JPS6363008B2 - - Google Patents

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JPS6363008B2
JPS6363008B2 JP59138908A JP13890884A JPS6363008B2 JP S6363008 B2 JPS6363008 B2 JP S6363008B2 JP 59138908 A JP59138908 A JP 59138908A JP 13890884 A JP13890884 A JP 13890884A JP S6363008 B2 JPS6363008 B2 JP S6363008B2
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water
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backwash
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は濾過機の自動切替弁の改良に係わるも
のである。本発明者がさきに発明した、特公昭54
−26027に記載されている自動切替弁付の濾過機
において、濾過工程を停止した時でも、濾過タン
ク及び自動切替弁内原水側の本弁体に高い閉止圧
力が掛かつている場合がある。例えば、濾過水を
給水用高架タンクに直接揚水する時、地下室に濾
過機が設置され、被濾過水の受水層が高い階上や
屋上に設けられている時、丈の高い活性炭濾過塔
や急速濾過タンク又は濾過池、或は濾過機の濾過
層が多量のけん濁物で詰まり、濾過用ポンプを停
止しても、通水性を失つていつまでも加圧状態が
解消しない時などである。この様な場合、濾過層
を逆洗する目的で濾過用ポンプを停止し、タイミ
ングを置いてから逆洗用ポンプを起動しても、本
弁体が移動せず弁の切替えができない場合があ
る。これは高い水頭圧が原水側の本弁体を閉止す
る方向に働き、逆洗用ポンプのランナーの回転に
よつて発生する吐出圧が前者と比較して小さく、
この押付力に反発して本弁体を押し返すことがで
きないためである。この様な状態の時は、濾過タ
ンク内は密閉容器となり、逆洗用ポンプの吐出圧
が原水側本弁体の面にも作用する結果、両者の力
関係はバランスし本弁体は全く移動できないので
ある。又、高揚程の逆洗用ポンプを使用すると、
吐出圧が最高に上昇してから突然切代るので、激
しい衝撃音と振動が発生するのである。
本発明はすべてこれらの欠点を解決したもので
ある。即ち本発明は入口、出入口、出口の3開口
を有する筒状体の内部を往復滑動する本弁体の位
置を変えて所定位置にて停止させることにより、
入口と出入口との連通と、出入口と出口との連通
との切替えを可能とした弁V,V′2個を、前記本
弁体の滑動方向が一致する如く個別的に若しくは
一体的に設け、前記弁V,V′2個の対向隔壁を摺
動自在に貫通する往復軸7によつて前記本弁体を
連結してなる切替弁において、原水側本弁体8の
内部に、本弁体8を通過する透孔14を形成し、
透孔14に往復軸7を挿入し、往復軸7の原水側
端部に透孔14を開閉する補助弁体12を設け、
往復軸7の原水側本弁体8の後方位置に、往復軸
7の移動を本弁体8に伝達する弁移動具16を設
けてなる濾過機用自動切替弁に係わるものであ
る。
図面について詳説する。第1図は本発明の自動
切替弁の実施例を示す断面概要図、第2図、第3
図、第4図は部分断面詳細図で弁の作動を表わ
し、第5図は本発明の自動切替弁を組み込んだ濾
過機の断面概要図である。
第1図の1は本発明による自動切替弁本体であ
る。2は原水側筒状体、2′は逆洗側筒状体で金
属、合成樹脂、或はそれらの複合体で作られる。
