JPS636791B2 - - Google Patents

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JPS636791B2
JPS636791B2 JP55074195A JP7419580A JPS636791B2 JP S636791 B2 JPS636791 B2 JP S636791B2 JP 55074195 A JP55074195 A JP 55074195A JP 7419580 A JP7419580 A JP 7419580A JP S636791 B2 JPS636791 B2 JP S636791B2
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JP
Japan
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heat pump
compressor
solar heat
refrigerant
way valve
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Application number
JP55074195A
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English (en)
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JPS57459A (en
Inventor
Yasutaka Noguchi
Hirokatsu Kosokabe
Takafumi Kunugi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Publication of JPS57459A publication Critical patent/JPS57459A/ja
Publication of JPS636791B2 publication Critical patent/JPS636791B2/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/40Solar thermal energy, e.g. solar towers

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はヒートポンプ式ルームエアコンに係
り、特に圧縮式ヒートポンプ暖房装置に太陽熱集
熱器を直結したヒートポンプ式ルームエアコンに
関するものである。
まず従来の、圧縮式ヒートポンプ暖房装置に太
陽熱集熱器を直結したヒートポンプ式ルームエア
コンについて説明する。
第1図は、従来の、圧縮式ヒートポンプ暖房装
置に太陽熱集熱器を直結したヒートポンプ式ルー
ムエアコンの、冷媒循環系路図、第2図は、第1
図の従来例に係るヒートポンプ式ルームエアコン
の冷凍サイクルのモリエル線図である。
第1図において、1は主圧縮機、2は吐出管、
3は四方弁、4は四方弁吐出管、5は放熱器、6
は膨張装置に係るキヤピラリチユーブ、7は吸熱
器、8は四方弁戻り管、9は吸い込み管、10は
太陽熱集熱器、11は放熱器空気循環装置、12
は吸熱器空気循環装置、13は吸熱器前電磁弁、
14は電磁弁、15は分岐管、16は合流管を、
それぞれ示す。
このように構成したヒートポンプ式ルームエア
コンは、太陽熱源と空気熱源を別個に利用するこ
とができる。
まず、太陽熱源を利用した場合の暖房運転は、
吸熱器前電磁弁13を閉じて、電磁弁14を開い
た状態に保持して、冷凍サイクル運転を行なう。
以下、この冷凍サイクル運転における暖房作用
を、第2図のモリエル線図を参照しながら、第1
図実線の矢印で示す冷媒循環流路中の冷媒の状態
変化に従つて説明する。ただし、第2図におい
