JPWO2006030633A1 - 物体検出装置 - Google Patents

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Abstract

物体検出装置は、画像中の輝度変化を算出する輝度変化算出部(103)と、複数の画像から計測された三次元情報を用いて立体物を検出する立体物検出部(105)と、立体物検出結果と輝度変化算出結果とを参照して、移動物体候補領域および停止物体候補領域を抽出する物体候補抽出部(106)と、候補領域が物体であるか否かを判定する物体判定部(107)とを備える。このように、物体検出装置は、立体物として検出された領域内の輝度変化を参照して、検出された立体物が移動物体か停止物体かを判定する。したがって、背景差分処理を用いなくても、画像中の停止物体を精度良く検出することができる。

Description

本発明は、監視空間を撮像した画像から画像認識により物体を検出する物体検出装置に関する。
画像中の物体を検出する従来技術として、フレーム間差分や背景差分という方法が知られている。例えば、図10に示されるようなブロック図で構成された物体検出装置において、カメラ1011は、物体および背景を撮影し、A/D変換部1012は、カメラ1011から取り込んだ画像のアナログ信号をデジタル信号に変換する。
現入力画像蓄積部1013は、A/D変換部1012から送信される現在の画像、すなわち、現画像入力を蓄積する。前入力画像蓄積部1014は、現入力画像蓄積部1013から送信される現入力画像より前のフレームの画像、すなわち、前入力画像を蓄積する。背景更新部1015は、所定の背景更新手順によって背景を更新する。背景画像蓄積部1016は、背景更新部1015において作成された背景画像を蓄積する。
さらに、時間差分二値化部1017は、現入力画像蓄積部1013から送信された現入力画像と、前入力画像蓄積部1014から送信された前入力画像との差を取り、すなわち、差分処理を行う。時間差分二値化部1017は、所定の閾値を用いて、差分処理が行われた画像信号を1又は0に二値化する。背景差分二値化部1018は、現入力画像蓄積部1013から送信された現入力画像と、背景画像蓄積部1016から送信された背景画像との差分処理を行う。背景差分二値化部1018は、所定の閾値を用いて、差分処理が行われた画像信号を1又は0に二値化する。
移動物体領域画像抽出部1019は、全画像領域において移動している物体により占められる領域だけを抽出する。移動物体領域画像蓄積部1020は、移動物体領域抽出部1019の画像を二値化して、二値画像を保存する。また、停止物体領域画像抽出部1021は、全画像領域において停止している物体により占められる領域だけを抽出する。停止物体領域画像蓄積部1022は、停止物体領域抽出部1021の画像を二値化して、二値画像を保存する。
さらに、検出結果判定部1023は、移動物体領域画像蓄積部1020から送信された移動物体領域画像、および、停止物体領域画像蓄積部1022から送信された停止物体領域画像に基づいて、検出された停止物体が誤りであるか否かを判定する。停止物体領域判定画像蓄積部1024は、検出結果判定部1023の判定結果を停止物体領域に付加した画像データである二次元の画像を蓄積する。最後に、事象検知部1025は、検出結果判定部1023の判定結果を受けて、カメラ1011の撮像範囲内の事象を所定の手順によって検知する。
このように、従来技術は、フレーム差分と背景差分を組み合わせることにより、移動物体および停止物体を両方とも検出している。また、従来技術は、検出した結果から、物体が存在しない領域のみの背景画像を更新している。このような従来技術は、特開2002−150295号公報(第2−8頁、第1図)に開示されている。
しかしながら、従来の物体検出方法においては、背景差分を用いて停止物体を検出している。そのため、物体検出結果に誤りがあると背景が正しく更新されず、このことがその後の検知結果に影響を及ぼしてしまうという問題があった。
本発明は、上記背景の下でなされたものである。本発明の目的は、背景差分を用いなくても精度よく停止物体を検出することのできる物体検出装置を提供することにある。
本発明の一態様は、物体検出装置である。この物体検出装置は、所定の監視空間を撮像する複数の撮像部と、複数の撮像部により撮像された複数の画像のうちの少なくとも1つを記憶する画像記憶部と、記憶されている過去の画像と現在の画像との輝度の変化量を算出する輝度変化算出部と、複数の撮像部により撮像された複数の画像から三次元情報を算出する三次元情報算出部と、三次元情報算出部により算出された三次元情報をもとに監視空間内の立体物を検出する立体物検出部と、立体物検出部により検出された物体に対応する画像上領域での輝度変化に基づき、輝度変化が大きい物体を移動物体候補として抽出し、輝度変化が小さい物体を停止物体候補として抽出する物体候補抽出部と、を備えている。
また、本発明の一態様は物体検出システムである。この物体検出システムは、上述の物体検出装置と、物体検出装置が物体を検出した時の画像、および、検出された物体の諸元情報のうち少なくとも一つを記憶する記憶装置と、を備えている。
本発明の一態様は、物体検出方法である。この物体検出方法は、複数の撮像部で所定の監視空間を撮像し、複数の撮像部により撮像された複数の画像のうちの少なくとも1つを記憶し、記憶されている過去の画像と現在の画像との輝度の変化量を算出し、複数の撮像部により撮像された画像から三次元情報を算出し、三次元情報をもとに監視空間内の物体を検出し、検出された物体に対応する画像上領域での輝度変化に基づき、輝度変化が大きい物体を移動物体候補として抽出し、輝度変化が小さい部分を停止物体候補として抽出する。
以下に説明するように、本発明には他の態様が存在する。したがって、この発明の開示は、本発明の一部の態様の提供を意図しており、ここで記述され請求される発明の範囲を制限することは意図していない。
図1は、本発明の第1の実施の形態における物体検出装置のブロック図 図2は、本発明の第1の実施の形態におけるステレオ画像処理による三次元情報計測方法を説明するための図 図3は、本発明の第1の実施の形態における画像の類似性の評価方法を説明するための図 図4は、本発明の第1の実施の形態における立体物の検出方法を説明するための図 図5は、本発明の第1の実施の形態におけるラベリング処理を説明するための図 図6は、本発明の第1の実施の形態における物体候補抽出方法を説明するための図 図7は、本発明の第2の実施の形態における物体検出装置のブロック図 図8は、本発明の第3の実施の形態における物体検出装置のブロック図 図9は、本発明の第4の実施の形態における物体検出システムのブロック図 図10は、従来の物体検出装置のブロック図
符号の説明
101 撮像部
102 画像記憶部
103 輝度変化算出部
104 三次元情報算出部
105 立体物検出部
106 物体候補抽出部
107 物体判定部
108 位置変化算出部
109 物体検出部
301 左画像
302 右画像
303、304 ブロック
305 探索範囲
401 物体
402 基準時刻の三次元情報
403 現在の三次元情報
501 立体物領域
502 ラベル番号
503 ラベリング結果
601 移動物体
602 停止物体
603 物体情報
604 差分情報
605 移動物体候補
606 停止物体候補
701 物体分割部
702 物体候補抽出部
801 候補領域記憶部
802 候補領域統合部
901 物体検出装置
902 記憶装置
以下に本発明の詳細な説明を述べる。ただし、以下の詳細な説明と添付の図面は発明を限定するものではない。代わりに、発明の範囲は添付の請求の範囲により規定される。