3は密封軸受で金属、合成樹脂、又はそれらの複
合体で作られる。4は原水側入口、4′は逆洗側
入口、5は原水側出入口、5′は逆洗側出入口、
6は原水側出口、6′は逆洗側出口である。7は
往復軸で金属又は合成樹脂で作られ、軽量で表面
は滑らかであることが摺動に対して好ましいので
ある。8は原水側本弁体、8′は逆洗側本弁体で、
実線で示している位置は濾過時であり、点線で示
している位置は逆洗時である。本弁体の材質とし
ては、金属又は合成樹脂、或はそれらの複合体で
作られる。本弁体を作動させる力は、本弁体の重
量に往復軸7の重量を加えた値に摩擦係数を掛け
たものであるから、本弁体を作動し易くするため
には軽量であることが望ましい。9は原水側弾性
体、9′は逆洗側弾性体で、9は本弁体8に9′は
本弁体8′にそれぞれ固定され一体となつている。
弾性体の材質としてはネオプレン、バイトン、ハ
イカー(登録商標)などの合成ゴム、天然ゴムや
合成樹脂の弾性体で作られ相手側に密着して水封
をする。弾性体の硬度としては60度前後がよい。
硬度20度位と柔らかすぎると濾過時に高い水圧が
掛かつた時、弁座10側にめり込み異状変形を起
し切替時に異常抵抗による不動作を起す場合があ
るので好ましくない。本弁体8及び8′が軟質又
は弾性体で作られる場合は、弾性体9,9′を省
くことができる。10は原水側弁座、10′は逆
洗側弁座で弾性体9,9′が密着し、それぞれ水
封をする。9,9′が弾性体なので10,10′は
硬質体がよい。11はシールリングでO−リング
又はV−リングが用いられる。材質としてはネオ
プレン、バイトン、ハイカーゴムなどで、耐水
性、耐薬品性、耐油性、耐候性があり又低温時に
おいても弾性を失なわないものでなければならな
い。12は補助弁体で金属、合成樹脂又はそれら
の複合体で作られ、往復軸7の一端に固定されて
いる。13は弾性体でネオプレン、バイトン、ハ
イカー(登録商標)などの合成ゴム、天然ゴムや
合成樹脂の弾性体で作られ、補助弁体12に固定
され本弁体8に密着した時水封をする。補助弁体
12全体が弾性体や軟質体で作られる場合は13
を省くことができる。14は透孔で本弁体8の中
央部に設けられ本弁体を貫通している。15は軸
受部で本弁体8の一部である。中心の孔には往復
軸7が摺動できる状態で貫通し、本弁体8を軸7
に対して支持している。16は弁移動具で金属又
は合成樹脂或はそれらの複合体で作られ、往復軸
7に固定して軸7の移動を本弁体8に伝達する。
第2図は第1図に示す筒状体2の部分断面詳細
図を示し、参照数字は第1図と共通である。25
は原・排水管、26は逆洗水排出管で25,26
共詳細を第5図に示している。
第3図は第2図の状態から補助弁体12が開い
た時の状態を表わし作動第1段である。矢印→は
水の流れを示し、太い矢印←は往復軸7が移動す
る方向を示している。
第4図は第3図の状態から、更に進んで本弁体
8が移動して行く状態を示し第2段の作動であ
る。
第5図は本発明の使用状態を示す自動切替弁1
を装着した濾過機の断面概要図で、活性炭濾過塔
の如き丈の高い濾過機を示している。18は濾過
タンク、19は濾過層で、珪砂、粒状活性炭、ア
ンスラサイト、セオライト、各種鉱物粒子、シヤ
モツトなどの人工濾材あるいは合成樹脂粒子、合
成繊維などが各種濾過目的に応じて、単独又は複
数積層して用いられる。20は濾過用ポンプ、2
1は逆洗用ポンプでそれぞれ陸上渦巻ポンプ、軸
流ポンプ、斜流ポンプ、水中ポンプなどが用いら
れる。22は給水用高架水槽で、ここから各所に
給水される。23は逆洗排水桝、24は原水管で
被濾過水である原水が濾過機に向つて送り込まれ
る管である。25は原・排水管で原水は上方に向
つて、逆洗排水は下方に向つて流れる。26は逆