て、AB間は断熱圧縮を、BC間は放熱を、CD間
は膨張を、DA間は吸熱作用をそれぞれ示す。
放熱器5後の高圧・低エンタルピーの液冷媒C
をキヤピラリチユーブ6により膨張させて、低
圧・低エンタルピーの気・液二相冷媒Dに変え太
陽熱集熱器10に送る。この太陽熱集熱器10に
おいては、低エンタルピーの気・液二相冷媒Dを
太陽熱で加熱して低圧・高エンタルピーの蒸気冷
媒Aに変え、合流管16、四方弁戻り管8、四方
弁3、吸い込み管9を経て、主圧縮機1の吸い込
み行程中のシリンダー(図示せず)内に戻す。
これより主圧縮機1は圧縮行程に入り、前記蒸
気冷媒Aを断熱圧縮して、高温・高圧の蒸気冷媒
Bを作り、この蒸気冷媒Bは吐出管2、四方弁
3、四方弁吐出管4を経て放熱器5に到る。放熱
器5は放熱器空気循環装置11により室内の冷い
空気を吸い込むと同時に放熱して、暖い空気を室
内に吹出し室内の暖房を行なう。以後冷媒は同じ
系路を連続して流通する。
他方、空気熱源により暖房を行なう場合は、吸
熱器前電磁弁13を開いて、電磁弁14を閉じた
状態に切り替えて保持し、前記太陽熱源を利用し
た場合の暖房運転と同様の冷凍サイクル運転を行
なう。ただし、空気熱源においては、キヤピラリ
チユーブ6以後の低圧・低エンタルピーの気・液
二相冷媒Dを吸熱器7に送り、ここで吸熱器空気
循環装置12により、冷媒蒸発温度よりも高い温
度の室外空気を吸い込むと同時に吸熱して、冷え
た空気を室外に吐出して熱交換を行なう。以後、
吸熱した冷媒は、太陽熱を熱源としたときと同様
に、主圧縮機1に戻り、主圧縮機1から放熱器5
に送られ、高温・高圧の蒸気冷媒Bにより室内を
暖房する冷凍サイクルが持続される。
しかし、この従来の、圧縮式ヒートポンプ暖房
装置に太陽熱集熱器を直結したヒートポンプ式ル
ームエアコンには、次のような欠点があつた。
第1は、利用熱源である太陽熱源と空気熱源
を、その場の気象条件に合わせて吸熱器前電磁弁
13、電磁弁14により切り替えて使用しなけれ
ばならない。この切り替えを手動でするには、気
象条件によつては切り替えが頻繁になり操作が面
倒である。また電気制御による自動切り替えにす
るには、日々の天候、1日における日射量の変
化、雲量の変化、地理的条件などに相応して変化
する日射量を検知して、吸熱器前電磁弁13、電
磁弁14の開閉をすることになり、このシステム
を制御するには制御要素が多くなり、制御回路が
複雑になる。
第2は、太陽熱源または空気熱源のいずれを利
用しても、一定の流通抵抗を持つキヤピラリチユ
ーブ6を使用するため高圧と低圧の圧力差が大き
く、太陽熱源利用時も空気熱源利用時とほとんど
変らない、大きな電力を主圧縮機1に供給しなけ
れば暖房が行なわれない。
本発明は、上記した従来技術の欠点をなくし、
消費電力量が少なく、且つ低価格の、圧縮機ヒー
トポンプ暖房装置に太陽熱集熱器を直結したヒー
トポンプ式ルームエアコンの提供を、その目的と
するものである。
本発明のヒートポンプ式ルームエアコンの特徴
は、ヒートポンプ式ルームエアコンにおいて、主
圧縮機の吐出管から、四方弁に係る四方弁吐出管
を介し放熱器、膨張装置、吸熱器を経て前記四方
弁に係る四方弁戻り管にいたるようにするととも
に、別途前記四方弁から前記主圧縮機の吸い込み
口にいたる吸い込み管を設けるようにした主冷凍
サイクルに併設して、前記放熱器の出口側から分
岐され太陽熱集熱器を経て再び2方向に分岐さ
れ、分岐された一方を、電磁開閉弁を経て、前記
主圧縮機の圧縮行程途中でシリンダに開口するイ
ンジエクシヨンポートに導管してなる。インジエ
クシヨンによる太陽熱利用ヒートポンプ装置と、
分岐された他方を、前記主圧縮機よりも押しのけ
量の小さい小形圧縮機を経て、前記四方弁吐出管
に接続する、小形圧縮機による太陽熱利用ヒート
ポンプ装置とを設けたヒートポンプ式ルームエア
コンにある。