本発明の物体検出装置は、所定の監視空間を撮像する複数の撮像部と、複数の撮像部により撮像された複数の画像のうちの少なくとも1つを記憶する画像記憶部と、記憶されている過去の画像と現在の画像との輝度の変化量を算出する輝度変化算出部と、複数の撮像部により撮像された複数の画像から三次元情報を算出する三次元情報算出部と、三次元情報算出部により算出された三次元情報をもとに監視空間内の立体物を検出する立体物検出部と、立体物検出部により検出された物体に対応する画像上領域での輝度変化に基づき、輝度変化が大きい物体を移動物体候補として抽出し、輝度変化が小さい物体を停止物体候補として抽出する物体候補抽出部と、を備えている。この構成により、背景差分処理を用いなくても、停止物体を精度良く検出することができる。
この物体検出装置は、物体候補の領域が所定の閾値より大きければ物体候補の領域が物体であると判定する物体判定部と、移動物体であると判定された物体についてのみ位置の変化を算出する位置変化算出部と、所定の動作をした物体のみを検出する物体検出部と、を備えてよい。この構成により物体検出を好適に行える。
この物体検出装置は、三次元情報をもとに検出された物体に対応する画像上領域を輝度変化の大きい部分と小さい部分とに分割する物体分割部を備えてよい。この構成により、移動物体と停止物体を分離することができ、移動物体を精度よく検出することができる。
この物体検出装置は、停止物体候補の領域を記憶する候補領域記憶部と、連続する所定の時間の間に記憶された停止物体候補の領域を統合して統合領域を作成する候補領域統合部と、統合領域の大きさが所定の閾値より大きければ統合領域を停止物体として検出する物体判定部と、を備えてよい。この構成により、停止物体の特徴を捉えやすくなり、停止物体を精度良く検出することができる。
また、本発明の物体検出システムは、上述の物体検出装置と、物体検出装置が物体を検出した時の画像、および、検出された物体の諸元情報のうち少なくとも一つを記憶する記憶装置と、を備えている。この構成により、所定の動作をした物体を検出し、当該物体の情報を記憶することができる。
また、本発明の物体検出方法は、複数の撮像部で所定の監視空間を撮像し、複数の撮像部により撮像された複数の画像のうちの少なくとも1つを記憶し、記憶されている過去の画像と現在の画像との輝度の変化量を算出し、複数の撮像部により撮像された画像から三次元情報を算出し、三次元情報をもとに監視空間内の物体を検出し、検出された物体に対応する画像上領域での輝度変化に基づき、輝度変化が大きい物体を移動物体候補として抽出し、輝度変化が小さい物体を停止物体候補として抽出する。この方法により、背景差分処理を用いなくても、停止物体を精度良く検出することができる。
この物体検出方法は、物体候補の領域が所定の閾値より大きければ物体候補の領域を物体として検出し、移動物体であると判定された物体についてのみ位置の変化を算出し、所定の動作をした物体のみを検出してよい。この方法により物体検出を好適に行える。
この物体検出方法は、三次元情報をもとに検出された物体に対応する画像上領域を輝度変化の大きい部分と小さい部分とに分割して、移動物体候補および停止物体候補を検出してよい。この方法により、移動物体と停止物体を分離することができ、移動物体を精度よく検出することができる。
この物体検出方法は、停止物体候補の領域を記憶し、連続する所定の時間の間に記憶された停止物体候補の領域を統合して統合領域を作成し、統合領域の大きさが所定の閾値より大きければ統合領域を停止物体として検出してよい。この方法により、停止物体の特徴を捉えやすくなり、停止物体を精度良く検出することができる。
上述のように、本発明は、背景差分処理を用いなくても停止物体を検出することができる技術を提供できる。
以下、本発明の実施の形態の物体検出装置について、図面を用いて説明する。
本発明の第1の実施の形態の物体検出装置を図1に示す。
図1において、本発明の実施の形態の物体検出装置は、所定の空間を撮像する複数の撮像部101と、複数の撮像部101で撮像された複数の画像のうちの少なくとも1つを記憶する画像記憶部102と、画像記憶部102に記憶されている過去の画像と現在の画像との輝度の変化量を算出する輝度変化算出部103と、複数の撮像部101で撮像された複数の画像から三次元情報を計測する三次元情報算出部104と、三次元情報算出部104で算出された三次元情報をもとに監視空間内の立体物を検出する立体物検出部105と、立体物検出部105で検出された物体の情報、および、輝度変化算出部103で算出された輝度の変化量にもとづいて、移動物体候補および停止物体(静止物体)候補を抽出する物体候補抽出部106と、物体候補抽出部106によって抽出された候補領域が所定の閾値より大きければ候補領域が物体であると判定する物体判定部107と、移動物体であると判定された物体についてのみ位置変化を算出する位置変化算出部108と、所定の動作をした物体のみを検出する物体検出部109とを有する。
図1において、撮像部101は、CCD等の撮像素子を備えたカメラで構成されている。そして、複数の撮像部101でステレオカメラが構成されている。また、画像処理関連の各種要素は、コンピュータで構成される。各ブロックの機能は、ソフトウエアで実現されてもよい。また、コンピュータはカメラに備えられていてもよい。
以上のように構成された物体検出装置について、その動作を説明する。
まず、複数の撮像部101が所定の撮像空間を撮像し、画像記憶部102が逐次画像を記憶していく。記憶される画像は、複数の撮像部101から得られる複数の画像のうちの少なくとも1つでよい。そして、輝度変化算出部103は、画像記憶部102に記憶されている過去の画像と現在の画像の輝度変化量を算出する。輝度変化量としては、例えば、輝度の差分値Diff(X,Y)が算出される。過去の画像をIMG0(X,Y)とし、現在の画像をIMG1(X,Y)とすれば、差分値Diff(X,Y)は、下記式で表される。
Diff(X,Y)=IMG1(X,Y)−IMG0(X,Y)
なお、輝度変化量は画素の単位で算出される。あるいは、複数の画素をまとめた領域の単位で、輝度変化量が算出されてもよい。また、差分でなくて正規化相関値が用いられてもよい。
差分値Diff(X,Y)は、所定の閾値DTHと比較される。
Diff(X,Y)≧DTH
上式が満たされれば、画素に差分が有るとみなされる。そして、差分情報SBN(X,Y)が、下記の通り設定される。
SBN(X,Y)=1
そうでなければ、差分情報SBN(X,Y)が、下記の通り設定される。
SBN(X,Y)=0
次に、三次元情報算出部104は、複数の撮像部101で得られた複数の画像からステレオ画像処理により三次元情報を算出する。
ここで、ステレオ画像処理によって三次元情報を計測する方法について、図2を用いて説明する。図2では、実空間座標系を表わす座標としてx,y,zが用いられており、カメラ座標系を表す座標としてX,Yが用いられている。2台の撮像部を区別するために、左カメラの撮像面上の座標としてXL,YLが用いられ、右カメラの撮像面上の座標としてXR,YRが用いられている。x軸とXL軸とXR軸は平行である。また、y軸とYL軸とYR軸は平行でありる。さらに、z軸と2台の撮像部の光軸とは平行である。実空間座標系の原点Oが、左カメラの投影中心と右カメラの投影中心の中点に設定されている。投影中心間の距離は2aで表わされる。また、投影中心と画像面との間の距離(焦点距離)は、fで表わされている。
実空間内の点p(x,y,z)が、左画像面上の点PL(XL,YL)、右画像面上の点PR(XR,YR)にそれぞれ結像したとする。ステレオ画像処理による三次元計測は、一方の画像面(ここでは左画像面)を基準とする。その基準画像面上にある点PLに対応する点が、もう一方の画像面から見つけ出される。そして、三角測量の原理に基づいて、点pの空間座標(x,y,z)が求められる。ここでは、2台のカメラの光軸が互いに平行かつ同一平面上に載るように設定されているので、YR=YLである。
そして、画像面上の座標と実空間上の座標との関係は、下式の通りになる。
x=a(XL+XR)/(XL−XR)
