JPS638610Y2 - - Google Patents

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JPS638610Y2
JPS638610Y2 JP7406880U JP7406880U JPS638610Y2 JP S638610 Y2 JPS638610 Y2 JP S638610Y2 JP 7406880 U JP7406880 U JP 7406880U JP 7406880 U JP7406880 U JP 7406880U JP S638610 Y2 JPS638610 Y2 JP S638610Y2
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JP
Japan
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spout
container
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longitudinal direction
corrugated
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JP7406880U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は高粘度内容物を収納する容器に関す
る。さらに詳述すると、容器胴部を押圧すること
によつて所定量の高粘度内容物を湯等に溶け易い
形状で注出口から押し出すためのプラスチツク製
容器に関する。
(従来の技術) 味噌等の高粘度内容物を収納する容器の形態と
して袋詰(パツクされたもの)が最も多く市場に
出ている。袋詰めされた高粘度内容物は使用時塊
状に取り出されるため、例えば高粘度内容物が味
噌であり、これより味噌汁等を作る場合、湯に塊
状のまま投入すると完全に溶けるまでに時間がか
かる欠点がある。又、初回使用時に注出口を開封
した後、使いきらずに残つた内容物を保存する場
合、内容物が一部取り出されて生じた袋の空間部
を開封口に平行に1回あるいは数回に折りたたみ
輪ゴムを掛けて密封しておくのが一般的である。
この方法は手間がかかる上に密封が不完全であ
り、初回使用後保存が長期にわたる時には、内容
物が空気中の酸素等と反応して変質したり、乾燥
して固化してしまうことが良く起る上に非衛生的
である。
上記袋詰の欠点を解消するものとして第1図に
示すカツター機能を有する注出口をもつ容器がす
でに実開昭51−148331号によつて提案されてい
る。
第1図に示す容器は容器胴部3′の一端に星形
に開口するカツター機能を有する注出口11′を
形成した注出口部4′を設けたもので、通常(保
存時)は中心部で交わる複数本(図では5本)の
放射状スリツト20が同一平面上に位置して注出
口を閉塞しているが〔第1図c参照〕、使用時に
容器胴部3′を押圧することにより、内容物に押
圧されて互いに隣接する2本のスリツトに囲まれ
て形成された各舌片21が反容器胴部側へ膨出し
〔第1図a,b参照〕、注出口11′が星形に開口
して注出口より高粘度内容物が断面星形に成形さ
れた棒状体として押し出される。又、内容物が必
要量押し出された時点で押圧を止めることによ
り、膨出していた各舌片21が同一平面上に復帰
して開口を閉塞するために、舌片21がカツター
の働きをして内容物は自然と千切られることにな
る。
第1図示の容器によれば、内容物は断面星形の
棒状体に押し出されるため、同一量の塊状体のも
のと比較して表面積が増大し、湯等へ比較的に短
時間で溶解する。又保存時注出口部にキヤツプ
2′を嵌合することで、箇単に容器を密封できる
という効果がある。
又、味噌等のペースト状調味料を容器から押し
出した際に湯等に溶け易くする為に、単一孔又は
数個の孔を集合せしめた細条孔或いは羅列小孔群
からなる注出孔を天板部に穿設したキヤツプを容
器口部に嵌着することが実開昭54−98436号公報
によつて提案されている。この容器は、押し出さ
れた内容物の断面積の厚さ又は径が小さく、しか