さらに詳しくは、主圧縮機が吐出する高温高圧
の冷媒を、吐出管から四方弁を介して、四方弁吐
出管、放熱器、膨張装置、吸熱器、吸い込み管を
経て前記主圧縮機の吸い込み口に戻る主冷凍サイ
クルと、当該主冷凍サイクルに併設して、放熱器
出口より分岐して太陽熱集熱器を通し、再び2方
向に分岐してそれぞれに電磁開閉弁を設け、分岐
した一方を前記主圧縮機の圧縮行程途中で開口す
るインジエクシヨンポートに導管し、分岐した他
方を押しのけ量が前記主圧縮機に比べて非常に小
さい小形圧縮機につなぎ、さらに当該小形圧縮機
の吐出口を合流管より前記放熱器入口に冷媒が戻
るように配管して、インジエクシヨン系路と小形
圧縮機系路とで2つの太陽熱利用ヒートポンプ装
置を形成して、太陽熱源および空気熱源の両方か
ら暖房熱源を得て、必要暖房能力に応じて選択的
に暖房運転することを可能にしたものである。
以下本発明を実施例によつて説明する。
第3図は、本発明の一実施例に係るヒートポン
プ式ルームエアコンの冷媒循環系路図、第4図〜
第6図は、太陽熱を利用して運転する3つの形態
での冷媒の状態を示すモリエル線図であり、第4
図は、第3図に係るヒートポンプ式ルームエアコ
ンの、空気熱源に併用してインジエクシヨンによ
る太陽熱ヒートポンプ装置を使用した暖房運転
(主圧縮機のみ運転)の冷媒サイクルのモリエル
線図、第5図は、空気熱源に併用して小形圧縮機
による太陽熱利用ヒートポンプ装置を使用した暖
房運転(主圧縮機と小形圧縮機を運転)の冷凍サ
イクルのモリエル線図、第6図は、第3図に係る
ヒートポンプ式ルームエアコンの、小形圧縮機に
よる太陽熱利用ヒートポンプ装置のみを使用した
暖房運転(小形圧縮機のみ運転)の冷凍サイクル
のモリエル線図である。
第3図において、第1図と同一番号を付したも
のは同一部分を示し、また、第4図、第5図およ
び第6図において、第2図と同一記号を付したも
のは同一冷媒状態を示す。
そして、17は、太陽熱集熱器10の出口側に
設けられた分岐管、21は、分岐管17から一方
に分析し、主圧縮機1の圧縮行程途中で主圧縮機
1のシリンダに開口するインジエクシヨンポート
(図示せず)と連絡するインジエクシヨン導管、
18は、インジエクシヨン導管21に設けられた
電磁開閉弁、20aは、前記分岐管17から他方
に分岐し、四方弁吐出管4に設けられた合流管2
2に連絡する分岐配管、20は、分岐配管20a
に設けられた、主圧縮機1よりも押しのけ量の小
さい小形圧縮機、19は、分岐配管20aに、小
形圧縮機20の吸い込み側に設けられた電磁開閉
弁である。
本実施例における太陽熱利用ヒートポンプ装置
は、分岐管15、太陽熱集熱器10、分岐管1
7、電磁開閉弁18、インジエクシヨン導管2
1、分岐配管20a、電磁開閉弁19、小形圧縮
機20、合流管22からなる部分である。
このように構成した太陽熱利用ヒートポンプ装
置の暖房作用を説明する。
まず、太陽熱利用の一般的な状態として、太陽
熱集熱器10のコレクタ(図示せず)枚数が1〜
2枚、もしくは雲量が多く太陽熱だけで全暖房能
力をまかなえず、空気熱源も利用する場合に適し
た、主冷凍サイクルとインジエクシヨンによる冷
凍サイクルを併用する太陽熱利用ヒートポンプ暖
房(すなわち、空気熱源に併用してインジエクシ
ヨンによる太陽熱利用ヒートポンプ装置を使用し
た暖房)について第3図、第4図の実線の矢印に
従つて説明する。
なお、第4図におけるCE間は、放熱器5の出
口から太陽熱集熱器10に到る長い配管の流通抵
抗による膨張作用を示し、EG間はインジエクシ
ヨンによる冷凍サイクルによる中間圧力での太陽
熱集熱作用を示す。
この場合には、電磁開閉弁18を開いて電磁開
閉弁19を閉め、また小形圧縮機20は停止し、
主圧縮機1のみを運転する。
放熱器5を出た高圧・低エンタルピの液冷媒C
を分岐管15にて、吸熱器7方向と太陽熱集熱器
10方向とに分流する。