y=2aYL/(XL−XR)
z=2af/(XL−XR)
ここで、d=XL−XRは、視差と呼ばれる。
したがって、下式が得られる。
XL=(x+a)f/z
XR=(x−a)f/z
YL=YR=yf/z
したがって、下記の関係がある。
XL>XR、かつ、YL=YR
これは、一方の画像面上の1点PLが他方の画像面上の点PRに対応しており、点PRが点PLと同じ走査線上に存在し、かつ、XL>XRの範囲に点PRが存在することを表わす。したがって、一方の画像面上の1点に対応した他方の画像面上の点は、対応点が存在する可能性のある直線(同一走査線)上に沿った小領域における画像の類似性を調べることにより、見出すことができる。
次に、類似性の評価方法について説明する。一例として、実吉ほか「三次元画像認識技術を用いた運転支援システム」、自動車技術会学術講演会前刷集924、pp.169−172(1992−10)に記載された方法について、図3を用いて説明する。この方法は、左画像を基準として用い、左画像301をブロック303に分割する。ブロック303は分割の単位であり、ブロック303のサイズは、n×m画素である。そして、この方法は、分割されたブロックごとに右画像3002中より対応する領域を探索し、視差dを求める。この方法は、対応領域決定のための類似度評価式として、下式を用いる。
C=Σ|Li−Ri|
ここで、Li、Riは、各々左ブロック303、右ブロック304内のi番目の画素における輝度を表わしている。探索範囲305にわたって、右ブロック304を1画素ずつ移動しながら、類似度評価値Cが計算される。類似度評価値Cが最小となる位置が、対応領域として決定される。このような類似度評価が、左画像301のブロック毎に行われる。これによって、左画像301の全ブロックの三次元情報を求めることができる。三次元情報は、視差、あるいは、前述の式により変換した距離z等である。
以上のように、ステレオ画像処理によって監視空間の三次元情報を計測することができる。なお、ステレオ画像処理による三次元計測方法としては、上述の方法以外にも様々な方法が提案されている。本発明は、上述の三次元計測方法に限定されるものではない。
立体物検出部105は、三次元情報算出部104により算出された三次元情報をもとに監視空間内の立体物を検出する。立体物検出方法は、例えば、基準時刻の三次元情報と現在の三次元情報を比較し、変化があった部分を立体物として検出する。図4を用いて、立体物の検出方法を説明する。
基準時刻の三次元情報402をZ0(X,Y)とする。基準時刻の三次元情報402として、立体物が存在しない状態の時刻の情報が選択される。以降の時刻において、撮像空間内に物体401が出現し、三次元情報403がZ1(X,Y)となったとする。このとき、物体401に相当する領域では三次元情報が変化する。この変化量が算出される。所定の閾値ZTHより変化量が大きければ、物体が出現したとみなされる。すなわち、下式が満たされれば、座標(X,Y)の位置に立体物が出現したと判定することができる。
Z0(X,Y)−Z1(X,Y)≧ZTH
そして、立体物があると判定されれば、物体情報OBJ(X,Y)が下記の通り設定される。
OBJ(X,Y)=1
そうでなければ、物体情報OBJ(X,Y)が下記の通り設定される。
OBJ(X,Y)=0
そして、立体物として判定された領域に対してラベリング処理が行われ、立体物がかたまりとして検出される。図5を用いてラベリング処理を説明する。
ラベリング処理は、上下左右4方向の近傍に隣接する領域を用いる(または、斜め方向を含めた8方向の近傍の領域でもよい)。隣接する領域が立体物領域501であれば、同じラベル番号502が当該領域に付与される。画像全体対してラベリング処理が行われる。これにより、立体物領域のかたまり毎に、同じラベル番号が付与される。ラベリング結果503のように、立体物領域がかたまりとして検出される。すなわち、OBJ(X,Y)=1であり、かつ、同じラベル番号が付与された領域が、1つのかたまりとみなされる。
さらに、物体候補抽出部106は、立体物検出部105により検出された物体に相当する画像上領域での輝度変化に基づいて移動物体候補および停止物体候補を抽出する。物体候補抽出部106は、輝度変化が大きい物体を移動物体候補として抽出し、輝度変化が小さい物体を停止物体候補として抽出する。図6を用いて、候補領域の算出方法の一例を説明する。この例では、撮像空間内に移動物体601と停止物体602が混在しており、これらの物体が検出される。
物体候補抽出部106は、立体物検出部105において検出された立体物のかたまりの各々に含まれる、「差分ありの画素数S1」および「差分なしの画素数S0」を算出する。ここで、一つの立体物の領域では、物体情報603はOBJ(X,Y)=1であり、かつ、同じラベル番号が付与されている。画素数S1は、一つの立体物の領域内で、SBN(X,Y)として下記の値を持つ画素の数である。SBN(X,Y)は差分情報604であり、輝度変化算出部103で算出されている。
SBN(X,Y)=1
また、画素数S1は、一つの立体物の領域内で、SBN(X,Y)として下記の値を持つ画素の数である。
SBN(X,Y)=0
そして、下式の関係があれば、当該物体は移動物体候補605となる。
S1>S0
また、下式の関係があれば、当該物体は停止物体候補606となる。
S1<S0
物体判定部107は、物体候補抽出部106で抽出された物体候補領域が所定の大きさより大きければ、物体候補領域が物体であると判定する。物体判定部107は、OBJ(X,Y)=1であり、かつ、同じラベル番号が付与された領域の画素数を数える。この画素数は、物体候補の大きさとして数えられる。この画素数が所定の閾値RTHより大きくなれば、物体判定部107は、物体候補領域が物体であると判定する。ここで、所定の閾値RTHは、物体として検出される対象の種類に応じて決定される。
さらに、位置変化算出部108は、移動物体であると判定された物体についてのみ位置の変化を算出する。
位置変化算出部108は、物体判定部107により移動物体である判定された物体について算出処理を行う。位置変化算出部108は、過去の時刻に検出された移動物体の位置から現在の位置への変化を求める。位置変化算出方法としては、たとえば、移動物体領域の重心位置の変化を算出する方法がある。
位置変化算出部108は、過去の時刻に検出されたすべての移動物体領域の重心位置を算出し、また、現在検出されたすべての移動物体領域の重心位置を算出する。そして、位置変化算出部108は、過去の時刻に検出された各物体の重心位置が、最も近い位置にある現在の重心位置に移動したと判定する。また、ある物体の現在の重心位置が、過去の重心位置から移動した位置として判定されなかったとする。この場合、該当する物体は、新規出現物体とみなされる。以降、その物体の位置変化が算出される。位置算出部108が、ある物体の過去の重心位置から移動した現在の位置を判定できなかったとする。この場合、該当する物体が消滅した物体であるとみなされ、位置変化の算出が打ち切られる。
最後に、物体検出部109は、所定の動作をした物体のみを検出する。たとえば、画像中の所定の領域内に移動した物体を検出する場合、物体検出部109は、位置変化算出部108により算出された位置変化を参照する。物体検出部109は、ある物体の重心位置が過去の時刻に所定の領域外にあり、その物体の現在の重心位置が所定の領域内に移動したときに、当該物体を検出する。
このように、本発明の第1の実施の形態の物体検出装置は、三次元情報に基づき立体物を検出し、フレーム差分による輝度変化の算出をして、立体物が移動物体か停止物体(静止物体)かを判定する。これにより、背景差分処理を用いなくても、停止物体を精度良く検出することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態の物体検出装置を図7に示す。