も表面積も比較的大きくなる様に注出孔の形状を
選択しているので、容器から押し出されたペース
ト状調味料が湯等に早く溶けるという利点があ
る。
(考案が解決しようとする問題点) 第1図に示されている容器は、装詰のものと比
べると湯等への溶解性、密封性、使い勝手等が改
善されているが、末だ以下の欠点を有している。
第1に、所定量の内容物を押し出すための時間
を短縮するために容器胴部を強く押圧すると、各
舌片は垂直方向に折れ曲がるので、押し出された
内容物の断面形状は円形に近くなり、その周囲長
さは星形の時よりも短かくなつて、湯等への溶解
時間が長くかかつてしまう。
第2に、最終回使用後にも容器の注出口部4′
内にかなりの量の内容物が残留してしまう。即
ち、第1図に示されている容器は、成形上の理由
から胴部に比べて肉厚になり易い肩部及び頚部
(注出口部4′)が断面(横断面)円形であるの
で、指による押圧力では変形させ(押し潰し)に
くく、しかも注出口部4′が円筒形であるのに対
して注出口11′は注出口部4′よりもかなり小さ
な星形であるので、残り少なくなつた内容物を押
し出すために指で肩部及び頚部を押圧しても、肩
部と頚部の容積に近い量の内容物がこれの部分内
に残留してしまい、容器内容物を最後まで使用す
ることができないのである。
第3に、スリツトを設けるために、通常の容器
製造工程にスリツト加工工程が加わるので製造コ
ストが上昇する。
第4に、注出口のスリツト4が予めあけられて
いるため、バージンシール効果を有さず、しかも
内容物充填後から消費者の購入時までの長期保存
性に難点がある。
又、実開昭54−98436号公報で提案されている
容器は、以下の様な欠点がある。
第1に、注出孔がキヤツプの天板部に穿設され
ているので、胴部の押圧力を強めても注出孔の開
口面積はほとんど大きくならず、従つて、内容物
を多く出したい時は胴部をしばらくの間押圧し続
けなくてはならない。
第2に、容器胴部の押圧を停止しても、第1図
に示した容器の如く、注出孔が自動的に閉じるこ
とはなく、又、どの方向からの押圧力を加えても
注出孔を閉じることは不可能であるので、胴部の
押圧を停止した後に高粘度の故に注出孔の外に押
し出された状態のまま容器内の内容物からの切離
されないで残つている内容物を、箸等を用いてキ
ヤツプ天板部を擦つて容器内の内容物から切離し
て鍋等の中へ落す操作が必要となる。
第3に、成形上の理由から必然的に胴部に比べ
て肉厚になり易い肩部及び頚部が、断面円形であ
り、しかも頚部には注出孔付きキヤツプが螺合さ
れていて補強されている(肉厚が約2倍となる)
ので、肩部及び頚部は指による押圧力によつてほ
とんど変形され(押し潰され)得ず、しかも、注
出孔の面積は天板部のそれよりもかなり小さいの
で残り少なくなつた内容物を押し出すために指で
肩部及び頚部を押圧しても、肩部と頚部の容積に
略等しい量の内容物がこの部分内に残留してしま
い、容器内容物を最後まで使用することは不可能
である。
第4に、予めあけられている注出孔付きキヤツ
プが容器の口部に嵌合されているため、バージン
シール効果がなく、しかも内容物充填後から消費
者の購入時までの長期保存性に難点がある。
第5に、容器が、容器本体、注出孔付きキヤツ
プ及びオーバーキヤツプの3点構成となり、又、
もし長期保存性の改善とバージンシール効果を狙
えば、さらに容器口部密封用のシール材が必要と
なるので4点構成となり、いずれにしても製造コ
ストは大巾に上昇してしまう。
尚、これら構成部品の組立工程の増加によるコ
スト上昇も加わる。
本考案は、上述した従来容器のもつ欠点を解消
した高粘度内容物を収納する容器を提供すること
を目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上述した目的を達成するために、本考案は、耐
ガス透過性に優れた樹脂層を含む、多層構成の柔
軟性を有する胴部と、該胴部の一端に胴部と一体
に形成され、先端部に初回使用時に切離される袋
部を有する注出口部と、該胴部の他端に設けられ
ており、内容物充填後に押圧及び熱溶着加工によ
り密封されたシール部とからなる多層容器本体で