まず、一方の主冷凍サイクルの冷媒流れは、キ
ヤピラリチユーブ6によりCDなる膨張作用が行
なわれ、室外の温度よりも低い温度の低圧力・低
エンタルピーの気・液二相冷媒Dに変わり、吸熱
器7に到る。吸熱器7では、吸熱器空気循環装置
12により室外の空気を吸い込むと同時に吸熱し
て、冷えた空気を室外に吐出する熱交換によつて
DAなる吸熱作用を行なつて低圧力・高エンタル
ピの蒸気冷媒Aが作られる。これより、四方弁戻
り管8から四方弁3、吸い込み管9を経て主圧縮
機1の吸い込み行程中のシリンダ(図示せず)内
に流入する。
これと同時に、分岐管15で分流したもう一方
のインジエクシヨンによる冷凍サイクルの冷媒の
流れは、長い管路を経て太陽熱集熱器10に到
る。この管路途中にはキヤピラリチユーブなどの
膨張装置を付加してもよいが、太陽熱集熱器10
までの管路は、この太陽熱集熱器10の設置が屋
根の上や地上など建物の外になるので非常に長く
なり、管路抵抗も大きくなるので、キヤピラリチ
ユーブを付けなくとも膨張作用が働く。この膨張
作用で太陽熱集熱器10以降の圧力は主圧縮機1
の吐出圧力と吸い込み圧力との間に入る中間圧力
に保持される。太陽熱集熱器10において、中間
圧・高エンタルピの過熱蒸気冷媒が作られ、この
冷媒は分岐管17で分岐され、それぞれ、電磁開
閉弁18,19を介してインジエクシヨン導管2
1方向と小形圧縮機20方向とに分流する。しか
し電磁開閉弁19は閉められているので、前記冷
媒はインジエクシヨン導管21方向のみに流れ
る。このインジエクシヨン導管21から主圧縮機
1の圧縮行程途中にあるシリンダ内に連通するイ
ンジエクシヨンポート(図示せず)へ、蒸気冷媒
は中間圧力でシリンダ内に押し込まれる。
この時、すでに主圧縮機1のシリンダ内では主
冷凍サイクル系路を通つて来た蒸気冷媒Aが主圧
縮機1の吸い込み口よりシリンダ内に吸い込まれ
吸入行程を経てAFなる圧縮行程を終えた状態に
ある。このため、インジエクシヨンポートより吸
入した中温度の冷媒とシリンダ内の断熱圧縮によ
り温度上昇した冷媒Fとが混合して、冷媒Fより
いくらか温度降下した蒸気冷媒Gとなつて、再び
GB1なる圧縮行程に入る。これより、主圧縮機1
の吐出口より高温・高圧の過熱蒸気冷媒B1が製
造され、吐出管2、四方弁3、四方弁吐出管4を
経て放熱器5に送られる。この放熱器5では、放
熱器空気循環装置11により室内の空気が放熱器
5を通して循環されるので、放熱器5の吸い込み
口に室内の冷たい空気が吸い込まれ、放熱器5を
流れる高温冷媒から熱が空気側に放熱されて放熱
器5の吹き出し口より暖い空気を吹き出し、室内
の暖房を行なう。放熱し終つた冷媒は元の分岐管
15に戻り、再び前記したと同じ冷凍サイクル内
を循環し暖房機能を果たすものである。
ところで、前記したインジエクシヨンによる冷
凍サイクルは、主圧縮機1のシリンダとローラと
の物理的制約により、インジエクシヨン導管21
およびインジエクシヨンポート(図示せず)の内
径を大きく取ることが出来ないため、インジエク
シヨン系路を流れる冷媒循環量に限界が生じる。
このような場合には、電磁開閉弁18を閉じて
電磁開閉弁19を開き、小形圧縮機20を始動
し、主圧縮機1と並列運転(すなわち、空気熱源
に併用して小形圧縮機による太陽熱利用ヒートポ
ンプ装置を使用した暖房運転)を行なう。この運
転形態をモリエル線図で示すと第5図のようにな
る。
なお、第5図におけるCD1は、放熱器5の出口
から太陽熱集熱器10に到る長い配管の流通抵抗
による膨張作用を示し、D1A1は小形圧縮機20
の冷凍サイクルによる中間圧力での太陽熱集熱作
用を示し、A1B1は小形圧縮機による圧縮作用を
示す。2系統の冷凍サイクル、すなわち主冷凍サ
イクルと小形圧縮機による冷凍サイクルの冷媒の
循環系路は、インジエクシヨン導管21での流れ
を停止した、第3図の実線と破線の矢印で示すと
