JPS645770Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は円筒形照明装置に関する。

円筒形照明装置としては円筒形の光透過性外筒
内に光源を収容したものが用いられているが、外
筒の光束分布は内部の光源の配置により左右さ
れ、また外筒が長尺のものである場合には、その
全長にわたつて多数の光源を収容しなければなら
ない。

本考案は、外筒の光束分布を均一に定めること
ができ、しかも外筒の内部には光源を収容する必
要がないため外筒の種々の設計の可能性が得ら
れ、電気工事の点でも簡略化をはかることのでき
る円筒形照明装置を提供しようとするものであ
る。

以下、図面について本考案の実施例を説明す
る。第１図において、１は光透過性材料からなる
円筒であつて、その上部には点光源Ｌが設けられ
ている。そして、この光源Ｌを囲んで回転体形状
の反射鏡２が設けられている。反射鏡２は、光源
Ｌと共に円筒１に関して不動の状態で固定され
る。反射鏡２の形状は、それによつて反射される
光源Ｌからの光が、第２図にも示すように円筒１
の内面に到達するように設計される。円筒１の内
面には、その上端から下端の範囲内で光束が均一
に分布し、かつ特定の範囲に光が到達するように
反射鏡２の立体形状が設計される。均一な光束分
布及び一定の光到達範囲を得るための反射鏡の設
計はコンピユーターを使つて行なう。

円筒１を全体的に光拡散性材料で形成すれば、
その内面に到達する光によつて円筒全体が均一に
発光する。また、光の到達範囲を局限するように
反射鏡を設計すれば、円筒の長手方向の一部のみ
を発光させることができる。

第３図に示す本考案の他の実施例では、円筒１
の一部３を透明材料で形成し、しかもこの透明部
分３の内面に鋸歯状断面の***条４を多数環状に
形成してフレネル面としている。このようにする
と、円筒１の部分３を除く部分を光拡散性材料と
した場合、その部分が発光し、透明部分３からは
外部へ向かつて光が放射され、意匠的に優れた効
果を得ることができる。なお、透明部分３は円筒
１の全長にわたつて設けることもできる。また、
円筒１を光拡散性のものとするには、透明円筒の
外周面または内周面に光拡散層を施してもよい。
さらに、***条４は外面に設けてもよい。

以上のように、本考案では、円筒の主体内に光
源を収容することなく、円筒外から円筒内に光を
導入することができ、しかも円筒面に対する光束
分布を均一にし、かつ光束到達範囲を任意に定め
ることができるので、円筒内に熱がこもることが
なく、実用的および意匠的な面で優れた照明装置
を得ることができる。

本考案は、例えば、建物の柱全体の照明装置化
のために用いることができ、また円筒状照明スタ
ンドにも利用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例の縦断面図、第２
図は同一部拡大図、第３図は本考案の他の実施例
の縦断面図、第４図は同一部拡大図である。 １……円筒、２……反射鏡、３……透明部分、
４……鋸歯状断面***条、Ｌ……光源。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 光拡散作用を伴う光透過性材料からなる中空
   な円筒と、この円筒の軸方向一端に設けた点光
   源と、この光源を囲んで設けられ、光源からの
   光を円筒の内面に向かつて反射させる回転体形
   状の反射鏡とからなり、この反射鏡は、反射光
   を円筒の内面に均一な光束分布及び一定の光束
   到達範囲をもつて到達させるような幾何学的立
   体形状に形成されていることを特徴とする円筒
   形照明装置。 ２ 円筒の一部が透明材料からなり、透明材料の
   円筒部分の内外面の少なくとも一方に鋸歯状断
   面の***条が設けられている実用新案登録請求
   の範囲第１項記載の円筒形照明装置。