JPWO2002060453A1 - 肺癌治療剤 - Google Patents

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Abstract

アムルビシンまたはその薬学上許容される塩をシスプラチンと併用することで、肺癌を有効に治療することができる。

Description

技術分野
本発明は、アムルビシンまたはその薬学上許容される塩を有効成分とする、シスプラチンと併用するための肺癌治療剤に関する。
背景技術
アムルビシン((+)−(7S,9S)−9−アセチル−9−アミノ−7−[(2−デオキシ−β−D−エリスロ−ペントピラノシル)オキシ]−7,8,9,10−テトラヒドロ−6,11−ジヒドロキシ−5,12−ナフタセンジオン)は、下記化学構造式で示されるアンスラサイクリン系化合物である(特公平3−5397号)。
Figure 2002060453
アムルビシンは生体内で容易に還元されて、13位水酸化体である代謝体(アムルビシノール)が生成されるが、このアムルビシノールはアムルビシンより腫瘍細胞増殖抑制作用がかなり強い。他のアンスラサイクリン系化合物であるドキソルビシンやダウノマイシンでも還元代謝体が生成されるが、逆に活性は減少する(Cancer Chemother.Pharmacol.,30,51−57(1992))。アムルビシンは心毒性に関してもウサギ慢性実験モデルにおいてドキソルビシンよりもはるかに弱い(Invest.New Drug,15,219−225(1997))。
アントラサイクリン系化合物は類似する構造を有しているものの、以下のようにその適応症や作用機序などが異なることが知られている。ダウノルビシンおよびイダルビシンは白血病に対する効能を有しているが、固形癌に対する効能を有していない。他方、ドキソルビシン、エピルビシン、ピラルビシンおよびアクラルビシンは固形癌に対する効能を有している(日本医薬品集第23版2000、薬業時報社)。ダウノルビシンおよびドキソルビシンはDNA合成とRNA合成を同程度に阻害するが、アクラルビシンおよびマルセロマイシンはDNA合成よりRNA合成を強く阻害し、抗腫瘍効果の発現機序が全く異なっている(JJSHP,27,1087−1110(1991))。このように、癌の種類によって同じアントラサイクリン系薬剤でも有効性が異なっており、また、同じ抗癌剤でも癌の種類によって有効性が相違することが知られている。従って、ある特定の腫瘍(癌)に関して、特定の抗癌剤が有効か否かは、具体的に実験で確認することが必要である。
アムルビシンについては、他の抗癌剤と併用することにより相加的な効果を示すことがインビトロの系で報告されている(Investigational New Drugs,14,357−363(1996))。例えば、ヒトT細胞白血病MOLT−3細胞株とヒト骨肉種MG−63細胞株に対して、塩酸アムルビシンとシスプラチン等の併用により相加的な効果を示すことが報告されている。さらに、マウス白血病P388細胞株を用いた実験により、アムルビシンとシスプラチンとのインビボの系での併用効果も報告されている(柳義和等、癌学会要旨集、講演No.2168(1989))。しかしながら、肺癌に対するアムルビシンとシスプラチンの併用に関しては未だ報告はなされていない。
シスプラチンは、優れた抗癌剤であるが、腎毒性等の問題となる副作用をも有していることが知られている。
発明の開示
本発明者らは、鋭意検討の結果、アムルビシンとシスプラチンを併用すれば、それぞれ単剤での副作用が増強されずに顕著に肺癌を治療できることを見出し、またアムルビシンとシスプラチンの併用において、治療効果を維持しつつそれぞれの投与量を減らした場合は、副作用を劇的に減らすことができることを見出し、本発明を完成した。
すなわち本発明の要旨は以下に示す通りである。
(1)アムルビシンまたはその薬学上許容される塩を有効成分とする、シスプラチンと併用するための肺癌治療剤。
(2)肺癌が小細胞肺癌、肺腺癌、肺扁平上皮癌または肺大細胞癌である(1)記載の肺癌治療剤。
(3)肺癌が小細胞肺癌である(1)記載の肺癌治療剤。
