JPS637975B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は荷物運搬装置に関するものであり、
特に、製鉄所、精錬所、造船所等で重量物等の運
搬に用いる構内又は一般道路の無軌道輸送手段と
して運転される運搬車に関するものである。この
種の運搬車の中には、トラツクの牽引部分の後部
にコ字型のトレーラー・シヤーシを連結させ、こ
のトレーラー・シヤーシに重量物、大容量物ある
いは長尺物等様々な被運搬物に応じたコンテナや
フラツトパレツト等の各種取りはずし可能な荷物
受台を搭載する様にしたものがあり、この発明で
は、とりわけ、その荷物受台の安定搭載のための
装置を提起することを目的とするものである。

以下、実施例として示した図面に従つて、この
発明の構成を説明する。

先ず、第１図に見る様に、運搬車１は牽引部分
２とその後部に連結されたコ字型のトレーラー・
シヤーシ３より成つている。このトレーラー・シ
ヤーシ３は内側にコ字型の昇降部４を設けてお
り、この昇降部４は、第４図にも見る様に、その
下端縁を内側に延曲延長して水平部５を形成して
いる。

第２図は、コイル状の積荷６を搭載したパレツ
ト７を、そして第３図は重量物の積荷８を搭載し
たコンテナ９を示しており、これらパレツト７や
コンテナ９等の荷物受台が、前記トレーラー・シ
ヤーシ３の昇降部４に乗せられて運搬が行なわれ
る様になつている。この場合、前記水平部５が荷
物受台を下方より支持することになる。また、荷
物受台を昇降部４に乗せたりあるいは降ろしたり
する際に、昇降部４自体を下降させ、そして運搬
車１を運転する際には昇降部４を上昇させておく
様になつている。

次に、前記昇降部４の内側の側壁には一対の穴
１０，１０が形成されてあり、この穴１０，１０
より斜め前方（牽引部分の方）に出没可能な出没
杆１１を設けている。

他方、前記出没杆１１に対応して、パレツト７
やコンテナ９等の荷物受台の側部には、出没杆１
１が自在に係脱しうる凹部１２が形成されてい
る。この凹部１２は、第６図に見る様に壁面が円
弧状になつており、また、出没杆１１の先端部が
当接する前部の裏面には当て板１３が配されて補
強されている。更に、この凹部１２の下板１４は
水平ではなく、開放側に向つて下降する斜め状に
形成され、出没杆１１がこの凹部１２に容易に挿
入されて係止しうる構造になつている。

そこで、パレツト７やコンテナ９等の荷物受台
を昇降部４に乗せたり降ろしたりする際には出没
杆１１を穴１０内に没入させておき、また、荷物
受台を昇降部４に乗せて運搬車１を運転したり、
あるいは昇降部４の前部を持ち上げてダンプとし
て昇降部４を傾斜させたりする場合には出没杆１
１を突出させて荷物受台の凹部１２に係止させ、
荷物受台を安定的に固定する様になつている。従
つて、運搬車１の発進、停止の際にも、搭載され
た荷物受台がずれたりするのを防止しうる構造と
なつている。

さらに、円弧状の凹部の開放側に向つて下降す
る斜め状の下板により、荷物受台が確実に固定さ
れ、従来の水平状態の凹部と比べて運搬中の積載
物の振動は極めて小さくなり、積載物の荷崩れが
起こりにくく、安全に積載、運搬できる。

また、昇降部の内側壁の穴に出没杆を設けてい
るため、コンテナガイド等のスペースが不必要と
なり、その分小型軽量化でき、従来の製品より構
造が簡単で安価である。

この発明は、上述の如き構成を有するものであ
り、従つて、荷物受台を安定して搭載しうる荷物
運搬装置を提供することができたものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明に係る運搬車の斜視図。第
２図は、コイル状の積荷を搭載したパレツトの斜
視図。第３図は、重量物の積荷を搭載したコンテ
ナの斜視図。第４図は、トレーラー・シヤーシの
上面図。第５図は、出没杆を係止させた凹部の縦
断面図。第６図は、第５図の横断面図。 ３……トレーラー・シヤーシ、４……昇降部、
１０……穴、１１……出没杆、１２……凹部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ コ字型のトレーラー・シヤーシ３の内側に設
   けた、コ字型の昇降部４の内側壁に穴１０を形成
   し、この穴１０より斜め前方に突出する出没杆１
   １を穴１０の内部に没入可能に設け、他方、荷物
   受台の側部において、前記出没杆１１が自在に係
   脱することができ、且つ開放側に向つて下降する
   斜め状に形成された下板１４と円弧状壁面を有す
   る凹部１２を形成し、この凹部１２に前記出没杆
   １１を係止させて、前記昇降部４上に載せた荷物
   受台を固定する様にしたことを特徴とする荷物運
   搬装置。