユーザに効率よくコンテンツ提供を行なうことが可能となる。
また、大画面表示装置90の近傍等の限られたスペースに位置する複数のユーザに対して情報を提供する際に、ユーザの関心度が高い情報を優先的に表示させるので、情報を提供する側、情報を享受する側(ユーザ)にとって効率よく情報を提供、享受することが可能となる。
つぎに、図11および図12を用いてこの発明の実施例2について説明する。実施例2では、複数のユーザa,bが携帯端末5A,5Bを携帯し、携帯端末5A,5Bから送信される情報に基づいて、ユーザa,bが所定のグループを構成するか否かを判断し、グループに応じたコンテンツを提供する。ここでの携帯端末5A,5Bが、図1において説明した実施例1の個人情報記憶装置3A,3Bに対応する。
図11は、実施例2に係る情報提供システムの構成を示すシステム構成図である。情報提供システム150は、ユーザa,bが携帯する携帯端末5A,5B、基地局ネットワーク(通信ネットワーク)105、位置情報トラッキングサーバ(位置情報取得装置)25、情報配信サーバ35、グループ情報登録サーバ45からなる。
携帯端末5A,5Bは、携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)等のモバイル端末によって構成され、情報配信サーバ35と接続する。携帯端末5A,5Bは、所定の個人情報やグループ構成に関する情報(グループを構成するユーザに関する情報)を予めグループ情報登録サーバ45に登録するとともに、情報配信サーバ35からユーザa,bが構成するグループに応じたコンテンツを受信する。
グループ情報登録サーバ45は、実施例1で説明した登録情報記憶装置40(登録情報DB41)に対応する。グループ情報登録サーバ45は、ユーザa,bから携帯端末5A,5Bを介して予め登録される情報に基づいて登録個人情報200、人間関係情報210を作成し記憶しておく。なお、ここでの登録個人情報200、人間関係情報210内のユーザIDは携帯電話の電話番号をそのまま流用してもよい。
基地局ネットワーク105は、複数の基地局106が接続されて構成され、各基地局106は携帯端末5A,5Bと接続する。基地局ネットワーク105は、位置情報トラッキングサーバ25と接続し、携帯端末5A,5Bと接続する基地局106に関する情報等を位置情報トラッキングサーバ25に送信する。
位置情報トラッキングサーバ25は、基地局ネットワーク105から送られる情報に基づいて携帯端末5A,5Bの位置を検出する機能を有している。位置情報トラッキングサーバ25は、携帯端末5A,5Bと接続する基地局106の位置等に基づいて携帯端末5A,5Bの位置をトラッキングする。位置情報トラッキングサーバ25は、登録個人情報200や人間関係情報210に基づいて複数のユーザが所定のグループを構成するか否かを判断するとともに、グループを構成しているユーザが一緒に行動しているか否かを判断する。すなわち、位置情報トラッキングサーバ25は実施例1で説明した関係判定装置20(関係判定部21)に対応する機能を有している。位置情報トラッキングサーバ25は、携帯端末5A,5Bをトラッキングした際に、所定時間における携帯端末5A,5Bの軌跡が所定の範囲内にあれば、ユーザa,bは一緒に行動しているグループであると判断する。
情報配信サーバ35は、実施例1で説明した情報提供装置30(コンテンツDB51、情報表示部31)に対応する。すなわち、情報配信サーバ35は位置情報トラッキングサーバ25によって所定のグループであると判断されたユーザa,b(携帯端末5A,5B)に対して、グループ向けコンテンツ情報220に基づいたコンテンツを配信する。
つぎに、実施例2に係る情報提供システムの情報提供の動作手順を説明する。ここでは、ユーザaに対し、ユーザaとグループを構成するユーザbが一緒に行動している場合について説明する。
図12は、実施例2に係る情報提供の動作手順を示すフローチャートである。ユーザa,bは、予め携帯端末5A,5Bによってグループ情報登録サーバ45にアクセスし、ユーザa,bのユーザIDとユーザa,bの個人情報、グループに関する情報等を送信する。グループ情報登録サーバ45は、携帯端末5A,5Bから送信された情報に基づいて登録個人情報200や人間関係情報210を作成し記憶する(ステップS200)。
基地局ネットワーク105内の各基地局106は、基地局106の通信エリア内のユーザa(携帯端末5A)の位置を認識し、携帯端末5Aの位置に関する情報を位置情報トラッキングサーバ25に送信する。
位置情報トラッキングサーバ25は、ユーザaとグループを構成するユーザ(ここではユーザb)を登録個人情報200や人間関係情報210に基づいて抽出する(ステップS210)。位置情報トラッキングサーバ25は、携帯端末5A,5Bと接続する基地局106の位置等に基づいて携帯端末5A,5Bの位置をトラッキングする(ステップS220)。位置情報トラッキングサーバ25は、携帯端末5A,5Bの位置をトラッキングすることによってユーザaとユーザbが一緒に行動しているか否かを判断する(ステップS230)。