おりである。ここで使用される小形圧縮機20
は、太陽熱の集熱量に見合つて出来るだけ押しの
け量の小さいシリンダをもつ小形圧縮機とする。
この運転形態による暖房機能は次のとおりであ
る。
主冷凍サイクルは、前述のように、主圧縮機1
より、放熱器5、分岐管15、キヤピラリチユー
ブ6、吸収器7、四方弁3、吸い込み管9を経て
主圧縮機1に戻る冷媒循環系路をとる。また、小
形圧縮機による冷凍サイクルは、小形圧縮機20
より合流管22、加熱器5、分岐管15、太陽熱
集熱器10、分岐管17、電磁開閉弁19を経て
小形圧縮機20に戻る冷媒循環系路を取る。
主冷凍サイクル中の冷媒の状態変化は前述のと
おりである。また小形圧縮機による冷凍サイクル
中の冷媒の状態変化と働きは、分岐管15後、管
路抵抗によるCD1なる膨張作用により中間圧・低
エンタルピーの気・液2相冷媒D1となり太陽熱
集熱器10に入り、D1A1なる吸熱作用により中
間圧・高エンタルピーの蒸気冷媒A1となつて分
岐管17に達し、電磁開閉弁18が閉じ19が開
いているので、電磁開閉弁19方向のみ流れ、小
形圧縮機20によるA1B1の圧縮作用で高圧力・
高エンタルピーの過熱蒸気冷媒B1が作られ、合
流管22を経て放熱器5に達し暖房作用を行な
う。太陽熱の集熱量が多くなればなるほど小形圧
縮機系路を通る冷媒循環量が増して、暖房能力も
増加するが、主圧縮機1の仕事が軽減されて、電
力の少ない小形圧縮機20の運転に比重が移るの
で、全体的に少ない電力で大きな暖房能力が得ら
れ非常に効率的な運転となる。
次に、晴天で太陽熱の集熱量が十分にある場合
は小形圧縮機20のみ運転して暖房する形態を取
る。
この場合には、電磁開閉弁18を閉じて電磁開
閉弁19を開き、主圧縮機1を停止し、小形圧縮
機20のみを運転する。
この暖房運転は、第3図の破線の矢印で示す冷
媒循環系路をとり、かつ第6図の実線で示すモリ
エル線図A1′→B1′→C→D1′のような冷凍サイク
ルを行なう。
この運転形態による暖房機能は次のとおりであ
る。
放熱器5後の高圧下の凝縮液冷媒Cは、分岐管
15より太陽熱集熱器10方向のみ流れ、管路抵
抗によるCD1なる膨張作用によつて、主冷凍サイ
クルでの吸い込み圧力よりも高い圧力で低エンタ
ルピーの気・液二相の冷媒D1が作られ、太陽熱
集熱器10に送られる。ここで、太陽熱から受け
る熱量が必要暖房能力以上に多くなればなるほど
この部分の冷媒圧力は高まり、比容積の小さい過
熱蒸気冷媒となり吐出圧力に近づく。ここで作ら
れた過熱蒸気冷媒A1は長い管路を通つて分岐管
17に到る。この分岐管17では、主圧縮機1が
停止し、電磁開閉弁18が閉じ19が開いている
ので、小形圧縮機20方向のみ冷媒が流れる。小
形圧縮機20に吸い込まれた高・中圧の比容積の
小さい蒸気冷媒A1は、A1B1なる圧縮作用により
高圧・高エンタルピの過熱蒸気B1が作られ、分
岐配管20aから合流管22を経て放熱器5に送
られ室内の暖房が行なわれる。
なお、本実施例においては、小形圧縮機20を
設けた分岐配管20aの、小形圧縮機20の吸い
込み側に電磁開閉弁19を設けるようにしたが、
小形圧縮機20の停止時には、そのシリンダ部の
弁およびローラが閉鎖されて開閉弁の作用をする
ので、電磁開閉弁19は、特に設けなくてもよ
い。
以上説明した実施例の効果について、第7図を
参照しながら説明する。
第7図は、第1図に係る従来例の成績係数と、
第3図に係る実施例の成績係数を比較して示す暖
房性能図である。
この第7図において、横軸は太陽熱集熱量を、
縦軸は、圧縮仕事量に対する暖房能力を示す成績
係数を、それぞれ示す。そして、aは、第1図に
係る従来例の、太陽熱源を利用した場合の暖房運
転の成績係数を、bは、第3図に係る実施例の、
空気熱源に併用してインジエクシヨンによる太陽
熱利用ヒートポンプ装置を使用した暖房運転の成
績係数を、dは、空気熱源に併用して小形圧縮機