(4)塩酸アムルビシンを有効成分とする(1)〜(3)のいずれか記載の肺癌治療剤。
(5)シスプラチンの投与と同時に、分離して、または続けて投与される(1)〜(4)のいずれか記載の肺癌治療剤。
(6)シスプラチンを投与した、または投与予定である肺癌患者のための、アムルビシンまたはその薬学上許容される塩を有効成分とする(1)〜(5)のいずれか記載の肺癌治療剤。
(7)シスプラチンと併用するための(1)〜(6)のいずれか記載の肺癌治療剤であって、アムルビシンまたはその薬学上許容される塩を約60〜約135mg/m単回または2〜5回に分けて投与されるように包装された肺癌治療剤。
(8)アムルビシンまたはその薬学上許容される塩が約110〜約130mg/m単回投与されるよう包装されている(7)記載の肺癌治療剤。
(9)アムルビシンまたはその薬学上許容される塩が1日1回約25〜約50mg/mで3日間投与されるよう包装されている(7)記載の肺癌治療剤。
(10)アムルビシンまたはその薬学上許容される塩が1日1回約35〜約45mg/mを3日間投与されるよう包装された(7)記載の肺癌治療剤。
(11)アムルビシンまたはその薬学上許容される塩が3日間連日投与される(9)または(10)記載の肺癌治療剤。
(12)併用されるシスプラチンが約35〜約90mg/m単回投与される(7)〜(11)のいずれか記載の肺癌治療剤。
(13)併用されるシスプラチンが約50〜約70mg/m単回投与される(7)〜(11)のいずれか記載の肺癌治療剤。
(14)副作用によってシスプラチン治療の継続ができない肺癌患者であって、副作用が軽減される量のシスプラチンの投与を受けている患者のための、アムルビシンまたはその薬学上許容される塩を有効成分とする(1)〜(13)のいずれか記載の肺癌治療剤。
(15)シスプラチンと併用される肺癌治療剤の製造のためのアムルビシンまたはその薬学上許容される塩の使用。
(16)アムルビシンまたはその薬学上許容される塩、およびシスプラチンを投与することによる肺癌の治療方法。
発明を実施するための最良の形態
本発明の肺癌治療剤は、アムルビシンまたはその薬学上許容される塩を有効成分とする肺癌治療剤であって、シスプラチンと併用される。
アムルビシンまたはその薬学上許容される塩は、例えばJ.Org.Chem.,52,4477−4485(1987)に従って製造することができる。アムルビシンの薬学上許容される塩としては、酸付加塩および塩基付加塩が挙げられる。酸付加塩としては、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、リン酸塩等の無機酸塩、クエン酸塩、シュウ酸塩、酢酸塩、ギ酸塩、プロピオン酸塩、安息香酸塩、トリフルオロ酢酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、カンファースルホン酸塩等の有機酸塩が挙げられる。塩基付加塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、アンモニウム塩等の無機塩基塩、トリエチルアンモニウム塩、トリエタノールアンモニウム塩、ピリジニウム塩、ジイソプロピルアンモニウム塩等の有機塩基塩等が挙げられる。好ましい薬学上許容される塩として塩酸塩等を挙げることができる。
シスプラチン(シス−ジアンミンジクロロ白金)は、例えばAnn.,51,1(1845)に従って製造することができる。
アムルビシンまたはその薬学上許容される塩の最大耐量は、塩酸アムルビシンで言えば、マウスで25mg/kg(75mg/m)であり、ヒトで1日1回の単回投与で130mg/m、3日連日投与では1日当たり50mg/mである。シスプラチンの最大耐量は、マウスで10mg/kg(30mg/m)であり、ヒトで90mg/mである。
肺癌としては、例えば小細胞肺癌、肺腺癌、肺扁平上皮癌、肺大細胞癌、カルチノイド、腺様嚢胞癌、粘表皮癌、悪性混合腫瘍等が挙げられる。この中で、本発明の肺癌治療剤が好ましい効果を示すものの例として、小細胞肺癌、肺腺癌、肺扁平上皮癌、肺大細胞癌等が挙げられ、特に好ましくは小細胞肺癌を挙げることができる。
マウスを用いた実施例1の結果から、以下のことが見出された。