洗水排出管、27は浄水管で濾過水は濾過タンク
18の下部より自動切替弁1に向つて、逆洗用水
は切替弁1から濾過タンク18の下部に向つてそ
れぞれ反対方向に流れる。28は濾水送出管、2
9は逆洗用水管、30は排気弁で濾過タンク18
内の空気を排気したり又必要に応じて空気がタン
ク18内に流入する弁である。31は逆止弁でポ
ンプ20が停止している時、管24,25内の水
がポンプ20に向つて逆流しないためである。3
2は逆止弁でポンプ21が停止している時、管2
7,29内の水がポンプ21に向つて逆流しない
ためである。33は逆止弁で濾水送出管28の一
部に設けられている。この逆止弁は濾過用ポンプ
20が一旦停止した時、管28内の水が濾過タン
ク18に向つて濾過と反対方向に逆流するのを防
止している。その理由は逆流すると、濾過層19
の固定床を緩ませ、次に濾過用ポンプ20が起動
した時濾過水の精度を一時低下させる恐れがある
からである。管28の頂部が濾過タンクの上部と
同等かそれ以下の場合は、逆流現象は起さないか
ら逆止弁33を必要としないのである。但しこの
場合、ポンプ20が停止した時サイホン現象を起
してタンク18の水を排出する恐れがあるので、
管28の頂部に図示しないが空気を吸込むサイホ
ンカツト弁を取付ける。34は開口部で原・排水
管25が濾過タンク18内の上部において開口
し、濾過の時は原水の出口であり、逆洗の時は濾
過層19の逆流洗浄した排水が管25に入る入口
となる。開口部34の上面と濾過層19の上面と
の距離を砂上水深と称し50〜60cmを標準としてい
る。35は原水室である。Htは濾過タンク18
が満水の時、本弁体8に掛る静水水頭を表わし、
Hlは給水用高架水槽22に揚水する時、本弁体
8に掛る静水水頭を、Hiは自動切替弁1からポ
ンプ21に掛る静水水頭をそれぞれ表示してい
る。
次に図面を用いて本発明による自動切替弁の操
作・機能について詳説する。第1図、第5図にお
いて実線で示している本弁体8及び8′の位置は
濾過時及び濾過を停止した時の状態を表わし、点
線で示している位置は逆洗時及び逆洗を停止した
直後の状態を表わしている。逆洗用ポンプ21の
起動により、本弁体8及8′が実線で示している
濾過の位置から、点線で示している逆洗の位置へ
の移動が可能である条件を記述する。
原水側本弁体8の水圧を受ける面(以下受圧面
と称す)をAcm2、水圧をHKg/cm2とする。逆洗側
本弁体8′の受圧面をA′cm2、逆洗用ポンプ21の
起動時の水圧をHpKg/cm2とすると、移動力は少
くともHp・A′>H・A+往復軸7の摺動抵抗で
ある。AとA′との関係を述べると、第5図に示
す濾過タンク18の如き加圧型濾過機の場合はA
=A′である。開放型急速濾過池の場合はA>
A′となる。A面積の大きさは逆洗流量の流水抵
抗値に依つて決定される。加圧型においては容易
に揚程が得られるが、開放型においては自然落差
で逆洗排水をするので高い揚程が得られないから
である。次の条件としては、逆洗用ポンプ21か
らの管内水流がなければ本弁体8′を押す圧力Hp
は発生しないのである。本弁体8′の外周面と筒
状体2′の内壁面との間隙は大口径で2〜4mm、
小口径で1〜2mm程度であり、その間隙を水が流
動することができる。ポンプ21が起動してその
間隙を流動した水は、濾過タンク18内又は濾水
送出管28へ流入する。両者のいずれにも水が流
入できない場合、即ち水の逃場がない時は管29
内の水が流動しないから、本弁体8′を押し動か
すエネルギーは得られない。第29内の水が流動
しても本弁体8′が動かないで静止している場合
がある。この状態の時で逆洗用ポンプ21の揚程
が十分に高いと、水は本弁体8′の外周面と筒状
体2′内壁との間隙を流れ、出口6′から管28内
