JPS6380493A - 避雷器用ギヤツプユニツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 （産業上の利用分野） この発明は、送電線路や配電線路に設置される避雷器用
のギャップユニットに関するものである。

（従来の技術） 従来の避雷器としては、絶縁容器内に一対の放電体を所
定の放電間隔をおいて収容配置するとともに、非直線抵
抗体などよりなる避雷素子を収容し、絶縁容器の開口を
蓋金具及びパツキン等で密閉して、絶縁容器の内部全体
を気密状態に保持したものが知られている。

（発明が解決しようとする問題点） ところが、この従来構成の避雷器では、絶縁容器内への
放電体の組付け時において、放電間隔内に外気中の湿気
が入りやすく、避１器の使用に際して温度変化に伴い、
放電間隔内の湿気が結露して、絶縁耐力が著しく低下す
るという問題があった。

このような問題点を解決するために、絶縁容器に対する
放電体や避雷素子等の組付けを低湿度雰囲気中で行うこ
とも考えられるが、組付け部品数が多いため組付け工程
の自動化が困難であって、限定されたスペース内に組付
け工程をまとめて配置することができず、低湿度雰囲気
を保持するための装置が大掛かりになって、′ａ雷器の
製造コス１〜が高騰するという問題が生じた。

発明の構成 （問題点を解決するための手段） この発明は、前記のような問題点を解決するためになさ
れたものであって、対向する内端面に放電凸部２ａ　、
３ａを有する一対の放電体２、３と、それらの放電体２
．３を所定の間隔をおいて配置保持する絶縁筒体４と、
その絶縁筒体４と両数電体２．３とを気密状態に固定す
る固定手段５，２３とにより避雷器用ギャップユニット
を構成し、このギャップユニットを使用して避雷器を製
作できるようにしている。

（作用） 従って、この発明によれば、一対の１１電体及び絶縁筒
体のみにより小型で部品点数の少ないギャップユニット
が構成されているため、このギャップユニットをその放
電間隔内に外気中の湿気が入らないように低湿度雰囲気
中で容易に大量生産することができ、このギャップユニ
ットを使用して絶縁耐力のある避雷器を容易かつ安価に
製作することができる。

（実施例） 以下、この発明の一実施例を第１図及び第２図に従って
詳細に説明する。

まず、ギャップユニットについて述べると、この実施例
のギャップユニット１は、銅合金やステンレス等の金属
材料又は低い電気抵抗のセラミックス等よりなる一対の
放電体２、３と、磁器、結晶化ガラスあるいは多孔質セ
ラミックス等よりなる絶縁筒体４とより構成されている
。各ｔ！１ｉＩｌｉ体２゜３の対向する内端面には球面
状の放電凸部２ａ。

３ａがそれぞれ一体に突出形成されている。又、一方の
放電体３の外端面には必要に応じて接続用突起３ｂが一
体に突出形成されている。

前記絶縁筒体４の両端には嵌合部４ａがそれぞれ形成さ
れている。各１■合部４ａには前記放電体２．３が嵌合
され、所定の放電間隔Ｇをおいて対向配置されている。

そして、各放電体２、３はそれらの外周面において、固
定手段としての限ろう等のろう付け部５を介して嵌合部
４ａの内周面にそれぞれろう付け固定され、これによっ
て絶縁筒体４内の放電用空間Ｓが気密状態に保持されて
いる。

次に、このギャップユニット１を使用した避雷器の構成
について述べると、ギャップユニット１を収容するため
の保持筒体１１はガラス繊維強化合成樹脂（ＦＲＰ）等
よりなり、その上下両端の内周にはねじ部１１ａ、１１
ｂがそれぞれ形成されるとともに、中間部には透孔１２
ａを有する仕切壁１２が一体に形成されている。そして
、この保持筒体１１の上部空間内には前記ギャップユニ
ット１が収容され、下部放電体３上の接続用突起３ｂが
仕切壁１２の透孔１２ａを通って保持筒体１１の下部空
間内に突出している。