(1)塩酸アムルビシン最大耐量の0.5倍量(12.5mg/kg)およびシスプラチン最大耐量の0.5倍量(5mg/kg)の併用では、それぞれの単剤の最大耐量投与群と比較して同程度の抗癌効果があり、一方、シスプラチンの副作用は激減した。
(2)塩酸アムルビシン最大耐量の0.8または1.0倍量(20または25mg/kg)およびシスプラチン最大耐量の0.8または1.0倍量(8または10mg/kg)の併用では、それぞれの単剤の最大耐量投与群と比較して強力な抗癌効果があり、一方、シスプラチンの副作用は増えることなく同程度であった。
このように、アムルビシンまたはその薬学上許容される塩の最大耐量の約0.5〜約1倍量およびシスプラチン最大耐量の約0.5〜約1倍量を併用することで、シスプラチンおよびアムルビシンまたはその薬学上許容される塩の副作用を増やすことなく、時として副作用を減らして、安全にそして十分に抗癌効果を得ることができる。例えば、シスプラチンまたはアムルビシンの副作用が問題となる場合は、アムルビシンまたはその薬学上許容される塩の最大耐量の約0.5〜約1倍量およびシスプラチン最大耐量の約0.5〜約1倍量の範囲の中でより低い投与量を用いることができ、他方、シスプラチンまたはアムルビシンの副作用が問題とならない場合は、アムルビシンまたはその薬学上許容される塩の最大耐量の約0.5〜約1倍量およびシスプラチン最大耐量の約0.5〜約1倍量の範囲の中でより高い投与量を用いて、最大の抗癌効果を安全に得ることができる。
アムルビシンまたはその薬学上許容される塩およびシスプラチンの併用において、シスプラチンの投与量として、シスプラチンの最大耐量の約0.5〜1倍量の範囲を挙げることができるが、具体的には最大耐量の約0.5倍量、約0.8倍量、約1倍量等を挙げることができる。例えば、シスプラチンを最大耐量の約0.5倍量投与する場合、アムルビシンまたはその薬学上許容される塩の投与量としては、その最大耐量の約0.5〜約1倍量の範囲を挙げることができ、より好ましくは、約0.8倍量または約1倍量を挙げることができる。シスプラチンを最大耐量の約0.8倍量投与する場合、アムルビシンまたはその薬学上許容される塩の投与量としては、その最大耐量の約0.5〜約1倍量の範囲を挙げることができ、より好ましくは、約0.8倍量または約1倍量が挙げられる。さらに、シスプラチンの最大耐量の約1倍量を投与することもできる。
ヒトの肺癌の治療においては、患者の状態、年齢、体重等により適宜変更されるが、例えばアムルビシンまたはその薬学上許容される塩を約60〜約135mg/mおよびシスプラチンを約35〜約90mg/m併用することができる。そのアムルビシンまたはその薬学上許容される塩は、例えば約60〜約135mg/mを単回または2〜5回に分けて投与することができる。好ましいアムルビシンまたはその薬学上許容される塩の投与スケジュールとしては、例えば単回投与、1日1回3日間投与等を挙げることができ、特に好ましくは1日1回3日間連日投与を挙げることができる。単回投与をする際の投与量としては、例えば約110〜約130mg/mの範囲を挙げることができ、特に好ましくは約120mg/m等を挙げることができる。3日間連日投与をする際の1日当たりの投与量としては、例えば約25〜約50mg/mの範囲を挙げることができ、好ましくは約35〜約45mg/mの範囲が挙げられ、特に好ましくは約40mg/m、約45mg/m等を挙げることができる。
併用されるシスプラチンの投与量としては、例えば単回投与で約35〜約90mg/mの範囲が挙げられ、好ましくは単回投与で約50〜約80mg/mが挙げられる。具体的には約60mg/mおよび約80mg/m等が挙げられ、特に好ましい例として約60mg/mが挙げられる。なお、シスプラチンは数回に分けて、1日あるいは数日かけて投与することもできる。
シスプラチンによる治療を行った肺癌患者で、その副作用等のために治療の継続ができないと判断された場合は、その副作用が軽減される投与量のシスプラチンを投与し、さらにアムルビシンまたはその薬学上許容される塩を投与することで、シスプラチンの副作用を低減させて治療を続行することができる。その副作用が軽減される量のシスプラチンとしては、例えば約35〜約70mg/mの範囲が挙げられ、好ましくは約35〜約60mg/mの範囲が挙げられる。