を上昇し、逆止弁33を押し上げて管28の先端
の口から盛んに放水されるのである。この様な状
態は、本弁体8′を左方に押している力が本弁体
8を閉じる方向に働いている力よりも小さいから
である。この閉じる方向の力は、単位面積の圧力
×受圧面積であるから、本弁体8が小さい受圧面
積であれば閉じる方向に働く力は小さくなり、こ
れに対して押し開こうとする力は大になるから当
然開き易くなる。一方逆洗するのに必要な流量か
らみると、本弁体8を8′よりも極端に小さくす
ることは許されないのである。本発明は本弁体8
の大きさを本弁体8′よりも縮小することなく、
第1図〜第4図に示す如く、本弁体8の中央部分
に補助弁体12を設けている。補助弁体12の受
圧面積は図面に示す如く小さいから、開口するの
に必要な力は小さくなり本弁体8′の押す力で容
易に開くことができる。補助弁体12が開口する
と、本弁体8を通過する透孔14を通して放水が
始まる。流水が生ずると、補助弁体12の裏面及
び本弁体8の裏面即ち右面にも逆方向の水圧が掛
る様になるから、本弁体8を閉じる方向即ち右方
向に作用する力は減じるのである。更に次後の本
弁体8の受圧面積は、補助弁体12が受圧してい
た表面積分だけ小さくなる。従つて本弁体8を閉
じる方向に作用する力は小さくなり、本弁体8′
の押す力で容易に本弁体8を開く方向に移動させ
ることができるのである。
次に第1図より第4図までを用いて本弁体8及
び8′の作動・機能について詳説する。第1図は
本弁体8が閉じている濾過の位置である。原水側
弾性体9は原水側弁座10に密着し、補助弁体1
2の一部である弾性体13は本弁体8に密着し透
孔14を水封している。濾過を実施している場合
は原水は原水側入口4より原水側筒状体2内に入
り原水側出入口5から出て濾過機に送り込まれ
る。濾過された濾過水は逆洗側出入口5′から逆
洗側筒状体2′内に入り、逆洗側出口6′から出て
目的の場所に送水される。第2図は第1図の状態
における本弁体8部分を拡大表示している。濾過
から逆洗に切替える時は、先ず第1図に示す原水
側入口4からの原水送込みを停止し、原水側本弁
体8に掛る水圧を最低にしてから、逆洗側入口
4′より逆洗用水を送り込む。この水流は逆洗側
本弁体8′の右側表面の受圧面に衝突し本弁体
8′を左方に押し、往復軸7は左に移動し補助弁
体12を開口する。第3図はこの切替第一段の作
動を示している。往復軸7に固定されている弁移
動具16が軸受部15の右面に接触して補助弁体
12の開きは止まる。補助弁体12に固定されて
いる弾性体13の右面と本弁体8でシールされる
面との間隔寸法は、補助弁体12の外径が50mmの
時は3cm位、外径が100mmの時は5cm位が適当で
ある。補助弁体12が開口した時の水流れを→矢
印で示している。管25内の水は→原水側出入口
5→原水側筒状体2内→弾性体13と本弁体8と
の間隙→透孔14→本弁体8の右側→原水側出口
6→管26となる。
第4図は弁移動具16が軸受部15に接触し、
本弁体8を押して弁座10から左方に引離し、本
弁体8が開口した状態で、第二段作動を示してい
る。矢印→は水の流れを示し、太い矢印←は往復
軸7が移動して行く方向を示している。水の流れ
は、管25→原水側出入口5→原水側筒状体2内
→弾性体13と本弁体8との間隙→透孔14、筒
状体2の内壁と本弁体8の外周面との間隙→本弁
体8の右側→原水側出口6→管26となる。本弁
体8の移動が更に進行し、第1図の点線で示す位
置に至り濾過から逆洗への弁切替作動は終了す
る。この時逆洗側本弁体8′は逆洗側弁座10′に
密着する。逆洗時の各開口部の連通は、原水側筒
状体2において原水側出入口5と原水側出口6、
逆洗側筒状体2′において逆洗側入口4′と逆洗側