位置情報トラッキングサーバ25が、ユーザa,bは所定の関係を有したグループであって一緒に行動していると判断すると、このグループに関する情報を情報配信サーバ35に送信する。
情報配信サーバ35は、グループ向けコンテンツ情報220に基づいて、位置情報トラッキングサーバ25から受信した所定の関係を有したグループに対応するコンテンツを、ユーザa〜cへの提供情報として抽出する。情報配信サーバ35は、抽出したコンテンツに関する情報をユーザa,bに提供(配信)する(ステップS240)。
なお、情報提供システム150において、例えば携帯端末5A,5Bが携帯電話等である場合、基地局ネットワーク105を携帯電話と契約をしている通信ネットワークとし、位置情報トラッキングサーバ25、情報配信サーバ35、グループ情報登録サーバ45のいずれか又は全てを携帯電話の契約先のプロバイダとしてもよい。
このように実施例2によれば、ユーザa,bが構成するグループが行動を一緒にして移
動する場合に、グループの属性に応じたコンテンツを提供するので、ユーザ個人に応じたコンテンツを提供する場合よりもユーザの状況に応じた適切なコンテンツを提供することが可能となる。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例1、2以外にも、上記特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施例によって実施してもよいものである。
例えば、実施例1では情報提供システム100が1つの大画面表示装置90を有し、大画面表示装置90が登録情報DB41やコンテンツDB51を備える構成とした場合について説明したが、情報提供システム100はこの構成に限られるものではなく、情報提供システム(後述する情報提供システム101)が複数の大画面表示装置を有し、各大画面表示装置が登録情報DB41やコンテンツDB51を備える構成としてもよい。
図13は、複数の大画面表示装置を有した情報提供システムの構成を示すシステム構成図である。図13の各構成要素のうち図6に示す実施例1の情報提供システム100と同一機能を達成する構成要素については同一番号を付しており、重複する説明は省略する。
情報提供システム101は、ユーザa〜fが携帯するRFID2A〜2Fと大画面表示装置91,92からなる。RFID2D〜2Fは、RFID2A〜2Cと同様の機能を有している。ここでは、RFID2A〜2Cに登録された情報が大画面表示装置91のRFIDリーダ11によって読み込まれ、RFID2D〜2Fに登録された情報が大画面表示装置92のRFIDリーダ11によって読み込まれる場合を示している。
大画面表示装置91,92は、RFIDリーダ11、関係判定部12、情報表示部13からなる。ここでの大画面表示装置91,92は各関係判定部21が登録情報DB41、コンテンツDB51と接続している。すなわち、大画面表示装置91,92は、1つの登録情報DB41、コンテンツDB51を共有する構成となっている。
これにより、大画面表示装置91,92はそれぞれ異なるグループを構成するユーザa〜c、ユーザd〜fが携帯するRFID2A〜2CとRFID2C〜2Fを別々に認識し、登録情報DB41、コンテンツDB51が格納する情報に基づいてそれぞれのグループに応じた適切なコンテンツを提供することが可能となる。
このように、情報提供システム101は複数の大画面表示装置91,92を有する場合であっても、それぞれの大画面表示装置91,92が認識した各グループに応じたコンテンツを、簡易な構成で提供することが可能となる。なお、情報提供システム101は、2つの大画面表示装置91,92によって構成する場合に限られず、3つ以上の大画面表示装置によって構成してもよい。
また、実施例1では情報提供システム100が登録情報DB41を有し、関係判定部21が登録情報DB41から登録個人情報200や人間関係情報210を取得する場合について説明したが、情報提供システム100はこの構成に限られるものではない。すなわち、情報提供システム100の登録情報DB41と外部の登録情報DB(後述する登録情報DB43A,43B)を接続し、登録情報DB41が外部の登録情報DBから種々の個人情報等を取得し、取得した情報に基づいて登録個人情報200や人間関係情報210を格納しておく構成としてもよい。なお、この場合において関係判定部21が直接接続する登録情報DB41は大画面表示装置91に含まれる構成としてもよいし、登録情報DB41を大画面表示装置91とは異なる構成としてもよい。
図14は、登録情報DB同士が複数接続する情報提供システムの構成を示すシステム構成図である。図14の各構成要素のうち図6および図13に示す情報提供システム100,101と同一機能を達成する構成要素については同一番号を付しており、重複する説明は省略する。なお、図14においてはコンテンツDB51の図示を省略している。
情報提供システム102は、ユーザa〜cが携帯するRFID2A〜2Cと大画面表示装置91、登録情報DB41、ID変換サーバ61A,61B、登録情報DB43A,43Bからなる。登録情報DB43AはID変換サーバ61Aを介して登録情報DB41と接続され、登録情報DB43BはID変換サーバ61Bを介して登録情報DB41と接続されている。
