JPS637328A - 耐硫化物腐食割れ性に優れた鋼の製造方法 - Google Patents

耐硫化物腐食割れ性に優れた鋼の製造方法

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JPS637328A
JPS637328A JP14963286A JP14963286A JPS637328A JP S637328 A JPS637328 A JP S637328A JP 14963286 A JP14963286 A JP 14963286A JP 14963286 A JP14963286 A JP 14963286A JP S637328 A JPS637328 A JP S637328A
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JP
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less
steel
resistance
cracking resistance
corrosion cracking
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JP14963286A
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English (en)
Inventor
Toyofumi Kitada
北田 豊文
Kazuyoshi Ume
卯目 和巧
Tomoaki Hyodo
兵藤 知明
Toshiro Ishihara
石原 利郎
Jo Kondo
丈 近藤
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「発明の目的」 本発明は耐硫化物腐食割れ性に(5れだ鋼の製造法に関
するもので、H2Sを含む低ptl(3,4〜3.8)
環境において母材及び溶接継手部の耐水素誘起割れ性(
以下耐HI C性と称する)及び耐硫化物応力腐食割れ
性(以下耐SSC性と称する)をともに改善することの
できる鋼の製造法を提供しようとするものである。
産業上の利用分野 硫化水′累を含む湿潤環境で使用されるサワーガスライ
ンパイプ及びその付属品(フィッティング、フランジ、
ベント管)等の耐硫化物腐食割れ性を必要とする鋼材及
び泪管の製造技術。
従来の技術 硫化水素()[28)を含む所謂サワーオイル・サワー
ガスを輸送するラインパイプ及びその付属設備或いはH
2Sを含む流体を扱う化学プラント配管などの鋼材には
耐HI C性と共に耐SSC性が要求される。その場合
耐HI C性については通常NACE  5tanda
rd TM−02−84に規定された人工海水にH2S
ガスを飽和させた溶液(pl+−5,0〜5.2)や、
NACE  TMOI−77に規定された5%NaCA
+0.5%CHzCOOIlン夜にI−(2Sガスを飽
和させた溶液(pH−3,4〜3.8)が評価に使用さ
れる。特に後者のような低pl+環境における耐HIC
i材としては、■極低S化及びCa添加による介在物形
態制御や■MnやPを低減することによる偏析部の硬さ
制御による対策がとられてきた。
しかし、鋼材が高強度化した場合、偏析部への成分硝化
が増し必ずしも低pl+環境における耐旧C性を満足し
ないこともありうる。また応力が付加した場合の耐SS
C性を、例えばNACE−TM01−77規格による定
荷重型SSC試験(6,35mmφの丸棒試験片を5%
NaCj!+0.5%C)13cOO11+飽和■1□
S液内である荷重で引張応力を付与し、種々応力におけ
る破断時間を求める試験)で評価した場合、上記従来鋼
材は破断の限界応力(720hr破断しない最大応力)
は50〜70%×降伏応力(σy)程度である。
これらの特性を改善したものに低炭素ベイナイト鋼があ
る。これは鋼材を低C化し、それによる強度低下をMn
 、Nb 、Bなどの添加によって補い、ミクロ組織を
均一な低炭素へイナイト組織にしたものであって、通常
C−低Mn型の鋼材に比べ比較的高強度であっても優れ
た耐HIC性が低pH環境でも得られる。また最近では
制御圧延(Controlled Rolling)だ
けでなく制御冷却(Controlled Cooli
ng )をも組み合わせることによって優れた母材の耐
HIC性及び耐SSC性が得られることが公表されてい
る。
発明が解決しようとする問題点 しかしこれとても、継手の定荷重SSC試験(NACE
  TMOI−77)の限界応力(σい)は50〜65
%σ、程度であり、従来鋼の耐SSC性レベルと同等で
しかない。
一方、焼入焼戻(QT)処理によってミクロ組織を均一
な焼戻マルテンサイト組織とすることにより、耐HIC
性及び耐SSC性が向上し、特に溶接後QT処理したも
のでは継手の耐SSC性も改善することが知られている
が、工業的にQ処理とT処理を施さねばならず、処理工
程の能率などの問題で必ずしも量産に適しているとは言
い難い。
「発明の構成」 問題点を解決するための手段 1、  C:0.005〜0.06w以下、 Si:0
.05〜0.8 h以下、Mn:0.5〜2.2 w以
下、  P :0.020  w以下以下、S :0.
