JPS6410390B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6410390B2 JPS6410390B2 JP12544380A JP12544380A JPS6410390B2 JP S6410390 B2 JPS6410390 B2 JP S6410390B2 JP 12544380 A JP12544380 A JP 12544380A JP 12544380 A JP12544380 A JP 12544380A JP S6410390 B2 JPS6410390 B2 JP S6410390B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- tapered
- impact energy
- annular groove
- steering
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 claims description 3
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 5
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 5
- 238000007142 ring opening reaction Methods 0.000 description 3
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 1
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Steering Controls (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は自動車の衝撃エネルギー吸収式ステ
アリング装置に関し、さらに詳しくはステアリン
グコラムを構成する軸体と管体との相対摺動運動
によつて衝撃エネルギーを吸収するようにしたス
テアリング装置に関する。
アリング装置に関し、さらに詳しくはステアリン
グコラムを構成する軸体と管体との相対摺動運動
によつて衝撃エネルギーを吸収するようにしたス
テアリング装置に関する。
この種の衝撃エネルギー吸収式ステアリング装
置としては、例えば実公昭53−13148号公報に示
されているように、軸方向に相対摺動可能な一対
の嵌合部材のうち一方の部材にテーパ部を形成
し、このテーパ部の細径部に拡径可能な開環を嵌
挿する一方、他方の部材の端部を上記の開環に当
接させるようにした構造のものが知られている。
置としては、例えば実公昭53−13148号公報に示
されているように、軸方向に相対摺動可能な一対
の嵌合部材のうち一方の部材にテーパ部を形成
し、このテーパ部の細径部に拡径可能な開環を嵌
挿する一方、他方の部材の端部を上記の開環に当
接させるようにした構造のものが知られている。
この構造によると、ステアリングコラムの軸方
向に衝撃力が加わつた場合に、上記の一対の嵌合
部材が開環を押し拡げながら摺動運動するので、
それによつて衝撃エネルギーが吸収される。
向に衝撃力が加わつた場合に、上記の一対の嵌合
部材が開環を押し拡げながら摺動運動するので、
それによつて衝撃エネルギーが吸収される。
しかしながら、上記の構造においては開環の外
周が全く拘束されていないことから、嵌合部材同
士の摺動変位に応じ開環が制限なく拡径すること
になる。そのため、開環自体にきわめて高い機械
的強度が必要とされ、開環の直径および開環の素
線径を大きくせざるを得ず、それによつて装置全
体が大型化するという問題がある。
周が全く拘束されていないことから、嵌合部材同
士の摺動変位に応じ開環が制限なく拡径すること
になる。そのため、開環自体にきわめて高い機械
的強度が必要とされ、開環の直径および開環の素
線径を大きくせざるを得ず、それによつて装置全
体が大型化するという問題がある。
本発明は上記のような従来の問題点に鑑みてな
されたもので、その目的とするところは、装置の
大型化を招くことなく、より大きな摺動抵抗をも
つて効率よく衝撃エネルギーを吸収できるように
した衝撃エネルギー吸収式ステアリング装置を提
供することにある。
されたもので、その目的とするところは、装置の
大型化を招くことなく、より大きな摺動抵抗をも
