JPS638315B2 - - Google Patents

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JPS638315B2
JPS638315B2 JP3192680A JP3192680A JPS638315B2 JP S638315 B2 JPS638315 B2 JP S638315B2 JP 3192680 A JP3192680 A JP 3192680A JP 3192680 A JP3192680 A JP 3192680A JP S638315 B2 JPS638315 B2 JP S638315B2
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JP
Japan
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electromagnetic coil
current
vibratory compressor
compression
annular magnetic
Prior art date
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Expired
Application number
JP3192680A
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English (en)
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JPS56129780A (en
Inventor
Hiroyuki Kainuma
Tadayoshi Kimura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sawafuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Sawafuji Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sawafuji Electric Co Ltd filed Critical Sawafuji Electric Co Ltd
Priority to JP3192680A priority Critical patent/JPS56129780A/ja
Priority to US06/242,427 priority patent/US4427906A/en
Priority to DE3109455A priority patent/DE3109455C2/de
Publication of JPS56129780A publication Critical patent/JPS56129780A/ja
Publication of JPS638315B2 publication Critical patent/JPS638315B2/ja
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  • Electromagnetic Pumps, Or The Like (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、振動型圧縮機、特に電気的振動系を
駆動する電磁コイルが配置される環状磁気間隙に
磁界を与える永久磁石にフエライト磁石を用いか
つ上記環状磁気間隙中の磁束密度を均一にすると
共に機械的振動系の固有振動周期に合致するよう
に電気的振動系を確実に振動せしめるようにし
て、常に最適な条件で駆動できるようにした振動
型圧縮機に関するものである。 従来第1図に示す如く、いわば可動線輪型のス
ピーカと同様な原理にもとづいて構成され、可動
線輪(本願においては電磁コイルと呼ぶ)を支え
る共振バネ(後述する第6図に図示されている)
と共振する交番電流を供給するようにした振動型
圧縮機が知られている。なお、第1図における符
号1は電磁コイル、2はフエライト磁石、3は外
部鉄心、4は内部鉄心、4′は磁極、5は環状磁
気間隙を表わしている。 従来、上記振動型圧縮機に用いられる永久磁石