図7において、撮像部101、画像記憶部102、輝度変化算出部103、三次元情報算出部104、立体物検出部105、物体判定部107、位置変化算出部108、物体検出部109は、第1の実施の形態と同じである。さらに、図7の物体検出装置は、物体分割部701と物体候補抽出部702を備える。物体分割部701は、立体物検出部105によって検出された物体に相当する画像上領域を、輝度変化の大きい部分と小さい部分とに分割する。物体候補抽出部702は、物体分割部701によって分割された各領域を移動物体候補または停止物体候補として抽出する。
以上のように構成された物体検出装置について、その動作を説明する。
まず、撮像部101、画像記憶部102、輝度変化算出部103、三次元情報算出部104、立体物検出部105は、第1の実施の形態と同じ動作を行い、差分情報SBN(X,Y)と物体情報OBJ(X,Y)を算出する。
物体分割部701は、立体物検出部105によって検出された物体に相当する画像上領域を、輝度変化が大きい部分と輝度変化が小さい部分とに分割する。物体分割部701は、物体領域内で輝度変化が大きい部分として、下記の条件に該当する座標(X,Y)を抽出する。
OBJ(X,Y)=1 かつ SBN(X,Y)=1
このとき、物体輝度変化情報K(X,Y)が下記のように設定される。
K(X,Y)=1
一方、物体領域内で輝度変化の小さい部分としては、下記の条件に該当する座標が抽出される。
OBJ(X,Y)=1 かつ SBN(X,Y)=0
このとき、物体輝度変化情報K(X,Y)は下記のように設定される。
K(X,Y)=2
そして、物体候補抽出部702は、物体輝度変化情報K(X,Y)をもとに、物体領域から移動物体候補領域および停止物体領域を抽出する。
このとき、物体輝度変化情報K(X,Y)についてラベリング処理が行われる。そして、移動物体候補領域および停止物体領域の各領域が、かたまりとして抽出される。すなわち、移動物体候補は、K(X,Y)=1で、かつ、同じラベル番号が付与された領域である。このような領域が移動物体候補として抽出される。また、停止物体候補は、K(X,Y)=0で、かつ、同じラベル番号が付与された領域である。このような領域が停止物体候補として抽出される。
さらに、物体判定部107、位置変化算出部108、物体検出部109は第1の実施の形態と同じ動作を行い、物体を検出する。
以上のように、本発明の第2の実施の形態の物体検出装置は、三次元情報に基づき立体物の領域を検出し、さらに、立体物の領域を輝度差分の有無に応じて分割しており、これにより、移動物体と停止物体を分離することができ、移動物体を精度よく検出できる。
次に、本発明の第3の実施の形態の物体検出装置を図8に示す。
図8において、撮像部101、画像記憶部102、輝度変化算出部103、三次元情報算出部104、立体物検出部105、物体候補抽出部106、物体判定部107、位置変化算出部108、物体検出部109は、第1の実施の形態と同じである。さらに、図8の物体検出装置は、物体候補抽出部106によって抽出された物体候補領域を記憶しておく候補領域記憶部801と、連続する所定の時間(時刻)の間に候補領域記憶部801に記憶されている候補領域を統合する候補領域統合部802とを備えている。
以上のように構成された物体検出装置について、その動作を説明する。
まず、撮像部101、画像記憶部102、輝度変化算出部103、三次元情報算出部104、立体物検出部105、物体候補抽出部106は第1の実施の形態と同じ動作を行い、移動物体領域と停止物体領域をそれぞれ抽出する。
候補領域記憶部801は、物体候補抽出部106で抽出された物体候補の領域を記憶していく。
そして、候補領域統合部802は、連続する所定の時間の間に候補領域記憶部801に記憶された停止物体の情報を統合することにより、統合候補領域を作成する。
停止物体の情報を統合する方法としては、たとえば領域を加算していく方法がある。連続する所定の時間の間に、候補領域を抽出する処理を“N回”、行ったとする。この場合、作成される停止物体領域情報の数が、“N”になる。これら“N”の領域情報が加算されていく。
候補領域統合部802は、“N個”の停止物体領域情報において、各座標(X,Y)の判定回数Mを算出する。判定回数Mは、各座標が停止物体領域であると判定された回数である。回数Mが所定の閾値MTHより大きければ、候補領域統合部802は、当該座標(X,Y)を停止物体領域として出力する。回数Mが閾値MTHより小さければ、候補領域統合部802は、当該座標(X,Y)を物体領域として扱わない。
また、候補領域統合部802は、移動物体領域については処理を行わず、物体候補抽出部106から出力される領域情報をそのまま出力する。候補領域統合部802は、このような処理を行った結果を、最終的に統合候補領域として出力する。
さらに、物体判定部107、位置変化算出部108、物体検出部109は第1の実施の形態と同じ動作を行い、物体を検出する。
以上のように本発明の第3の実施の形態の物体検出装置は、候補領域情報を加算していくことにより、特徴が現れにくい停止物体をも精度良く検出できる。
次に、本発明の第4の実施の形態の物体検出システムを図9に示す。
図9において、本実施の形態の物体検出システムは、第1ないし第3のいずれかの実施の形態と同様の動作をする物体検出装置901と、物体検出装置901が物体を検出した時に物体の情報を記憶する記憶装置902とを備えている。
物体検出装置901は、第1の実施の形態と同様の動作により、所定の動作をした物体のみを検出する。
そして、記憶装置902は、物体検出装置901が物体を検出した時に、当該時刻の画像、および、検出した物体の諸元情報のうち少なくとも1つを記憶する。記憶装置902は、当該時刻の画像としては、撮像部101から出力された画像を記憶する。また、記憶装置902は、物体の諸元情報としては、物体検出部109により検出された物体の領域情報を記憶する。
以上のように本発明の第4の実施の形態の物体検出システムによれば、所定の動作をした物体を検出し、当該物体の情報を記憶することができる。
以上に現時点で考えられる本発明の好適な実施の形態を説明したが、本実施の形態に対して多様な変形が可能なことが理解され、そして、本発明の真実の精神と範囲内にあるそのようなすべての変形を添付の請求の範囲が含むことが意図されている。
以上のように、本発明にかかる物体検出装置は、背景差分処理を用いなくても停止物体を精度良く検出することができるという効果を有し、例えば、監視空間を撮像した画像から物体を検出する画像認識装置として有用である。
本発明は、監視空間を撮像した画像から画像認識により物体を検出する物体検出装置に関する。
画像中の物体を検出する従来技術として、フレーム間差分や背景差分という方法が知られている。例えば、図10に示されるようなブロック図で構成された物体検出装置において、カメラ1011は、物体および背景を撮影し、A/D変換部1012は、カメラ1011から取り込んだ画像のアナログ信号をデジタル信号に変換する。
現入力画像蓄積部1013は、A/D変換部1012から送信される現在の画像、すなわち、現画像入力を蓄積する。前入力画像蓄積部1014は、現入力画像蓄積部1013から送信される現入力画像より前のフレームの画像、すなわち、前入力画像を蓄積する。背景更新部1015は、所定の背景更新手順によって背景を更新する。背景画像蓄積部1016は、背景更新部1015において作成された背景画像を蓄積する。
さらに、時間差分二値化部1017は、現入力画像蓄積部1013から送信された現入力画像と、前入力画像蓄積部1014から送信された前入力画像との差を取り、すなわち、差分処理を行う。時間差分二値化部1017は、所定の閾値を用いて、差分処理が行われた画像信号を1又は0に二値化する。背景差分二値化部1018は、現入力画像蓄積部1013から送信された現入力画像と、背景画像蓄積部1016から送信された背景 画像との差分処理を行う。背景差分二値化部1018は、所定の閾値を用いて、差分処理が行われた画像信号を1又は0に二値化する。