つて効率よく衝撃エネルギーを吸収できるように
した衝撃エネルギー吸収式ステアリング装置を提
供することにある。
本発明は、ステアリングコラムを構成する軸体
と管体とを軸方向に相対摺動可能に嵌合し、これ
ら軸体と管体との摺動動作により衝撃エネルギー
を吸収するようにした衝撃エネルギー吸収式ステ
アリング装置において、軸体の一部に第1のテー
パ部を形成するとともに、第1のテーパ部に近接
する管体の端部に第2のテーパ部を形成してこれ
ら第1、第2のテーパ部により断面くさび状の環
状溝部を形成し、前記第1のテーパ部の小径部に
は環状溝部内に位置する拡径可能なストツパーリ
ングを装着したことを特徴としている。
と管体とを軸方向に相対摺動可能に嵌合し、これ
ら軸体と管体との摺動動作により衝撃エネルギー
を吸収するようにした衝撃エネルギー吸収式ステ
アリング装置において、軸体の一部に第1のテー
パ部を形成するとともに、第1のテーパ部に近接
する管体の端部に第2のテーパ部を形成してこれ
ら第1、第2のテーパ部により断面くさび状の環
状溝部を形成し、前記第1のテーパ部の小径部に
は環状溝部内に位置する拡径可能なストツパーリ
ングを装着したことを特徴としている。
この構造によると、軸体と管体とが摺動運動し
た場合にストツパーリングが第1のテーパ部のテ
ーパ作用によつて拡径するものの、ストツパーリ
ングはその外周が第2のテーパ部によつて拘束さ
れているために自由な拡径が規制される。これ
は、ストツパーリングの拡径に対抗して、そのス
トツパーリングを縮径化しつつ環条溝部の小径部
側に引き込もうとする力が生ずることを意味し、
より大きな摺動抵抗をもつて衝撃エネルギーを吸
収することになる。
た場合にストツパーリングが第1のテーパ部のテ
ーパ作用によつて拡径するものの、ストツパーリ
ングはその外周が第2のテーパ部によつて拘束さ
れているために自由な拡径が規制される。これ
は、ストツパーリングの拡径に対抗して、そのス
トツパーリングを縮径化しつつ環条溝部の小径部
側に引き込もうとする力が生ずることを意味し、
より大きな摺動抵抗をもつて衝撃エネルギーを吸
収することになる。
以下、この発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
説明する。
第1図はこの発明に係るステアリング装置の一
実施例を示すもので、このステアリング装置はジ
ヤケツトチユーブ1と、図示しないステアリング
ホイールが取り付けられた軸体すなわちステアリ
ングシヤフト2とから構成され、ジヤケツトチユ
ーブ1はアツパーブラケツト3により車体4に固
定され、ステアリングシヤフト2もまたロアブラ
ケツト5および管体であるホルダー6を介して車
体4に軸受支持されている。尚、図中7はステア
リングシヤフト2を図示しないステアリングギヤ
に連繋するためのユニバーサルジヨイントであ
る。
実施例を示すもので、このステアリング装置はジ
ヤケツトチユーブ1と、図示しないステアリング
ホイールが取り付けられた軸体すなわちステアリ
ングシヤフト2とから構成され、ジヤケツトチユ
ーブ1はアツパーブラケツト3により車体4に固
定され、ステアリングシヤフト2もまたロアブラ
ケツト5および管体であるホルダー6を介して車
体4に軸受支持されている。尚、図中7はステア
リングシヤフト2を図示しないステアリングギヤ
に連繋するためのユニバーサルジヨイントであ
る。
上記アツパーブラケツト3は第2図に示すよう
に略U字状をなし、このアツパーブラケツト3の
フランジ部3aに形成された長穴9にスライドブ
ロツク10を嵌合させるとともに、細孔11内に
樹脂をモールデイングすることによりアツパーブ
ラケツト3に一体に固定してある。そして、スラ
イドブロツク10の長穴12内に取付ボルト23
を挿入することによつてステアリングシヤフト2
を含むジヤケツトチユーブ1が車体4に固定支持
されている。ここで、ステアリングホイール側よ
り二次衝突による衝撃力Aが加わり、前記モール
デイングされた樹脂に設定値以上の荷重が作用す
ると樹脂がせん断され、スライドブロツク10を
車体4側に残したままアツパーブラケツト3がジ
ヤケツトチユーブ1とともに軸方向に移動し、こ
れによつて衝撃エネルギーを吸収するようになつ
ている。
に略U字状をなし、このアツパーブラケツト3の
フランジ部3aに形成された長穴9にスライドブ