ID変換サーバ61A,61Bは、登録情報DB41に登録されている登録個人情報200内のユーザIDや人間関係情報210内のユーザIDと、登録情報DB43A,43B内に格納されている個人情報等のユーザIDを対応付けるサーバである。すなわち、
ID変換サーバ61A,61Bは、登録情報DB41に格納されているユーザIDに対応する個人情報を、このユーザIDに基づいて登録情報DB43A,43Bから抽出し、登録情報DB41に送信する。また、登録情報DB43A,43Bに登録されている個人情報であって、登録情報DB41に登録されていないユーザIDの個人情報に対しては、ID変換サーバ61A,61BはユーザIDの対応付け等を行なわず、登録情報DB43A,43Bに登録されている個人情報をそのまま登録情報DB41に転送してもよい。
これにより、登録情報DB41は外部に設置されている登録情報DB43A,43Bからも個人情報を取得でき、詳細な登録個人情報200、人間関係情報210を格納しておくことが可能となる。したがって、関係判定部21は、詳細な登録個人情報200、人間関係情報210に基づいて、ユーザa〜cが所定のグループを構成するか否かを判別することが可能となる。
このように、情報提供システム101は詳細な登録個人情報200、人間関係情報210に基づいてユーザa〜cが所定のグループを構成するか否かを判別することが可能となるので、グループ毎に適切なコンテンツを提供することが可能となる。
なお、情報提供システム102において、登録情報DB43A,43Bから登録情報DB41への個人情報等の提供は、登録情報DB41からの要求に対して登録情報DB43A,43Bが提供する構成としてもよいし、登録情報DB43A,43Bが主体的に登録情報DB41へ個人情報を送信する構成としてもよい。
また、情報提供システム102において、登録情報DB41が登録情報DB43A,43Bから個人情報等を取得する場合に限られず、関係判定部21が外部の登録情報DB43A,43Bから直接、登録個人情報200や人間関係情報210を取得する構成としてもよい。
また、情報提供システム102において、登録情報DB41と接続する外部の登録情報DBは、登録情報DB43A,43Bの2つに限られず、1つまたは3つ以上であってもよい。また、1つのID変換サーバが1つの外部の登録情報DBに接続される場合に限られず、1つのID変換サーバが外部の複数の登録情報DBと接続する構成としてもよい。
また、実施例2では情報提供システム150が基地局ネットワーク105の基地局106から送信される情報に基づいてユーザa,bの位置を検出した場合について説明したが、情報提供システム150はこの構成に限られるものではなく、例えばGPS(Global Positioning System)によってユーザa,bの位置を検出することとしてもよい。
図15は、GPSを有した情報提供システムの構成を示すシステム構成図である。図15の各構成要素のうち図11に示す実施例2の情報提供システム150と同一機能を達成する構成要素については同一番号を付しており、重複する説明は省略する。
情報提供システム151は、ユーザa,bが携帯する携帯端末5A,5B、GPS65、位置情報トラッキングサーバ25、情報配信サーバ35、グループ情報登録サーバ45からなる。
GPS65は、人工衛星等を含んで構成されており、携帯端末5A,5Bの位置を検出するとともに、携帯端末5A,5Bにそれぞれの位置に関する情報を送信する。ここでの携帯端末5A,5Bは、GPS65によって自らの位置が検出され、GPS65から自らの位置に関する情報を取得する機能を有している。携帯端末5A,5Bは、GPS65から取得した自らの位置に関する情報を位置情報トラッキングサーバ25に送信する。
なお、情報提供システム151において、例えば携帯端末5A,5Bが携帯電話等である場合、位置情報トラッキングサーバ25、情報配信サーバ35、グループ情報登録サーバ45のいずれか又は全てを携帯電話の契約先のプロバイダとしてもよいし、第3者プロバイダとしてもよい。携帯端末5A,5Bに対して、位置情報トラッキングサーバ25、情報配信サーバ35、グループ情報登録サーバ45のいずれか又は全てを第3者プロバイダとする場合、携帯端末5A,5Bは、自らの位置に関する情報を第3者プロバイダとなる位置情報トラッキングサーバ25に送信する。
このように、携帯端末5A,5BがGPS65から取得した自らの位置に関する情報を位置情報トラッキングサーバ25に送信するので、位置情報トラッキングサーバ25は、携帯端末5A,5Bの位置に関する情報に基づいて携帯端末5A,5Bの位置をトラッキングすることが可能となる。
これにより、情報提供システム151は、ユーザa,bが構成するグループが行動を一緒にする場合に、グループの属性に応じたコンテンツを提供することが可能となり、ユーザ個人に応じたコンテンツを提供する場合よりもユーザの状況に応じた適切なコンテンツを提供することが可能となる。
また、実施例2では情報提供システム150において、携帯端末5A,5Bが1つの基地局ネットワーク105と接続する場合について説明したが、情報提供システム150はこの構成に限られるものではなく、例えば情報提供システムを、複数のプロバイダ等からなる複数種類のキャリア網(後述する基地局ネットワーク110A,110B)を含んで構成してもよい。