移動物体領域画像抽出部1019は、全画像領域において移動している物体により占められる領域だけを抽出する。移動物体領域画像蓄積部1020は、移動物体領域抽出部1019の画像を二値化して、二値画像を保存する。また、停止物体領域画像抽出部1021は、全画像領域において停止している物体により占められる領域だけを抽出する。停止物体領域画像蓄積部1022は、停止物体領域抽出部1021の画像を二値化して、二値画像を保存する。
さらに、検出結果判定部1023は、移動物体領域画像蓄積部1020から送信された移動物体領域画像、および、停止物体領域画像蓄積部1022から送信された停止物体領域画像に基づいて、検出された停止物体が誤りであるか否かを判定する。停止物体領域判定画像蓄積部1024は、検出結果判定部1023の判定結果を停止物体領域に付加した画像データである二次元の画像を蓄積する。最後に、事象検知部1025は、検出結 果判定部1023の判定結果を受けて、カメラ1011の撮像範囲内の事象を所定の手順によって検知する。
このように、従来技術は、フレーム差分と背景差分を組み合わせることにより、移動物体および停止物体を両方とも検出している。また、従来技術は、検出した結果から、物体が存在しない領域のみの背景画像を更新している。このような従来技術は、特開2002−150295号公報(第2−8頁、第1図)に開示されている。
しかしながら、従来の物体検出方法においては、背景差分を用いて停止物体を検出している。そのため、物体検出結果に誤りがあると背景が正しく更新されず、このことがその後の検知結果に影響を及ぼしてしまうという問題があった。
本発明は、上記背景の下でなされたものである。本発明の目的は、背景差分を用いなくても精度よく停止物体を検出することのできる物体検出装置を提供することにある。
本発明の一態様は、物体検出装置である。この物体検出装置は、所定の監視空間を撮像する複数の撮像部と、複数の撮像部により撮像された複数の画像のうちの少なくとも1つを記憶する画像記憶部と、記憶されている過去の画像と現在の画像との輝度の変化量を算出する輝度変化算出部と、複数の撮像部により撮像された複数の画像から三次元情報を算出する三次元情報算出部と、三次元情報算出部により算出された三次元情報をもとに監視空間内の立体物を検出する立体物検出部と、立体物検出部により検出された物体に対応する画像上領域での輝度変化に基づき、輝度変化が大きい物体を移動物体候補として抽出し、輝度変化が小さい物体を停止物体候補として抽出する物体候補抽出部と、を備えている。
また、本発明の一態様は物体検出システムである。この物体検出システムは、上述の物体検出装置と、物体検出装置が物体を検出した時の画像、および、検出された物体の諸元情報のうち少なくとも一つを記憶する記憶装置と、を備えている。
本発明の一態様は、物体検出方法である。この物体検出方法は、複数の撮像部で所定の監視空間を撮像し、複数の撮像部により撮像された複数の画像のうちの少なくとも1つを記憶し、記憶されている過去の画像と現在の画像との輝度の変化量を算出し、複数の撮像部により撮像された画像から三次元情報を算出し、三次元情報をもとに監視空間内の物体を検出し、検出された物体に対応する画像上領域での輝度変化に基づき、輝度変化が大きい物体を移動物体候補として抽出し、輝度変化が小さい部分を停止物体候補として抽出する。
以下に説明するように、本発明には他の態様が存在する。したがって、この発明の開示は、本発明の一部の態様の提供を意図しており、ここで記述され請求される発明の範囲を制限することは意図していない。
以下に本発明の詳細な説明を述べる。ただし、以下の詳細な説明と添付の図面は発明を限定するものではない。代わりに、発明の範囲は添付の請求の範囲により規定される。
本発明の物体検出装置は、所定の監視空間を撮像する複数の撮像部と、複数の撮像部により撮像された複数の画像のうちの少なくとも1つを記憶する画像記憶部と、記憶されている過去の画像と現在の画像との輝度の変化量を算出する輝度変化算出部と、複数の撮像部により撮像された複数の画像から三次元情報を算出する三次元情報算出部と、三次元情報算出部により算出された三次元情報をもとに監視空間内の立体物を検出する立体物検出部と、立体物検出部により検出された物体に対応する画像上領域での輝度変化に基づき、輝度変化が大きい物体を移動物体候補として抽出し、輝度変化が小さい物体を停止物体候補として抽出する物体候補抽出部と、を備えている。この構成により、背景差分処理を用いなくても、停止物体を精度良く検出することができる。
この物体検出装置は、物体候補の領域が所定の閾値より大きければ物体候補の領域が物体であると判定する物体判定部と、移動物体であると判定された物体についてのみ位置の変化を算出する位置変化算出部と、所定の動作をした物体のみを検出する物体検出部と、を備えてよい。この構成により物体検出を好適に行える。
この物体検出装置は、三次元情報をもとに検出された物体に対応する画像上領域を輝度変化の大きい部分と小さい部分とに分割する物体分割部を備えてよい。この構成により、移動物体と停止物体を分離することができ、移動物体を精度よく検出することができる。
この物体検出装置は、停止物体候補の領域を記憶する候補領域記憶部と、連続する所定の時間の間に記憶された停止物体候補の領域を統合して統合領域を作成する候補領域統合部と、統合領域の大きさが所定の閾値より大きければ統合領域を停止物体として検出する物体判定部と、を備えてよい。この構成により、停止物体の特徴を捉えやすくなり、停止物体を精度良く検出することができる。
また、本発明の物体検出システムは、上述の物体検出装置と、物体検出装置が物体を検出した時の画像、および、検出された物体の諸元情報のうち少なくとも一つを記憶する記憶装置と、を備えている。この構成により、所定の動作をした物体を検出し、当該物体の情報を記憶することができる。
また、本発明の物体検出方法は、複数の撮像部で所定の監視空間を撮像し、複数の撮像部により撮像された複数の画像のうちの少なくとも1つを記憶し、記憶されている過去の画像と現在の画像との輝度の変化量を算出し、複数の撮像部により撮像された画像から三次元情報を算出し、三次元情報をもとに監視空間内の物体を検出し、検出された物体に対応する画像上領域での輝度変化に基づき、輝度変化が大きい物体を移動物体候補として抽出し、輝度変化が小さい物体を停止物体候補として抽出する。この方法により、背景差分処理を用いなくても、停止物体を精度良く検出することができる。
この物体検出方法は、物体候補の領域が所定の閾値より大きければ物体候補の領域を物体として検出し、移動物体であると判定された物体についてのみ位置の変化を算出し、所定の動作をした物体のみを検出してよい。この方法により物体検出を好適に行える。
この物体検出方法は、三次元情報をもとに検出された物体に対応する画像上領域を輝度変化の大きい部分と小さい部分とに分割して、移動物体候補および停止物体候補を検出してよい。この方法により、移動物体と停止物体を分離することができ、移動物体を精度よく検出することができる。
この物体検出方法は、停止物体候補の領域を記憶し、連続する所定の時間の間に記憶された停止物体候補の領域を統合して統合領域を作成し、統合領域の大きさが所定の閾値より大きければ統合領域を停止物体として検出してよい。この方法により、停止物体の特徴を捉えやすくなり、停止物体を精度良く検出することができる。
上述のように、本発明は、背景差分処理を用いなくても停止物体を検出することができる技術を提供できる。
以下、本発明の実施の形態の物体検出装置について、図面を用いて説明する。
本発明の第1の実施の形態の物体検出装置を図1に示す。