ロツク10を嵌合させるとともに、細孔11内に
樹脂をモールデイングすることによりアツパーブ
ラケツト3に一体に固定してある。そして、スラ
イドブロツク10の長穴12内に取付ボルト23
を挿入することによつてステアリングシヤフト2
を含むジヤケツトチユーブ1が車体4に固定支持
されている。ここで、ステアリングホイール側よ
り二次衝突による衝撃力Aが加わり、前記モール
デイングされた樹脂に設定値以上の荷重が作用す
ると樹脂がせん断され、スライドブロツク10を
車体4側に残したままアツパーブラケツト3がジ
ヤケツトチユーブ1とともに軸方向に移動し、こ
れによつて衝撃エネルギーを吸収するようになつ
ている。
上記ホルダー6は第1図および第4図に示すよ
うに図示しないボルトによりロアブラケツト5に
一体に固定されているとともに、内部には低摩擦
係数樹脂からなる軸受13を介してステアリング
シヤフト2が回転かつ摺動可能に支持されてい
る。そして、ホルダー6の一端部は外部に向かつ
て拡開するようにかしめ加工が施されており、こ
れによつて第2のテーパ部14を構成してある。
うに図示しないボルトによりロアブラケツト5に
一体に固定されているとともに、内部には低摩擦
係数樹脂からなる軸受13を介してステアリング
シヤフト2が回転かつ摺動可能に支持されてい
る。そして、ホルダー6の一端部は外部に向かつ
て拡開するようにかしめ加工が施されており、こ
れによつて第2のテーパ部14を構成してある。
一方、上記ホルダー6に近接するステアリング
シヤフト2の一部にはlなる長さにわたつて第1
のテーパ部15が形成されており、このステアリ
ングシヤフト2側の第1のテーパ部15とホルダ
ー側の第1のテーパ部14とにより断面くさび状
の環状溝部16が形成されている。そしてステア
リングシヤフト2側の第1のテーパ部15の最小
径部位置には、第3図および第4図に示すように
若干の段差をもつてストツパーリング17が装着
されている。このストツパーリング17は第3図
に示すようにその円周上の一箇所に合口部を有し
て拡径可能に構成され、かつ環状溝部16の両テ
ーパ部14,15間に挟まれるように位置してい
る。
シヤフト2の一部にはlなる長さにわたつて第1
のテーパ部15が形成されており、このステアリ
ングシヤフト2側の第1のテーパ部15とホルダ
ー側の第1のテーパ部14とにより断面くさび状
の環状溝部16が形成されている。そしてステア
リングシヤフト2側の第1のテーパ部15の最小
径部位置には、第3図および第4図に示すように
若干の段差をもつてストツパーリング17が装着
されている。このストツパーリング17は第3図
に示すようにその円周上の一箇所に合口部を有し
て拡径可能に構成され、かつ環状溝部16の両テ
ーパ部14,15間に挟まれるように位置してい
る。
このように構成されたステアリング装置におい
ては、衝突によつてステアリングシヤフト2に第
1図のP方向からの衝撃力が加わると、第2図に
示したスライドブロツク10がせん断されて初期
衝撃エネルギーが吸収されるとともに、ステアリ
ングシヤフト2とホルダー6とが軸方向に相対摺
動運動する。このとき両者は、第1のテーパ部1
5によつてストツパーリング17を押し拡げなが
ら摺動しようとするものの、ストツパーリング1
7はその外周が第2のテーパ部14によつて拘束
されているために自由な拡径が規制される。つま
り、ストツパーリング17の拡径に対抗して、そ
のストツパーリング17を縮径化しつつ環状溝部
16内の小径部側に引き込もうとする力が生じ、
ステアリングシヤフト2とホルダー6との間の摺
動変位が大となるほど、第1のテーパ部15とス
トツパーリング17との間の摺動抵抗および第2
のテーパ部14とストツパーリング17との間の
摺動抵抗が増大し、結果的に環状溝部16とスト
ツパーリング17との間の摺動抵抗によつてステ
アリングコラムに作用する衝撃エネルギーが吸収
される。
ては、衝突によつてステアリングシヤフト2に第
1図のP方向からの衝撃力が加わると、第2図に
示したスライドブロツク10がせん断されて初期
衝撃エネルギーが吸収されるとともに、ステアリ
ングシヤフト2とホルダー6とが軸方向に相対摺
動運動する。このとき両者は、第1のテーパ部1
5によつてストツパーリング17を押し拡げなが
ら摺動しようとするものの、ストツパーリング1
7はその外周が第2のテーパ部14によつて拘束
