JPS649850B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は一般家庭において使用する集塵袋着脱
タイプの電気掃除機の集塵装置に関するものであ
る。

従来例の構成とその問題点 従来、この種の電気掃除機の集塵装置において
は、第１図〜第３図に示すように、ダストボツク
ス１に、支持棒受部２を形成し、支持バネ３を通
した支持軸４により、集塵袋支持板５をダストボ
ツクス１に設置し、その後、カバー６を支持軸４
の上にかぶせ、止めネジ７によりダストボツクス
１にカバー６を固定し組立てたものが一般的であ
つた。しかし、この構成では集塵空気の通過経路
であるダストボツクス１の開口縁部８に、カバー
６及び止めネジ７の取付けにより凹凸や間隙を生
じ、パツキン等によつても完全に密閉できず、使
用時に集塵力が開口縁部８の凹凸や間隙の部分か
ら流入する外気によつて弱められるという問題が
あつた。

発明の目的 本発明は上記従来の問題を解消し、集塵力の低
下を防止した電気掃除機の集塵装置を提供するも
のである。

発明の構成 上記目的を達成するために、本発明の電気掃除
機の集塵装置は、集塵袋を内設するダストボツク
スの一端に蓋体により開閉される開口を形成し、
この開口近傍のダストボツクスの内壁には上記開
口に一方を開放させて凹状段部を設けるととも
に、同凹状段部の対向壁には凹状穴と、一端が上
記開口に開放する略Ｌ字型溝とをそれぞれ形成
し、かつ上記集塵袋を支持する集塵袋取付板は凹
状穴と略Ｌ字型溝に軸支される支持棒を介してダ
ストボツクスに回動自在に取付けられており、さ
らに上記支持棒部分に設けた支持バネにより集塵
袋取付板を直立方向に付勢し、また同支持棒を略
Ｌ字型溝に対する抜け止め方向に付勢したもので
ある。したがつて、前記ダストボツクスの開口の
縁部に凹凸がなくなつて前記蓋体と前記ダストボ
ツクスの開口との接合部で隙間が生じないため、
外気が侵入せず集塵力が低下しない。また支持棒
の一端を凹状穴に挿入し、次いで同他端を略Ｌ字
型溝に差込むことで集塵袋取付板の枢設ができ、
また略Ｌ字型溝であつても支持バネの付勢力によ
つて支持棒は確実に軸支される。

実施例の説明 以下、添付図面に基づいて本発明の一実施例で
ある電気掃除機について説明する。

第４図〜第１１図において９は電気送風機であ
り、本体１０に支持体１１によつて支持され内設
されている。１２は排気フイルターで、電動送風
機９の排気を排気孔１３より外気へ排出する。１
４は一端に開口部１５を形成し、他端は支持体１
１を当接させて吸気口１６を形成したダストボツ
クスであり、内部に２次フイルター１７を取付け
ている。

１８は本体１０に開閉自在に取付けられて前蓋
であり、取手１９を一体に形成し、前蓋錠２０に
より本体１０に係留される。２１は前蓋パツキン
であり、ダストボツクス１４の開口縁２２に接合
して、ホース（図示せず）から、ホース接続口２
３を経て集塵袋２４に至る集塵経路の空気密閉を
行なつている。

２５は支持バネ、２６は支持棒であり、２７は
集塵袋２４を着脱自在に取付ける集塵袋取付板で
ある。上記開口縁２２の近傍におけるダストボツ
クス１４の内壁には、開口縁２２に一方を開放さ
せて凹状段部１４′が形成してある。そしてこの
凹状段部１４′の対向壁には凹状穴２８と略Ｌ字
型溝２９とが対設してある。