アムルビシンまたはその薬学上許容される塩およびシスプラチンの投与量の組み合わせの例として、以下のものを挙げることができる。
Figure 2002060453
本発明の肺癌治療剤において、アムルビシンまたはその薬学上許容される塩は、シスプラチンの投与と同時に、分離して、または続けて投与される。分離してまたは続けて投与される場合は、アムルビシンまたはその薬学上許容される塩をシスプラチンより先に投与しても、後に投与してもよい。その際の両投与の間隔としては、適宜決めることができるが、例えば、1〜数時間、十〜数十時間、1〜数日、1週間等とすることができる。例えば、アムルビシンまたはその薬学上許容される塩と、シスプラチンを同じ日に投与するのが、患者の通院等の手間を考えると好ましい。
本発明の肺癌治療剤は、患者の症状、年齢、体重、投与形態、併用されるシスプラチンの投与量、投与回数等によって適宜変化するが、上記アムルビシンまたはその薬学上許容される塩およびシスプラチンの各投与後、さらに同各投与を、約7日間〜約60日の間隔をあけて繰り返すのが好ましい。特に好ましくは、約2週間〜約4週間ごとに、さらに好ましくは約3週間ごとに繰り返すのがよい。
アムルビシンまたはその薬学上許容される塩は、通常、非経口的(例えば、静脈内、動脈内、皮下、筋肉内注射、膀胱内、腹腔内、胸腔内、局所的、経直腸的、経皮的、経鼻的等)に投与することができる。好ましくは、静脈内投与を挙げることができる。また、経口投与に用いることもでき、経口投与のための形体としては、例えば、錠剤、カプセル剤、丸剤、顆粒剤、散剤、液剤、シロップ剤または懸濁剤などが挙げられる。
シスプラチンは、通常、非経口的(例えば、静脈内、動脈内、皮下、筋肉内注射、膀胱内、腹腔内、胸腔内、局所的、経直腸的、経皮的、経鼻的等)に投与することができる。好ましくは、静脈内投与を挙げることができる。また、経口投与に用いることもでき、経口投与のための形体としては、例えば、錠剤、カプセル剤、丸剤、顆粒剤、散剤、液剤、シロップ剤または懸濁剤などが挙げられる。
本発明の肺癌治療剤においては、さらに他の抗癌剤、放射線療法、外科的手段等を組み合わせることもできる。また、(a)有効成分としてアムルビシンまたはその薬学上許容される塩を含む第1の組成物、および(b)有効成分としてシスプラチンを含む第2の組成物からなる、肺癌併用治療のためのキットとすることもできる。
実施例
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1
塩酸アムルビシンとシスプラチンとの併用による抗腫瘍効果
5週令のヌードマウス(80匹)にヒト小細胞肺癌LX−1細胞株を皮下移植した。腫瘍移植の15日後に腫瘍容積が約200〜500mmとなった36匹を1群6匹で6群に群分けした。その日に、「ビークル群」には生理食塩水を、「塩酸アムルビシン単独投与群」には塩酸アムルビシン最大耐量(25mg/kg)を、「シスプラチン単独投与群」にはシスプラチン最大耐量(10mg/kg)を、「併用群(0.5×MTD)」には塩酸アムルビシン最大耐量の0.5倍量およびシスプラチン最大耐量の0.5倍量を、「併用群(0.8×MTD)」には塩酸アムルビシン最大耐量の0.8倍量およびシスプラチン最大耐量の0.8倍量を、「併用群(1×MTD)」には塩酸アムルビシン最大耐量およびシスプラチン最大耐量を、それぞれ静脈内投与した。その後、23日間、マウスの腫瘍容積と体重を測定した。
塩酸アムルビシンはシステイン緩衝液(0.4mg/mLのL−システイン塩酸塩1水和物、6.25mg/mLの乳糖を含む)により2.5mg/mLになるように溶解し、また、これを生理食塩液で希釈することで2.0および1.25mg/mLの溶液を調整して、それぞれ10mL/kgの液量を投与することで、塩酸アムルビシン最大耐量、その0.8倍量、およびその0.5倍量の投与とした。
シスプラチンは(株)日本化薬より購入したランダ注(0.5mg/mL含有)を20、16および10mL/kgの液量で投与することで、シスプラチン最大耐量、その0.8倍量、およびその0.5倍量の投与とした。