004w以下以下、  Nb:0.005〜0.08w
以下、Af:0.01〜0.08讐L%、N :0.0
02〜0.01w以下、Ca:0.0005〜0.01
w以下、を含有し、残部がFe及び不可避不純物からな
る鋼を(Ac++  30) ℃〜1100℃の温度に
加熱後焼入れすることを特徴とする耐硫化物腐食割れ性
に優れた鋼の製造方法。
2、   C二0.005〜0.06wt %、   
Si:0.05 〜0.8 會以下、!1n:0.5〜
2.2 w以下、  P :0.020  w以下以下
、S :0.004w以下以下、  Nb:0.005
〜0.08w以下、A E : 0.01〜0.08i
n以下、N :0.002〜0.01rL910゜Ca
:O,0O05〜0.01w以下 を含有すると共に、 Cu:1.0wt%以下、  Ni:1.O−1%以下
、Cr:1.0wt%以下、  Mo:0.5w以下以
下、V :0.1 w以下以下、  Ti:O,1w以
下以下、B :0.003wt%以下 の何れか1種または2種以上を含有し、残部がFe及び
不可避不純物からなる鋼を(Ac330) ℃〜110
0℃の温度に加熱後焼入れすることを特徴とする耐硫化
物腐食割れ性に優れた鋼の製造方法。
作用 w以下(以下単に%という)で、C:0.005%以上
、Mn:0.5%以上を含有させ、また適宜にNi s
 Cr、Mo、VSBを含有させることによって強度を
確保する。
C:0.06%以下、Mn:2.2%以下、P:0.0
2%以下、S:0.004%以下、Nb  : 0.0
8%以下とすることによって母材および溶接部の耐HI
C性を共に焼入れままで得しめる。
C:0.06%以下、S:0.004%以下とし、又適
宜に添加されるNiを1.0%以下、Moを0.5%以
下とすることにより母材および溶接部の耐SSC性を焼
入れままで得しめる。
Si:Q、3Q%以下、Mn:0.5%以上で2.2%
以下、Nb:0.08%以下、Aj!:0.08%以下
、N:1001]pnl以下とし、又適宜に添加される
Crを1.0%以下、■を0.1%以下、Tiを0.1
%以下、Bを0.003%以下として靭性を確保する。
Nbがo、oos%以上含有されることによって焼入前
組織を細粒化し、A1を0.01%以上、Nを20pp
m以上含有せしめて焼入れ加熱時の結晶粒粗大化ピン止
め効果を得しめる。
ANを0.08%以下、Nをlooppm以下として表
面疵の発生を抑制し、Caを5 ppm以上として介在
物の形状を制御し、しかも1100pp以下として鋼の
汚れを抑制し耐サワー特性劣化を回避する。
任意元素としてのCuを1.0%以下として熱間加工性
劣化を避け、同じく任意元素としてのM。
を0.5%以下、■を0.1%以下として溶接性を良好
にする。
焼入れ温度を(Ac330)”C以上とすることにより
該温度以下の焼入れ温度が採用された場合の耐SSC特
性劣化領域を避け、又この焼入れ温度を1100℃以下
として耐HIC性および耐SSC性がともに劣化するこ
とを回避する。
それらの結果として焼入れままで好ましい耐SSC性お
よび耐HI C性が得られる。
実施例 上記したような本発明について更に説明するならば、本
発明者等は上記したような従来の実情に鑑み、種々鋭意
検討を重ねた結果本発明を完成したものであって、具体
的に説明すると、w以下(以下単に%という)で、C:
0.005〜0.06%、Si  : 0.05〜0.