前記保持筒体１１の下部空間内には非直線抵抗体等より
なる避雷素子１３が収容され、その上下両端面にはアル
ミメタリコン等の端面電極部１３ａ、１３ｂが溶着形成
されている。前記接続用突起３ｂの下端面と接合するよ
うに、避雷素子１３の上面には軟質金民材よりなる導電
板１４が配置され、この導電板１４を介して前記ギャッ
プユニット１の下部放電体３と避雷素子１３とが直列に
電気接続されている。

前記保持筒体１１の上方ねじ部１１ａには課電側のリー
ド線等に接続するための上部接続用電極１５がねじ込み
固定され、その下端面がギャップユニット１の上部放電
体２に接合することにより、ギャップユニット１が保持
筒体１１の上部空間内に位置決め保持されている。保持
筒体１１の下方ねじ部１１ｂには接地側の腕台等に接続
するための下部接続用電極１６がねじ込み固定され、そ
の上端面が皿ばね状の導電性弾性体１７及び軟質金迅材
よりなる導電板１８を介して避雷素子１３の下端面電極
部１３ｂに圧接することにより、避雷素子１３が保持筒
体１１の下部空間内に位置決め保持されている。

そして、この実施例の避雷器においては、前記保持筒体
１１の外周面及び両接続用電極１５．１６の基部外面を
被覆するように、それらの外面にはエチレンプロピレン
ゴムあるいはその他の合成樹脂等よりなる弾性絶縁層１
９がモールド形成されている。又、この絶縁層１９の外
周面には複数のひだ部１９ａが一体に形成されている。

従って、この実施例においては、低湿度雰囲気中で、絶
縁筒体４の両端嵌合部４ａに一対の放電体２．３を嵌合
して、それらの放電体２．３を絶縁筒体４に対しろう付
け部５によりろう付け固定すれば、ｔＪ！ｌ電用空間Ｓ
内に外気中の湿気が入るおそれもなく、気密状態のギャ
ップユニット１を容易に大ω生産することができる。又
、このギャップユニット１を使用して避雷器を製作する
場合においても、ギャップユニット１及び避雷素子１３
等を保持筒体１１内に収容するとともに、その保持筒体
１１の両端に接続用電極１５．１６をねじ込み固定し、
この状態でそれらの外面に絶縁層１９をモールド形成す
ればよく、その製作を容易に行うことができる。

さらに、この避雷器を電線路に設置して使用している際
に、電線路からリード線を介して上部接続用電極１５に
雷インパルス過電圧が印加されると、四サージは上部接
続用電極１５からギャップユニット１の上部放電体２に
流れ、その上部放電体２から放電間隔Ｇを閃絡して下部
放電体３に放電する。さらに、雷サージは下部放電体３
から導電板１４→端面電極部１３ａ→避雷素子１３→端
面電極部１３ｂ→導禮板１８→導電性弾性体１７→下部
接続用電極１６へと流れ、腕台やリード線等を介して接
地される。そして、雷サージｔｌｉ電に続く線路の続流
は、非直線抵抗体よりなる避雷素子１３の抵抗値回復に
よって速やかに遮断される。

このとき、ギャップユニット１の放電用空間Ｓ内に湿気
が入っていないため、温度変化に伴い湿気が結露して絶
縁耐力が低下するという問題はなく、安全に使用するこ
とができる。

（別の実施例） 次に、この発明の別の実施例を第３図に従って説明する
と、この実施例においては、ギャップユニット１の絶縁
筒体４が、一対の放電体２．３の間隔を保持するため間
隔保持筒２１と、その間隔保持筒２１及び両ｔＪ！ｉ電
体２、３の外周を覆う外筒２２とより構成されている。

又、この間隔保持筒２１及び外周２２は第１図及び第２
図に示す実施例と同様に、磁器、結晶化ガラス、多孔質
セラミックス等により形成され、特に、内側の間隔保持
筒２１を多孔質セラミックスで形成した場合には、閃絡
時における衝撃音をこの間隔保持筒２１の吸音作用によ
って吸収することができる。