図1および図2に、併用群(0.5×MTD)の腫瘍容積と体重の変化を、それぞれ、塩酸アムルビシン単独投与群とシスプラチン単独投与群のデータと共に示す。
図3および図4に、併用群(0.8×MTD)の腫瘍容積と体重の変化を、それぞれ、塩酸アムルビシン単独投与群とシスプラチン単独投与群のデータと共に示す。
図5および図6に、併用群(1×MTD)の腫瘍容積と体重の変化を、それぞれ、塩酸アムルビシン単独投与群とシスプラチン単独投与群のデータと共に示す。
表1に、各群の腫瘍増殖率の最小T/C%値を示す。最小T/C%値は以下のように計算した。
最小T/C%値:ビークル投与群の腫瘍増殖率*)に対するそれぞれの投与群の腫瘍増殖率*)の比率(%)の測定期間中の最低値。
)腫瘍増殖率:薬剤投与時点の腫瘍容積の1群6匹の平均値に対する各測定時点の腫瘍容積の1群6匹の平均値の比率。
Figure 2002060453
1.併用群(0.5×MTD)の結果
図1に示されるように、併用投与の抗腫瘍効果は、それぞれの単剤の最大耐量投与群と比較し同程度の効果であった。すなわち、最小T/C%値は塩酸アムルビシン単独投与群では55%、シスプラチン単独投与群では68%であったが、併用群(0.5×MTD)の場合は54%であった。
副作用は、動物の体重減少で評価すると、図2で示されるように、それぞれの単剤の単独投与群と比較し、シスプラチンの投与量半減に起因すると考えられる強い副作用の軽減効果が得られた。
2.併用群(0.8×MTD)の結果
図3に示されるように、腫瘍の縮退が見られ、併用投与の抗腫瘍効果は、それぞれの単剤の単独投与群と比較し、強い抗腫瘍効果を示した。すなわち、最小T/C%値は塩酸アムルビシン単独投与群では55%、シスプラチン単独投与群では68%であったが、併用群(0.8×MTD)の場合は40%であった。
副作用は、動物の体重減少で評価すると、図4で示されるように、シスプラチン単独投与群と同程度であった。
3.併用群(1×MTD)の結果
図5に示されるように、0.8倍量の場合と同様に腫瘍の縮退が見られ、併用投与の抗腫瘍効果は、それぞれの単剤の単独投与群と比較し、強い抗腫瘍効果を示した。すなわち、最小T/C%値は塩酸アムルビシン単独投与群では55%、シスプラチン単独投与群では68%であったが、併用群(1×MTD)の場合は30%であった。
副作用は、動物の体重減少で評価すると、図6で示されるように、一時的に3g程度の体重減少が見られるが回復し、シスプラチン単剤の最大耐量投与群と同程度の副作用であった。
以上のように、塩酸アムルビシンとシスプラチンの併用において副作用が低減され、顕著な治療効果が認められた。また、図1〜6で分かる通り、併用の効果は投与時から2週間の間が特に顕著に表れ、3週間後にほぼ効果が消滅する。従って、約2週間〜約4週間後に再度投与を繰り返すことが好ましく、特に約3週間後に再投与し、その後も継続するのが好ましいと考えられる。
実施例2
正常および腫瘍組織でのカルボニルレダクターゼ遺伝子発現の変動解析
ヒト肺正常組織69サンプルとヒトの肺腺癌組織44サンプル、肺扁平上皮癌組織32サンプル、肺大細胞癌組織5サンプルおよび白血病細胞18サンプルからそれぞれ調製したtotal RNAを用いて、DNAチップ解析を行った。DNAチップ解析は、Affymetrix社Gene Chip Human Genome U95A,B,C,D,Eを用いて行った。具体的には、解析は、(1)total RNAからのcDNAの調製、(2)該cDNAからラベル化cRNAの調製、(3)ラベル化cRNAのフラグメント化、(4)フラグメント化cRNAとプローブアレイとのハイブリダイズ、(5)プローブアレイの染色、(6)プローブアレイのスキャンおよび(7)遺伝子発現解析の手順で行った。
(1)Total RNAからのcDNAの調製