8%、Mn  : 0.5〜2.2%、P: 0.02
0%以下、S : 0.004%以下、Nb:o、 o
 o s〜0.08%、Aj!:0.01〜0.08%
、N : 0.002〜0.01%、Ca:O,0O0
5〜0.01%を含有し、また必要に応じてCu:1.
0%以下、Ni:1.0%以下、Cr:1.0%以下、
Mo:0.5%以下、V : 0.1%以下、Ti:0
.1%以下、B:0.003%以下の何れか1種または
2種以上を含有し、残部Fe及び不可避不純物から成る
鋼及び鋼継手を(Ac330) ℃〜1100℃の温度
に加熱後焼入れ、焼戻処理を省略するような耐硫化物腐
食割れ特性に優れた鋼及びm継手の製造法である。
即ちこのような本発明の骨子について述べると次の■〜
■の如くである。
■ 低C鋼を選択し、焼入ままでも水素脆化感受性の高
いマルテンサイト、下部ベイナイトを形成しないように
し、低炭素ベイナイト組織或いはフェライトとの混合組
織にすること。
■ (Act  30) ”C(当成分ではほぼ850
 ”Cに相当)から1100℃の温度範囲から焼入(急
冷)すること。
■ 焼戻処理工程を省略すること。
上記■に関して説明すると以下の如くである。
即ち、第1図(A)はxC−0,21〜0.25%5i
−1,43〜1.56%Mn  O,011〜0.01
2%P−≦0.001%S−0.036〜0.039%
Nb−0,028〜0.039%AA−0,0028〜
0゜0051%N  O,0020〜0.0028%C
a系鋼材(いずれも板T′J、25龍)を950〜10
00”c I分間保持後水冷(800〜400℃の平均
冷却速度25℃/S)後、焼戻を施さずに、5%NaC
1+0.5 %CH:l COOH→−会包和II 2
 S i容2&、所謂NACE液内でHI Cテスl−
したときの割れ長さ率(CL R)とClの関係を示し
たものである。尚、割れ長さ率(CL R)については
、第1図(B)で示すような鋼材の割れTI、T2、T
1、(但し、Σ7!i:3断面の割れ合計長さ)として
求められるものである。また、第1図のものと同じ鋼材
にて同じ熱処理を施した後、NACETMOI−77に
基づく定荷重SSC試験を降伏応力の80%で実施した
ときの破断までの時間は第2図に示す如くである。第1
図、第2図より、clを0.06%以下にしておけば焼
入れままでも耐HIC特性と勿論のこと耐SSC特性も
従来に比べ太き(改善することがわかる。
−方C量が多くなると組織は焼入組織すなわちベイナイ
ト−マルテンサイトに移行してきて、所謂硬化組織とな
る。これらの組織は焼戻処理することによって改善され
るが、焼入れままでは水素脆化感受性が高く耐HIC性
、耐SSC性をともに劣化する。特に偏析部では成分が
濃化しているため劣化の程度が大きい。
またC聾が低下してくると、所謂均一な低炭素ベイナイ
ト組織あるいは低炭素ベイナイト+フェライト混合組織
となって、焼入ままでも硬さは低下することから良好な
耐HIC1耐SSC特性を示す。更に偏析部についても
低C化することによりMn、Pなどの偏析部が低下する
だけでなく、加熱の際の変態拡散により硬化組織とはな
りにくり、耐硫化物腐食割れ性は向上する。
これらの現象は溶接部の熱影古部についても言える。例
えば低C鋼を潜弧溶接法によって内外面−層溶接した後
の継手のSSC限界応力は50〜65%σ、程度(NA
CE  TMOI−77)であるのに対しくHAZで破
断)、焼入することによって焼戻をすることなくHAZ
のシクロ組織は均一な低炭素ベイナイト(+フェライト
)組織となって耐SSC特性は向上する(但し、焼入に
よって溶接金属が硬化しないよう、やはり低C系の溶接
金属とすることが重要である)。
因みに第3図(A)に第1.2図で使用した鋼材をSA
Wで内外面1層熔接(内面53 K J / cm、外
面56KJ/c+++溶接金属のC量が0.05w以下
程度になるような溶接ワイヤと溶融型フラックス)した
後、950〜1000℃で1分間保持し然る後に水冷(