あつて、少なくとも該注出口部側の胴部が、該シ
ール部の長手方向と略同一方向を長手方向とする
横断面形状を有する形状となつているものと、容
器本体の該注出口部に嵌合する押し込みキヤツプ
とからなるプラスチツク製容器において、前記注
出口部は、容器本体の軸に平行な方向に延びる弾
性壁によつて、該シール部の長手方向と略同一方
向を長手方向とする横断面形状を有する形状に形
成されており、しかも横断面形状が、長手方向に
延びる対向壁同士が互いに略等しい巾と高さの山
と山及び互いに略等しい巾と深さの谷と谷とから
なり、前記シール部の長手方向と略同一方向に延
びる一組の波形壁を有する波形通路と、該波形通
路に続き、横断面形状が該波形通路と同様の一組
の波形壁を有し、前記袋部の切離しにより生じる
狭い巾の注出口とを具備せしめた。
(作用) 本考案では、胴部が柔軟性を、注出口部が弾性
をそれぞれ有し、少なくとも注出口部側の胴部
(肩部)と注出口部とが、長手方向を有する横断
面形状をしているので、これらの部分は指による
押圧力により変形させ(押し潰し)易く、又、両
者の長手方向が略同一方向なので、両者共押圧力
を加える方向が同一となつて押圧操作(押し出し
操作)も容易となり、さらに、注出口の形状及び
注出口に続く波形通路の横断面形状が、長手方向
に延びる対向壁同士が互いに略等しい巾と高さの
山と山及び互いに略等しい巾と深さの谷と谷とか
らなる一組の波形の弾性壁を有するので、注出口
から押し出される内容物の断面形状は長手方向の
両面が略同一の波形となると共に各部分の厚さ
(両面間の最短距離)も薄く、しかも略等しくな
り、しかも胴部への押圧力を強めると、波形壁の
波の形状はほとんど変わることなく波形通路と注
出口が拡大されて、断面厚さのみが厚くなつた内
容物を押し出すことができ、その上、波形通路の
外壁を指で押圧することにより、波形通路と注出
口とを弾性的に縮小させてこれらの対向する波形
壁の一方の壁の山へ他方の壁の山を挿入し、他方
の壁の谷へ一方の壁の谷を挿入して波形通路と注
出口とを略完全に閉塞することができる。
さらに本考案では、袋部を含む容器本体全体を
耐ガス透過性に優れた樹脂層を含む多層構成とし
たので、容器本体はブロー成形法で簡単に成形す
ることができる。
以下本考案を一具体例を示す図面第2図〜第7
図によりさらに説明する。
第2図は本考案具体例容器の使用例を説明する
正面図で、aは内容物充填後初回使用時前の状
態、bは初回使用時に袋部を切離した状態、cは
使用時の状態、dは使用後保存時の状態をそれぞ
れ示す。第3図は容器本体を示す図で、aは正面
図、bはaのA−A′断面側面図、cは平面図、
dはaのB−B′断面図で袋部切離後の平面図で
ある。第4図は押し込みキヤツプを示す図で、a
は正面図、bはaのA−A′断面側面図、cは平
面図、dは底面図である。第5図は内容物充填後
初回使用時前〔第2図aの状態〕の容器本体と押
し込みキヤツプとの嵌合図で、aは正面断面図、
bは側面断面図である。第6図は袋部を切離して
使用後保存時〔第2図dの状態〕の容器本体と押
し込みキヤツプとの嵌合図で、aは正面断面図、
bは側面断面図である。第7図は注出口開口形状
の変化態様を示す平面図で、aは標準状態、bは
拡大状態、cは縮少状態をそれぞれ示す。
始めに容器本体について説明する。
容器本体1はダイレクトブロー等により一体に
成形された多層プラスチツク製で、例えば内層よ
り順に低密度ポリエチレン、エバール(クラレ(株)
のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物の商品
名)、低密度ポリエチレンの3層からなる。容器
本体1の胴部3は角部に大きな丸みをつけた長方
形横断面形状で、スクイズ可能に柔軟性を有し、
胴部3の一端に形成された注出口部4は先端部に
バージンシール効果を得るために袋部6を有し、
初回使用時該部が切離されるまで注出口部内は外
と完全に遮断されている。又、胴部3の他端は高
粘度内容物の充填口として開口形状に成形される
が、内容物充填後に押圧及び熱溶着加工を受ける
ことにより、密封されてシール部5となる。この
シール部5の長手方向(第2図bの左右方向)