図1において、本発明の実施の形態の物体検出装置は、所定の空間を撮像する複数の撮像部101と、複数の撮像部101で撮像された複数の画像のうちの少なくとも1つを記憶する画像記憶部102と、画像記憶部102に記憶されている過去の画像と現在の画像との輝度の変化量を算出する輝度変化算出部103と、複数の撮像部101で撮像された複数の画像から三次元情報を計測する三次元情報算出部104と、三次元情報算出部104で算出された三次元情報をもとに監視空間内の立体物を検出する立体物検出部105と、立体物検出部105で検出された物体の情報、および、輝度変化算出部103で算出された輝度の変化量にもとづいて、移動物体候補および停止物体(静止物体)候補を抽出する物体候補抽出部106と、物体候補抽出部106によって抽出された候補領域が所定の閾値より大きければ候補領域が物体であると判定する物体判定部107と、移動物体であると判定された物体についてのみ位置変化を算出する位置変化算出部108と、所定の動作をした物体のみを検出する物体検出部109とを有する。
図1において、撮像部101は、CCD等の撮像素子を備えたカメラで構成されている。そして、複数の撮像部101でステレオカメラが構成されている。また、画像処理関連の各種要素は、コンピュータで構成される。各ブロックの機能は、ソフトウエアで実現されてもよい。また、コンピュータはカメラに備えられていてもよい。
以上のように構成された物体検出装置について、その動作を説明する。
まず、複数の撮像部101が所定の撮像空間を撮像し、画像記憶部102が逐次画像を記憶していく。記憶される画像は、複数の撮像部101から得られる複数の画像のうちの少なくとも1つでよい。そして、輝度変化算出部103は、画像記憶部102に記憶されている過去の画像と現在の画像の輝度変化量を算出する。輝度変化量としては、例えば、輝度の差分値Diff(X,Y)が算出される。過去の画像をIMG0(X,Y)とし、現在の画像をIMG1(X,Y)とすれば、差分値Diff(X,Y)は、下記式で表される。
Diff(X,Y)=IMG1(X,Y)−IMG0(X,Y)
なお、輝度変化量は画素の単位で算出される。あるいは、複数の画素をまとめた領域の単位で、輝度変化量が算出されてもよい。また、差分でなくて正規化相関値が用いられてもよい。
差分値Diff(X,Y)は、所定の閾値DTHと比較される。
Diff(X,Y)≧DTH
上式が満たされれば、画素に差分が有るとみなされる。そして、差分情報SBN(X,Y)が、下記の通り設定される。
SBN(X,Y)=1
そうでなければ、差分情報SBN(X,Y)が、下記の通り設定される。
SBN(X,Y)=0
次に、三次元情報算出部104は、複数の撮像部101で得られた複数の画像からステレオ画像処理により三次元情報を算出する。
ここで、ステレオ画像処理によって三次元情報を計測する方法について、図2を用いて説明する。図2では、実空間座標系を表わす座標としてx,y,zが用いられており、カメラ座標系を表す座標としてX,Yが用いられている。2台の撮像部を区別するために、左カメラの撮像面上の座標としてXL,YLが用いられ、右カメラの撮像面上の座標としてXR,YRが用いられている。x軸とXL軸とXR軸は平行である。また、y軸とYL軸とYR軸は平行でありる。さらに、z軸と2台の撮像部の光軸とは平行である。実空間座標系の原点Oが、左カメラの投影中心と右カメラの投影中心の中点に設定されている。投影中心間の距離は2aで表わされる。また、投影中心と画像面との間の距離(焦点距離)は、fで表わされている。
実空間内の点p(x,y,z)が、左画像面上の点PL(XL,YL)、右画像面上の点PR(XR,YR)にそれぞれ結像したとする。ステレオ画像処理による三次元計測は、一方の画像面(ここでは左画像面)を基準とする。その基準画像面上にある点PLに対応する点が、もう一方の画像面から見つけ出される。そして、三角測量の原理に基づいて、点pの空間座標(x,y,z)が求められる。ここでは、2台のカメラの光軸が互いに平行かつ同一平面上に載るように設定されているので、YR=YLである。
そして、画像面上の座標と実空間上の座標との関係は、下式の通りになる。
x=a(XL+XR)/(XL−XR)
y=2aYL/(XL−XR)
z=2af/(XL−XR)
ここで、d=XL−XRは、視差と呼ばれる。
したがって、下式が得られる。
XL=(x+a)f/z
XR=(x−a)f/z
YL=YR=yf/z
したがって、下記の関係がある。
XL>XR、かつ、YL=YR
これは、一方の画像面上の1点PLが他方の画像面上の点PRに対応しており、点PRが点PLと同じ走査線上に存在し、かつ、XL>XRの範囲に点PRが存在することを表わす。したがって、一方の画像面上の1点に対応した他方の画像面上の点は、対応点が存在する可能性のある直線(同一走査線)上に沿った小領域における画像の類似性を調べることにより、見出すことができる。
次に、類似性の評価方法について説明する。一例として、実吉ほか「三次元画像認識技術を用いた運転支援システム」、自動車技術会学術講演会前刷集924、pp.169−172(1992−10)に記載された方法について、図3を用いて説明する。この方法は、左画像を基準として用い、左画像301をブロック303に分割する。ブロック303は分割の単位であり、ブロック303のサイズは、n×m画素である。そして、この方法は、分割されたブロックごとに右画像3002中より対応する領域を探索し、視差dを求める。この方法は、対応領域決定のための類似度評価式として、下式を用いる。
C=Σ|Li−Ri|
ここで、Li、Riは、各々左ブロック303、右ブロック304内のi番目の画素における輝度を表わしている。探索範囲305にわたって、右ブロック304を1画素ずつ移動しながら、類似度評価値Cが計算される。類似度評価値Cが最小となる位置が、対応領域として決定される。このような類似度評価が、左画像301のブロック毎に行われる。これによって、左画像301の全ブロックの三次元情報を求めることができる。三次元情報は、視差、あるいは、前述の式により変換した距離z等である。
以上のように、ステレオ画像処理によって監視空間の三次元情報を計測することができる。なお、ステレオ画像処理による三次元計測方法としては、上述の方法以外にも様々な方法が提案されている。本発明は、上述の三次元計測方法に限定されるものではない。
立体物検出部105は、三次元情報算出部104により算出された三次元情報をもとに監視空間内の立体物を検出する。立体物検出方法は、例えば、基準時刻の三次元情報と現在の三次元情報を比較し、変化があった部分を立体物として検出する。図4を用いて、立体物の検出方法を説明する。
基準時刻の三次元情報402をZ0(X,Y)とする。基準時刻の三次元情報402として、立体物が存在しない状態の時刻の情報が選択される。以降の時刻において、撮像空間内に物体401が出現し、三次元情報403がZ1(X,Y)となったとする。このとき、物体401に相当する領域では三次元情報が変化する。この変化量が算出される。所定の閾値ZTHより変化量が大きければ、物体が出現したとみなされる。すなわち、下式が満たされれば、座標(X,Y)の位置に立体物が出現したと判定することができる。
Z0(X,Y)−Z1(X,Y)≧ZTH
そして、立体物があると判定されれば、物体情報OBJ(X,Y)が下記の通り設定される。
OBJ(X,Y)=1
そうでなければ、物体情報OBJ(X,Y)が下記の通り設定される。
OBJ(X,Y)=0
そして、立体物として判定された領域に対してラベリング処理が行われ、立体物がかたまりとして検出される。図5を用いてラベリング処理を説明する。
ラベリング処理は、上下左右4方向の近傍に隣接する領域を用いる(または、斜め方向を含めた8方向の近傍の領域でもよい)。隣接する領域が立体物領域501であれば、同じラベル番号502が当該領域に付与される。画像全体対してラベリング処理が行われる。これにより、立体物領域のかたまり毎に、同じラベル番号が付与される。ラベリング結果503のように、立体物領域がかたまりとして検出される。すなわち、OBJ(X,Y)=1であり、かつ、同じラベル番号が付与された領域が、1つのかたまりとみなされる。