にはアルニコ系磁石が使用されていたが、該アル
ニコ系磁石は一般によく知られている如くコバル
トの含有率が非常に高い磁石である。そのため、
近年のコバルトの資源不足によつてアルニコ系磁
石の価格が高騰している。その結果、磁石の安定
供給の面からフエライト系磁石が注目されるよう
になり、本願発明者等は既に特願昭54―84108号
を以つて上記フエライト系磁石を用いた振動型圧
縮機を提案している。上記特許出願において提案
している如く、上記フエライト系磁石が本来そな
えている磁気特性上、該フエライト系磁石と上記
アルニコ系磁石との比較において、同等の磁気エ
ネルギを有するようにするためには、フエライト
磁石はアルニコ系磁石に対して断面積は大きく、
しかも厚みにおいて薄い、いわゆる偏平な形状に
する必要がある。従つて、従来の振動型圧縮機に
用いられていたアルニコ磁石に代えてフエライト
磁石を用いる場合、該フエライト磁石の配置に対
して充分な考慮を払わないものとすると、従来の
振動型圧縮機の外形形状を変更したり、外径寸法
を大きくしたりしなければならないことになる。
そのため、第1図に図示されている如く、フエラ
イト磁石2の形状を弧状とし外部鉄心3の内周面
に沿いかつ磁極4′に対向する位置に配置した上
で外径寸法を小にする構造が考慮される。 上記の如き振動型圧縮機は、(1)構造が簡単、(2)
小形軽量、(3)起動電流が小さい、(4)高力率が得ら
れる、(5)消費電力が小さい等の理由から家庭用の
小型冷蔵庫に使用される外、自動車、ボートなど
における冷蔵庫として使用される。しかし、この
場合車輛などの電源は小容量のバツテリをもつに
すぎないことから、直流―交流変換のインバータ
を用いて駆動するようにされる。また、上記振動
型圧縮機における上記電磁コイル1を支えている
共振バネを含む機械的振動系の固有振動周期に合
致するように電磁コイル1を駆動することが望ま
しいため、上記インバータの出力は上記機械的振
動系の固有振動周期に合致する交番電圧であるこ
とが必要である。 一般に、この種の振動型圧縮機においては、上
記固有振動周期の一周期における吸入時間T1
半周期と圧縮時間T2の半周期とで時間差をもつ
ことが知られている。従つて、上記インバータに
おける直流―交流変換後の出力電圧波形は第2図
A図示の如き交番電圧波形であることが必要であ
る。このような直流―交流変換を行なうためのイ
ンバータは、トランジスタのスイツチング特性を
利用したいわゆるトランジスタ・インバータが知
られている(該インバータについての詳しい説明
は後述する)。該インバータにおけるスイツチン
グ制御は次の如きトランジスタのスイツチング特
性を利用して行なう。即ちトランジスタのコレク
タ電流をIc、ベース電流をIB、増幅率をhFEとする
とき該トランジスタは、 IC≦IB×hFE である間は飽和領域にあるが、 IC≧IB×hFE のときには活性領域に入る。即ちこの原理を用い
てスイツチングを行なうようにしている。 いま、第2図A図示の如き矩形波交流電圧が、
例えば2個のスイツチング・トランジスタが交互
にオン・オフを繰返すことによつて第1図図示電
磁コイル1に印加されて、該電磁コイル1が第1
図図示矢印aの状態とbの状態との間を上下に駆
動されているものとする。但し、上記状態aは圧
縮完了、状態bは吸入完了に対応する上記電磁コ
イル1の位置を示している。そして、該電磁コイ
ル1の駆動電流iは上記夫々のトランジスタのコ
レクタ電流ICであつて第2図Bに図示されてい
る。次に、上記電磁コイル1の駆動と上記インバ
ータにおけるスイツチング制御との関係を詳しく
説明する。 第2図Aにおいて、時刻taは上記振動型圧縮機
における圧縮完了から吸入開始に移行する時点を
表わしている。即ち時刻taにおいて電磁コイル1
に印加される電圧は正から負にスイツチングされ
る。そのため、上記時刻taにおいて第1図図示矢
印aの位置にあつた電磁コイル1は吸入方向(下
方)へ駆動される。この間、上記電磁コイル1の
受ける磁束は、次第に増加する。そして、第1図
図示矢印oの位置に達したとき最大となり、その
後は次第に減少する。そのため、上記電磁コイル
1内に誘起される反起電圧は一旦増加したのち減