図16は、複数種類のキャリア網を有した情報提供システムの構成を示すシステム構成図である。図16の各構成要素のうち図11および図15に示す情報提供システム150,151と同一機能を達成する構成要素については同一番号を付しており、重複する説明は省略する。
情報提供システム152は、ユーザa,bが携帯する携帯端末5A,5B、基地局ネットワーク110A,110B、キャリア内サーバ120A,120B、位置情報トラッキングサーバ26A,26B、情報配信サーバ35、グループ情報登録サーバ45、グループ位置トラッキングサーバ70からなる。
基地局ネットワーク110Aは、キャリア内サーバ120Aを介して位置情報トラッキングサーバ26Aと接続し、基地局ネットワーク110Bは、キャリア内サーバ120Bを介して位置情報トラッキングサーバ26Bと接続する。ここでの位置情報トラッキングサーバ26A,26Bは、実施例2で説明した位置情報トラッキングサーバ25と同様の機能を有し、同様の動作を行なう。
位置情報トラッキングサーバ26A,26Bは、それぞれグループ位置トラッキングサーバ70を介して情報配信サーバ35、グループ情報登録サーバ45と接続している。ここでの基地局ネットワーク110A,110Bは、それぞれ異なるプロバイダ等からなるキャリア網を有している。すなわち、基地局ネットワーク110A,110Bはそれぞれ所定の携帯端末とのみ接続可能である。ここでは携帯端末5Aが基地局ネットワーク110A内の基地局106と接続し、携帯端末5Bが基地局ネットワーク110B内の基地局106と接続する。実施例2と同様にユーザa,bは、予め携帯端末5A,5Bによってグループ情報登録サーバ45にアクセスし、ユーザa,bのグループに関する情報等を送信しておく。
キャリア内サーバ120A,120Bは、それぞれ基地局ネットワーク110A,110Bと接続されるサーバであり、基地局ネットワーク110A,110Bと接続する携帯端末5A,5Bの管理等を行う。
ここでの情報提供システム152においては、グループ位置トラッキングサーバ70が、登録個人情報200や人間関係情報210に基づいて複数のユーザが所定のグループを構成するか否かを判断するとともに、グループを構成しているユーザが一緒に行動しているか否かを判断する。このため、グループ位置トラッキングサーバ70が登録個人情報200や人間関係情報210を格納するとともに、実施例1で説明した関係判定部21に対応する機能を有している。
すなわち、単一キャリアのサービスで情報提供システムのサービスを提供する場合はキャリアのサーバ(グループ情報登録サーバ45)に個人情報等がアップロードされたが、異なるキャリア間のユーザで個人情報等を登録してこのサービス提供する場合、キャリアと独立なサービスプロバイダ(グループ位置トラッキングサーバ70)に、個人情報等の登録情報をアップロードする。
つぎに、情報提供システム152の情報提供の動作手順を説明する。ここでは、ユーザaに対し、ユーザaとグループを構成するユーザbが一緒に行動している場合について説明する。
基地局ネットワーク110A内の各基地局106は、基地局106の通信エリア内のユーザa(携帯端末5A)の位置を認識し、携帯端末5Aの位置に関する情報をキャリア内サーバ120Aを介して位置情報トラッキングサーバ26Aに送信する。
また、基地局ネットワーク110B内の各基地局106は、基地局106の通信エリア内のユーザb(携帯端末5B)の位置を認識し、携帯端末5Bの位置に関する情報をキャリア内サーバ120Bを介して位置情報トラッキングサーバ26Bに送信する。
ここでの各位置情報トラッキングサーバ26A,26Bは、それぞれユーザa,bの位置をトラッキングし、ユーザa,bの位置と移動に関する情報をグループ位置トラッキングサーバ70に送信する。
グループ位置トラッキングサーバ70は、ユーザaとグループを構成するユーザ(ここ
ではユーザb)を登録個人情報200や人間関係情報210に基づいて選出する(ステップS210)。
グループ位置トラッキングサーバ70は、位置情報トラッキングサーバ26A,26Bから送信されるユーザa,bの位置と移動に関する情報に基づいてユーザaとユーザbからなる所定のグループが一緒に行動しているか否かを判断する。
グループ位置トラッキングサーバ70が、ユーザa,bは所定の関係を有したグループであって一緒に行動していると判断すると、このグループに関する情報を情報配信サーバ35に送信する。
情報配信サーバ35は、グループ向けコンテンツ情報220に基づいて、グループ位置トラッキングサーバ70から受信した所定の関係を有したグループに対応するコンテンツをユーザa,bへの提供情報として抽出しユーザa,bに提供する。
これにより、情報提供システム152を、複数種類のキャリア網である基地局ネットワーク110A,110Bを含んで構成した場合であっても、ユーザa,bの位置に関する情報をキャリア内サーバ120A,120Bを介して位置情報トラッキングサーバ26A,26Bに送信するので、位置情報トラッキングサーバ26A,26Bは、携帯端末5A,5Bの位置に関する情報に基づいて携帯端末5A,5Bの位置をトラッキングすることが可能となる。