ヒト肺正常組織69サンプルとヒトの肺腺癌組織44サンプル、肺扁平上皮癌組織32サンプル、肺大細胞癌組織5サンプルおよび白血病細胞18サンプルから調製した各total RNA 10μgおよびT7−(dT)24プライマー(Amersham社製)100pmolを含む11μLの混合液を、70℃で10分間加熱した後、氷上で冷却した。冷却後、SuperScript Choice System for cDNA Synthesis(Gibco−BRL社製)に含まれる5×First Strand cDNA Buffer 4μL、該キットに含まれる0.1M DTT(dithiothreitol)2μLおよび該キットに含まれる10mM dNTP Mix 1μLを添加し、42℃で2分間加熱した。更に、該キットに含まれるSuper ScriptII RT 2μL(400U)を添加し、42℃で1時間加熱した後、氷上で冷却した。冷却後、DEPC処理水(ナカライテスク社製)91μL、該キットに含まれる5×Second Strand Reaction Buffer 30μL、10mM dNTP Mix 3μL、該キットに含まれるE.coli DNA Ligase 1μL(10U)、該キットに含まれるE.coli DNA Polymerase I 4μL(40U)および該キットに含まれるE.coli RNaseH 1μL(2U)を添加し、16℃で2時間反応させた。次いで、該キットに含まれるT4 DNA Polymerase 2μL(10U)を加え、16℃で5分間反応させた後、0.5M EDTA 10μLを添加した。次いで、フェノール/クロロホルム/イソアミルアルコール溶液(ニッポンジーン社製)162μLを添加して混合した。該混合液を、予め室温、14,000rpm、30秒間遠心分離しておいたPhase Lock Gel Light(エッペンドルフ社製)に移し、室温で14,000rpm、2分間遠心分離した後、145μLの水層をエッペンドルフチューブに移した。得られた溶液に、7.5M酢酸アンモニウム溶液72.5μLおよびエタノール362.5μLを加えて混合した後、4℃、14,000rpm、20分間遠心分離した。遠心分離後、上清を捨て、作製したcDNAを含むDNAペレットを得た。その後、該ペレットに80%エタノール0.5mLを添加し、4℃、14,000rpm、5分間遠心分離した後、上清を捨てた。再度同様の操作を行った後、該ペレットを乾燥させ、DEPC処理水12μLに溶解した。
以上の操作によって、ヒト肺正常組織69サンプルとヒトの肺腺癌組織44サンプル、肺扁平上皮癌組織32サンプル、肺大細胞癌組織5サンプルおよび白血病細胞18サンプル由来のtotalRNAからcDNAを取得した。
(2)cDNAからラベル化cRNAの調製
上記(1)で調製した各cDNA溶液5μLに、DEPC処理水17μL、BioArray High Yield RNA Transcript Labeling Kit(ENZO社製)に含まれる10×HY Reaction Buffer 4μL、該キットに含まれる10×Biotin Labeled Ribonucleotides 4μL、該キットに含まれる10×DTT 4μL、該キットに含まれる10×RNase Inhibitor Mix 4μLおよび該キットに含まれる20×T7 RNA Polymerase 2μLを混合し、37℃で5時間反応させた。反応後、該反応液にDEPC処理水60μLを加えた後、RNeasy Mini Kitを用いて添付プロトコールに従って、調製したラベル化cRNAを精製した。
(3)ラベル化cRNAのフラグメント化
上記(3)で精製した各ラベル化cRNA 20μgを含む溶液に、5×Fragmentation Buffer(200mMトリス−酢酸,pH8.1(Sigma社製)、500mM酢酸カリウム(Sigma社製)および150mM酢酸マグネシウム(Sigma社製))8μLを加え、得られる反応液40μLを、94℃で35分間加熱した後、氷中に置いた。これによってラベル化cRNAをフラグメント化した。
(4)フラグメント化cRNAとプローブアレイとのハイブリダイズ