少へ転じる。従つて、上記電磁コイル1の駆動電
流iも第2図Bに図示されている如く、急激に負
方向に増大したのち一旦減少し更に増大して行
く。そして、上記電磁コイル1が所望する吸入完
了位置(第1図図示矢印b)に達したとき即ち第
2図B図示駆動電流iが図示b点に達したときが
所望するスイツチングのタイミングだとすると、
スイツチングすべきトランジスタのコレクタ電流
IC即ち上記駆動電流iであるため、上述のスイツ
チング条件、即ち、 IC=i(b)≧IB×hFE を満足するような増幅率hFEを有するトランジス
タを選定すると共に該トランジスタのベース電流
IBを制御するようにすれば(該ベース電流IBの制
御については後述する)。そして、上記トランジ
スタのオフと同時に後述するようにして、上記電
磁コイル1に正の電圧を印加する他のトランジス
タをオンせしめることによつて上記電磁コイル1
には逆方向の駆動電流iが流れ、該電磁コイル1
は第1図図示矢印b位置からa位置方向へ駆動さ
れる。そして、該a位置における反転動作即ち第
2図B図示駆動電流iの図示矢印a点におけるス
イツチング動作も図示矢印b点における動作と同
様に行なわれる。 上記第2図B図示矢印a点およびb点における
スイツチングをより確実に行なわしめるために
は、電磁コイル1の駆動電流iの上記a点および
b点における増加率が大きいほどよい。既に述べ
たように、上記駆動電流iの増加は電磁コイル1
の誘起される反起電圧の減少に起因するものであ
つて該反起電圧が小さくなるほど大きくなる。そ
して、該反起電圧は電磁コイル1と交差する磁束
が減少するほど小になる。即ち、第1図図示環状
磁気間隙5から飛び出す電磁コイル1の部分が大
になるほど上記反起電圧は小となる。従つて、第
2図図示矢印a点およびb点の夫々におけるスイ
ツチング動作を確実に行なうためには、圧縮完了
時においてもまた吸入完了時においても上記電磁
コイル1の飛出し量が大きいことが必要である。
しかし、上記電磁コイル1の振動する振幅は予め
定まつているため、圧縮完了時における上記電磁
コイル1の飛出し量(第1図図示矢印a部分)を
大きくしすぎると吸入完了時における上記飛出し
量(第1図図示矢印b部分)が小さくなり、逆に
該b部分を大きくしすぎると上記a部分が小さく
なることは当然のことである。第1図には図示さ
れていないが、電磁コイル1は2個の共振バネに
よつて振動可能に支持されており、第2図A図示
の交番電圧が印加されることによつて振動するも
のである。該振動時即ち上記振動型圧縮機の運転
中における上記電磁コイル1は、上記交番電圧が
印加されていない状態での位置(以下中性位置と
呼ぶ)を基準にすると、圧縮方向の行程よりも吸
入方向の行程の方が大きい。この原因は、圧縮方
向には圧縮冷媒の高圧力が作用するためである。
従つて、第1図図示の如く、上記電磁コイル1が
中性位置における中心が環状磁気間隙5の中心に
一致するように配置されると、上記電磁コイル1
の圧縮完了時における飛出し量(第1図図示矢印
aは小さく吸入完了時における飛出し量(第1図
図示矢印b)は大きくなる。この場合、圧縮完了
時における上記スイツチング動作を確実に行なう
ことが出来ないようになる恐れがある。従つて、
圧縮完了時、吸入完了時の何れにおいても、上記
スイツチング動作が確実に行われるようにするた
めには、上記電磁コイル1の圧縮完了時および吸
入完了時における飛出し量即ち第1図図示矢印a
およびbがほぼ等しくなるようにすることが望ま
しい。そのためには、電磁コイル1の中性位置を
決めるに当つて、上記圧縮方向と吸入方向との行
程に差があることを充分考慮して行なう必要があ
る。 また、振動型圧縮機を効率よく運転するように
するためには、上記電磁コイル1が配置される環
状磁気間隙内の磁束密度が均一であることが望ま
しい。しかし、第1図図示例の如く、永久磁石に
フエライト磁石を用いるようにした振動型圧縮機
においては、該フエライト磁石2は、既に説明し
たようにその磁気特性上から、着磁方向に厚みが
薄く断面積が広い形状を有しているため、厚み方
向の端面近傍における漏洩磁束が多くなる。従つ
て、第1図図示の如く、フエライト磁石2が磁極
4′と同一の対向面積を有するものであれば、上