凹状穴２８の内径と略Ｌ字型溝２９の溝幅は、
上記支持棒２６の直径とほぼ同等に設定してあ
る。

また上記略Ｌ字型溝２９の一端は開口縁２２に
開放しており、他端は凹状段部１４′の底壁と反
対方向に向いている。

支持棒２６は集塵袋取付板２７の取付穴３２に
貫通して取着され、またこの支持棒２６に嵌合す
るとともに、集塵袋取付板２７の切欠き部３３に
臨む支持バネ２５はその途中が上記集塵袋取付板
２７に係当し、さらに両端脚部３１は凹状段部１
４′の底壁に係当している。なお、脚部３１の位
置づれが起きないようにその一方は、凹状段部１
４′の底壁に形成した略Ｌ字型の小突起３０に係
合するようになつている。

ダストボツクス１４に集塵袋取付板２７を取付
けるには、まず支持棒２６の一端を集塵袋取付板
２７の取付穴３２の一方に差し込み、切欠き部３
３に支持バネ２５を保持し、支持棒２６を取付穴
３２のもう一方に貫通させる。そののち、この状
態で、支持棒２６の一端をダストボツクス１４の
凹状穴２８に差し込み、続いて略Ｌ字型溝２９に
溝形状に沿つて挿入する。このあと、支持バネ２
５の脚部３１を、小突起３０の略Ｌ字型内部に挿
入すれば集塵袋取付板２７はダストボツクス１４
に取付けられる。

この状態では集塵袋取付板２７は支持バネ２５
の脚部３１がダストボツクス１４の内壁に突つ張
り即ち付勢立脚するため支持棒２６は略Ｌ字型溝
２９から外れることなく支持されることになる。

この構成により電動送風機９を動作させた時
は、ホース（図示せず）から吸引された空気はホ
ース接続口２３、前蓋パツキン２１を通り、ダス
トボツクス１４に導かれる。ここで、開口縁２２
には凹凸がなく、開口縁２２と前蓋パツキン２１
との接合部が確実に密閉されているので、集塵経
路に於いて外気が入ることにより集塵力が低下す
ることもない。また集塵袋取付板２７は支持棒受
部やカバー等の部品を用いることなくダストボツ
クス１４に取付けられる。

したがつて部品点数削減による費用低減及び、
吸込集塵力の低下防止という効果がある。

発明の効果 上記実施例の説明からあきらかなように、本発
明の電気掃除機の集塵装置によればダストボツク
スとその蓋体との間で隙間が生じず、不要な外気
の侵入を防止でき、吸込集塵力の低下を防止でき
るものである。また集塵袋取付板の軸支構成にお
いて、軸支穴の一方が略Ｌ字型溝となつているた
め、組込操作が非常に簡素化され、また支持バネ
の作用で支持棒の一端がこの略Ｌ字型溝の所定位
置に保持されるところから、集塵袋取付板の回
動々作も確実となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電気掃除機のダストボツクスの
正面図、第２図は同ダストボツクスの要部拡大断
面図、第３図は同ダストボツクスの部分断面斜視
図、第４図は本発明の一実施例である電気掃除機
本体の縦断面図、第５図は同電気掃除機のダスト
ボツクスの正面図、第６図は同ダストボツクスの
要部拡大断面図、第７図は同ダストボツクスの要
部斜視図、第８図は同ダストボツクスをダストボ
ツクスの内部より見た部分正面図である。 １４……ダストボツクス、１８……前蓋、２４
……集塵袋、２５……支持バネ、２６……支持
棒、２７……集塵袋取付板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 集塵袋を内設するダストボツクスの一端に蓋
   体により開閉される開口を形成し、この開口近傍
   のダストボツクスの内壁には上記開口に一方を開
   放させて凹状段部を設けるとともに、同凹状段部
   の対向壁には凹状穴と、一端が上記開口に開放す
   る略Ｌ字型溝とをそれぞれ形成し、かつ上記集塵
   袋を支持する集塵袋取付板は凹状穴と略Ｌ字型溝
   に軸支される支持棒を介してダストボツクスに回
   動自在に取付けられており、さらに上記支持棒部
   分に設けた支持バネにより集塵袋取付板を直立方
   向に付勢し、また同支持棒を略Ｌ字型溝に対する
   抜け止め方向に付勢した電気掃除機の集塵装置。