さらに、物体候補抽出部106は、立体物検出部105により検出された物体に相当する画像上領域での輝度変化に基づいて移動物体候補および停止物体候補を抽出する。物体候補抽出部106は、輝度変化が大きい物体を移動物体候補として抽出し、輝度変化が小さい物体を停止物体候補として抽出する。図6を用いて、候補領域の算出方法の一例を説明する。この例では、撮像空間内に移動物体601と停止物体602が混在しており、これらの物体が検出される。
物体候補抽出部106は、立体物検出部105において検出された立体物のかたまりの各々に含まれる、「差分ありの画素数S1」および「差分なしの画素数S0」を算出する。ここで、一つの立体物の領域では、物体情報603はOBJ(X,Y)=1であり、かつ、同じラベル番号が付与されている。画素数S1は、一つの立体物の領域内で、SBN(X,Y)として下記の値を持つ画素の数である。SBN(X,Y)は差分情報604であり、輝度変化算出部103で算出されている。
SBN(X,Y)=1
また、画素数S1は、一つの立体物の領域内で、SBN(X,Y)として下記の値を持つ画素の数である。
SBN(X,Y)=0
そして、下式の関係があれば、当該物体は移動物体候補605となる。
S1>S0
また、下式の関係があれば、当該物体は停止物体候補606となる。
S1<S0
物体判定部107は、物体候補抽出部106で抽出された物体候補領域が所定の大きさより大きければ、物体候補領域が物体であると判定する。物体判定部107は、OBJ(X,Y)=1であり、かつ、同じラベル番号が付与された領域の画素数を数える。この画素数は、物体候補の大きさとして数えられる。この画素数が所定の閾値RTHより大きくなれば、物体判定部107は、物体候補領域が物体であると判定する。ここで、所定の閾値RTHは、物体として検出される対象の種類に応じて決定される。
さらに、位置変化算出部108は、移動物体であると判定された物体についてのみ位置の変化を算出する。
位置変化算出部108は、物体判定部107により移動物体である判定された物体について算出処理を行う。位置変化算出部108は、過去の時刻に検出された移動物体の位置から現在の位置への変化を求める。位置変化算出方法としては、たとえば、移動物体領域の重心位置の変化を算出する方法がある。
位置変化算出部108は、過去の時刻に検出されたすべての移動物体領域の重心位置を算出し、また、現在検出されたすべての移動物体領域の重心位置を算出する。そして、位置変化算出部108は、過去の時刻に検出された各物体の重心位置が、最も近い位置にある現在の重心位置に移動したと判定する。また、ある物体の現在の重心位置が、過去の重心位置から移動した位置として判定されなかったとする。この場合、該当する物体は、新規出現物体とみなされる。以降、その物体の位置変化が算出される。位置算出部108が、ある物体の過去の重心位置から移動した現在の位置を判定できなかったとする。この場合、該当する物体が消滅した物体であるとみなされ、位置変化の算出が打ち切られる。
最後に、物体検出部109は、所定の動作をした物体のみを検出する。たとえば、画像中の所定の領域内に移動した物体を検出する場合、物体検出部109は、位置変化算出部108により算出された位置変化を参照する。物体検出部109は、ある物体の重心位置が過去の時刻に所定の領域外にあり、その物体の現在の重心位置が所定の領域内に移動したときに、当該物体を検出する。
このように、本発明の第1の実施の形態の物体検出装置は、三次元情報に基づき立体物を検出し、フレーム差分による輝度変化の算出をして、立体物が移動物体か停止物体(静止物体)かを判定する。これにより、背景差分処理を用いなくても、停止物体を精度良く検出することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態の物体検出装置を図7に示す。
図7において、撮像部101、画像記憶部102、輝度変化算出部103、三次元情報算出部104、立体物検出部105、物体判定部107、位置変化算出部108、物体検出部109は、第1の実施の形態と同じである。さらに、図7の物体検出装置は、物体分割部701と物体候補抽出部702を備える。物体分割部701は、立体物検出部105によって検出された物体に相当する画像上領域を、輝度変化の大きい部分と小さい部分とに分割する。物体候補抽出部702は、物体分割部701によって分割された各領域を移動物体候補または停止物体候補として抽出する。
以上のように構成された物体検出装置について、その動作を説明する。
まず、撮像部101、画像記憶部102、輝度変化算出部103、三次元情報算出部104、立体物検出部105は、第1の実施の形態と同じ動作を行い、差分情報SBN(X,Y)と物体情報OBJ(X,Y)を算出する。
物体分割部701は、立体物検出部105によって検出された物体に相当する画像上領域を、輝度変化が大きい部分と輝度変化が小さい部分とに分割する。物体分割部701は、物体領域内で輝度変化が大きい部分として、下記の条件に該当する座標(X,Y)を抽出する。
OBJ(X,Y)=1 かつ SBN(X,Y)=1
このとき、物体輝度変化情報K(X,Y)が下記のように設定される。
K(X,Y)=1
一方、物体領域内で輝度変化の小さい部分としては、下記の条件に該当する座標が抽出される。
OBJ(X,Y)=1 かつ SBN(X,Y)=0
このとき、物体輝度変化情報K(X,Y)は下記のように設定される。
K(X,Y)=2
そして、物体候補抽出部702は、物体輝度変化情報K(X,Y)をもとに、物体領域から移動物体候補領域および停止物体領域を抽出する。
このとき、物体輝度変化情報K(X,Y)についてラベリング処理が行われる。そして、移動物体候補領域および停止物体領域の各領域が、かたまりとして抽出される。すなわち、移動物体候補は、K(X,Y)=1で、かつ、同じラベル番号が付与された領域である。このような領域が移動物体候補として抽出される。また、停止物体候補は、K(X,Y)=0で、かつ、同じラベル番号が付与された領域である。このような領域が停止物体候補として抽出される。
さらに、物体判定部107、位置変化算出部108、物体検出部109は第1の実施の形態と同じ動作を行い、物体を検出する。
以上のように、本発明の第2の実施の形態の物体検出装置は、三次元情報に基づき立体物の領域を検出し、さらに、立体物の領域を輝度差分の有無に応じて分割しており、これにより、移動物体と停止物体を分離することができ、移動物体を精度よく検出できる。
次に、本発明の第3の実施の形態の物体検出装置を図8に示す。
図8において、撮像部101、画像記憶部102、輝度変化算出部103、三次元情報算出部104、立体物検出部105、物体候補抽出部106、物体判定部107、位置変化算出部108、物体検出部109は、第1の実施の形態と同じである。さらに、図8の物体検出装置は、物体候補抽出部106によって抽出された物体候補領域を記憶しておく候補領域記憶部801と、連続する所定の時間(時刻)の間に候補領域記憶部801に記憶されている候補領域を統合する候補領域統合部802とを備えている。
以上のように構成された物体検出装置について、その動作を説明する。
まず、撮像部101、画像記憶部102、輝度変化算出部103、三次元情報算出部104、立体物検出部105、物体候補抽出部106は第1の実施の形態と同じ動作を行い、移動物体領域と停止物体領域をそれぞれ抽出する。
候補領域記憶部801は、物体候補抽出部106で抽出された物体候補の領域を記憶していく。
そして、候補領域統合部802は、連続する所定の時間の間に候補領域記憶部801に記憶された停止物体の情報を統合することにより、統合候補領域を作成する。
停止物体の情報を統合する方法としては、たとえば領域を加算していく方法がある。連続する所定の時間の間に、候補領域を抽出する処理を“N回”、行ったとする。この場合、作成される停止物体領域情報の数が、“N”になる。これら“N”の領域情報が加算されていく。