記漏洩磁束のために環状磁気間隙5内の磁束密度
が不均一となる非所望な状態となる。 本発明は、上記の如き考察にもとづくものであ
つて、機械的振動系を駆動する電磁コイルが配置
される環状磁気間隙中の磁束密度を均一にすると
共に機械的振動系の固有振動周期に同期して上記
電気的振動系を駆動せしめるようにした振動型圧
縮機を提供することを目的としている。以下図面
を参照しつつ説明する。 第3図AないしFは一般の振動型圧縮機におけ
る機械的振動系と電気的振動系との関係を説明す
るための説明図、第4図は上記振動型圧縮機駆動
用インバータの一例を示す回路図、第5図Aない
しDは第4図図示インバータの動作説明図、第6
図Aは本発明の振動型圧縮機の一実施例を示す側
断面図、第6図Bは第6図A図示X―X′におけ
る断面図を示している。 本願明細書冒頭に述べた如く、振動型圧縮機を
効率よく運転せしめるには、機械的振動系の固有
振動周期に如何に同期して電気的振動系を駆動せ
しめるかが重要な課題である。そこで、本発明の
振動型圧縮機を説明するに先立つて、機械的振動
系と電気的振動系との関係についての一般的な説
明および直流―交流変換用インバータと該インバ
ータにおけるスイツチング動作に関する説明を第
3図ないし第5図に関連して述べることとする。 一般に、上記機械的振動系の固有振動周期にお
ける一周期において、圧縮時間T2の半周期と吸
入時間T1の半周期とでは時間差のあること、ま
た機械的振動系の振幅は、電磁コイルが静止状態
にある場合の静止点を境にして圧縮側と吸入側と
では差のあることが知られている。これは、圧縮
方向には圧縮冷媒の高圧力が加わるためである。
第3図Aに上記機械的振動系の振幅波形を示す。
そして正方向が圧縮方向、負方向が吸入方向そし
て零位置が中性位置即ち上記機械的振動系の静止
状態における位置を表わしている。第3図A図示
の振幅波形の如き振幅Lの変化によつて上記振動
型圧縮機の電磁コイルには第3図Bに示す反起電
圧ECが発生する。該反起電圧波形は上記第3図
A図示振幅変化に対して、第3図B図示の如く圧
縮完了時aおよび吸入完了時bに対応する時点に
おいて零となる。更に、振幅の圧縮行程時間T2
と吸入行程時間T1とに時間差があるために、上
記反起電圧波形は完全な正弦波とならず歪んだ波
形となる。従つて、上記電磁コイルの等価的なイ
ンピーダンスZの時間的変化波形は、第3図Cに
図示されている如く、所定の基本数値に第3図B
に図示されている反起電圧波形が重畳された波形
となる。 いま上記電磁コイルに対し第3図Bに示す反起
電圧ECと同位相の第3図Dに示す矩形波電圧V1
を加えたとすれば、振動型圧縮機を流れる電流IL
は第3図Eに示す如くインピーダンス最低値で極
大となり、インピーダンスの最高値で極小となつ
て、その位相は一致する。 しかし、実際には駆動電源回路を含めた振動型
圧縮機のリアクタンスにより第3図Fに示す如く
実際の電流ILの立ち上りは垂直とならず電流値が
極大に到達するために圧縮行程においては時間
t2、吸入行程においては時間t1の遅れを生ずると
ともに曲線で立ち上がることになる。 以上によつて振動型圧縮機を最大効率で運転す
るためには電磁コイルに供給される電圧波形は第
3図D図に示す如く終局的には振動圧縮機の振幅
と一致させるようにすればよいことが判かる。そ
こで、直流電源電圧を振動型圧縮機の振幅と一致
する交番電圧に変換するようにしたインバータの
一実施例の回路図を第4図に、そして第5図Aな
いしDにその動作説明図を示す。 第4図において、1は電磁コイル、21ないし
24は主スイツチ素子例えば互いにブリツジ接続
されたトランジスタで21および23と22およ
び24とが夫々一対となつて交互にオン、オフを
くり返すものを夫々表わす。25および26は
夫々上記トランジスタ21並びに23および22
並びに24の各ベースに電流を供給するトランジ
スタ、27および28は夫々トランジスタ36お
よび35のコレクタ電流即ちトランジスタ25お
よび26のベース電流を制御する抵抗、29およ
び30は夫々トランジスタ22および23のベー
ス電流を制御する抵抗、31ないし34はダイオ
ードであり直流電源の逆接続の防止をすると共に
後述する如くコンデンサ38の放電回路を形成す