は、胴部の横断面形状である略長方形の長手方向
と一致している。
注出口部4は胴部3内に連通し、弾性壁により
形成されている注出通路7を有し、注出通路7
は、容器本体1の軸に直交する面で切断すると、
胴部3内に連続し角部に丸みをつけ、胴部3と長
手方向が一致する平行四辺形の基部通路8と、基
部通路8に連続して通路横断面積が連続的に減少
し、平行四辺形横断面から、長手方向に延びる対
向壁面同士が互いに略等しい巾と高さの山と山及
び互いに略等しい巾と深さの谷と谷とからなりシ
ール部5の長手方向(第2図bの左右方向)と同
一方向に延びる一組の波形壁を有する波形横断面
に変化する。波形通路10の先端は注出口11と
して開口するが、前述した様にバージンシール効
果を得るために、波形通路10の先端には、初回
使用時に切離される袋部6が一体に形成されてお
り、該袋部6も波形通路10に連通する波形横断
面の空隙を有している。注出口部4の外観形状は
壁厚が各部均等のため、注出通路7及び袋部6の
空隙を形成する内壁と相似形の外壁として現われ
る。波形通路7と袋部6の空隙との接続部、即
ち、注出口11は通路面積が幾分小さく絞つてあ
り、該接続部の外壁形状がV溝の最深点を連ねた
外周線として現われるので、初回使用時に袋部6
を切離す際の切離線となるとともに、V溝状であ
るため、ナイフ・包丁・鋏等による切離し作業中
に切離線から刃物がずれることが少なく、作業を
短時間で容易に行なうことができる。
又、袋部6を切離された後の注出口部4の先端
部外壁が先細形状を呈するため、角部が面取りさ
れた形状となり、後述の押し込みキヤツプとの嵌
合時、キヤツプ内壁の案内部となるとともに、該
先細形状の外壁とキヤツプ内壁との間に空隙が生
じるため、該空隙が逃げとなり、注出口11と押
し込みキヤツプ内壁との密接が確実なものとな
る。注出口部4の平行四辺形横断面の基部通路8
の対向する両長辺部の外壁には、平行四辺形の中
点に対称な位置に後述する押し込みキヤツプの突
起と係合する長方形の凹溝13が形成されてい
る。
注出口11は、袋部6を切離すことにより、袋
部6を切離された注出口部4の先端面(即ち、波
形通路10の先端面)に、長手方向に延びる対向
壁同士が互いに略等しい巾と高さの山と山及び互
いに略等しい巾と深さの谷と谷とからなる一組の
波形壁を有する波形に開口する。
注出口11が上述した一組の対向壁面をもつ波
形に形成されていることにより、本考案容器の注
出口11の開口形状の一例を示す第7図aにおい
て、第1図に示した星形開口形状の断面の周囲長
さと等しい周囲長さの波形のときに、星形のもの
よりも、内容物が平均した展開となる(即ち、押
し出された内容物の厚さが全体を通して略等しく
なる。)ので、湯等に非常に溶け易く、又、同第
7図aと、これと同一開口巾を有する従来よりあ
る直線形開口形状の注出口11′を示す第8図と
を比較してみると、本考案容器の注出口11の方
が開口部の周囲長が長くなり、従つて、両容器よ
り取り出した高粘度内容物が同体積の場合、本考
案容器より取り出したものの方が表面積が大きく
なり、一方、その厚さは薄くなるので、湯等へ溶
け易くなる。取り出した内容物の表面積は、波形
を構成する屈折の屈折回数〔第7図aに丸で囲ん
で示した数字が屈折回数〕が大きい程、又、屈折
角度が小さい程増加する。図示の本考案具体例容
器では、屈折回数を偶数回(4回)としたため、
基部通路8外壁を含め注出口部4外壁が対称形状
となり、注出口部4に嵌合する押し込みキヤツプ
に方向性がなくなり、取扱いが容易となる。
又、容器本体を柔軟性を有する材料で構成した
結果、注出通路7を構成する壁が弾性を有するこ
とになるので、内容物の取り出しを急ぐ等の目的
で押し出し量(押し出される内容物の断面積=注
出口の開口面積)を多くしたい場合には、容器本
体の胴部3を通常よりも強く押圧することによ
り、第7図bに示す通り、注出口11及び注出口
11に至る波形通路10を弾性的に拡大させて押
し出し量を増加することが可能であり、しかも波
形壁の形状はほとんど変らないので、その押し出
された内容物の断面形状の周囲長に変りはなく、