上記(3)で得た各フラグメント化cRNA 40μLに、5nM Contol Oligo B2(Amersham社製)4μL、100×Control cRNA Cocktail 4μL、Herring sperm DNA(Promega社製)40μg、Acetylated BSA(Gibco−BRL社製)200μg、2×MES Hybridization Buffer(200mM MES、2M[Na]、40mM EDTA、0.02%Tween20(Pierce社製)、pH6.5−6.7)200μLおよびDEPC処理水144μLを混合し、400μLのハイブリカクテルを得た。得られた各ハイブリカクテルを99℃で5分間加熱し、更に45℃で5分間加熱した。加熱後、室温で14,000rpm、5分間遠心分離し、ハイブリカクテル上清を得た。
一方、1×MESハイブリダイゼーションバッファーで満たしたHuman genome U95プローブアレイ(Affymetrix社製)を、ハイブリオーブン内で、45℃、60rpmで10分間回転させた後、1×MESハイブリダイゼーションバッファーを除去してプローブアレイを調製した。上記で得られたハイブリカクテル上清200μLを該プローブアレイにそれぞれ添加し、ハイブリオーブン内で45℃、60rpmで16時間回転させ、フラグメント化cRNAとハイブリダイズしたプローブアレイを得た。
(5)プローブアレイの染色
上記(4)で得たハイブリダイズ済みプローブアレイのそれぞれから、ハイブリカクテルを回収除去した後、Non−Stringent Wash Buffer(6×SSPE(20×SSPE(ナカライテスク社製)を希釈)、0.01%Tween20および0.005%Antifoam0−30(Sigma社製))で満たした。次に、Non−Stringent Wash BufferおよびStringent Wash Buffer(100mM MES、0.1M NaClおよび0.01%Tween20)をセットしたGene Chip Fluidics Station 400(Affymetrix社製)の所定の位置に、フラグメント化cRNAとハイブリダイズしたプローブアレイを装着した。その後、染色プロトコールEuKGE−WS2に従って、一次染色液(10μg/mL Streptavidin Phycoerythrin(SAPE)(MolecμLar Probe社製)、2mg/mL Acetylated BSA、100mM MES、1M NaCl(Ambion社製)、0.05%Tween20および0.005%Antifoam0−30)、および二次染色液(100μg/mL Goat IgG(Sigma社製)、3μg/mL Biotinylated Anti−Streptavidin antibody(Vector Laboratories社製)、2mg/mL Acetylated BSA、100mM MES、1M NaCl、0.05%Tween20および0.005%Antifoam0−30)でそれぞれ染色した。
(6)プローブアレイのスキャン、および(7)遺伝子発現解析
上記(5)で染色した各プローブアレイをHP GeneArray Scanner(Affymetrix社製)に供し、染色パターンを読み取った。
染色パターンをもとにGene Chip Workstation System(Affymetrix社製)によってプローブアレイ上のカルボニルレダクターゼ1遺伝子の発現を解析した。次に、解析プロトコールに従ってNormalizationおよび遺伝子発現の比較解析を行った。
その結果、ヒト白血病細胞ではカルボニルレダクターゼ1の発現頻度は11%(18例中2例)であり、発現量中央値は−39となり、殆ど発現していないことが見出された。一方、ヒト肺組織のカルボニルレダクターゼ1の発現頻度は腺癌、扁平上皮癌、大細胞癌および正常組織では、それぞれ55%(44例中24例)、63%(32例中20例)、40%(5例中2例)および32%(69例中22例)であり、また、発現量はそれぞれ51、96、34および22であり、肺正常組織に比べて肺癌組織ではカルボニルレダクターゼ1の発現が亢進していること、とくに肺腺癌と扁平上皮癌の発現量は肺正常組織の発現量の2倍および4倍以上であることが見出された。
産業上の利用の可能性
本発明により、肺癌患者を治療するために有用な、塩酸アムルビシンとシスプラチンの併用治療剤が提供される。シスプラチンとの併用により、塩酸アムルビシンの抗腫瘍治療効果を向上させることができると共に、シスプラチンの副作用を低減させた癌治療が可能になる。