るものである。35および36は夫々検出スイツ
チ素子例えばトランジスタであり後述の如くコン
デンサ38の充放電電流を検出し上記主スイツチ
素子21ないし24を制御するものである。37
は可変抵抗でありコンデンサ38の充放電電流を
制御するもの、38は上記検出スイツチ素子35
並びに36を介して電磁コイル1と並列に接続さ
れるコンデンサ、39および40は夫々ダイオー
ドを表わし上記コンデンサ38に対する充電路を
形成するものを夫々表わしている。そして、検出
スイツチ素子35,36、コンデンサ38、抵抗
37ダイオード39,40が検出手段を構成して
いる。 図示極性の如く直流電源電圧が印加されて定常
運転状態にあり、スイツチされて今例えば図示の
如く端子Aが+、端子Bが−になつたとすれば、
ダイオード39、可変抵抗37を経て図示実線の
如くコンデンサ38は充電されてゆく。このとき
該充電電流はトランジスタ36にベース電流を供
給し該トランジスタ36はオンされる。そして引
続きトランジスタ25がオンされ、トランジスタ
21並びに23がオンされるため電磁コイル1に
駆動電流が供給される。この場合の回路電流は図
示実線に示す方向となる。 この場合上記コンデンサ38の充電電圧は第5
図Aに示す如きものであり、また充電電流は第5
図Bの如きものとなる。即ちコンデンサ38には
主スイツチ素子21並びに23がオフからオンに
スイツチされると同時に回路抵抗値(可変抵抗3
7の抵抗値並びに他の回路素子の抵抗値)並びに
上記コンデンサ38の容量値により決定される時
定数により充電電流が供給されるが、充電電圧が
端子AB間の電圧に近づくに従つて上記充電電流
は減少傾向をもつようになる。そしてこの充電電
流は検出スイツチ素子36にベース電流IB36を
供給するものであるため、該検出スイツチ素子3
6のコレクタ電流IC36は第5図C図示波線の如
きものとなる。しかし抵抗27が上記コレクタ電
流IC36を限流するため実際のコレクタ電流IC
6は第5図C図示実線の如くなる。 また主スイツチ素子21はそのコレクタ電流IC
21が IC21≦IB21×hFE21 である間は飽和領域にあるが、コレクタ電流IC
1即ち駆動動電流iが IC21=i≧IB21×hFE21 になる時活性領域に入る。このように主スイツチ
素子21が活性領域に入ると、主スイツチ素子2
1のコレクー・エミツター間の電圧降下が生じ、
端子Aの電圧が下がるため上記コンデンサ38は
放電を開始する。なお上記主スイツチ素子21の
ベース電流IB21は上記スイツチ素子36のコレ
クタ電流IC36に比例するものである。この放電
回路は電磁コイル1のインダクタンスのため主に
コンデンサ38、可変抵抗37、トランジスタ3
5、ダイオード31、主スイツチ素子24、ダイ
オード40で構成されるか又はコンデンサ38、
可変抵抗37、トランジスタ35、主スイツチ素
子22、ダイオード33、ダイオード40で構成
される。この放電電流はトランジスタ35にベー
ス電流を供給するため該トランジスタ35はオン
され、結果的に主スイツチ素子22並びに24が
それと同時にオンに移行される。また上記放電電
流はオフ状態に移行されたトランジスタ36をよ
り一層強くオフ状態にするため主スイツチ素子2
1並びに23はそのスイツチングと同時に強くオ
フされるようになる。従つて駆動電流iは上述の
主スイツチ素子21並びに23がオン状態にある
場合とは反対に図示破線の方向に流れるようにな
る。 その後上記主スイツチ素子22および24がオ
フされるまでの動作過程は第4図における回路構
成が対称形であるため、上記主スイツチ素子21
および23がオン状態の場合と同様になる。但
し、第3図に図示した吸入行程の時間T1と圧縮
行程の時間T2とにしたがつて、主スイツチ素子
21,23の組の導通期間と主スイツチ素子2
2,24の組の導通期間とは異なつたものとな
る。これは次のように考えてよい。即ち、一方の
検出手段(ダイオード39、抵抗37、コンデン
サ38、検出スイツチ素子36)と他方の検出手
段(ダイオード40、コンデンサ38、抵抗3
7、検出スイツチ素子35)とが対称的であるこ
とから、第5図Dに示す波形hFE21×IB21と
波形hFE24×IB24とは極性が異なるだけで対