出入口5′である。濾過時の各開口部の連通は、
本弁体8と8′は実線の位置、原水側筒状体2に
おいて原水側入口4と原水側出入口5、逆洗側筒
状体2′において逆洗側出入口5′と逆洗側出口
6′である。14の透孔であるが、図面では往復
軸7の外周囲と軸受部15の附近において放射状
に多数の孔を穿つてあるが、この形のみに捕われ
るものではない。軸受部15を貫通して設けても
よい。但し流水抵抗を増大させないため、補助弁
体12が接触している透孔14の入口の断面積に
等しいか又は若干大き目にする。
第5図の実施例の濾過機の操作・機能について
詳説する。逆洗が終了した時、自動切替弁1内の
本弁体8と8′は点線で示している位置にある。
濾過の工程に入る場合、濾過用ポンプ20を起動
する。被濾過水である原水はポンプ20に吸入さ
れ、ポンプランナーの回転によつて加圧を受け、
逆止弁31、管24を流れて原水側入口4から原
水側筒状体2内に噴出する。この噴出流は補助弁
体12及び原水側本弁体8の左表面に衝突し、本
弁体8を右方に押して行く。逆洗側本弁体8′も
往復軸7を介して右方に移動する。原水側本弁体
8は実線で示す如く原水側弁座10に定着し、補
助弁体12は本弁体8に密着し、ポンプ20によ
つて送られてくる原水を水封する。筒状体2内の
原水は原水側出入口5を出て原・排水管25を上
昇し、開口部34から濾過タンク18上部の原水
室35に入る。ポンプ20により加圧されている
原水は固定床である濾過層19を流下しながら濾
過をされ、濾過水となつて濾過タンク18の下部
から浄水管27に流入する。管27を上昇した濾
過水は逆洗側出入口5′から逆洗側筒状体2′に入
り、逆洗側出口6′から濾水送出管28に入り、
上昇して逆止弁33を開き管28の先端から給水
用高架水層22内に供給される。濾過層19がけ
ん濁物で目詰りしてくると、濾過水量が減少する
から、濾過を停止して逆洗の工程に入る。逆洗を
行なうタイミングの検知方法としては、前以つて
定めた濾過抵抗値に達した時、電気信号を発して
制御盤に送信する。或はプログラムタイマーを制
御盤に組込んでおいて、毎月、毎週又は毎日1回
乃至数回指令を与えるなどの方法がある。勿論運
転者が圧力計の指針を見たり、濾過流量計を見て
手動操作で実施してもよい。先ず濾過用ポンプ2
0を停止する。濾過タンク18内の圧力が最低に
なるまで数秒乃至数十秒静止する。次に逆洗用ポ
ンプ21を起動する。ポンプ21により吸入され
た逆洗用水は加圧され、逆止弁32を開き管29
を上昇し逆洗水入口4′から逆洗側筒状体2′内に
向つて噴出する。この噴流は逆洗側本弁体8′の
右表面に衝突し左方に移動を始める。往復軸7を
介して先ず補助弁体12が開き、次に弁移動具1
6が原水側本弁体8を押し、8及び8′共点線で
示す位置まで移動し、濾過から逆洗への切替えは
終了する。逆洗側筒状体2′内の逆洗用水は浄水
管27を通つて濾過タンク18の下部から流入
し、濾過層19を膨脹させ逆流洗浄する。原水室
35に出た汚れた洗浄水は開口部34から原・排
水管25を流下し、原水側出入口5から原水側筒
状体2に入り、原水側出口6から逆洗水排出管2
6を流下して洗浄排水桝23に排捨される。筒状
体2内においてその内壁と本弁体8との間に間隙
があるが逆止弁31があるので逆洗した汚水が管
24を通してポンプ20に逆流することはない。
逆洗用ポンプ21によつて水流が起きる条件を説
明する。濾水送出管28が濾過タンク18よりも
高い位置にある給水用高架水槽22に揚水する場
合、濾過を停止した静止時、本弁体8にはHlの
水頭圧が掛り、逆洗用ポンプ21に対してはHl
+Hiの水頭圧が掛つている。従つてポンプ21
を起動し所要量の水流を得るためのポンプ揚程
HpはHl+Hi+逆止弁32,33も含めた配管流