平均冷却速度約25℃/S)した継手についてNACE
  TMOI−77に基< SSC試験結果を示す。尚
、この継手の試験片採取位置は第3図(B)に示す如く
である。降伏応力は80%σ、と統一しているが、第3
図(A)に示す如く母材のClが0.06w以下以下で
あれば、720hr経過しても破断しないことが分かる
。また(、1が0.062%以下では5%NaCj!+
0.5%CHz COOH十飽和H,S液(25℃X9
6hr)によるHICテストでもHI Cは全く発生し
ない。
以上より母材のClを0.06%以下に低減すれば、焼
入ままで焼戻することなく良好な耐硫化物腐食割れ(H
IC及びSSC>性を有する母材あるいは継手が得られ
ることが分かった。勿論、極低5−Ca添加によって介
在物形状制御をすることは必須である。
更に、前記■について説明すると以下の如くである。即
ち、第4図には、0.037%C−0,20%Si  
−,1,48%Mn−0,008%P−0.001%S
−0.29%Cu−0,11%Ni   O,041%
Nb−0.032%/’7!−0,0043%N系鋼(
t=20mm)を圧延後焼入したときの熱処理温度と耐
HIC及びSSC性の関係を示す。熱処理保持時間は1
分間で、冷却は水冷(800〜400℃の平均冷却速度
約28℃/ s )である。試験溶液はやはり5%Na
Cl + 0.5%C)[3COOH十飽和H2Sの低
pl+の所謂N A CE液である。また継手の溶接条
件としては、内外面−層のSAW溶接(内面46 K 
J / cm、外面49 K J 70m、 ?9接金
属のC量が0.07%、Mn量が1.52%となるよう
な溶接ワイヤと溶融型塩基性フラックス)である。
この第4図より耐HfC性については低C量のため11
00℃までの非常に広い範囲でCrackなしと優れた
性能を示すのに対し、NACETMOI  77に基<
 SSC試験(応力80%σy)では、860℃未満か
らの焼入の場合には耐SSC特性が劣化する領域がある
ことがわかる。
また、1100℃を超える高温から焼入れだ場合は耐H
IC性、耐SSC性がともに劣化する。即ち、耐硫化物
腐食割れ性の観点からの適性焼入温度は、母材及び継手
の耐HIC,SSC性を考慮すると860〜1100℃
と評価できる。860℃近辺はこの種の低C鋼のAc、
点から約30℃低い値でもある。
尚、焼入前の組織が細粒であればあるほど焼入後の組織
にもその1頃向が持ち越され、耐SSC特性もよくなる
傾向にあるので、鋼スラブの圧延条件としては加熱温度
を比較的低めにとり(1000〜1250℃)、未再結
晶温度以下で、30%以上の圧下量を加え、仕上温度を
650〜800℃の制御圧延をすることが望ましいが、
敢えて強制するものではない。勿論これに制御冷却を施
しても問題はない。
ところで、焼入温度は(Acz  30) ’Cから1
100℃としたが、高温はど結晶粒が粗大化し焼きが良
く入って硬化することによりSSC特性は劣ってくるた
め、1100℃では2分以内が望ましい。大体の目安と
しては、 1100℃−2分以内の保持時間 1000°c−5分以内の保持時間 900℃−20分以内の保持時間 である。
一方、冷却速度は焼入れることによって低炭素ベイナイ
トあるいはそれとフェライトとの混合組織が得られれば
よく、必ずしも限定しない(I!μち成分計や焼入温度
、保持時間に依存する)が、800〜400℃の平均冷
却速度は5〜60℃/Sである。
次に本発明における必須成分についての限定範囲につい
て述べると以下の如くである。
C二既に説明したようにo、o6%を超えると焼入まま
で耐HIC性、耐SSC性が劣化する。
−方強度確保の観点から少なくとも0.005%必要で
ある。
Si:脱酸上受なくとも0.05%以上必要だが、逆に
0.80%を超えると靭性が急激に劣化してくる。
Mn : 0.5%未満ではここでいう低炭素へイナイ
ト組織を得にくく、また強度靭性の確保のためにも0.