【図面の簡単な説明】
図1は、塩酸アムルビシンの最大耐量(MTD)の0.5倍量とシスプラチンの最大耐量の0.5倍量を併用した場合の、小細胞肺癌細胞の増殖抑制効果を表す。○は塩酸アムルビシン単独投与群、△はシスプラチン(CDDP)単独投与群、◆は併用投与群を示す。
図2は、塩酸アムルビシンの最大耐量の0.5倍量とシスプラチンの最大耐量の0.5倍量を併用した場合における、副作用としての体重減少作用を表す。○は塩酸アムルビシン単独投与群、△はシスプラチン単独投与群、◆は併用投与群を示す。
図3は、塩酸アムルビシンの最大耐量の0.8倍量とシスプラチンの最大耐量の0.8倍量を併用した場合の、小細胞肺癌細胞の増殖抑制効果を表す。○は塩酸アムルビシン単独投与群、△はシスプラチン単独投与群、●は併用投与群を示す。
図4は、塩酸アムルビシンの最大耐量の0.8倍量とシスプラチンの最大耐量の0.8倍量を併用した場合における、副作用としての体重減少作用を表す。○は塩酸アムルビシン単独投与群、△はシスプラチン単独投与群、●は併用投与群を示す。
図5は、塩酸アムルビシンの最大耐量の1.0倍量とシスプラチンの最大耐量の1.0倍量を併用した場合の、小細胞肺癌細胞の増殖抑制効果を表す。○は塩酸アムルビシン単独投与群、△はシスプラチン単独投与群、■は併用投与群を示す。
図6は、塩酸アムルビシンの最大耐量の1.0倍量とシスプラチンの最大耐量の1.0倍量を併用した場合における、副作用としての体重減少作用を表す。○は塩酸アムルビシン単独投与群、△はシスプラチン単独投与群、■は併用投与群を示す。

Claims (16)

  1. アムルビシンまたはその薬学上許容される塩を有効成分とする、シスプラチンと併用するための肺癌治療剤。
  2. 肺癌が小細胞肺癌、肺腺癌、肺扁平上皮癌または肺大細胞癌である請求項1記載の肺癌治療剤。
  3. 肺癌が小細胞肺癌である請求項1記載の肺癌治療剤。
  4. 塩酸アムルビシンを有効成分とする請求項1〜3のいずれか記載の肺癌治療剤。
  5. シスプラチンの投与と同時に、分離して、または続けて投与される請求項1〜4のいずれか記載の肺癌治療剤。
  6. シスプラチンを投与した、または投与予定である肺癌患者のための、アムルビシンまたはその薬学上許容される塩を有効成分とする請求項1〜5のいずれか記載の肺癌治療剤。
  7. シスプラチンと併用するための請求項1〜6のいずれか記載の肺癌治療剤であって、アムルビシンまたはその薬学上許容される塩を約60〜約135mg/m単回または2〜5回に分けて投与されるように包装された肺癌治療剤。
  8. アムルビシンまたはその薬学上許容される塩が約110〜約130mg/m単回投与されるよう包装されている請求項7記載の肺癌治療剤。
  9. アムルビシンまたはその薬学上許容される塩が1日1回約25〜約50mg/mで3日間投与されるよう包装されている請求項7記載の肺癌治療剤。
  10. アムルビシンまたはその薬学上許容される塩が1日1回約35〜約45mg/mを3日間投与されるよう包装された請求項7記載の肺癌治療剤。
  11. アムルビシンまたはその薬学上許容される塩が3日間連日投与される請求項9または10記載の肺癌治療剤。
  12. 併用されるシスプラチンが約35〜約90mg/m単回投与される請求項7〜11のいずれか記載の肺癌治療剤。
  13. 併用されるシスプラチンが約50〜約70mg/m単回投与される請求項7〜11のいずれか記載の肺癌治療剤。
  14. 副作用によってシスプラチン治療の継続ができない肺癌患者であって、副作用が軽減される量のシスプラチンの投与を受けている患者のための、アムルビシンまたはその薬学上許容される塩を有効成分とする請求項1〜13のいずれか記載の肺癌治療剤。
  15. シスプラチンと併用される肺癌治療剤の製造のためのアムルビシンまたはその薬学上許容される塩の使用。
  16. アムルビシンまたはその薬学上許容される塩、およびシスプラチンを投与することによる肺癌の治療方法。
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