JPS6396752A - 光記録媒体の製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は書込みできる光記録媒体の製造法に関するもの
である。

従来の技術 光記録媒体、中でも光ディスクは近年目覚しい発展を遂
げつつあり、市場の拡大に伴い多種多様な目的、用途←
利用されることになってい（ことが予想される。一般に
光ディスクは再生専用型ディスクと書込み可能のディス
クの二種類に大きく分類される。前者の代表は、音楽用
のコンパクトディスク（以下ＣＤと称する）である。他
方書込み可能光ディスクとしては、穴あけ型、相転移型
、光磁気型など種々の方式の光ディスクが開発され一部
上市されている。

ところで、ＣＤはメーカーが大量生産することで比較的
安価になるが、小規模な生産、特に、個人用音楽ディス
ク等への適用はコストパフォーマンスの面で不可能であ
った。書込み可能光ディスクはこの個人用音楽ディスク
や個人用情報ファイル等の用途に用いる場合には適して
いるが、反面、製造費が高くまたＣＤに比較すると２倍
以上の厚さとなっており、反射率も低いため、現在のＣ
Ｄプレーヤでは書込まれた信号を再生できなかった。

従来、これらの問題点を解決するために、透明基板上に
有機色素からなる記録膜を形成し、記録膜に半導体レー
ザを集光して信号をピット列として書込み、その後記録
膜を退色させて最後に反射層を形成する方法が考案され
ていた。

発明が解決しようとする問題点 上記光記録媒体の製造方法に従って作られる光記録媒体
は、書込みできる光ディスクを安価に、しかも記録面の
反射率を高くすることで、市販のＣＤプレーヤで再生す
ることが可能となるように考案されたものである。記録
レーザ波長と再生し一ザ波長は同一で、約８００ｎｍ付
近の近赤外領域のものを使用しており、記録されたピッ
トの幅をみると約０．７〜１μｍ前後となっている。一
般に、波長の短いレーザで記録する程書込まれたピット
の径は小さくなる。通常ＣＤの場合には、音楽情報を記
録する工程で用いるレーザは半導体レーザよりかなり波
長が短いため、ピットの幅は０．４μｍ程度である。従
って、８００ｎｍ付近の半導体レーザで書込んだ光記録
媒体をＣＤプレーヤで再生しようとすると、ピット形状
が通常のＣＤと異なっているため互換性がうまく取れな
いという問題がある。

さらに、前記製造法にて作られる光記録媒体は、記録膜
上に反射層を形成するまでの間、すなわち、記録膜上に
信号を書込み、記録膜全体を退色させる工程において記
録膜が外気にさらされており、周囲の異物が記録膜表面
に付着する。さらに、ハンドリング時に（たとえば記録
前の光ディスクを別の場所へ持っていきそこで記録する
時など）記録膜表面へ指紋が付着するなどの原因により
、この製造法によって得られる光記録媒体のエラー率を
測定すると大きい値になってしまうという欠点再生レー
ザ光の波長域に吸収を有さず、再生レーザ光と異なった
波長のレーザ光によって記録できる有機色素を用い、透
明基板上に該有機色素を形成する第１の工程と、記録膜
の形成された透明基板上に保護板を装着する第２の工程
、さらに、外部の情報源からの信号を記録し、記録膜上
にピット列を形成する第３の工程と、上記保護板を脱着
する第４の工程と、ピット列の形成された上記記録膜上
に反射層を形成する第５の工程とを順次径ることにより
、上記問題点を解決することが可能である。

作用 再生レーザと異なった波長のレーザを用いて記録し、反
射層を設けることにより、通常のＣＤのピット形状に近
いピットが得られ、かつ反射率が高くなり市販のＣＤプ
レーヤでの再生が可能となる。さらに、記録膜上に反射
層を形成するまでの間、保護板が、記録膜への異物の付
着や指紋の付着を妨げているために、エラー率をかなり
小さくすることができ、高信幀性の光記録媒体を得るこ
とが可能となる。

実施例 以下本発明の一実施例の光記録媒体の製造法について図
面を用いて詳細に説明する。

本発明においては、透明基板１上に有機色素によりなる
記録膜２を形成する第１の工程と、この上に保護板３を
装着する第２の工程と（第１図）、上記記録膜２上に外
部の情報源からの信号を記録し、記録膜２上にピット列
を形成する第３の工程と、上記保護板３を肌着する第４
の工程と、ピット列の形成された上記記録膜２上に反射
層５を形成する第５の工程（第２図）によって光記録媒
体を製造するという、５つの工程から成り立っている。

これらの中で透明基板１は、記録、再生の両波長域で吸
収のない材料が好ましく、具体的には、光学ガラスやメ
タクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂などの透明樹脂が
用いられる。透明基ｖｉｌ上には、あらかじめトラッキ
ングサーボのための溝（いわゆるプリグループ）を形成
させておく。プリグループを形成させるには光硬化性樹
脂を用いる方法やスタンバを用いて射出成形により形成
させるなど通常の方法を用いることができる。

また、記録膜２としては再生レーザ光の波長域に吸収を
有さず、再生レーザ光の波長とは異なった波長域に吸収
を有し、特に７００ｎｉ以下の波長域に吸収があり、こ
の範囲のレーザ光の照射によってピット列が形成され、
かつ、７００〜９００ｎｍでは吸収がない分光特性をも
つ材料が必要であり、有機色素もしくは色素をバインダ
ーに分散したものが適している。