5%を下限とする。−方2.2%を超えると靭性劣化や
耐HIC性の劣化が懸念される。
P:焼入ままにおける耐HIC性、靭性の確保の点から
、0.020%を上限とする。
S:耐HI G、耐SSC性や延靭性の確保のためにO
,OO4%を上限とする。
Nb:焼入の加熱の際にNb(CN)として結晶粒の粗
大化を抑制し、且つ焼入面組織の細粒化(CRの効果)
を発揮するために、少なくともO,OO5%必要。また
逆に0.08%を超えると耐HIC性、・靭性などが劣
化してくるのでそれを上限とする。
A1:A7!NとしてQuench時の加熱の際結晶粒
粗大化のピン止め効果があり、また脱酸剤としても少な
くとも0.01%は必要である。ただし、表面疵の発生
、靭性劣化等を考ht シて0.08%を上限とする。
N : N b (CN) 、A It Nとして加熱
の際のピン止め効果を狙うには少なくとも20ppmは
必要であるが、−方1100ppを超えると表面疵の問
題あるいは焼入ままにおける継手の靭性劣化の傾向を生
じる。
Ca:Siに応じてCa/S=1〜5で添加するのが望
ましく、少なくとも5 ppm以上添加しなければ介在
物形状制御の効果が無く、−方100pp+wを超える
とむしろカルシウムオキシサルファイドやカルシウムア
ルミネートなどによって鋼が汚れ、耐サワー特性が劣化
する。
更に本発明の鋼の任意添加元素の限定範囲について述べ
ると以下の如くである。
Cu:pH>5の場合の耐HIC性確保に必要なことが
あり、また焼入ままの強度には少しではあるが効果があ
るが、1.0%を超えると熱間加工性が劣化するので1
.0%を上限とする。
Ni:強度、靭性に有効であるが、低温変態生成物をつ
くりやすく、耐SSC性に有害であるので、1.0%を
上限とする。
Cr:強度確保上添加してもよいが、1.0%を超える
と靭性を劣化させるので注意しなければならない。
門o:焼入ままの鋼の強度上昇には大きな効果があるが
、硬さが硬くなり耐SSC性、溶接性によくないため、
上限を6.5%とする。
V二強度確保上添加してもよいが、過剰添加では靭性劣
化、溶接性劣化を招くので、上限を0.1%とする。
Ti:Nbと同様に焼入前の組織を細粒化させる効果を
有し、またBを添加するときはTiNとしてBを庇護す
る役割があるが、過剰に添加するとHAZの靭性、母材
の靭性を損うため上限を0.1%とする。
B:極低C領域での強度低下を補うべく添加してもよい
。その添加量はTi 、Al、Nの量とも関連するが、
大略0. OO3%までであり、それを超えると却って
靭性劣化を招く。
尚、これらの成分から成る鋼を溶接する際、特に後工程
の焼入によって溶接金属のビッカース硬さが260を超
えないように溶接材料、溶接条件を選定することが重要
である。
本発明によるものの具体的な製造例について、従来法な
いし比較例と共に示すと以下の如くである。
次の第1表は本発明法及び従来法によるものの鋼成分で
ある。
上記したような各省に対して行われた圧延条件、溶接条
件および熱処理条件を要約して示したものが次の第2表
であって、更にそれらの結果として得られた母材および
継手部のそれぞれについてのHIC試験およびSSC試
験結果は第3表の如くである。なおこの第3表における
耐HIC性は5%NaCA+0.5%CH3CO0H+
飽和Hz Sなる低pHの所謂NACE溶液にて25℃
X96hrテスト後のCLR(割れ長さ率)であり、−
方耐SSC性はNACE  TMOI−77規格に基く
テストの破断時間で評価したものである。
即ちこのような結果によるならば本発明の製造例による
ものは従来例に比べ優れた耐HIC1耐SSC性を有し
ていることが明らかであり、枠に鋼■(、L、Mおよび
0はパイプ及び曲り管の例であるが、第3表に示したよ
うに母材部分が何れも卓越した耐硫化物腐食割れ性を示
すだけでなしに、溶接部も優れた耐硫化物腐食割れ特性
を有していることは明らかである。
「発明の効果」 以上説明したような本発明によるときはH2Sを含有し