水抵抗値よりも高くなければならない。濾過水を
直接高架水槽22に送水するのでなく、濾過タン
ク18よりも低い位置の貯水層に送水する場合
は、濾過を停止した静止時、本弁体8に掛る水頭
はHtであり、逆洗用ポンプ21に掛る水頭圧は
Ht+Hiとなる。この場合のポンプ揚程としては
Ht+Hi+配管流水抵抗値よりも大であるものを
選定する。本発明の弁の使用例について詳述す
る。原水側本弁体8の受圧面をAとし、その直径
を10cmとした。逆洗側本弁体8′の受圧面をA′と
し、共にその直径を10cmとした。補助弁体12の
受圧面積をaとし、その直径を5.5cmとした。A
の面積は102×π/4=78.5cm2、aの面積は5.52×π/
4 =23.7cm2、a÷Aは23.7cm2÷78.5cm2≒0.30 aはA
の10分の3である。本弁体8に掛る高さ水頭Hl
は8mである。A面に掛る水圧力は0.8Kg/cm2×
78.5cm2=62.8Kg、a面に掛る水圧力は0.8Kg/cm2×
23.7cm2=18.96Kgである。補助弁体12を持たな
い従来方式であると、62.8Kgを数Kg上回る押圧力
がなければ本弁体8を開口させることはできない
のである。これに対して補助弁体12は18.96Kg
をやや上回る押圧力であればよいのである。逆洗
用ポンプ21の選定として濾過層19を逆洗する
のに必要な流量は毎分0.8m3、揚程としてはHl8m
+自動切替弁1の抵抗1m+配管抵抗2m=計11
mである。従つて口径80mm、出力2.2kwの清水用
水中渦巻ポンプを選定した。このポンプの性能は
揚程12mの時、流量は毎分0.8m3、揚程14.5mの
時、流量は毎分0.6m3である。第1図に示す弾性
体13が接触する部分の透孔14の内径を5cmと
した。透孔14の断面積は52×π/4=19.6cm2であ る。補助弁体12開口後の本弁体8の受圧面Sの
面積はA78.5cm2−19.6cm2=58.9cm2である。S÷A
即ち58.9cm2÷78.5cm2=0.75、S面積はA面積の75
%である。更に透孔14を通して流水が開始され
ると、前記の如く、本弁体8の右側に逆圧が掛る
様になり、又水が流れるとその部分の水圧は減少
するから、相対的に圧力は30%減じる。補助弁体
12が開いた後の本弁体8、S面に掛る閉じる方
向の力は、A面の力62.8Kg×(100%−30%)÷100
×75%÷100≒33Kgである。一方逆洗ポンプ21
の起動によつて得られる押す方向に働く力は、
A′=Aであるから1.2Kg×78.5cm2=94.2Kgとなる。
従つてS面積になつた本弁体8をたやすく開かせ
ることが可能なのである。第5図に示す濾過工程
の状態から濾過用ポンプ20を停止し、タイミン
グを置いてから逆洗用ポンプ21を起動した。起
動直後、直ぐに第一段作動で補助弁体12が開口
し、逆洗水排出管26より放水が始まり、引続い
て第二段作動で多量の水が勢いよく排出される様
になつた。濾水送出管28の先端からの放水は全
くなく、本弁体8及び8′は完全に点線で示す位
置まで移動し、濾過から逆洗への切替えは終了し
たのである。
次に補助弁体12を本弁体8に固定し、従来品
の形にして前者と同じ条件の下で濾過から逆洗へ
の切替え操作を実施して見た。濾過工程から濾過
用ポンプ20を停止し、タイミングを置いてから
逆洗用ポンプ21を起動した。その直後に自動切
替弁1内は不規側な内部振動を起し、数秒間経つ
と振動は止み、逆洗用水は管28の先端より高架
水槽22内に放水され始め、切替え作動は全く行
なわれなかつた。この時濾過タンク1上部に取付
けられている圧力計の指針は、逆洗用ポンプ21
を起動する前の静止時0.8Kg/cm2を指していたの
が1.2Kg/cm2に上昇した。補助弁体12固定の本