されているために自由な拡径が規制される。つま
り、ストツパーリング17の拡径に対抗して、そ
のストツパーリング17を縮径化しつつ環状溝部
16内の小径部側に引き込もうとする力が生じ、
ステアリングシヤフト2とホルダー6との間の摺
動変位が大となるほど、第1のテーパ部15とス
トツパーリング17との間の摺動抵抗および第2
のテーパ部14とストツパーリング17との間の
摺動抵抗が増大し、結果的に環状溝部16とスト
ツパーリング17との間の摺動抵抗によつてステ
アリングコラムに作用する衝撃エネルギーが吸収
される。
第5図は本発明に係るステアリング装置の他の
実施例を示すもので、この実施例においてはステ
アリングシヤフト2をアツパーシヤフト2aとロ
アシヤフト2bとに2分割し、両者の間に環状溝
部16とストツパーリング10とによるエネルギ
ー吸収部を設けたものである。同図において、ス
テアリングシヤフト2はアツパーシヤフト2aと
ロアシヤフト2bとに2分割されるとともに、セ
レーシヨン部20において相対的に摺動可能に構
成されている。そして、前記実施例と同様に軸体
であるアツパーシヤフト2aの一部にはlなる幅
を有する第1のテーパ部15が、また管体である
ロアシヤフト2bの端部には第2のテーパ部14
がそれぞれ形成され、これら第1、第2のテーパ
部14,15により形成される環状溝部16内に
位置するようにストツパーリング17が装着され
ている。8は低摩擦係数樹脂からなる軸受であ
る。
実施例を示すもので、この実施例においてはステ
アリングシヤフト2をアツパーシヤフト2aとロ
アシヤフト2bとに2分割し、両者の間に環状溝
部16とストツパーリング10とによるエネルギ
ー吸収部を設けたものである。同図において、ス
テアリングシヤフト2はアツパーシヤフト2aと
ロアシヤフト2bとに2分割されるとともに、セ
レーシヨン部20において相対的に摺動可能に構
成されている。そして、前記実施例と同様に軸体
であるアツパーシヤフト2aの一部にはlなる幅
を有する第1のテーパ部15が、また管体である
ロアシヤフト2bの端部には第2のテーパ部14
がそれぞれ形成され、これら第1、第2のテーパ
部14,15により形成される環状溝部16内に
位置するようにストツパーリング17が装着され
ている。8は低摩擦係数樹脂からなる軸受であ
る。
したがつて、衝突によつてアツパーシヤフト2
aとロアシヤフト2bとが摺動動作すると、前記
第1の実施例と同様に環状溝部16とストツパー
リング17との間の摺動抵抗によつて衝撃エネル
ギーが吸収される。
aとロアシヤフト2bとが摺動動作すると、前記
第1の実施例と同様に環状溝部16とストツパー
リング17との間の摺動抵抗によつて衝撃エネル
ギーが吸収される。
第6図は同じく本発明に係るステアリング装置
のさらに他の実施例を示すもので、この実施例に
おいては、第2の実施例と同様にステアリングシ
ヤフト2をアツパーシヤフト22aとロアシヤフ
ト22bとに2分割した上で、ロアシヤフト22
bとジヤケツトチユーブ1との間に、環状溝部2
6とストツパーリング17とによるエネルギー吸
収部を設けたものである。すなわち第6図におい
て、管体としてのジヤケツトチユーブ1の一端に
はジヤケツトチユーブ1とは別体のカラー21に
より第2のテーパ部14が形成されている一方、
軸体としてのロアシヤフト22bにはlなる幅を
有する第1のテーパ部25が形成されており、こ
れら第1、第2のテーパ部14,25のなす環状
溝部26内に位置するようにストツパーリング1
7が装着されている。
のさらに他の実施例を示すもので、この実施例に
おいては、第2の実施例と同様にステアリングシ
ヤフト2をアツパーシヤフト22aとロアシヤフ
ト22bとに2分割した上で、ロアシヤフト22
bとジヤケツトチユーブ1との間に、環状溝部2
6とストツパーリング17とによるエネルギー吸
収部を設けたものである。すなわち第6図におい
て、管体としてのジヤケツトチユーブ1の一端に
はジヤケツトチユーブ1とは別体のカラー21に
より第2のテーパ部14が形成されている一方、
軸体としてのロアシヤフト22bにはlなる幅を
有する第1のテーパ部25が形成されており、こ
れら第1、第2のテーパ部14,25のなす環状
溝部26内に位置するようにストツパーリング1
7が装着されている。
したがつて、この実施例の場合には、ジヤケツ