たp113.4〜3.8のような低pHlIQ境におけ
る耐水素誘起割れ性および耐硫化物応力腐食割れ性を共
に改善し、特に母材のみならず溶接部に関してもそれら
の特性を適切に改善してサワーガスライン用鋼管その他
の部材における特性を有効にi4め得るものであって、
工業的にその効果の大きい発明である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の技術的内容を示すものであって、第1図
は焼入れまま材におけるH I C割れ長さ率に及ぼす
C量の影響を示した図表とその割れ長さ率を求め方につ
いての説明図、第2図は焼入まま材におけるSSC試験
の破断時間に及ぼすC量の影響を示した図表、第3図は
溶接後焼入ままの継手におけるSSC試験の破断時間に
及ぼすC量の影響を示した図表、第4図は耐硫化物腐食
割れ特性に及ぼす焼入温度の影響についての図表である
。 なお第4図における・は継手部、Oは母材を示すもので
ある。 特許出願人  日本鋼管株式会社 発   明   者    北   1)  豊   
車間             卯   目   和 
  棒間           兵  藤  知  肋
間            石  原  利   部第
  /  圓 C量り xl;;zmm西面籾lしる(劇り受ン。 第  2  圓 σ4−(修) 第  J  圓 試瞼轡立l QLっ+Iψti Fuシ’i1m L−C4(%) 第  4  圓 瀉入漁、)jL(旬X/へ犬冷

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)C:0.005〜0.06wt%、Si:0.0
    5〜0.8wt%、Mn:0.5〜2.2wt%、P:
    0.020wt%以下、S:0.004wt%以下、N
    b:0.005〜0.08wt%、Al:0.01〜0
    .08wt%、N:0.002〜0.01wt%、Ca
    :0.0005〜0.01wt% を含有し、残部がFe及び不可避不純物からなる鋼を(
    Ac_3−30)℃〜1100℃の温度に加熱後焼入れ
    することを特徴とする耐硫化物腐食割れ性に優れた鋼の
    製造方法。 2、C:0.005〜0.06wt%、Si:0.05
    〜0.8wt%、Mn:0.5〜2.2wt%、P:0
    .020wt%以下、S:0.004wt%以下、Nb
    :0.005〜0.08wt%、Al:0.01〜0.
    08wt%、N:0.002〜0.01wt%、Ca:
    0.0005〜0.01wt% を含有すると共に、 Cu:1.0wt%以下、Ni:1.0wt%以下、C
    r:1.0wt%以下、Mo:0.5wt%以下、V:
    0.1wt%以下、Ti:0.1wt%以下、B:0.
    003wt%以下 の何れか1種または2種以上を含有し、残部がFe及び
    不可避不純物からなる鋼を(Ac_3−30)℃〜11
    00℃の温度に加熱後焼入れすることを特徴とする耐硫
    化物腐食割れ性に優れた鋼の製造方法。
JP14963286A 1986-06-27 1986-06-27 耐硫化物腐食割れ性に優れた鋼の製造方法 Pending JPS637328A (ja)

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JP (1) JPS637328A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0196329A (ja) * 1987-10-07 1989-04-14 Nippon Steel Corp 耐硫化物応力腐食割れ性に優れた引張強さ56Kgf/mm↑2以上の溶接構造用鋼の製造方法
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