また、位置情報トラッキングサーバ26A,26Bがグループ位置トラッキングサーバ70にユーザa,bの位置や移動に関する情報を送信するので、グループ位置トラッキングサーバ70は、ユーザa,bが一緒に行動しているか否かを判断することが可能となる。
これにより、情報提供システム152は、ユーザa,bが構成するグループが行動を一緒にする場合に、グループの属性に応じたコンテンツを提供することが可能となり、ユーザ個人に応じたコンテンツを提供する場合よりもユーザの状況に応じた適切なコンテンツを提供することが可能となる。
また、情報提供システムの構成に限られず、本発明は上記特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施例によって実施されてもよいものである。そこで、以下に示すように、(1)ユーザIDの登録、(2)IDの認識、(3)グループの登録とグループの認識、(4)グループに応じた情報の選択と提供、(5)所定の場所にいるグループの検出、(6)グルーピングの方法、(7)その他にそれぞれ区分けして異なる実施例を説明する。
(1)ユーザIDの登録
実施例1〜3においては、ユーザIDをRFID1Aや携帯端末5A等を介して登録する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではく、種々のサービスを受ける際に発行されるIDや個人情報を登録する構成としてもよい。
すなわち、例えば実施例3の図14で説明した情報提供システム102において、外部の登録情報DB43A,43Bにユーザがサービスを受ける際に発行されるIDや個人情報を登録しておく。例えば、各種クレジットカード、定期券、切符、航空券、演劇・コンサート等のチケット、社員証/学生証、病院の診察券、銀行のATMカード、お店が発行
するポイントカードや会員カード等の発行やサービスを受ける際に登録される情報を登録情報DB43A,43Bに格納しておく。
これらのサービスはサービス時にカードの発行を行なうものであり、カードを発行する際に少なくともユーザの氏名等の情報をカードの発行元に提供している。カードの発行元が各ユーザのIDを管理するためのデータベースを登録情報DB43A,43Bとすることによって、ユーザのIDに基づいて登録されている情報を取り出すことが可能となる。
また、カード(ID)を発行しないサービスであっても、公共料金(電気、ガス、水道、電話等)、インターネット接続サービス、インターネットから登録する会員サービス等のサービスを受ける際に所定のIDに対して登録情報を管理しているものがある。これらの事前に登録された情報を利用すれば、グループ向けの情報サービスのために個人情報等を登録する必要がなくなる。また、米国のソーシャルセキュリティナンバー等の全ての個人に割り振られたIDを利用してもよい。この場合、例えばSLA(Service Level Agreement)を結ぶことによってこれらのIDを利用したサービスを行なう。
(2)ID(ユーザID)の認識
本発明におけるRFID1A等としては、無線(非接触)でIDを取り出すことができればよく、無線の方式としては例えば13.56MHz帯、2.45GHz帯の電波を利用したものがある。また、これら以外の周波数を利用したものとして例えば赤外線、光、超音波等でIDを取り出すことができるものであってもよい。
また、RFID1A等はカード型である場合に限られず、ID情報をハードの中に組み込んだ携帯電話等であってもよく、生体認証(指紋、静脈認証、声紋、虹彩、顔画像認証等)によりIDを認識するものであってもよい。
なお、IDの認識は情報提供システム100等が所定の距離だけ離れた位置から能動的に取得して認識することとしてもよいし、プライバシーやセキュリティの問題を回避するため、ユーザが情報提供システム100等によるグループに応じた情報の提供サービスを受ける際、ユーザがIDの取得を許可した場合のみIDを取得可能な構成としてもよい。
また、近距離型の非接触IDカードや接触型のIDカード等を、ユーザが所定の場所(近距離型のRFIDリーダが設置された場所)に近づけることや、カードスロットに入れることによって、ユーザが明示的にIDを提示しIDを認識させることとしてもよい。
(3)グループの登録とグループの認識
所定のユーザ同士が所定のグループを構成する関係を有しているか否か(人間関係グループ)を判断する方法は、例えば情報提供システム100等を提供するサービスプロバイダが予め固定カテゴリを用意する方法、予めグルーピングされた登録情報をサービスプロバイダが利用する方法、ユーザが独自に作ったカテゴリをサービスプロバイダが利用する方法等がある。
ユーザが直接、固定カテゴリに自分と関係のある人(ユーザ)を登録するようにしてもよいし、他のサービスを受ける際にIDを取得するために登録した情報から人間関係情報210を生成して登録してもよい。このようなグループを構成するメンバーに関する情報の登録は、携帯電話料金の家族向けの割引サービスを受ける際や、所定のサービスに対する料金の引き落とし口座を指定する際に、ユーザ等によってサービスの申し込み用紙等に記載される「本人との関係」を書く欄から判断して登録してもよい。