称なものとなるが、一方駆動電流i(即ちコレク
タ電流IC21およびIC24は第3図Fに示した如
く機械的振動系から正負非対称なものとなる。 この結果上述のスイツチング条件 IC≧IB×hFE を満足する時点は、正半波と負半波とで異なつた
ものとなり、所望の吸入行程の時間T1および圧
縮行程の時間T2と合致するようにスイツチング
が行なわれる。なお、上記スイツチング条件式か
ら明らかなる如く、スイツチング時点における上
記コレクタ電流IC即ち駆動電流iの増加率が大き
い程スイツチング動作は確実に行なわれる。 以上第3図ないし第5図を参照しつつ振動型圧
縮機に用いられる直流―交流変換用インバータの
一例に関連して、該インバータにおけるスイツチ
ング動作並びに該動作が確実に行なわれるための
条件について説明したが、次に該条件を満足する
ように構成された本発明の振動型圧縮機について
説明する。 本発明の振動型圧縮機の一実施例を示す第6図
において、符号1ないし5は第1図に対応してお
り、6および7は共振バネ、8はコイル支持体、
9はピストン、10は吸気弁、11は圧縮シリン
ダ、12は排気弁、13はシリンダブロツク、1
4はデイスタンス・ケース、15はボールト、1
6は吸入口、16′は内部吸入パイプ、17は吐
出口、17′は吐出パイプ、18はリード端子、
18′はリード線、19はハウジングを夫々表わ
している。 本願明細書冒頭に述べた如く、本発明において
は永久磁石にフエライト磁石2を用いている。該
フエライト磁石2は、その磁気特性と振動型圧縮
機の外径寸法を小さくすることから、第6図に図
示されているように弧状に形成されて壷状の外部
鉄心3の内周面に沿つて配置されている。そし
て、上記フエライト磁石2は厚み方向即ち第6図
Bにおいて放射方向に着磁されている。従つて、
外部鉄心3と共に磁気路を形成する内部鉄心4に
上記フエライト磁石2の内周面に対向するよう形
成されている磁極4′と上記フエライト磁石2と
の対向する空間に磁気空間(以下環状磁気間隙5
と呼ぶ)が形成されている。該環状磁気間隙5に
は、相対する一対の共振バネ6,7にコイル支持
体8を介して振動可能に支持された電磁コイル1
が配置されている。さらに、ピストン9は上記コ
イル支持体8を介して実質的に上記電磁コイル1
と一体に構成されており、該電磁コイル1によつ
て駆動される。また、上記ピストン9に嵌合する
圧縮シリンダ11をそなえているシリンダ・ブロ
ツク13はデイスタンタ・ケース14を介してシ
リンダ固定用ボールト15によつて外部鉄心3に
固定されている。このように構成された振動型圧
縮機において、リード端子18、リード線18′
を介して上記電磁コイル1に交番電流が供給され
ると、該電磁コイル1は供給される交番電流の周
波数に対応して振動し上記ピストン9が駆動され
る。該ピストン9の往復運動によつて、吸入口1
6から流入する冷媒例えばフレオン・ガスはハウ
ジング19内を図示矢印(点線)方向に誘導さ
れ、更に内部パイプ16′内を通過して図示矢印
(点線)に示す如く圧縮シリンダ11内に導入さ
れる。そして、上記ピストン9によつて圧縮され
た高圧の冷媒は図示矢印(実線)方向に吐出され
吐出パイプ17′、吐出口17を介して例えば冷
凍システムの凝縮器に噴出される。なお、上記圧
縮シリンダ11における冷媒の吸気・排気は吸気
弁10と排気弁12とが上記ピストン9の往復運
動に対応して交互に開閉することによつて行なわ
れることは言うまでもない。 以上本発明の振動型圧縮機の構成および動作に
ついて説明したが、本発明は、従来の高価なアル
ニコ磁石に代えて安価なフエライト磁石を用いる
ことによつて製造コストの低廉化に寄与しかつフ
エライト磁石の断面形状を弧状にすることによつ
てフエライト磁石を用いることによつて生じる外
径寸法の増大を防止することが出来るものであ
る。そして更に第6図Aに図示されている如く、
フエライト磁石2の軸方向の長さを対向する磁極
4′よりも長くすることによつて環状磁気間隙5
内を軸方向に垂直に横切る磁束の磁束密度が上記
環状磁気間隙5の軸方向全長にわたつて均一にな
るようにしている。これは、言うまでもなく、上
記電磁コイル1の電磁駆動が効率よく行なわれる
ようにするためである。いま仮に、上記フエライ