による太陽熱利用ヒートポンプ装置を使用した暖
房運転の成績係数を、eは、第3図に係る実施例
の、小形圧縮機による太陽熱利用ヒートポンプ装
置のみを使用した暖房運転の成績係数を、それぞ
れ示す。
(1) 従来のヒートポンプ式ルームエアコンでは、
主圧縮機1の吐出圧力と吸い込み圧力との差が
大きいので、圧縮仕事もAB(第2図)と大き
くなる。したがつて、圧縮仕事に見合つて大き
な電力を供給しなければならない。これを第7
図の成績係数でみても、太陽熱の集熱量にかか
わりなく成績係数aは一定である。
これに対して、第3図に係る実施例の、空気
熱源に併用してインジエクシヨンによる太陽熱
利用ヒートポンプ装置を使用した運転形態の
運転を行なうと、この圧縮仕事はAFとGB1
加算(第4図)となり、インジエクシヨン系路
に流れる冷媒が多くなるほど従来のヒートポン
プ式ルームエアコンの圧縮仕事に比べ小さくな
る。したがつて、太陽熱の集熱量の増加にとも
なつて成績係数変化bは大きくなり、高い暖房
性能を得ることができる。さらにインジエクシ
ヨン系路での太陽熱集熱量を増やすと主圧縮機
1のシリンダとローラの物理的制約により、成
績係数bは、あるところで一定となる。
この時点でインジエクシヨン系路への冷媒循
環を止めて小形圧縮機20を始動し、空気熱源
に併用して小形圧縮機による太陽熱利用ヒート
ポンプ装置を使用した運転形態に切り替える
と、圧縮機仕事はABとA1B1の加算(第5図)
となり、小形圧縮機系路に流れる冷媒が多くな
るほど、従来のヒートポンプ式ルームエアコン
の圧縮仕事に比べて非常に小さくなるので、成
績係数はdなる変化を取り、さらに高い暖房性
能を得ることができる。
ところで、主圧縮機1を停めて、小形圧縮機
20のみによる太陽熱利用ヒートポンプ装置を
使用した運転形態に切り替えると、太陽熱の
集熱量の増加にともない、その成績係数はeな
る変化をとり、太陽熱の集熱量がほぼ快晴時の
最大日射量に近くなると、前記の各運転よりも
はるかに高い成績係数で運転することができ
る。
したがつて、主圧縮機1、小形圧縮機20お
よび電磁開閉弁18,19のON・OFFを太陽
熱の集熱量に応じて選択し、前記集熱量に適し
た運転形態(第7図の、あるいは)で運
転することにより、太線で示す高性能の太陽熱
利用ヒートポンプ装置を運転をすることができ
る。よつて、従来のヒートポンプ式ルームエア
コンに比べ大きな省電力効果を得ることができ
る。
(2) 太陽熱利用ヒートポンプ装置の太陽熱集熱器
10は、必要集熱面積よりも少くても使用する
ことができ、また室内の必要暖房能力に応じ
て、逐次太陽熱集熱器10を増設することがで
きるので、極めて経済的価値が高い。
(3) また、太陽熱集熱量が非常に少なくなつて
も、インジエクシヨンによる太陽熱利用ヒート
ポンプ装置と空気熱源利用ヒートポンプ装置と
が相互に補い合いながら連続的に運転すること
ができるので、従来のように太陽熱による暖房
能力が不足すると太陽熱利用ヒートポンプサイ
クルを停止し、切り替えて電力を多く要す空気
熱源利用ヒートポンプ運転のみにする必要はな
く、自動的にかつ連続的にこれらの運転が行な
える。
(4) さらに、主圧縮機1と小形圧縮機20を並列
運転し、空気熱源に併用して小形圧縮機による
太陽熱利用ヒートポンプ装置を使用した暖房運
転ができるので、空気熱源に併用してインジエ
クシヨンによる太陽熱利用ヒートポンプ装置を
使用した暖房運転における、インジエクシヨン
経路を流れる冷媒循環量に限界を生じて成績係
数が上がらないという問題点を解決して、高い
暖房性能を得ることができる。
以上詳細に説明したように本発明によれば、ヒ
ートポンプ式ルームエアコンにおいて、主圧縮機
の吐出管から、四方弁に係る四方弁吐出管を介し
放熱器、膨張装置、吸熱器を経て前記四方弁に係
る四方弁戻り管にいたるようにするとともに、別