断面形状の厚さが厚くなるのみであり、従つて、
溶解時間もそれほど長くはならない。
さらに、高粘度内容物は、容器注出口から押し
出された後、その高い粘性のためにどうしても一
部が容器内部の内容物から切離されないで注出口
の外へ押し出された状態のまま残つてしまうの
で、通常の場合、使用者は容器の注出口外壁面を
箸等で擦つて容器内の内容物と注出口の外の内容
物とを切離し、注出口の外の内容物を鍋等の中へ
落下させる必要があるが、本考案容器では、注出
口11及び波形通路10を構成する壁が弾性壁で
形成されているだけでなく、両者が共に、長手方
向に延びる対向壁同士が互いに略等しい巾と高さ
の山と山及び互いに略等しい巾と深さの谷と谷と
からなる一組の波形壁を有するので、波形通路1
0の外壁を指で押圧することにより、第7図cに
示す如く、波形通路10及び注出口11を弾性的
に縮小させ、これらの対向する波形壁の一方の壁
の山へ他方の壁の山を挿入し、他方の壁の谷へ一
方の壁の谷を挿入して、波形通路10及び注出口
11の両端部に僅かな隙間を残すだけでこれらを
閉塞することが可能となり、従つて、この簡単な
操作を行なうだけで、胴部3の押圧停止後に注出
口11の外に押し出されたままの状態で残つてい
る内容物を容器内の内容物と切離して鍋等の中へ
落下させることができる。
又、胴部3の注出通路7側、即ち、肩部は、横
断面形状が略長方形であり、しかも肩部に続く注
出通路7の横断面形状も長手方向をもつ形状であ
ると共にその長手方向が肩部と一致しているの
で、肩部と注出通路7とは指による押圧力を加え
る方向が同一となり、押圧操作が容易となるだけ
でなく肩部及び注出通路7を変形させ(押し潰
し)易くなる(即ち、肩部及び注出通路7内の内
容物が押し出し易くなる。)。
しかも前述した様に、波形通路10は略完全に
閉塞できるので、内容物残量が僅かになつても押
し出し操作が可能であり、従つて、容器内容物を
最後まで使用することができる。
さらに、シール部5の長手方向と、肩部の横断
面形状の長手方向と、注出通路7の横断面形状の
長手方向とがそれぞれ一致しているので、容器本
体全体とて内容物押し出しのための押圧方向が同
一となり、押し出し操作がスムーズになる。
これらに加えて、ブロー成形法で成形するだけ
で容器本体はでき上り、後加工でスリツトなどを
刻む必要がないので製作が容易であり、シール部
5と袋部の設置によりバージンシール効果が得ら
れ、しかも中間層に耐ガス透過性に優れたエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体ケン化物を用いたので、
内容物の長期保存が可能である。
(効果) 以上詳説した通り、本考案容器は容器本体と押
し込みキヤツプの2点から構成され、容器本体の
各部分はダイレクトブロー成形等により一体に形
成されているので製造コストが低く、耐ガス透過
性に優れた樹脂層を含む多層構成としたため内容
物の保護性が良い。
又、注出口を、長手方向に延びる対向壁同士が
互いに略等しい巾と高さの山と山及び互いに略等
しい巾と深さの谷と谷とからなる一組の波形壁を
有する波形としたことにより、容器本体から押し
出される高粘度内容物の表面積が大となると共に
その厚さも全体を通して薄く、しかも略等しくな
るので、湯等へ非常に溶け易くなり、加えて注出
口に至る注出通路を横断面形状が注出口と同様の
波形壁を有する波形通路とすると共に波形通と注
出口とを弾性材で形成したので、胴部への押圧力
を加減することにより注出口及び波形通路を弾性
的に拡大・縮小して内容物の押し出し量を調節で
き、しかもその際、波形壁の波形の変形はほとん
ど生じないので、押し出された内容物は厚さこそ
厚くなるが、その表面積はほとんど変らず、その
厚さも略均等であるため、湯等への溶解時間の変
化巾は小さい。又、注出口及び波形通路を構成す
る壁が弾性壁で形成されているだけでなく、注出
口の形状と波形通路の横断面形状とを、長手方向
に延びる対向壁同士が互いに略等しい巾と高さの
山と山及び互いに略等しい巾と深さの谷と谷とか
らなる一組の波形壁を有する波形としたので、胴
部の押圧を停止した後に高粘度の故に注出口の外