候補領域統合部802は、“N個”の停止物体領域情報において、各座標(X,Y)の判定回数Mを算出する。判定回数Mは、各座標が停止物体領域であると判定された回数である。回数Mが所定の閾値MTHより大きければ、候補領域統合部802は、当該座標(X,Y)を停止物体領域として出力する。回数Mが閾値MTHより小さければ、候補領域統合部802は、当該座標(X,Y)を物体領域として扱わない。
また、候補領域統合部802は、移動物体領域については処理を行わず、物体候補抽出部106から出力される領域情報をそのまま出力する。候補領域統合部802は、このような処理を行った結果を、最終的に統合候補領域として出力する。
さらに、物体判定部107、位置変化算出部108、物体検出部109は第1の実施の形態と同じ動作を行い、物体を検出する。
以上のように本発明の第3の実施の形態の物体検出装置は、候補領域情報を加算していくことにより、特徴が現れにくい停止物体をも精度良く検出できる。
次に、本発明の第4の実施の形態の物体検出システムを図9に示す。
図9において、本実施の形態の物体検出システムは、第1ないし第3のいずれかの実施の形態と同様の動作をする物体検出装置901と、物体検出装置901が物体を検出した時に物体の情報を記憶する記憶装置902とを備えている。
物体検出装置901は、第1の実施の形態と同様の動作により、所定の動作をした物体のみを検出する。
そして、記憶装置902は、物体検出装置901が物体を検出した時に、当該時刻の画像、および、検出した物体の諸元情報のうち少なくとも1つを記憶する。記憶装置902は、当該時刻の画像としては、撮像部101から出力された画像を記憶する。また、記憶装置902は、物体の諸元情報としては、物体検出部109により検出された物体の領域情報を記憶する。
以上のように本発明の第4の実施の形態の物体検出システムによれば、所定の動作をした物体を検出し、当該物体の情報を記憶することができる。
以上に現時点で考えられる本発明の好適な実施の形態を説明したが、本実施の形態に対して多様な変形が可能なことが理解され、そして、本発明の真実の精神と範囲内にあるそのようなすべての変形を添付の請求の範囲が含むことが意図されている。
以上のように、本発明にかかる物体検出装置は、背景差分処理を用いなくても停止物体を精度良く検出することができるという効果を有し、例えば、監視空間を撮像した画像から物体を検出する画像認識装置として有用である。
図1は、本発明の第1の実施の形態における物体検出装置のブロック図 図2は、本発明の第1の実施の形態におけるステレオ画像処理による三次元情報計測方法を説明するための図 図3は、本発明の第1の実施の形態における画像の類似性の評価方法を説明するための図 図4は、本発明の第1の実施の形態における立体物の検出方法を説明するための図 図5は、本発明の第1の実施の形態におけるラベリング処理を説明するための図 図6は、本発明の第1の実施の形態における物体候補抽出方法を説明するための図 図7は、本発明の第2の実施の形態における物体検出装置のブロック図 図8は、本発明の第3の実施の形態における物体検出装置のブロック図 図9は、本発明の第4の実施の形態における物体検出システムのブロック図 図10は、従来の物体検出装置のブロック図
符号の説明
101 撮像部
102 画像記憶部
103 輝度変化算出部
104 三次元情報算出部
105 立体物検出部
106 物体候補抽出部
107 物体判定部
108 位置変化算出部
109 物体検出部
301 左画像
302 右画像
303、304 ブロック
305 探索範囲
401 物体
402 基準時刻の三次元情報
403 現在の三次元情報
501 立体物領域
502 ラベル番号
503 ラベリング結果
601 移動物体
602 停止物体
603 物体情報
604 差分情報
605 移動物体候補
606 停止物体候補
701 物体分割部
702 物体候補抽出部
801 候補領域記憶部
802 候補領域統合部
901 物体検出装置
902 記憶装置

Claims (9)

  1. 所定の監視空間を撮像する複数の撮像部と、
    前記複数の撮像部により撮像された複数の画像のうちの少なくとも1つを記憶する画像記憶部と、
    記憶されている過去の画像と現在の画像との輝度の変化量を算出する輝度変化算出部と、
    前記複数の撮像部により撮像された複数の画像から三次元情報を算出する三次元情報算出部と、
    前記三次元情報算出部により算出された三次元情報をもとに監視空間内の立体物を検出する立体物検出部と、
    前記立体物検出部により検出された物体に対応する画像上領域での輝度変化に基づき、輝度変化が大きい物体を移動物体候補として抽出し、輝度変化が小さい物体を停止物体候補として抽出する物体候補抽出部と、
    を備えたことを特徴とする物体検出装置。
  2. 前記物体候補の領域が所定の閾値より大きければ、前記物体候補の領域が物体であると判定する物体判定部と、
    移動物体であると判定された物体についてのみ位置の変化を算出する位置変化算出部と、
    所定の動作をした物体のみを検出する物体検出部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の物体検出装置。
  3. 前記三次元情報をもとに検出された物体に対応する画像上領域を輝度変化の大きい部分と小さい部分とに分割する物体分割部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の物体検出装置。
  4. 前記停止物体候補の領域を記憶する候補領域記憶部と、
    連続する所定の時間の間に記憶された前記停止物体候補の領域を統合して統合領域を作成する候補領域統合部と、
    前記統合領域の大きさが所定の閾値より大きければ、前記統合領域を停止物体として検出する物体判定部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の物体検出装置。
  5. 請求項1に記載の物体検出装置と、
    前記物体検出装置が物体を検出した時の画像、および、検出された物体の諸元情報のうち少なくとも一つを記憶する記憶装置と、
    を備えた物体検出システム。
  6. 複数の撮像部で所定の監視空間を撮像し、
    前記複数の撮像部により撮像された複数の画像のうちの少なくとも1つを記憶し、
    記憶されている過去の画像と現在の画像との輝度の変化量を算出し、
    前記複数の撮像部により撮像された画像から三次元情報を算出し、
    前記三次元情報をもとに監視空間内の物体を検出し、
    前記検出された物体に対応する画像上領域での輝度変化に基づき、輝度変化が大きい物体を移動物体候補として抽出し、輝度変化が小さい物体を停止物体候補として抽出する、
    ことを特徴とする物体検出方法。
  7. 前記物体候補の領域が所定の閾値より大きければ前記物体候補の領域を物体として検出し、移動物体であると判定された物体についてのみ位置の変化を算出し、所定の動作をした物体のみを検出することを特徴とする請求項6に記載の物体検出方法。
  8. 前記三次元情報をもとに検出された物体に対応する画像上領域を輝度変化の大きい部分と小さい部分とに分割して、前記移動物体候補および前記停止物体候補を検出することを特徴とする請求項6に記載の物体検出方法。
  9. 前記停止物体候補の領域を記憶し、連続する所定の時間の間に記憶された前記停止物体候補の領域を統合して統合領域を作成し、前記統合領域の大きさが所定の閾値より大きければ前記統合領域を停止物体として検出することを特徴とする請求項6に記載の物体検出方法。
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