途前記四方弁から前記主圧縮機の吸い込み口にい
たる吸い込み管を設けるようにした主冷凍サイク
ルに併設して、前記放熱器の出口側から分岐され
太陽熱集熱器を経て再び2方向に分岐され、分岐
された一方を、電磁開閉弁を経て、前記主圧縮機
の圧縮行程途中でシリンダに開口するインジエク
シヨンポートに導管してなる、インジエクシヨン
による太陽熱利用ヒートポンプ装置と、分岐され
た他方を、前記主圧縮機よりも押しのけ量の小さ
い小形圧縮機を経て、前記四方弁吐出管に接続す
る、小形圧縮機による太陽熱利用ヒートポンプ装
置とを設けるようにしたので、消費電力量が少な
く、且つ抵価格の、圧縮式ヒートポンプ暖房装置
に太陽熱集熱器を直結したヒートポンプ式ルーム
エアコンを、提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の、圧縮式ヒートポンプ暖房装
置に太陽熱集熱器を直結したヒートポンプ式ルー
ムエアコンの冷媒循環系路図、第2図は、第1図
の従来例に係るヒートポンプ式ルームエアコンの
冷凍サイクルのモリエル線図、第3図は、本発明
の一実施例に係るヒートポンプ式ルームエアコン
の冷媒循環系路図、第4図は、第3図に係るヒー
トポンプ式ルームエアコンの、空気熱源に併用し
てインジエクシヨンによる太陽熱ヒートポンプ装
置を使用した暖房運転の冷凍サイクルのモリエル
線図、第5図は、第3図に係るヒートポンプ式ル
ームエアコンの、空気熱源に併用して小形圧縮機
による太陽熱利用ヒートポンプ装置を使用した暖
房運転の冷凍サイクルのモリエル線図、第6図
は、第3図に係るヒートポンプ式ルームエアコン
の、小形圧縮機による太陽熱利用ヒートポンプ装
置のみを使用した暖房運転の冷凍サイクルのモリ
エル線図、第7図は、第1図に係る従来例の成績
係数と、第3図に係る実施例の成績係数を比較し
て示す暖房性能図である。 1……主圧縮機、2……吐出管、3……四方
弁、4……四方弁吐出管、5……放熱器、6……
キヤピラリチユーブ、7……吸熱器、8……四方
弁戻り管、9……吸い込み管、10……太陽熱集
熱器、18……電磁開閉弁、19……電磁開閉
弁、20……小形圧縮機、20a……分岐配管、
21……インジエクシヨン導管。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ヒートポンプ式ルームエアコンにおいて、主
    圧縮機の吐出管から、四方弁に係る四方弁吐出管
    を介し放熱器、膨張装置、吸熱器を経て前記四方
    弁に係る四方弁戻り管にいたるようにするととも
    に、別途前記四方弁から前記主圧縮機の吸い込み
    口にいたる吸い込み管を設けるようにした主冷凍
    サイクルに併設して、前記放熱器の出口側から分
    岐され太陽熱集熱器を経て再び2方向に分岐さ
    れ、分岐された一方を、電磁開閉弁を経て、前記
    主圧縮機の圧縮行程途中でシリンダに開口するイ
    ンジエクシヨンポートに導管してなる、インジエ
    クシヨンによる太陽熱利用ヒートポンプ装置と、
    分岐された他方を、前記主圧縮機よりも押しのけ
    量の小さい小形圧縮機を経て、前記四方弁吐出管
    に接続する、小形圧縮機による太陽熱利用ヒート
    ポンプ装置とを設けたことを特徴とするヒートポ
    ンプ式ルームエアコン。 2 小形圧縮機を設けた分岐配管の、前記小形圧
    縮機の吸い込み側に電磁開閉弁を設けたものであ
    る特許請求の範囲第1項記載のヒートポンプ式ル
    ームエアコン。
JP7419580A 1980-06-04 1980-06-04 Heat pump type room airconditioner Granted JPS57459A (en)

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