に押し出された状態のまま容器内の内容物から切
離されないで残つてしまう内容物を、波形通路の
外壁を指で押圧して注出口を略完全に閉塞するこ
とにより容器内の内容物から切離して鍋等の中へ
簡単に落下させることができる。
さらに、胴部が柔軟性を有し、注出口部が弾性
を有すること及び少なくとも注出口部側の胴部と
注出口部とが長手方向を略同一とする横断面形状
をしていることから、この部分の押圧操作が容易
であると共に変形させ(押し潰し)易いことに加
え、押圧操作により波形通路を略完全に閉塞する
ことができるので、容器内容物が残り少なくなつ
ても押し出し操作が可能であり、従つて、容器内
容物を無駄なく最後まで使用することができる。
又、胴部の一端に胴部と一体に形成され、先端
部に初回使用時に切離される袋部と、胴部の他端
に密封されたシール部とを備えているので、バー
ジンシール効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は袋詰にかわる従来容器の説明図で、a
は全体斜視図、bはaのA−A′矢視図で注出口
の開口形状を示し、cはbと同一位置からみた注
出口の閉塞状態を示す図である。第2図〜第7図
は本考案の一具体例を示す図で、第2図は本考案
具体例容器の使用例を説明する正面図で、aは内
容物充填後初回使用時前の状態、bは初回使用時
に袋部を切離した状態、cは使用時の状態、dは
使用後保存時の状態をそれぞれ示す。第3図は容
器本体を示す図で、aは正面図、bはaのA−
A′断面側面図、cは平面図、dはaのB−B′断
面図で袋部切離後の平面図である。第4図は押し
込みキヤツプを示す図で、aは正面図、bはaの
A−A′断面側面図、cは平面図、dは底面図で
ある。第5図は内容物充填後初回使用時前〔第2
図aの状態〕の容器本体と押し込みキヤツプとの
嵌合図で、aは正面断面図、bは側面断面図であ
る。第6図は袋部を切離して使用後保存時〔第2
図dの状態〕の容器本体と押し込みキヤツプとの
嵌合図で、aは正面断面図、bは側面断面図であ
る。第7図は注出口開口形状の変化態様を示す平
面図で、aは標準状態、bは拡大状態、cは縮少
状態をそれぞれ示す。第8図は本考案容器の注出
口と比較して示す従来よりの直線形開口形状の注
出口の平面図である。 図中、1は容器本体、2は押し込みキヤツプ、
3は胴部、4は注出口部、5はシール部、6は袋
部、7は注出通路、8は基部通路、9は連結通
路、10は波形通路、11は注出口、13は凹
溝、14は天項部、15はスカート部、16は突
起である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 耐ガス透過性に優れた樹脂層を含む、多層構成
    の柔軟性を有する胴部と、該胴部の一端に胴部と
    一体に形成され、先端部に初回使用時に切離され
    る袋部を有する注出口部と、該胴部の他端に設け
    られており、内容物充填後に押圧及び熱溶着加工
    により密封されたシール部とからなる多層容器本
    体であつて、少なくとも該注出口部側の胴部が、
    該シール部の長手方向と略同一方向を長手方向と
    する横断面形状を有する形状となつているもの
    と、該注出口部に嵌合する押し込みキヤツプとか
    らなるプラスチツク製容器において、 前記注出口部は、容器本体の軸に平行な方向に
    延びる弾性壁によつて、該シール部の長手方向と
    略同一方向を長手方向とする横断面形状を有する
    形状に形成されており、しかも横断面形状が、長
    手方向に延びる対向壁同士が互いに略等しい巾と
    高さの山と山及び互いに略等しい巾と深さの谷と
    谷とからなり、前記シール部の長手方向と略同一
    方向に延びる一組の波形壁を有する波形通路と、
    該波形通路に続き、横断面形状が該波形通路と同
    様の一組の波形壁を有し、前記袋部の切離しによ
    り生じる狭い巾の注出口とを具備していることを
    特徴とする高粘度内容物を収納する容器。
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