トチユーブ1とロアシヤフト22bとが摺動動作
すると、環状溝部26とストツパーリング17と
の間の摺動抵抗によつて衝撃エネルギーが吸収さ
れる。
トチユーブ1とロアシヤフト22bとが摺動動作
すると、環状溝部26とストツパーリング17と
の間の摺動抵抗によつて衝撃エネルギーが吸収さ
れる。
尚、第2の実施例と第3の実施例とを組み合わ
せて、アツパーシヤフト2a,22aとロアシヤ
フト2b,22bとの間の摺動部、およびジヤケ
ツトチユーブ1とロアシヤフト2b,22bとの
間の摺動部の2箇所にそれぞれ環状溝部16,2
6とストツパーリング17とを設ければ、より一
層衝撃エネルギー吸収効率の向上を期待できる。
せて、アツパーシヤフト2a,22aとロアシヤ
フト2b,22bとの間の摺動部、およびジヤケ
ツトチユーブ1とロアシヤフト2b,22bとの
間の摺動部の2箇所にそれぞれ環状溝部16,2
6とストツパーリング17とを設ければ、より一
層衝撃エネルギー吸収効率の向上を期待できる。
以上の説明から明らかなようにこの発明に係る
衝撃エネルギー吸収式ステアリング装置にあつて
は、軸体と管体との摺動部位に軸体側の第1のテ
ーパ部と管体側の第2のテーパ部とから構成され
る断面くさび状の環状溝部を形成するとともに、
軸体には環状溝部内に位置する拡径可能なストツ
パーリングを装着し、ストツパーリングの拡径に
対抗して、環状溝部とストツパーリングとの間に
生じる摺動抵抗によつて衝撃エネルギーを吸収す
るように構成したものであるから、より大きな摺
動抵抗をもつて効率よく衝撃エネルギーを吸収で
きるとともに、ストツパーリング自体もきわめて
小さなもので済み、構造の簡素化が図れる。ま
た、ステアリング装置本来の構造に大幅な改良を
加えることなく実施できるので小型軽量化に適す
ると同時に、全体として安価なステアリング装置
を提供できる効果がある。
衝撃エネルギー吸収式ステアリング装置にあつて
は、軸体と管体との摺動部位に軸体側の第1のテ
ーパ部と管体側の第2のテーパ部とから構成され
る断面くさび状の環状溝部を形成するとともに、
軸体には環状溝部内に位置する拡径可能なストツ
パーリングを装着し、ストツパーリングの拡径に
対抗して、環状溝部とストツパーリングとの間に
生じる摺動抵抗によつて衝撃エネルギーを吸収す
るように構成したものであるから、より大きな摺
動抵抗をもつて効率よく衝撃エネルギーを吸収で
きるとともに、ストツパーリング自体もきわめて
小さなもので済み、構造の簡素化が図れる。ま
た、ステアリング装置本来の構造に大幅な改良を
加えることなく実施できるので小型軽量化に適す
ると同時に、全体として安価なステアリング装置
を提供できる効果がある。
第1図はこの発明に係る衝撃エネルギー吸収式
ステアリング装置の一実施例を示す断面説明図、
第2図は第1図のアツパーブラケツトの詳細を示
す分解図、第3図は同じく第1図のホルダーの分
解図、第4図は同じくホルダーの断面図、第5図
および第6図はこの発明の他の実施例を示す断面
説明図である。 1……ジヤケツトチユーブ(管体)、2……ス
テアリングシヤフト(軸体)、2a……アツパー
シヤフト(軸体)、2b……ロアシヤフト(管
体)、6……ホルダー(管体)、14……第2のテ
ーパ部、15,25……第1のテーパ部、16,
26……環状溝部、17……ストツパーリング、
22b……ロアシヤフト(軸体)。
ステアリング装置の一実施例を示す断面説明図、
第2図は第1図のアツパーブラケツトの詳細を示
す分解図、第3図は同じく第1図のホルダーの分
解図、第4図は同じくホルダーの断面図、第5図
および第6図はこの発明の他の実施例を示す断面
説明図である。 1……ジヤケツトチユーブ(管体)、2……ス
テアリングシヤフト(軸体)、2a……アツパー
シヤフト(軸体)、2b……ロアシヤフト(管
体)、6……ホルダー(管体)、14……第2のテ
ーパ部、15,25……第1のテーパ部、16,
26……環状溝部、17……ストツパーリング、
22b……ロアシヤフト(軸体)。
Claims (1)
- 1 ステアリングコラムを構成する軸体と管体と
を軸方向に相対摺動可能に嵌合し、これら軸体と
管体との摺動動作により衝撃エネルギーを吸収す
るようにした衝撃エネルギー吸収式ステアリング
装置において、軸体の一部に第1のテーパ部を形
成するとともに、第1のテーパ部に近接する管体