弁体8に掛つている閉じる方向に働いている力は
1.2Kg/cm2×A面積78.5cm2=94.2Kgなのである。こ
の実施例は本発明による補助弁体12が如何に有
用であるかを示している。
次に補助弁体12と透孔14及び本弁体8との
関係、比率について詳説する。透孔14の大きさ
は断面積を十分に取つて、放水量に対してできる
だけ流水抵抗を小さくすることが大切である。補
助弁体12の大きさが本弁体8と接近している
と、両者の受圧面積に大きな差がないから開口し
にくい。補助弁体12は小さければ小さい程、受
圧面積は小さくなるので開口するための力は小さ
くなる。しかしながら補助弁体12が閉止する透
孔14入口断面積は小さくなり、単位時間の放水
流量が少なくなるからその附近の圧力減は小とな
る。又透孔14の断面積を除いた残り分の受圧面
積と本弁体8全体の受圧面積との差があまり生じ
ないから、第二段作動で本弁体8を移動させるの
に大きな力が必要となるので不向きなのである。
補助弁体12の受圧面積は、本弁体8全体の受
圧面積の20〜50%位の範囲がよく、又補助弁体1
2が開口後の本弁体8の受圧面積は本弁体8全体
の受圧面積の50〜80%の範囲であることが望まし
いのである。
本発明は原水側筒状体2と逆洗側筒状体2′と
の中央に、共通の密封軸受3を設けた一体型の自
動切替弁1について記載しているが、これのみに
限定されるものではない。実用新案登録第
1443069号、実公昭56−25449に記載の切替弁で、
図面に示す如く、原水側と逆洗側とに別個に設け
た自動切替弁にも有効に適用されるのである。
本発明による自動切替弁の用途としては、濾過
と逆洗の弁切替えを必要とする水、油、溶剤など
の濾過機のみならず、逆方向の流れの切替えを必
要とする装置、例えば受液槽に入つている2種又
は数種に亙る液体の混合装置の自動切替弁として
も有用に利用されるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の濾過機用自動切替弁の一実
施態様を示す縦断面図である。第2図〜第4図
は、第1図の自動切替弁の作動を示すための一部
拡大断面図である。第5図は、第1図の自動切替
弁を組み込んだ濾過機の一例を示す断面概要図で
ある。 1……自動切替弁、V,V′……弁、8……原
水側本弁体、8′……逆洗側本弁体、7……往復
軸、14……透孔、12……補助弁体、16……
弁移動具。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 入口、出入口、出口の3開口を有する筒状体
    2,2′の内部を往復滑動する本弁体8,8′の位
    置を変えて所定位置にて停止させることにより、
    入口と出入口との連通と、出入口と出口との連通
    との切替えを可能とした弁V,V′2個を、前記本
    弁体の滑動方向が一致する如く個別的に若しくは
    一体的に設け、前記弁V,V′2個の対向隔壁を摺
    動自在に貫通する往復軸によつて前記本弁体を連
    結してなる切替弁において、 原水側本弁体8の内部に、本弁体8を通過する
    透孔14を形成し、透孔14に往復軸7を挿入
    し、往復軸7の原水側端部に透孔14を開閉する
    補助弁体12を設け、往復軸7の原水側本弁体8
    の後方位置に、往復軸7の移動を本弁体8に伝達
    する弁移動具16を設けてなる濾過機用自動切替
    弁。
JP59138908A 1984-07-06 1984-07-06 濾過機用の自動切替弁 Granted JPS6118409A (ja)

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