また、「本人との関係」が直接記載されていないような場合であっても、簡単なルールや常識を利用することによって、ユーザ間の関係を推論し利用することとしてもよい。例えば、Aさんの所属が「X部」で役職が「部長」であり、Bさんの所属が「X部」で役職
が「課長」であるという登録情報がある場合に、部長と課長は上司と部下の関係であるというルール(知識)を利用すると、AさんとBさんのIDを認識した際に、2人は直属の上司と部下の関係であると推論できる。同様に、Sさんの情報としてSさんとYさんは家族(親子)であり、Pさんの情報としてPさんとSさんは兄弟であるという登録情報がある場合に親戚関係のルールを適用すれば、PさんとSさんのIDを認識した際に、2人は親戚関係にあると推論できる。そして、これらの推論内容をグループ特性として、例えば上司と部下の関係に応じたコンテンツや親戚関係に応じたコンテンツを提供することが可能となる。これらの推論は独自で用意したルールを利用してもいいし、例えばSemanticWebの技術等によりWeb上に存在するルールを参照してもよい。
これにより、グループ向けの情報サービスを受ける際に、ユーザが手間をかけて人間関係に関する情報を入力しなくても、所定のサービス提供会社等から人間関係に関する情報を取得してグループ向けの情報サービスを提供することが可能となる。
また、ユーザが携帯電話等を利用する場合に、情報提供システム102等がユーザによってアドレス帳等に登録した全ての人の位置をトラッキングし、よく一緒に行動する人を自動的に検出し、検出されたユーザに対してグループへの登録を促すこととしてもよい。また、ユーザ同士の対話等から親密度を分析する手段によって、知人から友人などの関係を自動判別するようなシステムと組み合わせてもよい。
また、ユーザ同士が構成するグループが同じ親子関係であっても、親子の年齢によって望まれるコンテンツが異なる。例えば、30才の親で4才の子供を連れた親子と、75才の親と48才の子供からなる親子では、望まれるコンテンツが異なるため単純な親子関係だけでなく、年齢等の属性も加味してグループの関係認識を行なうこととしてもよい。
(4)グループに応じた情報の選択と提供
グループに応じた情報を選択して提供するため、グループ特性とコンテンツが1対1に結びつけられているようなケース以外に、コンテンツのジャンル毎にグループに応じたコンテンツの分類があり、そのコンテンツの分類に実際の個別のコンテンツを割り振り、これらをさらに別な条件(場所条件やユーザの好みに関する情報)によりフィルタリングして、ユーザに提供することとしてもよい。
また、グループ特性にコンテンツが複数マッチするような場合、マッチ度に応じてコンテンツをランキング形式で複数提供することとしてもよい。また、コンテンツ等の情報の提供はグループ特性を検出した際にプッシュによる方式で提供してもよいし、ユーザがコンテンツ等のメニューから所定のジャンルを選んだ時に表示されるコンテンツがグループに応じた情報となるよう提供することとしてもよい。また、情報表示部31等へは通常の一般的なコンテンツを表示しておき、所定のグループを認識してグループに応じたコンテンツを判別した際に、グループに応じたコンテンツを目立たせる(大きくする、まわりを囲む、「おすすめ」などの文字を加える等)処理を行なって表示することとしてもよい。
(5)所定の場所にいるグループの検出
所定の場所に一緒にいるグループを検出する場合、複数のグループが同時に見つかる場合がある。この場合において、複数のグループ毎のコンテンツを1つの情報表示部31等で表示する場合、グループが先に認識された順番で優先的に時分割によって情報表示部31に表示するようにしてもよいし、情報表示部31の画面のレイアウトをグループの人数比に応じて割り振って表示してもよいし、各グループのコンテンツ毎にカラーを作って色づけで区別して表示することとしてもよい。
また、所定のユーザに対してグループの組合せが複数考えられる場合は、その状況にい
る多くの人にマッチするグルーピングを検出し、検出したグループに応じたコンテンツを提供してもよい。
(6)グルーピングの方法(過去の履歴の利用)
ユーザや所定のサービス提供会社によって、ユーザの個人情報等を登録情報DB41等に登録しておく場合に限られず、ユーザの行動の過去の履歴に基づいてユーザの個人情報等を登録情報DB41等に登録してもよい。
例えば、A、B、Cさんの組合せでよく行く店はX、Y、Zで、X、Y、Zの共通属性は飲み屋であるとすると、A、B、Cさんは「飲み友達」というグルーピングができる。また、A、D、Eさんの組合せでよく行くところは、S、T、U、V、Wで、S、T、U、V、Wがゴルフ場だとすると、A、D、Eさんは「ゴルフ友達」というグルーピングができる。
また、「ゴルフ友達」のグループには、ゴルフに関連する情報を単純に提供するだけでなく、ゴルフをする人に関連性が高い「サウナ」の情報を提供することとしてもよい。このように、グループを単純にコンテンツのジャンルに結びつけるのではなく、グループにコンテンツ提供の効果が高いと思われるコンテンツを提供することによって、コンテンツ提供の価値を上げることが可能となる。