ト磁石2を第1図に図示されている如く、その軸
方向の長さを磁極4′と同様にして環状磁気間隙
5を形成したとすると、該環状磁気間隙5内を軸
方向に垂直に横切る磁束の磁束密度は均一になら
ず、上記環状磁気間隙5の軸方向における両端に
近い部分の磁束密度が小となる。これは、一般に
知られているように、永久磁石には着磁方向に平
行な端面において磁気漏洩現象がみられ、特に本
発明に用いられている着磁方向の厚みが薄いフエ
ライト磁石2においては上記磁気漏洩が大きいこ
とによるものである。従つて、本発明に用いられ
るフエライト磁石2はその方向の長さを磁極4′
よりも長くして上記磁気漏洩現象が少なくとも上
記環状磁気間隙5に影響を及ぼさないようにして
いるため、本発明においては、上記環状磁気間隙
5内の磁束密度は軸方向全長にわたつて均一とな
つている。更にまた、振動型圧縮機の効率よい運
転を図るためには、既に述べたように、その機械
的振動系の固有振動周期に合致した周期をもつて
電気系振動系を振動させることが必要である。即
ち上記電磁コイル1に供給される交番電流は上記
周期に合致したものでなければならない。例えば
本発明の振動型圧縮機の電源が直流である場合に
は、直流―交流変換用インバータを必要とし、該
インバータにおける直流―交流変換の際のスイツ
チングもまた、上記周期に合致するタイミングで
行なわれなければならない。上記インバータにお
けるスイツチング動作については、スイツチン
グ・トランジスタを用いた第4図図示インバータ
を例に挙げて既に説明した。そして、該インバー
タにおけるトランジスタのスイツチング条件は コレクタ電流IC≧ベース電流IB×増幅率hFE であることも既に説明した通りである。従つて、
上記スイツチング条件式にもとづいて行なわれる
スイツチング動作をより確実に行なわしめるため
には、スイツチング・タイミングにおける電磁コ
イル1の駆動電流iの増加率が大である程即ち圧
縮完了時および吸入完了時における電磁コイル1
の環状磁気間隙5からの飛出し量(第1図図示)
が大きい程良いことも既に説明した通りである。
言うまでもなく、上記スイツチング動作は、圧縮
完了時および吸入完了時の何れの時点においても
確実に行なわれなければならない。しかし、上記
電磁コイル1の振幅は予め定まつているため、上
記飛出し量は上記環状磁気間隙5に配置される際
の電磁コイル1の位置によつて左右される。即
ち、例えば圧縮完了時における飛出し量が大きく
なるようにすれば必然的に吸入完了時における飛
出し量は小さくなる。従つて、圧縮完了時、吸入
完了時の何れのタイミングにおける上記スイツチ
ング動作も確実であるためには、駆動中の電磁コ
イル1の上記飛出し量が圧縮完了時、吸入完了時
の何れにおいても同量となることが望ましい。一
般に、第6図図示の如き構成をもつ振動型圧縮機
の運転時における電磁コイル1の振動行程は、中
性位置を基準にして圧縮方向に小さく吸入方向に
大きくなる。これは、圧縮方向には圧縮冷媒の高
圧力が加わるためである。従つて、いま仮に、第
1図図示の如く、上記電磁コイル1の中性位置が
環状磁気間隙5の軸方向中心と合致している場合
には、上記理由から当然のこととして、駆動中に
おける上記電磁コイル1の飛出し量は、圧縮完了
時、吸入完了時において不均衡となる。即ち、圧
縮完了時の上記飛出し量は吸入完了時に比較して
小さくなる。 以上説明した現象にもとづいて、本発明の振動
型圧縮機においては、第6図に図示している如
く、運転時における圧縮完了時と吸入完了時との
上記飛出し量が一致するように、電磁コイル1と
環状磁気間隙5との相対位置関係における電磁コ
イル1の中性位置を圧縮方向側に片寄らせた配置
としている。上記電磁コイル1と環状磁気間隙5
と相対位置関係は、振動型圧縮機の仕様にもとづ
いた設計規準によつて決定されるものであること
は言うまでもないことであるが、例えば、上記中
性位置を基準とする圧縮行程と吸入行程との比が
1:2であるとすると、上記中性位置における電
磁コイル1の軸方向中心が環状磁気間隙5の軸方
向中心よりも上記圧縮行程2分の1だけ圧縮方向
側に片寄るようにすればよい。 以上説明した如く、本発明によれば、永久磁石
を弧状のフエライト磁石にすることによつて製造