記録膜２を基板に塗布する方法としては、スピンコード
法が最適であるが、ディップ、ロールコートなどの方法
によっても作成できる。なお、記録膜塗布の前に溝つき
基板の表面の耐溶剤性を高めるため、表面に溝形状が変
化しない程度に薄い保護膜を形成しておくことも可能で
ある。

また、第２の工程である保護板３を装着する方法には、
記録膜２と保護板３との間に空隙を設け、記録領域以外
の内外周部のみを、感熱感圧型接着シートを用いて低温
で仮接着をする方法や、あるいは透明基板１の外周部と
保護板３の外周部とをはめこみ式にするなどの方法によ
って行なうことができる。

また、反射層５の形成法としてはアルミニウムを蒸着す
ることによりＣＤプレーヤで再生可能となるような高反
射率を得ることができる。

以下、具体な実施例について述べる。

（実施例１） 厚さが１．２ｎで表面に深さ０．０８μｍ　、幅０．８
　ｐ　ｍのトラッキング溝が１．６μｍピッチでスパイ
ラル状に形成されたメタクリル樹脂製成形基板を準備し
、溝の有する面上に２００人のＳｉｎｇの保護膜をスパ
ツクした。この面上に、塩化メチルロザニリンのクロロ
ホルム溶液を１）００Ｏｒｐでスピンコードして８００
人の記録膜を形成した。さらに感熱感圧型接着シートを
用いてメタリック樹脂製の保護板を記録領域以外の内外
周部で仮接着した。この条件は温度６０℃、圧力１ｋｇ
／−で３０分間である。

その後、トラッキングサーボをかけながら透明基板を通
して６ｍＷで波長６３３ｎｍのＨｅ−Ｎｅレーザ光を１
．４ｍ／ｓｅｃの線速で照射した。書込まれた信号は５
００　ｋ　Ｈｚでデユーティ比５０１５０のパルスであ
る。その後、保護板を取り去り記録膜表面に２００人の
アルミニウムを蒸着した。完成された光ディスクを市販
のＣＤプレーヤと同等のビックアンプを持ったデツキを
再生したところ、再生ＣＺＮ比は５３ｄＢであつた。さ
らに、ピットエラー率を測定したところ６Ｘ１０−”で
あった。

比較として保護板を全（使用せず、記録膜の形成後記録
、アルミニウムの蒸着の工程を経て光ディスクを得た。

実施例１と同様に測定したところ、再生Ｃ／Ｎ比は５２
ｄＢと実施例１と同等の値が得られたが、ピットエラー
率はｌＸｌ０”’であった。

（実施例２） マラカイトグリーンのエタノール溶液を１０００ｒｐｎ
＋でスピンコードする以外は実施例１と同様の条件、方
法で光ディスクを得た。実施例１と同様に再生したとこ
ろ再生Ｃ／Ｎ比は５０ｄＢであった。さらにピットエラ
ー率を測定したところ４Ｘ１０−ｂであった。

（実施例３） ブリリアントブルー６Ｇのエタノール溶液を１）００Ｏ
ｒｐでスピンコードする以外は実施例１と同様の条件方
法で光ディスクを得た。実施例１の同様に再生したとこ
ろ再生Ｃ／Ｎ比は５２ｄＢであワた。

さらにピットエラー率を測定したところ５Ｘ１０−’で
あった。

発明の効果 本発明による光記録媒体の製造法を用いることにより小
規模多品種の情報を有する光記録媒体が安価に製造でき
、製造された光記録媒体がＣＤプレーヤで再生でき、し
かも、エラー率の小さい高信頼性の光記録媒体を得るこ
とができる、という効果がある。さらに、再生レーザ光
の波長域に吸収を示さないことから数１００万回にも及
ぶ（り返し再生にも耐える、という効果も得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明における保護板を装着している時の状態
を示す断面図、第２図は本発明による製造法によって得
られた光記録媒体の断面図である。 １・・・・・・透明基板、２・・・・・・記録膜、３・
・・・・・保護板、５・・・・・・反射層。 代理人の氏名　弁理士　中尾敏男　はか１名第１図 第２図

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）透明基板上に、再生レーザ光の波長域に吸収を有
   さず、再生レーザ光と異なった波長のレーザ光によって
   記録できる有機色素よりなる記録膜を形成する第１の工
   程と、記録膜の形成された透明基板上に保護板を装着す
   る第２の工程と、上記記録膜上に外部の情報源からの信
   号を記録し、記録膜上にピット列を形成する第３の工程
   と、上記保護板を脱着する第４の工程と、ピット列の形
   成された上記記録膜上に反射層を形成する第５の工程と
   からなる光記録媒体の製造法。
2. （２）記録レーザ光の波長が７００ｎｍ以下、再生レー
   ザ光の波長が７００ｎｍ〜９００ｎｍであることを特徴
   とする特許請求の範囲第（１）項記載の光記録媒体の製
   造法。
3. （３）記録膜が、７００ｎｍ以下の波長のレーザ光で記
   録ができ、かつ７００ｎｍ〜９００ｎｍでは吸収極大を
   示す点を有さないことを特徴とする特許請求の範囲第（
   １）項記載の光記録媒体の製造法。
4. （４）反射層がアルミニウムであることを特徴とする特
   許請求の範囲第（１）項記載の光記録媒体の製造法。