(7)その他(情報提供システムによるサービス例)
会社等では、社員カードのほかに、ゲストにはゲストカードを渡すことがある。これにより、ユーザが社員同士でいる状態であるか、社員とゲストが一緒にいる状態であるかを判定することが可能となる。社員用の食堂やお客様向けの食堂、お客様がいるときに通る道の案内等の情報を表示する際にこれらの情報を利用することができる。
病院では、医者、看護婦、薬剤師、患者、患者の家族等の種別があり、これらによって構成されるグループに応じて提供するコンテンツを変えてもよい。例えば、同じ病状を説明するようなコンテンツであっても、医者と看護婦では治療の仕方がわかるようなコンテンツを提供し、医者と薬剤師では適用する薬関係の情報を共有できるコンテンツを提供し、患者と患者の家族では病気のわかりやすい表現や自己管理方法等のコンテンツを提供する等、コンテンツの提供の方法(内容)を変えてもよい。
また、情報提供システム100等において、車が備える所定の装置(RFIDリーダ11等)に乗車者のIDを認識させ、このIDを有するユーザによって構成されるグループに応じたコンテンツをカーナビゲーション装置の表示画面に表示させてもよい。
また、情報提供システム100等において、エレベータで同時に乗り合わせた人のIDをRFIDリーダ11等に認識させ、認識できたグループに応じたコンテンツをエレベータ内のディスプレイ等(情報表示部31)に表示させてもよい。また、例えば会議室等の閉空間にいるユーザを認識し、会議室に配設されている大型表示装置等に、そのユーザが構成するグループ向けの情報を表示させてもよい。
カーナビゲーションシステムのサービスを利用している複数台の車で、所定期間同じ経路を走っている場合に、複数台の車は一緒に行動していると判定し、この複数台の車からなるグループに応じた休憩ポイント等の情報提供を、各車のカーナビゲーションシステムを通じて行なうこととしてもよい。
以上のように、本発明に係る情報提供システムおよび情報提供方法は、行動を共にする
グループへの情報の提供に適している。
図1は、本発明に係る情報提供システムの概念を説明するための概念図である。 図2は、いっしょにいる相手により提供するコンテンツが変わる一例を説明するための図である。 図3は、個人情報記憶装置へのグループ登録の概念を説明するための図である。 図4は、複数のユーザの位置をトラッキングし、それらの人がいっしょに行動しているかを判断する処理の概念を説明するための図である。 図5は、ユーザに提供されるコンテンツの一覧表の一例を示す図である。 図6は、実施例1に係る情報提供システムの構成を示すシステム構成図である。 図7は、実施例1に係る情報提供の動作手順を示すフローチャートである。 図8は、登録個人情報の構成を示す図である。 図9は、人間関係情報の構成を示す図である。 図10は、グループ向けコンテンツ情報の構成を示す図である。 図11は、実施例2に係る情報提供システムの構成を示すシステム構成図である。 図12は、実施例2に係る情報提供の動作手順を示すフローチャートである。 図13は、複数の大画面表示装置を有した情報提供システムの構成を示すシステム構成図である。 図14は、登録情報DB同士が複数接続する情報提供システムの構成を示すシステム構成図である。 図15は、GPSを有した情報提供システムの構成を示すシステム構成図である。 図16は、複数種類のキャリア網を有した情報提供システムの構成を示すシステム構成図である。
符号の説明
1A〜1F RDID
3A〜3C 個人情報記憶装置
5A,5B 携帯端末
10 情報取得装置
11 RFIDリーダ
12 関係判定部
13 情報表示部
20 関係判定装置
21 関係判定部
25,26A,26B 位置情報トラッキングサーバ
30 情報提供装置
31 情報表示部
35 情報配信サーバ
40 登録情報記憶装置
41,43A,43B 登録情報DB
45 グループ情報登録サーバ
50 提供情報記憶装置
51 コンテンツDB
61A,61B ID変換サーバ
70 グループ位置トラッキングサーバ
90 大画面表示装置
100〜102、150〜152 情報提供システム
105,110A,110B 基地局ネットワーク
106 基地局
120A,120B キャリア内サーバ
200 登録個人情報
210 人間関係情報
220 グループ向けコンテンツ情報
a〜d ユーザ

Claims (12)

  1. 複数のユーザで構成されるグループに応じた情報を前記ユーザに提供する情報提供システムにおいて、
    前記ユーザ毎に携帯され、前記ユーザを識別するユーザ識別情報を記憶して送信するユーザ識別情報記憶装置と、
    前記ユーザ識別情報記憶装置が送信するユーザ識別情報を受信する情報取得装置と、
    前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザの個人情報と前記ユーザ識別情報との対応付けに関する対応関係情報を記憶するユーザ情報記憶装置と、