の端部に第2のテーパ部を形成してこれら第1、
第2のテーパ部により断面くさび状の環状溝部を
形成し、前記第1のテーパ部の小径部には環状溝
部内に位置する拡径可能なストツパーリングを装
着したことを特徴とする衝撃エネルギー吸収式ス
テアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12544380A JPS5751574A (en) | 1980-09-10 | 1980-09-10 | Shock energy absorbing steering device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12544380A JPS5751574A (en) | 1980-09-10 | 1980-09-10 | Shock energy absorbing steering device |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5751574A JPS5751574A (en) | 1982-03-26 |
JPS6410390B2 true JPS6410390B2 (ja) | 1989-02-21 |
Family
ID=14910206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12544380A Granted JPS5751574A (en) | 1980-09-10 | 1980-09-10 | Shock energy absorbing steering device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5751574A (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6082481A (ja) * | 1983-10-14 | 1985-05-10 | Daihatsu Motor Co Ltd | ステアリングシヤフトのエネルギ−吸収装置 |
JPH0441020Y2 (ja) * | 1985-02-22 | 1992-09-25 | ||
JPH0531015Y2 (ja) * | 1985-09-20 | 1993-08-09 | ||
JPH0441018Y2 (ja) * | 1985-10-09 | 1992-09-25 | ||
JPH0443420Y2 (ja) * | 1985-10-09 | 1992-10-14 | ||
US5052715A (en) * | 1990-03-19 | 1991-10-01 | Ford Motor Company | Passive impact restraining vehicular steering column assembly |
US5081879A (en) * | 1990-05-24 | 1992-01-21 | Ford Motor Company | Steering column assembly mounting bracket |
KR100452294B1 (ko) * | 2000-07-29 | 2004-10-12 | 주식회사 만도 | 스티어링 컬럼의 충격흡수구조 |
JP4078893B2 (ja) * | 2002-06-19 | 2008-04-23 | 日本精工株式会社 | 車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置 |
WO2004000627A1 (ja) * | 2002-06-19 | 2003-12-31 | Nsk Ltd. | 車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5655611Y2 (ja) * | 1976-07-16 | 1981-12-25 |
-
1980
- 1980-09-10 JP JP12544380A patent/JPS5751574A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5751574A (en) | 1982-03-26 |
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