JPS645873Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はプレス装置に関し、特には、円筒形状
のコンデンサ素子を偏平形状にプレスしうるプレ
ス装置に関する。

従来の技術 従来、金属化プラスチツクフイルム等を巻回
し、端面にメタリコンを施した円筒状のコンデン
サ素子２は、偏平形の素子に加工する場合、第１
図に示す通りのプレス装置を用いている。

３は下プレス台、４は上下に移動する上プレス
台であり、素子２はガイド板１により、下プレス
台３の所定位置に搬送され、プレス面が平面状の
加熱された上プレス台４で加熱加圧されて偏平形
に加工される。

考案が解決しようとする課題 従来のプレス装置でコンデンサ素子２を偏平加
工すると、静電気や熱の影響を受けて、素子２は
上プレス台４に吸着されることがあり、ガイド板
１から離脱してしまうので、ガイド板１が移動し
ても空送りになつてしまうことがあつた。この場
合にはプレス作業を停止し、吸着した素子２を取
り外さなければならず作業能率が低かつた。

課題を解決するための手段 本考案のプレス装置は、被プレス材を加圧する
上プレス台の底面にプレス面とプレス面の一部に
段差を設けた凹部を形成したものを用いることを
特徴としている。

作 用 本考案のプレス装置は、被プレス材を上下のプ
レス台で加熱加圧する際に、加圧後移動する上プ
レス台に偏平化されたコンデンサ素子が吸着され
たとしても、上プレス台を若干上昇させた状態で
ガイド移動することにより、被プレス材の搬送ミ
スを防止することができ。

実施例 本考案の実施例を図面に基づき説明すると、第
２図において、１１は所定温度にヒータで加熱さ
れている下プレス台である。１２は上プレス台で
あり、底面にコンデンサ素子１７をプレスするた
めのプレス面１３とプレス面１３よりひ段差を設
けて形成された凹部１４を有しており、下プレス
台１１とほぼ同温度に加熱されている。

１５は被プレス材１７を搬送するガイドであ
り、被プレス材１７を収納するためのスリツト１
６を有している。

プレス装置の動作について説明すると、第３図
において、ガイド１５によりコンデンサ素子１７
を上プレス台１２のプレス面１３に対応する位置
に搬送する。その後、第４図に示す如く、上プレ
ス台１２を下降させ素子１７を押圧し、偏平状に
素子１７をプレス加工する。ついで第５図に示す
如く、上プレス台１２を上昇させる。このとき素
子１７がガイド１５のスリツト１６から外れて上
プレス台１２で持ち去らないよう上プレス台１２
の上昇高さを１〜２mm程度の上昇でとどめ、ガイ
ド１５を左方向に移動し、素子１７をその1/2以
上が上プレス台１２の凹部１４の真下に位置する
よう移動する。

この後、上プレス台１２を50mm程度上昇させ、
ガイド１５をさらに左方向に移動して、素子１７
をプレス装置から排除する。

加熱された上下のプレス台１１，１２によりコ
ンデンサ素子１７をプレス加工した後、上プレス
台１２を若干上昇した状態で、素子１７をプレス
面１３から凹部１４の位置まで搬送するので、素
子１７が上プレス台１２のプレス面１３から確実
に離すことができる。

なお、被プレス材をプレスする際には、上下の
プレス代のどちらか一方が加熱されるのみでもよ
い。

考案の効果 本考案のプレス装置は、以上に述べた通りの構
成であつて、上プレス台と被プレス材との吸着を
防止できるので、被プレス材の搬送ミスのないプ
レス装置が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のプレス装置の正面図、第２図は
本考案の斜視図、第３図〜第５図は本考案の正面
図を示し、第３図はプレスする直前の正面図、第
４図はプレスした正面図、第５図は被プレス材を
移動した状態を示す正面図である。 １１：下プレス台、１２：上プレス台、１３：
プレス面、１４：凹部、１５：ガイド、１６：ス
リツト、１７：被プレス材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 被プレス材１７が載置される下プレス台１１
   と、前記被プレス材１７をプレスするためのプレ
   ス面１３及びこのプレス面１３の一部に設けた凹
   部１４を有する上プレス台１２と、被プレス材１
   ７を収納するスリツト１６を設けた、プレス面１
   ３に吸着されうる被プレス材１７を搬送するため
   の平板状のガイドとを有することを特徴とするプ
   レス装置。