    前記グループの種類に対応付けられた情報であって、前記グループを構成するユーザに提供する情報を提供情報として記憶する提供情報記憶装置と、
    前記情報取得装置が受信した複数のユーザ識別情報および前記ユーザ情報記憶装置が記憶する前記対応関係情報に基づいて、前記複数のユーザで構成されるグループの種類を判別するグループ判別装置と、
    前記提供情報記憶部が記憶する提供情報の中から、前記グループ判別装置が判別した所定のグループの種類に応じた提供情報を抽出する提供情報抽出装置と、
    前記提供情報抽出部が抽出した提供情報を、前記グループを構成するユーザに提供する情報提供装置と、
    を備え、
    前記グループ判別装置は、前記複数のユーザが行動を共にする所定の人間関係を有する場合に該人間関係をグループとしてグループの種類を判別することを特徴とする情報提供システム。
  2. 前記グループ判別装置は複数からなり、前記ユーザ情報記憶装置は複数の前記グループ判別装置と接続することを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。
  3. 前記グループ判別装置は複数からなり、前記提供情報記憶装置は複数の前記グループ判別装置と接続することを特徴とする請求項1または2に記載の情報提供システム。
  4. 前記ユーザ情報記憶装置は複数からなり、前記ユーザ情報記憶装置は前記グループ判別装置または前記グループ判別装置と接続するユーザ情報記憶装置と接続することを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。
  5. 前記ユーザ情報記憶装置間を接続し、前記一方のユーザ情報記憶装置から前記他方の前記ユーザ情報記憶装置へ前記ユーザの個人情報を転送する際に、前記ユーザの個人情報と前記ユーザ識別情報との対応関係に基づいて前記ユーザの個人情報を転送するID変換装置をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。
  6. 前記情報提供装置は、前記提供情報を表示することを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。
  7. 前記ユーザ識別情報記憶装置は、RFIDタグであり、
    前記情報取得装置は、RFIDリーダであることを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。
  8. 前記ユーザ識別情報記憶装置を携帯するユーザの移動に関する移動情報を取得する位置情報取得装置をさらに備え、
    前記グループ判別装置は、前記位置情報取得装置が取得した移動情報に基づいて、前記ユーザ識別情報記憶装置を携帯するユーザが前記行動を共にする所定の人間関係を有するグループであるか否かを判断し、
    前記情報提供装置は、前記提供情報を前記ユーザ識別情報記憶装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。
  9. 前記位置情報取得装置は、前記ユーザ識別情報記憶装置と接続する通信ネットワークから前記ユーザ識別情報記憶装置を携帯するユーザの位置に関する情報を取得するとともに前記ユーザの位置をトラッキングして前記移動情報を取得することを特徴とする請求項8に記載の情報提供システム。
  10. 前記通信ネットワークは複数の異なるキャリア網からなるとともに、各キャリア網がそれぞれのキャリア網に対応する前記位置情報取得装置と接続し、
    前記グループ判別装置は、前記複数の位置情報取得装置と接続することを特徴とする請求項9に記載の情報提供システム。
  11. 前記ユーザ識別情報記憶装置は、GPSによって自らの位置に関する情報をGPS位置情報として取得するとともに、該取得したGPS位置情報を前記位置情報取得装置に送信し、
    前記位置情報取得装置は、前記GPS位置情報に基づいて前記ユーザの位置をトラッキングし、前記移動情報を取得することを特徴とする請求項8に記載の情報提供システム。
  12. 複数のユーザで構成されるグループに応じた情報を前記ユーザに提供する情報提供方法において、
    前記ユーザを識別するユーザ識別情報をユーザ毎に送信するユーザ識別情報送信ステップと、
    前記ユーザ識別情報を受信する情報取得ステップと、
    前記ユーザ識別情報に対応する前記ユーザ個人情報と前記ユーザ識別情報との対応付けに関する対応関係情報に基づいて、前記複数のユーザが行動を共にする所定の人間関係を有し、かつ複数のユーザで構成されるグループの種類を判別するグループ判別ステップと、
    前記グループの種類に対応する情報であって、前記グループを構成するユーザに提供する提供情報の中から、前記判別された所定のグループの種類に応じた提供情報を抽出する提供情報抽出ステップと、
    抽出した前記提供情報を、前記グループを構成するユーザに提供する情報提供ステップと、
    を含むことを特徴とする情報提供方法。
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