そして、前記放電体２．３及び間隔保持筒２１はそれら
の外周面において、固定手段を構成する低融点ガラス等
の無機質材料よりなる接着部２３を介して外筒２２の内
周面に接着固定され、これによって絶縁筒体４内の放電
用空間Ｓが気密状態に保持されている。すなわち、両ｔ
Ｉｌ？Ｉｉ体２、３及び間隔保持筒２１の外周面と外筒
２２の内周面との間に硼硅酸鉛ガラス等の粉末材料を詰
めて、電気炉により４００〜８００℃で加熱溶融させる
ことにより接着部２３が形成され、各部材２、３゜２１
．２２が一体的に接合固定される。

次に、第４図に示す避雷器の別の実施例について説明す
ると、この実施例においては、外周面に複数のひだ部３
１ａを有する碍子本体３１内に、２個のギャップユニッ
ト１及び１個の避雷素子１３が直列接続状態で収容され
、それらの外周面において低融点ガラス等の無機質材料
よりなる接着部３２を介して碍子本体３１の内周面に接
着固定されている。上部ギャップユニット１の上部ｉ電
体２上には、課電側のリード線等に接続される接杭用電
極３３が銀ろう等のろう付けにより固定されている。又
、碍子本体３１の下端には接地側の腕台苫に接続される
ベース金具３４がコルク製のクッション３５を介してセ
メント３６により固定され、そのベース金具３４と避雷
素子１３との間には一対の導電板１８及び導電性弾性体
１７が介装されている。

従って、この実施例の避［ｉにおいても、予め気密状態
に製作されているギャップユニット１を避雷素子１３等
とともに碍子本体３１内に収容固定すればよく、外気中
の湿気に影響されないでそれらの組付けを容易に行うこ
とができるとともに、絶縁耐力の優れた避雷器を得るこ
とができる。

なお、この発明は前記各実施例の構成に限定されるもの
ではなく、この発明の趣旨から逸脱しない範囲で各部の
構成を任意に変更して具体化することも可能である。

発明の効果 以上詳述したようにこの発明は、一対の放電体及び絶縁
筒体のみにより小型で部品点数の少ないギャップユニッ
トが構成されているため、このギャップユニットをその
放電間隔内に外気中の湿気が入らないように低湿度雰囲
気中で容易に人足生産することができ、このギャップユ
ニットを使用して絶縁耐力のある避雷器を容易かつ安価
に製作することができるという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を具体化したギャップユニットの一実
施例を示す断面図、第２図はそのギャップユニットを使
用した避雷器の一実施例を示す新面図、第３図はギャッ
プユニットの別の実施例を示す断面図、第４図は避雷器
の別の実施例を示す断面図である。 １・・・ギャップユニット、２．３・・・放電体、２ａ
。 ３ａ・・・故、電凸部、４・・・絶縁筒体、５・・・固
定手段としてのろう付け部、２３・・・固定手段として
の接着部。 特許出願人　　　日本碍子　株式会社 代　理　人　　　弁理士　　恩田博宣 ｘｒｇ Ｉ２ｗＪ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、対向する内端面に放電凸部（２ａ、３ａ）を有する
   一対の放電体（２、３）と、 それらの放電体（２、３）を所定の間隔をおいて配置保
   持する絶縁筒体（４）と、 その絶縁筒体（４）と両放電体（２、３）とを気密状態
   に固定する固定手段（５、２３）とより構成したことを
   特徴とする避雷器用ギャップユニット。 ２、絶縁筒体（４）はその両端に放電体（２、３）を嵌
   合保持するための嵌合部（４ａ）を有し、固定手段は各
   放電体（２、３）を嵌合部（４ａ）にろう付け固定する
   ためのろう付け部（５）である特許請求の範囲第１項に
   記載の避雷器用ギャップユニット。 ３、絶縁筒体（４）は、両放電体（２、３）の間隔を保
   持するための間隔保持筒（２１）と、その間隔保持筒（
   ２１）及び両放電体（２、３）の外周を覆う外筒（２２
   ）とよりなり、固定手段は両放電体（２、３）及び間隔
   保持筒（２１）を外筒（２２）に接着固定するための低
   融点ガラス等の無機質材料よりなる接着部（２３）であ
   る特許請求の範囲第１項に記載の避雷器用ギャップユニ
   ット。