コストの低廉化を図ると共に外形寸法の増大を抑
制することを可能ならしめた振動型圧縮機を提供
することが出来る。そして更に、環状磁気間隙中
の磁束密度を均一にすると共に上記環状磁気間隙
に対する相対的位置関係における電磁コイルの中
性位置を圧縮方向に所定の距離分片寄らせるよう
に配置することによつて確実に機械的振動系の固
有振動周期と同期して効率よく駆動されるように
した振動型圧縮機を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は振動型圧縮機におけるスイング・モー
タの一例を示す断面図、第2図AおよびBは振動
型圧縮機に供給される電圧波形および電流波形を
示す図、第3図AないしFは振動型圧縮機におけ
る機械的振動系と電気的振動系との関係を説明す
るための説明図、第4図は直流―交流変換用イン
バータの一例における回路構成図、第5図Aない
しDは第4図図示インバータの動作説明図、第6
図Aは本発明の振動型圧縮機の一実施例側断面
図、第6図Bは第6図A図示X―X′における断
面図を示している。 図中、1は電磁コイル、2はフエライト磁石、
3は外部鉄心、4は内部鉄心、4′は磁極、5は
環状磁気間隙、6および7は共振バネ、8はコイ
ル支持体、9はピストン、10は吸気弁、11は
圧縮シリンダ、12は排気弁、13はシリンダ・
ブロツク、14はデイスタンス・ケース、15は
ボールト、16は吸入口、16′は内部吸入パイ
プ、17は吐出口、17′は吐出パイプ、18は
リード端子、18′はリード線、19はハウジン
グを夫々表わしている。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 壷状の外部鉄心と該外部鉄心の内周面に沿つ
    て配置された中心角360度を含む弧状の永久磁石
    と該永久磁石に対して所定の間隔を隔てて対向す
    る円筒状の磁極をそなえて上記外部鉄心と共に磁
    気路を形成する内部鉄心とをそなえ、上記永久磁
    石と上記内部鉄心に形成された円筒状の磁極との
    対向空間によつて形成された環状磁気間隙内に機
    械的振動系に振動可能に支えられた電磁コイルを
    配置し、該電磁コイルに交番電流を供給すること
    によつて該電磁コイルに連結されたピストンを駆
    動するように構成されている振動型圧縮機におい
    て、上記永久磁石をフエライト磁石とすると共
    に、該フエライト磁石は軸方向の長さを少なくと
    も上記内部鉄心上に形成されている内筒状の磁極
    の軸方向の長さよりも長くなるように形成されて
    なり、上記環状磁気間隙中の磁束密度が均一とな
    るように構成されていることを特徴とする振動型
    圧縮機。 2 上記電磁コイルは、上記交番電流が供給され
    ない状態において、該電磁コイルの軸方向におけ
    る中心位置が上記環状磁気間隙の軸方向中心位置
    よりも少なくとも上記ピストンの圧縮方向に片寄
    つた位置となるように配置されていることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の振動型圧縮
    機。
JP3192680A 1980-03-13 1980-03-13 Oscillatory type compressor Granted JPS56129780A (en)

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JP3192680A JPS56129780A (en) 1980-03-13 1980-03-13 Oscillatory type compressor
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KR100301506B1 (ko) * 1998-12-28 2001-11-30 구자홍 리니어압축기의오일공급장치
KR100301507B1 (ko) 1998-12-28 2001-11-17 구자홍 리니어압축기의오일공급장치
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